JP2000169503A - シアル酸含有オリゴ糖の製造方法 - Google Patents

シアル酸含有オリゴ糖の製造方法

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JP2000169503A
JP2000169503A JP10347245A JP34724598A JP2000169503A JP 2000169503 A JP2000169503 A JP 2000169503A JP 10347245 A JP10347245 A JP 10347245A JP 34724598 A JP34724598 A JP 34724598A JP 2000169503 A JP2000169503 A JP 2000169503A
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祐二 松崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ミエロローリンの有機化学合成法及びミエロロ
ーリンの有機化学合成に有用な合成中間体を提供するこ
と。 【解決手段】下記(a)と(b)とをグリコシド結合反
応に付して、(a)のGalと(b)の非還元末端のG
lcNAcをグリコシド結合させる工程を少なくとも含
む、保護基で保護されていてもよい下記式(C)で示さ
れるシアル酸含有オリゴ糖の製造方法。(a):(A)
の、該反応に関与しない官能基が保護基で保護され、か
つGal中の該反応に関与するヒドロキシル基が脱離基
で置換された糖。(b):(D)の、1または2以上の
構成単糖の二級ヒドロキシル基にRがグリコシド結合し
た(B)において、該反応に関与しない官能基が保護基
で保護された糖。(NeuAcはN−アセチルノイラミ
ン酸残基、Galはガラクトース残基、GlcNAcは
N−アセチルグルコサミン残基、Xは水素原子又はグル
コース残基、−はグリコシド結合、−Rは単糖残基Rが
1または2以上の構成単糖の二級ヒドロキシル基にグリ
コシド結合。mは1〜6) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗炎症剤としての
利用が期待されている特定構造のシアル酸含有オリゴ糖
(以下、ミエロローリンともいう)の製造方法および、
当該物質の製造において有用な合成中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、本発明に最も近い従来技術につい
て説明する。特開平9−216902号公報には、種々
のタイプのミエロローリンが記載されており、式1で示
されるミエロローリンの記載もある。また、細胞を原料
としたミエロローリン製造方法の詳細な記載、酵素を用
いたミエロローリン製造方法のごく一般的な記載、及び
有機化学合成によるミエロローリン製造方法のごく一般
的な記載がある。
【0003】しかしながら、ミエロローリンの有機化学
合成方法の詳細については、記載もないし示唆もない。
また従来、比較的長い糖鎖部分(10糖以上)を有する
ガングリオシドの有機化学合成は困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ミエロローリンの有機
化学合成が可能になれば、ミエロローリンの工業的規模
での製造が可能になる。また従来、生体材料(血球細
胞)を原料としていたため細胞の大量培養等が必要であ
ったが、そのような工程が不要となるため、ミエロロー
リンを安価に提供することができる。
【0005】本発明は上記観点からなされたものであ
り、ミエロローリンの有機化学合成法を提供することを
課題とする。またミエロローリンの有機化学合成に有用
な合成中間体を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意研究を行った結果、特定の原料を用
い、かつ特定の合成経路を採用することによって、ミエ
ロローリンの有機化学合成に成功し、また当該化学合成
に有用な合成中間体を取得することにも成功し、本発明
に至った。
【0007】すなわち本発明は、新規な合成中間体(以
下、本発明中間体ともいう)及びミエロローリンの製造
方法(以下、本発明製造方法ともいう)を提供する。本
発明は、以下の通り構成される。 1)下記(a)と(b)とをグリコシド結合反応に付し
て、(a)のガラクトース残基と(b)の非還元末端の
N−アセチルグルコサミン残基をグリコシド結合させる
工程を少なくとも含む、保護基で保護されていてもよい
下記式(C)で示されるシアル酸含有オリゴ糖の製造方
法。 (a):下記式(A)で示される二糖A中の、グリコシ
ド結合反応に関与しない官能基が保護基で保護され、か
つガラクトース残基中のグリコシド結合反応に関与する
ヒドロキシル基が脱離基で置換された活性化二糖a。 (b):下記一般式(D)で示されるオリゴ糖D中の、
1または2以上の構成単糖の二級ヒドロキシル基に単糖
残基Rがグリコシド結合した下記一般式(B)で示され
るオリゴ糖Bにおいて、グリコシド結合反応に関与しな
い官能基が保護基で保護された保護オリゴ糖b。
【0008】
【化12】
【0009】(式中、NeuAcはN−アセチルノイラ
ミン酸残基を、Galはガラクトース残基を、GlcN
AcはN−アセチルグルコサミン残基を、Xは水素原子
又はグルコース残基を、−はグリコシド結合を、−Rは
単糖残基Rが1または2以上の構成単糖の二級ヒドロキ
シル基にグリコシド結合していることをそれぞれ示す。
mは1〜6の整数を示す。) 2)前記保護オリゴ糖bの製造工程として下記工程を含
むことを特徴とする、上記1)に記載のシアル酸含有オ
リゴ糖の製造方法。 工程1:下記一般式(D)で示されるオリゴ糖D中の、
単糖残基Rをグリコシド結合させる二級ヒドロキシル基
以外の官能基が保護基で保護された化合物dを製造する
工程。 工程2:前記単糖残基R中の、化合物dにグリコシド結
合させるヒドロキシル基以外の官能基が保護基で保護さ
れ、かつ化合物dにグリコシド結合させるヒドロキシル
基が脱離基で置換された活性化単糖rを、化合物dにグ
リコシド結合させる工程を経て前記保護オリゴ糖bを製
造する工程。 (GlcNAc−Gal)m−X ・・・(D) (式中、各記号の意味は上記1)と同義である) 3)前記化合物dの非還元末端のGlcNAcが環状ア
セタール化されており、上記活性化単糖rを化合物dに
グリコシド結合させる工程の後に、該環状アセタールを
還元的に開裂する工程を含むことを特徴とする上記2)
に記載のシアル酸含有オリゴ糖の製造方法。
【0010】4)前記活性化二糖aのガラクトース残基
と前記保護オリゴ糖bの非還元末端のN−アセチルグル
コサミン残基をグリコシド結合させる工程の後に、以下
の工程を含むことを特徴とする上記1)〜3)のいずれ
か1つに記載のシアル酸含有オリゴ糖の製造方法。 工程1:前記活性化二糖aと前記保護オリゴ糖bがグリ
コシド結合した化合物において、当該化合物の還元末端
糖中のグリコシド結合反応に関与する基を脱離基で置換
する工程。 工程2:工程1で得られた化合物に、セラミドをグリコ
シド結合させる工程。
【0011】5)上記1)記載のシアル酸含有オリゴ糖
が保護基で保護されている場合において、当該シアル酸
含有オリゴ糖中の保護基で保護された官能基を全て脱保
護することによって、保護基で保護されていないシアル
酸含有オリゴ糖を取得する工程をさらに含む、上記1)
〜4)のいずれか1つに記載のシアル酸含有オリゴ糖の
製造方法。
【0012】6)前記単糖残基Rがグリコシド結合して
いる構成単糖が、GlcNAcであることを特徴とす
る、上記1)〜5)のいずれか1つに記載のシアル酸含
有オリゴ糖の製造方法。 7)前記単糖残基Rが、フコース残基であることを特徴
とする上記1)〜6)のいずれか1つに記載のシアル酸
含有オリゴ糖の製造方法。
【0013】8)上記式(B)〜(D)で示される化合
物が、それぞれ下記式(E)〜(G)で示されることを
特徴とする、上記1)〜7)のいずれか1つに記載のシ
アル酸含有オリゴ糖の製造方法。
【0014】
【化13】
【0015】(式中、Fucはフコース残基を示し、他
の各記号の意味は前記と同義である) 9)下記工程を含むことを特徴とする、上記8)に記載
のシアル酸含有オリゴ糖の製造方法。 工程A:式(g1)で示される化合物中のヒドロキシル
基に、式raで示される化合物をグリコシド結合させ、
式(e)で示される化合物を得る工程。 工程B:式(e)で示される化合物中のNR5をアセチ
ルアミノに変換し、4位と5位が単一の保護基で同時に
保護された非還元末端のGlcNAcの当該保護基を還
元的に開裂して式(g2)で示される化合物を得る工
程。 工程C:式(g2)で示される化合物の非還元末端のG
lcNAcに、式(a1)で示される化合物をグリコシ
ド結合させ、式(f1)で示される化合物を得る工程。 工程D:式(f1)で示される化合物中の保護基R2
保護基R1に置換し、還元末端のグルコース残基の1位
のOR2 をフッ素原子に置換することにより、式(f
2)で示される化合物を得る工程。 工程E:式(f2)で示される化合物と式xで示される
化合物をグリコシド結合し、式(f3)で示される化合
物を得る工程。 工程F:式(f3)で示される化合物を脱保護すること
により、式1で示されるシアル酸含有オリゴ糖を得る工
程。
【0016】
【化14】
【0017】
【化15】
【0018】
【化16】
【0019】
【化17】
【0020】(式中、Meはメチル基、Acはアセチル
基を示し、R1、R2、R3、R4、R5、R6 およびR7
は互いに同一でも異なっていてもよい保護基を示す。) 10)前記R1、R2、R3、R4、R5、R6 およびR7
が、それぞれアセチル基、ベンジル基、メチル基、フェ
ニル基、フタロイル基、ピバロイル基およびベンゾイル
基である、上記9)に記載のシアル酸含有オリゴ糖の製
造方法。
【0021】11)式(f3)で示される化合物を脱保
護する工程からなる、式1で示されるシアル酸含有オリ
ゴ糖の製造方法。
【0022】
【化18】
【0023】12)式6で示される化合物
【0024】
【化19】
【0025】(式中、Bnはベンジル基、MPはパラメ
トキシフェニル基、Phthはフタロイル基、Levは
レブリノイル基を示す。) 13)式24で示される化合物。
【0026】
【化20】
【0027】(式中、Acはアセチル基を示し、他の記
号は前記と同義である。) 14)式28で示される化合物。
【0028】
【化21】
【0029】(式中、Phはフェニル基を示し、他の記
号は前記と同義である。) 15)式31で示される化合物。
【0030】
【化22】
【0031】(式中、記号は前記と同義である。) 16)上記9)に記載の式(g1)で示される化合物。
(式中、記号は前記と同義である。) 17)式(g1)中、R1がアセチル基、R2がベンジル
基、R4がフェニル基、R5がフタロイル基、R6 がピバ
ロイル基である、上記16)に記載の化合物。
【0032】18)上記9)に記載の式(e)で示され
る化合物。(式中、記号は前記と同義である。) 19)式(e)中、R1がアセチル基、R2がベンジル
基、R4がフェニル基、R5がフタロイル基、R6 がピバ
ロイル基である、上記18)に記載の化合物。
【0033】20)上記9)に記載の式(g2)で示さ
れる化合物。(式中、記号は前記と同義である。) 21)式(g2)中、R1がアセチル基、R2がベンジル
基、R6 がピバロイル基である、上記20)に記載の化
合物。 22)上記9)に記載の式(f1)で示される化合物。
(式中、記号は前記と同義である。) 23)式(f1)中、R1がアセチル基、R2がベンジル
基、R3がメチル基、R6 がピバロイル基である、上記
22)に記載の化合物。
【0034】24)上記9)に記載の式(f2)で示さ
れる化合物。(式中、記号は前記と同義である。) 25)式(f2)中、R1がアセチル基、R3がメチル
基、R6 がピバロイル基である、上記24)に記載の化
合物。 26)上記9)に記載の式(f3)で示される化合物。
(式中、記号は前記と同義である。) 27)式(f3)中、R1がアセチル基、R3がメチル
基、R6 がピバロイル基、R7 がベンゾイル基である、
上記26)に記載の化合物。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。まず、本明細書中で共通して用いた略号
を、その意味(カッコ内)と共に以下に示す。 NeuAc(N−アセチルノイラミン酸残基) Gal(ガラクトース残基) GlcNAc(N−アセチルグルコサミン残基) Fuc(フコース残基) Me(メチル基) Ac(アセチル基) Bn(ベンジル基) MP(パラメトキシフェニル基) Phth(フタロイル基) Lev(レブリノイル基) Ph(フェニル基) All(アリル基) SE(トリメチルシリルエチル基) Piv(ピバロイル基) Bz(ベンゾイル基) <1>本発明製造方法 本願請求項1の発明は、下記(a)と(b)とをグリコ
シド結合反応に付して、(a)のガラクトース残基と
(b)の非還元末端のN−アセチルグルコサミン残基を
グリコシド結合させる工程を少なくとも含む、保護基で
保護されていてもよい下記式(C)で示されるシアル酸
含有オリゴ糖の製造方法である。 (a):下記式(A)で示される二糖A中の、グリコシ
ド結合反応に関与しない官能基が保護基で保護され、か
つガラクトース残基中のグリコシド結合反応に関与する
ヒドロキシル基が脱離基で置換された活性化二糖a。 (b):下記一般式(D)で示されるオリゴ糖D中の、
1または2以上の構成単糖の二級ヒドロキシル基に単糖
残基Rがグリコシド結合した下記一般式(B)で示され
るオリゴ糖Bにおいて、グリコシド結合反応に関与しな
い官能基が保護基で保護された保護オリゴ糖b。
【0036】
【化23】
【0037】(式中、NeuAcはN−アセチルノイラ
ミン酸残基を、Galはガラクトース残基を、GlcN
AcはN−アセチルグルコサミン残基を、Xは水素原子
又はグルコース残基を、−はグリコシド結合を、−Rは
単糖残基Rが1または2以上の構成単糖の二級ヒドロキ
シル基にグリコシド結合していることをそれぞれ示す。
mは1〜6の整数を示す。) 活性化二糖a:上記式(A)で示される二糖Aにおい
て、グリコシド結合反応に関与しない官能基を保護する
保護基は、通常用いられるものであればよく特に限定さ
れない。本発明においては複数箇所のヒドロキシル基等
を保護する必要があるが、これらのヒドロキシル基等の
保護に用いられる保護基は、1種類であってもよく、ま
た2種類以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
【0038】ヒドロキシル基の保護基としては、例えば
アシル基、アラルキル基、アルキル基、シリル基、アル
キルオキシメチル基、アセタール型もしくはケタール型
保護基等を例示することができる。アシル基としては、
例えばアセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、
トリフルオロアセチル、メトキシアセチル、プロピオニ
ル、n−ブチリル、(E)−2−メチルブテノイル、イ
ソブチリル、ペンタノイル、ベンゾイル、o−(ジブロ
モメチル)ベンゾイル、o−(メトキシカルボニル)ベ
ンゾイル、p−フェニルベンゾイル、2,4,6−トリ
メチルベンゾイル、p−トルオイル、p−アニソイル、
p−クロロベンゾイル、p−ニトロベンゾイル、α−ナ
フトイルなどを例示することができる。
【0039】アラルキル基としては、例えばベンジル、
フェネチル、3−フェニルプロピル、p−メトキシベン
ジル、p−ニトロベンジル、o−ニトロベンジル、p−
ハロベンジル、p−シアノベンジル、ジフェニルメチ
ル、トリフェニルメチル(トリチル)、αもしくはβ−
ナフチルメチル、α−ナフチルジフェニルメチルなどを
例示することができる。
【0040】アルキル基としては、例えばメチル基、エ
チル基などを例示することができる。シリル基として
は、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルイ
ソプロピルシリル、イソプロピルジメチルシリル、メチ
ルジ−t−ブチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、
t−ブチルジフェニルシリル、トリイソプロピルシリ
ル、テトライソプロピルジシロキサニルなどを例示する
ことができる。
【0041】アルキルオキシメチル基としては、メトキ
シメチル、エトキシメチルなどを例示することができ
る。アセタール型もしくはケタール型保護基としては、
例えばイソプロピリデン、エチリデン、プロピリデン、
ベンジリデン、メトキシメチリデンなどを例示すること
ができる。
【0042】これらの保護基の導入は、常法によって行
うことができる。例えばヒドロキシル基の保護は、導入
すべき保護基の反応性誘導体(アラルキル基、シリル基
の場合はそのハロゲン化物(臭化物、塩化物、ヨウ化
物)など、アシル基の場合は対応するカルボン酸の無水
物、活性化エステルもしくはハロゲン化物(臭化物、塩
化物、ヨウ化物)など)を、適当な反応溶媒(ピリジ
ン、ジオキサン、THF、アセトニトリル、クロロホル
ム、ジクロロメタン、メタノール、エタノール、水な
ど)中で反応させることによって行うことができる。
【0043】なお、ハロゲン化アラルキルを用いてアラ
ルキル基を導入する場合は水素化ナトリウム(ナトリウ
ムヒドリド)などを、ハロゲン化シリルを用いてシリル
基を導入する場合はイミダゾールなどを、ハロゲン化ア
シル、カルボン酸の酸無水物を用いてアシル基を導入す
る場合はトリエチルアミンなどの三級アミン、ピリジ
ン、ピコリン、ジメチルアミノピリジンなどの有機塩
基、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩などを
それぞれ反応系に存在させることによって、反応を促進
させることができる。
【0044】ガラクトース残基中のグリコシド結合反応
に関与するヒドロキシル基を置換する脱離基としてはフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子等のハロゲ
ン、メチルチオ、フェニルチオ、トリクロロアセトイミ
デート基等が例示されるが、フッ素原子であることが好
ましい。なお、ガラクトース残基中のグリコシド結合反
応に関与するヒドロキシル基の位置は特に限定されない
が、1位のヒドロキシル基であることが好ましい。
【0045】また、NeuAcとGalとの間のグリコシド結
合(NeuAc-Gal)の様式も特に限定されないが、α2,
3結合(NeuAcα2→3Gal)であることが好ましい。
活性化二糖aとして好ましいものは、前記9)の式(a
1)で示される化合物であり、その置換基は、R1、R2
及びR3が、それぞれアセチル基、ベンジル基及びメチ
ル基であることが好ましく、この化合物は後述の化合物
13である。
【0046】このように、活性化二糖aは、グリコシド
結合反応に関与するヒドロキシル基以外の官能基が保護
基により保護されており、かつガラクトース残基中のグ
リコシド結合反応に関与するヒドロキシル基は脱離基に
よって置換されているものである。 保護オリゴ糖b:上記一般式(D)においてmは1〜6
の整数であるものが好ましく、mが2〜5の整数である
ものがより好ましく、mが4の整数であるものが特に好
ましい。
【0047】また上記一般式(D)で示されるオリゴ糖
D中の、1または2以上の構成単糖の二級ヒドロキシル
基に単糖残基Rがグリコシド結合した前記一般式(B)
で示されるオリゴ糖Bにおいて、単糖残基Rは、単糖で
ある限りにおいて特に限定されない。従って、単糖残基
Rが複数の場合は、それらの構造は互いに同一でも異な
っていてもよい。また、単糖残基Rは、フコース残基で
あることが好ましい。
【0048】単糖残基Rがグリコシド結合する1または
2以上の構成単糖は、単糖残基Rがグリコシド結合可能
な二級ヒドロキシル基を有している構成単糖である限り
において特に限定されないが、GlcNAcであることが好ま
しい。また、単糖残基Rがグリコシド結合する構成単糖
の数は、特に限定されないが2程度が好ましい。
【0049】また、単糖残基Rがグリコシド結合する構
成単糖中の二級ヒドロキシル基の位置も特に限定されな
いが、3位の二級ヒドロキシル基であることが好まし
い。なお、上記活性化二糖aとのグリコシド結合反応に
関与するヒドロキシル基の位置は非還元末端のGlcNAcに
存在している限りにおいて特に限定されないが、非還元
末端のGlcNAcの4位のヒドロキシル基であることが好ま
しい。
【0050】また、保護オリゴ糖bにおいて、GlcNAcと
Galとの間のグリコシド結合(GlcNAc-Gal)の様式も
特に限定されないが、β1,3結合(GlcNAcβ1→3Ga
l)であることが好ましい。また、活性化二糖aのGal
と保護オリゴ糖bのGlcNAcとの間のグリコシド結合(G
al-GlcNAc)の様式も特に限定されないが、β1,4結合
(Galβ1→4GlcNAc)であることが好ましい。
【0051】また単糖残基Rと当該単糖残基が結合する
構成単糖との間のグリコシド結合の様式も特に限定され
ないが、α1,3結合であることが好ましい。例えば単
糖残基RがFucであり、Fucが結合する構成単糖がGlcN
Acの場合には、Fuc−GlcNAcの結合様式はFucα1→3
GlcNAcであることが好ましい。保護オリゴ糖bのXは、
保護基又は保護基で修飾されたグルコース残基を示す
が、該グルコース残基は、他の任意の有機基等の置換基
で置換された誘導体であってもよい。ただし、該置換基
は本発明のシアル酸含有オリゴ糖を形成する化学反応の
障害とならないことが条件である。また、上記置換基を
導入する反応は、シアル酸含有オリゴ糖を形成する化学
反応の後に行うこともできる。
【0052】保護オリゴ糖bとして好ましいものは、前
記9)の式(g2)で示される化合物であり、その置換
基は、R1はアセチル基、R2はベンジル基及びR6 はピ
バロイル基であることが好ましく、この化合物は後述の
化合物36である。上記活性化二糖aと上記保護オリゴ
糖bとをグリコシド結合反応に付して、当該活性化二糖
aのガラクトース残基と当該保護オリゴ糖bの非還元末
端のN−アセチルグルコサミン残基をグリコシド結合さ
せることによって、保護基で保護されていてもよい上記
式(C)で示されるシアル酸含有オリゴ糖が製造され
る。
【0053】なお上記活性化二糖aのガラクトース残基
と上記保護オリゴ糖bの非還元末端のN−アセチルグル
コサミン残基をグリコシド結合させ、これを脱保護せず
にそのまま提供すると、保護基で保護された上記式
(C)で示されるシアル酸含有オリゴ糖が提供される。
従って、本発明において、前記一般式(B)の記号Xで
示される水素原子又はグルコース残基のヒドロキシル基
の水素原子も保護基で置換されている。またこのように
して得られる保護基で保護された上記式(C)で示され
るシアル酸含有オリゴ糖を、通常の方法で脱保護するこ
とによって、上記式(C)で示されるシアル酸含有オリ
ゴ糖(保護基で保護されていない)が提供される。この
場合、上記Xのグルコース残基の保護基も合わせて脱保
護することもできる。上記1)において「保護基で保護
されていてもよい」とは、これらの思想を包括的に表現
したものである。
【0054】なお、上記保護オリゴ糖bは、下記の製造
工程によって製造されたものが好ましく、また、本発明
製造方法1)においてさらに保護オリゴ糖bの製造工程
として下記工程を含むことが好ましい。これにより本願
請求項2の発明が提供される。 工程1:下記一般式(D)で示されるオリゴ糖D中の、
単糖残基Rをグリコシド結合させる二級ヒドロキシル基
以外の官能基が保護基で保護された化合物dを製造する
工程。
【0055】工程2:前記単糖残基R中の、化合物dに
グリコシド結合させるヒドロキシル基以外の官能基が保
護基で保護され、かつ化合物dにグリコシド結合させる
ヒドロキシル基が脱離基で置換された活性化単糖rを、
化合物dにグリコシド結合させる工程を経て前記保護オ
リゴ糖bを製造する工程。 (GlcNAc−Gal)m−X ・・・(D) (式中、各記号の意味は上記1)と同義である) 化合物d:化合物dは、上記一般式(D)で示されるオ
リゴ糖D中の、単糖残基Rをグリコシド結合させる二級
ヒドロキシル基以外の官能基が保護基で保護された化合
物である。単糖残基Rについての説明については上記と
同様である。また単糖残基Rをグリコシド結合させる二
級ヒドロキシル基以外の官能基を保護する保護基の説明
も上記と同様である。
【0056】単糖残基Rをグリコシド結合させる二級ヒ
ドロキシル基は、オリゴ糖D中の1または2以上の構成
単糖中に含まれ、かつ単糖残基Rがグリコシド結合可能
である限りにおいて特に限定されないが、GlcNAcに存在
する二級ヒドロキシル基であることが好ましい。また、
単糖残基Rがグリコシド結合する二級ヒドロキシル基を
有する構成単糖の数は、特に限定されないが2程度が好
ましい。
【0057】単糖残基Rをグリコシド結合させる二級ヒ
ドロキシル基の位置も特に限定されないが、3位の二級
ヒドロキシル基であることが好ましい。また化合物dの
非還元末端のGlcNAcは環状アセタール化、例えば、ベン
ジリデン化されていることが好ましい。また、GlcNAcの
N−アセチル基はN−フタロイル基に変換されているこ
とが好ましい。
【0058】この化合物dの具体的製法は、実施例で詳
述する。 活性化単糖r:活性化単糖rは、前記単糖残基R中の、
化合物dにグリコシド結合させるヒドロキシル基以外の
官能基が保護基で保護され、かつ化合物dにグリコシド
結合させるヒドロキシル基が脱離基で置換された化合物
である。
【0059】単糖残基Rについての説明については上記
と同様である。また化合物dにグリコシド結合させるヒ
ドロキシル基以外の官能基を保護する保護基の説明も上
記と同様である。また、化合物dにグリコシド結合させ
る、単糖残基Rのヒドロキシル基に導入する脱離基は特
に限定されないが、メチルチオ(SMe)、フェニルチオ、
トリクロロアセトイミデート基や、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、沃素原子等のハロゲン等が例示される
が、メチルチオ基であることが好ましい。
【0060】なお、活性化単糖rにおける脱離基の位置
は特に限定されないが、1位であることが好ましい。 活性化単糖rを化合物dにグリコシド結合させる工程:
前記活性化単糖rを、前記化合物dにグリコシド結合さ
せることにより、前記保護オリゴ糖bを製造することが
できる。
【0061】グリコシド結合の手法も特に限定されず、
通常の方法で行うことができる。なお、前記化合物dの
非還元末端のGlcNAcは環状アセタール化されていること
が好ましく、上記活性化単糖rを化合物dにグリコシド
結合させる工程の後に、該環状アセタールを還元的に開
裂する工程を含んでいることが好ましい。これにより請
求項3の発明が提供される。
【0062】環状アセタールを還元的に開裂する方法も
特に限定されず、通常の方法で行うことができる。また
前記活性化二糖aのガラクトース残基と前記保護オリゴ
糖bの非還元末端のN−アセチルグルコサミン残基をグ
リコシド結合させる工程の後に、以下の工程を含むこと
が好ましい。これにより請求項4の発明が提供される。
【0063】工程1:前記活性化二糖aと前記保護オリ
ゴ糖bがグリコシド結合した化合物において、当該化合
物の還元末端糖中のグリコシド結合反応に関与する基を
脱離基で置換する工程。 工程2:工程1で得られた化合物に、セラミドをグリコ
シド結合させる工程。 工程1において、脱離基は特に限定されないが、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子、メチルチオ、フ
ェニルチオ、トリクロロアセトイミデート基等が例示さ
れるが、フッ素原子やトリクロロアセトイミデート基で
あることが好ましい。
【0064】脱離基の置換方法も特に限定されず、通常
の方法で行うことができる。また工程2におけるセラミ
ドは、スフィンゴシンあるいはその類似塩基のN−アシ
ル誘導体である限りにおいて特に限定されないが、後述
の式xで示される化合物であることが好ましい。セラミ
ドをグリコシド結合させる方法は特に限定されず、通常
の方法で行うことができる。
【0065】なお、前記シアル酸含有オリゴ糖が保護基
で保護されている場合において、当該シアル酸含有オリ
ゴ糖中の保護基で保護された官能基を全て脱保護するこ
とによって、保護基で保護されていないシアル酸含有オ
リゴ糖を取得することができ、このような工程を含むこ
とが好ましい。これにより請求項5の発明が提供され
る。
【0066】保護基で保護された前記シアル酸含有オリ
ゴ糖の脱保護の方法も特に限定されず、通常の方法で行
うことができる。また、前記単糖残基Rがグリコシド結
合している構成単糖は、GlcNAcであることが好ましい。
これにより請求項6の発明が提供される。また単糖残基
RはGlcNAc中の3位のヒドロキシル基にグリコシド結合
していることが好ましい。
【0067】また前記単糖残基Rはフコース残基である
ことが好ましい。これにより請求項7の発明が提供され
る。また、上記式(B)〜(D)で示される化合物が、
それぞれ下記式(E)〜(G)で示されるものであるこ
とが好ましい。これにより請求項8の発明が提供され
る。
【0068】
【化24】
【0069】(式中、Fucはフコース残基を示し、他
の各記号の意味は前記と同義である) また、下記工程を含むことがより好ましく、これにより
請求項9の発明が提供される。 工程A:式(g1)で示される化合物(以下、「化合物
(g1)」と記す。他も同様である)中のヒドロキシル
基に、式raで示される化合物をグリコシド結合させ、
式(e)で示される化合物を得る工程。
【0070】工程B:式(e)で示される化合物中のN
5をアセチルアミノに変換し、4位と5位が単一の保
護基で同時に保護された非還元末端のGlcNAcの当
該保護基を還元的に開裂して式(g2)で示される化合
物を得る工程。 工程C:式(g2)で示される化合物の非還元末端のG
lcNAcに、式(a1)で示される化合物をグリコシ
ド結合させ、式(f1)で示される化合物を得る工程。
【0071】工程D:式(f1)で示される化合物中の
保護基R2を保護基R1に置換し、還元末端のグルコース
残基の1位のOR2をフッ素原子に置換することによ
り、式(f2)で示される化合物を得る工程。 工程E:式(f2)で示される化合物と式xで示される
化合物をグリコシド結合し、式(f3)で示される化合
物を得る工程。
【0072】工程F:式(f3)で示される化合物を脱
保護することにより、式1で示されるシアル酸含有オリ
ゴ糖をを得る工程。
【0073】
【化25】
【0074】
【化26】
【0075】
【化27】
【0076】
【化28】
【0077】(式中、Meはメチル基、Acはアセチル
基を示し、R1、R2、R3、R4、R5、R6 およびR7
は互いに同一でも異なっていてもよい保護基を示す。) 式(g1)中、R1がアセチル基、R2がベンジル基、R
4がフェニル基、R5がフタロイル基、R6 がピバロイル
基であることが好ましく、この化合物は後述の化合物3
3である。
【0078】式ra中、R2がベンジル基、R3がメチル
基であることが好ましく、この化合物は後述の化合物7
である。式(e)中、R1がアセチル基、R2がベンジル
基、R4がフェニル基、R5がフタロイル基、R6 がピバ
ロイル基であることが好ましく、この化合物は後述の化
合物34である。
【0079】式(g2)中、R1がアセチル基、R2がベ
ンジル基、R6 がピバロイル基であることが好ましく、
この化合物は後述の化合物36である。式(a1)中、
1がアセチル基、R2がベンジル基、R3がメチル基で
あることが好ましく、この化合物は後述の化合物13で
ある。式(f1)中、R1がアセチル基、R2がベンジル
基、R3がメチル基、R6 がピバロイル基であることが
好ましく、この化合物は後述の化合物37である。
【0080】式(f2)中、R1がアセチル基、R3がメ
チル基、R6 がピバロイル基であることが好ましく、こ
の化合物は後述の化合物40である。式x中の保護基R
7 はベンゾイル基が好ましく、この化合物は後述の化合
物41である。式(f3)中、R1がアセチル基、R3
メチル基、R6 がピバロイル基、R7がベンゾイル基で
あることが好ましく、この化合物は後述の化合物42で
あるなお、グリコシド結合させる方法、R5N−をアセ
チルアミノに変換する方法、4位と5位が単一の保護基
で同時に保護された非還元末端のGlcNAcの当該保
護基を還元的に開裂する方法、保護基の置換方法、脱保
護の方法は、いずれも特に限定されず、通常の方法で行
うことができる。
【0081】また本発明は、式(f3)で示される化合
物を脱保護する工程からなる、式1で示されるシアル酸
含有オリゴ糖の製造方法を提供する。式1中、NeuA
cのカルボキシル基は、Na塩であるが、脱保護条件に
より、遊離乃至他の塩とすることができる。
【0082】
【化29】
【0083】これらの中で特に好ましい本発明製造方法
は、次に示す化合物1を合成する工程からなる製造方法
であり、後述の実施例と同じ合成スキームである。
【0084】
【化30】
【0085】即ち、請求項9の発明において、化合物
(g1)と化合物(ra)から化合物(e)を合成し、
化合物(e)の保護基を変換して化合物(g2)とし、
この化合物(g2)に化合物(a1)をグリコシド結合
させて化合物(f1)を合成し、この化合物(f1)の
保護基を変換して化合物(f2)とし、化合物(f2)
に化合物xをグリコシド結合させて化合物(f3)を合
成し、この化合物(f3)を脱保護して化合物1を得る
方法が好ましい。
【0086】上記化合物(g1)又は化合物(a1)
は、いずれも無置換のNeuAc、GlcNAc、Ga
l及びラクトースから図示の各化合物8、3、6、2、
5及び9を合成し、これらを原料として合成される。こ
れらの各反応工程の詳細は、実施例で詳述されている。 <2>本発明中間体 本発明中間体は、新規化合物であり、下記の化合物を含
む。
【0087】式6で示される化合物。
【0088】
【化31】
【0089】(式中、Bnはベンジル基、MPはパラメ
トキシフェニル基、Phthはフタロイル基、Levは
レブリノイル基を示す。) 式24で示される化合物。
【0090】
【化32】
【0091】(式中、Acはアセチル基を示し、他の記
号は前記と同義である。) 式28で示される化合物。
【0092】
【化33】
【0093】(式中、Phはフェニル基を示し、他の記
号は前記と同義である。) 式31で示される化合物。
【0094】
【化34】
【0095】(式中、記号は前記と同義である。) 更に、本発明は、上記式(g1)、好ましくは式33で
示される化合物、式(e)、好ましくは式34で示され
る化合物、式(g2)、好ましくは式36で示される化
合物、式(f1)、好ましくは式37で示される化合
物、式(f2)、好ましくは式40で示される化合物、
式(f3)、好ましくは式42で示される化合物(これ
らの式中、記号は前記と同義である)を提供する。
【0096】上記本発明中間体は、公知の精製手段、例
えば、分配クロマトグラフィー、シリカゲルクロマトグ
ラフィー、薄層クロマトグラフィー、ゲル浸透クロマト
グラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、疎水性クロ
マトグラフィー、アフィニティクロマトグラフィー等の
各種クロマトグラフィーや再結晶等、あるいはこれらの
組合せ等の操作により精製することができる。
【0097】これら本発明中間体は、実施例において明
らかな通り、ミエロローリンの化学合成における合成中
間体として有用である。なおこれら本発明中間体の製造
方法は、後述の実施例で詳述した。
【0098】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれに限定されるべきものではな
い。合成スキームの詳細は実施例の記載の最後に示し
た。また、このスキームの全体図は前記した通りであ
る。 基本化合物の合成(化合物2〜9の合成) 化合物2の合成 無置換Galを出発物質として、メチル 2,4,6- トリ-O
- アセチル-3-O- アリル-1- チオ- β-D- ガラクトピラ
ノシド 2 (この化合物名後の数字「2」は、式2で表
される化合物であることを示す。以下、同様な表示であ
る)を常法により合成した。
【0099】化合物3の合成 無置換Galを出発物質として、2-( トリメチルシリ
ル) エチル 6-O- ベンジル- β-D- ガラクトピラノシド
3 を常法により合成した。SEは、CH2 CH 2 Si
(CH3 3 を示す。 化合物4の合成 p-メトキシフェニル 4,6-O- ベンジリデン-3-O- レブリ
ノイル-2- デオキシ-2- フタルイミド- β-D- グルコピ
ラノシド 4 アルゴンガス雰囲気下、後記の反応により得られた化合
物E(4.5g,8.96mmol)、DMAP(4−N,N−ジメチ
ルアミノピリジン)(触媒量)のピリジン溶液(20 ml)
に、室温下無水レブリン酸(3.8g 、17.9mmol) を加え室
温にて18時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去
し、残渣にトルエン、エタノールを加え減圧下溶媒を留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(トルエン:酢酸エチル=5:1 )にて精製し、化合物4
(5.31g、98.5%)を得た。尚、スキーム中、MPは、p-メ
トキシフェニルである。 Rf =0.27 ( n−ヘキサン:酢酸エチル=1.5:1) C33H31N1O10 MW: 601.585 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.894(s, 3 H, OLev)2.350-2.750(m, 4 H, O-CH2CH2-)
3.712(s, 3 H, OMe) 3.783-3.904(m,3 H , H-4,H-5,H-6)4.564(dd, 1H, J=8.
3,10.3Hz,H-2) 5.563(s, 1 H, Ph-CH) 5.933(d, 1 H, J=8.3 Hz,H-1)5.993(dd, 1H, J=8.8,10.
3Hz,H-3)6.600-8.000(m,13 H, aromatic)化合物5の合
成 化合物4の保護基LevがBnに代替された化合物から
p-メトキシフェニル 3,6- ジ-O- ベンジル-2- デオキシ
-2- フタルイミド- β-D- グルコピラノシド5 を常法に
より合成した。
【0100】化合物6(本発明中間体)の合成 p-メトキシフェニル 6-O- ベンジル-3-O- レブリノイル
-2- デオキシ-2- フタルイミド- β-D- グルコピラノシ
ド 6 化合物 4(5.3g,8.81 mmol)の1,2−ジクロロエタン溶
液(10 ml) に氷冷下でトリエチルシラン(7.15ml, 44.8
mmol) を加えた後に、トリフルオロ酢酸(7.15ml,44.8mm
ol)を1 時間でゆっくりと滴下した後に同温にて1.5 時
間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え希釈後、氷冷下
で飽和重曹水を加え中和した。更に酢酸エチルで希釈
し、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄後、硫酸マグ
ネシウムにて乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( トルエ
ン:酢酸エチル=2:1)にて精製を行い化合物 6(4.2g,79
%)を得た。 Rf =0.23 (トルエン:酢酸エチル=2:1) C33H33N1O10 MW: 603.601 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 2.008(s, 3 H, OLev)2.350-2.750(m, 4 H, O-CH2CH2-)
3.709(s, 3 H, OMe) 4.505(dd, 1H, J=8.3,10.3Hz,H-2) 5.764(dd, 1 H, J=
8.8,11.2 Hz,H-3) 5.852(d, 1H, J=8.3Hz,H-1)6.600-8.000(m, 13 H, arom
atic) 化合物7の合成(活性化単糖rの合成例) 無置換フコースからメチル 2,3,4- トリ-O- ベンジル-1
- チオ- β-L- フコピラノシド 7 を常法により合成し
た。 (Susumu Sato : Carbohydro. Res., 167, 197 (1987)) 化合物8の合成 無置換NeuAcからメチル (メチル 5- アセトアミド
-4,7,8,9- テトラ-O-アセチル-3,5- ジデオキシ-2- チ
オ-D- グリセロ- β-D- ガラクト-2- ノンウロピラノシ
ル) オネート 8 を常法により合成した。
【0101】化合物9の合成 無置換ラクトースからベンジル-O-(2,4,6-トリ-O- ベン
ジル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,6- ジ-O
- ベンジル-2-O- ピバロイル- β-D- グルコピラノシド
9 を常法により合成した(Susumu Sato : Tetrahedron
Lett., 29,4097 (1988)) 。
【0102】〔活性化二糖aである化合物13の合成〕 化合物10の合成 2-( トリメチルシリル) エチル O-[( メチル 5- アセト
アミド-4,7,8,9- テトラ-O- アセチル-3,5- ジデオキシ
-D- グリセロ- α-D- ガラクト-2- ノンウロピラノシ
ル) オネート]-(2→3)-O-6-O- ベンジル- β-D- ガラク
トピラノシド 10アルゴンガス雰囲気下、事前に乾燥し
たモレキュラーシーブス5 A(2.5 g) の入った反応容器
にN-ヨウドスクシンイミド (461 mg,2.049 mmol)を加え
た後、反応容器を-40 ℃に冷却し、化合物3 (534 mg,1.
024 mmol) と化合物8(316 mg,0.853mmol) のアセトニト
リル溶液(4 ml)を加え15分間撹拌した。同温にてトリフ
ルオロメタンスルホン酸(90.6μl 1.024 mmol) を加え5
時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え希釈後、氷
冷下で、飽和重曹水を加え30分間撹拌した。反応混合物
をセライト濾過した後に、濾液を酢酸エチルで希釈し、
飽和重曹水、飽和チオ硫酸ナトリウム、飽和食塩水にて
順次洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し溶媒を減圧下
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー( ジクロロメタン:メタノール=9:1)にて精製
を行い化合物 10(319 mg,44%) を得た。Rf = 0.67
(ジクロロメタン:メタノール=9:1) C38H57N1O18Si1 MW: 843.93 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 0.000(s, 9 H, CH3 x3)1.871(s, 3 H, NAc)2.018 x2,
2.087, 2.109(s x4, 3 Hx4, OAc) 2.708(dd, 1 H, J=4.9,13.2 Hz, H-3b eq)3.764(s, 3
H, COOCH3)4.275(dd, 1 H, J=2.9,12.2 Hz, H-9'b) 4.413(d, 1 H, J=7.8 Hz, H-1a)4.883-4.949(m, 1 H, H
-4b)5.313(dd, 1 H, J=2.0,8.9 Hz, H-7b) 7.100-7.400(m, 5 H, aromatic) 化合物11の合成 2-( トリメチルシリル) エチル O-[( メチル 5- アセト
アミド-4,7,8,9- テトラ-O- アセチル-3,5- ジデオキシ
-D- グリセロ- α-D- ガラクト-2- ノンウロピラノシ
ル) オネート]-(2→3)-O-2,4- ジ-O- アセチル-6-O- ベ
ンジル- β-D- ガラクトピラノシド 11 アルゴンガス雰囲気下、化合物 10(61 mg,72.5μmol),
DMAP(触媒量)のピリジン溶液(5 ml)に、室温下無
水酢酸(5 ml)を加え室温にて18時間撹拌した。反応混合
物の溶媒を減圧下留去し、残渣にトルエン、メタノール
を加え減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=80:
1)にて精製し、化合物11 (60.2 mg,90%)を得た。 Rf =0.34 ( クロロホルム:メタノール=80:1) C42H61N1O20Si1 MW: 928.00 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 0.000(s, 9 H, CH3 x3)0.881-1.058(m, 2 H, O-CH2-)1.
715(t, 1 H, J=12.2 Hz,H-3b ax) 1.843,1.997,2.037 x2,2.070,2.151,2.200(s,3 H x7, N
Ac,OAc x6) 2.576(dd, 1 H, J=4.9,12.2 Hz, H-3b eq)3.455(dd, 1
H, J=6.3,9.8 Hz, H-6a) 3.534(dd, 1 H, J=6.3 Hz, H-6'a)3.637(dd, 1 H, J=2.
9,10.7 Hz, H-6b)3.829(bt, 1 H, H-5a) 3.841(s, 3 H, COOCH3)4.357(dd, 1 H, J=2.9,12.7 Hz,
H-9'b)4.507(dd, 1 H,J=3.4,10.3 Hz, H-3a) 4.580(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1a)4.842-4.909(m, 1 H, H
-4b)5.000(bd, 1 H, H-4a) 5.150(dd, 1 H, H-2a)5.096(bd, 1 H, J=10.3 Hz, NH)
5.365(dd, 1 H, J=8.8 Hz, H-7b) 5.541-5.584(m, 1 H, H-8b)7.100-7.400(m, 5 H, aroma
tic) 化合物12の合成 O-[ メチル (5-アセトアミド-4,7,8,9- テトラ-O- アセ
チル-3,5- ジデオキシ-D- グリセロ- α-D- ガラクト-2
- ノンウロピラノシル) オネート]-(2→3)-O-2,4- ジ-O
- アセチル-6-O- ベンジル-D- ガラクトピラノース 12 化合物 11(542 mg,0.655 mmol)のジクロロメタン (5 m
l) 溶液に, トリフルオロ酢酸(10 ml) を加えアルゴン
ガス雰囲気下室温で2 時間撹拌した。反応混合物にトル
エン(5 ml)を加え減圧下溶媒留去した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー( クロロホルム:
エタノール=30:1) にて精製を行い化合物12(465 mg,96
%) を得た。 Rf =0.46,0.53 (クロロホルム:エタノール=15:1) C37H49N1O20 MW: 827.77 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.754(t, 1 H, J=12.2 Hz, H-3b ax)2.595(dd, 1 H, J=
4.9,12.7 Hz, H-3b eq)7.200-7.400(m, 5 H, aromatic) 化合物13の合成 O-[ メチル (5-アセトアミド-4,7,8,9- テトラ-O- アセ
チル-3,5- ジデオキシ-D- グリセロ- α-D- ガラクト-2
- ノンウロピラノシル) オネート]-(2→3)-O-2,4- ジ-O
- アセチル-6-O- ベンジル-D- ガラクトピラノシル フ
ルオリド 13アルゴンガス雰囲気下、化合物 12(424 m
g,0.512 mmol)の1,2 −ジクロロエタン溶液 (5 ml) に
氷冷下で、ジエチルアミノサルファートリフルオリド(6
76μl,5.122 mmol) を加え1.5 時間撹拌した。反応混合
物を酢酸エチルにて希釈し、飽和重曹水、飽和食塩水に
て順次洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し溶媒を減圧
下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー( トルエン:アセトン=2:1)にて精製し、化合物 13
(400 mg,94 %) を得た。 Rf = 0.46 (トルエン:アセトン=3:2) C37H48F1N1O19 MW: 829.76 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.719,1.725(t x2, 1 H, J=12.7 Hz, H-3b ax αβ)2.5
99(dd, 1 H, J=4.9,12.7Hz, H-3b eq αβ) 3.860,3.875(s x2 3 H, COOCH3 )5.624(d,J=2.9 Hz,H-1
aα)5.758(d,J=2.9 Hz,H-1aα) 7.200-7.400(m, 5 H, aromatic) 〔保護オリゴ糖bである化合物36の合成〕 a.化合物2、5及び9から化合物22の合成 化合物14の合成 p-メトキシフェニル O-(2,4,6-トリ-O- アセチル-3-O-
アリル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,6- ジ
-O- ベンジル-2- デオキシ-2- フタルイミド-β-D- グ
ルコピラノシド 14 アルゴンガス雰囲気下、事前に乾燥したモレキュラーシ
ーブス4A(7.5 g) の入った反応容器に化合物2 (3.68
g,9.78 mmol)と化合物5(4.40 g,7.39mmol)の1,2 −ジク
ロロエタン溶液(30 ml) を加え20分間撹拌した。反応容
器を-23 ℃に冷却し、メチルトリフレート(4.4 ml,39.1
mmol)を加え10分間撹拌した後、室温で一晩撹拌した。
反応液に酢酸エチルを加え希釈後、氷冷下で、トリエチ
ルアミンを加え20分間撹拌した。反応混合物をセライト
濾過した後に、濾液を酢酸エチルで希釈し、飽和重曹
水、飽和食塩水にて順次洗浄後、硫酸マグネシウムにて
乾燥し溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー( トルエン:酢酸エチル=
3:1)にて精製を行い化合物 14(5.3 g,78%) を得た。Rf
= 0.52 (トルエン:酢酸エチル=2:1) C50H53N1O16 MW: 923.93 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 2.050, 2.059, 2.062(s x3, 3 H x3, OAc) 3.326(dd, 1
H, J=3.7,10.0 Hz, H-3b) 3.670(s, 3 H, OCH3)3.973(dd, 1 H, J=6.4,11.2 Hz)
4.008(dd, 1 H, J=6.8,11.2 Hz) 4.319(dd, 1 H, J=8.3,10.7 Hz, H-3a) 4.386(dd, 1 H,
J=7.8,10.6 Hz, H-2a) 4.575(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1b) 5.074(dd, 1 H, J=8.
3,10.3 Hz, H-2b) 5.319(d, 1 H, J=2.9 Hz, H-4b) 5.609(d, 1 H, J=7.8 Hz, H-1a) 5.783(m, 1 H, CH2CH=
CH2) 6.600-7.800(m, 18H, aromatic) 化合物15の合成 p-メトキシフェニル O-(3-O-アリル- β-D- ガラクトピ
ラノシル)-(1→4)-O-3,6- ジ-O- ベンジル-2- デオキシ
-2- フタルイミド- β-D- グルコピラノシド15 化合物 14(5.17 g,5.59 mmol) のメタノール (80 ml)溶
液に, ナトリウムメトキシド(620 mg,11.47 mmol) を加
えアルゴンガス雰囲気下室温で6 時間撹拌した。反応混
合物をアンバーリスト15にて中和し濾過後、濾液を減圧
下溶媒留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー( クロロホルム:メタノール=3:1)にて
精製を行い化合物 15(4.06 g,91%) を得た。 Rf =0.63 ( クロロホルム:メタノール=2:1) C44H47N1O13 MW: 797.82 400 MHz 1H-NMR (CDCl3+D2O) δ; 3.243(dd, 1 H, J=3.4,9.3 Hz, H-3b) 3.700(s, 3 H, O
CH3) 4.513(d, 1 H, J=7.8 Hz, H-1b) 5.632(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1a) 5.929(m, 1 H, CH2CH=
CH2) 6.600-7.800(m, 18H, aromatic) 化合物16の合成 p-メトキシフェニル O-(3-O-アリル-2,4,6- トリ-O- ベ
ンジル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,6- ジ
-O- ベンジル-2- デオキシ-2- フタルイミド-β-D- グ
ルコピラノシド 16 アルゴンガス雰囲気下、事前に室温で2 時間乾燥した酸
化銀(21.2 g,94.5 mmol)とヨウ化カリウム(6.3 g,38.1
mmol) の入った反応容器に氷冷下で、化合物 15(4.06
g,5.08 mmol) のジメチルホルムアミド溶液 (70 ml)を
加え10分間撹拌した。同温にてベンジルブロミド(10.8
ml,91.5 mmol) を加え1 時間撹拌後、室温で4 時間撹拌
した。反応混合物をジエチルエーテルにて希釈し、セラ
イト濾過後濾液を更にジエチルエーテル希釈後、水、飽
和食塩水にて順次洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥後
溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(n- ヘキサン:酢酸エチル=2:1)
にて精製を行い化合物 16(4.76g,88%)を得た。 Rf = 0.36 (n-ヘキサン:酢酸エチル=2:1) C65H65N1O13 MW: 1068.18 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 3.343(dd, 1 H, J=2.9,9.8 Hz, H-3b) 3.690(s, 3 H, O
CH3) 4.446(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1b) 5.620(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1a) 5.927(m, 1 H, CH2CH=
CH2) 6.600-7.900(m, 33H, aromatic) 化合物17の合成 p-メトキシフェニル O-(2,4,6-トリ-O- ベンジル- β-D
- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,6- ジ-O- ベンジル
-2- デオキシ-2- フタルイミド- β-D- グルコピラノシ
ド 17 水素ガス雰囲気下、活性化されたイリジウムコンプレッ
クス[Ig(CoD)(PMePh2) 2PF6(0.27 mmol) のテトラヒドロ
フラン溶液(40 ml) に室温で化合物 16(4.73 g,4.43 mm
ol) のテトラヒドロフラン溶液(20 ml) を加え4 時間撹
拌した。次いで、水(20 ml) 、テトラヒドロフラン(20
ml) 、ヨウ素(2.24 g,17.72 mmol) を加え15時間撹拌し
た。反応混合物を酢酸エチルにて希釈後、チオ硫酸ナト
リウム、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄し、硫酸
マグネシウムにて乾燥後溶媒を減圧下留去した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n- ヘキ
サン:酢酸エチル=3:1)にて精製を行い化合物 17(3.28
g,72%)を得た。 Rf = 0.30 (n-ヘキサン:酢酸エチル=2:1) C62H61N1O13 MW: 1028.12 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 3.700(s, 3 H, OCH3) 5.625(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1a)
6.600-7.900(m, 33 H, aromatic) 化合物18の合成 p-メトキシフェニル O-(2,4,6-トリ-O- ベンジル-3-O-
レブリノイル- β-D-ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,
6- ジ-O- ベンジル-2- デオキシ-2- フタルイミド- β-
D- グルコピラノシド 18 アルゴンガス雰囲気下、化合物 17(3.1 g,3.02 mmol),
DMAP(触媒量)のピリジン溶液(50 ml) に、室温下
無水レブリン酸(1.3 g,6.03 mmol) を加え室温にて3 日
間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去し、残渣に
トルエン、メタノールを加え減圧下溶媒を留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:
酢酸エチル=4:1 )にて精製し、化合物18 (3.35 g,99
%) を得た。 Rf =0.53 ( トルエン:酢酸エチル=3:1) Rf =0.
57 (n- ヘキサン:酢酸エチル=1:1) C67H67N1O15 MW: 1126.21 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 2.129(s, 3 H, OLev) 2.350-2.750(m, 4 H, O-CH2CH2-)
3.697(s, 3 H, OMe) 4.862(dd, 1 H, J=3.4,10.3 Hz, H-3b) 5.612(d, 1 H,
J=8.3 Hz, H-1a) 6.600-7.750(m, 33 H, aromatic) 化合物19の合成 O-(2,4,6- トリ-O- ベンジル-3-O- レブリノイル- β-D
- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,6- ジ-O- ベンジル
-2- デオキシ-2- フタルイミド-D- グルコピラノース
19 化合物 18(3.2 g,2.84 mmol)をトルエン:アセトニトリ
ル:水 (2:2:1;326 ml) に溶解し、硝酸第二セリウムア
ンモニウム(15.6 g,28.41 mmol) を加え室温下、75分間
激しく撹拌した。反応混合物を酢酸エチルにて希釈し、
水、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄後、硫酸マグ
ネシウムにて乾燥し減圧下溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー( トルエン:酢酸エチ
ル=2:1)にて精製し、化合物19(2.49 g,86 %) を得た。 Rf = 0.37, 0.44 (トルエン:酢酸エチル=2:1) C60H61N1O14 MW: 1020.10 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 2.134(s, 3 H, OLev) 2.350-2.750(m, 4 H, O-CH2CH2-)
4.815(dd, 1 H, J=3.4,10.3 Hz, H-3b) 6.750-7.750(m, 29 H, aromatic) 化合物20の合成 O-(2,4,6- トリ-O- ベンジル-3-O- レブリノイル- β-D
- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,6- ジ-O- ベンジル
-2- デオキシ-2- フタルイミド-D- グルコピラノシル
フルオリド 20 アルゴンガス雰囲気下、化合物 19(2.46 g,2.41 mmol)
の1,2 −ジクロロエタン溶液 (40 ml)に氷冷下で、ジエ
チルアミノサルファートリフルオリド(2.55 ml,19.3 mm
ol) を加え1.5 時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル
にて希釈し、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄後、
硫酸マグネシウムにて乾燥し溶媒を減圧下留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( トルエン:
酢酸エチル=4:1)にて精製し、化合物 20 (2.38 g,97
%)を得た。 Rf = 0.71 (トルエン:酢酸エチル=2:1) C60H60F1N1O13 MW: 1022.09 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 2.134(s, 3 H, OLev) 2.350-2.750(m, 4 H, O-CH2CH2-) 5.770(d, 0.5 H, J=7.3 Hz, H-1a β) 5.905(d, 0.5
H, J=7.8 Hz, H-1a β)6.750-7.750(m, 29 H, aromati
c) 化合物21の合成 ベンジル-O-(2,4,6-トリ-O- ベンジル-3-O- レブリノイ
ル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-(3,6-ジ-O-
ベンジル-2- デオキシ-2- フタルイミド- β-D- グルコ
ピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- ベンジル- β-D
- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,6- ジ-O- ベンジル
-2-O- ピバロイル- β-D- グルコピラノシド 21 アルゴンガス雰囲気下、事前に乾燥したモレキュラーシ
ーブス4A(9.0 g) の入った反応容器にシルバートリフ
レート(867 mg,3.38 mmol)とハフノセンジクロリド(640
mg, 1.69 mmol) を加えた後に、室温で 化合物9 (1.1
4 g,1.78 mmol)の1,2 −ジクロロエタン溶液(15 ml) を
加え20分間撹拌した。反応容器を-23 ℃に冷却し、化合
物20 (1.33 g,1.30 mmol) の1,2 −ジクロロエタン溶液
(15 ml)を加え4 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを
加え希釈後、氷冷下で飽和重曹水を加え20分間撹拌し
た。反応混合物をセライト濾過した後に、濾液を酢酸エ
チルで希釈し、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥し溶媒を減圧下留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(n- ヘキサン:酢酸エチル=4:1-2:1)にて精製を行い
化合物 21(2.1 g,91 %)を得た。 Rf = 0.38 (n-ヘキサン:酢酸エチル=1.5:1) C119H125N1O25 MW: 1969.197 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.082(s, 9 H, OPiv) 2.131(s, 3 H, OLev) 2.350-2.75
0(m, 4 H, O-CH2CH2-) 5.013(dd, 1 H, J=8.1,9.8 Hz, H-2a) 5.369(d, 1 H, J
=8.3 Hz, H-1c) 6.700-7.800(m, 59 H, aromatic) 化合物22の合成 ベンジル-O-(2,4,6-トリ-O- ベンジル- β-D- ガラクト
ピラノシル)-(1→4)-O-(3,6-ジ-O- ベンジル-2- デオキ
シ-2- フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)
-O-(2,4,6-トリ-O- ベンジル- β-D- ガラクトピラノシ
ル)-(1→4)-O-3,6- ジ-O- ベンジル-2-O- ピバロイル-
β-D- グルコピラノシド 22 アルゴンガス雰囲気下、化合物21 (1.75 g,0.89 mmol)
のエタノール−トルエン(5:1,54 ml) 溶液に室温下、ヒ
ドラジン酢酸塩(408 mg,4.43 mmol)を加え室温にて70分
間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去し残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸
エチル=1.5:1)にて精製し、化合物22(1.52 g,91 %) を
得た。 Rf = 0.44 (n-ヘキサン:酢酸エチル=1.5:1) C114H119N1O23 MW: 1871.10 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.082(s, 9 H, OPiv) 5.012(dd, 1 H, J=7.8,9.8 Hz, H
-2a) 5.383(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1c) 6.700-7.800(m, 59 H, aromatic) b.化合物2及び6から化合物31の合成 化合物23の合成 p-メトキシフェニル O-(2,4,6-トリ-O- アセチル-3-O-
アリル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-6-O- ベ
ンジル-3-O- レブリノイル-2- デオキシ-2- フタルイミ
ド- β-D- グルコピラノシド 23 アルゴンガス雰囲気下、事前に乾燥したモレキュラーシ
ーブス4A(20.0 g)の入った反応容器に化合物2 (4.86
g,12.91 mmol) と化合物6(7.08 g,11.74mmol)の1,2 −
ジクロロエタン溶液(60 ml) を加え20分間撹拌した。反
応容器を-23 ℃に冷却し、メチルトリフレート(4.4 ml,
38.73 mmol) を加え10分間撹拌した後、0 ℃で12時間撹
拌した。反応液に酢酸エチルを加え希釈後、氷冷下で、
トリエチルアミン加え20分間撹拌した。反応混合物をセ
ライト濾過した後に、濾液を酢酸エチルで希釈し、飽和
重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄後、硫酸マグネシウム
にて乾燥し溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー( トルエン:酢酸エチ
ル=2:1 、クロロホルム:エタノール=45:1) にて精製
を行い化合物 23a(2.0g,18.% β1 →3)化合物6(1.1 g)
および化合物23と化合物6 との混合物(6.40 g)を得た。 Rf = 0.24 (トルエン:酢酸エチル=1.5:1) C48H53N1O18 MW: 931.91 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.944,2.014,2.087,2.104(s x4, 3 H x4, OAc x3,OLev)
2.350-2.650(m, 4 H, O-CH2CH2-) 3.324(dd, 1 H, J=3.4,9.8 Hz, H-3b) 3.719(s, 3 H, O
CH3) 4.476(d, 1 H, J=7.8 Hz, H-1b) 4.482(dd, 1 H, J=8.3,10.7 Hz, H-2a) 4.944(dd, 1 H,
J=8.3,10.3 Hz, H-2b) 4.386(d, 1 H, J=2.9 Hz, H-4b) 5.776(m, 1 H, CH2CH=
CH2) 5.812(dd, 1 H, J=8.3,10.7 Hz, H-3a) 5.818(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1a) 6.600-8.000(m, 13 H,
aromatic) 化合物24(本発明中間体)の合成 p-メトキシフェニル O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D
- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-6-O- ベンジル-3-O-
レブリノイル-2- デオキシ-2- フタルイミド-β-D- グ
ルコピラノシド 24 [Ir(COD)(PMePh2)2]PF6 (135 mg, 0.160 mmol)をテトラ
ヒドロフラン(100 ml)に懸濁し、水素雰囲気下、20分間
撹拌した。反応容器をアルゴンガスにて置換した後、化
合物23と化合物6 との混合物(6.40 g)のテトラヒドロフ
ラン溶液(100 ml)を加え室温で1 時間撹拌した。反応容
器を氷冷しヨウ素(3.5 g, 27.45 mmol) 、炭酸水素ナト
リウム(2.3 g, 27.46 mmol) の水ーテトラヒドロフラン
溶液(50 ml, 4:1)を加えて4 時間撹拌した。反応液を酢
酸エチルで希釈し、飽和チオ硫酸ナトリウム、飽和重曹
水、飽和食塩水にて順次洗浄後、硫酸マグネシウムにて
乾燥し溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー( クロロホルム:エタノー
ル=30:1-25:1)にて精製を行い化合物24(4.48 g,90 %)
を得、化合物6(1.2 g)を回収した。 Rf = 0.53 (クロロホルム:エタノール=20:1) C45H49N1O18 MW: 891.85 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.941,2.063,2.089,2.133(s x4, 3 H x4, OAc x3,OLev)
2.350-2.650(m, 4 H, O-CH2CH2-) 3.324(dd, 1 H, J=3.4,9.8 Hz, H-3b) 3.715(s, 3 H, O
CH3) 3.874(dd, 1 H, J=3.4,10.6 Hz) 4.025(dd, 1 H, J=6.8,11.2 Hz) 4.487(d, 1 H, J=7.8
Hz, H-1b) 4.495(dd, 1H, J=8.8,10.7 Hz, H-2a) 4.773(dd, 1 H, J=7.8,9.8 Hz, H-2b) 5.227(d, 1 H, J
=3.4 Hz, H-4b) 5.813(d, 1 H, J=8.8 Hz, H-1a) 5.814(dd, 1 H, J=9.3,10.7 Hz, H-3a) 6.600-8.000(m,
13 H, aromatic) 化合物25の合成 4,6-O-ベンジリデン-3-O- ベンジル-2- デオキシ-2- フ
タルイミド- β-D- グルコピラノシル フルオリド 25 常法により化合物25を合成した。
【0103】化合物26の合成 p-メトキシフェニル O-(4,6-O-ベンジリデン-3-O- ベン
ジル-2- デオキシ-2-フタルイミド- β-D- グルコピラ
ノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル-β-D- ガ
ラクトピラノシル)-(1→4)-O-6-O- ベンジル-3-O- レブ
リノイル-2- デオキシ-2- フタルイミド- β-D- グルコ
ピラノシド 26 アルゴンガス雰囲気下、事前に乾燥したモレキュラーシ
ーブス4A(5.0 g) の入った反応容器にシルバートリフ
レート(781 mg,3.04 mmol)とハフノセンジクロリド(781
mg, 1.52 mmol) を加えた後に、氷冷下で化合物24 (87
0 mg,0.976 mmol)の1,2 −ジクロロエタン溶液(5 ml)を
加え25分間撹拌した。反応容器を-23 ℃に冷却し、化合
物25 (573 mg,1.171 mmol)の1,2 −ジクロロエタン溶液
(5 ml)を20分間で加えた後、徐々に昇温して一晩撹拌し
た。反応液に酢酸エチルを加え希釈後、氷冷下で飽和重
曹水を加え20分間撹拌した。反応混合物をセライト濾過
した後に、濾液を酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水、飽
和食塩水にて順次洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し
溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー( トルエン:酢酸エチル=2:1)に
て精製を行い化合物26(847 mg,64 % ) を得た。 Rf = 0.21 (トルエン:酢酸エチル=2:1) C73H72N2O24 MW: 1361.32 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.648,1.903,2.100,2.107(s x4, 3 H x4, OAc x3,OLev)
2.300-2.600(m, 4 H, O-CH2CH2-) 3.702(s, 3 H, OCH3) 4.258(d, 1 H, J=7.8 Hz, H-1b)
4.393(dd, 1 H,J=8.8,10.7 Hz, H-2a) 4.719(dd, 1 H, J=8.3,9.8 Hz, H-2b) 5.152(d, 1 H, J
=8.3 Hz, H-1c) 5.257(d, 1 H, J=3.9 Hz, H-4b) 5.623(s, 1 H, PhCH ) 5.645(dd, 1 H, J=9.3,11.2 Hz,
H-3a) 5.742(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1a) 6.600-7.900(m, 27 H, aromatic) 化合物27の合成 O-(4,6-O- ベンジリデン-3-O- ベンジル-2- デオキシ-2
- フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-
(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)
-(1→4)-O-6-O- ベンジル-3-O- レブリノイル-2- デオ
キシ-2- フタルイミド-D- グルコピラノース 27 化合物 26(811 mg,0.596 mmol)をトルエン:アセトニト
リル:水 (2:2:1;60 ml)に溶解し、硝酸第二セリウムア
ンモニウム(3.3 g,5.957 mmol)を加え室温下、60分間激
しく撹拌した。反応混合物を酢酸エチルにて希釈し、
水、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄後、硫酸マグ
ネシウムにて乾燥し減圧下溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー( トルエン:酢酸エチ
ル=1:1.5)にて精製し、Glcの1位MPを脱保護し化
合物27 (577 mg,77 %)(不図示)を得た。
【0104】 Rf = 0.27 ( トルエン:酢酸エチル=1:1.5) C66H66N2O23 MW: 1255.202 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.627,1.880,2.092,2.103(s x4, 3 H x4, OAc x3,OLev)
2.300-2.600(m, 4 H,O-CH2CH2-)4.186(d, 1 H, J=8.3
Hz, H-1b) 4.687(dd, 1 H,J=8.3,9.7 Hz, H-2b) 5.139
(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1c) 5.240(d, 1 H, J=3.9 Hz, H
-4b) 5.627(s, 1H, PhCH ) 6.600-7.900(m, 23 H, arom
atic) 化合物28(本発明中間体)の合成 O-(4,6-O- ベンジリデン-3-O- ベンジル-2- デオキシ-2
- フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-
(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)
-(1→4)-O-6-O- ベンジル-3-O- レブリノイル-2- デオ
キシ-2- フタルイミド-D- グルコピラノシル フルオリ
ド 28 アルゴンガス雰囲気下、化合物 27(570 mg,0.454 mmol)
の1,2 −ジクロロエタン溶液 (15 ml)に氷冷下で、ジエ
チルアミノサルファートリフルオリド(650μl,4.92 mmo
l)を加え1 時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルにて
希釈し、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄後、硫酸
マグネシウムにて乾燥し溶媒を減圧下留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー( トルエン:酢酸
エチル=1:1.5)にて精製し、化合物 28 (528 mg,92 %)
を得た。
【0105】 Rf = 0.50 ( トルエン:酢酸エチル=1:1.5) C66H65F1N2O22 MW: 1257.19 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.635,1.880,2.093,2.106(s x4, 3 H x4, OAc x3,OLev)
2.300-2.600(m, 4 H, O-CH2CH2-)4.214(d, 1 H, J=8.3
Hz, H-1b) 5.144(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1c) 5.246(d,
1 H, J=3.4 Hz, H-4b)5.624(s, 1 H, PhCH ) 5.899(d,
0.5 H, J=7.8 Hz, H-1aβ) 6.035(d, 0.5 H, J=7.8 H
z, H-1aβ)6.800-7.900(m, 23 H, aromatic) 化合物29の合成 p-メトキシフェニル O-(4,6-O-ベンジリデン-3-O- ベン
ジル-2- デオキシ-2-フタルイミド- β-D- グルコピラ
ノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル-β-D- ガ
ラクトピラノシル)-(1→4)-O-(6-O-ベンジル-3-O- レブ
リノイル-2- デオキシ-2- フタルイミド- β-D- グルコ
ピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O-アセチル- β-D-
ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-6-O- ベンジル-3-O-
レブリノイル-2- デオキシ-2- フタルイミド- β-D- グ
ルコピラノシド 29 アルゴンガス雰囲気下、事前に乾燥したモレキュラーシ
ーブス4A(6.0 g) の入った反応容器にシルバートリフ
レート(297 mg,1.158 mmol) とハフノセンジクロリド(2
19 mg, 0.579 mmol)を加えた後に、氷冷下で化合物24
(486 mg,0.545 mmol)の1,2 −ジクロロエタン溶液(10 m
l) を加え25分間撹拌した。反応容器を-23 ℃に冷却
し、化合物28 (520 mg,0.414 mmol)の1,2 −ジクロロエ
タン溶液(10ml) を20分間で加えた後、4.5 時間撹拌し
た。反応液に酢酸エチルを加え希釈後、氷冷下で飽和重
曹水を加え20分間撹拌した。反応混合物をセライト濾過
した後に、濾液を酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水、飽
和食塩水にて順次洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し
溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー( トルエン:酢酸エチル=1:1.5)
にて精製を行い化合物 29(382 mg,43 % from化合物28)
を得た。 Rf = 0.32 (トルエン:酢酸エチル=1:1.5) C111H113N3O40 MW: 2129.04 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.634,1.672,1.877,1.892,2.025,2.052,2.086,2.098(s
x8, 3 H x8, OAc x6,OLev x2)2.300-2.600(m, 8 H, O-C
H2CH2- x2) 3.698(s, 3 H, OCH3) 4.196(d, 1 H,J=8.3
Hz, H-1b or d)4.288(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1d or b)
5.165(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1e) 5.193(d, 1 H, J=8.3
Hz, H-1c)5.274(d, 1 H, J=4.9 Hz, H-4b)5.286(d, 1
H, J=4.9 Hz, H-4d) 5.576(dd, 1 H, J=9.3,10.7 Hz, H
-3c)5.617(s, 1 H, PhCH ) 5.641(dd, 1 H, J=9.3,10.7
Hz, H-3a) 5.748(d, 1 H, J=8.8 Hz, H-1a)6.800-7.90
0(m, 36 H, aromatic) 化合物30の合成 O-(4,6-O- ベンジリデン-3-O- ベンジル-2- デオキシ-2
- フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-
(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)
-(1→4)-O-(6-O-ベンジル-3-O- レブリノイル-2- デオ
キシ-2- フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1→
3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノ
シル)-(1→4)-O-6-O- ベンジル-3-O- レブリノイル-2-
デオキシ-2- フタルイミド-D- グルコピラノース 30 化合物 29(364 mg,0.171 mmol)をトルエン:アセトニト
リル:水 (2:2:1;45 ml)に溶解し、硝酸第二セリウムア
ンモニウム(1.4 g,2.569 mmol)を加え室温下、80分間激
しく撹拌した。反応混合物を酢酸エチルにて希釈し、
水、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄後、硫酸マグ
ネシウムにて乾燥し減圧下溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー( トルエン:酢酸エチ
ル=1:2)にて精製し、化合物30(247 mg,71 %) を得た。
【0106】 Rf = 0.23 ( トルエン:酢酸エチル=1:2) C104H107N3O39 MW: 2022.92 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 2.300-2.600(m, 8 H, O-CH2CH2- x2) 4.128(d, 1 H, J=
8.3 Hz, H-1b or d)4.286(d, 1 H, J=7.8 Hz, H-1d or
b) 5.165(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1e or c)5.193(d, 1 H,
J=8.3 Hz, H-1c or e) 5.273(d, 2 H, J=3.9 Hz, H-4b
and d)5.576(dd,1 H, J=8.8,10.7 Hz, H-3c) 5.617(s,
1 H, PhCH )5.624(dd, 1 H, J=9.3,10.7Hz, H-3a) 6.8
00-7.900(m, 32 H, aromatic) 化合物31(本発明中間体)の合成 O-(4,6-O- ベンジリデン-3-O- ベンジル-2- デオキシ-2
- フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-
(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)
-(1→4)-O-(6-O-ベンジル-3-O- レブリノイル-2- デオ
キシ-2- フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1→
3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノ
シル)-(1→4)-O-6-O- ベンジル-3-O- レブリノイル-2-
デオキシ-2- フタルイミド-D- グルコピラノシル フル
オリド 31 アルゴンガス雰囲気下、化合物 30(241 mg,0.119 mmol)
の1,2 −ジクロロエタン溶液 (6 ml) に氷冷下で、ジエ
チルアミノサルファートリフルオリド(236μl,1.79 mmo
l)を加え1.5 時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルに
て希釈し、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄後、硫
酸マグネシウムにて乾燥し溶媒を減圧下留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( トルエン:酢
酸エチル=1:2)にて精製し、化合物 31 (234 mg,97 %)
を得た。 Rf = 0.36 (トルエン:酢酸エチル=1:2) C104H106F1N3O38 MW: 2024.91 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.644,1.672,1.871,1.876,2.024,2.045,2.085,2.098(s
x8, 3 H x8, OAc x6,OLev x2)2.200-2.600(m, 8 H, O-C
H2CH2- x2) 4.153(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1b or d)4.283
(d, 1 H, J=7.8 Hz, H-1d or b) 5.163(d, 1 H, J=7.8
Hz, H-1e or c)5.183(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1c or e)
5.275(broad s, 2 H, H-4b and d) 5.588(m, 2 H, H-3
a and c)5.617(s, 1 H, PhCH ) 5.904(d, 0.5 H, J=7.8
Hz, H-1aβ) 6.037(d, 0.5 H, J=8.3 Hz, H-1aβ)6.80
0-7.900(m, 32 H, aromatic) c.化合物dである化合物33の合成 化合物32の合成 ベンジル O-(4,6-O-ベンジリデン-3-O- ベンジル-2- デ
オキシ-2- フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1
→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラ
ノシル)-(1→4)-O-(6-O-ベンジル-3-O- レブリノイル-2
- デオキシ-2-フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)
-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル-β-D- ガラクトピ
ラノシル)-(1→4)-O-(6-O-ベンジル-3-O- レブリノイル
-2- デオキシ-2- フタルイミド- β-D- グルコピラノシ
ル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O-ベンジル- β-D- ガラク
トピラノシル)-(1→4)-O-(3,6-ジ-O- ベンジル-2- デオ
キシ-2- フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1→
3)-O-(2,4,6-トリ-O- ベンジル- β-D- ガラクトピラノ
シル)-(1→4)-O-3,6- ジ-O- ベンジル-2-O- ピバロイル
- β-D- グルコピラノシド 32 アルゴンガス雰囲気下、事前に乾燥したモレキュラーシ
ーブス4A(4.0 g) の入った反応容器にシルバートリフ
レート(83.5 mg,0.325 mmol)とハフノセンジクロリド(6
2 mg, 0.163 mmol) を加えた後に、氷冷下で化合物22
(313 mg,0.167 mmol)の1,2 −ジクロロエタン溶液(6 m
l)を加え25分間撹拌した。反応容器を-23℃に冷却し、
化合物31 (226 g,0.116 mmol) の1,2 −ジクロロエタン
溶液(6 ml)を20分間で加えた後、4 時間撹拌した。反応
液に酢酸エチルを加え希釈後、氷冷下で飽和重曹水を加
え20分間撹拌した。反応混合物をセライト濾過した後
に、濾液を酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水、飽和食塩
水にて順次洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し溶媒を
減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー( トルエン:酢酸エチル=1:2)にて精製
を行い化合物 32(327 mg,73 % from化合物31) を得た。 Rf = 0.48 (トルエン:酢酸エチル=1:1.5) C218H224N4O61 MW: 3876.00 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.072(s, 9 H, OPiv)1.653,1.668,1.848,1.882,1.963,
2.051,2.085,2.098(s x8,3 H x8, OAc x6,OLev x2)2.20
0-2.600(m, 8 H, O-CH2CH2- x2) 4.993(dd, 1 H,J=8.3,
9.3 Hz, H-2a)5.163(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1c or e or
g or i) 5.189(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1c or e or g or
i)5.207(d, 1 H, J=6.4 Hz, H-1c or e or g or i) 5.2
72(broad d, 1 H, H-4f or h) 5.286(broad d, 1 H, H-4h or f) 5.530(d, 1 H, J=8.3
Hz, H-1c or e or g ori) 5.576(dd, 1 H, J=8.8,10.8 Hz,H-3e or g) 5.616(s, 1
H, PhCH ) 5.664(dd, 1 H, J=8.8,10.8 Hz,H-3g or e) 6.800-7.90
0(m, 91 H, aromatic) 化合物33(本発明中間体)の合成 ベンジル O-(4,6-O-ベンジリデン-3-O- ベンジル-2- デ
オキシ-2- フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1
→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラ
ノシル)-(1→4)-O-(6-O-ベンジル-2- デオキシ-2- フタ
ルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-
トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)
-O-(6-O-ベンジル-2- デオキシ-2- フタルイミド- β-D
- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- ベンジ
ル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-(3,6-ジ-O-
ベンジル-2- デオキシ-2- フタルイミド- β-D- グルコ
ピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- ベンジル- β-D
- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,6- ジ-O- ベンジル
-2-O- ピバロイル- β-D- グルコピラノシド 33アルゴ
ンガス雰囲気下、化合物32 (256.9 mg,0.0663 mmol) の
エタノール−トルエン(2.5:1,17.5 ml) 溶液に室温下、
ヒドラジン酢酸塩(97.6 mg,1.06 mmol)を加え室温にて4
5分間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去し残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢
酸エチル=1.7:1)にて精製し、化合物33 (239.4 mg,98
%) を得た。 Rf = 0.70 (トルエン:酢酸エチル=1:1) C208H212N4O57 MW: 3679.80 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.071(s, 9 H, OPiv)1.662,1.668,1.770,1.837,2.070,
2.109(s x6, 3 H x6, OAcx6)5.134(d, 1 H, J=8.3 Hz,
H-1c or e or g or i) 5.205(d, 2 H, J=8.3 Hz,H-1c o
r e or g or i) 5.282(broad d, 2 H, H-4f and h) 5.433(d, 1 H, J=8.
3 Hz, H-1c or e or g or i) 5.607(s, 1 H, PhCH ) 6.700-7.900(m, 91 H, aromati
c) 化合物34(本発明中間体)の合成 ベンジル O-(4,6-O-ベンジリデン-3-O- ベンジル-2- デ
オキシ-2- フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1
→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラ
ノシル)-(1→4)-O-[(2,3,4- トリ-O- ベンジル- α-L-
フコピラノシル)-(1→3)]-(6-O- ベンジル-2- デオキシ
-2- フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O
-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシ
ル)-(1→4)-O-[(2,3,4- トリ-O- ベンジル- α-L- フコ
ピラノシル)-(1→3)]-O-(6-O- ベンジル-2- デオキシ-2
- フタルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-
(2,4,6-トリ-O- ベンジル- β-D- ガラクトピラノシル)
-(1→4)-O-(3,6-ジ-O- ベンジル-2- デオキシ-2- フタ
ルイミド- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-
トリ-O- ベンジル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)
-O-3,6- ジ-O- ベンジル-2-O- ピバロイル- β-D- グル
コピラノシド 34 アルゴンガス雰囲気下、事前に乾燥したモレキュラーシ
ーブス4A(13 g)の入った反応容器に化合物33 (239.4
mg,.0.0651 mmol)と活性化単糖rである化合物7(294 m
g,0.634mmol) の1,2 −ジクロロエタンージエチルエー
テル溶液(1:2 ,22.5 ml)を加え2 時間撹拌した。反応容
器を氷冷し、メチルトリフレート(215μl,1.90 mmol)を
加え15分間撹拌した後、室温で一晩撹拌した。反応液に
酢酸エチルを加え希釈後、氷冷下で、トリエチルアミン
加え20分間撹拌した。反応混合物をセライト濾過した後
に、濾液を酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水、飽和食塩
水にて順次洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し溶媒を
減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー( トルエン:酢酸エチル=9:1-3:1)にて
精製を行い化合物 34(228.3 mg,78%) を得た。 Rf = 0.44 (トルエン:酢酸エチル=3:1) C262H268N4O65 MW: 4512.79 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 0.889(d, 3 H, J=6.4 Hz, H-6f or i) 0.927(d, 3 H, J
=6.8 Hz, H-6i or f)1.071(s, 9 H, OPiv) 1.712,1.732,1.860,1.864,1.882,2.024(s x6, 3 H x6,
OAc x6) 5.154(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1c or e or h or k) 5.188
(d, 2 H, J=8.3 Hz, H-1c or e or h or k) 5.264(d, 1 H, J=8.3 Hz, H-1c or e or h or k)5.288
(broad d, 2 H, J=3.4 Hz, H-4g and j) 5.618(s, 1 H, PhCH ) 6.700-7.800(m, 121 H, aromati
c) 100 MHz 13C-NMR (CDCl3) δ; C-1 x11 a
nd Ph-CH 97.135,97.245,98.141,98.452,99.385 x2,99.622,99.73
2,99.915,101.286,102.493,102.969 化合物35の合成 ベンジル O-(2-アセトアミド-4,6-O- ベンジリデン-3-O
- ベンジル-2- デオキシ- β-D- グルコピラノシル)-(1
→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラ
ノシル)-(1→4)-O-[(2,3,4- トリ-O- ベンジル- α-L-
フコピラノシル)-(1→3)]-(2- アセトアミド-6-O- ベン
ジル-2- デオキシ- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O
-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシ
ル)-(1→4)-O-[(2,3,4- トリ-O- ベンジル- α-L- フコ
ピラノシル)-(1→3)]-O-(2- アセトアミド-6-O- ベンジ
ル-2- デオキシ- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-
(2,4,6-トリ-O- ベンジル- β-D- ガラクトピラノシル)
-(1→4)-O-(2-アセトアミド-3,6- ジ-O- ベンジル-2-
デオキシ- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-
トリ-O- ベンジル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)
-O-3,6- ジ-O- ベンジル-2-O- ピバロイル- β-D- グル
コピラノシド 35 化合物 34(221 mg,0.0489 mmol)1- ブタノール溶液(80
ml) に、エチレンジアミン(30 ml) を加え98℃にて39時
間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去し、残渣に
トルエン、メタノールを加え減圧下溶媒を留去した。残
渣をピリジン(10 ml) に溶解しDMAP( 触媒量) と無
水酢酸(8 ml)を加え室温で4 日間撹拌した後、65℃にて
3 時間撹拌した。反応混合物の溶媒を留去し、トルエ
ン、エタノールにて共沸を行った。得られた残渣をセフ
ァデックスLH−20( クロロホルム:メタノール=1:1)
にて精製した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(トルエン:酢酸エチル=1:1-1:1.8 )にて精製
し、化合物35 (159 mg,78 %)を得た。 Rf =0.42 ( トルエン:酢酸エチル=1:2) C238H268N4O61 MW: 4160.55 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.115(s, 9 H, OPiv) 1.145(d, 3 H, J=6.4 Hz, H-6f o
r i) 1.183(d, 3 H, J=6.3 Hz, H-6i or f) 1.408,1.416,1.584,1.822,1.830,1.880,1.887,1.930,2.
010,2.039(s x10, 3 H x10, OAc x6, NHAc x4) 5.267(broad d, 1 H, J=3.4 Hz, H-4g or j) 5.313(bro
ad d, 1 H, J=2.9 Hz, H-4g or j) 5.569(s, 1 H, PhCH ) 7.000-7.600(m, 105 H, aromati
c) 100 MHz 13C-NMR (CDCl3) δ; C-1 x11 a
nd Ph-CH 97.300,97.867,98.982,99.531(x4),101.067(PhCH),101.
671,101.908,102.603,102.823 保護オリゴ糖bである化合物36(本発明中間体)の合
成 ベンジル O-(2-アセトアミド-3,6- ジ-O- ベンジル-2-
デオキシ- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-
トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)
-O-[(2,3,4- トリ-O- ベンジル- α-L- フコピラノシ
ル)-(1→3)]-(2-アセトアミド-6-O- ベンジル-2- デオ
キシ- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ
-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-
[(2,3,4- トリ-O- ベンジル- α-L- フコピラノシル)-
(1→3)]-O-(2- アセトアミド-6-O- ベンジル-2- デオキ
シ- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O
- ベンジル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-(2-
アセトアミド-3,6- ジ-O- ベンジル-2- デオキシ- β-D
- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- ベンジ
ル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,6- ジ-O-
ベンジル-2-O- ピバロイル- β-D- グルコピラノシド
36 化合物35 (222 mg,0.0533 mmol) の1,2 −ジクロロエタ
ン溶液(10ml)に氷冷下でトリエチルシラン(499μl, 3.1
27 mmol)を加えた後に、トリフルオロ酢酸(241μl, 3.1
27 mmol)を1 時間でゆっくりと滴下した後に同温にて1.
5 時間撹拌した。反応が収束してない為さらにトリエチ
ルシラン(499μl, 3.127 mmol)を加えた後に、トリフル
オロ酢酸(241μl, 3.127 mmol)を1 時間でゆっくりと滴
下し1 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え希釈
後、氷冷下で飽和重曹水を加え中和した。更に酢酸エチ
ルで希釈し、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄後、
硫酸マグネシウムにて乾燥し溶媒を減圧下留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( ト
ルエン:酢酸エチル=1:2.2)にて精製を行い化合物 36
(128 mg,57 % ) を得た。 Rf = 0.28 (トルエン:酢酸エチル=1:2) C238H270N4O61 MW: 4162.57 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.114(s, 9 H, OPiv) 1.145(d, 3 H, J=6.4 Hz, H-6f o
r i) 1.174(d, 3 H, J=6.3 Hz, H-6i or f) 1.401,1.413,1.570,1.805,1.864,1.880,1.887,1.920,2.
013,2.024(s x10, 3 H x10, OAc x6, NHAc x4) 5.309(broad d, 1 H, J=3.4 Hz, H-4g or j) 5.424(bro
ad d, 1 H, J=2.9 Hz, H-4g or j) 7.000-7.500(m, 105 H, aromatic) 〔化合物1の合成〕 本発明中間体のシアル酸含有オリゴ糖である化合物37
の合成 ベンジル O-[メチル (5-アセトアミド-4,7,8,9- テトラ
-O- アセチル-3,5- ジデオキシ-D- グリセロ- α-D- ガ
ラクト-2- ノンウロピラノシル) オネート]-(2→3)-O-
(2,4-ジ-O- アセチル-6-O- ベンジル- β-D- ガラクト
ピラノシル)-(1→4)-O-(2-アセトアミド-3,6- ジ-O- ベ
ンジル-2- デオキシ- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)
-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシ
ル)-(1→4)-O-[(2,3,4- トリ-O- ベンジル- α-L- フコ
ピラノシル)-(1→3)]-(2- アセトアミド-6-O- ベンジル
-2- デオキシ- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,
4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1
→4)-O-[(2,3,4- トリ-O- ベンジル- α-L- フコピラノ
シル)-(1→3)]-O-(2- アセトアミド-6-O- ベンジル-2-
デオキシ- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-
トリ-O- ベンジル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)
-O-(2-アセトアミド-3,6- ジ-O- ベンジル-2-デオキシ-
β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O-
ベンジル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,6-
ジ-O- ベンジル-2-O- ピバロイル- β-D- グルコピラノ
シド 37 アルゴンガス雰囲気下、事前に乾燥したモレキュラーシ
ーブス4A(6.0 g) の入った反応容器にシルバートリフ
レート(944 mg,3.676 mmol) 、ハフノセンジクロリド(6
97 mg, 1.838 mmol)、1,2 −ジクロロエタン(5 ml)を加
え-23 ℃ にて45分間撹拌した後に、同温で化合物13
(305 mg,0.368 mmol)と化合物36(135 mg,0.0272 mmol)
の1,2 −ジクロロエタン溶液(5 ml)を加え2 時間撹拌し
た。反応液に酢酸エチルを加え希釈後、氷冷下で飽和重
曹水を加え20分間撹拌した。反応混合物をセライト濾過
した後に、濾液を酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水、飽
和食塩水にて順次洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し
溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をバイオビーズS
−X1 (排除限界10000 ;トルエン)にて精製し、得ら
れた13糖画分(92 mg) をさらに薄層クロマトグラフィー
(T.L.C.)(トルエン:アセトン=6:4)にて精製
を行い化合物 37(88 mg, 55 % ) を得た。 Rf = 0.32 (トルエン:酢酸エチル=1:1.5) C275H317N5O80 MW: 4972.32 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.114(s, 9 H, OPiv) 1.144(d, 3 H, J=6.4 Hz, H-6f o
r i) 1.192(d, 3 H, J=6.8 Hz, H-6i or f) 1.408,1.414,1.587,1.838,1.852(x2),1.897,1.904,1.90
8,1.931,2.010,2.025(x3),2.056,2.148,2.231(s x14, 3
H x17, OAc x12, NHAc x5) 2.589(dd, 1 H, J=4.9,12.
7 Hz, H-3m eq) 3.840(s, 3 H, COOCH3) 7.000-7.500(m, 110 H, aromat
ic) 化合物38(本発明中間体)の合成 アセチル O-[メチル (5-アセトアミド-4,7,8,9- テトラ
-O- アセチル-3,5- ジデオキシ-D- グリセロ- α-D- ガ
ラクト-2- ノンウロピラノシル) オネート]-(2→3)-O-
(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)
-(1→4)-O-(2-アセトアミド-3,6- ジ-O- アセチル-2-
デオキシ- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-
トリ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)
-O-[(2,3,4- トリ-O- アセチル- α-L- フコピラノシ
ル)-(1→3)]-(2- アセトアミド-6-O-アセチル-2- デオ
キシ- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ
-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-
[(2,3,4- トリ-O- アセチル- α-L- フコピラノシル)-
(1→3)]-O-(2- アセトアミド-6-O- アセチル-2- デオキ
シ- β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O
- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-(2-
アセトアミド-3,6- ジ-O- アセチル-2- デオキシ-β-D-
グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチ
ル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,6- ジ-O-
アセチル-2-O- ピバロイル-D- グルコピラノシド 38 化合物 37(88 mg,17.36 μmol)のメタノールー酢酸エチ
ルー水 (10:5:1, 16 ml)溶液に、20% 水酸化パラジウム
炭素(96 mg) を加え、反応系内を水素で置換し室温で42
時間撹拌した。反応混合物をセライト濾過し、残渣をク
ロロホルムーメタノールー水にて洗浄後濾液と洗浄液を
併せて減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をピリジン
(8 ml)に溶解しDMAP( 触媒量) と無水酢酸(6 ml)を
加え室温で4 日間撹拌した後、65℃にて3 時間撹拌し
た。反応混合物の溶媒を留去し、トルエン、エタノール
にて共沸を行った。得られた残渣をセファデックスLH
−20( クロロホルム:メタノール=1:1)にて精製した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:メタノール=14:1-10:1 )にて精製し、化合物38
(69 mg,99 %) を得た。 Rf = 0.45 (クロロホルム:メタノール=10:1) C165H229N5O102 MW: 3914.52 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.120(s, 4.5 H, OPiv) 1.133(s, 4.5 H, OPiv) 1.151
(d, 3 H, J=6.4 Hz, H-6for i) 1.167(d, 3 H, J=6.8 Hz, H-6i or f) 1.676(t, 1 H, J
=12.7 Hz, H-3m ax) 2.592(dd, 1 H, J=4.4,12.7 Hz, H-3m eq) 3.858(s, 3
H, COOCH3) 5.696(d, 0.5 H, J=8.3 Hz, H-1a β) 6.288(d, 0.5 H, J=3.4 Hz, H-1aα) 化合物39(本発明中間体)の合成 O-[ メチル (5-アセトアミド-4,7,8,9- テトラ-O- アセ
チル-3,5- ジデオキシ-D- グリセロ- α-D- ガラクト-2
- ノンウロピラノシル) オネート]-(2→3)-O-(2,4,6-ト
リ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O
-(2-アセトアミド-3,6- ジ-O- アセチル-2- デオキシ-
β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- ア
セチル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-[(2,3,4
- トリ-O- アセチル- α-L- フコピラノシル)-(1→3)]-
(2- アセトアミド-6-O- アセチル-2- デオキシ- β-D-
グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル
-β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-[(2,3,4- トリ-
O- アセチル- α-L- フコピラノシル)-(1→3)]-O-(2-
アセトアミド-6-O- アセチル-2- デオキシ- β-D-グル
コピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β
-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-(2-アセトアミド-
3,6- ジ-O- アセチル-2- デオキシ- β-D- グルコピラ
ノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガ
ラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,6- ジ-O- アセチル-2-O
- ピバロイル-D- グルコピラノース 39化合物 38(70 m
g,17.70 μmol)のテトラヒドロフラン溶液(6 ml)に、ピ
ペリジン酢酸(101 mg, 0.698 mmol)を加え、52℃にて5
時間撹拌した。反応混合物の溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタ
ノール=15:1)にて精製し、化合物39(63 mg,91 %)を得
た。 Rf = 0.23 (クロロホルム:メタノール=10:1) C163H227N5O101 MW: 3914.52 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 2.594(dd, 1 H, J=4.4,12.2 Hz, H-3m eq) 3.858(s, 3
H, COOCH3) 化合物40(本発明中間体)の合成 O-[メチル (5-アセトアミド-4,7,8,9- テトラ-O- アセ
チル-3,5- ジデオキシ-D- グリセロ- α-D- ガラクト-2
- ノンウロピラノシル) オネート]-(2→3)-O-(2,4,6-ト
リ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O
-(2-アセトアミド-3,6- ジ-O- アセチル-2- デオキシ-
β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- ア
セチル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-[(2,3,4
- トリ-O- アセチル- α-L- フコピラノシル)-(1→3)]-
(2- アセトアミド-6-O- アセチル-2- デオキシ- β-D-
グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル
-β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-[(2,3,4- トリ-
O- アセチル- α-L- フコピラノシル)-(1→3)]-O-(2-
アセトアミド-6-O- アセチル-2- デオキシ- β-D-グル
コピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β
-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-(2-アセトアミド-
3,6- ジ-O- アセチル-2- デオキシ- β-D- グルコピラ
ノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガ
ラクトピラノシル)-(1→4)-O-3,6- ジ-O- アセチル-2-O
- ピバロイル-D- グルコピラノシル フルオリド 40 アルゴンガス雰囲気下、化合物 39(61 mg,15.75 μmol)
の1,2 −ジクロロエタン溶液 (3 ml) に氷冷下で、ジエ
チルアミノサルファートリフルオリド(21 μl,157μmo
l)を加え1.5 時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルに
て希釈し、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄後、硫
酸マグネシウムにて乾燥し溶媒を減圧下留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( クロロホル
ム:メタノール=12:1-10:1)にて精製し、化合物 40
(41 mg,67 %) を得た。 Rf = 0.38 (クロロホルム:メタノール=10:1) C163H226N5O100F1 MW: 3874.47 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 1.186(s, 3 H, OPiv) 1.190(s, 6 H, OPiv) 2.592(dd,
1 H, J=4.4,12.2 Hz, H-3m eq) 3.858(s, 3 H, COOCH3) 5.717(d, 0.2 H, J=2.4 Hz, H-
1aα)化合物42(本発明中間体)の合成 O-[ メチル(5- アセトアミド-4,7,8,9- テトラ-O- アセ
チル-3,5- ジデオキシ-D- グリセロ- α-D- ガラクト-2
- ノンウロピラノシル) オネート]-(2→3)-O-(2,4,6-ト
リ-O- アセチル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O
-(2-アセトアミド-3,6- ジ-O- アセチル-2- デオキシ-
β-D- グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- ア
セチル- β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-[(2,3,4
- トリ-O- アセチル- α-L- フコピラノシル)-(1→3)]-
(2- アセトアミド-6-O- アセチル-2- デオキシ- β-D-
グルコピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル
-β-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-[(2,3,4- トリ-
O- アセチル- α-L- フコピラノシル)-(1→3)]-O-(2-
アセトアミド-6-O- アセチル-2- デオキシ- β-D-グル
コピラノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β
-D- ガラクトピラノシル)-(1→4)-O-(2-アセトアミド-
3,6- ジ-O- アセチル-2- デオキシ- β-D- グルコピラ
ノシル)-(1→3)-O-(2,4,6-トリ-O- アセチル- β-D- ガ
ラクトピラノシル)-(1→4)-O-(3,6-ジ-O- アセチル-2-O
- ピバロイル- β-D- グルコピラノシル)-(1→1)-3-O-
ベンゾイル-2-N- テトラコサノイル-(2S,3R,4E)-スフィ
ンゲニン42 アルゴンガス雰囲気下、事前に乾燥したモレキュラーシ
ーブス4A(6.0 g) の入った反応容器にシルバートリフ
レート(137 mg, 533μmol)、ハフノセンジクロリド(101
mg, 266μmol)クロロホルム(3.5 ml)を加え0 ℃ にて
45分間撹拌した後に、-23 ℃に冷却して化合物40 (22 m
g,5.678 μmol)と化合物41(80 mg, 0.119 mmol) のクロ
ロホルム溶液(5 ml)を加え1時間撹拌した後に室温で22
時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え希釈後、氷冷
下で飽和重曹水を加え20分間撹拌した。反応混合物をセ
ライト濾過した後に、濾液を酢酸エチルで希釈し、飽和
重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄後、硫酸マグネシウム
にて乾燥し溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をセフ
ァデックスLH−20( クロロホルム:メタノール=1:1)
にて精製した。得られた糖鎖画分をさらにT.L.C.,(トル
エン:アセトン=1:2)にて精製を行い化合物 42(2.8 m
g, 11 % )を得た。 Rf = 0.39 (トルエン:アセトン=1:2) C206H300N6O104 MW: 4524.50 400 MHz 1H-NMR (CDCl3) δ; 0.879(t, 3 H, CH2CH3) 1.142(s, 9 H, OPiv) 2.591(d
d, 1 H, J=4.4,12.7 Hz,H-3m eq) 3.858(s, 3 H, COOCH3) 5.745(d, 1 H, J=9.8 Hz, Cer)
5.869(dt, 1 H, J=6.8,15.1 Hz, H-5Cer) O-[ ソジウム(5- アセトアミド-3,5- ジデオキシ-D- グ
リセロ- α-D- ガラクト-2- ノンウロピラノシル) オネ
ート]-(2→3)-O- β-D- ガラクトピラノシル-(1 →4)-O
-2- アセトアミド-2- デオキシ- β-D- グルコピラノシ
ル-(1 →3)-O-β-D- ガラクトピラノシル-(1 →4)-O-
(α-L- フコピラノシル)-(1→3)-2- アセトアミド-2-
デオキシ- β-D- グルコピラノシル-(1 →3)-O- β-D-
ガラクトピラノシル-(1 →4)-O-(α-L- フコピラノシ
ル)-(1→3)-O-2- アセトアミド-2- デオキシ- β-D- グ
ルコピラノシル-(1 →3)-O- β-D- ガラクトピラノシル
-(1 →4)-O-2- アセトアミド-2- デオキシ- β-D- グル
コピラノシル-(1 →3)-O- β-D- ガラクトピラノシル-
(1 →4)-O- β-D- グルコピラノシル-(1 →1)-2-N- テ
トラコサノイル-(2S,3R,4E)-スフィンゲニン 1 化合物 42(2.8 mg, 0.619 μmol)のメタノールーテトラ
ヒドロフラン (1 ml、1:1)溶液にナトリウムメトキシド
(4 mg, 74 μmol)を加えアルゴンガス雰囲気下66℃で15
時間撹拌した。反応混合物に水(0.5 ml)を加えて20分間
撹拌後、反応液を減圧下溶媒留去した。得られた残渣を
セファデックスLH−20( クロロホルム:メタノールー
水=5:5:1)にて精製し化合物1 (1.1 mg,60 %) を得た。 Rf = 0.30 (クロロホルム:メタノールー水=6:4:1) C127H219N6O69Na1 MW: 2957.05 400 MHz 1H-NMR (DMSO-d6-D2O, 60 ℃) δ; 0.848(t, 6 H, J=6.4 Hz, CH2CH3 x2) 1.022(d, 3 H,
J=6.4 Hz, H-6f or i) 1.029(d, 3 H, J=6.4 Hz, H-6i or f) 1.815,1.830(x
2),1.844,1.893(s x4, 3 Hx5, NAc) 2.768(dd, 1 H, J=4.9,12.2 Hz, H-3m eq) 4.173(d, 1
H, J=7.8 Hz, H-1a) 4.250(d, 1 H, J=7.8 Hz, H-1b) 4.275(d, 1 H, J=7.3 Hz, H-1d or g or j or l) 4.285
(d, 1 H, J=7.4 Hz, H-1d or g or j or l) 4.351(m, 1 H, H-1d or g or j or l) 4.467(d, 1 H,
J=7.3 Hz, H-1d or g orj or l) 4.531(m, 1 H, H-5f or i) 4.602(m, 1 H, H-5f or i)
4.672(d, 2 H, J=8.3 Hz, H-1c or e or h or k x2) 4.734(d, 1 H, J=7.8 Hz, H-1c or e or h or k) 4.768
(d, 1 H, J=7.8 Hz, H-1c or e or h or k) 4.891(d, 2 H, J=3.9 Hz, H-1f and i) 5.370(dd, 1 H,
J=6.8,15.1 Hz, H-4Cer) 5.558(dt, 1 H, J=6.8,15.1 Hz, H-5Cer)
【0107】
【化35】
【0108】
【化36】
【0109】
【化37】
【0110】
【化38】
【0111】
【化39】
【0112】
【化40】
【0113】
【化41】
【0114】
【化42】
【0115】
【発明の効果】本発明は、抗炎症剤としても期待されて
いるミエロローリンの人工合成法を提供し、これにより
ミエロローリンの工業的大量生産が可能となる。また、
本発明はそのために必要な合成中間体をも提供するもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C057 BB02 BB03 BB04 BB05 CC02 CC03 EE02 JJ03 JJ05 JJ23 LL03 4C090 AA02 AA05 BA77 BB62 BB65 BB92 DA09 DA10 DA23

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)と(b)とをグリコシド結合
    反応に付して、(a)のガラクトース残基と(b)の非
    還元末端のN−アセチルグルコサミン残基をグリコシド
    結合させる工程を少なくとも含む、保護基で保護されて
    いてもよい下記式(C)で示されるシアル酸含有オリゴ
    糖の製造方法。 (a):下記式(A)で示される二糖A中の、グリコシ
    ド結合反応に関与しない官能基が保護基で保護され、か
    つガラクトース残基中のグリコシド結合反応に関与する
    ヒドロキシル基が脱離基で置換された活性化二糖a。 (b):下記一般式(D)で示されるオリゴ糖D中の、
    1または2以上の構成単糖の二級ヒドロキシル基に単糖
    残基Rがグリコシド結合した下記一般式(B)で示され
    るオリゴ糖Bにおいて、グリコシド結合反応に関与しな
    い官能基が保護基で保護された保護オリゴ糖b。 【化1】 (式中、NeuAcはN−アセチルノイラミン酸残基
    を、Galはガラクトース残基を、GlcNAcはN−
    アセチルグルコサミン残基を、Xは水素原子又はグルコ
    ース残基を、−はグリコシド結合を、−Rは単糖残基R
    が1または2以上の構成単糖の二級ヒドロキシル基にグ
    リコシド結合していることをそれぞれ示す。mは1〜6
    の整数を示す。)
  2. 【請求項2】 さらに前記保護オリゴ糖bの製造工程と
    して下記工程を含むことを特徴とする、請求項1記載の
    シアル酸含有オリゴ糖の製造方法。 工程1:下記一般式(D)で示されるオリゴ糖D中の、
    単糖残基Rをグリコシド結合させる二級ヒドロキシル基
    以外の官能基が保護基で保護された化合物dを製造する
    工程。 工程2:前記単糖残基R中の、化合物dにグリコシド結
    合させるヒドロキシル基以外の官能基が保護基で保護さ
    れ、かつ化合物dにグリコシド結合させるヒドロキシル
    基が脱離基で置換された活性化単糖rを、化合物dにグ
    リコシド結合させる工程を経て前記保護オリゴ糖bを製
    造する工程。 (GlcNAc−Gal)m−X ・・・(D) (式中、各記号の意味は請求項1と同義である)
  3. 【請求項3】 前記化合物dの非還元末端のGlcNA
    cが環状アセタール化されており、上記活性化単糖rを
    化合物dにグリコシド結合させる工程の後に、該環状ア
    セタールを還元的に開裂する工程を含むことを特徴とす
    る請求項2記載のシアル酸含有オリゴ糖の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記活性化二糖aのガラクトース残基と
    前記保護オリゴ糖bの非還元末端のN−アセチルグルコ
    サミン残基をグリコシド結合させる工程の後に、以下の
    工程を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項記載のシアル酸含有オリゴ糖の製造方法。 工程1:前記活性化二糖aと前記保護オリゴ糖bがグリ
    コシド結合した化合物において、当該化合物の還元末端
    糖中のグリコシド結合反応に関与する基を脱離基で置換
    する工程。 工程2:工程1で得られた化合物に、セラミドをグリコ
    シド結合させる工程。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のシアル酸含有オリゴ糖が
    保護基で保護されている場合において、当該シアル酸含
    有オリゴ糖中の保護基で保護された官能基を全て脱保護
    することによって、保護基で保護されていないシアル酸
    含有オリゴ糖を取得する工程をさらに含む、請求項1〜
    4のいずれか1項記載のシアル酸含有オリゴ糖の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記単糖残基Rがグリコシド結合してい
    る構成単糖が、GlcNAcであることを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれか1項記載のシアル酸含有オリゴ
    糖の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記単糖残基Rが、フコース残基である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のシ
    アル酸含有オリゴ糖の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記式(B)〜(D)で示される化合物
    が、それぞれ下記式(E)〜(G)で示されることを特
    徴とする、請求項1〜7のいずれか1項記載のシアル酸
    含有オリゴ糖の製造方法。 【化2】 (式中、Fucはフコース残基を示し、他の各記号の意
    味は前記と同義である)
  9. 【請求項9】 下記工程を含むことを特徴とする、請求
    項8記載のシアル酸含有オリゴ糖の製造方法。 工程A:式(g1)で示される化合物中のヒドロキシル
    基に、式raで示される化合物をグリコシド結合させ、
    式(e)で示される化合物を得る工程。 工程B:式(e)で示される化合物中のNR5をアセチ
    ルアミノに変換し、4位と5位が単一の保護基で同時に
    保護された非還元末端のGlcNAcの当該保護基を還
    元的に開裂して式(g2)で示される化合物を得る工
    程。 工程C:式(g2)で示される化合物の非還元末端のG
    lcNAcに、式(a1)で示される化合物をグリコシ
    ド結合させ、式(f1)で示される化合物を得る工程。 工程D:式(f1)で示される化合物中の保護基R2
    保護基R1に置換し、還元末端のグルコース残基の1位
    のOR2をフッ素原子に置換することにより、式(f
    2)で示される化合物を得る工程。 工程E:式(f2)で示される化合物と式xで示される
    化合物をグリコシド結合し、式(f3)で示される化合
    物を得る工程。 工程F:式(f3)で示される化合物を脱保護すること
    により、式1で示されるシアル酸含有オリゴ糖を得る工
    程。 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 (式中、Meはメチル基、Acはアセチル基を示し、R
    1、R2、R3、R4、R5、R6 およびR7 は互いに同一
    でも異なっていてもよい保護基を示す。)
  10. 【請求項10】 前記R1、R2、R3、R4、R5、R6
    およびR7 が、それぞれアセチル基、ベンジル基、メチ
    ル基、フェニル基、フタロイル基、ピバロイル基および
    ベンゾイル基である請求項9記載のシアル酸含有オリゴ
    糖の製造方法。
  11. 【請求項11】 式(f3)で示される化合物を脱保護
    する工程からなる、式1で示されるシアル酸含有オリゴ
    糖の製造方法。 【化7】
  12. 【請求項12】 式6で示される化合物。 【化8】 (式中、Bnはベンジル基、MPはパラメトキシフェニ
    ル基、Phthはフタロイル基、Levはレブリノイル
    基を示す。)
  13. 【請求項13】 式24で示される化合物。 【化9】 (式中、Acはアセチル基を示し、他の記号は前記と同
    義である。)
  14. 【請求項14】 式28で示される化合物。 【化10】 (式中、Phはフェニル基を示し、他の記号は前記と同
    義である。)
  15. 【請求項15】 式31で示される化合物。 【化11】 (式中、記号は前記と同義である。)
  16. 【請求項16】 請求項9記載の式(g1)で示される
    化合物。(式中、記号は前記と同義である。)
  17. 【請求項17】 式(g1)中、R1がアセチル基、R2
    がベンジル基、R4がフェニル基、R5がフタロイル基、
    6 がピバロイル基である、請求項16記載の化合物。
  18. 【請求項18】 請求項9記載の式(e)で示される化
    合物。(式中、記号は前記と同義である。)
  19. 【請求項19】 式(e)中、R1がアセチル基、R2
    ベンジル基、R4がフェニル基、R5がフタロイル基、R
    6 がピバロイル基である、請求項18記載の化合物。
  20. 【請求項20】 請求項9記載の式(g2)で示される
    化合物。(式中、記号は前記と同義である。)
  21. 【請求項21】 式(g2)中、R1がアセチル基、R2
    がベンジル基、R6がピバロイル基である、請求項20
    記載の化合物。
  22. 【請求項22】 請求項9記載の式(f1)で示される
    化合物。(式中、記号は前記と同義である。)
  23. 【請求項23】 式(f1)中、R1がアセチル基、R2
    がベンジル基、R3がメチル基、R6 がピバロイル基で
    ある、請求項22記載の化合物。
  24. 【請求項24】 請求項9記載の式(f2)で示される
    化合物。(式中、記号は前記と同義である。)
  25. 【請求項25】 式(f2)中、R1がアセチル基、R3
    がメチル基、R6 がピバロイル基である、請求項24記
    載の化合物。
  26. 【請求項26】 請求項9記載の式(f3)で示される
    化合物。(式中、記号は前記と同義である。)
  27. 【請求項27】 式(f3)中、R1がアセチル基、R3
    がメチル基、R6 がピバロイル基、R7 がベンゾイル基
    である、請求項26記載の化合物。
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