JP2000182343A - 磁気ディスク装置及び同装置に適用するヘッド位置決め制御システム - Google Patents

磁気ディスク装置及び同装置に適用するヘッド位置決め制御システム

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JP2000182343A
JP2000182343A JP10359097A JP35909798A JP2000182343A JP 2000182343 A JP2000182343 A JP 2000182343A JP 10359097 A JP10359097 A JP 10359097A JP 35909798 A JP35909798 A JP 35909798A JP 2000182343 A JP2000182343 A JP 2000182343A
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disk
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disk storage
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Katsuki Kitagawa
勝喜 北川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヘッド位置決め制御システムにおいて、衝撃外
乱に伴って励起される回転軸方向のディスク変位による
ヘッド位置決め誤差を抑制できる補償機能を実現するこ
とにある。 【解決手段】ヘッド位置決め制御システムを備えた磁気
ディスク装置において、ディスク上の目標位置TPとヘ
ッドの絶対位置HPとの位置誤差に基づいてアクチュエ
ータ4を駆動制御するフィードバック制御系1と補償機
能を有するフィードフォワード制御系2とを組み合わせ
たシステムである。フィードフォワード制御系2は、加
速度センサ14により検出された衝撃外乱に伴う回転軸
方向の加速度に基づいて、ディスクの傾きに伴うヘッド
との相対位置に関する変位(トラック変位)を補償処理
するための補償値を算出するコントローラ5を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばハードディ
スクドライブなどの磁気ディスク装置に関し、特に衝撃
外乱に対する補償機能を有するヘッド位置決め制御シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスクドライブ(HD
D)には、ヘッドをディスク記憶媒体(以下単にディス
クと呼ぶ)上の目標位置(アクセス対象のトラック)に
位置決め制御するためのヘッド位置決め制御システムが
組み込まれている。ディスクはスピンドルモータに固定
されて、高速回転している。ヘッドは、通常ではロータ
リ型アクチュエータ(キャリッジ)に支持されて、ボイ
スコイルモータ(VCM)の駆動力によりディスクの半
径方向に移動するように構成されている。
【0003】ヘッド位置決め制御システムは、マイクロ
プロセッサからなるHDDのメイン制御装置(以下CP
Uと呼ぶ)を主構成要素とし、前記のアクチュエータを
駆動制御してヘッドを目標位置に位置決め制御する。同
システムは、ヘッドの絶対位置(現在位置)をフィード
バックして、当該絶対位置と目標位置との位置誤差を算
出して、この位置誤差を解消するようにVCMに供給す
る電流を制御するフィードバック制御系から構成されて
いる。
【0004】ところで、特に小型のHDDは、携帯型の
ノート型パーソナルコンピュータなどに搭載されるため
に、外部から振動や衝撃(以下衝撃外乱と総称する)を
受けやすい環境にある。衝撃外乱を受けた場合には、ヘ
ッド・ディスク・アセンブリ(HDA:ヘッドとディス
クとを組み込んだ機構)において、特にディスク及びア
クチュエータに対して衝撃による加速度が発生して、ヘ
ッドの位置決め制御の精度に影響する。即ち、HDAに
おいて、ディスク面内の加速度や角加速度が発生した場
合、アクチュエータには加速度や角加速度に比例した慣
性力が作用し、ヘッドの位置決め誤差を引き起こす原因
となる。
【0005】従来のシステムには、衝撃外乱に伴ってア
クチュエータに作用する慣性力を打ち消すような力(加
速度)を発生させて、ヘッドの位置決め誤差を抑制する
補償機能が設けられている。この補償機能は、HDAに
おけるディスク面内の角加速度またはヘッドのシーク方
向(移動方向)の加速度を検出する加速度センサを利用
している。
【0006】一般的に、HDAのアクチュエータでは、
シーク方向以外の自由度は軸受手段により拘束されてい
るため、ディスク面外の加速度運動により作用する慣性
力は前記のヘッド位置決め誤差を引き起こす原因にはな
らない。また、ディスクもボールベアリングを介して基
台(HDDの筐体)に支持されて、回転方向以外の自由
度は拘束されている。しかし、軸受部の剛性と回転部分
の質量とにより決定される周波数特性において、ディス
クの回転軸が傾斜するように変形するモード(ロッキン
グモード)の機械的共振が存在する。このような変形が
大きい場合には、ヘッドの位置決め誤差を引き起こす原
因となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、特に
小型のHDDは、衝撃外乱を受け易い環境で駆動する可
能性が高い。このため、従来では、ディスク面内の加速
度運動に伴うアクチュエータの慣性力を解消するような
補償機能がヘッド位置決め制御システムに設けられてい
る。しかしながら、衝撃外乱によりディスクの回転軸方
向に振動(加速度)が発生した場合に、ディスクの回転
軸が傾斜するように変形するロッキングモード(即ち、
回転軸方向へのディスク変位)が励起されて、ヘッドの
位置決め誤差を引き起こす原因となる。特に、小型のH
DDでは基台の肉厚が薄く、スピンドルモータの回転軸
の倒れ剛性が低下しているため、衝撃外乱に伴うディス
ク変位が励起されて、ヘッド位置決め制御の精度が低下
する現象が発生しやすい。
【0008】そこで、本発明の目的は、ヘッド位置決め
制御システムにおいて、衝撃外乱に伴って励起される回
転軸方向のディスク変位によるヘッド位置決め誤差を抑
制できる補償機能を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヘッド位置決
め制御システムを備えた磁気ディスク装置において、衝
撃外乱により励起されるディスク回転軸方向のディスク
変位(ディスクの傾き)に伴うヘッド位置決め誤差を抑
制できる補償機能を備えたヘッド位置決め制御システム
に関する。具体的には、本システムは、例えば装置の基
台に配置されて、衝撃外乱により前記ディスク回転手段
に励起される回転軸方向の加速度を検出するためのセン
サ手段を有する。本システムは、当該センサ手段により
検出された回転軸方向の加速度に基づいて、ディスクの
傾きに伴うヘッドとの相対位置に関する変位(トラック
変位)を補償処理するための補償値を算出する第2の制
御手段を有する。本システムの第1の制御手段は、ディ
スク記憶媒体上の目標位置と前記ヘッドの絶対位置との
位置誤差に基づいてアクチュエータ手段を駆動制御する
ための制御値を算出し、第2の制御手段により算出され
た補償値を制御値に加算して出力する。
【0010】このような構成により、磁気ディスク装置
のHDAが衝撃外乱の影響を受けた場合に、ディスク回
転軸方向に発生する加速度に伴うディスク変位(ディス
クの傾き)を検出して、このディスク変位によるヘッド
位置決め誤差を解消するような補償値を算出する。従っ
て、ヘッド位置決め制御システムは、第1の制御手段に
よりヘッドをディスク記憶媒体上の目標位置に位置決め
制御しているときに、衝撃外乱により回転軸方向のディ
スク変位が発生しても、当該ディスク変位に伴う位置決
め誤差を抑制するような補償処理を第2の制御手段によ
り実行できる。
【0011】第2の制御手段は具体例としては、センサ
手段により検出された回転軸方向の加速度値に比例する
ディスク記憶媒体の変位を2回微分演算し、当該演算結
果に応じた補償値を算出する手段を有する。また、第1
の制御手段は、位置誤差に応じた制御値と補償値とを加
算した加算結果を電流値に変換して、アクチュエータを
駆動するためのモータを駆動する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。
【0013】図1は本実施形態に関係するヘッド位置決
め制御システムの概念を示すブロック図であり、図2及
び図3は同実施形態に適用するHDDの要部を示すブロ
ック図である。 (HDDの構成)本実施形態のヘッド位置決め制御シス
テムは、図1に示すように、フィードバック制御系1と
フィードフォワード制御系2とを組み合わせた構成であ
る(詳細は後述する)。本実施形態は特にHDDに適用
した場合を想定する。
【0014】HDDは、図2に示すように、大別してデ
ィスク10及びヘッド20を含むHDAと、CPU12
を主要素とする制御回路系とからなる。HDAでは、デ
ィスク10はスピンドルモータ(SPM)30に固定さ
れて、高速回転するように構成されている。また、ヘッ
ド20はアクチュエータ21に支持されて、ディスク1
0上を微小間隔で浮上した状態で半径方向に移動(シー
ク)するように構成されている。アクチュエータ21
は、ボイスコイルモータ(VCM)22によりディスク
10の半径方向に駆動されるロータリ型である。
【0015】ディスク10上は、同心円状の多数のトラ
ック(シリンダ)が構成されている。各トラックには、
円周方向に所定の間隔でサーボエリア10Bが配置され
ている。サーボエリア10Bには、ヘッド位置決め制御
に必要なサーボデータが記録されている。また、各トラ
ックのサーボエリア10B間には、データエリア10A
が配置されている。各データエリア10Aは、ヘッド2
0によりリード/ライトされるユーザデータの記録エリ
アである。
【0016】制御回路系は、図示しない回路基板(PC
B)上に実装されており、リードチャネル11と、CP
U12と、VCMドライバ13とを有する。リードチャ
ネル11は、ヘッド20によりリード/ライトされるデ
ータ信号を処理するLSIである。リードチャネル11
は、同実施形態に関係するサーボデータをディジタル信
号に再生処理してCPU12に出力する。CPU12
は、マイクロプロセッサ、メモリ及びメモリに格納され
たプログラムからなるシステム(マイクロコントロー
ラ)を総称している。CPU12は、後述するように、
同実施形態のヘッド位置決め制御システムのコントロー
ラ(図1に示す3,5)の構成要素である。VCMドラ
イバ13は、CPU12の制御(ディジタルの制御値)
に応じてVCM22を駆動するための電流を出力する。
このVCMドライバ13を含むアクチュエータ21は、
同実施形態に関係するヘッド位置決め制御システムのプ
ラント(制御対象)に相当する(図1を参照)。
【0017】さらに、同実施形態では、回路基板上に実
装された制御回路系として、加速度センサ14及びA/
Dコンバータ15が含まれている。加速度センサ14
は、衝撃外乱により励起されるスピンドルモータ30の
回転軸方向の加速度(振動)を検出する。A/Dコンバ
ータ15は、加速度センサ14からの検出信号をディジ
タル信号に変換してCPU12に出力する。CPU12
は、後述するように、加速度センサ14からの検出結果
に基づいて、ヘッド位置決め制御処理時に衝撃外乱に伴
う位置決め誤差を解消するような補償処理を実行する。
【0018】更に、HDDは、図3に示すように、アク
チュエータ21には、ディスク10の両面に対してそれ
ぞれヘッド20が搭載されている。また、ヘッド20
は、ディスク10からデータを再生するためのリードヘ
ッド20Aと、ディスク10にデータを記録するための
ライトヘッド20Bとからなる。ディスク10上のサー
ボエリア10Bからは、リードヘッド20Aによりサー
ボデータが読出される。
【0019】制御回路系には、図2に示す各要素以外
に、プリアンプ機能のヘッドアンプ回路40が存在す
る。ヘッドアンプ回路40は、リード/ライト信号の増
幅機能と共に、ヘッド20のセレクト機能を有する。更
に近年では、VCMドライバ13は、スピンドルモータ
30に電流を供給するためのSPMドライバと共に、集
積化されたドライバ130に含まれている。 (ヘッド位置決め制御システム)以上のHDDに適用す
る同実施形態のヘッド位置決め制御システムは、図1に
示すように、通常のフィードバック制御系1に、いわば
フィードフォワード制御系2を付加した構成である。
【0020】フィードバック制御系1では、コントロー
ラ3は、ディスク10の目標位置(アクセス対象のトラ
ック)TPとヘッド20の絶対位置HPとの位置誤差P
Eを入力して、当該位置誤差PEを解消するような制御
値(実際には電流に変換した制御量となる)CC1を算
出する。この制御値CC1に応じて、プラント4(具体
的にはアクチュエータ21)が駆動制御されることによ
り、ヘッド20の位置調整がなされて、コントローラ3
には更新された位置誤差PEが入力される。このような
フィードバック制御により、ヘッド20は目標位置TP
まで到達することができる。
【0021】ここで、HDDに対して衝撃外乱が影響し
た場合に、特にディスク10の回転軸方向に加速度が発
生すると、ディスク変位(ディスクの傾き)が励起され
て、ディスク面上のヘッド20の相対位置に変位(トラ
ック変位)が発生する。このような場合、前述のフィー
ドバック制御系1では、コントローラ3に入力されるヘ
ッド20の絶対位置HPが変動するため、位置誤差PE
が大きく変動し、結果的に位置決め制御の精度が低下す
る。そこで、同実施形態は、フィードフォワード制御系
2により位置決め誤差を抑制するような補償値を算出す
る補償機能を実現する。具体的には、フィードフォワー
ド制御系2は、加速度センサ14及びコントローラ5か
らなる。コントローラ5は、実際には前述のCPU12
の制御動作に含まれており、前記の補償値を算出してコ
ントローラ3からの制御値に加算する。なお、電気的ノ
イズや高次の機械共振による影響を除去するために、加
速度センサ14とコントローラ5との間には、ローパス
フィルタ(LPF)7をも受けることが望ましい。 (システムの動作)以下図1と共に図4を参照して、同
実施形態のヘッド位置決め制御動作を説明する。
【0022】まず、HDDの駆動時に衝撃外乱が加わる
と、図4に示すように、スピンドルモータの回転軸30
0の方向(ディスク回転軸方向Z)に加速度(振動)が
励起されて、ディスク10が傾くような変形モード10
0が発生することが推定される。一般的に、HDDの基
台400の剛性、ディスク回転部分の質量や軸受の剛
性、または回転軸300の剛性などにより決定される周
波数において、ディスク回転軸が傾くようなモードの機
械共振が存在している。このような要因から、衝撃外乱
による回転軸方向Zの振動の発生に伴って、ディスク1
0の回転中心が半径方向に偏心するディスク変位のため
に、ディスクとヘッドとの相対位置に変位(トラック変
位)が発生する。この場合、通常のフィードバック制御
系1のコントローラ3だけでは、ディスクのトラックに
対してヘッド20は追従できずに、大きな位置決め誤差
が発生する。
【0023】そこで、同実施形態のフィードフォワード
制御系2により、衝撃外乱に伴うディスク回転軸方向の
加速度を検出し、この加速度に比例する前記トラック変
位を解消するような逆の変位を発生させるようにアクチ
ュエータを制御する。これにより、トラック変位に応じ
た位置決め誤差を抑制する。具体的には、フィードフォ
ワード制御系2のコントローラ5は、加速度センサ14
により検出された加速度値に比例するトラック変位を推
定し、このトラック変位を時間的に2回微分して得られ
る加速度値に相当する補償値を算出する。要するに、コ
ントローラ5の伝達特性は、「Ks2(Kは定数ゲイ
ン)」として記述できる。
【0024】フィードバック制御系1では、コントロー
ラ3は、前述したように、ディスク10の目標位置(ア
クセス対象のトラック)TPとヘッド20の絶対位置H
Pとの位置誤差PEに応じた制御値CC1を算出する。
このとき、前記の衝撃外乱の影響がある場合、フィード
フォワード制御系2のコントローラ5により算出された
補償値と当該制御値CC1とが加算された制御値CC2
が、アクチュエータ21を駆動制御するための電流値に
変換される。従って、通常の制御値CC1に補償値を含
む制御値CC2に基づいた加速度により、アクチュエー
タ21は駆動制御されるため、衝撃外乱によるヘッド2
0の位置決め誤差を抑制することが可能となる。
【0025】なお、ディスク回転軸が傾くモードの機械
共振周波数より低い帯域では加速度とディスク変位とは
ほぼ比例しているが、帯域が共振周波数の近傍になる
と、当該比例関係は必ずしも成立しない。そこで、コン
トローラ5の伝達特性を、HDAにおけるディスク回転
軸方向の加速度と変位との間の機械的な伝達特性に一致
させることで、前述と同様の作用効果を得ることができ
る。また、ヘッド位置決め制御システムの特性におい
て、ディスク回転軸方向の振動に特に弱い帯域を限定
し、加速度センサ14の出力を限定された帯域を通過さ
せるバンドパスフィルタを使用することも効果的であ
る。この場合、コントローラ5には、伝達特性「Ks2
(Kは定数ゲイン)」と位相を調整する特性が必要とな
る。
【0026】また、図4から明白であるように、ディス
ク回転軸300が傾くモードの変形によるトラック偏心
量は、ディスク面により異なる。従って、ヘッド毎に、
コントローラ5の特性を変更させることが望ましい。但
し、その場合の変更は、ゲインの調整により実現できる
ため、ヘッド毎に最適のゲインを設定すればよい。更
に、トラック位置に応じてコントローラ5の最適ゲイン
が変動することもある。このため、例えば全トラックを
数エリアに分割し、各エリアで最適のゲインを使用した
り、ゲインをトラック位置の関数として変化させる方法
でもよい。 (変形例)図5は同実施形態の変形例を示す概念図であ
る。
【0027】同実施形態は、前述したように、衝撃外乱
によるディスク10の傾きを検出するための手段とし
て、回路基板上に実装した加速度センサ14を想定して
いる。本変形例は、図5に示すように、基台400上に
配置した非接触型の変位センサ(具体的には光センサ)
50を使用する方式である。
【0028】変位センサ50は、HDDに加えられた衝
撃外乱により発生するディスク10の回転軸方向Zの傾
き(変形モード)を検出する。ここでは、3枚のディス
ク10がスピンドルモータ30に固定されている場合を
想定している。このような変位センサ50を使用した場
合でも、システムのコントローラ5は、検出された変位
とヘッドのトラック偏心量との比例関係を利用して、同
実施形態と同様の補償値を算出する。従って、コントロ
ーラ5の伝達特性は、同実施形態と同様に、「Ks
2(Kは定数ゲイン)」である。
【0029】また、本変形例において、変位センサ50
の代わりとして、レーザドップラ振動計のような非接触
型速度センサを使用してもよい。但し、当該センサを使
用した場合には、ディスク10の変位ではなく、基台4
00に対する速度を検出することになるため、コントロ
ーラ5の伝達特性は、「Ks(Kは定数ゲイン)」とな
る。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、衝
撃外乱によりディスクの回転軸方向に発生する振動(加
速度)を要因とするヘッド位置決め誤差を抑制できるこ
とにより、ヘッド位置決め制御の精度を向上させること
が可能となる。本発明により耐環境性の優れたヘッド位
置決め制御システムを実現できるため、特に衝撃外乱を
受け易い環境で駆動する可能性が高い小型の磁気ディス
ク装置に適用すれば有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関係するヘッド位置決め制
御システムの概念を示すブロック図。
【図2】同実施形態に適用するHDDの要部を示すブロ
ック図。
【図3】同実施形態に適用するHDDの要部を示すブロ
ック図。
【図4】同実施形態の衝撃外乱によるディスク回転軸の
偏心を示す模式図。
【図5】同実施形態の変形例に関する概念図。
【符号の説明】
1…フィードバック制御系 2…フィードフォワード制御系 3…コントローラ(CPU) 4…プラント(アクチュエータ) 5…コントローラ(CPU) 7…ローパスフィルタ(LPF) 10…ディスク 11…リードチャネル 12…CPU 13…VCMドライバ 14…加速度センサ 15…A/Dコンバータ 20…ヘッド 21…アクチュエータ 22…ボイスコイルモータ(VCM) 30…スピンドルモータ(SPM) 40…ヘッドアンプ回路 130…VCM/SPMドライバ 400…基台

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク記憶媒体を回転させるディスク
    回転手段と、 前記ディスク記憶媒体上にデータのリード/ライトを行
    うためのヘッドを、前記ディスク記憶媒体の半径方向に
    移動させるアクチュエータ手段と、 衝撃外乱により前記ディスク回転手段に励起される回転
    軸方向の加速度を検出するためのセンサ手段と、 前記ディスク記憶媒体上の目標位置と前記ヘッドの絶対
    位置との位置誤差に基づいて前記アクチュエータ手段を
    駆動制御し、前記センサ手段により検出された回転軸方
    向の加速度に伴う前記ヘッドの位置決め誤差を抑制する
    ための補償処理を実行する制御手段とを具備したことを
    特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記位置誤差に基づい
    て前記アクチュエータ手段を駆動制御するための制御値
    を算出するフィードバック制御手段と、 前記センサ手段により検出された回転軸方向の加速度に
    応じて前記ディスク記憶媒体に励起された傾きに伴う前
    記ヘッドの位置決め誤差を補償するための補償値を算出
    し、当該補償値を前記制御値に加算するフィードフォワ
    ード制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1
    記載の磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 回転しているディスク記憶媒体上に対し
    て、ヘッドによりデータのリード/ライトを行う磁気デ
    ィスク装置に適用するヘッド位置決め制御装置であっ
    て、 前記ヘッドを前記ディスク記憶媒体の半径方向に移動さ
    せるアクチュエータ手段と、 衝撃外乱により励起される回転軸方向の振動に伴う加速
    度を検出するためのセンサ手段と、 前記ディスク記憶媒体上の目標位置と前記ヘッドの絶対
    位置との位置誤差に基づいて、前記アクチュエータ手段
    を駆動制御するための制御値を算出する第1の制御手段
    と、 前記センサ手段により検出された回転軸方向の加速度に
    応じた前記ディスク記憶媒体と前記ヘッドとの相対位置
    に関する変位に伴う位置決め誤差を抑制するための補償
    値を算出し、当該補償値を前記制御値に加算する第2の
    制御手段とを具備したことを特徴とするヘッド位置決め
    制御システム。
  4. 【請求項4】 前記第2の制御手段は、前記センサ手段
    により検出された回転軸方向の加速度値に比例する前記
    ディスク記憶媒体の変位を2回微分演算し、当該演算結
    果に応じた前記補償値を算出する手段を有する特徴とす
    る請求項3記載のヘッド位置決め制御システム。
  5. 【請求項5】 ディスク記憶媒体を回転させるディスク
    回転手段と、 前記ディスク記憶媒体上にデータのリード/ライトを行
    うためのヘッドを、前記ディスク記憶媒体の半径方向に
    移動させるアクチュエータ手段と、 衝撃外乱により励起される前記ディスク記憶媒体の回転
    軸方向での変位を検出するためのセンサ手段と、 前記ディスク記憶媒体上の目標位置と前記ヘッドの絶対
    位置との位置誤差に基づいて、前記アクチュエータ手段
    を駆動制御するための制御値を算出する第1の制御手段
    と、 前記センサ手段により検出された前記ディスク記憶媒体
    の回転軸方向の変位を2回微分演算し、当該演算結果に
    応じた前記補償値を算出して前記制御値に加算する第2
    の制御手段とを具備したことを特徴とする磁気ディスク
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100736649B1 (ko) 2006-03-31 2007-07-09 후지쯔 가부시끼가이샤 디스크 장치, 위치 결정 제어 회로 및 그것을 이용한 정보처리 장치
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