JP2000174353A - 螺旋型圧電変換素子及びその製造方法 - Google Patents

螺旋型圧電変換素子及びその製造方法

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JP2000174353A
JP2000174353A JP34739098A JP34739098A JP2000174353A JP 2000174353 A JP2000174353 A JP 2000174353A JP 34739098 A JP34739098 A JP 34739098A JP 34739098 A JP34739098 A JP 34739098A JP 2000174353 A JP2000174353 A JP 2000174353A
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helical
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cylindrical
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JP34739098A
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Ryuichi Yoshida
龍一 吉田
Yasuhiro Okamoto
泰弘 岡本
Koji Katsuragi
廣治 葛城
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易で変換効率のよい螺旋型圧電変換
素子及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 圧電セラミックス粉体を溶剤、分散剤、
バインダ、可塑剤等と混合して得た粘土状の可塑材を押
出成形機によりパイプ状の部材に押出し形成し、その内
外面に導電性被膜12a、12bを形成して圧電素子素
材10を作成する。次に、圧電素子素材10を作業台2
1の支柱22の回りに螺旋形に巻き付け、上から当板2
3を使用して所定の厚さに押し潰して円筒状に形成し、
外表面の導電性被膜を機械加工又は薬液処理により除去
し、導電性被膜12a、及び12bに電極リ−ド線を接
続する。この後、所定温度で焼成し、導電性被膜12a
及び12bをそれぞれ正電極及び負電極として電圧を印
加して分極させると、螺旋型圧電変換素子が完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、螺旋型圧電変換
素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電変換素子を使用したアクチエ−タ
は、供給される電気エネルギを駆動力に変換する変換効
率が高く、小型軽量でありながら発生する駆動力が大き
く、また、駆動力を容易に制御できるため、カメラ、計
測機器、その他の精密機械の被駆動部材の駆動や位置決
めに利用されるようになつてきた。
【0003】このようなアクチエ−タで使用される圧電
変換素子には、単位の圧電素子を複数枚積層して構成し
たものがある。これは、単位の圧電素子に発生する厚み
方向の変位をできるだけ大きくして取り出すためであ
る。
【0004】図8及び図9は、前記した単位の圧電素子
を複数枚積層して構成した積層型圧電変換素子の構成の
一例を示すもので、図8はその外観を示す斜視図、図9
の(a)及び(b)はその製造過程を説明する図であ
る。
【0005】積層型圧電変換素子の製造過程を説明す
る。まず、図9の(a)に示すように、厚さが100μ
m程度の単位の圧電素子101b乃至101hの上面の
全表面に導電性ペ−ストを塗布して導電性被膜102を
形成する。一番上に位置する単位の圧電素子101aの
上面には導電性被膜を形成しない。圧電素子101a及
び導電性被膜102の形成された圧電素子101b乃至
101hを複数枚(この例では8枚)積層すると、積層
された単位の圧電素子101b〜101hの側面には導
電性被膜の端面102aが露出している。
【0006】次に、図9の(b)に示すように、積層さ
れた単位の圧電素子101b〜101hの側面に露出し
ている導電性被膜の端面102aを、2つの側面におい
て1層おきにガラス絶縁体103を貼り付けて絶縁す
る。さらに、図8に示すように、ガラス絶縁体103の
上から導電性ペ−スト104a、104bを塗布して積
層された単位の圧電素子101b乃至101hの導電性
被膜102の端面102aを1層おきに電気的に接続す
る。導電性ペ−スト104aで電気的に接続された導電
性被膜102を正電極に、導電性ペ−スト104bで電
気的に接続された導電性被膜102を負電極として、積
層型圧電変換素子100が完成する。
【0007】図10及び図11は、前記した単位の圧電
素子を複数枚積層して構成した積層型圧電変換素子の構
成の他の一例を示すもので、櫛形電極を備えた積層型櫛
形電極圧電変換素子である。図10はその外観を示す斜
視図、図11の(a)及び(b)はその製造過程を説明
する図である。
【0008】積層型櫛形電極圧電変換素子の製造過程を
説明する。まず、図11の(a)に示すように、厚さが
100μm程度の単位の圧電素子121b乃至121h
の上表面の3辺には端部に電極が形成されない部分を残
して導電性ペ−ストを塗布して導電性被膜122を形成
し、一辺には端部まで導電性ペ−ストを塗布して導電性
被膜を形成する。一番上に位置する単位の圧電素子12
1aの上面には導電性被膜を形成しない。
【0009】圧電素子121a及び導電性被膜122の
形成された圧電素子121b乃至121hを複数枚(こ
の例では8枚)積層する。積層するときは、図11の
(b)に示すように、圧電素子の端部に露出している導
電性被膜122が1枚置きに交互に同一の側面に露出
し、被膜端面122a及び122bを形成するように積
層する。
【0010】次に、図10に示すように、圧電素子の被
膜端面122a及び122bの上から、それぞれ導電性
ペ−スト124a及び124bを塗布して、積層された
単位の圧電素子121b〜121hの導電性被膜122
を1層おきに電気的に接続する。導電性ペ−スト124
aで電気的に接続された導電性被膜122を正電極に、
導電性ペ−スト124bで電気的に接続された導電性被
膜122を負電極として、積層型圧電変換素子120が
完成する。
【0011】積層型櫛形電極圧電変換素子では、側面に
露出している導電性被膜を1層おきにガラス絶縁体など
を貼り付けて絶縁する作業を必要としないが、単位の圧
電素子表面の3辺の端部の導電性被膜の非形成部分が圧
電変換素子に発生する変位を拘束するように作用するた
め、全面に導電性被膜を形成した全面電極型の圧電変換
素子に比較して若干性能が劣る。
【0012】図12は螺旋型圧電変換素子の構成の一例
を示す図である。螺旋型圧電変換素子は前記した積層型
圧電変換素子の一種であり、表面に導電性被膜を形成し
た螺旋型の単位の圧電素子を2個組み合わせて構成され
たものである。この構成の螺旋型圧電変換素子は、図1
3の(a)及び(b)に示すような、厚さが100μm
程度の圧電素子材料のシ−トを帯状に裁断して螺旋型に
構成した2つの同一形状の要素圧電素子141aと14
1bとを作成し、これ等の要素圧電素子141a、14
1bの片面に導電性ペ−ストを塗布して電極142a、
142bを形成する。次に、この電極142a、142
bの形成された要素圧電素子141a、141bの螺旋
部分を重ね合わせて全体として円筒形状の螺旋型圧電変
換素子を構成する。
【0013】この構成によれば、単位の圧電素子を複数
枚積層して構成した積層型圧電変換素子と同様に機能す
る圧電変換素子が得られ、且つ、単位の圧電素子を位置
を合わせながら複数枚積層するという手数のかかる工程
を省くことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記した、従来の単位
の圧電素子を複数枚積層して構成した圧電変換素子は、
単位素子それぞれの表面に電極を設ける工程、単位素子
の位置を合わせながら複数枚積層して接着する工程、各
層の電極を結線する工程という繁雑な作業を経て製造さ
れるので、コストの高いものであつた。
【0015】また、螺旋型圧電変換素子は、複数枚の素
子を積層する手数はないが、極めて厚みの薄い素子を螺
旋形状に作成する作業や表面に導電性ペ−ストを塗布し
て電極を形成する作業が極めて困難で、コストの高いも
のであつた。この発明は、上記課題を解決し、製作の容
易な構造の螺旋型圧電変換素子及びその製造方法を提供
することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、請求項1の発明は、内面及び外面に導電
性被膜を設けた筒状の圧電セラミックス素材を巻き上げ
て螺旋状筒体とし、該筒体を軸方向に加圧成形して所定
温度で焼成し、該筒状の圧電セラミックス素材の内面及
び外面に設けた導電性被膜をそれぞれ正極電極及び負極
電極としたことを特徴とする螺旋型圧電変換素子であ
る。
【0017】そして、前記圧電セラミックス素材は、P
ZT(PbZrO3 ・PbTiO3)を主成分とする圧
電セラミックス素材とするとよい。
【0018】また、前記加圧成形後の螺旋状筒体は、筒
状素材内面に空間が無い螺旋状筒体である。
【0019】請求項4の発明は、圧電セラミックス素材
を筒状に成形する工程と、前記筒状に成形された圧電セ
ラミックス素材の内面及び外面に導電性被膜を形成する
工程と、前記導電性被膜の形成された筒状の圧電セラミ
ックス素材を巻き上げて螺旋状筒体に成形する工程と、
前記螺旋状筒体をその筒体の軸方向に加圧成形する工程
と、前記加圧成形した螺旋状筒体を所定温度で焼成する
工程と、焼成した筒状体の導電性被膜をそれぞれ正極電
極及び負極電極とし所定の電圧を印加して分極させる工
程とを含むことを特徴とする螺旋型圧電変換素子の製造
方法である。
【0020】そして、前記圧電セラミックス素材は、P
ZT(PbZrO3 ・PbTiO3)を主成分とする圧
電セラミックス素材とするとよい。
【0021】また、前記螺旋状筒体をその筒体の軸方向
に加圧成形する工程は、筒状素材内面に空間が無い螺旋
状筒体に加圧成形する工程である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。図1乃至図5は、製造工程を説明する斜視図で
あり、これらの図を参照しつつ、螺旋型圧電変換素子の
製造工程を説明する。
【0023】まず、第1工程は圧電セラミックス素材を
筒状に成形する工程である。圧電変換素子の材料として
は、PZT(PbZrO3 ・PbTiO3 )を主成分と
する圧電セラミックスを使用するものとし、このセラミ
ックス粉体を溶剤、分散剤、バインダ、可塑剤等と混合
して得られた粘土状の可塑材とした圧電セラミックス素
材を、公知の押出成形機にかけてパイプ状(筒状)の部
材に押出して成形する。上記した圧電セラミックス素材
はグリ−ン材とも呼ばれる。
【0024】なお、PZTには、Sr、Sn、Sb、M
n等の改質用の元素を少量添加してもよい。
【0025】第2工程は筒状に成形された圧電セラミッ
クス素材の内面及び外面に導電性被膜を形成する工程で
ある。押出し形成されたパイプ状のグリ−ン材を、導電
性材料、例えばPt系、Ag−Pd系などの電極材料を
含む導電性材料の溶液に浸漬し、パイプ状の部材の内外
面に電極となる導電性被膜を形成する。図1において、
11は前記した圧電セラミックス素材を押出成形機にか
けて押出したパイプ状部材、12aはパイプ状部材11
の内面に形成された導電性被膜、12bはパイプ状部材
11の外面に形成された導電性被膜を示す。以下、内面
及び外面に導電性被膜が形成されたパイプ状部材を圧電
素子素材10と呼ぶことにする。
【0026】第3工程は圧電素子素材10を螺旋状筒体
に成形する工程である。図2の(a)及び図2の(b)
に示すように、内面及び外面に導電性被膜が形成された
圧電素子素材10を作業台21の支柱22の回りに螺旋
形に巻き付け、螺旋状筒体に成形する。
【0027】第4工程は螺旋状筒体をその軸方向に加圧
成形する工程である。図2の(b)に示すように、作業
台21の支柱22の回りに螺旋形に巻き付けられた螺旋
状筒体の上に当板23を当てて加圧し、所定の厚さにな
るように押し潰す。図2の(b)は押し潰す前の状態を
示しており、図3は第4工程の作業が終了して螺旋状筒
体が加圧成形され、押し潰された圧電素子素材10の状
態を示している。
【0028】なお、図3では加圧成形された圧電素子素
材10の端部がかなりの厚みで示されているが、これは
説明のためであつて実際には極めて薄いものである。加
圧成形作業が終了したときの螺旋形に巻かれた圧電素子
素材10は全体として円筒状に形成される。また、加圧
成形工程では、パイプ状部材の内部に空間がなくなるま
で完全に押し潰される。
【0029】この後、以下説明する焼成工程の準備工程
として、図4に示すように、円筒状に形成された圧電素
子素材10の表面に現れている導電性被膜12bのう
ち、電極リ−ド線の接続部を除き、機械加工又は薬液処
理により除去する。
【0030】さらに、圧電素子素材10の内面に形成さ
れている導電性被膜12a、及び外面に形成されている
導電性被膜12bの電極リ−ド線接続部に電極リ−ド線
を接続する。なお、圧電素子素材10の内面に形成され
ている導電性被膜12aに接続した電極リ−ド線は、図
5に示すように、円筒状に形成された圧電素子素材10
の円筒側面から外部に引き出すようにするとよい。
【0031】第5工程は加圧成形した螺旋状筒体を焼成
する工程である。加圧成形された螺旋状筒体の圧電素子
素材10を所定温度で焼成する。焼成する温度条件は、
例えば、5時間程度かけて500℃まで序々に温度を高
め、500℃で一定時間焼成した後、最初から9時間後
に1200℃まで序々に温度を高める。さらに、120
0℃で約0.3時間焼成した後、6時間程度かけて常温
まで冷却する。
【0032】第6工程は分極工程である。導電性被膜1
2a及び導電性被膜12bをそれぞれ正電極及び負電極
とし、両電極の間に、例えば1.5kV/mmの電圧を
20分間印加して分極させる。以上で、螺旋型圧電変換
素子15が完成する。
【0033】上記した作業工程では、セラミックス粉体
を溶剤、分散剤、バインダ、可塑剤等と混合して得られ
た粘土状の可塑材を、押出成形機にかけてパイプ状の部
材に押出し形成する第1工程と、押出し形成されたパイ
プ状の部材の内外面に電極被膜を形成する第2工程があ
るが、これに代えて、前記粘土状の可塑材とPt系、A
g−Pd系などの電極材料を含む導電ペ−ストとを2材
成形法により形成、即ち、圧電セラミックス材料からな
るパイプ状の部材の内面及び外面に導電ペ−スト層が同
時に形成されるように2材成形法により形成してもよ
く、この方法によれば前記した第1工程と第2工程を1
つの工程で実行することができる。
【0034】次に、上記した圧電変換素子を使用したア
クチエ−タの構成の一例を、図6及び図7を参照して説
明する。
【0035】図6はアクチエ−タの構成を示す断面図で
ある。図6において、34は基台、35、36、37は
支持ブロツク、38は駆動軸で、駆動軸38は、圧電変
換素子15に発生する軸方向の変位により軸方向(矢印
a方向、及びこれと反対方向)に変位可能に支持ブロツ
ク36と支持ブロツク37により移動自在に支持されて
いる。
【0036】15は、前記した製造方法により製造され
た螺旋型圧電変換素子である。圧電変換素子15の一端
は支持ブロツク35に接着固定され、他端は駆動軸38
の一端に接着固定される。
【0037】なお、符号45は緩やかな立上がり部と急
速な立下がり部、或いは急速な立上がり部と緩やかな立
下がり部を有する鋸歯状波パルスを発生する駆動パルス
発生回路を示し、駆動パルス発生回路45は、圧電変換
素子15の電極12aと12bとの間に駆動パルスを供
給し、圧電変換素子15を駆動するものである。
【0038】39はスライダで、スライダ39と駆動軸
38とは適当な摩擦力で摩擦結合している。図7は、ス
ライダ39と駆動軸38との摩擦結合部の構成を示す断
面図で、スライダ39には駆動軸38が貫通しており、
スライダ39の駆動軸38が貫通している下部には、開
口部39aが形成され、駆動軸38の下半分が露出して
いる。また、この開口部39aには駆動軸38の下半分
に当接するパツド40が嵌挿され、パツド40は板ばね
41により押し上げられていて、駆動軸38とスライダ
39及びパツド40は板ばね41の付勢力Fにより圧接
され、適当な摩擦力で摩擦結合している。また、スライ
ダ39には、図示しないテ−ブル等の被駆動部材が結合
されているものとする。
【0039】その動作を説明する。圧電変換素子15の
電極12aと12bを駆動パルス発生回路45に接続
し、電極12aと12bの間に数10kHzの鋸歯状波
駆動パルスを印加すると、圧電変換素子15には軸方向
に速度の異なる伸縮変位が生じるので、圧電変換素子1
5に結合した駆動軸38には軸方向に速度の異なる往復
振動が発生する。これにより、駆動軸38に摩擦結合し
たスライダ39は、駆動軸38上を滑りながら駆動軸の
往復振動の非対称性により速度の遅い振動方向に移動
し、スライダに結合されたテ−ブル等の被駆動部材を移
動させることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1の発明に
係る螺旋型圧電変換素子は、内面及び外面に導電性被膜
を設けた筒状の圧電セラミックス素材を巻き上げて螺旋
状筒体とし、該筒体を軸方向に加圧成形して所定温度で
焼成し、該筒状の圧電セラミックス素材の内面及び外面
に設けた導電性被膜をそれぞれ正極電極及び負極電極と
したことを特徴とする螺旋型圧電変換素子である。
【0041】この構成によれば、複数枚の素子を積層す
る手数、極めて厚みの薄い素子を螺旋形状に作成する作
業、表面に導電性ペ−ストを塗布して電極を形成する作
業など、困難で手数のかかる作業を省き、或いは大幅に
軽減することができ、製造コストが低く、駆動効率のよ
い螺旋型圧電変換素子を提供することができる。
【0042】また、請求項4の発明に係る圧電変換素子
の製造方法は、圧電セラミックス素材を筒状に成形する
工程と、前記筒状に成形された圧電セラミックス素材の
内面及び外面に導電性被膜を形成する工程と、前記導電
性被膜の形成された筒状の圧電セラミックス素材を巻き
上げて螺旋状筒体に成形する工程と、前記螺旋状筒体を
その筒体の軸方向に加圧成形する工程と、前記加圧成形
した螺旋状筒体を所定温度で焼成する工程と、焼成した
筒状体の導電性被膜をそれぞれ正極電極及び負極電極と
し、所定の電圧を印加して分極させる工程とを含むこと
を特徴とする螺旋型圧電変換素子の製造方法である。
【0043】この製造方法によれば、複数枚の素子を積
層する手数、極めて厚みの薄い素子を螺旋形状に作成す
る作業、表面に導電性ペ−ストを塗布して電極を形成す
る作業など、困難で手数のかかる作業を省き、或いは大
幅に軽減することができ、駆動効率のよい螺旋型圧電変
換素子を低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】螺旋型圧電変換素子の作成素材である圧電素子
素材の外観を示す斜視図。
【図2】螺旋型圧電変換素子の製造過程を示す斜視図
(その1)。
【図3】螺旋型圧電変換素子の製造過程を示す斜視図
(その2)。
【図4】螺旋型圧電変換素子の製造過程を示す斜視図
(その3)。
【図5】螺旋型圧電変換素子の外観を示す斜視図。
【図6】螺旋型圧電変換素子を使用したアクチエ−タの
一例を示す断面図。
【図7】図6に示すアクチエ−タのスライダと駆動軸と
の摩擦結合部の構成を示す断面図。
【図8】従来の積層型圧電変換素子の外観を示す斜視
図。
【図9】図8に示す従来の積層型圧電変換素子の製造過
程を説明する図。
【図10】従来の積層型櫛形電極圧電変換素子の外観を
示す斜視図。
【図11】図10に示す従来の積層型櫛形電極圧電変換
素子の製造過程を説明する図。
【図12】従来の螺旋型圧電変換素子の構成の一例を示
す斜視図。
【図13】図12に示す従来の螺旋型圧電変換素子の製
造過程を説明する図。
【符号の説明】
10 圧電素子素材 11 パイプ状部材 12a、12b 導電性被膜 15 螺旋型圧電変換素子 21 作業台 22 支柱 23 当板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葛城 廣治 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面及び外面に導電性被膜を設けた筒状
    の圧電セラミックス素材を巻き上げて螺旋状筒体とし、
    該筒体を軸方向に加圧成形して所定温度で焼成し、該筒
    状の圧電セラミックス素材の内面及び外面に設けた導電
    性被膜をそれぞれ正極電極及び負極電極としたことを特
    徴とする螺旋型圧電変換素子。
  2. 【請求項2】 前記圧電セラミックス素材は、PZT
    (PbZrO3 ・PbTiO3 )を主成分とする圧電セ
    ラミックス素材であることを特徴とする請求項1記載の
    螺旋型圧電変換素子。
  3. 【請求項3】 前記加圧成形後の螺旋状筒体は、筒状素
    材内面に空間が無い螺旋状筒体であることを特徴とする
    請求項1記載の螺旋型圧電変換素子。
  4. 【請求項4】 圧電セラミックス素材を筒状に成形する
    工程と、 前記筒状に成形された圧電セラミックス素材の内面及び
    外面に導電性被膜を形成する工程と、 前記導電性被膜の形成された筒状の圧電セラミックス素
    材を巻き上げて螺旋状筒体に成形する工程と、 前記螺旋状筒体をその筒体の軸方向に加圧成形する工程
    と、 前記加圧成形した螺旋状筒体を所定温度で焼成する工程
    と、 焼成した筒状体の導電性被膜をそれぞれ正極電極及び負
    極電極とし、所定の電圧を印加して分極させる工程とを
    含むことを特徴とする螺旋型圧電変換素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記圧電セラミックス素材は、PZT
    (PbZrO3 ・PbTiO3 )を主成分とする圧電セ
    ラミックス素材であることを特徴とする請求項4記載の
    螺旋型圧電変換素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記螺旋状筒体をその筒体の軸方向に加
    圧成形する工程は、筒状素材内面に空間が無い螺旋状筒
    体に加圧成形する工程であることを特徴とする請求項4
    記載の螺旋型圧電変換素子の製造方法。
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