JP2000188047A - 圧力スイッチ - Google Patents

圧力スイッチ

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JP2000188047A
JP2000188047A JP10363248A JP36324898A JP2000188047A JP 2000188047 A JP2000188047 A JP 2000188047A JP 10363248 A JP10363248 A JP 10363248A JP 36324898 A JP36324898 A JP 36324898A JP 2000188047 A JP2000188047 A JP 2000188047A
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pressure
switch
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JP10363248A
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Kenichi Suzuki
賢一 鈴木
Toshiya Shibata
俊哉 柴田
Masahiko Abe
雅彦 安部
Tatsugo Kurokawa
竜吾 黒川
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤作動を防止し、検出精度を向上させること
が可能な圧力スイッチを提供すること。 【解決手段】アキュムレータAccを入力ポート112、
圧力室16及び出力ポート113を介してレギュレータ
RGに接続し、受圧部材(ロッド171)の移動を抑制
するダンパ機構(プレート172、オリフィス172
a)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、流体を蓄
圧しその流体を被供給部に供給するアキュムレータの流
体圧力の低下を検出する圧力スイッチに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の圧力スイッチとしては、
例えば1991年10月11日にトヨタ自動車株式会社
発行のトヨタ・クラウン・マジェスタ新型車解説書、3
−98頁〜3−101頁に記載されたものがある。この
ものは、高圧のブレーキ液を蓄圧しそれを液圧式ブレー
キブースタに供給するアキュムレータの流体圧力の異常
低下を検出するもので、アキュムレータ及びブレーキブ
ースタ間を結ぶ液圧路に接続されている。
【0003】具体的には、オン位置及びオフ位置に切換
可能なマイクロスイッチと、前記液圧路に連通接続され
たポートを有するハウジングと、ハウジングに固定され
ハウジングとの間でポートに連通する圧力室を形成する
ボデーと、圧力室内に配置されその圧力を受ける受圧部
(ダイヤフラム)を有し、受圧部が圧力室内の流体から
受ける力が所定値より低下した場合にマイクロスイッチ
をオフ位置からオン位置に切換えるスイッチ切換部材と
を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スペース上の制約か
ら、圧力スイッチをアキュムレータから隔離し且つブー
スタに近接配置することがある。その場合、アキュムレ
ータの流体を即座にブレーキブースタに供給するとき
(例えば急ブレーキ時)、流体の流れによる圧力勾配が
発生し、圧力室の圧力はアキュムレータの圧力よりも急
激に低下する。つまり、受圧部が圧力室内の流体から受
ける力が急激に低下する。
【0005】その結果、スイッチ切換部材によりマイク
ロスイッチが誤ってオフ位置からオン位置に切換えられ
る。つまり、アキュムレータの流体圧力がスイッチ作動
圧まで低下していないのもかかわらず、圧力スイッチが
誤作動する恐れがある。
【0006】故に、本発明は、誤作動を防止し、検出精
度を向上させることが可能な圧力スイッチを提供するこ
とを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために、請求項1の発明は、流体を蓄圧しその流体
を被供給部に供給するアキュムレータの流体圧力の低下
を検出する圧力スイッチにおいて、オン位置及びオフ位
置に切換可能なスイッチ部材と、前記アキュムレータに
接続された入力ポートと、前記被供給部に接続された出
力ポートとを有するハウジングと、前記ハウジングに固
定され、前記ハウジングとの間で前記入力ポート及び前
記出力ポートに連通する圧力室を形成するボデーと、前
記圧力室内に配置され前記圧力室内の流体圧力に応じて
移動する受圧部材を有し、前記受圧部材の位置が前記圧
力室内の流体圧力の低下により所定位置に達した場合
に、前記スイッチ部材をオン位置及びオフ位置の内の一
方の位置から他方の位置に切換えるスイッチ切換部材と
を備え、前記受圧部材の移動速度方向と逆方向へ減衰力
を発生させ前記受圧部材の移動を抑制するダンパ機構を
有することを特徴とする圧力スイッチとした。
【0008】即ち、請求項1の発明によれば、圧力室内
の流体圧力に応じて移動する受圧部材の移動を抑制する
ダンパ機構を設けたことにより、圧力室内の流体圧力が
急激に変化し受圧部材の受ける力が急激に変化しても、
受圧部材の急激な移動が緩和抑制される。
【0009】よって、圧力スイッチをアキュムレータか
ら隔離し且つ被供給部に近接配置した場合において、例
えば急ブレーキ時等の被供給部への急激な流体消費によ
り、アキュムレータの流体よりも早く圧力室内の流体が
使用され、瞬間的に圧力室内の圧力がアキュムレータ内
の圧力よりも急激に低下するような過渡状態が生じる場
合においても、請求項1の発明によれば、受圧部材の急
激な移動が緩和抑制され、受圧部材の位置が圧力室内の
圧力の低下によりスイッチ部材が切り換えられる所定位
置に達する前に、上記過渡状態を終了させることができ
る。従って、アキュムレータ内の流体圧力がスイッチ部
材切換圧力まで低下していないにもかかわらず圧力スイ
ッチが誤作動する事態を防止することが可能となる。
【0010】請求項1の発明において、請求項2に示す
ように、前記受圧部材の端部に固設され前記受圧部材と
共に移動するプレートにより前記圧力室の一部を液密的
に区画してダンパ室とし、前記ダンパ室と前記入力ポー
ト及び前記出力ポートとは前記プレートに設けられたオ
リフィスを介してのみ連通させることにより、前記ダン
パ機構を構成することが好ましい。この構成によれば、
ダンパ室内の流体は、受圧部材の移動すなわちプレート
の移動に伴いプレートに設けられたオリフィスを介して
のみ出入りすることができ、流体がオリフィスを通過す
る際の抵抗力がプレートに作用する減衰力となりダンパ
機構を構成するものである。このような構成を採用する
ことにより、外周面にシール機能を有しオリフィスを設
けられたプレートを受圧部材の端部に圧入等により固設
するのみで、受圧部材のダンパ機構を構成することがで
き、簡易な構成にて、誤作動を防止し、検出精度を向上
させることが可能な圧力スイッチを提供することが可能
となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本実施
形態を説明する。
【0012】図1は、本発明に係る圧力スイッチをブレ
ーキ液圧制御装置に適用した例を示す。
【0013】図1において、マスタシリンダMC及びレ
ギュレータRGがブレーキペダルBPの操作に応じて駆
動される。レギュレータRGには補助液圧源ASが接続
され、補助液圧源ASは、マスタシリンダMCと共に低
圧リザーバRSに接続されている。補助液圧源ASは、
液圧ポンプHP及びアキュムレータAccを有する。液圧
ポンプHPは、電動モータMによって駆動され、低圧リ
ザーバRSのブレーキ液を昇圧して出力し、このブレー
キ液が逆止弁CV6を介してアキュムレータAccに供給
され、蓄圧される。電動モータMは、アキュムレータA
cc内の液圧が所定の下限値を下回ることに応答して駆動
され、またアキュムレータAcc内の液圧が所定の上限値
を上回ることに応答して停止する。而して、アキュムレ
ータAccから所謂パワー液圧が適宜レギュレータRG
に供給される。レギュレータRGは、補助液圧源ASの
出力液圧を入力し、マスタシリンダMCの出力液圧をパ
イロット圧として、これに比例した液圧に調圧するもの
で、これによってマスタシリンダMCが倍力駆動され
る。
【0014】マスタシリンダMCと車両前方のホイール
シリンダWfr,Wflの各々を接続する前輪側の液圧
路には、電磁切換弁SA1及びSA2が介装されてお
り、これらは制御通路AF1及びAF2を介して夫々電
磁開閉弁PC1,PC5及び電磁開閉弁PC2,PC6
に接続されている。また、レギュレータRGとホイール
シリンダWfr等の各々を接続する液圧路には電磁開閉
弁SA3,給排制御用の電磁開閉弁PC1乃至PC8が
介装されている。そして、補助液圧源ASが電磁開閉弁
STRを介して電磁開閉弁SA3の下流側に接続されて
いる。図1では前輪の液圧制御系と後輪の液圧制御系に
区分された前後配管が構成されているが、所謂X配管と
してもよい。
【0015】前輪側液圧系において、電磁開閉弁PC1
及びPC2は電磁開閉弁STRに接続されている。電磁
開閉弁STRは2ポート2位置の電磁開閉弁であり、非
作動時の閉位置では遮断状態で、作動時の開位置では電
磁開閉弁PC1及びPC2を直接アキュムレータAcc
に連通する。電磁切換弁SA1及び電磁切換弁SA2は
3ポート2位置の電磁切換弁で、非作動時は図1に示す
第1位置にあってホイールシリンダWfr,Wflは何
れもマスタシリンダMCに連通接続されているが、ソレ
ノイドコイルが励磁され第2位置に切換わると、ホイー
ルシリンダWfr,Wflは何れもマスタシリンダMC
との連通が遮断され、夫々電磁開閉弁PC1及びPC
5、電磁開閉弁PC2及びPC6と連通する。
【0016】これら電磁開閉弁PC1及びPC2に対し
て並列に逆止弁CV1及びCV2が接続されており、逆
止弁CV1の流入側が制御通路AF1に、逆止弁CV2
の流入側が制御通路AF2に夫々接続されている。逆止
弁CV1は、電磁切換弁SA1が作動位置(第2位置)
にある場合において、ブレーキペダルBPが開放された
ときには、ホイールシリンダWfrからレギュレータR
Gへのブレーキ液の流れは許容されるが逆方向の流れは
阻止される。尚、逆止弁CV2についても同様である。
【0017】次に、後輪側液圧系について説明すると、
電磁開放弁SA3は2ポート2位置の電磁開閉弁で、非
作動時には図1に示す開位置にあって、電磁開閉弁PC
3,PC4はレギュレータRGと連通する。このとき、
電磁開閉弁STRは閉位置とされ、アキュムレータAcc
との連通が遮断される。電磁開閉弁SA3が作動時の閉
位置に切換えられると、電磁開閉弁PC3,PC4はレ
ギュレータRGとの連通が遮断され、電磁開閉弁STR
に接続され、この電磁開閉弁STRが作動時にアキュム
レータAccと連通する。
【0018】また、電磁開閉弁PC3及びPC4に対し
て並列に逆止弁CV3及びCV4が接続されており、逆
止弁CV3の流入側がホイールシリンダWrrに、逆止
弁CV4の流入側がホイールシリンダWrlに夫々接続
されている。これらの逆止弁CV3,CV4は、ブレー
キペダルBPが開放されたときに、ホイールシリンダW
rr,Wrlのブレーキ液圧をレギュレータRGの出力
液圧の低下に迅速に追従させるために設けられたもの
で、電磁開閉弁SA3方向へのブレーキ液の流れが許容
され逆方向の流れは阻止される。更に、逆止弁CV5が
電磁開閉弁SA3に並列に設けられており、電磁開閉弁
SA3が閉位置にあるときにも、ブレーキペダルBPに
よる踏み増しが可能とされている。
【0019】上記電磁開閉弁SA1,SA2及び電磁開
閉弁SA3,STR並びに電磁開閉弁PC1乃至PC8
は図示しない電磁制御装置ECUによって駆動制御さ
れ、アンチスキッド制御(ABS),トラクション制御
(TRC),車両旋回時に車両の安定性及びコーストレ
ース性を確保するようにオーバーステア抑制制御及びア
ンダーステア抑制制御を行う制動操舵制御,車両の制動
時に車両の安定性を維持するように後輪に付与する制動
力の前輪に付与する制動力に対する配分を制御する前後
制動力配分制御等の各種制御が行なわれる。例えば、ブ
レーキペダルBPが操作されていない状態で行なわれる
制動操舵制御やトラクション制御時には、レギュレータ
RG及びマスタシリンダMCからはブレーキ液圧が出力
されないので、電磁開閉弁SA1,SA2が第2位置と
され、電磁開閉弁SA3が閉位置とされ、そして電磁開
閉弁STRが開位置とされる。これにより、補助液圧源
ASの出力パワー液圧が電磁開閉弁STR並びに開状態
の電磁開閉弁PC1乃至PC8を介してホイールシリン
ダWfr等に供給され得る状態となる。而して、電磁開
閉弁PC1乃至PC8が適宜開閉駆動されることによっ
て各ホイールシリンダ内のブレーキ液圧が急増圧、パル
ス増圧(緩増圧)、パルス減圧(緩減圧)、急減圧、及
び保持状態とされる。
【0020】アキュムレータAcc及びレギュレータRG
を結ぶ液圧路には、高圧スイッチPH及び本発明に該当
する低圧スイッチPLが接続されている。これらのスイ
ッチPH,PLは、スペース上の制約から補助液圧源A
Sから隔離し且つレギュレータRGに近接配置されてい
る。
【0021】高圧スイッチPHは、アキュムレータAcc
内の液圧(以下Acc圧という)が第1高圧値PHS以上
の値から第1高圧値PHS未満の値に下降した時、オン位
置からオフ位置に切り換わり、モータ通電信号を出力す
る。又、Acc圧が第1高圧値PHS未満の値から第1高
圧値PHSよりも若干高い第2高圧値PHE以上の値に上昇
した時、オフ位置からオン位置に切り換わり、モータ非
通電信号を出力する。このように、高圧スイッチPHの
信号を基にAcc圧を所定圧力範囲に維持するようにモ
ータMが制御される。
【0022】低圧スイッチPLは、Acc圧が第1低圧
値PLS以上の値から第1低圧値PLS未満の値に下降した
時、オン位置からオフ位置に切り換わり、異常低圧信号
を出力する。その結果、ABS制御等の各種制御が禁止
される。又、Acc圧が第1低圧値PLS未満の値から第
1低圧値PLSよりも若干高い第2低圧値PLE以上の値に
上昇した時、オフ位置からオン位置に切り換わる。
【0023】図2を参照して、低圧スイッチPLの具体
的構成について説明する。
【0024】図2において、ハウジング11内には段付
孔111が形成され、段付孔111の小径部111aに
は円筒状のロアボデー12が配置されている。段付孔1
11の小径部111bには円筒状のアッパボデー13が
配置され、ロアボデー12に圧入固定されている。アッ
パボデー13及びハウジング11間にはスペーサ21が
圧入され、これによりアッパボデー13及びロアボデー
12がハウジング11に固定されている。アッパボデー
13にはマイクロスイッチ(スイッチ部材)14がホル
ダ15を介して螺合されている。 マイクロスイッチ1
4は、固定接点141と、一端に可動接点142aを有
し他端が保持金具143に保持された揺動プレート14
2とを備える。固定接点141は、保持金具144を介
して第1端子145に電気的に接続され、可動接点14
2aは、揺動プレート142及び保持金具143を介し
て第2端子146に電気的に接続されている。揺動プレ
ート142は、図示左右方向(段付孔111の軸心方
向)に移動可能なピン147により、他端を支点として
揺動し、可動接点142aを固定接点141に接触可能
である。また、揺動プレート142は、ピン147と非
係合時には図示するように可動接点142aが固定接点
141から離れるように構成されている。
【0025】ロアボデー12は、ハウジング11との間
でAcc圧を受ける圧力室16を形成している。この圧
力室16は、アキュムレータAcc及びレギュレータRG
間を結ぶ液圧路の途中に配置されている。ロアボデー1
2及びアッパボデー13内には、マイクロスイッチ14
を切換えるスイッチ切換部材17が配置されている。ス
イッチ切換部材17は、ロッド171(受圧部材)と、
円盤状プレート172(プレート)と、ピストン173
と、コイルスプリング174とを備える。
【0026】ロッド171は、ロアボデー12に図示左
右方向(段付孔111の軸心方向)に摺動自在に案内さ
れ、ロッド171及びロアボデー12間には、カップ1
8が配置され、ロアボデー12の左端面には、カップ1
8抜け止め用のリテーナ19が圧入固定されている。ロ
アボデー12及びハウジング11間にはOリング20が
配置され、カップ18と協同して圧力室16をシールし
ている。円盤状プレート172は、ロッド171の圧力
室側端部に固定され、圧力室16内に配置されている。
円盤状プレート172の外周面には、Oリング22が配
設されており、圧力室16を液密的に区画し、圧力室1
6内に新たにダンパ室16a(図2において円盤状プレ
ート172の左側の空間)を設けている。なお、Oリン
グ22については、シール機能を有する部材であればO
リングに限定するものではない。円盤状プレート172
にはオリフィス172aが設けられており、圧力室16
とダンパ室16aとは、オリフィス172aを介しての
み連通している。ピストン173は、アッパボデー13
内に摺動自在に案内され、その一端はロッド171に常
に接触しており、他端はピン147をプッシュ可能であ
る。ピストン173には円環状のフランジ部173aが
設けられ、コイルスプリング174は、このフランジ部
173aとアッパボデー13に設けられたフランジ部1
3aとの間に配置され、ピストン173を図示左方向
(ピン147から離れる方向)に付勢している。つま
り、ロッド171も図示左方向に付勢している。
【0027】ハウジング11には、入力ポート112及
び出力ポート113が形成されている。入力ポート11
2の一端は、アキュムレータAccに連通接続され、その
他端は、圧力室16に連通接続されている。出力ポート
113の一端は、レギュレータRGに接続され、他端
は、圧力室16に連通接続されている。従って、アキュ
ムレータAccの液は、入力ポート112、圧力室16及
び出力ポート113を介してレギュレータRGに供給さ
れる。また、圧力室16内の流体は、オリフィス172
aを介してダンパ室16aにも導かれる。
【0028】上記の如く構成された低圧スイッチPLの
作動を説明する。まず、圧力室16内の流体圧力が急激
に変動しないいわゆる定常状態での作動を説明する。
【0029】図2において、ポンプHPが駆動されてA
cc圧が高圧になると、それが圧力室16に導入され
る。また、その圧力はオリフィス172aを介してダン
パ室16aにも導入され、圧力室16内とダンパ室16
a内の圧力は同一となる。ロッド171は、圧力室16
内の流体圧力が円盤状プレート172に作用する力によ
り図2において左方向の力を受け、ダンパ室16a内の
流体圧力が円盤状プレート172に作用する力により図
2において右方向の力を受けるが、圧力室16内とダン
パ室16a内の圧力が同一の場合、ロッド171は、作
用する力を差し引きすると、その圧力にロッド171自
身の断面積を乗じた分の力が図2において右方向へ作用
することになる。このとき、ロッド171が流体圧力に
より受ける図2において右方向の力が所定値(コイルス
プリング174設定荷重とカップ18摺動抵抗とOリン
グ22摺動抵抗の和)よりも大きくなると、ロッド17
1及びピストン173がコイルスプリング174の付勢
力に抗して図2において右方向に移動し、ピン147を
押す。すると、ピン147が揺動プレート142に係合
してそれを時計方向に揺動させる。その結果、可動接点
142aが固定接点141に接触する。即ち、マイクロ
スイッチ14がオン位置に切り換わる。尚、通常(正常
時)は前述したようにAcc圧が高圧であるため、マイ
クロスイッチ14はオン位置に存在する。
【0030】この状態から、高圧スイッチPHの故障や
液漏れ等によりAcc圧が異常低圧を示す第1低圧値P
LS以下になった場合、圧力室16内の圧力及びダンパ室
16a内の圧力も第1低圧値PLS以下となり、結果、ロ
ッド171が流体圧力により受ける図2において右方向
の力が所定値(コイルスプリング174設定荷重からカ
ップ18摺動抵抗とOリング22の摺動抵抗を減じた
値)よりも小さくなる。すると、ロッド171及びピス
トン173がコイルスプリング174により図示左方向
に移動し、ピン147及び揺動プレート142間の係合
が解除され、揺動プレート142が反時計方向に揺動す
る。その結果、可動接点142aが固定接点141から
離れる。即ち、マイクロスイッチ14がオフ位置に切り
換わり、異常低圧信号を出力する。
【0031】以上が、圧力室16内の流体圧力が急激に
変動しないいわゆる定常状態での低圧スイッチPLの作
動である。次に、圧力室16内の流体圧力が急激に変動
するいわゆる過渡状態での低圧スイッチPLの作動を説
明する。
【0032】急ブレーキ時には、Acc圧を即座にレギ
ュレータRGに供給する必要があるが、低圧スイッチP
LがアキュムレータAccから隔離し且つレギュレータR
Gに近接配置されているため、アキュムレータAccの液
よりも早く圧力室16の液が使用される。結果、圧力室
16内の圧力がアキュムレータAccの圧力よりも急激に
低下する。これに伴い、ダンパ室16a内の圧力も低下
しようとするが、ダンパ室16a内の流体はオリフィス
172aを介してのみ出入りが可能であり、オリフィス
172aの通過抵抗によりダンパ室16a内の圧力は直
ちに低下しない。
【0033】よって、ロッド171が受ける図2におい
て右方向の力が残ることになり、圧力室16内の流体圧
力が急激に低下してもロッド171は直ちに図2におい
て左方向へ移動することはない。その後、アキュムレー
タAcc内の高圧の流体圧力が圧力室16まで到達し過渡
状態が終了する。その結果、ロッド171が流体圧力に
より受ける図2において右方向の力が所定値(コイルス
プリング174設定荷重からカップ18摺動抵抗とOリ
ング22の摺動抵抗を減じた値)よりも下回る前に上昇
し、スイッチ切換部材17の図において左方向への移動
を阻止できる。これにより、マイクロスイッチ14がオ
ン状態を維持でき、低圧スイッチPLが誤って異常低圧
信号を出力するのを極力回避できる。このように、低圧
スイッチPLがアキュムレータAccから隔離し且つレギ
ュレータRGに近接配置しても、低圧スイッチPLの誤
作動を防止できるため、低圧スイッチPLのレイアウト
の自由度が大きくなる。
【0034】尚、本発明は低圧スイッチPLに適用した
が、高圧スイッチPHに適用しても良い。また、本発明
の圧力スイッチはブレーキ液圧制御装置に適用したが、
例えばハイドロサスペンション等のアキュムレータをも
つシステムにも適用できる。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、圧力室内の流
体圧力に応じて移動する受圧部材の移動を抑制するダン
パ機構を設けたことにより、圧力室内の流体圧力が急激
に変化し受圧部材の受ける力が急激に変化しても、受圧
部材の急激な移動が緩和抑制される。従って、圧力スイ
ッチをアキュムレータから隔離し且つ被供給部に近接配
置した場合において、急ブレーキ時等、瞬間的に圧力室
内の圧力がアキュムレータ内の圧力よりも急激に低下す
るような過渡状態が生じる場合においても、受圧部材の
受ける力がスイッチの作動力(前記所定値)まで低下す
ることを防止でき、結果、圧力スイッチの誤作動を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る圧力スイッチを含むブレーキ
液圧制御装置の全体構成図である。
【図2】図1の低圧スイッチの拡大断面図である。
【符号の説明】 Acc アキュムレータ RG レギュレータ(被供給部) PL 低圧スイッチ(圧力スイッチ) 11 ハウジング 112 入力ポート 113 出力ポート 12 ロアボデー(ボデー) 13 アッパボデー(ボデー) 14 マイクロスイッチ(スイッチ部材) 16 圧力室 16a ダンパ室 17 スイッチ切換部材 171 ロッド(受圧部材) 172 円盤状プレート(プレート) 172a オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 竜吾 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5G056 DA01 DB01 DC01 DD03 DD43 DF03 DF15 DG02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を蓄圧しその流体を被供給部に供給
    するアキュムレータの流体圧力の低下を検出する圧力ス
    イッチにおいて、 オン位置及びオフ位置に切換可能なスイッチ部材と、 前記アキュムレータに接続された入力ポートと、前記被
    供給部に接続された出力ポートとを有するハウジング
    と、 前記ハウジングに固定され、前記ハウジングとの間で前
    記入力ポート及び前記出力ポートに連通する圧力室を形
    成するボデーと、 前記圧力室内に配置され前記圧力室内の流体圧力に応じ
    て移動する受圧部材を有し、前記受圧部材の位置が前記
    圧力室内の流体圧力の低下により所定位置に達した場合
    に、前記スイッチ部材をオン位置及びオフ位置の内の一
    方の位置から他方の位置に切換えるスイッチ切換部材と
    を備え、 前記受圧部材の移動速度方向と逆方向へ減衰力を発生さ
    せ前記受圧部材の移動を抑制するダンパ機構を有するこ
    とを特徴とする圧力スイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記受圧部材の端部に固設され前記受圧部材と共に移動
    するプレートにより前記圧力室の一部を液密的に区画し
    てダンパ室とし、前記ダンパ室と前記入力ポート及び前
    記出力ポートとは前記プレートに設けられたオリフィス
    を介してのみ連通させることにより、前記ダンパ機構を
    構成することを特徴とする圧力スイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030075834A (ko) * 2002-03-21 2003-09-26 주식회사 만도 전자제어식 브레이크 시스템
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KR101165945B1 (ko) 2011-12-05 2012-07-18 주식회사 한성정공 오일 압력 감지스위치

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