JP2000174662A - Ds−cdma基地局間非同期システムにおける移動局の同期捕捉方法及び装置 - Google Patents

Ds−cdma基地局間非同期システムにおける移動局の同期捕捉方法及び装置

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JP2000174662A
JP2000174662A JP35004598A JP35004598A JP2000174662A JP 2000174662 A JP2000174662 A JP 2000174662A JP 35004598 A JP35004598 A JP 35004598A JP 35004598 A JP35004598 A JP 35004598A JP 2000174662 A JP2000174662 A JP 2000174662A
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JP35004598A
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English (en)
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Sadahiro Terasawa
禎洋 寺澤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期捕捉時に受信信号と拡散符号との相関値
を記憶するために必要なメモリ容量を削減でき、同期捕
捉時間の短縮を図ることが可能な移動局の同期捕捉方法
及び装置を提供する。 【解決手段】 ショートコードSC0による第1とまり
木チャネルのマスクシンボルMSとの相関検出時には、
1シンボル期間内にて同期タイミングが現れるチップ位
置であるシンボル内タイミングのみを検出し、識別用シ
ョートコードDSCによる第2とまり木チャネルのマス
クシンボルDMSとの相関検出時には、識別用ショート
コードDSCの同定と共に、1スロット期間内にて同期
タイミングが現れるシンボル位置SPであるスロット内
タイミングを検出する。これにより、シンボル内タイミ
ングとスロット内タイミングとを段階を踏まずに一度に
検出する場合と比較して、相関検出すべき回数が大幅に
削減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DS−CDMA基
地局間非同期システムにおける移動局の同期捕捉方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】次世代移動通信方式に用いる無線アクセ
ス方式の候補の一つとしてDS−CDMA(Direct Seq
uence - Code Devision Multiple Access) 方式が検討
されている。
【0003】このDS−CDMA方式は、全基地局間の
時間同期を厳密に行なう基地局間同期システムと、これ
を行なわない基地局間非同期システムとの2つの方式に
分類されるが、基地局間の同期を確立するためにGPS
等の他のシステムを利用する基地局間同期システムとは
異なり、他のシステムに依存しない基地局間非同期シス
テムが注目されている。
【0004】ところで、基地局間非同期システムでは、
基地局を識別するために各基地局毎に異なる拡散符号が
割り当てられており、移動局では通信すべき基地局との
同期を確立する際(以下、同期捕捉又はセルサーチとい
う)に、拡散符号のタイミング検出に加えて拡散符号の
同定を行わなければならない。
【0005】このような拡散符号のタイミング検出と同
定とを高速に行う同期捕捉方法として、例えば「DS−
CDMA基地局間非同期セルラ方式におけるロングコー
ドの2段階高速初期同期法」信学技報、CS−96,R
CS96−12(1996−05)が提案されている。
【0006】この同期捕捉方法では、基地局からの受信
信号は、各基地局毎に異なるよう割り当てられた拡散符
号であるロングコードと、各基地局内でのチャネルを識
別するため各基地局で共通に使用される拡散符号である
ショートコードとでシンボルを2重に拡散することで作
成されており、更に、同期捕捉の制御に使用される制御
チャネルでは、ロングコードを一定周期でマスク(ロン
グコードによる拡散を禁止)することによりショートコ
ードのみにより拡散されたマスクシンボルが挿入されて
いる。
【0007】そして、移動局では、まず、基地局からの
受信信号とショートコードとの相関を求めることにより
マスクシンボルのタイミングを検出し、次に、この検出
したタイミングにて、基地局からの受信信号と各ロング
コードとの相関を求めることによりロングコードの特定
を行うのである。
【0008】ここで、この同期捕捉方法の詳細を、図
5,図6を用いて説明する。なお、図5は基地局間非同
期システムの概要を示すものであり、図6は、移動局に
おける受信信号の例、及び同期捕捉手順を表す説明図で
ある。図5に示すように、分割された各領域(セル)に
は、それぞれ基地局BS(BSa,BSb,BSc,
…)が設けられ、セルを更に分割してなるセクタ(セル
が1セクタからなる場合もある)毎に、互いに異なるロ
ングコードLC(LC0,LC1,…)が割り当てられ
ている。そして、各基地局BSでは、これらセクタを識
別するロングコードLCと、セクタ毎に複数設定される
チャネルを識別するために用いられ各セクタ間で共通な
ショートコードSC(SC0,SC1,…)とにより2
重に拡散したシンボルを伝送することにより、移動局と
の通信を行うように構成されている。但し、同期捕捉に
用いる制御チャネル(とまり木チャネルともいう)に
は、各セクタとも同じショートコードSC0が割り当て
られている。
【0009】ここで図6(a)は、移動局が、基地局B
Saのセクタ#0,#1、BSbのセクタ#3,#4、
BScのセクタ#2からの信号を受信している状態を表
したものであり、制御チャネルのみが示されている。各
制御チャネルにて伝送されるシンボルは、上述したよう
に、各セクタに特有なロングコードLCと各セクタに共
通なショートコードSC0とにより拡散されるだけでな
く、スロットと呼ばれる一定周期(例えばロングコード
周期)毎に、ロングコードLCによる拡散をマスクする
ことにより、ショートコードSC0のみで拡散されたマ
スクシンボル(図中斜線部分)MSが挿入されている。
【0010】また、各基地局BSの動作は非同期に行わ
れるため、各基地局BSから各セクタ毎に送信される制
御チャネルは非同期に多重化されて移動局に受信され
る。なお、ショートコードSCの周期は、通常、1シン
ボル期間と等しい長さに設定されている。
【0011】そして、移動局では、まず、同期捕捉の第
1段階として、マスクシンボルMSの拡散符号であるシ
ョートコードSC0を用いて、1スロット期間内に現れ
る拡散符号の全てのチップタイミングにて、受信信号と
の相関を検出する。すると、図6(b)に示すように、
各制御チャネルのマスクシンボルMSの受信タイミング
に対応する位置にて、それぞれ相関のピークが検出され
るため、移動局では、これらの中から相関のピークが最
大となるチップタイミングを接続希望基地局の制御チャ
ネルの同期タイミングであると決定する。
【0012】次に、移動局では、同期捕捉の第2段階と
して、当該システムで定められている全てのロングコー
ドLCについてロングコードLC+ショートコードSC
0のレプリカ符号を生成して、第1段階にて検出したマ
スクシンボルMSの同期タイミングに対して相関検出を
行う。すると、制御チャネルを拡散しているロングコー
ドLCと一致した場合に、相関値のピークが検出される
ため、このロングコードLCを通信相手の基地局BS
(セクタ)が使用しているロングコードであると同定す
る。これにより、移動局と基地局BSとの同期が確立す
ることになる。
【0013】つまり、従来(1スロット当たりの拡散符
号チップ数×ロングコードの数)回程度行う必要があっ
た同期捕捉時の相関検出を、上述の同期捕捉方法では、
タイミング検出とロングコードの同定とを分離して行う
ことにより、(1スロット当たりの拡散符号チップ数+
ロングコードの数)回程度に減少させることができ、同
期捕捉に要する時間を大幅に短縮することが可能となっ
たのである。
【0014】しかし、セルやセクタの範囲が比較的狭く
設定された携帯電話等の移動通信システムでは、移動局
にてサーチすべきロングコードLCの数は百〜数百程度
にも達するため、上述のような同期捕捉方法を適用した
としても、同期捕捉に要する時間を十分に短かくするこ
とができない。
【0015】そこで、ロングコードLCのサーチをより
効率よく行うために、上述の同期捕捉の第1段階を改良
した次の同期捕捉方法が注目されている。即ち、図7
(a)に示すように、サーチすべきロングコードLCを
グループ化して複数のロングコード群G(G1,G2,
…)を設定し、上述したチャネル識別用のショートコー
ドSCとは異なるロングコード群識別用のショートコー
ドDSC(DSC1,DSC2,…)を各ロングコード
群Gのそれぞれに割り当てる。
【0016】そして、各基地局BSでは、図7(b)に
示すように、制御チャネル(第1とまり木チャネルとい
う)のマスクシンボルMSと同じタイミングにて、識別
用ショートコードDSCのみで拡散されたマスクシンボ
ルDMSが送出される第2の制御チャネル(第2とまり
木チャネルという)を、各セクタの制御チャネル(第1
とまり木チャネルという)に多重化する。なお、第2と
まり木チャネルのマスクシンボルDMSを拡散する識別
用ショートコードDSCは、該第2とまり木チャネルを
送信するセクタに割り当てられたロングコードLCに基
づき、該ロングコードLCが属するロングコード群Gに
対応したものが用いられる。
【0017】一方、移動局では、第1とまり木チャネル
を用いてマスクシンボルMSの同期タイミングを検出し
た後、第2とまり木チャネルを用いて識別用ショートコ
ードDSCの同定を行う。これにより、ロングコード群
Gが特定され、上述の同期捕捉の第2段階にてサーチす
べきロングコードLCの数が限定されるので、移動局で
のロングコードLCのサーチ時間、ひいては同期捕捉に
要する時間が短縮されるのである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第1とまり
木チャネルを用いたショートコードSC0による相関検
出は、拡散符号の各チップタイミング毎に行わなければ
ならない。つまり、マスクシンボルMSの繰返周期がN
brシンボル、拡散符号のチップレートが1シンボル当た
りNcrチップに相当する場合、相関検出をすべきタイミ
ングは(Ncr×Nbr)個存在し、これら各タイミング毎
の相関値を記憶するのに十分な容量を有するメモリが必
要となる。
【0019】また、第2とまり木チャネルを用いた識別
用ショートコードDSCによる相関検出は、各識別用シ
ョートコードDS毎に行わなければならず、識別用ショ
ートコード(即ちロングコード群)がNsv種類からなる
とすると、このNsv個の相関値を記憶するのに十分な容
量を有するメモリが必要となる。
【0020】そして、通常、Ncrは数百オーダー、Nbr
は数十オーダー、Nsvはせいぜい数十オーダーであるこ
とを考えると、マスクシンボルのタイミング検出のため
には、数千オーダーものデータを格納可能なメモリが必
要となる。このように、移動局では、第1とまり木チャ
ネル及び第2とまり木チャネルを用いたショートコード
による相関検出時、特にチップ単位でのタイミングを検
出する際に、相関結果を記憶するために大きな容量のメ
モリが必要となるため、装置が大型化してしまうだけで
なく、この膨大な検出結果から相関値が最大となるチッ
プタイミングを抽出しなければならないため、この抽出
に要する処理時間が長くなり、同期捕捉時間の短縮化を
妨げる要因となっているという問題があった。
【0021】そこで本発明は、上記問題点を解決するた
めに、同期捕捉時に受信信号と拡散符号との相関値を記
憶するために必要なメモリ容量を削減でき、同期捕捉時
間の短縮を図ることが可能な移動局の同期捕捉方法及び
装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1に記載の移動局の同期捕捉方法で
は、まず、基地局からの受信信号と同期検出用ショート
コードとの相関を表す第1相関値を、1シンボル期間の
間に現れる拡散符号の全てのチップタイミングにてそれ
ぞれ求め、マスクシンボルの繰返周期に等しい1スロッ
ト期間の間それぞれ積算することにより、1シンボル期
間内にて第1相関値の積算値が最大となるチップ位置で
あるシンボル内タイミングを検出する。
【0023】次に、受信信号と識別用ショートコードと
の相関を表す第2相関値を、1スロット期間の間に現れ
る全てのシンボル内タイミングにて、全ての識別用ショ
ートコードについてそれぞれ求め、予め設定された期間
の間それぞれ積算することにより、1スロット期間内に
て第2相関値の積算値が最大となるシンボル位置である
スロット内タイミングを検出すると共に、該積算値が最
大となる識別用ショートコードを同定する。
【0024】その後、先に検出されたスロット内タイミ
ングから特定されるマスクシンボルの受信タイミング、
及び先に同定された識別用コードから特定されるロング
コード群に基づいて、ロングコードの同定及び該ロング
コードの同期タイミングの検出を行うことにより、該同
定されたロングコードを用いる基地局との同期を確立す
る。
【0025】つまり、本発明においては、1スロット期
間内におけるマスクシンボルの同期タイミングを、ま
ず、同期検出用ショートコードによる第1段階の相関検
出にて、1シンボル期間内で同期タイミングが現れるチ
ップ位置(シンボル内タイミング)のみを検出し、次の
識別用ショートコードによる第2段階の相関検出にて、
1スロット期間内で同期タイミングが現れるシンボル位
置(スロット内タイミング)を検出するという2段階で
行っており、この2段階目のタイミング検出時に、識別
用ショートコードの同定も同時に行っている。
【0026】このように、マスクシンボルのタイミング
検出を2段階に分けて行うことにより、第1段階の相関
検出での検出結果の総数は、1シンボル期間内に現れる
全てのチップタイミングの数だけあるためNcr個とな
り、また、第2段階の相関検出での検出結果の総数は、
スロット内のシンボル数Nbr毎に全ての識別用ショート
コードの数NsvだけあるためNbr×Nsv個となる。
【0027】従って、本発明によれば、第1段階ではマ
スクシンボルのタイミング検出のみを行い、第2段階で
は識別用ショートコードの同定のみを行う従来の場合と
比較して、第1段階の相関検出に必要なメモリ量は1/
Nbr倍に減少し、第2段階の相関検出に必要なメモリ量
はNbr倍に増大するが、上述したように、スロット内の
チップタイミング数Ncrは、数百オーダであるのに対し
て、スロット内のシンボル数Nbrは、せいぜい数十オー
ダであるため、M1/Nbr>M2×Nbrとなり、1デー
タ当たりに必要なビット数も考慮すると、相関検出に必
要なメモリ量を大幅に削減できるのである。その結果、
相関検出の検出結果から最大値を抽出する際の処理量も
大幅に削減されるため、同期捕捉時間の短縮を図ること
もできる。
【0028】次に、請求項2記載の移動局の同期捕捉装
置においては、第1相関値演算手段が、基地局からの受
信信号と同期検出用ショートコードとの相関を表す第1
相関値を、1シンボル期間の間に現れる拡散符号の全て
のチップタイミングにてそれぞれ求め、その求められた
第1相関値を、第1相関値積算手段が、マスクシンボル
の繰返周期分の長さを有する1スロット期間の間、チッ
プタイミング毎にそれぞれ積算し、その積算結果に基づ
き、第1タイミング検出手段が、1シンボル期間内にて
第1相関値の積算値が最大となるチップ位置であるシン
ボル内タイミングを検出する。
【0029】また、第2相関値演算手段が、受信信号と
識別用ショートコードとの相関を表す第2相関値を、1
スロット期間の間に現れる全てのシンボル内タイミング
にて、全ての前記識別用ショートコードについてそれぞ
れ求め、その求められた第2相関値を、第2相関値積算
手段が、予め設定された期間の間、識別用ショートコー
ド毎且つシンボル内タイミング毎にそれぞれ積算し、そ
の積算結果に基づき、第2タイミング検出手段が、1ス
ロット期間内にて第2相関値の積算値が最大となるシン
ボル位置であるスロット内タイミングを検出すると共
に、該積算値が最大となる識別用ショートコードを同定
する。
【0030】そして、第2タイミング検出手段にて検出
されたスロット内タイミングから特定されるマスクシン
ボルの受信タイミング、及び同じく第2タイミング検出
手段にて同定された識別用ショートコードから特定され
るロングコード群に基づいて、ロングコードの同定及び
該ロングコードの同期タイミングの検出を行うことによ
り、該同定されたロングコードを用いる基地局との同期
を確立する。
【0031】即ち、本発明の移動局の同期捕捉装置は、
請求項1記載の方法を具体的に実現する装置であり、従
って、請求項1と全く同様の効果を得ることができる。
なお、第1相関値演算手段は、各チップタイミング毎に
連続的に相関値を求める必要があるため、請求項3記載
のように、相関検出の期間が互いに重なり合った複数タ
イミングの相関値を同時に検出できるマッチドフィルタ
を用いることが望ましい。
【0032】また、請求項4記載のように、第2相関値
演算手段として、構成の簡易なスライディング相関器を
用いれば、装置の小型化を図ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。なお、本発明が適用されたDS−DCMA
基地局間非同期システムでは、図5を用いて先に説明し
た従来システムと同様、各セル内にはそれぞれ基地局B
S(BSa,BSb,BSc,…)が設けられ、また各
セルは一つ以上のセクタからなる。各基地局BSは、各
セクタで互いに異なるように割り当てられたロングコー
ドLC(LC1,LC2,…)と、各セクタで共通に使
用されるショートコードSC(SC0,SC1,…)と
を用いて2重に拡散されたシンボルを用いて移動局と伝
送を行う。
【0034】そして、同期捕捉用の制御チャネル(第1
とまり木チャネルという)は、各セクタとも同じショー
トコードSC0が割り当てられており、しかも、一定周
期毎にロングコードLCをマスクすることにより、ショ
ートコードSC0のみで拡散されたマスクシンボル(図
中斜線部分)MSが挿入されている。
【0035】また、本実施例では、128種類のロング
コードLCが用いられており、図7(a)に示すよう
に、これらロングコードLCは、4つのロングコード群
G1〜G4に32個ずつ属するように分類されている。
また、各ロングコード群G1〜には、上記チャネル識別
用のショートコードSCとは異なるロングコード群識別
用のショートコードDSC(DSC1〜DSC4)が割
り当てられている。
【0036】そして、基地局BSは、図7(b)に示す
ように、各セクタ毎に、第1とまり木チャネルに多重化
される第2とまり木チャネルを用いて、該セクタにて使
用されるロングコードLCが属するロングコード群Gに
基づき、このロングコード群Gに対応するショートコー
ドDSCのみにより拡散されたマスクシンボルDMS
を、第1とまり木チャネルのマスクシンボルMSと同じ
タイミングで送信するようにされている。
【0037】また、各基地局BSは非同期に動作し、各
セクタ毎に送信される第1及び第2とまり木チャネル
は、空間にて非同期に多重化されて移動局に受信され
る。なお、以下では、図2に示すように、マスクシンボ
ルMSの繰返周期をスロットと呼び、16スロットで1
フレームを構成すると共に、1スロットは10シンボル
で構成され、拡散符号(ロングコード,ショートコー
ド)は、1シンボル当たり256チップに相当するチッ
プレートを有するものとする。そして、ロングコード周
期は1フレーム期間(16×10×256チップ)に等
しく、また、ショートコード周期は1シンボル期間(2
56チップ)に等しいものとする。
【0038】ここで、図1は、本発明が適用されたシス
テムにおいて使用される移動局の概略構成を表すブロッ
ク図であり、基地局との通信開始時に行う同期捕捉に関
係する構成のみを抽出して示したものである。図1に示
すように、移動局2は、アンテナ10を介して基地局B
Sからの信号を受信する受信部12と、第1とまり木チ
ャネルに割り当てられる検出用ショートコードとしての
ショートコードSC0を用いて受信信号との相関検出を
行う第1ショートコードサーチ部14と、識別用ショー
トコードDSC1〜DSC4を用いて受信信号との相関
検出を行う第2ショートコードサーチ部16と、指定さ
れたロングコード群Gに属する32個のロングコートL
Cを用いて受信信号との相関検出を行うロングコードサ
ーチ部18と、受信部12及び各サーチ部14,16,
18にて用いられるタイミング信号を生成するタイミン
グ信号生成部20と、周知のマイクロコンピュータを中
心に構成され、各サーチ部14,16,18での検出結
果に基づき、各種タイミングや拡散符号を特定する処理
を行うと共に、特定されたタイミングや拡散符号に基づ
き、当該装置各部の動作を制御する制御部22とを備え
ている。
【0039】このうち、タイミング信号生成部20は、
受信部12での受信信号のサンプリングタイミングや第
1ショートコードサーチ部14での相関検出タイミング
を規定するため等に用いるチップクロックCCK,第2
ショートコードサーチ部16での相関検出タイミングを
規定するため等に用いるシンボルクロックSCK,ロン
グコードサーチ部18での相関検出タイミングを規定す
るため等に用いるスロットクロックLCK,ロングコー
ドの同期タイミングを表すため等に用いるフレームクロ
ックFCK等を生成する。なお、シンボルクロックSC
KはチップクロックCCKに同期し、スロットクロック
LCKはシンボルクロックSCKに同期し、フレームク
ロックFCKはスロットクロックLCKに同期して生成
されると共に、制御部22からの指令に従って、チップ
クロックCCKのタイミングを1チップ期間の1/4単
位で、シンボルクロックSCKのタイミングを1チップ
期間単位で、スロットクロックLCKのタイミングを1
シンボル期間単位で、フレームクロックFCKのタイミ
ングを1スロット期間単位で、それぞれシフトさせるこ
とができるように構成されている。
【0040】そして、受信部12は、基地局BSからの
受信信号を、タイミング信号生成部20から供給される
チップクロックCCKに従ってサンプリングし、各サー
チ部14,16,18に供給するように構成されてい
る。また、第1ショートコードサーチ部14は、受信部
12から供給される過去1シンボル期間分の受信信号
と、第1とまり木チャネルに割り当てられたショートコ
ードSC0との相関を、チップクロックCCKに従って
各チップタイミング毎に連続的に検出(図3(a)参
照)するマッチドフィルタ30と、マッチドフィルタ3
0にて検出された相関値を記憶するメモリ32と、メモ
リ32から読み出された相関値に、マッチドフィルタ3
0にて検出された相関値を加算する加算器34と、メモ
リ32への相関値の読み書きを制御するメモリ制御部3
6とを備えている。但し、マッチドフィルタ30が第1
相関値演算手段、加算器34及びメモリ制御部36が第
1相関値積算手段に相当する。
【0041】なお、メモリ32は、1シンボル期間内の
各チップタイミング毎に相関値(本実施例では256
個)を記憶できるものが二面用意されており、一方を相
関値の積算のため、他方を制御部22での処理のために
同時に用いることができるように構成され、しかも、1
フレーム分(各チップタイミング毎に160回)の積算
が終了する毎に、用途が交互に切り替わるようにされて
いる。
【0042】また、メモリ制御部36は、各チップタイ
ミング毎に読出アドレスを順次更新しながらメモリ32
からデータ(被加算値)を読み出して加算器34に供給
し、加算器34にてマッチドフィルタ30からの相関値
と加算された結果である積算値を、先に被加算値が読み
出された同じアドレスに格納するようにされている。こ
れにより、メモリ32には、1シンボル期間内の同一チ
ップ位置にて検出される相関値をそれぞれ積算したもの
が記憶されることになる。
【0043】そして、制御部22では、この第1ショー
トコードサーチ部14にて、1フレーム分の積算動作が
終了する毎に、第1タイミング検出手段に相当する次の
処理を実行する。即ち、メモリ32に格納された1シン
ボル期間内の各チップタイミグにそれぞれ対応する25
6個の積算値から最大のものを抽出して、その抽出され
た積算値に対応するチップ位置をシンボル内タイミング
として設定する。また制御部22は、タイミング信号生
成部20が生成するシンボルクロックSCKのタイミン
グを、図3(b)に示すように、各シンボル毎にチップ
内タイミング(図ではチップ位置:200)で立ち上が
るように制御する。
【0044】但し、最も大きな最大値と次に大きな次大
値とが、隣接するチップタイミングで検出され、しかも
その差ΔR(図3(a)参照)が、予め設定された許容
範囲以下である場合には、タイミング信号生成部20が
生成するチップクロックCCKのタイミングを、最大値
から次大値側に1/4チップ期間だけシフトするよう制
御する。これは、受信信号の拡散符号と移動局にて生成
される拡散符号とのタイミング誤差を1/2チップ期間
以内に捕捉して、高精度な検出を実現するためである。
なお、このようなシフト処理が行われた場合には、チッ
プクロックCCKに同期して生成されるシンボルクロッ
クSCKも、図3(c)に示すように、1/4チップ期
間だけシフトすることになる。
【0045】次に、第2ショートコードサーチ部16
は、ロングコード群識別用のショートコードDSC1〜
DSC4を同時に発生させるショートコード発生器40
と、タイミング信号生成部20が生成するシンボルクロ
ックSCKに基づき、1スロット期間内のいずれかのシ
ンボル位置SP(SP0〜SP9)にてシンボルクロッ
クSCKのタイミングで立ち上がる検出クロックDCK
(図4(a)参照)を生成すると共に、1フレーム期間
が経過する毎に、検出クロックDCKが立ち上がるタイ
ミングを1シンボル期間(1シンボル位置)ずつシフト
(図4(c)参照)させる検出クロック生成部42と、
ショートコードDSCの種類(本実施例では4個)だけ
並列に設けられ、それぞれが互いに異なるいずれかのシ
ョートコードDSCと受信信号との相関を、検出クロッ
クDCKのタイミングにて検出するスライディング相関
器(以下、単に相関器という)44と、いずれかの相関
器44の出力を選択して出力するセレクタ46と、相関
器44にて検出された相関値を記憶するメモリ48と、
メモリ48から読み出された相関値に、セレクタ46に
て選択された相関値を加算する加算器50と、メモリ4
8への相関値の読み書きを制御するメモリ制御部52と
を備えている。但し、相関器44が第2積算値演算手
段、セレクタ46,加算器50,メモリ制御部52が第
2演算値積算手段に相当する。
【0046】なお、メモリ48は、各識別コードDSC
(即ち各相関器44)毎、且つ各シンボル位置SP毎に
相関値(従って、本実施例では40データ)を記憶でき
るもの(図4(d)参照)が二面用意されており、第1
ショートコードサーチ部14のメモリ32と同様に、一
方を相関値の積算のため、他方を制御部22での処理の
ために並行して用いることができるように構成され、し
かも、各シンボル位置SPともそれぞれ1フレーム分の
積算(以下、1面分の積算という)が終了する(本実施
例では10フレーム)毎に、各面の用途が交互に切り替
わるようにされている。
【0047】ところで、各相関器44は、検出クロック
DCKのタイミングから1シンボル周期の間で相関検出
を行い、次の検出クロックDCKのタイミングまでの間
(メモリ書込期間という)、その検出結果を出力した状
態に保持されるように構成されている。
【0048】このため、メモリ制御部36は、このメモ
リ書込期間の間に、セレクタ46を介して各相関器44
から検出結果を順番に読み込んで、時分割的にメモリ4
8への書き込みを行う。この時、メモリ制御部36は、
セレクタ46を介して相関値の供給元となる相関器44
(従って識別用コード)に応じて、決められたアドレス
から格納値(被加算値)を読み込んで加算器50に供給
し、加算器50にてセレクタ46からの相関値と加算さ
れた結果を、先に被加算値が読み出された同じアドレス
に格納する。そして、検出クロックDCKの立ち上がり
タイミングがシフトする毎に、相関値を記憶するために
新たなエリアが用いられる。
【0049】これにより、第2ショートコードサーチ部
16では、同一識別用ショートコードDSC且つ同一シ
ンボル位置SPについての相関値を、それぞれ1フレー
ム期間分(16回分)積算した積算値がメモリ48に記
憶されることになる。そして、制御部22では、この第
2ショートコードサーチ部16にて1面分の積算動作が
終了する毎に、第2タイミング検出手段に相当する次の
処理を実行する。即ち、メモリ32に格納された相関値
の積算値から最大のものを抽出し、その抽出された積算
値に対応するシンボル位置SP(図4(d)ではSP
2)を、マスクシンボルMSのスロット内タイミングと
して設定すると共に、最大の積算値に対応する識別用シ
ョートコードDSC(図4ではDSC3)により、ロン
グコード群Gを特定する。
【0050】また制御部22は、図4(b)に示すよう
に、タイミング信号生成部20が生成するスロットクロ
ックLCKのタイミングを、スロット内タイミングとし
て設定されたシンボル位置SPにて立ち上がるように制
御する。次に、ロングコードサーチ部18では、以上の
制御にて特定されたロングコード群G及びマスクシンボ
ルMSの同期タイミングを表すスロットクロックLCK
を用いて、1フレーム期間内の各スロット位置毎、且つ
ロングコード群Gに属するすべてのロングコードLC毎
に、ロングコードLC+ショートコードSC0と受信信
号との相関値を検出する処理を行う。
【0051】なお、ロングコードサーチ部18は、第2
ショートコードサーチ部16とほぼ同様の構成を有して
おり、上述した第2ショートコードサーチ部16の動作
説明を、シンボルの代わりにスロット、スロットの代わ
りにフレーム、識別用ショートコードDSCの代わりに
ロングコード群Gに属するロングコードLC+ショート
コードSC0と読み替えるだけで、ほぼ同様の動作によ
り、ロングコードの特定と、ロングコードの同期タイミ
ングの検出とが行われる。但し、相関値の検出は、マス
クシンボルMS以外のシンボルのみを対象として行う。
【0052】そして、制御部22では、ロングコードサ
ーチ部18での相関値の検出結果に基づき、シンボルの
拡散に使用されているロングコードLCを特定すると共
に、ロングコードLCの同期タイミングとなる1フレー
ム期間内でのスロット位置(フレーム内タイミングとい
う)を特定して、タイミング信号生成部20が生成する
フレームクロックFCKのタイミングを、フレーム内タ
イミングとして特定されたフレーム位置にて立ち上がる
よう制御することにより通信すべき基地局BSとの同期
を確立する。
【0053】以後、移動局2では、タイミング信号生成
部20が生成する各クロックCCK,SCK,LCK,
FCKと、特定されたロングコードLCとを用いて、受
信信号の逆拡散処理を行うことになる。以上説明したよ
うに、本実施例においては、ショートコードSC0によ
る第1とまり木チャネルのマスクシンボルMSとの相関
検出時には、1シンボル期間内にて同期タイミングが現
れるチップ位置CPであるシンボル内タイミングのみを
検出し、次に、識別用ショートコードDSCによる第2
とまり木チャネルのマスクシンボルDMSとの相関検出
時には、識別用ショートコードDSCの同定と共に、1
スロット期間内にて同期タイミングが現れるシンボル位
置SPであるスロット内タイミングを検出しており、つ
まり、マスクシンボルMSの同期タイミングの検出を2
段階に分けて行っている。
【0054】従って、本実施例によれば、シンボル内タ
イミングとスロット内タイミングとを一度の相関検出に
て検出する従来方法と比較して、相関検出の結果を格納
するために必要なメモリの容量を大幅に削減することが
できる。即ち、本実施例の設定を従来方法に適用する
と、第1とまり木チャネルのサーチ時には256×10
データ、第2とまり木チャネルのサーチ時には4デー
タ、従って合計2564データを格納するメモリが必要
であったが、本実施例では、第1とまり木チャネルのサ
ーチ時には256データ、第2とまり木チャネルのサー
チ時には4×10データ、従って合計296データを格
納するメモリがあればよく、メモリ容量を約1/10に
削減できるのである。
【0055】なお、本実施例では、1スロット当たりの
シンボル数が10に設定されているが、1スロット当た
りのシンボル数が多いほどメモリ削減効果は、より大き
なものとなる。また、本実施例によれば、このようにメ
モリ容量が削減されることにより、相関結果から最大値
を抽出する処理に要する時間が大幅に短くなるため、同
期捕捉に要する時間の短縮を図ることができる。
【0056】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実
施することができる。例えば、上記実施例では、第2シ
ョートコードサーチ部16を構成する相関器44を、識
別用ショートコードDSCの種類と同じ数だけ用意した
が、種類が多い場合には、その1/n個分だけ相関器を
設けて、各相関器をn個の識別用ショートコードDSC
にて共用するようにしてもよい。但しこの場合、第2シ
ョートコードサーチ部での処理時間がn倍となる。ま
た、スライディング相関器の代わりにマッチドフィルタ
を用いて構成してもよい。
【0057】更に、第2ショートコードサーチ部16を
構成する相関器44は、1スロット内のシンボル数(上
記実施例では10個)だけ設け、それぞれを1シンボル
期間ずつずれた検出クロックDCKにより並列動作させ
るようにしてもよい。この場合、第2ショートコードサ
ーチ部16での相関検出時間をより短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の移動局における同期捕捉制御に関連
した構成のみを表すブロック図である。
【図2】 基地局からの受信信号の構成を表す説明図で
ある。
【図3】 第1ショートコードサーチ部での動作を表す
説明図である。
【図4】 第2ショートコードサーチ部での動作を表す
説明図である。
【図5】 移動通信システムのセルの構成を表す模式図
である。
【図6】 DS−CDMA基地局間非同期システムにお
ける移動局の同期捕捉方法の概要を表す説明図である。
【図7】 他の同期捕捉方法の概要を表す説明図であ
る。
【符号の説明】
BS…基地局 2…移動局 10…アンテナ
12…受信部 14…第1ショートコードサーチ部 16…第2ショ
ートコードサーチ部 18…ロングコードサーチ部 20…タイミング信
号生成部 22…制御部 30…マッチドフィルタ 32,4
8…メモリ 34,50…加算器 36,52…メモリ制御部 40…ショートコード発生器 42…検出クロック
生成部 44…相関器 46…セレクタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1シンボル期間の1/m(mは正整数)
    倍の繰返周期を有し各基地局で共通に使用される拡散符
    号であるショートコードと、該1シンボル期間のn(n
    は正整数)倍の繰返周期を有し各基地局毎に異なるよう
    割り当てられた拡散符号であるロングコードとを用いて
    シンボル列を2重拡散すると共に、一定周期毎に前記ロ
    ングコードによる拡散をマスクすることにより、前記シ
    ョートコードのうち特定の同期検出用ショートコードの
    みにより拡散されたマスクシンボルを設定し、更に、前
    記ロングコードをグループ化してなるロングコード群の
    それぞれに、前記ショートコードのうち前記同期検出用
    ショートコードとは異なる識別用ショートコードを対応
    させ、各基地局は、自局が使用する前記ロングコードに
    対応する前記識別用ショートコードのみにより拡散され
    た第2マスクシンボルを、前記マスクシンボルに多重化
    して送信するDS−CDMA基地局間非同期システムに
    おける移動局の同期捕捉方法であって、 基地局からの受信信号と前記同期検出用ショートコード
    との相関を表す第1相関値を、前記1シンボル期間の間
    に現れる前記拡散符号の全てのチップタイミングにてそ
    れぞれ求め、前記マスクシンボルの繰返周期に等しい1
    スロット期間の間それぞれ積算することにより、前記1
    シンボル期間内にて前記第1相関値の積算値が最大とな
    るチップ位置であるシンボル内タイミングを検出し、 前記受信信号と前記識別用ショートコードとの相関を表
    す第2相関値を、前記1スロット期間の間に現れる全て
    の前記シンボル内タイミングにて、全ての前記識別用シ
    ョートコードについてそれぞれ求め、予め設定された期
    間の間それぞれ積算することにより、前記1スロット期
    間内にて前記第2相関値の積算値が最大となるスロット
    位置であるスロット内タイミングを検出すると共に、該
    積算値が最大となる識別用ショートコードを同定し、 検出された前記スロット内タイミングから特定される前
    記マスクシンボルの受信タイミング、及び同定された前
    記識別用コードから特定される前記ロングコード群に基
    づいて、前記ロングコードの同定及び該ロングコードの
    同期タイミングの検出を行うことにより、該同定された
    ロングコードを用いる基地局との同期を確立することを
    特徴とするDS−CDMA基地局間非同期システムにお
    ける移動局の同期捕捉方法。
  2. 【請求項2】 1シンボル期間の1/m(mは正整数)
    倍の繰返周期を有し各基地局で共通に使用される拡散符
    号であるショートコードと、該1シンボル期間のn(n
    は正整数)倍の繰返周期を有し各基地局毎に異なるよう
    割り当てられた拡散符号であるロングコードとを用いて
    シンボル列を2重拡散すると共に、一定周期毎に前記ロ
    ングコードによる拡散をマスクすることにより、前記シ
    ョートコードの中の特定の同期検出用ショートコードの
    みにより拡散されたマスクシンボルを設定し、更に、前
    記ロングコードをグループ化してなるロングコード群の
    それぞれに、前記ショートコードのうち前記同期検出用
    ショートコードとは異なる識別用ショートコードを対応
    させ、各基地局は、自局が使用する前記ロングコードに
    対応する前記識別用ショートコードのみにより拡散され
    た第2マスクシンボルを、前記マスクシンボルに多重化
    して送信するDS−CDMA基地局間非同期システムに
    おける移動局の同期捕捉装置であって、 基地局からの受信信号と前記同期検出用ショートコード
    との相関を表す第1相関値を、前記1シンボル期間の間
    に現れる前記拡散符号の全てのチップタイミングにてそ
    れぞれ求める第1相関値演算手段と、 該第1相関値演算手段にて求められる前記第1相関値
    を、前記マスクシンボルの繰返周期に等しい1スロット
    期間の間、前記チップタイミング毎にそれぞれ積算する
    第1相関値積算手段と、 該第1相関値積算手段での積算結果に基づき、前記1シ
    ンボル期間内にて前記第1相関値の積算値が最大となる
    チップ位置であるシンボル内タイミングを検出する第1
    タイミング検出手段と、 前記受信信号と前記識別用ショートコードとの相関を表
    す第2相関値を、前記1スロット期間の間に現れる全て
    の前記シンボル内タイミングにて、全ての前記識別用シ
    ョートコードについてそれぞれ求める第2相関値演算手
    段と、 該第2相関値演算手段にて求められる前記第2相関値
    を、予め設定された期間の間、前記識別用ショートコー
    ド毎且つ前記シンボル内タイミング毎にそれぞれ積算す
    る第2相関値積算手段と、 該第2相関値積算手段での積算結果に基づき、前記1ス
    ロット期間内にて前記第2相関値の積算値が最大となる
    スロット位置であるスロット内タイミングを検出すると
    共に、該積算値が最大となる識別用ショートコードを同
    定する第2タイミング検出手段と、 を備え、該第2タイミング検出手段にて検出されたスロ
    ット内タイミングから特定される前記マスクシンボルの
    受信タイミング、及び該第2タイミング検出手段にて同
    定された識別用ショートコードから特定される前記ロン
    グコード群に基づいて、前記ロングコードの同定及び該
    ロングコードの同期タイミングの検出を行うことによ
    り、該同定されたロングコードを用いる基地局との同期
    を確立することを特徴とするDS−CDMA基地局間非
    同期システムにおける移動局の同期捕捉装置。
  3. 【請求項3】 前記第1相関値演算手段は、マッチドフ
    ィルタにて構成されていることを特徴とする請求項2記
    載のDS−CDMA基地局間非同期システムにおける移
    動局の同期捕捉装置。
  4. 【請求項4】 前記第2相関値演算手段は、スライディ
    ング相関器にて構成されていることを特徴とする請求項
    2または請求項3記載のDS−CDMA基地局間非同期
    システムにおける移動局の同期捕捉装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003015303A1 (fr) * 2001-08-07 2003-02-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif et procede de recherche de cellule
KR100381877B1 (ko) * 1999-10-14 2003-04-26 엔이씨 일렉트로닉스 코포레이션 주변 기지국들과 동기를 확립할 수 있는 cdma 기저대역 수신기
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