JP2000190207A - 研磨方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
研磨方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法Info
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、被研磨物の表面を研磨する研磨方法
及び被研磨物表面を研磨して平坦化する平坦化工程を有
する薄膜磁気ヘッドの製造方法に関し、研磨後の被研磨
物の表面の残存膜厚のばらつきを低減させることを目的
とする。 【解決手段】アルティック基板12上に絶縁膜14を形
成し、その上に下部シールド層16を形成する。被覆層
18を形成して、マスク層22をエッチングマスクとし
てエッチングを行い、マスク層22の開口底部の被覆層
18の突起部を所望の厚さだけ除去する。マスク層22
の開口部周囲の被覆層18は適度にアンダーカットされ
るため、突起部が削られて全体として平坦になった被覆
層18を得ることができる。
及び被研磨物表面を研磨して平坦化する平坦化工程を有
する薄膜磁気ヘッドの製造方法に関し、研磨後の被研磨
物の表面の残存膜厚のばらつきを低減させることを目的
とする。 【解決手段】アルティック基板12上に絶縁膜14を形
成し、その上に下部シールド層16を形成する。被覆層
18を形成して、マスク層22をエッチングマスクとし
てエッチングを行い、マスク層22の開口底部の被覆層
18の突起部を所望の厚さだけ除去する。マスク層22
の開口部周囲の被覆層18は適度にアンダーカットされ
るため、突起部が削られて全体として平坦になった被覆
層18を得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被研磨物表面を研
磨する研磨方法、及び被研磨物表面を研磨して平坦化す
る平坦化工程を有する薄膜磁気ヘッドの製造方法に関す
る。
磨する研磨方法、及び被研磨物表面を研磨して平坦化す
る平坦化工程を有する薄膜磁気ヘッドの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置の読み出し/書き込み
ヘッドとして用いられる薄膜磁気ヘッドの製造では、高
い平坦度を有する表面を形成する際に化学的機械研磨
(Chemical mechanical poli
shing;以下CMPという)が用いられる。CMP
では、まず、回転する研磨定盤上に張り渡された研磨パ
ッドの研磨面と、研磨ヘッドに保持された被研磨物とし
ての基板の被研磨表面とを圧接させる。そして、研磨パ
ッドの研磨面に研磨剤であるスラリを供給しつつ、研磨
パッドと研磨ヘッドとをそれぞれ回転させながら、スラ
リを研磨パッドと被研磨表面との間に供給することによ
り、被研磨表面を化学的及び機械的に研磨するようにな
っている。このCMPを用いた研磨により、局所的な平
坦度と共に大域的な所望の平坦度を得ることができるよ
うになる。
ヘッドとして用いられる薄膜磁気ヘッドの製造では、高
い平坦度を有する表面を形成する際に化学的機械研磨
(Chemical mechanical poli
shing;以下CMPという)が用いられる。CMP
では、まず、回転する研磨定盤上に張り渡された研磨パ
ッドの研磨面と、研磨ヘッドに保持された被研磨物とし
ての基板の被研磨表面とを圧接させる。そして、研磨パ
ッドの研磨面に研磨剤であるスラリを供給しつつ、研磨
パッドと研磨ヘッドとをそれぞれ回転させながら、スラ
リを研磨パッドと被研磨表面との間に供給することによ
り、被研磨表面を化学的及び機械的に研磨するようにな
っている。このCMPを用いた研磨により、局所的な平
坦度と共に大域的な所望の平坦度を得ることができるよ
うになる。
【0003】研磨パッドには、例えば多孔質材料で表面
に微細な凹凸が形成された発泡ウレタン材などの弾性体
が用いられる。そのため研磨の最中において、研磨パッ
ドの研磨面は、対向する被研磨表面の形状(凹凸)にな
らい、ほぼ被研磨表面全面に接触している。従って、一
般的な機械研磨による定盤研磨であれば、被研磨面上の
突起部に片当たりしてほぼ突起部のみを研磨するのに対
し、CMPによる研磨では、突起部より低位置の面にも
研磨パッドの研磨面が接触するため、この低位置の面も
研磨が進むことになる。但し、研磨パッドの研磨面との
接触圧は突起部の方が低位置の面より大きいので、相対
的に突起部の方が早く研磨され、これにより被研磨面の
平坦化が促進されるようになっている。
に微細な凹凸が形成された発泡ウレタン材などの弾性体
が用いられる。そのため研磨の最中において、研磨パッ
ドの研磨面は、対向する被研磨表面の形状(凹凸)にな
らい、ほぼ被研磨表面全面に接触している。従って、一
般的な機械研磨による定盤研磨であれば、被研磨面上の
突起部に片当たりしてほぼ突起部のみを研磨するのに対
し、CMPによる研磨では、突起部より低位置の面にも
研磨パッドの研磨面が接触するため、この低位置の面も
研磨が進むことになる。但し、研磨パッドの研磨面との
接触圧は突起部の方が低位置の面より大きいので、相対
的に突起部の方が早く研磨され、これにより被研磨面の
平坦化が促進されるようになっている。
【0004】薄膜磁気ヘッドの製造工程におけるCMP
を用いた従来の平坦化処理を図24を用いて簡単に説明
する。図24は、薄膜磁気ヘッドの磁極部分をトラック
面に平行な方向に切った基板断面を示している。図24
に示すように、アルティック基板60上にアルミナ(A
l2O3)からなる下地層としての絶縁層62が形成さ
れ、その上にパーマロイからなる厚さ約3μmの下部シ
ールド層64が形成されている。なお図24では2つの
下部シールド層64を図示している。この下部シールド
層64上面を平坦化するため、図24に示すように、ア
ルミナを基板全面に堆積し、下部シールド層64の膜厚
の1.5倍の約4.5μmの厚さの被覆層66を形成し
て下部シールド層64を埋め込んで被覆する。このと
き、薄膜パターンとしての下部シールド層64上部の被
覆層66は、絶縁層62からの高さが約7.5μm程度
の突起部になっている。このように薄膜パターンとして
の下部シールド層64が形成された基板60表面を被覆
層66で埋め込んで被覆してから、そのままCMPによ
る研磨を開始する。そして、CMPでの研磨により薄膜
パターンの下部シールド層64上部が被覆層66から露
出した後、さらに研磨を進めて所定膜厚の平坦化層を形
成する。このように、薄膜磁気ヘッドの平坦化処理で
は、基板表面に被覆層を形成すると薄膜パターン上部に
被覆層による突起部が形成される。従って、所望の膜厚
の平坦化層を形成するためには、薄膜パターン上部が被
覆層から露出する前に、できるだけ突起部を研磨して被
覆層を平坦化しておく必要がある。そのため、従来の薄
膜磁気ヘッドの製造工程におけるCMPを用いた平坦化
工程では、堆積させる被覆層の膜厚をかなり厚くしてお
く必要が生じている。
を用いた従来の平坦化処理を図24を用いて簡単に説明
する。図24は、薄膜磁気ヘッドの磁極部分をトラック
面に平行な方向に切った基板断面を示している。図24
に示すように、アルティック基板60上にアルミナ(A
l2O3)からなる下地層としての絶縁層62が形成さ
れ、その上にパーマロイからなる厚さ約3μmの下部シ
ールド層64が形成されている。なお図24では2つの
下部シールド層64を図示している。この下部シールド
層64上面を平坦化するため、図24に示すように、ア
ルミナを基板全面に堆積し、下部シールド層64の膜厚
の1.5倍の約4.5μmの厚さの被覆層66を形成し
て下部シールド層64を埋め込んで被覆する。このと
き、薄膜パターンとしての下部シールド層64上部の被
覆層66は、絶縁層62からの高さが約7.5μm程度
の突起部になっている。このように薄膜パターンとして
の下部シールド層64が形成された基板60表面を被覆
層66で埋め込んで被覆してから、そのままCMPによ
る研磨を開始する。そして、CMPでの研磨により薄膜
パターンの下部シールド層64上部が被覆層66から露
出した後、さらに研磨を進めて所定膜厚の平坦化層を形
成する。このように、薄膜磁気ヘッドの平坦化処理で
は、基板表面に被覆層を形成すると薄膜パターン上部に
被覆層による突起部が形成される。従って、所望の膜厚
の平坦化層を形成するためには、薄膜パターン上部が被
覆層から露出する前に、できるだけ突起部を研磨して被
覆層を平坦化しておく必要がある。そのため、従来の薄
膜磁気ヘッドの製造工程におけるCMPを用いた平坦化
工程では、堆積させる被覆層の膜厚をかなり厚くしてお
く必要が生じている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば、2〜10μm
の膜厚を有する素子をアルミナの被覆層で埋め込んで被
覆してから上面を平坦化する場合、従来のCMPによる
研磨方法では、上述のように被覆層の膜厚を素子の膜厚
の1.5倍程度にする必要があり、突起部となる素子上
部の被覆層の絶縁層62からの高さは3〜15μmにな
ってしまっている。
の膜厚を有する素子をアルミナの被覆層で埋め込んで被
覆してから上面を平坦化する場合、従来のCMPによる
研磨方法では、上述のように被覆層の膜厚を素子の膜厚
の1.5倍程度にする必要があり、突起部となる素子上
部の被覆層の絶縁層62からの高さは3〜15μmにな
ってしまっている。
【0006】このような膜厚にまで堆積した被覆層のア
ルミナをCMPによる研磨で多量に除去すると、必然的
に除去量のばらつきが大きくなり、結果として研磨後の
被研磨表面上の残膜厚のばらつきが大きくなってしま
う。すなわち、従来のCMPによる平坦化では、被研磨
面の高さのばらつきを低減させることができず素子製造
における歩留まりの低下を引き起こす要因となっている
という問題がある。
ルミナをCMPによる研磨で多量に除去すると、必然的
に除去量のばらつきが大きくなり、結果として研磨後の
被研磨表面上の残膜厚のばらつきが大きくなってしま
う。すなわち、従来のCMPによる平坦化では、被研磨
面の高さのばらつきを低減させることができず素子製造
における歩留まりの低下を引き起こす要因となっている
という問題がある。
【0007】また、従来の薄膜磁気ヘッドの製造工程に
おいて、平坦化工程での被覆層の形成工程に長時間を要
することになり、素子製造のスループットを改善するた
めの阻害要因となっているという問題を有している。
おいて、平坦化工程での被覆層の形成工程に長時間を要
することになり、素子製造のスループットを改善するた
めの阻害要因となっているという問題を有している。
【0008】本発明の目的は、研磨後の被研磨物表面の
残存膜厚のばらつきを低減させた研磨方法を提供するこ
とにある。また、本発明の目的は、研磨工程に要する時
間を短縮させる研磨方法を提供することにある。さらに
本発明の目的は、研磨後の被研磨物表面の残存膜厚のば
らつきを低減させて素子製造の歩留まりを向上させた薄
膜磁気ヘッドの製造方法を提供することにある。またさ
らに本発明の目的は、研磨工程に要する時間を短縮させ
て素子製造のスループットを向上させた薄膜磁気ヘッド
の製造方法を提供することにある。
残存膜厚のばらつきを低減させた研磨方法を提供するこ
とにある。また、本発明の目的は、研磨工程に要する時
間を短縮させる研磨方法を提供することにある。さらに
本発明の目的は、研磨後の被研磨物表面の残存膜厚のば
らつきを低減させて素子製造の歩留まりを向上させた薄
膜磁気ヘッドの製造方法を提供することにある。またさ
らに本発明の目的は、研磨工程に要する時間を短縮させ
て素子製造のスループットを向上させた薄膜磁気ヘッド
の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、被研磨物表
面を研磨する研磨方法であって、表面に形成された突起
部の膜厚を減少させてから表面を研磨することを特徴と
する研磨方法によって達成される。また、本発明の研磨
方法は、表面上にエッチング保護膜を形成した後パター
ニングを行い、突起部上のエッチング保護膜を開口し、
エッチングにより突起部の膜厚を減少させることを特徴
とする。さらに、本発明の研磨方法において、突起部
は、被研磨物上に形成された薄膜パターンを埋め込んで
被覆した被覆層の薄膜パターン上部に形成されることを
特徴とする。さらに、本発明の研磨方法において、エッ
チング保護膜は、被覆層上に形成することを特徴とす
る。
面を研磨する研磨方法であって、表面に形成された突起
部の膜厚を減少させてから表面を研磨することを特徴と
する研磨方法によって達成される。また、本発明の研磨
方法は、表面上にエッチング保護膜を形成した後パター
ニングを行い、突起部上のエッチング保護膜を開口し、
エッチングにより突起部の膜厚を減少させることを特徴
とする。さらに、本発明の研磨方法において、突起部
は、被研磨物上に形成された薄膜パターンを埋め込んで
被覆した被覆層の薄膜パターン上部に形成されることを
特徴とする。さらに、本発明の研磨方法において、エッ
チング保護膜は、被覆層上に形成することを特徴とす
る。
【0010】本発明の研磨方法において、エッチング
は、等方性エッチングであることを特徴とする。また、
エッチング保護膜は、フォトレジストで形成されている
ことを特徴とする。あるいは、エッチング保護膜は、金
属材料で形成されていることを特徴とする。
は、等方性エッチングであることを特徴とする。また、
エッチング保護膜は、フォトレジストで形成されている
ことを特徴とする。あるいは、エッチング保護膜は、金
属材料で形成されていることを特徴とする。
【0011】また、上記本発明の研磨方法において、開
口は、前記薄膜パターンの幅と等しいかそれより狭い幅
に形成されていることを特徴とする。あるいは、開口
は、薄膜パターンの幅から薄膜パターンの膜厚の2倍を
減じた長さとほぼ等しい幅を有するように形成されてい
ることを特徴とする。
口は、前記薄膜パターンの幅と等しいかそれより狭い幅
に形成されていることを特徴とする。あるいは、開口
は、薄膜パターンの幅から薄膜パターンの膜厚の2倍を
減じた長さとほぼ等しい幅を有するように形成されてい
ることを特徴とする。
【0012】さらに、上記本発明の研磨方法において、
被覆層の膜厚は、薄膜パターンの膜厚と同じかそれより
厚く形成することを特徴とする。また、被覆層は、絶縁
材料で形成されていることを特徴とする。またさらに、
上記本発明の研磨方法において、突起部の膜厚を減少さ
せた後、化学的機械研磨により、表面を研磨することを
特徴とする。
被覆層の膜厚は、薄膜パターンの膜厚と同じかそれより
厚く形成することを特徴とする。また、被覆層は、絶縁
材料で形成されていることを特徴とする。またさらに、
上記本発明の研磨方法において、突起部の膜厚を減少さ
せた後、化学的機械研磨により、表面を研磨することを
特徴とする。
【0013】また、上記目的は、被研磨物表面を研磨し
て平坦化する平坦化工程を有する薄膜磁気ヘッドの製造
方法であって、平坦化工程は、上記本発明のいずれかの
研磨方法を有することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製
造方法によって達成される。本発明の薄膜磁気ヘッドの
製造方法において、平坦化工程は、薄膜磁気ヘッドを構
成する複数の磁性層のうち少なくともいずれか1つの層
の表面に対して行われることを特徴とする。そして、複
数の磁性層は、薄膜磁気ヘッドを構成する下部シールド
層、上部シールド層、上部ポール部の少なくとも1つを
含むことを特徴とする。
て平坦化する平坦化工程を有する薄膜磁気ヘッドの製造
方法であって、平坦化工程は、上記本発明のいずれかの
研磨方法を有することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製
造方法によって達成される。本発明の薄膜磁気ヘッドの
製造方法において、平坦化工程は、薄膜磁気ヘッドを構
成する複数の磁性層のうち少なくともいずれか1つの層
の表面に対して行われることを特徴とする。そして、複
数の磁性層は、薄膜磁気ヘッドを構成する下部シールド
層、上部シールド層、上部ポール部の少なくとも1つを
含むことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】[本発明の第1の実施の形態]本
発明の第1の実施の形態による研磨方法及び薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を図1乃至図20を用いて説明する。ま
ず、本実施の形態による研磨方法及び薄膜磁気ヘッドの
製造方法で用いられる化学的機械研磨装置(以下、CM
P装置という)の基本的な構成の概略を図1を用いて説
明する。図1は、従来の一般的な構成を有するCMP装
置を示しており、また、被研磨物としての基板8の表面
を研磨パッドに圧接させてCMPによる平坦化研磨を実
施している状態を示している。なお、本実施の形態にお
いては、従来用いられている種々のCMP装置を用いる
ことができる。図1において、CMP装置1は回転する
研磨定盤(プラテン)2を有している。研磨定盤2上面
には研磨パッド(研磨布)4が全面に張り渡されてい
る。図示しない回転機構により研磨定盤2を回転させる
ことにより研磨パッド4を回転させることができるよう
になっている。
発明の第1の実施の形態による研磨方法及び薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を図1乃至図20を用いて説明する。ま
ず、本実施の形態による研磨方法及び薄膜磁気ヘッドの
製造方法で用いられる化学的機械研磨装置(以下、CM
P装置という)の基本的な構成の概略を図1を用いて説
明する。図1は、従来の一般的な構成を有するCMP装
置を示しており、また、被研磨物としての基板8の表面
を研磨パッドに圧接させてCMPによる平坦化研磨を実
施している状態を示している。なお、本実施の形態にお
いては、従来用いられている種々のCMP装置を用いる
ことができる。図1において、CMP装置1は回転する
研磨定盤(プラテン)2を有している。研磨定盤2上面
には研磨パッド(研磨布)4が全面に張り渡されてい
る。図示しない回転機構により研磨定盤2を回転させる
ことにより研磨パッド4を回転させることができるよう
になっている。
【0015】基板8は、研磨ヘッド6により回転可能に
保持され、被研磨表面である基板8表面は、回転する研
磨パッド4の研磨面に圧接している。また、研磨パッド
4の研磨面上方にスラリ(研磨剤)を供給するスラリ供
給管10の供給口が位置している。
保持され、被研磨表面である基板8表面は、回転する研
磨パッド4の研磨面に圧接している。また、研磨パッド
4の研磨面上方にスラリ(研磨剤)を供給するスラリ供
給管10の供給口が位置している。
【0016】このような構成のCMP装置1によって基
板8表面を研磨するには、まず、被研磨物としての基板
8の表面が研磨パッド4側に対応するよう研磨ヘッド6
に保持する。そして、研磨パッド4の研磨面と基板8表
面との間で所定の圧力(例えば、400g/cm2)が
生じるように両者を圧接する。次に、スラリ供給管10
からスラリを研磨パッド4の研磨面に供給しつつ、研磨
定盤2および研磨ヘッド6をそれぞれ回転させて研磨パ
ッド4と基板8表面と圧接させて回転させる。
板8表面を研磨するには、まず、被研磨物としての基板
8の表面が研磨パッド4側に対応するよう研磨ヘッド6
に保持する。そして、研磨パッド4の研磨面と基板8表
面との間で所定の圧力(例えば、400g/cm2)が
生じるように両者を圧接する。次に、スラリ供給管10
からスラリを研磨パッド4の研磨面に供給しつつ、研磨
定盤2および研磨ヘッド6をそれぞれ回転させて研磨パ
ッド4と基板8表面と圧接させて回転させる。
【0017】スラリ供給管10から研磨パッド4上に供
給されたスラリは研磨パッド4の研磨面上に拡散し、基
板8表面と研磨パッド4の相対移動に伴って研磨パッド
4と基板8表面との間に供給される。スラリが研磨パッ
ド4と基板8表面との間に入り込み、スラリを介して研
磨パッド4と基板8表面とが擦れ合うことにより、基板
8表面がスラリによって化学的機械的に研磨され平坦化
が行われる。
給されたスラリは研磨パッド4の研磨面上に拡散し、基
板8表面と研磨パッド4の相対移動に伴って研磨パッド
4と基板8表面との間に供給される。スラリが研磨パッ
ド4と基板8表面との間に入り込み、スラリを介して研
磨パッド4と基板8表面とが擦れ合うことにより、基板
8表面がスラリによって化学的機械的に研磨され平坦化
が行われる。
【0018】次に、本実施の形態による研磨方法を使用
した薄膜磁気ヘッドの製造方法について図2乃至図20
を用いて説明する。本実施の形態では、誘導型の書込用
薄膜磁気ヘッド及び読取用のMR再生素子を積層した複
合型ヘッドを例に取って説明する。図2乃至図19は、
薄膜磁気ヘッドの磁極部分をトラック面に平行な方向に
切った基板断面を示している。
した薄膜磁気ヘッドの製造方法について図2乃至図20
を用いて説明する。本実施の形態では、誘導型の書込用
薄膜磁気ヘッド及び読取用のMR再生素子を積層した複
合型ヘッドを例に取って説明する。図2乃至図19は、
薄膜磁気ヘッドの磁極部分をトラック面に平行な方向に
切った基板断面を示している。
【0019】まず、図2に示すように、例えばアルティ
ック(AlTiC)からなる基板12上に例えばアルミ
ナ(Al2O3)からなる下地層としての絶縁層14を
堆積する。次いで、全面に例えばパーマロイ(NiF
e)層を約3μmの厚さで形成した後パターニングして
薄膜パターンの下部シールド層16を形成する。下部シ
ールド層16は、この後形成する再生へッドのMR再生
素子を外部磁界の影響から保護する磁気シールドとして
機能する。なお図2では基板に形成されている複数の下
部シールド層16のうちの2つを図示している。
ック(AlTiC)からなる基板12上に例えばアルミ
ナ(Al2O3)からなる下地層としての絶縁層14を
堆積する。次いで、全面に例えばパーマロイ(NiF
e)層を約3μmの厚さで形成した後パターニングして
薄膜パターンの下部シールド層16を形成する。下部シ
ールド層16は、この後形成する再生へッドのMR再生
素子を外部磁界の影響から保護する磁気シールドとして
機能する。なお図2では基板に形成されている複数の下
部シールド層16のうちの2つを図示している。
【0020】次に、下部シールド層16上面を平坦化す
るため、図3に示すように、アルミナを基板全面に堆積
し、下部シールド層16の膜厚(t1=3μm)の1.
5倍の約4.5μmの厚さの被覆層18を形成して下部
シールド層16を埋め込んで被覆する。このとき、下部
シールド層16上部の被覆層18は、被覆層18自体の
膜厚(t2=4.5μm)に下部シールド層16の膜厚
t1=3μmが加わるため、絶縁膜14からの高さが約
7.5μm(=t1+t2)程度の突起部となる。
るため、図3に示すように、アルミナを基板全面に堆積
し、下部シールド層16の膜厚(t1=3μm)の1.
5倍の約4.5μmの厚さの被覆層18を形成して下部
シールド層16を埋め込んで被覆する。このとき、下部
シールド層16上部の被覆層18は、被覆層18自体の
膜厚(t2=4.5μm)に下部シールド層16の膜厚
t1=3μmが加わるため、絶縁膜14からの高さが約
7.5μm(=t1+t2)程度の突起部となる。
【0021】次いで、図4に示すように、スピンコータ
(図示せず)等によりフォトレジストを約4μm程度基
板全面に塗布してフォトレジスト層20を形成する。次
いで、投影露光装置の露光ステージに基板12を載置し
て、下部シールド層16の幅よりわずかに狭い開口パタ
ーンが形成されたレチクルの像をフォトレジスト層20
に転写する。露光が終了した基板12を現像してフォト
レジスト層20をパターニングし、図5に示すような、
下部シールド層16上部の突起部に開口を有するマスク
層22を形成する。
(図示せず)等によりフォトレジストを約4μm程度基
板全面に塗布してフォトレジスト層20を形成する。次
いで、投影露光装置の露光ステージに基板12を載置し
て、下部シールド層16の幅よりわずかに狭い開口パタ
ーンが形成されたレチクルの像をフォトレジスト層20
に転写する。露光が終了した基板12を現像してフォト
レジスト層20をパターニングし、図5に示すような、
下部シールド層16上部の突起部に開口を有するマスク
層22を形成する。
【0022】次に、図6に示すように、マスク層22を
エッチングマスクとしてウェットエッチングによる等方
性エッチングを行い、マスク層22の開口底部の被覆層
18の突起部を下部シールド層16の厚さ約3μm分だ
け除去する。マスク層22の開口部周囲の被覆層18は
適度にアンダーカットされるため、図3に示した状態と
比較して、突起部が削られて全体として平坦になった被
覆層18を得ることができる。
エッチングマスクとしてウェットエッチングによる等方
性エッチングを行い、マスク層22の開口底部の被覆層
18の突起部を下部シールド層16の厚さ約3μm分だ
け除去する。マスク層22の開口部周囲の被覆層18は
適度にアンダーカットされるため、図3に示した状態と
比較して、突起部が削られて全体として平坦になった被
覆層18を得ることができる。
【0023】次いで、図7に示すようにマスク層22を
除去した後、図1に示したCMP装置を用いたCMPに
よる平坦化処理を行い、基板12上面を平坦化する。C
MPによる平坦化では、図8に示すように、被覆層18
から下部シールド層16が露出するまで研磨を行い、最
終的には下部シールド層16及び研磨された被覆層18
で形成される埋め込み層18’で構成される平坦化層2
4の厚さが約2μmとなるまで表面研磨を行う。
除去した後、図1に示したCMP装置を用いたCMPに
よる平坦化処理を行い、基板12上面を平坦化する。C
MPによる平坦化では、図8に示すように、被覆層18
から下部シールド層16が露出するまで研磨を行い、最
終的には下部シールド層16及び研磨された被覆層18
で形成される埋め込み層18’で構成される平坦化層2
4の厚さが約2μmとなるまで表面研磨を行う。
【0024】このように、本実施の形態による研磨方法
では、被研磨物としての基板の表面を研磨する際に、基
板表面に形成された突起部の膜厚を減少させてから基板
表面を研磨することを特徴としている。また、突起部の
膜厚を減少させるために、基板表面上にエッチング保護
膜としてのフォトレジスト層20を形成した後パターニ
ングして突起部上のエッチング保護膜を開口したマスク
層22を形成し、エッチングにより突起部の膜厚を減少
させるようにしている点にも特徴を有している。
では、被研磨物としての基板の表面を研磨する際に、基
板表面に形成された突起部の膜厚を減少させてから基板
表面を研磨することを特徴としている。また、突起部の
膜厚を減少させるために、基板表面上にエッチング保護
膜としてのフォトレジスト層20を形成した後パターニ
ングして突起部上のエッチング保護膜を開口したマスク
層22を形成し、エッチングにより突起部の膜厚を減少
させるようにしている点にも特徴を有している。
【0025】なお、本実施の形態では、下部シールド層
16上の被覆層18で形成される突起部の高さを減少さ
せることを例に用いて説明しているが、基板表面の他の
領域に形成された突起部に対して同様にマスク層をパタ
ーニングしてエッチング処理することにより、その高さ
を低減させることができる。また、本実施の形態による
研磨方法では、エッチング保護膜の材料として、フォト
レジストを用いたが、例えば、Ti等の金属材料を用い
ることももちろん可能である。
16上の被覆層18で形成される突起部の高さを減少さ
せることを例に用いて説明しているが、基板表面の他の
領域に形成された突起部に対して同様にマスク層をパタ
ーニングしてエッチング処理することにより、その高さ
を低減させることができる。また、本実施の形態による
研磨方法では、エッチング保護膜の材料として、フォト
レジストを用いたが、例えば、Ti等の金属材料を用い
ることももちろん可能である。
【0026】また、マスク層22の突起部上の開口は、
下部シールド層16の幅よりわずかに狭い開口幅とした
が、使用するエッチャントの性質等を勘案して、下部シ
ールド層16の幅と等しいかそれより狭い幅を適宜選択
することが可能である。例えば、堆積した被覆層18の
突起部の段差が急峻であるなら、マスク層22の突起部
上の開口は、下部シールド層16の幅から下部シールド
層16の膜厚の2倍を減じた長さとほぼ等しい幅を有す
るように形成してもよい。こうすることにより、理想的
には、等方性エッチングで突起部の高さを下部シールド
層16の膜厚分だけ下げることができるようになる。
下部シールド層16の幅よりわずかに狭い開口幅とした
が、使用するエッチャントの性質等を勘案して、下部シ
ールド層16の幅と等しいかそれより狭い幅を適宜選択
することが可能である。例えば、堆積した被覆層18の
突起部の段差が急峻であるなら、マスク層22の突起部
上の開口は、下部シールド層16の幅から下部シールド
層16の膜厚の2倍を減じた長さとほぼ等しい幅を有す
るように形成してもよい。こうすることにより、理想的
には、等方性エッチングで突起部の高さを下部シールド
層16の膜厚分だけ下げることができるようになる。
【0027】さて、表1は、本実施の形態による下部シ
ールド層16及び被覆層18のCMPによる平坦化の具
体的結果の一例を示している。表1に示すデータは、図
20に示すように、円形の基板表面をほぼ正方形に区画
し、当該正方形の4頂点と4辺の中点、及び1対角線上
の5点の計13点について膜厚測定した結果を示してい
る。膜厚の測定は、例えば非接触光学式膜厚測定装置を
用いることができる。表1に示すように、本実施の形態
では、堆積させた被覆層18の膜厚は平均値として4.
5981μmであり、また、計測した膜厚の範囲は7
0.6nmである。また、CMPによる除去量は、平均
値で2.6026μm、範囲は0.2679μmであ
る。また、平坦化層24の膜厚は、平均値で1.995
5μmであり、その範囲(Range;R=(最大値M
ax)−(最小値Min))は0.2640μmであ
る。
ールド層16及び被覆層18のCMPによる平坦化の具
体的結果の一例を示している。表1に示すデータは、図
20に示すように、円形の基板表面をほぼ正方形に区画
し、当該正方形の4頂点と4辺の中点、及び1対角線上
の5点の計13点について膜厚測定した結果を示してい
る。膜厚の測定は、例えば非接触光学式膜厚測定装置を
用いることができる。表1に示すように、本実施の形態
では、堆積させた被覆層18の膜厚は平均値として4.
5981μmであり、また、計測した膜厚の範囲は7
0.6nmである。また、CMPによる除去量は、平均
値で2.6026μm、範囲は0.2679μmであ
る。また、平坦化層24の膜厚は、平均値で1.995
5μmであり、その範囲(Range;R=(最大値M
ax)−(最小値Min))は0.2640μmであ
る。
【0028】
【表1】
【0029】一方、表2に従来の研磨方法を用いた場合
の研磨結果を比較例として示す。この比較例における平
坦化工程は、本実施の形態による図2及び図3に示す工
程までが同一である。すなわち、アルティック基板12
上にアルミナの下地層を形成した後、全面に例えばパー
マロイ層を約3μmの厚さで形成した後パターニングし
て下部シールド層16を形成する。
の研磨結果を比較例として示す。この比較例における平
坦化工程は、本実施の形態による図2及び図3に示す工
程までが同一である。すなわち、アルティック基板12
上にアルミナの下地層を形成した後、全面に例えばパー
マロイ層を約3μmの厚さで形成した後パターニングし
て下部シールド層16を形成する。
【0030】次に、下部シールド層16上面を平坦化す
るため、下部シールド層16の膜厚の1.5倍の約4.
5μmの厚さにアルミナを基板全面に堆積して被覆層1
8を形成し、下部シールド層16を埋め込んで被覆す
る。すなわち、下部シールド層16上部の被覆層18が
突起部となっている。この状態で図1に示したCMP装
置で平坦化のための研磨を行う。
るため、下部シールド層16の膜厚の1.5倍の約4.
5μmの厚さにアルミナを基板全面に堆積して被覆層1
8を形成し、下部シールド層16を埋め込んで被覆す
る。すなわち、下部シールド層16上部の被覆層18が
突起部となっている。この状態で図1に示したCMP装
置で平坦化のための研磨を行う。
【0031】表2に示すように、従来の平坦化処理で
は、堆積させた被覆層18の膜厚は平均値として4.6
253μmであり、また、計測した膜厚の範囲は68.
5nmである。また、CMPによる除去量は、平均値で
2.5722μm、範囲は0.3302μmである。ま
た、平坦化層24の膜厚は、平均値で2.0531μm
であり、範囲は0.3387μmである。
は、堆積させた被覆層18の膜厚は平均値として4.6
253μmであり、また、計測した膜厚の範囲は68.
5nmである。また、CMPによる除去量は、平均値で
2.5722μm、範囲は0.3302μmである。ま
た、平坦化層24の膜厚は、平均値で2.0531μm
であり、範囲は0.3387μmである。
【0032】
【表2】
【0033】表1及び表2に基づいて、本実施の形態に
よる研磨方法を用いた平坦化処理と比較例による従来の
研磨方法を用いた平坦化処理とを比較する。まず、本実
施の形態及び比較例の双方とも、堆積させた被覆層18
の膜厚はほぼ同じであり、またその範囲の程度もほぼ同
一である。従って、CMPによる被覆層18の除去量も
同一であり、表1及び表2におけるCMP除去量の平均
値は同等である。ところが、本実施の形態の方は、CM
P除去量の範囲が、比較例のそれより約20%程度小さ
くなっていることが分かる。また、平坦化層24の膜厚
においても、所望の膜厚2μmに対して、本実施の形態
が平均値で1.9955μmを達成し、比較例でも平均
値で2.0531μmを達成している点では両者は同等
である。ところが、本実施の形態の方は、平坦化層24
の膜厚の範囲が、比較例のそれより約20%程度小さく
なっていることが分かる。
よる研磨方法を用いた平坦化処理と比較例による従来の
研磨方法を用いた平坦化処理とを比較する。まず、本実
施の形態及び比較例の双方とも、堆積させた被覆層18
の膜厚はほぼ同じであり、またその範囲の程度もほぼ同
一である。従って、CMPによる被覆層18の除去量も
同一であり、表1及び表2におけるCMP除去量の平均
値は同等である。ところが、本実施の形態の方は、CM
P除去量の範囲が、比較例のそれより約20%程度小さ
くなっていることが分かる。また、平坦化層24の膜厚
においても、所望の膜厚2μmに対して、本実施の形態
が平均値で1.9955μmを達成し、比較例でも平均
値で2.0531μmを達成している点では両者は同等
である。ところが、本実施の形態の方は、平坦化層24
の膜厚の範囲が、比較例のそれより約20%程度小さく
なっていることが分かる。
【0034】このように本実施の形態による研磨方法を
用いることにより、従来に比して研磨後の基板表面の残
存膜厚のばらつきを低減させることが可能となる。さら
に本実施の形態により、研磨後の基板表面の残存膜厚の
ばらつきを低減させて素子製造の歩留まりを向上させた
薄膜磁気ヘッドの製造方法を実現することができる。
用いることにより、従来に比して研磨後の基板表面の残
存膜厚のばらつきを低減させることが可能となる。さら
に本実施の形態により、研磨後の基板表面の残存膜厚の
ばらつきを低減させて素子製造の歩留まりを向上させた
薄膜磁気ヘッドの製造方法を実現することができる。
【0035】さて、以上説明した下部シールド層16に
おける平坦化層24の形成が終了した後、図9に示すよ
うに、スパッタリングによりアルミナを所定の膜厚に堆
積して絶縁層26を形成し、次いで、MR再生素子を構
成する磁気抵抗効果を有する材料を成膜してパターニン
グし、磁気抵抗層28を形成する。
おける平坦化層24の形成が終了した後、図9に示すよ
うに、スパッタリングによりアルミナを所定の膜厚に堆
積して絶縁層26を形成し、次いで、MR再生素子を構
成する磁気抵抗効果を有する材料を成膜してパターニン
グし、磁気抵抗層28を形成する。
【0036】次に、絶縁層30を形成して磁気抵抗層2
8を絶縁層26、30間に埋設させる。次いで、パーマ
ロイ(NiとFeの合金)を形成材料とした上部シール
ド層32を約4.5μmの膜厚に形成する。この上部シ
ールド層32は、下部シールド層16と共にMR再生素
子を磁気的に遮蔽する機能を有する。また、上部シール
ド層32は、書き込み用薄膜磁気ヘッドの下部磁性層
(下部ポール)としての機能も有している。
8を絶縁層26、30間に埋設させる。次いで、パーマ
ロイ(NiとFeの合金)を形成材料とした上部シール
ド層32を約4.5μmの膜厚に形成する。この上部シ
ールド層32は、下部シールド層16と共にMR再生素
子を磁気的に遮蔽する機能を有する。また、上部シール
ド層32は、書き込み用薄膜磁気ヘッドの下部磁性層
(下部ポール)としての機能も有している。
【0037】次に、上部シールド層32上面を平坦化す
るため、図10に示すように、アルミナを基板全面に堆
積して、上部シールド層32の膜厚の1.5倍の約6.
75μmの厚さに被覆層34を形成して上部シールド層
32を埋め込んで被覆する。このとき、上部シールド層
32上部の被覆層34は、被覆層34自体の膜厚(=
6.75μm)に上部シールド層32の膜厚(=4.5
μm)が加わるため、絶縁層30からの高さが約11.
25μm程度の突起部となる。
るため、図10に示すように、アルミナを基板全面に堆
積して、上部シールド層32の膜厚の1.5倍の約6.
75μmの厚さに被覆層34を形成して上部シールド層
32を埋め込んで被覆する。このとき、上部シールド層
32上部の被覆層34は、被覆層34自体の膜厚(=
6.75μm)に上部シールド層32の膜厚(=4.5
μm)が加わるため、絶縁層30からの高さが約11.
25μm程度の突起部となる。
【0038】次いで、フォトレジストを約4μm程度基
板全面に塗布してフォトレジスト層を形成し、上部シー
ルド層32の幅よりわずかに狭い開口が上部シールド層
32上に形成されるようにパターニングして、図11に
示すような、上部シールド層32上部の突起部に開口を
有するマスク層36を形成する。
板全面に塗布してフォトレジスト層を形成し、上部シー
ルド層32の幅よりわずかに狭い開口が上部シールド層
32上に形成されるようにパターニングして、図11に
示すような、上部シールド層32上部の突起部に開口を
有するマスク層36を形成する。
【0039】次に、マスク層36をエッチングマスクと
してウェットエッチングによる等方性エッチングを行
い、マスク層36の開口底部の被覆層34の突起部を厚
さ約4.5μm、つまり上部シールド層32の厚さ分だ
け除去する。マスク層36の開口部周囲の被覆層34は
適度にアンダーカットされるため、図12に示すよう
に、突起部が削られて全体として平坦になった被覆層3
4を得ることができる。マスク層36を除去した後、図
1に示したCMP装置によるCMPを行い、基板12上
面を平坦化する。CMPによる平坦化では、図13に示
すように、被覆層34から上部シールド層32が露出す
るまで研磨を行い、最終的には上部シールド層32及び
被覆層34の研磨で形成される埋め込み層34’で構成
される平坦化層38の厚さが約3.5μmとなる平坦化
を行う。
してウェットエッチングによる等方性エッチングを行
い、マスク層36の開口底部の被覆層34の突起部を厚
さ約4.5μm、つまり上部シールド層32の厚さ分だ
け除去する。マスク層36の開口部周囲の被覆層34は
適度にアンダーカットされるため、図12に示すよう
に、突起部が削られて全体として平坦になった被覆層3
4を得ることができる。マスク層36を除去した後、図
1に示したCMP装置によるCMPを行い、基板12上
面を平坦化する。CMPによる平坦化では、図13に示
すように、被覆層34から上部シールド層32が露出す
るまで研磨を行い、最終的には上部シールド層32及び
被覆層34の研磨で形成される埋め込み層34’で構成
される平坦化層38の厚さが約3.5μmとなる平坦化
を行う。
【0040】以上説明した研磨方法も、下部シールド層
16を含む平坦化層24を形成したのと同様に、基板表
面に形成された突起部の膜厚を減少させてから基板表面
を研磨する点に特徴を有している。なお、上部シールド
層32を含む平坦化層38を形成する上での特徴点は、
既に説明した下部シールド層16を含む平坦化層24を
形成する上での特徴点と一致するので、それらの説明は
省略する。
16を含む平坦化層24を形成したのと同様に、基板表
面に形成された突起部の膜厚を減少させてから基板表面
を研磨する点に特徴を有している。なお、上部シールド
層32を含む平坦化層38を形成する上での特徴点は、
既に説明した下部シールド層16を含む平坦化層24を
形成する上での特徴点と一致するので、それらの説明は
省略する。
【0041】さて、表3は、本実施の形態による上部シ
ールド層32及び被覆層34のCMPによる平坦化の結
果の一例を示している。表3に示すデータも、図20に
示したように基板上を計13点について膜厚測定した結
果を示している。表3に示すように、本実施の形態で
は、堆積させた被覆層34の膜厚は平均値として6.7
983μmであり、また、計測した膜厚の範囲は0.1
200μmである。また、CMPによる除去量は、平均
値で3.2697μm、範囲は0.3054μmであ
る。また、平坦化層38の膜厚は、平均値で3.528
6μmであり、範囲は0.3028μmである。
ールド層32及び被覆層34のCMPによる平坦化の結
果の一例を示している。表3に示すデータも、図20に
示したように基板上を計13点について膜厚測定した結
果を示している。表3に示すように、本実施の形態で
は、堆積させた被覆層34の膜厚は平均値として6.7
983μmであり、また、計測した膜厚の範囲は0.1
200μmである。また、CMPによる除去量は、平均
値で3.2697μm、範囲は0.3054μmであ
る。また、平坦化層38の膜厚は、平均値で3.528
6μmであり、範囲は0.3028μmである。
【0042】
【表3】
【0043】一方、表4に従来の研磨方法を用いた場合
の研磨結果を比較例として示す。この比較例に示すもの
は、本実施の形態による図11に示した突起部の膜厚を
減少させる工程がない研磨方法を用いた平坦化工程であ
る。すなわち、上部シールド層32上面を平坦化するた
め、図10に示すように、上部シールド層32の膜厚の
1.5倍の約6.75μmの厚さにアルミナを基板全面
に堆積して被覆層34を形成し、上部シールド層32を
埋め込む。このとき、薄膜パターンとしての上部シール
ド層32上部の被覆層34には、絶縁層30からの高さ
が約11.25μm程度の突起部が形成されている。こ
の状態で図1に示したCMP装置で平坦化のための研磨
を行う。
の研磨結果を比較例として示す。この比較例に示すもの
は、本実施の形態による図11に示した突起部の膜厚を
減少させる工程がない研磨方法を用いた平坦化工程であ
る。すなわち、上部シールド層32上面を平坦化するた
め、図10に示すように、上部シールド層32の膜厚の
1.5倍の約6.75μmの厚さにアルミナを基板全面
に堆積して被覆層34を形成し、上部シールド層32を
埋め込む。このとき、薄膜パターンとしての上部シール
ド層32上部の被覆層34には、絶縁層30からの高さ
が約11.25μm程度の突起部が形成されている。こ
の状態で図1に示したCMP装置で平坦化のための研磨
を行う。
【0044】表4に示すように、従来の平坦化処理で
は、堆積させた被覆層34の膜厚は平均値として6.7
213μmであり、また、計測した膜厚の範囲は0.1
025μmである。また、CMPによる除去量は、平均
値で3.1367μm、範囲は0.3668μmであ
る。また、平坦化層38の膜厚は、平均値で3.584
6μmであり、範囲は0.3858μmである。
は、堆積させた被覆層34の膜厚は平均値として6.7
213μmであり、また、計測した膜厚の範囲は0.1
025μmである。また、CMPによる除去量は、平均
値で3.1367μm、範囲は0.3668μmであ
る。また、平坦化層38の膜厚は、平均値で3.584
6μmであり、範囲は0.3858μmである。
【0045】
【表4】
【0046】表3及び表4に基づいて、本実施の形態に
よる研磨方法を用いた平坦化処理と比較例による従来の
研磨方法を用いた平坦化処理とを比較する。まず、本実
施の形態及び比較例の双方とも、堆積させた被覆層34
の膜厚はほぼ同じであり、またその範囲の程度もほぼ同
一である。従って、CMPによる被覆層34の除去量も
同一であり、表3及び表4におけるCMP除去量の平均
値は同等である。ところが、本実施の形態の方は、CM
P除去量の範囲が、比較例のそれより約20%程度小さ
くなっていることが分かる。従って、平坦化層24の膜
厚においても、所望の膜厚3.5μmに対して、本実施
の形態が平均値で3.5286μmを達成し、比較例で
も平均値で3.5846μmを達成している点では両者
は同等である。ところが、本実施の形態の方は、平坦化
層38の膜厚の範囲が、比較例のそれより約20%程度
小さくなっていることが分かる。
よる研磨方法を用いた平坦化処理と比較例による従来の
研磨方法を用いた平坦化処理とを比較する。まず、本実
施の形態及び比較例の双方とも、堆積させた被覆層34
の膜厚はほぼ同じであり、またその範囲の程度もほぼ同
一である。従って、CMPによる被覆層34の除去量も
同一であり、表3及び表4におけるCMP除去量の平均
値は同等である。ところが、本実施の形態の方は、CM
P除去量の範囲が、比較例のそれより約20%程度小さ
くなっていることが分かる。従って、平坦化層24の膜
厚においても、所望の膜厚3.5μmに対して、本実施
の形態が平均値で3.5286μmを達成し、比較例で
も平均値で3.5846μmを達成している点では両者
は同等である。ところが、本実施の形態の方は、平坦化
層38の膜厚の範囲が、比較例のそれより約20%程度
小さくなっていることが分かる。
【0047】このように本実施の形態による研磨方法を
用いることにより、従来に比して研磨後の基板表面の残
存膜厚のばらつきを低減させることが可能となる。さら
に本実施の形態により、研磨後の基板表面の残存膜厚の
ばらつきを低減させて素子製造の歩留まりを向上させた
薄膜磁気ヘッドの製造方法を実現することができる。
用いることにより、従来に比して研磨後の基板表面の残
存膜厚のばらつきを低減させることが可能となる。さら
に本実施の形態により、研磨後の基板表面の残存膜厚の
ばらつきを低減させて素子製造の歩留まりを向上させた
薄膜磁気ヘッドの製造方法を実現することができる。
【0048】さて、上部シールド層(下部ポール)32
における平坦化層38の形成が終了した後、図14に示
すように、上部シールド層32の上に、例えばアルミナ
からなる非磁性材料によりライトギャップ層40を形成
した後、例えばパーマロイや窒化鉄(FeN)のような
高飽和磁束密度材料からなる上部ポールの一部を構成す
るポールチップ42を厚さ約5μmに形成する。所定の
形状に成形されたポールチップ42の幅Wでトラック幅
が規定される。
における平坦化層38の形成が終了した後、図14に示
すように、上部シールド層32の上に、例えばアルミナ
からなる非磁性材料によりライトギャップ層40を形成
した後、例えばパーマロイや窒化鉄(FeN)のような
高飽和磁束密度材料からなる上部ポールの一部を構成す
るポールチップ42を厚さ約5μmに形成する。所定の
形状に成形されたポールチップ42の幅Wでトラック幅
が規定される。
【0049】次に、ポールチップ42上面を平坦化する
ため、図15に示すように、アルミナを基板全面に堆積
して、ポールチップ42の膜厚の1.5倍の約7.5μ
mの厚さに被覆層44を形成してポールチップ42を埋
め込んで被覆する。このとき、ポールチップ42上部の
被覆層44は、被覆層44自体の膜厚(=7.5μm)
にポールチップ42の膜厚(=5μm)が加わるため、
平坦化層38からの高さが約12.5μm程度の突起部
となる。
ため、図15に示すように、アルミナを基板全面に堆積
して、ポールチップ42の膜厚の1.5倍の約7.5μ
mの厚さに被覆層44を形成してポールチップ42を埋
め込んで被覆する。このとき、ポールチップ42上部の
被覆層44は、被覆層44自体の膜厚(=7.5μm)
にポールチップ42の膜厚(=5μm)が加わるため、
平坦化層38からの高さが約12.5μm程度の突起部
となる。
【0050】次いで、フォトレジストを約4μm程度基
板全面に塗布してフォトレジスト層を形成し、ポールチ
ップ42の幅よりわずかに狭い開口がポールチップ42
上に形成されるようにパターニングして、図16に示す
ような、ポールチップ42上部の突起部に開口を有する
マスク層45を形成する。
板全面に塗布してフォトレジスト層を形成し、ポールチ
ップ42の幅よりわずかに狭い開口がポールチップ42
上に形成されるようにパターニングして、図16に示す
ような、ポールチップ42上部の突起部に開口を有する
マスク層45を形成する。
【0051】次に、マスク層45をエッチングマスクと
してウェットエッチングによる等方性エッチングを行
い、マスク層45の開口底部の被覆層44の突起部を厚
さ約5μm、つまりポールチップ42の厚さ分だけ除去
する。マスク層45の開口部周囲の被覆層44は適度に
アンダーカットされるため、図17に示すように、突起
部が削られて全体として平坦になった被覆層44を得る
ことができる。マスク層45を除去した後、図1に示し
たCMP装置によるCMPを行い、基板12上面を平坦
化する。CMPによる平坦化では、図18に示すよう
に、被覆層44からポールチップ42が露出するまで研
磨を行い、最終的には被覆層44の研磨で形成された埋
め込み層44’及びポールチップ42で構成される平坦
化層46の厚さが約4μmとなる平坦化を行う。
してウェットエッチングによる等方性エッチングを行
い、マスク層45の開口底部の被覆層44の突起部を厚
さ約5μm、つまりポールチップ42の厚さ分だけ除去
する。マスク層45の開口部周囲の被覆層44は適度に
アンダーカットされるため、図17に示すように、突起
部が削られて全体として平坦になった被覆層44を得る
ことができる。マスク層45を除去した後、図1に示し
たCMP装置によるCMPを行い、基板12上面を平坦
化する。CMPによる平坦化では、図18に示すよう
に、被覆層44からポールチップ42が露出するまで研
磨を行い、最終的には被覆層44の研磨で形成された埋
め込み層44’及びポールチップ42で構成される平坦
化層46の厚さが約4μmとなる平坦化を行う。
【0052】以上説明した研磨方法も、既に平坦化層2
4等の形成と同様に、基板表面に形成された突起部の膜
厚を減少させてから基板表面を研磨する点に特徴を有し
ている。また、ポールチップ42を含む平坦化層46を
形成する上での特徴点は、既に説明した下部シールド層
16を含む平坦化層24を形成する上での特徴点と一致
するので、それらの説明は省略する。
4等の形成と同様に、基板表面に形成された突起部の膜
厚を減少させてから基板表面を研磨する点に特徴を有し
ている。また、ポールチップ42を含む平坦化層46を
形成する上での特徴点は、既に説明した下部シールド層
16を含む平坦化層24を形成する上での特徴点と一致
するので、それらの説明は省略する。
【0053】さて、表5は、本実施の形態によるポール
チップ42及び被覆層44のCMPによる平坦化の結果
の一例を示している。表5に示すデータも、図20に示
したように基板上を計13点について膜厚測定した結果
を示している。表5に示すように、本実施の形態では、
堆積させた被覆層44の膜厚は平均値として7.600
3μmであり、また、計測した膜厚の範囲は0.120
7μmである。また、CMPによる除去量は、平均値で
3.4975μm、範囲は0.3564μmである。ま
た、平坦化層46の膜厚は、平均値で4.1028μm
であり、範囲は0.3784μmである。
チップ42及び被覆層44のCMPによる平坦化の結果
の一例を示している。表5に示すデータも、図20に示
したように基板上を計13点について膜厚測定した結果
を示している。表5に示すように、本実施の形態では、
堆積させた被覆層44の膜厚は平均値として7.600
3μmであり、また、計測した膜厚の範囲は0.120
7μmである。また、CMPによる除去量は、平均値で
3.4975μm、範囲は0.3564μmである。ま
た、平坦化層46の膜厚は、平均値で4.1028μm
であり、範囲は0.3784μmである。
【0054】
【表5】
【0055】一方、表6に従来の研磨方法を用いた場合
の研磨結果を比較例として示す。この比較例に示すもの
は、本実施の形態による図16及び図17を用いて説明
した突起部の膜厚を減少させる工程がない研磨方法を用
いた従来の平坦化工程である。すなわち、ポールチップ
42上面を平坦化するため、図15に示すように、ポー
ルチップ42の膜厚の1.5倍の約7.5μmの厚さに
アルミナを基板全面に堆積して被覆層44を形成してポ
ールチップ42を埋め込んで被覆する。このとき、薄膜
パターンとしてのポールチップ42上部の被覆層44に
は、平坦化層46上面からの高さ約12.5μm程度の
突起部が形成されている。この状態で図1に示したCM
P装置で平坦化のための研磨を行う。
の研磨結果を比較例として示す。この比較例に示すもの
は、本実施の形態による図16及び図17を用いて説明
した突起部の膜厚を減少させる工程がない研磨方法を用
いた従来の平坦化工程である。すなわち、ポールチップ
42上面を平坦化するため、図15に示すように、ポー
ルチップ42の膜厚の1.5倍の約7.5μmの厚さに
アルミナを基板全面に堆積して被覆層44を形成してポ
ールチップ42を埋め込んで被覆する。このとき、薄膜
パターンとしてのポールチップ42上部の被覆層44に
は、平坦化層46上面からの高さ約12.5μm程度の
突起部が形成されている。この状態で図1に示したCM
P装置で平坦化のための研磨を行う。
【0056】表6に示すように、従来の平坦化処理で
は、堆積させた被覆層44の膜厚は平均値として7.5
284μmであり、また、計測した膜厚の範囲は0.1
268μmである。また、CMPによる除去量は、平均
値で3.4698μm、範囲は0.4099μmであ
る。また、平坦化層46の膜厚は、平均値で4.058
6μmであり、範囲は0.4250μmである。
は、堆積させた被覆層44の膜厚は平均値として7.5
284μmであり、また、計測した膜厚の範囲は0.1
268μmである。また、CMPによる除去量は、平均
値で3.4698μm、範囲は0.4099μmであ
る。また、平坦化層46の膜厚は、平均値で4.058
6μmであり、範囲は0.4250μmである。
【0057】
【表6】
【0058】表5及び表6に基づいて、本実施の形態に
よる研磨方法を用いた平坦化処理と比較例による従来の
研磨方法を用いた平坦化処理とを比較する。まず、本実
施の形態及び比較例の双方とも、堆積させた被覆層44
の膜厚はほぼ同じであり、またその範囲の程度もほぼ同
一である。従って、CMPによる被覆層44の除去量も
同一であり、表5及び表6におけるCMP除去量の平均
値は同等である。ところが、本実施の形態の方は、CM
P除去量の範囲が、比較例のそれより約20%程度小さ
くなっていることが分かる。また、平坦化層46の膜厚
においても、所望の膜厚4μmに対して、本実施の形態
が平均値で4.1028μmを達成し、比較例でも平均
値で4.0586μmを達成している点では両者は同等
である。ところが、本実施の形態の方は、平坦化層46
の膜厚の範囲が、比較例のそれより約10%程度小さく
なっていることが分かる。
よる研磨方法を用いた平坦化処理と比較例による従来の
研磨方法を用いた平坦化処理とを比較する。まず、本実
施の形態及び比較例の双方とも、堆積させた被覆層44
の膜厚はほぼ同じであり、またその範囲の程度もほぼ同
一である。従って、CMPによる被覆層44の除去量も
同一であり、表5及び表6におけるCMP除去量の平均
値は同等である。ところが、本実施の形態の方は、CM
P除去量の範囲が、比較例のそれより約20%程度小さ
くなっていることが分かる。また、平坦化層46の膜厚
においても、所望の膜厚4μmに対して、本実施の形態
が平均値で4.1028μmを達成し、比較例でも平均
値で4.0586μmを達成している点では両者は同等
である。ところが、本実施の形態の方は、平坦化層46
の膜厚の範囲が、比較例のそれより約10%程度小さく
なっていることが分かる。
【0059】このように本実施の形態による研磨方法を
用いることにより、従来に比して研磨後の基板表面の残
存膜厚のばらつきを低減させることが可能となる。さら
に本実施の形態により、研磨後の基板表面の残存膜厚の
ばらつきを低減させて素子製造の歩留まりを向上させた
薄膜磁気ヘッドの製造方法を実現することができる。
用いることにより、従来に比して研磨後の基板表面の残
存膜厚のばらつきを低減させることが可能となる。さら
に本実施の形態により、研磨後の基板表面の残存膜厚の
ばらつきを低減させて素子製造の歩留まりを向上させた
薄膜磁気ヘッドの製造方法を実現することができる。
【0060】さて、ポールチップ42における平坦化層
46の形成が終了したら、図示は省略するが、例えば銅
からなる第1の薄膜コイルを形成し、第1の薄膜コイル
上に第1の絶縁膜を形成後、第2の薄膜コイルを形成す
る。次いで、第2の薄膜コイル上部に第2の絶縁膜を形
成する。
46の形成が終了したら、図示は省略するが、例えば銅
からなる第1の薄膜コイルを形成し、第1の薄膜コイル
上に第1の絶縁膜を形成後、第2の薄膜コイルを形成す
る。次いで、第2の薄膜コイル上部に第2の絶縁膜を形
成する。
【0061】次に、図19に示すように、ポールチップ
42及び図示を省略した第2の絶縁膜上に、例えばパー
マロイからなるヨーク48を所定の膜厚及び形状に形成
する。次いで、基板上部にアルミナ等によるオーバーコ
ート層を堆積した後、磁気抵抗層28及びライトギャッ
プ層40近傍の側面を研磨して、磁気記録媒体に対向す
るエアベアリング面(Air Bearing Sur
face:ABS)を形成する。
42及び図示を省略した第2の絶縁膜上に、例えばパー
マロイからなるヨーク48を所定の膜厚及び形状に形成
する。次いで、基板上部にアルミナ等によるオーバーコ
ート層を堆積した後、磁気抵抗層28及びライトギャッ
プ層40近傍の側面を研磨して、磁気記録媒体に対向す
るエアベアリング面(Air Bearing Sur
face:ABS)を形成する。
【0062】[本発明の第2の実施の形態]次に、本発
明の第2の実施の形態による研磨方法及び薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法を図21乃至図23を用いて説明する。本
実施の形態における研磨方法は、薄膜パターンを埋め込
んで被覆する被覆層の膜厚を、薄膜パターンとほぼ同じ
高さに形成していることを特徴としている。本実施の形
態も第1の実施の形態と同様に、誘導型の書込用薄膜磁
気ヘッド及び読取用のMR再生素子を積層した複合型ヘ
ッドを例に取って説明する。図21乃至図23は、薄膜
磁気ヘッドの磁極部分をトラック面に平行な方向に切っ
た基板断面を示している。
明の第2の実施の形態による研磨方法及び薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法を図21乃至図23を用いて説明する。本
実施の形態における研磨方法は、薄膜パターンを埋め込
んで被覆する被覆層の膜厚を、薄膜パターンとほぼ同じ
高さに形成していることを特徴としている。本実施の形
態も第1の実施の形態と同様に、誘導型の書込用薄膜磁
気ヘッド及び読取用のMR再生素子を積層した複合型ヘ
ッドを例に取って説明する。図21乃至図23は、薄膜
磁気ヘッドの磁極部分をトラック面に平行な方向に切っ
た基板断面を示している。
【0063】まず、図21に示すように、例えばアルテ
ィック基板12上に例えばアルミナからなる下地層とし
ての絶縁層14を堆積する。次いで、全面に例えばパー
マロイ層を約3μm(=t1)の厚さで形成した後パタ
ーニングして下部シールド層16を形成する。次に、下
部シールド層16上面を平坦化するため、図21に示す
ように、アルミナを基板全面に堆積し、下部シールド層
16の膜厚(3μm)とほぼ同じ厚さの約3.5μmの
膜厚の被覆層18を形成して下部シールド層16を埋め
込んで被覆する。このとき、下部シールド層16上部の
被覆層18は、被覆層18自体の膜厚(t2=3.5μ
m)に下部シールド層16の膜厚t1=3μmが加わる
ため、絶縁膜14からの高さが約6.5μm(=t1+
t2)程度の突起部となる。
ィック基板12上に例えばアルミナからなる下地層とし
ての絶縁層14を堆積する。次いで、全面に例えばパー
マロイ層を約3μm(=t1)の厚さで形成した後パタ
ーニングして下部シールド層16を形成する。次に、下
部シールド層16上面を平坦化するため、図21に示す
ように、アルミナを基板全面に堆積し、下部シールド層
16の膜厚(3μm)とほぼ同じ厚さの約3.5μmの
膜厚の被覆層18を形成して下部シールド層16を埋め
込んで被覆する。このとき、下部シールド層16上部の
被覆層18は、被覆層18自体の膜厚(t2=3.5μ
m)に下部シールド層16の膜厚t1=3μmが加わる
ため、絶縁膜14からの高さが約6.5μm(=t1+
t2)程度の突起部となる。
【0064】次いで、図22に示すように、フォトレジ
ストを約4μm程度基板全面に塗布してフォトレジスト
層を形成する。次いで、下部シールド層16の幅よりわ
ずかに狭い開口パターンを転写してフォトレジスト層を
パターニングし、図22に示すような、下部シールド層
16上部の突起部に開口を有するマスク層22を形成す
る。
ストを約4μm程度基板全面に塗布してフォトレジスト
層を形成する。次いで、下部シールド層16の幅よりわ
ずかに狭い開口パターンを転写してフォトレジスト層を
パターニングし、図22に示すような、下部シールド層
16上部の突起部に開口を有するマスク層22を形成す
る。
【0065】次に、図23に示すように、マスク層22
をエッチングマスクとしてウェットエッチングによる等
方性エッチングを行い、マスク層22の開口底部の被覆
層18の突起部を下部シールド層16の厚さ分約3μm
だけ除去する。マスク層22の開口部周囲の被覆層18
は適度にアンダーカットされるため、図21に示した状
態と比較して、突起部が削られて全体として平坦になっ
た被覆層18を得ることができる。
をエッチングマスクとしてウェットエッチングによる等
方性エッチングを行い、マスク層22の開口底部の被覆
層18の突起部を下部シールド層16の厚さ分約3μm
だけ除去する。マスク層22の開口部周囲の被覆層18
は適度にアンダーカットされるため、図21に示した状
態と比較して、突起部が削られて全体として平坦になっ
た被覆層18を得ることができる。
【0066】マスク層22を除去した後、図1に示した
CMP装置を用いたCMPによる平坦化処理を行い、基
板12上面を平坦化する。CMPによる平坦化では、第
1の実施の形態と同様に、被覆層18から下部シールド
層16が露出するまで研磨を行い、最終的には被覆層1
8の研磨で形成された埋め込み層18’及び下部シール
ド層16で構成される平坦化層24の厚さが約2μmと
なるまで表面研磨を行う。研磨終了時点の形状は第1の
実施の形態における図8と同様である。
CMP装置を用いたCMPによる平坦化処理を行い、基
板12上面を平坦化する。CMPによる平坦化では、第
1の実施の形態と同様に、被覆層18から下部シールド
層16が露出するまで研磨を行い、最終的には被覆層1
8の研磨で形成された埋め込み層18’及び下部シール
ド層16で構成される平坦化層24の厚さが約2μmと
なるまで表面研磨を行う。研磨終了時点の形状は第1の
実施の形態における図8と同様である。
【0067】このように、本実施の形態による研磨方法
では、第1の実施の形態と同様に、被研磨物としての基
板の表面を研磨する際、基板表面に形成された突起部の
膜厚を減少させてから基板表面を研磨することを特徴と
しているのに加えて、被覆層18の膜厚を薄膜パターン
である下部シールド層16の膜厚と同等かそれよりやや
厚い程度に制御して成膜している点に特徴を有してい
る。このように、従来に比して被覆層18の形成膜厚を
薄くできるのは、被覆層18の成膜により作られる突起
部を、CMPとは別のエッチング等の除去手段により予
め除去してしまうからに他ならない。既に従来技術とし
て説明したように、被覆層に形成された突起部を含めて
CMPで研磨処理をするには、突起部とそれより低位置
の面との研磨の進行速度の差を勘案して、被覆層18の
膜厚を下部薄膜パターンの膜厚の約1.5倍程度見積も
っていたが、本実施の形態のようにCMPの前に予め突
起部が除去されてしまうのであれば、被覆層18の膜厚
は、理論的には薄膜パターンの膜厚と同一でよいことに
なる。
では、第1の実施の形態と同様に、被研磨物としての基
板の表面を研磨する際、基板表面に形成された突起部の
膜厚を減少させてから基板表面を研磨することを特徴と
しているのに加えて、被覆層18の膜厚を薄膜パターン
である下部シールド層16の膜厚と同等かそれよりやや
厚い程度に制御して成膜している点に特徴を有してい
る。このように、従来に比して被覆層18の形成膜厚を
薄くできるのは、被覆層18の成膜により作られる突起
部を、CMPとは別のエッチング等の除去手段により予
め除去してしまうからに他ならない。既に従来技術とし
て説明したように、被覆層に形成された突起部を含めて
CMPで研磨処理をするには、突起部とそれより低位置
の面との研磨の進行速度の差を勘案して、被覆層18の
膜厚を下部薄膜パターンの膜厚の約1.5倍程度見積も
っていたが、本実施の形態のようにCMPの前に予め突
起部が除去されてしまうのであれば、被覆層18の膜厚
は、理論的には薄膜パターンの膜厚と同一でよいことに
なる。
【0068】以上説明した本実施の形態による研磨方法
によれば、被覆層18の膜厚を薄くすることができるの
で、被覆層18の成膜に要する時間を節約でき、また、
CMPによる研磨で除去するアルミナの量も少なくて済
むため研磨工程に要する時間も短縮させることができる
ようになる。従って、薄膜磁気ヘッドの製造工程におい
て、素子製造のスループットを向上させることができる
ようになる。
によれば、被覆層18の膜厚を薄くすることができるの
で、被覆層18の成膜に要する時間を節約でき、また、
CMPによる研磨で除去するアルミナの量も少なくて済
むため研磨工程に要する時間も短縮させることができる
ようになる。従って、薄膜磁気ヘッドの製造工程におい
て、素子製造のスループットを向上させることができる
ようになる。
【0069】さて、表7は、本実施の形態による下部シ
ールド層16及び被覆層18のCMPによる平坦化の結
果の一例を示している。表7に示すデータも、図20に
示した基板上を計13点について膜厚測定した結果を示
している。表7に示すように、本実施の形態では、堆積
させた被覆層18の膜厚は平均値として3.4864μ
mであり、また、計測した膜厚の範囲は58.8nmで
ある。また、CMPによる除去量は、平均値で1.44
39μm、範囲は0.1821μmである。また、平坦
化層24(図8参照)の膜厚は、平均値で2.0425
μmであり、範囲は0.1902μmである。
ールド層16及び被覆層18のCMPによる平坦化の結
果の一例を示している。表7に示すデータも、図20に
示した基板上を計13点について膜厚測定した結果を示
している。表7に示すように、本実施の形態では、堆積
させた被覆層18の膜厚は平均値として3.4864μ
mであり、また、計測した膜厚の範囲は58.8nmで
ある。また、CMPによる除去量は、平均値で1.44
39μm、範囲は0.1821μmである。また、平坦
化層24(図8参照)の膜厚は、平均値で2.0425
μmであり、範囲は0.1902μmである。
【0070】
【表7】
【0071】この表7に示す本実施の形態の研磨結果
と、表2に示した従来の研磨方法、及び表1に示した第
1の実施の形態による研磨方法の研磨結果とを比較す
る。それぞれの表から明らかなように、本実施の形態の
被覆層18の膜厚は、従来及び第1の実施の形態のそれ
より約1μm低くすることができたので、被覆層18の
膜厚の成膜時の範囲も約20%程度低くすることができ
ている。従って、本実施の形態でのCMP除去量も、従
来及び第1の実施の形態のそれより約1μm低くするこ
とができるため、CMP除去量の範囲も大幅に改善され
ており、従来方法に比して約60%、第1の実施の形態
に対して約30%程度小さくなっている。また、平坦化
層24の膜厚においては、所望の膜厚2μmに対して、
本実施の形態が平均値で2.0425μmを達成し、従
来例及び第1の実施の形態でもほぼ同等である。ところ
が、本実施の形態によれば、平坦化層24の膜厚の範囲
が、従来方法に比して70%程度減少しており、第1の
実施の形態より約30%程度減少させることができる。
と、表2に示した従来の研磨方法、及び表1に示した第
1の実施の形態による研磨方法の研磨結果とを比較す
る。それぞれの表から明らかなように、本実施の形態の
被覆層18の膜厚は、従来及び第1の実施の形態のそれ
より約1μm低くすることができたので、被覆層18の
膜厚の成膜時の範囲も約20%程度低くすることができ
ている。従って、本実施の形態でのCMP除去量も、従
来及び第1の実施の形態のそれより約1μm低くするこ
とができるため、CMP除去量の範囲も大幅に改善され
ており、従来方法に比して約60%、第1の実施の形態
に対して約30%程度小さくなっている。また、平坦化
層24の膜厚においては、所望の膜厚2μmに対して、
本実施の形態が平均値で2.0425μmを達成し、従
来例及び第1の実施の形態でもほぼ同等である。ところ
が、本実施の形態によれば、平坦化層24の膜厚の範囲
が、従来方法に比して70%程度減少しており、第1の
実施の形態より約30%程度減少させることができる。
【0072】このように本実施の形態による研磨方法を
用いることにより、従来に比して研磨後の基板表面の残
存膜厚のばらつきを低減させた研磨方法を実現できると
共に、研磨工程に要する時間を短縮させる研磨方法を実
現できる。
用いることにより、従来に比して研磨後の基板表面の残
存膜厚のばらつきを低減させた研磨方法を実現できると
共に、研磨工程に要する時間を短縮させる研磨方法を実
現できる。
【0073】さらに本実施の形態によれば、研磨後の基
板表面の残存膜厚のばらつきを低減させて素子製造の歩
留まりを向上させた薄膜磁気ヘッドの製造方法を実現で
きると共に研磨工程に要する時間を短縮させて素子製造
のスループットを向上させた薄膜磁気ヘッドの製造方法
を実現できる。
板表面の残存膜厚のばらつきを低減させて素子製造の歩
留まりを向上させた薄膜磁気ヘッドの製造方法を実現で
きると共に研磨工程に要する時間を短縮させて素子製造
のスループットを向上させた薄膜磁気ヘッドの製造方法
を実現できる。
【0074】次に、上述と同様に本実施の形態による研
磨方法を適用して上部シールド層(下部ポール)32に
おける平坦化層38の形成を行った結果の一例を表8に
示す。表8は、本実施の形態による上部シールド層32
及び被覆層34のCMPによる平坦化の結果を示してい
る。表8に示すデータも、図20に示したように基板上
を計13点について膜厚測定した結果を示している。表
8に示すように、本実施の形態では、堆積させた被覆層
34の膜厚は平均値として5.0059μmであり、ま
た、計測した膜厚の範囲は99.6nmである。また、
CMPによる除去量は、平均値で1.5193μm、範
囲は0.1759μmである。また、平坦化層38(図
13参照)の膜厚は、平均値で3.4866μmであ
り、範囲は0.1896μmである。
磨方法を適用して上部シールド層(下部ポール)32に
おける平坦化層38の形成を行った結果の一例を表8に
示す。表8は、本実施の形態による上部シールド層32
及び被覆層34のCMPによる平坦化の結果を示してい
る。表8に示すデータも、図20に示したように基板上
を計13点について膜厚測定した結果を示している。表
8に示すように、本実施の形態では、堆積させた被覆層
34の膜厚は平均値として5.0059μmであり、ま
た、計測した膜厚の範囲は99.6nmである。また、
CMPによる除去量は、平均値で1.5193μm、範
囲は0.1759μmである。また、平坦化層38(図
13参照)の膜厚は、平均値で3.4866μmであ
り、範囲は0.1896μmである。
【0075】
【表8】
【0076】この表8に示す本実施の形態の研磨結果
と、表4に示した従来の研磨方法、及び表3に示した第
1の実施の形態による研磨方法の研磨結果とを比較す
る。それぞれの表から明らかなように、本実施の形態の
被覆層34の膜厚は、従来及び第1の実施の形態のそれ
より約1.75μm低くすることができている。従っ
て、本実施の形態でのCMP除去量も、従来及び第1の
実施の形態のそれより約1.75μm低くすることがで
きるため、CMP除去量の範囲が大幅に改善されてお
り、従来方法に比して約50%、第1の実施の形態に対
して約40%程度小さくなっている。また、平坦化層3
8の膜厚においては、所望の膜厚3.5μmに対して、
いずれの実施例もほぼ同等である。ところが、本実施の
形態によれば、平坦化層38の膜厚の範囲が、従来方法
に比して50%程度減少しており、第1の実施の形態よ
り約40%程度減少させることができる。
と、表4に示した従来の研磨方法、及び表3に示した第
1の実施の形態による研磨方法の研磨結果とを比較す
る。それぞれの表から明らかなように、本実施の形態の
被覆層34の膜厚は、従来及び第1の実施の形態のそれ
より約1.75μm低くすることができている。従っ
て、本実施の形態でのCMP除去量も、従来及び第1の
実施の形態のそれより約1.75μm低くすることがで
きるため、CMP除去量の範囲が大幅に改善されてお
り、従来方法に比して約50%、第1の実施の形態に対
して約40%程度小さくなっている。また、平坦化層3
8の膜厚においては、所望の膜厚3.5μmに対して、
いずれの実施例もほぼ同等である。ところが、本実施の
形態によれば、平坦化層38の膜厚の範囲が、従来方法
に比して50%程度減少しており、第1の実施の形態よ
り約40%程度減少させることができる。
【0077】次に、さらに上述と同様に本実施の形態に
よる研磨方法を適用して上部ポールを構成するポールチ
ップ42における平坦化層46の形成を行った結果を表
9に示す。表9は、本実施の形態によるポールチップ4
2及び被覆層44のCMPによる平坦化の結果を示して
いる。表9に示すデータも、図20に示したように基板
上を計13点について膜厚測定した結果を示している。
表9に示すように、本実施の形態では、堆積させた被覆
層44の膜厚は平均値として5.5467μmであり、
また、計測した膜厚の範囲は0.1003μmである。
また、CMPによる除去量は、平均値で1.4332μ
m、範囲は0.1911μmである。また、平坦化層4
6(図18参照)の膜厚は、平均値で4.1135μm
であり、範囲は0.1984μmである。
よる研磨方法を適用して上部ポールを構成するポールチ
ップ42における平坦化層46の形成を行った結果を表
9に示す。表9は、本実施の形態によるポールチップ4
2及び被覆層44のCMPによる平坦化の結果を示して
いる。表9に示すデータも、図20に示したように基板
上を計13点について膜厚測定した結果を示している。
表9に示すように、本実施の形態では、堆積させた被覆
層44の膜厚は平均値として5.5467μmであり、
また、計測した膜厚の範囲は0.1003μmである。
また、CMPによる除去量は、平均値で1.4332μ
m、範囲は0.1911μmである。また、平坦化層4
6(図18参照)の膜厚は、平均値で4.1135μm
であり、範囲は0.1984μmである。
【0078】
【表9】
【0079】この表9に示す本実施の形態の研磨結果
と、表6に示した従来の研磨方法、及び表5に示した第
1の実施の形態による研磨方法の研磨結果とを比較す
る。それぞれの表から明らかなように、本実施の形態の
被覆層44の膜厚は、従来及び第1の実施の形態のそれ
より約2μm低くすることができている。従って、本実
施の形態でのCMP除去量も、従来及び第1の実施の形
態のそれより約2μm低くすることができるため、CM
P除去量の範囲が大幅に改善されており、従来方法に比
して約50%、第1の実施の形態に対して約40%程度
小さくなっている。また、平坦化層46の膜厚において
は、所望の膜厚4μmに対して、いずれの実施例もほぼ
同等である。ところが、本実施の形態によれば、平坦化
層46の膜厚の範囲が、従来方法に比して50%程度減
少しており、また、第1の実施の形態より約50%程度
の減少を達成している。
と、表6に示した従来の研磨方法、及び表5に示した第
1の実施の形態による研磨方法の研磨結果とを比較す
る。それぞれの表から明らかなように、本実施の形態の
被覆層44の膜厚は、従来及び第1の実施の形態のそれ
より約2μm低くすることができている。従って、本実
施の形態でのCMP除去量も、従来及び第1の実施の形
態のそれより約2μm低くすることができるため、CM
P除去量の範囲が大幅に改善されており、従来方法に比
して約50%、第1の実施の形態に対して約40%程度
小さくなっている。また、平坦化層46の膜厚において
は、所望の膜厚4μmに対して、いずれの実施例もほぼ
同等である。ところが、本実施の形態によれば、平坦化
層46の膜厚の範囲が、従来方法に比して50%程度減
少しており、また、第1の実施の形態より約50%程度
の減少を達成している。
【0080】本発明は、上記実施の形態に限らず種々の
変形が可能である。上記実施の形態では、突起部の除去
のためにウエット・エッチングによる等方性エッチング
を施したが、本発明はこれに限られず、開口幅などを変
更したマスク層をパターニングすることにより、ドライ
・エッチングによる異方性エッチング(例えば、反応性
イオンエッチング:RIE)により突起部を平坦化させ
るようにすることももちろん可能である。
変形が可能である。上記実施の形態では、突起部の除去
のためにウエット・エッチングによる等方性エッチング
を施したが、本発明はこれに限られず、開口幅などを変
更したマスク層をパターニングすることにより、ドライ
・エッチングによる異方性エッチング(例えば、反応性
イオンエッチング:RIE)により突起部を平坦化させ
るようにすることももちろん可能である。
【0081】上記実施の形態においては、薄膜磁気ヘッ
ドの下部シールド層上面、上部シールド層上面、及び上
部ポールを構成するポールチップ上面にCMPによる平
坦化処理を施したが、これらの層のいずれかについて本
発明を適用してももちろんよく、また、薄膜磁気ヘッド
を構成する他の層にも本発明の研磨方法を適用すること
が可能である。
ドの下部シールド層上面、上部シールド層上面、及び上
部ポールを構成するポールチップ上面にCMPによる平
坦化処理を施したが、これらの層のいずれかについて本
発明を適用してももちろんよく、また、薄膜磁気ヘッド
を構成する他の層にも本発明の研磨方法を適用すること
が可能である。
【0082】また、上記実施の形態では、本発明の研磨
方法をCMPに適用した例で説明したが、本発明はこれ
に限られず、例えば本発明の研磨方法を機械研磨に用い
ることも可能である。
方法をCMPに適用した例で説明したが、本発明はこれ
に限られず、例えば本発明の研磨方法を機械研磨に用い
ることも可能である。
【0083】またさらに、上記実施の形態では、薄膜磁
気ヘッドの製造方法を例にとって説明したが、本発明の
研磨方法はこれに限られず、硬度の異なる複数の層が露
出した被研磨面の研磨にも適用することが可能であり、
また、例えば半導体装置の製造方法における研磨工程や
平坦化工程に適用することが可能である。
気ヘッドの製造方法を例にとって説明したが、本発明の
研磨方法はこれに限られず、硬度の異なる複数の層が露
出した被研磨面の研磨にも適用することが可能であり、
また、例えば半導体装置の製造方法における研磨工程や
平坦化工程に適用することが可能である。
【0084】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、CMPに
よる平坦化の精度を向上させることができるので、製造
する素子の歩留まりを向上させることができる。また、
CMPに使用する埋め込み用の絶縁膜を形成する時間が
短くて済み、製造プロセスに要する時間を短縮できる。
また、埋め込み用の絶縁膜の使用量を低減できるので製
造コストを抑えることが可能になる。
よる平坦化の精度を向上させることができるので、製造
する素子の歩留まりを向上させることができる。また、
CMPに使用する埋め込み用の絶縁膜を形成する時間が
短くて済み、製造プロセスに要する時間を短縮できる。
また、埋め込み用の絶縁膜の使用量を低減できるので製
造コストを抑えることが可能になる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に用いられるCMP
装置の概略の構成を示す図である。
装置の概略の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及び
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及び
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及び
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及び
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
【図6】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及び
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
【図7】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及び
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
【図8】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及び
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
【図9】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及び
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
それを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
ある。
【図10】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図11】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図12】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図13】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図14】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図15】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図16】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図17】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図18】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図19】本発明の第1の実施の形態による研磨方法及
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図20】本発明の第1の実施の形態における基板上の
膜厚測定個所を示す図である。
膜厚測定個所を示す図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態による研磨方法及
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図22】本発明の第2の実施の形態による研磨方法及
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図23】本発明の第2の実施の形態による研磨方法及
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
びそれを用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図24】従来のCMPを用いた平坦化処理を説明する
図である。
図である。
2 研磨定盤(プラテン) 4 研磨パッド(研磨布) 6 研磨ヘッド 8 基板 10 スラリ供給管 12 アルティック基板 14 絶縁層 16 下部シールド層 18、34、44 被覆層 18’、34’、44’ 埋め込み層 20 フォトレジスト層 22、36、45 マスク層 24、38、46 平坦化層 26、30 絶縁層 28 磁気抵抗層 32 上部シールド層 42 ポールチップ 48 ヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀中 雄大 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 木村 富士巳 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 3C058 AA07 AB04 AC04 CB01 CB03 DA12 DA16 5D033 BB43 CA05 DA01 DA09
Claims (15)
- 【請求項1】被研磨物表面を研磨する研磨方法であっ
て、 前記表面に形成された突起部の膜厚を減少させてから前
記表面を研磨することを特徴とする研磨方法。 - 【請求項2】請求項1記載の研磨方法であって、 前記表面上にエッチング保護膜を形成した後パターニン
グを行い、前記突起部上の前記エッチング保護膜を開口
し、 エッチングにより前記突起部の膜厚を減少させることを
特徴とする研磨方法。 - 【請求項3】請求項1又は2に記載の研磨方法であっ
て、 前記突起部は、前記被研磨物上に形成された薄膜パター
ンを埋め込んで被覆した被覆層の前記薄膜パターン上部
に形成されることを特徴とする研磨方法。 - 【請求項4】請求項3記載の研磨方法であって、 前記エッチング保護膜は、前記被覆層上に形成すること
を特徴とする研磨方法。 - 【請求項5】請求項2乃至4のいずれか1項に記載の研
磨方法であって、 前記エッチングは、等方性エッチングであることを特徴
とする研磨方法。 - 【請求項6】請求項2乃至5のいずれか1項に記載の研
磨方法であって、 前記エッチング保護膜は、フォトレジストで形成されて
いることを特徴とする研磨方法。 - 【請求項7】請求項2乃至5のいずれか1項に記載の研
磨方法であって、 前記エッチング保護膜は、金属材料で形成されているこ
とを特徴とする研磨方法。 - 【請求項8】請求項2乃至7のいずれかに記載の研磨方
法であって、 前記開口は、前記薄膜パターンの幅と等しいかそれより
狭い幅に形成されていることを特徴とする研磨方法。 - 【請求項9】請求項2乃至7のいずれかに記載の研磨方
法であって、 前記開口は、前記薄膜パターンの幅から前記薄膜パター
ンの膜厚の2倍を減じた長さとほぼ等しい幅を有するよ
うに形成されていることを特徴とする研磨方法。 - 【請求項10】請求項3乃至9のいずれか1項に記載の
研磨方法であって、 前記被覆層の膜厚は、前記薄膜パターンの膜厚と同じか
それより厚く形成することを特徴とする研磨方法。 - 【請求項11】請求項3乃至10のいずれか1項に記載
の研磨方法であって、 前記被覆層は、絶縁材料で形成されていることを特徴と
する研磨方法。 - 【請求項12】請求項1乃至11のいずれか1項に記載
の研磨方法であって、 前記突起部の膜厚を減少させた後、 化学的機械研磨により、前記表面を研磨することを特徴
とする研磨方法。 - 【請求項13】被研磨物表面を研磨して平坦化する平坦
化工程を有する薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、 前記平坦化工程は、請求項1乃至12のいずれか1項に
記載の研磨方法を有することを特徴とする薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法。 - 【請求項14】請求項13記載の薄膜磁気ヘッドの製造
方法であって、 前記平坦化工程は、薄膜磁気ヘッドを構成する複数の磁
性層のうち少なくともいずれか1つの層の表面に対して
行われることを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項15】請求項14記載の薄膜磁気ヘッドの製造
方法であって、 前記複数の磁性層は、薄膜磁気ヘッドを構成する下部シ
ールド層、上部シールド層、上部ポール部の少なくとも
1つを含むことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方
法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37221398A JP2000190207A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 研磨方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法 |
US09/450,773 US6340558B1 (en) | 1998-12-28 | 1999-11-30 | Polishing method and fabrication method of thin film magnetic head |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37221398A JP2000190207A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 研磨方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000190207A true JP2000190207A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18500054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37221398A Pending JP2000190207A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 研磨方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6340558B1 (ja) |
JP (1) | JP2000190207A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
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JP4244527B2 (ja) * | 2001-04-06 | 2009-03-25 | ソニー株式会社 | 光ディスクの製造方法 |
JP2003317214A (ja) * | 2002-04-19 | 2003-11-07 | Alps Electric Co Ltd | 薄膜磁気ヘッド及び薄膜磁気ヘッドの下部シールド層の形成方法 |
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US20050067374A1 (en) * | 2003-09-30 | 2005-03-31 | Ananda Baer | Method of forming a read sensor using photoresist structures without undercuts which are removed using chemical-mechanical polishing (CMP) lift-off processes |
US20060002023A1 (en) * | 2004-06-30 | 2006-01-05 | Quang Le | Magnetic head having a deposited second magnetic shield and fabrication method therefor |
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-
1998
- 1998-12-28 JP JP37221398A patent/JP2000190207A/ja active Pending
-
1999
- 1999-11-30 US US09/450,773 patent/US6340558B1/en not_active Expired - Lifetime
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CN104849861A (zh) * | 2015-06-01 | 2015-08-19 | 中国科学院光电技术研究所 | 一种用于制备高性能光学薄膜的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6340558B1 (en) | 2002-01-22 |
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