JP2000175486A - モータのリード線断線検出装置 - Google Patents

モータのリード線断線検出装置

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JP2000175486A
JP2000175486A JP10350179A JP35017998A JP2000175486A JP 2000175486 A JP2000175486 A JP 2000175486A JP 10350179 A JP10350179 A JP 10350179A JP 35017998 A JP35017998 A JP 35017998A JP 2000175486 A JP2000175486 A JP 2000175486A
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voltage
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coils
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Hitoshi Suzuki
均 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイファイラ巻きされたコイルのリード線が
断線したことを検出できるモータのリード線断線検出装
置を提供する。 【解決手段】 A相及びB相の巻線を構成する一対のコ
イルA1、A2及びB1、B2はバイファイラ巻きされ
ている。各コイルは、リード線l1〜l4を介して駆動
素子Q1〜Q4とフライホイール・ダイオードD1〜D
4との並列回路が接続されている。A相駆動回路20及
びB相駆動回路30は、各コイルに供給される励磁電流
が電流設定値となるように駆動素子Q1〜Q4を制御す
る。例えばリード線l2が断線した場合、駆動素子Q1
がオンからオフに制御された時、コイルA1に蓄えられ
たエネルギーがコイルA2から電源に回生されないた
め、リード線l1の電圧が上昇する。この電圧の上昇
は、ダイオードD5〜D6を介して接続されたリード線
断線検出回路で検出される。リード線の断線が検出され
ると、各駆動回路20及び30は駆動素子Q1〜Q4を
オフし、制御を停止し続ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ、特にステ
ッピングモータのリード線の断線を検出するモータのリ
ード線断線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータドライバICとして
は、各相を構成するコイルの一端側に励磁切換用のスイ
ッチング素子を接続するとともに、他端側に励磁電流制
御用の制御素子を接続し、制御素子がオフされた際にコ
イルに蓄えられたエネルギーを放電するフライホイール
・ダイオードを設け、さらにコイルの誘起電圧により逆
流を防止するための逆流防止用ダイオードを設けたステ
ッピングモータドライバICが知られている。このよう
なステッピングモータドライバICには、励磁電流制御
用と励磁切換用のスイッチング素子が内蔵されている。
【0003】そこで、励磁切換用と励磁電流制御用のス
イッチング素子を共用化することによって部品数を減少
させた安価なステッピングモータドライバICが開発さ
れている。この従来のステッピングモータドライバIC
の概略図を図3に示す。図3は、2相式のステッピング
モータの駆動回路の概略図である。図3に示すステッピ
ングモータは、A相及びB相の巻線を構成するコイルA
1、A2及びB1、B2、各コイルに供給する励磁電流
を制御する駆動回路10、各コイルに供給される励磁電
流を検出するための検出抵抗Rs等により構成されてい
る。A相及びB相の巻線を構成するコイルA1、A2及
びB1、B2は、電気角で180度位相が異なってお
り、それぞれバイファイラ巻きされている。バイファイ
ラ巻きとは、2つのコイルの誘導結合を強くするために
2つのコイルの巻線を同時に重ねて巻くことをいう。な
お、コイルA1とA2、コイルB1とB2は、互いに逆
方向に誘導結合されている。この誘導結合の方向は、図
3のコイルA1とA2に・で示されている。例えば、電
源の正電圧VBからコイルA1を介してアースに励磁電
流が供給されている状態で、コイルA1への励磁電流の
供給が遮断されると、コイルA1に蓄えられたエネルギ
ーによってコイルA1には図3の下側を正とする電圧が
発生し、またコイルA1と逆方向に誘導結合されたコイ
ルA2には図3の上側を正とする電圧が発生する。コイ
ルA2に励磁電流が供給されている状態で励磁電流の供
給が遮断された場合には、コイルA1及びA2には前記
と逆方向の電圧が発生する。コイルA1、A2、B1、
B2は、一端側には電源の正電圧VBが接続され、他端
側にはそれぞれ励磁切換用及び励磁電流制御用の電界効
果トランジスタ(FET)等の駆動素子Q1〜Q4がリ
ード線l1〜l4を介して接続されている。A相のコイ
ルA1及びA2に接続された駆動素子Q1及びQ2はA
相駆動回路20によって制御され、B相のコイルB1及
びB2に接続された駆動素子Q3及びQ4はB相駆動回
路30によって制御される。また、各駆動素子Q1〜Q
4には、各駆動素子の導通方向と逆極性でフライホイー
ル・ダイオードD1〜D4が並列に接続されている。
【0004】図3に示したステッピングモータは、以下
のように動作する。A相駆動回路20、B相駆動回路3
0は、端子a1、a2、b1、b2に供給される信号に
基づいて制御すべき駆動素子Q1〜Q4を選択するとと
もに、電流検出抵抗Rsにより検出した各コイルに供給
される励磁電流が設定電流値となるように各駆動素子Q
1〜Q4を制御する。ここで、駆動素子、例えばコイル
A1に接続された駆動素子Q1がオンからオフに制御さ
れると、コイルA1に蓄えられたエネルギーによってコ
イルA1に誘導結合されているコイルA2に電圧が発生
し、このコイルA2に発生した電圧によりフライホイー
ル・ダイオードD2を介して電源に電流が流れる。ま
た、コイルA2に接続された駆動素子Q2がオンからオ
フに制御されると、コイルA2に蓄えられたエネルギー
によってコイルA1に電圧が発生し、コイルA1に発生
した電圧によりフライホイール・ダイオードD1を介し
て電源に電流が流れる。このように、各相のコイルA
1、A2、B1、B2に励磁電流が供給されている状態
で励磁電流の供給が遮断された場合、各コイルに蓄えら
れたエネルギーは、そのコイルに誘導結合されているコ
イルを介して電源に回生される。これにより、励磁電流
遮断時にコイルに蓄えられたエネルギーによって発生す
る過電圧が駆動素子に印加されることがなく、駆動素子
が破損するのを防止することができる。また、回生電流
が流れる方向はステッピングモータの回転子を駆動する
方向であるため、ステッピングモータは連続したトルク
を得ることができ、効率を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなステッピン
グモータドライバICでは、逆流防止用ダイオードを削
除したため損失を低減することができ、また1つの駆動
素子で励磁切換制御と励磁電流制御を行うようにしたた
め部品点数を減少させることができる。しかしながら、
コイルと駆動素子を接続するリード線、例えばコイルA
2と駆動素子Q2を接続するリード線l2が断線した場
合、駆動素子Q1がオフされた時にコイルA1に蓄えら
れたエネルギーをコイルA2を介して電源VBに回生す
ることができない。このような場合には、コイルA1に
接続されている駆動素子Q1に過電圧が印加され、駆動
素子Q1が破損する恐れがある。本発明は、このような
問題点を解決するために創案されたものであり、バイフ
ァイラ巻きされたコイルのリード線が断線したことを検
出できるモータのリード線断線検出装置を提供し、よっ
てコイルに接続された駆動素子を過電圧による破損から
防止する対策を講じることができるようにすることを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、バイファイラ巻きされた
一対のコイルにより各相の巻線を構成し、各コイルの一
端側を電源に接続するとともに、他端側に駆動素子とダ
イオードの並列回路を接続し、さらに各コイルの他端側
の電圧が設定電圧以上になったことを検出する検出手段
を設ける。請求項1に記載のモータのリード線断線検出
装置を用いれば、バイファイラ巻きされたコイルのリー
ド線が断線したことを検出することができ、駆動素子の
破損を未然に防止することができる。また、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載のモータのリード線断線
検出装置であって、検出手段からの検出信号に応答して
駆動回路による駆動素子の制御を停止するとともに、駆
動素子をオフし続ける。請求項2に記載のモータのリー
ド線断線検出装置を用いれば、リード線が断線した場
合、駆動回路による駆動素子の制御が自動的に停止し、
駆動素子をオフし続けるため、駆動素子の破損を確実に
防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
1及び図2を用いて説明する。図1は本発明のモータの
リード線断線検出装置の一実施の形態を用いるステッピ
ングモータの駆動回路の概略図であり、図2は本発明の
モータのリード線断線検出装置の一実施の形態の概略構
成図である。図1に示すステッピングモータの駆動回路
は、リード線断線検出のための構成と、リード線断線検
出装置と接続するための構成を除く基本的な構成及び動
作は図3に示した従来のステッピングモータの駆動回路
の構成と同じである。本実施の形態のステッピングモー
タは、A相及びB相の巻線を構成するコイルA1、A2
及びB1、B2、各コイルに励磁電流を供給する駆動素
子等を有する駆動回路10、各コイルに供給される励磁
電流を検出するための検出抵抗Rs、各コイルと駆動素
子とを接続するリード線の断線を検出するためのダイオ
ードD5〜D8等により構成されている。A相及びB相
の巻線を構成する一対のコイルA1、A2及びB1、B
2は、それぞれ電気角で180度位相が異なり、逆方向
に誘導結合されるようにバイファイラ巻きされている。
コイルA1、A2、B1、B2の一端側には電源の正電
圧VBが接続され、他端側にはそれぞれ励磁切換用及び
励磁電流制御用の駆動素子、例えば電界効果トランジス
タ(FET)Q1〜Q4がリード線l1〜l4を介して
接続されている。FETQ1、Q2及びQ3、Q4とア
ースとの間には、各コイルに供給される励磁電流を検出
するための検出抵抗Rsが接続されている。
【0008】駆動回路10は、各コイルA1、A2、B
1、B2の他端にリード線l1〜l4を介して接続され
たFETQ1〜Q4、FETQ1及びQ2を制御するA
相駆動回路20、FETQ3及びQ4を制御するB相駆
動回路30を有している。また、各FETQ1〜Q4に
は、各FETの導通方向と逆極性でフライホイール・ダ
イオードD1〜D4が並列に接続されている。A相駆動
回路20とB相駆動回路30は同じ構成であるため、A
相駆動回路20の構成について説明する。A相駆動回路
20は、電圧調整器21、インバータ22、23、比較
器24、25、NOR回路26、27等を有している。
電圧調整器21は、一定電圧VCを有する定電圧電源を
供給する。比較器24は、検出抵抗Rsの両端に発生す
る電圧VSAがコイルA1あるいはA2に供給される励
磁電流に対応する励磁電流検出信号として反転入力に供
給されるとともに、電圧VREFAがA相電流設定信号
として非反転入力に供給され、両入力電圧の差電圧を電
流偏差信号として出力する。比較器24から出力される
差電圧は、抵抗R3及びコンデンサC1等により決定さ
れる所定電圧及び所定周期の鋸波電圧VTAと加算され
て比較器25の反転入力に供給される。比較器25の非
反転入力には、電圧VCを抵抗R21及びR22により
分圧した電圧VRが供給されている。これにより、比較
器25は、検出抵抗Rsで検出したA相電流検出信号V
SAとA相電流設定値VREFAとの電流偏差信号に応
じたパルス幅のパルス信号(PWM信号)を出力する。
PWM信号のパルス幅は、A相電流設定値VREFA、
抵抗R21及び抵抗R22により分圧する電圧VR等を
変えることによって調整される。一方、入力端子a1、
a2 には、励磁電流を供給するコイルを切換える励磁
切換信号が供給される。例えば、コイルA1に励磁電流
を供給する時には入力端子a1にローレベル「L」、入
力端子a2にはハイレベル「H」が供給され、コイルA
2に励磁電流を供給する時には入力端子a1にハイレベ
ル「H」、入力端子a2にローレベル「L」が供給され
る。この場合、NOR回路27あるいは26は、比較器
25から出力されるPWM信号に応じてオン、オフ制御
信号をFETQ1あるいはQ2に供給する。コイルA
1、A2、B1、B2とFETQ1〜Q4を接続するリ
ード線l1〜l4にはそれぞれ図1に示す極性でフライ
ホイール・ダイオードD5〜D8が接続されており、各
ダイオードD5〜D8のカソードはB点に接続されてい
る。
【0009】モータのリード線断線検出回路は、図2に
示すように比較器51、抵抗R50〜R60、コンデン
サC50、C51、スイッチング素子、例えばトランジ
スタQ50、Q51、ダイオードD50、D51等によ
り構成されている。比較器51の反転入力端子には電圧
VCを抵抗R50、R51及びコンデンサC50により
分圧した電圧VEが供給され、非反転入力端子とアース
との間にはコンデンサC51が接続されている。比較器
51の出力端子とB点との間には抵抗R52とR53の
直列回路が接続されている。抵抗R52とR53の接続
点は、抵抗R54を介して比較器51の非反転入力端子
に接続されているとともに、図2に示す極性のダイオー
ドD50を介して電圧VCに接続されている。また、比
較器51の出力端子は抵抗R57及びR58の直列回路
を介して電圧VCに接続されており、抵抗R57とR5
8の接続点はスイッチング素子、例えばトランジスタQ
50のベースに接続されている。トランジスタQ50
は、抵抗R55、R56とともに電圧VCとアースとの
間に直列に接続されており、抵抗R55とR56の接続
点は抵抗R5とR6の接続点に接続されている。また、
比較器51の非反転入力は、ダイオードD51及びスイ
ッチング素子、例えばトランジスタQ51を介してアー
スに接続されている。トランジスタQ51のベースに
は、リセット信号が入力されるリセット端子が接続され
ている。
【0010】本実施の形態のモータのリード線断線検出
回路を用いたステッピングモータの駆動回路は、以下の
ように動作する。電源VC及びVBが投入されると、比
較器51の反転入力には電圧VCを抵抗R50、R51
及びコンデンサC50により分圧した電圧VEが供給さ
れる。なお、電圧VEは、電源投入時は大きいが、コン
デンサC50の充電とともに抵抗R50及びR51によ
り定まる電圧値まで減少する。一方、比較器51の非反
転入力は、コンデンサC51により、電源投入時はアー
スレベルとなる。よって、比較器51の出力が「L」レ
ベルとなることにより、比較器51の非反転入力には、
電圧VBをコイルA1、A2、B1、B2、ダイオード
D5〜D8、抵抗R52、R53、R54、コンデンサ
C51により分圧した電圧VDが供給される。ここで、
リード線l1〜l4が断線していない正常状態の時に
は、電圧VEが電圧VDより大きくなるようにコンデン
サC50、C51、抵抗R50〜R54等が設定されて
いるため、比較器51の出力は「L」を維持する。比較
器51の出力が「L」になると、トランジスタQ50が
オンし、電圧VCを抵抗R55とR56で分圧した電圧
が抵抗R5とR6の接続点Aに供給されるため所定のA
相電流設定値VREFA及びB相電流設定値VREFB
が与えられる。したがって、A相駆動回路20の比較器
24は検出抵抗Rsにより検出されるA相電流検出信号
VSAとA相電流設定値VREFAとの電流偏差信号を
出力し、比較器25は比較器24より出力される電流偏
差信号に応じたパルス幅のPWM信号を出力する。そし
て、NOR回路27及び26は、入力端子a1及びa2
に供給される信号に基づいて、比較器25から出力され
るPWM信号をFETQ1及びQ2に供給してオン、オ
フ制御する。B相駆動回路30も同様に動作して、FE
TQ3及びQ4を比較器35から出力されるPWM信号
によりオン、オフ制御する。
【0011】ここで、例えば入力端子a1及びa2に供
給される信号によってNOR回路27が選択されている
場合、NOR回路27から出力されるPWM信号によっ
てFETQ1がオンすると、コイルA1にPWM信号の
パルス幅に応じた励磁電流が供給される。次いで、NO
R回路27から出力されるPWM信号によってFETQ
1がオンからオフに切換えられると、コイルA1に蓄え
られたエネルギーによって、コイルA1に誘導結合され
ているコイルA2に図1に示した・側(図1の上側)を
正とする電圧が発生する。この時、コイルA2とFET
Q2とを接続するリード線l2が断線していなければ、
コイルA2に発生した電圧によって、FETQ2に並列
接続されているフライホイール・ダイオードD2を介し
て電源に回生電流が流れる。これにより、コイルA1に
蓄えられたエネルギーがコイルA2から電源に回生され
るため、コイルA1に接続されたFETQ1に過電圧が
印加されて破損するのを防止することができる。また、
この時コイルA2に流れる回生電流は、ステッピングモ
ータの駆動トルクとして作用するため、効率が向上す
る。なお、端子a1及びa2に供給される信号によって
NOR回路26が選択された場合も同様に動作する。ま
た、B相駆動回路30もA相駆動回路20と同様に動作
する。すなわち、比較器34は検出抵抗Rsにより検出
されるB相電流検出信号VSBとB相電流設定値VRE
FBとの電流偏差信号を出力し、比較器35は比較器3
4から出力される電流偏差信号と鋸波状の電圧VTBを
加算した電圧と抵抗R31及びR32により分圧した電
圧との比較結果に応じたパルス幅のPWM信号を出力す
る。そして、NOR回路36、37は、入力端子b1及
びb2に供給される信号によって選択されると、比較回
路35から出力されるPWM信号をFETQ3及びQ4
に供給してオン、オフ制御する。
【0012】次に、コイルA1、A2、B1、B2とF
ETQ1〜Q4を接続するリード線l1〜l4のいずれ
かが断線した場合の動作を、コイルA2とFETQ2を
接続するリード線l2が断線した場合を例にして説明す
る。端子a1及びa2に供給される信号によってNOR
回路27が選択され、NOR回路27から出力されるP
WM信号によってFETQ1がオンからオフに切換えら
れると、コイルA1に蓄えられたエネルギーによってコ
イルA2に電圧が発生する。この時、コイルA2とFE
TQ2、したがってフライホイール・ダイオードD2を
接続するリード線l2が断線していると、コイルA2か
ら電源に回生電流が流れない。したがって、コイルA1
に蓄えられたエネルギーが放電されない。このため、コ
イルA1に発生する、コイルA1とFETQ1との接続
点側を正とする電圧の電圧値が上昇する。このコイルA
1に発生する電圧が上昇すると、抵抗R52とR53の
接続点の電圧、したがってコンデンサC51の端子電圧
VDが上昇する。そして、電圧VDが比較器51の反転
入力に供給されている電圧VEより大きくなると、比較
器51の出力端子が「L」から「H」となる。なお、比
較器51の出力端子と電圧VCとの間に図1に示す極性
でダイオードD50が接続されているため、比較器51
の出力端子の電圧は電圧VC以上には上昇しない、すな
わち電圧VCにクランプされる。
【0013】比較器51の出力端子が「H」になると、
トランジスタQ50にベース電流が供給されなくなるた
め、トランジスタQ50がオフする。これにより、抵抗
R5とR6の接続点に電圧が供給されなくなり、A相電
流設定値VREFA及びB相電流設定値VREFBが
「0」となる。したがって、A相駆動回路20及びB相
駆動回路30は、FETQ1〜Q4をオフ制御してコイ
ルA1、A2、B1、B2への励磁電流の供給を停止す
る。さらに、電圧VCが抵抗R57、R58、R52、
R54を介して比較器51の非反転入力に接続されてい
るため、比較器51の非反転入力の電圧VDは電圧VC
となり、比較器51の出力は「H」を維持する。リード
線l1〜l4が断線してコイルA1、A2、B1、B2
に過電圧が発生したことを、例えばトランジスタQ50
のコレクタに接続された検出端子から出力されるトラン
ジスタQ50のオン、オフ検出信号によって検出した場
合には、表示灯等(図示せず)を駆動してリード線が断
線していることを報知するように構成することもでき
る。このリード線が断線したことを検出した状態は、電
圧VEが電圧VDより小さくなるまで保持される。この
状態を解除するには、例えばリセット端子にリセット信
号を供給してトランジスタQ51をオンさせ、比較器5
1の非反転入力の電圧VDを電圧VEより小さくする。
【0014】以上の実施の形態では、本発明のモータの
リード線断線検出装置を2相式のステッピングモータに
用いた場合について説明したが、本発明のモータのリー
ド線断線検出装置は2相式以外の多相式のステッピング
モータに用いることができ、さらにステッピングモータ
以外の種々のモータにも用いることができる。また、各
相の駆動素子を制御する駆動回路を各相毎に設けたが、
これに限定されず、例えば1つの駆動回路で各相の駆動
素子を制御することもできる。また、各相のコイルと駆
動素子を接続するリード線の断線を検出する方法として
リード線の電圧が設定電圧以上になったことを検出する
方法を用いたが、リード線の断線を検出することができ
ればよい。また、A相駆動回路及びB相駆動回路により
各コイルに供給される励磁電流を電流設定値に制御した
が、駆動回路による励磁電流の制御方法はこれに限定さ
れない。また、リード線断線検出時に駆動素子が破損す
るのを防止する方法として相電流設定値を「0」にする
方法を用いたが、電源スイッチを遮断して電源の供給を
停止する等種々の方法を用いることができる。また、本
発明のモータのリード線断線検出装置の構成は図2に示
した構成に限定されず種々変更可能であり、さらにステ
ッピングモータの駆動回路の構成も図1に示した構成に
限定されず種々変更可能である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び請求
項2に記載のモータのリード線断線検出装置を用いれ
ば、バイファイラ巻きされたコイルのリード線が断線し
たことを検出することができ、駆動素子の破損を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータのリード線断線検出回路の一実
施の形態を用いたステッピングモータの駆動回路の概略
図である。
【図2】本発明のモータのリード線断線検出回路の一実
施の形態の概略構成図である。
【図3】従来のステッピングモータの駆動回路の概略図
である。
【符号の説明】
A1、A2、B1、B2 コイル Q1〜Q4 FET(駆動素子) D1〜D8 ダイオード Rs 検出抵抗(検出手段) 24、25、34、35、51 比較器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各相の巻線をバイファイラ巻きされた一
    対のコイルにより構成し、前記各コイルの一端側を電源
    に接続するとともに、他端側に駆動素子とダイオードの
    並列回路を接続したモータのリード線断線検出装置であ
    って、前記各コイルの他端側の電圧が設定電圧以上にな
    ったことを検出する検出手段を備えたモータのリード線
    断線検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモータのリード線断線
    検出装置であって、前記モータは前記駆動素子を制御す
    る駆動回路を有し、前記駆動回路は前記検出手段からの
    検出信号に応答して前記駆動素子の制御を停止すると共
    に前記駆動素子をオフし続けるモータのリード線断線検
    出装置。
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KR20150094645A (ko) * 2012-12-13 2015-08-19 무빙 마그네트 테크놀로지스 브러시리스 모터를 이용하여 외부 부재를 구동하기 위한 기계 조립체 및 전자 컴포넌트의 간이 조립체
JP7419755B2 (ja) 2019-11-08 2024-01-23 コニカミノルタ株式会社 駆動回路

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