JP2000176232A - 風路切替式ガス処理装置 - Google Patents

風路切替式ガス処理装置

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JP2000176232A
JP2000176232A JP10352477A JP35247798A JP2000176232A JP 2000176232 A JP2000176232 A JP 2000176232A JP 10352477 A JP10352477 A JP 10352477A JP 35247798 A JP35247798 A JP 35247798A JP 2000176232 A JP2000176232 A JP 2000176232A
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gas
regeneration
adsorbent layer
preheating
temperature gas
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Yasuyuki Takeshima
康之 竹嶋
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Taikisha Ltd
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Taikisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風路切替式のガス処理装置において、再生用
高温ガスに含まれる高沸点成分の吸着剤層中での吸着や
凝縮を防止する。 【解決手段】 吸着剤層Xに対する接続風路を弁装置v
により切り替えて、吸着剤層Xに被処理ガスAを通風す
る処理工程と吸着剤層Xに再生用高温ガスGを通風する
再生工程とを交互に実施する構成において、吸着剤層X
に予熱用の高温清浄ガスHを通風する予熱用風路3a〜
3dを設け、弁装置vを、吸着剤層Xに対し予熱用風路
3a〜3dにより予熱用の清浄高温ガスHを通風する予
熱工程と、前記処理工程と前記再生工程との切り替えを
行う構成とし、処理工程の終了後、予熱工程を経て再生
工程に移行する形態で、処理工程と再生工程とを交互に
実施するように弁装置vを自動操作する制御手段15を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着剤層に対する
接続風路を弁装置により切り替えて、吸着剤層に被処理
ガスを通風する処理工程と吸着剤層に再生用高温ガスを
通風する再生工程とを交互に実施する風路切替式ガス処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の如き風路切替式のガス処理
装置では、吸着剤層に対し被処理ガスを通風する処理工
程を終了すると、そのまま、その吸着剤層に対し再生用
高温ガスを通風する再生工程に移行していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、処理工程を終
了した吸着剤層は被処理ガスとの熱交換で冷却されて低
温化しているため、処理工程を終えた吸着剤層をそのま
ま再生工程に移行させる従来装置では、その再生工程へ
の移行直後に吸着剤層を通過する再生用高温ガスの温度
降下が大きくて、再生用高温ガスに含まれている高沸点
成分の吸着や凝縮が生じ易く、この為、再生用高温ガス
に燃焼排ガスを用いる場合に代表されるなど、再生用高
温ガスに腐食性の高沸点成分が含まれる場合、これら腐
食性の高沸点成分が上記の如く吸着ないし凝縮して装置
内に滞留することで、装置腐食が促進されて装置の耐用
年数が低下する問題があった。
【0004】この実状に鑑み、本発明の主たる課題は、
合理的な改良により上記問題を効果的に解消する点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1記載の発
明では、吸着剤層に対する接続風路を弁装置により切り
替えて、前記吸着剤層に被処理ガスを通風する処理工程
と前記吸着剤層に再生用高温ガスを通風する再生工程と
を交互に実施する構成において、前記吸着剤層に予熱用
の高温清浄ガスを通風する予熱用風路を設け、前記弁装
置を、前記吸着剤層に対し前記予熱用風路により予熱用
の清浄高温ガスを通風する予熱工程と前記処理工程と前
記再生工程との切り替えを行う構成とし、前記処理工程
の終了後、前記予熱工程を経て前記再生工程に移行する
形態で、前記処理工程と前記再生工程とを交互に実施す
るように前記弁装置を自動操作する制御手段を設ける。
【0006】つまり、この構成によれば、処理工程を終
えて低温化した吸着剤層を、上記の予熱工程において予
熱用清浄高温ガスの通風により予熱した上で再生工程へ
移行させるから、再生工程へ移行した直後の吸着剤層を
通過する再生用高温ガスの温度降下をこの予熱により抑
止でき、これにより、再生用高温ガスに含まれる腐食性
高沸点成分の再生工程での吸着や凝縮を効果的に防止し
て、これら腐食性高沸点成分の吸着や凝縮に原因する装
置耐用年数の低下を効果的に回避できる。
【0007】そして、風路切替式のガス処理装置は、主
要可動部が弁装置と各ガスに対するファンだけですむこ
とから、本来、高い耐久性を有し、また、メンテナンス
が容易であるが、この本来の利点と上記のこととが相俟
って、耐久性の面及びメンテナンス性の面で極めて優れ
た装置にすることができる。
【0008】〔2〕請求項2に係る発明では、3以上の
複数の吸着剤層を設け、前記制御手段を、互いに異なる
吸着剤層において前記処理工程と前記予熱工程と前記再
生工程とを並行実施する形態で、各々の吸着剤層につい
て前記処理工程と前記予熱工程と前記再生工程とをその
順に繰り返して実施するように前記弁装置を自動操作す
る構成にする。
【0009】この構成によれば、各々の吸着剤層につい
て再生工程に先立ち予熱工程を実施することで、それら
複数の吸着剤層の夫々について前記した請求項1に係る
発明の効果を得ながら、処理工程を実施する吸着剤層を
順次交代させる形態で、装置全体としては処理工程を連
続的に実施することができ、これにより、被処理ガスの
連続処理が要求される場合に好適な装置となる。
【0010】また、装置全体としては再生工程や予熱工
程の夫々についても連続的な実施とすることができ、こ
れにより、再生用高温ガスや予熱用清浄高温ガスの供給
側の取り扱いも容易になる。
【0011】〔3〕請求項3に係る発明では、第1と第
2の吸着剤層を設け、前記制御手段を、前記第1吸着剤
層と前記第2吸着剤層との一方について前記処理工程を
実施している間に他方について前記予熱工程とそれに続
く前記再生工程とを実施する形態で、前記第1吸着剤層
と前記第2吸着剤層との各々について前記処理工程と前
記予熱工程と前記再生工程とをその順に繰り返して実施
するように前記弁装置を自動操作する構成にする。
【0012】この構成によれば、前記した請求項2に係
る発明と同様、各々の吸着剤層について再生工程に先立
ち予熱工程を実施することで、第1及び第2吸着剤層の
夫々について前記した請求項1に係る発明の効果を得な
がら、処理工程を実施する吸着剤層を交互に交代させる
形態で、装置全体としては処理工程を連続的に実施する
ことができ、これにより、被処理ガスの連続処理が要求
される場合に好適な装置となる。
【0013】また、このように被処理ガスの連続的処理
を可能にしながらも、吸着剤層としては、第1吸着剤層
と第2吸着剤層との2組を設けるだけですむことから、
装置を簡略なものにし得るとともに、吸着材層に対する
メンテナンスも容易にすることができる。
【0014】なお、第1吸着剤層及び第2吸着剤層の各
々について、吸着剤層の具体数は1層に限られるもので
はなく、第1吸着剤層及び第2吸着剤層の一方又は両方
について、複数の吸着剤層を並列的に設ける形式を採っ
てもよい。
【0015】〔4〕請求項4に係る発明では、前記再生
用高温ガスと前記予熱用の清浄高温ガスとを、前記吸着
剤層に対し同じ向きに通過させる構成にする。
【0016】つまり、再生用高温ガスに含まれる高沸点
成分の前記の如き吸着や凝縮は、処理工程を終えた吸着
剤層のうちでも、再生用高温ガスの通過方向において吸
着剤層と再生用高温ガスとの接触が開始される部分(す
なわち、再生用高温ガスの入口側の部分)で生じ易い。
【0017】これに対し、上記の如く、再生用高温ガス
と予熱用の清浄高温ガスとを、吸着剤層に対し同じ向き
に通過させる構成にすれば、再生工程で再生用高温ガス
の入口側となって高沸点成分の吸着や凝縮を生じ易い層
部分を、予熱工程において吸着剤層との熱交換による温
度降下を未だ生じていない予熱用清浄高温ガスにより効
果的に加熱することができ、これにより、再生用高温ガ
スに含まれる腐食性高沸点成分の再生工程での吸着や凝
縮を一層効果的に防止できる。
【0018】〔5〕請求項5に係る発明では、前記再生
用高温ガスと熱交換させて加熱した清浄ガスを前記予熱
用の清浄高温ガスとして前記予熱工程の前記吸着剤層に
通過させる構成にする。
【0019】この構成によれば、予熱用の清浄高温ガス
を再生用高温ガスの保有熱を利用して生成するから、例
えば、専用の加熱源により清浄ガスを加熱して予熱用の
清浄高温ガスを生成するに比べ、その専用加熱源を不要
にして装置構成及び装置の取り扱いを簡単にすることが
できる。
【0020】〔6〕請求項6に係る発明では、前記した
請求項5に係る発明の1実施形態として、前記再生用高
温ガスの供給風路に蓄熱体を装備し、再生用高温ガスに
より前記蓄熱体に蓄熱した後、この蓄熱体装備部分に対
し前記再生用高温ガスに代えて清浄ガスを通過させて前
記蓄熱体により加熱した清浄高温ガスを、前記予熱用の
清浄高温ガスとして前記予熱工程の前記吸着剤層に通過
させる構成にする。
【0021】この構成によれば、再生用高温ガスの保有
熱を蓄熱体に蓄熱した上で、その蓄熱体により清浄ガス
を加熱して予熱用の清浄高温ガスを生成するから、再生
用高温ガスの必要時と予熱用清浄高温ガスの必要時とに
時間のズレがあることに対しても、その時間のズレを蓄
熱体の蓄熱作用により吸収した状態で、再生用高温ガス
の保有熱を利用して予熱用清浄高温ガスを生成すること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1は多塔型の
風路切替式ガス処理装置を示し、活性炭やゼオライトな
どの吸着剤を充填して吸着剤層Xを内部に形成した第1
〜第4の吸着塔1a〜1dを設け、各吸着塔1a〜1d
の一端側には、吸着剤層Xに通過させて処理した処理済
みガスA' の排出路2a〜2d、予熱用清浄高温ガスと
しての加熱外気Hの導入路3a〜3d、再生用高温ガス
としての燃焼排ガスGの導入路4a〜4d、及び、予冷
用ガスとして吸着剤層Xに通過させた外気C' の排出路
5a〜5dを接続してある。
【0023】また、各吸着塔1a〜1dの他端側には、
被処理ガスAの導入路6a〜6d、予熱用清浄高温ガス
として吸着剤層Xに通過させた加熱外気H' の排出路7
a〜7d、再生用高温ガスとして吸着剤層Xに通過させ
た燃焼排ガスG' の排出路8a〜8d、及び、予冷用ガ
スとしての外気Cの導入路9a〜9dを接続し、これら
接続風路の各々には、各吸着剤層Xに対する各ガスA,
H,G,Cの通風を断続する開閉弁vを介装してある。
【0024】つまり、これら開閉弁vの開閉操作によ
り、各吸着塔1a〜1dについて、吸着剤層Xに被処理
ガスAを通風することで吸着剤の吸着作用により被処理
ガスAを処理する処理工程と、吸着剤層Xに予熱用清浄
高温ガスとしての加熱外気Hを通風して吸着剤層Xを予
熱する予熱工程と、吸着剤層Xに再生用高温ガスとして
の燃焼排ガスGを通風することで吸着剤から吸着成分を
脱着させて吸着剤を再生する再生工程と、吸着剤層Xに
予冷用ガスとしての外気Cを通風して吸着剤層Xを予冷
する予冷工程との切り替えを行う。
【0025】2〜9は各ガスについての主風路であり、
10は被処理ガスAを送るファン、11は再生用高温ガ
スとしての燃焼排ガスGを送るファン、12は加熱器1
3により加熱した外気Hを予熱用清浄高温ガスとして送
るファン、14は予冷用ガスとしての外気Cを送るファ
ンである。
【0026】15は開閉弁vを自動操作する制御器であ
り、この制御器15は開閉弁vの操作をもって次の第1
〜第4のモードをその順に繰り返して実施するものにし
てある。
【0027】(第1モード)図2に示す如く、第1吸着
塔1aでは処理工程を実施し、これに並行して、第2吸
着塔1bでは予冷工程、第3吸着塔1cでは再生工程、
第4吸着塔1dでは予熱工程を実施する。
【0028】(第2モード)図3に示す如く、第1吸着
塔1aでは予熱工程を実施し、これに並行して、第2吸
着塔1bでは処理工程、第3吸着塔1cでは予冷工程、
第4吸着塔1dでは再生工程を実施する。
【0029】(第3モード)図4に示す如く、第1吸着
塔1aでは再生工程を実施し、これに並行して、第2吸
着塔1bでは予熱工程、第3吸着塔1cでは処理工程、
第4吸着塔1dでは予冷工程を実施する。
【0030】(第4モード)図5に示す如く、第1吸着
塔1aでは予冷工程を実施し、これに並行して、第2吸
着塔1bでは再生工程、第3吸着塔1cでは予熱工程、
第4吸着塔1dでは処理工程を実施する。
【0031】つまり、開閉弁vが上記4つの工程の切り
替えを行う弁装置を構成するのに対し、制御器15は、
互いに異なる吸着剤層Xにおいて処理工程と予熱工程と
再生工程と予冷工程とを並行実施する形態で、各々の吸
着剤層Xについて処理工程と予熱工程と再生工程と予冷
工程とをその順に繰り返して実施するように弁装置を自
動操作する制御手段を構成する。
【0032】そして、各吸着塔1a〜1dの吸着剤層X
について、上記の如く処理工程の後は予熱工程を経て再
生工程に移るようにすることで、再生工程へ移行した直
後の吸着剤層Xを通過する再生用高温ガスとしての燃焼
排ガスGの温度降下を抑止して、この燃焼排ガスG中に
含まれる腐食性高沸点成分(例えば三酸化硫黄を初めと
するSOx、あるいはNOxやCOx)が吸着剤層X中
で吸着されたり凝縮することを防止する。
【0033】また、各吸着塔1a〜1dの吸着剤層Xに
ついて、再生工程の後は予冷工程を経て処理工程へ移る
ようにすることで、先の再生工程で高温化した吸着剤層
Xを冷却して次の処理工程での吸着効果を高めるととも
に、吸着剤層Xに残る再生用高温ガスとしての燃焼排ガ
スGを排除する。
【0034】なお、前記の風路構成では、再生用高温ガ
スとしての燃焼排ガスGと予熱清浄高温ガスとしての加
熱外気Hとを、各吸着塔1a〜1dの吸着剤層Xに対し
同じ向きに通過させるようにしてあり、これにより、再
生用の燃焼排ガスGに含まれる高沸点成分の吸着や凝縮
が生じ易い吸着剤層Xにおける燃焼排ガス入口側の部分
を、予熱工程において吸着剤層Xとの熱交換による温度
降下を未だ生じていない予熱用の加熱外気Hにより効果
的に加熱して、前記の如き腐食性高沸点成分の吸着剤層
X中での吸着や凝縮を一層効果的に防止する。
【0035】〔第2実施形態〕図6は2塔型の風路切替
式ガス処理装置を示し、吸着剤を充填して吸着剤層Xを
内部に形成した第1及び第2の吸着塔21a,21bを
設け、各吸着塔21a,21bの一端側には、主の処理
済みガス排出路22から三方弁v1を介して分岐した風
路22a,22bと、主の再生用高温ガス供給路23か
ら三方弁v2を介して分岐した風路23a,23bとを
接続してある。
【0036】また、各吸着塔21a,21bの他端側に
は、主の被処理ガス導入路24から三方弁v3を介して
分岐した風路24a,24bと、主の再生用高温ガス排
出路25から三方弁v4を介して分岐した風路25a,
25bとを接続してある。
【0037】主の再生用高温ガス供給路23には、風路
中を通過するガスと熱交換する蓄熱体26を装備すると
ともに、この蓄熱体26の装備箇所と三方弁v2との間
に、開閉弁v5を介装した兼用排気路27を接続し、ま
た、蓄熱体26の装備箇所と再生用高温ガス供給源28
との間に三方弁v6を介して清浄ガス導入路29を接続
してあり、一方、主の再生用高温ガス排出路25には、
三方弁v7を介して予冷用ガス導入路30を接続してあ
る。
【0038】なお、本例では、再生用高温ガスGとして
再生用高温ガス供給源28から燃焼排ガスを供給し、清
浄ガス導入路29からは清浄ガスHoとして外気を導入
し、予冷用ガス導入路30からは予冷用ガスCとして外
気を導入する。31は再生用高温ガスGとしての燃焼排
ガス及び清浄ガスHoとしての導入外気を送るファン、
32は予冷用ガスCとしての導入外気を送るファン、3
3は被処理ガスAを送るファンである。
【0039】34は上記の各弁v1〜v7を自動操作す
る制御器であり、この制御器34は弁v1〜v7の操作
をもって次の第1〜第6のモードをその順に繰り返して
実施するものにしてある。
【0040】(第1モード)図8に示す如く、第1吸着
塔21aについては、吸着剤層Xに被処理ガスAを通風
することで吸着剤の吸着作用により被処理ガスAを処理
する処理工程を実施し、これに並行して、第2吸着塔2
1bについては、吸着剤層Xに再生用高温ガスとしての
燃焼排ガスGを通風することで吸着剤から吸着成分を脱
着させて吸着剤を再生する再生工程を実施する。
【0041】また、蓄熱体26の装備箇所を通過する再
生用高温ガスとしての燃焼排ガスGにより蓄熱体26に
蓄熱する。
【0042】(第2モード)図9に示す如く、第1吸着
塔21aについては処理工程を第1モードから継続して
実施し、これに並行して、第2吸着塔21bについて
は、予冷用ガス導入路30から予冷用ガスとして導入し
た外気Cを吸着剤層Xに通風することで吸着剤層Xを予
冷する予冷工程を実施する。
【0043】また、再生用高温ガスとしての燃焼排ガス
Gは、予冷用ガスとして第2吸着塔21bの吸着剤層X
に通過させた後の外気C' とともに兼用排気路27から
排出する形態で蓄熱体26の装備箇所に通過させ、これ
により、蓄熱体26への蓄熱を継続するが、第2モード
の終盤では、三方弁v6を切り替えることにより、再生
用高温ガスとしての燃焼排ガスGに代え、清浄ガスとし
て清浄ガス導入路29から導入する外気Hoを、蓄熱体
26の装備箇所を通じて兼用排気路27から排出するよ
うにし、これにより、蓄熱体26の装備箇所に残る燃焼
排ガスGを排除する。
【0044】(第3モード)図10に示す如く、第2吸
着塔21bについては、吸着剤層Xに被処理ガスAを通
風することで吸着剤の吸着作用により被処理ガスAを処
理する処理工程を実施し、これに並行して、第1吸着塔
21aについては、清浄ガスとして清浄ガス導入路29
から導入した外気Hoを、蓄熱体26の装備箇所に通過
させて蓄熱状態の蓄熱体26により加熱し、この加熱外
気Hを予熱用の清浄高温ガスとして吸着剤層Xに通風す
ることで吸着剤層Xを予熱する予熱工程を実施する。
【0045】(第4モード)図11に示す如く、第2吸
着塔21bについては処理工程を第3モードから継続し
て実施し、これに並行して、第1吸着塔21aについて
は、吸着剤層Xに再生用高温ガスとしての燃焼排ガスG
を通風することで吸着剤から吸着成分を脱着させて吸着
剤を再生する再生工程を実施する。
【0046】また、蓄熱体26の装備箇所を通過する再
生用高温ガスとしての燃焼排ガスGにより蓄熱体26に
蓄熱する。
【0047】(第5モード)図12に示す如く、第2吸
着塔21bについては処理工程を第3及び第4モードか
ら継続して実施し、これに並行して、第1吸着塔21a
については、予冷用ガスとして予冷用ガス導入路30か
ら導入した外気Cを吸着剤層Xに通風することで吸着剤
層Xを予冷する予冷工程を実施する。
【0048】また、第2モードと同様、再生用高温ガス
としての燃焼排ガスGは、予冷用ガスとして第1吸着塔
21aの吸着剤層Xに通過させた後の外気C' とともに
兼用排気路27から排出する形態で蓄熱体26の装備箇
所に通過させ、これにより、蓄熱体26への蓄熱を継続
するが、第5モードの終盤では、三方弁v6を切り替え
ることにより、再生用高温ガスとしての燃焼排ガスGに
代え、清浄ガスとして清浄ガス導入路29から導入する
外気Hoを、蓄熱体26の装備箇所を通じて兼用排気路
27から排出するようにし、これにより、蓄熱体26の
装備箇所に残る燃焼排ガスGを排除する。
【0049】(第6モード)図13に示す如く、第1吸
着塔21aについては吸着剤層Xに被処理ガスAを通風
する処理工程を実施し、これに並行して、第2吸着塔2
1bについては、清浄ガスとして清浄ガス導入路29か
ら導入した外気Hoを、蓄熱体26の装備箇所に通過さ
せて蓄熱状態の蓄熱体26により加熱し、この加熱外気
Hを予熱用の清浄高温ガスとして吸着剤層Xに通風する
ことで吸着剤層Xを予熱する予熱工程を実施する。
【0050】なお、各図においてA' は吸着剤層Xに通
過させて処理した後の処理済みガスを示し、G' は再生
用高温ガスとして吸着剤層Xに通過させた後の燃焼排ガ
スを示し、H' は予熱用の清浄高温ガスとして吸着剤層
Xに通過させた後の加熱外気を示す。
【0051】また、図7は第1〜第6の各モードにおけ
る弁v1〜v7の操作状態を示す表であり、符号a,b
は三方弁切り替え方向を示し各図に付した符号と対応す
るものである。
【0052】つまり、本例では、弁v1〜v7が前記4
つの工程の切り替えを行う弁装置を構成するのに対し、
制御器34は、第1と第2の吸着剤層Xの一方について
処理工程を実施している間に他方について予熱工程と再
生工程と予冷工程とを実施する形態で、第1と第2の吸
着剤層Xの各々について処理工程と予熱工程と再生工程
と予冷工程とをその順に繰り返して実施するように弁装
置を自動操作する制御手段を構成する。
【0053】そして、第1実施形態と同様、各吸着塔2
1a,21bの吸着剤層Xについて、上記の如く処理工
程の後は予熱工程を経て再生工程に移るようにすること
で、再生用高温ガスとしての燃焼排ガスG中に含まれる
腐食性高沸点成分が吸着剤層X中で吸着されたり凝縮す
ることを防止し、また、再生工程の後は予冷工程を経て
処理工程へ移るようにすることで、次の処理工程での吸
着効果を高めるとともに、吸着剤層Xに残る再生用高温
ガスとしての燃焼排ガスGを排除する。
【0054】〔別実施形態〕次に、その他の実施形態を
列記する。
【0055】前述の各実施形態では、再生工程を終了し
たのち予冷工程を経て処理工程へ移行する例を示した
が、場合によっては予冷工程を省いてもよい。
【0056】第1実施形態では、処理工程と予熱工程と
再生工程とを各1つの吸着剤層Xで実施するようにし
て、それら3つの工程を並行実施する例を示したが、互
いに異なる吸着剤層Xにおいて処理工程と予熱工程と再
生工程とを並行実施する形態で、各々の吸着剤層Xにつ
いて処理工程と予熱工程と再生工程とをその順に繰り返
して実施する方式を採るのに、4以上の吸着剤層Xを設
けて同一の工程を2以上の吸着剤層Xで実施するように
しながら、処理工程と予熱工程と再生工程とを並行実施
するようにしてもよい。
【0057】第2実施形態では、一方について処理工程
を実施している間に他方について予熱工程とそれに続く
再生工程とを実施する第1と第2の吸着剤層Xとして、
各1つの吸着剤層を用いる例を示したが、これら第1と
第2の吸着剤層Xは各々、2以上の並列の吸着剤層とし
てもよい。
【0058】前記の各実施形態では予熱用清浄高温ガス
Hや予冷用ガスCに空気を用いる例を示したが、これら
予熱用清浄高温ガスHや予冷用ガスCには、空気に限ら
ず種々の気体を使用できる。
【0059】また、前述の各実施形態では、再生用高温
ガスGに燃焼排ガスを用いる例を示したが、再生用高温
ガスGも燃焼排ガスに限定されるものではなく、本発明
は再生用高温ガスGに種々の気体を用いる場合に適用で
きる。
【0060】被処理ガスAの処理目的は、吸着(吸湿)
による減湿や、被処理ガスに含まれる臭気成分や汚染成
分の吸着除去を初め、どのようなものであってもよい。
【0061】風路を切り替えて処理工程と予熱工程と再
生工程との切り替えを行う弁装置の具体的構成、及び、
吸着剤層Xに対する接続風路の風路構成は、種々の構成
変更が可能であり、例えば、前述の第2実施形態におい
て三方弁に代え二方弁(開閉弁)を用いて風路の切り替
えを行うようにしてもよい。
【0062】また、前述の第2実施形態では、再生用高
温ガスG,G' を導く再生用風路と予熱用清浄高温ガス
H,H' を導く予熱用風路とを兼用化することに加え
て、その兼用化風路をさらに予冷用ガスC,C' を導く
予冷用風路にも兼用化した風路構成とし、これにより風
路構成の簡素化を図っているが、これに代え、予冷用風
路を再生用風路と予熱用風路との兼用化風路とは別に設
けて、熱ロスの低減や予冷用ファンの低圧化を図るよう
にしてもよい。
【0063】再生用高温ガスGの保有熱を利用して予熱
用の清浄高温ガスHを生成するのに、前述の第2実施形
態の如く蓄熱体を用いるに代え、再生用高温ガスGと予
熱用清浄高温ガスHとの必要時が一致する場合には、再
生用高温ガスGと清浄ガスHoとを互いの流動過程で熱
交換させる方式を採用してもよい。
【0064】また、吸着剤層そのものを予熱用清浄高温
ガス生成用の蓄熱体に利用する形態で、予冷工程の吸着
剤層を通過して高温化した予冷用ガスC' を予熱用清浄
高温ガスHとして予熱工程の吸着剤層に通風するように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における多塔型装置の装置構成図
【図2】多塔型装置の運転モード(第1モード)を示す
【図3】多塔型装置の運転モード(第2モード)を示す
【図4】多塔型装置の運転モード(第3モード)を示す
【図5】多塔型装置の運転モード(第4モード)を示す
【図6】第2実施形態における2塔型装置の装置構成図
【図7】2塔型装置の弁操作形態を示す図表
【図8】2塔型装置の運転モード(第1モード)を示す
【図9】2塔型装置の運転モード(第2モード)を示す
【図10】2塔型装置の運転モード(第3モード)を示
す図
【図11】2塔型装置の運転モード(第4モード)を示
す図
【図12】2塔型装置の運転モード(第5モード)を示
す図
【図13】2塔型装置の運転モード(第6モード)を示
す図
【符号の説明】
3a〜3d 予熱用風路 15 制御手段 23a,23b 予熱用風路 26 蓄熱体 34 制御手段 A 被処理ガス G 再生用高温ガス H 予熱用の高温清浄ガス v 弁装置 v1〜v7 弁装置 X 吸着剤層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着剤層に対する接続風路を弁装置によ
    り切り替えて、前記吸着剤層に被処理ガスを通風する処
    理工程と前記吸着剤層に再生用高温ガスを通風する再生
    工程とを交互に実施する風路切替式ガス処理装置であっ
    て、 前記吸着剤層に予熱用の高温清浄ガスを通風する予熱用
    風路を設け、 前記弁装置を、前記吸着剤層に対し前記予熱用風路によ
    り予熱用の清浄高温ガスを通風する予熱工程と前記処理
    工程と前記再生工程との切り替えを行う構成とし、 前記処理工程の終了後、前記予熱工程を経て前記再生工
    程に移行する形態で、前記処理工程と前記再生工程とを
    交互に実施するように前記弁装置を自動操作する制御手
    段を設けてある風路切替式ガス処理装置。
  2. 【請求項2】 3以上の複数の吸着剤層を設け、 前記制御手段を、互いに異なる吸着剤層において前記処
    理工程と前記予熱工程と前記再生工程とを並行実施する
    形態で、各々の吸着剤層について前記処理工程と前記予
    熱工程と前記再生工程とをその順に繰り返して実施する
    ように前記弁装置を自動操作する構成にしてある請求項
    1記載の風路切替式ガス処理装置。
  3. 【請求項3】 第1と第2の吸着剤層を設け、 前記制御手段を、前記第1吸着剤層と前記第2吸着剤層
    との一方について前記処理工程を実施している間に他方
    について前記予熱工程とそれに続く前記再生工程とを実
    施する形態で、前記第1吸着剤層と前記第2吸着剤層と
    の各々について前記処理工程と前記予熱工程と前記再生
    工程とをその順に繰り返して実施するように前記弁装置
    を自動操作する構成にしてある請求項1記載の風路切替
    式ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 前記再生用高温ガスと前記予熱用の清浄
    高温ガスとを、前記吸着剤層に対し同じ向きに通過させ
    る構成にしてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    風路切替式ガス処理装置。
  5. 【請求項5】 前記再生用高温ガスと熱交換させて加熱
    した清浄ガスを前記予熱用の清浄高温ガスとして前記予
    熱工程の前記吸着剤層に通過させる構成にしてある請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の風路切替式ガス処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記再生用高温ガスの供給風路に蓄熱体
    を装備し、 再生用高温ガスにより前記蓄熱体に蓄熱した後、この蓄
    熱体装備部分に対し前記再生用高温ガスに代え清浄ガス
    を通過させて前記蓄熱体により加熱した清浄ガスを、前
    記予熱用の清浄高温ガスとして前記予熱工程の前記吸着
    剤層に通過させる構成にしてある請求項5記載の風路切
    替式ガス処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002113804A (ja) * 2000-08-03 2002-04-16 Sk Kaken Co Ltd クーリング層積層構造及びその形成方法
JP2003071964A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Sk Kaken Co Ltd クーリング層積層構造

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