JP2000185159A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2000185159A
JP2000185159A JP10368224A JP36822498A JP2000185159A JP 2000185159 A JP2000185159 A JP 2000185159A JP 10368224 A JP10368224 A JP 10368224A JP 36822498 A JP36822498 A JP 36822498A JP 2000185159 A JP2000185159 A JP 2000185159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
game
prize
prize ball
control means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10368224A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Fumitaka Sekine
史高 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP10368224A priority Critical patent/JP2000185159A/ja
Publication of JP2000185159A publication Critical patent/JP2000185159A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 払出制御手段が玉貸し個数情報と共に、本来
遊技制御手段側で管理している賞球個数情報も外部出力
するのは余計な負担である。これを合理化する。 【解決手段】 主基板31は入賞に応じて払い出す遊技
球個数をカウントして賞球個数信号を賞球制御基板37
へ出力し、またターミナル基板160へ出力する。払出
し制御手段を搭載する賞球制御基板37は玉貸し個数信
号をターミナル基板160へ出力する。玉貸し個数信号
と賞球個数信号はターミナル基板160から外部管理装
置へ伝達される。また前記方法による接続ミスの可能性
を低減するために、賞球制御基板は玉貸し個数信号と、
主基板31から賞球個数信号を受信した時には賞球個数
信号をターミナル基板160へ出力可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者の操作に応
じて遊技が行われるパチンコ遊技機やコイン遊技機等の
遊技機に関し、特に、遊技盤における遊技領域において
遊技者の操作に応じて遊技が行われる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球を発射装置によっ
て遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口
などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定個の遊技球
が賞球として遊技者に払い出されるものがある。遊技球
の払い出しは払出機構によって行われるので、遊技機の
遊技進行を制御する遊技御手段から、入賞に応じた賞球
個数が払出機構に指示される。
【0003】払出機構は、その指示に応じた個数の遊技
球を払い出す。払出機構は、一般に、賞球制御基板に搭
載された払出制御手段によって制御される。遊技の進行
は主基板に搭載された遊技制御手段によって制御される
ので、入賞にもとづく賞球個数は、遊技制御手段によっ
て決定され、賞球制御基板に送信される。
【0004】また、遊技者は、コイン投入によって、あ
るいは、カード挿入口にプリペイドカード等を挿入して
遊技球の貸し出しを受ける。遊技機の払出機構は、コイ
ン投入やカード挿入を検出して所定個数の遊技球を遊技
者に払い出す。払出機構は払出制御手段によって制御さ
れるので、遊技球の貸し出し制御も払出制御手段によっ
て実行される。
【0005】遊技店には多数の遊技機が設置されるが、
各遊技機からの貸し玉数を把握したり賞球払出数の統計
を取る等のために、各遊技機に通信路を介して接続され
たホールコンピュータが設置されている。上述したよう
に、賞球個数は遊技制御手段から払出制御手段に通知さ
れ、また、払出制御手段は玉貸し制御も行っているの
で、ホールコンピュータへの賞球個数情報および玉貸し
個数情報は、払出制御手段が搭載された賞球制御基板か
ら外部に出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
遊技機では、外部出力される賞球個数情報は一旦払出制
御手段に通知され、払出制御手段から遊技機外部に出力
される。賞球個数は、本来遊技制御手段によって決定さ
れるものである。一方、玉貸し個数は払出制御手段によ
って管理されている。すると、払出制御基板は、自身が
管理している玉貸し個数情報とともに、遊技制御手段が
本来管理している賞球個数情報をも外部出力する制御を
しなければならない。そのように、自身が管理している
のではない情報を外部管理装置(ホールコンピュータ)
に供給するのは合理的ではない。また、払出制御手段
は、自身が決定したものではない賞球個数を外部出力し
なければならず、余計な負担を強いられていることにな
る。
【0007】そこで、本発明は、外部管理装置に出力さ
れる情報処理の合理化を図れるとともに、各制御手段に
おける余分な負荷を低減することができる遊技機を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
遊技盤に遊技領域が設けられ、遊技領域に設けられてい
る入賞領域への入賞に応じて払出装置から所定個の遊技
球が払い出される遊技機であって、遊技の進行を制御す
る遊技制御手段と、遊技制御手段からの片方向の情報通
信による賞球個数指令に応じて払出装置を駆動して遊技
球の払出を行わせるとともに玉貸し要求信号に応じて払
出装置を駆動して遊技球の払出を行わせる払出制御手段
とを備え、遊技制御手段が、遊技に関する情報を出力可
能であるとともに遊技領域への入賞に応じて払い出され
る遊技球数に関する情報を払出制御手段に対して出力可
能であって、払出制御手段が、玉貸し要求信号に応じて
払い出した遊技球数に関する情報を外部管理装置が認識
可能に出力可能であって、遊技制御手段から入賞に応じ
て払い出される遊技球数に関する情報を受信した場合に
は遊技球数に関する情報を外部管理装置に対して出力可
能であるように構成される。
【0009】遊技制御手段は、入賞に応じて払い出され
る遊技球数に関する情報として所定数の遊技球計数値毎
に情報を出力可能であるように構成されていてもよい。
【0010】遊技制御手段は、遊技領域への入賞に応じ
て払い出された遊技球を検出する払出検出手段を含み、
払出数を監視することが可能であるように構成されてい
てもよい。
【0011】遊技制御手段からの情報出力形態と払出制
御手段からの情報出力形態とは異なるものであって、払
出制御手段は、遊技制御手段から出力された情報を、払
出制御手段から出力される玉貸し要求信号に応じて払い
出した遊技球数に関する情報と同じ情報出力形態に変換
して出力可能であるように構成されていてもよい。
【0012】遊技制御手段からの情報出力形態は電圧レ
ベルであって、払出制御手段からの情報出力形態は接点
の接続による構成であってもよい。
【0013】遊技制御手段は、遊技球の入賞を検出した
場合には直ちに払出制御手段に対して賞球個数指令を出
力することが可能であるように構成されていてもよい。
【0014】払出装置は、遊技球の入賞に応じて所定個
の遊技球を払い出す賞球機構と、賞球機構とは独立して
作動可能であって玉貸し信号にもとづいて所定数の遊技
球を払い出す玉貸し機構とから構成されていてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機1を正面からみた正面図、図2はパチンコ遊技
機1の内部構造を示す全体背面図、図3はパチンコ遊技
機1の遊技盤を背面からみた背面図である。なお、ここ
では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本
発明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機
等であってもよい。
【0016】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の
下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する
余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル5が設
けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着
脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面に
は遊技領域7が設けられている。
【0017】遊技領域7の中央付近には、複数種類の図
柄を可変表示するための可変表示部9と7セグメントL
EDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設
けられている。可変表示装置8の側部には、打球を導く
通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を通
過した打球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に
導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路に
は、通過ゲート11を通過した打球を検出するゲートス
イッチ12がある。
【0018】また、始動入賞口14に入った入賞球は、
遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって
検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作
を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞
球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされ
る。
【0019】可変入賞球装置15の下部には、特定遊技
状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開
状態とされる開閉板20が設けられている。開閉板20
から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(Vゾ
ーン)に入った入賞球はVカウントスイッチ22で検出
される。また、開閉板20に入った入賞球はカウントス
イッチ23で検出される。可変表示装置8の下部には、
始動入賞口14に入った入賞球数を表示する4個の表示
部を有する始動入賞記憶表示器18が設けられている。
この例では、4個を上限として、始動入賞がある毎に、
始動入賞記憶表示器18は点灯している表示部を1つず
つ増やす。そして、可変表示部9の可変表示が開始され
る毎に、点灯している表示部を1つ減らす。
【0020】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が
設けられている。入賞口19,24に入った入賞球は、
それぞれ入賞口スイッチ19a,24aで検出される。
遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装
飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打
球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の
外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ2
7が設けられている。遊技領域7の外周には、遊技効果
LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28cが設
けられている。
【0021】そして、この例では、一方のスピーカ27
の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設
けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れた
ときに点灯する玉切れランプ52が設けられている。さ
らに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置さ
れ、プリペイドカードが挿入されることによって玉貸し
を可能にするカードユニット50も示されている。
【0022】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に
記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在
する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる
度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ1
52、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技
機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器15
3、カードユニット50内にカードが投入されているこ
とを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体として
のカードが挿入されるカード挿入口155、およびカー
ド挿入口155の裏面に設けられているカードリーダラ
イタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放
するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0023】打球発射装置から発射された打球は、打球
レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7
を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートス
イッチ12で検出されると、図柄の変動を開始できる状
態であれば、普通図柄を可変表示する可変表示器10の
表示数字が連続的に変化する状態になる。普通図柄の変
動を開始できる状態でなければ、ゲート通過記憶を1増
やす。
【0024】また、打球が始動入賞口14に入り始動口
スイッチ17で検出されると、可変表示部9内の3つの
図柄が回転を始める。可変表示部9内の画像の回転は、
一定時間が経過したときに停止する。停止時の図柄の組
み合わせが大当たり図柄の組み合わせであると、大当り
遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が、一定時
間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の
打球が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開
放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ
22で検出されると、継続権が発生し開閉板20の開放
が再度行われる。この継続権の発生は、所定回数(例え
ば15回)許容される。
【0025】停止時の可変表示部9内の図柄の組み合わ
せが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせであって、
可変表示器10の示す図柄が所定の図柄である場合に
は、その後、可変入賞球装置15が高い頻度で開状態と
なるとともに、次に大当りとなる確率が高くなる。すな
わち、遊技者にとってさらに有利な状態となる。
【0026】停止時の可変表示部9内の画像の組み合わ
せが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合
には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高
確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態とな
る。また、可変表示器10における停止図柄が所定の図
柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所
定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、可
変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が
高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と
開放回数が高められる。
【0027】なお、遊技領域7には、ゲート通過記憶を
表示するための表示器も設けられるが、図1では省略さ
れている。また、大当り遊技状態におけるラウンド表示
および各ラウンド中のテンカウント表示を行う7セグメ
ントLED等や、V入賞表示を行うLED等が設置され
ていることもある。
【0028】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図2を参照して説明する。パチンコ遊技機1の裏面
では、図2に示すように、機構板36の上部に玉タンク
38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設
置された状態でその上方から景品玉が玉タンク38に供
給される。玉タンク38内の景品玉は、誘導樋39を通
って玉払出装置97に至る。
【0029】また、機構板36の上部には、パチンコ遊
技機1内の各情報を外部に出力するための端子や電源コ
ネクタおよび電源スイッチ等が設けられているターミナ
ル基板160が設置されている。なお、ターミナル基板
160の裏面には、各種基板で使用される電圧を生成す
る電源回路が搭載された電源基板が設置されている。
【0030】玉タンク38は、その左右に設けられてい
る取付片によって上部ベースユニット161の所定の位
置(この位置には、玉タンク38の側面形状に沿った凹
部が形成されている)にビスで取り付けられている。ま
た、玉タンク38は、上面が開放したボックス状に形成
され、その底面下流側に誘導樋39につながる落下口1
68が形成されている。落下口168の上部の傾斜底面
には揺動自在に軸支されている玉切れ検出レバー166
が設けられている。
【0031】そして、玉切れ検出レバー166の下方に
は玉切れ検出スイッチ167が設置されている。玉切れ
検出スイッチ167が玉タンク38内の補給玉が不足を
検出すると、遊技場に設置されているホールコンピュー
タに補給玉要求信号が出力されるとともに、遊技盤6に
設けられている玉切れランプ52が点灯される。玉切れ
検出レバー166は、玉タンク38内に補給玉が存在し
ている場合には玉切れ検出スイッチ167をオフ状態に
し、玉タンク38内の補給玉がなくなった場合には玉切
れ検出スイッチ167をオン状態にする。
【0032】玉タンク38の下流側に配置された誘導樋
39は、上部ベースユニット161の一端から他端に向
けて傾斜して取り付けられている。誘導樋39の内部中
央には仕切り壁39aが設置され、仕切り壁39aは、
落下口168から流出した補給玉を下流に向かって確実
に左右2列に整列させるために徐々に高く設置されてい
る。誘導樋39の下流側上部には玉ならし部材170が
設置され、玉ならし部材170は、誘導樋39を上下2
段になって流れる補給玉を1段にするように作用する。
玉ならし部材170の下流側には、玉止め金具171と
玉ならし金具172とが設置されている。玉止め金具1
71は、誘導樋39に貯留された補給玉を故障時や点検
時に一時的に止めておくためのものである。また、玉な
らし金具172は、補給玉を最終的に1段に整列させる
ためのものである。
【0033】誘導樋39のさらに下流側には、逆「く」
字状の通路が形成されるカーブ樋174が接続されてい
る。カーブ樋174は、誘導樋39によって前後方向2
列になって流下する補給玉を、左右方向3列になって玉
払出装置97に向かって落下するように方向転換する。
また、カーブ樋174の屈曲部には玉抜き口が形成さ
れ、玉抜き口は玉抜き弁175で塞がれている。玉抜き
弁175はパチンコ遊技機1の前面から玉抜きピンが差
し込まれることによって開放状態とされる。そして、玉
抜き弁175の下部には、玉抜き通路176が形成され
ている。なお、玉抜きピンが差し込まれると、玉抜き状
態検出スイッチ178がオンする。また、この実施の形
態では、玉抜き状態検出スイッチ178の出力は、後述
する遊技制御基板(主基板)に入力される。
【0034】カーブ樋174の左右下部には連結突部1
77が設けられている。連結突部177には、中間ベー
スユニット162の上端に形成されている連結凹突部1
82が挿入される。その状態で、連結凹突部182の上
方からビス止めがなされ、中間ベースユニット162は
上部ベースユニット161に固定される。中間ベースユ
ニット162には、カーブ樋174を通った補給玉が通
過する通路体や玉払出装置97が固定される
【0035】また、機構板36の下部には、下部ベース
ユニット163が設置されている。下部ベースユニット
163の前面側(遊技盤6の側)のほぼ中程には入賞球
集合樋203が傾斜して設けられている。入賞球集合樋
203は、遊技盤の各入賞装置に入賞した入賞球を受け
止めて、入賞球出口221に誘導する。よって、入賞球
集合樋203の下流側が、入賞球を1個ずつ流下させる
入賞球誘導通路205となっている。そして、入賞球誘
導通路205には、通過する入賞球を検出するスイッチ
である集合検出器115が設けられている。また、遊技
盤6のアウト口26からのアウト玉を導くアウト玉誘導
通路206も形成されている。アウト玉誘導通路206
の末端は、玉抜き下部通路207に合流するように形成
されている。
【0036】下部ベースユニット163の後面側(遊技
盤6から遠い側)には、景品玉払出通路208が形成さ
れている。そして、景品玉払出通路208の下端には上
皿連通口210が形成されている。上皿連通口210
は、遊技機の前面に設置されている打球供給皿3に景品
玉を導くものである。また、景品玉払出通路208の側
方には、玉抜き通路176と連通する玉抜き下部通路2
07が形成されている。玉抜き下部通路207は、途中
で景品玉払出通路208と入賞球出口221と連通し、
最終的にアウト玉誘導通路206と合流する。
【0037】下部ベースユニット163の下部には、賞
球制御回路基板収納部148に取り付けられた基板ボッ
クス149が設置されている。なお、基板ボックス14
9は、主基板が収納される主基板収納部(図2において
図示せず)に取り付けられる基板ボックスとは別物であ
る。基板ボックス149には、賞球制御基板37が収納
されている。そして、賞球制御基板37には、玉払出装
置97やカードユニット50からの配線を接続するため
のコネクタ153が設置されている。
【0038】図3はパチンコ遊技機1の遊技盤を背面か
らみた背面図である。遊技盤6の裏面には、図3に示す
ように、各入賞口および入賞球装置に入賞した入賞玉を
所定の入賞経路に沿って導く入賞玉集合カバー40が設
けられている。入賞玉集合カバー40に導かれる入賞玉
のうち、開閉板20を経て入賞したものは、玉払出装置
97が相対的に多い景品玉数(例えば15個)を払い出
すように制御される。始動入賞口14を経て入賞したも
のは、玉払出装置(図3において図示せず)が相対的に
少ない景品玉数(例えば6個)を払い出すように制御さ
れる。そして、その他の入賞口24および入賞球装置を
経て入賞したものは、玉払出装置が相対的に中程度の景
品玉数(例えば10個)を払い出すように制御される。
なお、図3には、中継基板33が例示されているととも
に、パチンコ遊技機1内の各情報を外部に出力するため
の端子を有する情報端子基板34も示されている。
【0039】なお、図2に示されたターミナル基板16
0からは、例えば、賞球個数信号や玉貸し個数信号が外
部に出力される。また、図3に示された情報端子基板3
4からは、例えば、始動入賞情報、図柄確定情報、大当
り情報および確率変動情報が外部に出力される。
【0040】賞球払出制御を行うために、集合検出器1
15、始動口スイッチ17、入賞口スイッチ19a,2
4aおよびカウントスイッチ23からの信号が、主基板
31に送られる。始動口スイッチ17がオンすると、主
基板31から賞球制御基板に賞球個数「6」を示す賞球
制御コマンドが出力され、カウントスイッチ23がオン
すると、主基板31から賞球制御基板に賞球個数「1
5」を示す賞球制御コマンドが出力される。そして、入
賞口スイッチ19a,24aがオンすると、主基板31
から賞球制御基板に賞球個数「10」を示す賞球制御コ
マンドが出力される。
【0041】このように、この実施の形態では、各入賞
口および入賞装置対応に設けられているスイッチによっ
て入賞が検出されると、直ちに主基板31から賞球制御
基板に賞球払出を指示する賞球制御コマンドが送出され
る。なお、各入賞口および入賞装置対応に設けられてい
るスイッチによって入賞が検出された後、所定時間が経
過しても集合検出器115によって入賞球が検出されな
い場合には、不正入賞が発生したか、または、入賞球集
合樋203や入賞球誘導通路205で玉詰まりが発生し
たとして遊技機はエラー状態にされる。
【0042】次に、機構板36に設置されている中間ベ
ースユニット162と玉払出装置97の構成について説
明する。図4に示すように、中間ベースユニット162
の上下には連結凹突部182が形成されている。連結凹
突部182は、中間ベースユニット162と上部ベース
ユニット161および下部ベースユニット163を連結
固定するものであって、上部ベースユニット161の連
結突部177に上部の連結凹突部182が連結固定さ
れ、下部ベースユニット163の連結突部202に下部
の連結凹突部182が連結固定される。
【0043】中間ベースユニット162の上部には通路
体184が固定されている。そして、通路体184の下
部に玉払出装置97が固定されている。通路体184
は、カーブ樋174によって流下方向を左右方向変換さ
れた3列の景品玉を流下させる景品玉通路186a,1
86b,186cを有する。景品玉通路186a,18
6b,186cの上流側には、玉切れスイッチ187
a,187b,187cが設置されている。玉切れスイ
ッチ187a,187b,187cは、景品玉通路18
6a,186b,186c内の景品玉の有無を検出する
ものであって、玉切れスイッチ187a,187bが景
品玉を検出しなくなると玉払出装置97における賞球モ
ータ(図4において図示せず)の回転を停止して賞球払
出が不動化される。
【0044】また、玉切れスイッチ187cが景品玉を
検出しなくなると玉払出装置97における玉貸しモータ
(図4において図示せず)の回転を停止して玉貸しが不
動化される。なお、玉切れスイッチ187a,187
b,187cは、景品玉通路186a,186b,18
6cに27〜28個の景品玉が存在することを検出でき
るような位置に係止片188によって係止されている。
【0045】通路体184の中央部は、内部を流下する
景品玉の玉圧を弱めるように、左右に湾曲する形状に形
成されている。そして、景品玉通路186a,186b
の間に止め穴189が形成されている。止め穴189の
裏面は中間ベースユニット162に設けられている取付
ボスがはめ込まれる。その状態で止めねじがねじ止めさ
れて、通路体184は中間ベースユニット162に固定
される。なお、ねじ止めされる前に、中間ベースユニッ
ト162に設けられている係止突片185によって通路
体184の位置合わせを行えるようになっている。
【0046】通路体184の下方には、玉払出装置97
に景品玉を供給するとともに故障時等には玉払出装置9
7への景品玉の供給を停止する玉止め装置190が設け
られている。玉止め装置190の下方に設置される玉払
出装置97は、直方体状のケース198の内部に収納さ
れている。ケース198の左右4箇所には突部が設けら
れている。各突部が中間ベースユニット162に設けら
れている位置決め突片200に係った状態で、中間ベー
スユニット162の下部に設けられている弾性係合片2
01にケース198の下端がはめ込まれる。
【0047】次に、玉払出装置97の構成および作用を
図5〜図9を参照して説明する。図5は、図4に示され
た玉払出装置97の左側部分である賞球機構部分97A
の分解斜視図、図6は玉払出装置97の賞球機構部分9
7Aを前方(機構板36に垂直な方向)から見た部分断
面図、図7は玉払出装置97の賞球機構部分97Aを側
方(機構板36に平行な方向)から見た部分断面図、図
8は図4に示された玉払出装置97の右側部分である玉
貸し機構部分97Cの分解斜視図、図9は玉払出装置9
7の玉貸し機構部分97Cを側方から見た部分断面図で
ある。
【0048】まず、図5〜図7を参照して玉払出装置9
7の賞球機構部分97Aの構成および作用を説明する。
賞球機構部分97Aにおいて、図5〜図7に示すステッ
ピングモータ(賞球モータ)289Aがスクリュー28
8Aを回転させることによって、賞球にもとづく景品玉
を1個ずつ払い出す。
【0049】図5に示すように、玉払出装置97の賞球
機構部分97Aは、2つのケース198a,198bを
有する。ケース198aの左右2箇所に、玉払出装置9
7の設置位置上部に設けられた位置決め突片200(図
4参照)に当接される係合突部280a,280bが設
けられている。また、それぞれのケース198a,19
8bには、玉供給路281a,281bが形成されてい
る。玉供給路281a,281bは湾曲面282a,2
82bを有し、湾曲面282a,282bの終端の下方
には、玉送り水平路284a,284bが形成されてい
る。さらに、玉送り水平路284a,284bの終端に
玉排出路283a,283bが形成されている。玉供給
路281a,281b、玉送り水平路284a,284
bおよび玉排出路283a,283bは、ケース198
a,198bをそれぞれ前後に区画する区画壁295
a,295bの前方に形成されている。
【0050】また、区画壁295a,295bの前方に
おいて、玉圧緩衝部材285Aがケース198a,19
8b間に挟み込まれる。玉圧緩衝部材285Aは、玉払
出装置97の賞球機構部分97Aに供給される景品玉を
左右側方に振り分けて玉供給路281a,281bに誘
導する。また、玉圧緩衝部材285Aの下部には、発光
素子(LED)286Aと受光素子287Aとによる賞
球モータ位置センサ300Aが設けられている。発光素
子286Aと受光素子287Aとは、所定の間隔をあけ
て設けられている。そして、この間隔内に、スクリュー
288Aの先端が挿入されるようになっている。なお、
玉圧緩衝部材285Aは、ケース198a,198bが
張り合わされたときに、完全にその内部に収納固定され
る。
【0051】玉送り水平路284a,284bには、払
出モータ289Aによって回転させられるスクリュー2
88Aが配置されている。払出モータ289Aはモータ
固定板290Aに固定され、モータ固定板290Aは、
区画壁295a,295bの後方に形成される固定溝2
91a,291bにはめ込まれる。その状態で払出モー
タ289Aのモータ軸が区画壁295a,295bの前
方に突出するので、その突出の前方にスクリュー288
Aが固定される。スクリュー288Aの外周には、払出
モータ289Aの回転によって玉送り水平路284a,
284bに載置された景品玉を前方に移動させるための
螺旋突起288aが設けられている。
【0052】そして、スクリュー288Aの先端には、
発光素子286Aを収納するように凹部が形成され、そ
の凹部の外周には、2つの切欠部292Aが互いに18
0度離れて形成されている。従って、スクリュー288
Aが1回転する間に、発光素子286Aからの光は、切
欠部292Aを介して受光素子287Aで2回検出され
る。なお、発光素子286A、受光素子287Aおよび
払出モータ289Aからの配線293Aは、まとめられ
てケース198a,198bの後部下方に形成された引
出穴から外部に引き出されコネクタ294Aに結線され
る。
【0053】景品玉が玉送り水平路284a,284b
に載置された状態において、払出モータ289Aが回転
すると、スクリュー288Aの螺旋突起288aによっ
て、景品玉は、玉送り水平路284a,284b上を前
方に向かって移動する。そして、遂には、玉送り水平路
284a,284bの終端から玉排出路283a,28
3bに落下する。このとき、左右の玉送り水平路284
a,284bからの落下は交互に行われる。すなわち、
スクリュー288Aが半回転する毎に一方から1個の景
品玉が落下する。従って、1回の検出毎に受光素子28
7Aから出力される信号の数が1個の入賞に対応してあ
らかじめ定められた景品玉数に到達したときに払出モー
タ289Aの駆動を停止するように制御すれば、正確に
入賞に対応した景品玉数を払い出すことができる。
【0054】また、玉送り水平路284a,284bの
下方には、例えば近接スイッチによる賞球カウントスイ
ッチ301A,301Bが設けられている。玉送り水平
路284a,284bから1個の景品玉が落下する毎
に、賞球カウントスイッチ301A,301Bがオンす
る。従って、賞球カウントスイッチ301A,301B
の検出信号によって、実際に払い出された景品玉の数を
計数することができる。
【0055】次に、図8,図9参照して玉払出装置97
の玉貸し機構部分97Cの構成および作用を説明する。
玉払出装置97の玉貸し機構部分97Cにおいて、図8
および図9に示すステッピングモータ(玉貸しモータ)
289Cがスクリュー288Cを回転させることによっ
て、貸し玉を1個ずつ払い出す。
【0056】図8に示すように、玉払出装置97の玉貸
し機構部分97Cは、2つのケース198c,198d
を有する。198dの左右2箇所に、玉払出装置97の
設置位置上部に設けられた位置決め突片200(図4参
照)に当接される係合突部280a,280bが設けら
れている。また、ケース198cには、玉供給路281
cが形成されている。玉供給路281cは湾曲面282
cを有し、湾曲面282cの終端の下方には、玉送り水
平路284cが形成されている。さらに、玉送り水平路
284cの終端に玉排出路283cが形成されている。
玉供給路281c、玉送り水平路284cおよび玉排出
路283cは、ケース198cを前後に区画する区画壁
295cの前方に形成されている。
【0057】また、区画壁295cの前方において、玉
圧緩衝部材285Cがケース198c,198d間に挟
み込まれる。玉圧緩衝部材285Cは、玉貸し機構部分
97Cに供給される貸し玉を玉供給路281cに誘導す
る。また、玉圧緩衝部材285Cの下部には、発光素子
(LED)286Cと受光素子287Cとによる玉貸し
モータ位置センサ300Cが設けられている。発光素子
286Cと受光素子287Cとは、所定の間隔をあけて
設けられている。そして、この間隔内に、スクリュー2
88Cの先端が挿入されるようになっている。なお、玉
圧緩衝部材285Cは、ケース198c,198dが張
り合わされたときに、完全にその内部に収納固定され
る。
【0058】玉送り水平路284cには、払出モータ2
89Cによって回転させられるスクリュー288Cが配
置されている。払出モータ289Cはモータ固定板29
0Cに固定され、モータ固定板290Cは、区画壁29
5cの後方に形成される固定溝291cにはめ込まれ
る。その状態で払出モータ289Cのモータ軸が区画壁
295cの前方に突出するので、その突出の前方にスク
リュー288Cが固定される。スクリュー288Cの外
周には、払出モータ289Cの回転によって玉送り水平
路284cに載置された貸し玉を前方に移動させるため
の螺旋突起288cが設けられている。
【0059】そして、スクリュー288Cの先端には、
発光素子286Cを収納するように凹部が形成され、そ
の凹部の外周には、2つの切欠部292Cが互いに18
0度離れて形成されている。従って、スクリュー288
Cが1回転する間に、発光素子286Cからの光は、切
欠部292Cを介して受光素子287Cで2回検出され
る。なお、発光素子286C、受光素子287Cおよび
払出モータ289Cからの配線293Cは、まとめられ
てケース198c,198dの後部下方に形成された引
出穴から外部に引き出されコネクタ294Cに結線され
る。
【0060】貸し玉が玉送り水平路284cに載置され
た状態において、払出モータ289Cが回転すると、ス
クリュー288Cの螺旋突起288cによって、貸し玉
は、玉送り水平路284c上を前方に向かって移動す
る。そして、遂には、玉送り水平路284cの終端から
玉排出路283cに落下する。このとき、スクリュー2
88Aが1回転する毎に1個の貸し玉が落下する。従っ
て、この構成では、1個の貸し玉が落下する毎に、発光
素子286Cからの光が受光素子287Cによって2回
検出されることになる。従って、受光素子287Cから
出力される信号の数があらかじめ定められた貸し玉数に
到達したときに払出モータ289Cの駆動を停止するよ
うに制御すれば、正確な数の貸し玉を払い出すことがで
きる。なお、この構成では、受光素子287Cから2n
の検出信号が出力されると、n個の貸し玉が払い出され
たことになる。
【0061】また、玉送り水平路284cの下方には、
例えば近接スイッチによる玉貸しカウントスイッチ30
1Cが設けられている。玉送り水平路284cから1個
の貸し玉が落下する毎に、玉貸しカウントスイッチ30
1Cがオンする。従って、玉貸しカウントスイッチ30
1Cの検出信号によって、実際に払い出された貸し玉の
数を計数することができる。
【0062】玉払出装置97は、賞球機構部分97Aの
2つのケース198a,198bが密着され、玉貸し機
構部分97Cの2つのケース198c,198dが密着
された後に、ねじ止めされることによって一体化され
る。従って、賞球機構部分97Aと玉貸し機構部分97
Cとが独立した機構部分として設けられているが、玉払
出装置97は、全体としてコンパクトに形成することが
できる。賞球機構部分97Aを玉貸し機構部分97Cか
ら独立した機構とすることによって、賞球用玉払出能力
を従来の構成に比べて高いものとすることができる。し
かも、図5〜図9に示されたように、玉貸し機構部分9
7Cにおける補給玉の通過路は1条になっているのに対
して、賞球機構部分97Aにおける補給玉の通過路は2
条になっている。すなわち、賞球機構部分97Aの払出
能力は、玉貸し機構部分97Cの払出能力よりも高く設
定されている。
【0063】図5〜図9に示された構成から明らかなよ
うに、賞球機構部分97Aの玉払出方式と玉貸し機構部
分97Cの玉払出方式とは同じである。単に、補給玉の
通過路の数が異なっているだけである。よって、賞球機
構部分97Aと玉貸し機構部分97Cとを異なる設計と
する必要がなく、賞球機構部分97Aと玉貸し機構部分
97Cとを独立した機構部分としたにも関わらず、玉払
出装置97の設計は容易である。また、玉払出方式が同
じであることから、賞球機構部分97Aと玉貸し機構部
分97Cとを独立した機構部分としたにも関わらず、玉
払出装置97の制御も容易である。さらに、玉払出方式
が同じであることから、賞球機構部分97Aと玉貸し機
構部分97Cとを別方式のものとした場合に比べて、構
成が単純化され、その結果、信頼性も高くなる。
【0064】図10は、主基板31における回路構成の
一例を示すブロック図である。なお、図10には、賞球
制御基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板7
0、発射制御基板91および表示制御基板80も示され
ている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ
遊技機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ1
2、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カ
ウントスイッチ23、集合検出器115、余剰玉受皿4
の満タンを検出する満タンスイッチ402、各入賞口ス
イッチ19a,24a、玉切れ検出スイッチ167、玉
切れスイッチ187a,187b,187c、玉抜き状
態検出スイッチ178および賞球カウントスイッチ30
1A,301Aからの信号を基本回路53に与えるスイ
ッチ回路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノ
イド16および開閉板20を開閉するソレノイド21を
基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回
路59と、装飾ランプ25を駆動するランプ・LED回
路60とを含む。
【0065】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部
9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す
有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等
を情報端子基板34を介してホールコンピュータ等のホ
ストコンピュータに対して出力するとともに、賞球個数
情報をターミナル基板160を介してホールコンピュー
タ等のホストコンピュータに対して出力する情報出力回
路64を含む。
【0066】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作
を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。な
お、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されて
いる場合もある。
【0067】さらに、主基板31には、電源投入時に基
本回路53をリセットするための初期リセット回路65
と、定期的(例えば、2ms毎)に基本回路53にリセ
ットパルスを与えてゲーム制御用のプログラムを先頭か
ら再度実行させるための定期リセット回路66と、基本
回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI
/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選
択するための信号を出力するアドレスデコード回路67
とが設けられている。
【0068】図10に示すように、この実施の形態で
は、遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,2
8c、賞球ランプ51、玉切れランプ52、可変表示器
10および始動入賞記憶表示器18の点滅や表示は、ラ
ンプ制御基板35に搭載されたランプ制御用CPUが主
基板31からのランプ制御コマンドに応じて制御動作を
行うことによって制御される。
【0069】図11は、情報出力回路64の一構成例を
示すブロック図である。この例では、情報出力回路64
は、CPU56からI/Oポート57を介して出力され
る大当り情報信号を増幅する増幅回路64a、図柄確定
回数信号を増幅する増幅回路64b、確率変動情報信号
を増幅する増幅回路64c、始動入賞情報信号を増幅す
る増幅回路64d、および賞球個数信号を増幅する増幅
回路64eを含む。
【0070】なお、増幅回路64a〜64dの各出力
は、情報端子基板34に接続される。また、増幅回路6
4eの出力は、ターミナル基板160に接続される。
【0071】図12は、賞球制御基板37およびそれに
関連する構成要素を示すブロック図である。図12に示
すように、満タンスイッチ402からの検出信号は、中
継基板71を介して主基板31のI/Oポート57に入
力される。また、玉切れ検出スイッチ167、玉切れス
イッチ187a,187b,187c、賞球カウントス
イッチ301A,301Bおよび玉抜き状態検出スイッ
チ178からの検出信号は、中継基板72および中継基
板71を介して主基板31のI/Oポート57に入力さ
れる。
【0072】CPU56は、玉切れ検出スイッチ167
または玉切れスイッチ187cからの検出信号が玉切れ
状態を示しているか、または、満タンスイッチ402か
らの検出信号が満タン状態を示していると、玉貸し禁止
を指示する賞球制御コマンドを賞球制御基板37に出力
する。賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、
その賞球制御コマンドに応じて玉貸し処理を停止する。
また、満タンスイッチ402からの検出信号が満タン状
態を示しているか、または玉切れスイッチ187b,1
87cからの検出信号が玉切れ状態を示していると、主
基板31のCPU56は、打球の発射停止指令を指示す
る賞球制御コマンドを賞球制御基板37に出力する。賞
球制御基板37の賞球制御用CPU371は、その賞球
制御コマンドに応じて発射制御基板91に発射停止指令
を出力する。
【0073】つまり、この実施の形態では、発射停止指
令は、主基板31からの賞球制御コマンドに含められて
出力される。よって、主基板31から発射制御基板91
に至る配線が不要になる。その結果、遊技機内における
配線引き回しを簡略化することができ、製造コストの削
減を図ることができる。また、主基板31からの配線を
少なくすることによって、不正行為を受けにくくする点
でも有利である。
【0074】賞球制御基板37には、主基板31から賞
球制御コマンドが入力される。賞球制御コマンドは、バ
ッファ回路373を介してI/Oポート372に入力さ
れる。バッファ回路373における各バッファは、主基
板31から賞球制御基板37へ向かう方向にのみ信号を
通過させることができる。従って、賞球制御基板37側
から主基板31側に信号が伝わる余地はない。賞球制御
基板37内の回路に不正改造が加えられても、不正改造
によって出力される信号が主制御基板31側に伝わるこ
とはない。
【0075】また、賞球制御用CPU371は、I/O
ポート372および情報出力回路377を介して、貸し
玉数を示す玉貸し個数信号をターミナル基板160に出
力する。また、I/Oポート372を介して、ブザー駆
動信号をブザー基板75に出力する。ブザー基板75に
はブザーが搭載されている。さらに、I/Oポート37
2を介して、エラー表示用LED374にエラー信号を
出力する。
【0076】さらに、賞球制御基板37には、中継基板
72を介して、賞球カウントスイッチ301A,301
Bの検出信号および玉貸しカウントスイッチ301Cの
検出信号が入力される。また、賞球センサ基板73を介
して賞球モータ位置センサ300Aおよび玉貸しモータ
位置センサ300Cの検出信号が入力されている。賞球
制御基板37からの賞球モータ289Aおよび玉貸しモ
ータへの駆動信号は、中継基板72を介して賞球モータ
289Aおよび玉貸しモータに伝えられる。
【0077】カードユニット50には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、
カードユニット50には、端数表示スイッチ152、連
結台方向表示器153、カード投入表示ランプ154お
よびカード挿入口155が設けられている(図1参
照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設
けられている度数表示LED、玉貸しスイッチおよび返
却スイッチが接続される。
【0078】残高表示基板74からカードユニット50
には、遊技者の操作に応じて、玉貸しスイッチ信号およ
び返却スイッチ信号が賞球制御基板37を介して与えら
れる。また、カードユニット50から残高表示基板74
には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信
号および玉貸し可表示信号が賞球制御基板37を介して
与えられる。カードユニット50と賞球制御基板37の
間では、ユニット操作信号(BRDY信号)、玉貸し要
求信号(BRQ信号)、玉貸し完了信号(EXS信号)
およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)がやりとり
される。
【0079】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、カード
ユニット50にPRDY信号を出力する。カードユニッ
ト50においてカードが受け付けられ、玉貸しスイッチ
が操作され玉貸しスイッチ信号が入力されると、カード
ユニット制御用マイクロコンピュータは、賞球制御基板
37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅
延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコ
ンピュータは、賞球制御基板37にBRQ信号を出力す
る。そして、賞球制御基板37の賞球制御用CPU37
1は、玉貸しモータ289Cを駆動し、所定個の貸し玉
を遊技者に払い出す。そして、払出が完了したら、賞球
制御用CPU371は、カードユニット50にEXS信
号を出力する。
【0080】以上のように、カードユニット50からの
信号は全て賞球制御基板37に入力される構成になって
いる。従って、玉貸し制御に関して、カードユニット5
0から主基板31に信号が入力されることはなく、主基
板31の基本回路53にカードユニット50の側から不
正に信号が入力される余地はない。
【0081】図13は、情報出力回路377の一構成例
を示すブロック図である。この例では、情報出力回路3
77は、I/Oポート372を介して賞球制御用CPU
371から出力される玉貸し個数信号を増幅する増幅回
路377a、増幅回路377aの出力によって導通する
フォトカプラ377b、およびフォトカプラ377bの
出力に応じて出力端子間を遮断状態にしたり短絡状態に
したりするためのダイオードブリッジ377cを含む。
ダイオードブリッジ377cの出力は、ターミナル基板
160に接続される。なお、フォトカプラ377bは発
光ダイオードとフォトトランジスタで構成され、このフ
ォトカプラ377bでは、フォトトランジスタの一方の
出力に抵抗が接続されている。
【0082】図14は、主基板31から情報端子基板3
4またはターミナル基板160を介して外部出力される
各信号の出力タイミング例を示すタイミング図である。
図14(A)に示すように、図柄確定回数信号、大当り
情報信号および確率変動情報信号は、負論理の信号とし
て出力される。この例では、可変表示部9に表示される
特別図柄が変動を停止すると0.5秒間図柄確定回数信
号がローレベルとされる。また、特別図柄の変動が停止
してから1.5秒が経過すると大当り情報信号がローレ
ベルとされ、大入賞口(この実施の形態では開閉板20
の開放による)が最後に閉成してから10.8秒が経過
すると大当り情報信号がオフ(ハイレベル)とされる。
【0083】さらに、大当り情報信号に同期して確率変
動情報信号が出力される。ただし、確率変動情報信号
は、高確率時には、大当り情報信号がオフしても、オン
状態を継続する。
【0084】また、図14(B)に示すように、始動入
賞情報信号も負論理の信号として出力される。この例で
は、始動入賞があると、0.5秒間始動入賞情報信号が
ローレベルとされる。この実施の形態では、入賞に応じ
て払い出された遊技球数を示す賞球個数信号も、主基板
31から出力される。そして、図14(C)に示すよう
に、払出個数が10個になる毎に、賞球個数信号が0.
098秒間ローレベルとされる。
【0085】図15は、賞球制御基板37からターミナ
ル基板160を介して外部出力される玉貸し個数信号の
出力タイミング例を示すタイミング図である。この例で
は、図15に示すように、100円分の玉貸し動作が行
われる度に、玉貸し個数信号が0.098秒間ローレベ
ルとされる。
【0086】次に遊技機の動作について説明する。図1
6は、主基板31における基本回路53の動作を示すフ
ローチャートである。上述したように、この処理は、定
期リセット回路66が発するリセットパルスによって、
例えば2ms毎に起動される。基本回路53が起動され
ると、基本回路53は、まず、クロックモニタ制御を動
作可能状態にするために、CPU56に内蔵されている
クロックモニタレジスタをクロックモニタイネーブル状
態に設定する(ステップS1)。なお、クロックモニタ
制御とは、入力されるクロック信号の低下または停止を
検出すると、CPU56の内部で自動的にリセットを発
生する制御である。
【0087】次いで、CPU56は、スタックポインタ
の指定アドレスをセットするためのスタックセット処理
を行う(ステップS2)。この例では、スタックポイン
タに00FFHが設定される。そして、システムチェッ
ク処理を行う(ステップS3)。システムチェック処理
では、CPU56は、RAM55にエラーが含まれてい
るか判定し、エラーが含まれている場合には、RAM5
5を初期化するなどの処理を行う。
【0088】次に、表示制御基板80に送出されるコマ
ンドデータをRAM55の所定の領域に設定する処理を
行った後に(表示制御データ設定処理:ステップS
4)、コマンドデータを表示制御コマンドデータとして
出力する処理を行う(表示制御データ出力処理:ステッ
プS5)。
【0089】次いで、各種出力データの格納領域の内容
やホールコンピュータに出力される大当り情報、始動情
報、確率変動情報などの出力データを各出力ポートに出
力する処理を行う(データ出力処理:ステップS6)。
また、ランプタイマを1減ずる処理を行い、ランプタイ
マがタイムアウトしたら(=0になったら)、ランプデ
ータポインタを更新するとともに新たな値をランプタイ
マに設定する(ランプタイマ処理:ステップS7)。
【0090】また、ランプデータポインタが示すアドレ
スのデータなどの出力データを格納領域に設定する出力
データ設定処理を行う(ステップS8)。さらに、パチ
ンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によ
って種々の異常診断処理が行われ、その結果に応じて必
要ならば警報が発せられる(エラー処理:ステップS
9)。
【0091】次に、遊技制御に用いられる大当り判定用
乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処理
を行う(ステップS10)。
【0092】次に、CPU56は、特別図柄プロセス処
理を行う(ステップS11)。特別図柄プロセス制御で
は、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で
制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当す
る処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プ
ロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新
される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップ
S12)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントL
EDによる可変表示器10を所定の順序で制御するため
の普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び
出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグ
の値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0093】さらに、CPU56は、スイッチ回路58
を介して、各スイッチの状態を入力し、スイッチ状態に
応じて必要な処理を行う(スイッチ処理:ステップS1
3)。また、音声タイマを1減ずる処理を行い、音声タ
イマがタイムアウトしたら(=0になったら)、音声デ
ータポインタを更新するとともに新たな値を音声タイマ
に設定する。そして音声データポインタが示すアドレス
のデータを、音声制御基板70に送出する(音声処理:
ステップS14)。
【0094】基本回路53は、さらに、表示用乱数を更
新する処理を行う(ステップS15)。すなわち、図柄
決定用乱数を生成するためのカウンタやリーチ判定用乱
数を生成するためのカウンタ等のカウントアップ(1加
算)を行う。
【0095】また、基本回路53は、賞球制御基板37
との間の信号処理を行う(ステップS16)。すなわ
ち、所定の条件が成立すると賞球制御基板37に賞球個
数を示す賞球制御コマンドを出力する。賞球制御基板3
7に搭載されている賞球制御用CPUは、受信した賞球
個数に応じて玉払出装置97を駆動する。その後、基本
回路53は、次に定期リセット回路66からリセットパ
ルスが与えられるまで、ステップS17の表示用乱数更
新処理を繰り返す。
【0096】図17は、主基板31から賞球制御基板3
7に送信される賞球制御コマンドのビット構成を示す説
明図である。図17に示すように、1バイト中のビット
0〜ビット6の7ビットが、賞球制御コマンドデータ部
分として使用される。そして、ビット0〜ビット6のう
ちの上位3ビットは制御指定として使用される。
【0097】すなわち、ビット6,5,4が「0,0,
0」であれば通常払出指定(賞球個数出力)を示し、
「0,0,1」であれば補正払出指定を示し、「0,
1,0」であれば玉貸し禁止指定を示し、「0,1,
1」であれば玉貸し禁止解除指定を示す。なお、玉貸し
禁止指定は、玉切れ検出スイッチ167または玉切れス
イッチ187cがオンしたとき(玉切れ状態フラグがオ
ンしているとき)と、余剰玉受皿4が満タンになって満
タンスイッチ402がオンしたとき(満タン状態フラグ
がオンしたとき)に、主基板31から送信される。そし
て、それらのスイッチがオフ状態になると、玉貸し禁止
解除指定が送信される。
【0098】なお、補正払出指令とは、主基板31のC
PU56が、賞球不足を検出したときに賞球制御基板3
7に送信する指令である。賞球制御用CPU371は、
補正払出指令を受けると、個数指定で指定された個数の
賞球払出処理を再度行う。図15に示されたように、通
常の賞球を指示するための賞球制御コマンドと補正払出
を指示するための賞球制御コマンドとを別コマンドとし
て定義しておけば、賞球制御基板37の賞球制御用CP
U371は、受信したコマンドに応じて直ちに適切な処
理を開始することができる。
【0099】また、満タンスイッチ402がオンしたと
きには、ビット6,5,4が「1,0,0」である発射
禁止指令を示す賞球制御コマンドも主基板31から賞球
制御基板37に送信され、満タン状態フラグがオフした
ときには、ビット6.5,4が「1,0,1」である発
射禁止指令解除指定を示す賞球制御コマンドが送信され
る。賞球制御基板37における賞球制御用CPU371
は、発射禁止指令を示す賞球制御コマンドを受信する
と、発射制御基板91に、打球発射禁止を示す発射制御
信号を送る。また、発射禁止指令解除指定を示す賞球制
御コマンド受信すると、発射制御基板91に、打球発射
許可を示す発射制御信号を送る。
【0100】この実施の形態では、さらに、玉抜き中フ
ラグがオンすると、ビット6,5,4が「1,0,0」
である発射禁止指令および「0,1,0」である玉貸し
禁止指定の賞球制御コマンドが主基板31から賞球制御
基板37に送信される。
【0101】賞球制御コマンドは、主基板31から賞球
制御基板37に、図12に示されたように、出力ポート
を介して送信される。そして、この実施の形態では、図
18に示すように、主基板31から賞球制御コマンドデ
ータが出力されるときに、データ出力を示す信号(IN
T信号)が4ms間ローレベルになる。なお、図17に
示されたコマンド構成は一例であって、他の構成にして
もよい。例えば、1バイト中の上位下位を、図17に示
された構成とは逆にしてもよい。
【0102】以下、遊技盤6に設けられている入賞領域
に打球が入賞したときの遊技制御手段および賞球制御手
段の処理と各情報の外部出力処理について図19〜図3
0を参照して説明する。図19〜図21は、主基板31
における基本回路53のCPU56の処理を示すフロー
チャートであり、図22は、入賞球信号処理におけるエ
ラー表示処理を示すフローチャートである。図23は、
CPU56の賞球個数信号出力処理を示すフローチャー
トである。また、図24,図25は外部に出力される各
情報に関するデータ出力処理を示すフローチャートであ
る。図26〜図30は、賞球制御基板37の賞球制御用
CPU371の動作を示すフローチャートである。
【0103】まず、図19〜図23のフローチャートを
参照して、主基板31における入賞球信号処理を説明す
る。上述したように、入賞球信号処理は2msに1回実
行される。最初に、使用される各タイマについて説明す
る。 (1)タイマT1:賞球カウントスイッチのオフ時にセ
ットされ、タイムアウトすると払出個数のチェックが行
われる。つまり、賞球制御コマンド送出時に加算され賞
球カウントスイッチがオンすると−1される払出指令個
数累積値が、タイマT1のタイムアウト時に0になって
いないと、賞球過多または賞球不足が生じていると判定
する。なお、ここでの賞球カウントスイッチの出力は、
実際には賞球カウントスイッチ301A,301Bの出
力のオア(OR)をとったものに相当する。 (2)タイマT4:各入賞口スイッチがオンしたときに
始動され、集合検出器115がオンすると停止される。
タイムアウトすると、入賞口スイッチがオンしたにもか
かわらず集合検出器115で入賞球が検出されなかった
ことになり、不正入賞または入賞球経路での玉止まりが
発生したとしてエラーとされる。 (3)タイマT5:エラー検出時にセットされ、タイム
アウトするまでエラー表示が行われる。 (4)タイマT6:タイムアウトする度に繰り返し再起
動され、タイムアウト時に累積エラー回数が所定回数を
越えていたら復帰不能なエラーとなる。累積エラー回数
が所定回数以下であれば、動作は継続される。
【0104】入賞球信号処理において、主基板31にお
けるCPU56は、玉切れ状態フラグがセットされたか
否か確認する(ステップS201)。玉切れ状態フラグ
は、図16に示されたメイン処理における入賞球信号処
理(ステップS16)において、玉切れ検出スイッチ1
67または玉切れスイッチ187cがオンするとセット
される。玉切れ状態フラグがセットされたとき(オフ状
態からセット状態に変わったとき)には、玉貸し禁止指
定および発射禁止指令を示す賞球制御コマンドデータを
データ格納領域に格納する(ステップS202)。玉切
れ状態フラグがリセットされたときには(ステップS2
03)、玉貸し禁止解除指定および発射禁止指令解除を
示す賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に格納す
る(ステップS204)。また、満タン状態フラグがセ
ットされた(オフ状態からオン状態に変わった)とき、
または賞球払出機構97Aにおける玉無しを示す玉切れ
スイッチ187a,187bがオンしたときには(ステ
ップS205)、発射停止指令を示す賞球制御コマンド
データをデータ格納領域に格納する(ステップS20
6)。そして、満タン状態フラグおよび玉切れスイッチ
187a,187bがオフしたときには(ステップS2
07)、発射停止指令解除を示す賞球制御コマンドデー
タをデータ格納領域に格納する(ステップS208)。
【0105】次いで、玉抜き中フラグがオフ状態からオ
ン状態に変化したか否か確認する(ステップS20
9)。玉抜き中フラグがオンしたら、玉貸し禁止指定お
よび発射禁止指令を示す賞球制御コマンドデータをデー
タ格納領域に格納する(ステップS210)。また、玉
抜き中フラグがオンしている状態からオフ状態に変化し
たら(ステップS211)、玉貸し禁止解除指定および
発射禁止指令解除を示す賞球制御コマンドデータをデー
タ格納領域に格納する(ステップS212)。
【0106】また、タイマT6がタイムアウトしたか否
か確認する(ステップS213)。タイムアウトしてい
た場合には、賞球エラーカウンタの値をチェックする
(ステップS214)。賞球エラーカウンタの値が所定
値を越えていた場合には、エラー状態に入る(ステップ
S215)。エラー状態では、基本回路53はホールト
状態(HALT状態)になる。例えば、動作停止フラグ
をセットする。動作停止フラグがセットされた場合に
は、例えば、図16に示されたシステムチェック処理
(ステップS3)において、ホールト状態(例えば同一
番地にジャンプ)とされる。
【0107】タイマT6がタイムアウトしたときに、賞
球エラーカウンタの値が所定回を越えていなければ、賞
球エラーカウンタは初期化され(ステップS216)、
再度タイマT6がスタートされる(ステップS21
7)。
【0108】賞球エラーカウンタの値は、賞球個数の過
多等のエラーが検出されるとカウントアップされる。従
って、所定時間内に(タイマT6のカウントアップ時間
内に)所定回数を越える賞球過多エラーが生ずると、定
期リセット信号によっても解除されない状態になる。こ
のように、賞球過多エラーが生じたときに直ちにホール
ト状態とならず、頻繁に賞球過多エラーが生じた場合に
ホールト状態となるように構成すると、一時的生じ自然
復旧するようなエラーでは遊技機は動作不能状態になら
ない。また、頻繁に賞球過多エラーが生ずる場合には点
検等を要することが多いので、そのような場合には遊技
機が動作不能状態になるようにすることができる。
【0109】なお、ここでは、エラー発生とは無関係に
タイマT6をスタートさせタイマT6がタイムアウトす
る度に、時間T6における発生エラー数をチェックする
ようにしたが、エラーが発生するとタイマをスタートさ
せる等の他の監視方法を用いてもよい。要するに、所定
時間内に所定回を越えるエラーが発生したことを検出で
きれば、どのような監視方法を用いてもよい。
【0110】次に、CPU56は、賞球払出中フラグが
オンしているか否か確認する(ステップS221)。オ
ンしている場合には、ステップS235に移行する。賞
球払出中フラグがオンしていない場合には、各入賞口に
設けられているスイッチ状態を確認する。
【0111】この実施の形態では、大入賞口を経た入賞
については15個の賞球を払い出し、始動入賞口14を
経た入賞については6個の賞球を払い出し、その他の入
賞口24および入賞球装置を経た入賞については10個
の賞球を払い出すとする。よって、カウントスイッチ2
3がオンしていたときには賞球予定数15すなわち通常
払出指定15個の賞球制御コマンドデータ(図17参
照)をデータ格納領域に設定する(ステップS222,
S223)。また、払出指令個数累積値を+15する
(ステップS224)。なお、カウントスイッチ23の
オンは、スイッチ処理(図16におけるステップS1
3)でセットされるカウントスイッチONフラグによっ
て認識される。
【0112】始動口スイッチ17がオンしていたときに
は賞球予定数6すなわち通常払出指定6個の賞球制御コ
マンドデータをデータ格納領域に設定する(ステップS
225,S226)。また、払出指令個数累積値を+6
する(ステップS227)。なお、始動口スイッチ17
のオンは、スイッチ処理でセットされる始動口スイッチ
ONフラグによって認識される。
【0113】入賞口スイッチ24a,24bがオンして
いたときには賞球予定数10すなわち通常払出指定10
個の賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に設定す
る(ステップS228,S229)。また、払出指令個
数累積値を+10する(ステップS230)。なお、入
賞口スイッチ19a,24aのオンは、スイッチ処理で
セットされる入賞口スイッチONフラグによって認識さ
れる。また、入賞口スイッチONフラグは、ステップS
228でオンが検出されるとリセットされる。
【0114】そして、CPU56は、タイマT4をスタ
ートさせ(ステップS231)、賞球払出中フラグをオ
ンする(ステップS232)。また、賞球制御コマンド
出力要求をセットする。(ステップS233)。
【0115】ステップS235において、CPU56
は、集合検出器115がオンしたか否か確認する。オン
したときにはタイマT4を停止する(ステップS23
6)。また、タイマT4がタイムアウトしたか否か確認
する(ステップS237)。タイムアウトしていた場合
には、エラー状態に入る(ステップS238)。
【0116】タイマT4はいずれかの入賞口または入賞
装置に入賞があるとスタートまたは再スタートされる。
そして、タイマT4のタイムアップ時間内に集合検出器
115がオンしないとエラー状態とされる。従って、実
際には入賞していないのに、何らかの手段で入賞を検出
するスイッチからの信号がオン状態にされてしまうよう
な不正行為が生じた場合にはエラー状態になる。また、
遊技盤裏面の入賞球誘導通路で玉止まりが生じたような
場合にもエラー状態とされる。
【0117】また、CPU56は、エラー表示フラグが
オンしているか否か確認する(ステップS241)。オ
ンしていれば、ステップS257に移行する。なお、エ
ラー表示フラグについては後で説明する。エラー表示フ
ラグがオンしていなければ、賞球カウントスイッチがオ
ンするのを待つ(ステップS242)。賞球カウントス
イッチのオンを検出すると、賞球カウントスイッチのオ
フを待ち(ステップS242)、オフしたら払出指令累
積個数を−1する(ステップS244)。また、賞球個
数信号出力処理サブルーチンを起動する(ステップS2
45)。そして、タイマT1を起動する(ステップS2
46)。
【0118】払い出された賞球は1個ずつ賞球カウント
スイッチを通過するが、以上のように、賞球カウントス
イッチのオンおよびオフを検出することによって玉通過
が確実に検出される。そして、玉通過が検出された場合
には、1個の賞球があったとして、払出指令累積個数が
−1される。
【0119】タイマT1は、賞球カウントスイッチの出
力がオンした後オフする度に起動または再スタートされ
る。上述したように、ここでの賞球カウントスイッチの
出力は、実際には賞球カウントスイッチ301A,30
1Bの出力のオア(OR)をとったものに相当する。
【0120】ステップS242において賞球カウントス
イッチがオンしていなければ、タイマT1が動作中か否
か確認する(ステップS247)。タイマT1が動作中
であれば、CPU56は、タイマT1がタイムアウトし
たか否か確認する(ステップS250)。タイムアウト
していなければ処理を終了する。
【0121】タイマT1の値(起動時からタイムアウト
するまでの時間)は、正常に払出が行われている場合に
は払出周期(賞球カウントスイッチ301A,301B
がオンしてから次にオンするまでの期間)よりも長く設
定されている。従って、正常に払出が行われているとき
には、最後の払出を除いて、タイマT1がタイムアウト
するよりも前に、次の賞球カウントスイッチのオン(ス
テップS242)が発生する。すなわち、正常に払出が
行われているときには、タイマT1は、最後の払出が行
われた後に初めてタイムアウトする。
【0122】なお、連続払出(ある入賞に対する賞球払
出と次の入賞に対する賞球払出とが連続して行われるこ
と)における賞球払出間にインターバル時間が設けられ
る場合もあるが、その場合には、タイマT1の値は、イ
ンターバル時間よりも長く設定される。すなわち、連続
払出が行われるときには、やはり、最後の払出が行われ
た後に初めてタイムアウトする。
【0123】ステップS250において、タイマT1が
タイムアウトすると、CPU56は、払出指令個数累積
値が0になっているか否か確認する(ステップS25
1)。後述する補正払出が行われたときには、補正個数
記憶値が0になっているか否か確認する。払出指令個数
累積値は、入賞があったときに賞球数分だけ加算され賞
球があったことを検出する賞球カウントスイッチのオン
によって−1されているので、正常に払出が完了した場
合には値は0である。従って、値が0である場合には、
賞球払出フラグをオフして処理を終了する(ステップS
252)。
【0124】タイマT1がタイムアウトしたときに払出
指令個数累積値または補正個数記憶値が0になっていな
い場合には、賞球過多または賞球不足が生じている。そ
こで、払出指令個数累積値または補正個数記憶値が0に
なっていなかった場合には、CPU56は、値の正負を
チェックする(ステップS253)。値が正である場
合、すなわち払出不足と判断される場合には、補正すべ
き個数(払出指令個数累積値または補正個数記憶値の値
である)を含む補正払出指定を示す賞球制御コマンドを
データ格納領域に格納し(ステップS254)、補正個
数を補正個数記憶値として設定し(ステップS25
5)、賞球制御コマンド送出要求をセットする(ステッ
プS256)。
【0125】図22は、エラー表示処理の一例を示すフ
ローチャートである。エラー表示処理において、CPU
56は、まず、タイマT5が動作中であるかどうか確認
する(ステップS261)。動作中でなければ、エラー
表示フラグをオンし(ステップS262)、エラー表示
要求をセットする(ステップS263)。そして、タイ
マT5を起動する(ステップS264)。また、賞球エ
ラーカウンタの値を+1する(ステップS265)。賞
球エラーカウンタの値は、ステップS212でチェック
され、所定時間内にその値が所定値を越えると自動復旧
しない完全エラー状態とされる。なお、エラー表示要求
がセットされると、例えば、図16に示された表示制御
データ設定処理(ステップS4)および表示制御データ
出力処理(ステップS5)において、表示部にエラー表
示がなされるように制御されたり、音声処理(ステップ
S14)においてスピーカ27からエラー報知音が発生
されるように制御されたりする。
【0126】そして、遊技状態が通常状態であるならば
(ステップS266)、ホールト状態になる。通常状態
とは、大当り遊技状態および可変表示部9に可変表示が
なされている状態以外の状態である。なお、ホールト状
態は、定期リセット信号によっても解除されない遊技制
御停止状態であり、遊技機の電源がオフされ、電源再投
入によって解除される。
【0127】ステップS261においてタイマT5が動
作中である場合には、CPU56は、タイマT5がタイ
ムアウトしているか否か確認する(ステップS27
0)。タイムアウトした場合には、エラー表示要求をリ
セットするとともに(ステップS271)、エラー表示
中フラグをオフする(ステップS272)。また、賞球
払出フラグをオフする(ステップS273)。よって、
遊技機は、再度入賞球検出と賞球払出制御を行える状態
に復帰する。なお、エラー表示フラグがオンしていると
きには、遊技進行は中断されている。
【0128】ステップS213のエラー状態(所定期間
内に賞球エラーカウンタの値が所定値を越えた)、およ
びステップS238のエラー状態(入賞球が集合検出器
115を通過しなかった)については、例えば、エラー
表示やエラー報知が行われるとともに、ホールト状態に
なるように制御される。ホールト状態では、例えば、動
作停止フラグがセットされる。動作停止フラグがセット
された場合には、例えば、図13に示されたシステムチ
ェック処理(ステップS3)において、ホールト状態
(例えば同一番地にジャンプ)とされる。
【0129】図23は、賞球カウントスイッチがオンし
てからオフし、1個の遊技球が払い出されたことが確認
された場合(ステップS242〜S243)に起動され
る賞球個数信号出力処理サブルーチン(ステップS24
5)を示すフローチャートである。
【0130】賞球個数出力処理サブルーチンでは、CP
U56は、賞球個数カウンタの値を+1する(ステップ
S281)。そして、賞球個数カウンタの値が10の倍
数になっていれば(ステップS282)、賞球個数出力
要求をオンする(ステップS283)。なお、賞球個数
カウンタが単にアップカウントされるだけのものであ
り、賞球個数カウンタが16ビットカウンタであれば、
その値がFFFF(H)になった後0に戻る。
【0131】図24は、図16に示されたメイン処理に
おけるデータ出力処理の各情報の外部出力に関する処理
を示すフローチャートである。最初に、使用されるタイ
マについて説明する。
【0132】Ta:賞球個数信号のオン期間を決めるタ
イマ(図14(C)参照)。 Tb:図柄確定回数信号のオン期間を決めるタイマ(図
14(A)参照)。 Tc:大当り情報信号のオンタイミングを決めるタイマ
(図14(A)参照)。 Td:大当り情報信号のオフタイミングを決めるタイマ
(図14(A)参照)。 Te:始動入賞情報信号のオン期間を決めるタイマ(図
14(B)参照)。
【0133】データ出力処理では、CPU56は、ま
ず、Taタイマが動作中か否か(賞球個数信号がオン中
か否か)確認する(ステップS500)。動作中であれ
ば、タイムアウトしたか否か確認する(ステップS50
1)。タイムアウトしたら、賞球個数信号をオフ(ハイ
レベル)にする(ステップS502)。なお、図11に
示されたように、賞球個数信号は情報出力回路64にお
いて論理反転されるので、実際には、CPU56からオ
ン状態が「1」として出力される。しかし、説明を簡単
にするために、ここでも、賞球個数信号は負論理である
として説明を進める。このことは、その他の信号につい
ても同様である。
【0134】次に、CPU56は、まず、Tbタイマが
動作中か否か(図柄確定回数信号がオン中か否か)確認
する(ステップS503)。動作中であれば、タイムア
ウトしたか否か確認する(ステップS504)。タイム
アウトしたら、図柄確定回数信号をオフ(ハイレベル)
にする(ステップS505)。また、Tcタイマが動作
中か否か確認する(ステップS506)。動作中であれ
ば、タイムアウトしたか否か確認する(ステップS50
7)。タイムアウトしたら、大当り情報信号および確率
変動情報信号をオン(ローレベル)にする(ステップS
508,S509)。
【0135】さらに、Tdタイマが動作中か否か確認す
る(ステップS511)。動作中であれば、タイムアウ
トしたか否か確認する(ステップS512)。タイムア
ウトしたら、大当り情報信号をオフ(ハイレベル)にす
る(ステップS513)。ここで、大当りが確率変動状
態を引き起こす特定図柄によるものであったときには
(ステップS514)、確率変動情報信号をそのままに
し、そうでなければ、確率変動情報信号をオフ(ハイレ
ベル)にする(ステップS515)。そして、Teタイ
マが動作中か否か(始動入賞情報信号がオン中か否か)
確認する(ステップS516)。動作中であれば、タイ
ムアウトしたか否か確認する(ステップS517)。タ
イムアウトしたら、始動入賞情報信号をオフ(ハイレベ
ル)にする(ステップS518)。
【0136】次に、CPU56は、賞球個数出力要求が
オンしていたら(ステップS521)、賞球個数出力要
求をリセットするとともに(ステップS522)、賞球
個数信号をオン(ローレベル)状態にする(ステップS
523)。また、Taタイマを起動する(ステップS5
24)。なお、賞球個数出力要求は、入賞球信号処理に
おいて、賞球払出数が10個に達する度にセットされて
いる(ステップS283)。
【0137】また、可変表示部9における特別図柄の変
動が停止すると(ステップS525)、図柄確定回数信
号をオン状態にするとともに(ステップS526)、T
bタイマを起動する(ステップS527)。そして、停
止時の図柄の組み合わせが大当りを生じさせるものであ
れば(ステップS528)、Tcタイマを起動する(ス
テップS529)。さらに、大当り遊技状態が終了する
と(ステップS530)、Tdタイマを起動する(ステ
ップS531)。なお、特別図柄の変動の停止、停止時
の確定図柄および大当り遊技状態の終了は、図16に示
されたメイン処理における特別図柄プロセス処理(S1
2)から通知される。
【0138】そして、CPU56は、始動入賞があると
(ステップS532)、始動入賞情報信号をオン(ロー
レベル)状態にするとともに(ステップS533)、T
eタイマを起動する(ステップS534)。なお、始動
入賞があったことは、例えば、図16に示されたメイン
処理におけるスイッチ処理(S13)で検知される。
【0139】以上のような処理によって、図柄確定回数
信号、大当り情報信号、確率変動情報信号、始動入賞情
報信号および賞球個数信号が、図14のタイミング図に
示されたように出力される。そして、この実施の形態で
は、賞球個数信号は、10個の賞球払出がなされる毎
に、遊技制御手段を搭載した主基板31から直接出力さ
れている。従って、賞球個数信号が他の基板を介して出
力されるといった不合理な事態が解消される。
【0140】なお、この実施の形態では、主基板31の
CPU56が、玉切れ検出スイッチ167または玉切れ
スイッチ187がオンしたことを検出したとき、すなわ
ち、玉タンク38に遊技球がなくなったことを検出した
ときには、賞球払出を指示するための賞球制御コマンド
を送出しない。従って、遊技制御手段において、賞球払
出が可能かどうか確認して、確認できたら賞球払出指示
を行うように制御することができる。
【0141】また、主基板31のCPU56は、玉払出
装置97の賞球機構部分97Aが稼働しているときに
は、賞球カウントスイッチ301A,301Bの検出信
号を導入して賞球機構部分97Aに稼働異常が生じてい
ないかどうか確認している。そして、払出個数が不足し
ていれば補正払出指示を行い、払出過多であれば、エラ
ー表示を行う。また、払出過多等の異常が何回も生ずる
と、エラー状態になる。すなわち、賞球機構部分97A
は遊技制御手段に監視され、軽度の(復旧可能な)異常
については再試行を行い、遊技制御手段が正常な払出を
続行できないと判断したときにはエラーにするといった
適切な払出監視制御を行うことができる。
【0142】図26〜図30は、賞球制御用CPU37
1の動作を示すフローチャートである。最初に、使用さ
れる各タイマについて説明する。 (1)タイマT11:玉貸しモータを駆動開始したと
き、または1個の貸し玉払出が終了したときにセットさ
れ、タイムアウトすると玉貸しモータ位置センサ300
Cのエラーとされる。すなわち、玉貸しモータ位置セン
サ300Cのオンチェックタイマである。なお、この実
施の形態では、例えば、玉貸しモータ位置センサ300
Cからの信号が1回オンすると1個の球払出が行われた
ことになる。 (2)タイマT12:玉貸しモータ位置センサ300C
がオンするとセットされ、タイムアウトすると玉貸しモ
ータ位置センサ300Cのエラーとされる。すなわち、
玉貸しモータ位置センサ300Cのオフチェックタイマ
である。
【0143】(3)タイマT20:間欠駆動制御におけ
る玉貸しモータ289Cのオン時間を計測する。 (4)タイマT21:間欠駆動制御における玉貸しモー
タ289Cの一時停止期間を設定する。 (5)タイマTf:玉貸し個数信号のオン期間を決める
タイマ。
【0144】この実施の形態では、賞球制御用CPU3
71は、まず、玉貸しモータ制御ルーチンを実行する
(ステップS802)。次いで、主基板31から賞球制
御コマンドを受信したか否か確認する(ステップS80
3)。なお、賞球制御コマンドは例えば割り込み処理で
受信されている。新たな賞球制御コマンドを受信してい
ない場合には、賞球処理中であるか否か確認する(ステ
ップS804)。賞球処理中であれば、ステップS81
4に移行する。
【0145】賞球制御コマンドを受信した場合には、そ
れが玉貸し停止指示であれば(ステップS805)、玉
貸しおよび賞球を停止する状態にする(ステップS80
6)。玉貸し停止解除指示であれば(ステップS80
7)、玉貸しおよび賞球を停止する状態を解除する(ス
テップS808)。また、発射停止指令であれば(ステ
ップS809)、発射制御基板91に対して打球発射停
止を示す発射制御信号を出力する(ステップS81
0)。すなわち、発射制御信号をHレベルにする。発射
停止解除指令であれば(ステップS811)、発射制御
基板91に対して打球発射許可を示す発射制御信号を出
力する(ステップS812)。すなわち、発射制御信号
をLレベルにする。
【0146】また、賞球制御用CPU371は、カード
ユニット50が接続されていないことを検出したときに
も(ステップS813)、発射制御基板91に対して打
球発射停止を示す発射制御信号を出力する(ステップS
810)。すなわち、発射制御信号をHレベルにする。
なお、カードユニット50が接続されていないことは、
例えば、カードユニット50からのユニット操作信号
(BRDY信号)がオンしていないことで検知される。
【0147】図27に示すように、玉貸しモータ制御ル
ーチンにおいて、賞球制御用CPU371は、カードユ
ニット50側から玉貸し要求信号が出力されたか否か確
認する(ステップS701)。玉貸し要求信号が出力さ
れたときには、玉貸し個数カウンタの値を+Nする(ス
テップS703)。ここでは、玉貸し要求信号は100
円分の玉貸し要求に応じて出力されるとする。従って、
Nは、100円で貸し出される遊技球数(例えば25)
である。また、賞球制御用CPU371は、玉貸しモー
タ289Cをオンする(ステップS704)。
【0148】そして、玉貸しモータ位置センサ300C
がオンするのを待つ状態を示す位置センサON待ちフラ
グがオンしているか否か確認する(ステップS70
5)。なお、ステップS701で玉貸し要求信号が出力
されたことを検出しなくても、玉貸し個数カウンタの値
が0になっていなければステップS705の処理が実行
される(ステップS702)。
【0149】位置センサON待ちフラグがオンしている
場合には、玉貸しモータ位置センサ300Cがオンする
のを待つ(ステップS706)。オンする前にタイマT
11がタイムアウトするとエラー処理に移行する(ステ
ップS707,S708)。玉貸しモータ位置センサ3
00Cがオンすると、タイマT11を停止して(ステッ
プS709)、位置センサON待ちフラグをリセットす
る(ステップS710)。
【0150】玉貸しモータ位置センサ300Cがオンし
た場合には、玉貸しモータ位置センサ300Cがオフす
ることを確認するために、すなわち、スクリュー288
Cが回転していることを確実に確認するために、タイマ
T12を起動し(ステップS711)、位置センサOF
F待ちフラグをセットする(ステップS712)。
【0151】賞球制御用CPU371は、位置センサO
FF待ちフラグがオンしていれば(ステップS72
1)、玉貸しモータ位置センサ300Cがオフするのを
待つ(ステップS722)。オフする前にタイマT12
がタイムアウトするとエラー処理に移行する(ステップ
S723,S724)。玉貸しモータ位置センサ300
Cがオフすると、タイマT12を停止して(ステップS
725)、位置センサOFF待ちフラグをリセットする
(ステップS726)。そして、1個の遊技球が払い出
されたことが検出されたとして、一時計数カウンタを+
1する(ステップS727)。
【0152】また、玉貸し個数信号を出力するための玉
貸し情報出力処理サブルーチンを起動する(ステップS
728)。次いで、玉貸し個数カウンタを−1する(ス
テップS729)。そして、玉貸し個数カウンタの値が
0になったら(ステップS730)、玉貸しが完了した
ことになるので、玉貸しモータ289Cをオフする(ス
テップS731)。
【0153】以上の処理によって、玉貸しモータ289
Cを駆動しているときに、所定時間内に玉貸しモータ位
置センサ300Cがオンしなかったりオフしなかった場
合には、すなわち、玉貸しモータ289Cを駆動してい
るにもかかわらず、スクリュー288Cが回転しないこ
とが検出された場合には、エラーと判定される。スクリ
ュー288Cが回転しない場合には、玉詰まり等が生じ
ている場合が考えられるからである。
【0154】図29は、エラー処理(ステップS70
8,S724)を示すフローチャートである。この実施
の形態では、エラー処理において、玉貸し機構部分97
Cの間欠駆動制御を行う。なお、エラー#1とは、玉貸
しモータ289Cを駆動しているにもかかわらず、玉詰
まり等に起因して玉貸しモータ位置センサ300Cが所
定期間以上オンしなかった場合であり、エラー#2と
は、玉貸しモータ289Cを駆動しているにもかかわら
ず、玉詰まり等に起因して玉貸しモータ位置センサ30
0Cが所定期間以上オフしなかった場合である。
【0155】エラー処理において、賞球制御用CPU3
71は、玉貸しモータ289Cを一旦切る(ステップS
741)。そして、間欠駆動制御を開始する。まず、オ
ンオフカウンタに4を設定する(ステップS743)。
オンオフカウンタとは、間欠制御におけるモータ駆動の
回数を決めるためのカウンタである。この例では、オン
オフカウンタに4を設定することにするが、設定値は任
意であり、適用される遊技機に応じて適宜選定される。
【0156】次いで、モータオン時間を決めるためのタ
イマT20をスタートし(ステップS744)、玉貸し
モータ289Cをオンする(ステップS745)。そし
て、エラー#1の場合には玉貸しモータ位置センサ30
0Cがオンするかどうか確認し、エラー#2の場合には
玉貸しモータ位置センサ300Cがオフするかどうか確
認する(ステップS746)。玉貸しモータ位置センサ
300Cがオンまたはオフしたときには、エラー状態か
ら復旧したことになるので、ステップS710(エラー
#1の場合)またはステップS726(エラー#2の場
合)に復帰する。
【0157】しかし、玉貸しモータ位置センサ300C
がオンまたはオフする前にタイマT20がタイムアウト
した場合には(ステップS747)、玉貸しモータ28
9Cをオフする(ステップS748)。そして、オンオ
フカウンタの値を−1する(ステップS749)。
【0158】賞球制御用CPU371は、オンオフカウ
ンタの値を確認し(ステップS750)、0でなけれ
ば、T21の時間だけ待ってステップS744に戻る
(ステップS751)。オンオフカウンタの値が0であ
れば、エラー表示を行う(ステップS752)。
【0159】以上のような制御によって、玉貸しモータ
289Cは、最大4回間欠的に駆動されることになる。
間欠的なモータ駆動によって、スクリュー288Cに振
動が与えられる。この結果、詰まっている遊技球に振動
が与えられ、玉貸し機構部分97Cから落下する可能性
が高くなる。4回の間欠制御が終了する前に玉貸し球モ
ータ位置センサ300Cがオンまたはオフしたときに
は、詰まっていた遊技球がはずれてスクリュー288C
が回転を再開したことになるので、賞球制御用CPU3
71の制御は、払出中の状態に復帰する。このように、
この実施の形態では、玉貸し機構部分97Cでの玉詰ま
り等に起因するスクリュー288Cの回転停止が検出さ
れると、自動的に回復処理が実行され、回復すると通常
状態に自動復帰する。
【0160】図30は、1個の遊技球の払出が完了した
ときに起動される玉貸し情報出力処理サブルーチン(ス
テップS728)の動作を示すフローチャートである。
玉貸し情報出力処理サブルーチンにおいて、賞球制御用
CPU371は、まず、Tfタイマが動作中か否か(玉
貸し個数信号がオン中か否か)確認する(ステップS7
61)。動作中であれば、タイムアウトしたか否か確認
する(ステップS762)。タイムアウトしたら、玉貸
し個数信号をオフ状態(=0)にする(ステップS76
3)。
【0161】Tfタイマが動作中でなければ、一時カウ
ンタの値がNの倍数になっているか否か確認する(ステ
ップS764)。一時カウンタの値は、1個の遊技球の
払出が完了したときに+1される。また、Nは100円
で貸し出される遊技球数である。一時カウンタの値がN
の倍数になっている場合には、玉貸し個数信号をオン状
態(=1)にするとともに(ステップS765)、Tf
タイマを起動する(ステップS766)。
【0162】以上のような処理によって、100円分の
玉貸しが行われるときに、Tfタイマで作成される時間
だけ玉貸し個数信号がオンする。賞球制御用CPU37
1からの玉貸し個数信号は、図13に示された情報出力
回路377において、増幅回路377aで反転された
後、フォトカプラ377bに入力する。フォトカプラ3
77bにおける発光ダイオードは、賞球制御用CPU3
71から「1」が出力されたときに導通して発光する。
すると、フォトカプラ377bにおけるフォトトランジ
スタが導通する。フォトカプラ377b内部でフォトト
ランジスタには抵抗が接続されている。従って、ダイオ
ードブリッジ377cにおけるフォトカプラ377bに
接続された入力端子間に電位差が現れる。すると、ダイ
オードブリッジ377cにおける各ダイオードが導通状
態になって、ダイオードブリッジ377cにおける出力
端子間の電位が等しくなる。すなわち、出力端子間が接
続された状態(短絡状態)になる。
【0163】賞球制御用CPU371から「0」が出力
されているときには、ダイオードブリッジ377cにお
ける出力端子間が開放状態になる。ホールコンピュータ
では、2つの端子間が接続状態にあるときには、玉貸し
個数信号がオンしていると判定する。よって、図15に
示されたように玉貸し個数信号が外部に出力されること
になる。
【0164】以上のように、この実施の形態では、賞球
制御基板37に搭載された払出制御手段が玉貸し個数信
号を外部管理装置に出力するとともに、主基板31に搭
載された遊技制御手段が賞球個数信号を外部管理装置に
出力することができる遊技機が実現される。従って、遊
技制御手段以外の制御手段が賞球個数信号を外部管理装
置に出力するような不合理なことは生じない。また、遊
技制御手段以外の制御手段が賞球個数信号を外部管理装
置に出力するための個数管理を行うという負担を課せら
れることもない。
【0165】なお、この実施の形態では、カードユニッ
ト50を介して玉貸し要求がなされるように構成された
遊技機が例示されたが、コイン投入によって玉貸し要求
がなされるように構成された遊技機にも本発明を同様に
適用できる。
【0166】玉貸し個数信号および賞球個数信号はター
ミナル基板160を介してホールコンピュータに送信さ
れるのであるが、玉貸し個数信号は賞球制御基板37か
らターミナル基板160に伝達され、賞球個数信号は主
基板31からターミナル基板160に伝達される。基板
間の配線は一般にコネクタで基板に接続されるが、ター
ミナル基板160への配線の出先が異なるので、特に、
ターミナル基板160において、玉貸し個数信号と賞球
個数信号との結線を入れ違えてしまう可能性もある。上
述したように、賞球個数信号は電圧レベルで信号出力さ
れるが(図11参照)、玉貸し個数信号は接点のオンオ
フ状態によって信号伝達される。すなわち、遊技機から
の情報出力形態が異なる。すると、端子を入れ違えてし
まったときには、ホールコンピュータで信号を正しく受
けることができなくなる。
【0167】そのような結線ミスを防止するには、玉貸
し個数信号と賞球個数信号との出先の基板を1つにすれ
ばよい。以下の実施の形態では、玉貸し個数信号および
賞球個数信号を賞球制御基板37からターミナル基板1
60に配線することができる。
【0168】図31は、ターミナル基板160への玉貸
し個数信号および賞球個数信号の供給元を共通化した遊
技機における主基板の構成を示すブロック図である。こ
の実施の形態では、上述した実施の形態とは異なり、主
基板31における情報出力回路64Aからターミナル基
板160には賞球個数信号が出力されない。図32は、
情報出力回路64Aの構成を示すブロック図である。情
報出力回路64Aには、図11に示された情報出力回路
64とは異なり、賞球個数信号を出力するための増幅回
路は必要とされない。
【0169】図33は、この実施の形態における賞球制
御基板37およびそれに関連する構成要素を示すブロッ
ク図である。図33に示すように、この実施の形態で
は、賞球制御基板37の情報出力回路377Aからター
ミナル基板160に賞球個数信号が出力される。
【0170】図34は、情報出力回路377Aの一構成
例を示すブロック図である。図に示すように、情報出力
回路377Aには、玉貸し個数信号を出力するための増
幅回路377a、フォトカプラ377bおよびダイオー
ドブリッジ377cに加えて、賞球個数信号を出力する
ための増幅回路377dが設けられている。
【0171】図35は、この実施の形態における主基板
31から賞球制御基板37に送信される賞球制御コマン
ドの構成例を示す説明図である。図に示すように、図1
7に示された構成に対して、賞球個数信号出力指示が追
加されている。
【0172】主基板31のCPU56は、図19〜図2
1に示された入賞球信号処理を行うのであるが、ここで
は、ステップS245の賞球個数出力処理サブルーチン
は、図36に示すように実行される。すなわち、CPU
56は、賞球個数カウンタの値を+1して(ステップS
281)、賞球個数カウンタの値が10の倍数になって
いれば(ステップS282)、図35に示された賞球個
数信号出力指示を、賞球制御コマンドのデータ格納エリ
アに格納する(ステップS288)。そして、賞球制御
コマンド出力要求をオンする(ステップS289)。
【0173】図37は、図16に示されたメイン処理に
おけるデータ出力処理(ステップS6)の賞球制御コマ
ンド出力処理部分を示すフローチャートである。賞球制
御コマンド出力に関するデータ出力処理において、CP
U56は、賞球制御コマンド出力要求がセットされてい
るか否か判定する(ステップS621)。賞球制御コマ
ンド出力要求がセットされている場合には、賞球制御コ
マンド出力要求をリセットし(ステップS622)、デ
ータ格納領域の内容を、賞球制御基板37に対してデー
タを出力する出力ポートに出力する(ステップS62
3)。また、データ出力を示す信号線(INT)をオン
状態にする(ステップS624)。そして、出力カウン
タを+1する(ステップS625)とともに、データ出
力中フラグをセットする(ステップS626)。
【0174】賞球制御コマンド出力要求がセットされて
いない場合には、出力カウンタの値が0であるか否か判
定する(ステップS627)。出力カウンタの値が0で
ない場合には、出力カウンタの値が2であるか否か確認
する(ステップS628)。出力カウンタの値が2では
ない、すなわち1である場合には、出力カウンタの値を
1増やす(ステップS629)。
【0175】出力カウンタの値が2である場合には、出
力カウンタの値をクリアするとともに(ステップS63
0)、データ出力を示す信号線をオフ状態にする(ステ
ップS631)。
【0176】以上のようにして、図18に示されたよう
なタイミングで、賞球制御コマンドが賞球制御基板37
に送信される。賞球制御コマンドが賞球個数信号出力指
示であれば、賞球個数信号出力指示が賞球制御基板37
に送信される。
【0177】従って、図36および図37に示された処
理から明らかなように、賞球として遊技球が10個払い
出される毎に、主基板31から賞球制御基板37に賞球
個数信号出力指示の賞球制御コマンドが送信されること
になる。
【0178】図38は、この実施の形態における賞球制
御用CPU371の処理を示すフローチャートである。
先の実施の形態における処理(図27のフローチャー
ト)と異なるのは、賞球個数信号出力中フラグがオンし
ているときと(ステップS820)、賞球個数出力指示
の賞球制御コマンドを受信したときに(ステップS82
3)、賞球個数出力制御サブルーチンを実行することで
ある(ステップS821,S824)。
【0179】図39は、賞球制御用CPU371が実行
する賞球個数出力制御サブルーチン(ステップS82
1,S824)を示すフローチャートである。賞球個数
出力制御サブルーチンにおいて、賞球制御用CPU37
1は、まず、賞球個数信号出力指示の賞球制御コマンド
を受信したことによってサブルーチンが起動されたのか
否か確認する(ステップS781)。そうであれば、賞
球個数信号をオン状態にする(ステップS783)。そ
うでなければステップS786に移行する。なお、賞球
個数信号は、I/Oポート372を介して情報出力回路
377Aに出力される(図34参照)。賞球個数信号を
オン状態にした場合には、賞球個数信号出力中フラグを
オンし(ステップS784)、Taタイマを起動する
(ステップS785)。
【0180】Taタイマが動作中であれば(ステップS
786)、Taタイマがタイムアウトしたか否か確認す
る(ステップS787)。タイムアウトしていれば(ス
テップS787)、賞球個数信号をオフ状態にするとと
もに(ステップS788)、賞球個数信号出力中フラグ
をリセットする(ステップS789)。
【0181】以上のような処理によって、図14(C)
に示されたようなタイミングで賞球個数信号が出力され
る。この実施の形態では、払い出された賞球個数を管理
するのは、主基板31のCPU56である。そして、払
出個数が10個になる毎に、主基板31から賞球制御基
板37に賞球個数信号出力指示の賞球制御コマンドが送
信される。すると、上述したように、賞球制御用CPU
371は、賞球個数信号をオン状態にする。賞球制御用
CPU371からの賞球個数信号は、賞球制御基板37
の情報出力回路377Aを介してターミナル基板160
に伝達される。
【0182】玉貸し個数信号も賞球制御用CPU371
から情報出力回路377Aを介してターミナル基板16
0に伝達される。従って、この実施の形態では、ターミ
ナル基板160には、賞球個数信号も玉貸し個数信号も
賞球制御基板37から入力される。よって、両信号も同
一の基板から入力されるので、コネクタ誤接続等のミス
の可能性が低減される。
【0183】なお、ここでは、主基板31から賞球制御
基板37への賞球個数信号出力指示の伝達が賞球制御コ
マンドによって行われたが、主基板31と賞球制御基板
37との間に、賞球個数信号出力指示用の信号線を追加
してもよい。
【0184】また、この実施の形態では、図34に示さ
れたように、賞球制御基板37の情報出力回路377A
において、玉貸し個数信号は接点の接続による形態で出
力され、賞球個数信号は電圧レベルの形態で出力され
た。しかし、図40に示すように、賞球個数信号も、例
えば、増幅回路377d、フォトカプラ377eおよび
ダイオードブリッジ377fによる接点の接続による形
態で出力されるように構成してもよい。そのように構成
した場合には、1つの回路基板から外部出力される信号
の形態を統一でき、容易に出力信号駆動のための電源の
共通化等を図ることができる。また、主基板31からの
情報出力形態が電圧レベルで統一され、賞球制御基板3
7からの情報出力形態が接点のオンオフで統一されるの
で、情報出力の形態をチェックするだけでいずれの基板
からの信号であるのかを認識でき、検査の容易化等を図
ることができる。
【0185】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技機
を、遊技制御手段が、遊技に関する情報を出力可能であ
るとともに遊技領域への入賞に応じて払い出される遊技
球数に関する情報を払出制御手段に対して出力可能であ
って、払出制御手段が、玉貸し要求信号に応じて払い出
した遊技球数に関する情報を外部管理装置が認識可能に
出力可能であるとともに入賞に応じて払い出される遊技
球数に関する情報を受信した場合には遊技球数に関する
情報を外部管理装置に対して出力可能であるように構成
したので、外部管理装置に出力される情報処理の合理化
を図れるとともに、各制御手段における余分な負荷を低
減することができる効果がある。また、玉貸し要求信号
に応じて払い出される遊技球数に関する情報も、入賞に
応じて払い出される遊技球数に関する情報も払出制御手
段から出力されるので、コネクタ誤接続等のミスの可能
性が低減される効果がある。
【0186】遊技制御手段が、入賞に応じて払い出され
る遊技球数に関する情報として所定数の遊技球計数値毎
に情報を出力可能であるように構成されている場合に
は、情報出力の効率化を図ることができる。
【0187】遊技制御手段が、遊技領域への入賞に応じ
て払い出された遊技球を検出する払出検出手段を含み払
出数を監視することが可能であるように構成されている
場合には、遊技の進行を司る遊技制御手段において適正
な払出制御が行われているか否か判断することができ
る。
【0188】遊技制御手段からの情報出力形態と払出制
御手段からの情報出力形態とは異なるように構成されて
いる場合には、制御手段毎に出力形態を分けることによ
って、それぞれ手段が搭載された各基板の情報出力の検
査が容易になる等の効果がある。また、各手段における
情報出力形態を、それぞれ統一することができる効果が
ある。
【0189】遊技制御手段からの情報出力形態が電圧レ
ベルであって、払出制御手段からの情報出力形態は接点
の接続による構成である場合には、各基板内の電源制御
等を統一化できる効果がある。
【0190】遊技制御手段が、遊技球の入賞を検出した
場合には直ちに払出制御手段に対して払出個数指令を出
力することが可能であるように構成されている場合に
は、入賞時期と賞球払出時期とをほぼ同時にすることが
でき、遊技を円滑に進行させることができる効果があ
る。
【0191】払出装置において、遊技球の入賞に応じて
所定個の遊技球を払い出す賞球機構と、玉貸し信号にも
とづいて所定数の遊技球を払い出す玉貸し機構とが独立
して作動可能に設けられている場合には、賞球払出およ
び玉貸しの双方が効率的に行われ、かつ、それぞれを制
御する制御手段の構成を独立させることが可能になって
制御構成を簡易化することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図
である。
【図3】 パチンコ遊技機の遊技盤を背面からみた背面
図である。
【図4】 機構板の中間ベースユニットと玉払出装置の
構成を示す断面図である。
【図5】 玉払出装置における賞球機構部分を示す分解
斜視図である。
【図6】 玉払出装置における賞球機構部分を示す部分
断面図である。
【図7】 玉払出装置における賞球機構部分を示す部分
断面図である。
【図8】 玉払出装置における玉貸し機構部分を示す分
解斜視図である。
【図9】 玉払出装置における玉貸し機構部分を示す部
分断面図である。
【図10】 主基板における回路構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図11】 主基板における情報出力回路の構成を示す
ブロック図である。
【図12】 賞球制御基板およびそれに関連する構成要
素を示すブロック図である。
【図13】 賞球制御基板における情報出力回路の構成
を示すブロック図である。
【図14】 主基板から情報端子基板またはターミナル
基板を介して外部出力される各信号の出力タイミング例
を示すタイミング図である。
【図15】 賞球制御基板からターミナル基板を介して
外部出力される玉貸し個数信号の出力タイミング例を示
すタイミング図である。
【図16】 主基板の基本回路のメイン処理を示すフロ
ーチャートである。
【図17】 賞球制御コマンドのビット構成を示す説明
図である。
【図18】 賞球制御コマンドデータの出力の様子を示
すタイミング図である。
【図19】 入賞球信号処理を示すフローチャートであ
る。
【図20】 入賞球信号処理を示すフローチャートであ
る。
【図21】 入賞球信号処理を示すフローチャートであ
る。
【図22】 入賞球信号処理におけるエラー表示処理を
示すフローチャートである。
【図23】 賞球個数信号出力処理を示すフローチャー
トである。
【図24】 外部に出力される各情報に関するデータ出
力処理を示すフローチャートである。
【図25】 外部に出力される各情報に関するデータ出
力処理を示すフローチャートである。
【図26】 賞球制御用CPUの動作を示すフローチャ
ートである。
【図27】 玉貸しモータ制御を示すフローチャートで
ある。
【図28】 玉貸しモータ制御を示すフローチャートで
ある。
【図29】 賞球制御用CPUのエラー処理を示すフロ
ーチャートである。
【図30】 玉貸し情報出力処理を示すフローチャート
である。
【図31】 主基板の他の構成を示すブロック図であ
る。
【図32】 情報出力回路の他の構成を示すブロック図
である。
【図33】 他の構成による賞球制御基板およびそれに
関連する構成要素を示すブロック図である。
【図34】 情報出力回路の他の構成例を示すブロック
図である。
【図35】 賞球制御コマンドの他の構成例を示す説明
図である。
【図36】 賞球個数出力処理サブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図37】 メイン処理におけるデータ出力処理の賞球
制御コマンド出力処理部分を示すフローチャートであ
る。
【図38】 賞球制御用CPUの他の処理を示すフロー
チャートである。
【図39】 賞球個数出力制御サブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図40】 情報出力回路のさらに他の構成例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
31 遊技制御基板(主基板) 34 情報端子基板 37 賞球制御基板 53 基本回路 56 CPU 64,64A 情報出力回路 97 玉払出装置 97A 賞球機構部分 97C 玉貸し機構部分 160 ターミナル基板 289A 賞球モータ 289C 玉貸しモータ 300A 賞球モータ位置スイッチ 300C 玉貸しモータ位置センサ 301A,301B 賞球カウントスイッチ 301C 玉貸しカウントスイッチ 371 賞球制御用CPU 377,377A 情報出力回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤に遊技領域が設けられ、遊技領域
    に設けられている入賞領域への入賞に応じて払出装置か
    ら所定個の遊技球が払い出される遊技機であって、 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、 前記遊技制御手段からの片方向の情報通信による賞球個
    数指令に応じて前記払出装置を駆動して遊技球の払出を
    行わせるとともに、玉貸し要求信号に応じて前記払出装
    置を駆動して遊技球の払出を行わせる払出制御手段とを
    備え、 前記遊技制御手段は、遊技に関する情報を出力可能であ
    るとともに、遊技領域への入賞に応じて払い出される遊
    技球数に関する情報を前記払出制御手段に対して出力可
    能であって、 前記払出制御手段は、玉貸し要求信号に応じて払い出し
    た遊技球数に関する情報を外部管理装置が認識可能に出
    力可能であって、前記遊技制御手段から入賞に応じて払
    い出される遊技球数に関する情報を受信した場合には遊
    技球数に関する情報を前記外部管理装置が認識可能に出
    力可能であることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技制御手段は、入賞に応じて払い出さ
    れる遊技球数に関する情報として所定数の遊技球計数値
    毎に情報を出力可能である請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技制御手段は、遊技領域への入賞に
    応じて払い出された遊技球を検出する払出検出手段を含
    み、払出数を監視することが可能な請求項1または請求
    項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 遊技制御手段からの情報出力形態と払出
    制御手段からの情報出力形態とは異なるものであって、 払出制御手段は、遊技制御手段から出力された情報を、
    払出制御手段から出力される玉貸し要求信号に応じて払
    い出した遊技球数に関する情報と同じ情報出力形態に変
    換して出力可能である請求項1ないし3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 遊技制御手段からの情報出力形態は電圧
    レベルによるものであり、 払出制御手段からの情報出力形態は接点の接続によるも
    のである請求項4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 遊技制御手段は、遊技球の入賞を検出し
    た場合には直ちに払出制御手段に対して賞球個数指令を
    出力することが可能である請求項1ないし5記載の遊技
    機。
  7. 【請求項7】 払出装置は、遊技球の入賞に応じて所定
    個の遊技球を払い出す賞球機構と、前記賞球機構とは独
    立して作動可能であって玉貸し信号にもとづいて所定数
    の遊技球を払い出す玉貸し機構とから構成される請求項
    1ないし6記載の遊技機。
JP10368224A 1998-12-24 1998-12-24 遊技機 Withdrawn JP2000185159A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10368224A JP2000185159A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10368224A JP2000185159A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000185159A true JP2000185159A (ja) 2000-07-04

Family

ID=18491272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10368224A Withdrawn JP2000185159A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000185159A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003033491A (ja) * 2001-07-19 2003-02-04 Sankyo Kk 遊技機
JP2003260195A (ja) * 2002-03-12 2003-09-16 Takeya Co Ltd 遊技機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003033491A (ja) * 2001-07-19 2003-02-04 Sankyo Kk 遊技機
JP2003260195A (ja) * 2002-03-12 2003-09-16 Takeya Co Ltd 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001310039A (ja) 遊技機
JP3634647B2 (ja) 遊技機
JP2001187251A (ja) 遊技機
JP3443331B2 (ja) 遊技機
JP2001178934A (ja) 遊技機
JP2000185159A (ja) 遊技機
JP3634700B2 (ja) 遊技機
JP2001347013A (ja) 遊技機
JP3634703B2 (ja) 遊技機
JP4056683B2 (ja) 遊技機
JP2000033168A (ja) 遊技機
JP3634704B2 (ja) 遊技機
JP2000140328A (ja) 遊技機
JP2000167189A (ja) 遊技機
JP2002011203A (ja) 遊技機
JP2000140378A (ja) 遊技機
JP2000024243A (ja) 遊技機
JP2000167139A (ja) 遊技機
JP2001314611A (ja) 遊技機
JP2001314567A (ja) 遊技機
JP2001310040A (ja) 遊技機
JP2000024249A (ja) 遊技機
JP2001310022A (ja) 遊技機
JP2001310043A (ja) 遊技機
JP2001340591A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051122

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060118

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20081017