JP2000168506A - ワイパブレード交換用アダプタ - Google Patents

ワイパブレード交換用アダプタ

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JP2000168506A
JP2000168506A JP10345566A JP34556698A JP2000168506A JP 2000168506 A JP2000168506 A JP 2000168506A JP 10345566 A JP10345566 A JP 10345566A JP 34556698 A JP34556698 A JP 34556698A JP 2000168506 A JP2000168506 A JP 2000168506A
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arm
adapter body
blade
wiper blade
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JP10345566A
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English (en)
Inventor
Shigehiro Nakajo
繁広 中条
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレードの交換が特別な工具を使用すること
なく容易に実行できると共に、アダプタ本体及びその周
囲に雪や水滴が付着するのが良好に抑制できるワイパブ
レード交換用アダプタの提供。 【解決手段】 (B)の状態から、アーム3の突起3a
を嵌合孔21に嵌合させつつそのアーム3をアダプタ本
体1に押し込んでいくと、バネ部材20はアーム3と一
体に(A)の位置まで挿入され、アーム3はバネ部材2
0と共にアダプタ本体10に固定される。これに前後し
て、レバー装着部11にプライマリレバーのヒンジを圧
入すれば、アーム3にブレードを揺動自在に接続するこ
とができる。また、アダプタ本体10の前方側端面10
bは凸状に湾曲していると共にその表面が鏡面仕上げさ
れているので、その前方側端面10bには雪や水滴が極
めて付着し難く凍結してブレードの揺動を阻害すること
もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスを払拭する
ブレードとそのブレードをガラスに沿って揺動させるア
ームとを接続するワイパブレード交換用アダプタに関
し、詳しくはそのブレードを交換可能に接続するワイパ
ブレード交換用アダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のワイパ装置では、ブレードラバー
等を介してガラスを払拭するブレードと、ワイパモータ
等によって駆動され、そのブレードをガラスに沿って揺
動させるアームとを接続するため、種々の形態のアダプ
タが採用されている。ここで、車両のフロントガラス等
にはいわゆる曲面ガラスが使用されるのが一般的で、ブ
レードにはそのガラスの曲面に沿って移動することが要
請される。また、ブレードには使用者の嗜好や破損に応
じて交換することが要請される。このため、上記アダプ
タとしては、ブレードをアームに対して揺動自在に接続
すると共に、ブレードの交換が特別な工具を使用するこ
となく実行できるものが望ましい。
【0003】これらの要請を満たすアダプタとして、例
えば実公昭63−32777号公報等では、ガラスを払
拭するブレードに揺動自在に接続されると共にアームが
挿入される挿入孔を有するアダプタ本体と、上記挿入孔
にアームと共に挿入され、そのアームをアダプタ本体に
固定するバネ部材と、を有するものが提案されている。
この種のアダプタでは、アダプタ本体はブレードに揺動
自在に接続され、そのアダプタ本体には、アームがバネ
部材と共に挿入孔に挿入されることによって固定され
る。こうすることによってブレードはアームに揺動自在
に接続される。また、アームはバネ部材によってアダプ
タに固定されているので、バネ部材を所定の形状に変形
させることによってその固定を解除し、アームを挿入孔
から容易に抜き取ってブレードを交換することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のア
ダプタは、ネジ止め等によってブレードをアームに揺動
自在に固定する従来のものに比べて、アダプタ本体が大
型化する傾向がある。このため、この種のアダプタを寒
冷地等で使用した場合、次のような課題が発生する。す
なわち、アダプタ本体及びその周囲に雪や水滴が付着し
易く、そのまま凍結してブレードが揺動不能となる可能
性がある。
【0005】そこで、本発明は、ブレードの交換が特別
な工具を使用することなく容易に実行できると共に、ア
ダプタ本体及びその周囲に雪や水滴が付着するのが良好
に抑制できるワイパブレード交換用アダプタの提供を目
的としてなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達するためになされた請求項1記載の発明は、ガラス
を払拭するブレードに揺動自在に接続されると共に、ア
ームが挿入される挿入孔を有するアダプタ本体と、上記
挿入孔にアームと共に挿入され、そのアームを上記アダ
プタ本体に固定するバネ部材と、を有するワイパブレー
ド交換用アダプタであって、上記アダプタ本体のガラス
と反対側端面の表面を鏡面仕上げしたことを特徴とす
る。
【0007】本発明では、アダプタ本体がブレードに揺
動自在に接続され、そのアダプタ本体の挿入孔にアーム
をバネ部材と共に挿入することによってそのアームをア
ダプタ本体に固定することができる。このため、前述の
ように、ブレードをアームに対して揺動自在に接続する
と共に、ブレードの交換を特別な工具を使用することな
く容易に実行することができる。
【0008】また、アダプタ本体は、ガラスと反対側端
面の表面が鏡面仕上げされている。このため、アダプタ
本体の上記端面には雪や水滴が極めて付着し難く、凍結
してブレードの揺動を阻害することもない。従って、本
発明のワイパブレード交換用アダプタを使用すれば、ブ
レードの交換を特別な工具を使用することなく容易に実
行することができると共に、アダプタ本体及びその周囲
に雪や水滴が付着するのを良好に抑制することができ
る。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、上記アダプタ本体のガラスと反対側端面を凸
状に湾曲させたことを特徴とする。本発明では、アダプ
タ本体のガラスと反対側端面が凸状に湾曲している。こ
のため、本発明を車両のフロントガラス用のワイパ装置
に利用した場合、凸状に湾曲した端面が風圧を受けて雪
や水滴は周囲にはじかれ、一層凍結が起こり難い。
【0010】従って、本発明では、請求項1記載の発明
の効果に加えて、車両のフロントガラス用のワイパ装置
に利用した場合にアダプタ本体及びその周囲に雪や水滴
が付着して凍結するのを一層良好に抑制することができ
るといった効果が生じる。請求項3記載の発明は、請求
項1または2記載の構成に加え、上記バネ部材のアーム
側端部に、ガラスと反対側に突出して上記バネ部材を上
記挿入孔から引き出し易くする突起が設けられ、該突起
のガラスと反対側端面を凸状に湾曲させると共に、その
表面を鏡面仕上げしたことを特徴とする。
【0011】本発明では、バネ部材のアーム側端部にガ
ラスと反対側に突出した突起が設けられているので、こ
の突起に指等をひっかけることによってバネ部材が挿入
孔から引き出し易くなる。このため、アームの着脱が一
層容易となる。また、その突起のガラスと反対側の端面
も、アダプタ本体の上記端面と同様に、凸状に湾曲する
と共に表面が鏡面仕上げされている。このため、その端
面にも雪や水滴が極めて付着し難く、凍結してブレード
の揺動を阻害することがない。
【0012】従って、本発明では、請求項1または2記
載の発明の効果に加えて、ブレードの交換を一層容易に
すると共に、アダプタ本体及びその周囲に雪や水滴が付
着するのを一層良好に抑制することができるといった効
果が生じる。なお、上記突起のガラスと反対側端面は、
凸状に湾曲させるか否かに関わらずその表面を鏡面仕上
げしただけでも雪や水滴の付着を一層良好に防止するこ
とができる。このような発明は本発明の上位概念である
が、請求項1または2記載の発明の一実施形態と考えら
れる。但し、本発明では、上記端面を凸状に湾曲させる
と共にその表面を鏡面仕上げしているので、車両のフロ
ントガラス用のワイパ装置に利用した場合に雪や水滴の
付着を更に一層良好に防止することができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の構成に加え、上記アダプタ本体の揺動方
向の端面をも鏡面仕上げしたことを特徴とする。本発明
を車両のフロントガラスまたはリアガラス用のワイパ装
置に利用した場合、アダプタ本体の揺動方向の端面は上
下方向に配設され、その上側の端面には雪や水滴が積も
る可能性がある。本発明では、この揺動方向の端面をも
鏡面仕上げしているので、その端面にも雪や水滴が付着
し難い。
【0014】従って、本発明では、請求項1〜3のいず
れかに記載の発明の効果に加えて、アダプタ本体及びそ
の周囲に雪や水滴が付着するのを一層良好に抑制して、
凍結を一層良好に防止することができるといった効果が
生じる。請求項5記載の発明は、ガラスを払拭するブレ
ードに揺動自在に接続されると共に、アームが挿入され
る挿入孔を有するアダプタ本体と、上記挿入孔にアーム
と共に挿入され、そのアームを上記アダプタ本体に固定
するバネ部材と、を有するワイパブレード交換用アダプ
タであって、上記アダプタ本体の揺動方向両端面を連通
する連通孔を設けたことを特徴とする。
【0015】本発明では、アダプタ本体がブレードに揺
動自在に接続され、そのアダプタ本体の挿入孔にアーム
をバネ部材と共に挿入することによってそのアームをア
ダプタ本体に固定することができる。このため、前述の
ように、ブレードをアームに対して揺動自在に接続する
と共に、ブレードの交換を特別な工具を使用することな
く容易に実行することができる。
【0016】また、本発明では、アダプタ本体の揺動方
向両端面が連通孔によって連通されているので、この端
面に付着した雪や水滴は連通孔を通って容易に他端面側
に流出し、排出される。このため、雪や水滴が上記端面
に付着して積もるのを抑制して、その凍結を防止するこ
とができる。
【0017】従って、本発明のワイパブレード交換用ア
ダプタを使用すれば、ブレードの交換を特別な工具を使
用することなく容易に実行することができると共に、ア
ダプタ本体及びその周囲に雪や水滴が付着するのを良好
に抑制することができる。特に、本発明を車両のフロン
トガラスまたはリアガラス用のワイパ装置に利用した場
合、アダプタ本体の揺動方向の端面は上下方向に配設さ
れ、その上側の端面には雪や水滴が積もる可能性があ
る。これに対して、本発明では、このように積もった雪
または水滴を連通孔を介して下方に流出させ、アダプタ
周囲から排出することができる。また、上記端面に雪が
積もった場合にも、車両の走行中にその雪が風を受けて
徐々に溶融し、連通孔を介して排出される。従って、こ
の場合、アダプタ本体及びその周囲に雪や水滴が付着す
るのを一層良好に抑制して、凍結を一層良好に防止する
ことができる。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項5記載の構
成に加え、上記連通孔が、上記ブレードの使用中の揺動
に応じて上記ブレードの端縁が移動する範囲内に設けら
れたことを特徴とする。アダプタ本体及びその周囲に雪
や水滴が付着して仮に凍結した場合、最も問題になるの
は、その凍結によってブレードの揺動が阻害されること
である。本発明では、ブレードの使用中の揺動に応じて
そのブレードの端縁が移動する範囲内に上記連通孔を設
けているので、万一凍結したときにブレードの揺動に影
響を及ぼす雪や水滴を、その凍結前に確実に排出するこ
とができる。
【0019】従って、本発明では、請求項5記載の発明
の効果に加えて、ブレードの揺動に影響を与える雪や水
滴を一層良好に排出し、その凍結によってブレードの揺
動が阻害されるのを一層良好に防止することができると
いった効果が生じる。請求項7記載の発明は、請求項5
または6記載の構成に加え、上記連通孔が、その連通方
向に沿った各部で同一の断面形状を有する滑らかな内壁
を有することを特徴とする。
【0020】連通孔が途中で他の中空部に連通したりし
て、その内壁の断面形状が変化していると、連通孔を介
して排出される雪や水がその部分で内壁に付着し、完全
に他の端面側へ排出されない可能性がある。本発明で
は、連通孔の内壁が、その連通方向に沿った各部で同一
の断面形状を有する滑らかな形状を有しているので、上
記雪や水滴を一層良好に排出することができる。
【0021】従って、本発明では、請求項5または6記
載の発明の効果に加えて、アダプタ本体及びその周囲に
雪や水滴が付着するのを一層良好に抑制して、凍結を一
層良好に防止することができるといった効果が生じる。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載
の構成に加え、上記アダプタ本体が、低温側の耐熱温度
が−30℃以下の合成樹脂によって成形されたことを特
徴とする。
【0022】アダプタ本体を構成する素材の低温側の耐
熱温度が−30℃以上であると、寒冷地での使用時に表
面にひび等が発生し、雪や水滴の流動性が阻害される。
これに対して、本発明では、低温側の耐熱温度が−30
℃以下の合成樹脂によってアダプタ本体を成形している
ので、鏡面仕上げした上記端面や連通孔における雪や水
滴の流動性を一層良好に確保することができる。
【0023】従って、本発明では、請求項1〜7のいず
れかに記載の発明の効果に加えて、アダプタ本体及びそ
の周囲に雪や水滴が付着するのを一層良好に抑制して、
凍結を一層良好に防止することができるといった効果が
生じる。請求項9記載の発明は、請求項8記載の構成に
加え、上記合成樹脂がポリプロピレンであることを特徴
とする。
【0024】請求項8の条件を満たす合成樹脂の内で
も、ポリプロピレンはその耐熱性,撥水性等において最
も優れており、雪や水滴の流動性を一層良好に確保する
ことができる。しかも、ポリプロピレンは、比較的安価
でその成形も容易である。従って、本発明では、請求項
8記載の発明の効果に加えて、アダプタ本体及びその周
囲に雪や水滴が付着するのを一層良好に抑制して凍結を
一層良好に防止すると共に、その製造コストを一層良好
に低減することができるといった効果が生じる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は本発明が適用されたワイパブレ
ード交換用アダプタ(以下、単にアダプタという)1の
構成を表す斜視図であり、図2はそのA−A線断面図で
ある。なお、本実施の形態のアダプタ1は、図3に示す
ように、図示しないワイパモータによって駆動されるア
ーム3にブレード5を接続するためのものである。ま
た、ブレード5としては、例えば、プライマリレバー7
及びセカンダリレバー8を介してブレードラバー9を支
持する周知のものが使用できる。この場合、アダプタ1
は、ブレード5のブレードラバー9が車両のフロントガ
ラス(曲面ガラス)に沿って揺動するように、ブレード
5のプライマリレバー7をアーム3に揺動自在に接続す
る。以下の説明では、アダプタ1をフロントガラス用の
ワイパ装置に利用することを想定し、各図における上側
を前方側、各図における手前側を上方側、等と称する。
【0026】図1及び図2に示すように、アダプタ1
は、レバー装着部11を介してブレード5に揺動自在に
接続されると共にアーム3が挿入される挿入孔13(図
2)を有するアダプタ本体10と、挿入孔13にアーム
3と共に挿入されてそのアーム3をアダプタ本体10に
固定するバネ部材20とで構成されている。また、アダ
プタ本体10及びバネ部材20は、いずれも低温側の耐
熱温度が−30℃以下のポリプロピレンによって成形さ
れ、バネ部材20の全体とアダプタ本体10のレバー装
着部11近傍とにはある程度の弾性が付与されている。
【0027】アダプタ本体10のレバー装着部11は、
後方側の一部が開口した略円筒面状の内壁を有してお
り、ここにプライマリレバー7のヒンジ7aを圧入する
ことによってブレード5がアダプタ本体10に揺動自在
に接続される。挿入孔13は、アーム3が挿入される側
に開口部13aを有すると共に後述の開口部13b,1
3cを有し、更に、その先端部は水抜き孔15を介して
アダプタ本体10の上下端面10a(図1では上側のみ
図示)に開口している。なお、この水抜き孔15は、挿
入孔13に溜まった水を抜くためのものである。
【0028】また、レバー装着部11近傍の挿入孔13
と重ならない位置には、アダプタ本体10の上下端面1
0aを連通する連通孔17が設けられている。なお、連
通孔17は、その連通方向に沿った各部で同一の円形断
面を有する滑らかな円筒面状の内壁を有している。更
に、上下端面10aのアーム3側には、平面をギザギザ
に組み合わせて構成した滑り止め19が設けられてい
る。
【0029】一方、バネ部材20は、アーム3に突設さ
れた円柱状の突起3aと嵌合する嵌合孔21を有すると
共に、挿入孔13の奥行きより若干長く構成されてい
る。また、バネ部材20は、挿入孔13の奥まで挿入さ
れたときにアダプタ本体10の前方側の開口部13bに
嵌合する嵌合突起23と、挿入孔13から半分以上引き
出されたときにアダプタ本体10の後方側の開口部13
cに係合する抜け止め突起25と、アーム3側端部に形
成された操作突起27とを有している。なお、後述のよ
うに、操作突起27は請求項3記載の突起に相当する。
【0030】操作突起27は、アダプタ本体10の外周
から前方側にはみ出すように突出し、上下方向にもある
程度の広がりを持ってフランジ状に形成されている。そ
して、この操作突起27は、嵌合突起23が開口部13
bに嵌合するまでバネ部材20を挿入したとき、アダプ
タ本体10のアーム3側端面に形成された斜面10cと
接触する。この接触によって、操作突起27を後方側に
押圧すると、その操作突起27が斜面10cに沿って移
動し、バネ部材20にはそれを挿入孔13から引き出す
方向の力が作用するようになる。更に、図1に示すよう
に、アダプタ本体10及び操作突起27の前方側端面1
0b,27aは凸状に湾曲しており、その前方側端面1
0b,27a及びアダプタ本体10の上下端面10aは
表面が鏡面仕上げされている。
【0031】次に、このアダプタ1の使用方法を説明す
る。アダプタ1が図1及び図2の(A)に示す状態にあ
るとき、前方側から嵌合突起23を押圧してその開口部
13bへの嵌合を解除し、操作突起27を引っ張ってバ
ネ部材20を挿入孔13から引き出す。このとき、操作
突起27はアダプタ本体10の外周から前方側にはみ出
すように突出しているので、その操作突起27には容易
に指等をかけて引き出すことができる。しかも、斜面1
0cの作用により、アダプタ本体10及び操作突起27
の前方側端面10b,27aを揃えるだけでもバネ部材
20はある程度引き出される。このため、バネ部材20
の引き出しは一層容易になる。
【0032】バネ部材20を挿入孔13から引き出して
いくと、図2(B)に示すように抜け止め突起25が開
口部13cに係合し、この時点でバネ部材20の移動が
止まる。次に、アーム3の突起3aを嵌合孔21に嵌合
させつつそのアーム3を挿入孔13に押し込んでいく
と、バネ部材20はアーム3と一体に挿入孔13内に挿
入され、嵌合突起23が開口部13bに嵌合する。これ
によって、バネ部材20はアダプタ本体10に固定され
る。また、このとき、バネ部材20と挿入孔13内壁と
の間隔は、突起3aを除くアーム3の厚さとほぼ一致す
るので、アーム3もバネ部材20と共にアダプタ本体1
0に固定される。
【0033】このアーム3のアダプタ本体10への固定
に前後して、レバー装着部11にプライマリレバー7の
ヒンジ7aを圧入すれば、図3に示すように、アーム3
にブレード5を揺動自在に接続することができる。ま
た、ブレード5の交換を行う場合は、嵌合突起23を押
圧しながらアーム3を挿入孔13から引き抜けばよい。
すると、突起3aと嵌合孔21との嵌合によって、バネ
部材20も一体に引き抜かれて図1及び図2の(B)の
状態となる。また、ブレード5はレバー装着部11から
強制的に引き外せばよい。
【0034】なお、図2(B)に示すように、アダプタ
1では、抜け止め突起25と嵌合孔21との間隔が、ア
ーム3の先端3bと突起3aとの間隔にほぼ一致してい
る。このため、アーム3を挿入孔13に押し込んでアダ
プタ本体10に固定するときは、突起3aと嵌合孔21
との嵌合を意識せずに、アーム3を挿入孔13に押し込
んでもよい。この場合、アーム3の先端3bが抜け止め
突起25に当接することによってバネ部材20がアーム
3と一体に挿入孔13に挿入され、その途中で突起3a
が嵌合孔21に嵌合する。また、アダプタ1では、前述
のようにアダプタ本体10の周囲に滑り止め19が設け
られている。このため、上記作業中にアダプタ本体10
が手から滑るのを防止して作業性を一層高めることがで
きる。
【0035】続いて、このように構成されたアダプタ1
の作用・効果について説明する。先ず、アダプタ1で
は、アダプタ本体10がブレード5に揺動自在に接続さ
れ、そのアダプタ本体10の挿入孔13にアーム3をバ
ネ部材20と共に挿入することによってそのアーム3を
アダプタ本体10に固定することができる。このため、
前述のように、ブレード5をアーム3に対して揺動自在
に接続すると共に、ブレード5の交換を特別な工具を使
用することなく容易に実行することができる。しかも、
アダプタ1では、操作突起27,斜面10c,滑り止め
19等による前述の作用・効果により、アーム3の着脱
が一層容易となって、ブレード5の交換を一層容易にす
ることができる。
【0036】また、アダプタ本体10及び操作突起27
の前方側端面10b,27aは、凸状に湾曲していると
共にその表面が鏡面仕上げされている。このため、上記
前方側端面10b,27aには雪や水滴が極めて付着し
難く、凍結してブレード5の揺動を阻害することもな
い。更に、前述のようにアダプタ1を車両のフロントガ
ラス用のワイパ装置に利用した場合、凸状に湾曲した前
方側端面10b,27aが風圧を受けて雪や水滴は周囲
にはじかれ、一層凍結が起こり難い。
【0037】また更に、アダプタ1では、上下端面10
aも鏡面仕上げされている。アダプタ1を車両のフロン
トガラスまたはリアガラス用のワイパ装置に利用した場
合、上側の端面10aには雪や水滴が積もる可能性があ
るが、アダプタ1では、この端面をも鏡面仕上げして雪
や水滴が付着し難くしている。しかも、アダプタ1で
は、アダプタ本体10の上下端面10aを連通孔17に
よって連通しているので、上側の端面10aに付着した
雪や水滴は連通孔17を通って容易に下方に流出し、排
出される。このため、上側の端面10aに雪や水滴が積
もった場合にも、車両の走行中にその雪が風を受けて徐
々に溶融し、連通孔17を介して極めて良好に排出され
る。また、この連通孔17は前述のように滑らかな円筒
面状の内壁を有し、途中で他の中空部に連通したりして
いないので、雪や水滴を一層良好に排出することができ
る。
【0038】従って、本実施の形態のアダプタ1を使用
すれば、ブレード5の交換を特別な工具を使用すること
なく容易に実行することができると共に、アダプタ本体
10及びその周囲に雪や水滴が付着するのを極めて良好
に抑制してその凍結を防止することができる。また、ア
ダプタ本体10及びその周囲に雪や水滴が付着して仮に
凍結した場合、その凍結によって最も問題になるのはブ
レード5の揺動が阻害されることであるが、アダプタ1
では、連通孔17を次のような位置に設けているので、
ブレード5の揺動が阻害されるのを一層良好に防止する
ことができる。
【0039】すなわち、図4に示すように、連通孔17
は、ブレード5の使用中の揺動に応じてそのプライマリ
レバー7の前方側端縁7bが移動する範囲内に配設され
る。しかも、連通孔17は、ブレード5の全揺動範囲に
渡って、上記端縁7bとどこかで接するようにその大き
さ及び位置が設定されている。このため、万一凍結した
ときにブレード5の揺動に影響を及ぼす雪や水滴を、そ
の凍結前に確実に排出することができる。従って、アダ
プタ1では、雪や水滴の凍結によってブレード5の揺動
が阻害されるのを一層良好に防止することができる。
【0040】また、アダプタ本体10を構成する素材の
低温側の耐熱温度が−30℃以上であると、寒冷地での
使用時に表面にひび等が発生し、前方側端面10b等に
おける雪や水滴の流動性が阻害されるが、アダプタ1で
は耐熱温度が−30℃以下のポリプロピレンによってア
ダプタ本体10及びバネ部材20を成形している。この
ため、鏡面仕上げした各端面10b,27aや連通孔1
7における雪や水滴の流動性を一層良好に確保すること
ができる。しかも、耐熱温度が−30°以下の合成樹脂
の内でも、ポリプロピレンはその耐熱性,撥水性等にお
いて最も優れており、上記流動性を一層良好に確保する
ことができる。更に、ポリプロピレンは、比較的安価で
その成形も容易である。従って、アダプタ1では、アダ
プタ本体10及びその周囲に雪や水滴が付着して凍結す
るのを一層良好に防止すると共に、その製造コストを一
層良好に低減することができる。
【0041】なお、本発明は上記実施の形態に何等限定
されるものではなく、本発明の技術的範囲において種々
の形態で実施できることはいうまでもない。例えば、ブ
レード5としては図3に示したもの以外にも種々の形態
のものを使用することができ、そのブレード5にアダプ
タ本体10を揺動自在に接続する構成も種々考えられ
る。また、アダプタ1の各部の形状は必要に応じて種々
に変更することができ、例えば滑り止め19をクロス溝
等によって構成してもよい。
【0042】但し、滑り止め19を前述のように平面を
ギザギザに組み合わせて構成した場合、クロス溝等に比
べて雪や水滴を一層付着し難くし、上記凍結を一層良好
に防止することができる。しかも、アダプタ1ではアダ
プタ本体10の前方側端面10bには滑り止め19を形
成していないので、雪や水滴を一層付着し難くし、凍結
を更に一層良好に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したワイパブレード交換用アダプ
タの構成を表す斜視図である。
【図2】そのワイパブレード交換用アダプタの構成を表
すA−A線断面図である。
【図3】そのワイパブレード交換用アダプタの使用状態
を説明する斜視図である。
【図4】そのワイパブレード交換用アダプタの連通孔の
位置関係を表す説明図である。
【符号の説明】
1…ワイパブレード交換用アダプタ 3…アーム
5…ブレード 7…プライマリレバー 10…アダプタ本体
11…レバー装着部 13…挿入孔 17…連通孔 20…バネ部材
27…操作突起

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスを払拭するブレードに揺動自在に
    接続されると共に、アームが挿入される挿入孔を有する
    アダプタ本体と、 上記挿入孔にアームと共に挿入され、そのアームを上記
    アダプタ本体に固定するバネ部材と、 を有するワイパブレード交換用アダプタであって、 上記アダプタ本体のガラスと反対側端面の表面を鏡面仕
    上げしたことを特徴とするワイパブレード交換用アダプ
    タ。
  2. 【請求項2】 上記アダプタ本体のガラスと反対側端面
    を凸状に湾曲させたことを特徴とする請求項1記載のワ
    イパブレード交換用アダプタ。
  3. 【請求項3】 上記バネ部材のアーム側端部に、ガラス
    と反対側に突出して上記バネ部材を上記挿入孔から引き
    出し易くする突起が設けられ、 該突起のガラスと反対側端面を凸状に湾曲させると共
    に、その表面を鏡面仕上げしたことを特徴とする請求項
    1または2記載のワイパブレード交換用アダプタ。
  4. 【請求項4】 上記アダプタ本体の揺動方向の端面をも
    鏡面仕上げしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のワイパブレード交換用アダプタ。
  5. 【請求項5】 ガラスを払拭するブレードに揺動自在に
    接続されると共に、アームが挿入される挿入孔を有する
    アダプタ本体と、 上記挿入孔にアームと共に挿入され、そのアームを上記
    アダプタ本体に固定するバネ部材と、 を有するワイパブレード交換用アダプタであって、 上記アダプタ本体の揺動方向両端面を連通する連通孔を
    設けたことを特徴とするワイパブレード交換用アダプ
    タ。
  6. 【請求項6】 上記連通孔が、上記ブレードの使用中の
    揺動に応じて上記ブレードの端縁が移動する範囲内に設
    けられたことを特徴とする請求項5記載のワイパブレー
    ド交換用アダプタ。
  7. 【請求項7】 上記連通孔が、その連通方向に沿った各
    部で同一の断面形状を有する滑らかな内壁を有すること
    を特徴とする請求項5または6記載のワイパブレード交
    換用アダプタ。
  8. 【請求項8】 上記アダプタ本体が、低温側の耐熱温度
    が−30℃以下の合成樹脂によって成形されたことを特
    徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のワイパブレー
    ド交換用アダプタ。
  9. 【請求項9】 上記合成樹脂がポリプロピレンであるこ
    とを特徴とする請求項8記載のワイパブレード交換用ア
    ダプタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100362111B1 (ko) * 2000-11-16 2002-11-22 기아자동차주식회사 자동차용 와이퍼
JP2007519567A (ja) * 2004-01-30 2007-07-19 ヴァレオ システム デシュヤージュ ワイパブレードの枢着構造部にアームを連結するためのコネクタ
JP2011251568A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Asmo Co Ltd ワイパブレード
US8306397B2 (en) 2006-09-26 2012-11-06 Hitachi, Ltd. Picture recorder and commercial message detection method

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