JP2000186800A - Ｌｐｇボンベ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 これまでのＬＰＧボンベは金属製であり内部
は見えない。またＬＰＧの気化熱はボンベ外壁からの熱
伝導によるために季節変動の影響を受けやすい。 これ
らを同時に解決する方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明のＬＰＧボンベは通電発熱体を内
装していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は屋外設置ガス機器と
組み合わせて使用するに適したＬＰＧ（液化石油ガス）
ボンベに関する。

【０００２】

【従来の技術】これまでのＬＰＧボンベは金属製であり
内部は見えない。またＬＰＧの気化熱はボンベ外壁から
の熱伝導によるために季節（気温）変動の影響を受けや
すい。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】例えばガス衣類乾燥機
を屋外に設置する場合を例に取ると、そのガスの使用量
は天候等の影響を受け不規則に成ることが予想される。
使用者の立場からすればガス残量が目に見えることに
よる安心感は大きい。 また未使用のＬＰＧガス圧は気
温の影響を大きく受ける。 すなわち一般的な定常使用
の場合であれば季節によりガス組成を変更してほぼ一定
のガス圧を得ることができるが、不規則使用の場合には
この様な方法を取ることができない。プロパン成分は蒸
発しやすくブタン成分は蒸発しにくい。 ブタンを主と
したＬＰＧは夏でも圧力が低く安全性が高いが、気化し
にくい欠点が有る。ポリカーボネートの如き透明プラス
チックでボンベを作り、中が見える様にした場合は、熱
伝導が悪い為に必要な気化ガス量を確保することができ
ない。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】本発明の請求項１の発明
は、通電発熱体を内装していることを特徴とするＬＰＧ
ボンベである。さらに本発明の請求項２の発明は、ＬＰ
Ｇ残量を外部より視認できることを特徴とする請求項１
に記載のＬＰＧボンベである。かかる手段により上記目
的を達成することができる。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の第一の限定は、通電発熱
体を内装していることを特徴とするＬＰＧボンベであ
る。 通電発熱体とは発熱体内を電流が流れることによ
り発熱する物体の総称であり、電磁誘導により非接触状
態で通伝することも可能であるが、電気線をボンベ外部
へと導き電源と接続する方法が簡便安価である。 通電
発熱体としては一定温度を確保しやすいセラミック製が
最も望ましい。 発熱体に通電することにより気化ガス
量は安定して確保できる。 本発明においては従来の様
に外部の気温の変化に影響されることは無い。 また容
器制作が容易であるガス圧の低いブタンガスを使用して
も、季節や気温の変化に関係なく使用することができ
る。 ここに内装と称するのは内部装備の略であり、Ｌ
ＰＧと発熱体がボンベ外壁で遮られることなく接触する
状態を指す。 通電は交流１００Ｖでもバッテリーか
らの直流電流でも任意に選ぶことができる。本発明の第
二の限定は、さらにＬＰＧ残量を外部より視認できるこ
とを特徴とする。 ポリカーボネートの如き透明プラス
チックでボンベを作成した場合、プラスチックの熱伝導
が悪い為に、ガスの気化熱を外部から補給する方法は実
用性に乏しい。 しかしボンベ内部で発熱させる本方法
においては全く問題は発生しない。 内部のガス量を目
で見て確認できる利点は大きい。また、ここに言うガス
ボンベは従来の金属製のボンベの形状と同一である必要
は無く、ガスの接続口および通電用コンセントを横側に
設置しコンセントの差し込みとガス口の接続をワンタッ
チで行うこともでき、ガスライターの如き補強内壁を多
数設け偏平な形状とし、ガス衣類乾燥機等の箱型形状物
の側部に収納し易くすることも容易である。

【０００６】

【発明の効果】本発明においてはＬＰＧボンベ内部に発
熱体を装備することにより、ボンベ外壁の材料ならびに
形状は熱伝導率と無関係に選ぶことができ、外部の気温
変化の影響を受けることが無い上に使用収納に便利な形
状を選ぶことも容易である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通電発熱体を内装していることを特徴と
   するＬＰＧボンベ。
2. 【請求項２】 ＬＰＧ残量を外部より視認できることを
   特徴とする請求項１に記載のＬＰＧボンベ。