JP2000165466A - 中継伝送システム - Google Patents

中継伝送システム

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JP2000165466A JP33238998A JP33238998A JP2000165466A JP 2000165466 A JP2000165466 A JP 2000165466A JP 33238998 A JP33238998 A JP 33238998A JP 33238998 A JP33238998 A JP 33238998A JP 2000165466 A JP2000165466 A JP 2000165466A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送局のLAPDの動作モードを遠隔地にて切り
替える。 【解決手段】 E側の多重化端局装置20のモード切替部
150 は、その押下スイッチ550 を押下することにより、
所定のバイトパターンの切替信号を送出する。切替信号
はDCCL物理層120 を介して線形中間中継装置40に送信さ
れる。線形中間中継装置40では第2のDCCL物理層410 に
て切替信号を検出すると、これを第2のLAPD 430に供給
する。これにより、第2のLAPD 430は多重化端局装置20
のLAPD130の端末モード(T)とデータリンク可能な網
モード(N)に切り替わる。同様に、線形中間中継装置
40の第1のLAPD 420は、再生中間中継装置30のモード切
替部391 からの切替信号にてその第2のLAPD 370の網モ
ード(N)とデータリンク可能な端末モード(T)に切
り替わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中継伝送システム
に係り、特に、たとえば、B-ISDN (Broadband aspects
of Integrated Services Digital Network) などの通信
網の中継系に用いて好適な中継伝送システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、B-ISDNでは、ITU-T (Interna
tional Telecommunication Union - Telecommunication
Development Sector)勧告G.707 などの標準化により、
ATM セルなどの各種信号が同期転送モジュール(STM-N)
と呼ばれる多重化フレームに多重化されて伝送される。
特に、その中継系では、光ファイバの導入などにより大
容量の伝送路を介してSTM-64(10Gbps)という高速大容量
の多重化信号を中継する多重化信号中継伝送システムが
開発されている。
【0003】従来、上記のような中継伝送システムとし
て、たとえば、1994年電子情報通信学会春季大会予稿集
B-1062の「SDH 中間中継装置の遠隔監視制御方式」や19
96年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会予稿集B-10
51の「10Gb/s光中継装置遠隔監視制御系におけるルーチ
ング方式」などに記載の多重化信号中継伝送システムが
提案されている。
【0004】前者の多重化信号中継伝送システムは、中
間中継装置(REP) を端局装置(LT)の一機能部品として捉
えて、たとえば、ITU-T 勧告G.784 に規定する管理機能
MAFおよびメッセージ通信機能MCF を中間中継装置に設
置せずに、端局装置のそれらの機能に遠隔管理させるも
のであった。この際、隣接装置間にてレイヤ2レベルの
LAPD (Link Access Procedure on the D-channel) の通
信プロトコルにて双方向のデータリンクを実現して、中
間中継装置の履歴情報および管理情報の読み出し、ま
た、それらの設定などを端局装置から実行するものであ
った。
【0005】後者の多重化信号中継伝送システムは、再
生中間中継装置(R-REP) および線形中間中継装置(L-RE
P) と端局装置(LT)との間の監視制御データを上記と同
様にLAPDで転送する際に、それらのデータ通信チャネル
DCCR, DCCLのパケット送信動作およびパケット受信動作
を固定的にして、オペレーションシステム(Ops) からの
中継系のトポロジーの把握、およびルーチング制御を不
要にするものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した装
置間の制御データのやりとりに適用されるLAPDプロトコ
ルには、たとえばISDNのユーザ網インタフェースに適用
されているように、網側のLAPDとして用いられる網モー
ドと端末側のLAPDとして用いられる端末モードという2
つの動作モードがあり、網モード−端末モード間でない
とデータリンクが確立できないものであった。
【0007】そのため、上記のような中継伝送システム
で隣接局同士にてLAPDによるデータリンクを確立するた
めには、たとえば、中継伝送システムの一方側をW(Wes
t)側、他方側をE(East)側として、LAPDの動作モードを
たとえばW側を網モードに、E側を端末モードに固定し
ておき、各装置を設置、導入する際に、W側およびE側
を意識しつつ接続しなければならなかった。この際、1
箇所でもWとEとを間違えて接続してしまうとシステム
全体の監視制御ができなくなり、特に、線形中間中継装
置などの無人の中継局では保守員がその中継局まで赴い
て、WとEを入れ換えなければならず、面倒であるとい
う問題があった。
【0008】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、中継系のLAPDモードを遠隔操作にて切り替えること
ができる中継伝送システムを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による中継伝送シ
ステムは上述の課題を解決するために、中継伝送路上に
配設された端局または中継局などの複数の伝送局で構成
され、各伝送局は、網モードまたは端末モードに設定さ
れて、隣接する他の伝送局とのデータリンクを設定す
る、少なくとも1つのレイヤ2レベルのLAPDプロトコル
を備える中継伝送システムにおいて、複数の伝送局の少
なくとも1つに、他の伝送局のLAPDプロトコルを網モー
ドまたは端末モードに自在に切り替える切替信号を発信
するモード切替手段を含む。
【0010】端局は中継伝送路からの切替信号によりモ
ードを切り替えられる1つのLAPDプロトコルを備え、中
継局は、中継伝送路の第1の方路に対向し、第1の方路
からの切替信号によりモードを切り替えられる第1のLA
PDプロトコルと、中継伝送路の第2の方路に対向し、第
2の方路からの切替信号によりモードを切り替えられる
第2のLAPDプロトコルとを備える。
【0011】本発明によれば、任意の2つの伝送局にモ
ード切替手段を備え、モード切替手段から発信される切
替信号は、それら2つの伝送局に相互に到達するまで転
送される。
【0012】また本発明によれば、少なくとも1つの伝
送局にモード切替手段を備え、切替信号は、中継伝送路
の第1および第2の両方路に向かって端局に到達するま
で転送され、中継局の第1および第2の各LAPDプロトコ
ルは、いずれか一方のLAPDプロトコルが切り替わると、
一方のLAPDプロトコルのモードと異なるモードに、他方
のLAPDプロトコルのモードを切り替えるモード反転信号
を発信する。
【0013】本発明による端局は、各種信号を所定の形
態に多重化する多重化端局装置を含み、中継局は、多重
化信号を再生中継する再生中間中継装置と、多重化端局
装置と再生中間中継装置との間にて多重化信号を線形増
幅する線形中間中継装置とを含む構成とすることができ
る。
【0014】本発明による多重化端局装置は、再生中間
中継装置との間にて制御データをやりとりする第1のLA
PDプロトコルと、第1のLAPDプロトコルからの制御デー
タを多重化信号に多重化して送受信するDCCR物理層と、
線形中間中継装置との間にて制御データをやりとりする
第2のLAPDプロトコルと、第2のLAPDプロトコルからの
制御データを多重化信号に多重化して送受信するDCCL物
理層とを含み、モード切替手段はDCCL物理層を介して線
形中間中継装置に切替信号を発信する構成とすることが
できる。
【0015】本発明による再生中間中継装置は、多重化
端局装置との間にて制御データをやりとりする第1のLA
PDプロトコルと、第1のLAPDプロトコルからの制御デー
タを多重化信号に多重化して送受信するDCCR物理層と、
線形中間中継装置との間にて制御データをやりとりする
第2のLAPDプロトコルと、第2のLAPDプロトコルからの
制御データを多重化信号に多重化して送受信するDCCL物
理層とを含み、モード切替手段はDCCL物理層を介して線
形中間中継装置に切替信号を発信する構成とすることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
による中継伝送システムの実施例を詳細に説明する。図
2に、本発明による中継伝送システムの一実施例を示
す。本実施例は、B-ISDN (Broadband aspects of Integ
rated Services Digital Network) などの通信網の中継
系に適用される中継伝送システムとすることができ、IT
U-T (International Telecommunication Union - Telec
ommunication Development Sector)勧告G.707 の多重化
信号を光ファイバなどの伝送路を介して伝送する多重化
信号中継伝送システムとすることができる。
【0017】本実施例による中継伝送システムの全体構
成を説明すると、本システムはたとえば、図2に示すよ
うに中継系の両端の多重化端局装置 (LTMUX) 10, 20
と、これらのほぼ中間に位置する再生中間中継装置 (R-
REP) 30 と、さらに、それらの間を中継する複数の線形
中間中継装置 (L-REP) 40 とを含み、それぞれの装置10
〜40が光ファイバ50などの伝送路にて順次接続された中
継伝送システムである。本実施例では、図2の左側をW
(West) 側、右側をE (East) 側として以下説明し、そ
の他の図もすべて同様とする。なお、図2には1系統の
みの中継伝送システムを示すが、実際上、それぞれの中
継装置30, 40および伝送路50を2重以上に冗長に敷設し
た予備系を含む中継伝送システムとしてもよい。
【0018】本実施例の多重化端局装置10, 20は、交換
機やクロスコネクトスイッチなどからの各方路の信号を
多重化して中継する中継端局装置であり、再生中間中継
装置30または線形中間中継装置40との間で、伝送路50の
監視制御データのやりとりも行う。多重化端局装置10,2
0 は、同期転送モジュールSTM-N (N は整数)と呼ばれ
る多重化フレームを形成して伝送を行う。同期転送モジ
ュールの伝送速度はSTM-1 の有する基本伝送速度155.52
0 MbpsのN 倍であり、本実施例では伝送速度10Gbps相当
の多重化フレームSTM-64を採用するが、N をこれ以外の
数値にしてもよい。同期転送モジュールSTM-N はATM セ
ルなどの各種信号が多重化されたペイロード部に、それ
ら信号のフレームでの位置を表わすポインタおよび中継
セクションの制御などに用いられるセクションオーバヘ
ッドが付加されて形成された多重化信号である。特に、
セクションオーバヘッドには、伝送路などの監視制御デ
ータを中継装置間にてやりとりするためのデータ通信チ
ャネル (DCC)のD1〜D3バイトを含み、これらを本実施例
ではLAPDベースの制御部にて取り扱う。
【0019】図1により、多重化端局装置10, 20をより
詳細に説明する。図1に示すように、多重化端局装置1
0,20 は、DCCR物理層100 と、DCCR用LAPD 110と、DCCL
物理層120 と、DCCL用LAPD 130と、監視制御部140 と、
モード切替部150 または151 とを含む。
【0020】DCCR物理層100 は、受信したD1〜D3バイト
から再生中間中継装置30との間のデータ通信チャネル
(DCCR) の監視制御データを抽出してLAPD 110に送り、
また、LAPD 110からの再生中間中継装置30への監視制御
データをD1〜D3バイトに挿入して送信する物理レイヤで
ある。
【0021】DCCR用LAPD 110は、再生中間中継装置30と
の間にて所定の手順にてデータリンクするレイヤ2レベ
ルのプロトコルであり、本実施例では再生中間中継装置
30を一機能部品として捉えて、その履歴情報、管理情報
などを監視制御データとして読み出し、さらに管理情報
の設定に伴う制御データを生成して転送するデータ転送
部である。DCCR用LAPD 110は、網モード(N)または端
末モード(T)に設定される。
【0022】DCCR物理層100 と同様に、DCCL物理層120
は、受信したD1〜D3バイトから線形中間中継装置40の監
視制御データを抽出してDCCL用LAPD 130に送り、DCCL用
LAPD130からの監視制御データをD1〜D3バイトに挿入し
て送信する物理レイヤである。たとえば、DCCLチャネル
のデータを、DCCRチャネルの監視制御データに波長多重
して送受信する構成とすることができる。
【0023】DCCL用LAPD 130は、線形中間中継装置40と
の間の監視制御データをDCCL物理層120 を介して所定の
手順にてやりとりするレイヤ2レベルのプロトコルであ
り、網モード(N)または端末モード(T)に設定され
る。
【0024】監視制御部140 は、LAPD 110, 130 を介し
て受けた監視制御データを処理する情報処理部であり、
たとえば、ITU-TS勧告G.784 に規定された管理アプリケ
ーション機能MAF やメッセージ通信機能MCF などを含む
高位レイヤ機能部である。有利には、LAPD 110,130を介
して複数の相手と通信するマルチベンダインタフェース
(I/F) を含む。
【0025】モード切替部150 または151 は、伝送路50
を介して相手装置30, 40のLAPDプロトコルの動作モード
を切り替える切替信号を送出する信号発生部であり、た
とえば、押下スイッチ550 または551 を備え、そのスイ
ッチを押下することにより所定のバイトパターンの切替
信号を送出する。切替信号は、DCCL物理層120 を介し
て、たとえば、セクションオーバヘッド(SOH) の保守用
チャネルF1などに多重化されて伝送路50に送出される。
この切替信号は、相手局30,40 の対向する側のLAPDモー
ドを自局と異なる動作モードに切り替える。
【0026】次に、再び図2を参照して、再生中間中継
装置30の構成について述べる。再生中間中継装置30は長
距離伝送路を介して伝送される多重化信号を再生して中
継する中継局であり、本実施例ではたとえば、光信号の
波形整形や伝送遅延などを修正して伝送路に再伝搬する
中継装置である。特に、受信した信号の誤り率や伝送路
の故障状況などを監視制御データとして蓄積して、たと
えば、多重化端局装置10,20 からの要求に応じて、その
監視制御データを送信する。
【0027】再生中間中継装置30について、図1を参照
してより詳細に説明すると、本実施例の再生中間中継装
置30は、第1のDCCR物理層300 と、第2のDCCR物理層31
0 と、第1のDCCR用LAPD 320と、第2のDCCR用LAPD 330
と、第1のDCCL物理層340 と、第2のDCCL物理層350
と、第1のDCCL用LAPD 360と、第2のDCCL用LAPD 370
と、監視制御部380 と、モード切替部390, 391とを含
み、それぞれ多重化端局装置10, 20または線形中間中継
装置40とデータリンクする。その際、本実施例では、レ
イヤ2レベルのLAPDプロトコル320, 330, 360, 370によ
り多重化端局装置10,20および線形中間中継装置40とそ
れぞれデータリンクする。
【0028】第1のDCCR物理層300 は、第1のDCCR用LA
PD 320からの監視制御データをD1〜D3バイトに多重化し
てW側の多重化端局装置10に送り、W側の多重化端局装
置10からのD1〜D3バイトから監視データを抽出して第1
のDCCR用LAPD 320に送る物理レイヤである。
【0029】同様に、第2のDCCR物理層310 は、E側の
多重化端局装置20に監視制御データを多重化して送り、
多重化端局装置20からの監視制御データを抽出して第2
のDCCR用LAPD 330に送る物理レイヤである。
【0030】第1のDCCR用LAPD 320は、第1のDCCR物理
層300 を介してW側の多重化端局装置10とデータリンク
するレイヤ2レベルのデータ転送部であり、網モード
(N)または端末モード(T)に設定される。同様に第
2のDCCR用LAPD 330は、第2のDCCR物理層310 を介して
E側の多重化端局装置20とデータリンクするデータ転送
部であり、LAPD 320と異なる動作モードに設定される。
【0031】一方、第1のDCCL物理層340 は、図1では
省略されているがW側の隣接局である線形中間中継装置
40への監視制御データをD1〜D3バイトに波長多重化して
送信し、W側の隣接局40からの監視制御データをD1〜D3
バイトから波長分離して受信する物理レイヤである。同
様に第2のDCCL物理層350 は、E側の隣接局である線形
中間中継装置40への監視制御データを多重化して送信
し、E側の隣接局40からの監視制御データを抽出する物
理レイヤである。
【0032】第1のDCCL用LAPD 360は、第1のDCCL物理
層340 を介してW側の隣接局40とデータリンクするレイ
ヤ2レベルのデータ転送部であり、第1のDCCR用LAPD 3
20と同じ動作モードに設定される。同様に第2のDCCL用
LAPD 370は、第2のDCCL物理層350 を介してE側の隣接
局40とデータリンクするデータ転送部であり、第2のDC
CR用LAPD 330と同じ動作モードに設定される。
【0033】監視制御部380 は、受信した信号の誤り率
や伝送路の故障状態などを伝送路の監視制御データとし
て処理する情報処理部であり、処理した監視制御データ
をLAPDによるデータリンクを介して多重化端局装置10,
20に送る高位レイヤ機能部である。
【0034】モード切替部390, 391は、それぞれDCCL物
理層340, 350を介して多重化端局装置10, 20との間の線
形中間中継装置40のLAPDプロトコルのモードを切り替え
る所定のバイトパターンの切替信号を送信する信号生成
部である。モード切替部390,391はたとえば、押下スイ
ッチ560, 561を備え、そのスイッチを押下することによ
り所定のバイトパターンの切替信号を送出する。このよ
うに、DCCL物理層340,350を介して、たとえばセクショ
ンオーバヘッド(SOH) の保守用チャネルF1などに多重化
されて伝送路50に送出される。この切替信号により、モ
ード切替部390は多重化端局装置10との間の線形中間中
継装置40に対して、同装置40のE側のLAPDを、自局のW
側のLAPD 320, 360 の動作モードと異なる動作モードに
切り替える切替信号を送出し、モード切替部391 も同様
に、多重化端局装置20との間の線形中間中継装置40に対
して、同装置40のW側のLAPDを、自局のE側のLAPD 33
0,370 の動作モードと異なるモードに切り替える切替信
号を送出する。
【0035】次に、再び図2を参照して、線形中間中継
装置40の構成について述べる。線形中間中継装置40は、
伝送路50を介して受けた多重化信号を線形増幅して他方
の伝送路50に伝送する中継器であり、本実施例では光フ
ァイバアンプなどの所定の光信号増幅器が有効に適用で
きる。また、装置または伝送路の故障状況などを監視制
御データとして蓄積して、必要に応じてまたは定期的に
多重化端局装置10, 20あるいは再生中間中継装置30にLA
PDによるデータリンクにて供給する。
【0036】図1に、複数の線形中間中継装置40のうち
の1つを代表的に示して具体的に説明する。本実施例の
線形中間中継装置40は、第1のDCCL物理層400 と、第2
のDCCL物理層410 と、第1のLAPD 420と、第2のLAPD 4
30と、監視制御部440 とを含む。第1のDCCL物理層400
は、W側の伝送路50からのD1〜D3バイトから監視制御デ
ータを抽出し、また、W側の伝送路50への監視制御デー
タをD1〜D3バイトに多重化して送信する物理レイヤであ
る。また、本実施例では、保守用チャネルF1を受けた場
合、これよりモード切替信号を抽出して第1のLAPD 420
に供給する切替信号受信機能も果たす。
【0037】同様に、第2のDCCL物理層410 は、E側の
伝送路50からのデータ通信チャネルから監視制御データ
を抽出し、また、E側の伝送路50への監視制御データを
多重化して送信する物理レイヤであり、本実施例では伝
送路50からの切替信号を抽出して第2のLAPD 430に供給
する信号受信機能も果たす。
【0038】第1のLAPD 420は、第1のDCCL物理層400
を介してW側の隣接局10,30,40とデータリンクするレイ
ヤ2レベルのデータ転送部であり、図1で隣接局となっ
ているのは再生中間中継装置30である。LAPD 420は、第
1のDCCL物理層400 にて切替信号を受けた際に、網モー
ド(N)から端末モード(T)にあるいは端末モード
(T)から網モード(N)に自在に切り替え可能となっ
ている。本実施例の場合、LAPD 420は、W側の多重化端
局装置10と再生中間中継装置30との間の線形中間中継装
置40(図1では省略)にあっては、多重化端局装置10か
らの切替信号を受け、図1に示すような再生中間中継装
置30とE側の多重化端局装置20との間の線形中間中継装
置40にあっては、再生中間中継装置30からの切替信号を
受けて、動作モードを切り替える。当初から切替の必要
のないモードであった場合には、そのモードを保持す
る。
【0039】同様に、第2のLAPD 430は、第2のDCCL物
理層410 を介してE側の隣接局20,30, 40とデータリン
クするレイヤ2レベルのデータ転送部であり、図1で隣
接局となっているのは多重化端局装置20である。LAPD 4
30は、第1のLAPD 420と同様に、第2のDCCL物理層410
にて切替信号を受けた際に、網モード(N)から端末モ
ード(T)に、あるいは端末モード(T)から網モード
(N)に自在に切り替え可能となっている。本実施例の
場合、LAPD 430は、E側の多重化端局装置20または再生
中間中継装置30からの切替信号を受けて動作モードを切
り替え、当初から切替の必要のないモードであった場合
には、そのモードを保持する。
【0040】監視制御部440 は、伝送路の故障状態など
を伝送路の監視制御データとして処理する情報処理部で
あり、処理した監視制御データをLAPDによるデータリン
クを介して多重化端局装置10, 20または再生中間中継装
置30に送る高位レイヤ機能部である。
【0041】このように、本実施例では多重化信号を中
継するそれぞれの装置に伝送路の監視制御データなどの
やりとりをするレイヤ2レベルのプロトコルとしてLAPD
プロトコル110, 130, 320, 330, 360, 370, 420, 430を
ベースにした監視制御部140,380, 440 を備え、たとえ
ば、システム両端の多重化端局装置20とそのほぼ中央に
位置する再生中間中継装置30とに、それらの間の線形中
間中継装置40のLAPDプロトコル420, 430のモードを自在
に切り替える切替信号を送信するモード切替部150, 15
1, 390, 391を備えた点が主たる特徴点である。
【0042】以上のような各装置の構成において、図1
のように中継系を構築する場合に、まず、たとえば多重
化端局装置10, 20をそれぞれ所定の箇所に設置して、そ
の一方側、本実施例の場合、W側の多重化端局装置10に
てLAPD 110, 130 のそれぞれを網モード(N)に設定
し、E側の多重化端局装置20にてLAPD 110, 130 のそれ
ぞれを端末モード(T)に設定しておく。
【0043】次に、それらのほぼ中間位置に再生中間中
継装置30を設置して、W側の多重化端局装置10に対向す
る第1のDCCR用LAPD 320および第1のDCCL用LAPD 360を
それぞれ端末モード(T)に設定し、E側の多重化端局
装置20に対向する第2のDCCR用LAPD 330および第2のDC
CL用LAPD 370を網モード(N)に設定しておく。
【0044】次いで、W側の多重化端局装置10と再生中
間中継装置30との間、およびE側の多重化端局装置20と
再生中間中継装置30との間に順次、伝送路50を布設し
て、任意の間隔で、1基以上の線形中間中継装置40を設
置し、それぞれ伝送路50に接続していく。この際、各線
形中間中継装置40では、W側の伝送路50に対して第1の
LAPD 420を端末モード(T)に設定し、E側の伝送路50
に対して第2のLAPD 430を網モード(N)に設定してお
く。
【0045】これにより、各装置が設置されて伝送路50
を介して接続されると、多重化端局装置10, 20からそれ
ぞの中継装置30, 40にデータリンクして、たとえば監視
制御部380, 440の管理情報などの初期設定を実行する。
しかし、この際、線形中間中継装置40のうちのいずれか
にて、第1のLAPD 420または第2のLAPD 430のモードが
間違って異なるモードに設定されていた場合、あるいは
W側とE側を逆に接続していた場合に、データリンクが
うまく実行されない。
【0046】たとえば、図1に示す再生中間中継装置30
とE側の多重化端局装置20との間の線形中間中継装置40
にて、W側とE側が逆に接続されていた場合を例に挙げ
て、その復旧動作を図3を参照して以下説明する。な
お、図3では動作モードの切替に必要な部分のみを示
す。
【0047】まず、たとえばE側の多重化端局装置20に
てモード切替部150 のスイッチ550を押下すると、モー
ド切替部150 から所定のバイトパターンの切替信号500
がDCCL物理層120 に送出される。次に、DCCL物理層120
では、切替信号500 を多重化信号のセクションオーバヘ
ッドSOH の、たとえば保守用チャネルF1に波長多重化し
て、伝送路50に送信する。
【0048】これにより、多重化信号が伝送路50を介し
て線形中間中継装置40に受信されると、その第2のDCCL
物理層410 では多重化信号のF1バイトから切替信号500
を波長分離して抽出し、これを第2のLAPD 430に供給す
る。この結果、第2のLAPD 430では、誤って設定された
端末モード(T)が網モード(N)に切り替わる。
【0049】次に、網モード(N)に切り替えられた第
2のLAPD 430では、たとえば、その結果を表わす通知パ
ケットを生成して、第2のDCCL物理層410 に送出する。
通知パケットをを受けた第2のDCCL物理層410 では、通
知パケットをD1〜D3バイトに波長多重して伝送路50を介
して多重化端局装置20に送信する。
【0050】これにより、多重化端局装置20では、DCCL
物理層120 にてD1〜D3バイトを受信すると、これより通
知パケットを抽出して、DCCL用LAPD 130に供給する。通
知パケットを受けたDCCL用LAPD 130では、たとえば応答
パケットを生成して、これをDCCL物理層120 を介して線
形中間中継装置40に送信する。この結果、所定の手順に
て、多重化端局装置20と線形中間中継装置40とのデータ
リンクが確立する。
【0051】次に、再生中間中継装置30にてE側のモー
ド切替部391 のスイッチ561 を押下すると、所定のバイ
トパターンの切替信号510 が第2のDCCL物理層350 に送
出される。これにより、切替信号510 は第2のDCCL物理
層350 にて、たとえば保守用チャネルF1に多重化され
て、伝送路50を介して線形中間中継装置40に送信され
る。
【0052】多重化信号を受信した線形中間中継装置40
では、第1のDCCL物理層400 にて保守用チャネルF1から
切替信号510 を分離抽出すると、これを第1のLAPD 420
に供給する。これにより、第1のLAPD 420では、誤って
設定された網モード(N)が端末モード(T)に切り替
わる。
【0053】次いで、線形中間中継装置40の第1のLAPD
420では上記と同様にその結果を表わすパケットなどを
生成して再生中間中継装置30の第2のDCCL用LAPD 370に
送信する。以下、所定の手順にて再生中間中継装置30と
線形中間中継装置40との間にてデータリンクが確立す
る。
【0054】本実施例では、説明を簡単にするため、E
側の多重化端局装置20と再生中間中継装置30との間に1
基の線形中間中継装置40がある場合を例に挙げて説明し
たが、多重化端局装置20と再生中間中継装置30との間に
複数の線形中間中継装置40がある場合、それぞれの線形
中間中継装置40は切替信号を終端せずに、たとえばE側
の多重化端局装置20からの切替信号500 は、伝送路50を
順次それぞれの線形中間中継装置40を介してE側からW
側に向かって再生中間中継装置30まで伝送される。これ
により、それぞれの線形中間中継装置40にてその第2の
DCCL物理層410にて受信した切替信号500 を第2のLAPD
430に供給する。この結果、それぞれの第2のLAPD 430
では、動作モードが誤って設定された端末モード(T)
である場合は網モード(N)に切り替わり、網モード
(N)である場合はそのモード(N)を保持する。
【0055】また、再生中間中継装置30のモード切替部
391 からの切替信号510 は、W側からE側に向けて順次
伝送されて、それぞれの線形中継中間装置40の第1のDC
CL物理層400 に受信され、それぞれの第1のLAPD 420に
供給される。これにより、それぞれの第1のLAPD 420で
は動作モードが誤って設定された網モード(N)である
場合、端末モード(T)に切り替わり、端末モード
(T)である場合はそのモード(T)を保持する。
【0056】なおW側の多重化端局装置10と再生中間中
継装置30との間の切替動作も同様であるため、図3では
省略しているが、図1を参照して簡単に説明する。W側
の多重化端局装置10のモード切替部151 のスイッチ550
を押下すると、上記と同様に切替信号がそれぞれの線形
中間中継装置40(図1では示されていない)に供給され
て、それぞれの第1のLAPD 420にてそのモードが網モー
ド(N)の場合に端末モード(T)に切り替えられる。
さらに、再生中間中継装置30のW側のモード切替部390
のスイッチ560 を押下すると、切替信号がそれぞれの線
形中間中継装置40(図1では示されていない)の第2の
LAPD 430に供給されて、そのモードが誤って設定された
端末モード(T)の場合に網モード(N)に切り替わ
る。
【0057】以上のようにして、すべての区間にてLAPD
によるリンクが対応の網モード(N)−端末モード
(T)となり、システム全体のデータリンクが確立する
と、それぞれの中間中継装置30, 40の監視制御部380, 4
40に初期設定などが施されて、通常動作状態に移る。通
常動作状態では、それぞれの中継装置30, 40にて監視制
御データを蓄積して、必要に応じて、あるいは定期的に
多重化端局装置10,20 からそれぞれの中継装置30, 40に
LAPDプロトコルによりデータリンクし、それぞれの監視
制御データを収集し、たとえば、上位のオペレーション
システム (OpS)にてその結果に基づいて適切なネットワ
ーク運用や保守、管理および試験などが実行される。
【0058】以上のように本実施例の中継伝送システム
によれば、中継系の多重化端局装置10, 20と、それらの
間の再生中間中継装置30とに、それぞれの線形中間中継
装置40のLAPD 420, 430 のモードを網モード(N)また
は端末モード(T)の所定のモードに切り替える切替信
号を送出するモード切替部150, 151, 390, 391を備えた
ので、たとえば、それぞれの装置10〜40を設置して、シ
ステムを構築する際に、線形中間中継装置40の接続をW
側およびE側と間違えて接続した場合、あるいはLAPD 4
20, 430 のモード設定を間違えて設定した場合に、多重
化端局装置10,20 および再生中間中継装置30のモード切
替部150, 151, 390, 391から切替信号を送信して、それ
ぞれの線形中間中継装置40のLAPD 420, 430 を適切なモ
ードに切り替えることができる。
【0059】次に、図4および図5には、本発明による
信号伝送システムの他の実施例が示されている。図4に
示す本実施例において図1の上記実施例と異なる点は、
多重化端局装置10, 20および再生中間中継装置30に、モ
ード切替部150, 151, 390, 391に代えて、それぞれ2つ
の押下スイッチ570, 580を備えたモード切替部156, 396
を含む点である。これらモード切替部156, 396はたとえ
ば、第1のスイッチ570 を押下した際に、それぞれの装
置10〜40の、W側の伝送路50に対向するLAPDのモードを
端末モード(T)に切り替え、E側の伝送路50に対向す
るLAPDのモードを網モード(N)に切り替える第1のバ
イトパターンの切替信号を送出し、第2のスイッチ580
を押下した際に、W側の伝送路50に対向するLAPDのモー
ドを網モード(N)に切り替え、E側の伝送路50に対向
するLAPDのモードを端末モード(T)に切り替える第2
のバイトパターンの切替信号を送出するように構成する
ことができる。これらバイトパターンは切替のモードを
逆にしてもよい。
【0060】本実施例のE側の多重化端局装置20は、図
5に示すように、モード切替部156に、第1の切替信号
発生部152 と、第2の切替信号発生部154 とを有し、第
1の切替信号発生部152 に、第1の押下スイッチ570 が
接続され、第2の切替信号発生部154 に第2の押下スイ
ッチ580 が接続されている。
【0061】第1の切替信号発生部152 は、第1の押下
スイッチ570 の押下に応動して、第1のバイトパターン
の切替信号520 を発生する信号生成部である。第1のバ
イトパターンは、W側の伝送路に対向するLAPD、たとえ
ば、線形中間中継装置40にて第1のLAPD 420のモードを
端末モード(T)に、E側の伝送路に対向する、たとえ
ば第2のLAPD 430のモードを網モード(N)に切り替え
る切替信号である。
【0062】第2の切替信号発生部154 は、第2の押下
スイッチ580 の押下に応動して、第2のバイトパターン
の切替信号530 を発生する信号生成部である。第2のバ
イトパターンは、W側の伝送路に対向する、たとえば、
線形中間中継装置40の第1のLAPD 420のモードを網モー
ド(N)に、E側の伝送路に対向する、たとえば第2の
LAPD 430のモードを端末モード(T)に切り替える切替
信号である。
【0063】本実施例のW側の多重化端局装置10は、E
側の多重化端局装置20と同様の構成であり、その切替信
号520, 530の送信方向が異なるのみなので、その説明を
省略する。
【0064】本実施例の再生中間中継装置30は、多重化
端局装置10, 20と同様に、そのモード切替部396 に、第
1の切替信号発生部392 と、第2の切替信号発生部394
とを有し、それぞれ第1の切替信号発生部392 に押下ス
イッチ570 が接続され、第2の切替信号発生部394 に押
下スイッチ580 が接続されている。第1の切替信号発生
部392 は、第1の押下スイッチ570 の押下に応動して、
上記多重化端局装置20と同様にそれぞれの装置10, 20,
40のW側のLAPDを端末モード(T)に切り替え、E側の
LAPDを網モード(N)に切り替える第1のバイトパター
ンの切替信号520 を発生する信号生成部である。同様に
第2の切替信号発生部394 は、第2の押下スイッチ570
の押下に応動して、それぞれの装置10, 20, 40のW側の
LAPDを網モード(N)に切り替え、E側のLAPDを端末モ
ード(T)に切り替える第2のバイトパターンの切替信
号530 を発生する信号生成部である。
【0065】また本実施例では、モード切替部396 から
の切替信号520, 530は、第1のDCCL物理層340 および第
2のDCCL物理層350 の双方に出力されて、第1のDCCL物
理層340 からW側の伝送路に、第2のDCCL物理層350 か
らE側の伝送路に同時に送信される。
【0066】さらに本実施例の再生中間中継装置30は、
第1のDCCL用LAPD 360と第2のDCCL用LAPD 370とに、動
作モードが切り替わった際に、相手の動作モードを自己
と異なる動作モードに反転させる反転機能を有する。す
なわち、第1のDCCL用LAPD 360と第2のDCCL用LAPD 370
のいずれか一方の動作モードが切り替わった際に、モー
ドを切り替えた一方から他方に動作モード反転命令540
を供給する命令機能である。これにより、第1のDCCL用
LAPD 360と第2のDCCL用LAPD 370をあらかじめ異なるモ
ードに設定しておくことにより、いずれかのLAPD 360,
370 にて切替信号520, 530を受けた際に、相手LAPDのモ
ードを自己モードと異なるモードにするものである。
【0067】本実施例の線形中間中継装置40は、上記再
生中間中継装置30と同様に、第1のLAPD 420と第2のLA
PD 430に、自己モードが切り替わった際に相手モードを
反転させる動作モード反転命令540 を供給するモード反
転機能を有する。
【0068】以上のような各装置の構成において、本実
施例にて中継系を構築する際に、上記実施例と同様に、
たとえば、W側の多重化端局装置10と、E側の多重化端
局装置20とを所定の箇所に設置し、それらのほぼ中間の
位置に再生中間中継装置30を設置する。この際、本実施
例では、DCCL用LAPD 130およびDCCL用LAPD 360, 370の
モードは、W側およびE側を意識することなく、端末モ
ード(T)または網モード(N)のいずれかのモードに
設定しておいてよい。ただし、再生中間中継装置30で
は、第1のDCCL用LAPD 360と第2のDCCL用LAPD 370は、
異なるモードに設定しておく。
【0069】次に、上記実施例と同様に、伝送路50を順
次敷設しつつ、所定の間隔毎に線形中間中継装置40を設
置していく。この際、再生中間中継装置30と同様に、第
1のLAPD 420および第2のLAPD 430を異なるモードに設
定しておく。この場合も、そのW側およびE側を意識す
ることなく、いずれかの方向に接続しておけばよい。
【0070】次いで、それぞれの装置10〜40の設置およ
び伝送路50への接続が完了すると、多重化端局装置10,
20あるいは再生中間中継装置30のいずれかにて、モード
切替スイッチ570 または580 を押下して、すべてのLAPD
動作モードを適切なものに切り替える。
【0071】たとえば、図5において、E側の多重化端
局装置20にて操作する場合を例として説明すると、ま
ず、多重化端局装置20のDCCL用LAPD 130が端末モード
(T)であったとすると、これに適合するように押下ス
イッチ570 を押下する。なお、DCCL用LAPD 130のモード
をこの時点にて所望のモードに設定してもよい。ただ
し、押下スイッチ570, 580は、設定したモードに合うよ
うに選択する。
【0072】押下スイッチ570 が押下されると、これに
応動してモード切替部156 の第1の切替信号発生部152
から第1のバイトパターンの切替信号520 がDCCL物理層
120に送出される。これにより、DCCL物理層120 では、
上記実施例と同様に、モード切替部156 からの切替信号
520 を多重化信号のセクションオーバヘッドSOH の保守
用チャネルF1に波長多重して伝送路50を介してW側に送
信する。
【0073】次に、E側の伝送路50から多重化信号を受
けた線形中間中継装置40では、その第2のDCCL物理層41
0 にて多重化信号のセクションオーバヘッドSOH から保
守用チャネルF1に波長多重化された切替信号520 を抽出
して、これを第2のLAPD 430に供給する。
【0074】これにより、第2のLAPD 430では、切替信
号520 に応動して、そのモードが端末モード(T)であ
ったとすれば網モード(N)に切り替え、網モード
(N)であった場合はそのモード(N)を保持する。こ
の結果、第2のLAPD 430は、E側の多重化端局装置20の
LAPD 130とデータリンク可能となる。次いで、第2のLA
PD430は端末モード(T)から網モード(N)に切り替
えられた場合、モード反転命令540 を第1のLAPD 420に
供給する。これにより、第1のLAPD 420では網モード
(N)から端末モード(T)に切り替わりそれぞれのモ
ードが異なるモードとなる。
【0075】一方、切替信号520 は、伝送路50を介して
順次W側へ伝送されて、上記と同様に他の線形中間中継
装置40にてE側の伝送路から第2のDCCL物理層410 にて
検出されて、上記と同様にLAPD 420, 430 のモードを適
切なモードに切り替える。
【0076】次いで、切替信号520 が再生中間中継装置
30に達すると、再生中間中継装置30では、線形中間中継
装置40と同様に、その第2のDCCL物理層350 にて検出し
て、第2のDCCL用LAPD 370に供給する。これにより、第
2のDCCL用LAPD 370が網モード(N)でなければ、網モ
ード(N)に切り替わるとともに、上記と同様に、第1
のDCCL用LAPD 360にモード反転命令540 を供給する。こ
の結果、第2のDCCL用LAPD 370は網モード(N)に切り
替わって線形中間中継装置40の第1のLAPD 420とデータ
リンク可能となり、第1のDCCL用LAPD 360は端末モード
(T)に切り替わる。
【0077】次いで、再生中間中継装置30にて中継され
た切替信号520 を含む多重化信号は、W側に伝送され
て、上記と同様に、その途中の線形中間中継装置40にて
切替信号520 が検出される。これにより、それぞれの線
形中間中継装置40にて上記と同様に動作して、第1のLA
PD 420が端末モード(T)に切り替わり、第2のLAPD 4
30が網モード(N)に切り替わる。
【0078】さらに、切替信号520 を含む多重化信号が
W側の多重化端局装置10に達すると、そのDCCL物理層12
0 にて上記と同様に切替信号520 が検出されて、DCCL用
LAPD130に供給され、上記と同様にDCCL用LAPD 130が網
モード(N)でなければ網モード(N)に切り替えられ
る。この結果、E側からW側へ、およびW側からE側へ
のすべてのDCCLチャネルのリンクが適切なものとなり、
以降、所定の手順にてシステム全体のデータリンクが確
立される。
【0079】本実施例では、E側の多重化端局装置20に
て、そのDCCL用LAPD 130のモードを端末モード(T)に
設定して、押下スイッチ570 の押下により切替信号520
を送信して、それぞれの装置10〜30のW側のLAPDを端末
モード(T)に切り替え、E側のLAPDを網モード(N)
に切り替える場合を説明した。同様に、あらかじめDCCL
用LAPD 130を網モード(N)に設定して押下スイッチ58
0 を押下する場合も、上記と同様の動作により、切替信
号530 を送信して、それぞれの装置10〜30のW側のLAPD
を網モード(N)に切り替え、E側のLAPDを端末モード
(T)に切り替えて、データリンクを確立することがで
きる。
【0080】また、W側の多重化端局装置10からそれぞ
れの装置20〜40のLAPDのモードを切り替える場合も、上
記と同様に押下スイッチ570 または580 のいずれかを押
下して、切替信号520, 530をE側に向けて送信すること
により、上記と同様の動作にてそれぞれの装置20〜40の
LAPDのモードを適切なモードに切り替えることができ
る。この場合、それぞれの中継装置30, 40では、W側の
伝送路からの多重化信号からそれぞれの第1のDCCL物理
層340, 400にて切替信号を検出して、それぞれの第1の
LAPD 360, 420 に供給する。これにより、第1のLAPD 3
60, 420 にて切替信号に応じてモードを切り替え、これ
とともに第2のLAPD 370, 430 にモード反転命令540 を
供給する。この結果、それぞれの中継装置30, 40にて双
方のLAPDがそれぞれ適切なモードに切り替わる。
【0081】一方、再生中間中継装置30からモード切替
を行なう場合、自局のLAPD 360,370に適合するように、
押下スイッチ570 または580 を押下すると、そのモード
切替部396 からの切替信号520 または530 は、DC1のDC
CL物理層340 および第2のDCCL物理層350 の双方に送出
されて、第1のDCCL物理層340 からW側に、第2のDCCL
物理層350 からE側にそれぞれ送信される。W側では、
E側の多重化端局装置20から切替信号が送信された場合
と同様に、それぞれの線形中間中継装置40にて第2のDC
CL物理層410 にて切替信号を検出して、第2のLAPD 430
に切替信号を供給する。第2のLAPD 430は自己の動作モ
ードを切り替えるとともに、第1のLAPD420にモード反
転命令540 を供給する。これにより、第1のLAPD 420の
モードが第2のLAPD 430のモードと異なる適切なモード
に切り替わる。
【0082】E側では、W側の多重化端局装置10から切
替信号が送出された場合と同様に、それぞれの線形中間
中継装置40の第1のDCCL物理層400 にて切替信号を検出
して、第1のLAPD 420に切替信号を供給する。第1のLA
PD 420は自己の動作モードを切り替えるとともに、第2
のLAPD 430にモード反転命令540 を供給する。これによ
り、第2のLAPD 430のモードが第1のLAPD 420のモード
と異なる適切なモードに切り替わる。
【0083】なお、上記各実施例では線形中間中継装置
40とデータリンクするDCCLチャネルのLAPDのモード切替
についてのみ説明したが、多重化端局装置10,20 のモー
ド切替部をDCCR物理層100 に接続して、DCCRチャネルの
LAPDのモードを切り替えるようにしてもよい。また、DC
CLチャネルのLAPDの切り替えにともなって、DCCRチャネ
ルのLAPDを切り替えるようにしてもよい。この場合はた
とえば、同チャネルでのLAPD間のモード反転命令540 と
同様に、DCCLチャネルのLAPDからDCCRチャネルのLAPDに
モード切替命令を送る構成とすることができる。
【0084】また、上記各実施例では、B-ISDNなどの中
継系にて多重化信号を伝送する多重化信号中継伝送シス
テムを例に挙げて説明したが、本発明においては多重化
信号中継伝送システムに限らず、装置間にてLAPDプロト
コルによりデータリンクする他の伝送システムにも適用
可能である。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明の中継伝送シ
ステムによれば、複数の伝送局間にてLAPDプロトコルに
よりデータリンクする際に、少なくとも1つの伝送局
に、それぞれのLAPDプロトコルのモードを網モードから
端末モードにあるいは端末モードから網モードに自在に
切り替えるモード切替手段を備えたので、モードが異な
って設定されたそれぞれの局まで出向くことなく、モー
ド切替手段を備えた局からの遠隔操作により、それぞれ
の局のLAPDプロトコルをデータリンク可能な適切なモー
ドに、迅速に切り替えることができる。特定の中継区間
の両端の伝送局からはさみ撃ち状にその区間のモードの
みを適切に切り替えることができ、また、1基の伝送局
からの操作により、中継伝送路全体のモードを切り替え
ることもできる。したがって、信号を長距離伝送するシ
ステムでは、より効果的であり、伝送路を接続する場合
も、接続の方向を意識することなく、迅速にシステムを
構築することができる。また、保守員はモード切替手段
を備えた局にのみ配置すればよいため、それぞれの局へ
の保守員の派遣も必要最小限の人数でよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による中継伝送システムの一実施例を示
す機能ブロック図である。
【図2】図1の実施例が適用される多重化信号中継伝送
システムの接続例を示すブロック図である。
【図3】図1の実施例による中継伝送システムの動作を
説明するためのブロック図である。
【図4】本発明による中継伝送システムの他の実施例を
示す機能ブロック図である。
【図5】図4の実施例による中継伝送システムの要部お
よびその動作を説明するための機能ブロック図である。
【符号の説明】
10, 20 多重化端局装置 30 再生中間中継装置 40 線形中間中継装置 130, 360, 370, 420, 430 LAPD 150, 151, 156, 390, 391, 396 モード切替部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中継伝送路上に配設された端局または中
    継局などの複数の伝送局で構成され、各伝送局は、網モ
    ードまたは端末モードに設定されて、隣接する他の伝送
    局とのデータリンクを設定する、少なくとも1つのレイ
    ヤ2レベルのLAPD (Link Access Procedure on the D-c
    hannel) プロトコルを備える中継伝送システムにおい
    て、前記複数の伝送局の少なくとも1つに、他の伝送局
    の前記LAPDプロトコルを網モードまたは端末モードに自
    在に切り替える切替信号を発信するモード切替手段を含
    むことを特徴とする中継伝送システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の中継伝送システムにお
    いて、前記端局は前記中継伝送路からの前記切替信号に
    よりモードを切り替えられる前記LAPDプロトコルを備
    え、前記中継局は、前記中継伝送路の第1の方路に対向
    し、該第1の方路からの前記切替信号によりモードを切
    り替えられる第1のLAPDプロトコルと、前記中継伝送路
    の第2の方路に対向し、該第2の方路からの前記切替信
    号によりモードを切り替えられる第2のLAPDプロトコル
    とを備えることを特徴とする中継伝送システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の中継伝送シス
    テムにおいて、任意の2つの伝送局に前記モード切替手
    段を備え、該モード切替手段から発信される前記切替信
    号は、前記2つの伝送局に相互に到達するまで転送され
    ることを特徴とする中継伝送システム。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の中継伝送システムにお
    いて、前記切替信号は、前記中継伝送路の第1および第
    2の両方路に向かって前記端局に到達するまで転送さ
    れ、前記中継局の第1および第2の各LAPDプロトコル
    は、いずれか一方のLAPDプロトコルが切り替わると、該
    一方のLAPDプロトコルのモードと異なるモードに、他方
    のLAPDプロトコルのモードを切り替えるモード反転信号
    を発信することを特徴とする中継伝送システム。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の中継伝送シス
    テムにおいて、前記端局は、各種信号を所定の形態に多
    重化する多重化端局装置を含み、前記中継局は、多重化
    信号を再生中継する再生中間中継装置と、前記多重化端
    局装置と再生中間中継装置との間にて多重化信号を線形
    増幅する線形中間中継装置とを含むことを特徴とする中
    継伝送システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の中継伝送システムにお
    いて、前記多重化端局装置は、前記再生中間中継装置と
    の間にて制御データをやりとりする第1のLAPDプロトコ
    ルと、該第1のLAPDプロトコルからの制御データを多重
    化信号に多重化して送受信するDCCR物理層と、前記線形
    中間中継装置との間にて制御データをやりとりする第2
    のLAPDプロトコルと、該第2のLAPDプロトコルからの制
    御データを多重化信号に多重化して送受信するDCCL物理
    層とを含み、前記モード切替手段は前記DCCL物理層を介
    して前記線形中間中継装置に切替信号を発信することを
    特徴とする中継伝送システム。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の中継伝送システムにお
    いて、前記再生中間中継装置は、前記多重化端局装置と
    の間にて制御データをやりとりする第1のLAPDプロトコ
    ルと、該第1のLAPDプロトコルからの制御データを多重
    化信号に多重化して送受信するDCCR物理層と、前記線形
    中間中継装置との間にて制御データをやりとりする第2
    のLAPDプロトコルと、該第2のLAPDプロトコルからの制
    御データを多重化信号に多重化して送受信するDCCL物理
    層とを含み、前記モード切替手段は前記DCCL物理層を介
    して前記線形中間中継装置に切替信号を発信することを
    特徴とする中継伝送システム。
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