JP2000180576A - 反射体制御型原子炉 - Google Patents

反射体制御型原子炉

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JP2000180576A
JP2000180576A JP10362768A JP36276898A JP2000180576A JP 2000180576 A JP2000180576 A JP 2000180576A JP 10362768 A JP10362768 A JP 10362768A JP 36276898 A JP36276898 A JP 36276898A JP 2000180576 A JP2000180576 A JP 2000180576A
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coolant
reflector
core
reactor
secondary coolant
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JP10362768A
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Naruhito Kondo
成仁 近藤
Hisato Matsumiya
壽人 松宮
Norihiko Iida
式彦 飯田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】1次冷却材の熱および流動等を利用して原子炉
自体において直接に蒸気または電気を発生させることが
でき、それにより従来必要とされていた多数の伝熱管等
の構造材の減少あるいは削除を可能とし、経済性の向
上、システムの単純化およびメンテナンスの容易化等を
図る。 【解決手段】原子炉容器22の内部に、炉心23と、炉
心23を囲む中性子遮蔽体26と、これら炉心23と中
性子遮蔽体26との間に配置する可動式の中性子反射体
24とを設ける。中性子遮蔽体26の移動によって炉心
23からの中性子の漏洩を調整して、炉心23の反応度
を制御する。原子炉容器22内に導入した2次冷却材3
1を1次冷却材21と熱交換させる。原子炉容器22の
2次冷却材31の導入部に、1次冷却材21と2次冷却
材31とが熱電素子モジュール42の高低温度側で隣接
して流れる流路とを有し、各流路に流れる1次,2次冷
却材21,31間の熱交換を行わせ、温度差に基づいて
発電を行う熱電発電器28を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液体金属を
冷却材とし、原子炉容器内の炉心周囲部に設けた中性子
反射体の移動によって炉心の反応度を制御するようにし
た反射体制御型原子炉に係り、特に原子炉容器内で直
接、発電または蒸気発生等を行えるようにした反射体制
御型原子炉に関する。
【0002】
【従来の技術】中性子反射体の移動によって炉心の反応
度を制御する反射体制御型原子炉は、炉心内部に制御棒
を挿入する型式のものに比べて保守性、安全性等の面で
優れていることから、比較的小出力の発電用として近年
着目されている。
【0003】この反射体制御型原子炉の従来の一般的な
構成について、図10および図11を参照して説明す
る。図10は全体構成図であり、図11は炉心部の横断
面図である。
【0004】図10に示すように、原子炉容器1の内部
中央に炉心2が設けられ、この炉心2の周囲に中性子反
射体3が配置されている。中性子反射体3は、その上部
に設けられた反射体駆動装置4によって上下方向に移動
できるようになっている。また、中性子反射体3の周囲
には中性子遮蔽体5が配置されている。さらに中性子遮
蔽体5の上方には1次循環ポンプ6と中間熱交換器7と
が設置されている。これらの機器の周囲は、例えば液体
金属からなる1次冷却材8で満たされている。中間熱交
換器7の内部には伝熱管7aが設けてあり、この伝熱管
7aは液体金属からなる2次冷却材10で満たされてい
る。2次冷却材10は蒸気発生器11と2次ポンプ9と
に配管12を介して接続されている。蒸気発生器11に
は、2次冷却材10との熱交換より蒸気を発生させるた
めの蒸気系13が接続されている。
【0005】炉心2は、図11に示すように、円筒状の
炉心バレル16の内側に複数本、例えば18本の断面六
角形状の燃料集合体14を稠密に配置した構成とされ、
炉心バレル16の中心位置には、運転時に上方に引き抜
かれる中性子吸収棒15が配置されている。
【0006】炉心バレル16の外側には、一定の径方向
間隔をあけてこれと同心状配置で円筒状の隔壁17が設
けられ、これら炉心バレル16と隔壁17との間の空間
が中性子反射体3の移動領域18とされ、この移動領域
18内で炉心2の運転時に中性子反射体3を上下方向に
移動できるようになっている。
【0007】このような構成において、図10に矢印a
で示すように、1次冷却材8は隔壁17の内側をその下
方から上向きに流れ、その途中で炉心2に入り、核分裂
によって生じた熱を奪って温度上昇する。そして、その
温度上昇した1次冷却材8は、中間熱交換器7の内部に
流入して2次冷却材10との熱交換を行い、それによっ
て冷却された後、中間熱交換器7の下方に流出し、その
後1次循環ポンプ6によって下降流となり、隔壁17の
外周側を通って炉心2の下部に回り込み、再び炉心2に
導入される。
【0008】一方、中間熱交換器7で加熱された2次冷
却材10は矢印bで示すように、2次ポンプ9によって
配管12を通って蒸気発生器11に送られ、蒸気系13
との熱交換によって冷却され、再度2次ポンプ9によっ
て原子炉容器1内の中間熱交換器7に導かれる。蒸気系
13で発生した蒸気は図示しないタービンに循環し、タ
ービン回転により発電が行わる。
【0009】なお、中性子遮蔽体5は、原子炉容器1の
中性子照射量をプラント寿命に亘って所定値以下に制限
するものであり、原子炉容器1と隔壁17との間に配置
された複数の遮蔽体要素によって構成されている。
【0010】そして、炉心バレル16と隔壁17との間
の移動領域18に設けた中性子反射体3を反射体駆動装
置4によって、その移動領域18内で上下方向に移動さ
せることにより、炉心21からの中性子の漏洩を調整し
て、炉心2の反応度を調整するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の反射体移動型原子炉においては、その原子炉内で単
に1次冷却材8と2次冷却材10との熱交換を行い、こ
れによって加熱された2次冷却材10を外部の蒸気発生
器11に導き、そこで蒸気系13との熱交換によって蒸
気を発生させた後、その蒸気を用いた発電を行うように
なっている。
【0012】このため、中間熱交換器7、蒸気発生器1
1、蒸気系13、タービン等が必須の構成要素となって
おり、これら中間熱交換器7、蒸気発生器11、タービ
ンおよび付随する多くの配管等によって構成が複雑とな
り、経済性の悪化やシステムの複雑さ、タービン等の回
転機器のメンテナンス等の課題があった。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、1次冷却材の熱および流動等を利用して原子炉
自体において直接に蒸気または電気を発生させることが
でき、それにより従来必要とされていた多数の伝熱管等
の構造材の減少あるいは削除を可能とし、経済性の向
上、システムの単純化およびメンテナンスの容易化等が
図れる反射体制御型原子炉を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、1次冷却材を収容する原子炉
容器の内部に、炉心と、この炉心を囲む中性子遮蔽体
と、これら炉心と中性子遮蔽体との間に配置する可動式
の中性子反射体とを設け、前記中性子反射体の移動によ
って前記炉心からの中性子の漏洩を調整して、その炉心
の反応度を調整するとともに、前記原子炉容器内に導入
した2次冷却材を前記1次冷却材と熱交換させる反射体
制御型原子炉において、前記原子炉容器の2次冷却材導
入部に、前記1次冷却材と2次冷却材とが熱電素子モジ
ュールの高温度側と低温度側とで隣接して流れる流路と
を有し、前記各流路に流れる前記1次,2次冷却材間の
熱交換を行わせるとともにそれらの温度差に基づいて発
電を行う熱電発電器を設けたことを特徴とする反射体制
御型原子炉を提供する。
【0015】請求項2の発明では、請求項1記載の反射
体制御型原子炉において、熱電発電器の高温側の流路は
1次冷却材と共存性の高い材料によって構成されるとと
もに、低温側の流路は2次冷却材と共存性の高い材料に
よって構成されていることを特徴とする反射体制御型原
子炉を提供する。
【0016】請求項3の発明では、請求項1または2記
載の反射体制御型原子炉において、熱電発電器内の1次
冷却材および2次冷却材の各流路を囲む壁は、原子炉運
転温度範囲内において電気的絶縁性が高い材料により構
成されていることを特徴とする反射体制御型原子炉を提
供する。
【0017】請求項4の発明では、請求項1から3まで
のいずれかに記載の反射体制御型原子炉において、熱電
発電器の熱電素子モジュールは、n型半導体、p型半導
体およびこれらの半導体を電気的に直列に接続する電極
により構成される熱電素子と、この熱電素子の両面に設
けられ、前記熱電素子の熱膨張およびその熱膨張により
発生する熱応力ならびに1次冷却材および2次冷却材の
流路に生じる流体圧力を緩和するためのコンプライアン
トパッドと、このコンプライアンドパッドの外側に設け
られた電気的な絶縁体とにより、層状に構成されている
ことを特徴とする反射体制御型原子炉を提供する。
【0018】請求項5の発明では、請求項1から4まで
のいずれかに記載の反射体制御型原子炉において、1次
冷却材は液体金属、不活性ガスまたは二酸化炭素である
ことを特徴とする反射体制御型原子炉を提供する。
【0019】請求項6の発明では、請求項1から4まで
のいずれかに記載の反射体制御型原子炉において、2次
冷却材は1次冷却材よりも低温の液体金属、溶融塩、不
活性ガスまたは二酸化炭素であることを特徴とする反射
体制御型原子炉を提供する。
【0020】請求項7の発明では、請求項1から4まで
のいずれかに記載の反射体制御型原子炉において、1次
冷却材が液体金属または溶融塩であり、かつ2次冷却材
が溶融塩、不活性ガス、二酸化炭素、水または空気であ
ることを特徴とする反射体制御型原子炉を提供する。
【0021】請求項8の発明では、請求項1から5まで
のいずれかに記載の反射体制御型原子炉において、2次
冷却材は液体金属であり、かつ前記2次冷却材は原子炉
容器の外部に設けた冷却器を介して3次冷却材によって
冷却される構成とされていることを特徴とする反射体制
御型原子炉を提供する。
【0022】請求項9の発明では、請求項8記載の反射
体制御型原子炉において、2次冷却材が液体金属または
溶融塩であり、2次冷却材の冷却のための3次冷却材が
溶融塩、不活性ガス、二酸化炭素、水または空気である
ことを特徴とする反射体制御型原子炉を提供する。
【0023】請求項10の発明では、請求項8記載の反
射体制御型原子炉において、2次冷却材および3次冷却
材が不活性ガス、二酸化炭素、水または空気であること
を特徴とする反射体制御型原子炉を提供する。
【0024】請求項11の発明では、請請求項5から1
0までのいずれかに記載の反射体制御型原子炉におい
て、不活性ガスは、窒素ガスまたはアルゴンガスである
ことを特徴とする反射体制御型原子炉を提供する。
【0025】請求項12の発明では、液体または気体か
らなる1次冷却材を収容する原子炉容器の内部に、炉心
と、この炉心を囲む中性子遮蔽体と、これら炉心と中性
子遮蔽体との間に配置する可動式の中性子反射体とを設
け、前記中性子反射体の移動によって前記炉心からの中
性子の漏洩を調整して、その炉心の反応度を制御すると
ともに、前記原子炉容器内に導入した2次冷却材を前記
1次冷却材と熱交換させる反射体制御型原子炉におい
て、前記原子炉容器に、気体または液体からなる2次冷
却材を導入して前記1次冷却材との直接接触により熱交
換を行わせる直接接触式熱交換器と、この熱交換器で前
記1次冷却材との熱交換によって加熱された気体状態の
2次冷却材を取出すための2次冷却材出口部とを設けた
ことを特徴とする反射体制御型原子炉を提供する。
【0026】請求項13の発明では、請求項12記載の
反射体制御型原子炉において、直接接触式熱交換器は原
子炉容器の内部に配置し、さらに前記原子炉容器の内部
には、2次冷却材中に随伴する1次冷却材を前記2次冷
却材から分離する1次冷却材除去装置と、前記1次冷却
材中に随伴する前記2次冷却材を前記1次冷却材から分
離する2次冷却材分離装置とを設けたことを特徴とする
反射体制御型原子炉を提供する。
【0027】請求項14の発明では、請求項12または
13に記載の反射体制御型原子炉において、原子炉容器
内に、1次冷却材を炉心に強制的に循環させる1次冷却
材循環用ポンプを設けたことを特徴とする反射体制御型
原子炉を提供する。
【0028】請求項15の発明では、請求項12または
13に記載の反射体制御型原子炉において、原子炉容器
は反射体の外周側に配置された筒状の隔壁を有し、この
隔壁の外周側に、2次冷却材との熱交換によって冷却さ
れた1次冷却材がその熱交換前の前記1次冷却材との密
度差により下降流となって炉心に自然循環する1次冷却
材下降領域を形成したことを特徴とする反射体制御型原
子炉を提供する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る反射体制御型
原子炉の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0030】第1実施形態(図1〜図8) 本実施形態の反射体制御型原子炉は、原子炉容器内に熱
電発電器を設け、原子炉内で直接発電を行うようにした
ものである。
【0031】図1は原子炉全体の構成を示す断面図であ
り、図2は図1のA−A線拡大断面図(横断面図)であ
る。
【0032】これらの図に示すように、本実施形態の反
射体制御型原子炉20は、1次冷却材21を収容する原
子炉容器22の内部に、炉心23を有し、この炉心23
の周囲部に同心的に設けられた割筒状の中性子反射体2
4が反射体駆動装置24aによってそれぞれ上下方向に
移動できるようになっている。そして、炉心23および
中性子反射体24の外周側には円筒状の隔壁25が設け
られ、この隔壁25の内周側が中性子反射体24の移動
領域とされるとともに、炉心23で加熱される1次冷却
材21が上昇する領域とされている。一方、隔壁25の
外周側は1次冷却材21の下降する領域となっており、
この領域には中性子遮蔽体26および1次冷却材循環用
のポンプ27が設けられている。以上の構成について
は、上述した従来例と特に変りがなく、それらの説明は
省略する。
【0033】本実施形態では、ポンプ27の上方の領域
に、従来の中間熱交換器に代えて、熱電発電器28が原
子炉容器22の周方向に沿って複数、例えば4基設置さ
れている。これらの熱電発電器28は図2に示すよう
に、例えば横断面が略四角形状の熱電発電器ベッセル2
9内に熱電発電器本体30を収納した構成となってお
り、この熱電発電器本体30内に流通する1次冷却材2
1と後述する2次冷却材31との熱交換によって直接、
発電を行うようになっている。
【0034】以下、熱電発電器28の構成について、図
3〜図7も参照して詳しく説明する。
【0035】図3は熱電発電器28の構成を示す斜視図
であり、図4はその縦断面図である。これらの図に示す
ように、熱電発電器ベッセル29は上下端部が開口し、
その内側に収容した熱電発電器本体30にその周囲部か
ら2次冷却材31を例えば蛇行流として通過させる低温
側流路32を有する構成となっている。即ち、この低温
側流路32は上下方向に仕切壁33で仕切られ、下部に
連設した2次冷却材の入口配管34から導入された2次
冷却材31が、仕切り壁33により蛇行流となって熱電
発電器本体30を通過した後、低温側流路32の上部に
連設した2次冷却材出口配管35から炉外に導出される
ようになっている。
【0036】なお、図1に示すように、2次冷却材入口
配管34および2次冷却材出口配管35は、原子炉容器
22の外部に設けた冷却器36に、ポンプ37を有する
2次冷却材配管38を介して接続されている。この冷却
器36は、3次冷却系配管39を流通する3次冷却材4
0との熱交換によって、2次冷却材31の冷却を行うよ
うになっている。
【0037】再び熱電発電器28について説明する。図
3および図4に示すように、熱電発電器本体30は、複
数の本体構成ブロック41を上下に積層したもので、各
本体構成ブロック41は、その内部に1次冷却材21を
上方から下方に流通させることができる1次冷却材流路
孔45aと、2次冷却材31を横方向に流通させること
ができる2次冷却材流路孔45bとを有する構成となっ
ている。
【0038】図5は本体構成ブロック41を拡大して示
す斜視図である。図6は図5に示した本体構成ブロック
41の構成要素である熱電素子モジュール42をさらに
拡大して示す断面図であり、図7は熱電素子モジュール
42の組立て構成を示す分解斜視図である。
【0039】図5に示すように、本体構成ブロック41
は、複数の平板状の熱電素子モジュール42を縦スペー
サ43および横スペーサ44を介して間隔的に接合する
ことで、ブロック状に構成されている。即ち、等間隔で
平行に配列された複数の熱電子素子モジュール42間の
間隙部のうち、例えば縦方向に沿う両端位置の1つおき
の間隙部に、縦スペーサ43を嵌込んで固定することで
上下方向に沿う1次冷却材流路孔45aを形成するとと
もに、他の1つおきの間隙部の横方向に沿う両端位置お
よび中間位置に、横スペーサ44を嵌込んで固定するこ
とで、横方向に沿う2次冷却材流路孔45bを形成して
ある。なお、各スペーサ43,44は電気的絶縁性を持
つ材料によって構成されている。
【0040】また、各熱電素子モジュール42は、例え
ば各隅角部に設けたモジュール間リード46によって互
いに電気的に接続するとともに、両端配置の熱電素子モ
ジュール42(42a,42b)にプラス(+)側電流
端子47およびマイナス(−)側電流端子48をそれぞ
れ突設してある。
【0041】そして、図3および図4に示すように、上
下に積層された本体構成ブロック41が相互に各端子4
7,48を介して電気的に接合され、さらに最上端に位
置する本体構成ブロック41(41a)の上端の各端子
47,48に(+)側電流端子管49および(−)側電
流端子管50がそれぞれ接続され、これらの各端子管4
9,50が炉外の図示しな送配電設備に導かれている。
【0042】さらに、熱電素子モジュール42の構成を
詳しく説明する。図6および図7に示すように、熱電素
子モジュール42はn型半導体51とp型半導体52と
を熱的に並列かつ電気的に直列に多数接続した構成のも
のである。n型半導体51とp型半導体52とは、その
外側に設けた1対の電極53により電気的に直列に接続
されており、これらの両外側には電気絶縁のための絶縁
体54がそれぞれ設置されている。さらに各絶縁体54
の両外側には、熱膨張、熱応力、1次冷却体21および
2次冷却体31からの圧力等に対するクッションの役割
を果すコンプライアントパッド55が設置されている。
さらに、熱電素子モジュール42の高温側に配置される
コンプライアントパッド55の外側には、1次冷却材2
1と共存性の高い材料からなる高温用外側板56が設け
られ、また熱電素子モジュール42の低温側に配置され
るコンプライアントパッド55の外側には2次冷却材3
1と共存性の高い材料からなる低温用外側板57が設け
られ、これにより化学変化、腐蝕等の防止が図られてい
る。
【0043】なお、本発明において、n型半導体51お
よびp型半導体52の配置は図6および図7に示した配
置に限定されるものではない。
【0044】上述した構成の熱電素子モジュール42を
例えば横方向に6体、間隔的に対向させ、かつ縦方向に
2段積層として構成したものが、図5に示した本体構成
ブロック41であり、さらにこの本体構成ブロック41
を2体、縦方向に重ねたものが、図4に示した熱電発電
器28である。即ち、図4および図5において、1次冷
却材21が流れる1次冷却材流路孔45aの壁面が、高
温用外側板56によって構成され、また2次冷却材31
が流れる2次冷却材流路孔45bの壁面が、低温用外側
板57によって構成されている。そして、1次冷却材2
1が1次冷却材流路孔45aを通る際、2次冷却材流路
孔45bを流れる2次冷却材31と熱交換される。この
際に熱電素子モジュール42内に発生する熱流束により
直流電流が発生するものである。
【0045】各熱電素子モジュール42はモジュール間
リード46によって電気的に直列に接続されているの
で、発生した直流電流は(+)側電流端子47および
(+)側電流端子管49、ならびに(−)側電流端子4
8および(−)側電流端子管50により外部に取り出さ
れる。なお、各熱電素子モジュール42間の流路孔45
a,45bの間隔は電気的絶縁性を持つ材料により構成
される縦スペーサ43および横スペーサ44により確保
されているので、モジュール間リード46は各スペーサ
43,44内に設置されていてもよい。
【0046】以上の構成において、1次冷却材21とし
ては、液体金属(例えばNa,NaK,Pb,Pb−B
i合金,Ga,Ga−In合金,Ga−Pb合金,Ga
−Sn合金等)、溶融塩(例えばLi塩化物、K塩化物
等の混合物)、窒素ガスまたはアルゴンガス等の不活性
ガスまたは二酸化炭素等が適用されている。
【0047】また、2次冷却材としては、1次冷却材よ
りも低温の前記同様の液体金属、溶融塩、不活性ガス、
または二酸化炭素、水(真水、海水等)または空気等が
適用されている。
【0048】さらに、2次冷却材31の冷却のための3
次冷却材しては、前記同様の溶融塩、不活性ガス、二酸
化炭素、水または空気等が適用されている。
【0049】また、熱電発電器28の高温側の流路を構
成する、1次冷却材21と共存性の高い材料としては、
例えばステンレス鋼等が適用され、低温側の流路を構成
する、2次冷却材31と共存性の高い材料としては低炭
素鋼、ステンレス鋼等が適用されている。
【0050】さらにまた、熱電子素子モジュール42の
外側板56,57等の1次冷却材21および2次冷却材
31の各流路を囲む壁は、原子炉運転温度範囲内におい
て電気的絶縁性が高い材料、例えば雲母、アルミナその
他のセラミックス等により構成されている。
【0051】次に作用を説明する。
【0052】図1に矢印aで示すように、1次冷却材2
1はポンプ27によって炉心23に流入する。発熱して
いる炉心23によって1次冷却材21は炉心23を通過
中に加熱され、炉心23から高音になって隔壁25の内
周側に沿う上昇流として流出する。高温になった1次冷
却材21は隔壁25の上端を超えた位置から下降流とな
って熱電発電器28に導かれ、熱電発電器28内で低温
の2次冷却材31との熱交換によって冷やされて、下方
に流出する。このとき、高温の1次冷却材21と低温の
2次冷却材31との温度差を起電力として、熱電発電器
28内の熱電素子モジュール42により発電が行われ
る。熱交換後に低温となった1次冷却材21はポンプ2
7によって中性子遮蔽体26を通過し、炉心23に下方
から再び流入する。
【0053】一方、熱交換した後の高温になった2次冷
却材31は、2次冷却材配管38を通って冷却器36に
循環し、ここで3次冷却材40と熱交換され、低温とな
った2次冷却材31はポンプ37によって再度熱電発電
器28に導かれる。
【0054】本実施形態によれば、原子炉内で直接発電
が行えるので、従来のタービン等、発電のための水蒸気
系が不要となり、発電部に動的機器を用いることなく殆
ど静的機器によって構成することができる。したがっ
て、構成が簡易となり、メンテナンスも容易となり、耐
用寿命も長期化でき、また、システムも単純化でき、経
済性の向上も図れるようになる。
【0055】第2実施形態(図8,図9) 本実施形態の反射体制御型原子炉は、原子炉自体におい
て直接蒸気を発生させるようにしたものであり、図8は
原子炉全体の構成を示す断面図である。
【0056】図8に示すように、本実施形態の反射体制
御型原子炉20は、1次冷却材21を収容する原子炉容
器22の内部に、炉心23を有し、この炉心23の周囲
部に同心的に設けられた割筒状の中性子反射体24が反
射体駆動装置24aによってそれぞれ上下方向に移動で
きるようになっている。そして、炉心23および中性子
反射体24の外周側には円筒状の隔壁25が設けられ、
この隔壁25の内周側が中性子反射体24の移動領域と
されるとともに、炉心23で加熱される1次冷却材21
が上昇する領域とされている。一方、隔壁25の外周側
は1次冷却材21の下降する領域となっており、この領
域には中性子遮蔽体26および1次冷却材循環用のポン
プ27が設けられている。以上の構成については、上述
した従来例と特に変りがなく、それらの説明は省略す
る。
【0057】このような構成の下で、本実施形態では、
原子炉容器内22の上部に、2次冷却材を導入して1次
冷却材21との直接接触により熱交換を行わせる直接接
触式熱交換器61が設けてある。
【0058】この直接接触式熱交換器61は、1次冷却
材21が上昇する炉心上方の隔壁25で囲まれた領域に
2次冷却材31を噴射するノズル型の構成とされてい
る。即ち、この熱交換器61は、炉外に設けた図示しな
い2次冷却材供給源に2次冷却材供給配管62を介して
接続された、多数の噴出孔63を有する環状のノズル体
64として構成されている。このノズル体64に、2次
冷却材供給源から2次冷却材として例えば水65が供給
され、水65はノズル体64の噴出孔63から1次冷却
材21中に噴出され、1次冷却材21との熱交換によっ
て加熱されて蒸気66となり、浮力によって原子炉容器
22の上方に向って移動するようになっている。なお、
1次冷却材21としては、前記第1実施形態と同様のも
のが適用されている。また、2次冷却材としては水65
に代え、不活性ガス等の気体を適用することも可能であ
る。
【0059】原子炉容器22には、1次冷却材21液面
よりも高い配置で、1冷却材除去装置67と、2次冷却
材出口部としての蒸気出口68とが上方に向って順次に
配設されている。
【0060】1次冷却材除去装置67は、例えば複数枚
の上面凸状の折曲板69のそれぞれ異なる位置に、蒸気
流通用の小孔70を設けた構成のもので、熱交換器61
で発生した蒸気(気泡)66中に随伴して上昇する1次
冷却材21を折曲板69の下面によって流通阻止するこ
とで、蒸気66から分離するようになっている。
【0061】蒸気出口68には、図示しない蒸気配管を
介して蒸気タービンが接続され、蒸気66をその蒸気タ
ービンに供給して発電用動力を得るようにしてある。
【0062】前述した隔壁25の上端は、1次冷却材2
1の液面よりも低位置に設定されており、1次冷却材2
1は水との熱交換によって冷却された後、隔壁25の外
周側の領域に移動し、冷却による密度差に基づき、自重
によって下方に流動する。そこで、この隔壁25の周囲
の領域の上部には、1次冷却材121中に随伴して下降
する2次冷却材31としての蒸気66を1次冷却材21
から分離する2次冷却材分離装置71が設けてある。
【0063】この1次冷却材分離装置71は、例えば原
子炉容器22の内面と隔壁25の外面の対向部分にそれ
ぞれ突出した水平で、かつ互いに段違いの高さに配置さ
れた流れ規制板72,73によって構成されている。そ
して、これらの流れ規制板72,73によって1次冷却
材21が蛇行流となって流下する際に、例えば気泡とな
って随伴した蒸気66が除去されるようになっている。
この2次冷却材分離装置71の下方に、前述した1次冷
却材循環用ポンプ27が設けてある。
【0064】次に、作用について説明する。
【0065】1次冷却材21はポンプ27によって炉心
23に流入する。発熱している炉心23によって1次冷
却材21はその炉心23を通過する間に加熱され、高温
になって上方に流出される。
【0066】一方、原子炉容器22内には、その上部に
設けられたノズル体64から2次冷却材として水65を
注入し、注入した水65は高温になった1次冷却材21
と直接接触して加熱され、液体から蒸気になる。発生し
た蒸気66は気泡となって上昇し、蒸気出口68に向っ
て上昇する。
【0067】蒸気66はその上昇途中で1次冷却材除去
装置67を通過し、ここで蒸気66に随伴した1次冷却
材21が除去される。1次冷却材21が除去された蒸気
66は図示しない蒸気タービンに供給される。その後、
蒸気66は図示しない復水器によって水に戻され、低温
となって再度、2次冷却材供給配管を介して原子炉容器
22の上部に送られ、ノズル体64から1次冷却材21
に注入される。
【0068】一方、水65と熱交換された一次冷却材2
1は密度差によって蒸気66から分離され、一部残留し
た蒸気66については2次冷却材分離装置71によって
除去され、その後ポンプ27によって流下され、中性子
遮蔽体26を通過して炉心23に流入する。
【0069】このような構成の本実施形態によれば、1
次冷却材21と、2次冷却材としての水65とを直接接
触させて熱交換するため、伝熱管等の複雑な構造を採用
することなく、熱交換が行え、しかも蒸気66を原子炉
20から直接発生させることができる。
【0070】したがって、従来構成に比して設備が著し
く簡易となり、また伝熱管等の破損等による故障も生じ
ることがなく、運転性、経済性、保守補修性等が向上で
きる。
【0071】図9は、図8に示した原子炉20の変形例
を示す図である。即ち、この例では、図8に示した1次
冷却材循環用のポンプ27が省略されている。そして、
隔壁25の外周側の領域では、圧力損失が、1次冷却材
21の自重による流下を妨げない値に設定されている。
これにより、2次冷却材31との熱交換によって冷却さ
れた1次冷却材21がその熱交換前の1次冷却材21と
の比重差により下降流となって炉心23に自然循環する
ようになっている。他の構成については、図9に示した
ものと略同様であるから、図8の対応部分に図9と同一
の符号を付して説明を省略する。
【0072】このような構成によれば、前記同様の効果
が奏されることに加え、1次冷却材循環用のポンプを省
略することにより、一層の構成の簡素化が図れるものと
なる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、1次冷
却材の熱および流動等を利用して原子炉自体において直
接に蒸気または電気を発生させることができ、それによ
り従来必要とされていた多数の伝熱管等の構造材の減少
あるいは削除を可能とし、経済性の向上、システムの単
純化およびメンテナンスの容易化等が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による反射体制御型原子
炉の全体構成を示す図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】前記実施形態における熱電発電器の構成を示す
斜視図。
【図4】図3に示した熱電発電器の断面図。
【図5】図3および図4に示した熱電発電器の本体構成
ブロックを示す拡大斜視図。
【図6】図5に示すブロックの要素となる熱電素子モジ
ュールの構成を示す拡大断面図。
【図7】図5に示すブロックの要素となる熱電素子モジ
ュールの構成を示す分解斜視図。
【図8】本発明の第2実施形態による反射体制御型原子
炉の全体構成を示す図。
【図9】図8の変形例を示す図。
【図10】従来の反射体制御型原子炉を示す構成図。
【図11】図10のB−B線断面図。
【符号の説明】
20 反射体制御型原子炉 21 1次冷却材 22 原子炉容器 23 炉心 24 中性子反射体 24a 反射体駆動装置 25 隔壁 26 中性子遮蔽体 27 ポンプ(1次冷却材循環用) 28 熱電発電器 29 熱電発電器ベッセル 30 熱電発電器本体 31 2次冷却材 32 低温側流路 33 仕切壁 34 入口配管 35 2次冷却材出口配管 36 冷却器 37 ポンプ 38 2次冷却材配管 39 3次冷却系配管 40 3次冷却材 41,41a 本体構成ブロック 42,42a,42b 熱電素子モジュール 43 縦スペーサ 44 横スペーサ 45a 1次冷却材流路孔 45b 2次冷却材流路孔 46 モジュール間リード 47 プラス(+)側電流端子 48 マイナス(−)側電流端子 49 (+)側電流端子管 50 (−)側電流端子管 51 n型半導体 52 p型半導体 53 電極 54 絶縁体 55 コンプライアントパッド 56 高温用外側板 57 低温用外側板 61 直接接触式熱交換器 62 2次冷却材供給配管 63 噴出孔 64 ノズル体 65 水 66 蒸気 67 1冷却材除去装置 68 蒸気出口 69 層状折曲板 70 小孔 71 1次冷却材分離装置 72,73 規制板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21D 7/04 G21D 7/04 H01L 35/32 H01L 35/32 A

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次冷却材を収容する原子炉容器の内部
    に、炉心と、この炉心を囲む中性子遮蔽体と、これら炉
    心と中性子遮蔽体との間に配置する可動式の中性子反射
    体とを設け、前記中性子反射体の移動によって前記炉心
    からの中性子の漏洩を調整して、その炉心の反応度を調
    整するとともに、前記原子炉容器内に導入した2次冷却
    材を前記1次冷却材と熱交換させる反射体制御型原子炉
    において、前記原子炉容器の2次冷却材導入部に、前記
    1次冷却材と2次冷却材とが熱電素子モジュールの高温
    度側と低温度側とで隣接して流れる流路とを有し、前記
    各流路に流れる前記1次,2次冷却材間の熱交換を行わ
    せるとともにそれらの温度差に基づいて発電を行う熱電
    発電器を設けたことを特徴とする反射体制御型原子炉。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反射体制御型原子炉にお
    いて、熱電発電器の高温側の流路は1次冷却材と共存性
    の高い材料によって構成されるとともに、低温側の流路
    は2次冷却材と共存性の高い材料によって構成されてい
    ることを特徴とする反射体制御型原子炉。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の反射体制御型原
    子炉において、熱電発電器内の1次冷却材および2次冷
    却材の各流路を囲む壁は、原子炉運転温度範囲内におい
    て電気的絶縁性が高い材料により構成されていることを
    特徴とする反射体制御型原子炉。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    反射体制御型原子炉において、熱電発電器の熱電素子モ
    ジュールは、n型半導体、p型半導体およびこれらの半
    導体を電気的に直列に接続する電極により構成される熱
    電素子と、この熱電素子の両面に設けられ、前記熱電素
    子の熱膨張およびその熱膨張により発生する熱応力なら
    びに1次冷却材および2次冷却材の流路に生じる流体圧
    力を緩和するためのコンプライアントパッドと、このコ
    ンプライアンドパッドの外側に設けられた電気的な絶縁
    体とにより、層状に構成されていることを特徴とする反
    射体制御型原子炉。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    反射体制御型原子炉において、1次冷却材は液体金属、
    不活性ガスまたは二酸化炭素であることを特徴とする反
    射体制御型原子炉。
  6. 【請求項6】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    反射体制御型原子炉において、2次冷却材は1次冷却材
    よりも低温の液体金属、溶融塩、不活性ガスまたは二酸
    化炭素であることを特徴とする反射体制御型原子炉。
  7. 【請求項7】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    反射体制御型原子炉において、1次冷却材が液体金属ま
    たは溶融塩であり、かつ2次冷却材が溶融塩、不活性ガ
    ス、二酸化炭素、水または空気であることを特徴とする
    反射体制御型原子炉。
  8. 【請求項8】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    反射体制御型原子炉において、2次冷却材は液体金属で
    あり、かつ前記2次冷却材は原子炉容器の外部に設けた
    冷却器を介して3次冷却材によって冷却される構成とさ
    れていることを特徴とする反射体制御型原子炉。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の反射体制御型原子炉にお
    いて、2次冷却材が液体金属または溶融塩であり、2次
    冷却材の冷却のための3次冷却材が溶融塩、不活性ガ
    ス、二酸化炭素、水または空気であることを特徴とする
    反射体制御型原子炉。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の反射体制御型原子炉に
    おいて、2次冷却材および3次冷却材が不活性ガス、二
    酸化炭素、水または空気であることを特徴とする反射体
    制御型原子炉。
  11. 【請求項11】 請請求項5から10までのいずれかに
    記載の反射体制御型原子炉において、不活性ガスは、窒
    素ガスまたはアルゴンガスであることを特徴とする反射
    体制御型原子炉。
  12. 【請求項12】 液体または気体からなる1次冷却材を
    収容する原子炉容器の内部に、炉心と、この炉心を囲む
    中性子遮蔽体と、これら炉心と中性子遮蔽体との間に配
    置する可動式の中性子反射体とを設け、前記中性子反射
    体の移動によって前記炉心からの中性子の漏洩を調整し
    て、その炉心の反応度を制御するとともに、前記原子炉
    容器内に導入した2次冷却材を前記1次冷却材と熱交換
    させる反射体制御型原子炉において、前記原子炉容器
    に、気体または液体からなる2次冷却材を導入して前記
    1次冷却材との直接接触により熱交換を行わせる直接接
    触式熱交換器と、この熱交換器で前記1次冷却材との熱
    交換によって加熱された気体状態の2次冷却材を取出す
    ための2次冷却材出口部とを設けたことを特徴とする反
    射体制御型原子炉。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の反射体制御型原子炉
    において、直接接触式熱交換器は原子炉容器の内部に配
    置し、さらに前記原子炉容器の内部には、2次冷却材中
    に随伴する1次冷却材を前記2次冷却材から分離する1
    次冷却材除去装置と、前記1次冷却材中に随伴する前記
    2次冷却材を前記1次冷却材から分離する2次冷却材分
    離装置とを設けたことを特徴とする反射体制御型原子
    炉。
  14. 【請求項14】 請求項12または13に記載の反射体
    制御型原子炉において、原子炉容器内に、1次冷却材を
    炉心に強制的に循環させる1次冷却材循環用ポンプを設
    けたことを特徴とする反射体制御型原子炉。
  15. 【請求項15】 請求項12または13に記載の反射体
    制御型原子炉において、原子炉容器は反射体の外周側に
    配置された筒状の隔壁を有し、この隔壁の外周側に、2
    次冷却材との熱交換によって冷却された1次冷却材がそ
    の熱交換前の前記1次冷却材との密度差により下降流と
    なって炉心に自然循環する1次冷却材下降領域を形成し
    たことを特徴とする反射体制御型原子炉。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007068297A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Toshiba Corp ガス発電装置およびガス発電装置と組み合せた燃料電池システム
JP2011095017A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Toshiba Corp 反射体制御原子炉
KR101565816B1 (ko) * 2014-05-15 2015-11-05 한국기계연구원 운동량 제어를 통해 냉각재 상실 차단이 가능한 순환형 원자로
KR101565817B1 (ko) * 2014-05-15 2015-11-05 한국기계연구원 에너지 제어를 통해 냉각재 상실 차단이 가능한 순환형 원자로
JP7485860B2 (ja) 2020-12-08 2024-05-16 上▲海▼核工程研究▲設▼▲計▼院股▲ふん▼有限公司 アルカリ金属原子炉電源

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