JP2000166876A - 眼底画像における動静脈血管径比の経時変化自動計測方法、そのシステム及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

眼底画像における動静脈血管径比の経時変化自動計測方法、そのシステム及びそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2000166876A
JP2000166876A JP35293398A JP35293398A JP2000166876A JP 2000166876 A JP2000166876 A JP 2000166876A JP 35293398 A JP35293398 A JP 35293398A JP 35293398 A JP35293398 A JP 35293398A JP 2000166876 A JP2000166876 A JP 2000166876A
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diameter ratio
fundus image
vessel diameter
arteriovenous
blood vessel
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English (en)
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Hidetoshi Yagi
秀俊 八木
Katsuyoshi Tanabe
勝義 田邊
Sakuichi Otsuka
作一 大塚
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動静脈血管径比の経時変化を自動計測する。 【解決手段】 既に動静脈血管径比の計測が終了し判定
がなされた過去の眼底画像(参照眼底画像)における計
測場所と同じ場所を新しく撮影した眼底画像(比較眼底
画像)上で検出し、その計測場所において血管径を計測
し、動静脈血管径比を取得する。得られた動静脈血管径
比や、過去の眼底画像における動静脈血管径比との差を
医師の診断材料として提示する。これにより、眼底画像
における動静脈血管径比の計測支援、診断支援を可能に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一被験者につい
て時間を隔てて撮影された2枚の眼底画像(先撮影の参
照眼底画像と後撮影の比較眼底画像)における動静脈血
管径比の経時変化を自動的に計測する眼底画像における
動静脈血管径比の経時変化自動計測方法、そのシステム
及びそのプログラムを記録した記録媒体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】医師は、健康診断や人間ドックで撮影さ
れた眼底画像から被験者の健康状態を判断するための指
標の一つとして動静脈血管径比を用いている。動静脈血
管径比とは眼底画像上で対を成す動脈と静脈の血管径の
比のことである。
【0003】この動静脈血管径比の計測の際には、血管
の動脈及び静脈の判別や計測場所の選択、血管径の計測
などといった作業が必要になる。これらの作業を医師は
知識と経験に基づき、眼底画像上の血管や網膜の色や
形、配置関係などといった情報を医師自身で取得し、そ
れらの情報を基にして総合的に判断することで行い、動
静脈血管径比の計測を行っている。
【0004】こうして得られた計測値や計測値に基づく
判定結果を必要に応じてカルテや検診票に記録してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】眼底画像は、カルテな
どに添付する症例の記録として、または、遠隔地にいる
専門医に対する診断のための情報として、または健康診
断や人間ドックなどで診断項目が限定されている場合の
診断材料として、などといった形で診断に用いられてい
る。その診断の中の一指標として眼底画像上の動静脈血
管径比の計測が行われている。
【0006】従来の診断において、動静脈血管径比の計
測に際して、医師は一枚の眼底画像から知識と経験に基
づいて適切な計測場所を決定し、計測を行っており、そ
の計測結果や計測結果に基づく判断を必要に応じてカル
テなどに記録しているというのが現状である。
【0007】現状の診断方法では、以上で述べた全ての
作業が医師の知識と経験に基づき、医師の手によって行
われているが、今後、健康診断や人間ドックにおける眼
底検査の普及と検査人口の増大に伴って眼科医が大量の
データを処理しなければならなくなった場合、医師の負
担が非常に大きなものになるという問題があった。
【0008】また、健康診断や人間ドックは定期的に行
われるものであるが、現状の方法では診断する際に撮影
した一枚の眼底画像のみを用いて診断している。そのた
め、過去に眼底画像を撮影していた場合にも、過去の画
像や過去の画像に対する結果や判定結果が診断において
参照される事はないという問題点があった。
【0009】本発明の目的は、新旧の眼底画像における
動静脈血管径比の経時変化を自動計測できる計測方法、
そのシステム及びそのプログラムを記録した記録媒体を
提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、既に動静脈血管径比
の計測が終了し判定がなされた過去の眼底画像における
計測場所を、新たに撮影した眼底画像上で検出し、その
計測場所において血管径を計測し、動静脈血管径比を取
得するという作業を自動的に行い、得られた動静脈血管
径比や、過去の眼底画像における動静脈血管径比との差
や、これら数値を用いた比較や判定の内容を医師の診断
材料として提示するシステムを提供することにより、眼
底画像における動静脈血管径比の計測支援、診断支援を
図ることにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0013】(1)制御部と、前記制御部にそれぞれ接
続されるデータ入力部、データ表示部、データ検索部、
画像データ蓄積部、文字・記号データ蓄積部、計測点の
探索基準点の設定部、計測点検出部、動静脈血管径比計
測部、動静脈血管径比の経時変化状態判定部、記録媒体
とを有する眼底画像における動静脈血管径比の経時変化
自動計測システムを用いる眼底画像における動静脈血管
径比の経時変化自動計測方法であって、同一被験者につ
いて時間を隔てて撮影された2枚の眼底画像(先撮影の
参照眼底画像と後撮影の比較眼底画像)の画像データを
入力する段階と、前記参照眼底画像ID,前記参照眼底
画像における動静脈血管径比の計測点座標,前記比較眼
底画像ID,患者情報といった文字・記号データを入力
する段階と、前記参照眼底画像における計測点座標を基
にして、前記比較眼底画像における計測点の検索基準点
を設定する段階と、前記比較眼底画像における動静脈血
管径比の計測点を検出する段階と、前記2枚の眼底画像
における全ての動静脈血管径比の計測点における動静脈
血管径比を求める段階と、前記動静脈血管径比を前記参
照眼底画像ID,前記参照眼底画像における動静脈血管
径比の計測点座標,前記比較眼底画像ID,前記比較眼
底画像における動静脈血管径比の計測点とともに蓄積・
保存する段階と、前記動静脈血管径比の経時変化量を提
示する段階と、前記動静脈血管径比の経時変化量に基づ
き前記2枚の眼底画像の動静脈血管径比や動静脈血管径
比の変化についての状態の判定結果を提示する段階と、
前記動静脈血管径比の計測点及び前記動静脈血管径比の
経時変化量並びに前記判定結果をデータ入力された画像
と、患者情報をともに蓄積して保存する段階とを有す
る。
【0014】前記動静脈血管径比を蓄積・保存する段階
の後、動静脈血管径比の計測点の全てを処理したかを判
定し、NOの場合は再び前記検索基準点を設定する段階
に戻り処理を続行する。
【0015】また、前記参照眼底画像における動静脈血
管径比の計測点を入力する段階で、参照眼底画像上で計
測した動静脈対の情報を複数入力した場合には、全ての
計測場所についての動静脈血管径比の計測を行うように
してもよい。
【0016】このような眼底画像における動静脈血管径
比の経時変化自動計測方法は以下の眼底画像における動
静脈血管径比の経時変化自動計測システムによって行わ
れる。
【0017】制御部と、前記制御部にそれぞれ接続され
るデータが入力されるデータ入力部、データ表示部、デ
ータを検索するデータ検索部、画像データを蓄積する画
像データ蓄積部、文字や記号等のデータを蓄積する文字
・記号データ蓄積部、計測点の探索基準点の設定を行う
計測点の探索基準点の設定部、計測点を検出する計測点
検出部、動静脈血管径比を計測する動静脈血管径比計測
部、動静脈血管径比の経時変化状態を判定する動静脈血
管径比の経時変化状態判定部、所定のプログラム等を記
録する記録媒体とを有し、前記データ入力部には同一被
験者について時間を隔てて撮影された2枚の眼底画像
(先撮影の参照眼底画像と後撮影の比較眼底画像)の画
像データや文字・記号データが入力され、前記2枚の眼
底画像における全ての動静脈血管径比の計測点における
動静脈血管径比が求められ、前記動静脈血管径比が前記
参照眼底画像ID,前記参照眼底画像における動静脈血
管径比の計測点座標,前記比較眼底画像ID,前記比較
眼底画像における動静脈血管径比の計測点とともに蓄積
・保存され、前記動静脈血管径比の経時変化量が提示さ
れ、前記動静脈血管径比の経時変化量が提示され、前記
動静脈血管径比の経時変化量に基づき前記2枚の眼底画
像の動静脈血管径比や動静脈血管径比の変化についての
状態の判定結果が提示される構成になっている。
【0018】このような眼底画像における動静脈血管径
比の経時変化自動計測方法においては以下のプログラム
を記録した記録媒体が使用される。
【0019】コンピュータによって眼底画像における動
静脈血管径比の経時変化自動計測を行うためのプログラ
ムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは、同
一被験者について時間を隔てて撮影された2枚の眼底画
像(先撮影の参照眼底画像と後撮影の比較眼底画像)の
画像データをコンピュータに入力し、前記参照眼底画像
ID,前記参照眼底画像における動静脈血管径比の計測
点座標,前記比較眼底画像ID,患者情報といった文字
・記号データを入力した後は、コンピュータに、前記参
照眼底画像における計測点座標を基にして、前記比較眼
底画像における計測点の検索基準点を設定させ、前記比
較眼底画像における動静脈血管径比の計測点を検出さ
せ、前記2枚の眼底画像における全ての動静脈血管径比
の計測点における動静脈血管径比を求めさせ、前記動静
脈血管径比を前記参照眼底画像ID,前記参照眼底画像
における動静脈血管径比の計測点座標,前記比較眼底画
像ID,前記比較眼底画像における動静脈血管径比の計
測点とともに蓄積・保存させ、前記動静脈血管径比の経
時変化量を提示させ、前記動静脈血管径比の経時変化量
に基づき前記2枚の眼底画像の動静脈血管径比や動静脈
血管径比の変化についての状態の判定結果を提示させ、
前記動静脈血管径比の計測点及び前記動静脈血管径比の
経時変化量並びに前記判定結果をデータ入力された画像
と、患者情報をともに蓄積して保存させる。
【0020】前記動静脈血管径比を蓄積・保存させた
後、動静脈血管径比の計測点の全てを処理したかを判定
し、NOの場合は再び前記検索基準点を設定する段階に
戻り処理を続行させる。
【0021】(2)前記手段(1)の構成において、前
記参照眼底画像及び前記比較眼底画像における動静脈血
管径比の経時変化量を、動静脈血管径比の経時変化量判
定方法により、あらかじめ定めた異常値と注意値の閾値
よりも大きい場合は異常の判定を提示し、前記経時変化
があらかじめ定めた注意値と正常値の閾値よりも大きい
場合は注意の判定を提示し、前記経時変化があらかじめ
定めた正常値の閾値以下である場合は正常の判定を提示
する構成になっている。
【0022】このような動静脈血管径比の経時変化自動
計測方法においては、前記手段(1)で用いた動静脈血
管径比の経時変化自動計測システムにおいて、判定シス
テムとして前記動静脈血管径比の経時変化量を判定する
システムを有し、このシステムでは前記参照眼底画像及
び前記比較眼底画像における動静脈血管径比の経時変化
量を、あらかじめ定めた異常値と注意値の閾値よりも大
きい場合は異常の判定を提示し、前記経時変化があらか
じめ定めた注意値と正常値の閾値よりも大きい場合は注
意の判定を提示し、前記経時変化があらかじめ定めた正
常値の閾値以下である場合は正常の判定を提示する構成
になっている。
【0023】このような眼底画像における動静脈血管径
比の経時変化自動計測方法においては、前記手段(1)
の記録媒体において、そのプログラムには、動静脈血管
径比の経時変化量判定ルーチンを有し、前記判定ルーチ
ンによって前記参照眼底画像及び前記比較眼底画像にお
ける動静脈血管径比の経時変化量を、あらかじめ定めた
異常値と注意値の閾値よりも大きい場合は異常の判定を
提示させ、前記経時変化があらかじめ定めた注意値と正
常値の閾値よりも大きい場合は注意の判定を提示させ、
前記経時変化があらかじめ定めた正常値の閾値以下であ
る場合は正常の判定を提示させる。
【0024】前記(1)の手段によれば、(a)眼底画
像上の動静脈血管径比に基づく診断を行う際に、予め計
測場所に関する情報が付与されている同一被験者の参照
眼底画像を用意しておき、その付与されていた場所と同
じ場所を比較眼底画像上で検出し、動静脈血管径比の計
測を行うことにより、ほぼ同じ場所を撮影した眼底画像
上での動静脈血管径比の計測の自動化を行うことができ
る。
【0025】(b)参照眼底画像上の計測場所と一致す
る比較眼底画像上の計測場所の動静脈血管径比の計測に
より、経時変化状態を認識することができるとともに、
判定も可能になる。
【0026】(c)前記参照眼底画像における動静脈血
管径比の計測点を複数入力し、複数点での動静脈血管径
比を計測することによって、複数箇所での動静脈血管径
比の経時的変化状態を計測することができる。この場合
には、全ての計測場所における動静脈血管径比を医師に
提示することや、提示する動静脈血管径比の数を複数で
はなく評価指標により1つだけあるいは複数限定する事
や、複数の結果の平均値を提示する事など、複数の計測
データを組み合わせて判定することも可能である。
【0027】前記(2)の手段によれば、動静脈血管径
比の経時変化量を用いて経時変化の正常,注意,異常の
判定を提示することができ、医師に対する診断支援も行
えることになる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。なお、実施形態を説明するた
めの全図において、同一機能を有するものは同一符号を
付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0029】(実施形態1)図1乃至図8は、本発明の
一実施形態(実施形態1)である眼底画像における動静
脈血管径比の経時変化自動計測技術に係わる図である。
【0030】本実施形態1の眼底画像における動静脈血
管径比の経時変化自動計測方法では、新旧の眼底画像
(先撮影の参照眼底画像と後撮影の比較眼底画像)にお
ける動静脈血管径比の経時変化をコンピュータによって
自動計測する。この際、図4に示す眼底画像における動
静脈血管径比の経時変化自動計測システムが使用され
る。
【0031】眼底画像における動静脈血管径比の経時変
化自動計測システムは、制御部406と、この制御部4
06にそれぞれ接続されるデータが入力されるデータ入
力部403、各種のデータを表示するデータ表示部40
4、データを検索するデータ検索部405、画像データ
を蓄積する画像データ蓄積部407、文字や記号等のデ
ータを蓄積する文字・記号データ蓄積部408、計測点
の探索基準点の設定を行う計測点の探索基準点の設定部
409、計測点を検出する計測点検出部410、動静脈
血管径比を計測する動静脈血管径比計測部411、動静
脈血管径比の経時変化状態を判定部する動静脈血管径比
の経時変化状態判定部412、所定のプログラム等を記
録する記録媒体413とを有する構成になっている。
【0032】前記データ入力部403には、眼底カメラ
で撮影された入力画像データ401や文字・記号データ
402が入力される。また、前記記録媒体413は制御
部406の内部に設けられる内部記録媒体または内部記
録媒体と外部記録媒体で構成されている。
【0033】また、コンピュータには記録媒体が装着さ
れ、動静脈血管径比の経時変化自動計測方法にはこの記
録媒体に記録されたプログラムによって行われる。前記
記録媒体は以下の(1)乃至(3)のうちのいずれかの
プログラム構成を有する。
【0034】(1)コンピュータによって眼底画像にお
ける動静脈血管径比の経時変化自動計測を行うためのプ
ログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラム
は、同一被験者について時間を隔てて撮影された2枚の
眼底画像(先撮影の参照眼底画像と後撮影の比較眼底画
像)の画像データをコンピュータに入力し、前記参照眼
底画像ID,前記参照眼底画像における動静脈血管径比
の計測点座標,前記比較眼底画像ID,患者情報といっ
た文字・記号データを入力した後は、コンピュータに、
前記参照眼底画像における計測点座標を基にして、前記
比較眼底画像における計測点の検索基準点を設定させ、
前記比較眼底画像における動静脈血管径比の計測点を検
出させ、前記2枚の眼底画像における全ての動静脈血管
径比の計測点における動静脈血管径比を求めさせ、前記
動静脈血管径比を前記参照眼底画像ID,前記参照眼底
画像における動静脈血管径比の計測点座標,前記比較眼
底画像ID,前記比較眼底画像における動静脈血管径比
の計測点とともに蓄積・保存させ、前記動静脈血管径比
の経時変化量を提示させる構成になっている。
【0035】また、前記プログラムは前記動静脈血管径
比を蓄積・保存させた後、前記動静脈血管径比の計測点
の全てを処理したかを判定し、NOの場合は再び前記検
索基準点を設定する段階に戻り処理を続行させる構成を
有する。
【0036】(2)前記(1)のプログラム構成におい
て、前記動静脈血管径比の経時変化量を提示させた後、
前記動静脈血管径比の経時変化量に基づき前記2枚の眼
底画像の動静脈血管径比や動静脈血管径比の変化につい
ての状態の判定結果を提示させる構成を有するものでも
よい。
【0037】(3)前記(1)のプログラム構成におい
て、前記動静脈血管径比の経時変化量を提示させた後、
前記動静脈血管径比の経時変化量に基づき前記2枚の眼
底画像の動静脈血管径比や動静脈血管径比の変化につい
ての状態の判定結果を提示させ、前記動静脈血管径比の
計測点及び前記動静脈血管径比の経時変化量並びに前記
判定結果をデータ入力された画像と、患者情報をともに
蓄積して保存させる構成を有する。
【0038】本実施形態1の眼底画像における動静脈血
管径比の経時変化自動計測方法は、概略を説明すると、
図1のフローチャートで示すように、スタート段階(ス
テップ:S101)から、データ入力段階S102、計
測点の検出段階S103、動静脈血管径比の計測段階S
104、データの蓄積・保存段階S105、結果表示段
階S106を経て終了(エンド:S107)する。
【0039】つぎに、図2のフローチャート(段階S2
01乃至S212)を参照しながら本実施形態1につい
て詳細に説明する。図2のフローチャートでS201は
スタート(START)である。
【0040】スタート後S202に移る。S202は画
像データ入力段階であり、入力画像データとして比較眼
底画像221と参照眼底画像222が入力される。比較
眼底画像221及び参照眼底画像222は同一被験者の
眼底画像であり、参照眼底画像222が先撮影となり、
比較眼底画像221が後撮影となる。なお、参照眼底画
像222においては、既にデータ蓄積部(画像データ蓄
積部)230に保存してあるときは画像データ蓄積部2
30より取得する。
【0041】S202の後S203に移る。S203は
文字・記号データ入力段階であり、入力された眼底画像
の識別管理情報・計測情報が入力される。
【0042】S203の後S204に移る。S204は
計測点の探索基準点の設定段階である。
【0043】S204の後S205に移る。S205は
計測点の検出段階である。
【0044】S205の後S206に移る。S206は
動静脈血管径比計測段階である。
【0045】S206の後S207に移る。S207は
データの蓄積・保存段階であり、入力された眼底画像及
び識別管理情報・計測情報の蓄積・保存を行う。このデ
ータは、画像データ蓄積部230や文字・記号データ蓄
積部231に蓄積・保存される。
【0046】S207の後S208に移る。S208は
動静脈血管径比の計測点の全てを処理したか否かを判定
する段階であり、YESの場合は次の段階に進み、NO
の場合はS204の計測点の探索基準点の設定の段階に
戻り処理を続行する。
【0047】S208の後S209に移る。S209は
計測結果の表示段階である。
【0048】S209の後S210に移る。S210は
動静脈血管径比の経時変化の状態判定とその判定結果表
示の段階である。
【0049】S210の後S211に移る。S211は
動静脈血管径比の経時変化の状態判定結果の保存段階で
ある。このデータは文字・記号データ蓄積部231に蓄
積・保存される。
【0050】S211の後は処理が終了(エンド:EN
D)S212する。
【0051】なお、図2において点線で示すデータの読
み出しは、既に参照眼底画像とその識別管理情報・計測
情報がデータ蓄積部に保存されている場合のデータの流
れを示す。
【0052】図3は本実施形態1における計測点の検出
205の処理を説明するフローチャートであり、図中S
301はスタート、S302は比較眼底画像Icom上に
計測点の探索基準点PX′comを中心とする大きさM×
Mの領域EXを設定する処理段階、S303は参照眼底
画像Iref上に計測点PXrefを中心とする大きさN×N
の領域DXrefを設定する処理段階、S304は領域E
X内の全ての点PX′c om[i](i=0,1,・・・,M
×M−1)を中心とし、領域DXrefと同じ大きさの領
域DX′com[i](i=0,1,・・・,N×N−1)を
設定する処理段階、S305は領域DX′com[i](i=
0,1,・・・,N×N−1)の全てについて領域DX
refとの相関CRX[i]を求める処理段階、S306はC
RX[i](i=0,1,・・・,N×N−1)を最大に
する領域DX′com[i′]の中心PX′c om[i′]を比較眼
底画像Icomにおける計測点PXcomとして求める処理段
階、S307はエンドを示す。
【0053】なお、動静脈血管径比計測点1箇所につ
き、動脈と静脈の2計測点を1組として繰り返し処理を
行う。
【0054】図5は、計測点の探索基準点設定法の一例
であり、図中501は参照眼底画像Iref、502は比
較眼底画像Icom、503は比較眼底画像Icomの視神経
乳頭部分拡大図、504は比較眼底画像Icomの計測部
分の拡大図、505は参照眼底画像上で視神経乳頭の中
心として検出された点Cref、506は比較眼底画像I
com上で視神経乳頭の中心として検出された点Ccom、5
07はCref,Ccomの座標値から求めたIref,Icom
位置ずれ量T、508は参照眼底画像Irefにおける計
測点PXref、509は参照眼底画像Irefにおける計測
点PXrefに対応する比較眼底画像Icomにおける計測点
PXcomを検出するための探索基準点PX′comを示す。
【0055】図6も図5と同様に、計測点の探索基準点
設定法の一例であり、図中601は参照眼底画像
ref、602は比較眼底画像Icom、603は比較眼底
画像Icomの計測部分の拡大図、604は参照眼底画像
refにおける血管の分岐・交叉点、605は参照眼底
画像Irefにおける計測点PXref、606は比較眼底画
像Ico mにおける血管の分岐・交叉点、607は比較眼
底画像Icomにおける血管の分岐・交叉点に最も相関が
高くなる位置に平行移動した参照眼底画像Irefにおけ
る血管の分岐・交叉点、608は参照眼底画像Iref
比較眼底画像Icomの位置ずれ量T、609は参照眼底
画像Irefにおける計測点PXrefに対応する比較眼底画
像Icomにおける計測点PXcomを検出するための探索基
準点PX′comを示す。
【0056】図7は、計測点の検索基準点からの計測点
検出方法を示す図であり、図中701は参照眼底画像I
ref、702は比較眼底画像Icom、703は参照眼底画
像Irefにおける計測点PXref、704はPXrefを中
心とする大きさN×Nの領域DXref、705は比較眼
底画像Icomの計測部分の拡大図、706は参照眼底画
像Irefにおける計測点PXrefに対応する比較眼底画像
comにおける計測点PXcomを検出するための探索基準
点PX′com、707はPX′comを中心とする大きさM
×Mの領域EX、708は領域EX内の点PX′com[i]
(i=0,1,・・・,M×M−1)、709は領域E
X内の点PX′com[i](i=0,1,・・・,M×M−
1)を中心とする大きさN×Nの領域DX′com[i]、7
10は比較眼底画像Icomにおける計測点PXcomを示
す。
【0057】図8は、血管計測法の一例であり、801
は血管抽出画像、802は計測部分拡大図、803は計
測点PXcom、804は抽出された血管部分、805は
抽出された血管部分の芯線、806は計測点PXcom
おける血管部分の芯線に対する垂線、807は計測点P
comにおける血管径、808は血管径計測領域を示
す。
【0058】まず、処理対象である2枚の入力画像デー
タ(参照眼底画像Irefと比較眼底画像Icom)401が
データ入力部403を通じて入力されるのに引き続き、
2枚の眼底画像の入力画像データ401についての入力
画像ID、撮影年月日、患者情報、参照眼底画像Iref
における動静脈血管径比の計測点座標、動脈と静脈のそ
れぞれの計測点における血管径の計測結果、動静脈血管
径比、といった文字・記号データ402がデータ入力部
403を通じて文字・記号データ蓄積部408に蓄積さ
れる。尚、動脈の血管径計測点の座標と静脈の血管径計
測点の座標の2つが組になって一つの動静脈血管径比の
計測点座標情報となっている。
【0059】前記文字・記号データ402を入力する段
階において、前記参照眼底画像における動静脈血管径比
の計測点座標を入力する場合、前記参照眼底画像上で計
測した複数の動静脈対の情報を入力することも可能であ
る。この場合、全ての計測点座標において動静脈血管径
比の計測が行われる。
【0060】また、参照眼底画像Irefとそれに係わる
識別管理情報及び計測情報(参照眼底画像Irefにおけ
る画像ID、撮影年月日、患者情報、動静脈血管径比の
計測点座標、動脈と静脈のそれぞれの計測点における血
管径の計測結果、動静脈血管径比など)が画像データ蓄
積部及び文字・記号データ蓄積部に既に蓄積されている
場合には、参照眼底画像Irefとそれに係わる識別管理
情報及び計測情報が患者情報から検索できるので、文字
・記号データの入力処理において、入力された比較眼底
画像の画像IDと撮影年月日と患者情報を入力するだけ
でよい。
【0061】次に、制御都406は計測点の探索基準点
の設定部409に、参照眼底画像Irefにおける計測点
に対応する比較眼底画像Icomにおける計測点を探索す
るための探索基準点を求めるように命令する。
【0062】ここで探索基準点とは、どういうことか、
以下に述べる。
【0063】参照眼底画像Irefと比較眼底画像Icom
位置合わせをするために、画像上で特徴のある点であ
り、入力により指定しなくても処理により求めることが
できる点、例えば、視神経乳頭上の点や血管の分岐・交
叉点を基準点として選び、基準点同士間の位置ずれ量を
求めて合致させる。
【0064】この位置合わせは、おおよその位置合わせ
であると捉える。従って、この位置ずれ量の分だけずら
して得られた参照眼底画像Irefにおける計測点に対応
する比較眼底画像Icomにおける点は、その近傍に比較
眼底画像Icomにおける求めるべき計測点を含んだおお
よその点であり、詳細に探索して得るための基準点とす
ると言う意味で探索基準点という。
【0065】探索基準点を求める具体的な順序を、図5
及び図6を参照して説明する。
【0066】図5は参照眼底画像Iref501と比較眼
底画像Icom502の位置合わせのための基準点とし
て、視神経乳頭上の点を用いた時の探索基準点設定法の
例である。
【0067】参照眼底画像Iref501を比較眼底画像
com502とそのまま重ね合わせて対応させると、参
照眼底画像Iref501における基準点としての視神経
乳頭上の点505は、比較眼底画像Icom502におけ
る点505になる。しかし、その点は、比較眼底画像I
com502における視神経乳頭上の点506(三角形の
印の部分)と異なりずれている。その両点間の位置ずれ
量T(比較眼底画像Ico m502の拡大図503におけ
る507)を求める。参照眼底画像Iref501におけ
る計測点508に対応する比較眼底画像Icom502に
おける点508(または比較眼底画像Icom502の拡
大図504における508)を、その位置ずれ量T50
7だけずらして、点509を求める。点509を探索基
準点とする。
【0068】図6は、参照眼底画像Iref601と比較
眼底画像Icom602の位置合わせのための基準点とし
て、いくつかの血管の分岐・交叉点を用いた時の探索基
準点の設定法の例である。
【0069】参照眼底画像Iref601を比較眼底画像
com602とそのまま重ね合わせて対応させると、参
照眼底画像Iref601における多数にある血管の分岐
・交叉点604は、比較眼底画像Icom602における
点604になる。しかし、その点は、比較眼底画像I
com602における多数にある血管の分岐・交叉点(三
角形の印の部分)と異なりずれている。それらの分岐・
交叉点群の間の位置ずれ量T(比較眼底画像Icom60
2の拡大図603における608)を求める。参照眼底
画像Iref601における計測点605に対応する比較
眼底画像Icom602の拡大図603における点605
を、その位置ずれ量T608だけずらして、点609を
求める。点609を探索基準点とする。
【0070】なお、分岐・交叉点群の間の位置ずれ量T
を求めるにあたっては、種々の求め方が考えられる。例
えば、全ての分岐・交叉点群間から最小自乗法で求める
とか、演算量を少なくするためお互いに特徴のあるいく
つかの分岐・交叉点群間から最小自乗法で求めるとか、
特に特徴のある1つの分岐・交叉点間から求めるとかで
ある。
【0071】このようにして求めた位置ずれ量T507
/608を用いて次式にて比較眼底画像Icom502/
602における計測点PXcomを探索するための基準点
PX′ com509/609を求め、求めた点を制御部4
06に通知する。
【0072】
【数1】PX′com=PXref+T(X=A(動脈),V
(静脈)) 尚、式でも表現されているように、この処理について
は、1つの動静脈血管径比の計測点について、動脈と静
脈の2つの計測点についての基準点が同様の手順で求め
られる。
【0073】次に、制御部406は計測点検出部410
に、図7に示すように、参照眼底画像Iref701にお
ける計測点PXref703に対応する比較眼底画像Icom
702における計測点PXcom710を求めるように命
令される。
【0074】計測点検出部410は、比較眼底画像I
com702上に計測点の探索基準点PX′com706を中
心とする大きさM×Mの領域EX707を設定する。
【0075】次に、参照眼底画像Iref702上に計測
点PXref703を中心とする大きさN×Nの領域DX
ref704を設定する。
【0076】次に、領域EX707内の全ての点PX′
com[i](i=0,1,・・・,M×M−1)708につ
いて、PX′com[i]708を中心としDXref704と
同じ大きさの領域DX′com[i]709を設定する。
【0077】次に、先に求めた全ての領域DX′com[i]
709についてDXref704との相関値CRX[i]を求
める。このCRX[i]が最大になるiをi′とすると、
PX′com[i′]を参照眼底画像Iref701における計
測点PXref703に対応する比較眼底画像Icom702
における計測点PXcom710として求め、制御部40
6に通知する。
【0078】
【数2】PXcom=PX′com[i′]i′はmax(CRX
[i])とするi) 尚、この処理についても、1つの動静脈血管径比の計測
点について、動脈と静脈の2つの計測点が同様の手順で
求められる。
【0079】次に、制御部406は動静脈血管径比計測
部411に、動静脈血管径比の計測点におけ動静脈血管
径比を求めるように命令される。動静脈血管径比計測部
411は参照眼底画像Irefにおける動脈の血管径LA
ref、静脈の血管径LVref、比較眼底画像Icomにおけ
る動脈の血管径LAcom、静脈の血管径LVcomの計測を
行う。
【0080】この血管径を求める方法については一般的
な血管径計測方法を用いれば良いため、ここでは特に規
定しないが、図8に示すように、血管径の計測点803
において、血管抽出画像801における抽出された血管
804とその抽出された血管の中心線805に垂直な直
線806との交わる長さ807を血管径とする例を挙げ
ておく。そして、次式に従って参照眼底画像Irefにお
ける動静脈血管径比Rr ef、比較眼底画像Icomにおける
動静脈血管径比Rcomを求め、制御部406に通知す
る。
【0081】
【数3】Rref=LAref÷LVref
【0082】
【数4】Rcom=LAcom÷LVcom 次に、制御部406は画像データ蓄積部407に眼底画
像データを、文字・記号データ蓄積部408に、動静脈
血管径比の計測点座標、動静脈血管径比計測結果、画像
ID、患者情報などを保存・蓄積する。
【0083】参照眼底画像Irefにおける動静脈血管径
比の計測点が複数個存在する場合にはここまでの処理を
繰り返して行うことで、全ての計測点についての動静脈
血管径比を求めるようにする。
【0084】次に、制御部406はデータ表示部404
に求めた動静脈血管径比を表示するように命令される。
データ表示部404は、各計測点における動静脈血管径
比を画像、計測座標、計測結果が分かるように表示す
る。また、制御部406は動静脈血管径比の経時変化状
態判定部412に命令し、計測結果に基づいた動静脈血
管径比の変化についての状態を判定させ、その判定結果
を、データ表示部404に命令し表示させる。また、デ
ータ検索部405により、患者情報や画像IDによる蓄
積データの検索を行い、計測済みの結果についていつで
も参照することが可能になる。
【0085】本実施形態1によれば以下の効果を有す
る。
【0086】(1)既に動静脈血管径比の計測が終了し
判定がなされた過去の眼底画像(参照眼底画像Iref
における計測場所と同じ場所を新しく撮影された眼底画
像(比較眼底画像Icom)上で検出し、その計測場所に
おいて血管径を計測し、動静脈血管径比を取得するとい
う作業を自動的に行い、得られた動静脈血管径比や、過
去の眼底画像(参照眼底画像Iref)における動静脈血
管径比との差を医師の診断材料として提示することで、
眼底画像における動静脈血管径比の計測支援、診断支援
を可能にするものである。
【0087】(2)過去の眼底画像(参照眼底画像I
ref)における動静脈血管径比のデータがあるため、診
断の際に、今回計測した動静脈血管径比の比較が可能と
なり、経時変化を医師に提示することが可能になる。こ
の提示情報により、医師は今回撮影した眼底画像(比較
眼底画像Icom)と過去の眼底画像(参照眼底画像
ref)との比較に基づく診断が可能になり、より一層
精度の高い診断を可能にするものである。
【0088】(3)前記参照眼底画像Irefにおける動
静脈血管径比の計測点を複数入力し、複数点での動静脈
血管径比を計測することによって、複数箇所での動静脈
血管径比の経時的変化状態を計測することができる。こ
の場合には、全ての計測場所における動静脈血管径比を
医師に提示することや、提示する動静脈血管径比の数を
複数ではなく評価指標により1つだけあるいは複数限定
する事や、複数の結果の平均値を提示する事など、複数
の計測データを組み合わせて判定することも可能であ
る。
【0089】(4)健康診断や人間ドックのような大量
のデータを自動的に処理するスクリーニングシステムの
ような自動診断システムにおいて本実施形態は有効な技
術であり、眼底画像から自動的に判定材料を取得するこ
とができ、診断システムにおいて動静脈血管径比の診断
結果の提示が迅速に行える。
【0090】(5)計測点の決定は医師の経験、知識に
基づいて行われているが、過去の眼底画像における医師
の決定した計測点と同じ点を新しく撮影した眼底画像上
で見つけることで、従来医師が行っていた計測の自動化
が可能になり、パーソナルな健康機器としての眼底撮影
装置などで同一箇所のデータを自動的に取得、蓄積する
ことを可能とするものである。
【0091】(実施形態2)図9は本発明の他の実施形
態(実施形態2)である眼底画像における動静脈血管径
比の経時変化自動計測方法における動静脈血管径比の経
時変化判定方法を説明するフローチャートである。
【0092】本実施形態2では、動静脈血管径比の経時
変化量Rsubを、あらかじめ定めた異常値と注意値の閾
値A及びあらかじめ定めた注意値と正常値の閾値Bとの
間で比較判定を行い、経時変化(経時変化量Rsub)が
正常(正常値),注意(注意値),異常(異常値)のい
ずれかであるかを判定するものである。
【0093】図9のフローチャートで示すように、動静
脈血管径比の経時変化量Rsubが用意された段階(S9
01)の後、S902の段階では前記経時変化量Rsub
があらかじめ定めた異常値と注意値の閾値Aよりも大き
いか否かの判定がなされ、大きければ異常の判定が提示
(S904)される。
【0094】また、異常でない場合、S903の段階で
経時変化量Rsubはあらかじめ定めた注意値と正常値の
閾値Bよりも大きいか否かの判定がなされ、大きければ
注意の判定が提示(S906)され、大きくなければ正
常の判定が提示(S905)される。
【0095】この正常,注意,異常の各閾値はあらかじ
めデータとしてコンピュータに入力される。この正常,
注意,異常の判定提示は医師の診断において有効に利用
でき、診断時間の短縮(診断支援)を図ることも可能に
なる。
【0096】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0097】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0098】(1)本発明の眼底画像の動静脈血管径比
の経時変化自動計測技術を用いると、動静脈血管径比の
計測場所が情報として付与されている参照眼底画像を参
考にして、同一被験者についての同じ計測場所での比較
眼底画像の動静脈血管径比の計測を自動的に行う事が可
能になる。その結果、従来、医師が、眼底画像を一枚一
枚診ることによって行っていた動静脈血管径比の計測を
自動的に行い医師に提示することが可能になる。
【0099】(2)また、これまで行われていなかった
過去の眼底画像との比較も同時に可能となり、眼底画像
に基づく診断の際の動静脈血管径比に関する判断材料を
増加させることができるため、適切で迅速な診断支援が
可能になる効果がある。
【0100】(3)また、特に健康診断や人間ドックな
どのように大量のデータを扱う場合などは、スクリーニ
ングや自動診断といったことが必要になるが、そのため
の判断材料としてのデータを提供することも可能になる
という効果もある。
【0101】(4)さらに、本発明によれば、定期的に
検査を実施する健康診断、人間ドックや在宅医療におけ
る定期検査において、眼底画像中の同一測定箇所のデー
タを自動的に取得、蓄積できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(実施形態1)である眼底
画像における動静脈血管径比の経時変化自動計測方法を
示すフローチャートである。
【図2】本実施形態1の眼底画像における動静脈血管径
比の経時変化自動計測方法を示すフローチャートであ
る。
【図3】前記動静脈血管径比の経時変化自動計測方法に
おける計測点の検出方法を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態1による眼底画像における動静脈血
管径比の経時変化自動計測システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本実施形態1における計測点の探索基準点設定
方法の一例を説明するディスプレイ上に表示した中間調
画像を示す写真である。
【図6】本実施形態1における計測点の探索基準点設定
方法の他の例を説明するディスプレイ上に表示した中間
調画像を示す写真である。
【図7】本実施形態1における計測点の探索基準点から
の計測点検出方法を説明するディスプレイ上に表示した
中間調画像を示す写真である。
【図8】本実施形態1における血管径計測法を説明する
ディスプレイ上に表示した中間調画像を示す写真であ
る。
【図9】本発明の他の実施形態(実施形態2)である眼
底画像における動静脈血管径比の経時変化自動計測方法
における動静脈血管径比の経時変化判定方法を説明する
フローチャートである。
【符号の説明】
401…入力画像データ、402…文字・記号データ、
403…データ入力部、404…データ表示部、405
…データ検索部、406…制御部、407…画像データ
蓄積部、408…文字・記号データ蓄積部、409…計
測点の探索基準点の設定部、410…計測点検出部、4
11…動静脈血管径比計測部、412…動静脈血管径比
の経時変化状態判定部、413…記録媒体、501…参
照眼底画像Iref、502…比較眼底画像Icom、503
…比較眼底画像Icomの視神経乳頭部分拡大図、504
…比較眼底画像Icomの計測部分の拡大図、505…参
照眼底画像上で視神経乳頭の中心として検出された点C
ref、506…比較眼底画像Icom上で視神経乳頭の中心
として検出された点Ccom、507…Cref,Ccomの座
標値から求めたIref,Icomの位置ずれ量T、508…
参照眼底画像Irefにおける計測点PXref、509…参
照眼底画像Irefにおける計測点PXrefに対応する比較
眼底画像Icomにおける計測点PXcomを検出するための
基準点PX′com、601…参照眼底画像Iref、602
…比較眼底画像Icom、603…比較眼底画像Icomの計
測部分の拡大図、604…参照眼底画像Irefにおける
血管の分岐・交叉点、605…参照眼底画像Irefにお
ける計測点PXref、606…比較眼底画像Icomにおけ
る血管の分岐・交叉点、607…比較眼底画像Icom
おける血管の分岐・交叉点に最も相関が高くなる位置に
平行移動した参照眼底画像Irefにおける血管の分岐・
交叉点、608…参照眼底画像Iref,比較眼底画像I
comの位置ずれ量T、609…参照眼底画像Irefにおけ
る計測点PXrefに対応する比較眼底画像Icomにおける
計測点PXcomを検出するための基準点PX′com、70
1…参照眼底画像Iref、702…比較眼底画像Icom
703…参照眼底画像Irefにおける計測点PXref、7
04…PXrefを中心とする大きさN×Nの領域D
ref、705…比較眼底画像Icomの計測部分の拡大
図、706…参照眼底画像Irefにおける計測点PXref
に対応する比較眼底画像Icomにおける計測点PXcom
検出するための基準点PX′com、707…PX′com
中心とする大きさM×Mの領域EX、708…領域EX
内の点PX′com[i](i=0,1,・・・,M×M−
1)、709…領域EX内の点PX′com[i](i=0,
1,・・・,M×M−1)を中心とする大きさN×Nの
領域DX′com[i]、710…比較眼底画像Icomにおけ
る計測点PXcom、801…血管抽出画像、802…計
測部分拡大図、803…計測点、804…抽出された血
管部分、805…抽出された血管部分の芯線、806…
計測点における血管部分の芯線に対する垂線、807…
計測点における血管径、808…血管径計測領域。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御部と、前記制御部にそれぞれ接続さ
    れるデータ入力部、データ表示部、データ検索部、画像
    データ蓄積部、文字・記号データ蓄積部、計測点の探索
    基準点の設定部、計測点検出部、動静脈血管径比計測
    部、動静脈血管径比の経時変化状態判定部、記録媒体と
    を有する眼底画像における動静脈血管径比の経時変化自
    動計測システムを用いる眼底画像における動静脈血管径
    比の経時変化自動計測方法であって、 同一被験者について時間を隔てて撮影された2枚の眼底
    画像(先撮影の参照眼底画像と後撮影の比較眼底画像)
    の画像データを入力する段階と、 前記参照眼底画像ID,前記参照眼底画像における動静
    脈血管径比の計測点座標,前記比較眼底画像ID,患者
    情報といった文字・記号データを入力する段階と、 前記参照眼底画像における計測点座標を基にして、前記
    比較眼底画像における計測点の検索基準点を設定する段
    階と、 前記比較眼底画像における動静脈血管径比の計測点を検
    出する段階と、 前記2枚の眼底画像における全ての動静脈血管径比の計
    測点における動静脈血管径比を求める段階と、 前記動静脈血管径比を前記参照眼底画像ID,前記参照
    眼底画像における動静脈血管径比の計測点座標,前記比
    較眼底画像ID,前記比較眼底画像における動静脈血管
    径比の計測点とともに蓄積・保存する段階と、 前記動静脈血管径比の経時変化量を提示する段階とを有
    することを特徴とする眼底画像における動静脈血管径比
    の経時変化自動計測方法。
  2. 【請求項2】 制御部と、前記制御部にそれぞれ接続さ
    れるデータ入力部、データ表示部、データ検索部、画像
    データ蓄積部、文字・記号データ蓄積部、計測点の探索
    基準点の設定部、計測点検出部、動静脈血管径比計測
    部、動静脈血管径比の経時変化状態判定部、記録媒体と
    を有する眼底画像における動静脈血管径比の経時変化自
    動計測システムを用いる眼底画像における動静脈血管径
    比の経時変化自動計測方法であって、 同一被験者について時間を隔てて撮影された2枚の眼底
    画像(先撮影の参照眼底画像と後撮影の比較眼底画像)
    の画像データを入力する段階と、 前記参照眼底画像ID,前記参照眼底画像における動静
    脈血管径比の計測点座標,前記比較眼底画像ID,患者
    情報といった文字・記号データを入力する段階と、 前記参照眼底画像における計測点座標を基にして、前記
    比較眼底画像における計測点の検索基準点を設定する段
    階と、 前記比較眼底画像における動静脈血管径比の計測点を検
    出する段階と、 前記2枚の眼底画像における全ての動静脈血管径比の計
    測点における動静脈血管径比を求める段階と、 前記動静脈血管径比を前記参照眼底画像ID,前記参照
    眼底画像における動静脈血管径比の計測点座標,前記比
    較眼底画像ID,前記比較眼底画像における動静脈血管
    径比の計測点とともに蓄積・保存する段階と、 前記動静脈血管径比の経時変化量を提示する段階と、 前記動静脈血管径比の経時変化量に基づき前記2枚の眼
    底画像の動静脈血管径比や動静脈血管径比の変化につい
    ての状態の判定結果を提示する段階とを有することを特
    徴とする眼底画像における動静脈血管径比の経時変化自
    動計測方法。
  3. 【請求項3】 制御部と、前記制御部にそれぞれ接続さ
    れるデータ入力部、データ表示部、データ検索部、画像
    データ蓄積部、文字・記号データ蓄積部、計測点の探索
    基準点の設定部、計測点検出部、動静脈血管径比計測
    部、動静脈血管径比の経時変化状態判定部、記録媒体と
    を有する眼底画像における動静脈血管径比の経時変化自
    動計測システムを用いる眼底画像における動静脈血管径
    比の経時変化自動計測方法であって、 同一被験者について時間を隔てて撮影された2枚の眼底
    画像(先撮影の参照眼底画像と後撮影の比較眼底画像)
    の画像データを入力する段階と、 前記参照眼底画像ID,前記参照眼底画像における動静
    脈血管径比の計測点座標,前記比較眼底画像ID,患者
    情報といった文字・記号データを入力する段階と、 前記参照眼底画像における計測点座標を基にして、前記
    比較眼底画像における計測点の検索基準点を設定する段
    階と、 前記比較眼底画像における動静脈血管径比の計測点を検
    出する段階と、 前記2枚の眼底画像における全ての動静脈血管径比の計
    測点における動静脈血管径比を求める段階と、 前記動静脈血管径比を前記参照眼底画像ID,前記参照
    眼底画像における動静脈血管径比の計測点座標,前記比
    較眼底画像ID,前記比較眼底画像における動静脈血管
    径比の計測点とともに蓄積・保存する段階と、 前記動静脈血管径比の経時変化量を提示する段階と、 前記動静脈血管径比の経時変化量に基づき前記2枚の眼
    底画像の動静脈血管径比や動静脈血管径比の変化につい
    ての状態の判定結果を提示する段階と、 前記動静脈血管径比の計測点及び前記動静脈血管径比の
    経時変化量並びに前記判定結果をデータ入力された画像
    と、患者情報とをともに蓄積して保存する段階とを有す
    ることを特徴とする眼底画像における動静脈血管径比の
    経時変化自動計測方法。
  4. 【請求項4】 前記参照眼底画像及び前記比較眼底画像
    における動静脈血管径比の経時変化量を、動静脈血管径
    比の経時変化量判定方法により、あらかじめ定めた異常
    値と注意値の閾値よりも大きい場合は異常の判定を提示
    し、前記経時変化があらかじめ定めた注意値と正常値の
    閾値よりも大きい場合は注意の判定を提示し、前記経時
    変化があらかじめ定めた正常値の閾値以下である場合は
    正常の判定を提示することを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれか1項に記載の眼底画像における動静脈
    血管径比の経時変化自動計測方法。
  5. 【請求項5】 前記動静脈血管径比を蓄積・保存する段
    階の後、動静脈血管径比の計測点の全てを処理したかを
    判定し、NOの場合は再び前記検索基準点を設定する段
    階に戻り処理を続行することを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれか1項に記載の眼底画像における動静
    脈血管径比の経時変化自動計測方法。
  6. 【請求項6】 制御部と、前記制御部にそれぞれ接続さ
    れるデータが入力されるデータ入力部、データ表示部、
    データを検索するデータ検索部、画像データを蓄積する
    画像データ蓄積部、文字や記号等のデータを蓄積する文
    字・記号データ蓄積部、計測点の探索基準点の設定を行
    う計測点の探索基準点の設定部、計測点を検出する計測
    点検出部、動静脈血管径比を計測する動静脈血管径比計
    測部、動静脈血管径比の経時変化状態を判定する動静脈
    血管径比の経時変化状態判定部、所定のプログラム等を
    記録する記録媒体とを有し、前記データ入力部には同一
    被験者について時間を隔てて撮影された2枚の眼底画像
    (先撮影の参照眼底画像と後撮影の比較眼底画像)の画
    像データや文字・記号データが入力され、前記2枚の眼
    底画像における全ての動静脈血管径比の計測点における
    動静脈血管径比が求められ、前記動静脈血管径比の各値
    を用いる比較や判定によって各種のデータが表示及び出
    力されるように構成されていることを特徴とする眼底画
    像における動静脈血管径比の経時変化自動計測システ
    ム。
  7. 【請求項7】 制御部と、前記制御部にそれぞれ接続さ
    れるデータが入力されるデータ入力部、データ表示部、
    データを検索するデータ検索部、画像データを蓄積する
    画像データ蓄積部、文字や記号等のデータを蓄積する文
    字・記号データ蓄積部、計測点の探索基準点の設定を行
    う計測点の探索基準点の設定部、計測点を検出する計測
    点検出部、動静脈血管径比を計測する動静脈血管径比計
    測部、動静脈血管径比の経時変化状態を判定する動静脈
    血管径比の経時変化状態判定部、所定のプログラム等を
    記録する記録媒体とを有し、前記データ入力部には同一
    被験者について時間を隔てて撮影された2枚の眼底画像
    (先撮影の参照眼底画像と後撮影の比較眼底画像)の画
    像データや文字・記号データが入力され、前記2枚の眼
    底画像における全ての動静脈血管径比の計測点における
    動静脈血管径比が求められ、前記動静脈血管径比が前記
    参照眼底画像ID,前記参照眼底画像における動静脈血
    管径比の計測点座標,前記比較眼底画像ID,前記比較
    眼底画像における動静脈血管径比の計測点とともに蓄積
    ・保存され、前記動静脈血管径比の経時変化量が提示さ
    れ、前記動静脈血管径比の経時変化量が提示され、前記
    動静脈血管径比の経時変化量に基づき前記2枚の眼底画
    像の動静脈血管径比や動静脈血管径比の変化についての
    状態の判定結果が提示される構成になっていることを特
    徴とする眼底画像における動静脈血管径比の経時変化自
    動計測システム。
  8. 【請求項8】 前記判定システムとして前記動静脈血管
    径比の経時変化量を判定するシステムを有し、このシス
    テムでは前記参照眼底画像及び前記比較眼底画像におけ
    る動静脈血管径比の経時変化量を、あらかじめ定めた異
    常値と注意値の閾値よりも大きい場合は異常の判定を提
    示し、前記経時変化があらかじめ定めた注意値と正常値
    の閾値よりも大きい場合は注意の判定を提示し、前記経
    時変化があらかじめ定めた正常値の閾値以下である場合
    は正常の判定を提示する構成になっていることを特徴と
    する請求項6または請求項7に記載の眼底画像における
    動静脈血管径比の経時変化自動計測システム。
  9. 【請求項9】 コンピュータによって眼底画像における
    動静脈血管径比の経時変化自動計測を行うためのプログ
    ラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは、 同一被験者について時間を隔てて撮影された2枚の眼底
    画像(先撮影の参照眼底画像と後撮影の比較眼底画像)
    の画像データをコンピュータに入力し、前記参照眼底画
    像ID,前記参照眼底画像における動静脈血管径比の計
    測点座標,前記比較眼底画像ID,患者情報といった文
    字・記号データを入力した後は、 コンピュータに、 前記参照眼底画像における計測点座標を基にして、前記
    比較眼底画像における計測点の検索基準点を設定させ、 前記比較眼底画像における動静脈血管径比の計測点を検
    出させ、 前記2枚の眼底画像における全ての動静脈血管径比の計
    測点における動静脈血管径比を求めさせ、 前記動静脈血管径比を前記参照眼底画像ID,前記参照
    眼底画像における動静脈血管径比の計測点座標,前記比
    較眼底画像ID,前記比較眼底画像における動静脈血管
    径比の計測点とともに蓄積・保存させ、 前記動静脈血管径比の経時変化量を提示させることを特
    徴とする記録媒体。
  10. 【請求項10】 コンピュータによって眼底画像におけ
    る動静脈血管径比の経時変化自動計測を行うためのプロ
    グラムを記録した記録媒体であって、前記プログラム
    は、 同一被験者について時間を隔てて撮影された2枚の眼底
    画像(先撮影の参照眼底画像と後撮影の比較眼底画像)
    の画像データをコンピュータに入力し、前記参照眼底画
    像ID,前記参照眼底画像における動静脈血管径比の計
    測点座標,前記比較眼底画像ID,患者情報といった文
    字・記号データを入力した後は、 コンピュータに、 前記参照眼底画像における計測点座標を基にして、前記
    比較眼底画像における計測点の検索基準点を設定させ、 前記比較眼底画像における動静脈血管径比の計測点を検
    出させ、 前記2枚の眼底画像における全ての動静脈血管径比の計
    測点における動静脈血管径比を求めさせ、 前記動静脈血管径比を前記参照眼底画像ID,前記参照
    眼底画像における動静脈血管径比の計測点座標,前記比
    較眼底画像ID,前記比較眼底画像における動静脈血管
    径比の計測点とともに蓄積・保存させ、 前記動静脈血管径比の経時変化量を提示させ、 前記動静脈血管径比の経時変化量に基づき前記2枚の眼
    底画像の動静脈血管径比や動静脈血管径比の変化につい
    ての状態の判定結果を提示させることを特徴とする記録
    媒体。
  11. 【請求項11】 コンピュータによって眼底画像におけ
    る動静脈血管径比の経時変化自動計測を行うためのプロ
    グラムを記録した記録媒体であって、前記プログラム
    は、 同一被験者について時間を隔てて撮影された2枚の眼底
    画像(先撮影の参照眼底画像と後撮影の比較眼底画像)
    の画像データをコンピュータに入力し、前記参照眼底画
    像ID,前記参照眼底画像における動静脈血管径比の計
    測点座標,前記比較眼底画像ID,患者情報といった文
    字・記号データを入力した後は、 コンピュータに、 前記参照眼底画像における計測点座標を基にして、前記
    比較眼底画像における計測点の検索基準点を設定させ、 前記比較眼底画像における動静脈血管径比の計測点を検
    出させ、 前記2枚の眼底画像における全ての動静脈血管径比の計
    測点における動静脈血管径比を求めさせ、 前記動静脈血管径比を前記参照眼底画像ID,前記参照
    眼底画像における動静脈血管径比の計測点座標,前記比
    較眼底画像ID,前記比較眼底画像における動静脈血管
    径比の計測点とともに蓄積・保存させ、 前記動静脈血管径比の経時変化量を提示させ、 前記動静脈血管径比の経時変化量に基づき前記2枚の眼
    底画像の動静脈血管径比や動静脈血管径比の変化につい
    ての状態の判定結果を提示させ、 前記動静脈血管径比の計測点及び前記動静脈血管径比の
    経時変化量並びに前記判定結果をデータ入力された画像
    と、患者情報をともに蓄積して保存させることを特徴と
    する記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記プログラムは動静脈血管径比の経
    時変化量判定ルーチンを有し、前記判定ルーチンによっ
    て前記参照眼底画像及び前記比較眼底画像における動静
    脈血管径比の経時変化量を、あらかじめ定めた異常値と
    注意値の閾値よりも大きい場合は異常の判定を提示さ
    せ、前記経時変化があらかじめ定めた注意値と正常値の
    閾値よりも大きい場合は注意の判定を提示させ、前記経
    時変化があらかじめ定めた正常値の閾値以下である場合
    は正常の判定を提示させることを特徴とする請求項9乃
    至請求項11のいずれか1項に記載の記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記動静脈血管径比を蓄積・保存させ
    た後、前記動静脈血管径比の計測点の全てを処理したか
    を判定し、NOの場合は再び前記検索基準点を設定する
    段階に戻り処理を続行させることを特徴とする請求項9
    乃至請求項12のいずれか1項に記載の記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007117108A (ja) * 2005-10-24 2007-05-17 Med Solution Kk 器官の状態変化を評価する装置およびプログラム
JP2008513067A (ja) * 2004-09-21 2008-05-01 イメドース ゲーエムベーハー デジタル画像で網膜血管を分析するための方法および装置
JP2014241089A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 株式会社構造計画研究所 医療画像共有システム、医療画像共有方法、及び医療画像共有プログラム
JP2018507079A (ja) * 2015-01-19 2018-03-15 スタツマヌ・アイシーピー・エーピーエスStatuManu ICP ApS 頭蓋内圧の非侵襲的評価のための方法及び装置

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