JP2000190161A - 工作機械のカバ― - Google Patents

工作機械のカバ―

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JP2000190161A
JP2000190161A JP10372925A JP37292598A JP2000190161A JP 2000190161 A JP2000190161 A JP 2000190161A JP 10372925 A JP10372925 A JP 10372925A JP 37292598 A JP37292598 A JP 37292598A JP 2000190161 A JP2000190161 A JP 2000190161A
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JP
Japan
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cover
opening
machine tool
lid
external space
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10372925A
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English (en)
Inventor
Koji Okura
浩二 大倉
Yoichi Okamoto
洋一 岡本
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DMG Mori Co Ltd
Original Assignee
Mori Seiki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mori Seiki Co Ltd filed Critical Mori Seiki Co Ltd
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Publication of JP2000190161A publication Critical patent/JP2000190161A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】工作機械用のカバーであって、火災を生じた際
に容易に消火を行うことができるカバーを提供する。 【解決手段】工作機械に設定された加工領域と外部空間
とを仕切るべく設けられたカバー51であって、開閉可
能に設けられ、加工領域と外部空間とを連通,遮断する
扉53を備えたカバー51において、加工領域と外部空
間とを連通する開口部2であって、扉53より間口の小
さい開口部2を設け、開口部2を開閉する蓋体3を設け
る。非常時に蓋体3を開き、開口部2を介して外部空間
と加工領域内とを連通することにより、開口部2を介し
て消化器などを用いた消火活動を行うことができるよう
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械に設定さ
れた加工領域と外部空間とを仕切るべく設けられたカバ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】上述した従来のカバーの一例を図5に示
す。尚、同図には、一般的なカバーを備えたNC旋盤の
全体を示している。
【0003】同図5に示すように、図示したカバー51
は、NC旋盤50の旋盤本体(図示せず)の左右側部,
左右前部,左右上部及び後部を覆うカバー本体52と、
中央前部及び中央上部を覆い、左右方向(矢示A−B方
向)に移動可能となった前扉53とからなり、この前扉
53が矢示A方向に移動することにより、NC旋盤50
に設定された加工領域が外部空間と連通される一方、矢
示B方向に移動することにより、前記加工領域が前記外
部空間から遮断されるようになっている。
【0004】通常、前記前扉53には取手54及び前扉
53を矢示A−B方向に移動させるアクチュエータ(図
示せず)が設けられており、前記取手54を人手で矢示
A−B方向に押し引きすることにより、前記前扉53を
同方向に開閉することができ、アクチュエータ(図示せ
ず)を駆動して前扉53を矢示A−B方向に移動させる
ことにより、これを自動的に開閉することができるよう
になっている。尚、このアクチュエータ(図示せず)は
上部カバー55内に格納されている。また、56はカバ
ー本体52に取り付けられた操作盤である。
【0005】このカバー51は、主に、加工に際して排
出される切粉や加工の際に用いられる切削液が周囲に飛
散するのを防止したり、作業者が主軸などの回転体や刃
物台などの移動体と接触するのを防止することを目的と
して設置されている。このため、従来採用されているカ
バー51の中には、閉じた前扉53が加工中に開かない
ように、前扉53の作動を強制的にロックする機構を備
えたものがあり、これらのロック機構の中には電気的制
御により作動するものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、工作機械を
用いた加工の分野においては、一般に切削液を使用しな
いドライ切削と切削液を使用したウェット切削が採用さ
れている。そして、従来使用されている切削液には、加
工するワークの材質,工具の材質や加工方法といった条
件により各種のものが採用されており、水に水溶性の切
削油剤を溶解させた切削液のように極めて引火性の低い
ものから、揮発性があり引火性の高いものまであり、か
かる引火性の高い切削油については、火花の生じ難い加
工に使用するなど、通常、その使用について十分な配慮
がなされている。
【0007】ところが、十分な配慮をしてはいるもの
の、何らかの異常で、例えば工具が欠損し、欠損した工
具がワークと接触して火花を生じ、これが引火性の高い
切削液に引火して、工作機械の加工領域内で火災を生じ
るといった、不測の事態が生じるのを否定することはで
きない。
【0008】このような場合、直ちに初期消火を行う必
要があるが、上述した従来のカバー51によると、前扉
53を開けて、消化器などを用い当該初期消火を行うこ
ととなる。しかしながら、急に前扉53を開け、加工領
域を大きく開口すると、切削液が激しく燃えている場合
には、大きな炎によって消火作業者が危険にさらされる
恐れがあり、逆に切削液が燻っている場合には、大量の
酸素が加工領域内に供給されることにより切削液が爆発
的に燃え上がって、消火が困難になる。
【0009】また、カバー51が電気制御されるロック
機構を備えたものである場合には、火災により電力供給
が遮断されると、通常の操作にてロックを解除すること
ができなくなり、前扉53をすぐに開けることができな
くなる結果、初期消火を行い難く、工作機械の損傷が拡
大するといった問題を生じる。
【0010】本発明は以上の実情に鑑みなされたもので
あって、工作機械用のカバーであって、火災を生じた際
に容易に初期消火を行うことができるカバーの提供を目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記課題を
解決するための本発明の請求項1に係る発明は、工作機
械に設定された加工領域と外部空間とを仕切るべく設け
られたカバーであって、開閉可能に設けられ、前記加工
領域と外部空間とを連通,遮断する扉を備えた工作機械
のカバーにおいて、前記加工領域と外部空間とを連通す
る、前記扉より間口の小さい開口部と、該開口部を開閉
する蓋体とを設けて構成したことを特徴とするものであ
る。
【0012】この発明によれば、常態においては、加工
領域と外部空間とを連通する開口部が蓋体によって遮蔽
され、これにより、加工に際して排出される切粉や加工
に用いられる切削液の周囲への飛散が防止される。
【0013】そして、万が一、工作機械の加工領域内で
火災を生じた場合には、蓋体を開き開口部を介して外部
空間と加工領域内とを連通することにより、当該開口部
を介して消化器などを用いた消火活動を行うことができ
るようになる。
【0014】消火のために必要な前記開口部の大きさ
は、前記扉の間口に比べて極小さなもので足りる。した
がって、開口部の大きさを消火に必要な最小限の大きさ
とすることにより、消火作業者が危険にさらされるとい
った従来におけるような問題が生じるのを防止すること
ができる。即ち、このようにすれば、切削液が激しく燃
えている場合でも、開口部から外部にでる炎は極僅かで
あり、逆に切削液が燻っている場合、開口部から供給さ
れる酸素は極少量であるから、こらが爆発的に燃え上が
るという事態を生じることもない。
【0015】また、カバーが電気制御されるロック機構
を備えたものである場合に、火災によってロックを解除
することができなくなっても、前扉を開けることなく消
火することができるので、初期消火を行い難いといった
従来のような問題が生じるのを防止することができる。
【0016】上記蓋体は、請求項2に係る発明のよう
に、これを着脱自在に設け、常態時は開口部を遮蔽する
ようにカバーに取り付け、非常時に取り外して開口部を
開口させるように構成しても良い。このように構成して
も、上記請求項1に係る発明と同様の作用,効果を奏す
る。
【0017】また、請求項3に係る発明のように、圧壊
可能な蓋体を、開口部を遮蔽するように取り付け、非常
時にこれを圧壊して、開口部を開口させるように構成し
ても良い。このように構成しても、上記請求項1に係る
発明と同様の作用,効果を奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について添付図面に基づき説明する。
【0019】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態に係るカバーについて、添付図1及び図2に基
づき説明する。
【0020】図1及び図2に示すように、本例のカバー
1は、上述した従来のカバー51におけるカバー本体5
2の右側部に開口部2を形成するとともに、この開口部
2を遮蔽する蓋体3を設けたものであり、その他の構成
については従来のカバー51と同じである。したがっ
て、同じ構成部分については同一の符号を付してその詳
しい説明を省略する。
【0021】図2に示すように、前記蓋体3は前記カバ
ー51の内部側に設けられており、その上端がヒンジ4
を介して前記カバー本体52の内面に取り付けられ、矢
示C−D方向に揺動自在となっている。そして、この蓋
体3は自然状態では自重により矢示D方向に揺動して、
前記開口部2を遮蔽する。
【0022】また、前記開口部2の大きさは前記前扉5
3の間口よりも小さく、消化器のノズルを挿入して消火
活動を行うことができる最小限の大きさとなっている。
【0023】このカバー1によれば、常態においては、
前記蓋体3が矢示D方向に揺動して開口部2を遮蔽して
おり、加工に際して排出される切粉や加工に用いられる
切削液の周囲への飛散がこれにより防止される。
【0024】そして、万が一、加工領域内で火災を生じ
た場合には、蓋体3を矢示C方向に押し開いて開口部2
を開口させることにより、当該開口部2を通して消化器
などを用いた消火活動を行うことができるようになる。
【0025】そして、このカバー1によれば、開口部2
の大きさを消火のために必要な最小限の大きさとしてい
るので、消火に携わる作業者が危険にさらされるといっ
た従来におけるような問題が生じるのを防止することが
できる。即ち、このようにすれば、切削液が激しく燃え
ている場合でも、開口部2から外部にでる炎は極僅かで
あり、逆に切削液が燻っている場合、開口部2から供給
される酸素は極少量であるから、こらが爆発的に燃え上
がるという事態を生じることもない。
【0026】また、カバー1が電気制御されるロック機
構を備えたものである場合に、火災によってロックを解
除することができなくなっても、前扉53を開けること
なく消火することができる。
【0027】尚、本例において、前記蓋体3とカバー本
体52との接合部にマグネットプレートを設ければ、蓋
体3による開口部2の遮蔽性がより一層高まる。また、
本例では、蓋体3をカバー本体52に対して揺動自在に
取り付けたが、これに限られるものではなく、蓋体3を
カバー本体52に対してスライド自在に設け、この蓋体
3をスライドさせることにより前記開口部2を開閉させ
るように設けても良い。
【0028】また、前記蓋体3をマグネットプレートな
どを介して前記カバー本体52に着脱自在に取り付け、
常態時には蓋体3をカバー本体52に装着して開口部2
を遮蔽するようにし、異常時に当該蓋体3を取り外して
開口部2を開口させるように構成しても良い。このよう
にしても、上記と同様の効果が得られる。
【0029】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態に係るカバーについて、添付図3及び図4に基
づき説明する。
【0030】図3及び図4に示すように、本例のカバー
11は、上記第1の実施形態に係るカバー1と同様に、
上述した従来のカバー51におけるカバー本体52の右
側部に開口部12を形成するとともに、この開口部12
を遮蔽する蓋体13を設けたものであり、その他の構成
については従来のカバー51と同じである。したがっ
て、同じ構成部分については同一の符号を付してその詳
しい説明を省略する。
【0031】図4に示すように、前記蓋体13は前記開
口部12に固定部材14を介して取り付けられ、この開
口部12を遮蔽している。この蓋体13は樹脂などから
なるもので、十字状の切込13aが形成されており、矢
示E方向の作用力を受けることにより、前記切込13a
の部分が破断して細断されるようになっている。
【0032】尚、第1の実施形態におけると同様に、前
記開口部12の大きさは前記前扉53の間口よりも小さ
く、消化器のノズルを挿入して消火活動を行うことがで
きる最小限の大きさとなっている。
【0033】このカバー11によれば、常態において
は、蓋体13が開口部12を遮蔽しており、加工に際し
て排出される切粉や加工に用いられる切削液の周囲への
飛散がこれにより防止されている。
【0034】そして、万が一、加工領域内で火災を生じ
た場合には、蓋体13に矢示E方向の力を加えることに
より、これが圧壊して開口部12が開口され、当該開口
部12を通して消化器などを用いた消火活動を行うこと
ができるようになる。そして、このカバー11によって
も、上記第1の実施形態に係るカバー1と同様の効果が
得られる。
【0035】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明の具体的な態様がこれに限られるものでない
ことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るカバーを備えた
NC旋盤の全体を示す斜視図である。
【図2】図1におけるI−I方向の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るカバーを備えた
NC旋盤の全体を示す斜視図である。
【図4】図3におけるII−II方向の断面図である。
【図5】従来のカバーを備えたNC旋盤の全体を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 カバー 2 開口部 3 蓋体 4 ヒンジ 11 カバー 12 開口部 13 蓋体 13a 切込 14 固定部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械に設定された加工領域と外部空
    間とを仕切るべく設けられたカバーであって、開閉可能
    に設けられ、前記加工領域と外部空間とを連通,遮断す
    る扉を備えた工作機械のカバーにおいて、 前記加工領域と外部空間とを連通する、前記扉より間口
    の小さい開口部と、該開口部を開閉する蓋体とを設けて
    構成したことを特徴とする工作機械のカバー。
  2. 【請求項2】 工作機械に設定された加工領域と外部空
    間とを仕切るべく設けられたカバーであって、開閉可能
    に設けられ、前記加工領域と外部空間とを連通,遮断す
    る扉を備えた工作機械のカバーにおいて、 前記加工領域と外部空間とを連通する、前記扉より間口
    の小さい開口部と、該開口部を遮蔽する蓋体とを設ける
    とともに、該蓋体を着脱自在に設けて構成したことを特
    徴とする工作機械のカバー。
  3. 【請求項3】 工作機械に設定された加工領域と外部空
    間とを仕切るべく設けられたカバーであって、開閉可能
    に設けられ、前記加工領域と外部空間とを連通,遮断す
    る扉を備えた工作機械のカバーにおいて、 前記加工領域と外部空間とを連通する、前記扉より間口
    の小さい開口部と、該開口部を遮蔽する蓋体とを設ける
    とともに、該蓋体を圧壊可能に設けて構成したことを特
    徴とする工作機械のカバー。
JP10372925A 1998-12-28 1998-12-28 工作機械のカバ― Withdrawn JP2000190161A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007331050A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Disco Abrasive Syst Ltd 加工装置
JP2010099748A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Murata Machinery Ltd 工作機械
CN102632430A (zh) * 2012-04-15 2012-08-15 苏州怡信光电科技有限公司 一种箱体式数控加工中心的门

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060307