JP2000166538A - ビタミンe、カロチノイド、脂肪酸化合物を強化されたクロレラの製造方法 - Google Patents

ビタミンe、カロチノイド、脂肪酸化合物を強化されたクロレラの製造方法

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JP2000166538A JP34554598A JP34554598A JP2000166538A JP 2000166538 A JP2000166538 A JP 2000166538A JP 34554598 A JP34554598 A JP 34554598A JP 34554598 A JP34554598 A JP 34554598A JP 2000166538 A JP2000166538 A JP 2000166538A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビタミンEおよび/またはカロチノイドが強
化されたクロレラ、並びに脂肪酸化合物がさらに強化さ
れたクロレラの製造方法、並びにそのようにして製造さ
れたクロレラを提供すること。 【解決手段】 ビタミンEの存在下にクロレラを培養す
ることを特徴とするビタミンEを強化されたクロレラの
製造方法。ビタミンEおよび脂肪酸化合物の存在下にク
ロレラを培養することを特徴とするビタミンEおよび脂
肪酸化合物を強化されたクロレラの製造方法。適切な溶
媒に溶解したカロチノイドの存在下にクロレラを培養す
ることを特徴とするカロチノイドを強化されたクロレラ
の製造方法。前記溶媒として、ビタミンEおよび脂肪酸
化合物からなる群の少なくとも1種を用いることによ
り、カロチノイドと、ビタミンEおよび脂肪酸化合物か
ら成る群の少なくとも1種とを強化されたクロレラを製
造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビタミンEおよび
/またはカロチノイドが強化されたクロレラ、並びに脂
肪酸化合物がさらに強化されたクロレラの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】クロレラは、緑色植物門、緑藻綱、クロ
レラ属の緑藻である。クロレラには、特に多くの蛋白質
が含有され、必須アミノ酸、核酸、ミネラルの他、ビタ
ミンEやカロチノイドなども含有されている。
【0003】クロレラが含有するビタミンEには、α−
トコフェロール等が含まれ、これらのビタミンEは、動
物の必須栄養素であり、生体内で赤血球の溶血を防ぐこ
と、生殖に必要であること、脂肪やカロチンの酸化を防
ぐ働き等があることが知られている。また、カロチノイ
ドには、α−カロチン、β−カロチン等の様なカロチ
ン、ルティン、ゼアキサンチンのようなキサントフィル
等の色素が含まれる。これらのカロチノイドは、ビタミ
ンΑの前駆物質であること、活性酸素除去活性があるこ
と等が知られている。
【0004】このようにクロレラは栄養豊富であるの
で、仔稚魚に対する餌料生物(例えば、ワムシ)の生物
餌料、動物用の飼料や人の健康食品あるいは食品添加物
として利用されている。しかしながら、クロレラが本来
含有するビタミンEおよびカロチノイドの量は、乾燥藻
体100g当たり、それぞれ10〜25mgおよび100mg程度
であり、栄養価等の観点からは必ずしも十分な量とはい
えない。
【0005】そこで、クロレラが含有するビタミンE、
カロチノイドを高めるための試みがなされている。例え
ば、特開平3-183498号公報には、培地成分を制御した培
地でクロレラを培養することにより、クロレラが体内に
蓄積するβ−カロチンの量を上げる方法が記載されてい
る。また、特開平6-153986号公報には、活性酸素発生剤
に耐性を持つ、クロレラを含む藻類を培養することによ
り、クロレラが体内に蓄積するβ−カロチンの量を上げ
る方法が記載されている。
【0006】さらに、特開昭57-54585号公報には、グル
タミン酸、リンゴ酸を添加した培地でクロレラを培養す
ることにより、クロレラが蓄積するビタミンEの量を上
げる方法が記載されている。
【0007】しかしながら、上記いずれの方法も、クロ
レラ自体が有するβ−カロチン、ビタミンEを産生する
ことのできる能力を幾分か高めるに過ぎず、β−カロチ
ン、ビタミンEの量を更に高めることが望まれている。
さらに、これらの方法は、いずれもビタミンEまたはβ
−カロチンのいずれか一方しか強化することができない
という欠点の他に、特開平6-153986号公報の方法では、
活性酸素発生剤に耐性を有するというその性質が特殊な
クロレラにしか適用できないという制約もある。
【0008】なお、特許第2790642号公報には、ユーグ
レナを脂肪酸や、ビタミンC、ビタミンEを添加した培
地で培養することにより、これらの化合物でユーグレナ
を強化し得ることが記載されている。しかしながら、ユ
ーグレナは、原生動物の一種であり、植物としても分類
されるが、緑藻類であるクロレラとは、分類学上離れた
種である。さらに、ユーグレナは、ペリクルといわれる
蛋白質の柔軟な外膜と鞭毛を有しアメーバ状に運動する
のに対し、クロレラは多糖質の強固な細胞壁を持つ点
で、細胞構造が大きく異なる。従って、細胞内への物質
の取り込みに関しても相違が認められ、ユーグレナが取
り込み、蓄積できる物質が必ずしもクロレラが蓄積でき
るとは考えられず、そのような物質の例にはイカ肝油が
ある。即ち、イカ肝油には、高度不飽和脂肪酸を含有す
る油脂が含まれているが、イカ肝油を添加した培地でユ
ーグレナを培養することによりイカ肝油の成分は細胞内
に取り込まれ、蓄積され得るが、クロレラはこれを蓄積
することができないことが知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなわれたものであり、ビタミンEおよびカロチノ
イド、さらには脂肪酸化合物のような物質を強化され
た、高栄養価のクロレラの製造方法、並びにそのように
して製造されたクロレラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究した結果、クロレラをビタミ
ンEの存在下に培養することにより、従来の方法では到
達し得なかった高水準にビタミンEを強化できること、
さらに、カロチノイドを特定の物質に溶解したうえで培
地に添加することにより、それ単独で培地に添加しては
強化し得ないカロチノイドをクロレラに強化し得ること
を見い出した。
【0011】さらに、本発明者らは、前記カロチノイド
を溶解すべき物質として、ビタミンE、並びに脂肪酸、
その塩および/またはそのエステル(以下、「脂肪酸化
合物」ともいう)を用いることにより、それぞれカロチ
ノイドおよびビタミンEで、並びにカロチノイドおよび
脂肪酸化合物でクロレラを強化できることを見い出し
た。また、特に、カロチノイドを溶解すべき物質として
脂肪酸化合物を用いることにより、カロチノイドを強化
できることに追加して、これらの脂肪酸化合物を単独で
培地に添加した場合に比べて高水準に脂肪酸化合物を強
化し得ることも見い出し、本発明を成すに至った。すな
わち、本発明は、次の(1)〜(4)の方法、およびそ
のようにして製造されたクロレラを提供する。
【0012】(1)ビタミンEの存在下にクロレラを培
養することを特徴とするビタミンEを強化されたクロレ
ラの製造方法。
【0013】(2)ビタミンEおよび脂肪酸化合物の存
在下にクロレラを培養することを特徴とするビタミンE
および脂肪酸化合物を強化されたクロレラの製造方法。
【0014】(3)適切な溶媒に溶解したカロチノイド
の存在下にクロレラを培養することを特徴とするカロチ
ノイドを強化されたクロレラの製造方法。
【0015】(4)ビタミンEおよび脂肪酸化合物から
なる群の少なくとも1種に溶解したカロチノイドの存在
下にクロレラを培養することを特徴とするカロチノイド
と、ビタミンEおよび脂肪酸化合物からなる群の少なく
とも1種とを強化されたクロレラの製造方法。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のビタミンE、カロ
チノイド等を強化されたクロレラの製造方法を詳細に説
明する。
【0017】本発明において、ビタミンEとは、動物体
内でビタミンE活性を示し得るいずれもの物質をいう。
具体的には、トコフェロール(α−トコフェロール、β
−トコフェロール、γ−トコフェロール)、およびそれ
らの酸(例えば、酢酸、ニコチン酸)との塩、並びにト
コトリエノール等が含まれる。これらトコフェロールお
よびトコトリエノールには種々の異性体が存在するが、
これらの異性体も含まれる。
【0018】カロチノイドとは、動物体内でビタミンA
活性を示し得るいずれもの物質をいう。これらのビタミ
ンA活性を有する物質は、活性酸素除去能もあることが
知られている。具体的には、カロチノイドには、ビタミ
ンAおよび動物体内でビタミンAに変換されるプロビタ
ミンA(α−カロチン、β−カロチン、γ−カロチン
等)のようなカロチン、並びにルティン、アスタキサン
チンおよびゼアキサンチン等のキサントフィル等が含ま
れる。カロチノイドにも種々の異性体が存在するが、こ
れらの異性体の全てが含まれる。
【0019】脂肪酸化合物には、遊離の脂肪酸、その塩
およびそのアルキルエステルが含まれる。
【0020】遊離の脂肪酸とは、好ましくは炭素原子数
12〜28個を有する飽和または不飽和(不飽和結合の数が
1〜6個)の直鎖状または分岐鎖の脂肪酸をいう。本明
細書において、特に、炭素原子数20〜28個を有する不飽
和(不飽和結合の数が1個以上)の脂肪酸を「高度不飽
和脂肪酸」ともいう。
【0021】脂肪酸の塩とは、上記遊離の脂肪酸の塩を
いい、ナトリウム、カリウム等のようなアルカリ金属、
バリウム、カルシウム等のようなアルカリ土類金属の塩
が含まれる。
【0022】脂肪酸のアルキルエステルとは、上記遊離
の脂肪酸とアルカノールとのエステルをいう。エステル
を形成することのできるアルカノールとしては、好まし
くは炭素数12〜28個を有する直鎖状および分岐鎖のアル
カノールが含まれる。
【0023】本発明において、ビタミンEで強化された
クロレラとは、本発明の方法を適用する前のクロレラが
含有するビタミンEの量よりも多い量のビタミンEを含
有するクロレラをいう。ビタミンEを含有するとは、ク
ロレラの藻体の細胞壁内にビタミンEが取り込まれた状
態をいい、ビタミンEが細胞壁外になんらかの方法によ
り付着した状態は含まない。
【0024】カロチノイドで強化されたクロレラおよび
脂肪酸化合物で強化されたクロレラも、上記ビタミンE
の場合と同様である。
【0025】本明細書を通して用いられる「Aおよび/
またはB」、「A、BおよびまたはC」のような用語
は、「および/または」で結ばれる物質から成る群から
選択される少なくとも1種を意味する。即ち、「Aおよ
び/またはB」とは、A単独、B単独並びにAおよびB
を意味する。
【0026】本発明の第1の態様において、ビタミンE
の存在下にクロレラを培養することにより、ビタミンE
を強化したクロレラを製造することができる。
【0027】本発明の第1の態様において用いることの
できるクロレラは、クロレラ属に属するものであれば特
に制限はない。一例を挙げると、クロレラ・ブルガリス
(Chlorella vulgaris)、クロレラ・レギュラリス(Chlor
ella regularis)、クロレラ・ビレノイドサ(Chlorella
pyrenoidosa)、クロレラ・サッカロフィラ(Chlorella s
accharophila)が含まれる。
【0028】クロレラを培養する基本培地は、上記クロ
レラを培養することができるものであれば特に制限はな
い。ここで、基本培地とは、クロレラに取り込ませるべ
き物質(第1の態様ではビタミンE)が添加されていな
い培地をいう。基本培地としては、例えば、ブリストー
ル培地、ソロキン・クラウス培地(藻類実験法、田宮
博、渡辺篤編集、南江堂、68〜104頁)を用いることが
できる。
【0029】本発明の第1の態様において、基本培地に
添加すべきビタミンEとしては、先に規定したビタミン
E活性を有するものを用いることができる。これらのビ
タミンE活性を有する化合物は、市販されているものを
用いることができる。
【0030】これらのビタミンE活性を有する化合物
は、単独で用いることも、異なる種の化合物を併用する
こともできる。
【0031】ビタミンEの使用量としては、用いるクロ
レラの種類、基本培地、クロレラの培地中の濃度、培養
温度、培養時間、強化すべきビタミンEの量等により適
宜設定することができるが、通常、培養液1リットル
(以下、「L」と表記する。)0.01g〜20gに設定する
ことができる。
【0032】ビタミンEを培地に添加する時期は、ビタ
ミンEの存在下にクロレラを培養することができれば特
に制限はなく、予め基本培地に添加しておき、クロレラ
を培養することも、培養の途中で添加することも、培養
終了後の藻体に添加して再培養をおこなうこともでき
る。しかしながら、培養中におけるビタミンEの分解を
防ぎ、培養に要する作業を低減し、培養時間を短縮する
観点から、培養後期、具体的には、培養時間の半分以上
が経過した時に添加することが望ましい。
【0033】クロレラを培養する温度、時間、クロレラ
の濃度、光照射の時間、光強度、撹拌強度等は、クロレ
ラを培養し得るものであればに特に制限はない。クロレ
ラを培養し得るものであれば特に制限はなく、クロレラ
の増殖特性、接種濃度等に応じて適宜設定することがで
きる。一例を上げると、10〜20g/L程度の濃度のクロ
レラを培養する場合、25〜37℃の温度で、20〜150時
間、0〜1万ルクスの光を20〜150時間照射し、生産す
ることができる。なお、基本培地に添加したビタミンE
は培地に溶解し得ないので、撹拌を強めること等により
懸濁状態に保つことが好ましい。
【0034】本発明の第2の態様において、ビタミンE
および脂肪酸化合物の存在下にクロレラを培養すること
により、ビタミンEおよび脂肪酸を強化したクロレラを
製造することができる。
【0035】本発明の第2の態様は、第1の態様で用い
るビタミンEに追加して脂肪酸化合物(遊離の脂肪酸、
その塩および/またはそのアルキルエステル)を用いる
こと以外は、上述した第1の態様と同様に行うことがで
きる。撹拌を強めることが好ましいことも第1の態様と
同じである。
【0036】本発明の第2の態様で用い得る遊離の脂肪
酸には、パルミチン酸、ステアリン酸等のような飽和の
脂肪酸が含まれ、不飽和脂肪酸には、オレイン酸、リノ
ール酸、リノレン酸等の他、アラキドン酸、EPA(エ
イコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)
のような高度不飽和脂肪酸等が含まれる。脂肪酸として
は、栄養強化の観点からEPA、DHAを好ましく用い
ることができる。これらの脂肪酸化合物は、市販されて
いるものを用いることができる。また、これらの脂肪酸
化合物は、1種のみを用いることも多種の脂肪酸の混合
物を用いることもできる。
【0037】使用する脂肪酸化合物として、遊離の脂肪
酸、その塩および/またはそのエステルのいずれを用い
るかは、クロレラに強化することを所望する脂肪酸の種
類により適宜選択することができる。一例を挙げると、
本出願人の1であるクロレラ工業株式会社に係る特開平
10-276684号公報に記載される方法を用いることによ
り、異なる脂肪酸化合物の混合物の中から、例えば高度
不飽和脂肪酸のような特定の種の脂肪酸化合物を優先的
取り込ませることができる。即ち、DHA(ドコサヘキ
サエン酸)を含む遊離の脂肪酸の混合物であって、酸ま
たは塩の形態にあるものを用いることにより、DHAま
たはその塩を他の脂肪酸またはその塩よりも優先的にク
ロレラに取り込ませることができる。一方、EPA(エ
イコサペンタエン酸)を含む脂肪酸の混合物であって、
アルキルエステルの形態にあるものを用いることによ
り、アルキルエステルの形態にあるEPAを他の脂肪酸
のアルキルエステルよりも優先的に取り込ませることが
できる。
【0038】脂肪酸化合物の使用量は、クロレラが取り
込み得る量であれば特に制限はないが、通常、0.1〜20
g/Lに設定することができる。
【0039】脂肪酸化合物とビタミンEとの添加順に特
に制限はなく、いずれか一方を添加した後に他方を添加
することも、両者を同時に添加することもできる。
【0040】本発明の第3の態様において、適切な溶媒
に溶解させたカロチノイドの存在下にクロレラを培養す
ることにより、カロチノイドを強化されたクロレラを製
造することができる。
【0041】本発明者らは、培地にカロチノイドを単独
で添加してクロレラを培養してもカロチノイドでクロレ
ラを強化することができないが、カロチノイドを適切な
溶媒に溶解したうえで培地に添加することにより、クロ
レラをカロチノイドで強化し得ることを見い出した。
【0042】本発明の第3の態様は、上記第1の態様で
用いるビタミンEの代わりに、適切な溶媒に溶解したカ
ロチノイドを用いること以外は第1の態様と同様の条件
で行うことができる。撹拌を強めることが好ましいこと
も第1の態様と同じである。
【0043】用いるカロチノイドとしては、先に規定し
た動物体内でビタミンA活性や活性酸素除去活性を示し
得るものであれば特に制限はない。生物活性の観点から
β−カロチン、ルティン、アスタキサンチン等が好まし
い。これらのカロチノイドは、市販のものを用いること
ができる。また、1種のみを単独で用いることも、複数
種のものを併用することもできる。
【0044】カロチノイドの使用量は、クロレラがカロ
チノイドを取り込み得る量であれば特に制限はないが、
通常、0.1g〜2g/Lに設定することができる。
【0045】用いる溶媒としては、粉体の状態にあるカ
ロチノイドを溶解し得るものであれば特に制限はない。
カロチノイドを溶解する溶媒は、1種のみを用いること
も、複数種のものを併用することもできる。
【0046】上記本発明の第3の態様において、カロチ
ノイドの溶媒としてビタミンEおよび/または脂肪酸化
合物を用いることができる。この態様を本発明の第4の
態様という。
【0047】本発明の第4の態様によれば、溶媒として
用いるビタミンEおよび/または脂肪酸化合物もカロチ
ノイドと同時に強化することができる。本発明者らは、
第4の態様のうち、特に、溶媒として脂肪酸化合物を用
いることにより、脂肪酸化合物の強化量が、脂肪酸化合
物のみを基本培地に添加する場合に比べて高めることが
できるという予想外の結果を見い出した。
【0048】本発明の第4の態様は、上記本発明の第1
の態様で用いるビタミンEの代わりに、ビタミンEおよ
び/または脂肪酸化合物に溶解したカロチノイドを用い
ること以外は、第1の態様と同様の条件で行うことがで
きる。撹拌を強めることが好ましいことも第1の態様と
同じである。
【0049】カロチノイドを溶解させる溶媒の量は、用
いるカロチノイドの種類、量、その溶媒に対するカロチ
ノイドの溶解度等に応じて適宜設定することができる。
一例を上げると、溶媒として脂肪酸化合物を用いる場
合、ビタミンEを用いる場合の両者とも、0.1〜5%に
設定することができる。
【0050】溶媒として用いるビタミンEおよび脂肪酸
化合物の種類に特に制限はなく、上述した第1の態様で
用いたビタミンEおよび第2の態様で用いた脂肪酸化合
物を用いることができ、強化を所望する種に応じて適宜
用いることができる。用いる脂肪酸化合物として遊離の
酸、その塩および/またはそのエステルのいずれかを選
択することにより、所望する種の脂肪酸化合物を強化で
きるのことは、上記第2の態様で述べた通りである。
【0051】以上説明した方法に従い培養したクロレラ
は、それ自体は既知の、遠心分離等による濃縮・水洗工
程を経た後、仔稚魚に対する餌料生物の生物餌料とし
て、家畜等動物の飼料として、人の食品添加物、健康食
品等の使用に供することができる。また、必要に応じて
凍結乾燥し、貯蔵することもできる。
【0052】また、本発明には、上述した本発明の変形
例として、クロレラに強化することを所望する化合物で
あって、上述したもの以外の、例えば、ビタミンD等の
存在下にクロレラを培養することにより、当該化合物を
単独でまたはビタミンE、カロチンおよび/または脂肪
酸化合物と共に強化したクロレラの製造方法も含まれ
る。
【0053】
【実施例】以下、本発明の方法を実施例により説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0054】<実施例1>坂口フラスコを用い、クロレ
ラ・ブルガリス(Chlorella vulgaris C-30、東京大学I
AMカルチャーコレクションより入手)の培養を行っ
た。培地は水道水1L当たり、尿素0.6g、リン酸一カリ
ウム0.3g、硫酸マグネシウム0.3g、EDTA−鉄15mg、
微量元素Α5溶液6ミリリトル(以下、「mL」と表記す
る)(藻類実験法、田宮博、渡辺篤編集、南江堂、99
頁)、グルコース20gを添加したものを用いた。培養
は、上記培養液100mL中にクロレラ・ブルガリス5×1
8細胞を接種し、温度30℃、照度5000ルックスで振盪
培養を行った。
【0055】培養3日目に、ビタミンEとして理研オイ
ル600(理研ビタミン製、α−トコフェロール5%、β
−トコフェロール25%、γ−トコフェロール30%含有)
を培養液100mL当たり0g、0.05g、0.1g、0.15g添加し、
更に一日の培養を行った。
【0056】培養を終了したクロレラは、遠心分離によ
って濃縮・水洗した後、凍結乾燥した。各試験区とも約
1gの藻体が得られ、この乾燥藻体のビタミンEの測定
を行った。
【0057】ビタミンEの測定は、クロロホルム・メタ
ノール混液によって抽出した粗抽出液をケン化し、不ケ
ン化物を回収して分析の試料とした。分析は、高速液体
クロマトグラフィー(ギルソン社製)により行った。
【0058】以下の表1に、ビタミンEの添加量とクロ
レラのビタミンEの分析値を示す。
【0059】
【表1】
【0060】表1に示すように、本発明の方法によれ
ば、ビタミンEの含量を、200倍以上に強化させること
が可能である。また、クロレラが元来ほとんど含有しな
いβ−トコフェロール、γ−トコフェロールの含量が著
しく増加することからも、添加したビタミンEがクロレ
ラ細胞に有効に蓄積されていることが明らかである。
【0061】<実施例2>実施例1において培養第3日
目に添加した理研ビタミンEオイル600の代わりに、理
研ビタミンEオイル600と遊離脂肪酸オイル(日本水産
製、ドコサヘキサエン酸 60%)を8:1の割合で混合
したものを、培養液100mL当たり0mL、0.45mL添加したこ
と以外は、実施例1と同じ条件で培養を行った。
【0062】実施例1と同様にクロレラを収穫し、ビタ
ミンEと脂肪酸の分析を行った。ビタミンEの測定は、
実施例1の方法で行った。脂肪酸は、クロロホルム・メ
タノールで抽出した粗抽出液をケン化し、ケン化物から
脂肪酸を回収した後、ガスクロマトグラフィー(島津製
作所製)により分析した。
【0063】以下の表にオイル混合物の添加量と、クロ
レラのビタミンEおよびドコサヘキサエン酸の分析値を
示す。
【0064】
【表2】
【0065】表2に示すように、ビタミンEと脂肪酸
(ドコサヘキサエン酸)を共に蓄積させることが可能で
あった。
【0066】<実施例3>実施例1において培養第3日
目に添加した理研ビタミンEオイル600の代わりに、理
研ビタミンEオイル600にβ−カロチン(和光純薬工業
社製)5%となるように溶解したものを、培養液100mL
当たり0mL、0.1mL添加したこと以外は実施例1と同じ条
件で培養を行った。
【0067】実施例1と同様の方法でクロレラを収穫
し、ビタミンEとβ−カロチンの分析を行った。ビタミ
ンEの測定は、実施例1の方法で行った。カロチンの測
定は、クロロホルム・メタノールによって抽出した粗抽
出液をケン化し、不ケン化物を回収して分析の試料とし
た。分析は高速液体クロマトグラフィー(ギルソン社
製)により行った。
【0068】以下の表にオイル混合物の添加量と、クロ
レラのビタミンEおよびβ−カロチンの分析値を示す。
【0069】
【表3】
【0070】表3に示すように、本発明の方法によれ
ば、β−カロチン濃度を2倍以上に強化することがで
き、ビタミンEも併せて強化することができた。
【0071】<実施例4>実施例2において培養第3日
目に添加した理研ビタミンEオイル600と遊離脂肪酸オ
イルの8:1の割合の混合物の代わりに、同じ脂肪酸オ
イルにβ−カロチンを5%となるように溶解したもの
を、培養液100mL当たり0mL、0.5mL添加したこと以外
は、実施例2と同じ培養方法を行った。対照として、脂
肪酸オイルにβ−カロチンを溶解したものの代わりに、
同じ脂肪酸オイルのみを、培養液100mL当たり0.5mL添加
したこと以外は上記試料と同じ試料を調製し、同じ条件
で培養を行った。
【0072】実施例1と同様の方法でクロレラを収穫
し、カロチンの測定は実施例3の方法で、脂肪酸の測定
は実施例2の方法で行った。
【0073】以下の表にオイル混合物の添加量と、クロ
レラのβ−カロチンおよびドコサヘキサエン酸の分析値
を示す。
【0074】
【表4】
【0075】表4に示すように、本発明の方法によれ
ば、β−カロチン濃度を顕著に高めることができる。
【0076】さらに、β−カロチンと脂肪酸を併用して
添加することにより、脂肪酸のみを添加した場合に比べ
て、クロレラに強化された脂肪酸(ドコサヘキサエン
酸)の量も増加されるという予期しない結果が得られ
た。
【0077】<実施例5>実施例4において、培養第3
日目に添加した、遊離脂肪酸オイルにβ−カロチンを5
%となるように溶解したものの代わりに、同じ遊離脂肪
酸オイルにクロレラから抽出したキサントフィル(ルチ
ン、ビオラキサンチン)を5%となるよう溶解したもの
を、培養液100mL当たり0mL、0.5mL添加したこと以外
は、実施例4と同じ培養方法を行った。
【0078】実施例4と同様の方法でクロレラを収穫し
た。クロレラ中のキサントフィル濃度は、85%アセトン
で抽出した粗色素液をケン化し、不ケン化物を石油エー
テルとメタノールで分配することによって得られたキサ
ントフィル画分の吸収スペクトルから求めた。脂肪酸の
測定は、実施例2の方法で行った。
【0079】以下の表5にオイル混合物の添加量と、ク
ロレラのキサントフィルおよびドコサヘキサエン酸の分
析値を示す。
【0080】
【表5】
【0081】表5に示すように、カロチノイドとしてキ
サントフィルを用いた場合にも、カロチノイドを高濃度
に強化することができ、さらに脂肪酸も強化することが
できた。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の態
様によれば、高度にビタミンEを強化されたクロレラを
製造することができる。本発明の第2の態様によれば、
高度にビタミンEおよび脂肪酸化合物を強化されたクロ
レラを製造することができる。
【0083】本発明の第3の態様によれば、高度にカロ
チノイドを強化されたクロレラを製造することができ
る。本発明の第4の態様によれば、高度にカロチノイド
と、ビタミンEおよび/または脂肪酸化合物を強化され
たクロレラを製造することができる。
【0084】これらの本発明の方法は、ビタミンEをそ
のまま培地に添加する、またはカロチノイドを溶媒に溶
解するという簡単な操作を行った上で培地に添加するこ
との他は、通常のクロレラの培養と同様の操作で実施す
ることができるので、作業効率が高いという利点も有す
る。このように油状物質をそのまま培地に添加しするこ
とにより、また脂溶性物質を適切な溶媒に溶解した上で
培地に添加することにより、クロレラを当該添加した物
質で強化できることを見い出したのは、本発明者らが初
めてである。
【0085】さらに、本発明の方法により製造されるク
ロレラは、クロレラが産生することのできる能力を高め
ることによりビタミン等を強化する従来の方法を用いて
製造したクロレラに比べて顕著に高い濃度にビタミンE
および/またはカロチノイド、さらには脂肪酸化合物等
が強化されている。従って、本発明の方法によれば、本
来、蛋白質等の有用物質を豊富に含有するクロレラの栄
養を更に高めることができ、仔稚魚に対する餌料生物の
生物餌料、家畜等動物の飼料、人の健康食品あるいは食
品添加物等として非常に有用である。また、本発明の方
法により製造されたクロレラをこれらの用途に用いるこ
とにより、次のような従来の問題点を解決することがで
きるという利点もある。
【0086】即ち、ビタミンEは、常温で油状である。
従って、仔稚魚に対する生物餌料であるワムシ等に対し
てビタミンEを与えるためには、ビタミンEを乳化油脂
等として与えていたため、海水を汚染するなどの欠点が
あった。また、従来、動物用の飼料等にビタミンEを強
化するためには、予め別の油状成分にビタミンEを溶解
した後加工しなければならず、強化方法が限られ、さら
に、製造工程中にビタミンEが変化を受けるという欠点
もあった。また、食品へビタミンEを添加する場合、添
加対象となり得るものがマーガリンやサラダオイル等の
ような油状の食品に限定されてしまうため、通常の食事
により大量に摂取することは困難であった。少量服用す
ることによっても十分なビタミンEを摂取するために
は、ビタミンEを含有するカプセル等に加工する必要が
あった。
【0087】一方、カロチノイドは、常温で粉体であ
り、かつ脂溶性である。従って、通常、油脂に溶解した
後、餌料、飼料、食品等に添加されている。したがっ
て。カロチノイドの利用に当たっても、上述したビタミ
ンEと同様に、強化方法が限られる、汚染を引き起こす
等の欠点があった。
【0088】これに対して、本発明の方法により製造さ
れるクロレラは、これらの問題点を有することなく餌
料、飼料、食品等として利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 洋太郎 福岡県久留米市津福本町南原口660 サカ イマンション201号 Fターム(参考) 4B065 AA84X AC20 BB01 BD15 BD16 BD50 CA41 CA43 CA60

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビタミンEの存在下にクロレラを培養す
    ることを特徴とするビタミンEを強化されたクロレラの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 ビタミンEおよび脂肪酸化合物の存在下
    にクロレラを培養することを特徴とするビタミンEおよ
    び脂肪酸化合物を強化されたクロレラの製造方法。
  3. 【請求項3】 適切な溶媒に溶解したカロチノイドの存
    在下にクロレラを培養することを特徴とするカロチノイ
    ドを強化されたクロレラの製造方法。
  4. 【請求項4】 ビタミンEおよび脂肪酸化合物からなる
    群の少なくとも1種に溶解したカロチノイドの存在下に
    クロレラを培養することを特徴とするカロチノイドと、
    ビタミンEおよび脂肪酸化合物からなる群の少なくとも
    1種とを強化されたクロレラの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103535824A (zh) * 2013-09-29 2014-01-29 新疆叶希丽生物科技有限公司 纯天然沙漠绿藻饮液及其制备方法

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