JP2000175728A - 頭髪用キャップ及び頭髪処理方法 - Google Patents

頭髪用キャップ及び頭髪処理方法

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JP2000175728A JP10360618A JP36061898A JP2000175728A JP 2000175728 A JP2000175728 A JP 2000175728A JP 10360618 A JP10360618 A JP 10360618A JP 36061898 A JP36061898 A JP 36061898A JP 2000175728 A JP2000175728 A JP 2000175728A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャップ内部での結露及び処理剤の流出を抑
制して処理剤の無駄を防止し、頭髪処理の際に温度むら
が小さく頭部全体にわたって均質に処理することがで
き、さらに、加温器で頭部を加温する際にも過度の熱さ
を感じさせない頭髪用キャップと頭髪処理方法を提供す
ること。 【解決手段】 頭髪用キャップは、頭髪40を覆うよう
に頭部4へ被せられる柔軟な合成樹脂シートからなる孔
無しキャップ1と、前記孔無しキャップ1との間に所定
の空間が形成されるように当該孔無しキャップ1の内側
に重ねられ、無数の小孔20を有する柔軟で薄肉の合成
樹脂シートからなる多孔キャップ2とを組み合わせたこ
とを特徴とする。頭髪処理方法は、前記頭髪用キャップ
を処理剤付着後の頭部に被せて所定時間維持することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般的には頭髪
用キャップ及びそれを利用した頭髪処理方法に関するも
のである。さらに具体的には、パーマネント,ヘアダイ
(染毛),トリートメント(毛髪保護の処理),ヘアマ
ニキュア(一時染毛),育毛・養毛剤処方等の頭髪処理
やセット崩れ防止等に有用な頭髪用キャップと、この頭
髪用キャップを使用した頭髪処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来パーマネントやヘアダイ等の頭髪処
理に使用されている頭髪用キャップは、頭髪を覆うよう
に頭部へ被せられる柔らかい合成樹脂製シートからな
り、周縁部に締付け用のゴム紐が取り付けられていた。
パーマネントやヘアダイ等の頭髪処理の際には、洗髪し
てウエットヘアの状態で頭髪に処理剤(薬剤又は染料
等)を十分に塗り付けた後、頭髪を覆うように前記キャ
ップを頭部へ密閉状に被せ、この状態を所定時間維持し
ていた。処理剤の種類によっては、前記の状態を所定時
間維持する間に、頭髪を加温器で外部から加温する場合
もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のキャップを使用
した頭髪の処理方法によれば、第1に、頭皮から発する
体温はキャプ内に封じ込められ、キャップ内の温度上昇
により発汗が激しくなり、この汗と内部蒸気が結露した
ものとが多量に流れ、これとともに多量の処理剤がキャ
ップの裾方向に流れ出して無駄になるほか、流れ出る処
理剤を拭き取らねばならなかった。第2に、前述のよう
に処理剤が無駄になるので頭髪への処理剤の使用量を多
くする必要があった。第3に、キャップ内にこもった熱
が上部に移動してキャップ内の温度むらが大きくなり、
頭髪の各部における処理剤の作用に片よりが生じるの
で、頭部全体にわたる頭髪の均質な処理が妨げられる。
前述の第1〜第3の課題は、外部から加温する場合に特
に顕著であった。第4に、前述のように処理剤の性質に
よっては外部加温をする場合があるが、その際には加温
器の温度が頭皮に伝わり易いので非常に熱く感じるほ
か、加熱された処理剤の流れにより火傷状態を引き起こ
し易い。第5に、入浴時に頭髪のセット崩れ防止のため
に前記キャップを被ることがあるが、湯の熱と頭皮から
発した体温がキャップ内にこもり、発汗による蒸気がキ
ャップ内面に結露して流れ、セット崩れを十分防止する
ことができなかった。第6に、処理剤の種類によっては
酸化を促進すべき場合があるが、前記従来のキャップは
密閉状態になるため酸化を十分に促進することができな
かった。
【0004】この発明の目的は、キャップ内部で温度が
上昇したときに結露を抑制することができ、したがっ
て、処理剤の流出を抑制して処理剤の無駄を防止するこ
とができる頭髪用キャップ及び頭髪処理方法を提供する
ことにある。この発明の他の目的は、処理剤の使用量を
少なくしても頭髪を十分に処理することができる頭髪用
キャップ及び頭髪処理方法を提供することにある。この
発明のさらに他の目的は、頭髪処理の際に温度むら(片
より)をなくし、頭部全体にわたってより均質に処理す
ることができる頭髪用キャップ及び頭髪処理方法を提供
することにある。この発明のさらに他の目的は、外部か
ら加温をする場合でも加温器の温度が頭皮に伝わり難
く、したがって過度に熱さを感じさせないとともに、加
熱された処理剤の流れにより火傷状態を引き起こすこと
のない頭髪用キャップ及び頭髪処理方法を提供すること
にある。この発明のさらに他の目的は、頭髪に処方され
た処理剤の酸化を促進すべき場合に、酸化を十分に促進
することができる頭髪用キャップ及び頭髪処理方法を提
供することにある。この発明のさらに他の目的は、入浴
時に頭髪のセット崩れを十分に防止することができる頭
髪用キャップを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による頭髪用キ
ャップは、前述の課題を解決するため以下のように構成
したものである。すなわち、請求項1に記載の頭髪用キ
ャップは、頭髪40を覆うように頭部4へ被せられる柔
軟な合成樹脂シートからなる孔無しキャップ1と、前記
孔無しキャップ1との間に所定の空間が形成されるよう
に当該孔無しキャップ1の内側に重ねられ、無数の小孔
20を有する柔軟で薄肉の合成樹脂シートからなる多孔
キャップ2とを組み合わせたことを特徴としている。前
記孔無しキャップ1の周縁には紐通し部10を形成し、
当該紐通し部10には紐11を通し、前記紐11の両端
部を前記紐通し部10の一部に形成された孔12から引
き出し、前記多孔キャップ2の周縁部は、ヒートシー
ル,接着又は布製ファスナーその他の手段により前記孔
無しキャップ1の内側へ取り付けるのが好ましい。ま
た、前記孔無しキャップ1又は前記孔無しキャップ1と
前記多孔キャップ2は透明であるのが好ましい。
【0006】請求項2に記載の頭髪用キャップは、小さ
な無数の孔20が形成された柔軟で薄肉の合成樹脂シー
ト製の多孔キャップ2aからなり、頭髪を覆うように頭
部へ被せられることを特徴としている。前記多孔キャッ
プ2aの周縁部には紐通し部21を形成し、前記紐通し
部21には紐22を通し、前記紐22の両端部を前記紐
通し部21の一部に形成された孔23から引き出すのが
好ましい。また、前記多孔キャップ2aは透明であるの
が好ましい。
【0007】この発明による頭髪処理方法は、前述の課
題を解決するため以下のように構成したものである。す
なわち、請求項3に記載の頭髪処理方法は、処理剤を付
着させた頭髪を覆うように、請求項1に記載の頭髪用キ
ャップを頭部に被せ、この状態を所定時間維持すること
を特徴としている。
【0008】請求項4に記載の頭髪処理方法は、処理剤
を付着させた頭髪を覆うように、請求項2に記載の頭髪
用キャプを頭部に被せ、この状態を所定時間維持するこ
とを特徴としている。
【0009】請求項5に記載の頭髪処理方法は、処理剤
を付着させた頭髪を覆うように、請求項1に記載の頭髪
用キャップを頭部に被せ、この状態を所定時間維持した
後、処理剤を付着させた頭髪を覆うように、請求項2に
記載の頭髪用キャプを頭部に被せ、この状態を所定時間
維持することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明による頭髪用キャップ及び頭髪処理方法の好ましい実
施形態を説明する。 頭髪用キャップの第1実施形態 図1はこの発明による第1実施形態の頭髪用キャップの
斜視図、図2は図1の頭髪用キャップを使用した頭髪処
理方法を説明するための概略断面図、図3は図1の頭髪
用キャップにおける多孔キャップの部分拡大展開平面
図、図4は図2の状態における部分拡大断面図である。
【0011】第1実施形態の頭髪用キャップは、外側の
孔無しキャップ1と、その内側に重なるように設けられ
た多孔キャップ2とを組み合わせた二重のキャップであ
り、これを図2のように頭髪40を覆う状態に頭部へ被
せたとき、多孔キャップ2と孔無しキャップ1との間に
所定の空間a(図2及び図4)が全面にわたって形成さ
れるようになっている。
【0012】孔無しキャップ1は肉厚100〜300μ
m程度のポリプロピレンやポリエチレン等の透明で柔軟
な合成樹脂シートからなり、直径60cm程度のシート
の周縁部には袋状の紐通し部10が形成され、この紐通
し部10には非伸縮性の紐11が通されている。この紐
11の両端部を、前記紐通し部10の一部に形成された
孔12から所定長さ引き出して、キャップ1の外周部を
引き絞ることにより全体をキャップ状に形成している。
【0013】多孔キャップ2は、肉厚100μm以下
(好ましくは30μm前後)のポリプロピレンやポリエ
チレン等の透明で柔軟な合成樹脂シートからなり、その
全面には小さい孔20が無数に形成され、その周縁部は
孔無しキャップ1の前記紐通し部10の内縁に沿ってヒ
ートシールにより固着されている。図3のように孔20
は平面円形であって直径1mm前後であり、1cm2
たり20〜30個程度の密度で形成されているのが好ま
しい。
【0014】頭髪処理方法の実施形態 図2及び図4を参照しながら、第1実施形態の頭髪用キ
ャップの作用を頭髪処理方法の実施形態とともに説明す
る。例えば頭髪をパーパネント処理する場合について説
明すると、頭髪40を洗髪後水分を軽く拭き取ってウエ
ットヘアの状態にし、頭髪40に処理剤(一液)を塗り
付け、紐通し部10の孔12が後頭部下部又は額部に位
置するように、前記実施形態の頭髪用キャップを頭部4
に被せ、紐11を過度にならないように締め付けてその
両端部を結び、この状態を所定時間(10分間程度)維
持する。この維持時間内に、頭髪40は十分に膨潤・軟
化する。
【0015】頭皮から発する体温(放射熱)により内側
の多孔キャップ2内の温度が上がると、空気が無数の孔
20から多孔キャップ2と孔無しキャップ1との空間a
に吹き出し、孔無しキャップ1を押し広げて空間aを広
くする。孔無しキャップ1が最大限押し広げられたとき
の空間aは、多孔キャップ2と孔無しキャップ1との間
隔が1〜2cm程度になるのが好ましい。多孔キャップ
2内の温度が上昇しても、蒸気を含む空気は無数の孔2
0から空間aへ吹き出すので多孔キャップ2内では結露
しないとともに、頭髪40と外界との間の空間aに空気
層が介在するので、頭皮面からの発汗と空間a内での結
露も抑制され、処理剤の流れ出しをなくすことができる
か、あるいは極めて少なくすることができる。したがっ
て、処理剤の無駄がなくなる分処理剤の使用量を少なく
しても十分な処理効果が得られる。空間a内では蒸気の
対流が活発化して空間a内が均熱化されるので、頭髪処
理の際の温度むらがより小さくなり、その結果頭部全体
にわたって処理剤がより均一に作用するようになる。し
たがって、頭髪処理は頭部全体にわたってより均質に行
われることになる。図示しない加温器により外部から頭
髪を加温する場合でも、前記空間aが介在するため、加
温器の温度の頭皮面に対する伝わりが緩慢になって極端
な熱さを感じさせたいとともに、処理剤が過度に加熱さ
れることがないので火傷状態を引き起こすことはない。
紐11は非伸縮性の材質であるので、皮膚に締付け跡が
残ならいように使用するのが容易である。
【0016】次いで、頭髪40に別の処理剤(二液)と
塗り付け、次に説明する第2実施形態の頭髪用キャップ
を頭部に被せて、この状態を所定時間(10分程度)維
持する。頭髪に別の処理剤(二液)を塗り付けた後、必
要な場合(ストレートパーマ以外の場合)には、頭髪用
キャップを被せる前に図示しないロットに頭髪を巻き付
ける作業を実施する。
【0017】頭髪用キャップの第2実施形態 図5はこの発明による頭髪用キャップの第2実施形態を
示す斜視図である。この実施形態の頭髪用キャップは、
肉厚100μm以下(好ましくは30μm前後)のポリ
プロピレンやポリエチレン等の透明で柔軟な合成樹脂シ
ート製の多孔キャップ2aからなり、全面に小さな無数
の孔20が形成されていて、頭髪を覆う状態で頭部へ被
せられるように構成されている。前記多孔キャップ2a
の周縁部には紐通し部21が形成され、前記紐通し部2
1には紐22が通され、前記紐22の両端部は、前記紐
通し部21の一部に形成された孔23から所定長さ引き
出し、キャップ2aの周縁部を引き絞って全体をキャッ
プ状に形成している。多孔キャップ2aを形成する合成
樹脂シートの肉厚、孔20の形状や形成密度等は前記第
1の実施形態のキャップにおける多孔キャップ2と同様
である。
【0018】第2実施形態の頭髪用キャップは、第1実
施形態の頭髪用キャップと同様な要領で頭部へ被せて使
用する。第2実施形態の頭髪用キャップを構成する多孔
キャップ2aは、前述のように構成されているから、頭
髪の乱れが防止されるほか、無数の孔20によりキャッ
プ2a内での結露を防止すると同時に、頭髪処理液の酸
化を促進してより効率的に髪形を形成することができ
る。第2実施形態の頭髪用キャップは、これをセットし
た頭髪の上に被せて入浴した場合、無数の小さい孔20
が形成されているためにキャップ内で結露することがな
いとともに、頭皮からの発汗しても蒸発するので、頭髪
のセット崩れを十分に防止することができる。
【0019】前述のように、第1実施形態の頭髪用キャ
ップと第2実施形態の頭髪用キャップとを使用すること
により、従来の処理方法と比べて頭髪のパーマネント処
理時間を1/3程度短縮することができる。すなわち、
例えば従来の方法で30分間要する場合には20分程度
で処理することができる。また、処理液の流失がほとん
ど無いために処理液の使用量を1/3程度減らしても、
十分な頭髪処理を行うことができた。
【0020】前記各実施形態の多孔キャップ2及び2a
において、孔20は円形であるのが好ましい。その理由
は、多孔キャップ2又は2aの内側から蒸気を含む(場
合によっては頭髪に貼着した処理剤も含む。)空気が外
周の空間aに吹き出す際、空気が円滑に通過するからで
ある。また、第1実施形態の孔無しキャップ1又は両キ
ャップ1,2、及び第2実施形態の多孔キャップ2a
は、頭髪処理の進行具合を見ながら作業することができ
るようにするためには透明であるのが好ましい。
【0021】頭髪処理方法の他の実施形態 ヘアダイ(染毛処理)の場合 頭髪40を洗髪後ウエットヘアの状態にし、処理剤(染
料)を頭髪40に塗り付けた後、図2と同様に頭部へ第
1実施形態の頭髪用キャップを被せ、この状態を所定時
間(10分間程度)維持する。この間に頭髪40を膨潤
・軟化させ、処理液を頭髪全体になじませて均一に発色
させるように処理する。次いで、第1実施形態の頭髪用
キャップを頭部から取り除き、第2実施形態の頭髪用キ
ャップを頭部に被せ、この状態を所定時間(10分間程
度)維持する。これにより染料を十分に酸化・発色させ
るとともに、染料を頭髪へ十分に定着させる。前記第1
実施形態の頭髪用キャップと第2実施形態の頭髪用キャ
ップを使用することにより、従来の処理方法と比べて全
体の処理時間がほぼ半分になる。例えば、従来方法で4
0分間要する場合には20分程度で処理することができ
る。この処理方法の実施形態の他の作用・効果は、前述
の方法の実施形態とほぼ同様であるので、それらの説明
は省略する。ヘアマニキュアの場合は、前記ヘアダイの
場合とほぼ同様であるので説明を省略する。
【0022】トリートメント(毛髪や頭皮の保護処理)
の場合 頭髪40を洗髪後ウエットヘアの状態にし、処理剤(薬
剤)を頭髪40に付着させた後、図2と同様に頭部へ第
1実施形態の頭髪用キャップを被せ、この状態を所定時
間(10分間程度)維持する。この間に頭髪40が軟化
され、結露液や汗等の流れが防止されるので、処理液を
頭髪全体になじませることができる。前記第1実施形態
の頭髪用キャップを使用することにより、従来の処理方
法と比べて全体の処理時間を1/3程度短縮することが
できた。例えば、従来方法で15分間要する場合は10
分程度で処理することができる。この処理方法の実施形
態の他の作用・効果は、前述の方法の各実施形態とほぼ
同様であるので、それらの説明は省略する。育毛剤,養
毛剤処方の場合もトリートメントの場合とほぼ同様であ
る。
【0023】頭髪用キャップの第3実施形態 図6は第3実施形態の頭髪用キャップにおける孔無しキ
ャップの斜視図、図7は第3実施形態の頭髪用キャップ
における多孔キャップの斜視図である。孔無しキャップ
1の周縁部の一部には、一対の結び付け用の紐部13,
13が一体に形成され、周縁部の他の部分には筒状の袋
部14が形成され、この袋部14にはゴム紐15が適度
に縮めた状態で装着されている。多孔キャップ2は、第
2実施形態の多孔キャップ2aを兼ねるもので、薄肉の
柔らかい合成樹脂シートからなる多孔キャップ2には、
第1実施形態における多孔キャップ2とほぼ同様な無数
の小さい孔20が形成され、周縁部には袋状の紐通し部
24が形成され、この紐通し部24には図示しない輪状
のゴム紐が適度に縮めた状態(皮膚に装着跡が付かない
程度の状態)で収容されている。多孔キャップ2は、そ
の周縁部外面へ所定間隔に取り付けられた布製ファスナ
24を、孔無しキャップ1の周縁部内面へ所定間隔に取
り付けられた布製ファスナ16と係合させることによ
り、孔無しキャップ1の内側へ重なるように取付けられ
る。
【0024】第3実施形態の頭髪用キャップは、第1実
施形態の頭髪用キャップと同様な要領で使用されるとと
もに、パーパネント,ヘアダイ,ヘアマニキュア等の頭
髪処理の際の第2段階において、多孔キャップ2から孔
無しキャップ1を取り外すことにより、多孔キャップ2
を第2実施形態の頭髪用キャップとして使用することが
できるという利点がある。この実施形態の頭髪用キャッ
プのその他の作用効果や、これを使用した頭髪処理方法
は、前記方法の実施形態の場合と同様であるので、それ
らの説明は省略する。
【0025】頭髪用キャップのその他の実施形態 図1の実施形態の頭髪用キャップにおいて、孔無しキャ
ップ1の周縁部には図示しない輪状のゴム紐を取り付け
ても実施することができるし、多孔キャップ2の周縁部
は孔無しキャップ1へヒートシールにより固着すること
に代えて、図6及び図7のように布製ファスナ16,2
4によって取り付けても、あるいは接着しても実施する
ことができる。また、孔無しキャップ1と多孔キャップ
2とは、これを組み合わせたものであれば、必ずしも多
孔キャップ2の周縁部が孔無しキャップ1へ取り付けら
れている必要はなく、頭髪を覆うように先ず多孔キャッ
プ2を頭部へ被せ、次いで孔無しキャップ1を前記多孔
キャップ2の上に被せて使用することができる。第2実
施形態の頭髪用キャップは、図6の孔無しキャップ1の
ように、外周部の一部に対の紐部を一体に形成し、外周
部の他の部分へゴム紐を取り付けた形態とすることがで
きる。前記実施形態において、孔無しキャップ1及び多
孔キャップ2,2aは、柔軟な合成樹脂シートを所定形
状に裁断し、周縁部を紐,ゴム紐等で適度に引き絞るこ
とにより、頭部へ被さる形状としたが、合成樹脂シート
自体を頭部へ被さるキャップ形状に成形又は形成しても
よい。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明に係る頭髪用キャップ、
及びそれを使用した請求項3の頭髪処理方法によれば、
第1に、多孔キャップ2内の温度が上昇しても多孔キャ
ップ2内では結露しないとともに、頭髪40と外界との
間の空間aに空気層が介在するので、頭皮面からの発汗
と空間a内での結露も抑制され、処理剤の流れ出しをな
くすことができるか、あるいは極めて少なくすることが
できる。したがってまた、処理剤の無駄がなくなる分処
理剤の使用量を少なくしても十分な処理効果が得られ
る。第2に、空間a内では蒸気の対流が活発化して空間
a内が均熱化するので、頭髪処理の際の温度むらがより
少なくなり、頭部全体にわたって処理剤がより均一に作
用するようになる。したがって、頭髪の処理状態は頭部
全体にわたってより均質になる。第3に、加温器により
外部から頭部を加温する場合でも、図示しない加温器と
頭髪の間には前記空間aが介在するため、加温器の温度
の頭皮面に対する伝わりが緩慢になって極端な熱さを感
じさせたいとともに、処理剤が過度に加熱されることが
ないので、加熱された処理剤により頭皮が火傷状態にな
ることもない。
【0027】前述のように、孔無しキャップ1の周縁に
は紐通し部10を形成し、当該紐通し部10には紐11
を通し、前記紐11の両端部を前記紐通し部10の一部
に形成された孔12から引き出し、前記多孔キャップ2
の周縁部は、ヒートシール,接着又は布製ファスナーそ
の他の手段により前記孔無しキャップ1の内側へ取り付
けるのが好ましい。このように構成すると、紐11の両
端部を結ぶときに頭部のサイズに合わせて締付けを適度
に調整することができるとともに、多孔キャップ2の周
縁部が孔無しキャップ1の内側へ取り付けられているた
め、多孔キャップ2と孔無しキャップ1とを同時に頭部
へ被せることができて便利である。また、紐11が非伸
縮性である場合には皮膚へ締付け跡が残らないようにす
ることが容易である。
【0028】前記孔無しキャップ1、又は孔無しキャッ
プ1と前記多孔キャップ2が透明である場合には、キャ
ップの内部を確認しながら作業することができるので便
利である。
【0029】請求項2の発明に係る頭髪用キャップ、及
びそれを使用した請求項4の頭髪処理方法によれば、頭
髪の乱れが防止されるほか、多孔キャップ2aの無数の
孔20によりキャップ内での結露が防止されると同時
に、頭髪に付着した処理剤の酸化を促進してより効率的
に処理剤を作用させることができる。また、請求項2の
頭髪用キャップによれば、セットした頭髪の上に被せて
入浴した場合、前記無数の孔20のためにキャップ内で
結露することがないとともに、頭皮からの発汗しても孔
20を通じて蒸発するので、頭髪のセット崩れを十分に
防止することができる。
【0030】請求項2の頭髪用キャップにおいて、多孔
キャップ2aの周縁部に紐通し部21を形成し、前記紐
通し部21に紐22を通し、前記紐22の両端部が前記
紐通し部21の一部に形成された孔23から引き出して
ある場合は、紐22の両端部を結ぶときに頭部のサイズ
に合わせて締付けを適度に調整することができるほか、
紐22が非伸縮性である場合には額等へ締付け跡が残ら
ないようにすることが容易である。
【0031】請求項2の頭髪用キャップが透明である場
合には、頭髪処理の過程でキャップ内部の処理状態を確
認しながら作業することができる。
【0032】請求項5の発明に係る頭髪処理方法によれ
ば、請求項3に記載の頭髪処理方法の作用効果と、請求
項4に記載の頭髪処理方法の作用効果とが重畳し、頭髪
処理が極めて効率的に行われるため、従来の頭髪処理方
法と比較して頭髪処理時間を1/3〜1/2程度短くす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による第1実施形態の頭髪用キャップ
の斜視図である。
【図2】図1の頭髪用キャップを使用した頭髪処理方法
を説明するための概略断面図である。
【図3】図1の頭髪用キャップにおける多孔キャップの
部分拡大展開平面図である。
【図4】図2の状態における部分拡大断面図である。
【図5】この発明による頭髪用キャップの第2実施形態
を示す斜視図である。
【図6】第3実施形態の頭髪用キャップにおける孔無し
キャップの斜視図である。
【図7】第3実施形態の頭髪用キャップにおける多孔キ
ャップの斜視図である。
【符号の説明】
a 空間 1 孔無しキャップ 10,21 紐通し部 11,22 紐 12,23 孔 13 紐部 14 筒状の袋部 15 ゴム紐 16,24 布製ファスナ 2,2a 多孔キャップ 20 孔 4 頭部 40 頭髪
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月29日(1999.11.
29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 頭髪用キャップ及び頭髪処理方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般的には頭髪
用キャップ及びそれを利用した頭髪処理方法に関するも
のである。さらに具体的には、パーマネント,ヘアダイ
(染毛),トリートメント(毛髪保護の処理),ヘアマ
ニキュア(一時染毛),育毛・養毛剤処方等の頭髪処理
やセット崩れ防止等に有用な頭髪用キャップと、この頭
髪用キャップを使用した頭髪処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来パーマネントやヘアダイ等の頭髪処
理に使用されている頭髪用キャップは、頭髪を覆うよう
に頭部へ被せられる柔らかい合成樹脂製シートからな
り、周縁部に締付け用のゴム紐が取り付けられていた。
パーマネントやヘアダイ等の頭髪処理の際には、洗髪し
てウエットヘアの状態で頭髪に処理剤(薬剤又は染料
等)を十分に塗り付けた後、頭髪を覆うように前記キャ
ップを頭部へ密閉状に被せ、この状態を所定時間維持し
ていた。処理剤の種類によっては、前記の状態を所定時
間維持する間に、頭髪を加温器で外部から加温する場合
もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のキャップを使用
した頭髪の処理方法によれば、第1に、頭皮から発する
体温はキャップ内に封じ込められ、キャップ内の温度上
昇により発汗が激しくなり、この汗と内部蒸気が結露し
たものとが多量に流れ、これとともに多量の処理剤がキ
ャップの裾方向に流れ出して無駄になるほか、流れ出る
処理剤を拭き取らねばならなかった。第2に、前述のよ
うに処理剤が無駄になるので頭髪への処理剤の使用量を
多くする必要があった。第3に、キャップ内にこもった
熱が上部に移動してキャップ内の温度むらが大きくな
り、頭髪の各部における処理剤の作用に片よりが生じる
ので、頭部全体にわたる頭髪の均質な処理が妨げられ
る。前述の第1〜第3の課題は、外部から加温する場合
に特に顕著であった。第4に、前述のように処理剤の性
質によっては外部加温をする場合があるが、その際には
加温器の温度が頭皮に伝わり易いので非常に熱く感じる
ほか、加熱された処理剤の流れにより火傷状態を引き起
こし易い。第5に、入浴時に頭髪のセット崩れ防止のた
めに前記キャップを被ることがあるが、湯の熱と頭皮か
ら発した体温がキャップ内にこもり、発汗による蒸気が
キャップ内面に結露して流れ、セット崩れを十分防止す
ることができなかった。第6に、処理剤の種類によって
は酸化を促進すべき場合があるが、前記従来のキャップ
は密閉状態になるため酸化を十分に促進することができ
なかった。
【0004】この発明の目的は、キャップ内部で温度が
上昇したときに結露を抑制することができ、したがっ
て、処理剤の流出を抑制して処理剤の無駄を防止するこ
とができる頭髪用キャップ及び頭髪処理方法を提供する
ことにある。この発明の他の目的は、処理剤の使用量を
少なくしても頭髪を十分に処理することができる頭髪用
キャップ及び頭髪処理方法を提供することにある。この
発明のさらに他の目的は、頭髪処理の際に温度むら(片
より)をなくし、頭部全体にわたってより均質に処理す
ることができる頭髪用キャップ及び頭髪処理方法を提供
することにある。この発明のさらに他の目的は、外部か
ら加温をする場合でも加温器の温度が頭皮に伝わり難
く、したがって過度に熱さを感じさせないとともに、加
熱された処理剤の流れにより火傷状態を引き起こすこと
のない頭髪用キャップ及び頭髪処理方法を提供すること
にある。この発明のさらに他の目的は、頭髪に処方され
た処理剤の酸化を促進すべき場合に、酸化を十分に促進
することができる頭髪用キャップ及び頭髪処理方法を提
供することにある。この発明のさらに他の目的は、入浴
時に頭髪のセット崩れを十分に防止することができる頭
髪用キャップを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による頭髪用キ
ャップは、前述の課題を解決するため以下のように構成
したものである。すなわち、請求項1に記載の頭髪用キ
ャップは、頭髪40を覆うように頭部4へ被せられる柔
軟な合成樹脂シートからなる孔無しキャップ1と、前記
孔無しキャップ1との間に所定の空間が形成されるよう
に当該孔無しキャップ1の内側に重ねられ、無数の小孔
20を有する柔軟で薄肉の合成樹脂シートからなる多孔
キャップ2とを組み合わせたことを特徴としている。前
記孔無しキャップ1の周縁には紐通し部10を形成し、
当該紐通し部10には紐11を通し、前記紐11の両端
部を前記紐通し部10の一部に形成された孔12から引
き出し、前記多孔キャップ2の周縁部は、ヒートシー
ル,接着又は布製ファスナーその他の手段により前記孔
無しキャップ1の内側へ取り付けるのが好ましい。ま
た、前記孔無しキャップ1又は前記孔無しキャップ1と
前記多孔キャップ2は透明であるのが好ましい。
【0006】請求項2に記載の頭髪用キャップは、小さ
な無数の孔20が形成された柔軟で薄肉の合成樹脂シー
ト製の多孔キャップ2aからなり、頭髪を覆うように頭
部へ被せられることを特徴としている。前記多孔キャッ
プ2aの周縁部には紐通し部21を形成し、前記紐通し
部21には紐22を通し、前記紐22の両端部を前記紐
通し部21の一部に形成された孔23から引き出すのが
好ましい。また、前記多孔キャップ2aは透明であるの
が好ましい。
【0007】この発明による頭髪処理方法は、前述の課
題を解決するため以下のように構成したものである。す
なわち、請求項3に記載の頭髪処理方法は、処理剤を付
着させた頭髪を覆うように、請求項1に記載の頭髪用キ
ャップを頭部に被せ、この状態を所定時間維持すること
を特徴としている。
【0008】請求項4に記載の頭髪処理方法は、処理剤
を付着させた頭髪を覆うように、請求項2に記載の頭髪
用キャップを頭部に被せ、この状態を所定時間維持する
ことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明による頭髪用キャップ及び頭髪処理方法の好ましい実
施形態を説明する。 頭髪用キャップの第1実施形態 図1はこの発明による第1実施形態の頭髪用キャップの
斜視図、図2は図1の頭髪用キャップを使用した頭髪処
理方法を説明するための概略断面図、図3は図1の頭髪
用キャップにおける多孔キャップの部分拡大展開平面
図、図4は図2の状態における部分拡大断面図である。
【0010】第1実施形態の頭髪用キャップは、外側の
孔無しキャップ1と、その内側に重なるように設けられ
た多孔キャップ2とを組み合わせた二重のキャップであ
り、これを図2のように頭髪40を覆う状態に頭部へ被
せたとき、多孔キャップ2と孔無しキャップ1との間に
所定の空間a(図2及び図4)が全面にわたって形成さ
れるようになっている。
【0011】孔無しキャップ1は肉厚100〜300μ
m程度のポリプロピレンやポリエチレン等の透明で柔軟
な合成樹脂シートからなり、直径60cm程度のシート
の周縁部には袋状の紐通し部10が形成され、この紐通
し部10には非伸縮性の紐11が通されている。この紐
11の両端部を、前記紐通し部10の一部に形成された
孔12から所定長さ引き出して、キャップ1の外周部を
引き絞ることにより全体をキャップ状に形成している。
【0012】多孔キャップ2は、肉厚100μm以下
(好ましくは30μm前後)のポリプロピレンやポリエ
チレン等の透明で柔軟な合成樹脂シートからなり、その
全面には小さい孔20が無数に形成され、その周縁部は
孔無しキャップ1の前記紐通し部10の内縁に沿ってヒ
ートシールにより固着されている。図3のように孔20
は平面円形であって直径1mm前後であり、1cm2
たり20〜30個程度の密度で形成されているのが好ま
しい。
【0013】頭髪処理方法の実施形態 図2及び図4を参照しながら、第1実施形態の頭髪用キ
ャップの作用を頭髪処理方法の実施形態とともに説明す
る。例えば頭髪をパーマネント処理する場合について説
明すると、頭髪40を洗髪後水分を軽く拭き取ってウエ
ットヘアの状態にし、頭髪40に処理剤(一液)を塗り
付け、紐通し部10の孔12が後頭部下部又は額部に位
置するように、前記実施形態の頭髪用キャップを頭部4
に被せ、紐11を過度にならないように締め付けてその
両端部を結び、この状態を所定時間(10分間程度)維
持する。この維持時間内に、頭髪40は十分に膨潤・軟
化する。
【0014】頭皮から発する体温(放射熱)により内側
の多孔キャップ2内の温度が上がると、空気が無数の孔
20から多孔キャップ2と孔無しキャップ1との空間a
に吹き出し、孔無しキャップ1を押し広げて空間aを広
くする。孔無しキャップ1が最大限押し広げられたとき
の空間aは、多孔キャップ2と孔無しキャップ1との間
隔が1〜2cm程度になるのが好ましい。多孔キャップ
2内の温度が上昇しても、蒸気を含む空気は無数の孔2
0から空間aへ吹き出すので多孔キャップ2内では結露
しないとともに、頭髪40と外界との間の空間aに空気
層が介在するので、頭皮面からの発汗と空間a内での結
露も抑制され、処理剤の流れ出しをなくすことができる
か、あるいは極めて少なくすることができる。したがっ
て、処理剤の無駄がなくなる分処理剤の使用量を少なく
しても十分な処理効果が得られる。空間a内では蒸気の
対流が活発化して空間a内が均熱化されるので、頭髪処
理の際の温度むらがより小さくなり、その結果頭部全体
にわたって処理剤がより均一に作用するようになる。し
たがって、頭髪処理は頭部全体にわたってより均質に行
われることになる。図示しない加温器により外部から頭
髪を加温する場合でも、前記空間aが介在するため、加
温器の温度の頭皮面に対する伝わりが緩慢になって極端
な熱さを感じさせたいとともに、処理剤が過度に加熱さ
れることがないので火傷状態を引き起こすことはない。
紐11は非伸縮性の材質であるので、皮膚に締付け跡が
残ならいように使用するのが容易である。
【0015】次いで、頭髪40に別の処理剤(二液)と
塗り付け、次に説明する第2実施形態の頭髪用キャップ
を頭部に被せて、この状態を所定時間(10分程度)維
持する。頭髪に別の処理剤(二液)を塗り付けた後、必
要な場合(ストレートパーマ以外の場合)には、頭髪用
キャップを被せる前に図示しないロットに頭髪を巻き付
ける作業を実施する。
【0016】頭髪用キャップの第2実施形態 図5はこの発明による頭髪用キャップの第2実施形態を
示す斜視図である。この実施形態の頭髪用キャップは、
肉厚100μm以下(好ましくは30μm前後)のポリ
プロピレンやポリエチレン等の透明で柔軟な合成樹脂シ
ート製の多孔キャップ2aからなり、全面に小さな無数
の孔20が形成されていて、頭髪を覆う状態で頭部へ被
せられるように構成されている。前記多孔キャップ2a
の周縁部には紐通し部21が形成され、前記紐通し部2
1には紐22が通され、前記紐22の両端部は、前記紐
通し部21の一部に形成された孔23から所定長さ引き
出し、キャップ2aの周縁部を引き絞って全体をキャッ
プ状に形成している。多孔キャップ2aを形成する合成
樹脂シートの肉厚、孔20の形状や形成密度等は前記第
1の実施形態のキャップにおける多孔キャップ2と同様
である。
【0017】第2実施形態の頭髪用キャップは、第1実
施形態の頭髪用キャップと同様な要領で頭部へ被せて使
用する。第2実施形態の頭髪用キャップを構成する多孔
キャップ2aは、前述のように構成されているから、頭
髪の乱れが防止されるほか、無数の孔20によりキャッ
プ2a内での結露を防止すると同時に、頭髪処理液の酸
化を促進してより効率的に髪形を形成することができ
る。第2実施形態の頭髪用キャップは、これをセットし
た頭髪の上に被せて入浴した場合、無数の小さい孔20
が形成されているためにキャップ内で結露することがな
いとともに、頭皮からの発汗しても蒸発するので、頭髪
のセット崩れを十分に防止することができる。
【0018】前述のように、第1実施形態の頭髪用キャ
ップと第2実施形態の頭髪用キャップとを使用すること
により、従来の処理方法と比べて頭髪のパーマネント処
理時間を1/3程度短縮することができる。すなわち、
例えば従来の方法で30分間要する場合には20分程度
で処理することができる。また、処理液の流失がほとん
ど無いために処理液の使用量を1/3程度減らしても、
十分な頭髪処理を行うことができた。
【0019】前記各実施形態の多孔キャップ2及び2a
において、孔20は円形であるのが好ましい。その理由
は、多孔キャップ2又は2aの内側から蒸気を含む(場
合によっては頭髪に貼着した処理剤も含む。)空気が外
周の空間aに吹き出す際、空気が円滑に通過するからで
ある。また、第1実施形態の孔無しキャップ1又は両キ
ャップ1,2、及び第2実施形態の多孔キャップ2a
は、頭髪処理の進行具合を見ながら作業することができ
るようにするためには透明であるのが好ましい。
【0020】頭髪処理方法の他の実施形態 ヘアダイ(染毛処理)の場合 頭髪40を洗髪後ウエットヘアの状態にし、処理剤(染
料)を頭髪40に塗り付けた後、図2と同様に頭部へ第
1実施形態の頭髪用キャップを被せ、この状態を所定時
間(10分間程度)維持する。この間に頭髪40を膨潤
・軟化させ、処理液を頭髪全体になじませて均一に発色
させるように処理する。次いで、第1実施形態の頭髪用
キャップを頭部から取り除き、第2実施形態の頭髪用キ
ャップを頭部に被せ、この状態を所定時間(10分間程
度)維持する。これにより染料を十分に酸化・発色させ
るとともに、染料を頭髪へ十分に定着させる。前記第1
実施形態の頭髪用キャップと第2実施形態の頭髪用キャ
ップを使用することにより、従来の処理方法と比べて全
体の処理時間がほぼ半分になる。例えば、従来方法で4
0分間要する場合には20分程度で処理することができ
る。この処理方法の実施形態の他の作用・効果は、前述
の方法の実施形態とほぼ同様であるので、それらの説明
は省略する。ヘアマニキュアの場合は、前記ヘアダイの
場合とほぼ同様であるので説明を省略する。
【0021】トリートメント(毛髪や頭皮の保護処理)
の場合 頭髪40を洗髪後ウエットヘアの状態にし、処理剤(薬
剤)を頭髪40に付着させた後、図2と同様に頭部へ第
1実施形態の頭髪用キャップを被せ、この状態を所定時
間(10分間程度)維持する。この間に頭髪40が軟化
され、結露液や汗等の流れが防止されるので、処理液を
頭髪全体になじませることができる。前記第1実施形態
の頭髪用キャップを使用することにより、従来の処理方
法と比べて全体の処理時間を1/3程度短縮することが
できた。例えば、従来方法で15分間要する場合は10
分程度で処理することができる。この処理方法の実施形
態の他の作用・効果は、前述の方法の各実施形態とほぼ
同様であるので、それらの説明は省略する。育毛剤,養
毛剤処方の場合もトリートメントの場合とほぼ同様であ
る。
【0022】頭髪用キャップの第3実施形態 図6は第3実施形態の頭髪用キャップにおける孔無しキ
ャップの斜視図、図7は第3実施形態の頭髪用キャップ
における多孔キャップの斜視図である。孔無しキャップ
1の周縁部の一部には、一対の結び付け用の紐部13,
13が一体に形成され、周縁部の他の部分には筒状の袋
部14が形成され、この袋部14にはゴム紐15が適度
に縮めた状態で装着されている。多孔キャップ2は、第
2実施形態の多孔キャップ2aを兼ねるもので、薄肉の
柔らかい合成樹脂シートからなる多孔キャップ2には、
第1実施形態における多孔キャップ2とほぼ同様な無数
の小さい孔20が形成され、周縁部には袋状の紐通し部
24が形成され、この紐通し部24には図示しない輪状
のゴム紐が適度に縮めた状態(皮膚に装着跡が付かない
程度の状態)で収容されている。多孔キャップ2は、そ
の周縁部外面へ所定間隔に取り付けられた布製ファスナ
24を、孔無しキャップ1の周縁部内面へ所定間隔に取
り付けられた布製ファスナ16と係合させることによ
り、孔無しキャップ1の内側へ重なるように取付けられ
る。
【0023】第3実施形態の頭髪用キャップは、第1実
施形態の頭髪用キャップと同様な要領で使用されるとと
もに、パーマネント,ヘアダイ,ヘアマニキュア等の頭
髪処理の際の第2段階において、多孔キャップ2から孔
無しキャップ1を取り外すことにより、多孔キャップ2
を第2実施形態の頭髪用キャップとして使用することが
できるという利点がある。この実施形態の頭髪用キャッ
プのその他の作用効果や、これを使用した頭髪処理方法
は、前記方法の実施形態の場合と同様であるので、それ
らの説明は省略する。
【0024】頭髪用キャップのその他の実施形態 図1の実施形態の頭髪用キャップにおいて、孔無しキャ
ップ1の周縁部には図示しない輪状のゴム紐を取り付け
ても実施することができるし、多孔キャップ2の周縁部
は孔無しキャップ1へヒートシールにより固着すること
に代えて、図6及び図7のように布製ファスナ16,2
4によって取り付けても、あるいは接着しても実施する
ことができる。また、孔無しキャップ1と多孔キャップ
2とは、これを組み合わせたものであれば、必ずしも多
孔キャップ2の周縁部が孔無しキャップ1へ取り付けら
れている必要はなく、頭髪を覆うように先ず多孔キャッ
プ2を頭部へ被せ、次いで孔無しキャップ1を前記多孔
キャップ2の上に被せて使用することができる。第2実
施形態の頭髪用キャップは、図6の孔無しキャップ1の
ように、外周部の一部に対の紐部を一体に形成し、外周
部の他の部分へゴム紐を取り付けた形態とすることがで
きる。前記実施形態において、孔無しキャップ1及び多
孔キャップ2,2aは、柔軟な合成樹脂シートを所定形
状に裁断し、周縁部を紐,ゴム紐等で適度に引き絞るこ
とにより、頭部へ被さる形状としたが、合成樹脂シート
自体を頭部へ被さるキャップ形状に成形又は形成しても
よい。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明に係る頭髪用キャップ、
及びそれを使用した請求項3の頭髪処理方法によれば、
第1に、多孔キャップ2内の温度が上昇しても多孔キャ
ップ2内では結露しないとともに、頭髪40と外界との
間の空間aに空気層が介在するので、頭皮面からの発汗
と空間a内での結露も抑制され、処理剤の流れ出しをな
くすことができるか、あるいは極めて少なくすることが
できる。したがってまた、処理剤の無駄がなくなる分処
理剤の使用量を少なくしても十分な処理効果が得られ
る。第2に、空間a内では蒸気の対流が活発化して空間
a内が均熱化するので、頭髪処理の際の温度むらがより
少なくなり、頭部全体にわたって処理剤がより均一に作
用するようになる。したがって、頭髪の処理状態は頭部
全体にわたってより均質になる。第3に、加温器により
外部から頭部を加温する場合でも、図示しない加温器と
頭髪の間には前記空間aが介在するため、加温器の温度
の頭皮面に対する伝わりが緩慢になって極端な熱さを感
じさせたいとともに、処理剤が過度に加熱されることが
ないので、加熱された処理剤により頭皮が火傷状態にな
ることもない。
【0026】前述のように、孔無しキャップ1の周縁に
は紐通し部10を形成し、当該紐通し部10には紐11
を通し、前記紐11の両端部を前記紐通し部10の一部
に形成された孔12から引き出し、前記多孔キャップ2
の周縁部は、ヒートシール,接着又は布製ファスナーそ
の他の手段により前記孔無しキャップ1の内側へ取り付
けるのが好ましい。このように構成すると、紐11の両
端部を結ぶときに頭部のサイズに合わせて締付けを適度
に調整することができるとともに、多孔キャップ2の周
縁部が孔無しキャップ1の内側へ取り付けられているた
め、多孔キャップ2と孔無しキャップ1とを同時に頭部
へ被せることができて便利である。また、紐11が非伸
縮性である場合には皮膚へ締付け跡が残らないようにす
ることが容易である。
【0027】前記孔無しキャップ1、又は孔無しキャッ
プ1と前記多孔キャップ2が透明である場合には、キャ
ップの内部を確認しながら作業することができるので便
利である。
【0028】請求項2の発明に係る頭髪用キャップ、及
びそれを使用した請求項4の頭髪処理方法によれば、頭
髪の乱れが防止されるほか、多孔キャップ2aの無数の
孔20によりキャップ内での結露が防止されると同時
に、頭髪に付着した処理剤の酸化を促進してより効率的
に処理剤を作用させることができる。また、請求項2の
頭髪用キャップによれば、セットした頭髪の上に被せて
入浴した場合、前記無数の孔20のためにキャップ内で
結露することがないとともに、頭皮からの発汗しても孔
20を通じて蒸発するので、頭髪のセット崩れを十分に
防止することができる。
【0029】請求項2の頭髪用キャップにおいて、多孔
キャップ2aの周縁部に紐通し部21を形成し、前記紐
通し部21に紐22を通し、前記紐22の両端部が前記
紐通し部21の一部に形成された孔23から引き出して
ある場合は、紐22の両端部を結ぶときに頭部のサイズ
に合わせて締付けを適度に調整することができるほか、
紐22が非伸縮性である場合には額等へ締付け跡が残ら
ないようにすることが容易である。
【0030】請求項2の頭髪用キャップが透明である場
合には、頭髪処理の過程でキャップ内部の処理状態を確
認しながら作業することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による第1実施形態の頭髪用キャップ
の斜視図である。
【図2】図1の頭髪用キャップを使用した頭髪処理方法
を説明するための概略断面図である。
【図3】図1の頭髪用キャップにおける多孔キャップの
部分拡大展開平面図である。
【図4】図2の状態における部分拡大断面図である。
【図5】この発明による頭髪用キャップの第2実施形態
を示す斜視図である。
【図6】第3実施形態の頭髪用キャップにおける孔無し
キャップの斜視図である。
【図7】第3実施形態の頭髪用キャップにおける多孔キ
ャップの斜視図である。
【符号の説明】 a 空間 1 孔無しキャップ 10,21 紐通し部 11,22 紐 12,23 孔 13 紐部 14 筒状の袋部 15 ゴム紐 16,24 布製ファスナ 2,2a 多孔キャップ 20 孔 4 頭部 40 頭髪

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭髪40を覆うように頭部4へ被せられ
    る柔軟な合成樹脂シートからなる孔無しキャップ1と、 前記孔無しキャップ1との間に所定の空間aが形成され
    るように当該孔無しキャップ1の内側に重ねられ、無数
    の小孔20を有する柔軟で薄肉の合成樹脂シートからな
    る多孔キャップ2とを組み合わせたことを特徴とする、 頭髪用キャップ。
  2. 【請求項2】 小さな無数の孔20が形成された柔軟で
    薄肉の合成樹脂シート製の多孔キャップ2aからなり、
    頭髪を覆うように頭部へ被せられることを特徴とする、
    頭髪用キャップ。
  3. 【請求項3】 処理剤を付着させた頭髪を覆うように、
    請求項1に記載の頭髪用キャップを頭部に被せ、この状
    態を所定時間維持することを特徴とする、頭髪処理方
    法。
  4. 【請求項4】 処理剤を付着させた頭髪を覆うように、
    請求項2に記載の頭髪用キャプを頭部に被せ、この状態
    を所定時間維持することを特徴とする、頭髪処理方法。
  5. 【請求項5】 処理剤を付着させた頭髪を覆うように、
    請求項1に記載の頭髪用キャップを頭部に被せ、この状
    態を所定時間維持した後、処理剤を付着させた頭髪を覆
    うように、請求項2に記載の頭髪用キャプを頭部に被
    せ、この状態を所定時間維持することを特徴とする、頭
    髪処理方法。
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