JP2000175927A - 医療用鉗子 - Google Patents

医療用鉗子

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的とするところは、操作ハンドルに
加えられた過大な力量を緩和できるようにした医療用鉗
子を提供することにある。 【構成】本発明は、開閉する鉗子部4と、この鉗子部4
を開閉させるために前後方向に移動する操作軸と、この
操作軸を移動させるために枢支軸に軸支されて回動する
可動ハンドル6と、この可動ハンドル6の回動力量を前
記操作軸7に伝達するばねとを備えた医療用鉗子であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内の組織の把
持や切離等の処置を行うための医療用鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の医療用把持鉗子の全体を図19に
示す。図20はその把持鉗子の先端鉗子部の縦断面図で
あり、図21は図20中G−G線に沿う部分の断面を示
している。この従来の医療用把持鉗子100は、挿入部
用シース101の手元端に手元操作部102を構成し、
この手元操作部102によって挿入部用シース101の
先端に設けられる鉗子部103を遠隔的に開閉する操作
を行なって体腔内の様々な組織を処置するようになって
いる。
【0003】前記手元操作部102は固定ハンドル10
4と可動ハンドル105からなり、前記シース101内
に挿通された操作軸106に可動ハンドル105が連結
する。そして、可動ハンドル105を図19中矢印方向
に回動操作することによって、操作軸106を前後方向
にスライドし、鉗子部103を開閉するようになってい
る。
【0004】鉗子部103の一対の開閉アーム部材10
7は図20で示すように、前記シース101の先端チッ
プ108に支持した1本の枢支ピン109にまとめて枢
着して開閉自在な構成になっている。各開閉アーム部材
107の基端には一対のリンク110の先端をそれぞれ
枢支ピン111によって連結し、さらに各リンク110
の後端を前記操作軸106にまとめて1本の枢支ピン1
12によって連結したものである。
【0005】なお、鉗子部103における一対の開閉ア
ーム部材107の交差する枢着部は、図21で示される
ように、前記先端チップ108の支持アーム部113間
のスリット内に嵌め込まれ、そして、開閉アーム部材1
07の交差部および支持アーム部113に枢支ピン10
9が貫通している。この枢支ピン109の各端部はそれ
ぞれ支持アーム部113にかしめ付けられることによっ
て支持アーム部113に固定され、枢支ピン109の端
部は支持アーム部113の外周面と面一となっている。
【0006】また、医療用鉗子、すなわち内視鏡用鉗子
の種類によっては、手元操作部102の可動ハンドル1
05にストッパ115が固定ハンドル104側に向けて
突き出して設けられており、このストッパ115には鋸
状の歯116が形成されていて、固定ハンドル104側
に設けた爪部に引っ掛けて、可動ハンドル105の位置
を段階的に位置決めできるようにしたものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
鉗子を用いて処置を行う場合、操作ハンドルに過大な力
量が加えられると、その力が操作軸106に直接に伝わ
り、操作軸の動作に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0008】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、操作ハンドルに加えられ
た過大な力量を緩和できるようにした医療用鉗子を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
開閉する鉗子部と、この鉗子部を開閉させるために前後
方向に移動する操作軸と、この操作軸を移動させるため
に枢支軸に軸支されて回動する可動ハンドルと、この可
動ハンドルの回動力量を前記操作軸に伝達するばねとを
備えたことを特徴とする医療用鉗子である。
【0010】請求項2に係る発明は、前記ばねに接触
し、前記操作軸に直接作用するものであって、前記ばね
により伝達される前記可動ハンドルの力量を前記操作軸
に伝達する連結部材を備えたことを特徴とする請求項1
項に記載の医療用鉗子である。
【0011】請求項3に係る発明は、前記連結部材が、
前記枢支軸に軸支されていることを特徴とする請求項2
に記載の医療用鉗子である。
【0012】請求項1に係る発明では、可動ハンドルの
回動力量がばねを介して操作軸に伝達される。
【0013】請求項2に係る発明では、可動ハンドルの
回動力量がばねを介して連結部材に伝え、連結部材を介
して可動ハンドルの回動力量が操作軸に伝わる。
【0014】請求項3に係る発明では、可動ハンドルお
よび連結部材が枢支軸に軸支されている。
【0015】
【実施例】図1ないし図6を参照して本発明の第1の実
施例に係る医療用把持鉗子について説明する。図2で示
すように、ここでの内視鏡用把持鉗子1は、挿入部用シ
ース2の手元端に手元操作部3を構成してなり、この手
元操作部3は挿入部用シース2の先端に設けられる鉗子
部4を遠隔的に開閉操作して体腔内の様々な組織の処置
を行う。手元操作部3は固定ハンドル5と可動ハンドル
6からなり、可動ハンドル6は前記シース2内に挿通さ
れた操作軸7を前後方向にスライド操作し、前述した鉗
子部4を開閉する。
【0016】図1で示されるように、鉗子部4は一対の
開閉アーム部材8を有している。この一対の開閉アーム
部材8は互いに交差するとともに、その交差部には前記
シース2の先端チップ9に支持する1本の枢支ピン10
が貫通している。このように一対の開閉アーム部材8を
軸支することによって鉗子部4を開閉自在な構成として
いる。各開閉アーム部材8の基端には、リンク11の先
端をそれぞれ枢支ピン12によって連結し、さらに各リ
ンク11の後端を前記操作軸7の先端でまとめて1本の
枢支ピン13を介して枢着することにより連結してい
る。
【0017】つまり、鉗子部4の一対の開閉アーム部材
8はリンク機構14を介して操作軸7の押引き操作によ
って開閉させられる。
【0018】なお、開閉アーム部材8の互いに接合する
挾持面には図1(a)で示すように側方から見て三角形
の連続した鋸歯15が形成され、また、図1(b)で示
すような横断面形状の縦溝16が付設した形状になって
いる。
【0019】なお、鉗子部4の一対の開閉アーム部材8
が交差する枢着部は図3で示されるように、前記先端チ
ップ9の支持アーム部17間のスリット内に嵌め込まれ
て位置決めさせられている。そして、開閉アーム部材8
の交差部および支持アーム部17には枢支ピン10が貫
通している。この枢支ピン10の各端部はそれぞれ支持
アーム部17にかしめ付けられることによって支持アー
ム部17に固定され、枢支ピン10の端部は支持アーム
部17の外周面と面一となっている。さらに、枢支ピン
10の端部近傍で支持アーム部17の外周面は枢支ピン
10の軸線Lに対して垂直な平面18として形成されて
いる。
【0020】前記構成によれば、図21で示したような
従来の枢着構造のものに比べて、枢支ピン10の端の角
部19がその支持部の外周面から大きく突き出していな
いので、枢支ピン10が回転したとしても、枢支ピン1
0で体腔内壁を傷付けない。枢支ピン10の回り止め手
段を設ける必要がない。
【0021】一方、手元操作部3の可動ハンドル6は止
めねじ21を利用して固定ハンドル5の根本部分に軸支
されている。すなわち可動ハンドル6は、止めねじ21
に中間部を巻き付けて軸支された捩りばね22の一端に
取着固定される。捩りばね22の他端は前記挿入部用シ
ース2内に挿通された操作軸7の後端に連結されてい
る。
【0022】また、図6(a)で示すように、捩りばね
22の一端部はU字状に曲げられており、このU字状の
部分を前記操作軸7の末端に係止し、また、捩りばね2
2の他端は可動ハンドル6に差し込まれて結合してい
る。
【0023】なお、図6(a)で示した捩りばね22は
一点支持方式であったが、図6(b)で示すようにその
捩りばね22をダブルトーション型として二点支持方式
としてもよい。この二点支持方式とすれば、可動ハンド
ル6と捩りばね22の片寄り等が防止でき、開閉操作を
円滑に行うことができる。
【0024】さらに、手元操作部3における可動ハンド
ル6には上側面に鋸状の歯23を形成したストッパ24
が固定ハンドル5の方へ突き出して設けられている。図
5で示すように、ストッパ24は固定ハンドル5の途中
に開口した孔25を貫通しており、この孔25の上縁部
には前記ストッパ24の歯23に係止する爪部26が形
成されている。可動ハンドル6を固定ハンドル5の方へ
回動すると、ストッパ24における鋸状の歯23が逐次
爪部26に係止し、回動操作を停止する各位置に可動ハ
ンドル6を固定する。つまり、回動操作する可動ハンド
ル6の回動位置を段階的に決めることができる。
【0025】なお、この実施例でのストッパ24の歯2
3は、従来のものより可動ハンドル6側に近いところの
ものをなくし、固定ハンドル5に近いところで減らして
ある。ストッパ24の歯23は途中から無いので、図4
で示すFの位置から、さらに可動ハンドル6を閉方向に
握っても、そのストッパ24による位置決め固定は不可
能となる。
【0026】一方、上述した鉗子部4とリンク機構14
の特徴は次の通りである。すなわち、図1において、枢
支ピン10の周りに回動する開閉アーム部材8の基端側
アーム部分の長さ(図1における『r』)をリンク11
の長さ(図1における『l』)の2倍、すなわち、r:
l=2:1の不等長の関係とした。
【0027】この実施例での把持鉗子1は、トラカール
を利用した腹腔鏡下で腸を把持することを目的にしてお
り、このため、開閉アーム部材8の先端側把持アーム部
の長さ(図2における『m』)が、通常の把持鉗子の約
3倍としてある。
【0028】鉗子部4における開閉アーム部材8の基端
側アーム部分の長さrをリンク11の長さ『l』の2倍
としたとき、すなわち、図1において、r:l=2:1
のとき、その鉗子部4の開閉アーム部材8が完全に閉じ
る寸前で、その開閉アーム部材8の先端に伝達される力
量は、r:l=1:1の場合(従来の例)に比較して約
1.6倍となる。
【0029】また、鉗子部4の開閉アーム部材8を開閉
するには、図2で示すごとく、可動ハンドル6を矢印の
ように回動して操作軸7を前後方向に移動すればよい。
可動ハンドル6を回動操作すると、止めねじ21を支点
として、あたかも捩りばね22と可動ハンドル6が一体
のまま、動作できる。ここで、図4で示すDの位置は、
先端の鉗子部4が開いている位置を示し、Eは鉗子部4
が腸などを把持して、最後まで閉じている位置を示して
いる。ところが、今、Eの位置からさらに可動ハンドル
6に力量を鉗子部4が閉じる方向にかけても、以後は捩
りばね22が変形するのみで、操作軸7の位置は前後方
向に移動しない。鉗子部4はすでに閉じているので、こ
れ以上閉じない。そして、捩りばね22の変形とともに
可動ハンドル6のみが閉方向に移動する(Fの位置)。
【0030】把持鉗子1は鉗子部4の把持部の長さ(図
1における『m』)が通常の把持鉗子の約3倍であるた
め、鉗子部4の基端アーム部とリンクの長さが等しい従
来の構造では鉗子部4の先端に伝達される力量が小さく
なってしまうのは避けられなかったが、この実施例の構
成によれば、鉗子部4の基端アーム部の長さをリンク1
1の長さの2倍としたため、手元操作部3の構造を変更
したり、操作者が操作する力量を大きくすることなく、
鉗子部4の先端に伝達される力量が従来の構造を採用し
た場合の約1.6倍となり、それに対応できる。
【0031】また、鉗子部4の把持部の形状を図1で示
したようにすることで、腸などの把持対象物をなるべく
傷をつけずに且つ滑ることなく把持でき、より把持する
のに適している。また、鉗子部4で腸などを把持した際
に過大な力量がかかっても、前述したように捩りばね2
2が変形することにより操作軸7、及び鉗子部4には、
過大な力量は伝達されない。
【0032】また、可動ハンドル6を握っていき、途中
からストッパ24の歯23が無くなるため、使用者は可
動ハンドル6の変位量が既に充分大きいことに気付き、
過度の握りすぎを防ぐことが可能である。なお、本実施
例では、r:l=2:1としたが、rとlの比は2:1
に限らない。
【0033】図7は本発明の第2の実施例に係る生検鉗
子の例を示すものである。この生検鉗子ではその鉗子部
4の開閉アーム部材8における基端側アーム部の長さ
(図7における『r』)をリンク11の長さ(図7にお
ける『l』)の1/2倍(すなわち、r:l=1:2)
とした。この生検鉗子では、生検する量が大きいこと、
すなわち、開閉する鉗子部4の開き角がなるべく大きい
ことが望まれる。そこで、r:l=1:2とすること
で、操作軸7が鉗子部4のアーム部に接触することはな
く、その鉗子部4を180゜開くことを可能ならしめ
る。
【0034】図8は本発明の第3の実施例に係る鋏鉗子
の例を示した。鋏鉗子は開閉部の摺動面積が大きいた
め、通常大きな操作力量が要求され、鉗子部4に伝達さ
れる力量は少しでも大きい方がよい。この実施例では、
鉗子部4における開閉アーム部材8の基端アーム部の長
さをリンク11の長さの2倍とすることで、鉗子部4の
先端作用部位に伝達される力量を従来の構造の約1.6
倍にできた。
【0035】図9は本発明の第4の実施例に係る剥離鉗
子の例を示した。この実施例では第1の実施例で示した
把持鉗子のかわりに剥離鉗子としたものである。この剥
離鉗子は体腔内の組織を引き剥がす等の剥離作業に用い
られ、特に、細かい作業を行うため、鉗子部4の剥離作
用部の長さ(図9に示した『m』)が通常の剥離鉗子の
約2倍にしてあり、鉗子部4の先端部に伝達される力量
が小さくなってしまうのは避けられない。そこで、鉗子
部4の基端アーム部の長さをリンク11の長さの2倍と
し、鉗子部4の作用部に伝達される力量を大きくしたも
のである。
【0036】図10は本発明の第5の実施例に係る把持
鉗子の例を示す。前述した第1の実施例での鉗子部4は
一対の開閉アーム部材8で両側に開く構造であったが、
この実施例では片側へのみ鉗子部4が開くように構成し
た点が異なる。この把持鉗子では片側の開閉アーム部材
8のみが開き、他方の開閉アーム部材8は固定されて動
かないため、把持する対象物によって把持するのが容易
な場合がある。鉗子部4の基端アーム部の長さがリンク
11の長さの2倍ある点は第1の実施例と同じである。
【0037】図11は本発明の第6の実施例に係る把持
鉗子の例を示す。これは前述した第2の実施例の生検鉗
子における鉗子部4の一方の開閉アーム部材8だけが開
くようにした。他方の開閉アーム部材8は固定的に設け
られている。このように片側の開閉アーム部材8のみが
開くため、生検部は固定されて動かないため、生検対象
物によっては生検するのが容易である。また、鉗子部4
の基端アーム部の長さがリンク11の長さの1/2倍あ
る点は、第1の実施例と同じである。
【0038】図12および図13は本発明の第7の実施
例に係る把持鉗子の例を示す。前述した第1の実施例で
の操作軸7と捩りばね22とを直接に連結したが、この
実施例では、操作軸7を連結するための連結部材31を
その捩りばね22の対応端部に設けて、その連結部材3
1を介して操作軸7と捩りばね22とを間接的に連結し
ている。このように連結部材31を介して連結している
ので、操作軸7との連結が精度良くでき、通常煩雑にな
りやすい捩りばね22の曲げ加工等がより簡略化でき
る。
【0039】また、連結部材31はその下部を延長して
この延長部分32が、図12で示すように可動ハンドル
6に突き当たるように構成している。さらに、この延長
部分32の下部には可動ハンドル6の周面に向かって突
き出す調整用ねじ33が付設されている。この調整用ね
じ33の先端は可動ハンドル6の周面に突き当てること
も可能である。
【0040】今、自由状態では図13の実線で示す状態
にあるような捩りばね22を可動ハンドル6に組み付け
る際においては点線の位置まで弾性変形させて組み付け
る。このため、連結部材31を可動ハンドル6に対して
その位置に付勢させておくことが可能である。さらに、
調整用ねじ33により可動ハンドル6と連結部材31の
相対的な位置関係が調節でき、付勢力の大きさを調節す
ることが可能である。
【0041】前記捩りばね22により連結部材31を可
動ハンドル6側へあらかじめ付勢しておくことにより、
ある一定の力量が可動ハンドル6に加わるまではあたか
も連結部材31と可動ハンドル6が一体のように動作す
る。そのときの力量の値は調整用ねじ33により調節す
ることが可能である。
【0042】図14に本発明の第8の実施例を示す。こ
の実施例では前述した第7の実施例で単に捩りばね22
の端部に設けていた可動ハンドル6を、捩りばね22と
同軸に止めねじ21により軸支したものである。この場
合、捩りばね22の端部は直角に折り曲げてあり、この
先端を可動ハンドル6に引っ掛けて、連結部31に対し
て可動ハンドル6を付勢している。可動ハンドル6の固
定ハンドル5への取付け強度や取付け精度が、これまで
示した実施例のものよりも増すことができる。
【0043】図15に本発明の第9の実施例を示す。こ
の実施例では前述した第7の実施例で、単に捩りばね2
2の端部に設けていた連結部材31を捩りばね22と同
軸に止めねじ21により軸支したものである。このと
き、捩りばね22の端部は直角に折り曲げてあり、その
先端を連結部材31に引っ掛けることで、連結部材31
に対して可動ハンドル6を付勢している。連結部材31
の可動ハンドル6への取付け強度や取付け精度が今まで
の実施例のものよりも増すことができる。
【0044】図16および図17に本発明の第10の実
施例を示す。この実施例では前述した第8の実施例で、
単に捩りばね22の端部に設けていた連結部材31およ
び可動ハンドル6を捩りばね22と同軸に止めねじ21
により軸支したものである。さらに、従来、連結部材3
1の延長部分32で連結部材31に対して可動ハンドル
6の位置決めを行っていたのに対して、連結部材31の
溝部41と可動ハンドル6の上部42で行うようになっ
ている。また、可動ハンドル6の上部42には連結部材
31と可動ハンドル6の相対的位置を調整可能なように
調整ねじ43を設けてある。
【0045】可動ハンドル6および連結部材31の両者
が、止めねじ21により軸支されることにより、その取
付け強度や取付け精度がより増す。また、連結部材31
の形状が第10の実施例や第11の実施例のものよりも
簡便なものとなっている。
【0046】なお、実施例によれば、捩りばね22の交
換が比較的容易なため、捩りばね22の強さを何種類か
用意し、対象とする臓器、術者の好みにより選択使用が
可能である。また、繰り返しの使用により捩りばね22
が初期の力量を失った場合、捩りばね22の交換が容易
に行えるため経済的である。
【0047】図18に本発明の第11の実施例を示す。
図18は鉗子の手元操作部3を示しており、この実施例
では可動ハンドル6の部分が固定で、固定ハンドル5の
部分が逆に動くものを示す。この実施例では調整ねじ4
3が連結部材31に設けてある。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、操
作ハンドルに過大な力量が加えられてもこの過大な力量
が直接に操作軸に伝えられことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施例に係る把持鉗
子の鉗子部の断面図、(b)は、(a)中A−A線に沿
う断面図。
【図2】同じく本発明の第1の実施例に係る把持鉗子の
側面図。
【図3】図1(a)中B−B線に沿う断面図。
【図4】同じく本発明の第1の実施例に係る把持鉗子の
手元操作部の側面図。
【図5】同じく本発明の第1の実施例に係る把持鉗子の
手元操作部の一部断面した側面図。
【図6】前記手元操作部を手元側から見た背面図。
【図7】本発明の第2の実施例に係る生検鉗子における
鉗子部の断面図。
【図8】本発明の第3の実施例に係る鋏鉗子における鉗
子部の断面図。
【図9】本発明の第4の実施例に係る剥離鉗子における
鉗子部の断面図。
【図10】本発明の第5の実施例に係る把持鉗子におけ
る鉗子部の断面図。
【図11】本発明の第6の実施例に係る把持鉗子におけ
る鉗子部の断面図。
【図12】本発明の第7の実施例に係る把持鉗子におけ
る手元操作部の断面図。
【図13】同じく本発明の第7の実施例に係る把持鉗子
における捩りばねの側面図。
【図14】本発明の第8の実施例に係る把持鉗子におけ
る手元操作部の側面図。
【図15】本発明の第9の実施例に係る把持鉗子におけ
る手元操作部の側面図。
【図16】本発明の第10の実施例に係る把持鉗子にお
ける手元操作部の側面図。
【図17】同じく本発明の第10の実施例に係る把持鉗
子における手元操作部の分解斜視図。
【図18】本発明の第11の実施例に係る把持鉗子にお
ける手元操作部の側面図。
【図19】従来の把持鉗子の側面図。
【図20】同じくその把持鉗子における鉗子部の断面
図。
【図21】図20中のG−G線に沿う部分の断面図。
【符号の説明】
1…把持鉗子、2…シース、3…手元操作部、4…鉗子
部、5…固定ハンドル、6…可動ハンドル、7…操作
軸、8…開閉アーム部材、21…止めねじ、22…捩じ
りばね、31…連結部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉する鉗子部と、 この鉗子部を開閉させるために前後方向に移動する操作
    軸と、 この操作軸を移動させるために枢支軸に軸支されて回動
    する可動ハンドルと、 この可動ハンドルの回動力量を前記操作軸に伝達するば
    ねと、を備えたことを特徴とする医療用鉗子。
  2. 【請求項2】前記ばねに接触し、前記操作軸に直接作用
    するものであって、前記ばねにより伝達される前記可動
    ハンドルの力量を、前記操作軸に伝達する連結部材と を備えたことを特徴とする請求項1項に記載の医療用鉗
    子。
  3. 【請求項3】前記連結部材は、前記枢支軸に軸支されて
    いることを特徴とする請求項2に記載の医療用鉗子。
JP2000036829A 1993-02-17 2000-02-15 医療用鉗子 Expired - Fee Related JP3540702B2 (ja)

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