JP2000172765A - 継承機能付き問題指向型診療録作成方法及び作成装置 - Google Patents

継承機能付き問題指向型診療録作成方法及び作成装置

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JP2000172765A
JP2000172765A JP34521898A JP34521898A JP2000172765A JP 2000172765 A JP2000172765 A JP 2000172765A JP 34521898 A JP34521898 A JP 34521898A JP 34521898 A JP34521898 A JP 34521898A JP 2000172765 A JP2000172765 A JP 2000172765A
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medical
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JP34521898A
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Inventor
Yasushi Okada
靖士 岡田
Norihiro Hazumi
典宏 羽澄
Hiroaki Nakazawa
宏章 中沢
Yutaka Takeda
裕 武田
Yasushi Matsumura
泰志 松村
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 診療録内容を詳細な診療録詳細項目に分けて
プロブレム単位で扱い得る診療支援に有効な継承機能付
き問題指向型診療録作成装置を提供すること。 【解決手段】 この診療録作成装置では、入力手段41
が診療録を構成する診療録詳細項目を、入力手段42が
それから想定されるプロブレム(異なる内容のものを含
む)を入力して記憶手段12に記憶する。検索手段21
はプロブレムを検索した結果の現状推移プロブレム及び
その継承情報を取得して記憶手段12に記憶させ、出力
手段31は現状推移プロブレム及び継承情報を出力す
る。関連付け手段43は継承情報に基づいて診療録詳細
項目及び現状推移プロブレムの関係を示す関連情報を入
力して記憶手段13に記憶する。検索手段22は関連情
報に基づいて現状推移プロブレムに関連する診療録詳細
項目を検索し、出力手段32は現状推移プロブレムに関
連する診療録詳細項目を時系列で出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として診療録を
構成する診療録詳細項目から想定される患者の問題とさ
れる事柄を示すプロブレムの継承情報及びそれに関連付
けされた診療録詳細項目を集合として入力・記憶・出力
する継承機能付き問題指向型診療録作成方法及び作成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子カルテ作成に関連し
た周知技術としては、例えば特開平9−305674号
公報に開示された電子カルテシステムが挙げられる。こ
の電子カルテシステムは、患者の診療記録であるカルテ
とその患者の管掌情報とを自動的に結び付けて保険請求
計算を容易に行い得るようにしたものである。
【0003】具体的に言えば、プロブレムを入力する際
に管掌名がプロブレムと結び付けられて入力され、患者
の会計の際にその患者のプロブレムが管掌名と結び付け
られてウィンドウ内の表示領域に表示される。これによ
り、医事会計を行う者はウィンドウを見ることによって
管掌情報と診療情報とを結び付けるという作業をするこ
と無く、患者のプロブレムに対応した管掌情報を得るこ
とができるため、保険請求計算を容易に行うことが可能
となり、医事会計作業の効率向上が図られるようになっ
ている。
【0004】又、その他の既存の診療録記録システムで
は、診療録の登録や閲覧を1回の診察単位に行い、プロ
ブレムも診療録の一部として登録することが多く、診療
録の閲覧は紙のカルテ同様に1回の診察単位でページめ
くり的に行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した電子カルテシ
ステムの場合、扱うプロブレムと管掌情報との組み合わ
せが予め決められているために自由な関連付けを行うこ
とができず、しかもプロブレム間の関係やその変更等に
応じた継承といった概念が無い上、プロブレムに関連付
けられる項目にも時間的な概念が存在しないため、結果
として医事会計上の保険請求の効率化を計り得ても診療
支援への有効な適用が困難であるという問題がある。
【0006】一方、既存の診療録記録システムの場合、
以下に説明するような諸点の問題がある。
【0007】先ず、第1の問題点として、プロブレムを
診療録の一部として登録するため、診療録を診察日単位
ではなくプロブレム単位に閲覧できないことが挙げられ
る。即ち、ここでは診療録とプロブレムとが1対Nの関
係となっているためにプロブレム単位の閲覧を行うこと
ができないが、仮にプロブレムと診療録詳細項目とを別
々に登録してその関係をN対Nとした場合にも両者の関
係付けを行う手段が必要となってしまう。
【0008】次に、第2の問題点として、診療録を1回
の診察単位でしか閲覧できないため、複数の診療録に渡
るプロブレムを一度に閲覧できないことが挙げられる。
ここで仮に複数回の診療録を同時に表示できたとして
も、診療録とプロブレムとがN対Nの関係となるため、
非常に分かり難くなってしまう。
【0009】又、第3の問題点として、診察毎に発生/
変化するプロブレムの変遷を入力・記憶・出力する手段
がないため、プロブレムの変遷を時系列的に出力できな
いことが挙げられる。
【0010】更に、第4の問題点として、プロブレム間
の因果関係、重要性、及び類似性といった関係を入力・
記憶・出力する手段がないため、プロブレム間の関係を
記述することが困難であることが挙げられる。
【0011】加えて、第5の問題点として、診療録内の
診療内容は発生順に記録されており、どの項目が重要で
あり、どのプロブレムに関する記述であるのかといった
ことが分かり難いため、患者の状態を直ちに把握できな
いことが挙げられる。
【0012】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、診療録内容を詳細
な診療録詳細項目に分けてプロブレム単位で扱い得る診
療支援に有効な継承機能付き問題指向型診療録作成方法
及び作成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、患者の
診察に際して1回以上の診療機会及び1つ以上の診療プ
ロセスを含む診療録を構成する診療録詳細項目を入力す
る診療録詳細項目入力段階と、診療録詳細項目から想定
される患者の問題とされる事柄を示すと共に、属性を有
するリスト構造のプロブレムを入力するプロブレム入力
段階と、診療録詳細項目及びプロブレムを記憶する第1
の記憶段階と、リスト構造に基づいてプロブレムに対す
る変遷を検索すると共に、属性に基づいて該プロブレム
に対する現在継続中のもの又は終了したものの検索を行
って検索結果に該当する現状推移プロブレム及びその継
承情報を取得するプロブレム検索段階と、現状推移プロ
ブレム及び継承情報を記憶する第2の記憶段階と、現状
推移プロブレム及び継承情報を出力するプロブレム出力
段階とを有する継承機能付き問題指向型診療録作成方法
が得られる。
【0014】又、本発明によれば、上記継承機能付き問
題指向型診療録作成方法において、継承情報に基づいて
診療録詳細項目及び現状推移プロブレムの関係を示す関
連情報を入力する関連情報入力段階と、関連情報を記憶
する第3の記憶段階と、関連情報に基づいて現状推移プ
ロブレムに関連する診療録詳細項目を検索する診療録詳
細項目検索段階と、現状推移プロブレムに関連する診療
録詳細項目を時系列で出力する診療録詳細項目出力段階
とを有する継承機能付き問題指向型診療録作成方法が得
られる。
【0015】更に、本発明によれば、上記継承機能付き
問題指向型診療録作成方法において、プロブレム入力段
階ではプロブレムとして異なる内容の複数のものを含ま
せており、関連情報入力段階では関連情報として異なる
内容の複数のプロブレム同士の間の関係を示す情報を含
ませており、プロブレム検索段階では異なる複数のプロ
ブレムのうちの指定されたものの検索を行い、プロブレ
ム出力段階では現状推移プロブレムをプロブレム一覧形
式で出力し、診療録詳細項目出力段階では診療録詳細項
目を一覧形式による現状推移プロブレムに関連するもの
に対応させて出力する継承機能付き問題指向型診療録作
成方法が得られる。
【0016】一方、本発明によれば、患者の診察に際し
て1回以上の診療機会及び1つ以上の診療プロセスを含
む診療録を構成する診療録詳細項目を入力する診療録詳
細項目入力手段と、診療録詳細項目から想定される患者
の問題とされる事柄を示すと共に、属性を有するリスト
構造のプロブレムを入力するプロブレム入力手段と、リ
スト構造に基づいてプロブレムに対する変遷を検索する
と共に、属性に基づいて該プロブレムに対する現在継続
中のもの又は終了したものの検索を行って検索結果に対
応する現状推移プロブレム及びその継承情報を取得する
プロブレム検索手段と、診療録詳細項目を記憶する診療
録詳細項目記憶手段と、プロブレム又は現状推移プロブ
レムと継承情報とを段階別に記憶するプロブレム記憶手
段と、現状推移プロブレム及び継承情報を出力するプロ
ブレム出力手段とを備えた継承機能付き問題指向型診療
録作成装置が得られる。
【0017】又、本発明によれば、上記継承機能付き問
題指向型診療録作成装置において、継承情報に基づいて
診療録詳細項目及び現状推移プロブレムの関係を示す関
連情報を入力する関連付け手段と、関連情報を記憶する
関連付け記憶手段と、関連情報に基づいて現状推移プロ
ブレムに関連する診療録詳細項目を検索する診療録詳細
項目検索手段と、現状推移プロブレムに関連する診療録
詳細項目を時系列で出力する診療録詳細項目出力手段と
を備えた継承機能付き問題指向型診療録作成装置が得ら
れる。
【0018】更に、本発明によれば、上記継承機能付き
問題指向型診療録作成装置において、プロブレムには異
なる内容の複数のものが含まれており、関連情報には異
なる内容の複数のプロブレム同士の間の関係を示す情報
が含まれており、プロブレム検索手段は異なる複数のプ
ロブレムのうちの指定されたものの検索を行い、プロブ
レム出力手段は現状推移プロブレムを一覧形式で出力
し、診療録詳細項目出力手段は診療録詳細項目を一覧形
式による現状推移プロブレムに関連するものに対応させ
て出力する継承機能付き問題指向型診療録作成装置が得
られる。
【0019】加えて、後者の継承機能付き問題指向型診
療録作成装置は、診療録詳細項目入力手段、プロブレム
入力手段、及び関連付け手段を備えた入力装置と、診療
録詳細項目記憶手段、プロブレム記憶手段、及び関連付
け記憶手段を備えた記憶装置と、プロブレム検索手段及
び診療録詳細項目検索手段を備えた制御装置と、プロブ
レム出力手段及び診療録詳細項目出力手段を備えた出力
装置とを備えた電子診療録装置から成ることは好まし
い。
【0020】又、この継承機能付き問題指向型診療録作
成装置において、電子診療録装置は、通信装置を介して
互いに接続された複数台のものがネットワークを構築し
て成ること、或いは更に、複数台の電子診療録装置は、
少なくとも記憶装置及び制御装置と共に、通信装置を備
えた第1の診療録装置と、出力装置及び入力装置と共
に、通信装置を備えた第2の診療録装置とを含むことは
好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明の継
承機能付き問題指向型診療録作成方法及び作成装置につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】最初に、本発明の継承機能付き問題指向型
診療録作成方法の概要について簡単に説明する。この診
療録作成方法は、第1の特徴として、プロブレムの変遷
を入力・記憶・出力できるようにすべく、患者の診察に
際して1回以上の診療機会及び1つ以上の診療プロセス
を含む診療録を構成する診療録詳細項目を入力する診療
録詳細項目入力段階と、診療録詳細項目から想定される
患者の問題とされる事柄を示すと共に、属性を有するリ
スト構造のプロブレムを入力するプロブレム入力段階
と、診療録詳細項目及びプロブレムを記憶する第1の記
憶段階と、リスト構造に基づいてプロブレムに対する変
遷を検索すると共に、属性に基づいてプロブレムに対す
る現在継続中のもの又は終了したものの検索を行って検
索結果に対応する現状推移プロブレム及びその継承情報
を取得するプロブレム検索段階と、現状推移プロブレム
及び継承情報を記憶する第2の記憶段階と、現状推移プ
ロブレム及び継承情報を出力するプロブレム出力段階と
を有する。
【0023】又、この診療録作成方法は、第2の特徴と
して、現状推移プロブレムと診療録詳細項目との関係を
入力・記憶・出力できるようにすべく、上述した条件下
に加え、継承情報に基づいて診療録詳細項目及び現状推
移プロブレムの関係を示す関連情報を入力する関連情報
入力段階と、関連情報を記憶する第3の記憶段階と、関
連情報に基づいて現状推移プロブレムに関連する診療録
詳細項目を検索する診療録詳細項目検索段階と、現状推
移プロブレムに関連する診療録詳細項目を時系列で出力
する診療録詳細項目出力段階とを有する。
【0024】更に、この診療録作成方法は、第3の特徴
として、プロブレム間の関係を入力・記憶・出力できる
ようにすべく、上述した条件下において、プロブレム入
力段階ではプロブレムとして異なる内容の複数のものを
含ませており、関連情報入力段階では関連情報として異
なる内容の複数のプロブレム同士の間の関係を示す情報
を含ませており、プロブレム検索段階では異なる複数の
プロブレムのうちの指定されたものの検索を行い、プロ
ブレム出力段階では現状推移プロブレムを一覧形式で出
力し、診療録詳細項目出力段階では診療録詳細項目を一
覧形式による現状推移プロブレムに関連するものに対応
させて出力するようにしている。
【0025】このような条件を合わせ持つ構成とするこ
とにより、1回以上の診療機会及び1つ以上の診療プロ
セスを含む診療録を構成する診療録詳細項目とそれから
想定されるプロブレムとを電子情報として情報処理する
対象とし、プロブレムの継承情報及びそれに関連付けさ
れた診療録詳細項目を集合として入力・記憶・出力する
継承機能付き問題指向型診療録作成方法(患者の現在の
状態や過去の経過を容易に入力・記憶・出力できるも
の)が得られる。
【0026】図1は、この継承機能付き問題指向型診療
録作成方法を適用した一実施例に係る診療録作成装置の
基本構成を示した機能ブロック図である。この診療録作
成装置は、診療録詳細項目記憶手段11、プロブレム記
憶手段12、及び関連付け記憶手段13を備えた記憶装
置1と、高次の検索機能を有するプロブレム検索手段2
1及び診療録詳細項目検索手段22を備えた制御装置2
と、プロブレム一覧出力手段31及び診療録詳細項目出
力手段32を備えた出力装置3と、診療録詳細項目入力
手段41、プロブレム入力手段42、及び関連付け手段
43を備えた入力装置4とを備えた電子診療録装置10
0から成っている。
【0027】このうち、記憶装置1において、診療録詳
細項目記憶手段11は、診療録詳細項目入力手段41に
より入力された診療録詳細項目情報を記憶できる。診療
録詳細項目情報は診療録詳細項目を一意的に表わす診療
録詳細項目コードと診療録詳細項目内容とから成る。診
療録詳細項目内容は、フリーテキストや画像、グラフ、
表データ等の診療録に記載され得るもの全てを対象とし
て含む。
【0028】プロブレム記憶手段12は、プロブレム入
力手段42により入力されたプロブレム情報を記憶でき
る。プロブレムは、診療において患者の問題となる事
柄、症状、病名等を記述したもので、例えばプロブレム
名称、開始日、終了日、重要度、診断病名、転帰理由、
入力日から成る。又、プロブレムは継承元と継承先のプ
ロブレムへの参照方法とを持つリスト構造として表わさ
れ、N対Nの継承を表わすことができる。
【0029】関連付け記憶手段13は、関連付け手段4
3により入力されたプロブレムと診療録詳細項目との関
係を示す関連情報を記憶できる。関連情報は、例えばプ
ロブレム名称、診療録詳細項目コード、関連付けタイ
プ、実施日から成り、指定されたプロブレム名称から関
連する診療録詳細項目を取得するために使用される。因
みに、関連付けタイプには、根拠(肯定的/否定的
等)、治療項目、モニタ項目がある。
【0030】制御装置2において、プロブレム検索手段
21は、現在継続中のプロブレムの一覧や指定されたプ
ロブレムの変遷をプロブレム記憶手段12から検索でき
る。例えば終了日の無いプロブレムを検索することで現
在継続中のプロブレムの一覧を作成したり、継承元のプ
ロブレムを再帰的に辿ってプロブレムの変遷を作成す
る。
【0031】診療録詳細項目検索手段22は、或るプロ
ブレムに関連付けられている診療録詳細項目を関連付け
記憶手段13から検索することができ、更にその診療録
詳細項目の内容を診療録詳細項目記憶手段11から検索
できる。従って、プロブレムに関係付けられた診療録詳
細項目を検索できる。又、診療録詳細項目記憶手段11
を直接検索することで患者の全ての診療録詳細項目を検
索できる。
【0032】出力装置3において、プロブレム一覧出力
手段31は、プロブレム検索手段21で検索が行われた
結果得られる現在継続中のプロブレムの一覧を重要度の
降順に出力する。又、この一覧より選択されたプロブレ
ムの継承の過程と関連付けられた診療録詳細項目とを出
力できる。この他、全てのプロブレムの一覧を表示した
り、或いは終了したプロブレムの一覧を表示することが
できる。
【0033】診療録詳細項目出力手段32は、診療録詳
細項目検索手段22で検索が行われた結果得られる診療
録詳細項目を縦軸とすると共に、診察日又は入力日を横
軸として時系列形式で出力する。又、患者の全ての診療
録詳細項目を出力したり、或いは特定のプロブレムに関
する診療録詳細項目のみを出力できる。
【0034】入力装置4において、診療録詳細項目入力
手段41は、患者の診察日単位に診療録詳細項目を入力
できる。診療録には1つ以上の診療録詳細項目が存在
し、患者と診察日と診療録詳細項目から一意的に定まる
構造を持つ。診療録詳細項目には、例えば患者の主訴、
病歴、生活歴、家族歴、身体所見、症状、検査結果、投
薬、計画等の種類がある。何れにせよ、診療録詳細項目
は、一層柔軟にプロブレムへの関連付けが行い得るよう
に、同じ種類の診療録詳細項目であっても意味ある最小
の文章単位に分割する方が望ましい。
【0035】プロブレム入力手段42は、プロブレムを
新規に作成したり、入力済みプロブレムの修正や継承、
或いは因果関係の設定やグループ指定を行うことができ
る。プロブレムの終了日は省略可能で、終了日が省略さ
れると現在継続中のプロブレムという意味になる。終了
日が入力されると、終了したプロブレムという意味にな
り転帰理由も合わせて入力する必要がある。終了したプ
ロブレムは通常参照されることはないが、症状の再発や
転院した患者が戻った場合等、一旦終了させたプロブレ
ムを再開させたい場合がある。このときには、終了した
プロブレムの一覧より継承を行うことができ、終了した
プロブレムの継承前のプロブレムから新たなプロブレム
を継承させる。
【0036】関連付け手段43は、プロブレム一覧出力
手段31と診療録詳細項目出力手段32からプロブレム
と診療録詳細項目の関係を設定できる。ある診療録詳細
項目群からプロブレムを作成した場合に、この診療録詳
細項目群をプロブレムの根拠として関係付を行う。又、
プロブレムに対して行った投薬や検査、処置などの治療
は、治療項目として関係付ける。治療項目はある一定期
間継続されることが多いので、診療録詳細項目とその期
間を1単位として関係付ける。プロブレムの種類によっ
ては、特定の診療録詳細項目の経過が非常に重要な意味
を持つことがある。例えば「糖尿病」プロブレムに対し
ての「血糖値」診療録詳細項目という具合いである。こ
のとき、モニタ項目として関連付けを行うと、常に診療
録詳細項目出力手段32の時系列上に出力されるように
なる。
【0037】ところで、この診療録作成装置では、これ
らの各装置における細部構成が上述した第1〜第3の特
徴を達成するために機能分けされており、以下はその機
能分けの構成を説明する。
【0038】先ず第1の特徴の機能を構築する細部構成
を説明する。入力装置4において、診療録詳細項目入力
手段41は患者の診察に際して1回以上の診療機会及び
1つ以上の診療プロセスを含む診療録を構成する診療録
詳細項目を入力し、プロブレム入力手段42は診療録詳
細項目から想定される患者の問題とされる事柄を示すと
共に、属性を有するリスト構造のプロブレムを入力す
る。即ち、入力装置4では、診療録詳細項目とプロブレ
ムとを入力するための手段を分けることによってそれぞ
れの入力を簡単にしている。これらの機能が診療録詳細
項目入力段階とプロブレム入力段階とに対応する。
【0039】記憶装置1において、診療録詳細項目記憶
手段11は制御装置2を介して送出される診療録詳細項
目入力手段41で入力された診療録詳細項目を記憶し、
プロブレム記憶手段12は同様に制御装置2を介して送
出されるプロブレム入力手段42で入力されたプロブレ
ムを記憶する。ここでの機能が第1の記憶段階に対応す
る。
【0040】制御装置2において、プロブレム検索手段
21はプロブレムのリスト構造に基づいてプロブレムに
対する変遷を検索する(リスト構造を辿る)と共に、属
性に基づいてプロブレムに対する現在継続中のもの又は
終了したものの検索を行って検索結果に対応する現状推
移プロブレム及びその継承情報を取得する。ここでの機
能がプロブレム検索段階に対応する。
【0041】又、記憶装置1において、プロブレム記憶
手段12はプロブレム検索手段21から送出された現状
推移プロブレムと継承情報とを記憶する。これが第2の
記憶段階に対応する。即ち、プロブレム記憶手段12は
最初にプロブレム入力手段42で入力されたプロブレム
を記憶し、次にプロブレム検索手段21が検索して取得
した現状推移プロブレム及びその継承情報を記憶する。
ここでの機能が第2の記憶段階に対応する。
【0042】出力装置3において、プロブレム一覧出力
手段31は制御装置2のプロブレム検索手段21が検索
してプロブレム記憶手段12に記憶された現状推移プロ
ブレム及び継承情報を出力する。ここでの機能がプロブ
レム出力段階に対応する。
【0043】これらの各部の細部構成及びその働きによ
って、プロブレムの変遷を入力・記憶・出力する機能が
達成される。
【0044】次に、第2の特徴の機能を構築する細部構
成を説明する。入力装置4において、関連付け手段43
は表示等により出力された継承情報に基づいて診療録詳
細項目及び現状推移プロブレムの関係を示す関連情報を
入力する。ここでの機能が関連情報入力段階に対応す
る。即ち、入力装置4では、診療録詳細項目とプロブレ
ムとを入力するための手段を分けてそれぞれの入力を簡
単にした上、その関連付け(因果関係)を示す関連情報
を入力するための手段を別途に用意することによって柔
軟な構造を具現している。
【0045】記憶装置1において、関連付け記憶手段1
3は制御装置2を介して送出される関連付け手段43で
入力された関連情報を記憶する。ここでの機能が第3の
記憶段階に対応する。
【0046】制御装置2において、診療録詳細項目検索
手段22は関連付け記憶手段13からの関連情報に基づ
いて現状推移プロブレムに関連する診療録詳細項目を検
索する。ここでの機能が診療録詳細項目検索段階に対応
する。
【0047】出力装置3において、診療録詳細項目出力
手段32は現状推移プロブレムに関連する診療録詳細項
目を時系列で出力する。ここでの機能が診療録詳細項目
出力段階に対応する。
【0048】これらの各部の細部構成及びその働きによ
って、現状推移プロブレムと診療録詳細項目との関係を
入力・記憶・出力する機能が達成される。
【0049】更に、第3の特徴の機能を構築する細部構
成を説明する。入力装置4でプロブレム入力手段42に
より入力されるプロブレムには異なる内容の複数のもの
が含まれるようにする(ここでの機能がプロブレム入力
段階に対応する)と共に、記憶装置1で関連付け手段1
3により入力される関連情報には異なる内容の複数のプ
ロブレム同士の間の関係を示す情報が含まれるようにす
る(ここでの機能が関連情報入力段階に対応する)。こ
の上で制御装置2におけるプロブレム検索手段21が異
なる複数のプロブレムのうちの指定されたものの検索を
行い(ここでの機能がプロブレム検索段階に対応す
る)、出力装置3におけるプロブレム一覧出力手段31
が現状推移プロブレムを一覧形式で出力し(プロブレム
出力段階に対応)、診療録詳細項目出力手段32が診療
録詳細項目を一覧形式による現状推移プロブレムに関連
するものに対応させて出力するようにする(ここでの機
能が診療録詳細項目出力段階に対応する)。
【0050】これらの各部の細部構成及びその働きによ
って、プロブレム間の関係を入力・記憶・出力する機能
が達成される。
【0051】以上に説明した各部の細部構成及びその働
きを合わせ持つことにより、1回以上の診療機会及び1
つ以上の診療プロセスを含む診療録を構成する診療録詳
細項目とそれから想定されるプロブレムとを電子情報と
して情報処理する対象とし、プロブレムの継承情報及び
それに関連付けされた診療録詳細項目を集合として入力
・記憶・出力する継承機能付き問題指向型の電子カルテ
装置(患者の現在の状態や過去の経過を容易に入力・記
憶・出力できる構成のもの)が構築される。
【0052】換言すれば、この診療録作成装置では、診
療録をプロブレムの変遷による時間経過で示される3次
元構造のプロブレム−プロブレムに関連する診療録詳細
項目として表現すること、即ち、診療録の内容を詳細な
診療録詳細項目に分けてプロブレムに関係付け、プロブ
レム単位に診療録を扱うことができる。又、プロブレム
単位に処理を行うことで、診療経過をプロブレムの継承
情報を用いて容易に入力でき、現在継続中のプロブレム
の一覧やプロブレム間の関係、プロブレムの変遷の様
子、更にはプロブレムに関係する診療録の経過を出力で
きる。
【0053】図2は、この診療録作成装置の動作処理の
一例(完全な初期段階でなく、或る程度の使用途中の過
程を想定している)を示したフローチャートである。
【0054】ここでは、先ず診療録装置100におい
て、診療を行う患者に対して患者指定(ステップS1)
を行うと、診療録詳細項目検索手段22によって既存の
指定患者の全てを対象にした登録済みデータ検索(ステ
ップS2)を行い、これによりその患者の診療録詳細項
目が登録済みであるか否かの判定(ステップS3)を行
う。
【0055】この結果、登録済みでなければ、初診患者
とみなして診療録詳細項目入力手段41による診療録詳
細項目の入力(ステップS4)の処理を促した後、診療
録詳細項目入力手段41で入力された診療録詳細項目を
診療録詳細項目記憶手段11において記憶することによ
る診療録詳細項目の登録(ステップS5)を行ってから
初期状態の患者指定(ステップS1)の処理に戻って待
機する。
【0056】一方、登録済みであれば、プロブレム検索
手段21によってプロブレム記憶手段12から終了日の
ない現在継続中のプロブレムを検索し、その結果をプロ
ブレム一覧出力手段31に重要度の降順で引き渡し、プ
ロブレム一覧出力手段31からの出力を経てプロブレム
一覧表示(ステップS6)が行われる。このとき、プロ
ブレム間に因果関係が設定されていれば矢印記号を用い
て原因及び結果の因果関係を表わすようにし、グループ
指定されている場合にはグループ名の下にプロブレム名
をインデントして出力することでグループを表わすよう
にする。例えばプロブレム1→プロブレム2…因果関係
(原因→結果)、プロブレム1←プロブレム2…因果関
係(結果←原因)、グループ名称…プロブレム1、プロ
ブレム2等とする場合を例示できる。
【0057】この後、機能選択(ステップS7)の判定
処理を行うが、この結果は幾つかに場合分けされる。例
えば現在継続中のプロブレムの一覧からプロブレムを1
つ選択すると、プロブレム検索手段21によってプロブ
レム記憶手段12の継承後のプロブレムを辿ってプロブ
レム一覧出力手段31にプロブレムの変遷をリスト形式
で出力し、プロブレム一覧出力手段31からの出力を経
てプロブレムの変遷をリスト表示(ステップS8)する
処理が行われる。同時に、診療録詳細項目検索手段22
によって指定されたプロブレムに関する診療録詳細項目
を関連付け記憶手段13と診療録詳細項目記憶手段11
とから検索し、診療録詳細項目出力手段32に縦軸が診
療録詳細項目で横軸が診察日又は入力日の時系列形式で
出力し、診療録詳細項目出力手段32からの出力を経て
診療録詳細項目を時系列表示(ステップS9)する処理
が行われる。
【0058】この他、現在継続中のプロブレムの一覧か
らプロブレムの新規作成(ステップS10)を行う処
理、プロブレムの修正を含む因果関係の設定(ステップ
S11)を行う処理、グループの指定(ステップS1
2)を行う処理、プロブレムの継承(ステップS13)
を行う処理、プロブレムの終了(ステップS14)を行
う処理、診療録詳細項目の関連付け(ステップS15)
を行う処理、入力終了(ステップS16)を行って患者
指定(ステップS1)に戻る処理、並びに上述した診療
録詳細項目の入力(ステップS4)の同様な処理を行う
ことが含まれる。
【0059】このうち、プロブレムの新規作成(ステッ
プS10)は、プロブレム入力手段42によってプロブ
レムの名称、開始日、重要度を入力し、必要であれば診
断病名も入力する。開始日はプロブレムの発生日で、重
要度には最大1から最小9までを指定できる。入力され
るプロブレムの情報は何れもプロブレム記憶手段12に
記憶される。
【0060】因果関係の設定(ステップS11)は、2
つのプロブレム間で行うことができ、プロブレム入力手
段42によって原因側と結果側との指定を行う。入力さ
れた因果関係の情報はプロブレム記憶手段12に記憶さ
れる。例えばプロブレムとして「糖尿病」、「失明の恐
れ」がある場合、因果関係の設定を糖尿病→失明の恐れ
とする場合を例示できる。このように、「失明の恐れ」
を「糖尿病」の結果として設定することで、「糖尿病」
の治療が「失明の恐れ」を改善させることが一目で分か
るようになる。
【0061】グループの指定(ステップS12)は、1
つ以上のプロブレムに対して行うことができ、プロブレ
ム入力手段42によってグループの名称、重要度の入力
を行う。入力されたグループ指定の情報はプロブレム記
憶手段12に記憶される。例えばプロブレムとして「心
房細動」、「心不全」、「僧帽弁閉鎖不全症」等がある
場合、グループ指定の情報として弁膜症…心房細動、心
不全、僧帽弁閉鎖不全症とする場合を例示できる。この
ようにグループ化に際してプロブレムを「弁膜症」グル
ープとして設定すれば、一目で「弁膜症」に関するプロ
ブレムを見て取ることができ、類似したプロブレムを見
易くできる上、これらを一括処理することができる。
【0062】プロブレムの継承(ステップS13)は、
1つ以上のプロブレムを1つのプロブレムに継承するこ
とができ、プロブレム入力手段42によって継承後のプ
ロブレムの名称、開始日、重要度を入力し、必要であれ
ば診断病名も入力する。名称には継承前のプロブレム名
称が初期値で入力されており、継承前のプロブレムが複
数ある場合には何れかを選択できる。継承前のプロブレ
ムの終了日には継承後のプロブレムの開始日が自動的に
セットされ、終了したプロブレムとなる。又、継承後の
プロブレムの次項目に継承前のプロブレムがセットされ
る。これらのプロブレムの情報はプロブレム記憶手段1
2に記憶される。継承前プロブレムの関連情報は、全て
継承後のプロブレムに引き継ぐことができ、関連付け記
憶手段13に記憶される。
【0063】プロブレムの終了(ステップS14)は、
プロブレムの修正時に終了日を入力することで行うこと
ができ、合わせて転帰理由を入力する必要がある。プロ
ブレム入力手段42によって修正されたプロブレムの情
報は、プロブレム記憶手段12に記憶され、プロブレム
一覧出力手段31の現在継続中のプロブレムの一覧に表
示されなくなる。転帰理由には、治癒(完治)、退院、
転院、死亡等があり、プロブレムが終了した理由を入力
する。
【0064】診療録詳細項目の関連付け(ステップS1
5)は、プロブレム一覧出力手段31と診療録詳細項目
出力手段32とを利用して関連付け手段43によって行
う。具体的には、プロブレム一覧出力手段31で出力さ
れた現在継続中のプロブレムの一覧からプロブレムを1
つ選択し、関連付ける診療録詳細項目を診療録詳細項目
出力手段32で出力された全ての診療録詳細項目の時系
列表から選択する。このとき、特定の診療日の診療録詳
細項目を対象として根拠とし、指定期間の診療録詳細項
目を対象として治療とする。モニタ項目には時間的制約
は無く、診療録詳細項目の全実施日を対象とする。又、
特定のプロブレムと診療録詳細項目との関連が予め予想
される場合には、自動リンクを設定しておいても良い。
これらの関連情報は何れも関連付け記憶手段13に記憶
される。
【0065】以下は、図3に示すプロブレム状態遷移図
を参照し、図2のフローチャートにおける動作処理の要
部[診療録詳細項目の入力(ステップS4)及び診療録
詳細項目の登録(ステップS5)からプロブレムの新規
作成(ステップS10)、プロブレムの継承(ステップ
S13)、プロブレムの終了(ステップS14)、並び
に診療録詳細項目の関連付け(ステップS15)に至る
処理]をより具体的に説明する。
【0066】先ず図3のプロブレム状態遷移図を参照す
れば、診療1(5/10)において患者が初診であると
仮定すると、診療録詳細項目の入力(ステップS4)が
促される。ここで診療録詳細項目として、主訴の「労作
時息切れ」1cと「腹痛」1dとを入力し、身体所見の
「血圧168/62」1aと「心拍数64」1bとを入
力する。又、症状を見るために行ったスクリーニング検
査の「検査実施」1eを入力すると共に、息切れ及び腹
痛の治療のための制酸剤等の投与を「投薬」1fとして
入力する。
【0067】動作処理上において、診療録詳細項目の登
録(ステップS5)の後、再度の患者指定(ステップS
1)があると、登録済みデータ検索(ステップS2)に
より診療録詳細項目が検索され、その後の患者の診療録
詳細項目が登録済みであるか否かの判定(ステップS
3)で登録済みに該当するため、プロブレム一覧表示
(ステップS6)が行われる。
【0068】更に、機能選択(ステップS7)でプロブ
レム一覧からプロブレムの新規作成(ステップS10)
を選ぶと、プロブレムとして診療1で想定されるP1の
[高血圧症の疑い]、P2の自覚症状の[労作時息切
れ]、P3の[腹痛]を入力する。ここで、入力したP
1の[高血圧症の疑い]のプロブレムをプロブレム一覧
から選択し、診療録詳細項目の関連付け(ステップS1
5)を選ぶと、先に登録した診療録詳細項目が時系列出
力されるので、P1の[高血圧症の疑い]の根拠として
「血圧168/62」1aを指定する。P2の[労作時
息切れ]とP3の[腹痛]とに関しても同様に関連付け
を行い、更に治療として「投薬」1fを指定する。
【0069】次に、診療2(5/17)において患者が
再来したと仮定すると、診療録詳細項目の入力(ステッ
プS4)で前回同様に患者の訴えとして「胸痛」2cを
入力し、身体所見として「血圧160/54」2aと
「心拍数56」2b、「心雑音あり」2dを入力し、前
回の検査結果の異常値「検査結果尿糖++」2eも入力
する。又、以上の診察結果から想定される心疾患や糖尿
病に対して行う心超音波検査、心電図、OGTT等の検
査について「検査オーダ」2fを入力する。
【0070】動作処理上において、診療録詳細項目の登
録(ステップS5)の後、再度の患者指定(ステップS
1)があると、登録済みデータ検索(ステップS2)に
より診療録詳細項目が検索され、その後の患者の診療録
詳細項目が登録済みであるか否かの判定(ステップS
3)で登録済みに該当するため、プロブレム一覧表示
(ステップS6)が行われる。
【0071】更に、機能選択(ステップS7)では、診
療2において診療1で想定されたP1の[高血圧症の疑
い]及びP2の[労作時息切れ]が心雑音の聴取から弁
膜症による症状である疑いが持たれたことにより、プロ
ブレム一覧からP1の[高血圧症の疑い]及びP2の
[労作時息切れ]を選び、プロブレムの継承(ステップ
S13)でP4の[弁膜症の疑い]に継承させる。又、
プロブレムの新規作成(ステップS10)で尿糖++か
らP5の[糖尿病の疑い]を新たにプロブレムとして入
力する。診療1のときの自覚症状であるP3の[腹痛]
は、治療「投薬」1fにより診療2では治癒しているた
め、プロブレムの終了(ステップS14)で終了日と転
帰理由(治癒)とを入力して終了したプロブレムとす
る。
【0072】ここで、入力したP4の[弁膜症の疑い]
のプロブレムをプロブレム一覧から選択し、診療録詳細
項目の関連付け(ステップS15)を選ぶと、先に登録
した診療録詳細項目が時系列出力されるので、診療録詳
細項目の関連付け(ステップS15)でP4の[弁膜症
の疑い]の新たな根拠として「胸痛」2cと「心雑音あ
り」2dとを指定する。又、P5の[糖尿病の疑い]に
ついては、その根拠に「検査結果尿糖++」2eを指定
する。
【0073】引き続き、診療3(5/24)において患
者が再来したと仮定すると、診療録詳細項目の入力(ス
テップS4)で前回同様に患者の身体所見「血圧156
/62」3aと「心拍数58」3bとを入力し、前回の
検査結果から「検査結果心超音波」3c、「検査結果心
電図」3d、「検査結果OGTT」3eを入力する。
又、検査結果から大動脈弁閉鎖不全症及び糖尿病の確定
診断を行い、大動脈弁閉鎖不全症の治療として「投薬」
3fを追加し、糖尿病の治療には「食事療法」3gを入
力する。
【0074】動作処理上において、診療録詳細項目の登
録(ステップS5)の後、再度の患者指定(ステップS
1)があると、登録済みデータ検索(ステップS2)に
より診療録詳細項目が検索され、その後の患者の診療録
詳細項目が登録済みであるか否かの判定(ステップS
3)で登録済みに該当するため、プロブレム一覧表示
(ステップS6)が行われる。
【0075】更に、機能選択(ステップS7)では、診
療3において診療2で想定されたP4の[弁膜症の疑
い]をプロブレム一覧から選び、プロブレムの継承(ス
テップS13)でP6の[大動脈弁閉鎖不全症]に継承
し、P5の[糖尿病の疑い]をP7の[糖尿病]に継承
する。
【0076】ここで、入力したP6の[大動脈弁閉鎖不
全症]プロブレムをプロブレム一覧から選択し、診療録
詳細項目の関連付け(ステップS15)を選ぶと、先に
登録した診療録詳細項目が時系列出力されるので、診療
録詳細項目の関連付け(ステップS15)でP6の[大
動脈弁閉鎖不全症]の根拠として「検査結果心超音波」
3cと「検査結果心電図」3dとを指定し、治療として
「投薬」3fを指定する。又、P7の[糖尿病]の根拠
として「検査結果OGTT」3eを追加し、治療として
「食事療法」3gを指定する。
【0077】そこで、プロブレム一覧表示(ステップS
6)で現在継続中のプロブレムの一覧を見ると、この患
者には現在P6の[大動脈弁閉鎖不全症]とP7の[糖
尿病]とのプロブレムがあることが分かる。機能選択
(ステップS7)でプロブレムの変遷をリスト表示(ス
テップS8)した結果、一覧からP6の[大動脈弁閉鎖
不全症]を選択するとP1の[高血圧症の疑い]とP2
の[息切れ]とが「胸痛」2cと「心雑音」2dとの根
拠よりP4の[弁膜症の疑い]となり、「検査結果心超
音波」3cと「検査結果心電図」3dとによってP6の
[大動脈弁閉鎖不全症]の確定診断に至ったことが分か
る。又、P7の[糖尿病]を選択すると「検査結果尿糖
++」2eからP5の[糖尿病の疑い]が発生し、「検
査結果OGTT」3eによってP7の[糖尿病]の確定
診断に至ったことが分かる。
【0078】更に、機能選択(ステップS7)で診療録
詳細項目を時系列表示(ステップS9)した結果、関連
する診療録詳細項目が時系列形式で表示されるため、血
圧と心拍数との推移や検査の実施状況、治療の経過も同
時に見ることができる。
【0079】このような動作を患者の診察毎に繰り返す
ことにより、診療プロセスを入力・記録・出力すること
ができる。
【0080】ところで、上述した診療録作成装置は、そ
れぞれ記憶装置1、制御装置2、出力装置3、及び入力
装置4を備えた電子診療録装置100から成るものとし
たが、システムの構築に際しては電子診療録装置100
における装置自体の構成部分の一部を複数台設けたり、
或いは電子診療録装置100を複数台用いる場合には装
置自体の構成部分を変形して機能分けして分散させるこ
とも可能である。
【0081】図4は、上述した診療録作成装置のシステ
ム構成のパターンを例示した外観図で、同図(a)はス
タンドアロン構成に関するもの、同図(b)はクライア
ント/サーバ構成に関するものである。
【0082】図4(a)に示されるスタンドアロン構成
では、出力装置3を複数台備えており、記憶装置1、制
御装置2、及び出力装置3がフロッピーディスク等の記
録媒体を使用できるコンピュータの本体部に一体化して
設けられ、入力装置4がコンピュータのキーボードとし
て設けられ、他の出力装置3がコンピュータのモニタと
して設けられ、別の出力装置3がモニタに接続されたプ
リンタとして設けられている。
【0083】図4(b)に示されるクライアント/サー
バ構成では、通信装置5を介して複数台の電子診療録装
置が互いにLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)
を構築する専用回線として接続されており、記憶装置1
及び制御装置2の他に通信装置5を備えた第1の診療録
装置101と、出力装置3及び入力装置4の他に通信装
置5を備えた第2の診療録装置102とを含んでいる。
但し、ここでの専用回線は他のタイプのものでも良く、
例えば電話回線、光ファイバケーブル等の公衆回線網を
用いても良いし、更に衛星回線等の無線回線方式のもの
を採用しても良い。
【0084】因みに、このようなスタンドアロン構成や
クライアント/サーバ構成の何れの場合においても、入
力装置4としては、キーボードによりフリーテキスト入
力を行う以外、タブレットを用いたペン入力、音声入
力、OCR機器の読み取り文章入力形式等の他の入力形
態であっても良いし、或いは予め選択方法や入力枠を用
意したテンプレート方式による入力や、診療録を直接電
子イメージとして取り込んで関連付ける部位をマークす
るような入力を行うようにしても構わない。
【0085】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明の継承機能付
き問題指向型診療録作成方法及び作成装置によれば、以
下の諸点に示すような有効な効果が得られる。
【0086】第1の効果としては、診療録詳細項目とプ
ロブレムとを別々に入力して根拠・治療・モニタ項目と
して関連付けることにより、プロブレム単位に診療録詳
細項目を出力することができ、診療録詳細項目がプロブ
レムに対してどのような関係にあるかを出力できるた
め、複数のプロブレムがある患者でもプロブレム単位に
状態を把握できること(従来の紙カルテや診療録システ
ムでは診療録詳細項目の発生順に入力するため、このよ
うなプロブレム単位の管理は難しかった)が挙げられ
る。
【0087】第2の効果としては、診療プロセスの推移
をプロブレムの継承により表現することで、その変遷を
分り易く出力でき、プロブレムに関連付けされた診療録
詳細項目の変化も時系列形式で分り易く出力できるた
め、患者の過去の診療プロセスの推移を迅速に把握でき
ることが挙げられる。
【0088】第3の効果としては、継承の末端にあるプ
ロブレムが最近の問題を示しており、この一覧を出力で
きると共に、プロブレムの重要度の設定、プロブレム間
の因果関係・グループ化の設定して現在問題とされてい
るプロブレムとその関係とを分り易く出力できるため、
現在の患者のプロブレムを迅速に把握できることが挙げ
られる。
【0089】第4の効果としては、入力を診療録詳細項
目の入力とプロブレムの入力との2段階に分けて各々の
入力段階における入力目的が明確になる(例えば診療録
詳細項目の入力時にプロブレムとの関わりや項目間の関
連を特に考慮することなく入力でき、入力した診療録詳
細項目群からどのようなプロブレムが生成され、どのプ
ロブレムと診療録詳細項目とが関係しているかを診療録
詳細項目の時系列表を利用して簡単に関係付けることが
できる)ため、複雑な入力が簡素化されることが挙げら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の継承機能付き問題指向型診療録作成方
法を適用した一実施例に係る診療録作成装置の基本構成
を示した機能ブロック図である。
【図2】図1に示す診療録作成装置の動作処理を例示し
たフローチャートである。
【図3】図2に示すフローチャートの動作処理の要部に
係るプロブレム状態遷移図を例示したものである。
【図4】図1に示す診療録作成装置のシステム構成のパ
ターンを例示した外観図で、(a)はスタンドアロン構
成に関するもの、(b)はクライアント/サーバ構成に
関するものである。
【符号の説明】
1 記憶装置 2 制御装置 3 出力装置 4 入力装置 5 通信装置 11 診療録記載項目記憶手段 12 プロブレム記憶手段 13 関連付け記憶手段 21 プロブレム検索手段 22 診療録記載項目検索手段 31 プロブレム一覧出力手段 32 診療録記載項目出力手段 41 診療録記載項目入力手段 42 プロブレム入力手段 43 関連付け手段 100、101、102 診療録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 靖士 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 羽澄 典宏 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 中沢 宏章 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 武田 裕 兵庫県西宮市満池谷町5−15−608 (72)発明者 松村 泰志 大阪府池田市室町5−39 Fターム(参考) 5B075 ND03 ND06 ND16 ND35 NK04 NK46 NK54 PP02 PP12 PP22 PQ02 PQ03 PQ46 PQ76 UU27 UU28 UU29

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の診察に際して1回以上の診療機会
    及び1つ以上の診療プロセスを含む診療録を構成する診
    療録詳細項目を入力する診療録詳細項目入力段階と、前
    記診療録詳細項目から想定される患者の問題とされる事
    柄を示すと共に、属性を有するリスト構造のプロブレム
    を入力するプロブレム入力段階と、前記診療録詳細項目
    及び前記プロブレムを記憶する第1の記憶段階と、前記
    リスト構造に基づいて前記プロブレムに対する変遷を検
    索すると共に、前記属性に基づいて該プロブレムに対す
    る現在継続中のもの又は終了したものの検索を行って検
    索結果に該当する現状推移プロブレム及びその継承情報
    を取得するプロブレム検索段階と、前記現状推移プロブ
    レム及び前記継承情報を記憶する第2の記憶段階と、前
    記現状推移プロブレム及び前記継承情報を出力するプロ
    ブレム出力段階とを有することを特徴とする継承機能付
    き問題指向型診療録作成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の継承機能付き問題指向型
    診療録作成方法において、前記継承情報に基づいて前記
    診療録詳細項目及び前記現状推移プロブレムの関係を示
    す関連情報を入力する関連情報入力段階と、前記関連情
    報を記憶する第3の記憶段階と、前記関連情報に基づい
    て前記現状推移プロブレムに関連する前記診療録詳細項
    目を検索する診療録詳細項目検索段階と、前記現状推移
    プロブレムに関連する前記診療録詳細項目を時系列で出
    力する診療録詳細項目出力段階とを有することを特徴と
    する継承機能付き問題指向型診療録作成方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の継承機能付き問題指向型
    診療録作成方法において、前記プロブレム入力段階では
    前記プロブレムとして異なる内容の複数のものを含ませ
    ており、前記関連情報入力段階では前記関連情報として
    前記異なる内容の複数のプロブレム同士の間の関係を示
    す情報を含ませており、前記プロブレム検索段階では前
    記異なる複数のプロブレムのうちの指定されたものの検
    索を行い、前記プロブレム出力段階では前記現状推移プ
    ロブレムを一覧形式で出力し、前記診療録詳細項目出力
    段階では前記診療録詳細項目を前記一覧形式による現状
    推移プロブレムに関連するものに対応させて出力するこ
    とを特徴とする継承機能付き問題指向型診療録作成方
    法。
  4. 【請求項4】 患者の診察に際して1回以上の診療機会
    及び1つ以上の診療プロセスを含む診療録を構成する診
    療録詳細項目を入力する診療録詳細項目入力手段と、前
    記診療録詳細項目から想定される患者の問題とされる事
    柄を示すと共に、属性を有するリスト構造のプロブレム
    を入力するプロブレム入力手段と、前記リスト構造に基
    づいて前記プロブレムに対する変遷を検索すると共に、
    前記属性に基づいて該プロブレムに対する現在継続中の
    もの又は終了したものの検索を行って検索結果に対応す
    る現状推移プロブレム及びその継承情報を取得するプロ
    ブレム検索手段と、前記診療録詳細項目を記憶する診療
    録詳細項目記憶手段と、前記プロブレム又は前記現状推
    移プロブレムと前記継承情報とを段階別に記憶するプロ
    ブレム記憶手段と、前記現状推移プロブレム及び前記継
    承情報を出力するプロブレム出力手段とを備えたことを
    特徴とする継承機能付き問題指向型診療録作成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の継承機能付き問題指向型
    診療録作成装置において、前記継承情報に基づいて前記
    診療録詳細項目及び前記現状推移プロブレムの関係を示
    す関連情報を入力する関連付け手段と、前記関連情報を
    記憶する関連付け記憶手段と、前記関連情報に基づいて
    前記現状推移プロブレムに関連する前記診療録詳細項目
    を検索する診療録詳細項目検索手段と、前記現状推移プ
    ロブレムに関連する前記診療録詳細項目を時系列で出力
    する診療録詳細項目出力手段とを備えたことを特徴とす
    る継承機能付き問題指向型診療録作成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の継承機能付き問題指向型
    診療録作成装置において、前記プロブレムには異なる内
    容の複数のものが含まれており、前記関連情報には前記
    異なる内容の複数のプロブレム同士の間の関係を示す情
    報が含まれており、前記プロブレム検索手段は前記異な
    る複数のプロブレムのうちの指定されたものの検索を行
    い、前記プロブレム出力手段は前記現状推移プロブレム
    を一覧形式で出力し、前記診療録詳細項目出力手段は前
    記診療録詳細項目を前記一覧形式による現状推移プロブ
    レムに関連するものに対応させて出力することを特徴と
    する継承機能付き問題指向型診療録作成装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の継承機能付き問題
    指向型診療録作成装置において、前記診療録詳細項目入
    力手段、前記プロブレム入力手段、及び前記関連付け手
    段を備えた入力装置と、前記診療録詳細項目記憶手段、
    前記プロブレム記憶手段、及び前記関連付け記憶手段を
    備えた記憶装置と、前記プロブレム検索手段及び前記診
    療録詳細項目検索手段を備えた制御装置と、前記プロブ
    レム出力手段及び前記診療録詳細項目出力手段を備えた
    出力装置とを備えた電子診療録装置から成ることを特徴
    とする継承機能付き問題指向型診療録作成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の継承機能付き問題指向型
    診療録作成装置において、前記電子診療録装置は、通信
    装置を介して互いに接続された複数台のものがネットワ
    ークを構築して成ることを特徴とする継承機能付き問題
    指向型診療録作成装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の継承機能付き問題指向型
    診療録作成装置において、前記複数台の電子診療録装置
    は、少なくとも前記記憶装置及び前記制御装置と共に、
    前記通信装置を備えた第1の診療録装置と、前記出力装
    置及び前記入力装置と共に、前記通信装置を備えた第2
    の診療録装置とを含むことを特徴とする継承機能付き問
    題指向型診療録作成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007018460A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Infocom Corp 診療支援システム
JP2007020799A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Fukuda Denshi Co Ltd 心電図の解析レポート及び解析装置
JP2012069089A (ja) * 2010-08-27 2012-04-05 Canon Inc 医療診断支援装置、医療診断支援システム、医療診断支援の制御方法、及びプログラム

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