JP2000187701A - 電子マネ―システム、センタ、取引端末、不正使用防止方法及び記録媒体 - Google Patents

電子マネ―システム、センタ、取引端末、不正使用防止方法及び記録媒体

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JP2000187701A
JP2000187701A JP29476899A JP29476899A JP2000187701A JP 2000187701 A JP2000187701 A JP 2000187701A JP 29476899 A JP29476899 A JP 29476899A JP 29476899 A JP29476899 A JP 29476899A JP 2000187701 A JP2000187701 A JP 2000187701A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子マネー等の不正使用を効率良く防止する
ことができる電子マネーシステム等を提供する。 【解決手段】 電子マネーセンタは、使用を禁止するI
Cカードについて、そのカードID等が登録されている
ホットリストを有する。例えば、電子マネーセンタは、
乱数に基づいてホットリストからデータを抽出して抽出
ホットリストを生成する一様乱数方法と、ホットリスト
において連続するリストの一部を順次抽出して抽出ホッ
トリストを生成するラウンドロビン方法と、各データの
ホットリストへの登録日時に基づいてホットリストから
データを抽出して抽出ホットリストを生成する最新デー
タ抽出方法と、のいずれかにより抽出ホットリストを生
成し、各端末に供給する。ICカードが使用される端末
では、ICカードのカードIDが、抽出ホットリストに
存在するか否かを判別し、存在する場合、そのICカー
ドの使用を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子マネーの不正
使用を検知する機能を有する電子マネーシステム等に関
する。
【0002】
【従来の技術】金銭的価値を有する電子マネーを用いて
電子的取引を行う電子マネーシステムが知られている。
例えば、ICカードに格納して使用するタイプの電子マ
ネー(ICカード型電子マネー)の場合、盗難又は紛失
されたICカードのカードID等は、所定のリスト(ホ
ットリスト)に登録される。ICカードを処理する端末
は、使用対象のICカードのカードIDがホットリスト
に存在するか否かをチェックし、存在する場合には、該
カードの使用を禁止する。
【0003】また、ICカード型電子マネー以外の電子
マネー(コイン)の場合も同様にして、盗難又は紛失さ
れた電子マネー(コイン)のIDなどをホットリストに
登録し、使用された電子マネー(コイン)のIDが、ホ
ットリストに存在するか否かをチェックすることによ
り、不正使用を防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなシ
ステムでは、電子マネーが使用される度にホットリスト
が照会されるが、ホットリストへの登録数が増加するに
つれてリストのサイズが大きくなるため、照合に時間が
掛かり過ぎて、使用毎のチェックが実用上困難となる虞
がある。また、一般的に、不正使用に対しては、ホット
リスト全体との照合を常時行わなくとも、使用時に何ら
かのチェックを行うだけで抑止力が働くと考えられる。
【0005】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、電子マネー等の不正使用を効率良く防止することが
できる電子マネーシステム等を提供することを目的とす
る。また、本発明は、不正使用に対するリスト照合処理
の処理時間を短縮することができる電子マネーシステム
等を提供することを他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点に係る電子マネーシステムは、
識別符号と電子マネーとを記憶するICカードを処理す
る取引端末と、使用を禁止するICカードについて、そ
の識別符号を含むカード情報が登録されているホットリ
ストを記憶するセンタと、を備える電子マネーシステム
であって、該電子マネーシステムは、前記ホットリスト
に登録されているカード情報の一部を抽出し、該抽出さ
れたカード情報より抽出ホットリストを生成する生成手
段を備え、前記取引端末は、使用対象のICカードの識
別符号が前記抽出ホットリストに存在するか否かを判別
し、存在する場合、該ICカードの使用を禁止する手段
を備える。
【0007】このような構成によれば、取引に使用され
るICカードをチェックするために参照される抽出ホッ
トリストを、使用を禁止するICカード(例えば、盗難
・紛失の届け出がなされたICカード)のカード情報が
登録されているホットリストの一部を所定方法により抽
出して生成する。これにより、ホットリスト全体との照
合は行わなくとも、その一部を抽出したリストとの照合
を行うため、ある程度の不正検出が可能であるととも
に、不正使用に対する抑止効果が得られる。また、リス
ト照合時間を短縮して効率良く不正検知を行うことがで
きる。
【0008】前記生成手段は、前記センタが、自己が記
憶する前記ホットリストに基づいて前記抽出ホットリス
トを生成し、該抽出ホットリストを各前記取引端末に供
給するセンタ生成手段と、各前記取引端末が、前記セン
タから前記ホットリストを取得し、該取得したホットリ
ストに基づいて前記抽出ホットリストを生成する端末生
成手段と、の少なくとも一方を含んでもよい。
【0009】前記センタ生成手段による前記抽出ホット
リストを生成するタイミングは、前記取引端末が設置さ
れている店舗の開店前又は閉店後における所定時刻、所
定時間毎、前記取引端末からのアクセス時、を含んでも
よく、前記端末生成手段による前記抽出ホットリストを
生成するタイミングは、該取引端末が設置されている店
舗の開店前又は閉店後における所定時刻、所定時間毎、
前記センタへのアクセス時、前記センタからの前記抽出
ホットリストの生成指示の受信時、を含んでもよい。
【0010】前記生成手段は、前記ホットリストから抽
出するカード情報を、乱数に基づいて決定する第1の生
成手段と、前記ホットリストにおいて連続するカード情
報の一群を順次抽出する第2の生成手段と、前記ホット
リストから抽出するカード情報を、各カード情報の前記
ホットリストへの登録日時に基づいて決定する第3の生
成手段と、の少なくとも1つを含んでもよい。例えば、
第3の生成手段において、登録日時の比較的新しいデー
タが抽出される確率を高くしてもよい。また、例えば、
前記第1の生成手段において、前記取引端末が前記乱数
を生成してもよく、前記センタが前記乱数を前記取引端
末に供給してもよい。生成又は供給された乱数は、例え
ば取引端末による抽出ホットリストの生成に使用され
る。
【0011】前記生成手段は、前記抽出ホットリストの
生成において、前記ホットリストから抽出されるカード
情報の量を、取引金額と、運用時間と、各ICカードに
設定されているグレードと、各取引端末に設定されてい
るグレードと、の少なくとも1つに基づいて決定しても
よい。
【0012】前記取引端末は、サイズの異なる複数の抽
出ホットリストを有し、取引金額と、運用時間と、IC
カードに付与されているグレードと、の少なくとも1つ
に応じて、識別符号の照合に使用する抽出ホットリスト
を選択してもよい。
【0013】また、本発明の第2の観点に係る電子マネ
ーシステムは、使用を禁止する電子マネーについて、そ
の識別符号を含む電子マネー情報が登録されているホッ
トリストを記憶するセンタと、複数の端末と、を備え、
支払元の端末が支払先の端末に電子マネーを送信して取
引を行う電子マネーシステムであって、前記ホットリス
トに登録されている電子マネー情報の一部を抽出し、該
抽出された電子マネー情報より抽出ホットリストを生成
する生成手段を備え、前記支払先の端末は、前記支払元
の端末から受信した電子マネーの識別符号が前記抽出ホ
ットリストに存在するか否かを判別し、存在する場合、
該電子マネーの使用を拒否するチェック手段を備える。
【0014】このような構成によれば、取引に使用され
る電子マネーをチェックするために参照される抽出ホッ
トリストを、使用を禁止する電子マネー(例えば、盗難
・紛失の届け出がなされた電子マネー)の電子マネー情
報が登録されているホットリストの一部を所定方法によ
り抽出して生成する。これにより、ホットリスト全体と
の照合は行わなくとも、その一部を抽出したリストとの
照合を行うため、ある程度の不正検出が可能であるとと
もに、不正使用に対する抑止効果が得られる。また、リ
スト照合時間を短縮して効率良く不正検知を行うことが
できる。
【0015】前記生成手段は、前記センタが、自己が記
憶する前記ホットリストに基づいて前記抽出ホットリス
トを生成し、該抽出ホットリストを前記支払先の端末に
供給するセンタ生成手段と、前記支払先の端末が、前記
センタから前記ホットリストを取得し、該取得したホッ
トリストに基づいて前記抽出ホットリストを生成する端
末生成手段と、の少なくとも一方を含んでもよい。
【0016】前記センタ生成手段による前記抽出ホット
リストを生成するタイミングは、前記支払先の端末が設
置されている店舗の開店前又は閉店後における所定時
刻、所定時間毎、前記支払先の端末からのアクセス時、
を含んでもよく、前記端末生成手段による前記抽出ホッ
トリストを生成するタイミングは、該支払先の端末が設
置されている店舗の開店前又は閉店後における所定時
刻、所定時間毎、前記センタへのアクセス時、前記セン
タからの前記抽出ホットリストの生成指示の受信時、を
含んでもよい。
【0017】前記生成手段は、前記ホットリストから抽
出する電子マネー情報を、乱数に基づいて決定する第1
の生成手段と、前記ホットリストにおいて連続する電子
マネー情報の一群を順次抽出する第2の生成手段と、前
記ホットリストから抽出する電子マネー情報を、各電子
マネー情報の前記ホットリストへの登録日時に基づいて
決定する第3の生成手段と、の少なくとも1つを含んで
もよい。前記第1の生成手段において、前記支払先の端
末が前記乱数を生成してもよく、前記センタが前記乱数
を前記支払先の端末に供給してもよい。生成又は供給さ
れた乱数は、例えば支払先の端末による抽出ホットリス
トの生成に使用される。
【0018】前記生成手段は、前記抽出ホットリストの
生成において、前記ホットリストから抽出される電子マ
ネー情報の量を、取引金額と、運用時間と、各端末に設
定されているグレードと、の少なくとも1つに基づいて
決定してもよい。
【0019】前記取引端末は、サイズの異なる複数の抽
出ホットリストを有し、取引金額と、運用時間と、の少
なくとも一方に応じて、識別符号の照合に使用する抽出
ホットリストを判別してもよい。
【0020】前記取引端末は、いずれかの前記生成手段
により生成された抽出ホットリストに、該当する識別符
号が存在しない場合、他の前記生成手段により生成され
た抽出ホットリストとの照合をさらに行ってもよい。
【0021】また、本発明の第3の観点に係るセンタ
は、電子マネーを記憶するICカードについて、使用を
禁止するICカードの識別符号を含むカード情報が登録
されているホットリストを記憶するセンタであって、前
記ホットリストに登録されているカード情報の一部を抽
出し、該抽出されたカード情報より抽出ホットリストを
生成する生成手段と、前記生成手段により生成された抽
出ホットリストを前記ICカードを処理する端末に供給
する手段と、を備えることを特徴とする。
【0022】前記生成手段は、前記ホットリストから抽
出するカード情報を、乱数に基づいて決定する第1の生
成手段と、前記ホットリストにおいて連続するカード情
報の一群を順次抽出する第2の生成手段と、前記ホット
リストから抽出するカード情報を、各カード情報の前記
ホットリストへの登録日時に基づいて決定する第3の生
成手段と、の少なくとも1つを含んでもよい。
【0023】前記生成手段は、前記抽出ホットリストの
生成において、前記ホットリストから抽出されるデータ
量を、取引金額と、運用時間と、各ICカードに設定さ
れているグレードと、各取引端末に設定されているグレ
ードと、の少なくとも1つに基づいて決定してもよい。
【0024】また、本発明の第4の観点に係るセンタ
は、使用を禁止する電子マネーについて、その識別符号
を含む電子マネー情報が登録されているホットリストを
記憶するセンタであって、前記ホットリストに登録され
ている電子マネー情報の一部を抽出し、該抽出された電
子マネー情報より抽出ホットリストを生成する生成手段
と、前記生成手段により生成された抽出ホットリストを
前記電子マネーを処理する端末に供給する手段と、を備
えることを特徴とする。
【0025】前記生成手段は、前記ホットリストから抽
出する電子マネー情報を、乱数に基づいて決定する第1
の生成手段と、前記ホットリストにおいて連続する電子
マネー情報の一群を順次抽出する第2の生成手段と、前
記ホットリストから抽出する電子マネー情報を、各電子
マネー情報の前記ホットリストへの登録日時に基づいて
決定する第3の生成手段と、の少なくとも1つを含んで
もよい。
【0026】前記生成手段は、前記抽出ホットリストの
生成において、前記ホットリストから抽出されるデータ
量を、取引金額と、運用時間と、各取引端末に設定され
ているグレードと、の少なくとも1つに基づいて決定し
てもよい。
【0027】また、本発明の第5の観点に係る取引端末
は、電子マネーを記憶するICカードを処理する取引端
末であって、使用を禁止するICカードの識別符号を含
むカード情報が登録されているホットリストを上位装置
から取得する取得手段と、前記取得手段により取得され
たホットリストに登録されているカード情報の一部を抽
出し、該抽出されたカード情報より抽出ホットリストを
生成する生成手段と、使用対象のICカードの識別符号
が、前記生成手段により生成された抽出ホットリストに
存在するか否かを判別し、存在する場合、該ICカード
の使用を禁止する手段と、を備えることを特徴とする。
【0028】前記生成手段は、前記ホットリストから抽
出するカード情報を、乱数に基づいて決定する第1の生
成手段と、前記ホットリストにおいて連続するカード情
報の一群を順次抽出する第2の生成手段と、前記ホット
リストから抽出するカード情報を、各カード情報の前記
ホットリストへの登録日時に基づいて決定する第3の生
成手段と、の少なくとも1つを含んでもよい。
【0029】前記生成手段は、前記抽出ホットリストの
生成において、前記ホットリストから抽出されるデータ
量を、取引金額と、運用時間と、各ICカードに設定さ
れているグレードと、各取引端末に設定されているグレ
ードと、の少なくとも1つに基づいて決定してもよい。
【0030】前記取引端末は、サイズの異なる複数の抽
出ホットリストを有し、取引金額と、運用時間と、IC
カードに付与されているグレードと、の少なくとも1つ
に応じて、識別符号の照合に使用する抽出ホットリスト
を選択してもよい。
【0031】また、本発明の第6の観点に係る取引端末
は、電子マネーを処理する取引端末であって、使用を禁
止する電子マネーについて、その識別符号を含む電子マ
ネー情報が登録されているホットリストを上記装置から
取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたホ
ットリストに登録されている電子マネー情報の一部を抽
出し、該抽出された電子マネー情報より抽出ホットリス
トを生成する生成手段と、使用対象の電子マネーの識別
符号が、前記生成手段により生成された抽出ホットリス
トに存在するか否かを判別し、存在する場合、該電子マ
ネーの使用を禁止する手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0032】前記生成手段は、前記ホットリストから抽
出する電子マネー情報を、乱数に基づいて決定する第1
の生成手段と、前記ホットリストにおいて連続する電子
マネー情報の一群を順次抽出する第2の生成手段と、前
記ホットリストから抽出する電子マネー情報を、各電子
マネー情報の前記ホットリストへの登録日時に基づいて
決定する第3の生成手段と、の少なくとも1つを含んで
もよい。
【0033】前記生成手段は、前記抽出ホットリストの
生成において、前記ホットリストから抽出されるデータ
量を、取引金額と、運用時間と、各取引端末に設定され
ているグレードと、の少なくとも1つに基づいて決定し
てもよい。
【0034】前記取引端末は、サイズの異なる複数の抽
出ホットリストを有し、取引金額と、運用時間と、の少
なくとも一方に応じて、識別符号の照合に使用する抽出
ホットリストを選択してもよい。
【0035】また、本発明の第7の観点に係る取引端末
は、電子マネーを記憶するICカードを処理する取引端
末であって、使用を禁止するICカードの識別符号を含
むカード情報が登録されているホットリストについて、
前記ホットリストから抽出するカード情報を乱数に基づ
いて決定する第1の生成手段と、前記ホットリストにお
いて連続するカード情報の一群を順次抽出する第2の生
成手段と、前記ホットリストから抽出するカード情報を
各カード情報の前記ホットリストへの登録日時に基づい
て決定する第3の生成手段と、の少なくとも1つの生成
手段に基づいて、カード情報の一部が抽出されて生成さ
れた抽出ホットリストを上位装置から取得する手段と、
使用対象のICカードの識別符号が、前記抽出ホットリ
ストに存在するか否かを判別し、存在する場合、該IC
カードの使用を禁止する手段と、を備えることを特徴と
する。
【0036】上記取引端末において、いずれかの前記生
成手段により生成された抽出ホットリストに、該当する
識別符号が存在しない場合、他の前記生成手段により生
成された抽出ホットリストとの照合をさらに行ってもよ
い。
【0037】また、本発明の第8の観点に係る不正使用
防止方法は、使用を禁止するICカード又は電子マネー
について、その識別符号を含む使用禁止情報が登録され
ているホットリストを備えるシステムにおける不正使用
防止方法であって、前記ホットリストに登録されている
データの一部を抽出し、該抽出されたデータにより抽出
ホットリストを生成する生成ステップと、取引におい
て、使用対象のICカード又は電子マネーの識別符号が
前記抽出ホットリストに存在するか否かを判別し、存在
する場合、該ICカード又は電子マネーの使用を禁止す
る禁止ステップと、備える。
【0038】このような構成によれば、取引に使用され
るICカード又は電子マネーをチェックするために参照
される抽出ホットリストを、使用を禁止するICカード
又は電子マネー(例えば、盗難・紛失の届け出がなされ
たICカード又は電子マネー)のデータが登録されてい
るホットリストの一部を所定方法により抽出して生成す
る。これにより、ホットリスト全体との照合は行わなく
とも、その一部を抽出したリストとの照合を行うため、
ある程度の不正検出が可能であるとともに、不正使用に
対する抑止効果が得られる。また、リスト照合時間を短
縮して効率良く不正検知を行うことができる。
【0039】前記生成ステップは、前記ホットリストか
ら抽出するデータを、乱数に基づいて決定する第1の生
成ステップと、前記ホットリストにおいて連続するデー
タの一群を順次抽出する第2の生成ステップと、前記ホ
ットリストから抽出するデータを、各データの前記ホッ
トリストへの登録日時に基づいて決定する第3の生成ス
テップと、の少なくとも1つを含んでもよい。
【0040】前記禁止ステップは、いずれかの前記生成
ステップにより生成された抽出ホットリストに、該当す
る識別符号が存在しない場合、他の前記生成ステップに
より生成された抽出ホットリストとの照合をさらに行っ
てもよい。
【0041】前記生成ステップは、前記抽出ホットリス
トの生成において、前記ホットリストから抽出されるデ
ータの量を、取引金額と、運用時間と、前記ICカード
に設定されているグレードと、各端末に設定されている
グレードと、の少なくとも1つに基づいて決定してもよ
い。
【0042】前記禁止ステップは、取引金額と、運用時
間と、ICカードに付与されているグレードと、の少な
くとも1つに応じて、サイズの異なる複数の抽出ホット
リストから、識別符号の照合に使用する抽出ホットリス
トを選択してもよい。
【0043】また、本発明の第9の観点に係る記録媒体
は、識別符号と電子マネーとを記憶するICカードを処
理する取引端末と、使用を禁止するICカードについ
て、その識別符号を含むカード情報が登録されているホ
ットリストを記憶するセンタと、を備えるシステムにお
いて、コンピュータを前記センタとして機能させるため
のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体であって、該コンピュータを、乱数に基づいて前
記ホットリストからカード情報の一部を抽出する第1抽
出機能と、前記ホットリストから連続するカード情報の
一群を順次抽出する第2抽出機能と、各カード情報の前
記ホットリストへの登録日時に基づいて前記ホットリス
トからカード情報の一部を抽出する第3抽出機能と、の
いずれかにより、前記ホットリストに登録されているカ
ード情報の一部を抽出する抽出手段、前記抽出手段によ
り抽出されたカード情報より抽出ホットリストを生成す
る生成手段、前記生成手段により生成された前記抽出ホ
ットリストを前記取引端末に供給する供給手段、として
機能させるためのプログラムを記録する。
【0044】また、本発明の第10の観点に係る記録媒
体は、識別符号と電子マネーとを記憶するICカードを
処理する取引端末と、使用を禁止するICカードについ
て、その識別符号を含むカード情報が登録されているホ
ットリストを記憶するセンタと、を備えるシステムにお
いて、コンピュータを前記取引端末として機能させるた
めのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体であって、該コンピュータを、前記センタから
前記ホットリストを取得する取得手段、乱数に基づいて
前記ホットリストからカード情報の一部を抽出する第1
抽出機能と、前記ホットリストから連続するカード情報
の一群を順次抽出する第2抽出機能と、各カード情報の
前記ホットリストへの登録日時に基づいて前記ホットリ
ストからカード情報の一部を抽出する第3抽出機能と、
のいずれかにより、前記ホットリストに登録されている
カード情報の一部を抽出する抽出手段、前記抽出手段に
より抽出されたカード情報より抽出ホットリストを生成
する生成手段、前記生成手段により生成された前記抽出
ホットリストに、使用対象のICカードの識別符号が存
在するか否かを判別し、存在する場合、該ICカードの
使用を禁止する判別手段、として機能させるためのプロ
グラムを記録する。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子マネーシ
ステムの実施の形態について、図面を参照して説明す
る。この電子マネーシステムは、図1に示すように、電
子マネーセンタ1と、電子マネーセンタ1にネットワー
クにより接続される店舗用端末3及び利用者端末4と、
ICカード5と、を備える。本システムは、店舗用端末
3が電子マネーを格納したICカード5から支払金額相
当の電子マネーを受け取る、又は、利用者端末4が電子
マネーを格納したICカード5から支払金額相当の電子
マネーを受け取ってネットワークを介して支払先に送信
することにより、電子マネーを支払うシステムである。
【0046】電子マネーセンタ1は、本システムにおけ
る電子マネー取引の運用・管理等を行うコンピュータで
ある。電子マネーセンタ1は、例えば図2に示すよう
に、盗難・紛失の届け出があったICカード5のデータ
が登録されるリスト(以下、ホットリスト)を記憶する
事故カードデータベース1Aを有する。このホットリス
トには、各ICカード5のカードID、登録日時等の情
報が登録される。電子マネーセンタ1は、事故カードデ
ータベース1Aに記憶されるホットリストの一部を、後
述する所定方法により抽出した抽出ホットリストを生成
して店舗用端末3及び利用者端末4に供給する。
【0047】店舗用端末3は、例えば各店舗に設置さ
れ、利用者が店舗にて商品等の代金を支払うための端末
である。店舗用端末3は、例えば開店時、閉店時等の所
定のタイミングで電子マネーセンタ1から抽出ホットリ
ストをダウンロードする。店舗用端末3は、ICカード
5が支払に使用される際に、該ICカード5からカード
IDを受け取って抽出ホットリストと照合する。カード
IDが抽出ホットリストに存在する場合、店舗用端末3
は、そのICカード5を不正なカードと判別し、店舗に
おける管理者及び電子マネーセンタ1等へ通知し、エラ
ーメッセージを表示するとともに、そのカードの使用を
禁止する等の所定のエラー処理を行う。
【0048】また、カードIDが抽出ホットリストに存
在しない場合、必要に応じて他のチェックを行い、各種
チェックの結果が適正である場合には、その使用を許可
する。このチェックは、例えば、偽造カードチェック、
暗証番号チェック、金額チェック(残高が支払金額以上
か)等を含む。これらのチェックは、店舗用端末3が行
うようにしてもよく、また、店舗用端末3が電子マネー
センタ1にチェック要求を送信して、電子マネーセンタ
1がチェックを行うようにしてもよい。
【0049】利用者端末4は、利用者がインターネット
等のネットワークを介して、商品、コンテンツ等の代金
を支払先(店舗等)に支払うための端末である。利用者
端末4は、例えば代金の支払時等に電子マネーセンタ1
に接続して抽出ホットリストをダウンロードする。利用
者端末4は、支払に使用するためにセットされたICカ
ード5からカードIDを受け取って抽出ホットリストと
照合する。カードIDが抽出ホットリストに存在する場
合、利用者端末4は、そのICカード5を不正カードと
判別し、電子マネーセンタ1等へ通知し、そのカードの
使用を禁止する等の所定のエラー処理を行う。
【0050】また、カードIDが抽出ホットリストに存
在しない場合、利用者端末4は、店舗用端末3と同様に
必要に応じて、偽造カードチェック、暗証番号チェッ
ク、金額チェック等の各種チェックを行う。これらのチ
ェックは、利用者端末4が行うようにしてもよく、ま
た、店舗用端末3が電子マネーセンタ1にチェック要求
を送信して、電子マネーセンタ1がチェックを行うよう
にしてもよい。
【0051】ICカード5は、図3に示すように、IC
チップを有するカードであり、ICチップのメモリに
は、該カードを識別するためのカードID、電子マネ
ー、等が記憶される。
【0052】次に、電子マネーセンタ1による抽出ホッ
トリストの生成方法について図4を参照して説明する。
【0053】(1)一様乱数方法 この方法では、図4(A)に示すように、一様乱数に基
づいて例えば所定数のデータ(カードID等)をホット
リストから抽出し、抽出したデータにより抽出ホットリ
ストを生成する。例えば、抽出ホットリストにおける各
データにシリアルナンバ(1、2、・・・、X)等を予
め振っておき、1からXまでの間で一様乱数を発生さ
せ、該乱数に対応するデータを選択し、抽出する。この
場合、抽出ホットリストを構成するデータを一様乱数を
使用して選択するため、ホットリストの全データに対し
て一様に照合が行われることとなる。乱数の使用によ
り、この方法は全般的に有効であるが、内部のロジック
を知る者に対して特に有効である。なお、本方法で使用
する乱数は、一様乱数に限定しなくてもよい。
【0054】(2)ラウンドロビン方法 この方法では、図4(B)に示すように、ホットリスト
から、連続したリストの一部を順次抽出し、抽出したデ
ータにより抽出ホットリストを生成する。例えば、抽出
するデータ量をホットリストの全データ量の1/nとす
ると、抽出ホットリストをn回生成することで実質的に
ホットリスト全体が参照されることとなるため、ホット
リストにおけるいずれのデータも、n回の抽出ホットリ
スト生成毎に必ず参照されることとなる。よって、この
方法は、外部の不正者により連続して同一の不正カード
の使用が試みられた場合等に特に有効である。
【0055】(3)最新データ抽出方法 この方法では、図4(C)に示すように、ホットリスト
のデータのうち、登録された日時が新しいデータについ
ては抽出される確率を大きくし、古いデータについては
抽出される確率を小さくして、データを抽出し、抽出さ
れたデータにより抽出ホットリストを生成する。具体的
には、例えば、ホットリストに登録されている各データ
を、その登録日時に応じてグループ分けし、各グループ
からのデータ抽出数を、登録日付の新しいグループにつ
いては多くし、登録日付の古いグループについては少な
くする。この方法は、ホットリストへの登録が最近なさ
れたICカード5についての不正使用が多い場合等に特
に有効である。
【0056】本システムでは、上記(1)〜(3)のい
ずれかの方法により生成された抽出ホットリストを店舗
用端末3又は利用者端末4にてカード使用時のチェック
に用いる。いずれの方法により抽出ホットリストを生成
するかの判断は任意であり、例えば不正の検出状況等を
考慮して管理者が設定してもよく、システムがランダム
に又は所定の基準(例えば、通常は(1)一様乱数方法
を用い、同一のICカード5についての不正使用が多く
検出されている場合は(2)ラウンドロビン方法を用
い、ホットリストへの登録日が最近のICカード5につ
いて不正が多く検出されている場合は(3)最新データ
抽出方法を用いる、等)によって決定してもよい。
【0057】また、抽出ホットリストを生成する毎に、
使用する方法を切り替えてもよい。例えば、生成方法を
「(1)一様乱数方法→(2)ラウンドロビン方法→
(3)最新データ抽出方法」の順番で切り替えて、抽出
ホットリストを作成してもよい。また、1回のチェック
処理で、一の方法(例えば、(1)一様乱数方法)によ
る抽出ホットリストとの照合結果が適正であれば、他の
方法(例えば、(2)ラウンドロビン方法)による抽出
ホットリストとの照合を行い、この照合結果が適正であ
れば残りの方法(例えば、(3)最新データ抽出方法)
による抽出ホットリストとの照合を行うようにしてもよ
い。
【0058】次に、本システムの動作を具体的に説明す
る。まず、適正なICカード5が店舗用端末3で使用さ
れた場合について図5を参照して説明する。例えば電子
マネーセンタ1は、その日に盗難等の届け出があったI
Cカード5のカードIDを事故カードデータベース1A
のホットリストに追加して更新し、新たなホットリスト
に基づいて、例えば(1)一様乱数方法を用いて、抽出
ホットリストを生成する(L1)。翌日、店舗用端末3
は例えば開店前の所定時刻に電子マネーセンタ1から抽
出ホットリストをダウンロードする(L2)。
【0059】次に、例えば利用者Aが店舗において商品
の代金を支払うため、自己のICカード5A(カードI
D「A123」)を店舗用端末3にセットする。店舗用
端末3は、セットされたICカード5AからカードID
「A123」を取得し(L3)、抽出ホットリストと照
合する(L4)。この例では、ICカード5Aは適正な
カードであるため、そのカードIDは抽出ホットリスト
には存在せず、照合結果はOKとなる。
【0060】次に、店舗用端末3は、偽造カードチェッ
ク、暗証番号チェック、金額チェック等の他の各種チェ
ックを行う(L5)。この場合これらのチェック結果も
適正であるとする。店舗用端末3は、抽出ホットリスト
との照合結果及び各種チェック結果が適正であるため、
ICカード5Aの使用を許可し、ICカード5Aから支
払金額相当の電子マネーを読み出して(L6)、ICカ
ード5Aを排出する。
【0061】次に、不正なICカード5が店舗用端末3
で使用された場合について図6を参照して説明する。こ
の例においても上記の場合と同様に、電子マネーセンタ
1が、その日に盗難等の届け出があったICカード5の
カードIDを事故カードデータベース1Aのホットリス
トに反映し、新たなホットリストに基づいて抽出ホット
リストを生成する(L11)。翌日、店舗用端末3は、
例えば開店前の所定時刻に電子マネーセンタ1から抽出
ホットリストをダウンロードする(L12)。
【0062】次に、例えば利用者B(不正者)が店舗に
おいて商品の代金を支払うため、不正なICカード5B
(カードID「B456」)を店舗用端末3にセットす
る。店舗用端末3は、セットされたICカード5Bから
カードID「B456」を取得し(L13)、抽出ホッ
トリストと照合する(L14)。この例では、ICカー
ド5Bは不正なカードであり、そのカードID「B45
6」が抽出ホットリストに存在することとする。店舗用
端末3は、ICカード5Bを不正カードと判別し、例え
ばICカード5Bを内部に取り込んでその使用を禁止す
るとともに、エラーメッセージを表示又は放音等して不
正カードの検出を店舗の管理者に通知し、不正検出信号
を電子マネーセンタ1に送信する等のエラー処理を行う
(L15)。
【0063】なお、電子マネーセンタ1による抽出ホッ
トリストの生成タイミングは任意である。例えば、店舗
の閉店後の夜間(例えば0時等)に生成するようにして
もよく、また、店舗の開店前の所定時刻に生成するよう
にしてもよい。この場合、例えば、電子マネーセンタ1
の図示せぬタイマにより、抽出ホットリストの生成を指
示する割り込み処理が所定時刻に発生し、抽出ホットリ
ストの生成が実行される。また、所定時間(例えば、
3、4時間)毎に抽出ホットリストを生成するようにし
てもよい。この場合、例えば、電子マネーセンタ1の図
示せぬタイマにより、抽出ホットリストの生成を指示す
る割り込み処理が所定時間毎に発生し、抽出ホットリス
トの生成が実行される。また、各端末が電子マネーセン
タ1へ接続した時に、電子マネーセンタ1が抽出ホット
リストを生成して端末に供給するようにしてもよい。
【0064】また、上記説明では、電子マネーセンタ1
が抽出ホットリストを生成するようにしているが、これ
に限定されず、例えば、店舗用端末3又は利用者端末4
が抽出リストを生成するようにしてもよい。この場合、
店舗用端末3又は利用者端末4は、店舗の開店前又は閉
店後の所定時刻、所定時間毎、利用者による電子マネー
の支払時、電子マネーセンタ1からの所定指示(抽出ホ
ットリストの生成指示等)の受信時、等のタイミングに
従って、電子マネーセンタ1からダウンロードしたホッ
トリストに基づき抽出ホットリストを生成するようにし
てもよい。所定時刻又は所定時間毎に抽出ホットリスト
を生成する場合には、店舗用端末3又は利用者端末4の
図示せぬタイマにより、抽出ホットリストの生成を指示
する割り込み処理が、所定時刻又は所定時間毎に発生
し、抽出ホットリストの生成が実行される。
【0065】店舗用端末3又は利用者端末4が、例えば
上記の「一様乱数方法」で抽出ホットリストを生成する
場合には、該方法で使用される一様乱数を電子マネーセ
ンタ1が生成し、店舗用端末3又は利用者端末4に供給
するようにしてもよく、端末自身が生成するようにして
もよい。
【0066】なお、以下に示す基準に基づいて、サイズ
(ホットリストから抽出されるデータ量)の異なる抽出
ホットリストを生成して使用してもよい。
【0067】(a)取引金額 電子マネーセンタ1又は各端末は、例えば、、高額取引
用のサイズの大きい抽出ホットリストと、低額取引用の
サイズの小さい抽出ホットリストと、を生成してもよ
い。各端末は、電子マネーセンタ1から取得した又は自
己が生成したこれらの抽出ホットリストを記憶してお
き、取引時に、取引金額が所定金額以上か否かを判別
し、取引金額が所定金額以上である場合には高額用の抽
出ホットリストを用いて照合を行い、また、取引金額が
所定金額未満である場合には低額用の抽出ホットリスト
を用いて照合を行う。また、各金額範囲に応じた数種類
のサイズの抽出ホットリストを用意しておき、取引金額
が属する金額範囲に対応する抽出ホットリストを用いて
照合を行うようにしてもよい。この基準は、例えば、高
額な取引に対しては、レスポンスを低下させてもシステ
ムのセキュリティを高めたい場合に有効である。また、
少額な取引に対してはレスポンスを向上させたい場合に
有効である。
【0068】(b)運用時間 電子マネーセンタ1又は各端末は、例えば、多数の不正
が検出される時間帯用のサイズの大きい抽出ホットリス
トと、検出される不正の数が少数である時間帯用のサイ
ズの小さい抽出ホットリストと、を生成してもよい。各
端末は、電子マネーセンタ1から取得した又は自己が生
成したこれらの抽出ホットリストを記憶しておき、取引
の時間帯が、予め設定されている時間帯(不正の検出数
が多い時間帯、又は、不正の検出数が少ない時間帯)で
あるか否かを判別し、不正の検出数が多い時間帯である
場合にはサイズの大きい抽出ホットリストを用いて照合
を行い、また、不正の検出数が少ない時間帯である場合
にはサイズの小さい抽出ホットリストを用いて照合を行
う。なお、取引が集中する時間帯はサイズが小さい抽出
ホットリストを使用する等の、運用時間に関する他の基
準を用いてもよい。また、各時間帯に応じた数種類のサ
イズの抽出ホットリストを用意しておき、取引時間が属
する時間帯に対応する抽出ホットリストを用いて照合を
行うようにしてもよい。この基準は、例えば、多数の不
正が検出される時間帯にはレスポンスを低下させてもシ
ステムのセキュリティを高めたい場合に有効である。ま
た、不正の検出数が少ない時間帯にはレスポンスを向上
させたい場合に有効である。
【0069】(c)カードのグレード 電子マネーセンタ1又は各端末は、「カードのグレー
ド」に応じてそれぞれサイズが異なる抽出ホットリスト
を生成してもよい。各端末は、電子マネーセンタ1から
取得した又は自己が生成したこれらの抽出ホットリスト
を記憶しておき、使用対象のICカード5のグレードが
高い場合は、該カードを信用度の高いカードとみなし
て、サイズの小さい抽出ホットリストを用いて照合を行
い、ICカード5のグレードが低い場合は、該カードを
信用度の低いカードとみなして、サイズの大きい抽出ホ
ットリストを用いて照合を行うようにしてもよい。この
基準は、例えば、信用度の低いICカード5に対して
は、レスポンスを低下させてもシステムのセキュリティ
を高めたい場合に有効である。また、信用度の高いIC
カード5に対しては、レスポンスを向上させたい場合に
有効である。
【0070】(d)端末のグレード 電子マネーセンタ1又は各端末は、「端末のグレード」
に応じてサイズが異なる抽出ホットリストを生成しても
よい。電子マネーセンタ1が抽出ホットリストを生成す
る場合には、電子マネーセンタ1が、各端末に予め設定
されているグレードに応じてそれぞれ該当する抽出ホッ
トリストを生成して各端末に供給し、各端末は、供給さ
れた抽出ホットリストを用いて照合を行う。また、端末
が抽出ホットリストを生成する場合には、端末が自己に
設定されているグレードに基づいて所定サイズの抽出ホ
ットリストを生成し、照合に用いる。この基準は、例え
ば、グレードが低い端末での取引に対しては、レスポン
スを低下させてもシステムのセキュリティを高める場合
に有効である。また、グレードが高い端末での取引に対
しては、レスポンスを向上させたい場合に有効である。
【0071】上記(a)〜(d)の基準を、上記抽出ホ
ットリストの生成方法(1)〜(3)のいずれかと組み
合わせて、抽出ホットリストを生成して照合に用いても
よい。
【0072】例えば、生成方法(1)と基準(a)とに
基づいて抽出ホットリストを生成し、使用する場合に
は、電子マネーセンタ1又は端末は、ホットリストから
一様乱数に基づいて、多数のデータ(カードID)を抽
出して生成した抽出ホットリスト(高額取引用)と、少
数のデータを抽出して生成した抽出ホットリスト(低額
取引用)と、を生成する。そして、上述のように、各端
末は取引金額に応じて、使用する抽出ホットリストを選
択し、照合を行う。
【0073】また、電子マネーセンタ1が抽出ホットリ
ストを生成する場合には、電子マネーセンタ1が店舗用
端末3又は利用者端末4から取引金額を受信して、該取
引金額が高額か低額かを判別し、判別結果に応じて、自
己が記憶するホットリストから、一様乱数に基づくデー
タを通常よりも多数(又は、少数)抽出し、リストを生
成するようにしてもよい。また、取引金額を用いた所定
の計算式を用いて抽出数を算出してもよい。
【0074】また、例えば各端末がそれぞれ異なる方
法、基準等に従って抽出ホットリストを生成する場合、
各端末で使用される抽出ホットリストの内容がそれぞれ
異なることとなる。この場合、ある不正カードのカード
IDが、一の端末が有する抽出ホットリストに存在して
も、他の端末が有する抽出ホットリストには存在しない
という状況も起こり得る。このような場合に対応するた
め、一の端末が不正カードを検出した場合には、検出し
たカードIDを他の端末に通知することにより、他の店
舗等でその不正カードが使用されることを防止してもよ
い。この際、他の端末への通知は電子マネーセンタ1を
介して行ってもよい。また、通知対象の端末を、不正カ
ードが検出された店舗と隣接する店舗に設置されている
端末、同一区域の店舗に設置されている端末等に限定し
て通知してもよい。
【0075】また、上記説明では、本システムで使用さ
れる電子マネーが、ICカード5に格納して使用するタ
イプの電子マネー、すなわちICカード型電子マネーで
ある場合について説明したが、本システムで使用される
電子マネーの種類はこれに限定されず任意である。例え
ば、コンピュータ内に格納され、ネットワーク等を介し
て使用されるタイプ、すなわちネットワーク型(イン
型)電子マネー(電子コイン)を、本システムで使用す
る場合、電子マネーセンタ1の事故カードデータベース
1Aのホットリストには、盗難・紛失された電子マネー
(コイン)のID、登録日時等の情報が記憶され、抽出
ホットリストは、ホットリストに登録された電子マネー
(コイン)のデータから、例えば上記方法(1)〜
(3)と上記基準(a)〜(d)を用いて生成される。
この場合、例えば、利用者端末4がネットワークを介し
て支払先に電子マネー(コイン)を送信し、支払先が、
利用者端末4から受信した電子マネー(コイン)のID
が抽出ホットリストに存在するか否かを判別し、存在す
る場合には、その電子マネー(コイン)の使用を拒否す
るようにしてもよい。
【0076】なお、本実施の形態に係る電子マネーシス
テムは、専用のシステムによらず、通常のコンピュータ
システムを用いて実現可能である。例えば、コンピュー
タに上述の動作を実行するためのプログラムを格納した
媒体(フロッピーディスク、CD−ROM等)から該プ
ログラムをインストールすることにより、上述の処理を
実行する店舗用端末3、利用者端末4又は電子マネーセ
ンタ1を構成することができる。なお、上述の機能を、
OSが分担又はOSとアプリケーションの共同により実
現する場合等には、OS以外のソフトウェアを媒体に格
納してもよい。
【0077】なお、搬送波にプログラムを重畳し、通信
ネットワークを介して配信することも可能である。例え
ば、通信ネットワークの掲示板(BBS)に該プログラ
ムを掲示し、これをネットワークを介して配信してもよ
い。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下
で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行する
ことにより、上述の処理を実行することができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
取引に使用されるICカードをチェックするために参照
される抽出ホットリストを、使用を禁止するICカード
(例えば、盗難・紛失の届け出がなされたICカード)
のカード情報が登録されているホットリストの一部を所
定方法により抽出して生成する。これにより、ホットリ
スト全体との照合は行わなくとも、その一部を抽出した
リストとの照合を行うため、ある程度の不正検出が可能
であるとともに、不正使用に対する抑止効果が得られ
る。また、リスト照合時間を短縮して効率良く不正検知
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子マネーシステムの
構成を模式的に示す図である。
【図2】図1の電子マネーシステムにおける電子マネー
センタの事故カードデータベースに記憶されるホットリ
ストを説明するための図である。
【図3】図1の電子マネーシステムで使用されるICカ
ードの構造について説明するための図である。
【図4】抽出ホットリストの生成方法を説明するための
図である。
【図5】正常なICカードが使用された場合のシステム
動作を説明するための図である。
【図6】不正なICカードが使用された場合のシステム
動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 電子マネーセンタ 1A 事故カードデータベース 3 店舗用端末 4 利用者端末 5 ICカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07F 7/08 C

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】識別符号と電子マネーとを記憶するICカ
    ードを処理する取引端末と、使用を禁止するICカード
    について、その識別符号を含むカード情報が登録されて
    いるホットリストを記憶するセンタと、を備える電子マ
    ネーシステムであって、 該電子マネーシステムは、前記ホットリストに登録され
    ているカード情報の一部を抽出し、該抽出されたカード
    情報より抽出ホットリストを生成する生成手段を備え、 前記取引端末は、使用対象のICカードの識別符号が前
    記抽出ホットリストに存在するか否かを判別し、存在す
    る場合、該ICカードの使用を禁止する手段を備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  2. 【請求項2】前記生成手段は、 前記センタが、自己が記憶する前記ホットリストに基づ
    いて前記抽出ホットリストを生成し、該抽出ホットリス
    トを各前記取引端末に供給するセンタ生成手段と、 各前記取引端末が、前記センタから前記ホットリストを
    取得し、該取得したホットリストに基づいて前記抽出ホ
    ットリストを生成する端末生成手段と、 の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の電子マネーシステム。
  3. 【請求項3】前記センタ生成手段による前記抽出ホット
    リストを生成するタイミングは、前記取引端末が設置さ
    れている店舗の開店前又は閉店後における所定時刻、所
    定時間毎、前記取引端末からのアクセス時、を含み、 前記端末生成手段による前記抽出ホットリストを生成す
    るタイミングは、該取引端末が設置されている店舗の開
    店前又は閉店後における所定時刻、所定時間毎、前記セ
    ンタへのアクセス時、前記センタからの前記抽出ホット
    リストの生成指示の受信時、を含む、 ことを特徴とする請求項2に記載の電子マネーシステ
    ム。
  4. 【請求項4】前記生成手段は、 前記ホットリストから抽出するカード情報を、乱数に基
    づいて決定する第1の生成手段と、 前記ホットリストにおいて連続するカード情報の一群を
    順次抽出する第2の生成手段と、 前記ホットリストから抽出するカード情報を、各カード
    情報の前記ホットリストへの登録日時に基づいて決定す
    る第3の生成手段と、 の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1項に記載の電子マネーシステム。
  5. 【請求項5】前記第1の生成手段は、前記取引端末が前
    記乱数を生成する手段と、前記センタが前記乱数を前記
    取引端末に供給する手段と、を含む、 ことを特徴とする請求項4に記載の電子マネーシステ
    ム。
  6. 【請求項6】前記生成手段は、前記抽出ホットリストの
    生成において、前記ホットリストから抽出されるカード
    情報の量を、取引金額と、運用時間と、各ICカードに
    設定されているグレードと、各取引端末に設定されてい
    るグレードと、の少なくとも1つに基づいて決定する、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    の電子マネーシステム。
  7. 【請求項7】前記取引端末は、サイズの異なる複数の抽
    出ホットリストを有し、取引金額と、運用時間と、IC
    カードに付与されているグレードと、の少なくとも1つ
    に応じて、識別符号の照合に使用する抽出ホットリスト
    を選択する、 ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載
    の電子マネーシステム。
  8. 【請求項8】使用を禁止する電子マネーについて、その
    識別符号を含む電子マネー情報が登録されているホット
    リストを記憶するセンタと、複数の端末と、を備え、支
    払元の端末が支払先の端末に電子マネーを送信して取引
    を行う電子マネーシステムであって、 前記ホットリストに登録されている電子マネー情報の一
    部を抽出し、該抽出された電子マネー情報より抽出ホッ
    トリストを生成する生成手段を備え、 前記支払先の端末は、前記支払元の端末から受信した電
    子マネーの識別符号が前記抽出ホットリストに存在する
    か否かを判別し、存在する場合、該電子マネーの使用を
    拒否するチェック手段を備える、 ことを特徴とする電子マネーシステム。
  9. 【請求項9】前記生成手段は、 前記センタが、自己が記憶する前記ホットリストに基づ
    いて前記抽出ホットリストを生成し、該抽出ホットリス
    トを前記支払先の端末に供給するセンタ生成手段と、 前記支払先の端末が、前記センタから前記ホットリスト
    を取得し、該取得したホットリストに基づいて前記抽出
    ホットリストを生成する端末生成手段と、 の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項8に記
    載の電子マネーシステム。
  10. 【請求項10】前記センタ生成手段による前記抽出ホッ
    トリストを生成するタイミングは、前記支払先の端末が
    設置されている店舗の開店前又は閉店後における所定時
    刻、所定時間毎、前記支払先の端末からのアクセス時、
    を含み、 前記端末生成手段による前記抽出ホットリストを生成す
    るタイミングは、該支払先の端末が設置されている店舗
    の開店前又は閉店後における所定時刻、所定時間毎、前
    記センタへのアクセス時、前記センタからの前記抽出ホ
    ットリストの生成指示の受信時、を含む、 ことを特徴とする請求項9に記載の電子マネーシステ
    ム。
  11. 【請求項11】前記生成手段は、 前記ホットリストから抽出する電子マネー情報を、乱数
    に基づいて決定する第1の生成手段と、 前記ホットリストにおいて連続する電子マネー情報の一
    群を順次抽出する第2の生成手段と、 前記ホットリストから抽出する電子マネー情報を、各電
    子マネー情報の前記ホットリストへの登録日時に基づい
    て決定する第3の生成手段と、 の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8乃至
    10のいずれか1項に記載の電子マネーシステム。
  12. 【請求項12】前記第1の生成手段は、前記支払先の端
    末が前記乱数を生成する手段と、前記センタが前記乱数
    を前記支払先の端末に供給する手段と、を含む、 ことを特徴とする請求項11に記載の電子マネーシステ
    ム。
  13. 【請求項13】前記生成手段は、前記抽出ホットリスト
    の生成において、前記ホットリストから抽出される電子
    マネー情報の量を、取引金額と、運用時間と、各端末に
    設定されているグレードと、の少なくとも1つに基づい
    て決定する、 ことを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記
    載の電子マネーシステム。
  14. 【請求項14】前記取引端末は、サイズの異なる複数の
    抽出ホットリストを有し、取引金額と、運用時間と、の
    少なくとも一方に応じて、識別符号の照合に使用する抽
    出ホットリストを判別する、 ことを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記
    載の電子マネーシステム。
  15. 【請求項15】前記取引端末は、 いずれかの前記生成手段により生成された抽出ホットリ
    ストに、該当する識別符号が存在しない場合、他の前記
    生成手段により生成された抽出ホットリストとの照合を
    さらに行う、 ことを特徴とする請求項4又は11に記載の電子マネー
    システム。
  16. 【請求項16】電子マネーを記憶するICカードについ
    て、使用を禁止するICカードの識別符号を含むカード
    情報が登録されているホットリストを記憶するセンタで
    あって、 前記ホットリストに登録されているカード情報の一部を
    抽出し、該抽出されたカード情報より抽出ホットリスト
    を生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された抽出ホットリストを前記
    ICカードを処理する端末に供給する手段と、 を備えることを特徴とするセンタ。
  17. 【請求項17】前記生成手段は、 前記ホットリストから抽出するカード情報を、乱数に基
    づいて決定する第1の生成手段と、 前記ホットリストにおいて連続するカード情報の一群を
    順次抽出する第2の生成手段と、 前記ホットリストから抽出するカード情報を、各カード
    情報の前記ホットリストへの登録日時に基づいて決定す
    る第3の生成手段と、 の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項16に
    記載のセンタ。
  18. 【請求項18】前記生成手段は、前記抽出ホットリスト
    の生成において、前記ホットリストから抽出されるデー
    タ量を、取引金額と、運用時間と、各ICカードに設定
    されているグレードと、各取引端末に設定されているグ
    レードと、の少なくとも1つに基づいて決定する、 ことを特徴とする請求項16又は17に記載のセンタ。
  19. 【請求項19】使用を禁止する電子マネーについて、そ
    の識別符号を含む電子マネー情報が登録されているホッ
    トリストを記憶するセンタであって、 前記ホットリストに登録されている電子マネー情報の一
    部を抽出し、該抽出された電子マネー情報より抽出ホッ
    トリストを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された抽出ホットリストを前記
    電子マネーを処理する端末に供給する手段と、 を備えることを特徴とするセンタ。
  20. 【請求項20】前記生成手段は、 前記ホットリストから抽出する電子マネー情報を、乱数
    に基づいて決定する第1の生成手段と、 前記ホットリストにおいて連続する電子マネー情報の一
    群を順次抽出する第2の生成手段と、 前記ホットリストから抽出する電子マネー情報を、各電
    子マネー情報の前記ホットリストへの登録日時に基づい
    て決定する第3の生成手段と、 の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項19に
    記載のセンタ。
  21. 【請求項21】前記生成手段は、前記抽出ホットリスト
    の生成において、前記ホットリストから抽出されるデー
    タ量を、取引金額と、運用時間と、各取引端末に設定さ
    れているグレードと、の少なくとも1つに基づいて決定
    する、 ことを特徴とする請求項19又は20に記載のセンタ。
  22. 【請求項22】電子マネーを記憶するICカードを処理
    する取引端末であって、 使用を禁止するICカードの識別符号を含むカード情報
    が登録されているホットリストを上位装置から取得する
    取得手段と、 前記取得手段により取得されたホットリストに登録され
    ているカード情報の一部を抽出し、該抽出されたカード
    情報より抽出ホットリストを生成する生成手段と、 使用対象のICカードの識別符号が、前記生成手段によ
    り生成された抽出ホットリストに存在するか否かを判別
    し、存在する場合、該ICカードの使用を禁止する手段
    と、 を備えることを特徴とする取引端末。
  23. 【請求項23】前記生成手段は、 前記ホットリストから抽出するカード情報を、乱数に基
    づいて決定する第1の生成手段と、 前記ホットリストにおいて連続するカード情報の一群を
    順次抽出する第2の生成手段と、 前記ホットリストから抽出するカード情報を、各カード
    情報の前記ホットリストへの登録日時に基づいて決定す
    る第3の生成手段と、 の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項22に
    記載の取引端末。
  24. 【請求項24】前記生成手段は、前記抽出ホットリスト
    の生成において、前記ホットリストから抽出されるデー
    タ量を、取引金額と、運用時間と、各ICカードに設定
    されているグレードと、各取引端末に設定されているグ
    レードと、の少なくとも1つに基づいて決定する、 ことを特徴とする請求項22又は23に記載の取引端
    末。
  25. 【請求項25】前記取引端末は、 サイズの異なる複数の抽出ホットリストを有し、取引金
    額と、運用時間と、ICカードに付与されているグレー
    ドと、の少なくとも1つに応じて、識別符号の照合に使
    用する抽出ホットリストを選択する、 ことを特徴とする請求項22乃至24のいずれか1項に
    記載の取引端末。
  26. 【請求項26】電子マネーを処理する取引端末であっ
    て、 使用を禁止する電子マネーについて、その識別符号を含
    む電子マネー情報が登録されているホットリストを上記
    装置から取得する取得手段と、 前記取得手段により取得されたホットリストに登録され
    ている電子マネー情報の一部を抽出し、該抽出された電
    子マネー情報より抽出ホットリストを生成する生成手段
    と、 使用対象の電子マネーの識別符号が、前記生成手段によ
    り生成された抽出ホットリストに存在するか否かを判別
    し、存在する場合、該電子マネーの使用を禁止する手段
    と、 を備えることを特徴とする取引端末。
  27. 【請求項27】前記生成手段は、 前記ホットリストから抽出する電子マネー情報を、乱数
    に基づいて決定する第1の生成手段と、 前記ホットリストにおいて連続する電子マネー情報の一
    群を順次抽出する第2の生成手段と、 前記ホットリストから抽出する電子マネー情報を、各電
    子マネー情報の前記ホットリストへの登録日時に基づい
    て決定する第3の生成手段と、 の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項26に
    記載の取引端末。
  28. 【請求項28】前記生成手段は、前記抽出ホットリスト
    の生成において、前記ホットリストから抽出されるデー
    タ量を、取引金額と、運用時間と、各取引端末に設定さ
    れているグレードと、の少なくとも1つに基づいて決定
    する、 ことを特徴とする請求項26又は27に記載の取引端
    末。
  29. 【請求項29】前記取引端末は、サイズの異なる複数の
    抽出ホットリストを有し、取引金額と、運用時間と、の
    少なくとも一方に応じて、識別符号の照合に使用する抽
    出ホットリストを選択する、 ことを特徴とする請求項26乃至28のいずれか1項に
    記載の取引端末。
  30. 【請求項30】電子マネーを記憶するICカードを処理
    する取引端末であって、 使用を禁止するICカードの識別符号を含むカード情報
    が登録されているホットリストについて、前記ホットリ
    ストから抽出するカード情報を乱数に基づいて決定する
    第1の生成手段と、前記ホットリストにおいて連続する
    カード情報の一群を順次抽出する第2の生成手段と、前
    記ホットリストから抽出するカード情報を各カード情報
    の前記ホットリストへの登録日時に基づいて決定する第
    3の生成手段と、の少なくとも1つの生成手段に基づい
    て、カード情報の一部が抽出されて生成された抽出ホッ
    トリストを上位装置から取得する手段と、 使用対象のICカードの識別符号が、前記抽出ホットリ
    ストに存在するか否かを判別し、存在する場合、該IC
    カードの使用を禁止する手段と、 を備えることを特徴とする取引端末。
  31. 【請求項31】いずれかの前記生成手段により生成され
    た抽出ホットリストに、該当する識別符号が存在しない
    場合、他の前記生成手段により生成された抽出ホットリ
    ストとの照合をさらに行う、 ことを特徴とする請求項22乃至30のいずれか1項に
    記載の取引端末。
  32. 【請求項32】使用を禁止するICカード又は電子マネ
    ーについて、その識別符号を含む使用禁止情報が登録さ
    れているホットリストを備えるシステムにおける不正使
    用防止方法であって、 前記ホットリストに登録されているデータの一部を抽出
    し、該抽出されたデータにより抽出ホットリストを生成
    する生成ステップと、 取引において、使用対象のICカード又は電子マネーの
    識別符号が前記抽出ホットリストに存在するか否かを判
    別し、存在する場合、該ICカード又は電子マネーの使
    用を禁止する禁止ステップと、 備えることを特徴とする不正使用防止方法。
  33. 【請求項33】前記生成ステップは、 前記ホットリストから抽出するデータを、乱数に基づい
    て決定する第1の生成ステップと、 前記ホットリストにおいて連続するデータの一群を順次
    抽出する第2の生成ステップと、 前記ホットリストから抽出するデータを、各データの前
    記ホットリストへの登録日時に基づいて決定する第3の
    生成ステップと、 の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項32に
    記載の不正使用防止方法。
  34. 【請求項34】前記禁止ステップは、いずれかの前記生
    成ステップにより生成された抽出ホットリストに、該当
    する識別符号が存在しない場合、他の前記生成ステップ
    により生成された抽出ホットリストとの照合をさらに行
    う、 ことを特徴とする請求項33に記載の不正使用防止方
    法。
  35. 【請求項35】前記生成ステップは、前記抽出ホットリ
    ストの生成において、前記ホットリストから抽出される
    データの量を、取引金額と、運用時間と、前記ICカー
    ドに設定されているグレードと、各端末に設定されてい
    るグレードと、の少なくとも1つに基づいて決定する、 ことを特徴とする請求項32乃至34のいずれか1項に
    記載の不正使用防止方法。
  36. 【請求項36】前記禁止ステップは、取引金額と、運用
    時間と、ICカードに付与されているグレードと、の少
    なくとも1つに応じて、サイズの異なる複数の抽出ホッ
    トリストから、識別符号の照合に使用する抽出ホットリ
    ストを選択する、 ことを特徴とする請求項32乃至35のいずれか1項に
    記載の不正使用防止方法。
  37. 【請求項37】識別符号と電子マネーとを記憶するIC
    カードを処理する取引端末と、使用を禁止するICカー
    ドについて、その識別符号を含むカード情報が登録され
    ているホットリストを記憶するセンタと、を備えるシス
    テムにおいて、コンピュータを前記センタとして機能さ
    せるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体であって、 該コンピュータを、 乱数に基づいて前記ホットリストからカード情報の一部
    を抽出する第1抽出機能と、前記ホットリストから連続
    するカード情報の一群を順次抽出する第2抽出機能と、
    各カード情報の前記ホットリストへの登録日時に基づい
    て前記ホットリストからカード情報の一部を抽出する第
    3抽出機能と、のいずれかにより、前記ホットリストに
    登録されているカード情報の一部を抽出する抽出手段、 前記抽出手段により抽出されたカード情報より抽出ホッ
    トリストを生成する生成手段、 前記生成手段により生成された前記抽出ホットリストを
    前記取引端末に供給する供給手段、 として機能させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  38. 【請求項38】識別符号と電子マネーとを記憶するIC
    カードを処理する取引端末と、使用を禁止するICカー
    ドについて、その識別符号を含むカード情報が登録され
    ているホットリストを記憶するセンタと、を備えるシス
    テムにおいて、コンピュータを前記取引端末として機能
    させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体であって、 該コンピュータを、 前記センタから前記ホットリストを取得する取得手段、 乱数に基づいて前記ホットリストからカード情報の一部
    を抽出する第1抽出機能と、前記ホットリストから連続
    するカード情報の一群を順次抽出する第2抽出機能と、
    各カード情報の前記ホットリストへの登録日時に基づい
    て前記ホットリストからカード情報の一部を抽出する第
    3抽出機能と、のいずれかにより、前記ホットリストに
    登録されているカード情報の一部を抽出する抽出手段、 前記抽出手段により抽出されたカード情報より抽出ホッ
    トリストを生成する生成手段、 前記生成手段により生成された前記抽出ホットリスト
    に、使用対象のICカードの識別符号が存在するか否か
    を判別し、存在する場合、該ICカードの使用を禁止す
    る判別手段、 として機能させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
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