JP2000166387A - 茶木の栽培方法、緑茶の製造方法及び茶用活性水 - Google Patents

茶木の栽培方法、緑茶の製造方法及び茶用活性水

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JP2000166387A
JP2000166387A JP10368534A JP36853498A JP2000166387A JP 2000166387 A JP2000166387 A JP 2000166387A JP 10368534 A JP10368534 A JP 10368534A JP 36853498 A JP36853498 A JP 36853498A JP 2000166387 A JP2000166387 A JP 2000166387A
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Yoshiki Katsurayama
芳樹 葛山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収穫量が増加でき、かつ、害虫に強い茶木の
栽培方法を提供するとともに、茶葉自体の色がよくなる
とともに、茶を入れた場合の色もよくなり、さらには、
渋みも減少させることのできる緑茶の製造方法を提供す
る。さらには、茶木用の活性水を提供する。 【解決手段】 水に自然塩と酸素を溶解させた活性水C
を茶木Aの葉面や茎近くの土壌に散布する。また、荒茶
製造工程においても該自然塩や上記活性水を投入する。
この自然塩は、海水をセラミックで形成された塩田で太
陽光のみで自然結晶させることにより製造したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緑茶の栽培方法と
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】茶木はツバキ科に属する常緑の低木で、
定植後生長に応じて摘採、刈り込みを行い、通常高さ約
70cm、幅150cm程度の弧状の畝に仕上げられ
る。そして、定植後5〜7年で標準的収量を得られる成
木園となる。また、茶葉は手摘み、茶摘機等で摘採され
ると、緑茶の製造工程に送られる。この製造工程は、荒
茶製造工程と仕上茶製造工程とに分かれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、茶木に関して
は、収穫量の増加や、害虫に強い茶木の出現が望まれて
いた。また、緑茶の製造に関しては、茶葉自体の色がよ
くなるとともに、茶を入れた場合の水色もよくなり、さ
らには、渋みも減少させることのできる茶葉が望まれて
いた。そこで、本発明は、収穫量が増加でき、かつ、害
虫に強い茶木の栽培方法を提供するとともに、茶葉自体
の色がよくなるとともに、茶を入れた場合の水色もよく
なり、さらには、渋みも減少させることのできる緑茶の
製造方法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、茶木
の栽培方法であって、水に自然塩を溶解させることによ
り製造した活性水を、茶木及び/又は茶木近傍の土壌に
散布することを特徴とする。上記第1の構成の茶木の栽
培方法によれば、上記活性水を散布することにより茶葉
の収穫量が増加する。つまり、成長が早くなるととも
に、摘採期が早くなる。また、新芽の数が多くなり、茶
葉の肉厚も厚くかつ柔らなくなる。さらに、貝殻虫、雲
霞等の害虫にも強くなり、これに伴い農薬の使用量を大
幅に削減することができる。また、茶木の周りに生える
雑草を除く作業が不要となる。また、第2には、茶木の
栽培方法であって、水に自然塩を溶解させるとともに、
酸素を強制的に溶解させることにより製造した活性水
を、茶木及び/又は茶木近傍の土壌に散布することを特
徴とする。この場合には、活性水に自然塩のみならず、
酸素も活性水に溶解しているので、より茶葉の収穫量が
増加し、害虫にも強くすることができる。
【0005】また、第3には、上記第1又は第2の構成
において、上記活性水には、水の質量に対して0.1%
〜0.2%の自然塩が含有されていることを特徴とす
る。これにより活性水の茶木に対する効果を最大とする
ことができる。また、第4には、上記第1から第3まで
のいずれかの構成において、上記自然塩が、海水をセラ
ミックで形成された塩田で太陽光のみで自然結晶させる
ことにより製造したものであることを特徴とする。茶木
の栽培に使用される自然塩をこの製造方法により製造す
ることにより、ミネラルを多く含んだ塩を得ることがで
き、茶木の成長を促進させることができる。また、第5
には、上記第1から第4までのいずれかの構成におい
て、上記活性水には、さらに、酢又は酢酸が混入されて
いることを特徴とする。この第5の構成によれば、活性
水には酢又は酢酸が混入されているので、害虫防止効果
を高めることができる。
【0006】また、第6には、茶木の栽培方法であっ
て、水に酢又は酢酸を混入させることにより製造した活
性水、又は、酢、又は、酢酸を、茶木及び/又は茶木近
傍の土壌に散布することを特徴とする。また、第7に
は、茶木の栽培方法であって、水に酢を混入させたも
の、又は、酢自体、又は、酢酸に、酸素を強制的に溶解
させることにより製造した活性水を、茶木及び/又は茶
木近傍の土壌に散布することを特徴とする。この第6及
び第7の構成によれば、酢や酢酸が混入された活性水、
酢、酢酸のいずれかを散布するので、害虫防止効果を高
めることができる。
【0007】また、第8には、上記第1から第7までの
いずれかの構成において、上記活性水の散布に当たっ
て、茶木の葉に散布する葉面散布と、茶木の茎及び/又
は茶木近傍の土壌に散布する土壌散布とを行うことを特
徴とする。この葉面散布と土壌散布とを行うことによ
り、活性水の茶木に対する効能をより確実にすることが
できる。また、第9には、茶木の栽培方法であって、自
然塩を、茶木の茎及び/又は茶木近傍の土壌に散布する
ことを特徴とする。この第9の構成の茶木の栽培方法に
よれば、上記自然塩を散布することにより茶葉の収穫量
が増加する。つまり、成長が早くなるとともに、摘採期
が早くなる。また、新芽の数が多くなり、茶葉の肉厚も
厚くかつ柔らなくなる。さらに、貝殻虫、雲霞等の害虫
にも強くなり、これに伴い農薬の使用量を大幅に削減す
ることができる。また、茶木の周りに生える雑草を除く
作業が不要となる。また、第10には、上記第9の構成
において、上記自然塩が、海水をセラミックで形成され
た塩田で太陽光のみで自然結晶させることにより製造し
たものであることを特徴とする。茶木の栽培に使用され
る自然塩をこの製造方法により製造することにより、ミ
ネラルを多く含んだ塩を得ることができ、茶木の成長を
促進させることができる。
【0008】また、第11には、緑茶の製造方法であっ
て、荒茶製造工程のいずれかの工程において、自然塩自
体と、水に自然塩を溶解させることにより製造した活性
水と、水に自然塩を溶解させるとともに酸素を強制的に
溶解させることにより製造した活性水との少なくともい
ずれかを投入することを特徴とする。これにより、仕上
茶製造工程を経てできあがったお茶の品質を向上させる
ことができる。つまり、茶葉の色が鮮明となり、該お茶
の葉が柔らかくなり、さらには、該お茶の葉の保ちがよ
くなる。また、このお茶の葉で煎れたお茶の水色(液
色)もより鮮明な色となり、また、該煎れたお茶の渋み
がなくなる。また、第12には、上記第11の構成にお
いて、上記自然塩が、海水をセラミックで形成された塩
田で太陽光のみで自然結晶させることにより製造したも
のであることを特徴とする。緑茶の製造に使用される自
然塩をこの製造方法により製造することにより、ミネラ
ルを多く含んだ塩を得ることができる。
【0009】また、第13には、茶木及び/又は茶木近
傍の土壌に散布を行うための茶用活性水であって、水に
自然塩が溶解されており、水の質量に対して0.1%〜
0.2%の自然塩が含有されていることを特徴とする。
これによりミネラル分を多く含んだ塩が溶解された活性
水が得られるので、茶木の栽培や緑茶の製造工程に使用
することにより茶木の成長が促進されたり、また、仕上
茶製造工程を経て得られた茶葉によりお茶を入れた場合
に渋みがなくなる等の効果がある。また、上記の濃度と
することにより、茶木や茶葉に対する効果を最大とする
ことができる。また、第14には、茶木及び/又は茶木
近傍の土壌に散布を行うための茶用活性水であって、水
に自然塩が溶解されているとともに、酸素が強制的に溶
解されており、水の質量に対して0.1%〜0.2%の
該自然塩が含有されていることを特徴とする。これによ
りミネラル分を多く含んだ塩が溶解された活性水が得ら
れるので、茶木の栽培や緑茶の製造工程に使用すること
により茶木の成長が促進されたり、また、仕上茶製造工
程を経て得られた茶葉によりお茶を入れた場合に渋みが
なくなる等の効果がある。また、上記の濃度とすること
により、茶木や茶葉に対する効果を最大とすることがで
きる。さらに、酸素を溶解してあるので、より大きな効
果を得ることができる。
【0010】また、第15には、上記第13又は第14
の構成において、上記茶用活性水に、さらに、酢又は酢
酸が混入されていることを特徴とする。この第15の構
成の活性水によれば酢が混入されているので、害虫防止
効果をより高めることができる。また、第16には、茶
木及び/又は茶木近傍の土壌に散布を行うための茶用活
性水であって、水に酢又は酢酸が混入されていることを
特徴とする。この第16の構成の活性水によれば、酢が
混入されているので、害虫防止効果を得ることができ
る。また、第17には、茶木及び/又は茶木近傍の土壌
に散布を行うための茶用活性水であって、水に酢又は酢
酸が混入されているとともに、酸素が強制的に溶解され
ていることを特徴とする。この第17の構成の活性水に
よれば、酢が混入されているので、害虫防止効果を得る
ことができる。さらに、酸素を溶解してあるので、より
大きな効果を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。本発明の実施例に基づく
茶木の栽培方法について説明する。茶木は、定植後生長
に応じて摘採、刈り込みを行い、図1に示すような弧状
で畝状の茶木Aに仕上げられる。本実施例においては、
定植後に所定間隔の時期ごとに下記に示す活性水C及び
下記に示す自然塩を散布する。
【0012】ここで、上記活性水Cの構成について説明
すると、この活性水Cは、水に自然塩と酸素を含有させ
たものである。この自然塩とは、自然の海水をセラミッ
クで形成された塩田で太陽光のみで自然結晶させたもの
であり、天然塩とも呼ばれるものである。
【0013】この自然塩には、ミネラルとして図3に示
すような各無機元素が含まれている。すなわち、Na
(ナトリウム),Mg(マグネシウム),S(硫黄),
K(カリウム), Ca(カルシウム),Br(臭
素),B(ホウ素),Si(ケイ素),Sr(ストロン
チウム),Nb(ニオブ),Li(リチウム),P(リ
ン),V(バナジウム),Fe(鉄),Cu(銅),G
e(ゲルマニウム),Y(イットリウム),Ru(ルチ
ニウム),Ag(銀),Sn(スズ),I(ヨウ素),
Ce(セリウム),Sm(サマリウム),Tb(テルビ
ウム),Er(エルビウム),Lu(ルテチウム),W
(タングステン),Ir(イリジウム),Hg(水
銀), Bi(ビスマス),Be(ベリリウム),Cl
(塩素),Cr(クロム),Co(コバルト),Zn
(亜鉛),As(ヒ素),Zr(ジルコニウム),Rh
(ロジウム),Cd(カドミウム),Sb(アンチモ
ン),Ba(バリウム),Pr(プラセオジム),Eu
(ユウロピウム),Dy(ジスプロシウム),Tm(ツ
リウム),Hf(ハフニウム),Re(レニウム),P
t(白金),Tl(タリウム),Al(アルミニウ
ム),Ti(チタン),Mn(マンガン),Ni(ニッ
ケル),Ga(ガリウム),Se(セレン),Mo(モ
リブテン),Pd(パラジウム),In(インジウ
ム),Te(テルル),La(ランタン),Nd(ネオ
ジム),Gd(ガドリニウム),Ho(ホルミウム),
Yb(イッテルビウム),Ta(タンタル),Os(オ
スミウム),Au(金),Pb(鉛),F(フッ素),
Cs(セシウム)の各元素が含有されている。また、該
自然塩における成分は、図3に示すようになっており、
一般の食塩に比べて微量ミネラルやマグネシウムやカル
シウムが多いことが特徴である。
【0014】この活性水の製造に当たっては、図2に示
すように、タンクDに水を貯めておき、上記の自然塩と
酸素を含有させる。なお、本実施例においては、該自然
塩を500倍から1000倍に薄めて使用する。つま
り、水1リットルに対して1g(グラム)〜2g溶解さ
せる。すなわち、上記自然塩は、水の質量に対して0.
1%〜0.2%含有されていることになる。この濃度が
茶木の成長に対して最適の値となる。また、タンクDに
貯められた水には、酸素供給機Eにより水中で酸素を噴
出しておき、高濃度で酸素が溶解されているようにす
る。つまり、この活性水には、酸素が強制的に溶解され
ている。
【0015】以上のようにして得られた活性水及び上記
の自然塩を茶木に散布するわけであるが、具体的には以
下のように散布を行う。まず、茶木における散布対象と
しては、茶木の茶葉の部分と茎及び茶木に近い土壌に対
して行う。つまり、葉面散布と土壌散布とを行う。すな
わち、この葉面散布においては、茶木の上部から茶葉に
対して満遍なく散布を行う。この葉面散布においては、
通常の散布機B(図1参照)に上記の活性水を入れて散
布を行う。一方、上記の土壌散布においては、上記の自
然塩をそのまま、茶木の茎や茶木の近くの土壌に散布す
る。この土壌散布は茎散布という場合もある。なお、土
壌散布に際しても、上記活性水を散布するようにしても
よい。また、散布の回数に関しては、上記葉面散布につ
いては、月に2回〜4回行い、一方、上記土壌散布につ
いては、年に5〜7回行う。
【0016】上記のような散布を行うことにより、茶葉
の収穫量が増加する。つまり、成長が早くなるととも
に、摘採期が早くなる。また、新芽の数が多くなり、茶
葉の肉厚も厚くかつ柔らなくなる。さらに、貝殻虫、雲
霞等の害虫にも強くなり、これに伴い農薬の使用量を大
幅に削減することができる。また、茶木の周りに生える
雑草を除く作業が不要となる。
【0017】なお、上記の説明においては、上記の活性
水を散布するものとして説明したが、これには限られ
ず、水に所定量の上記自然塩を溶解させたものを散布す
るようにしてもよい。つまり、酸素を強制的に溶解させ
る処理は行わず、水に所定量の上記自然塩を溶解させた
ものを活性水として散布するようにしてもよい。上記の
水に自然塩と酸素を溶解させた活性水をAタイプ活性水
とする。また、水に自然塩を溶解させた活性水をBタイ
プ活性水とする。
【0018】また、自然塩と酸素のみならず、酢を水に
溶解させたものを活性水として使用するようにしてもよ
い。つまり、この活性水の製造に当たっては、水の入っ
たタンクに、自然塩を投入して溶かすとともに、酢を投
入し、さらに、水中で酸素を噴出させて酸素を溶解させ
る。この場合に使用される酢としては、醸造酢でも合成
酢でもよく、また、醸造酢の中でも穀物酢、果実酢のい
ずれでもよい。なお、該酢の酸度は3〜5%程度とし、
その投入量は、水の約半分とする。つまり、水1リット
ルに対して0.5リットルの酢を投入する。このよう
に、活性水に酢を混ぜて葉面散布や土壌散布等の散布を
行うことにより、特に、害虫の防止に役立つ。なお、こ
のタイプの活性水をCタイプ活性水とする。
【0019】また、上記Cタイプ活性水において酸素の
溶解をさせないものを活性水として使用してもよい。つ
まり、この場合には、水の入ったタンクに、自然塩を投
入して溶かすとともに、酢を投入する。この場合にも酢
が混入されているので、害虫防止を行うことができる。
このタイプの活性水をDタイプ活性水とする。
【0020】また、水に酢を投入するとともに、酸素を
強制的に溶解させて活性水としてもよい。つまり、上記
Cタイプ活性水から自然塩の構成を除いた構成とする。
この場合には、自然塩の持つ効能は得られないが、酢が
含有されているので、害虫を防止することができる。こ
のタイプの活性水をEタイプ活性水とする。
【0021】また、水に酢を投入したものを活性水とし
て利用してもよい。つまり、上記Eタイプ活性水から酸
素の強制溶解を除いたものを活性水として利用する。こ
のタイプの活性水をFタイプの活性水とする。なお、水
で薄めたものではなく、酢それ自体を散布するようにし
てもよい。また、上記においては、酢を使用するものと
して説明したが、酢以外に酢酸や酢酸の水溶液を使用し
てもよい。つまり、上記Cタイプの活性水、Dタイプの
活性水、Eタイプの活性水、Fタイプの活性水において
酢の代わりに酢酸や、酢酸の水溶液等の酢酸の溶液を使
用してもよい。
【0022】次に、本実施例に基づく緑茶の製造方法に
ついて説明する。本実施例の緑茶の製造方法において
は、荒茶製造工程の所定の工程に上記の自然塩を投入す
る。つまり、通常の荒茶製造工程においては、図4に示
すように、生葉コンテナ10から生葉が給葉機(図示せ
ず)を介して蒸器11に送られる。この蒸器11におい
ては、茶葉を蒸して茶葉中の酸化酵素の活性を押さえ
る。次に、茶葉は冷却機12に送られ、茶葉の表面の水
分を取り除きながら冷やす処理を行う。また、次には、
茶葉は流動葉打機13に送られて、葉打ち処理が行われ
る。次に、茶葉は第1粗揉機14と第2粗揉機15に送
られ、強く揉みながら熱風で乾かす処理を行う。また、
次には、茶葉は揉念機16に送られ、茶葉に力を加えて
水分の均一を図りながら揉む作業を行う。さらに、茶葉
は中揉機17に送られ、茶葉を再び揉みながら熱風で乾
かす処理を行う。次に、茶葉は精揉機18に送られ、茶
葉に熱と力を加えて形を整えながら乾かす作業を行う。
そして、最後に乾燥機19において揉み上げた茶を十分
乾かす。
【0023】ここで、上記の自然塩を投入する機会とし
ては、上記の生葉コンテナ10、蒸機11、冷却機1
2、流動葉打機13、第1粗揉機14、第2粗揉機1
5、揉念機16のいずれか又はそれらの任意の組み合わ
せに投入することが考えられる。なお、上記生葉コンテ
ナ10に対しては、固体の状態の自然塩を投入する方が
望ましい。また、蒸機11、冷却機12、流動葉打機1
3、第1粗揉機14、第2粗揉機15、揉念機16に対
しては、自然塩が溶解された液状物を投入するのが好ま
しい。例えば、上記のAタイプ活性水を投入する。な
お、水に自然塩を溶解させた上記Bタイプ活性水を投入
するようにしてもよい。
【0024】なお、実際には、蒸機11〜揉念機16の
中でも揉念機16に活性水を投入するのが好ましい。つ
まり、従来においても、蒸機11〜第2粗揉機15の間
で処理された茶葉の過度な乾燥を防ぐために、揉念機1
6に水が自動的に注入されることから、この水の代わり
に活性水を投入する。
【0025】本実施例のように荒茶製造工程において上
記の自然塩や自然塩を水に溶解させて液状にしたものを
荒茶製造工程に投入するので、仕上茶製造工程を経てで
きあがったお茶の葉の色が鮮明となり、該お茶の葉が柔
らかくなり、さらには、該お茶の葉の保ちがよくなる。
また、このお茶の葉で煎れたお茶の液色もより鮮明な色
となり、また、該煎れたお茶の渋みがなくなる。以上の
ように、仕上茶製造工程を経てできあがった茶葉の品質
を向上させることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明に基づく茶木の栽培方法によれ
ば、茶葉の収穫量が増加する。つまり、成長が早くなる
とともに、摘採期が早くなる。また、新芽の数が多くな
り、茶葉の肉厚も厚くかつ柔らなくなる。さらに、貝殻
虫、雲霞等の害虫にも強くなり、これに伴い農薬の使用
量を大幅に削減することができる。また、茶木の周りに
生える雑草を除く作業が不要となる。また、本発明に基
づく緑茶の製造方法によれば、仕上茶製造工程を経てで
きあがったお茶の葉の色が鮮明となり、該お茶の葉が柔
らかくなり、さらには、該お茶の葉の保ちがよくなる。
また、このお茶の葉で煎れたお茶の液色もより鮮明な色
となり、また、該煎れたお茶の渋みがなくなる。また、
本発明に基づく茶用活性水によれば、茶木の栽培や緑茶
の製造工程に使用することにより茶木の成長が促進され
たり、また、仕上茶製造工程を経て得られた茶葉により
お茶を入れた場合に渋みがなくなる等の効果がある。ま
た、酢が混入されている場合には、害虫防止効果を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく茶木の栽培方法を示す
説明図である。
【図2】本発明の実施例に使用する活性水の製造方法を
説明する説明図である。
【図3】本発明の実施例に使用する自然塩の成分を説明
する説明図である。
【図4】荒茶製造工程を説明する説明図である。
【符号の説明】
A 茶木 B 噴霧器 C 活性水 10 生葉コンテナ 11 蒸機 12 冷却機 13 流動葉打機 14 第1粗揉機 15 第2粗揉機 16 揉念機 17 中揉機 18 精揉機 19 乾燥機

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶木の栽培方法であって、 水に自然塩を溶解させることにより製造した活性水を、
    茶木及び/又は茶木近傍の土壌に散布することを特徴と
    する茶木の栽培方法。
  2. 【請求項2】 茶木の栽培方法であって、 水に自然塩を溶解させるとともに、酸素を強制的に溶解
    させることにより製造した活性水を、茶木及び/又は茶
    木近傍の土壌に散布することを特徴とする茶木の栽培方
    法。
  3. 【請求項3】 上記活性水には、水の質量に対して0.
    1%〜0.2%の自然塩が含有されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の茶木の栽培方法。
  4. 【請求項4】 上記自然塩が、海水をセラミックで形成
    された塩田で太陽光のみで自然結晶させることにより製
    造したものであることを特徴とする請求項1又は2又は
    3に記載の茶木の栽培方法。
  5. 【請求項5】 上記活性水には、さらに、酢又は酢酸が
    混入されていることを特徴とする請求項1又は2又は3
    又は4に記載の茶木の栽培方法。
  6. 【請求項6】 茶木の栽培方法であって、 水に酢又は酢酸を混入させることにより製造した活性
    水、又は、酢、又は、酢酸を、茶木及び/又は茶木近傍
    の土壌に散布することを特徴とする茶木の栽培方法。
  7. 【請求項7】 茶木の栽培方法であって、 水に酢又は酢酸を混入させたもの、又は、酢自体、又
    は、酢酸に、酸素を強制的に溶解させることにより製造
    した活性水を、茶木及び/又は茶木近傍の土壌に散布す
    ることを特徴とする茶木の栽培方法。
  8. 【請求項8】 上記活性水の散布に当たって、茶木の葉
    に散布する葉面散布と、茶木の茎及び/又は茶木近傍の
    土壌に散布する土壌散布とを行うことを特徴とする請求
    項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7に記載の茶
    木の栽培方法。
  9. 【請求項9】 茶木の栽培方法であって、 自然塩を、茶木の茎及び/又は茶木近傍の土壌に散布す
    ることを特徴とする茶木の栽培方法。
  10. 【請求項10】 上記自然塩が、海水をセラミックで形
    成された塩田で太陽光のみで自然結晶させることにより
    製造したものであることを特徴とする請求項9に記載の
    茶木の栽培方法。
  11. 【請求項11】 緑茶の製造方法であって、 荒茶製造工程のいずれかの工程において、自然塩自体
    と、水に自然塩を溶解させることにより製造した活性水
    と、水に自然塩を溶解させるとともに酸素を強制的に溶
    解させることにより製造した活性水との少なくともいず
    れかを投入することを特徴とする緑茶の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記自然塩が、海水をセラミックで形
    成された塩田で太陽光のみで自然結晶させることにより
    製造したものであることを特徴とする請求項11に記載
    の緑茶の製造方法。
  13. 【請求項13】 茶木及び/又は茶木近傍の土壌に散布
    を行うための茶用活性水であって、 水に自然塩が溶解されており、水の質量に対して0.1
    %〜0.2%の自然塩が含有されていることを特徴とす
    る茶用活性水。
  14. 【請求項14】 茶木及び/又は茶木近傍の土壌に散布
    を行うための茶用活性水であって、 水に自然塩が溶解されているとともに、酸素が強制的に
    溶解されており、水の質量に対して0.1%〜0.2%
    の該自然塩が含有されていることを特徴とする茶用活性
    水。
  15. 【請求項15】 上記茶用活性水に、さらに、酢又は酢
    酸が混入されていることを特徴とする請求項13又は1
    4に記載の茶用活性水。
  16. 【請求項16】 茶木及び/又は茶木近傍の土壌に散布
    を行うための茶用活性水であって、 水に酢又は酢酸が混入されていることを特徴とする茶用
    活性水。
  17. 【請求項17】 茶木及び/又は茶木近傍の土壌に散布
    を行うための茶用活性水であって、 水に酢又は酢酸が混入されているとともに、酸素が強制
    的に溶解されていることを特徴とする茶用活性水。
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