JP2000187347A - 電子写真イメ―ジング部材およびその製造方法 - Google Patents

電子写真イメ―ジング部材およびその製造方法

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JP2000187347A JP11352594A JP35259499A JP2000187347A JP 2000187347 A JP2000187347 A JP 2000187347A JP 11352594 A JP11352594 A JP 11352594A JP 35259499 A JP35259499 A JP 35259499A JP 2000187347 A JP2000187347 A JP 2000187347A
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ダブリュ リンバーグ ウィリアム
Timothy J Fuller
ジェイ フラー ティモシー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良した電子写真イメージング部材及びその
部材を製造するためのプロセスを提供する。 【解決手段】 本発明の電子写真イメージング部材は、
基板と、電荷発生層と、電荷輸送層と、を含み、さら
に、少なくとも2つのヒドロキシ官能基を有する正孔輸
送ヒドロキシアリールアミン化合物と、ビス−(2−メ
チル−4−ジエチルアミノフェニル)−フェニルメタン
と、架橋ポリアミド膜形成バインダとの一様な均一混合
物を含むオーバーコート層と、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は一般に、電子写真
イメ−ジング部材に関し、より詳細には、安定化された
水素結合材料を含むオ−バ−コ−ティングを有する層状
光受容体構造およびその光受容体の製造方法と使用方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】先進のイメ−ジングシステムの多くは直
径の小さい光受容体ドラムの使用を基本としている。直
径の小さいドラムを使用すると光受容体の寿命が促進さ
れる。コピ−機及びプリンタにおいて光受容体寿命を制
限する主な因子は摩耗である。直径の小さいドラム光受
容体を使用すると摩耗問題が悪化する。というのは、例
えば、単一文字サイズの1ペ−ジのイメ−ジ形成するの
に3から10の回転が必要とされるからである。単一文
字サイズの1ペ−ジを再生するのに直径の小さいドラム
光受容体を複数回回転させると、市販のシステムの望ま
しい目標である100,000プリントを得るには光受
容体ドラムで100万サイクルまで必要となる。
【0003】体積の小さいコピ−機及びプリンタでは、
バイアス荷電ロ−ル(BCR)が望ましい。というの
は、イメ−ジサイクル中にオゾンがほとんどあるいは全
く生成されないからである。しかしながら、荷電中にB
CRから発生するミクロコロナにより光受容体が損傷を
受け、その結果、イメ−ジング表面、例えば電荷輸送層
の露光表面が急速に摩耗される。例えば、摩耗率は、1
00,000イメ−ジングサイクルにつき約16μもの
高さとなる。同様の問題がバイアス移動ロ−ル(BT
R)システムを用いた場合にも起こる。光受容体ドラム
寿命をより長くするための1つのアプロ−チはイメ−ジ
ング表面、例えば光受容体の電荷輸送層上に保護オ−バ
−コ−トを形成することである。このオ−バ−コ−トは
多くの条件、例えば、正孔の輸送、イメ−ジ欠損阻止
性、耐摩耗性、コ−ティング中の下地層の摂動の阻止、
を満たさなければならない。オ−バ−コ−ティング層に
おいては様々な正孔輸送小分子を使用することができる
が、発見されている最も強固なオ−バ−コ−ティングの
1つとしては、N,N´−ジフェニル−N,N´−ビス
(3−ヒドロキシフェニル)−[1,1´−ビフェニ
ル]−4,4´−ジアミン(DHTBD)を含む架橋ポ
リアミド(例えば、ルクアミド(Luckamid
e))が挙げられる。この強固なオ−バ−コ−トは米国
特許第5,368,967号において説明されている。
この開示内容は全てこの中で引用され、参照される。
【0004】N,N´−ジフェニル−N,N´−ビス
(3−ヒドロキシフェニル)−[1,1´−ビフェニ
ル]−4,4´−ジアミンは様々な荷電装置により生成
する酸化種に感応するので、イメ−ジング部材のサイク
ル寿命を長くするには化学的安定化剤が望ましい。架橋
ポリアミド(例えば、ルクアミド)とN,N´−ジフェ
ニル−N,N´−ビス(3−ヒドロキシフェニル)−
[1,1´−ビフェニル]−4,4´−ジアミンとイメ
−ジ欠失安定化剤材料としてのビス−[2−メチル−4
−(N−2−ヒドロキシエチル−N−エチル−アミノフ
ェニル)]−フェニルメタン(DHTPM)を用いると
改良オ−バ−コ−ティングが達成される。安定化剤とし
てビス−[2−メチル−4−(N−2−ヒドロキシエチ
ル−N−エチル−アミノフェニル)]−フェニルメタン
を用いると優れたオーバーコーティングが達成される
が、ビス‐[2‐メチル‐4‐(N‐2‐ヒドロキシエ
チル‐N‐エチル‐アミノフェニル)]−フェニルメタ
ンは精製及び取り扱いが困難である。さらに、ビス‐
[2−メチル−4−(N−2−ヒドロキシエチル−N−
エチル−アミノフェニル)]−フェニルメタンは高価
で、室温で半固体であり、保存中に材料の色が変化する
ことからわかるように比較的容易に酸化される。しかし
ながら、ビス−[2−メチル−4−(N−2−ヒドロキ
シエチル−N−エチル−アミノフェニル)]−フェニル
メタンはアルコールに溶解し、アルコールはポリアミド
(例えば、ルクアミド)を含むコーティングを形成する
ために必要な溶剤であるので、ビス−[2−メチル−4
−(N−2−ヒドロキシエチル−N−エチル−アミノフ
ェニル)]−フェニルメタンはポリアミドと共にコート
する溶液とすることができる。
【0005】米国特許第5,368,967号では、基
板と、電荷生成層と、電荷輸送層とを含み、さらに、少
なくとも2つのヒドロキシ官能基を有する小分子正孔輸
送アリールアミンと、ヒドロキシあるいはマルチヒドロ
キシトリフェニルメタンと、ヒドロキシアリ−ルアミン
のヒドロキシ官能基とヒドロキシあるいはマルチヒドロ
キシトリフェニルメタンのヒドロキシ官能基と水素結合
を形成することができるポリアミド膜形成バインダとを
有するオーバーコートと、を含む電子写真イメージング
部材が開示されている。このオーバーコート層はアルコ
ール溶剤を用いて形成してもよい。この電子写真イメー
ジング部材は電子写真イメージングプロセスにおいて使
用してもよい。エルバミドポリアミドと、N,N´−ジ
フェニル−N,N´−ビス(3−ヒドロキシフェニル)
−[1,1´−ビフェニル]−4,4´−ジアミンと、
ビス−[2−メチル−4−(N−2−ヒドロキシエチル
−N−エチル−アミノフェニル)]−フェニルメタンを
含む特定の材料がこの特許において開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そのため、この発明の
目的は、改良した電子写真イメージング部材及びその部
材を製造するためのプロセスを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真イメー
ジング部材は、基板と、電荷発生層と、電荷輸送層と、
さらに、少なくとも2つのヒドロキシ官能基を有する正
孔輸送ヒドロキシアリ−ルアミン化合物と、ビス−(2
−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)−フェニルメ
タンと、架橋ポリアミド膜形成バインダとの一様な均一
混合物を含むオーバーコート層と、を含む。
【0008】
【発明の実施の形態】前記目的及び他の目的はこの発明
により達成される。この発明は、基板と、電荷生成層
と、電荷輸送層と、少なくとも2つのヒドロキシ官能基
を有する正孔輸送ヒドロキシアリールアミン化合物と、
ビス−(2−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)−
フェニルメタンと、架橋ポリアミド膜形成バインダとの
一様な均一混合物を含むオーバーコートと、を含む電子
写真イメージング部材を提供する。
【0009】電子写真イメージング部材は、ビス−(2
−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)−フェニルメ
タンと、ビス−(2−メチル−4−ジエチルアミノフェ
ニル)−フェニルメタン用のアルコール混和性非アルコ
ール溶剤と、少なくとも2つのヒドロキシ官能基を有す
る正孔輸送ヒドロキシアリールアミン化合物と、アルコ
ールと、架橋可能なポリアミド膜形成バインダと、を含
むコーティング溶液を形成する工程と、少なくとも1つ
の電子写真イメージング層でコートされた基板を提供す
る工程と、少なくとも1つの電子写真イメージング層上
にコーティング溶液を用いてコーティングを形成する工
程と、コーティングを乾燥させ、ポリアミドを架橋さ
せ、オーバーコーティング層を形成する工程と、により
作製される。電子写真イメージング部材は当業者には周
知である。電子写真イメージング部材は適当な技術であ
ればどの技術により調製してもよい。典型的には、可撓
性もしくは剛性の基板に導電性の表面を設ける。その
後、電荷発生層を導電性表面に塗布する。電荷生成層を
塗布する前に、必要に応じて、電荷障壁層を導電性表面
に塗布してもよい。所望であれば、電荷障壁層と電荷発
生層との間に接着層を使用してもよい。通常、電荷発生
層は障壁層上に塗布され、電荷輸送層は電荷発生層上に
形成される。この構造では、電荷輸送層上にあるいは電
荷輸送層の下に電荷発生層を有しても良い。
【0010】基板は不透明でも実質的に透明でもよく、
必要とされる機械的特性を有する適した材料を含んでも
良い。したがって、基板は無機組成物あるいは有機組成
物などの非導電性材料あるいは導電性材料からなる層を
含んでも良い。非導電性材料としては、この目的のため
に周知の様々な樹脂を使用してもよい。そのような樹脂
としては例えば、薄いウェブとして可撓性のあるポリエ
ステル類、ポリカーボネート類、ポリアミド類、ポリウ
レタン類、などが挙げられる。導電性基板はどの金属で
もよく、例えば、アルミニウム、ニッケル、鋼、銅など
が挙げられ、あるいは上述した様に、例えば炭素、金属
粉末などの導電性物質を満たした高分子材料でもよく、
あるいは有機導電性材料でもよい。絶縁性あるいは導電
性基板は可撓性のエンドレスベルト、ウェブ、剛性シリ
ンダ、シートなどの型としてもよい。
【0011】基板層の厚さは、所望の強度及び経済的な
観点など様々な因子に依存する。このように、ドラムで
は、この層の実質的な厚さは例えば、数cmまであるい
は最小の厚さが1mm未満であってもよい。同様に、最
終的な電子写真装置にいかなる悪影響も与えないのであ
れば、可撓性ベルトの実質的な厚さは約250μm、あ
るいは最小の厚さが50μ未満としてもよい。
【0012】実施の形態では、基板層は非導電性であ
り、その表面は導電性コーティングにより導電性として
もよい。導電性コーティングの厚さは、光学的な透明
度、所望の可撓性度、経済的な因子により、実質的に広
範囲にわたって変動させてもよい。したがって、可撓性
の光応答イメージング装置では、導電性コーティングの
厚さは約20オングストロームから約750オングスト
ロームの間としても良く、より好ましくは、導電性、可
撓性、光透過性の最適な組み合わせに対し、約100オ
ングストロームから約200オングストロームとしても
よい。可撓性の導電性コーティングは、真空蒸着技術あ
るいは電着などの適当などのコーティング技術により、
例えば基板上に形成された導電性金属層でもよい。典型
的な金属としては、アルミニウム、ジルコニウム、ニオ
ビウム、タンタル、バナジウム及びハフニウム、チタ
ン、ニッケル、ステンレス鋼、クロム、タングステン、
モリブデン、などが挙げられる。
【0013】必要に応じて、正孔障壁層を基板に塗布し
てもよい。隣接する光導電性層と基板の下地導電性表面
との間に正孔に対する電子障壁を形成することができる
適した従来の障壁層を使用してもよい。必要に応じて、
正孔障壁層に接着層を塗布してもよい。当業者に周知の
適した接着層を使用してもよい。典型的な接着層材料と
しては、例えば、ポリエステル類、ポリウレタン類、な
どが挙げられる。約0.05μm(500オングストロ
ーム)と約0.3μm(3,000オングストローム)
の間の厚さを有する接着層を用いれば満足のいく結果が
達成されるであろう。
【0014】少なくとも1つの電子写真イメージング層
を接着層、障壁層あるいは基板上に形成する。電子写真
イメージング層は当業者に周知のように電荷発生機能及
び電荷輸送機能の両方の機能を果たす単一の層でもよ
く、あるいは電荷発生層及び電荷輸送層などの複数の層
を含んでもよい。電荷発生層は、真空蒸着により形成さ
れたセレン及びセレンと砒素、テルル、ゲルマニウムな
どの合金、水素化アモルファスシリコン、及び珪素とゲ
ルマニウム、炭素、酸素、窒素などの化合物のアモルフ
ァス膜を含んでもよい。電荷発生層はまた、膜形成高分
子バインダ中に分散された、結晶セレン及びその合金、
第2族−第4族化合物の無機顔料、及びキナクリドン、
ジブロモアントアントロン顔料、ペリレン及びペリノン
ジアミンなどの多環式顔料、多核芳香族キノン、ビス
−、トリス−、テトラキス−アゾを含むアゾ顔料などの
有機顔料、などを含んでもよく、溶剤コーティング技術
により作製されてもよい。
【0015】赤外線露光システムを採用するレーザプリ
ンタで使用するための発光材料としてはフタロシアニン
が使用されている。低コスト半導体レーザダイオード露
光装置に露光される光受容体では、赤外線感度が必要で
ある。フタロシアニンの吸収スペクトル及び光電感度は
化合物の中心金属原子に依存する。多くの金属フタロシ
アニンが報告されており、例えば、オキシバナジウムフ
タロシアニン、クロロアルミニウムフタロシアニン、銅
フタロシアニン、オキシチタンフタロシアニン、クロロ
ガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシ
アニン、マグネシウムフタロシアニン、金属を含まない
フタロシアニンなどが挙げられる。フタロシアニンは多
くの結晶型で存在しており、その型は発光に強く影響を
及ぼす。
【0016】電荷発生(発光)バインダ層中のマトリク
スとしては、適したどの高分子膜形成バインダ材料を採
用してもよい。このように、典型的な有機高分子膜形成
バインダとしては、ポリカーボネート、ポリエステル、
ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリアリー
ルエーテル、ポリアリールスルホン、ポリブタジエン、
ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリイミド、ポリメチルペンテン、ポ
リフェニレンスルフィド、ポリ酢酸ビニル、ポリシロキ
サン、ポリアクリレート、ポリビニルアセタール、ポリ
ビニルカルバゾールなどの熱可塑性及び熱硬化性樹脂が
挙げられる。
【0017】発光組成物または顔料の樹脂バインダ組成
物中の量は様々である。しかしながら、一般的には約5
容積%から約90容積%の発光顔料が約10容積%から
約95容積%の樹脂バインダ中に分散され、好ましく
は、約20容積%から約30容積%の発光顔料が約70
容積%から約80容積%の樹脂バインダ組成物中に分散
される。発光層はまた、真空昇華により作製することも
でき、この場合バインダは必要ない。
【0018】発光層コーティング混合物を混合し、その
後塗布するには適した従来のどの技術を用いてもよい。
典型的な塗布技術としては、吹付け、浸漬塗装、ロール
コーティング、巻線ロッドコーティング、真空昇華など
が挙げられる。幾つかの塗布では、発生層はドットある
いはラインパターンで形成してもよい。溶剤コート層の
溶剤の除去は、オーブン乾燥、赤外線照射乾燥、空気乾
燥などの従来の適したどの技術により実行してもよい。
【0019】電荷輸送層はポリカーボネートなどの膜形
成する電気的に不活性なポリマー中に溶解されたあるい
は分子的に分散された電荷輸送小分子を含んでもよい。
この中で使用しているように「溶解」という用語は、こ
こでは小分子がポリマー中に溶解し均一な相を形成して
いる溶液を形成することと定義される。「分子的に分散
された」という表現は、ここでは、ポリマー中に電荷輸
送小分子が分散され、その小分子は分子的なスケールで
ポリマー中に分散されていることと定義される。この発
明の電荷輸送層では、適したどの電荷輸送小分子あるい
は電気的に活性な小分子を使用してもよい。電荷輸送
「小分子」という表現はここでは、輸送層で光発生した
自由電荷が輸送層を通って輸送されることができるモノ
マーとして定義される。典型的な電荷輸送小分子として
は、例えば、1−フェニル−3−(4´−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(4″−ジエチルアミノフェニル)
ピラゾリンなどのピラゾリン類、N,N´−ジフェニル
−N,N´−ビス(3−メチルフェニル)−(1,1´
−ビフェニル)−4,4´−ジアミンなどのジアミン
類、N−フェニル−N−メチル−3−(9−エチル)カ
ルバジルヒドラゾン及び4−ジエチルアミノベンズアル
デヒド−1,2−ジフェニルヒドラゾンなどのヒドラゾ
ン類、2,5−ビス(4−N,N´−ジエチルアミノフ
ェニル)−1,2,4−オキサジアゾールなどのオキサ
ジアゾール類、スチルベン類などが挙げられる。しかし
ながら、高い処理量での機械のサイクルアップを避ける
には、電荷輸送層には実質的にはトリフェニルメタンが
含まれてはならない(約2%未満でなければならな
い)。上述した様に、適した電気的に活性な小分子電荷
輸送化合物は電気的に不活性な高分子膜形成材料中に溶
解あるいは分子的に分散される。
【0020】この発明の電荷輸送層では、オーバーコー
ト層を塗布するために使用されるアルコール溶剤中に溶
解しない電気的に不活性な適したどの樹脂バインダを使
用してもよい。典型的な不活性樹脂バインダとしては、
ポリカーボネート樹脂、ポリエステル、ポリアリーレー
ト、ポリアクリレート、ポリエーテル、ポリスルホン、
などが挙げられる。分子量は様々であり、例えば、約2
0,000から約150,000である。好ましいバイ
ンダとしては、ポリ(4,4´−イソプロピリデン−ジ
フェニレン)カーボネート(ビスフェノール−A−ポリ
カーボネートともいう)、ポリ(4,4´−シクロヘキ
シリジンジフェニレン)カーボネート(ビスフェノール
−Zポリカーボネートともいう)、などのポリカーボネ
ートが挙げられる。この発明の電荷輸送層では、どの適
した電荷輸送ポリマーを使用してもよい。電荷輸送ポリ
マーはこの発明のオーバーコート層を塗布するために採
用されるアルコール溶剤に不溶であるべきである。これ
らの電気的に活性な電荷輸送ポリマー材料は電荷発生材
料からの光発生正孔の注入を支持することができ、これ
らの正孔をこの材料を通して輸送することができないも
のであるべきである。
【0021】電荷輸送層コーティング混合物を混合し、
その後、電荷発生層に塗布するには適した従来のどの技
術を使用してもよい。典型的な塗布技術としては、吹付
け、浸漬塗装、ロールコーティング、巻線ロッドコーテ
ィングなどが挙げられる。析出させたコーティングの乾
燥は、オーブン乾燥、赤外照射乾燥、空気乾燥などの従
来の適したどの技術により実行してもよい。
【0022】一般に、電荷輸送層の厚さは約10μmか
ら約50μmの間であるが、この範囲外の厚さでも構わ
ない。正孔輸送層は、正孔輸送層上に置かれた静電電荷
は、その上に静電潜像が形成され保持されるのを阻止す
るのに十分な割合の照明がなければ伝導されない程度の
絶縁体でなければならない。一般に、正孔輸送層の電荷
輸送層に対する厚さの割合は約2:1から200:1に
維持されるのが好ましく、幾つかの例では400:1も
の大きさとされている。電荷輸送層は実質的には可視光
あるいは意図的な使用の範囲の放射線に対しては非吸収
であるが、電気的には活性であり、光電導層、すなわち
電荷発生層からの光発生正孔の注入が可能であり、これ
らの正孔は電荷輸送層を通って輸送され選択的に活性層
の表面上で表面電荷を放出することができる。
【0023】この発明のオーバーコート層を形成するの
に使用される溶液は、ビス−(2−メチル−4−ジエチ
ルアミノフェニル)−フェニルメタン[BDETPM]
と、ビス−(2−メチル−4−ジエチルアミノフェニ
ル)−フェニルメタン用のアルコール混和性非アルコー
ル溶剤と、少なくとも2つのヒドロキシ官能基を有する
正孔輸送ヒドロキシアリールアミン化合物と、アルコー
ルと、ヒドロキシアリールアミン化合物のヒドロキシ官
能基と水素結合を形成することができるポリアミド膜形
成バインダと、を含む。
【0024】ビス−(2−メチル−4−ジエチルアミノ
フェニル)−フェニルメタンは以下の化学式で表すこと
ができる。
【0025】
【化1】 ビス−(2−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)−
フェニルメタンはアルコールに溶解せず、少なくとも2
つのヒドロキシ官能基を有する正孔輸送ヒドロキシアリ
ールアミン化合物と、アルコールと、ポリアミド膜形成
バインダとの混合物と共に1つの溶液を形成しないであ
ろう。このため、オーバーコートとして前記組み合わせ
を使用しようという試みは失敗に終わる。というのは、
オーバーコートが溶解しないビス−(2−メチル−4−
ジエチルアミノフェニル)−フェニルメタンの粒子を含
むため均一で一様なコーティングが形成できないからで
ある。
【0026】オーバーコート組成物はまた、ビス−(2
−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)−フェニルメ
タンを溶解する溶剤を含み、この溶剤はまたアルコール
とも混和性がある。ビス−(2−メチル−4−ジエチル
アミノフェニル)−フェニルメタンを溶解すると共に、
アルコールとも混和性を有する典型的な溶剤としては、
例えば、テトラヒドロフラン、クロロベンゼン、ジクロ
ロメタン、ジオキサン、などが挙げられる。この中で使
用されているように「溶解する」及び「混和性を有す
る」という表現は、この発明のオーバーコート組成物に
おいて使用されている他の材料と共に澄んだ溶液を形成
する溶剤として定義される。ビス−(2−メチル−4−
ジエチルアミノフェニル)−フェニルメタン用の溶剤は
アルコール及びオーバーコーティング組成物の他の成分
と混合する前にビス−(2−メチル−4−ジエチルアミ
ノフェニル)−フェニルメタンと混合してもよい。
【0027】この発明のオーバーコーティングにおいて
は、ヒドロキシ官能基材料と水素結合を形成することが
できる適したいかなるアルコール溶解性ポリアミド膜形
成バインダを使用してもよい。「水素結合」という表現
は極性ヒドロキシ含有アリールアミンと水素結合樹脂と
の間に生じる引力あるいは架橋として定義される。水素
結合では、極性ヒドロキシアリールアミンの水素が極性
基を含む樹脂の2つの非共有電子にひき付けられる。水
素原子は1つの極性分子の正端であり、他の極性分子の
電気的に負の端と結合する。この発明のオーバーコーテ
ィングで使用するポリアミドは溶剤を除去する際に膜を
形成するのに十分な分子量を有しなければならず、また
アルコールに溶解しなければならない。一般に、ポリア
ミドの重量平均分子量は約5,000から約1,00
0,000まで様々である。ポリアミドの中には雰囲気
から水を吸収するものがあり、その電気的性質は、ポリ
ヒドロキシアリールアミン電荷輸送モノマーが存在しな
いと、湿度の変化に伴いある程度変化することがあるの
で、ポリヒドロキシアリールアミン電荷輸送モノマーを
添加するとこの変化は最小に抑えられる。アルコール溶
解ポリアミドは、複数のヒドロキシ官能基を有する正孔
輸送小分子も溶解するアルコール溶剤中に溶解すること
ができなければならない。この発明のポリアミドポリマ
ーはアミド基−CONHが存在することに特徴がある。
典型的なポリアミドとしては、アルコール溶解性エルバ
ミド及びエルバミドTH樹脂などの、ナイロンマルチポ
リマー樹脂である様々なエルバミド樹脂が挙げられる。
エルバミド樹脂はE.I.デュポン・ヌムール(Dup
ont Nemours)アンドカンパニーより入手可
能である。ポリアミドの他の例としては、エルバミド8
061、エルバミド8064、エルバミド8023が挙
げられる。
【0028】架橋前にポリマー骨格中のアミド基の窒素
原子に付着したメトキシメチル基を有する、適したどの
正孔絶縁膜形成アルコール溶解性架橋可能ポリアミドポ
リマーもこの発明のオーバーコーティングにおいて使用
してもよい。架橋前にポリマー骨格中のアミド基の窒素
原子に付着したメトキシメチル基を含む、好ましいアル
コール溶解性ポリアミドポリマーは以下の化学式I、I
Iで表される材料からなるグループから選択される。
【0029】
【化2】 (式において、nは約5,000から約100,000
の間の重量平均分子量を達成するのに十分な正の整数で
あり、Rは1から10の炭素原子を含むアルキレンユニ
ットであり、R2部位の1から99%が−Hであり、R2
部位の残りが−CH2−O−CH3である。)
【0030】
【化3】 (式において、mは約5,000から約100,000
の間の重量平均分子量を達成するのに十分な正の整数で
あり、R1及びRはそれぞれ、1から10の炭素原子を
含むアルキレンユニットからなるグループから選択さ
れ、R3及びR4部位の1から99%が−Hであり、R3
及びR4部位の残りが−CH2−O−CH3である。)化
学式IのRについては、6未満の炭素原子を含むアルキ
レンユニットの数がアルキレンユニットの総数の約40
%である時に最適な結果が得られる。化学式IIのR及
びR1については、6未満の炭素原子を含むアルキレン
ユニットの数がアルキレンユニットの総数の約40%で
ある時に最適な結果が得られる。好ましくは、ポリアミ
ド化学式I中のアルキレンユニットRは、(CH24
び(CH26からなるグループから選択され、ポリアミ
ド化学式II中のアルキレンユニットR及びR1はそれ
ぞれ、(CH24及び(CH26からなるグループから
選択され、(CH24及び(CH26の濃度は化学式I
のポリアミドまたは化学式IIのポリアミドにおけるア
ルキレンユニットの総数の約40%から約60%の間で
ある。ポリアミドポリマーの繰り返しユニットの総数の
約1から約50モル%がアミド基の窒素原子に付着した
メトキシメチル基を含むべきである。これらのポリアミ
ドは架橋前に乾燥させると固体膜を形成すべきである。
ポリアミドはまた、架橋前では、使用するアルコール溶
剤中に溶解すべきである。
【0031】好ましいポリアミドは以下の化学式で表さ
れる。
【0032】
【化4】 (式において、R1、R2、R3はそれぞれ、1から10
の炭素原子を含むユニットから選択されたアルキレンユ
ニットであり、nは約5,000から約100,000
の間の重量平均分子量を達成するのに十分な正の整数で
ある。) 化学式II中のR、R1、R3については、6未満の炭素
原子を含むアルキレンユニットの数がアルキレンユニッ
トの総数の約40%である時に最適な結果が達成され
る。
【0033】ポリアミドが溶解する典型的なアルコール
としては、例えば、ブタノール、エタノール、メタノー
ル、など、及びそれらの混合物が挙げられる。架橋前に
ポリマー骨格中のアミド基の窒素原子に付着したメトキ
シメチル基を有する典型的なアルコール溶解性ポリアミ
ドポリマーとしては、たとえば、大日本インキからのル
クアミド(Luckamide)5003、吊り下がり
メチルメトキシ基を有するナイロン8、東レ(株)から
のCM4000及び東レ(株)からのCM8000など
の正孔絶縁アルコール溶解性ポリアミド膜形成ポリマ
ー、及びソレンソン(Sorenson)及びキャンベ
ル(Campbell)の「ポリマー化学の調製法」第
2版、76ページ、ジョンワイリー&サンス(John
Wiley & Sons)社、1968年において
説明されている方法に従い調製されたポリアミドなどの
他のN−メトキシメチル化ポリアミド、など及びそれら
の混合物が挙げられる。これらのポリアミドはアルコー
ル溶解性であり、例えば、メトキシ、エトキシ及びヒド
ロキシ基などのポリマー骨格から吊り下がった極性官能
基を有する。デュポン ド ヌムール社からのエルバミ
ドなどのポリアミドは、ポリマー骨格中のアミド基の窒
素原子に付着したメトキシメチル基を含んでいないこと
に注目すべきである。この発明のオーバーコーティング
層は好ましくは、架橋及び乾燥後のオーバーコーティン
グ層の総重量に対し、約30から約70重量%の架橋膜
を形成する架橋可能なアルコール溶解性ポリアミドポリ
マーであって、ポリマー骨格中のアミド基の窒素原子に
付着したメトキシメチル基を有するポリアミドポリマー
を含む。架橋は触媒の存在下、加熱により実行される。
適したどの触媒を使用してもよい。典型的な触媒として
は、例えば、シュウ酸、マレイン酸、石炭酸、アスコル
ビン酸、マロン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、p−
トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、など及びこれ
らの混合物が挙げられる。架橋のために温度は特定の触
媒、加熱時間、所望の架橋の程度によって異なる。一般
に、選択された架橋の程度は最終的な光受容体の所望の
可撓性による。例えば、剛性ドラムや板の光受容体用に
は完全に架橋させてもよい。しかしながら、例えば、ウ
ェブやベルト構造を有する可撓性光受容体では部分的な
架橋が好ましい。架橋の程度は使用する触媒の相対量に
より制御することができる。所望の架橋程度を達成する
ための触媒量は、反応に使用する特定のポリアミド、触
媒、温度及び時間により異なる。触媒としてシュウ酸を
用いたルクアミドの典型的な架橋温度は125℃で30
分である。シュウ酸の典型的な濃度はルクアミドの重量
に対し5から10重量%である。架橋後、オーバーコー
ティングは架橋前に溶解することができた溶剤に実質的
には溶解してはならない。このように、溶剤を浸漬させ
た布でこすってもオーバーコーティング材料は除去され
ない。架橋により三次元ネットワークが発現し、これに
より刺し網に捕獲された魚のように、ヒドロキシ機能性
輸送分子が保持される。
【0034】膜形成ポリアミドに対しては適したどのア
ルコール溶剤を用いてもよい。典型的なアルコール溶剤
としては、例えば、ブタノール、プロパノール、メタノ
ール、など及びそれらの混合物が挙げられる。この発明
のオーバーコーティング層では、少なくとも2つのヒド
ロキシ官能基を有する適したいかなるポリヒドロキシジ
アリールアミン小分子電荷輸送材料を使用してよい。好
ましい小分子正孔輸送材料は以下の化学式により表すこ
とができる。
【0035】
【化5】 (式において、mは0または1であり、Zは以下の化学
式からなるグループから選択され、
【0036】
【化6】 nは0または1であり、Arは以下の化学式からなるグ
ループから選択され、
【0037】
【化7】 Rは−CH3、−C25、−C37、−C49からなる
グループから選択され、Ar’は以下の化学式からなる
グループから選択され、
【0038】
【化8】 Xは以下の化学式からなるグループから選択され、
【0039】
【化9】 sは0,1または2である。) ジヒドロキシアリールアミン化合物では、1以上の芳香
族環を介して−OH基と最も近接する窒素原子との間で
の直接共役は生じない。
【0040】「直接共役」という表現は、−OH基と最
も近接する窒素原子の間に直接、1つ以上の芳香環中
に、−(C=C)n−C=C−という化学式を有する部
分が存在することとして定義される。1つ以上の芳香環
を介する−OH基と最も近接する窒素原子の間の直接共
役の例としては、フェニレン基に付着した窒素原子に対
しフェニレン基上のオルトまたはパラ位(2または4
位)に−OH基を有するフェニレン基を含む化合物、ま
たは結合したフェニレン基に付着した窒素原子に対し末
端フェニレン基上のオルトまたはパラ位に−OH基を有
するポリフェニレン基を含む化合物が挙げられる。
【0041】この発明のオーバーコートとして使用され
る典型的なポリヒドロキシアリールアミン化合物として
は例えば、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3
−ヒドロキシフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−
4,4′−ジアミン、N,N,N′,N′−テトラ(3
−ヒドロキシフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−
4,4′−ジアミン、N,N−ジ(3−ヒドロキシフェ
ニル)−m−トルイジン、1,1−ビス[4−(ジ−
N,N−m−ヒドロキシフェニル)−アミノフェニル]
−シクロヘキサン、1,1−ビス[4−(N−m−ヒド
ロキシフェニル)−4−(N−フェニル)−アミノフェ
ニル]−シクロヘキサン、ビス−(N−(3−ヒドロキ
シフェニル)−N−フェニル−4−アミノフェニル)−
メタン、ビス[(N−(3−ヒドロキシフェニル)−N
−フェニル)−4−アミノフェニル]−イソプロピリデ
ン、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−ヒド
ロキシフェニル)−[1,1′:4′,1″−ターフェ
ニル]−4,4″−ジアミン、9−エチル−3,6−ビ
ス[N−フェニル−N−3(3−ヒドロキシフェニル)
−アミノ]−カルバゾール、2,7−ビス[N,N−ジ
(3−ヒドロキシフェニル)−アミノ]−フルオレン、
1,6−ビス[N,N−ジ(3−ヒドロキシフェニル)
−アミノ]−ピレン、1,4−ビス[N−フェニル−N
−(3−ヒドロキシフェニル)]−フェニレンジアミン
が挙げられる。
【0042】この発明のオーバーコーティング溶液中で
使用される成分は全て、オーバーコーティング用に使用
されるアルコールと非アルコールビス−(2−メチル−
4−ジエチルアミノフェニル)−フェニルメタン溶剤の
混合物に溶解できなければならない。オーバーコーティ
ング混合物中の少なくとも1成分が使用する溶剤中に溶
解しなければ、相分離が起こり、オーバーコーティング
の透明性に悪影響を及ぼし、最終的な光受容体の電気的
な性能にも悪影響を及ぼす。一般に、この発明のオーバ
ーコーティング溶液の成分の重量比の範囲は、0.8〜
1.0gのヒドロキシアリールアミン化合物、0.05
〜0.15gのビス−(2−メチル−4−ジエチルアミ
ノフェニル)−フェニルメタン、0.3〜0.5gのビ
ス−(2−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)−フ
ェニルメタン非アルコール溶剤、0.9〜1.5gのポ
リアミド、8.0から15.0gのアルコールである。
しかしながら、特定した量は選択した特定のポリアミ
ド、アルコール及びビス−(2−メチル−4−ジエチル
アミノフェニル)−フェニルメタン:ビス−(2−メチ
ル−4−ジエチルアミノフェニル)−フェニルメタン非
アルコール溶剤により変動する。好ましくは、溶剤混合
物は、オーバーコートコーティング溶液中の溶剤の総重
量に対し、約85から約99重量%の間のアルコールと
約1から約15重量%のビス−(2−メチル−4−ジエ
チルアミノフェニル)−フェニルメタン非アルコール溶
剤を含む。典型的な組成物は1gのルクアミドと、0.
9gのDHTBDと、0.1gのビス−(2−メチル−
4−ジエチルアミノフェニル)−フェニルメタンと、
5.43gのメタノールと、5.43gの1−プロパノ
ールと、0.4gのテトラヒドロフランと、0.08g
のシュウ酸と、を含む。
【0043】ビス−(2−メチル−4−ジエチルアミノ
フェニル)−フェニルメタンと、ポリアミドと、ポリヒ
ドロキシジアリールアミン小分子とを含むコーティング
溶液を形成するには、様々な技術を用いてもよい。例え
ば、好ましい技術は、ビス−(2−メチル−4−ジエチ
ルアミノフェニル)−フェニルメタンをテトラヒドロフ
ランなどの適したアルコール溶解性溶剤に溶解し、その
後、ポリヒドロキシジアリールアミン(例えば、N,
N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−ヒドロキシフ
ェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジア
ミン)とポリアミドとのアルコール溶液と混合するもの
である。その代わりに、約5から約20%(溶剤の総重
量を基にした重量%)の助溶剤、例えばクロロベンゼン
をアルコール中に溶解したポリヒドロキシジアリールア
ミン(例えば、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス
(3−ヒドロキシフェニル)−[1,1′−ビフェニ
ル]−4,4′−ジアミン)とポリアミドと混合し、そ
の後、加熱して、ビス−(2−メチル−4−ジエチルア
ミノフェニル)−フェニルメタンをコーティング溶液中
に溶解してもよい。これらの方法により良好な膜がコー
トされている。これらの組成物の除去試験により、これ
らの組成物は同じ濃度で、例えば10重量%のN,N′
−ジフェニル−N,N′−ビス(3−ヒドロキシフェニ
ル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン
[DHTBD]で、ビス−[2−メチル−4−(N−2
−ヒドロキシエチル−N−エチル−アミノフェニル)]
−フェニルメタンと同様、よく機能することが示され
た。N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−ヒド
ロキシフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,
4′−ジアミンは以下の化学式で表すことができる。
【0044】
【化10】 ビス[2−メチル−4−(N−2−ヒドロキシエチル−
N−エチル−アミノフェニル)]−フェニルメタン(D
HTPM)は以下の化学式で表すことができる。
【0045】
【化11】 選択される連続オーバーコートの厚さは、使用されるシ
ステムでの荷電(例えば、バイアス荷電ロール)、洗浄
(例えば、ブレードまたはウェブ)、現像(例えば、ブ
ラシ)、移動(例えば、バイアス移動ロール)などの摩
損性に依存し、約10μmまでの範囲である。約1μm
と約5μmの間の厚さが好ましい。オーバーコート層コ
ーティング混合物を混合し、その後電荷発生層に塗布す
るには適したいかなる従来の技術を用いてもよい。典型
的な塗布技術としては、吹付け、浸漬塗装、ロールコー
ティング、巻線ロッドコーティング、などが挙げられ
る。析出させたコーティングの乾燥は、オーブン乾燥、
赤外線照射乾燥、空気乾燥、などの適したどの従来技術
により行ってもよい。この発明の乾燥させたオーバーコ
ーティングはイメージング中に正孔を輸送しなければな
らず、自由キャリヤ濃度が高すぎてはならない。オーバ
ーコート中の自由キャリヤ濃度により暗減衰が増加す
る。好ましくはオーバーコートされた層の暗減衰はオー
バーコートされていない装置の暗減衰とほとんど同じで
あるべきである。
【0046】
【実施例】実施例1.光受容体は、従来の技術を用いて
ポリエチレンテトラフタレート膜上に真空蒸着チタン層
を含む基板上にコーティングを形成することにより調製
した。チタン層上に形成した第1のコーティングは、加
水分解γ−アミノプロピルトリエトキシシランから形成
した、厚さ0.005μm(50オングストローム)の
シロキサン障壁層とした。障壁層コーティング組成物は
3−アミノプロピルトリエトキシシラン(フロリダのP
CRリサーチセンターケミカルズから入手可能)をエタ
ノールと1:50の体積比で混合することにより調製し
た。コーティング組成物をマルチプルクリアランスフィ
ルムアプリケーターにより塗布し、湿り厚さが0.5ミ
ル(0.5μm)のコーティングを形成した。その後、
コーティングを、室温で5分間乾燥し、その後、強制空
気オーブンで10分間110℃で硬化させた。第2のコ
ーティングは、厚さ0.005μm(50オングストロ
ーム)のポリエステル樹脂(49,000、E.I.デ
ュポン・デ・ヌムール&カンパニーから入手可能)の接
着層とした。第2のコーティング組成物を0.5ミルバ
ーを用いて塗布し、得られたコーティングは強制空気オ
ーブンで10分間硬化させた。この接着界面層はその
後、40容積%のヒドロキシガリウムフタロシアニン
と、60体積%のスチレン(82%)/4−ビニルピリ
ジン(18%)のMw11,000のブロックコポリマ
ーとを含む発光層でコートした。この発光コーティング
組成物は1.5gのスチレン/4−ビニルピリジンのブ
ロックコポリマーを42mlのトルエンに溶解すること
により調製した。この溶液に、1.33gのヒドロキシ
ガリウムフタロシアニンと、300gの直径1/8イン
チ(3.2mm)のステンレス鋼ショットとを添加し
た。その後、この混合物をボールミルで20時間処理を
した。得られたスラリーをその後、バードアプリケータ
ーを用いて接着界面に塗布し、湿り厚さ0.25ミル
(6.4μm)の層を形成した。この層を強制空気オー
ブン中、135℃で5分間乾燥させ、乾燥厚さ0.4μ
mの発光層を形成した。次に塗布する層は、バードコー
ティングアプリケーターを用いて形成した輸送層とし
た。この層は、11.5gの塩化メチレン溶剤中に溶解
した1gのN,N′−ジフェニル−N、N′−ビス(3
−メチル−フェニル)−(1,1′−ビフェニル)−
4,4′−ジアミンと1gのポリカーボネート樹脂[ポ
リ(4,4′−イソプロピリデン−ジフェニレン)カー
ボネート](ファーベンファブリケン バイヤー(Fa
rbenfabricken Bayer)A.G.か
らマクロロン(Makrolon、登録商標)として入
手可能)を含む溶液を塗布することにより形成した。
N,N′−ジフェニル−N、N′−ビス(3−メチル−
フェニル)−(1,1′−ビフェニル)−4,4′−ジ
アミンは電気的に活性な芳香族ジアミン電荷輸送小分子
であり、一方、ポリカーボネート樹脂は電気的に不活性
な膜形成バインダである。コートしたデバイスを強制空
気オーブン内で、80℃で30分間乾燥させ、乾燥厚さ
が25μmの電荷輸送層を形成した。 実施例2.実施例1のデバイスの1つを従来のオーバー
コート層材料でオーバーコートした(米国特許第5,7
02,854号)。オーバーコート層は、90:10重
量比のメタノールとn−プロパノールとの溶剤中にメト
キシメチル基を含むポリアミド(ルクアミド5003、
大日本インキから入手可能)を10重量%含有する溶液
を10gと、ヒドロキシ機能性芳香族ジアミンである
N,N′−ジフェニル−N、N′−ビス(3−ヒドロキ
シフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4″−
ジアミンを10gと、をロールミル中で2時間混合する
ことにより調製した。オーバーコート層混合物を塗布す
る直前に、0.1gのシュウ酸を添加し、得られた混合
物を簡単にロールミルで処理し確実に溶解させた。この
コーティング溶液を#20マイヤーロッドを用いて光受
容体に塗布した。このオーバーコート層をフードで30
分間空気乾燥させた。空気乾燥させた膜はその後、強制
空気オーブン内で、125℃で30分間乾燥させた。オ
ーバーコート層の厚さは約3μmであった。シュウ酸に
よりポリアミドのメトキシメチル基が架橋し、強靭で、
耐摩耗性の、炭化水素液耐性表面が得られた。 実施例3.実施例1のデバイスの1つをこの発明のオー
バーコート層材料でオーバーコートした。オーバーコー
ト層は90:10重量比のメタノールとn−プロパノー
ルとの溶剤中にメトキシメチル基を含むポリアミド(ル
クアミド5003、大日本インキから入手可能)を10
重量%含有する溶液を10gと、ヒドロキシ機能性芳香
族ジアミンであるN,N′−ジフェニル−N、N′−ビ
ス(3−ヒドロキシフェニル)−[1,1′−ビフェニ
ル]−4,4′−ジアミン[DHTBD]を10gと、
0.4gのテトラヒドロフラン中に0.1gのビス−
(2−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)−フェニ
ルメタン[BDETPM]を溶解させた溶液を0.5g
と、をロールミル中で2時間混合することにより調製し
た。オーバーコート層混合物を塗布する直前に、0.0
8gのシュウ酸を添加し、得られた混合物を簡単にロー
ルミルで処理し確実に溶解させた。このコーティング溶
液を#20マイヤーロッドを用いて光受容体に塗布し
た。このオーバーコート層をフードで30分間空気乾燥
させた。空気乾燥させた膜はその後、強制空気オーブン
内で、125℃で30分間乾燥させた。オーバーコート
層の厚さは約3μmであった。シュウ酸によりポリアミ
ドのメトキシメチル基が架橋し、強靭で、耐摩耗性の、
炭化水素液耐性表面が得られた。 実施例4.実施例2のデバイス(米国特許第5,70
2,854号のデバイス)と実施例3のデバイス(この
発明のデバイス)についてまず、電子写真感度及びサイ
クル安定性の試験を行った。各光受容体デバイスを円筒
形のアルミニウムドラム基板上に裁置し、このドラム基
板をスキャナの軸上で回転させた。各光受容体はドラム
の周囲に沿って裁置されたコロトロンにより荷電され
た。軸の周囲の別々の位置に配置された容量結合電圧プ
ローブにより、表面電位を時間の関数として測定した。
プローブは周知の電位をドラム基板に印加することによ
り較正した。ドラム上の光受容体は、コロトロンから下
流のドラム付近の位置に配置した光源により露光させ
た。ドラムの回転に伴い、最初の(露光前の)荷電電位
を電圧プローブ1により測定した。さらに回転して露光
位置にくると、光受容体は周知の強度の単色放射に露光
された。光受容体は荷電の上流の位置に配置された光源
により消去された。行った測定には、一定電流の電圧モ
ードでの光受容体の荷電が含まれた。光受容体はコロナ
荷電され負の極性とされた。ドラムが回転すると、最初
の荷電電位を電圧プローブ1に測定した。さらに回転し
て露光位置までくると、光受容体は周知の強度の単色放
射に露光された。露光後の表面電位を電圧プローブ2及
び3により測定した。光受容体は最終的には適当な強度
の消去ランプに露光させ、残留電位を電圧プローブ4に
より測定した。露光の大きさが次のサイクル中に自動的
に変わるようにして、プロセスを繰り返した。光放電特
性を、電圧プローブ2及び3での電位を露光量の関数と
してプロットすることにより得た。電荷受容及び暗減衰
もまた、スキャナにおいて測定した。残留電位はどちら
の光受容体でも等しく(15ボルト)、連続モードで1
0,000サイクルでも、サイクルアップは観察されな
かった。この発明のオーバーコートにより、明らかに欠
陥は生じなかった。 実施例5. 削除耐性試験:接地電極に対し数時間、負のコロトロン
を(コロトロンワイヤに接続した高電圧を用いて)作動
させた。高電圧を止め、コロトロンを30分間、試験を
している光導電体デバイスの一部分上に配置した。光導
電体の短い中間部分のみがコロトロンエフルエントに露
光された。露光領域の両側の露光されていない領域を対
照標準として使用した。その後、光導電体デバイスにつ
いて、スキャナ中で、ドナー型分子を使用するシステム
に対する正荷電特性の試験を行った。これらのシステム
は潜像形成工程では負の極性のコロトロンを用いて作動
させた。電気導電性表面領域(過剰正孔濃度)は、(短
い中間部分の両側の未露光対照標準領域に比べ)露光領
域での正電荷受容の損失あるいは暗減衰の増加として現
れる。電気導電性領域は光受容体デバイスの表面に位置
するので、負電荷受容スキャンはコロトロンエフルエン
ト露光の影響を受けない(負電荷はドナー分子で作製さ
れた電荷輸送層を介しては移動しない)。しかしなが
ら、表面上の過剰のキャリヤは表面導電性を引き起こ
し、イメージ解像度の損失が起こる。場合によっては、
表面上の過剰のキャリヤは削除を引き起こす。従来技術
の実施例2の光受容体デバイス及びこの発明の実施例3
の光受容体デバイスについて、削除耐性試験を行った。
コロナエフルエントに露光されていない領域は全てのデ
バイスで1000ボルト正に荷電された。しかしなが
ら、従来技術の実施例2のデバイスのコロナ露光領域は
500ボルト(電荷受容の500ボルトの損失)に荷電
され、実施例3のデバイスのコロナ露光領域は875ボ
ルトまで(電荷受容の損失は125ボルトにすぎない)
荷電された。このように、この発明の組成物はわずかに
4を超える因子で、削除耐性を改善した。 実施例6.電子写真イメージング部材を、直径4cm、
長さ31cmの8つのアルミニウムドラムの粗面上に電
荷障壁層を浸漬塗装することにより塗布して調製した。
障壁層コーティング混合物は、92重量%のブタノー
ル、メタノール、水の溶剤混合物中に溶解させた8重量
%のポリアミド(ナイロン6)の溶液とした。ブタノー
ル、メタノール及び水の混合割合はそれぞれ、55、3
6、9重量%とした。コーティングは、コーティング槽
引き出し速度300mm/分で塗布した。強制空気オー
ブン内で乾燥させた後、障壁層の厚さは1.5μmであ
った。乾燥させた障壁層は、2.5重量%のヒドロキシ
ガリウムフタロシアニン顔料粒子と、2.5重量%のポ
リビニルブチラール膜形成ポリマーと、95重量%のシ
クロヘキサノン溶剤とを含む電荷発生層を用いてコート
した。コーティングは、コーティング槽引きだし速度3
00mm/分で塗布した。強制空気オーブン内での乾燥
後、電荷発生層の厚さは0.2μmであった。その後、
ドラムは、ポリカーボネート(PCZ200、三菱化学
株式会社から入手可能)中に分散させたN,N′−ジフ
ェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−
[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミンを含む
電荷輸送層を用いてコートした。コーティング混合物は
8重量%のN,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3
−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,
4′−ジアミンと、12重量%のバインダと、80重量
%のモノクロロベンゼン溶剤とを含む。コーティングは
ツキアゲ浸漬塗装装置内で塗布した。強制空気オーブン
内で、45分間118℃で乾燥させた後、透明な層の厚
さは20μmであった。 実施例7.実施例6のドラムを、N,N′−ジフェニル
−N,N′−ビス(3−ヒドロキシフェニル)−[1,
1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン(ヒドロキシ
機能性芳香族ジアミン)とポリアミド(ルクアミド50
03、大日本インキから入手可能)とを含むこの発明の
オーバーコート層でオーバーコートした。50:50の
重量比のメタノールとプロパノールとの溶剤中にルクア
ミド5003を10重量%含有する溶液10gと、N,
N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−ヒドロキシフ
ェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジア
ミン1.0gとを2時間ロールミルで処理した。これ
に、0.4gのテトラヒドロフラン中に混合した0.1
gのビス−(2−メチル−4−ジエチルアミノフェニ
ル)−フェニルメタン[BDETPM]を添加し、その
後、使用するまで数時間静置した。その後、この混合物
に0.08gのシュウ酸を添加した。浸漬塗装装置内で
引きだし速度190mm/分として3μmの厚さのオー
バーコートを塗布した。オーバーコートしたドラムを1
25℃で1時間乾燥させた。光受容体の印刷試験を、ゼ
ロックス4510機械において、500連続印刷につい
て行った。イメージのオーバーコートに起因する鮮鋭度
の損失、背景に関する問題、他の欠点はなかった。 実施例8.実施例6のオーバーコート無しのドラム及び
実施例7のオーバーコートしたドラムについて、荷電の
ためのバイアス荷電ロールを含む摩耗固定具内で試験を
行った。摩耗はナノメートル/回転のキロサイクル(n
m/Kc)によって計算した。較正標準の再現性は約±
2nm/Kcであった。実施例6のオーバーコートのな
いドラムの摩耗は80nm/Kcより大きかった。実施
例7のこの発明のオーバーコートしたドラムの摩耗は2
0nm/Kc以下であった。このように、この発明の光
受容体の摩耗耐性については、バイアス荷電ロールサイ
クル条件下では、非常に大きく改善された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダモダー エム パイ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 フェア ポート シャグバーク ウェイ 72 (72)発明者 ポール ジェイ デフェオ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ソーダ ス ポイント ノース フィッツヒュー ストリート 7538 (72)発明者 ジョン エフ ヤナス アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ウェブ スター リトル バードフィールド ロー ド 924 (72)発明者 ウィリアム ダブリュ リンバーグ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ペンフ ィールド クリアビュー ドライブ 66 (72)発明者 ティモシー ジェイ フラー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ピッツ フォード レールロード ミルズ ロード 67

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 電荷発生層と、 電荷輸送層と、 少なくとも2つのヒドロキシ官能基を有する正孔輸送ヒ
    ドロキシアリールアミン化合物と、ビス−(2−メチル
    −4−ジエチルアミノフェニル)−フェニルメタンと、
    架橋ポリアミド膜形成バインダとの一様な均一混合物を
    含むオーバーコート層と、 を含むことを特徴とする電子写真イメージング部材。
  2. 【請求項2】 架橋前の前記ポリアミド膜形成バインダ
    は、ポリアミド骨格中のアミド基の窒素原子に付着した
    メトキシメチル基を有する、架橋可能なアルコール溶解
    性ポリアミドポリマーであることを特徴とする請求項1
    記載の電子写真イメージング部材。
  3. 【請求項3】 ビス−(2−メチル−4−ジエチルアミ
    ノフェニル)−フェニルメタンと、ビス−(2−メチル
    −4−ジエチルアミノフェニル)−フェニルメタン用の
    アルコール混和性非アルコール溶剤と、少なくとも2つ
    のヒドロキシ官能基を有する正孔輸送ヒドロキシアリー
    ルアミン化合物と、アルコールと、架橋可能なポリアミ
    ド膜形成バインダと、を含むコーティング溶液を形成す
    る工程と、 少なくとも1つの電子写真イメージング層でコートした
    基板を提供する工程と、 少なくとも1つの電子写真イメージング層上に、コーテ
    ィング溶液を用いてコーティングを形成する工程と、 コーティングを乾燥させ、ポリアミドを架橋させ、オー
    バーコーティング層を形成する工程と、 を含むことを特徴とするプロセス。
JP11352594A 1998-12-22 1999-12-13 電子写真イメ―ジング部材およびその製造方法 Withdrawn JP2000187347A (ja)

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