JP2000174795A - ルータ試験方法及びその装置 - Google Patents

ルータ試験方法及びその装置

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JP2000174795A
JP2000174795A JP10344669A JP34466998A JP2000174795A JP 2000174795 A JP2000174795 A JP 2000174795A JP 10344669 A JP10344669 A JP 10344669A JP 34466998 A JP34466998 A JP 34466998A JP 2000174795 A JP2000174795 A JP 2000174795A
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packet
router
unit
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JP10344669A
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English (en)
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Katsuyuki Nakajima
克幸 中島
Hiroyuki Fujiwara
弘之 藤原
Akira Toyoshima
鑑 豊島
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験対象のルータが多段接続された場合等の
状態を作り出して当該ルータのパケット処理能力等につ
いての試験を行う。 【解決手段】 信号発生・送出器1がヘッダの宛先アド
レスをアダプタ3とした試験用パケットTP11をルー
タ2へ送出し、ルータ2がこれをアダプタ3へ転送す
る。試験用パケットTP11を受けたアダプタ3は、そ
のヘッダの発信元アドレスをアダプタ3の一方のポート
に、宛先アドレスを他方のポートにそれぞれ書き換え、
試験用パケットTP12として再びルータ2へ送出し、
これにより、アダプタ3とルータ2との間で試験用パケ
ットTP12を何度かやり取りする。最後に、アダプタ
3がヘッダの宛先アドレスを信号受信・解析器4に書き
換え、試験用パケットTP13として送出し、これをル
ータ2が受けて信号受信・解析器4へ転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルータを多段接続
した場合或いはネットワーク接続した場合の当該ルータ
のパケットの処理能力や性能等を測定評価するルータ試
験方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ルータとは、情報をパケットと
呼ばれる形でやり取りするコンピュータネットワークに
おいて、LAN(Local Area Network)とLANとの間
を接続したり、LANをインターネットに接続したりす
る交換機の役目を果たす装置である。従って、ルータ
は、コンピュータネットワークに設置される場合、他の
ルータを介して届いたパケットを処理することが多いの
で、そのパケット処理能力等について実情に即した試験
を行うためには、複数のルータを多段接続した状態を想
定して試験をする必要がある。
【0003】かかる状態を想定した多段接続ルータ試験
の従来例を図7に示す。この図において、ルータ#1、
#2、…、#nは試験対象となるルータであり、図示の
ようにそれぞれネットワークN2、N3、…、Nnを介し
て縦列に多段接続されている。これらのルータに対し、
信号発生・送出器50がネットワークN1を介して図中
最左端のルータ#1と接続され、信号受信・解析器51
がネットワークNn+1を介して図中最右端のルータ#n
と接続されている。信号発生・送出器50は、信号受信
・解析器51に宛てた所定の試験用パケットTPをルー
タ#1へ送出する手段であり、信号受信・解析器51
は、ルータ#nから受け取った試験用パケットTPに含
まれる情報を解析する手段である。
【0004】このように各機器が縦列接続された構成に
おいて、各機器間のネットワークN1、N2、…、Nn+1
のIP(Internet Protocol)アドレス(以下「ネット
ワークアドレス」という。)を次のように設定する。ま
ず、信号発生・送出器50とルータ#1との間のネット
ワークアドレスを“255.255.1.*”とし、各ルータ間に
ついては、順次、ルータ#1とルータ#2との間のネッ
トワークアドレスを“255.255.2.*”、ルータ#2とル
ータ#3との間のネットワークアドレスを“255.255.3.
*”、…、ルータ#n−1とルータ#nとの間のネット
ワークアドレスを“255.255.n.*”とし、ルータ#nと
信号受信・解析器51との間のネットワークアドレスを
“255.255.n+1.*”とする。
【0005】又、信号発生・送出器50のIPアドレス
を“255.255.1.1”とする。そして、ルータ#1の左側
ポートのIPアドレスを“255.255.1.2”、右側ポート
のIPアドレスを“255.255.2.1”とし、ルータ#2の
左側ポートのIPアドレスを“255.255.2.2”、右側ポ
ートのIPアドレスを“255.255.3.1”とし、以降の各
ルータの左側ポート、右側ポートについても同様にIP
アドレスを順次設定してルータ#nの左側ポートのIP
アドレスを“255.255.n.2”、右側ポートのIPアドレ
スを“255.255.n+1.1”とし、信号受信・解析器51の
IPアドレスを“255.255.n+1.2”とする(それぞれ、
図中のネットワーク下のIPアドレス及び“1”ないし
“2”の矢印記号参照)。尚、これらのアドレスのうち
の“255.255”の部分は、実際のネットワークでは“19
2.168”等に設定されることが多いが、ここでは試験用
として仮に“255.255”と設定するものとする。
【0006】以上のようにして各機器の接続とアドレス
設定を行った後、信号発生・送出器50から試験用パケ
ットTPをルータ#1へ送出する。ここで、送出する試
験用パケットTPのヘッダにおいては、発信元アドレス
を“255.255.1.1”とし、宛先アドレスを“255.255.n+
1.2”とする。このヘッダのアドレス情報により、試験
用パケットTPは各ルータで信号受信・解析器51側の
ルータに転送され、ルータ#1、#2、…、#nへと順
次渡されて信号受信・解析器51に届く。このような試
験用パケットの受け渡し等の試験により、ルータが多段
に接続されたときのパケットの処理能力や性能がチェッ
クされ、評価される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
におけるルータの試験は、複数のルータを縦列接続した
状態で行うことにより、ルータが多段に接続された状態
やネットワーク接続された状態でのパケットの処理能力
や性能等をチェックすることができるものとなってい
る。しかし、この従来におけるルータ試験は、実際に複
数のルータを用意する必要がある上に、それらを接続
し、かつ、それぞれの機器等にアドレスを設定しなけれ
ばならないという非常に煩雑な容易でないものであっ
た。
【0008】ところで、ルータは、受け取ったパケット
のヘッダに含まれる情報の一部を変更したり解析したり
する処理を行っている。例えば、IPパケットのヘッダ
には生存時間(TIME TO LIVE;以下「TTL」という。)
フィールドやフィールド HEADER CHECKSUM 等があり、
これらのフィールドのデータは、かかるルータにおける
処理の対象となる。
【0009】具体的には、TTLとは、IPパケットがル
ータ等も含むネットワーク中に存在することが許されて
いる時間を示し、これが“0”となったらそのIPパケ
ットは廃棄される、といったものである。ルータでは、
受けたIPパケットにおけるこのTTLの値を減らす処理
を行い、TTLを変更した(減少させた)IPパケットを
次の通信装置へ転送する。
【0010】一方、HEADER CHECKSUM とは、ヘッダの情
報が正しいか或いは正しくないかを保証するものであ
る。ルータでは、ヘッダの情報の正しさをこの HEADER
CHECKSUM で確認する。そして、ヘッダの情報が正しく
なければ、IPパケットが破壊されたとわかるので、そ
のまま破壊されたパケットをネットワークへ転送するこ
とはしない。これに対し、ヘッダの情報が正しければ、
新たな HEADER CHECKSUMを計算し直し、それを転送する
IPパケットにおける HEADER CHECKSUM とする。ここ
で、HEADER CHECKSUM の計算は、ヘッダの情報を値(1
6ビット整数の列)とみなし、これらを1の補数演算を
用いて加え合わせ、結果の1の補数をとることによって
行われる。尚、これらTTLや HEADER CHECKSUM 等のヘッ
ダ情報の詳細については、「村井純、楠本博之訳“第3
版TCP/IPによるネットワーク構築Vol.I−原理・プロト
コル・アーキテクチャー”共立出版株式会社、1997.8.1
0.」にて紹介されている。
【0011】このように、ネットワークにおいては、そ
れぞれのルータでヘッダの変更処理等が行われているの
で、上記従来のルータ試験を1台のルータのみで行った
場合には、パケットのヘッダが他のルータで変更される
ことなどに伴う処理を確認することができない。このた
め、従来のルータ試験では、試験対象とする特定のルー
タについてパケットの処理能力や性能等を測定し評価し
ようとしても、そのルータのみで試験を行うことはでき
なかった。
【0012】又、ルータで対処すべきトラブル(例え
ば、上記TTLや HEADER CHECKSUM についての判断結果に
よってパケットを廃棄する処置等)の発生頻度が小さい
と考えられるケースは、多段接続されている状態、望ま
しくはネットワーク接続されている状態と同じ条件で、
そのようなトラブルがどの程度起こるのかを評価するこ
とによって確認することが望まれる。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、実際に他のルータを接続したりすること等を要
せずして試験対象のルータが多段接続された場合やネッ
トワーク接続された場合の状態を作り出すことを可能と
し、それらの場合における当該ルータのパケットの処理
能力や性能等を当該ルータのみを対象とした試験によっ
て測定し評価することができるルータ試験方法及びその
装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
試験対象とするルータに処理させるパケットを生成し、
当該パケットを前記ルータに処理させると共にパケット
を受けてその受け回数を計数しつつ送出する手段へ送出
させる過程を、前記手段が当該パケットを受けたときに
前記ルータへ送出することとして繰り返し、前記手段に
おいて前記受け回数が所定の回数となったとき、当該パ
ケットをパケットの解析手段へ送出することを特徴とし
ている。
【0015】請求項2記載の発明は、試験対象とするル
ータに処理させるパケットを生成する生成手段と、前記
生成手段により生成されたパケットを前記ルータとの間
で繰り返しやり取りするパケット送受手段と、パケット
の解析手段とを有し、前記パケット送受手段は、前記ル
ータからのパケットの受け回数が所定の回数となったと
き、当該パケットを前記解析手段へ送出することを特徴
としている。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載のル
ータ試験装置において、前記パケット送受手段は、前記
ルータへ送出し或いは前記ルータから受けるパケットを
送受信する入出力インターフェースと、受けたパケット
を一旦蓄積するバッファと、前記バッファに蓄積された
パケットのヘッダを抽出するヘッダ抽出部と、パケット
を受けたときに当該パケットと同内容のパケットを何度
受けたか計数すると共に、抽出されたヘッダ情報より当
該パケットの生存時間を判断する判断部と、送出するパ
ケットのヘッダ情報を書き換えるかどうかを示す送出パ
ケットのヘッダ情報を記憶した記憶部と、前記バッファ
に蓄積されたパケットを、そのヘッダを書き換えて送出
するかどうかを前記判断部での判断に応じて選択する書
き換え有無選択部と、ヘッダ情報を書き換える際に、そ
の書き換えに伴って書き換えが必要となる他の情報を計
算する計算部と、ヘッダ情報を書き換える場合に、前記
記憶部に記憶された送出パケットのヘッダ情報と前記計
算部の計算結果より、パケットのヘッダを書き換える書
き換え部とを有することを特徴としている。
【0017】この請求項3記載の発明は、更に具体的に
は、パケットを受信する入力インターフェース、パケッ
トを一旦蓄積するバッファ、バッファに蓄積されたパケ
ットのヘッダを抽出するヘッダ抽出部がある。又、抽出
されたヘッダ内の情報により、同じパケットを受けたか
計数すると共に送出時にヘッダを書き換える必要がある
のか判断する判断部、その書き換えの必要があったとき
に実際にその処理を行う書き換え部、最終的にパケット
を出力する出力インターフェースがある。更に、ヘッダ
書き換え等のために参照される記憶部、パケットが正常
か否かやヘッダ変更に伴う情報計算等を行う計算部で構
成されている。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項3記載のル
ータ試験装置において、前記入出力インターフェース
は、更に、前記生成手段からのパケットを受けると共に
前記解析手段へのパケットを送出することを特徴として
いる。
【0019】すなわち、請求項4記載の発明は、請求項
3記載の発明と異なる点として、パケットを送受信する
入力インターケースや出力インターフェースを複数持っ
ている。このため、具体的には、パケットを受けた入力
インターフェースを識別し、ヘッダの書き換え等の処理
や判断を変える。又、出力インターフェースについても
パケット(特にヘッダ)の処理ないし判断の結果によっ
て選択されることになる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項2記載のル
ータ試験装置において、前記生成手段は、前記ルータへ
送出する最初のパケットを生成するパケット生成部であ
り、前記解析手段は、最後に前記ルータから返されるパ
ケット又は常時前記ルータから返されるパケットを受
け、その中身を解析するパケット解析部であり、前記パ
ケット送受手段は、前記パケット生成部及びパケット解
析部との間でデータをやり取りし、前記ルータへパケッ
トを送出すると共に前記ルータからのパケットを受ける
転送部であり、前記転送部は、前記ルータへ送出し或い
は前記ルータから受けるパケットを送受信する入出力イ
ンターフェースと、受けたパケットを一旦蓄積するバッ
ファと、前記バッファに蓄積されたパケットのヘッダを
抽出するヘッダ抽出部と、パケットを受けたときに当該
パケットと同内容のパケットを何度受けたか計数すると
共に、抽出されたヘッダ情報より当該パケットの生存時
間を判断する判断部と、前記バッファに蓄積されたパケ
ットを、前記ルータへ再送するか否かを前記判断部での
判断に応じて選択する再送有無選択部とを有することを
特徴としている。
【0021】すなわち、請求項5記載の発明は、請求項
3や4にいうパケット送受手段を転送部という形でルー
タ試験装置の一部機能としてもっている。そして、最終
的に受信したパケットを解析して試験結果を出すパケッ
ト解析部と、試験のためにパケットを生成して供給する
パケット生成部とをもつ。パケット解析部とパケット生
成部は転送部と信号をやり取りするが、特に、パケット
解析部へ転送部から信号を送るかどうかを決める再送有
無選択部をもつ点が特徴である。
【0022】
【発明の実施の形態】<第1実施形態> (1)構成 以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説
明する。図1は、本発明の第1の実施形態によるルータ
試験装置を用いたルータ試験の様子を示す図である。
【0023】この図において、1は所定の試験用パケッ
ト(IPパケット)を生成してルータ2へ送出する信号
発生・送出器であり、ネットワークN1を介してルータ
2と接続されている。ルータ2は試験対象とするルータ
であり、その4つのポートが図示のようにそれぞれネッ
トワークN1、N2、N3、N4を介して信号発生・送
出器1、アダプタ3の第1のポート(図中右側)、同第
2のポート(図中左側)、信号受信・解析器4と接続さ
れている(以下、これら4つのポートを順に「第1のル
ータポート」、「第2のルータポート」、「第3のルー
タポート」、「第4のルータポート」といい、アダプタ
3の上記第1、第2のポートをそれぞれ「第1のアダプ
タポート」、「第2のアダプタポート」という。)。
【0024】ここで、このルータ2は、受け取ったIP
パケットのヘッダに含まれる情報の一部を変更したり解
析したりする処理を行う。例えば、受けたIPパケット
におけるTTLの値を減らし、そのTTLを変更した(減少さ
せた)IPパケットを次の通信装置へ転送する。但し、
このときのTTLの値が“0”となっていた場合にはその
IPパケットを転送せずに廃棄する。又、ヘッダの情報
の正しさを HEADER CHECKSUM で確認し、ヘッダの情報
が正しくない場合にはそのパケットをネットワークへ転
送せず、ヘッダの情報が正しい場合には新たな HEADER
CHECKSUM を計算し直してそれを転送するIPパケット
における HEADER CHECKSUM とする。
【0025】アダプタ3は、その2つのポートがルータ
2にある信号発生・送出器1と信号受信・解析器4の接
続ポートとは別の2つのポート(上記第2、第3のルー
タポート)に接続されており、一方の第1のアダプタポ
ートでルータ2からIPパケットを受け取ったとき、そ
のIPパケットのヘッダを変換する等の所定の処理を行
って他方の第2のアダプタポートから再びルータ2へ転
送する(詳細は後述)。信号受信・解析器4は、ルータ
2から受け取ったIPパケットの中身(含まれる情報)
を解析する。尚、図中の符号TP11、TP12、TP1
3は、各機器間でやり取りされる所定の試験用パケット
であり、それぞれ図示箇所のネットワークで伝送される
ものを示しているが、これらの情報内容等は後述の動作
説明で説明する。
【0026】このように各機器を接続した構成におい
て、各機器間のネットワークのIPアドレスは次のよう
に設定する。信号発生・送出器1とルータ2との間のネ
ットワークN1は、ネットワークアドレスを“255.255.
1.*”とする。ルータ2とアダプタ3との間について
は、ネットワークN2のネットワークアドレスを“255.
255.2.*”とし、ネットワークN3のネットワークアド
レスを“255.255.3.*”とする。ルータ2と信号受信・
解析器4との間のネットワークN4は、ネットワークア
ドレスを“255.255.4.*”とする。
【0027】又、各機器のIPアドレスは次のように設
定する。信号発生・送出器1は、IPアドレスを“255.
255.1.1”とする。ルータ2の4つのポートについて
は、信号発生・送出器1に接続された第1のルータポー
トのIPアドレスを“255.255.1.2”とし、アダプタ3
に接続された第2、第3のルータポートのIPアドレス
をそれぞれ“255.255.2.1”、“255.255.3.2”とし、信
号受信・解析器4に接続された第4のルータポートのI
Pアドレスを“255.255.4.1”とする。アダプタ3の2
つのポートについては、第1、第2のアダプタポートの
IPアドレスをそれぞれ“255.255.2.2”、“255.255.
3.1”とする。信号受信・解析器4は、IPアドレスを
“255.255.4.2”とする(それぞれ、図中のネットワー
クに付記されたIPアドレスと“1”ないし“2”の矢印
記号参照)。
【0028】尚、これらのアドレス中の共通する“255.
255”の部分は任意であり、他の番号としてもよい。こ
の部分は、実際のネットワークでは“192.168”等に設
定されることが多いが、ここでは試験用の一例として仮
に“255.255”と設定するものとする(以下の他の実施
形態においても同様である。)。
【0029】次に、上記アダプタ3の構成について説明
する。図2にその詳細なブロック図を示す。尚、図中の
アダプタ3内においては、白抜の幅広矢印がIPパケッ
トの流れを表し、一本線の実線矢印が制御信号の流れを
表している。
【0030】図2において、10は上記ネットワークN
2を介して第1のアダプタポートへ入力されたIPパケ
ット(以下「受信パケット」という。)の信号をアダプ
タ3内で取り扱う所定の信号形態に変換してバッファ1
1へ送出する入力インターフェースである。バッファ1
1は、入力インターフェース10からの受信パケットを
書き換え有無選択部12へ供給すると共に、その受信パ
ケットの情報を一旦蓄積して制御信号としてヘッダ抽出
部13へ供給する。
【0031】書き換え有無選択部12は、供給された受
信パケットをCount.TTL判断部14での判断結果に応じ
てデータ書き換え部15か出力インターフェース16の
いずれかに供給する。ヘッダ抽出部13は、バッファ1
1から供給される受信パケットの情報からそのヘッダ部
分の情報を抽出し、Count.TTL判断部14へ供給する。
【0032】Count.TTL判断部14は、ヘッダ抽出部1
3で抽出されたヘッダのTTLを判断すると共に、当該パ
ケット(ヘッダが異なってもIPパケットのデータフィ
ールドの情報自体は同一のパケット)をアダプタ3が何
回受けたかを計数し、その計数値Count.を基に参照変換
テーブル17を参照して受信パケットのヘッダを書き換
える必要があるかどうかを判断する。そして、“書き換
え有り”か“書き換え無し”のいずれかの判断結果を上
記書き換え有無選択部12へ供給し、これにより、“書
き換え有り”と判断したときには書き換え有無選択部1
2に受信パケットをデータ書き換え部15へ供給させ、
“書き換え無し”と判断したときには出力インターフェ
ース16へ供給させる。
【0033】データ書き換え部15は、Count.TTL判断
部14で“書き換え有り”と判断されたとき、書き換え
有無選択部12から受けた受信パケットのヘッダを参照
変換テーブル17とCheck Sum計算部18から供給され
た情報(後述)に従って書き換え、出力インターフェー
ス16へ供給する。出力インターフェース16は、書き
換え有無選択部12ないしデータ書き換え部15からの
IPパケットを、上記ネットワークN3を介して伝送す
るための所定の信号形態に変換して第2のアダプタポー
トから送出する。
【0034】参照変換テーブル17は、同一パケットの
受け回数の計数値Count.毎に、受信パケットのヘッダ情
報と送出するIPパケットのヘッダ情報とを対応させて
記憶したテーブルである。本実施形態では、参照変換テ
ーブル17がヘッダ情報としてTTLと発信元アドレス及
び宛先アドレスの情報を次の表1ような対応で記憶して
いる場合を例として取り上げ、以下の話を進めることと
する。
【0035】
【表1】
【0036】表中、発addressは発信元アドレスを、宛a
ddressは宛先アドレスを表す(以下においても同様)。
この例では、計数値Count.が“1”の場合と“14”の
場合に発address / 宛addressが受信パケットと送出パ
ケットとで違っているので、これらの場合にヘッダ情報
の書き換えを行う必要がある。すなわち、上記Count.TT
L判断部14は、受信パケットの計数値Count.が“1”
の場合と“14”の場合にこのような発address / 宛a
ddressが相違するヘッダ情報を参照することで“書き換
え有り”と判断し、この判断がなされる場合には、参照
変換テーブル17から送出パケットのヘッダ情報がデー
タ書き換え部15とCheck Sum計算部18へ供給され、
これらの各部に対しても“書き換え有り”との判断がな
されたことが伝えられる。一方、計数値Count.が“1”
又は“14”以外の場合には、Count.TTL判断部14は
発address / 宛addressが同一のヘッダ情報を参照して
“書き換え無し”と判断し、この場合にはデータ書き換
え部15とCheck Sum計算部18へは何等の情報も供給
されない。
【0037】ここで、計数値Count.が“14”の場合に
書き換えを行うのは、試験用パケットが信号受信・解析
器4へ届くようにするためである。詳細は後述するが、
この書き換えがなされた試験用パケットは一度ルータ2
を経由して信号受信・解析器4へ届く。従って、計数値
Count.とTTL値の変動割合が等しい表1の例では、この
書き換えを行うときのTTL値が“2”以上でないとルー
タ2でパケットが廃棄されてしまう。このようなことか
ら、書き換えを行う計数値を予め決定して上述のような
テーブルを構成しておくこととする。
【0038】Check Sum計算部18は、参照変換テーブ
ル17から送出パケットのヘッダ情報を受けたとき、そ
のヘッダ情報の HEADER CHECKSUM を計算し、データ書
き換え部15へ供給する16Bit計算部である。
【0039】このように、アダプタ3は、パケットの流
れの順に入力インターフェース10、バッファ11、書
き換え有無選択部12、データ書き換え部15、出力イ
ンターフェース16という構成要素を有し、制御信号の
流れの順にヘッダ抽出部13、Count.TTL判断部14、
参照変換テーブル17、Check Sum計算部18という構
成要素を有している。以下、本ルータ試験装置がこれら
の構成要素を如何にして実現しているのかについて説明
する。但し、以下の説明でいう構成は一具体例に過ぎ
ず、上述した機能を実現する構成であれば他の形態でア
ダプタ3を構成することとしてもよい。
【0040】入力インターフェース10と出力インター
フェース16は、ネットワークから受信した所定形態の
信号(光信号等)を所定の電気信号に変換すると共に、
ネットワークへ送出する信号を同形態の信号に変換して
出力する変換手段(例えばO/E・E/O変換器)や、
その変換手段を介した電気信号から所定形式の信号を取
り出すと共に、変換手段へ供給する信号を同電気信号と
同様の形式とする処理手段(例えばSDH/ATM処理
器)等によって構成する。バッファ11は、その処理手
段から出力されたデータを一旦格納して後段へ供給する
セルバッファ等によって構成する。
【0041】書き換え有無選択部12、ヘッダ抽出部1
3、Count.TTL判断部14、データ書き換え部15及びC
heck Sum計算部18は、回路データを書き込むことによ
って配線がプログラムされる回路を内包したプログラマ
ブル・デバイスによって構成する。すなわち、これら各
部の上述した各機能を実現する回路をそのプログラマブ
ル・デバイスにプログラムし、予めプログラムされた回
路によって外部から供給された受信パケットや制御信号
を処理し、処理したデータ(送出パケット)を出力イン
ターフェース16へ出力するようにする。尚、かかるプ
ログラマブル・デバイスは、例えばFPGA(Field Pr
ogrammable Gate Array)等によって構成され、プログ
ラムされた回路を回路データを書き換えることによって
変更することができ、後述する各実施形態の構成に変更
することもできる。
【0042】参照変換テーブル17は、上記プログラマ
ブル・デバイスと接続されたデュアルポートメモリ等に
よって構成し、プログラマブル・デバイスからの出力デ
ータの記憶や記憶しているデータのプログラマブル・デ
バイスへの供給が必要に応じて適宜行えるものとする。
これにより、上記ヘッダ情報の対応等を数多く記憶で
き、かつ、それらをランダムに読み出すこともでき、更
に、必要に応じてそれらの情報を書き換えることができ
るような参照変換テーブル17を構成する。
【0043】(2)動作 次に、上記構成による動作(ルータ試験の実行)につい
て説明する。まず、信号発生・送出器1が試験用パケッ
トTP11をルータ2へ送出する。このとき、試験用パ
ケットTP11のヘッダにおける発信元アドレス/宛先
アドレスは“255.255.1.1”/“255.255.2.2”とする。
尚、このヘッダは、図1及び図2中のTP11では前方
側(ルータ2側)の白い小矩形部分で表してある。
【0044】試験用パケットTP11がネットワークN
1を介して第1のルータポートへ到達すると、ルータ2
においては、TTLの値を減少させて新たな HEADER CHECK
SUMを計算し直す等のヘッダの変更処理が行われる。そ
の後、ルータ2は、ヘッダの上記アドレス情報により、
宛先アドレス“255.255.2.2”、すなわち、アダプタ3
の第1のアダプタポートへ試験用パケットTP11を転
送する。
【0045】そして、試験用パケットTP11がネット
ワークN2を介して第1のアダプタポートへ到達する
と、アダプタ3において入力インターフェース10を介
してバッファ11に一旦蓄積され、書き換え有無選択部
12へ供給されると共に、そのヘッダがヘッダ抽出部1
3によって抽出される。次いで、Count.TTL判断部14
により、その抽出されたヘッダのTTLが判断され、試験
用パケットTP11と同内容のパケットをアダプタ3が
何回受信したかが計数される。
【0046】今、試験用パケットTP11はアダプタ3
が初めて受け取った試験用パケットであるので、計数値
Count.は“1”である。従って、Count.TTL判断部14
は、計数値“1”を基にして参照変換テーブル17を参
照し、上記表1中第1段目の (受信パケットのヘッダ情報) (送出パケットのヘッダ情報) Count. TTL 発address / 宛address TTL 発address / 宛address 1 15 255.255.1.1/255.255.2.2 15 255.255.3.1/255.255.2.2 を参照することになる。
【0047】ここで、受信パケットである試験用パケッ
トTP11の発信元アドレス/宛先アドレスも“255.25
5.1.1”/“255.255.2.2”で同段中の情報と一致し、同
段中送出パケットのそれが異なるものとなっていること
から、Count.TTL判断部14は“書き換え有り”と判断
する。この場合、参照変換テーブル17からは同段中の
送出パケットのヘッダ情報“255.255.3.1”/“255.25
5.2.2”がデータ書き換え部15とCheck Sum計算部18
へ供給され、Count.TTL判断部14からは試験用パケッ
トTP11をデータ書き換え部15へ供給させる制御信
号が書き換え有無選択部12へ供給される。
【0048】これにより、データ書き換え部15におい
ては、試験用パケットTP11中のアドレス情報が参照
変換テーブル17の送出パケットのヘッダ情報に従って
“255.255.3.1”/“255.255.2.2”に書き換えられると
共に、この書き換えに伴って必要となる HEADER CHECKS
UM の変更がCheck Sum計算部18で準備された HEADER
CHECKSUM を用いて行われる。この結果、アダプタ3の
第2のアダプタポートからは、発信元アドレス/宛先ア
ドレスを“255.255.3.1”/“255.255.2.2”とした試験
用パケットTP12が出力インターフェース16を介し
て送出される。尚、図1及び図2中の試験用パケットT
P12では、前方側のハッチングしてある小矩形部分が
書き換えられたヘッダを表している。
【0049】この試験用パケットTP12の発信元アド
レス“255.255.3.1”はアダプタ3の第2のアダプタポ
ートを示し、宛先アドレス“255.255.2.2”は第1のア
ダプタポートを示す。このため、ルータ2は、試験用パ
ケットTP12をネットワークN3を介して第3のルー
タポートから受け取ると、ヘッダの変更処理(TTL値の
減数と新たな HEADER CHECKSUM の計算等)を行って再
びこれをアダプタ3へ戻す。
【0050】そして、アダプタ3においては、上記同様
にヘッダの抽出等が行われるが、この試験用パケットの
受信回数計数値が“2”となるので、Count.TTL判断部
14が参照変換テーブル17を参照しても判断結果は
“書き換え無し”となる。従って、この判断結果を受け
た書き換え有無選択部12は試験用パケットTP12を
出力インターフェース16へ出力することになり、Coun
t.TTL判断部14での計数値がインクリメントされるだ
けで試験用パケットTP12はそのままルータ2へ送出
される。
【0051】以後、試験用パケットTP12は、ルータ
2とアダプタ3との間を巡回し続け、その間、ルータ2
でTTL値の減数等のヘッダ変更のみがなされ、アダプタ
3では計数値Count.のインクリメントのみがなされる。
これにより、試験用パケットTP12が巡回している状
態がしばし続く。
【0052】このように試験用パケットTP12が巡回
し続け、やがてアダプタ3における計数値Count.が“1
4”に達すると、Count.TTL判断部14が表1中最下段
の (受信パケットのヘッダ情報) (送出パケットのヘッダ情報) Count. TTL 発address / 宛address TTL 発address / 宛address 14 2 255.255.3.1/255.255.2.2 2 255.255.3.1/255.255.4.2 を参照する。ここで、試験用パケットTP12の発信元
アドレス/宛先アドレスは“255.255.3.1”/“255.25
5.2.2”であり、この参照される送出パケットのそれは
異なっているので、Count.TTL判断部14が“書き換え
有り”と判断する。これにより、上記同様に送出パケッ
トのヘッダ情報“255.255.3.1”/“255.255.4.2”がデ
ータ書き換え部15とCheck Sum計算部18へ供給さ
れ、試験用パケットTP12をデータ書き換え部15へ
供給させる制御信号が書き換え有無選択部12へ供給さ
れる。
【0053】続いて、データ書き換え部15でも上記同
様に試験用パケットTP12中のアドレス情報が書き換
えられ、この書き換えに伴って HEADER CHECKSUM が変
更される。この結果、アダプタ3の第2のアダプタポー
トからは、発信元アドレス/宛先アドレスを“255.255.
3.1”/“255.255.4.2”とした最後となる試験用パケッ
トTP13が送出される。尚、図1及び図2中の試験用
パケットTP13では、前方側の黒い小矩形部分が書き
換えられたヘッダを表している。
【0054】試験用パケットTP13の宛先アドレス“2
55.255.4.2”は、信号受信・解析器4のアドレスであ
る。従って、ルータ2は、試験用パケットTP13を第
4のルータポート(アドレス“255.255.4.1”)から信
号受信・送出器4へ転送する。これにより、ネットワー
クN4を介して試験用パケットTP13が信号受信・解
析器4へと届く。
【0055】以上のように、信号発生・送出器1から試
験用パケットTP11が送出され、ルータ2とアダプタ
3との間でやり取りされた後に、信号受信・解析器4へ
試験用パケットTP13となって届く本ルータ試験装置
の動作は、アダプタ3によってヘッダ情報が一部変更さ
れてはいるものの、同一内容のパケットを何度もルータ
が処理する試験を実現している。これにより、たった1
台のルータ2のみであたかも複数のルータが多段に接続
された場合のようにしてパケットの処理能力や性能等を
チェックし、評価することができる。すなわち、上記ア
ダプタ3を用いた試験により、信号発生・送出器1から
の試験パケットを試験対象となるルータ2が一旦受けて
アダプタ3へ送るが、その同じパケットを何度もルータ
2とアダプタ3との間で巡回させ、最後に信号受信・解
析器4へ届けられるようにしたので、このパケットの転
送により、あたかもルータを多段接続した状態のように
ルータ2の試験・性能評価等を行うことが可能となって
いる。
【0056】<第2実施形態> (1)構成 次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3
は、本発明の第2実施形態によるルータ試験装置を用い
たルータ試験の様子を示す図である。
【0057】この図において、1′は試験用パケットを
生成してアダプタ3′へ送出する信号発生・送出器であ
り、ネットワークN1′を介してアダプタ3′の第1の
アダプタポート(図中左上のポート)と接続されてい
る。2′は試験対象とするルータであり、その図中右側
の第1のルータポート、同左側の第2のルータポートが
それぞれネットワークN2′、N3′を介してアダプタ
3′の第2のアダプタポート(図中右下側のポート)、
第3のアダプタポート(図中左下側のポート)と接続さ
れている。尚、上記ルータ2同様、ルータ2′も受信I
Pパケットのヘッダに含まれる情報の一部を変更したり
解析したりする処理(TTL値の減数、TTL値が“0”の場
合のパケット廃棄、 HEADER CHECKSUM のチェック及び
再計算等)を行う。
【0058】アダプタ3′は、その第1、第2、第3の
アダプタポートが上述のように信号発生・送出器1′、
ルータ2′と接続され、第4のアダプタポート(図中右
上のポート)がネットワークN4′を介して信号受信・
解析器4′と接続されており、第1ないし第3のアダプ
タポートでIPパケットを受け取ったとき、ヘッダ変換
等の所定の処理を行って第2ないし第4のアダプタポー
トから再び転送する(詳細は後述)。信号受信・解析器
4′は、アダプタ3′から受け取ったIPパケットに含
まれる情報を解析する。
【0059】このように、本実施形態におけるアダプタ
3′には4つのポートがあり、そのうちの2つのポート
が信号発生・送出器1′と信号受信・解析器4′に接続
され、残る2つのポートがルータ2′に接続されてい
る。この構成において、各機器間のネットワークのIP
アドレスを次のように設定する。信号発生・送出器1′
とアダプタ3′との間のネットワークN1′は、ネット
ワークアドレスを“255.255.1.*”とする。アダプタ
3′とルータ2′との間については、ネットワークN
2′のネットワークアドレスを“255.255.2.*”とし、
ネットワークN3′のネットワークアドレスを“255.25
5.3.*”とする。アダプタ3′と信号受信・解析器4′
との間のネットワークN4′は、ネットワークアドレス
を“255.255.4.*”とする。
【0060】又、各機器のIPアドレスは次のように設
定する。信号発生・送出器1′は、IPアドレスを“25
5.255.1.1”とする。アダプタ3′の4つのポートにつ
いては、信号発生・送出器1′に接続された第1のアダ
プタポートのIPアドレスを“255.255.1.2”とし、ル
ータ2′に接続された第2、第3のアダプタポートのI
Pアドレスをそれぞれ“255.255.2.1”、“255.255.3.
2”とし、信号受信・解析器4′に接続された第4のア
ダプタポートのIPアドレスを“255.255.4.1”とす
る。ルータ2′の2つのポートについては、第1、第2
のルータポートのIPアドレスをそれぞれ“255.255.2.
2”、“255.255.3.1”とする。信号受信・解析器4′
は、IPアドレスを“255.255.4.2”とする(それぞ
れ、図中のネットワークに付記されたIPアドレスと
“1”ないし“2”の矢印記号参照)。
【0061】図1と図3を見てもわかるように、本実施
形態においては、上記第1実施形態と比較すると、ルー
タとアダプタが逆に配置されて各機器が接続され、アド
レスが設定されるものとなっている。
【0062】次に、上記アダプタ3′の構成について説
明する。図4にその詳細なブロック図を示す。図示のよ
うに、このアダプタ3′は、図2のアダプタ3とほぼ同
様の構成要素を有しており(但し、入出力の位置が図3
に合わせて逆になっている。)、各構成要素の内容にも
共通する部分があるので、以下の説明では上記内容と重
複する事項は適宜簡略化して述べる。尚、図4において
も白抜の幅広矢印がIPパケットの流れを表し、一本線
の実線矢印が制御信号の流れを表す。
【0063】図4において、10′は受信パケットを所
定の信号形態としてバッファ11′へ送出する入力イン
ターフェースである。この入力インターフェース10′
は、2つの入力ポート(上記第1のアダプタポートと第
3のアダプタポート)を有し、これら双方のポートから
入力される受信パケットを受けるが、必要に応じて入力
ポートを区別していずれのポートで受信パケットを受け
たかの情報を参照変換テーブル17′へ伝える(図中の
破線矢印。具体的には後述する。)。
【0064】バッファ11′は、受信パケットを書き換
え有無選択部12′へ供給すると共に、その情報を一旦
蓄積してヘッダ抽出部13′へ供給する。書き換え有無
選択部12′は、受信パケットをデータ書き換え部1
5′か出力インターフェース16′のいずれかに供給す
る。ヘッダ抽出部13′は、受信パケットのヘッダ情報
を抽出してCount.TTL判断部14′へ供給する。
【0065】Count.TTL判断部14′は、抽出されたヘ
ッダのTTLを判断すると共に当該パケットの受信回数を
計数し、その計数値Count.を基に参照変換テーブル1
7′を参照してヘッダの書き換えが必要かどうか判断す
る。そして、“書き換え有り”と判断したときには書き
換え有無選択部12′に受信パケットをデータ書き換え
部15′へ供給させ、“書き換え無し”と判断したとき
には出力インターフェース16′へ供給させる。データ
書き換え部15′は、“書き換え有り”のときに書き換
え有無選択部12′から受けた受信パケットのヘッダを
参照変換テーブル17′とCheck Sum計算部18′から
供給された情報に従って書き換える。
【0066】出力インターフェース16′は、書き換え
有無選択部12′ないしデータ書き換え部15′からの
IPパケットを、ネットワークN2′ないしN4′を介
して伝送するための所定の信号形態として送出する。こ
の出力インターフェース16′は、2つの出力ポート
(上記第2のアダプタポートと第4のアダプタポート)
を有し、後述する参照変換テーブル17′からの制御信
号に応じてこれらの出力ポートのうちのいずれかからI
Pパケットを送出する。
【0067】参照変換テーブル17′は、同一パケット
の受信回数計数値Count.毎に、受信パケットのヘッダ情
報と送出パケットのヘッダ情報等とを対応させて記憶し
たテーブルである。本実施形態では、参照変換テーブル
17′がヘッダ情報を次の表2のような対応で記憶して
いる場合を例として取り上げ、以下の話を進めることと
する。
【0068】
【表2】
【0069】この例が示すように、参照変換テーブル1
7′のテーブルは、情報項目として入出力のインターフ
ェースのアドレス情報(表中の「入力I/F」と「出力I/
F」)が加わっている点で上記第1実施形態における参
照変換テーブル17(表1)と相違している。参照変換
テーブル17′は、Count.TTL判断部14′によって参
照された計数値Count.に対応する「出力I/F」のアドレ
ス情報に基づき、出力インターフェース16′に対して
送出パケットの出力ポートを指示する制御信号を出力す
る。尚、「入力I/F」のアドレス情報は、受信パケット
についての入力インターフェース10′からの入力ポー
ト情報やテーブル中の発addressとの照合等に利用す
る。
【0070】又、本実施形態では、アダプタとルータの
接続関係が第1実施形態の場合とは逆になっているの
で、アダプタ3′が同内容のパケットをルータ2′から
受ける回数は、上記アダプタ3が同内容のパケットをル
ータ2から受ける回数よりも1回分多い。このため、表
1では計数値Count.が“1”の場合と“14”の場合に
ヘッダの書き換えを必要としたのに対し、表2では計数
値Count.が“1”の場合と“15”の場合に書き換えが
必要となるようにしてある。
【0071】すなわち、表2の例では、計数値Count.が
“1”の場合と“15”の場合に発address / 宛addre
ssが受信パケットと送出パケットとで相違しており、こ
れをCount.TTL判断部14′が参照することで“書き換
え有り”と判断し、このとき参照変換テーブル17′か
らは送出パケットのヘッダ情報がデータ書き換え部1
5′とCheck Sum計算部18′へ供給されて“書き換え
有り”との判断が伝えられる。一方、計数値Count.が
“1”又は“15”以外の場合には、Count.TTL判断部
14′は発address / 宛addressが同一のヘッダ情報を
参照して“書き換え無し”と判断し、この場合にはデー
タ書き換え部15′とCheck Sum計算部18′へは何等
の情報も供給されない。
【0072】ここで、表2においても計数値Count.とTT
L値の変動割合が等しいが、本実施形態の構成はアダプ
タ3′からルータ2′を経由せずにそのまま信号受信解
析器4′へパケットを届けられるものとなっているの
で、最後の書き換えを行うときのTTL値は“1”以上で
あればよい。従って、計数値Count.が“15”の場合の
TTL値は“1”だが、この場合に書き換えがなされた試
験用パケットは廃棄されることなく信号受信・解析器
4′へ届く(この動作の詳細は後述)。
【0073】Check Sum計算部18′は、参照変換テー
ブル17′からヘッダ情報を受けたときに HEADER CHEC
KSUM を計算してデータ書き換え部15′へ供給する1
6Bit計算部である。
【0074】このように、アダプタ3′は、パケットの
流れの順に入力インターフェース10′、バッファ1
1′、書き換え有無選択部12′、データ書き換え部1
5′、出力インターフェース16′という構成要素を有
し、制御信号の流れの順にヘッダ抽出部13′、Count.
TTL判断部14′、参照変換テーブル17′、Check Sum
計算部18′という構成要素を有している。必要とする
構成要素の種類は上記アダプタ3と同様であるが、上述
のように入力インターフェース10′と出力インターフ
ェース16′のポートが2つずつある点でアダプタ3と
異なっており、それぞれのインターフェースにおいてI
Pパケットを受信ないし送出するポートが区別され、特
に、出力インターフェース16′については、参照変換
テーブル17′から出力ポートを指示する制御信号を必
ず受ける構成となっている。
【0075】以上がアダプタ3′の構成であるが、上記
各構成要素は第1実施形態で述べた具体例と同様に実現
することができる。すなわち、入力インターフェース1
0′と出力インターフェース16′は上記同様の変換手
段や処理手段等で入力と出力のそれぞれに2つのポート
を有するものによって構成し、バッファ11′は上記同
様のセルバッファ等によって構成し、書き換え有無選択
部12′、ヘッダ抽出部13′、Count.TTL判断部1
4′、データ書き換え部15′及びCheck Sum計算部1
8′は上記同様のプログラマブル・デバイスによって構
成し、参照変換テーブル17′は上記同様のデュアルポ
ートメモリ等によって構成することができる。
【0076】(2)動作 次に、上記構成による動作(ルータ試験の実行)につい
て説明する。まず、信号発生・送出器1′が試験用パケ
ットTP21を送出する。このとき、試験用パケットT
P21のヘッダ(図3及び図4中の前方側の白い小矩形
部分)における発信元アドレス/宛先アドレスは、“25
5.255.1.1”/“255.255.4.2”(すなわち、信号発生・
送出器1′から信号受信・解析器4′へ転送するアドレ
ス)とする。
【0077】試験用パケットTP21が第1のアダプタ
ポート(アドレス“255.255.1.2”)へ到達すると、ア
ダプタ3′において入力インターフェース10′を介し
てバッファ11′に一旦蓄積され、書き換え有無選択部
12′へ供給されると共に、そのヘッダがヘッダ抽出部
13′によって抽出される。次いで、Count.TTL判断部
14′により、その抽出されたヘッダのTTLが判断さ
れ、試験用パケットTP21と同内容のパケットをアダ
プタ3′が何回受信したかが計数される。
【0078】今、試験用パケットTP21はアダプタ
3′が初めて受け取った試験用パケットであるので、計
数値Count.は“1”である。従って、Count.TTL判断部
14′は、計数値“1”を基にして参照変換テーブル1
7′を参照し、上記表2中第1段目を参照することにな
る。
【0079】ここで、受信パケットである試験用パケッ
トTP21は、同段中の入力I/Fアドレス“255.255.1.
2”から入力され、発信元アドレス/宛先アドレスも“2
55.255.1.1”/“255.255.4.2”で同段中の情報と一致
している。そして、同段中の送出パケットの発信元アド
レス/宛先アドレスが異なっていることから、Count.TT
L判断部14′は“書き換え有り”と判断する。この場
合、参照変換テーブル17′からは同段中の送出パケッ
トのヘッダ情報“255.255.2.1”/“255.255.3.2”がデ
ータ書き換え部15′とCheck Sum計算部18′へ供給
され、Count.TTL判断部14′からは試験用パケットT
P21をデータ書き換え部15′へ供給させる制御信号
が書き換え有無選択部12′へ供給される。
【0080】これにより、データ書き換え部15′にお
いては、試験用パケットTP21中のアドレス情報が参
照変換テーブル17′の送出パケットのヘッダ情報に従
って“255.255.2.1”/“255.255.3.2”に書き換えられ
ると共に、この書き換えに伴って必要となる HEADER CH
ECKSUM の変更がCheck Sum計算部18′で準備されたHE
ADER CHECKSUM を用いて行われる。
【0081】一方、参照変換テーブル17′は、上述の
ようにCount.TTL判断部14′が計数値Count.“1”の
ヘッダ情報を参照したとき、そのヘッダ情報の部分に加
えられた出力I/Fのアドレス情報、すなわち、表2中第
1段目の出力I/Fアドレス“255.255.2.1”を出力ポート
とする制御信号を出力インターフェース16′へ出力す
る。
【0082】この結果、アダプタ3′では、発信元アド
レス/宛先アドレスを“255.255.2.1”/“255.255.3.
2”に書き換えられた試験用パケットTP22が、アドレ
スが“255.255.2.1”である出力インターフェース1
6′の第2のアダプタポートからルータ2′へ送出され
る。図3及び図4では、この試験用パケットTP22を
ヘッダ(前方側の小矩形部分)がハッチングしてあるも
ので表してある。
【0083】試験用パケットTP22は、ネットワーク
N2′を介してルータ2′の第1のルータポートへ到達
するが、その発信元アドレス“255.255.2.1”は第2の
アダプタポートを示し、宛先アドレス“255.255.3.2”
は第3のアダプタポートを示すものとなっている。この
ため、ルータ2′は、試験用パケットTP22に対して
上記同様のヘッダの変更処理(TTL値の減数と新たな HE
ADER CHECKSUM の計算等)を行った後に、再びこれをア
ダプタ3′へ戻す。
【0084】そして、アダプタ3′においては、第3の
アダプタポート(アドレス“255.255.3.2”)で試験用
パケットTP22が受信され、上記同様にヘッダの抽出
等が行われるが、この試験用パケットの受信回数計数値
が“2”となるので、Count.TTL判断部14′の判断結
果は“書き換え無し”となり、書き換え有無選択部1
2′は試験用パケットTP22を出力インターフェース
16′へ出力する。一方、参照変換テーブル17′は、
Count.TTL判断部14′が計数値Count.“2”のヘッダ
情報を参照したとき、その出力I/Fのアドレス“255.25
5.2.1”(表2中第2段目)を出力ポートとする制御信
号を出力インターフェース16′へ出力する。これによ
り、Count.TTL判断部14′での計数値がインクリメン
トされるだけで試験用パケットTP22は第2のアダプ
タポートからルータ2′へそのまま送出される。
【0085】以後、試験用パケットTP22は、アダプ
タ3′とルータ2′との間を巡回し続け、その間、アダ
プタ3′では計数値Count.のインクリメントのみがなさ
れ、ルータ2′ではTTL値の減数等のヘッダ変更のみが
なされる。これにより、試験用パケットTP22が巡回
している状態がしばし続く。
【0086】このように試験用パケットTP22が巡回
し続け、やがてアダプタ3′における計数値Count.が
“15”に達すると、Count.TTL判断部14′が表2中
最下段のヘッダ情報を参照する。そして、受信パケット
(試験用パケットTP22)と送出パケットの発信元ア
ドレス/宛先アドレスが異なっていることから、“書き
換え有り”と判断する。これにより、同段の送出パケッ
トのヘッダ情報“255.255.1.1”/“255.255.4.2”がデ
ータ書き換え部15′とCheck Sum計算部18′へ供給
されると共に、試験用パケットTP22がデータ書き換
え部15′へ供給され、試験用パケットTP22のヘッ
ダ情報が書き換えられる。又、Count.TTL判断部14′
が計数値Count.“15”のヘッダ情報を参照したとき、
その出力I/Fのアドレス“255.255.4.1”(表2中最下段
の出力I/F)を出力ポートとする制御信号を参照変換テ
ーブル17′が出力インターフェース16′へ出力す
る。
【0087】この結果、発信元アドレス/宛先アドレス
をもとのアドレス情報と同じ“255.255.1.1”/“255.2
55.4.2”に戻された試験用パケット、すなわち、上記試
験用パケットTP21が、アドレスが“255.255.4.1”で
ある出力インターフェース16′の第4のアダプタポー
トから送出される。これにより、ネットワークN4′を
介して試験用パケットTP21が信号受信・解析器4′
へと届く。
【0088】以上のように、信号発生・送出器1′から
試験用パケットTP21が送出され、これが試験用パケ
ットTP22に変更されてアダプタ3′とルータ2′と
の間でやり取りされた後に、再び試験用パケットTP2
1となって信号受信・解析器4′へ届く本ルータ試験装
置の動作は、アダプタ3′によってヘッダ情報が一部変
更されてはいるものの、同一内容のパケットを何度もル
ータが処理する試験を実現している。これにより、上記
第1実施形態同様、たった1台のルータのみであたかも
複数のルータが多段に接続された場合のようにしてその
ルータのパケットの処理能力や性能等をチェックし、評
価することができる。すなわち、上記アダプタ3′を用
いた試験では、信号発生・送出器1′からの試験用パケ
ットを上記第1実施形態とは逆にアダプタ3′が一旦受
けて試験対象となるルータ2′へ送るが、その同じパケ
ットを何度もルータ2′とアダプタ3′との間で巡回さ
せ、最後に信号受信・解析器4′へ届けられるようにし
たので、このパケットの転送により、上記同様あたかも
ルータを多段接続した状態のようにルータ2′の試験・
性能評価等を行うことが可能となっている。
【0089】又、本実施形態では、アダプタ3′が信号
発生・送出器1′及び信号受信・解析器4′に直接接続
されていることから、信号発生・送出器1′から信号受
信・解析器4′へ転送された試験用パケットと同じヘッ
ダ(発信元アドレス/宛先アドレスが“255.255.1.1”
/“255.255.4.2”のヘッダ。図3及び図4中の白い小
矩形部分をもつTP21参照)の試験用パケットを信号
受信・解析器4′が受ける。このため、信号受信・解析
器4′に対してより都合がよい。
【0090】<第3実施形態> (1)構成 次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図5
は、本発明の第3実施形態によるルータ試験装置を用い
たルータ試験の様子を示す図である。
【0091】この図において、2″は試験対象とするル
ータであり、その図中左側の第1のルータポート、同右
側の第2のルータポートがそれぞれネットワークN
1″、N2″を介して信号発生・解析器5の図中左側の
ポート、同右側のポートと接続されている(以下、信号
発生・解析器5の図中左側のポートを「第1の信号発生
・解析器ポート」、同右側のポートを「第2の信号発生
・解析器ポート」という。)。上記同様、このルータ
2″も受信IPパケットのヘッダに含まれる情報の一部
を変更したり解析したりする処理(TTL値の減数、TTL値
が“0”の場合のパケット廃棄、 HEADER CHECKSUM の
チェック及び再計算等)を行う。
【0092】信号発生・解析器5は、試験用パケットを
生成してルータ2″へ送出すると共に、ルータ2″から
IPパケットを受け、それを再びルータ2″へ転送した
り、それに含まれる情報を解析したりする。すなわち、
機能的には上述した実施形態における信号発生・送出
器、アダプタ及び信号受信・解析器のような処理を行う
ものであるが、これらの処理機能を1つの機器内で実現
したものが信号発生・解析器5である。尚、この構成の
詳細は後述する。
【0093】このように信号発生・解析器5の2つのポ
ートがルータ2″に接続された構成において、第1の信
号発生・解析器ポートと第1のルータポートとの間(ネ
ットワークN1″)のネットワークアドレスを“255.25
5.1.*”と設定し、第2の信号発生・解析器ポートと第
2のルータポートとの間(ネットワークN2″)のネッ
トワークアドレスを“255.255.2.*”と設定する。又、
第1の信号発生・解析器ポートのIPアドレスを“255.
255.1.1”、第2の信号発生・解析器ポートのIPアド
レスを“255.255.2.2”、第1のルータポートのIPア
ドレスを“255.255.1.2”、第2のルータポートのIP
アドレスを“255.255.2.1”とそれぞれ設定する(それ
ぞれ、図中のネットワークに付記されたIPアドレスと
“1”ないし“2”の矢印記号参照)。
【0094】次に、上記信号発生・解析器5の構成につ
いて説明する。図6にその詳細なブロック図を示す。こ
の図においても白抜の幅広矢印がIPパケットの流れを
表し、一本線の実線矢印が制御信号の流れを表してい
る。
【0095】図6において、5−1は所定の試験用パケ
ットの信号を生成して転送部5−2へ出力する送出信号
発生部である。転送部5−2は、送出信号発生部5−1
からの試験用パケット信号を上記第1の信号発生・解析
器ポートから送出すると共に、第2の信号発生・解析器
ポートから入力されたIPパケットに対して所定の処理
を施し、再び第1の信号発生・解析器ポートから送出し
たり、受信信号解析部5−3へ供給したりする。受信信
号解析部5−3は、転送部5−2から供給されたIPパ
ケットに含まれる情報を解析する。
【0096】信号発生・解析器5は、大まかな構成要素
としてこれら送出信号発生部5−1、転送部5−2及び
受信信号解析部5−3を有している。そして、転送部5
−2が図示のように上記アダプタ3ないし3′(図2な
いし図4)と類似した構成になっている。以下、その構
成を説明する(但し、上述との重複事項は適宜簡略化す
る。)。
【0097】10″は上記第2の信号発生・解析器ポー
トへ入力された受信パケットを所定の信号形態としてバ
ッファ11″へ送出する入力インターフェースである。
バッファ11″は、受信パケットを再送有無選択部19
へ供給すると共に、その情報を一旦蓄積してヘッダ抽出
部13″へ供給する。ヘッダ抽出部13″は、受信パケ
ットのヘッダ情報を抽出してCount.TTL判断部14″へ
供給する。
【0098】Count.TTL判断部14″は、抽出されたヘ
ッダのTTLを判断すると共に当該パケットの受信回数を
計数する。そして、その計数値Count.を基に参照変換テ
ーブル17″を参照し、当該パケットを再び送出する必
要があるかどうかを判断すると共に、ヘッダの書き換え
が必要かどうかを判断する。これらの判断の結果に応じ
てCount.TTL判断部14″は制御信号を出力し、“再送
有り”と判断したときには再送有無選択部19に受信パ
ケットをデータ書き換え部15″へ供給させ、“再送無
し”と判断したときには受信信号解析部5−3のみへ出
力させる。又、“書き換え有り”と判断したときには参
照変換テーブル17″から送出パケットのヘッダ情報を
データ書き換え部15″へ供給し、“書き換え無し”と
判断したときにはかかるヘッダ情報の供給を行わない。
【0099】データ書き換え部15″は、再送有無選択
部19から受けた受信パケットを出力インターフェース
16″へ出力する。ここで、データ書き換え部15″
は、“書き換え有り”のときは受信パケットのヘッダを
参照変換テーブル17″とCheck Sum計算部18″から
供給された情報に従って書き換えて出力し、“書き換え
無し”のときは受信パケットをそのまま出力する。
【0100】出力インターフェース16″は、データ書
き換え部15″からのIPパケットを所定の信号形態と
して上記第1の信号発生・解析器ポートから送出する。
又、上記送出信号発生部5−1からの信号が出力インタ
ーフェース16″の手前で挿入される構成となってお
り、出力インターフェース16″は、送出信号発生部5
−1から出力された試験用パケットも同様の信号形態と
して第1の信号発生・解析器ポートから送出する。
【0101】参照変換テーブル17″は、同一パケット
の受信回数計数値Count.毎に、受信パケットのヘッダ情
報と送出パケットのヘッダ情報等とを対応させて記憶し
たテーブルである。本実施形態では、参照変換テーブル
17″がヘッダ情報を次の表3のような対応で記憶して
いる場合を例として取り上げ、以下の話を進めることと
する。
【0102】
【表3】
【0103】この例が示すように、参照変換テーブル1
7″のテーブルは、情報項目として受信パケットを再び
送出する必要が有るか無いかを示す情報(表中の「再送
の有無」)が加わっている点で上記参照変換テーブル1
7(表1)と相違している。表3においては、計数値Co
unt.が“1”〜“14”の場合に再送の有無が“有”と
なっているので、これをCount.TTL判断部14″が参照
することで“再送有り”と判断し、再送有無選択部19
からデータ書き換え部15″へ受信パケットが供給され
る。一方、計数値Count.が“15”の場合には再送の有
無が“無”となっているので、Count.TTL判断部14″
は“再送無し”と判断して再送有無選択部19から受信
信号解析部5−3へ受信パケットが供給される。表中に
も示すように、この場合には送出パケットはないので、
そのTTL値やアドレス情報を記憶しておく必要はない。
【0104】尚、表3中には、発address / 宛address
が受信パケットと送出パケットとで相違している場合が
ない。従って、この例ではCount.TTL判断部14″が
“書き換え有り”と判断することはなく、データ書き換
え部15″とCheck Sum計算部18″へ送出パケットの
ヘッダ情報が供給されることもない。但し、発address
/ 宛addressが受信パケットと送出パケットとで相違し
ている場合があるテーブルを用いるときは、その相違す
る発address / 宛addressをCount.TTL判断部14″が
参照した時に“書き換え有り”と判断され、参照変換テ
ーブルからは送出パケットのヘッダ情報がデータ書き換
え部15″とCheck Sum計算部18″へ供給され、Check
Sum計算部18″(16Bit計算部)はそのヘッダ情報
から HEADER CHECKSUM を計算してデータ書き換え部1
5″へ供給する。
【0105】再送有無選択部19は、上述のようなCoun
t.TTL判断部14″の判断結果に応じて受信パケットを
データ書き換え部15″ないし受信信号解析部5−3へ
供給する。
【0106】このように、転送部5−2は、パケットの
流れの順に入力インターフェース10″、バッファ1
1″、再送有無選択部19、データ書き換え部15″、
出力インターフェース16″という構成要素を有し、制
御信号の流れの順にヘッダ抽出部13″、Count.TTL判
断部14″、参照変換テーブル17″、Check Sum計算
部18″という構成要素を有している。尚、これらの構
成要素も上記実施形態同様に所定の変換手段や処理手
段、プログラマブル・デバイス、セルバッファ、デュア
ルポートメモリ等によって実現することができる。
【0107】(2)動作 次に、上記構成による動作(ルータ試験の実行)につい
て説明する。まず、信号発生・解析器5が試験用パケッ
トTP3を送出する。このとき、試験用パケットTP3
としては、ヘッダ(図5及び図6中の前方側の白い小矩
形部分)における発信元アドレス/宛先アドレスを“25
5.255.1.1”/“255.255.2.2”としたものを送出信号発
生部5−1にて生成し、これを出力インターフェース1
6″の第1の信号発生・解析器ポートから送出すること
とする。
【0108】試験用パケットTP3が第1のルータポー
ト(アドレス“255.255.1.2”)へ到達すると、ルータ
2″においては、そのTTL値の減数や新たな HEADER CHE
CKSUM の計算等のヘッダ変更処理が行われる。その後、
ルータ2″は、ヘッダの上記アドレス情報(宛先アドレ
ス“255.255.2.2”)により、第2の信号発生・解析器
ポートへ試験用パケットTP3を転送する。
【0109】試験用パケットTP3が第2の信号発生・
解析器ポートへ到達すると、信号発生・解析器5におい
て入力インターフェース10″を介してバッファ11″
に一旦蓄積され、再送有無選択部19へ供給されると共
に、そのヘッダがヘッダ抽出部13″によって抽出され
る。次いで、Count.TTL判断部14″により、その抽出
されたヘッダのTTLが判断され、試験用パケットTP3
と同内容のパケットを信号発生・解析器5が何回受信し
たかが計数される。
【0110】今、試験用パケットTP3は信号発生・解
析器5が初めて受け取った試験用パケットであるので、
計数値Count.は“1”である。従って、Count.TTL判断
部14″は、計数値“1”を基にして参照変換テーブル
17″を参照し、上記表3中第1段目を参照することに
なる。
【0111】ここで、受信パケットである試験用パケッ
トTP3は発信元アドレス/宛先アドレスが“255.255.
1.1”/“255.255.2.2”で同段中の情報と一致してい
る。そして、同段中の再送の有無が“有”となっている
ことから、Count.TTL判断部14″は“再送有り”と判
断して再送有無選択部19に試験用パケットTP3をデ
ータ書き換え部15″へ供給させる。又、同段中の送出
パケットの発信元アドレス/宛先アドレスは受信パケッ
トと同一であるので、Count.TTL判断部14″は“書き
換え無し”と判断し、送出パケットのヘッダ情報等はデ
ータ書き換え部15″へ供給されない。これにより、デ
ータ書き換え部15″は試験用パケットTP3をそのま
ま出力インターフェース16″へ出力し、第1の信号発
生・解析器ポートから試験用パケットTP3が再びルー
タ2″へ送出される。
【0112】この再送された試験用パケットTP3は、
ルータ2″での上記ヘッダ変更以外には何等の変更処理
も受けていないので、そのヘッダの発信元アドレス/宛
先アドレスはもとの“255.255.1.1”/“255.255.2.2”
のまま変わっておらず、上記同様にルータ2″でヘッダ
の変更処理を施された後に再び信号発生・解析器5へ戻
される。そして、これを再び受信した信号発生・解析器
5においては、試験用パケットTP3の受信回数計数値
は“2”となるが、計数値Count.が“1”〜“14”の
場合は参照変換テーブル17″における再送の有無が
“有”であり、かつ、受信及び送出パケットの発信元ア
ドレス/宛先アドレスが同一であることから、Count.TT
L判断部14″の判断結果は“再送有り”、“書き換え
無し”となる。これにより、Count.TTL判断部14″で
の計数値がインクリメントされるだけで上記同様に第1
の信号発生・解析器ポートから試験用パケットTP3が
再びルータ2″へ送出される。
【0113】試験用パケットTP3は、以後においても
同様に信号発生・解析器5とルータ2″との間を巡回し
続け、その間、信号発生・解析器5では計数値Count.の
インクリメントのみがなされ、ルータ2″ではTTL値の
減数等のヘッダ変更のみがなされる。これにより、試験
用パケットTP3が巡回している状態がしばし続く。
【0114】このように試験用パケットTP3が巡回し
続け、やがて信号発生・解析部5における計数値Count.
が“15”に達すると、Count.TTL判断部14″は、表
3中最下段のヘッダ情報を参照し、再送の有無が“無”
となっていることから“再送無し”と判断する。これに
より、この時受信された試験用パケットTP3が再送有
無選択部19から受信信号解析部5−3へ最終的に受信
されたパケットとして出力され、その解析がなされる。
【0115】以上のように、試験用パケットTP3が信
号発生・解析器5とルータ2″との間でやり取りされた
後に、解析用のパケットとして受信される本ルータ試験
装置の動作は、試験対象となるルータが同一内容のパケ
ットを何度も信号発生・解析器5との間で巡回するよう
に転送し、ルータが同一内容のパケットを何度も処理す
る試験を実現している。これにより、あたかも複数のル
ータが多段に接続された場合のようにしてルータ2″の
パケットの処理能力や性能等をチェックし、評価するこ
とができる。すなわち、信号発生・解析器5により同じ
パケットを何度も繰り返し転送することで同じパケット
を何度もルータ2″が処理する試験を実現し、これによ
り、たった1台のルータのみであたかも複数のルータを
多段接続したときのようにルータ2″のパケットの処理
能力や性能等をチェックし評価することが可能となって
いる。
【0116】尚、上記第3実施形態は、同じパケットを
使うヘッダの変更を要しない試験であり、信号発生・解
析器5でのヘッダ情報の書き換えを行わないものであっ
たが、ヘッダを書き換える条件下でのルータ試験(例え
ば、ルータがネットワーク間のゲートウェイのようにア
ドレス変換を行うような試験)をする場合にあっては、
信号発生・解析器5でもデータの書き換えが必要となる
こともある。かかる場合には、その条件に応じて参照変
換テーブル17″のヘッダ情報(受信パケットと送出パ
ケットの発address/宛address)を記憶しておき、受信
パケットと送出パケットの発address/宛addressが異な
るときにCount.TTL判断部14″が“書き換え有り”と
判断してデータ書き換え部15″でのヘッダの書き換え
が行われるようにする。
【0117】但し、上述のようなヘッダの変更を要しな
い試験では常に書き換えの必要がないと判断されるの
で、データ書き換え部15″とCheck Sum計算部18″
(図6中の破線で囲まれた部分)は不要である。従っ
て、かかる試験に対しては、データ書き換え部15″と
Check Sum計算部18″を省略してルータ試験装置の構
成を簡略化することもできる。
【0118】又、上記第3実施形態では、受信信号解析
部5−3に対して最終的な受信パケットのみを供給する
こととしたが、このような形態に限らず、受信した試験
用パケットを常時供給することとしてもよい。すなわ
ち、再送有無選択部19がデータ書き換え部15″へ受
信パケットを供給すると共に、受信信号解析部5−3へ
も受信の都度出力するようにしてもよい。このようにす
れば、信号発生・解析器5では、ルータ2″が返したパ
ケットの情報を常時モニタ的に解析することも可能とな
り、多段接続の何段目でトラブルが発生したかなどとい
うようなより細かな分析を行うこともできる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、生
成したパケットを試験対象とするルータとの間で繰り返
しやり取りして当該パケットをルータに処理させ、ルー
タから当該パケットを受ける手段においてその受け回数
が所定の回数となったときに当該パケットをパケットの
解析手段へ送出することとしたので、そのルータのみに
対するパケットの送受によってルータを多段接続した場
合と同様の同一パケットに対する処理を再現することが
できる。これにより、実際に他のルータを接続したりす
ること等を要せずして試験対象のルータが多段接続され
た場合やネットワーク接続された場合と同様の状態を作
り出すことが可能となり、それらの場合における当該ル
ータのパケットの処理能力や性能等を当該ルータのみを
対象とした試験によって測定し評価することができると
いう効果が得られる。
【0120】ここで、ネットワーク接続を要しないとい
うことは、本発明によればネットワーク接続する前に事
前にルータの能力や性能等を評価できるということを意
味し、これは極めて大きなメリットになる。すなわち、
本発明によれば、既に構築され運用されているネットワ
ークに対し、新たなルータを接続しようとする場合に発
生するトラブル等の影響を事前の試験によって抑えるこ
とが可能となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態によるルータ試験装置
を用いたルータ試験の様子を示す図である。
【図2】 図1におけるアダプタ3の詳細な構成を示す
ブロック図である。
【図3】 本発明の第2実施形態によるルータ試験装置
を用いたルータ試験の様子を示す図である。
【図4】 図3におけるアダプタ3′の詳細な構成を示
すブロック図である。
【図5】 本発明の第3実施形態によるルータ試験装置
を用いたルータ試験の様子を示す図である。
【図6】 図5における信号発生・解析器5の詳細な構
成を示すブロック図である。
【図7】 従来における多段接続ルータ試験の様子を示
す図である。
【符号の説明】
1、1′ 信号発生・送出器 2、2′2″ ルータ 3、3′ アダプタ 4、4′ 信号受信・解析器 5 信号発生・解析器 5−1 送出信号発生部 5−2 転送部 5−3 受信信号解析部 14、14′、14″ Count.TTL判断部 15、15′、15″ データ書き換え部 17、17′、17″ 参照変換テーブル TP11〜TP13、TP21、TP22、TP3 試験用
パケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/56 (72)発明者 豊島 鑑 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA14 HA08 HB11 HB15 HD03 JA05 JA10 KA03 KA04 KA13 MC03 MC07 5K033 CC01 DA05 DB12 DB16 DB19 DB20 EA03 EA07 EC04 9A001 CC08 LL08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験対象とするルータに処理させるパケ
    ットを生成し、 当該パケットを前記ルータに処理させると共にパケット
    を受けてその受け回数を計数しつつ送出する手段へ送出
    させる過程を、前記手段が当該パケットを受けたときに
    前記ルータへ送出することとして繰り返し、 前記手段において前記受け回数が所定の回数となったと
    き、当該パケットをパケットの解析手段へ送出すること
    を特徴とするルータ試験方法。
  2. 【請求項2】 試験対象とするルータに処理させるパケ
    ットを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成されたパケットを前記ルータと
    の間で繰り返しやり取りするパケット送受手段と、 パケットの解析手段とを有し、 前記パケット送受手段は、前記ルータからのパケットの
    受け回数が所定の回数となったとき、当該パケットを前
    記解析手段へ送出することを特徴とするルータ試験装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のルータ試験装置におい
    て、 前記パケット送受手段は、 前記ルータへ送出し或いは前記ルータから受けるパケッ
    トを送受信する入出力インターフェースと、 受けたパケットを一旦蓄積するバッファと、 前記バッファに蓄積されたパケットのヘッダを抽出する
    ヘッダ抽出部と、 パケットを受けたときに当該パケットと同内容のパケッ
    トを何度受けたか計数すると共に、抽出されたヘッダ情
    報より当該パケットの生存時間を判断する判断部と、 送出するパケットのヘッダ情報を書き換えるかどうかを
    示す送出パケットのヘッダ情報を記憶した記憶部と、 前記バッファに蓄積されたパケットを、そのヘッダを書
    き換えて送出するかどうかを前記判断部での判断に応じ
    て選択する書き換え有無選択部と、 ヘッダ情報を書き換える際に、その書き換えに伴って書
    き換えが必要となる他の情報を計算する計算部と、 ヘッダ情報を書き換える場合に、前記記憶部に記憶され
    た送出パケットのヘッダ情報と前記計算部の計算結果よ
    り、パケットのヘッダを書き換える書き換え部とを有す
    ることを特徴とするルータ試験装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のルータ試験装置におい
    て、 前記入出力インターフェースは、更に、前記生成手段か
    らのパケットを受けると共に前記解析手段へのパケット
    を送出することを特徴とするルータ試験装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のルータ試験装置におい
    て、 前記生成手段は、前記ルータへ送出する最初のパケット
    を生成するパケット生成部であり、 前記解析手段は、最後に前記ルータから返されるパケッ
    ト又は常時前記ルータから返されるパケットを受け、そ
    の中身を解析するパケット解析部であり、 前記パケット送受手段は、前記パケット生成部及びパケ
    ット解析部との間でデータをやり取りし、前記ルータへ
    パケットを送出すると共に前記ルータからのパケットを
    受ける転送部であり、 前記転送部は、 前記ルータへ送出し或いは前記ルータから受けるパケッ
    トを送受信する入出力インターフェースと、 受けたパケットを一旦蓄積するバッファと、 前記バッファに蓄積されたパケットのヘッダを抽出する
    ヘッダ抽出部と、 パケットを受けたときに当該パケットと同内容のパケッ
    トを何度受けたか計数すると共に、抽出されたヘッダ情
    報より当該パケットの生存時間を判断する判断部と、 前記バッファに蓄積されたパケットを、前記ルータへ再
    送するか否かを前記判断部での判断に応じて選択する再
    送有無選択部とを有することを特徴とするルータ試験装
    置。
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