JP2000181396A - 表示装置及び画像表示方法 - Google Patents

表示装置及び画像表示方法

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JP2000181396A
JP2000181396A JP10362460A JP36246098A JP2000181396A JP 2000181396 A JP2000181396 A JP 2000181396A JP 10362460 A JP10362460 A JP 10362460A JP 36246098 A JP36246098 A JP 36246098A JP 2000181396 A JP2000181396 A JP 2000181396A
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Keiichi Nitta
啓一 新田
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Nikon Corp
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】人間の視覚認識特性に適応した解像度変換手法
により、動画像と静止画像が混在する映像信号の解像度
変換の切替を行う。 【解決手段】表示装置は、画質は相対的に低いが、リア
ルタイム処理が可能な第一の解像度変換手法を実行する
第一の解像度変換部と、第一の解像度変換手法より高品
質な画像が得られるが、リアルタイム処理できない第二
の解像度変換手法を実行する第二の解像度変換部とを備
える。そして、映像信号が動画像信号である場合、第一
の解像度変換部からの出力に切り替えられ、映像信号が
静止画像信号である場合、第二の解像度変換部からの出
力に切り替えられる。即ち、動画像の場合、リアルタイ
ムでの解像度変換処理が実行され、静止画像の場合は、
高画質が得られる解像度変換処理に切り替えられる。従
って、映像信号上の画像の動きに応じ、人間の視覚認識
特性に適応した最適な解像度変換手法による解像度変換
を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された映像信
号の解像度を変換して、画像表示を行う表示装置及び画
像表示方法に関し、特に、映像信号上の画像の動きに応
じて解像度変換手法を切り替える表示装置及び画像表示
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像を所定の表示装置に表示す
る場合において、表示装置に入力される映像信号の解像
度と、表示装置の解像度が一致しない場合が生じる。例
えば、解像度が800×600ピクセルのパーソナルコンピュ
ータのモニタに表示されている画像を、解像度が1024×
768ピクセルの液晶プロジェクタによってスクリーンに
投影表示する場合や、解像度が640×480ピクセルのビデ
オカメラからのビデオ信号を800×600ピクセルのモニタ
に表示する場合などが想定される。
【0003】従って、表示装置には、入力される映像信
号の解像度を表示装置側の解像度に変換する解像度変換
装置が組み込まれている。
【0004】図3は、表示装置の簡単な模式図である。
入力端子90から入力されるアナログ映像信号は、A/
D変換部91によりデジタル映像信号に変換される。そ
して、このデジタル映像信号は解像度変換部92に入力
され、表示装置の解像度に変換される。そして、解像度
変換されたデジタル映像信号は、表示制御部93の制御
に従って、表示部94に表示される。
【0005】ところで、解像度変換部92で実行される
解像度変換のための手法として、従来から再近傍法(ニ
アレストネイバー法)、線形内挿法(バイリニア法)、
キュービックコンボリュージョン法、線形外挿平均法
(特開昭63-266982号)などが知られている。
【0006】図4は、再近傍法を説明するための図であ
る。簡単のため、一次元画像を例に用いて説明する。図
における実線は、入力端子90に入力されるアナログ映
像信号の例である。図において、縦軸は信号レベル、横
軸は、例えば、水平方向位置を示す。図4のアナログ映
像信号において、図中の丸(○)印で示される解像度変
換前サンプリング点Piのレベルが、A/D変換部92
によりサンプリングされる。そして、解像度変換部93
は、サンプリングされた画素データに基づいて、図中の
×印の位置(解像度変換後サンプリング点Qi)でのレ
ベルを求める。このとき、点P1と点Q1のように、解像
度変換後サンプリング点Qの位置と、解像度変換前サン
プリング点Pの位置とが一致する場合は、解像度変換後
サンプリング点Qのレベルとして、解像度変換前サンプ
リング点Pのレベルが用いられる。
【0007】一方、一致しない場合、再近傍法では、解
像度変換後サンプリング点Qのレベルとして、解像度変
換後のサンプリング点位置より時間的に前に相当する位
置で、且つその点に最も近い解像度変換前サンプリング
点Pのレベルが用いられる。例えば、点Q2のレベルに
は、点P1のレベルが用いられ、点Q3のレベルには、点
P2のレベルが用いられる。図中の点線は、解像度変換
部92から出力されるデジタル映像信号の例である。
【0008】このように、再近傍法は、解像度変換後サ
ンプリング点Qのレベルを、その点に最も近い解像度変
換前サンプリング点Pのレベルで代用する。従って、演
算を行う必要がないので、1フレーム分の映像信号にお
ける解像度変換処理を、垂直同期信号の周期以内、即
ち、リアルタイムで実行可能であるが、直前の画素のレ
ベルをそのまま用いるので、高画質な解像度変換はでき
ない。
【0009】図5は、線形内挿法を説明するための図で
ある。図における実線は、図4と同様に、入力端子90
に入力されるアナログ映像信号の例であって、縦軸は信
号レベル、横軸は、例えば、水平方向位置を示す。そし
て、図4と同様に、図5においても、図中の丸(○)印
で示される解像度変換前サンプリング点Piのレベル
が、A/D変換部91によりサンプリングされる。そし
て、解像度変換部92は、サンプリングされたデータに
基づいて、図中の×印の位置(解像度変換後サンプリン
グ点Q)でのレベルを求める。このとき、解像度変換後
サンプリング点Qの位置と、解像度変換前サンプリング
点Pの位置とが一致する場合は、解像度変換後サンプリ
ング点Qのレベルとして、解像度変換前サンプリング点
Pのレベルが用いられる。
【0010】一方、一致しない場合、線形内挿法では、
解像度変換後サンプリング点Qのレベルは、その点と、
その点に水平方向に隣接する解像度変換前サンプリング
点との位置関係により求められる。
【0011】例えば、図5における解像度変換後サンプ
リング点Q2のレベル[Q2]を求める場合について説
明する。いま、点Q2と、その点に隣接する解像度変換
前サンプリング点P1、P2との距離の比をa:bと
し、点P1と点P2のレベルをそれぞれ[P1]、[P
2]とすると、点Q2のレベル[Q2]は、 [Q2]=([P1]×b+[P2]×a)/(a+b) …(1) により求められる。即ち、点Q2のレベルは、点P1と
点P2を結んだ直線と点Q2の水平ライン位置との交点
として求められる。図5における点線が、線形内挿法を
実行する解像度変換装置92から出力されるデジタル映
像信号の例である。
【0012】このように、線形内挿法は、解像度変換後
サンプリング点Qのレベルを、その点Qと、その点Qに
隣接する点との距離の比に応じて、隣接する点のレベル
で一次近似する。従って、点Qのレベルは、上式(1)
のように、比較的簡単な式で求められるため、リアルタ
イムでの解像度変換が可能である。また、画質も、再近
傍法を用いる場合より向上する。
【0013】しかしながら、求める点のレベルは、必ず
しも、隣接する点のレベルと相関関係を有しているとは
限らず、さらに外側の周囲の点と相関関係を有している
場合や、相関関係の度合いも必ずしも距離に比例すると
も限らない。このような場合、単純な一次近似による解
像度変換では、大きな画質の向上は望めない。一般に、
解像度変換後サンプリング点Qのレベルを求める際に、
考慮する点の数が多くなるほど、また考慮する点ごとに
個別に相関関係を設定するほど、高画質な解像度変換が
可能となる。
【0014】図6は、キュービックコンボリュージョン
法を説明するための図である。図6は、二次元画素平面
の模式図であって、16個の点Tij(i,j=1,2,3,4)の位
置の画像レベルに基づいて、点Sの画素レベルを求める
場合について説明する。キュービックコンボリュージョ
ン法では、点Sのレベルは、 S=T11・G(1+Δx)・G(1+Δy)+T12・G(Δx)・G(1+Δy) +T13・G(1−Δx)・G(1+Δy)+T14・G(2−Δx)・G(1+Δy) +T21・G(1+Δx)・G(Δy) +T22・G(Δx)・G(Δy) +T23・G(1−Δx)・G(Δy) +T24・G(2−Δx)・G(Δy) +T31・G(1+Δx)・G(1−Δy)+T32・G(Δx)・G(1−Δy) +T33・G(1−Δx)・G(1−Δy)+T34・G(2−Δx)・G(1−Δy) +T41・G(1+Δx)・G(2−Δy)+T42・G(Δx)・G(2−Δy) +T43・G(1−Δx)・G(2−Δy)+T44・G(2−Δx)・G(2−Δy) により求められる。G(τ)は、点Sとの相関を表す画素
係数であって、G(τ)=sin(πτ)/πτ(−2<τ>
2)により表される。また、Δx、Δyは、点Sと点T22
との間の水平方向及び垂直方向における距離である。
【0015】このように、キュービックコンボリュージ
ョン法では、求める点Sのレベルを、その周囲16点の
レベルと、その点毎の相関関係を表す画素係数を用い
て、点Sのレベルを求める。従って、キュービックコン
ボリュージョン法は、上記線形内挿法に比べて、より高
画質な解像度変換を行うことができるが、上記のように
膨大な演算が必要となる。この演算処理をハードウェア
で実現しようとすると、膨大な演算量のため、解像度変
換部92の回路構成も大きくなり、コスト、消費電流の
観点からも現実的ではない。一方、CPUを使ったソフ
トウェア処理により、この演算処理を実現する場合、そ
の演算処理時間に長い時間を要してしまい、1フレーム
の周期(垂直同期信号の周期(1/60秒))を大きく
超えてしまう。即ち、リアルタイムでの解像度変換処理
ができない。
【0016】例えば、G(τ)の値があらかじめ求められ
ているもの仮定して、クロック周波数が200MHzの
CPUで上記の演算を行う場合を想定すると、解像度変
換後の画像サイズが1024×768画素で、各画素につい
て、R、G、B三色それぞれのレベルを求めるのに、約
500msの処理時間が必要となる。このため、キュービッ
クコンボリュージョン法は、静止画像に対する解像度変
換としては有効であるが、画像が動いている状態での解
像度変換には適当でない。解像度変換処理に、1フレー
ムの周期以上の時間がかかると、出力される画像の動き
になめらかさがなくなり、ぎこちない動きの画像となっ
てしまう。
【0017】また、線形外挿平均法は、特開昭63-26698
2号に開示されるように、強調係数kの値を解像度変換
前サンプリング点Pと解像度変換後サンプリング点Qと
の相対的位置関係により選択、変更する必要がある。そ
して、その選択、変更は、出力画像を見ながら行う必要
があるため、入力される映像信号をリアルタイムでの解
像度変換処理する場合には適当でない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の表示装置は、上
記様々な解像度変換手法の特性に応じて、いずれか1つ
の解像度変換手法を実行する。即ち、表示装置に入力さ
れる映像信号が、ビデオカメラからの動画像信号である
場合、上記再近傍法や線形内挿法など、リアルタイムで
の解像度変換処理が可能な解像度変換手法を適用するこ
とが好ましい。一方、映像信号が、パソコンなどからの
静止画像信号である場合、解像度変換処理のリアルタイ
ム性は要求されないので、より高画質な解像度変換が可
能な上記キュービックコンボリュージョン法や線形外挿
平均法を適用することが好ましい。
【0019】さらに、映像信号に、動画像と静止画像が
混在する場合、動画像をリアルタイムで処理する必要が
あることから、上記再近傍法や線形内挿法など、キュー
ビックコンボリュージョン法などと比較して画質が相対
的に低い解像度変換手法しか適用できない。
【0020】画質に対する人間の視覚認識特性は、その
画像を見てからの時間に応じて向上し、ある時間で飽和
すると考えられている。即ち、画像が動いているとき、
或いは短時間だけ表示されたときには、人間の視覚認識
特性は低く、高画質を識別するには、ある程度の時間、
その画像を凝視する必要がある。
【0021】従って、映像信号が動画像である場合は、
再近傍法や線形内挿法などによる解像度変換で画像の画
質は十分であるが、画像が静止画像のときは、画質の識
別力が時間とともに向上するので、再近傍法や線形内挿
法による解像度変換では、十分な画質が得られない。
【0022】従って、本発明の目的は、人間の視覚認識
特性に適応した解像度変換手法により、動画像と静止画
像が混在する映像信号の解像度変換を行う表示装置及び
画像表示方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の表示装置の構成は、映像信号上の画像の動き
を検出する動き検出部と、第一の解像度変換手法を用い
て、映像信号を解像度変換処理する第一の解像度変換部
と、第一の解像度変換手法より高品質な画像が得られる
第二の解像度変換手法を用いて、映像信号を解像度変換
処理する第二の解像度変換部と、動き検出部により検知
される映像信号上の画像の動きに応じて、第一の解像度
変換部からの出力と第二の解像度変換部からの出力とを
切り替える切替制御部とを備えることを特徴とする。
【0024】さらに、第一の解像度変換部は、入力され
る映像信号をリアルタイムに解像度変換処理し、第二の
解像度変換部は、非リアルタイムに解像度変換処理す
る。そして、切替制御部は、映像信号上の画像が動状態
である場合、第一の解像度変換部からの出力を選択し、
映像信号上の画像が動状態から静止状態に変化した場
合、第二の解像度変換部による映像信号の解像度変換処
理が終了するまで、第一の解像度変換部からの出力を選
択し、第二の解像度変換部による解像度変換処理が終了
すると、静止状態の間、第二の解像度変換部からの出力
を選択する。
【0025】この構成によれば、映像信号上の画像の動
きに応じて、解像度変換手法が切り替えられる。従っ
て、映像信号上の画像が動状態である場合、リアルタイ
ムでの解像度変換処理が実行され、映像信号上の画像が
静止状態である場合は、高画質が得られる解像度変換手
法による解像度変換処理に切り替えられるので、高画質
の静止画像が得られる。即ち、映像信号上の画像の動き
に応じ、人間の視覚認識特性に適応した最適な解像度変
換手法による解像度変換を行うことができる。
【0026】また、上記目的を達成するための本発明の
画像表示方法は、映像信号上の画像の動きを検出する検
出ステップと、第一の解像度変換手法を用いて、映像信
号を解像度変換処理する第一の変換ステップと、第一の
解像度変換手法より高品質な画像が得られる第二の解像
度変換手法を用いて、映像信号を解像度変換処理する第
二の変換ステップと、検出される映像信号上の画像の動
きに応じて、第一の変換ステップにより解像度変換処理
された映像信号と、第二の変換ステップにより解像度変
換処理された映像信号とを切り替える切替ステップとを
備えることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲が、本
実施の形態に限定されるものではない。本発明の実施の
形態における表示装置は、いわゆる液晶モニタ、液晶プ
ロジェクタ、CRTモニタなど、外部から入力される映
像信号を画像表示可能な表示装置に適用可能である。
【0028】図1は、本発明の実施の形態における表示
装置のブロック構成図である。図1において、アナログ
映像信号が入力端子1から入力され、A/D変換器2に
よってデジタル映像信号に変換される。デジタル映像信
号は、第一の解像度変換部3、第二の解像度変換部4及
び動き検出部5に入力される。第一の解像度変換部3
は、第一の解像度変換手法によりデジタル映像信号の解
像度変換を行い、第二の解像度変換部4は、第二の解像
度変換手法によりデジタル映像信号の解像度変換を行
う。そして、第一の解像度変換部3及び第二の解像度変
換部4から出力されるデジタル映像信号は、それぞれ、
スイッチ6のA端子及びB端子に入力される。スイッチ
6は、切替制御部7の制御に基づいて、A端子又はB端
子のいずれかを選択し、選択された端子からのデジタル
映像信号がスイッチ6から出力される。スイッチ6から
出力されるでデジタル映像信号は、表示制御部8の制御
に基づいて、表示部9に画像表示される。
【0029】また、動き検出部5は、例えば、デジタル
映像信号におけるフレーム間の画素レベルを差分し、そ
の差分値を1フレームにわたって積算する。そして、動
き検出部5は、その積算値と所定の基準値とを比較する
ことによって、画像の動き(動状態であるか、静止状態
であるか)を検出する。所定の基準レベルは、映像信号
に含まれるノイズレベルに基づいて決定される。
【0030】そして、第一の解像度変換手法は、例え
ば、上述のニアレストネイバー法、又はバイリニア法な
どであって、即ち、ハードウェアで構成される第一の解
像度変換部により、リアルタイム処理が可能であるが、
相対的に画質が低い解像度変換手法である。第二の解像
度変換手法は、例えば、上述のキュービックコンボリュ
ージョン法、即ち、CPUを備えた第二の解像度変換部
4によるソフトウェア処理によって、非リアルタイムに
処理されるが、相対的に高画質が得られる解像度変換手
法である。
【0031】第二の解像度変換部4は、入力された1フ
レーム分の映像信号の解像度変換を1フレームの周期
(1/60秒)以内での処理、即ちリアルタイム処理で
きない。従って、第二の解像度変換部4は、1フレーム
分の映像信号の解像度変換処理が終了した時点で、次に
入力される1フレーム分の映像信号の解像度変換処理を
実行し、解像度変換処理中、映像信号は入力されない。
【0032】上述したように、画像の画質に対する人間
の視覚認識特性は、その画像を見てからの時間に応じて
向上し、ある時間で飽和すると考えられている。即ち、
画像が動いているとき、或いは短時間だけ表示されたと
きには、人間の視覚認識特性は低く、高画質を識別する
には、ある程度の時間、その画像を凝視する必要があ
る。
【0033】従って、本発明の実施の形態では、高画質
は必要ないが、リアルタイム処理が必要な動画像である
場合は、第一の解像度変換手法により解像度変換が行わ
れ、リアルタイム処理は必要ないが、高画質が望ましい
静止画像である場合、第二の解像度変換手法により解像
度変換が行われる。
【0034】そのために、本発明の実施の形態において
は、切替制御部7は、動き検出部5により検出される画
像の動きに応じて、スイッチ部6からの出力データを切
り替える。即ち、切替制御部7は、動き検出部5が画像
の動きを検出する場合(画像が動状態である動画像の場
合)、スイッチ部6のA端子から上記第一の解像度変換
部3の出力データを出力させ、動き検出部5が画像の動
きを検出しない場合(画像が静止状態である静止画像の
場合)、スイッチ部6のB端子から上記第二の解像度変
換部4の出力データを出力させるように、スイッチ部6
の切替制御を行う。
【0035】図2は、図1の表示装置の動作を説明する
ための図である。図2(a)は、入力端子1から入力さ
れるアナログ映像信号をフレーム単位で示したものであ
る。図において、説明を簡単にするため、水平ブランキ
ング信号は省略され、垂直ブランキング信号のみが示さ
れる。図2(b)は、動き検出部5からの出力信号を示
す。動き検出部5は、画像が動いているときは、Hレベ
ル信号、静止しているときは、Lレベル信号を出力す
る。図では、動き検出部5は、フレーム3で画像の静止
状態を検出し、フレーム9で再度画像の動状態を検出す
る。図2(c)は、第二の解像度変換部4から出力され
る解像度変換終了信号Mを示す。第二の解像度変換部4
は、入力されたデジタルデータに対する解像度変換処理
が終了する毎にHレベルの解像度変換終了信号Mを出力
する。
【0036】図2(d)は、スイッチ部6の端子の選択
状態を示す。図2(d)においてフレーム1、2及び3
までは、動き検出部5によって画像の動きが検出されて
いるので、切替制御部7はスイッチ部6のA端子を選択
している。従って、第一の解像度変換部3からの出力が
スイッチ部6から出力される。続いて、フレーム4から
フレーム5までもスイッチ部6は、A端子を選択したま
まで、第一の解像度変換部3からの出力がスイッチ部6
から出力される。
【0037】そして、フレーム5の終了時点で、切替制
御部7は、第二の解像度変換部4から解像度変換終了信
号Mを検出する(図2(c)参照))。このとき、動き
検出部5のレベルは、Lレベルのままである。即ち、画
像は静止状態なので、切替制御部7は、スイッチ部6の
B端子を選択し、第二の解像度変換部4からのデジタル
映像信号がスイッチ部6から出力される。
【0038】従って、画像が静止状態になっても、第二
の解像度変換部4による解像度変換処理が終了するまで
(フレーム4乃至5の期間)、第一の解像度変換部3か
らのデジタル映像信号が出力される。それゆえ、画像が
静止状態になった後、第二の解像度変換部4からの解像
度変換終了信号Mが検出される前に、動状態に戻る場合
は、第一の解像度変換部3からの出力のままである。
【0039】さらに、動き検出部5が、フレーム9で再
度画像の動きを検出する(Hレベルになる)と、切替制
御部7は、再び、スイッチ部6のA端子を選択し、第一
の解像度変換部3からの出力がスイッチ部6から出力さ
れる。このような動作により、画像の動きに応じて最適
な解像度変換が行われる。
【0040】ここで、上記図2(c)における解像度変
換終了信号Mは、必ずしも必須の信号ではない。例え
ば、画像検出部5によって画像の静止が検出されてか
ら、あらかじめ設定された所定時間経過後にまだ画像の
静止状態が検出されていれば、切替制御部7はスイッチ
部6の端子を切り替えてもよい。
【0041】また、画像が静止状態になり、スイッチ部
6からの出力が、B端子即ち第二の解像度変換部4から
の出力に切り替えられた後、再度動きが検出されるま
で、画像をフリーズしてもよい。即ち、画像の動きが検
出されない間、表示部9に表示される画像として、第二
の解像度変換部4から順次出力されるデータによる画像
を使わず、B端子に切り替えられたときに第二の解像度
変換部4から出力されたデータによる画像を用いてもよ
い。
【0042】また、スイッチ部6の選択端子をA端子か
らB端子に切り替えるのは、動き検出部5により画像の
静止状態が検出され、第二の解像度変換部4にある解像
度変換が終了した後、動き検出部5が継続して静止状態
を検出していればよく、図2に示した例に限定されるも
のではない。
【0043】また、本発明の実施の形態における表示装
置は、第二の解像度変換手法よりさらに高画質の画像が
得られるが、解像度変換処理時間がさらに長くなる第三
の解像度変換部を備えていてもよい。この場合、画像の
静止状態において、一旦、解像度変換処理は、高画質が
得られる第二の解像度変換手法に切り替えられた後、さ
らに、静止状態が所定時間継続している場合、より高画
質が得られる第三の解像度変換法に切り替えられてもよ
い。
【0044】さらに、動き検出部5により動き検出する
領域は画面全体(1フレーム)に限られない。例えば、
パーソナルコンピュータのモニタ画面に複数のウインド
ウが表示され、1つのウインドウには静止画像が表示さ
れ、1つのウインドウには動画像が表示されている場
合、ウインドウ毎に、解像度変換手法が切り替えられて
もよい。
【0045】また、上記実施の形態における映像信号上
の画像の動きとは、映像信号に含まれる被写体の動きの
ほかに、電子ズームやスクロールのように、映像信号の
画面上での動きも含まれる。
【0046】さらに、上記実施の形態では、説明を簡単
にするため、画像入出力方式をプログレッシブ方式とし
て説明したが、この方式に限られず、例えば、インター
レース方式など他の方式であってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上、本発明によれば、映像信号上の画
像の動きに応じて、解像度変換手法が切り替えられる。
即ち、映像信号が動画像信号である場合、リアルタイム
での解像度変換処理が実行され、映像信号が静止画像信
号である場合は、高画質が得られる解像度変換手法によ
る解像度変換処理に切り替えられるので、高画質の静止
画像が得られる。従って、映像信号上の画像の動きに応
じ、人間の視覚認識特性に適応した最適な解像度変換手
法による解像度変換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における表示装置のブロッ
ク構成図である。
【図2】本発明の実施の形態における表示装置の動作を
説明するための図である。
【図3】従来の表示装置の簡単な模式図である。
【図4】再近傍法を説明するための図である。
【図5】線形内挿法を説明するための図である。
【図6】キュービックコンボリュージョン法を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 A/D変換部 3 第一の解像度変換部 4 第二の解像度変換部 5 動き検出部 6 スイッチ部 7 切替制御部 8 表示制御部 9 表示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された映像信号の解像度を変換し、解
    像度変換された映像信号の画像表示を行う表示装置にお
    いて、 映像信号上の画像の動きを検出する動き検出部と、 第一の解像度変換手法を用いて、映像信号を解像度変換
    処理する第一の解像度変換部と、 前記第一の解像度変換手法より高品質な画像が得られる
    第二の解像度変換手法を用いて、映像信号を解像度変換
    処理する第二の解像度変換部と、 前記動き検出部により検知される映像信号上の画像の動
    きに応じて、前記第一の解像度変換部からの出力と前記
    第二の解像度変換部からの出力とを切り替える切替制御
    部とを備えることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記第一の解像度変換部は、入力される映像信号をリア
    ルタイムに解像度変換処理し、前記第二の解像度変換部
    は、非リアルタイムに解像度変換処理することを特徴と
    する表示装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記切替制御部は、映像信号上の画像が動状態の場合、
    前記第一の解像度変換部からの出力を選択し、映像信号
    上の画像が動状態から静止状態に変化した場合、前記第
    二の解像度変換部による映像信号の解像度変換処理が終
    了するまで、前記第一の解像度変換部からの出力を選択
    し、前記第二の解像度変換部による解像度変換処理が終
    了すると、静止状態の間、前記第二の解像度変換部から
    の出力を選択することを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】入力された映像信号の解像度を変換し、解
    像度変換された映像信号の画像表示を行う画像表示方法
    において、 映像信号上の画像の動きを検出する検出ステップと、 第一の解像度変換手法を用いて、映像信号を解像度変換
    処理する第一の変換ステップと、 前記第一の解像度変換手法より高品質な画像が得られる
    第二の解像度変換手法を用いて、映像信号を解像度変換
    処理する第二の変換ステップと、 検出される映像信号上の画像の動きに応じて、前記第一
    の変換ステップにより解像度変換処理された映像信号
    と、前記第二の変換ステップにより解像度変換処理され
    た映像信号とを切り替える切替ステップとを備えること
    を特徴とする画像表示方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記第一の変換ステップは、入力される映像信号をリア
    ルタイムに解像度変換処理し、前記第二の変換ステップ
    は、非リアルタイムに解像度変換処理することを特徴と
    する画像表示方法。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記切替ステップは、映像信号上の画像が動状態である
    場合、前記第一の変換ステップにより解像度変換処理さ
    れた映像信号を選択し、映像信号上の画像が動状態から
    静止状態へ変化した場合、前記第二の変換ステップによ
    る映像信号の解像度変換処理が終了するまで、前記第一
    の変換ステップにより解像度変換処理された映像信号を
    選択し、前記第二の変換ステップによる映像信号の解像
    度変換処理が終了すると、静止状態の間、前記第二の変
    換ステップにより解像度変換処理された映像信号を選択
    することを特徴とする画像表示方法。
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