JP2000164699A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP2000164699A JP2000164699A JP10332525A JP33252598A JP2000164699A JP 2000164699 A JP2000164699 A JP 2000164699A JP 10332525 A JP10332525 A JP 10332525A JP 33252598 A JP33252598 A JP 33252598A JP 2000164699 A JP2000164699 A JP 2000164699A
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- silicon oxide
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好なビアホールの埋め込みがなされ、高い
配線歩留まりが得られる半導体装置の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 半導体装置の製造方法において、下層メ
タル配線12′段差上にアルキル基を添加したシリコン
酸化膜14を形成する工程と、下層メタル配線12′上
にアルキル基を添加したシリコン酸化膜が残らず、配線
間に残る膜厚分、アルキル基を添加したシリコン酸化膜
を除去する工程と、その上層に更にシリコン酸化膜15
を形成する工程と、上層との接続用ビアホール17を形
成する工程とを施す。
配線歩留まりが得られる半導体装置の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 半導体装置の製造方法において、下層メ
タル配線12′段差上にアルキル基を添加したシリコン
酸化膜14を形成する工程と、下層メタル配線12′上
にアルキル基を添加したシリコン酸化膜が残らず、配線
間に残る膜厚分、アルキル基を添加したシリコン酸化膜
を除去する工程と、その上層に更にシリコン酸化膜15
を形成する工程と、上層との接続用ビアホール17を形
成する工程とを施す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係り、特に、その製造過程である層間絶縁膜(低
誘電率絶縁膜)を有する多層配線の形成方法に関するも
のである。
方法に係り、特に、その製造過程である層間絶縁膜(低
誘電率絶縁膜)を有する多層配線の形成方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の参考技術として
は、以下に示すようなものがあった。
は、以下に示すようなものがあった。
【0003】(1)C.H.Ting,‘Strate
gy to acceleratethe implm
entation of low k ILD mat
erials in ULSI interconne
ctions’,Proc.of MRS’95. (2)Y.Homma,et.al.,‘Low er
mittivityorganic dielectr
ics for multilevel interc
onnection in high speed U
LSI’,Ext.Abst.of SSDM’95,
pp.154−156. (3)D.Tobben,et.al.,‘Low d
ielectricconstant spin−on
materials for intermetal
dielectric applications:
a comparative study’,Pro
c.of DUMIC’96. (4)M.Matsuura,et.al.,‘An
advance interlayer dielec
tric system with partiall
y converted organic SOG b
y usingplasma treatment’P
roc.of VMIC’93,pp.113−11
5. 近年、素子の高集積度に伴い配線間隔が非常に狭まって
きている。配線自体もより細くなり、長くなっている。
その結果、素子のスピードが配線遅延で律されるように
なってきた。
gy to acceleratethe implm
entation of low k ILD mat
erials in ULSI interconne
ctions’,Proc.of MRS’95. (2)Y.Homma,et.al.,‘Low er
mittivityorganic dielectr
ics for multilevel interc
onnection in high speed U
LSI’,Ext.Abst.of SSDM’95,
pp.154−156. (3)D.Tobben,et.al.,‘Low d
ielectricconstant spin−on
materials for intermetal
dielectric applications:
a comparative study’,Pro
c.of DUMIC’96. (4)M.Matsuura,et.al.,‘An
advance interlayer dielec
tric system with partiall
y converted organic SOG b
y usingplasma treatment’P
roc.of VMIC’93,pp.113−11
5. 近年、素子の高集積度に伴い配線間隔が非常に狭まって
きている。配線自体もより細くなり、長くなっている。
その結果、素子のスピードが配線遅延で律されるように
なってきた。
【0004】この配線遅延を少なくする手段として、配
線間の絶縁膜を低誘電率化する方法がある。低誘電率材
料としては、従来用いられてきた気相成長法(CVD)
によるシリコン酸化膜(SiO2 )に、フッ素を添加し
たものや(SiOF)、アルキル基を添加したものがあ
る。また、高分子有機膜等がある。
線間の絶縁膜を低誘電率化する方法がある。低誘電率材
料としては、従来用いられてきた気相成長法(CVD)
によるシリコン酸化膜(SiO2 )に、フッ素を添加し
たものや(SiOF)、アルキル基を添加したものがあ
る。また、高分子有機膜等がある。
【0005】これらの材料は、一般的に酸素または酸素
プラズマ中での熱処理に弱い性質がある(フッ素添加酸
化膜を除く)。ここでは、シリコン酸化膜にアルキル基
(CH3 等)を添加した低誘電率膜を有する多層メタル
配線形成方法について示す。
プラズマ中での熱処理に弱い性質がある(フッ素添加酸
化膜を除く)。ここでは、シリコン酸化膜にアルキル基
(CH3 等)を添加した低誘電率膜を有する多層メタル
配線形成方法について示す。
【0006】図11は従来の半導体装置の一般的な層間
絶縁膜の形成工程断面図である。
絶縁膜の形成工程断面図である。
【0007】まず、図11(a)に示すように、基板1
上に下層メタル配線膜2を堆積し、次いで、図11
(b)に示すように、この下層メタル配線膜2をパター
ニングして下層メタル配線2′を形成する。次に、図1
1(c)に示すように、その上に下層酸化膜〔Plas
ma−TEOS(Tetraethoxy Silan
e)SiO2 膜〕3を形成する。
上に下層メタル配線膜2を堆積し、次いで、図11
(b)に示すように、この下層メタル配線膜2をパター
ニングして下層メタル配線2′を形成する。次に、図1
1(c)に示すように、その上に下層酸化膜〔Plas
ma−TEOS(Tetraethoxy Silan
e)SiO2 膜〕3を形成する。
【0008】次に、図11(d)に示すように、埋め込
み酸化膜(TEOSとO3 による常圧CVD酸化膜)4
を堆積する。その埋め込み酸化膜4上に、図11(e)
に示すように、上層酸化膜(Plasma TEOS−
SiO2 膜)5を堆積する。その上層酸化膜5を、図1
1(f)に示すように、CMP(化学機械研磨)によ
り、平坦化された上層酸化膜5′になるように形成す
る。
み酸化膜(TEOSとO3 による常圧CVD酸化膜)4
を堆積する。その埋め込み酸化膜4上に、図11(e)
に示すように、上層酸化膜(Plasma TEOS−
SiO2 膜)5を堆積する。その上層酸化膜5を、図1
1(f)に示すように、CMP(化学機械研磨)によ
り、平坦化された上層酸化膜5′になるように形成す
る。
【0009】次に、図11(g)に示すように、平坦化
された上層酸化膜5′上にキャップ酸化膜(P−TEO
S・SiO2 膜)6を形成する。次に、図11(h)に
示すように、下層メタル配線2′に通じるビアホール7
を形成する。次に、図11(i)に示すように、そのビ
アホール7にビアホール埋め込みメタル配線(W配線)
8を設ける。次に、図11(j)に示すように、上層メ
タル配線9を形成する。
された上層酸化膜5′上にキャップ酸化膜(P−TEO
S・SiO2 膜)6を形成する。次に、図11(h)に
示すように、下層メタル配線2′に通じるビアホール7
を形成する。次に、図11(i)に示すように、そのビ
アホール7にビアホール埋め込みメタル配線(W配線)
8を設ける。次に、図11(j)に示すように、上層メ
タル配線9を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】配線間の絶縁膜に低誘
電率膜を適用する一般的な手法としては、上記埋め込み
酸化膜(TEOS−O3 SiO2 膜)4の代わりに、図
12に示すように、低誘電率膜10を用いることが考え
られる。
電率膜を適用する一般的な手法としては、上記埋め込み
酸化膜(TEOS−O3 SiO2 膜)4の代わりに、図
12に示すように、低誘電率膜10を用いることが考え
られる。
【0011】しかしながら、単純に低誘電率膜に置き換
えた場合、上記ビアホールの形成時に問題が生じる。そ
れは、先に述べたように低誘電率材料は酸素を有する雰
囲気での処理に弱いため、ビアホール形成時のホトレジ
スト剥離に用いるO2 アッシングで低誘電率膜の膜厚質
が著しく劣化したり、ひどい場合には低誘電率膜が収縮
し、図12に示すようなビアホールに凹部Aができる。
このような状態で次工程の埋め込みメタル配線(タング
ステンCVD)を形成しようとすると、以下のような問
題が発生する。
えた場合、上記ビアホールの形成時に問題が生じる。そ
れは、先に述べたように低誘電率材料は酸素を有する雰
囲気での処理に弱いため、ビアホール形成時のホトレジ
スト剥離に用いるO2 アッシングで低誘電率膜の膜厚質
が著しく劣化したり、ひどい場合には低誘電率膜が収縮
し、図12に示すようなビアホールに凹部Aができる。
このような状態で次工程の埋め込みメタル配線(タング
ステンCVD)を形成しようとすると、以下のような問
題が発生する。
【0012】(1)ビアホール側壁の膜質が劣化した低
誘電率膜から、埋め込みメタル配線工程時に多量のガス
(大気成分等)が脱離し、正常な埋め込みができない。
誘電率膜から、埋め込みメタル配線工程時に多量のガス
(大気成分等)が脱離し、正常な埋め込みができない。
【0013】(2)W−CVD工程時に必要なバリアメ
タル(TiN)が凹部に形成されないため、Wによる低
誘電率膜の腐食や、逆にWが埋め込まれないと言った問
題が発生する。
タル(TiN)が凹部に形成されないため、Wによる低
誘電率膜の腐食や、逆にWが埋め込まれないと言った問
題が発生する。
【0014】本発明は、上記問題点を除去し、良好なビ
アホールの埋め込みがなされ、高い配線歩留まりが得ら
れる半導体装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
アホールの埋め込みがなされ、高い配線歩留まりが得ら
れる半導体装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕半導体装置の製造方法において、配線段差上にア
ルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成する工程と、
配線段差上にアルキル基を添加したシリコン酸化膜が残
らず、配線間に残る膜厚分、アルキル基を添加したシリ
コン酸化膜を除去する工程と、その上層に更にシリコン
酸化膜を形成する工程と、上層との接続用ビアホールを
形成する工程とを施すようにしたものである。
成するために、 〔1〕半導体装置の製造方法において、配線段差上にア
ルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成する工程と、
配線段差上にアルキル基を添加したシリコン酸化膜が残
らず、配線間に残る膜厚分、アルキル基を添加したシリ
コン酸化膜を除去する工程と、その上層に更にシリコン
酸化膜を形成する工程と、上層との接続用ビアホールを
形成する工程とを施すようにしたものである。
【0016】〔2〕半導体装置の製造方法において、配
線段差上にアルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成
する工程と、シリコン酸化膜を形成し、上層との接続用
ビアホールを形成する際に、ビアホールの側壁をテーパ
ーにし、酸素プラズマにより側壁表面に露出したアルキ
ル基を添加したシリコン酸化膜の表面層のみを改質し緻
密なSiO2 膜を形成する工程とを施すようにしたもの
である。
線段差上にアルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成
する工程と、シリコン酸化膜を形成し、上層との接続用
ビアホールを形成する際に、ビアホールの側壁をテーパ
ーにし、酸素プラズマにより側壁表面に露出したアルキ
ル基を添加したシリコン酸化膜の表面層のみを改質し緻
密なSiO2 膜を形成する工程とを施すようにしたもの
である。
【0017】〔3〕半導体装置の製造方法において、配
線段差上にアルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成
する工程と、酸素プラズマにより配線上のアルキル基を
添加したシリコン酸化膜の膜厚分、表面層を改質し緻密
なSiO2 膜を形成する工程と、その上層に更にシリコ
ン酸化膜を形成して、上層との接続用ビアホールを形成
する工程とを施すようにしたものである。
線段差上にアルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成
する工程と、酸素プラズマにより配線上のアルキル基を
添加したシリコン酸化膜の膜厚分、表面層を改質し緻密
なSiO2 膜を形成する工程と、その上層に更にシリコ
ン酸化膜を形成して、上層との接続用ビアホールを形成
する工程とを施すようにしたものである。
【0018】〔4〕半導体装置の製造方法において、配
線段差上にアルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成
する工程と、シリコン酸化膜を形成する工程と、上層と
の接続用ビアホールを開口する工程と、前記ビアホール
の側壁にシリコン酸化膜又はSiN膜の側壁保護膜を形
成してビアホールを形成する工程とを施すようにしたも
のである。
線段差上にアルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成
する工程と、シリコン酸化膜を形成する工程と、上層と
の接続用ビアホールを開口する工程と、前記ビアホール
の側壁にシリコン酸化膜又はSiN膜の側壁保護膜を形
成してビアホールを形成する工程とを施すようにしたも
のである。
【0019】〔5〕半導体装置の製造方法において、配
線膜上にビアホール高さ分のシリコン酸化膜を形成する
工程と、前記シリコン酸化膜と配線を一括で加工し下層
配線を形成する工程と、その上層にアルキル基を添加し
たシリコン酸化膜を形成し更に上層にシリコン酸化膜を
形成する工程と、当初設定したビアホールの高さ分まで
酸化膜を除去しビアホールを形成する工程とを施すよう
にしたものである。
線膜上にビアホール高さ分のシリコン酸化膜を形成する
工程と、前記シリコン酸化膜と配線を一括で加工し下層
配線を形成する工程と、その上層にアルキル基を添加し
たシリコン酸化膜を形成し更に上層にシリコン酸化膜を
形成する工程と、当初設定したビアホールの高さ分まで
酸化膜を除去しビアホールを形成する工程とを施すよう
にしたものである。
【0020】〔6〕半導体装置の製造方法において、配
線段差上にアルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成
する工程と、その上層にSiN膜を形成する工程と、前
記SiN膜にビアホールのパターンを形成する工程と、
前記パターンをマスクとしてアルキル基を添加したシリ
コン酸化膜にビアホールを開口する工程とを施すように
したものである。
線段差上にアルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成
する工程と、その上層にSiN膜を形成する工程と、前
記SiN膜にビアホールのパターンを形成する工程と、
前記パターンをマスクとしてアルキル基を添加したシリ
コン酸化膜にビアホールを開口する工程とを施すように
したものである。
【0021】〔7〕半導体装置の製造方法において、ア
ルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成する工程と、
テーパーを有する溝を形成する工程と、酸素表面処理に
より前記溝の側壁を改質し緻密な酸化膜を形成する工程
とを施すようにしたものである。
ルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成する工程と、
テーパーを有する溝を形成する工程と、酸素表面処理に
より前記溝の側壁を改質し緻密な酸化膜を形成する工程
とを施すようにしたものである。
【0022】〔8〕半導体装置の製造方法において、ア
ルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成する工程と、
配線溝を形成する工程と、前記配線溝の側壁を保護する
シリコン酸化膜又はSiN膜を形成する工程とを施すよ
うにしたものである。
ルキル基を添加したシリコン酸化膜を形成する工程と、
配線溝を形成する工程と、前記配線溝の側壁を保護する
シリコン酸化膜又はSiN膜を形成する工程とを施すよ
うにしたものである。
【0023】
〔9〕半導体装置の製造方法において、ア
ルキル基を添加したシリコン酸化膜上にSiN膜を形成
する工程と、前記SiN膜に配線溝のパターンを形成
し、このパターンをマスクとしてアルキル基を添加した
シリコン酸化膜に配線溝を形成する工程とを施すように
したものである。
ルキル基を添加したシリコン酸化膜上にSiN膜を形成
する工程と、前記SiN膜に配線溝のパターンを形成
し、このパターンをマスクとしてアルキル基を添加した
シリコン酸化膜に配線溝を形成する工程とを施すように
したものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0025】図1は本発明の第1実施例を示す半導体装
置の製造工程断面図である。
置の製造工程断面図である。
【0026】(1)まず、図1(a)に示すように、基
板11上に下層メタル配線膜12を堆積する。
板11上に下層メタル配線膜12を堆積する。
【0027】(2)次に、図1(b)に示すように、こ
の下層メタル配線膜12をパターニングして下層メタル
配線12′を形成する。
の下層メタル配線膜12をパターニングして下層メタル
配線12′を形成する。
【0028】(3)次に、図1(c)に示すように、そ
の上に下層酸化膜〔Plasma−TEOS(Tetr
aethoxy Silane)SiO2 膜〕13を形
成する。
の上に下層酸化膜〔Plasma−TEOS(Tetr
aethoxy Silane)SiO2 膜〕13を形
成する。
【0029】(4)次に、図1(d)に示すように、低
誘電率膜(シリコン酸化膜)14を形成する。その形成
方法は有機溶媒に溶かした低誘電率材料を基板11上に
滴下し、基板11を回転して塗布するSOG法を用い
る。低誘電率材料としては、SiO2 にアルキル基を添
加したものである。
誘電率膜(シリコン酸化膜)14を形成する。その形成
方法は有機溶媒に溶かした低誘電率材料を基板11上に
滴下し、基板11を回転して塗布するSOG法を用い
る。低誘電率材料としては、SiO2 にアルキル基を添
加したものである。
【0030】(5)次に、図1(e)に示すように、そ
の低誘電率膜14を均一に除去する。除去する膜厚は下
層メタル配線12′上に形成した下層酸化膜13の表
面、または、下層メタル配線12′が露出するまでとす
る(下層メタル配線12′間には低誘電率膜14′が残
る)。
の低誘電率膜14を均一に除去する。除去する膜厚は下
層メタル配線12′上に形成した下層酸化膜13の表
面、または、下層メタル配線12′が露出するまでとす
る(下層メタル配線12′間には低誘電率膜14′が残
る)。
【0031】(6)次に、図1(f)に示すように、上
層酸化膜(P−TEOS・SiO2)15を形成する。
層酸化膜(P−TEOS・SiO2)15を形成する。
【0032】(7)次に、図1(g)に示すように、そ
の上層酸化膜15を、CMP(化学機械研磨)により、
平坦化された上層酸化膜15′になるように形成する。
の上層酸化膜15を、CMP(化学機械研磨)により、
平坦化された上層酸化膜15′になるように形成する。
【0033】(8)次に、図1(h)に示すように、キ
ャップ酸化膜(P−TEOS・SiO2 膜)16を平坦
化された上層酸化膜15′上に形成する。
ャップ酸化膜(P−TEOS・SiO2 膜)16を平坦
化された上層酸化膜15′上に形成する。
【0034】(9)次いで、図1(i)に示すように、
下層メタル配線12′に通じるビアホール17を形成す
る。
下層メタル配線12′に通じるビアホール17を形成す
る。
【0035】(10)次に、図1(j)に示すように、
そのビアホール17にビアホール埋め込みメタル配線
(W配線)18を設ける。
そのビアホール17にビアホール埋め込みメタル配線
(W配線)18を設ける。
【0036】(11)次に、図1(k)に示すように、
上層メタル配線19を形成する。
上層メタル配線19を形成する。
【0037】このように第1実施例によれば、ビアホー
ル17形成時に低誘電率膜14が側壁に露出しないた
め、ホトレジスト除去時に酸素を含むプラズマに曝され
低誘電率膜が劣化する心配がない。また、ビアホール1
7形成時においても低誘電率膜14からの脱離ガスがな
く凹部ができることもない。
ル17形成時に低誘電率膜14が側壁に露出しないた
め、ホトレジスト除去時に酸素を含むプラズマに曝され
低誘電率膜が劣化する心配がない。また、ビアホール1
7形成時においても低誘電率膜14からの脱離ガスがな
く凹部ができることもない。
【0038】従って、良好なビアホールの埋め込みがな
され、高い配線歩留まりが得られる。
され、高い配線歩留まりが得られる。
【0039】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
る。
【0040】図2は本発明の第2実施例を示す半導体装
置の断面図である。
置の断面図である。
【0041】図2に示すように、ビアホール形成時のビ
アホール側壁21をテーパー21Aに形成する。このビ
アホール側壁21に対し、数十〜数百eVのエネルギー
を有する酸素イオンO+ の照射を行い、ホトレジスト剥
離の工程の酸素アッシング処理を行う。
アホール側壁21をテーパー21Aに形成する。このビ
アホール側壁21に対し、数十〜数百eVのエネルギー
を有する酸素イオンO+ の照射を行い、ホトレジスト剥
離の工程の酸素アッシング処理を行う。
【0042】酸素イオンの照射と酸素アッシングは両者
とも酸素プラズマを用いており、類似しているが、イオ
ンの有する運動エネルギーの違いで低誘電率膜23に対
する効果が大きく変わる。低誘電率膜23は不純物を添
加することで膜の密度を低くしているため、酸素等を透
過させやすい膜である。酸素アッシング時に生成される
運動エネルギーの小さい酸素イオンは、拡散によって容
易に低誘電率膜23中に侵入しアルキル基を酸化し、膜
中にSi−OH基を作る。Si−OH基はアルキル基
(疎水性)と違い親水性のため、その後に大気に曝すと
多量の水分を吸湿し問題となる。
とも酸素プラズマを用いており、類似しているが、イオ
ンの有する運動エネルギーの違いで低誘電率膜23に対
する効果が大きく変わる。低誘電率膜23は不純物を添
加することで膜の密度を低くしているため、酸素等を透
過させやすい膜である。酸素アッシング時に生成される
運動エネルギーの小さい酸素イオンは、拡散によって容
易に低誘電率膜23中に侵入しアルキル基を酸化し、膜
中にSi−OH基を作る。Si−OH基はアルキル基
(疎水性)と違い親水性のため、その後に大気に曝すと
多量の水分を吸湿し問題となる。
【0043】それに対し、ある程度の運動エネルギー
(数十〜数百eV)を持つ酸素イオンの場合、低誘電率
膜23の表面のみの改質に留まり、膜中には侵入しなく
なる。その理由は、酸素イオンの有する運動エネルギー
は低誘電率膜表面数100Åの部分で消費され、膜の内
部には影響しないからである。更に、この薄い領域での
みエネルギーが消費されるため、非常に高温となる。
(数十〜数百eV)を持つ酸素イオンの場合、低誘電率
膜23の表面のみの改質に留まり、膜中には侵入しなく
なる。その理由は、酸素イオンの有する運動エネルギー
は低誘電率膜表面数100Åの部分で消費され、膜の内
部には影響しないからである。更に、この薄い領域での
みエネルギーが消費されるため、非常に高温となる。
【0044】その結果、低誘電率膜23表面のアルキル
基が酸化されて除去され、また、高温となるためにSi
−OH基は生成されず、緻密なシリコン酸化(Si
O2 )膜22となる。この表面層により低誘電率膜23
内部は保護されることになる。ビアホール側壁21をテ
ーパー21Aにする理由は、基板に垂直に入射してくる
酸素イオンO+ の運動エネルギーを効率よく受けるよう
にするためである。
基が酸化されて除去され、また、高温となるためにSi
−OH基は生成されず、緻密なシリコン酸化(Si
O2 )膜22となる。この表面層により低誘電率膜23
内部は保護されることになる。ビアホール側壁21をテ
ーパー21Aにする理由は、基板に垂直に入射してくる
酸素イオンO+ の運動エネルギーを効率よく受けるよう
にするためである。
【0045】この緻密なSiO2 膜22は、後のホトレ
ジスト除去工程に用いられる酸素プラズマで発生する酸
素イオンに対し、安定で、低誘電率膜23を保護する役
割をする。その結果、通常工程のビアホール埋め込みが
可能となる。
ジスト除去工程に用いられる酸素プラズマで発生する酸
素イオンに対し、安定で、低誘電率膜23を保護する役
割をする。その結果、通常工程のビアホール埋め込みが
可能となる。
【0046】このように、第2実施例によれば、第1実
施例と同様に、良好なビアホールの埋め込みがなされ、
高い配線歩留まりが得られる。さらに、第1実施例のよ
うな低誘電率膜の除去工程が必要ないため工程が簡便と
なる。
施例と同様に、良好なビアホールの埋め込みがなされ、
高い配線歩留まりが得られる。さらに、第1実施例のよ
うな低誘電率膜の除去工程が必要ないため工程が簡便と
なる。
【0047】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。
る。
【0048】図3は本発明の第3実施例を示す半導体装
置の製造工程断面図である。
置の製造工程断面図である。
【0049】(1)まず、図3(a)に示すように、基
板31上に下層メタル配線膜32を堆積する。
板31上に下層メタル配線膜32を堆積する。
【0050】(2)次に、図3(b)に示すように、こ
の下層メタル配線膜32をパターニングして下層メタル
配線32′を形成する。
の下層メタル配線膜32をパターニングして下層メタル
配線32′を形成する。
【0051】(3)次に、図3(c)に示すように、そ
の上に下層酸化膜〔Plasma−TEOS(Tetr
aethoxy Silane)SiO2 膜〕33を形
成する。
の上に下層酸化膜〔Plasma−TEOS(Tetr
aethoxy Silane)SiO2 膜〕33を形
成する。
【0052】(4)次に、図3(d)に示すように、そ
の上に低誘電率膜34を形成する。その形成方法は有機
溶媒に溶かした低誘電率材料を基板上に滴下し、基板を
回転して塗布するSOG法を用いる。低誘電率材料とし
ては、SiO2 にアルキル基を添加したものである。
の上に低誘電率膜34を形成する。その形成方法は有機
溶媒に溶かした低誘電率材料を基板上に滴下し、基板を
回転して塗布するSOG法を用いる。低誘電率材料とし
ては、SiO2 にアルキル基を添加したものである。
【0053】(5)次に、図3(e)に示すように、低
誘電率膜34の表面に酸素イオンを照射する。この時、
酸素イオンの密度を高め、入射する酸素イオンの運動エ
ネルギーを小さくすると、表面が改質される前に酸素イ
オンが膜中に侵入し、表面から順に膜中のアルキル基を
分解し始める。これと同時に、表面改質が運動エネルギ
ーを持った酸素イオンによって起こり、膜全体に酸素イ
オンが侵入する前にごく表面に緻密なSiO2 層を形成
する。
誘電率膜34の表面に酸素イオンを照射する。この時、
酸素イオンの密度を高め、入射する酸素イオンの運動エ
ネルギーを小さくすると、表面が改質される前に酸素イ
オンが膜中に侵入し、表面から順に膜中のアルキル基を
分解し始める。これと同時に、表面改質が運動エネルギ
ーを持った酸素イオンによって起こり、膜全体に酸素イ
オンが侵入する前にごく表面に緻密なSiO2 層を形成
する。
【0054】更に、この処理時間を長くすると、熱伝導
によって膜中の温度が高くなり、アルキル基の分解によ
って生成したSi−OH基を含む表面層が緻密となる。
このように、酸素プラズマの条件を制御し、処理時間を
制御することにより、所望の膜厚分低誘電率膜34の表
面を緻密なSiO2 層に改質できる。本処理で改質する
膜厚は下層メタル配線32′上の低誘電率膜の膜厚分で
ある。このようにして、改質された低誘電率膜35を形
成することができる。
によって膜中の温度が高くなり、アルキル基の分解によ
って生成したSi−OH基を含む表面層が緻密となる。
このように、酸素プラズマの条件を制御し、処理時間を
制御することにより、所望の膜厚分低誘電率膜34の表
面を緻密なSiO2 層に改質できる。本処理で改質する
膜厚は下層メタル配線32′上の低誘電率膜の膜厚分で
ある。このようにして、改質された低誘電率膜35を形
成することができる。
【0055】(6)このような改質後、図3(f)に示
すように、その上に上層酸化膜36を形成する。
すように、その上に上層酸化膜36を形成する。
【0056】(7)次に、図3(g)に示すように、そ
の上層酸化膜36のCMPを行い、平坦化された上層酸
化膜36′を形成する。
の上層酸化膜36のCMPを行い、平坦化された上層酸
化膜36′を形成する。
【0057】(8)次に、図3(h)に示すように、そ
の上にキャップ酸化膜37を形成する。
の上にキャップ酸化膜37を形成する。
【0058】(9)次に、図3(i)に示すように、ビ
アホール38を形成する。
アホール38を形成する。
【0059】(10)次に、図3(j)に示すように、
そのビアホール38にビアホール埋め込みメタル配線
(W配線)39を設け、次いで、上層メタル配線40を
形成する。
そのビアホール38にビアホール埋め込みメタル配線
(W配線)39を設け、次いで、上層メタル配線40を
形成する。
【0060】そのビアホール38の形成時には、ビアホ
ール38の側壁に、改質された低誘電率膜35しか露出
していないため、ホトレジスト剥離時の低誘電率膜35
の劣化が発生しない。
ール38の側壁に、改質された低誘電率膜35しか露出
していないため、ホトレジスト剥離時の低誘電率膜35
の劣化が発生しない。
【0061】このように、第3実施例によれば、第1実
施例及び第2実施例と同様に、良好なビアホールの埋め
込みがなされ、高い配線歩留まりが得られる。また、低
誘電率膜の酸素処理は上層酸化膜(P−TEOS・Si
O2 )と同一処理室(チャンバー)で行えるため、工程
数の増加を抑えることができる。
施例及び第2実施例と同様に、良好なビアホールの埋め
込みがなされ、高い配線歩留まりが得られる。また、低
誘電率膜の酸素処理は上層酸化膜(P−TEOS・Si
O2 )と同一処理室(チャンバー)で行えるため、工程
数の増加を抑えることができる。
【0062】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。
る。
【0063】図4は本発明の第4実施例を示す半導体装
置の製造工程断面図である。
置の製造工程断面図である。
【0064】(1)まず、図4(a)に示すように、基
板41上に下層メタル配線膜42を堆積する。
板41上に下層メタル配線膜42を堆積する。
【0065】(2)次に、図4(b)に示すように、こ
の下層メタル配線膜42をパターニングして下層メタル
配線42′を形成する。
の下層メタル配線膜42をパターニングして下層メタル
配線42′を形成する。
【0066】(3)次に、図4(c)に示すように、そ
の上に下層酸化膜〔Plasma−TEOS(Tetr
aethoxy Silane)SiO2 膜〕43を形
成する。
の上に下層酸化膜〔Plasma−TEOS(Tetr
aethoxy Silane)SiO2 膜〕43を形
成する。
【0067】(4)次に、図4(d)に示すように、低
誘電率膜44を形成する。その形成方法は有機溶媒に溶
かした低誘電率材料を基板41上に滴下し、基板41を
回転して塗布するSOG法を用いる。低誘電率材料とし
ては、SiO2 にアルキル基を添加したものである。
誘電率膜44を形成する。その形成方法は有機溶媒に溶
かした低誘電率材料を基板41上に滴下し、基板41を
回転して塗布するSOG法を用いる。低誘電率材料とし
ては、SiO2 にアルキル基を添加したものである。
【0068】(5)次に、図4(e)に示すように、上
層酸化膜(P−TEOS・SiO2)45を形成する。
層酸化膜(P−TEOS・SiO2)45を形成する。
【0069】(6)次に、図4(f)に示すように、上
層酸化膜45のCMPを行い、平坦化された上層酸化膜
45′を形成する。
層酸化膜45のCMPを行い、平坦化された上層酸化膜
45′を形成する。
【0070】(7)次に、図4(g)に示すように、そ
の上にキャップ酸化膜46を形成する。
の上にキャップ酸化膜46を形成する。
【0071】(8)次に、図4(h)に示すように、ビ
アホール47を形成する。
アホール47を形成する。
【0072】(9)次に、図4(i)に示すように、さ
らに通常のホトレジスト除去を行う。その結果、ビアホ
ール47の側壁に露出した部分は膜質が劣化したり後退
し凹部ができる。このような側壁を保護するために、P
−TEOS・SiO2 による側壁保護膜48を形成す
る。この側壁保護膜48の形成方法は、側壁保護膜48
厚分のP−TEOS・SiO2 膜を形成し、RIE(R
eactive IonEtching)により垂直方
向にP−TEOS・SiO2 を全面除去し、ビアホール
47の側壁のみにP−TEOS・SiO2 膜を側壁保護
膜48として残すものである。
らに通常のホトレジスト除去を行う。その結果、ビアホ
ール47の側壁に露出した部分は膜質が劣化したり後退
し凹部ができる。このような側壁を保護するために、P
−TEOS・SiO2 による側壁保護膜48を形成す
る。この側壁保護膜48の形成方法は、側壁保護膜48
厚分のP−TEOS・SiO2 膜を形成し、RIE(R
eactive IonEtching)により垂直方
向にP−TEOS・SiO2 を全面除去し、ビアホール
47の側壁のみにP−TEOS・SiO2 膜を側壁保護
膜48として残すものである。
【0073】(10)次いで、図4(j)に示すよう
に、その側壁保護膜48を有するビアホール47にビア
ホール埋め込みメタル配線49を形成する。
に、その側壁保護膜48を有するビアホール47にビア
ホール埋め込みメタル配線49を形成する。
【0074】(11)次に、図4(k)に示すように、
上層メタル配線50を形成する。
上層メタル配線50を形成する。
【0075】なお、上記した側壁保護膜48はP−TE
OS・SiO2 の他P−SiH4 SiO2 やP−SiN
等でも可能である。
OS・SiO2 の他P−SiH4 SiO2 やP−SiN
等でも可能である。
【0076】このように第4実施例によれば、第1実施
例、2実施例及び第3実施例と同様に、良好なビアホー
ルの埋め込みがなされ、高い配線歩留まりが得られる。
また、第2実施例に対し工程数は増加するが、側壁保護
の形成は、工程管理が容易であり、低誘電率膜の工程導
入がより簡単に実現できるという利点がある。
例、2実施例及び第3実施例と同様に、良好なビアホー
ルの埋め込みがなされ、高い配線歩留まりが得られる。
また、第2実施例に対し工程数は増加するが、側壁保護
の形成は、工程管理が容易であり、低誘電率膜の工程導
入がより簡単に実現できるという利点がある。
【0077】次に、本発明の第5実施例について説明す
る。
る。
【0078】図5は本発明の第5実施例を示す半導体装
置の製造工程断面図である。
置の製造工程断面図である。
【0079】(1)まず、図5(a)に示すように、基
板51上に下層メタル配線膜52を堆積する。
板51上に下層メタル配線膜52を堆積する。
【0080】(2)次に、図5(b)に示すように、こ
の下層メタル配線膜52上にオフセット酸化膜(P−T
EOS・SiO2 膜)53を堆積する。
の下層メタル配線膜52上にオフセット酸化膜(P−T
EOS・SiO2 膜)53を堆積する。
【0081】(3)次に、図5(c)に示すように、パ
ターニングして多層構造の下層メタル配線52′,5
3′を形成する。
ターニングして多層構造の下層メタル配線52′,5
3′を形成する。
【0082】(4)次に、図5(d)に示すように、下
層酸化膜(P−TEOS・SiO2)54を形成する。
層酸化膜(P−TEOS・SiO2)54を形成する。
【0083】(5)次に、図5(e)に示すように、低
誘電率膜55を形成する。
誘電率膜55を形成する。
【0084】(6)次に、図5(f)に示すように、上
層酸化膜(P−TEOS・SiO2)56を形成する。
層酸化膜(P−TEOS・SiO2)56を形成する。
【0085】(7)次に、図5(g)に示すように、上
層酸化膜56のCMPを行い、平坦化された上層酸化膜
56や下層酸化膜54,下層メタル配線53′が削られ
て平坦化された上層酸化膜56′が得られる。
層酸化膜56のCMPを行い、平坦化された上層酸化膜
56や下層酸化膜54,下層メタル配線53′が削られ
て平坦化された上層酸化膜56′が得られる。
【0086】(8)次に、図5(h)に示すように、キ
ャップ酸化膜57を形成する。
ャップ酸化膜57を形成する。
【0087】(9)次に、図5(i)に示すように、ビ
アホール58を形成する。
アホール58を形成する。
【0088】(10)次に、図5(j)に示すように、
そのビアホール58にビアホール埋め込みメタル配線5
9を形成する。
そのビアホール58にビアホール埋め込みメタル配線5
9を形成する。
【0089】(11)次に、図5(k)に示すように、
上層メタル配線60を形成する。
上層メタル配線60を形成する。
【0090】このように、第5実施例によれば、良好な
ビアホールの埋め込みがなされ、高い配線歩留まりが得
られる。また、本実施例では、配線間のみに低誘電率膜
が残ることになり、オフセット酸化膜の膜厚を厚くする
ことにより、低誘電率膜を厚膜化することが容易であ
る。そして、厚膜化することにより、配線間容量の低容
量化が可能となる。
ビアホールの埋め込みがなされ、高い配線歩留まりが得
られる。また、本実施例では、配線間のみに低誘電率膜
が残ることになり、オフセット酸化膜の膜厚を厚くする
ことにより、低誘電率膜を厚膜化することが容易であ
る。そして、厚膜化することにより、配線間容量の低容
量化が可能となる。
【0091】次に、本発明の第6実施例について説明す
る。
る。
【0092】図6は本発明の第6実施例を示す半導体装
置の製造工程断面図である。
置の製造工程断面図である。
【0093】(1)まず、図6(a)に示すように、基
板61上に下層メタル配線膜62を堆積する。
板61上に下層メタル配線膜62を堆積する。
【0094】(2)次に、図6(b)に示すように、こ
の下層メタル配線膜62をパターニングして下層メタル
配線62′を形成する。
の下層メタル配線膜62をパターニングして下層メタル
配線62′を形成する。
【0095】(3)次に、図6(c)に示すように、下
層酸化膜(P−TEOS・SiO2)63を形成する。
層酸化膜(P−TEOS・SiO2)63を形成する。
【0096】(4)次に、図6(d)に示すように、低
誘電率膜64を形成する。
誘電率膜64を形成する。
【0097】(5)次に、図6(e)に示すように、上
層酸化膜(P−TEOS・SiO2)65を形成する。
層酸化膜(P−TEOS・SiO2)65を形成する。
【0098】(6)次に、図6(f)に示すように、上
層酸化膜65のCMPを行い、平坦化された上層酸化膜
65′を形成する。
層酸化膜65のCMPを行い、平坦化された上層酸化膜
65′を形成する。
【0099】(7)次に、図6(g)に示すように、キ
ャップ膜としてSiN膜66を形成する。
ャップ膜としてSiN膜66を形成する。
【0100】(8)次に、図6(h)に示すように、キ
ャップ膜としてのSiN膜66をパターニングし、パタ
ーニングされたSiN膜66′を形成する。
ャップ膜としてのSiN膜66をパターニングし、パタ
ーニングされたSiN膜66′を形成する。
【0101】(9)次に、図6(i)に示すように、こ
のパターニングされたSiN膜66をハードマスクとし
てビアホール67を形成する。すなわち、ホトリソ・エ
ッチングによりSiN層66′にのみビアホールパター
ンを形成し、ホトレジストを除去する。その後、このS
iN膜66′のパターンをマスクとして下地酸化膜にビ
アホール67を形成する。
のパターニングされたSiN膜66をハードマスクとし
てビアホール67を形成する。すなわち、ホトリソ・エ
ッチングによりSiN層66′にのみビアホールパター
ンを形成し、ホトレジストを除去する。その後、このS
iN膜66′のパターンをマスクとして下地酸化膜にビ
アホール67を形成する。
【0102】(10)次に、図6(j)に示すように、
そのビアホール67にビアホール埋め込みメタル配線
(W配線)68を設け、次いで、上層メタル配線69を
形成する。
そのビアホール67にビアホール埋め込みメタル配線
(W配線)68を設け、次いで、上層メタル配線69を
形成する。
【0103】このように第6実施例によれば、ビアホー
ル開口時にSiN膜のハードマスクを用いているため、
低誘電率膜はレジストアッシングによる酸素プラズマに
曝されない。したがって、膜質の劣化が起きず、良好な
ビアホールの埋め込みがなされる。
ル開口時にSiN膜のハードマスクを用いているため、
低誘電率膜はレジストアッシングによる酸素プラズマに
曝されない。したがって、膜質の劣化が起きず、良好な
ビアホールの埋め込みがなされる。
【0104】次に、本発明の第7実施例について説明す
る。
る。
【0105】図7は本発明の第7実施例を示す半導体装
置の製造工程断面図である。本実施例は、ダマシン配線
に低誘電率膜を導入する方法を示している。ダマシン配
線とは、配線の加工を直接行わず、絶縁膜に配線の溝を
形成しその溝に配線を埋め込み、溝以外の不要な部分を
CMP等で除去し、形成する配線である。
置の製造工程断面図である。本実施例は、ダマシン配線
に低誘電率膜を導入する方法を示している。ダマシン配
線とは、配線の加工を直接行わず、絶縁膜に配線の溝を
形成しその溝に配線を埋め込み、溝以外の不要な部分を
CMP等で除去し、形成する配線である。
【0106】(1)まず、図7(a)に示すように、基
板71上にSiN膜72、低誘電率膜73を形成する。
板71上にSiN膜72、低誘電率膜73を形成する。
【0107】(2)次に、図7(b)に示すように、低
誘電率膜73の表面を改質し、表面が改質された低誘電
率膜73′を形成する。ここでは、酸素プラズマ処理で
改質する。この時の改質する膜厚は数百Å程度と薄いも
ので十分である。
誘電率膜73の表面を改質し、表面が改質された低誘電
率膜73′を形成する。ここでは、酸素プラズマ処理で
改質する。この時の改質する膜厚は数百Å程度と薄いも
ので十分である。
【0108】(3)次いで、図7(c)に示すように、
その低誘電率膜73′をパターニングして、メタル配線
溝74を形成する。この時、メタル配線溝74の側壁を
テーパーに加工する。
その低誘電率膜73′をパターニングして、メタル配線
溝74を形成する。この時、メタル配線溝74の側壁を
テーパーに加工する。
【0109】(4)次に、図7(d)に示すように、こ
の基板に対し酸素プラズマを照射する。酸素プラズマに
曝されたメタル配線溝の側壁がこれにより改質され、低
誘電率膜73がその後のホトレジスト剥離時の酸素アッ
シングによる酸素プラズマから保護される。このような
改質を行わなかった場合のメタル配線溝74の状態を図
8に示す。パターンが変形し、所望のメタル配線溝が得
られなくなる。
の基板に対し酸素プラズマを照射する。酸素プラズマに
曝されたメタル配線溝の側壁がこれにより改質され、低
誘電率膜73がその後のホトレジスト剥離時の酸素アッ
シングによる酸素プラズマから保護される。このような
改質を行わなかった場合のメタル配線溝74の状態を図
8に示す。パターンが変形し、所望のメタル配線溝が得
られなくなる。
【0110】(5)その後、図7(e)に示すように、
配線材料を埋め込み溝以外の配線材料をCMPにて取り
除き、下層メタル配線75を形成する。更に、その上に
SiN膜76を形成する。
配線材料を埋め込み溝以外の配線材料をCMPにて取り
除き、下層メタル配線75を形成する。更に、その上に
SiN膜76を形成する。
【0111】(6)次に、図7(f)に示すように、低
誘電率膜77、SiN膜78、低誘電率膜79、SiN
膜80と膜を重ねる。
誘電率膜77、SiN膜78、低誘電率膜79、SiN
膜80と膜を重ねる。
【0112】(7)次に、図7(g)に示すように、メ
タル配線溝・ビアホール81をテーパー状に加工し、下
層メタル配線の溝形成時と同様の酸素プラズマ処理を行
う。
タル配線溝・ビアホール81をテーパー状に加工し、下
層メタル配線の溝形成時と同様の酸素プラズマ処理を行
う。
【0113】(8)その後、図7(h)に示すように、
配線材料を埋め込み溝以外の部分の配線材料をCMPに
て除去し上層メタル配線及びビア埋め込みメタル配線8
2を形成する。
配線材料を埋め込み溝以外の部分の配線材料をCMPに
て除去し上層メタル配線及びビア埋め込みメタル配線8
2を形成する。
【0114】このように第7実施例によれば、メタル配
線溝・ビアホールをテーパー形状にし酸素プラズマ処理
をすることにより、テーパー上の側壁が改質され、上層
メタル配線及びビアホール埋め込みメタル配線の成膜が
正常に行われる。
線溝・ビアホールをテーパー形状にし酸素プラズマ処理
をすることにより、テーパー上の側壁が改質され、上層
メタル配線及びビアホール埋め込みメタル配線の成膜が
正常に行われる。
【0115】次に、本発明の第8実施例について説明す
る。
る。
【0116】図9は本発明の第8実施例を示す半導体装
置の製造工程断面図である。
置の製造工程断面図である。
【0117】(1)まず、図9(a)に示すように、基
板91上にSiN膜92、低誘電率膜93を形成する。
板91上にSiN膜92、低誘電率膜93を形成する。
【0118】(2)次に、図9(b)に示すように、低
誘電率膜93の表面を改質し、表面が改質された低誘電
率膜93′を形成する。ここでは、酸素プラズマ処理で
改質する。この時の改質する膜厚は数百Å程度と薄いも
ので十分である。
誘電率膜93の表面を改質し、表面が改質された低誘電
率膜93′を形成する。ここでは、酸素プラズマ処理で
改質する。この時の改質する膜厚は数百Å程度と薄いも
ので十分である。
【0119】(3)次に、図9(c)に示すように、そ
の低誘電率膜93′をパターニングして、メタル配線溝
94を形成する。
の低誘電率膜93′をパターニングして、メタル配線溝
94を形成する。
【0120】(4)次に、図9(d)に示すように、メ
タル配線溝94にSiNからなる側壁保護膜95を形成
する。すなわち、ダマシン配線を形成する工程である。
タル配線溝94にSiNからなる側壁保護膜95を形成
する。すなわち、ダマシン配線を形成する工程である。
【0121】(5)その後、図9(e)に示すように、
配線材料を埋め込み溝以外の配線材料をCMPにて取り
除き、下層メタル配線96を形成する。更に、その上に
SiN膜97を形成する。
配線材料を埋め込み溝以外の配線材料をCMPにて取り
除き、下層メタル配線96を形成する。更に、その上に
SiN膜97を形成する。
【0122】(6)次に、図9(f)に示すように、低
誘電率膜98、SiN膜99、低誘電率膜100、Si
N膜101と膜を重ねる。
誘電率膜98、SiN膜99、低誘電率膜100、Si
N膜101と膜を重ねる。
【0123】(7)次に、図9(g)に示すように、メ
タル配線溝・ビアホール102を加工する。
タル配線溝・ビアホール102を加工する。
【0124】(8)次いで、図9(h)に示すように、
メタル配線溝・ビアホール102にSiNからなる側壁
保護膜103を形成してダマシン配線を形成する工程で
ある。すなわち、 (9)その後、図9(i)に示すように、配線材料を埋
め込み溝以外の部分の配線材料をCMPにて除去し、上
層メタル配線及びビア埋め込みメタル配線104を形成
する。
メタル配線溝・ビアホール102にSiNからなる側壁
保護膜103を形成してダマシン配線を形成する工程で
ある。すなわち、 (9)その後、図9(i)に示すように、配線材料を埋
め込み溝以外の部分の配線材料をCMPにて除去し、上
層メタル配線及びビア埋め込みメタル配線104を形成
する。
【0125】このように第8実施例によれば、第7実施
例と同様に、メタル配線及びビアホール埋め込みメタル
配線の成膜が正常に行われる。また、第4実施例のよう
に、側壁保護膜の形成は、工程管理が容易であり、低誘
電率膜の工程導入がより簡単に実現できるという利点が
ある。
例と同様に、メタル配線及びビアホール埋め込みメタル
配線の成膜が正常に行われる。また、第4実施例のよう
に、側壁保護膜の形成は、工程管理が容易であり、低誘
電率膜の工程導入がより簡単に実現できるという利点が
ある。
【0126】次に、本発明の第9実施例について説明す
る。
る。
【0127】図10は本発明の第9実施例を示す半導体
装置の製造工程断面図である。ここでは、第6実施例の
ビアホール加工時のように、SiNのハードマスクによ
りメタル配線溝・ビアホールを形成し、低誘電率膜の加
工後に酸素アッシングを行わないようにするものであ
る。
装置の製造工程断面図である。ここでは、第6実施例の
ビアホール加工時のように、SiNのハードマスクによ
りメタル配線溝・ビアホールを形成し、低誘電率膜の加
工後に酸素アッシングを行わないようにするものであ
る。
【0128】(1)まず、図10(a)に示すように、
基板111上にSiN膜112、低誘電率膜113、S
iN膜114を形成する。
基板111上にSiN膜112、低誘電率膜113、S
iN膜114を形成する。
【0129】(2)次に、図10(b)に示すように、
SiN膜114をパターニングして、SiN膜パターン
114′を形成する。
SiN膜114をパターニングして、SiN膜パターン
114′を形成する。
【0130】(3)次に、図10(c)に示すように、
SiN膜パターン114′をハードマスクとしてメタル
配線溝115を形成する。
SiN膜パターン114′をハードマスクとしてメタル
配線溝115を形成する。
【0131】(4)次に、図10(d)に示すように、
配線材料を埋め込み溝以外の配線材料をCMPにて取り
除き、下層メタル配線116を形成する。更に、SiN
膜117を形成する。
配線材料を埋め込み溝以外の配線材料をCMPにて取り
除き、下層メタル配線116を形成する。更に、SiN
膜117を形成する。
【0132】(5)次に、図10(e)に示すように、
低誘電率膜118、SiN膜119を形成する。
低誘電率膜118、SiN膜119を形成する。
【0133】(6)次に、図10(f)に示すように、
SiN膜119をパターニングして、SiN膜パターン
119′を形成する。
SiN膜119をパターニングして、SiN膜パターン
119′を形成する。
【0134】(7)次に、図10(g)に示すように、
SiN膜パターン119′をハードマスクとしてビアホ
ール120を形成する。
SiN膜パターン119′をハードマスクとしてビアホ
ール120を形成する。
【0135】(8)次に、図10(h)に示すように、
ビアホール120にビアホール埋め込みメタル配線12
1を設け、更に、低誘電率膜122、SiN膜123を
形成する。
ビアホール120にビアホール埋め込みメタル配線12
1を設け、更に、低誘電率膜122、SiN膜123を
形成する。
【0136】(9)次に、図10(i)に示すように、
SiN膜123をパターニングして、SiN膜パターン
123′を形成する。
SiN膜123をパターニングして、SiN膜パターン
123′を形成する。
【0137】(10)次に、図10(j)に示すよう
に、SiN膜パターン123′をハードマスクとして上
層メタル配線溝124を形成する。
に、SiN膜パターン123′をハードマスクとして上
層メタル配線溝124を形成する。
【0138】(11)次に、図10(k)に示すよう
に、上層メタル配線溝124内に上層メタル配線125
を埋め込む。
に、上層メタル配線溝124内に上層メタル配線125
を埋め込む。
【0139】第7及び第8実施例のダマシン工程の実施
例では、上層メタル配線とビアホールの一括加工を行っ
ていたが、この第9実施例では、上層メタル配線溝側壁
のレジストアッシングを防ぐためビアホール埋め込みメ
タル配線の形成と上層メタル配線の形成を別々に行って
いる。
例では、上層メタル配線とビアホールの一括加工を行っ
ていたが、この第9実施例では、上層メタル配線溝側壁
のレジストアッシングを防ぐためビアホール埋め込みメ
タル配線の形成と上層メタル配線の形成を別々に行って
いる。
【0140】また、ビアホール埋め込みメタル配線と同
層の低誘電率膜を通常のP−TEOS・SiO2 等の酸
化膜に変えることにより、ビアホール・上層メタル配線
の一括形成が可能となる。
層の低誘電率膜を通常のP−TEOS・SiO2 等の酸
化膜に変えることにより、ビアホール・上層メタル配線
の一括形成が可能となる。
【0141】この第9実施例によれば、第6実施例の場
合と同様に低誘電率膜が酸素アッシング処理を受けない
ため、メタル配線溝、ビアホールの形状異常がなくな
る。
合と同様に低誘電率膜が酸素アッシング処理を受けない
ため、メタル配線溝、ビアホールの形状異常がなくな
る。
【0142】また、低誘電率膜の改質という新規プロセ
スを必要としないため、比較的容易なプロセスである。
スを必要としないため、比較的容易なプロセスである。
【0143】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、次のような効果を奏することができる。
よれば、次のような効果を奏することができる。
【0144】(A)請求項1記載の発明によれば、ビア
ホール形成時に低誘電率膜が側壁に露出しないため、ホ
トレジスト除去時に酸素を含むプラズマに曝され低誘電
率膜が劣化する心配がない。また、ビアホール形成時に
おいても低誘電率膜からの脱離ガスがなく凹部ができる
こともない。
ホール形成時に低誘電率膜が側壁に露出しないため、ホ
トレジスト除去時に酸素を含むプラズマに曝され低誘電
率膜が劣化する心配がない。また、ビアホール形成時に
おいても低誘電率膜からの脱離ガスがなく凹部ができる
こともない。
【0145】このように、良好なビアホールの埋め込み
がなされ、高い配線歩留まりが得られる。
がなされ、高い配線歩留まりが得られる。
【0146】(B)請求項2記載の発明によれば、上記
(A)に加えて、低誘電率膜の除去工程が必要ないため
工程が簡便となる。
(A)に加えて、低誘電率膜の除去工程が必要ないため
工程が簡便となる。
【0147】(C)請求項3記載の発明によれば、上記
(A)に加えて、低誘電率膜の酸素処理は上層酸化膜
(P−TEOS・SiO2 )と同一処理室(チャンバ
ー)で行えるため、工程数の増加を抑えることができ
る。
(A)に加えて、低誘電率膜の酸素処理は上層酸化膜
(P−TEOS・SiO2 )と同一処理室(チャンバ
ー)で行えるため、工程数の増加を抑えることができ
る。
【0148】(D)請求項4記載の発明によれば、上記
(A)に加えて、上記(B)に対し工程数は増加する
が、側壁保護の形成は、工程管理が容易であり、低誘電
率膜の工程導入がより簡単に実現できるという利点があ
る。
(A)に加えて、上記(B)に対し工程数は増加する
が、側壁保護の形成は、工程管理が容易であり、低誘電
率膜の工程導入がより簡単に実現できるという利点があ
る。
【0149】(E)請求項5記載の発明によれば、上記
(A)に加えて、配線間のみに低誘電率膜が残ることと
なり、オフセット酸化膜の膜厚を厚くすることにより、
低誘電率膜を厚膜化することが容易である。そして、厚
膜化することにより、配線間容量の低容量化が可能とな
る。
(A)に加えて、配線間のみに低誘電率膜が残ることと
なり、オフセット酸化膜の膜厚を厚くすることにより、
低誘電率膜を厚膜化することが容易である。そして、厚
膜化することにより、配線間容量の低容量化が可能とな
る。
【0150】(F)請求項6記載の発明によれば、上記
(A)に加えて、ビアホール開口時にSiNのハードマ
スクを用いているため、低誘電率膜はレジストアッシン
グによる酸素プラズマに曝されない。したがって、膜質
の劣化が起きず、良好なビアホールの埋め込みがなされ
る。
(A)に加えて、ビアホール開口時にSiNのハードマ
スクを用いているため、低誘電率膜はレジストアッシン
グによる酸素プラズマに曝されない。したがって、膜質
の劣化が起きず、良好なビアホールの埋め込みがなされ
る。
【0151】(G)請求項7記載の発明によれば、上記
(A)に加えて、メタル配線溝・ビアホールをテーパー
形状にし酸素プラズマ処理をすることにより、テーパー
上の側壁が改質され、上層メタル配線及びビアホール埋
め込みメタル配線の成膜が正常に行われる。
(A)に加えて、メタル配線溝・ビアホールをテーパー
形状にし酸素プラズマ処理をすることにより、テーパー
上の側壁が改質され、上層メタル配線及びビアホール埋
め込みメタル配線の成膜が正常に行われる。
【0152】(H)請求項8記載の発明によれば、上記
(A)に加えて、上記(G)と同様にメタル配線及びビ
アホール埋め込みメタル配線の成膜が正常に行われる。
また、上記(D)のように、側壁保護膜の形成は、工程
管理が容易であり、低誘電率膜の工程導入がより簡単に
実現できるという利点がある。
(A)に加えて、上記(G)と同様にメタル配線及びビ
アホール埋め込みメタル配線の成膜が正常に行われる。
また、上記(D)のように、側壁保護膜の形成は、工程
管理が容易であり、低誘電率膜の工程導入がより簡単に
実現できるという利点がある。
【0153】(I)請求項9記載の発明によれば、上記
(A)に加えて、上記(F)の場合と同様、低誘電率膜
が酸素アッシング処理を受けないため、メタル配線溝、
ビアホールの形状異常がなくなる。
(A)に加えて、上記(F)の場合と同様、低誘電率膜
が酸素アッシング処理を受けないため、メタル配線溝、
ビアホールの形状異常がなくなる。
【0154】また、低誘電率膜の改質という新規プロセ
スを必要としないため、比較的容易なプロセスとなる。
スを必要としないため、比較的容易なプロセスとなる。
【図1】本発明の第1実施例を示す半導体装置の製造工
程断面図である。
程断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す半導体装置の断面図
である。
である。
【図3】本発明の第3実施例を示す半導体装置の製造工
程断面図である。
程断面図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す半導体装置の製造工
程断面図である。
程断面図である。
【図5】本発明の第5実施例を示す半導体装置の製造工
程断面図である。
程断面図である。
【図6】本発明の第6実施例を示す半導体装置の製造工
程断面図である。
程断面図である。
【図7】本発明の第7実施例を示す半導体装置の製造工
程断面図である。
程断面図である。
【図8】本発明の第7実施例を施さない場合の問題点を
示す図である。
示す図である。
【図9】本発明の第8実施例を示す半導体装置の製造工
程断面図である。
程断面図である。
【図10】本発明の第9実施例を示す半導体装置の製造
工程断面図である。
工程断面図である。
【図11】従来の半導体装置の一般的な層間絶縁膜の形
成工程断面図である。
成工程断面図である。
【図12】低誘電率膜を用いた多層メタル配線形成工程
における問題点の説明図である。
における問題点の説明図である。
11,31,41,51,61,71,91,111
基板 12,32,42,52,62 下層メタル配線膜 12′,32′,42′,52′,53′,62′,7
5,96,116下層メタル配線 13,33,43,54,63 下層酸化膜 14,14′,23,34,44,55,64,73,
77,79,93,98,100,113,118,1
22 低誘電率膜 15,36,45,56,65 上層酸化膜 15′,36′,45′,56′,65′ 平坦化さ
れた上層酸化膜 16,37,46,57 キャップ酸化膜 17,38,47,58,67,120 ビアホール 18,39,49,59,68,121 ビアホール
埋め込みメタル配線(W配線) 19,40,50,60,69,125 上層メタル
配線 21 ビアホール側壁 21A テーパー 22 緻密なSiO2 膜 35,73′,93′ 改質された低誘電率膜 48,95,103 側壁保護膜 53 オフセット膜 66 SiN膜(キャップ膜) 66′.72,76,78,80,92,97,99,
101,112,114,117,119,123
SiN膜 74,94,115 メタル配線溝 81,102 メタル配線溝・ビアホール 82,104 上層メタル配線及びビア埋め込みメタ
ル配線 114′,119′,123′ SiN膜パターン 124 上層メタル配線溝
基板 12,32,42,52,62 下層メタル配線膜 12′,32′,42′,52′,53′,62′,7
5,96,116下層メタル配線 13,33,43,54,63 下層酸化膜 14,14′,23,34,44,55,64,73,
77,79,93,98,100,113,118,1
22 低誘電率膜 15,36,45,56,65 上層酸化膜 15′,36′,45′,56′,65′ 平坦化さ
れた上層酸化膜 16,37,46,57 キャップ酸化膜 17,38,47,58,67,120 ビアホール 18,39,49,59,68,121 ビアホール
埋め込みメタル配線(W配線) 19,40,50,60,69,125 上層メタル
配線 21 ビアホール側壁 21A テーパー 22 緻密なSiO2 膜 35,73′,93′ 改質された低誘電率膜 48,95,103 側壁保護膜 53 オフセット膜 66 SiN膜(キャップ膜) 66′.72,76,78,80,92,97,99,
101,112,114,117,119,123
SiN膜 74,94,115 メタル配線溝 81,102 メタル配線溝・ビアホール 82,104 上層メタル配線及びビア埋め込みメタ
ル配線 114′,119′,123′ SiN膜パターン 124 上層メタル配線溝
Claims (9)
- 【請求項1】 (a)配線段差上にアルキル基を添加し
たシリコン酸化膜を形成する工程と、(b)配線段差上
にアルキル基を添加したシリコン酸化膜が残らず、配線
間に残る膜厚分、アルキル基を添加したシリコン酸化膜
を除去する工程と、(c)その上層に更にシリコン酸化
膜を形成する工程と、(d)上層との接続用ビアホール
を形成する工程とを施すことを特徴とする半導体装置の
製造方法。 - 【請求項2】(a)配線段差上にアルキル基を添加した
シリコン酸化膜を形成する工程と、(b)シリコン酸化
膜を形成し、上層との接続用ビアホールを形成する際
に、ビアホールの側壁をテーパーにし、酸素プラズマに
より側壁表面に露出したアルキル基を添加したシリコン
酸化膜の表面層のみを改質し緻密なSiO2 膜を形成す
る工程とを施すことを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項3】(a)配線段差上にアルキル基を添加した
シリコン酸化膜を形成する工程と、(b)酸素プラズマ
により配線上のアルキル基を添加したシリコン酸化膜の
膜厚分、表面層を改質し緻密なSiO2 膜を形成する工
程と、(c)その上層に更にシリコン酸化膜を形成し
て、上層との接続用ビアホールを形成する工程とを施す
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】(a)配線段差上にアルキル基を添加した
シリコン酸化膜を形成する工程と、(b)シリコン酸化
膜を形成する工程と、(c)上層との接続用ビアホール
を開口する工程と、(d)前記ビアホールの側壁にシリ
コン酸化膜又はSiN膜の側壁保護膜を形成してビアホ
ールを形成する工程とを施すことを特徴とする半導体装
置の製造方法。 - 【請求項5】(a)配線膜上にビアホール高さ分のシリ
コン酸化膜を形成する工程と、(b)前記シリコン酸化
膜と配線を一括で加工し下層配線を形成する工程と、
(c)その上層にアルキル基を添加したシリコン酸化膜
を形成し更に上層にシリコン酸化膜を形成する工程と、
(e)当初設定したビアホールの高さ分まで酸化膜を除
去しビアホールを形成する工程とを施すことを特徴とす
る半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】(a)配線段差上にアルキル基を添加した
シリコン酸化膜を形成する工程と、(b)その上層にS
iN膜を形成する工程と、(c)前記SiN膜にビアホ
ールのパターンを形成する工程と、(d)前記パターン
をマスクとしてアルキル基を添加したシリコン酸化膜に
ビアホールを開口する工程とを施すことを特徴とする半
導体装置の製造方法。 - 【請求項7】(a)アルキル基を添加したシリコン酸化
膜を形成する工程と、(b)テーパーを有する溝を形成
する工程と、(c)酸素表面処理により前記溝の側壁を
改質し緻密な酸化膜を形成する工程とを施すことを特徴
とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】(a)アルキル基を添加したシリコン酸化
膜を形成する工程と、(b)配線溝を形成する工程と、
(c)前記配線溝の側壁を保護するシリコン酸化膜又は
SiN膜を形成する工程とを施すことを特徴とする半導
体装置の製造方法。 - 【請求項9】(a)アルキル基を添加したシリコン酸化
膜上にSiN膜を形成する工程と、(b)前記SiN膜
に配線溝のパターンを形成し、該パターンをマスクとし
てアルキル基を添加したシリコン酸化膜に配線溝を形成
する工程とを施すことを特徴とする半導体装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10332525A JP2000164699A (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10332525A JP2000164699A (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000164699A true JP2000164699A (ja) | 2000-06-16 |
Family
ID=18255904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10332525A Pending JP2000164699A (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000164699A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6812128B2 (en) | 2002-10-03 | 2004-11-02 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Method of manufacturing multilayer structured semiconductor device |
US7192858B2 (en) | 2002-09-25 | 2007-03-20 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Method of forming plug |
-
1998
- 1998-11-24 JP JP10332525A patent/JP2000164699A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7192858B2 (en) | 2002-09-25 | 2007-03-20 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Method of forming plug |
US6812128B2 (en) | 2002-10-03 | 2004-11-02 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Method of manufacturing multilayer structured semiconductor device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031224 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040218 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040629 |