JP2000180181A - マイクロ振動体構造物及びその製造方法 - Google Patents

マイクロ振動体構造物及びその製造方法

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JP2000180181A
JP2000180181A JP10359163A JP35916398A JP2000180181A JP 2000180181 A JP2000180181 A JP 2000180181A JP 10359163 A JP10359163 A JP 10359163A JP 35916398 A JP35916398 A JP 35916398A JP 2000180181 A JP2000180181 A JP 2000180181A
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substrate
micro
ring portion
vibrator
sealing
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JP10359163A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Matsuoka
俊幸 松岡
Takuya Mizuno
卓也 水野
Kenji Mizoguchi
賢治 溝口
Takio Kojima
多喜男 小島
Takafumi Oshima
崇文 大島
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子大きさに影響することなく真空度を維持
し、マイクロ振動体のエアダンピングを防止できるマイ
クロ振動体構造体及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 シリコンウェハ4の一面側より上記質量
体11と上記各駆動電極12、13及び上記リング部2
の一部を形成する部分形成工程と、一方の上記基板31
を該シリコンウェハ4の該一面に接合する接合工程と、
該シリコンウェハ4の他面側にエッチングを用いて上記
質量体11と上記各駆動電極12、13及び上記リング
部2を形成する全形成工程と、該シリコンウェハの他面
側に上記他方の基板32を減圧雰囲気下又は真空雰囲気
下で接合及び密封する接合密封工程とを備える製造方法
を用いてマイクロ振動体構造体を製造することにより、
マイクロ振動体のエアダンピングを防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ振動体構
造物及びその製造方法に関する。更に詳しく言えば、本
発明はエアダンピングの影響を受けにくいマイクロ振動
体構造物及びその製造方法に関する。また、本マイクロ
振動体構造物は加速度センサやジャイロセンサ等に用い
られる。
【0002】
【従来の技術】シリコンマイクロマシニング技術を利用
したマイクロ振動体構造物があるが、これは大気圧下で
は周囲の空気によって緩衝されてマイクロ振動体の振動
が減衰するエアダンピングの影響を受け易い。このエア
ダンピングの影響を受けにくくするには、減圧下で動作
させることが有効である。
【0003】このように真空下で動作させるには、マイ
クロ振動体構造物内の気密性を高めたうえに減圧を行う
必要がある。この例として特開平10−153429号
公報や、特開平10−153617号公報を挙げること
ができる。このうち、特開平10−153429号公報
では、機能部および封止弁を有する支持基板と貫通孔を
有する封止基板とを接合し、前記支持基板と封止基板と
により形成されたキャビティに前記機能部および封止弁
を収容し、前記貫通孔がキャビティの内側から前記封止
弁により封止させ、前記キャビティを密閉させている。
また、特開平10−153617号公報では、機能部の
形成された支持基板と、ガス抜き用の貫通孔を有し、前
記支持基板に接合されて前記機能部を蓋被するキャビテ
ィを形成する蓋被基板と、封止弁を有し、前記蓋被基板
に接合されて該蓋被基板の前記貫通孔を前記封止弁によ
り封止する封止基板とからなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
では、密閉するための封止弁を新たにマイクロ振動体構
造物に設けているため、素子が大きくなりがちとなる。
本発明は、このような問題点を解決するものであり、素
子の大きさに影響することなく素子の密閉性を保つこと
によって真空度を維持し、マイクロ振動体のエアダンピ
ングを起きることを防止し、マイクロ振動体を保護する
ことができるマイクロ振動体構造物及びその製造方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1発明のマイクロ振
動体構造物は、質量体11及び少なくとも一対の駆動電
極12、13とを具備するマイクロ振動体1と、該マイ
クロ振動体1を密封する為のリング部2と、該リング部
2に接合される第1基板3及び第2基板4とを備え、該
マイクロ振動体1及び該リング部2はシリコンウェハ6
のエッチングによって一体形成され、該リング部2は該
シリコンウェハ6の異方性エッチング及び/又はドライ
エッチングにより形成されており、該リング部2と該第
1基板3及び該第2基板4によって形成される空間は減
圧雰囲気下又は真空雰囲気下であることを特徴とする。
【0006】本第2発明のマイクロ振動体構造物は、質
量体11及び少なくとも一対の駆動電極12、13とを
具備するマイクロ振動体1と、該マイクロ振動体1を密
封する為のリング部2と、該リング部2に接合される第
1基板3及び第2基板4と、該第1基板3及び該第2基
板4の少なくとも一方に具備する排気孔51及び排気溝
52とを備え、該マイクロ振動体1及び該リング部2は
シリコンウェハ6のエッチングによって一体形成され、
該リング部2は該シリコンウェハ6の異方性エッチング
及び/又はドライエッチングにより形成されており、該
リング部2と該第1基板3及び該第2基板4によって形
成される空間は減圧雰囲気下又は真空雰囲気下であるこ
とを特徴とする。
【0007】本第3発明のマイクロ振動体構造物は、質
量体11及び少なくとも一対の駆動電極12、13とを
具備するマイクロ振動体1と、該マイクロ振動体1を密
封する為のリング部2と、該リング部2に接合される第
1基板3及び第2基板4とを備え、該マイクロ振動体1
及び該リング部2はSOIウェハ7の活性層71に形成
後、該SOIウェハ7の絶縁層721及び支持層722
を除去することによって一体形成されており、該リング
部2と該第1基板3及び該第2基板4によって形成され
る空間は減圧雰囲気下又は真空雰囲気下であることを特
徴とする。
【0008】本第4発明のマイクロ振動体構造物は、質
量体11及び少なくとも一対の駆動電極12、13とを
具備するマイクロ振動体1と、該マイクロ振動体1を密
封する為のリング部2と、該リング部2に接合される第
1基板3及び第2基板4と、該第1基板3及び該第2基
板4の少なくとも一方に具備する排気孔51及び排気溝
52とを備え、該マイクロ振動体1及び該リング部2は
SOIウェハ7の活性層71に形成後、該SOIウェハ
7の絶縁層721及び支持層722を除去することによ
って一体形成されており、該リング部2と該第1基板3
及び該第2基板4によって形成される空間は減圧雰囲気
下又は真空雰囲気下であることを特徴とする。
【0009】本第5発明のマイクロ振動体構造物の製造
方法は、質量体11及び少なくとも一対の駆動電極1
2、13とを具備するマイクロ振動体1と、該マイクロ
振動体1を密封する為のリング部2と、該リング部2に
接合される第1基板3及び第2基板4と、を備えるマイ
クロ振動体構造物の製造方法において、シリコンウェハ
6の一面側より上記質量体11と上記各駆動電極12、
13及び上記リング部2の一部を形成する部分形成工程
と、上記第1基板3を該シリコンウェハ6の該一面に接
合する接合工程と、該シリコンウェハ6の他面側より異
方性エッチング及び/又はドライエッチングを用いて上
記質量体11と上記各駆動電極12、13及び上記リン
グ部2を形成する全形成工程と、該シリコンウェハ6の
他面側に上記第2基板4を減圧雰囲気下又は真空雰囲気
下で接合及び密封する接合密封工程とを、順次行うこと
を特徴とする。
【0010】本第6発明のマイクロ振動体構造物の製造
方法は、質量体11及び少なくとも一対の駆動電極1
2、13とを具備するマイクロ振動体1と、該マイクロ
振動体1を密封する為のリング部2と、該リング部2接
合される第1基板3及び第2基板4と、を備えるマイク
ロ振動体構造物の製造方法において、該リング部2と該
第1基板3及び該第2基板4によって形成される空間側
に向かって径が小さくなるテーパ形状の排気孔51を上
記第1基板3及び上記第2基板4の少なくとも一方に設
ける排気孔形成工程と、シリコンウェハ6の一面側より
上記質量体11と上記各駆動電極12、13及び上記リ
ング部2の一部を形成する部分形成工程と、上記第1基
板3を該シリコンウェハ6の該一面に接合する第1接合
工程と、該シリコンウェハ6の他面側より異方性エッチ
ング及び/又はドライエッチングを用いて上記質量体1
1と上記各駆動電極12、13及び上記リング部2を形
成する全形成工程と、該シリコンウェハ6の他面側に上
記第2基板4を接合する第2接合工程と、減圧雰囲気下
又は真空雰囲気下で該排気孔51を閉塞する封止工程と
を、順次行うことを特徴とする。
【0011】本第7発明のマイクロ振動体構造物の製造
方法は、質量体11及び少なくとも一対の駆動電極1
2、13とを具備するマイクロ振動体1と、該マイクロ
振動体1を密封する為のリング部2と、該リング部2に
接合される第1基板3及び第2基板4と、を備えるマイ
クロ振動体構造物の製造方法において、SOIウェハ7
の活性層71に上記質量体11と上記各駆動電極12、
13及び上記リング部2の一部を形成する部分形成工程
と、上記第1基板3を該SOIウェハ7の該一面に接合
する接合工程と、該SOIウェハ7の支持層722及び
絶縁層721を除去して上記質量体11と上記各駆動電
極12、13及び上記リング部2を形成する除去形成工
程と、該SOIウェハ7の他面側に上記第2基板4を減
圧雰囲気下又は真空雰囲気下で接合及び密封する接合密
封工程とを、順次行うことを特徴とする。
【0012】本第8発明のマイクロ振動体構造物の製造
方法は、質量体11及び少なくとも一対の駆動電極1
2、13とを具備するマイクロ振動体1と、該マイクロ
振動体1を密封する為のリング部2と、該リング部2に
接合される第1基板3及び第2基板4と、を備えるマイ
クロ振動体構造物の製造方法において、該リング部2と
該第1基板3及び該第2基板4によって形成される空間
側に向かって径が小さくなるテーパ形状の排気孔51を
上記第1基板3及び上記第2基板4の少なくとも一方に
設ける排気孔形成工程と、SOIウェハ7の活性層71
に上記質量体11と上記各駆動電極12、13及び上記
リング部2の一部を形成する部分形成工程と、上記第1
基板3を該SOIウェハ7の該一面に接合する第1接合
工程と、該SOIウェハ7の支持層722及び絶縁層7
21を除去して上記質量体11と上記各駆動電極12、
13及び上記リング部2を形成する除去形成工程と、該
SOIウェハ7の他面側に上記第2基板4を接合する第
2接合工程と、減圧雰囲気下又は真空雰囲気下で該排気
孔51を閉塞する封止工程とを、順次行うことを特徴と
する。
【0013】上記「質量体」の形状は、容易に振動する
ことができれば任意に選択することができ、例えば、多
角形板状(四角形状、五角形状等を挙げることができ
る)や円盤形状等を挙げることができる。また、上記
「第1基板」及び上記「第2基板」の材質についても、
微細加工ができる絶縁材料であれば任意に選択すること
ができ、パイレックスガラス等を例として挙げることが
できる。
【0014】上記「異方性エッチング」は、結晶方位に
よってエッチング速度が異なるエッチングである。この
例としてテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(以
下、TMAHとする。)や水酸化カリウム(以下、KO
Hとする。)を用いたエッチングを挙げることができ
る。上記「SOI(Silicon on Insulatorともいう)ウ
ェハ」は、絶縁体上にシリコン結晶を形成したものであ
り、絶縁体からなる絶縁層と、シリコン結晶からなる活
性層を備える。この絶縁体の材質は容易に除去すること
ができれば任意に選択することができ、例として表面に
酸化シリコン膜を形成したシリコンを挙げることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜19に示すように、
本発明のマイクロ振動体構造物及びその製造方法を実施
例によって詳細に説明する。 〔実施例1〕本実施例1は、第1発明に対応するシリコ
ンウェハを用いるマイクロ振動体構造物Aと、第5発明
に対応するマイクロ振動体構造物Aの製造方法である。
【0016】(1)マイクロ振動体構造物Aの作製 以下に、本発明のマイクロ振動体構造物Aの製造方法に
ついて説明する。 基板形成工程 始めに、図2に示すような第1基板3を作製した。ま
ず、基板材(パイレックスガラス製、厚さ;0.5m
m)に、駆動電極12、13等を外部に接続するための
端子孔54(構造物外側径;0.7mm、構造物内側
径;0.3mm)を、サンドブラスト加工により形成し
た。続いて、上記基板材に、バッファードフッ酸によっ
て四角形の凹溝31(深さ;3μm)を形成し、第1基
板3とした。また、第2基板4A(パイレックスガラス
製、厚さ;0.5mm)も用意した。
【0017】部分形成工程 図3に示すように、マイクロ振動体1及びリング部2と
なる加工ウェハ6’を作製した。まず、図3(a)に示
すように、P型シリコンウェハ6(厚み;400μm)
の裏面に窒化珪素膜を1000Åの厚みで形成した後、
反応性イオンエッチング(以下、RIEとする)を用い
て接合面となるパターンを形成した。その後、図3
(b)に示すように、シリコンウェハ6の表裏面を酸化
させた。次いで、図3(c)に示すように、表面側の酸
化膜上に質量体11と各駆動電極12、13及びリング
部2の形状をRIEを用いて形成した後、酸化膜をマス
クとしてマイクロ振動体の厚さ(50μm)までRIE
によるエッチングを行った。その後、図3(d)に示す
ように、ウェハ6の酸化膜をバッファードフッ酸で除去
した後、再度、シリコンウェハの全面を酸化し、更に、
窒化珪素膜をリン酸で除去して、図3(e)に示すよう
な加工ウェハ6’とした。
【0018】接合工程 図4に示すように、加工ウェハ6’のリング部2となる
表面と第1基板3とを陽極接合によって接合した。尚、
加工ウェハ6’の接合表面は酸化膜が被覆されている
が、その厚みを3000Å以下としたことによって、接
合強度に影響及ぼすことなく接合することができた。
【0019】全形成工程 図5に示すように、加工ウェハ6’を加工してマイクロ
振動体1及びリング部2を形成した。つまり、図5
(a)に示すように、加工ウェハ6’の裏面からパター
ン部分が露出する手前約20μmまでTMAHで加工ウ
ェハ6’のエッチングをおこなった。このとき、エッチ
ングを行った部分の断面形状は台形形状(側面は斜面
状)となる。次いで、図5(b)に示すように、パター
ン面が露出するまでRIEによりエッチングを行い、マ
イクロ振動体1及びリング部2を形成した。その後、酸
化被膜をバッファードフッ酸により除去した。除去後の
リング部2の第2基板4Aとの接合面は、酸化被膜によ
って保護されていたため、初期の鏡面状態を保ってい
る。
【0020】接合密封工程 図6に示すように、リング部2の天部と第2基板4Aを
真空槽(真空度;1×10-3torr以下)内で陽極接
合した。これによって、マイクロ振動体1はリング部
2、第1基板3及び第2基板4A内に真空封止される。
この後、端子孔54をクロム及び金で蒸着して駆動電極
端子121、131への導通をとった。
【0021】(2)マイクロ振動体構造物Aの構成 以上の製造方法で作製したマイクロ振動体構造物Aを図
1に示す。このマイクロ振動体構造物Aの大きさは、縦
が10mm、横が12mm、厚さが1.4mmである。
このマイクロ振動体構造物Aはマイクロ振動体1、リン
グ部2、第1基板3、第2基板4Aとを備える。
【0022】マイクロ振動体1は静電駆動型であり、質
量体11と、駆動電極12、13と、弾性体14とを備
える。また、質量体11は図1に示すようにリング部2
より延出する4本の弾性体14によって支持されてい
る。また、質量体11には、櫛歯形状の駆動電極12が
設けられており、対となる櫛歯状の駆動電極13間に電
圧を印加することにより、図1に示すX−X’方向に振
動する。
【0023】(3)マイクロ振動体構造物Aの評価 本製造方法によって製造したマイクロ振動体構造物Aの
共振待性を図7に示す。図7に示すように、印加電圧
0.5Vp-pで振動振幅10μmが得られ、機械的Q値
は約20000であった。一方、マイクロ振動体1の真
空封止を行わず、大気雰囲気下で駆動した場合は、共振
は確認できなかった。以上より、マイクロ振動体を真空
封止することにより、エアダンピングの影響を低減でき
ることが碓認できた。
【0024】また、リング部2と、第1基板3並びに第
2基板4Aとの接合面は、加工した後でもシリコンウェ
ハ6の初期の鏡面状態を保っている為、接合強度が強
く、更に、排気用の孔を設けていないため、高い気密性
でマイクロ振動体1を真空封止でき、エアダンピングの
影響を防ぐことができる。
【0025】〔実施例2〕本実施例2は、第2発明に対
応するシリコンウェハを用いるマイクロ振動体構造物B
と、第6発明に対応するマイクロ振動体構造物Bの製造
方法である。 (1)マイクロ振動体構造物Bの作製 以下に、本発明のマイクロ振動体構造物Bの製造方法に
ついて説明する。
【0026】基板形成工程 始めに、図2に示すように、基板材(パイレックスガラ
ス製、厚さ;0.5mm)に、駆動電極12、13等を
外部に接続するための端子孔54(構造物外側径;0.
7mm、構造物内側径;0.3mm)をサンドブラスト
加工により形成し、第1基板3とした。また、図9に示
すように基板材(パイレックスガラス製、厚さ;0.5
mm)にテーパ形伏の排気孔51(構造物外側径;0.
7mm、構造物内側径;0.3mm)と、一端が排気孔
51と接続される排気溝52(深さ;3μm、長さ;
1.5mm)を形成し、第2基板4Bとした。
【0027】部分形成工程 次に、実施例1の部分形成工程と同様に、マイクロ振
動体1及びリング部2となる加工ウェハ6’を作製し
た。つまり、図3(a)に示すように、P型シリコンウ
ェハ6(厚み;400μm)の裏面に窒化珪素膜を10
00Åの厚みで形成し、RIEでパターンを形成した。
その後、図3(b)に示すように、シリコンウェハ6の
表裏面を酸化させた。次いで、図3(c)に示すよう
に、質量体11と各駆動電極12、13及びリング部2
の形状をRIEを用いて形成した。その後、シリコンウ
ェハ6の全面を酸化膜で被膜しなおした後、窒化珪素膜
をリン酸で除去し、図3(e)に示すような加工ウェハ
6’とした。
【0028】第1接合工程 図4に示すように、加工ウェハ6’のリング部2となる
表面と第1基板3とを陽極接合によって接合した。尚、
加工ウェハ6’の接合表面は酸化膜が被覆されている
が、その厚みを3000Å以下としたことによって、接
合強度に影響を及ぼすことなく接合することができた。
【0029】全形成工程 次に、実施例1の全形成工程と同様にマイクロ振動体
1及びリング部2を形成した。つまり、図5(a)に示
すように、加工ウェハ6’の裏面からパターン部分が露
出する手前約20μmまでTMAHで加工ウェハ6’の
エッチングをおこなった。次いで、RIEによるエッチ
ングを行い、図5(b)に示すように、酸化被膜をバッ
ファードフッ酸により除去してマイクロ振動体及びリン
グ部を形成した。
【0030】第2接合工程 リング部2の天部と第2基板4Bを陽極接合した。この
後、端子孔54をクロム及び金で蒸着して駆動電極端子
121、131への導通をとった。
【0031】封止工程 真空度が1×10-3torr以下の蒸着装置内で、排気
孔51、排気溝52からマイクロ振動体構造物内のガス
を排気した。続いて、排気孔51をクロム及び金で蒸着
することで塞ぎ、図10に示すようにマイクロ振動体1
をリング部2、第1基板3及び第2基板4B内に真空封
止した。
【0032】(2)マイクロ振動体構造物Bの構成 以上の製造方法で作製したマイクロ振動体構造物Bを図
8に示す。このマイクロ振動体構造物Bの大きさは、縦
が10mm、横が12mm、厚さが1.4mmである。
このマイクロ振動体構造物Bはマイクロ振動体1、リン
グ部2、第1基板3、及び第2基板4Bとを備える。ま
た、第2基板4Bにはマイクロ振動体構造物B内のガス
を排気するための排気孔51が設けられ、蒸着したクロ
ム及び金によって塞がれている。
【0033】本製造方法によって製造したマイクロ振動
体構造物Bにおいても、図7と同様の共振特性を示し、
マイクロ振動体1が動作することを碓認できた。また、
リング部2と、第1基板3並びに第2基板4Bとの接合
面は、加工した後でもシリコンウェハ6の初期の鏡面状
態を保っている為、接合強度が強く、更に、排気孔51
を第2基板4Bに設けることによって、マイクロ振動体
構造物Bの体積が大きくすることなくマイクロ振動体1
を真空封止でき、エアダンピングの影響を防ぐことがで
きる。
【0034】〔実施例3〕本実施例3は、第3発明に対
応するシリコンウェハを用いるマイクロ振動体構造物C
と、第7発明に対応するマイクロ振動体構造物Cの製造
方法である。 (1)マイクロ振動体構造物Cの作製 以下に、本発明のマイクロ振動体構造物Cの製造方法に
ついて説明する。
【0035】基板形成工程 始めに、基板材(パイレックスガラス製、厚さ;0.5
mm)に、端子孔54(構造物外側径;0.7mm、構
造物内側径;0.3mm)を、サンドブラスト加工によ
り形成した。また、バッファードフッ酸によって四角形
の凹溝31(深さ;3μm)を形成し、第1基板3とし
た。更に、図12に示すように、基板材(パイレックス
ガラス製、厚さ;0.5mm)に、バッファードフッ酸
を用いて四角形の凹溝41(深さ;3μm)を形成し、
第2基板4Cとした。
【0036】部分形成工程 図13に示すように、マイクロ振動体1及びリング部2
となる加工ウェハ7’を作製した。加工ウェハ7’の作
製には、SOIウェハ7を用いた。このSOIウェハ7
は、活性層71であるシリコン結晶(厚さ;50μm)
と、中間層721の酸化シリコン膜(厚さ;1μm)
と、支持層722のシリコン(厚さ;425μm)とを
備える三層構造であり、中間層721が絶縁層となる。
このようなSOIウェハ7の表面に酸化膜を形成した
後、図13(a)に示すように、活性層71の上層側の
酸化膜に駆動電極端子131、132をエッチング時に
保護するための端子保護部を形成した。次いで、図13
(b)に示すように、質量体11及び駆動電極12及び
リング部2の形状をRIEを用いて形成した。続いて、
図13(c)に示すように酸化膜をマスクとして中間層
721までRIEによるエッチングを行った。その後、
図13(d)に示すように、酸化膜をエッチングによっ
て除去し、加工ウェハ7’とした。
【0037】接合工程 図14に示すように、加工ウェハ7’のリング部2とな
る表面と第1基板3Cとを陽極接合によって接合した。
【0038】除去形成工程 図15に示すように、加工ウェハ7’の支持層722及
び中間層721をそれぞれエッチングによって除去し
た。
【0039】接合密封工程 図16に示すように、リング部2の天部と第2基板4C
を真空槽(真空度;1×10-3torr以下)内で陽極
接合して、マイクロ振動体1を真空封止した。この後、
端子孔54をクロム及び金で蒸着して駆動電極端子12
1、131の導通をとった。
【0040】(2)マイクロ振動体構造物Cの構成 以上の製造方法で作製したマイクロ振動体構造物Cを図
11に示す。このマイクロ振動体構造物Cの大きさは、
縦が10mm、横が12mm、厚さが1.05mmであ
る。このマイクロ振動体構造物Cはマイクロ振動体1、
リング部2、第1基板3、第2基板4Cとを備える。
【0041】本製造方法によって製造したマイクロ振動
体構造物Cにおいても、図7と同様の共振特性を示し、
マイクロ振動体1が動作することを碓認できた。また、
排気用の孔を設けていないため、高い気密性でマイクロ
振動体1を真空封止できる他、SOIウェハ7を用いる
ことによって、マイクロ振動体1及びリング部2の厚さ
を均一にすることができるし、第1基板3並びに第2基
板4Cとの接合強度が強いために気密性を高くすること
ができる。
【0042】〔実施例4〕本実施例4は、第4発明に対
応するシリコンウェハを用いるマイクロ振動体構造物D
と、第8発明に対応するマイクロ振動体構造物Dの製造
方法である。 (1)マイクロ振動体構造物Dの作製 以下に、本発明のマイクロ振動体構造物Dの製造方法に
ついて説明する。
【0043】基板形成工程 始めに、基板材(パイレックスガラス製、厚さ;0.5
mm)に、駆動電極12、13等を外部に接続するため
の端子孔54(構造物外側径;0.7mm、構造物内側
径;0.3mm)をサンドブラスト加工により形成し
た。続いて、上記基板材に、バッファードフッ酸によっ
て四角形の凹溝31(深さ3μm)を形成し、第1基板
材3とした。また、図18に示すように、基板材(パイ
レックスガラス製、厚さ;0.5mm)にテーパ形伏の
排気孔51(構造物外側径;0.7mm、構造物内側
径;0.3mm)と、一端が排気孔51と接続される排
気溝52(深さ;3μm、長さ;1.5mm)と、四角
形の凹溝41(深さ3μm)とを形成し、第2基板4D
とした。
【0044】部分形成工程 次に、実施例3の部分形成工程と同様に、図13に示
すように、マイクロ振動体1及びリング部2となる加工
ウェハ7’を作製した。つまり、SOIウェハ7の表面
に酸化膜を形成した後、図13(a)に示すように、活
性層71の上層酸化膜に駆動電極端子131、132を
エッチング時に保護するための端子保護部を形成した。
次いで、図13(b)に示すように、質量体11及び駆
動電極12及びリング部2の形状をRIEを用いて形成
した。続いて、図13(c)に示すように酸化膜をマス
クとして中間層721までRIEによるエッチングを行
った。その後、図13(d)に示すように、酸化膜をエ
ッチングによって除去し、加工ウェハ7’とした。
【0045】第1接合工程 図14に示すように、加工ウェハ7’のリング部2とな
る表面と第1基板3Dとを陽極接合によって接合した。
【0046】除去形成工程 図15に示すように、加工ウェハ7’の支持層722及
び中間層721をそれぞれエッチングによって除去し
た。
【0047】第2接合工程 リング部2の天部と第2基板4Dを陽極接合した。この
後、端子孔54をクロム及び金で蒸着して駆動電極端子
121、131への導通をとった。
【0048】封止工程 真空度が1×10-3torr以下の蒸着装置内で、排気
孔51、排気溝52からマイクロ振動体構造物D内のガ
スを排気した。続いて、排気孔51をクロム及び金で蒸
着することで塞ぎ、図19に示すようにマイクロ振動体
1をリング部2、第1基板3及び第2基板4D内に真空
封止した。
【0049】(2)マイクロ振動体構造物Dの構成 以上の製造方法で作製したマイクロ振動体構造物Dを図
17に示す。このマイクロ振動体構造物Dの大きさは、
縦が10mm、横が12mm、厚さが1.05mmであ
る。このマイクロ振動体構造物Dはマイクロ振動体1、
リング部2、第1基板3、第2基板4Dとを備える。ま
た、第2基板4Dにはマイクロ振動体構造物D内のガス
を排気するための排気孔51が設けられ、蒸着したクロ
ム及び金によって塞がれている。
【0050】本製造方法によって製造したマイクロ振動
体構造物Dにおいても、図7と同様の共振特性を示し、
マイクロ振動体1が動作することを碓認できた。また、
排気孔51を第2基板4Dに設けることによって、マイ
クロ振動体構造物Dの体積が大きくすることなくマイク
ロ振動体1を真空封止でき、エアダンピングの影響を防
ぐことができる。更に、SOIウェハ7を用いることに
よって、マイクロ振動体1及びリング部2の厚さを均一
にすることができるし、第1基板3並びに第2基板4D
との接合強度が強いために気密性を高くすることができ
る。
【0051】尚、本発明においては、上記実施例に限ら
ず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した
実施例とすることができる。即ち、実施例1及び2にお
いて、リング部2と、第1基板3並びに第2基板4A、
4Bとの接合部分は間に酸化膜を介在しているが、より
接合強度を増加させる為にこの酸化膜を剥離してから接
合することができる。また、実施例2及び4において排
気孔51及び排気溝52を第2基板4側に設けたが、第
1基板3側に設けることができるし、両方に設けること
もできる。
【0052】更に、実施例3及び4の部分形成工程に
おいて、加工ウェハ7’の作製をLOCOS(選択酸化
法)によって行うことができる。この場合、加工ウェハ
7’のマイクロ振動体1及び駆動電極部12、13の表
面及び側面に酸化膜を形成することになる。また、第1
基板3及び第2基板4との上記端子保護部を除く接合面
は、酸化されないようにする必要がある。更に、実施例
2及び4の封止工程において、排気孔51の塞穴に用
いる蒸着材料はクロム及び金に限らず、銀、白金及びア
ルミニウム等の一般の蒸着材料を用いることができる。
【0053】
【発明の効果】本第1発明のマイクロ振動体構造物、及
び本第5発明のマイクロ振動体構造物の製造方法によれ
ば、基板との接合強度が強く、排気用の孔を設けていな
いために、高い気密性でマイクロ振動体を真空封止で
き、エアダンピングの影響を防ぐことができる。また、
排気用の部材を設けていないのでマイクロ振動体構造物
の体積が大きくせずに済む。
【0054】本第2発明のマイクロ振動体構造物、及び
本第6発明のマイクロ振動体構造物の製造方法によれ
ば、基板との接合強度が強く、排気孔を基板に設けるこ
とによって、マイクロ振動体構造物の体積が大きくする
ことなくマイクロ振動体を真空封止でき、エアダンピン
グの影響を防ぐことができる。また、上記排気孔をテー
パ形状とすることによって、蒸着による閉塞性を高め、
高い気密性でマイクロ振動体を真空封止することができ
る。更に、マイクロ振動体構造物内の真空度を調整する
ことができる。
【0055】本第3発明のマイクロ振動体構造物、及び
本第7発明のマイクロ振動体構造物の製造方法によれ
ば、第1及び5発明の効果に加えて、SOIウェハを用
いることによって、マイクロ振動体及びリング部の厚さ
を均一にすることができる。
【0056】本第4発明のマイクロ振動体構造物、及び
本第8発明のマイクロ振動体構造物の製造方法によれ
ば、第2及び8発明の効果に加えて、SOIウェハを用
いることによって、マイクロ振動体及びリング部の厚さ
を均一にすることができる。
【0057】また、上記各発明のマイクロ振動体構造物
及びその製造方法によれば、マイクロ振動体を真空封止
することで、耐衝撃性が高く、塵等の付着を防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるマイクロ振動体構造物Aの構
成を説明するための分解斜視図である。
【図2】マイクロ振動体構造物の基板形成工程を説明す
るための模式図である。
【図3】マイクロ振動体構造物の部分形成工程を説明す
るための模式図である。
【図4】マイクロ振動体構造物の接合工程を説明するた
めの模式図である。
【図5】マイクロ振動体構造物の全形成工程を説明する
ための模式図である。
【図6】マイクロ振動体構造物の接合密封工程を説明す
るための模式図である。
【図7】実施例1のマイクロ振動体構造物Aにおけるマ
イクロ振動体の周波数との共振特性を示すグラフであ
る。
【図8】実施例2におけるマイクロ振動体構造物Bの構
成を説明するための分解斜視図である。
【図9】マイクロ振動体構造物の基板形成工程を説明す
るための模式図である。
【図10】マイクロ振動体構造物の封止工程を説明する
ための模式図である。
【図11】実施例3におけるマイクロ振動体構造物Cの
構成を説明するための分解斜視図である。
【図12】マイクロ振動体構造物の基板形成工程を説明
するための模式図である。
【図13】マイクロ振動体構造物の部分形成工程を説明
するための模式図である。
【図14】マイクロ振動体構造物の接合工程を説明する
ための模式図である。
【図15】マイクロ振動体構造物の除去工程を説明する
ための模式図である。
【図16】マイクロ振動体構造物の接合密封工程を説明
するための模式図である。
【図17】実施例4におけるマイクロ振動体構造物Dの
構成を説明するための分解斜視図である。
【図18】マイクロ振動体構造物の基板形成工程を説明
するための模式図である。
【図19】マイクロ振動体構造物の封止工程を説明する
ための模式図である。
【符号の説明】
1;マイクロ振動体、11;質量体、12、13;駆動
電極、121、131;駆動電極端子、14;弾性体、
2;リング部、3;第1基板、4;第2基板、31、4
1;凹溝、51;排気孔、52;排気溝、54;端子
孔、6;シリコンウェハ、7;SOIウェハ、71、7
1’;活性層、721、721’;中間層、722、7
22’;支持層、6’、7’;加工ウェハ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 賢治 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 小島 多喜男 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 大島 崇文 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 Fターム(参考) 2F105 BB13 BB15 CC04 CD03 CD05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量体11及び少なくとも一対の駆動電
    極12、13とを具備するマイクロ振動体1と、該マイ
    クロ振動体1を密封する為のリング部2と、該リング部
    2に接合される第1基板3及び第2基板4とを備え、 該マイクロ振動体1及び該リング部2はシリコンウェハ
    6のエッチングによって一体形成され、該リング部2は
    該シリコンウェハ6の異方性エッチング及び/又はドラ
    イエッチングにより形成されており、該リング部2と該
    第1基板3及び該第2基板4によって形成される空間は
    減圧雰囲気下又は真空雰囲気下であることを特徴とする
    マイクロ振動体構造物。
  2. 【請求項2】 質量体11及び少なくとも一対の駆動電
    極12、13とを具備するマイクロ振動体1と、該マイ
    クロ振動体1を密封する為のリング部2と、該リング部
    2に接合される第1基板3及び第2基板4と、該第1基
    板3及び該第2基板4の少なくとも一方に具備する排気
    孔51及び排気溝52とを備え、 該マイクロ振動体1及び該リング部2はシリコンウェハ
    6のエッチングによって一体形成され、該リング部2は
    該シリコンウェハ6の異方性エッチング及び/又はドラ
    イエッチングにより形成されており、該リング部2と該
    第1基板3及び該第2基板4によって形成される空間は
    減圧雰囲気下又は真空雰囲気下であることを特徴とする
    マイクロ振動体構造物。
  3. 【請求項3】 質量体11及び少なくとも一対の駆動電
    極12、13とを具備するマイクロ振動体1と、該マイ
    クロ振動体1を密封する為のリング部2と、該リング部
    2に接合される第1基板3及び第2基板4とを備え、 該マイクロ振動体1及び該リング部2はSOIウェハ7
    の活性層71に形成後、該SOIウェハ7の絶縁層72
    1及び支持層722を除去することによって一体形成さ
    れており、該リング部2と該第1基板3及び該第2基板
    4によって形成される空間は減圧雰囲気下又は真空雰囲
    気下であることを特徴とするマイクロ振動体構造物。
  4. 【請求項4】 質量体11及び少なくとも一対の駆動電
    極12、13とを具備するマイクロ振動体1と、該マイ
    クロ振動体1を密封する為のリング部2と、該リング部
    2に接合される第1基板3及び第2基板4と、該第1基
    板3及び該第2基板4の少なくとも一方に具備する排気
    孔51及び排気溝52とを備え、 該マイクロ振動体1及び該リング部2はSOIウェハ7
    の活性層71に形成後、該SOIウェハ7の絶縁層72
    1及び支持層722を除去することによって一体形成さ
    れており、該リング部2と該第1基板3及び該第2基板
    4によって形成される空間は減圧雰囲気下又は真空雰囲
    気下であることを特徴とするマイクロ振動体構造物。
  5. 【請求項5】 質量体11及び少なくとも一対の駆動電
    極12、13とを具備するマイクロ振動体1と、該マイ
    クロ振動体1を密封する為のリング部2と、該リング部
    2に接合される第1基板3及び第2基板4と、を備える
    マイクロ振動体構造物の製造方法において、 シリコンウェハ6の一面側より上記質量体11と上記各
    駆動電極12、13及び上記リング部2の一部を形成す
    る部分形成工程と、上記第1基板3を該シリコンウェハ
    6の該一面に接合する接合工程と、該シリコンウェハ6
    の他面側より異方性エッチング及び/又はドライエッチ
    ングを用いて上記質量体11と上記各駆動電極12、1
    3及び上記リング部2を形成する全形成工程と、該シリ
    コンウェハ6の他面側に上記第2基板4を減圧雰囲気下
    又は真空雰囲気下で接合及び密封する接合密封工程と
    を、順次行うことを特徴とするマイクロ振動体構造物の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 質量体11及び少なくとも一対の駆動電
    極12、13とを具備するマイクロ振動体1と、該マイ
    クロ振動体1を密封する為のリング部2と、該リング部
    2接合される第1基板3及び第2基板4と、を備えるマ
    イクロ振動体構造物の製造方法において、 該リング部2と該第1基板3及び該第2基板4によって
    形成される空間側に向かって径が小さくなるテーパ形状
    の排気孔51を上記第1基板3及び上記第2基板4の少
    なくとも一方に設ける排気孔形成工程と、シリコンウェ
    ハ6の一面側より上記質量体11と上記各駆動電極1
    2、13及び上記リング部2の一部を形成する部分形成
    工程と、上記第1基板3を該シリコンウェハ6の該一面
    に接合する第1接合工程と、該シリコンウェハ6の他面
    側より異方性エッチング及び/又はドライエッチングを
    用いて上記質量体11と上記各駆動電極12、13及び
    上記リング部2を形成する全形成工程と、該シリコンウ
    ェハ6の他面側に上記第2基板4を接合する第2接合工
    程と、減圧雰囲気下又は真空雰囲気下で該排気孔51を
    閉塞する封止工程とを、順次行うことを特徴とするマイ
    クロ振動体構造物の製造方法。
  7. 【請求項7】 質量体11及び少なくとも一対の駆動電
    極12、13とを具備するマイクロ振動体1と、該マイ
    クロ振動体1を密封する為のリング部2と、該リング部
    2に接合される第1基板3及び第2基板4と、を備える
    マイクロ振動体構造物の製造方法において、 SOIウェハ7の活性層71に上記質量体11と上記各
    駆動電極12、13及び上記リング部2の一部を形成す
    る部分形成工程と、上記第1基板3を該SOIウェハ7
    の該一面に接合する接合工程と、該SOIウェハ7の支
    持層722及び絶縁層721を除去して上記質量体11
    と上記各駆動電極12、13及び上記リング部2を形成
    する除去形成工程と、該SOIウェハ7の他面側に上記
    第2基板4を減圧雰囲気下又は真空雰囲気下で接合及び
    密封する接合密封工程とを、順次行うことを特徴とする
    マイクロ振動体構造物の製造方法。
  8. 【請求項8】 質量体11及び少なくとも一対の駆動電
    極12、13とを具備するマイクロ振動体1と、該マイ
    クロ振動体1を密封する為のリング部2と、該リング部
    2に接合される第1基板3及び第2基板4と、を備える
    マイクロ振動体構造物の製造方法において、 該リング部2と該第1基板3及び該第2基板4によって
    形成される空間側に向かって径が小さくなるテーパ形状
    の排気孔51を上記第1基板3及び上記第2基板4の少
    なくとも一方に設ける排気孔形成工程と、SOIウェハ
    7の活性層71に上記質量体11と上記各駆動電極1
    2、13及び上記リング部2の一部を形成する部分形成
    工程と、上記第1基板3を該SOIウェハ7の該一面に
    接合する第1接合工程と、該SOIウェハ7の支持層7
    22及び絶縁層721を除去して上記質量体11と上記
    各駆動電極12、13及び上記リング部2を形成する除
    去形成工程と、該SOIウェハ7の他面側に上記第2基
    板4を接合する第2接合工程と、減圧雰囲気下又は真空
    雰囲気下で該排気孔51を閉塞する封止工程とを、順次
    行うことを特徴とするマイクロ振動体構造物の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002048553A (ja) * 2000-08-07 2002-02-15 Sumitomo Precision Prod Co Ltd 振動型ジャイロセンサ
JP2007307705A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Robert Bosch Gmbh マイクロメカニカル素子およびマイクロメカニカル素子の製造方法

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