JP2000189391A - 無侵襲生体計測装置 - Google Patents
無侵襲生体計測装置Info
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Abstract
一生体の撮像画像に対して同一の部位を解析領域として
設定し計測することができる無侵襲生体計測装置を提供
する。 【解決手段】 生体の一部を照明する光源部と、照明さ
れた生体の一部を撮像する撮像部と、撮像画像中に設定
された解析領域を解析し生体情報を得るデータ処理部
と、得られた生体情報を出力する出力部と、各種操作等
を行うための操作部とを備え、データ処理部は、撮像画
像の特徴パターンを抽出する機能を備え、解折領域設定
済の撮像画像の特徴パターンと解析領域未設定の撮像画
像の特徴パターンとをよく一致させるために必要な相対
移動量に基いて解折領域未設定の撮像画像の解析領域を
設定する機能を備える。同一の生体に対して同一の生体
部位を計測することができるので、生体情報の再現性の
向上や経時変化の測定が可能となる。
Description
生体から得られた画像情報を解析し生体の形態や生体成
分濃度などの生体情報を得る無侵襲生体計測装置に関す
るものである。
ロビンなどの生体成分を計測しようとする装置として国
際公開第WO97/24066号公報に開示されたもの
がある。その装置の場合、検出部に指を配置し指の透過
画像を得、その画像中に解析領域(コントラストのよい
血管部位)を設定し、その解析領域を解析しヘモグロビ
ン濃度を算出している。
して、再度指を配置すると指の位置が先程とは異なって
しまう。すると得られる撮像画像が左右あるいは上下に
ずれた画像となるので、同一の生体部位を計測すること
が難しくなる。このことは、ある特定の血管部位につい
て血管幅や生体成分濃度の経時変化を計測しようとする
場合に不都合を生じさせる。
撮像された血管像から得られた血管パターンから特徴点
(端点と分岐点)をピックアップし、その特徴点の位置
的な配列、血管の方向ベクトル、特徴点間の連結状態、
あるいはこれらの組合せを特徴量とし、個人識別を行う
装置が開示されているが、無侵襲生体計測装置における
生体の位置ずれという問題に対する解決策については何
ら開示されていない。ただ、「登録時と照合時とで指の
方向がずれる場合も予想されるため、比較の際には所定
の許容範囲を設けてもよい。」との記載があるのみであ
る。
じている画像からその特徴を抽出しようとして画像の2
値化を行うことも知られているが、上記無侵襲生体計測
装置における生体の位置ずれの問題と関連づけて説明さ
れたものは知られていない。
異なっても同一生体に対して同一部位を計測することが
できる無侵襲生体計測装置を提供することを課題とす
る。
装置は、生体の一部を照明する光源部と、照明された生
体の一部を撮像する撮像部と、撮像画像中に設定された
解析領域を解析し生体情報を得るデータ処理部と、得ら
れた生体情報を出力する出力部と、各種操作等を行うた
めの操作部とを備え、データ処理部は、撮像画像の特徴
パターンを抽出する機能を備え、さらに、解析領域設定
済の撮像画像の特徴パターンと解析領域未設定の撮像画
像の特徴パターンとをよく一致させるために必要な特徴
パターンの相対移動量に基いて解折領域未設定の撮像画
像の解析領域を設定する機能を備えることを特徴とす
る。
1と第2の撮像画像G2があり、第1の撮像画像G1に
ついては解析領域A1が設定されていて、第2の撮像画
像については解析領域が設定されていないとする。各撮
像画像G1、G2について特徴パターンH1、H2を抽
出し、両特徴パターンH1、H2のパターンをよく一致
させるために必要な相対移動量Δを求める。第1撮像画
像G1における解析領域A1の位置と上記相対移動量Δ
とから第2の撮像画像G2における解析領域A2の位置
を決定することができる。
異なる撮像画像に対して同一の生体部位を解析領域とし
て設定し計測することができ、このことにより、生体情
報の再現性の向上や経時変化の測定が可能となる。
おいて、生体の一部とは生体(好適例としては哺乳類)
から分離した組織ではなく生体のありのままの組織の一
部であり、計測に適する部分であればよい。ヒトの場合
には指や耳朶などがその一例である。ラットやマウスの
場合には尻尾であってもよい。生体情報とは生体組織の
形態(形状や大きさや数など)や生体成分の濃度等に関
する情報である。具体的には血管の寸法や血液成分の濃
度(例えば、ヘモグロビン、ヘマトクリット等)や血液
成分の濃度比(例えば、血液の酸素化率等)などであ
る。
置は生体から画像情報を得る検出部(検出ユニット、検
出装置)と得られた画像情報を解析する解析部(解析ユ
ニット、解析装置)とに分離的に構成されていることが
好ましい。両者はコネクタあるいはケーブル等の情報伝
送手段により接続される。検出部は光源部及び撮像部を
備え、解析部には生体情報を解析するデータ処理部、出
力部及び操作部を備えることができる。
Dやハロゲンランプなどの光源が使用でき、光源からの
光を生体に直接、あるいは光ファイバなどを介して照射
する。照射する光の波長としては生体組織を透過し、水
の吸収が大きくない600〜950nmの範囲にあるこ
とが好ましい。
などの撮像素子により構成することができる。生体から
の画像情報は撮像素子により生成される。
に生体の一部を光学系に対して保持する保持部材を備え
ることが好ましい。生体の一部が例えばヒトの手の指で
ある場合には、保持部材として光源部と撮像部との間に
おいて指を離脱可能に圧迫することなく保持するものを
使用することができる。例えば、可動片で指を両側から
挟持する方式のものを用いることができる。
およびI/Oポートからなるマイクロコンピュータある
いは市販のパーソナルコンピュータを利用することがで
き、撮像画像から生体情報を解析するデータ処理部、各
種データを入力したり各種操作を行ったりする操作部及
び生体の画像情報の解析結果を出力する出力部を備えて
もよい。出力部としてはCRTや液晶ディスプレイなど
の表示装置やプリンタ等の印字装置を使用でき、操作部
としてはキーボードやテンキーやタッチキーなど使用す
ることができる。
を抽出する機能と、特徴パターン同士をよく一致させる
ために必要な特徴パターンの相対移動量に基いて解析領
域未設定の撮像画像の解析領域を設定する機能を備えて
いる。このことにより、同一の生体について所定時間置
いて(所定日数置く場合も含む)再配置され得られた複
数の撮像画像に対して同一部位に解析領域を設定し、そ
の解析領域における生体情報を計測することができる。
すなわち、同一生体に対して得られた異なる撮像画像に
対して同一の部位を計測することができるので生体情報
の精度や再現性を向上させることができる。また、生体
情報の経時変化(経日変化を含む)を計測することも可
能となる。各解析領域が同一血管部位に設定される場合
には、生体情報としてその血管部位の血管寸法やその血
管部位を流れる血液成分の濃度を得ることができる。
必要な相対移動量を決定するについて、一方の特徴パタ
ーンを他方の特徴パターンに対して相対移動させながら
その都度特徴パターンの一致の程度を表わす評価値を算
出しその評価値に基いて決定するようにすることが実用
的である。
ならない場合には警告を発することが好ましい。
特徴パターンを抽出するために、撮像画像を構成する着
目画素ごとにその着目画素を中心とする局所領域の平均
的濃度を算出しこれら各平均的濃度を用いて各着目画素
を2値化していくことにより撮像画像の特徴パターンを
抽出するものであることが好ましい。
ら、各局所領域の平均的濃度を算出する際、その局所領
域から選出された一部の画素についてそれらの平均濃度
を算出しその平均濃度をその局所領域の平均的濃度とす
ることが好ましい。
管部分を抽出して得られた血管パターンであっても良
い。血管パターンは、撮像画像を構成する輝度に着目
し、その輝度が周囲に比べて低くなっている点を結ぶこ
とにより得ることができる。
例の外観図であり、マウス様の検出部1をノート型パソ
コン様の解析部3の載置部4に載置した状態を示してい
る。図2は図1の無侵襲生体計測装置を機能的に表現し
た全体ブロック図である。
1側のコネクタ7と解析部3側のコネクタ8とで電気的
にまた機構的にも連結されている。計測や取り扱いの自
由度を得るために検出部1を解析部3の載置部4から取
り外し、コネクタ付き接続コードで検出部1と解析部3
とを接続して使用することも可能である。
転移動できるハウジング6とからなり、アーム5の内側
に光源部11が内蔵され、アーム5に対向するハウジン
グ6の内側に撮像部12を内蔵している。アーム5とハ
ウジング6の間にヒトの指14を保持し、指14の第2
関節部分において指の背側に光を照射し指の腹側からそ
の透過光像を撮像する。指は指の両側から弾性的に挟持
されている。
を備えた発光素子からなる。第1のLEDとして、中心
波長830nm、半値幅40nmのL3989(浜松ホ
トニクス(株)製)を使用し、第2のLEDとして中心
波長890nm、半値幅50nmのL25656(同上
製)を使用している。血管幅を計測する際は第1のLE
Dのみを点灯させ、血液成分濃度を計測する際は第1及
び第2のLEDを点灯させている。
モニター)10及び操作部(複数のキー)9からなる。
解析部3には外部記憶媒体であるフロッピーディスクの
挿入口13が設けられ測定情報等を外部記憶することが
できる。
体ブロック図である。解析部3のデータ処理部2の実体
は、CPU、メモリを備えるコンピュータであり、検出
部1の撮像部12で得られた指14の撮像画像の特徴パ
ターン生成する特徴抽出機能、特徴パターンを記憶する
機能、異なる撮像画像の特徴パターン同士をよく一致さ
せるに必要な特徴パターンの相対移動量を決定する機
能、その相対移動量に基づき撮像画像に対して同一の血
管部位を解析領域として設定する解析領域設定機能、解
析領域内の血管部分の濃度分布を濃度プロファィルとし
て抽出する濃度プロファイル抽出機能、抽出された濃度
プロファイルの形態的特徴を定量化する定量化機能、定
量化された特徴に基づいて血管寸法や血液成分濃度など
の生体情報を演算する演算機能などを備える。
つ、具体的に血管幅の計測手順を説明する。図4、図5
はそれぞれ解析領域設定、相対移動量算出のフローチャ
ートである。ここでは一つの波長を使って同一人の指を
経時的に複数回撮像し、同一血管部位における血管幅の
経時変化を計測している。
指14を照明して撮像し、図6に示すように、指14の
皮膚表面に存在する血管(静脈)像を合む画像(x軸方
向640画素×y軸方向480画素)を得る(ステップ
S1)。
ている。この被検者について過去に計測が行われていな
ければ(つまり記憶ファイルがない、あるいは記憶ファ
イルがあっても該当データがない)、第1回目の測定で
あるとし(ステップS31)、その撮像画像G1(x,
y)中から血管が最もコントラストよく写っている領域
を探索しその血管を含む領域を解析領域A1(x,y)
として設定する(ステップS32)。解析領域A1
(x,y)は通常、自動設定されるが、使用者が出力部
10に表示されるモニタ像を見ながら操作部9を操作し
手動的に設定してもよい。
ーンを抽出し(ステップS33)、特徴パターンをメモ
リに記憶する。解折領域A1(x,y)の位置情報も解
析領域A1(x,y)の領域境界である四角形の各頂点
P、Q、R、Sの座標(p1,p2)、(q1,q
2)、(r1,r2)、(s1,s2)としてメモリに
記憶する(ステップS34)。この被検者について第1
回目の計測であれば処理はこれで終了する。
ため画像を2値化するのであるが、撮像画像G1(x,
y)は光の照射むらや生体の厚みや特性の違い等により
濃度むらの大きい画像となっているので、一定の閾値で
2値化すると画像の特徴をよく捉えることができない。
定することによりその画像が特徴的に有している二次元
パターンを抽出する。すなわち、図10に示すように着
目画素(x,y)(黒色で示す)に対してその着目画素
(x,y)を中心とする局所領域D(x,y)を想定
し、その局所領域D(x,y)の平均的濃度Dxyを着
目画素(x,y)の閾値とする。本実施例では、局所領
域D(x,y)を17画素×17画素の領域とし、さら
に、高速処理を行うため1画素置きに選んだ、着目画素
を含む81個の画素(灰色で示す)の濃度の平均値を局
所領域D(x,y)の平均的濃度としている(選択画素
は{(x−i,y−j)|i,j=0,±2,±4,±
6,±8})。ところで、本実施例では局所領域として
は9画素×9画素から33画素×33画素が適してい
た。
y)の濃度と各閾値Dxyの大小比較を行うことによ
り、図8に示すような、撮像画像G1(x,y)の特徴
がよく現れた特徴パターンを得ている。この特徴パター
ンには血管や指のしわなどの形態が現れている。この特
徴パターンは640画素×480画素の全領域ではなく
明るさ中心付近のx軸方向240画素×y軸方向260
画素の領域を特徴パターンH1(x,y)としてを記憶
するようにしている。これは処理の高速化に寄与してい
る。図8中にこの特徴パターンH1(x,y)の領域を
大きい方の長方形の線で示し、特徴パターンH1(x,
y)の領域内に設定される解析領域A1(x,y)の領
域を小さい方の長方形の線で示した。
心にした指定領域とした。輝度重心を求める式は、数
1、数2で示され、輝度重心は(XG,YG)と表示さ
れる。
であるときには(ステップS31)、図7に示すような
撮像画像G2(x,y)が得られると(ステップS
1)、前記と同様にして図9のごとくx軸方向640画
素×y軸方向480画素の特徴パターンH2(x,y)
を得る(ステップS36)。なお、図7は図6より指が
少し左側にシフトしているときに得られる画像である。
y)をメモリから読み出し(ステップS37)、図11
に示すように、第2の特徴パターンH2(x,y)との
比較を行うことにより両特徴パターンがよく一致する相
対移動量を求める(ステップS38)。具体的には第2
の特徴パターンH2(x,y)に対して第1の特徴パタ
ーンH1(x,y)を移動させ特徴パターンがよく一致
するときの相対移動量Δx、Δyを求める。そして、第
1の撮像画像G1(x,y)における解析領域A1
(x,y)の位置と上記相対移動量Δx、Δyとから第
2の撮像画像G2(x、y)における解析領域A2
(x,y)の位置を決定する。
(x,y)、H2(x,y)の比較について具体的に説
明する。第1の特徴パターンH1(x,y)を第2の特
徴パターンH2(x,y)に対してx軸方向にΔx、y
軸方向にΔyだけ相対移動させ(ステップS42)、そ
のときの両パターンの一致度合いを反映する評価値EΔ
xΔyを算出する(ステップS43)。評価値EΔxΔ
yはそれぞれ対応する2つの画素について値(1か0)
が一致しているか否かを調べ、一致している画素の総数
としている。この処理を相対移動量を予め設定された範
囲内で少しずつ変えながら評価値EΔxΔyの算出を行
い(ステップS41、S46)、評価値EΔxΔyが最
大となったx軸方向の移動量Δx及びy軸方向の移動量
Δyを記憶する(ステップS44、45)。なお、指は
指の軸方向(x軸方向)にずれて配置されやすいので、
評価値EΔxΔyの算出プロセスにおいてx軸方向には
数画素置きに相対移動させながら計算を繰り返すことが
高速化の点で好ましい。
特徴パターンH1(x,y)を第2の特徴パターンH2
(x,y)に対してX軸方向△x、Y軸方向に△yだけ
相対移動させる方法について、詳しく説明する。
の特徴パターンH2(x,y)に対して図21に示すよ
うに移動される。図22のaの状態、すなわち、第1の
特徴パターンH1(x,y)をX軸方向に△x=−14
0、Y軸方向に△y=−30移動させたときの位置をス
タートとする。そして、X軸方向に数画素ずつ右側にず
らして行き、X軸方向に△x=140、Y軸方向に△y
=−30まで移動させる(b)。次に、X軸方向に△x
=−140まで戻し、Y軸方向に数画素だけ下側にずら
した後、X軸方向に数画素ずつ右側にずらしていく。こ
れを繰り返し行い、X軸方向に△x=−140、Y軸方
向に△y=30移動させ(c)、X軸方向△x=14
0、Y軸方向に△y=30移動させる(d)。移動はこ
れで完了する。このように、第1の特徴パターンH1
(x,y)を第2の特徴パターンH2(x,y)に対し
て数画素ずつ移動させ、その都度、評価値を求め、その
評価値が最大になるときの相対移動量△x、△yを特徴
パターンがよく一致するときの相対移動量Δx、Δyと
して求めることができる。
y=−7であり、そのときの特徴パターンの一致度は6
2.1%であった。一致度とは一方の特徴パターンを他
方の特徴パターンに対して所定量相対移動させたときの
評価値を、両パターンが完全に一致する場合の評価値で
割った割合である。
設定されていない第2の撮像画像G2(x、y)におけ
る解析領域A2(x,y)の頂点P’、Q’、R’、
S’の座標はそれぞれ(p1+Δx,q1+Δy)、
(p2+Δx,q2+Δy)、(p3+Δx,q3+Δ
y)(p4+Δx,q4+Δy)とすることができる
(ステップS39)。このようにして、第2の撮像画像
G2(x,y)に対して第1の撮像画像G1(x,y)
で設定したのと同一の血管部位を解析領域として設定す
ることができる。一人の被検者の指について時系列的
(例えば、2時間おき)にn回撮像し毎回その撮像画像
の相対位置が異なってても、常に同一の血管部位を解析
領域A1,A2,・・・,Anとして設定することがで
きる。
れた解析領域において血管に垂直な方向の濃度プロファ
イル(図12)を作成し、濃度プロファイルをベースラ
インで規格化することにより、図13に示すように入射
光量に依存しない規格化濃度プロファイルを得る(ステ
ップS4)。
3)の形態的特徴であるピーク高さh1、(1/2)h
1における分布輻(半値輻)w1を算出し(ステップS
5)、生体情報を求め記憶する。ここでは半値幅w1を
血管幅として算出した(ステップS6)。
の時系列的変化を表わすグラフや表を作成して表示する
(ステップS7、S8)。
を紹介したが、複数波長を使えばヘモグロビン濃度を計
測することができる。すなわち、各波長に対して得られ
た規格化された濃度プロファイルの形態からヘモグロビ
ン濃度を算出することができる。詳細は国際公開第WO
97/24066号公報等を参考にすることができるの
で、ここでは説明は省略する。
の表示例である。表示画面はグラフ表示領域51、測定
データ表示領域52、測定情報領域53、メッセージ領
域54、データ表示形式切替領域55、コマンド領域5
6を備える。
情報であるヘモグロビン濃度HGBや血管幅が時系列の
グラフとして表示されている。
上の測定時点の測定データが表示される。測定情報領域
53には、測定番号、測定者名、生年月日、性別等の測
定者情報が表示される。メッセージ領域54はシステム
の状態を示すメッセージや、測定者に動作を促すメッセ
ージが表示される。
示形式(グラフ、データ一覧表、撮像画像)を切り替え
るためのアイコンが表示される。撮像画像を表示すると
きは解析領域も示すことが好ましい。
するアイコンが表示され、アイコン選択によりPCカー
ドへの測定データの記録、ファイルの削除設定、データ
の転送、印刷、メンテナンス等が実行できる。
は、同一の被験者について、毎日の運動前に計測して得
られた血管幅、ヘモグロビンHGB、酸素化率VOI
と、別途入力されたタイムトライアルの成績(計測毎に
データを入力)の時系列グラフである。また、「カーソ
ル」キーで時系列データのグラフ上の計測点を示すバー
(破線で示す)を動かすことができ、該当する測定日、
測定時間、測定結果、コメントを表示領域52に表示す
ることができる。
なる特徴パターンを使用する例について説明する。
周囲に比べて低く谷状になっている点を結んだ折れ線
(血管パターン)を抽出し、記録する。すなわち、図1
5(A)に示すように着目画素(x,y)に対してy軸
方向に±10画素、つまり(x,y−10)から(x,
y+10)の間の範囲における輝度の平均値の95%を
下回る点を抽出して、血管候補点とする。つまり、y軸
方向の連続する21個の画素集団において、その画素集
団の輝度が平均輝度の95%以下となる画素を血管候補
点として選択する。そして、その画素集団をy軸方向に
1画素ずつ、ずらしていき、y軸方向の端から端まで血
管候補点の抽出を繰り返す。次ぎに、x軸方向に1画素
分ずらし、前記操作を繰り返し、撮像画像G1(x,
y)の全領域において血管候補点の抽出を行う。
画素の範囲内で輝度が最も低い血管候補点、輝度最下点
(a1、b1)(黒色で示す)を抽出する。ここで、斜
線部は血管候補点を示している。隣列において、輝度最
下点(a1、b1)に対応する点(a2,b1)対して
±10画素の範囲内で輝度が最も低い輝度最下点(a
2、b2)(黒色で示す)を抽出し、輝度最下点(a
1、b1)と(a2、b2)を連結する。撮像画像G1
(x,y)の全領域において、前記の操作を繰り返し、
血管パターンを形成する。
は図18に太い破線示した血管パターンとして表され
る。この特徴パターンは、第1の実施例と同様に、明る
さ中心付近の領域を特徴パターンH1(x,y)として
記憶している。図18中にこの特徴パターンH1(x,
y)の領域を大きい方の長方形の破線で示し、特徴パタ
ーンH1(x,y)の領域内に設定される解析領域A1
(x,y)の領域を小さい方の長方形の破線で示した。
2回目の計測のときに得られる撮像画像G2(x,y)
は、前記と同様にして図19のごとくx軸方向640画
素×y軸方向480画素の特徴パターンH2(x,y)
を得る。
ーンH1(x,y)、H2(x,y)の比較について具
体的に説明する。第1の特徴パターンH1(x,y)を
第2の特徴パターンH2(x,y)に対してx軸方向に
Δx、y軸方向にΔyだけ相対移動させ、両パターンの
一致度合いを反映する評価値FΔxΔyを算出する(ス
テップS52、S53)。図16に示したように、y軸
方向においてH1(x,y)の血管パターン上の点と、
H2(x,y)の血管パターン上の点との距離を調べ、
距離が最短となる点間の最短距離の2乗値を求める。そ
して、これを全てのパターン上の点における最短距離
(図16中の矢印で示した部分)の2乗値を求め、合計
することにより、評価値FΔxΔyを得る。この処理を
相対移動量を予め設定された範囲内で少しずつ変えなが
ら評価値FΔxΔyの算出を行い(ステップS51、S
56)、評価値FΔxΔyが最小となったx軸方向の移
動量Δx及びy軸方向の移動量Δyを記憶する(ステッ
プS54、55)。
(x,y)と第2の特徴パターンH2(x,y)が最も
よく一致する位置が得られる(図20)。
し、両特徴パターンをよく一致させるに必要な相対移動
量を用いて解析領域未設定の撮像画像に対して同一生体
部位に解析領域を設定することができる。異なる撮像画
像に対しても同一生体部位を解析領域として設定し計測
することができるので、生体情報計測の再現性の向上や
経時変化の測定が可能となる。
必要な相対移動量を決定するについて、一方の特徴パタ
ーンを他方の特徴パターンに対して相対移動させながら
その都度特徴パターンの一致の程度を表わす評価値を算
出しその評価値に基いて決定するようにすれば実用的で
ある。
とにその着目画素を中心とする局所領域の平均的濃度を
算出しこれら各平均的濃度を用いて各着目画素を2値化
していく場合には、撮像画像G1(x,y)が濃度むら
のある画像であっても画像の特徴をよく捉えることがで
きる。
像を構成する輝度に着目し、その輝度が周囲に比べて低
くなっている点を結んだ血管パターンであることから、
撮像画像G1(x,y)の画素数が少ないので、特徴パ
ターンの比較において高速化できる。
である。
である。
である。
ある。
ある。
である。
図である。
明図である。
トである。
る。
る。
る。
である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 生体の一部を照明する光源部と、照明さ
れた生体の一部を撮像する撮像部と、撮像画像中に設定
された解析領域を解析し生体情報を得るデータ処理部
と、得られた生体情報を出力する出力部と、各種操作等
を行うための操作部とを備え、 データ処理部は、撮像画像の特徴パターンを抽出する機
能を備え、解析領域設定済の撮像画像の特徴パターンと
解析領域未設定の撮像画像の特徴パターンとをよく一致
させるために必要な特徴パターンの相対移動量に基いて
解析領域未設定の撮像画像の解析領域を設定する機能を
備えることを特徴とする無侵襲生体計測装置。 - 【請求項2】 上記データ処理部の機能として、一方の
特徴パターンを他方の特徴パターンに対して相対移動さ
せながらその都度特徴パターンの一致の程度を表わす評
価値を算出しその評価値に基いて上記特徴パターン同士
をよく一致させるに必要な相対移動量を決定する機能を
有することを特徴とする請求項1記載の無侵襲生体計測
装置。 - 【請求項3】 撮像画像の特徴パターンを抽出する機能
が、撮像画像を構成する着目画素ごとにその着目画素を
中心とする局所領域の平均的濃度を算出しこれら各平均
的濃度を用いて各着目画素を2値化していくことにより
撮像画像の特徴パターンを抽出するものであることを特
徴とする請求項1記載の無侵襲生体計測装置。 - 【請求項4】 撮像画像の特徴パターンが、血管部分を
抽出して得られた血管パターンであることを特徴とする
請求項1記載の無侵襲生体計測装置。 - 【請求項5】 各解析領域は同一の生体に対して同一の
血管部位に設定され、生体情報として血管寸法又は血液
成分濃度に関する情報を計測することを特徴とする請求
項1記載の無侵襲生体計測装置。
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