JP2000165917A - 光通信システム - Google Patents

光通信システム

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JP2000165917A
JP2000165917A JP10336650A JP33665098A JP2000165917A JP 2000165917 A JP2000165917 A JP 2000165917A JP 10336650 A JP10336650 A JP 10336650A JP 33665098 A JP33665098 A JP 33665098A JP 2000165917 A JP2000165917 A JP 2000165917A
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JP10336650A
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Hideaki Okayama
秀彰 岡山
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長多重光が案内される高速でのルート切り
替え動作が可能な光通信システムを提供する。 【解決手段】 リンク12により規定された経路のルー
ト切り替え機能を有する複数のノード11が設けられ、
波長毎に最終目的ノードが設定された波長多重光を案内
する光通信網を備える光通信システム10。各ノードに
は、各波長毎に、最終目的ノードに最も低いまたは最も
高いポテンシャル値が付与されるように、順次、増加ま
たは減少するポテンシャル値が付与される。多重光を受
けたノード11は、各波長に応じて、当該ノードに隣り
合うノードのうち、多重光を受けた当該ノードに与えら
れたポテンシャル値よりも低いまたは高いポテンシャル
値を与えられたノード11に、所定の波長の光を送出す
べくリンクの経路を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システムに
関し、特に、波長を互いに異にする光が多重化されてな
る波長多重光を案内する光通信網を備える光通信システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】光通信システムに適用される多重伝送方
式に、波長分割多重伝送方式がある。この波長分割多重
伝送方式によれば、波長の異なる複数の光信号を一本の
光ファイバを介して伝送することができる。また、この
ような波長分割多重伝送方式では、光通信網の各ノード
のルート切り替え作用により、それぞれの波長ごとに経
路の選択を行うことが可能となる。
【0003】波長分割多重伝送方式を用いた従来の光通
信システムでは、光通信網の各ノードは、光信号を受け
ると、この光信号の送出先の決定のための情報を得るべ
く、光信号を受ける度に、当該ノードと光通信網を管理
する中央制御装置との交信あるいは当該ノードと該光ノ
ードに例えば光ファイバのようなリンクを介して隣り合
う複数の隣接ノードとの交信を行う。各ノードは、中央
制御装置あるいは複数の隣接ノードとの交信で得られる
障害情報およびトラヒック情報等に基づき、光信号を受
けたノードについて、その光の波長毎に、最適な信号送
出先、すなわちノード接続先の決定がなされ、この決定
に基づいて、光信号を受けたノードは、光通信網におけ
るルートの切り替え動作を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、前記したよ
うな従来の光通信システムでは、各光ノードが光信号を
受けてから該ノードの切り替えノード先の決定がなされ
る迄の時間、すなわちルートの切り替え決定に要する時
間が比較的に長くなることから、高速でのルート切り替
え動作が困難になることがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、構成を採用する。 〈構成〉本発明は、リンクを介して接続可能な複数のノ
ードであって前記リンクにより規定された経路のルート
切り替え機能を有する複数のノードが設けられ、波長毎
に予め最終目的となるノードが設定された波長多重光を
案内する光通信網を備える光通信システムにおいて、前
記ノードのそれぞれに、各波長毎に、前記最終目的ノー
ドに最も低いまたは最も高いポテンシャル値が付与され
るように、順次、増加または減少するポテンシャル値を
付与し、前記リンクを経て前記多重光を受けた前記ノー
ドが、各波長に応じて、当該ノードに前記リンクを介し
て隣り合う複数の前記ノードのうち、前記多重光を受け
た当該ノードに与えられた前記ポテンシャル値よりも低
いまたは高いポテンシャル値を与えられた前記ノード
に、所定の波長の光を送出すべく前記リンクの経路を切
り替えることを特徴とする。
【0006】〈作用〉本発明に係る前記光通信システム
では、各ノードは、該ノードに直接的にリンクを経て接
続されたノード、すなわちリンクを介して隣り合う隣接
ノードに付与されたポテンシャル値に基づいて、その切
り替え先を決定されることから、予め、各ノードに、そ
れぞれの隣接ノードのポテンシャル値についての情報を
与えておくことにより、各ノードがそれぞれの波長の光
を受ける毎にそのルート切り替えの情報の収集のため
に、中央制御装置あるいは複数の隣接ノードと交信する
必要はない。従って、本発明によれば、多重光を受ける
毎に、ノードが中央制御装置または隣接ノードと従来の
ような交信を行うことなく、光の送出先を決定すること
ができることから、ルート切り替え決定に要する所要時
間の短縮を図ることができ、これにより、従来に比較し
て高速での光通信システムのルート切り替え動作が可能
となる。
【0007】各ノードのポテンシャル値に基づく前記し
た切り替え動作は、例えば各ノードに、それぞれの隣接
ノードのポテンシャル値についてのテーブルを格納する
ための記憶部を設け、このテーブルを参照してソフト的
に制御することができる。また、ノードを構成する光ク
ロス接続装置等の機構部分により、予め切り替え先をハ
ード的に設定することができる。
【0008】前記ノードは、波長毎に多重光を適正な隣
接ノードに振り分けるための光クロス接続装置を備える
例えばルータ、ブリッジ、コンピュータ等で構成するこ
とができる。また、ノード本体の故障時に当該ノード本
体に送られてきた多重光を戻すための反射手段を各ノー
ド本体に関連して設けることにより、ノード故障時に、
自動的に迂回経路を形成することができ、これにより、
光通信網の部分的な故障に適切かつ迅速に対処すること
ができる。
【0009】この反射した帰還多重光を受けるノード
は、当該多重光を反射した反射手段が設けられた前記隣
接ノードに与えられたポテンシャル値に最も近いポテン
シャル値を与えられた隣接ノードに向けて帰還多重光を
送出させることが望ましい。前記反射手段を両ノードが
接続されるリンクの中間位置に配置することにより、ノ
ード故障時の帰還光の行程とノードの正常動作時の非帰
還光の行程との差を零とすることができ、これにより、
帰還光と非帰還光との行程差による損失分を等しくする
ことができることから、光通信網の管理上、有利とな
る。
【0010】前記反射手段は、リンクに対をなして接続
される入力端および出力端を備えるノードの両入出力端
を相互に接続するバイパス路と、該バイパス路を断続す
るための光スイッチ装置とで構成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。 〈具体例1〉図1は、本発明に係る光通信システム10
を示す。光通信システム10は、多数のノード11(1
1a、11b、11c、11d、11e、11f、…)
と、ノード11を網目状に連結する例えば光ファイバか
らなる多数のリンク12(12a、12b、12c、1
2d、12e、12f、12g、12h、…)とを備え
る。これらノード11およびリンク12により、例えば
6種類(λ1、λ2、λ3、…λ6)の波長を異にする
波長多重光が案内される光通信網が構成されている。
【0012】各ノード11は、従来よく知られているよ
うに、光通信網のリンク12を経て当該ノードが受信し
た多重光を、それぞれの波長(λ1〜λ6)に応じて、
各リンク12により規定された経路に切り替えるための
ルート切り替え機能を有するルータ、ブリッジあるいは
コンピュータ等の機器で構成されている。光通信網の全
体的な管理は、図示しないが従来におけると同様な中央
制御装置により行うことができる。
【0013】各波長(λ1〜λ6)の信号光は、各波長
毎に、それぞれの最終目的となるノードが予め決められ
ている。図1に示す例では、λ1〜λ6の最終目的ノー
ドは、ノード11a〜11fにそれぞれ設定されてい
る。一例として、波長λ3の光信号について説明する
に、波長λ3の最終目的ノード11cに最も低いポテン
シャル値、例えば「0」値が与えられる。その他のノー
ド11には、この「0」値よりも大きな例えば「1」、
「2」、…「n」値が適宜付与される。このポテンシャ
ル値は、整数に限らず小数あるいは負数を適宜採用する
ことができる。
【0014】ノード11cを除く他のノード11に与え
られるポテンシャル値は、部分的に重複して同一ポテン
シャル値が付与されてもよいが、望ましくはノード11
毎に互いに異なる値を付与することが望ましい。また、
ノード11cに「0」値が与えられたとき、例えばノー
ド11cからの直線距離の増大に応じてポテンシャル値
を漸増させることが望ましい。
【0015】他の各波長λ1、λ2、λ4〜λ6の光信
号については、図示の例では、最終目的ノードがノード
11a、11b、11d〜11fに設定されており、各
ノードには、前記したと同様に、各波長毎のポテンシャ
ル値が付与されている。従って、各ノード11には、波
長の種類の数に対応した種類のポテンシャル値が付与さ
れている。
【0016】本発明に係る光通信システム10では、各
ノード11がこれに接続されたリンク12を経て多重光
(λ1〜λ6)を受けると、この多重光(λ1〜λ6)
の送出先のノードが、多重光(λ1〜λ6)を受けたノ
ード11にリンク12を介してして直接的に隣り合う複
数の隣接ノード11に与えられた各波長毎についての前
記ポテンシャル値のうち、最も低いポテンシャル値が与
えられたノード11となるように、設定されている。
【0017】各ノード11の前記波長毎のポテンシャル
値は、前記したとおり、予め各ノード11に付与されて
いることから、各ノード11に隣り合う複数の隣接ノー
ド11のポテンシャル値、すなわち、リンク12を介し
て直接的に接続可能のノード11に予め付与された各ポ
テンシャル値についての情報は、各ノード11に設けら
れる記憶部13に予め格納させておくことができる。
【0018】各ノード11の前記記憶部13に格納され
るポテンシャル値についての前記情報は、例えばテーブ
ル形式とすることができる。各ノード11は、多重光
(λ1〜λ6)を受けると、該ノードの前記テーブルを
参照して、各波長毎に、そのテーブル内で最も低いポテ
ンシャル値が与えられた隣接ノード11にそれぞれの波
長信号を送出すべく、各波長毎のルート切り替えを実行
する。
【0019】多重光(λ1〜λ6)を受けた各ノード1
1がそれぞれ前記したルート切り替え動作を行うことに
より、各波長の光信号は、それぞれの波長毎に最も低い
ポテンシャル値が与えられた各最終目的ノード11に、
自動的に案内される。
【0020】各ノード11の前記記憶部13への前記ポ
テンシャル値の書込みは、前記中央制御装置から行うこ
とができる。また、前記制御装置からの書込みに代え
て、各ノード11がリンク12を介して自己に直接的に
接続可能の隣接ノード11との交信を通じて、それらの
ポテンシャル値についての情報を獲得させることによ
り、各ノード11毎に自己の各記憶部に書き込ませるこ
とができる。
【0021】いずれにしても、多重光(λ1〜λ6)を
受けるノード11は、自己の前記テーブルを参照して各
波長毎に光信号の送出先ノード11を決めることができ
ることから、切り替えを行う毎に、ノード11が前記制
御装置または隣り合う隣接ノード11と従来のような交
信を行うことなく、光の送出先を決定することができ
る。従って、各ノード11のルート切り替え決定に要す
る所要時間の短縮を図ることができ、これにより、従来
に比較して高速での光通信システム10のルート切り替
え動作が可能となる。
【0022】各ノード11の前記した切り替え動作を前
記テーブルを参照してソフト的に制御することに代え
て、光通信システム10の各ノード11の切り替えを機
構的すなわちハード的に制御することができる。
【0023】以下に、ハード的に切り替え動作が設定さ
れたノード11について説明する。図2には、図1に示
されたノード11bがノード11の代表例として示され
ている。図1に沿って説明したとおり、例えば波長λ3
の光信号については、ノード11bにリンク12aを介
して隣接するノード11cが最終目的ノードに設定され
ている。また、ノード11bおよび該ノードにリンク1
2b、12dおよび12cを介してそれぞれ隣接する各
ノード11e、11aおよび11fの順で、波長λ3の
光信号についてのポテンシャル値が漸増するように、設
定されている。
【0024】各ノード11は、該ノードに接続されるリ
ンク12の数に一致した数、すなわちノード11cでは
該ノードに接続されるリンク12(12a〜12d)の
数に対応した4つの入力端(a、b、c、d)および4
つの出力端(a′、b′、c′、d′)が設けられた光
クロス接続装置14を備える。ノード11cの各入力端
(a、b、c、d)および各出力端(a′、b′、
c′、d′)は、それぞれが対をなすように、入力経路
15および出力経路15′を経てサーキュレータ16に
接続されている。
【0025】各サーキュレータ16は、反射手段たる反
射型光スイッチ17を介して対応するリンク12にそれ
ぞれ接続されている。反射手段17は、リンク12から
これに接続されたサーキュレータ16へ向けての光をリ
ンク12へ向けて反射すべくその光路内に挿入可能に配
置された例えば鏡のような反射板(図示せず)と、通
常、該反射板を前記光路から後退した位置あるいは姿勢
に保持し、該反射手段を除くサーキュレータ16あるい
は光クロス接続装置14を含むノード11の本体に故障
等の不都合が生じたとき、前記反射板を前記光路内の反
射位置あるいは反射姿勢に移動させる作動機構(図示せ
ず)とを備える。
【0026】反射手段17がその後退位置あるいは後退
姿勢に保持されている限り、各サーキュレータ16は、
リンク12から多重光を受けると、入力経路15を経て
光クロス接続装置14の対応する入力端(a、b、cま
たはd)に案内する。また、各サーキュレータ16は、
光クロス接続装置14の出力端(a′、b′、c′、
d′)から出力経路15′を経て出力光を受けると、そ
のサーキュレータ16に接続された元のリンク12へ向
けて帰還させる。光クロス接続装置14の各出力端
(a′、b′、c′、d′)には、リンク12を経てそ
れぞれに接続される隣接ノード11に設定されたポテン
シャル値が割り当てられている。
【0027】図3は、光クロス接続装置14の内部をブ
ロック的に示す。光クロス接続装置14は、各入力端
(a、b、c、d)の数に応じて設けられる分波素子1
8(18a、18b、18c、18d)と、各分波素子
18に対応して設けられた光マトリクススイッチ19
(19a、19b、19c、19d)と、各光マトリク
ススイッチ19に対応して設けられた合流器20(20
a、20b、20c、20d)とを備える。
【0028】各分波素子18(18a、18b、18
c、18d)は、光クロス接続装置14のそれぞれの入
力端(a、b、c、d)に案内される光多重光をそれぞ
れの波長に対応した信号光(λ1〜λ6)に分波する。
波長毎に分波された各光信号はそれぞれの入力経路19
Xを経て、対応するそれぞれの光マトリクススイッチ1
9(19a、19b、19c、19d)に案内される。
【0029】各分波素子18(18a、18b、18
c、18d)から各光マトリクススイッチ19(19
a、19b、19c、19d)に案内された各波長の信
号光は、該光マトリクススイッチ19により各波長毎に
経路を切り替えられる。各光マトリクススイッチ19
(19a、19b、19c、19d)からの各波長の光
信号は、それぞれの出力経路19Yを経て、同一波長帯
域の信号光を集める各合流器20に案内され、該合流器
20を経て前記光クロス接続装置14の所定の出力端
(a′、b′、c′、d′)に案内される。
【0030】図3の例では、ノード11bに入力した波
長λ3の光信号がノード11bの隣接ノード11a、1
1c、11dおよび11fのうち、波長λ3に関して最
も低いポテンシャル値が設定された隣接ノード11cに
案内されるように、ノード11bにおける光クロス接続
装置14の各光マトリクススイッチ19の切り替え経路
が予め設定されている。そのため、ノード11bが受け
る波長λ3の光信号は、光クロス接続装置14の各光マ
トリクススイッチ19の切り替え作用により、合流器2
0aに合流され、該合流器から図2に示した光クロス接
続装置14の出力端a′、出力経路15′、サーキュレ
ータ16およびリンク12aを経て、ノード11cに自
動的に案内される。
【0031】また、図3に示す例では、ノード11bに
は、6つの端末装置のためのそれぞれの発信器21(2
1a、21b、21c、21d、21e、21f)およ
び受信器22(22a、22b、22c、22d、22
e、22f)がそれぞれ波長多重化装置23および波長
分離装置24を介して接続されている。すなわち、波長
分割多重に用いられた各波長λ1〜λ6の帯域は、図示
の例では、さらにλ1a〜λ1f、λ2a〜λ2f、λ
3a〜λ3f、λ4a〜λ4f、λ5a〜λ5f、λ6
a〜λ6fの波長範囲にそれぞれ細分割して使用されて
いる。第1の端末装置のための発信器21aおよび受信
器22aには、それぞれ波長λ1cおよび波長λ3aが
当てられ、以下同様に第2〜第6の端末装置のための発
信器21b〜21fおよび受信器22b〜22fにはそ
れぞれ波長λ2c〜λ6cおよび波長λ3b〜波長3f
が当てられている。
【0032】このような波長の細分化による多重化に代
えて、符号分割多重(CDMA)、時分割多重(TD
M)あるいは周波数分割多重(FDM)等、任意の多重
化法を適用することができる。
【0033】図4は、図1および図2に示したノード1
1bの光クロス接続装置14での波長λ3についての光
経路の切り替え動作を模式的に示す説明図である。図4
中、符号11bで指し示された水平レベルがノード11
bに与えられたポテンシャル値のレベルを示す。各入力
端(a、b、c、d)および出力端(a′、b′、
c′、d′)には、それぞれが対をなして接続される各
隣接ノード11a、11c、11dおよび11fに付与
された前記ポテンシャル値に対応したレベルとなるよう
に、前記レベル11bが基準レベルとして示されてい
る。
【0034】ノード11bよりも低いポテンシャル値を
与えられたノード11cに接続される入力端aおよび出
力端a′は、レベル11bより下位に位置する。また、
ノード11bよりも順次高いポテンシャル値を与えられ
たノード11e、11aおよび11fに接続される各入
力端b、c、dおよび出力端b′、c′d′の順で、上
位に位置するようにレベル付けがなされている。
【0035】従って、波長λ3の光が図1に示すノード
11aおよびノード11fからノード11bの光クロス
接続装置14の各入力端cおよび入力端dに案内される
と、図4の模式図に示されているように、最も下位レベ
ルにある出力端a′に案内される。この光クロス接続装
置14の経路切り替え作用により、前記したとおり、光
クロス接続装置14の出力端a′からの波長λ3の信号
光は、リンク12aを経て、最終目的ノードであるノー
ド11cに自動的に案内される。
【0036】このとき、ノード11cのリンク12aよ
りの入力に障害が生じ、そのためにリンク12aを経て
ノード11cに向けられた信号光が該ノードの前記した
と同様な反射手段17によりノード11bに戻される
と、その帰還光は、図2に示されるとおり、リンク12
aに接続されたノード11bのサーキュレータ16から
入力経路15を経て、光クロス接続装置14の入力端a
に戻される。この帰還光は、該帰還光を図4に波線で示
されるとおり、自己のノード11bを除いて、ノード1
1cのポテンシャル値に最も近いポテンシャル値が与え
られたノード11eに向けるべく、出力端a′に案内さ
れる。
【0037】図5は、前記帰還光を受けるノード11e
の光クロス接続装置14の波長λ3についての図4と同
様な図面である。図5に示す例では、入力端aおよび出
力端a′が波長λ3について最もポテンシャル値の低い
ノード11cに接続され、以下順次、ノード11bに接
続される入力端bおよび出力端b′、ノード11dに接
続される入力端cおよび出力端c′、ノード11aに接
続される入力端dおよび出力端d′、ノード11fに接
続される入力端eおよび出力端e′の順に、各対をなす
入出力端には、それぞれのノード11のポテンシャル値
の増大に応じたレベルが設定されている。
【0038】従って、図5の例では、ノード11bから
の前記信号光は、ノード11d、ノード11aおよびノ
ード11fからの信号光と共に、出力端a′からリンク
12h(図1参照)を経て、最終目的ノード11cに案
内される。従って、障害発生時には、自動的に迂回経路
が設定されることとなり、この迂回経路を経て、各波長
の光信号は、それぞれの最終目的ノード11に案内され
る。
【0039】障害時の迂回経路の設定は、この迂回経路
が極端に長い距離とならないように、また案内される信
号光に対して出口のないトラップ経路が形成されないよ
うに、適宜形成することができる。また、前記中央制御
装置により、前記した迂回経路の設定をソフト的に行う
ことができる。しかしながら、障害発生時の迅速な迂回
経路の設定を可能とする上で、前記したように、各ノー
ド11での予め設定された機構的な切り替え回路によ
り、迂回経路を設定することが望ましい。
【0040】前記したところでは、説明の簡素化のため
に、ある1つの波長λ3についてのノード11の切り替
え動作を説明したが、各ノード11の光クロス接続装置
14は、多重光をその波長毎に前記したと同様な切り替
え動作により、所定の各隣接ノード11に振り分ける。
【0041】本発明に係る前記光通信システム10によ
れば、前記したように、ノード11は、これが経路を切
り替える毎に前記中央制御装置または隣り合う隣接ノー
ド11と切り替えに関する情報を得るための交信を行う
必要はなく、光の送出先を決定することができることか
ら、ルート切り替え決定に要する所要時間の短縮を図る
ことができ、これにより、従来に比較して高速での光通
信システムのルート切り替え動作が可能となる。
【0042】また、前記光通信システム10によれば、
機構的に経路の選択が行えることから、ソフト的に対応
する例に比較して、ルート切り替えの一層の迅速化を図
る上で有利である。
【0043】また、各ノード11の反射手段17を各ノ
ード本体に近い位置で各リンク12に挿入した例を示し
たが、各反射手段17を各リンク12の中間位置に配置
することにより、反射手段17による帰還光の戻り行程
と非帰還光の行程との差を零とすることができる。その
ため、帰還光と非帰還光との行程差による損失分を等し
くすることができることから、光通信網の管理上、各反
射手段17を各リンク12の中間位置に配置することが
有利である。
【0044】〈具体例2〉図6は、他の反射手段17を
備えるノード11dを示す。図6に示す各反射手段17
は、光クロス接続装置14の対をなす入力端(a、b、
c)および出力端(a′、b′、c′)から延びる入力
経路15および出力経路15′に挿入された一対の光ス
イッチ装置25および26と、該一対の光スイッチ装置
間にあって光クロス接続装置14の対をなす各入力端お
よび出力端間を短絡するためのバイパス路27とを備え
る。
【0045】各光スイッチ装置25および26は、ノー
ド11の光クロス接続装置14を含む本体部分が正常に
機能しているとき、バイパス路27を該光スイッチ装置
から遮断された状態におく。このバイパス路27の遮断
状態では、前記したとおり、各リンク12からサーキュ
レータ16に案内された多重光は、入力経路15を経て
光クロス接続装置14の各入力端(a、b、c)に案内
される。また、光クロス接続装置14の各出力端
(a′、b′、c′)からの信号光は、出力経路15′
を経てリンク12に案内される。
【0046】他方、前記本体部分に障害が発生すると、
少なくともその障害に関連した対をなす入力端(a、
b、c)および出力端(a′、b′、c′)から延びる
入力経路15および出力経路15′に設けられた一対の
光スイッチ装置25および26が、前記バイパス路27
を接続状態におく。
【0047】このバイパス路27の接続状態では、例え
ばノード11cからリンク12eを経て該リンクに接続
されたノード11dに多重光が案内されると、この多重
光は、ノード11dの光クロス接続装置14に設けられ
たサーキュレータ16を経て、光スイッチ装置25から
バイパス路27に案内され、さらに光スイッチ装置26
を経てサーキュレータ16に戻されることから、光クロ
ス接続装置14の入力端aに案内されることはなく、サ
ーキュレータ16を経てリンク12eから元のノード1
1eに戻される。
【0048】従って、図6に示された反射手段17によ
っても、具体例1におけると同様に、ノード11の障害
発生時に自動的に迂回経路を設定することが可能とな
る。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、前記したように、多重
光を受ける各ノードは、各波長毎に各ノードに付与され
たポテンシャル値に基づいて、それぞれの波長の光の送
出先を決定されることから、各ノードは送出先について
の情報を得るためにその都度、中央制御装置あるいは隣
接ノードと交信する必要がなく、これにより従来に比較
して高速でルート決定を行うことが可能となることか
ら、光通信網におけるルート切り替え動作の迅速化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光通信システムを部分的に示す概
略図である。
【図2】図1に示した光通信システムのノードを示す概
略図である。
【図3】図2に示したノードの光クロスコネクト装置を
示す概略図である。
【図4】図3に示した光クロスコネクト装置の光マトリ
クススイッチの接続経路を示す説明図である。
【図5】他のノードにおける光クロスコネクト装置の光
マトリクススイッチの接続経路を示す図4と同様な図面
である。
【図6】図2に示された光通信システムのノードの他の
具体例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 光通信システム 11(11a、11b、…) ノード 12(12a、12b、…) リンク 13 記憶部 14 光クロス接続装置 15 入力経路 15′ 出力経路 16 サーキュレータ 17 反射手段 25、26 光スイッチ装置 27 バイパス路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンクを介して接続可能な複数のノード
    であって前記リンクにより規定された経路のルート切り
    替え機能を有する複数のノードが設けられ、波長毎に予
    め最終目的となるノードが設定された波長多重光を案内
    する光通信網を備える光通信システムであって、 前記ノードのそれぞれには、各波長毎に、前記最終目的
    ノードに最も低いポテンシャル値が付与されるように、
    順次増加するポテンシャル値が付与されており、前記リ
    ンクを経て前記多重光を受けた前記ノードは、各波長に
    応じて、当該ノードに前記リンクを介して隣り合う複数
    の前記ノードのうち、前記多重光を受けた当該ノードに
    与えられた前記ポテンシャル値よりも低いポテンシャル
    値を与えられた前記ノードに、所定の波長の光を送出す
    べく前記リンクの経路を切り替えることを特徴とする光
    通信システム。
  2. 【請求項2】 リンクを介して接続可能な複数のノード
    であって前記リンクにより規定された経路のルート切り
    替え機能を有する複数のノードが設けられ、波長毎に予
    め最終目的となるノードが設定された波長多重光を案内
    する光通信網を備える光通信システムであって、 前記ノードのそれぞれには、各波長毎に、前記最終目的
    ノードに最も高いポテンシャル値が付与されるように、
    順次減少するポテンシャル値が付与されており、前記リ
    ンクを経て前記多重光を受けた前記ノードは、各波長に
    応じて、当該ノードに前記リンクを介して隣り合う複数
    の前記ノードのうち、前記多重光を受けた当該ノードに
    与えられた前記ポテンシャル値よりも高いポテンシャル
    値を与えられた前記ノードに当該波長の光を送出すべく
    前記リンクの経路を切り替えることを特徴とする光通信
    システム。
  3. 【請求項3】 リンクを介して接続可能な複数のノード
    であって前記リンクにより規定された経路のルート切り
    替え機能を有する複数のノードが設けられ、波長毎に予
    め最終目的となるノードが設定された波長多重光を案内
    する光通信網を備える光通信システムであって、 前記ノードは、各波長毎に前記最終目的ノードに最も低
    いポテンシャル値または最も高いポテンシャル値が付与
    されるように順次増加または減少するポテンシャル値が
    付与された各ノードのポテンシャル値のうち、前記リン
    クを介して隣り合う少なくとも隣接ノードのポテンシャ
    ル値についての情報が格納される記憶部を備え、前記リ
    ンクを経て前記多重光を受けた前記ノードは、前記記憶
    部に格納された前記情報に基づいて、各波長に応じて、
    複数の前記隣接ノードのうち、前記多重光を受けた当該
    ノードに与えられた前記ポテンシャル値よりも低いまた
    は高いポテンシャル値を与えられた前記ノードに、所定
    の波長の光を送出すべく前記リンクの経路を切り替える
    ことを特徴とする光通信システム。
  4. 【請求項4】 前記ノードは、前記リンクを経て隣接す
    る各隣接ノードについての前記ポテンシャル値に応じて
    各波長ごとに前記多重光を前記ノードに振り分けるため
    の光クロス接続装置を備える請求項1記載の光通信シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記各ノードは、ルート切り替え機能を
    有するノード本体と、該ノード本体の故障時に前記リン
    クを経て前記多重光を受けたとき該多重光を前記リンク
    を経て戻すための反射手段とを備える請求項1記載の光
    通信システム。
  6. 【請求項6】 前記各ノードは、前記反射手段で反射し
    た帰還多重光を受けると、各波長毎に、当該多重光を反
    射した前記反射手段が設けられた前記ノードに与えられ
    たポテンシャル値に最も近くかつこれよりも低いポテン
    シャル値が与えられた前記ノードに向けて前記帰還光を
    それぞれ送出すべく設定されていることを特徴とする請
    求項5記載の光通信システム。
  7. 【請求項7】 前記反射手段は、前記リンクの中間位置
    で該リンクに挿入されている請求項5記載の光通信シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記ノードは前記リンクに対をなして接
    続される複数組の入力端および出力端を備え、前記反射
    手段は、対をなす前記入力端および前記出力端を相互に
    接続するバイパス路と、該バイパス路を断続するための
    光スイッチ装置とを備える請求項5記載の光通信システ
    ム。
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