JP2000180492A - コンセントチェッカ - Google Patents

コンセントチェッカ

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JP2000180492A JP10361082A JP36108298A JP2000180492A JP 2000180492 A JP2000180492 A JP 2000180492A JP 10361082 A JP10361082 A JP 10361082A JP 36108298 A JP36108298 A JP 36108298A JP 2000180492 A JP2000180492 A JP 2000180492A
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毅 田中
Hiroaki Yamaguchi
博章 山口
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斉 西脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンセントの極性の検査と漏電遮断器の動作テ
ストとを同じ場所で同じ装置を用いて行うことができる
ようにしたコンセントチェッカを提供する。 【解決手段】コンセントに設けた電源電圧極と電源接地
極とにそれぞれ接続可能な端子L,Nと、コンセントに
設けた接地端子に接続可能な端子Eとを備える。また、
人体の一部を接触可能に設けたタッチ電極6を備え、タ
ッチ電極6に人体が接触したときに端子Lにコンセント
の電源電圧極が接続されていると発光ダイオードLED
1が点灯する。発光ダイオードLED2は端子Eが接地
されているときに点灯する。さらに、端子Lが電源電圧
極に接続され端子Eが接地されていると、抵抗R29と
サイリスタSCRとを通して電流が流れ、疑似的に漏電
を発生させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンセントに接続
することにより配線系の異常の有無を検査するコンセン
トチェッカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物の電気工事が終了した後に
はコンセントの極性の検査や漏電遮断器の動作テストを
行う必要がある。コンセントの極性の検査は、コンセン
トの差込口に検電器(通常はドライバにネオン管を内蔵
した形に形成されている)のプローブを差し込み、ネオ
ン管の点灯の有無によって極性を判断するのが一般的で
ある。また、漏電遮断器の動作テストは、漏電遮断器に
設けたテスト釦を押操作することによって行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、コンセ
ントの極性の検査と漏電遮断器の動作テストとは各別の
装置を用いて行うことになり検査作業が面倒である。し
かも、漏電遮断器の動作テストは漏電遮断器を配置して
いる場所で行う必要があり、コンセントの極性の検査と
同じ場所で行うことができず、作業場所を移動しなけれ
ばならないから検査作業が煩わしいという問題がある。
【0004】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、コンセントの極性の検査と漏電遮断
器の動作テストとを同じ場所で同じ装置を用いて行うこ
とができるようにし、電気工事後の検査作業の作業性を
改善することができるコンセントチェッカを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、コン
セントに設けた電源電圧極と電源接地極との差込口にそ
れぞれ挿入可能な2本の差込刃を備えるプラグ部と、コ
ンセントに設けた接地端子に電気的に接続可能な接地線
接続部と、人体の一部を接触可能に設けたタッチ電極
と、タッチ電極に人体が接触したときに電源電圧極に対
応する差込刃がコンセントの電源電圧極に接続されてい
るとこれを表示する極性表示部と、接地線接続部が接地
されているとこれを表示する接地表示部と、電源電圧極
に対応する差込刃と接地線接続部との間に接続されるイ
ンピーダンス要素とスイッチ要素との直列回路を有し操
作部の操作によりスイッチ要素のオンオフが可能な疑似
漏電回路とを器体に備えるものである。この構成によれ
ば、コンセントの差込口にプラグ部の差込刃を差し込む
とともにタッチ電極に触れると、コンセントが配線系に
正しく接続されているときには極性表示部により表示さ
れるから、コンセントの差込口と配線系との極性が正し
く接続されているか否かを知ることができる。また、接
地端子に電気的に接続される接地線接続部を備えるとと
もに、接地線接続部が接地されているときには接地表示
部により表示されるから、接地端子が確実に接地されて
いるか否かを知ることができる。さらに、疑似漏電回路
を設けてあり、操作部を操作するとスイッチ要素がオン
になって電源電圧極と接地線接続部との間がインピーダ
ンス要素を介して接続されるから、配線系に擬似的に漏
電を発生させることができ、漏電遮断器の動作テストが
可能になる。要するに、1つの装置を用いてコンセント
の差込口の極性の検査および接地端子が確実に接地され
ているか否かの検査が行えるとともに漏電遮断器の動作
テストも可能になるのであって、同じ場所で3種類の検
査が可能になり電気工事後の検査作業の作業性が向上す
る。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記スイッチ要素がオフになる側に前記操作部を付
勢する復帰ばねを設けたものである。この構成によれ
ば、操作部を操作しなければスイッチ要素はオフに保た
れるから、スイッチ要素がオンのままでプラグ部をコン
セントに差し込む可能性が少なくなり、プラグ部をコン
セントに差し込み接地線接続部に触れたとしても、スイ
ッチ要素はオフであるから感電する可能性が少ない。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記両差込刃と前記極性表示部およ
び前記接地表示部との間にヒューズが設けられているも
のである。この構成によれば、ヒューズが設けられてい
ることによって内部回路が保護されるのはもちろんのこ
と、ヒューズが溶断しているときにはプラグ部の差込刃
の極性を入れ替えてタッチ電極に触れても極性表示部に
よる表示が行われないからヒューズの溶断を知ることが
できる。つまり、接地線接続部に対応してヒューズを設
けたとすると、ヒューズが溶断したときに操作部を操作
しても疑似的に漏電を発生させることができず漏電遮断
器が動作しないから、漏電遮断器の故障と誤認すること
になるのであるが、プラグ部に対応してヒューズを設け
ていることによりヒューズの断線を知ることができるか
ら、この種の誤認が低減する。
【0008】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、前記操作部が機械接点を有したスイ
ッチを操作する操作部であって、前記疑似漏電回路が、
前記スイッチがオンになると前記スイッチ要素を規定し
た導通時間だけオンにするとともに前記スイッチのオフ
から次のオンまでの時間間隔が規定した休止時間よりも
短いときには前記導通時間を短縮するワンショット回路
を備えるものである。この構成によれば、操作部を操作
し続けても規定の導通時間だけスイッチ要素がオンにな
るから、擬似的な漏電状態が継続することによる内部回
路(とくに電源電圧極の差込刃と接地線接続部との間の
回路)の過熱を防止することができる。しかも、操作部
を操作する時間間隔が短かくなると導通時間も短くなる
から、このことによっても内部回路の過熱を防止するこ
とができる。
【0009】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、電源電圧極に対応する前記差込刃と
接地線接続部との間に挿入された検出用インピーダンス
要素と、電源電圧極に対応する差込刃がコンセントの電
源電圧極に接続されている状態で前記検出用インピーダ
ンス要素の両端電圧に基づいて接地線接続部と大地との
間のインピーダンスが500Ω以下であることを検出す
ると前記接地表示部による表示を行う判定回路とを備え
るものである。この構成によれば、コンセントの接地端
子が接地されていないときには接地表示部による表示が
行われず、接地端子が確実に接地されているか否かを知
ることができる。ここに500Ωという値は、電気設備
技術基準や内線規定で漏電遮断器を取り付けた場合とし
て規定されている第3種接地抵抗の値である。
【0010】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記検出用インピーダンス要素が、複数個の抵抗の
直列回路であって、前記判定回路がいずれか2個の抵抗
の接続点の電位を基準電圧と比較するように構成されて
いるものである。この構成によれば、検出用インピーダ
ンス要素を構成する抵抗のうちのいずれかが短絡したと
しても、電源電圧極に対応する差込刃と接地線接続部と
の間には残りの抵抗が挿入されているから、電源電圧極
に対応する差込刃と接地線接続部との間を通過する電流
が過大になることがなく、安全性を確保することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本実施形態に示すコンセントチェ
ッカは、図6、図7に示すように、手で握ることができ
る程度の細長直方体状の器体1を有し、器体1には長手
方向の一端面から突出可能な差込刃21,22,31を
備えるプラグ部2,3が設けられている。ここに、差込
刃21はコンセント4の電源電圧極の差込口41に差込
可能となり、差込刃22はコンセント4の電源接地極の
差込口42に差込可能となるように設けられている。つ
まり、両差込刃21,22は2極のコンセントに対応可
能であるから、以下では2極用プラグ部2と呼ぶ。ま
た、差込刃31は断面略U字形であってコンセント4の
接地極の差込口43に差込可能となるように設けられて
いるから、以下では接地用プラグ部3と呼ぶ。器体1の
長手方向の他端面には図7のように接地線接続部として
のジャック5が設けられており、このジャック5には、
一端部にプローブ51を設けた接地線50の他端部に接
続されている端子ピン52が着脱自在に挿入される。ジ
ャック5は器体1の内部で差込刃31に電気的に接続さ
れ、コンセント4に設けた接地端子44に接地線50を
介して接続可能になっている。
【0012】器体1の中には図1に示す回路が収納され
ている。図1における各端子L,N,Eはそれぞれ差込
刃21,22,31に接続される。つまり、端子Lは電
源電圧極に接続可能であり、端子Nは電源接地極に接続
可能であり、端子Eは接地極に接続可能になっている。
端子Lと端子NとにはそれぞれヒューズF1,F2の一
端が接続され、ヒューズF1,F2の他端間にはサージ
アブソーバZ1が接続される。また、ヒューズF2の他
端と端子Eとの間にもサージアブソーバZ2が接続され
る。ここで、図1における丸付きの符号a,b,c,d
は互いに接続されることを意味している。なお、ヒュー
ズF1,F2は回路保護の機能を有するものではある
が、溶断しなければ電気回路に影響を与えるものではな
いから、以下ではとくに必要のない限り、ヒューズF
1,F2を無視して説明する。
【0013】しかして、端子L,N間には、ダイオード
D1とpnp形のトランジスタよりなるスイッチ素子Q
1とダイオードD2と2つの抵抗R4、R5との直列回
路が接続され、スイッチ素子Q1のベースには3個の抵
抗R1〜R3と2個のツェナーダイオードZD1,ZD
2との直列回路を介してタッチ電極6が接続される。タ
ッチ電極6は図10のように器体1の左側面に露出す
る。タッチ電極6は指先など人体の一部が接触可能とな
るように設けられており、タッチ電極6が人体を通して
接地されたときに、端子Lに印加される電圧がツェナー
ダイオードZD1,ZD2により規定されている電圧を
超えているとスイッチ素子Q1が導通するのである。ま
た、抵抗R1〜R3は人体に流れる電流を制限して感電
を防止するものである。ここに、複数本の抵抗R1〜R
3の直列回路を用いているから、いずれかの抵抗R1〜
R3が短絡したとしても残りの抵抗は端子Lとタッチ電
極6との間に挿入されており感電が防止される。端子
L,N間にはダイオードD1を介して、抵抗R6と極性
表示部としての発光ダイオードLED1とnpn形のト
ランジスタよりなるスイッチ素子Q2との直列回路も接
続されており、スイッチ素子Q2のベースは抵抗R4,
R5の接続点に接続されている。
【0014】上述した構成では、スイッチ素子Q1が導
通すればスイッチ素子Q2が導通して発光ダイオードL
ED1が点灯する。つまり、タッチ電極6に人体が接触
している状態で端子Lに電源電圧極が接続されたとき
に、端子Lとタッチ電極6との電位差がツェナーダイオ
ードZD1,ZD2のブレークオーバ電圧を越えるよう
に設定されており、このときスイッチ素子Q1が導通す
る。その結果、スイッチ素子Q2も導通し、極性表示部
である発光ダイオードLED1が点灯するのである。逆
に言えば、発光ダイオードLED1が点灯すれば、端子
Lがコンセント4の電源電圧極に接続されたことを確認
することができる。
【0015】ところで、端子L,E間にはダイオードD
1を介して検出用インピーダンス要素としての3個の抵
抗R7,R8,R9の直列回路も接続される。抵抗R
8,R9の接続点はダイオードD3と2個の抵抗R1
0,R11との直列回路を介して端子Nに接続され、抵
抗R11にはツェナーダイオードZD3が並列接続され
る。さらに、両抵抗R10,R11の接続点はnpn形
のトランジスタよりなるスイッチ素子Q3のベースが接
続される。ツェナーダイオードZD3は基準電圧を与え
るものであり、抵抗R11の両端電圧がツェナーダイオ
ードZD3のブレークオーバ電圧に達するとスイッチ素
子Q3がオンになる。つまり、スイッチ素子Q3とツェ
ナーダイオードZD3により判定回路が形成されてい
る。このスイッチ素子Q3のコレクタ・エミッタには抵
抗R12とコンデンサC1との直列回路と抵抗R14と
が並列に接続される。また、抵抗R14には抵抗R13
が直列接続され、抵抗R13,R14の直列回路はダイ
オードD1を介して端子L,N間に接続される。抵抗R
13,R14の直列回路には抵抗R15と接地表示部と
しての発光ダイオードLED2とnpn形のトランジス
タよりなるスイッチ素子Q4との直列回路が並列接続さ
れ、抵抗R13,R14の接続点とスイッチ素子Q4の
ベースとの間に抵抗R16が挿入される。
【0016】ここで、抵抗R7,R8,R10,R11
は端子Eが接地されていない状態では抵抗R11の両端
電圧がツェナーダイオードZD3のブレークオーバ電圧
に達するように設定されており、この状態ではスイッチ
素子Q3が導通する。スイッチ素子Q3が導通すれば、
コンデンサC1は放電されるから、スイッチ素子Q4が
非導通になり、結果的に発光ダイオードLED2は消灯
する。一方、端子L,E間には抵抗R7,R8,R9の
直列回路が挿入されているから、端子Eと大地との間の
インピーダンスが小さくなると抵抗R11の両端電圧は
ツェナーダイオードZD3のブレークオーバ電圧よりも
低くなる。抵抗R11の両端電圧がツェナーダイオード
ZD3のブレークオーバ電圧よりも下がるときの上記イ
ンピーダンスは500Ωに設定されている。この値は電
気設備技術基準や内線規定により漏電遮断器を用いる場
合の第3種接地抵抗として規定されている値である。し
かして、端子Eが接地されると、スイッチ素子Q3がオ
フになり、コンデンサC1が抵抗R12を通して充電さ
れるから、コンデンサC1や抵抗R12,R13などに
より決まる時間が経過した時点でスイッチ素子Q4がオ
ンになる。要するに、スイッチ素子Q3のコレクタ電圧
は、図2に示すように、上記インピーダンスが500Ω
以下であるとHレベルであり、上記インピーダンスが5
00Ω以上になるとLレベルになるのである。その結
果、上記インピーダンスが500Ω以下であると発光ダ
イオードLED2が点灯する。このように、発光ダイオ
ードLED2が点灯すれば、端子Eが接地されているこ
とを知ることができるのであって、端子Eをコンセント
4の差込口43に対応した接地極に接続したりコンセン
ト4の接地端子44に接続したときに、接地極や接地端
子44が確実に接地されているときには発光ダイオード
LED2が点灯し、配線系が正しく接続されていること
を確認することができる。
【0017】端子L,N間にはダイオードブリッジより
なる整流器DB1を介して抵抗R17,R18の直列回
路が接続され、整流器DB1の出力電圧は抵抗R17,
R18により分圧される。さらに、抵抗R18の両端電
圧はコンデンサC2により平滑され、抵抗R21を介し
演算増幅器を用いた2つのコンパレータCP1,CP2
の非反転入力端子に印加される。抵抗R17,R18の
直列回路の両端電圧は抵抗R19,R20の並列回路を
通してコンデンサC3により平滑され、コンデンサC3
の両端電圧は、ツェナーダイオードZD4とダイオード
D4との直列回路により定電圧化されるとともに、3個
の抵抗R22,R23,R24の直列回路により分圧さ
れ、各コンパレータCP1,CP2の反転入力端子に基
準電圧を印加する。各コンパレータCP1,CP2の出
力端と非反転入力端子との間にはそれぞれ抵抗R25,
R26が接続され、これらの抵抗R25,R26により
コンパレータCP1,CP2にヒステリシスが付与され
ている。両コンパレータCP1,CP2は端子L,N間
に印加される電圧の実効値が100Vか200Vかを識
別するために設けられており、たとえばコンパレータC
P1は端子L,N間の電圧が90V以上で出力をHレベ
ルにし、コンパレータCP2は端子L,N間の電圧が1
13V以上で出力をHレベルにする。両コンパレータC
P1,CP2の出力端間には抵抗R27と発光ダイオー
ドLED3との直列回路が接続され、コンパレータCP
2の出力端と整流器DB1の負極との間には抵抗R28
と発光ダイオードLED4との直列回路が接続される。
【0018】したがって、端子L,N間の電圧が100
VであるとコンパレータCP1の出力はHレベルであっ
てコンパレータCP2の出力がLレベルになるから図3
に示すように発光ダイオードLED3のみが点灯し、端
子L,N間の電圧が200Vであると両コンパレータC
P1,CP2の出力がともにHレベルになるから発光ダ
イオードLED4のみが点灯する。このように、端子
L,Nに印加される電圧に応じて両発光ダイオードLE
D3,LED4が択一的に点灯するから、両方が同時に
点灯する場合に比較すると消費電力が少なくなる。仮
に、端子L,N間の電圧が100Vのときに1つの発光
ダイオードが点灯し、200Vのときに2つの発光ダイ
オードが点灯する構成を採用したとすると、100Vの
ときに消灯している発光ダイオードが破損して点灯しな
くなったときに、200Vが印加されているにもかかわ
らず100Vと誤認する可能性があるが、上記構成を採
用することによって、端子L,N間の電圧に応じて2つ
の発光ダイオードLED3,LED4が択一的に発光す
るから、この種の誤認が生じないのである。さらに、各
コンパレータCP1,CP2は抵抗R25,R26によ
ってヒステリシスが付与されているから、出力がHレベ
ルになるとその状態が保持され、電圧変動による発光ダ
イオードLED3,LED4のちらつきが防止される。
【0019】上述したように、本装置を用いることによ
って、コンセント4の差込口41,42の極性、差込口
43あるいは接地端子44の接地状態、電源電圧極と電
源接地極との間の電圧が、それぞれ発光ダイオードLE
D1,LED2,LED3,LED4の点灯状態により
識別できる。
【0020】ところで、本装置には擬似的に漏電を発生
させる疑似漏電回路が付加されている。疑似漏電回路
は、端子L,E間に接続されたダイオードブリッジより
なる整流器DB2を備え、整流器DB2の出力端間には
インピーダンス要素としての抵抗R29を介してスイッ
チ要素としてのサイリスタSCRとダイオードD5との
直列回路が接続される。整流器DB2の入力端間にはサ
ージアブソーバZ3が接続され、またサイリスタSCR
とダイオードD5との直列回路には抵抗R30とコンデ
ンサC4との直列回路よりなるスナバ回路が並列接続さ
れる。このサイリスタSCRは機械接点を有するスイッ
チSWがオンになったときに規定の導通時間だけオンに
なるようにワンショット回路を介して制御される。
【0021】また、疑似漏電回路は、端子L,N間に接
続されたダイオードブリッジよりなる整流器DB3と、
整流器DB3の出力を平滑する抵抗R34およびコンデ
ンサC7と、コンデンサC7の両端電圧を定電圧化する
ツェナーダイオードZD5とからなる制御電源を備え
る。制御電源の出力はスイッチSWを介してワンショッ
ト回路に接続されている。ワンショット回路は、pnp
形のトランジスタよりなるスイッチ素子Q5を備え、ス
イッチ素子Q5のコレクタに抵抗R31を介してサイリ
スタSCRのゲートが接続される。また、サイリスタS
CRのゲートとダイオードD5のカソードとの間にはコ
ンデンサC5が接続され、抵抗R31とコンデンサC5
とによりサイリスタSCRへのゲート信号の雑音を除去
している。さらに、制御電源の出力端間にはスイッチS
Wを介して抵抗R35が接続されるとともに、抵抗R3
5には抵抗R33とコンデンサC6との直列回路が並列
接続される。スイッチ素子Q5のベースは抵抗R33と
コンデンサC6との接続点に接続されており、コンデン
サC6の端子電圧が引き下げられると導通するようにな
っている。
【0022】したがって、図4(a)のようにスイッチ
SWがオンになると、図4(b)のように抵抗R35の
両端電圧が立ち上がり、図4(c)のように抵抗R33
を介してコンデンサC6が充電され、コンデンサC6の
両端電圧が時間経過に伴って立ち上がる。ここで、スイ
ッチ素子Q5は導通しているから、制御電源の出力がス
イッチSWおよびスイッチ素子Q5を通して図4(e)
のようにサイリスタSCRのゲートに与えられサイリス
タSCRが導通する。その後、コンデンサC6の充電に
伴って図4(d)のようにスイッチ素子Q5のベース・
エミッタ電圧が低下するから、スイッチ素子Q5の導通
状態が維持できなくなる程度Vfまでベース・エミッタ
電圧が低下すると、上述した導通時間が終了してスイッ
チ素子Q5がオフになり、商用電源のゼロクロス点でサ
イリスタSCRがオフになる。つまり、スイッチSWの
オンと同時にサイリスタSCRがオンになり、抵抗R3
3,R35およびコンデンサC6により規定される導通
時間が経過するとサイリスタSCRがオフになるのであ
る。スイッチSWがオフになるとコンデンサC6は抵抗
R33,R35を通して放電されるから、スイッチ素子
Q5をオンにすることができる程度にコンデンサC6の
両端電圧が下がった時点でスイッチSWをオンにすれ
ば、サイリスタSCRを再びオンにすることができる。
ただし、この場合の導通時間はコンデンサC6に残留し
ている電荷量に応じて変化し、スイッチSWをオフにし
てから次にオンにするまでの時間間隔がコンデンサC6
の残留電荷がほぼ0になるまでの休止期間よりも短いと
きには、導通時間も短くなる。
【0023】すなわち、図5の左半分に示すように、ス
イッチSWをオンにし続けても(図5(a)参照)、図
5(b)のようにサイリスタSCRがオンになる時間は
ほぼ一定の導通時間t1になる。一方、図5の右半分に
示すように、スイッチSWを比較的短時間でオンオフさ
せるときには(図5(a)参照)、コンデンサC6の端
子電圧が十分に下がり切っていないから、コンデンサC
6の端子電圧が短時間で上昇してスイッチ素子Q5をオ
フにする。その結果、図5(b)のようにサイリスタS
CRがオンになる導通時間txが短くなる。このような
動作によって、疑似的に漏電状態を発生させたときに端
子L,E間で流れる電流による内部回路の過熱を防止す
ることができる。
【0024】上述したように、電源電圧極と電源接地極
とに対応する端子L,NはヒューズF1,F2を介して
内部回路に接続されており、端子Eにはヒューズを設け
ていない。したがって、電源電圧極および電源接地極に
対応する端子L,NにヒューズF1,F2を介して内部
回路が接続されるから、たとえば誤結線によって端子
L,N間、端子L,E間、端子N,E間のいずれかに2
00Vが印加されていて、差込刃21,22をコンセン
ト4の差込口41,42に挿入したときに過電流が流れ
たとしても、ヒューズF1,F2の溶断によって内部回
路が保護される。また、ヒューズF1,F2のいずれか
が溶断すれば、コンセント4の差込口41,42に対す
る差込刃21,22の極性にかかわらず、タッチ電極6
に触れても極性表示部としての発光ダイオードLED1
は点灯しないから、このことによってヒューズF1,F
2の溶断を知ることができる。ここで、端子Eにもヒュ
ーズを設けたとすると、このヒューズが溶断したことを
検出する手段がないから、コンセント4側での誤配線か
コンセントチェッカの故障かを知ることができない。ま
た、スイッチSWをオンにしても、擬似的に漏電を生じ
させることができず、漏電遮断器が動作しないから、こ
の場合も漏電遮断器の故障かコンセントチェッカの故障
かを知ることができない。したがって、端子Eにはヒュ
ーズを設けないことによって、この種の問題が生じるの
を回避しているのである。
【0025】ところで、上述した回路部は、図8に示す
ように、器体1に収納される印刷配線基板よりなる大小
2枚の回路基板61,62に分割して実装される。各発
光ダイオードLED1,LED2,LED3,LED4
は大きいほうの回路基板61に実装され、疑似漏電回路
は小さいほうの回路基板62に実装される。ただし、ス
イッチSWは回路基板61に取り付けられ、接続線63
を介して疑似漏電回路に接続される。
【0026】器体1は厚み方向において2分されたボデ
ィ11とケース12とを結合して形成されており、幅方
向の一方の側面には切欠窓13が形成され、他方の側面
には露出窓14が形成される。切欠窓13からは器体1
の長手方向に移動可能なスライドハンドル15の操作凸
部15aが露出する。
【0027】スライドハンドル15は、図9のように矩
形板状であって、器体1の内側で器体1の周壁と略平行
に形成されたガイドリブ1aと器体1の周壁との間で周
部が保持され、器体1の長手方向に移動自在になってい
る。また、スライドハンドル15には器体1の内側に突
出する押片15bが設けられ、スライドハンドル15を
スライドさせると、押片15bによってスイッチSWが
押操作されるようになっている。すなわち、スイッチS
Wにはモメンタリ型の押釦スイッチ(つまり、押操作中
のみオンになるスイッチ)を用いており、スライドハン
ドル15の押片15bはスイッチSWの押釦15cを押
すことができる位置に設けられる。スライドハンドル1
5の一部にはばね受け片15dが突設され、ばね受け片
15dはコイルばねよりなる復帰ばね16の一端部を受
けるばね座として機能する。また、ボディ11の底壁内
側面には復帰ばね16を収納するように形成されたばね
保持リブ11aが突設され、ばね保持リブ11aとばね
受け片15dとの間で復帰ばね16が保持されることに
なる。復帰ばね16は、スライドハンドル15の押片1
5bをスイッチSWの押釦15cから引き離す向きに付
勢しており、スライドハンドル15に操作力を作用させ
ていない状態では、スイッチSWはオフに保たれるよう
になっている。
【0028】一方、露出窓14には導電性を有する板状
体(通常は金属板)により形成されたタッチ電極6が露
出する。タッチ電極6は器体1の周壁に形成した保持溝
1bに周部が保持されることによって器体1に固定され
る。さらに、器体1の長手方向の一端部にはジャック5
が取り付けられている。このようにタッチ電極6をスラ
イドハンドル15の反対面側に設けていることによっ
て、スライドハンドル15の操作とタッチ電極6に触れ
ることとを片手で行うことができ、操作性がよいもので
ある。とくに、スライドハンドル15は右側面に位置す
るから右利きであるときには親指で操作することがで
き、この点でも操作が容易である。
【0029】ところで、器体1の長手方向の他端部(手
で持ったときの前端部)には2極用プラグ部2と接地用
プラグ部3とが設けられる。2極用プラグ部2は、回路
基板61に実装され平行に配置された一対の支持板23
を備え、両支持板23の対向面にそれぞれ差込刃21,
22が回動自在に軸着される。ここに、差込刃21,2
2はそれぞれ上述した回路部における端子L,Nに対応
する。回路基板61において2極用プラグ部2に対応す
る部位には前端縁が開放された切欠溝61aが形成され
ており、切欠溝61aの内側縁の前端部には2個の固定
用突起61bが突設されている。両支持板23は、互い
に離れる向きに突出したL字状の接続片23aを備える
とともに、固定用突起61bに嵌合する固定孔23bを
備え、図8における回路基板61の下側から接続片23
aを回路基板61に挿入するとともに固定用突起61b
に固定孔23bを嵌合させることによって、回路基板6
1に対して強固に固定された形で実装される。
【0030】両支持板23間には合成樹脂のような絶縁
材料よりなる可動体24が挟装され、可動体24の両側
面に設けた取付溝24aに各差込刃21,22の一部が
嵌入することによって差込刃21,22と可動体24と
が一体に回動可能になっている。つまり、両差込刃2
1,22は可動体24に対する位置関係を保ったままで
支持板23に対して回動可能になっている。カバー12
の図8における前端部には可動体24が収納される収納
溝12aが形成され、収納溝12aの後方にはカバー1
2の上面に開放された収納凹所12bが形成されてい
る。収納溝12aと収納凹所12bとの間には隔壁12
cが形成され、隔壁12cの両端部には差込刃21,2
2を挿入可能な挿入溝12dが形成されている。
【0031】しかして、差込刃21,22は図10
(a)のように器体1の前面から突出する位置と図10
(b)のように収納凹所12bに収納されて前面から後
退する位置との間で回動可能になる。差込刃21,22
が収納凹所12bに収納された状態では、各差込刃2
1,22は挿入溝12dに挿入されるから、両差込刃2
1,22の間に隔壁12cが介在することになり、差込
刃21,22を近付ける向きに外力が作用しても差込刃
21,22が隔壁12cに当接して差込刃21,22の
変形が防止される。さらに、収納凹所12bの左右幅は
差込刃21,22の間隔よりも大きく形成されており、
図11に示すように、差込刃21,22を指先で摘んで
回動させることが可能になっている。このとき、両差込
刃21,22を互いに近付ける向きに外力が作用するこ
とになるが、上述のように隔壁12cが存在することに
よって差込刃21,22の変形が防止される。
【0032】一方、接地用プラグ部3は、回路基板61
に形成された切欠溝61aにおいて固定用突起61bよ
りも後方に設けた一対の接続突片61cに跨る形で実装
される受けばね32を備える。ここに、受けばね32は
上述した回路部における端子Eに相当する。受けばね3
2は後端部に左右に突出する接続片32aを有し、前端
部には図8の下向きに開放されたコ字状の刃受部32b
を有する。差込刃31はボディ11に対して軸ピン33
によって軸着されており、図12、図13のようにボデ
ィ11の下面に設けた切溝11bを通して器体1の前方
に突出する位置と、ボディ11の下面に設けた収納凹所
11cに収納される位置との間で回動可能になっている
(図14に両位置の中間の状態を示している)。つま
り、差込刃31は器体1の前面から突出する位置と器体
1の前面から後退する位置との間で回動可能になってい
る。図15に示すように、受けばね32の刃受部32b
は切溝11b内に露出しており、差込刃31が器体1の
前面から突出する位置では、差込刃31が刃受部32b
に挿入されることによって、受けばね32と差込刃31
とが電気的に接続される。逆に言えば、差込刃31は器
体1の前面から突出させるまでは受けばね32に接続さ
れないから、差込刃31が収納凹所11cに収納されて
いる状態でスイッチSWをオンにしたときに差込刃31
に指が触れたとしても感電することがない。差込刃31
を収納する収納凹所11cも指先を入れて差込刃31を
引き出すことが可能な程度の幅寸法に形成されている。
カバー12に設けた収納溝12aの下面は絶縁板17に
より閉塞され、この絶縁板17により受けばね32と支
持板23との絶縁距離も確保される。
【0033】上述のように、差込刃21,22を備える
2極用プラグ部2と差込刃31を備える接地用プラグ部
3とは、器体1の表裏の異なる面に設けた収納凹所12
b,11cに収納されるから、各別に器体1から出し入
れさせることができ、たとえばコンセント4に2つの差
込口41、42のみが設けられている場合には2極用プ
ラグ部2の差込刃21,22のみを器体1から突出させ
て使用することができ、コンセント4が接地極となる差
込口43を備えていて3個の差込口41,42,43を
有するときには、接地用プラグ部3も器体1から突出さ
せて使用することができる。さらに、コンセント4に接
地端子44が設けられている場合には、接地線50を用
いて接地端子44と接続することも可能になっている。
要するに各種形態のコンセント4に対応可能になってい
る。また、非使用時には差込刃41,42,43が器体
1から突出しないから、梱包や形態が容易になるととも
に、外観上の見映えもよいものとなる。
【0034】ところで、コンセント4に設けた差込口4
1,42の長手方向の寸法を異ならせる場合に、電源接
地極を電源電圧極よりも大きくするのが一般的である。
そこで、差込刃22の幅寸法を差込刃21の幅寸法より
も大きく設定してあり、この構成によってコンセント4
の差込口41、42に差込刃21,22を差し込む際
に、逆極性で接続されるのを防止することができる。
【0035】なお、上述の例では、端子Eが接地されて
いるか否かを抵抗R7、R8、R9により分圧した電圧
に基づいて判断しているが、図16のように、一端が端
子Eに接続された抵抗R0に電流源Isから定電流を流
すようにし、端子Eが接地されたときの抵抗R0の端子
電圧の変化を、判定回路としての電圧検出回路DVで検
出することにより、発光ダイオードLED2を点灯させ
る構成としてもよい。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明は、コンセントに設けた
電源電圧極と電源接地極との差込口にそれぞれ挿入可能
な2本の差込刃を備えるプラグ部と、コンセントに設け
た接地端子に電気的に接続可能な接地線接続部と、人体
の一部を接触可能に設けたタッチ電極と、タッチ電極に
人体が接触したときに電源電圧極に対応する差込刃がコ
ンセントの電源電圧極に接続されているとこれを表示す
る極性表示部と、接地線接続部が接地されているとこれ
を表示する接地表示部と、電源電圧極に対応する差込刃
と接地線接続部との間に接続されるインピーダンス要素
とスイッチ要素との直列回路を有し操作部の操作により
スイッチ要素のオンオフが可能な疑似漏電回路とを器体
に備えるものであり、コンセントの差込口にプラグ部の
差込刃を差し込むとともにタッチ電極に触れると、コン
セントが配線系に正しく接続されているときには極性表
示部により表示されるから、コンセントの差込口と配線
系との極性が正しく接続されているか否かを知ることが
できる。また、接地端子に電気的に接続される接地線接
続部を備えるとともに、接地線接続部が接地されている
ときには接地表示部により表示されるから、接地端子が
確実に接地されているか否かを知ることができる。さら
に、疑似漏電回路を設けてあり、操作部を操作するとス
イッチ要素がオンになって電源電圧極と接地線接続部と
の間がインピーダンス要素を介して接続されるから、配
線系に擬似的に漏電を発生させることができ、漏電遮断
器の動作テストが可能になる。要するに、1つの装置を
用いてコンセントの差込口の極性の検査および接地端子
が確実に接地されているか否かの検査が行えるとともに
漏電遮断器の動作テストも可能になるのであって、同じ
場所で3種類の検査が可能になり電気工事後の検査作業
の作業性が向上するという効果を奏する。
【0037】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチ要素がオフになる側に操作部を付勢する復
帰ばねを設けたものであり、操作部を操作しなければス
イッチ要素はオフに保たれるから、スイッチ要素がオン
のままでプラグ部をコンセントに差し込む可能性が少な
くなり、プラグ部をコンセントに差し込み接地線接続部
に触れたとしても、スイッチ要素がオフであるから感電
する可能性が少ないという利点を有する。
【0038】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、両差込刃と極性表示部および接地表
示部との間にヒューズが設けられているものであり、ヒ
ューズが設けられていることによって内部回路が保護さ
れるのはもちろんのこと、ヒューズが溶断しているとき
にはプラグ部の差込刃の極性を入れ替えてタッチ電極に
触れても極性表示部による表示が行われないからヒュー
ズの溶断を知ることができる。つまり、接地線接続部に
対応してヒューズを設けたとすると、ヒューズが溶断し
たときに操作部を操作しても疑似的に漏電を発生させる
ことができず漏電遮断器が動作しないから、漏電遮断器
の故障と誤認することになるのであるが、プラグ部に対
応してヒューズを設けていることによりヒューズの断線
を知ることができるから、この種の誤認が低減するとい
う利点がある。。
【0039】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、操作部が機械接点を有したスイッチ
を操作する操作部であって、疑似漏電回路が、スイッチ
がオンになるとスイッチ要素を規定した導通時間だけオ
ンにするとともにスイッチのオフから次のオンまでの時
間間隔が規定した休止時間よりも短いときには導通時間
を短縮するワンショット回路を備えるものであり、操作
部を操作し続けても規定の導通時間だけスイッチ要素が
オンになるから、擬似的な漏電状態が継続することによ
る内部回路(とくに電源電圧極の差込刃と接地線接続部
との間の回路)の過熱を防止することができるという利
点がある。しかも、操作部を操作する時間間隔が短かく
なると導通時間も短くなるから、このことによっても内
部回路の過熱を防止することができる。
【0040】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、電源電圧極に対応する差込刃と接地
線接続部との間に挿入された検出用インピーダンス要素
と、電源電圧極に対応する差込刃がコンセントの電源電
圧極に接続されている状態で検出用インピーダンス要素
の両端電圧に基づいて接地線接続部と大地との間のイン
ピーダンスが500Ω以下であることを検出すると接地
表示部による表示を行う判定回路とを備えるものであ
り、コンセントの接地端子が接地されていないときには
接地表示部による表示が行われず、接地端子が確実に接
地されているか否かを知ることができるという利点があ
る。しかも、接地線接続部と大地との間のインピーダン
スが500Ω以下のときに接地表示部による表示を行う
から、電気設備技術基準や内線規定で漏電遮断器を取り
付けた場合として規定されている第3種接地抵抗の値を
満たすことができる。
【0041】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、検出用インピーダンス要素が、複数個の抵抗の直列
回路であって、判定回路がいずれか2個の抵抗の接続点
の電位を基準電圧と比較するように構成されているもの
であり、検出用インピーダンス要素を構成する抵抗のう
ちのいずれかが短絡したとしても、電源電圧極に対応す
る差込刃と接地線接続部との間には残りの抵抗が挿入さ
れているから、電源電圧極の差込刃と接地線接続部との
間を通過する電流が過大になることがなく、安全性を確
保することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す回路図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】同上の前方から見た外観斜視図である。
【図7】同上の後方から見た外観斜視図である。
【図8】同上の分解斜視図である。
【図9】同上の要部分解斜視図である。
【図10】(a)は同上の差込刃を突出させた状態の斜
視図、(b)は同上の差込刃を後退させた状態の斜視図
である。
【図11】同上の上面側の斜視図である。
【図12】同上の下面側の斜視図である。
【図13】同上の要部断面図である。
【図14】同上の要部断面図である。
【図15】同上の要部正面図である。
【図16】同上の別の構成例を示す要部回路図である。
【符号の説明】
1 器体 2 2極用プラグ部 3 接地用プラグ部 4 コンセント 5 ジャック(接地線接続部) 6 タッチ電極 15 スライドハンドル(操作部) 16 復帰ばね 21,22 差込刃 41,42 差込口 44 接地端子 F1,F2 ヒューズ LED1 発光ダイオード(極性表示部) LED2 発光ダイオード(接地表示部) R7,R8,R9 抵抗(検出用インピーダンス要素) R29 抵抗(インピーダンス要素) SCR サイリスタ(スイッチ要素) SW スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 西脇 斉 愛知県瀬戸市穴田町737番地12 尾張松下 電工株式会社内 Fターム(参考) 2G014 AA16 AB09 AB60 AC15 2G036 AA08 AA21 BA04 BB04 CA06 CA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンセントに設けた電源電圧極と電源接
    地極との差込口にそれぞれ挿入可能な2本の差込刃を備
    えるプラグ部と、コンセントに設けた接地端子に電気的
    に接続可能な接地線接続部と、人体の一部を接触可能に
    設けたタッチ電極と、タッチ電極に人体が接触したとき
    に電源電圧極に対応する差込刃がコンセントの電源電圧
    極に接続されているとこれを表示する極性表示部と、接
    地線接続部が接地されているとこれを表示する接地表示
    部と、電源電圧極に対応する差込刃と接地線接続部との
    間に接続されるインピーダンス要素とスイッチ要素との
    直列回路を有し操作部の操作によりスイッチ要素のオン
    オフが可能な疑似漏電回路とを器体に備えることを特徴
    とするコンセントチェッカ。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ要素がオフになる側に前記
    操作部を付勢する復帰ばねを設けたことを特徴とする請
    求項1記載のコンセントチェッカ。
  3. 【請求項3】 前記両差込刃と前記極性表示部および前
    記接地表示部との間にヒューズが設けられていることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のコンセントチ
    ェッカ。
  4. 【請求項4】 前記操作部は機械接点を有したスイッチ
    を操作する操作部であって、前記疑似漏電回路は、前記
    スイッチがオンになると前記スイッチ要素を規定した導
    通時間だけオンにするとともに前記スイッチのオフから
    次のオンまでの時間間隔が規定した休止時間よりも短い
    ときには前記導通時間を短縮するワンショット回路を備
    えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
    かに記載のコンセントチェッカ。
  5. 【請求項5】 電源電圧極に対応する前記差込刃と接地
    線接続部との間に挿入された検出用インピーダンス要素
    と、電源電圧極に対応する差込刃がコンセントの電源電
    圧極に接続されている状態で前記検出用インピーダンス
    要素の両端電圧に基づいて接地線接続部と大地との間の
    インピーダンスが500Ω以下であることを検出すると
    前記接地表示部による表示を行う判定回路とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4記載のコンセン
    トチェッカ。
  6. 【請求項6】 前記検出用インピーダンス要素は、複数
    個の抵抗の直列回路であって、前記判定回路はいずれか
    2個の抵抗の接続点の電位を基準電圧と比較するように
    構成されていることを特徴とする請求項5記載のコンセ
    ントチェッカ。
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