JP2000163891A - ディスク再生装置、ディスク再生システムおよびディスク再生方法 - Google Patents

ディスク再生装置、ディスク再生システムおよびディスク再生方法

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JP2000163891A
JP2000163891A JP10340070A JP34007098A JP2000163891A JP 2000163891 A JP2000163891 A JP 2000163891A JP 10340070 A JP10340070 A JP 10340070A JP 34007098 A JP34007098 A JP 34007098A JP 2000163891 A JP2000163891 A JP 2000163891A
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JP10340070A
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English (en)
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Yoshiyuki Yamada
善之 山田
Takuji Yoshida
卓司 吉田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無駄なディスクリードのリトライを防止して、
画面の乱れのない安定したディスク再生を維持すること
ができるディスク再生装置を提供する。 【解決手段】ホストコンピュータからのセクタリード要
求が発生した場合に、その要求セクタが属するEDDブ
ロックが過去にエラー訂正不能と判定されたものである
かどうかを調べ、そうであればディスクのアクセスリー
ドを行わずにエラー訂正不能をホストコンピュータに通
知する。これにより、無駄なリトライが繰り返されるこ
とが防止され、再生データのキャッシュアンダフローに
よる映像画面や出力音声の乱れを効果的に防止すること
ができ、安定したディスク再生を維持することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CD−ROM,
DVD等の光学ディスクを再生するディスク再生装置、
ディスク再生システムおよびディスク再生方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディスク再生装置は、ホストコンピュー
タによりセクタの単位で指定されたディスク上の番地の
データを光ピックアップにより読み取り、エラー訂正コ
ードによりデータのエラー訂正を行う。訂正可能であれ
ば、訂正されたデータをホストコンピュータに返し、訂
正に失敗した場合は、再度同じ番地のデータをディスク
から読み出してエラー訂正を試みる、いわゆるリトライ
を実行する。このリトライは、規定回数を限度に繰り返
され、それまでに正しいデータが得られなかった場合
は、エラー訂正不能をホストコンピュータに通知する。
【0003】データのエラー訂正はECCブロックと呼
ばれる単位で実行される。このECCブロックは、図7
に示すように、通常N個(たとえば16個)のセクタで
構成されている。したがって、ホストコンピュータか
ら、あるセクタの転送が要求された場合、ディスク再生
装置は、そのセクタが属するECCブロックを構成する
すべてのセクタデータをディスクから読み出してエラー
訂正を行い、エラー訂正できたならば、エラー訂正後の
データのうちの要求されたセクタのデータのみをホスト
コンピュータに転送し、エラー訂正できなかった場合は
その旨をホストコンピュータに通知する。
【0004】ところで、ディスク再生装置は、過去に一
度エラー訂正不能と判定したECCブロックに属するセ
クタに対するリード要求を新たに受けた場合、その過去
のエラー訂正の成否結果に関らずに、要求セクタを含む
ECCブロックをディスクから再度読み出してエラー訂
正を試みる。この場合、やはりエラー訂正不能である確
率は非常に高く、ほとんどの場合はエラー訂正不能をホ
ストコンピュータに返すことになる。
【0005】このような同一ECCブロックへのアクセ
スは、たとえば、DVDビデオなどのシーケンシャルな
アクセスが行われるメディアの再生において多発する。
この場合、リトライを繰り返している間にキャッシュさ
れているデータを使いはたしてしまうことによって、画
面が乱れたりフリーズが発生するなどの不具合が生じる
恐れがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のデ
ィスク再生装置におけるエラー訂正のメカニズムでは、
エラー訂正不能なECCブロックに対する連続的なアク
セス時に無益なディスクリトライが繰り返される。この
結果、たとえばDVDビデオなどの再生において画面が
乱れたりフリーズが発生したりすることがあるという問
題があった。
【0007】本発明はこのような課題を解決するための
もので、無駄なディスクリードのリトライを防止して、
画面の乱れのない安定したディスク再生を維持すること
ができるディスク再生装置とディスク再生方法の提供を
目的とする。
【0008】また、本発明の他の目的は、ホスト装置か
らの無駄なリード要求の発行を防止して、画面の乱れの
ない安定したディスク再生を維持することができるディ
スク再生システムとディスク再生方法の提供を目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明のディスク再生装置は、ホスト装置より
リード要求されたセクタが属するエラー訂正ブロックを
ディスクから読み出す手段と、前記読み出されたエラー
訂正ブロックをエラー訂正する手段と、前記エラー訂正
不能のエラー訂正ブロックのアドレスを記憶する記憶手
段と、前記ホスト装置よりリード要求されたセクタが属
するエラー訂正ブロックのアドレスと前記記憶手段に記
憶された前記エラー訂正不能のエラー訂正ブロックのア
ドレスとを比較し、一致する場合、当該リード要求を無
視して読み出しエラーを前記ホスト装置に通知する手段
とを具備するものである。
【0010】本発明によれば、過去のエラー訂正でエラ
ー訂正不能であることが判っているエラー訂正ブロック
に属するセクタについては、ホスト装置からのリード要
求があってもディスクをアクセスせずに直ちにエラー訂
正不能の通知をホスト装置に返送することによって、デ
ィスク再生装置で無駄なリトライ動作が繰り返されるこ
とがなくなり、キャッシュされている訂正データの欠乏
による画面の乱れやフリーズの発生を効果的に防止し
て、安定したディスク再生を維持することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。
【0012】図1は本発明の実施形態であるディスク再
生装置の全体的な構成の概略を示す図である。
【0013】同図に示すように、このディスク再生装置
は、光ディスク(以下、単にディスクと呼ぶ。)Dを駆
動するスピンドルモータ1と、このスピンドルモータ1
によって回転駆動されたディスクDからデータの読み出
しを光学的に行う光ピックアップ2と、この光ピックア
ップ2によって光ディスクDからデータを読み出した結
果として出力されるRF信号を処理して、ディジタルデ
ータの抽出、エラー検出およびエラー訂正等を通じて最
終的にホストコンピュータが認識可能なディジタルデー
タを生成する処理をはじめ、各種サーボのための処理、
さらにはホストコンピュータとの様々なやりとりを含む
装置全体の制御を行う制御装置3とから構成されてい
る。
【0014】図2は制御装置3においてディスクDから
のリードデータを処理する系統の構成を示したものであ
る。
【0015】同図において、光ピックアップ1より出力
されたRF信号はデータ抽出部11に入力され、ここで
ディジタルデータの抽出が行われる。抽出されたディジ
タルデータはエラー訂正部13に入力され、エラーが検
出された場合はここでエラー訂正が行われる。エラー訂
正に成功したデータはホストインタフェース部15を通
してホストコンピュータへ転送される。エラー訂正に失
敗した場合、ディスクD上の同じ番地のデータを光ピッ
クアップ2により再度読み出してエラー訂正まで同様の
処理(リトライ)を行う。規定回数リトライを繰り返し
てもデータのエラー訂正ができなかった場合は、データ
の読出エラーをホストインタフェース部15を通してホ
ストコンピュータへ通知する。
【0016】制御装置3内のシステムコントローラ16
は、ホストコンピュータからホストインタフェース部1
5を通して転送されたディスクリード要求を受けると、
要求されたデータをディスクDから読み出し、エラー訂
正した後、エラー訂正できたデータをホストコンピュー
タに転送するように制御を行う。
【0017】また、メモリ17は、たとえば、高速にラ
ンダムアクセス可能なRAMから構成され、エラー訂正
部13によるデータのエラー訂正の作業領域として利用
されるとともに、その他、様々な情報の一時記憶領域と
して少なくとも利用される。その一つとしてECCエラ
ーブロック保存エリア19が確保されている。
【0018】このECCエラーブロック保存エリア19
は、エラー訂正不能であったECCブロック(ECCエ
ラーブロック)のアドレスを一時的に記憶する領域であ
る。このECCエラーブロック保存エリア19には、1
個乃至M個(Mは2以上の所定数)の間において設計上
決められた数の最新のECCエラーブロックのアドレス
が記憶される。たとえば、主にシーケンシャルなディス
クアクセスが行われるDVDビデオ対応のディスク再生
装置では、記憶するECCエラーブロックのアドレスの
数を”1”とし、DVD−ROM対応のディスク再生装
置では、記憶するECCエラーブロックのアドレスの数
を”M”とする。
【0019】ECCブロックのアドレスADRは次のよ
うに定義される。
【0020】ADR=n/N(ただし、端数は切り捨
て)ここで、nは個々のセクタに付された番号、NはE
CCブロックを構成するセクタ数である。たとえば、セ
クタ番号が100、ECCブロックが16個のセクタで
構成されている場合は100/16=6.25で、アド
レスADRは”6”となる。
【0021】このECCブロックのアドレスADRは、
ホストコンピュータから転送されたディスクリード要求
に添付されたセクタ番号についてシステムコントローラ
16によって逐一計算され、メモリ17内のECCエラ
ーブロック保存エリア19に記憶されているECCエラ
ーブロックのアドレスADRと比較される。この比較で
各アドレスが一致するということは、過去、ホストコン
ピュータからのリード要求に対してディスクDから読み
出されたエラー訂正不能のECCブロックに今回ホスト
コンピュータが要求したセクタが含まれることを意味す
る。このような場合は、再度そのECCブロックに対し
てエラー訂正を試みても再びエラー訂正不能の結果が得
られる確率が非常に高い。したがって、この場合、シス
テムコントローラ16は、そのセクタ番号のECCブロ
ックをディスクDから読み出すことをせずにホストコン
ピュータにエラー訂正不能を返答する。
【0022】また、システムコントローラ16は、エラ
ー訂正不能が発生した場合に、そのECCエラーブロッ
クのアドレスADRをECCエラーブロック保存エリア
19に書き込む。このとき、設計上においてECCエラ
ーブロック保存エリア19に唯一最新のECCエラーブ
ロックのアドレスADRのみを記憶するように構成され
ていた場合は、既存のアドレスADRを最新のアドレス
ADRで更新する。また、M個のECCエラーブロック
のアドレスADRを記憶するように構成されていた場合
は、最古のアドレスADRに代えて最新のアドレスAD
Rを書き込むようにする。
【0023】次に、このECCエラーブロックのアドレ
スADRを用いたディスク再生の動作を説明する。図3
に、ホストコンピュータからの1セクタのリード要求が
発生した際のシステムコントローラ16の処理手順を示
す。
【0024】なお、ECCエラーブロック保存エリア1
9には1個の最新のECCエラーブロックのアドレスが
記憶されるものとする。
【0025】また、以下の説明で引用する変数におい
て、Nは、ECCブロックを構成するセクタ数、LBA
は、ホストコンピュータからのリード要求されたセクタ
のアドレス(セクタ番号)、ADRは、アドレスLBA
のセクタを含むECCブロックのアドレス、ECC_N
G_ADRは、エラー訂正不能となったECCブロック
のアドレス(通し番号)とする。
【0026】ディスク再生装置のシステムコントローラ
16は、ホストコンピュータからのリード要求を受ける
と、このリード要求に添付されたセクタのアドレスを変
数LBAに代入する(ステップ301)。次に、システ
ムコントローラ16は、アドレスLBAのセクタを含む
ECCブロックのアドレス(通し番号)である変数AD
RにLBA/N(ただし、端数は切り捨て)の商を代入
する(ステップ302)。
【0027】続いて、システムコントローラ16は、変
数ADRと、ECCエラーブロック保存エリア19に記
憶されている変数ECC_NG_ADRとを比較する
(ステップ303)。各変数が一致する場合、システム
コントローラ16はホストコンピュータからのリード要
求に対してエラー訂正不能のエラーを返す(ステップ3
11)。また、各変数が不一致の場合、システムコント
ローラ16はリトライ回数の変数に0を代入し(ステッ
プ304)、変数ADRで指定されたディスクD上のE
CCブロックを読み出してエラー訂正を行うように制御
を行う(ステップ305,306)。
【0028】システムコントローラ16は当該ECCブ
ロックに対するエラー訂正に成功すると(ステップ30
7)、そのエラー訂正後のECCブロックのうちの、リ
ード要求されたセクタデータを抽出して、このデータを
ホストコンピュータに返送するように制御を行う(ステ
ップ312)。また、当該ECCブロックに対するエラ
ー訂正に失敗した場合はリトライ回数の変数を1インク
リメントし(ステップ308)、インクリメントしたリ
トライ回数が規定回数に達したかどうかを判断する(ス
テップ309)。リトライ回数が規定回数に達していな
ければ、システムコントローラ16は、再度ディスクD
から同一のECCブロックを読み出してエラー訂正を試
み(ステップ305,306)、エラー訂正の成否の結
果に応じた前記いずれかの処理を行う。
【0029】システムコントローラ16は、インクリメ
ントしたリトライ回数が規定回数に達したことを判断す
ると、当該エラー訂正不能のECCブロックのアドレス
を、ECCエラーブロック保存エリア19内の変数EC
C_NG_ADRに代入し(ステップ310)、ホスト
コンピュータに対しては訂正不能のエラーを返す(ステ
ップ311)。
【0030】以上の動作を繰り返して、ホストコンピュ
ータからのシーケンシャルなセクタ単位のリード要求に
対するディスクDからのデータの読み出しとホストコン
ピュータへのデータ転送を行う。
【0031】以上の動作において、ECCエラーブロッ
ク保存エリア19の内容は、エラー訂正不能なECCブ
ロックが新たに発生する度に、この新たなECCエラー
ブロックのアドレスECC_NG_ADRで書き替えら
れる。ディスクD上の連続するセクタアドレスのデータ
の読み出しをホストコンピュータがセクタ毎に要求した
場合、ECCエラーブロックが発生した直後にホストコ
ンピュータがリード要求した次のデータは、同一のEC
Cエラーブロック内のセクタである確率が高い。このよ
うな場合、本実施形態のディスク再生装置では、無駄な
リトライを繰り返すことなく即座にホストコンピュータ
にエラー訂正不能のエラーを返す。ホストコンピュータ
は、エラー訂正不能のエラー通知を受けて次のデータの
リード要求を発行する。したがって、キャッシュされて
いる訂正データの欠乏による画面の乱れやフリーズの発
生を防止することができ、安定したディスク再生を維持
することができる。
【0032】なお、このECCエラーブロック保存エリ
ア19内の変数ECC_NG_ADRは、ディスク再生
装置の主電源がオンされた時、あるいは、ディスクDが
イジェクトされた時に初期化される。
【0033】次に、本実施形態のディスク再生装置にお
いて、ホストコンピュータより複数セクタのリード要求
が発生した場合の動作について図4を参照して説明す
る。この場合も、ECCエラーブロック保存エリア19
には1個の最新のECCエラーブロックのアドレスが記
憶される。
【0034】ディスク再生装置のシステムコントローラ
16は、ホストコンピュータからの複数セクタのリード
要求を受けると、このリード要求に添付された先頭のセ
クタのアドレスを変数LBAに代入する(ステップ40
1)。次に、システムコントローラ16は、アドレスL
BAのセクタを含むECCブロックのアドレス(通し番
号)である変数ADRにLBA/N(ただし、端数は切
り捨て)の商を代入する(ステップ402)。
【0035】続いて、システムコントローラ16は、変
数ADRと、ECCエラーブロック保存エリア19に記
憶されている変数ECC_NG_ADRとを比較する
(ステップ403)。各変数が一致する場合、システム
コントローラ16はホストコンピュータからのリード要
求に対してエラー訂正不能のエラーを返す(ステップ4
11)。また、各変数が不一致の場合、システムコント
ローラ16はリトライ回数の変数に0を代入し(ステッ
プ404)、変数ADRで指定されたディスクD上のE
CCブロックを読み出してエラー訂正を行うように制御
を行う(ステップ405,406)。
【0036】システムコントローラ16は当該ECCブ
ロックに対するエラー訂正に成功すると(ステップ40
7)、ホストコンピュータからリード要求された次のセ
クタのアドレスを変数LBAに代入し、同様に、変数A
DRと変数ECC_NG_ADRとの比較を行う。
【0037】ここで、リード要求された次のセクタがあ
るかどうかは以下の計算式に基づいて判定される(ステ
ップ412)。
【0038】(ADR+1)*N<LBA+LEN ただし、LENはホストがリード要求するセクタ数 この処理の結果が”真”である場合、システムコントロ
ーラ16は、次のセクタをディスクDから読み出すため
に現在の変数ADRを1インクリメントし(次のセクタ
のアドレスを変数LBAに代入する。)(ステップ41
3)。そして、ステップ403に戻って変数ADRと変
数ECC_NG_ADRとの比較を行う。
【0039】また、前記処理の結果が”偽”である場
合、システムコントローラ16はリードすべきセクタが
無くなったものと判定し、エラー訂正を終えたデータを
ホストコンピュータへ転送するように制御する(ステッ
プ41)。
【0040】一方、ステップ406のエラー訂正の結
果、当該ECCブロックに対するエラー訂正に失敗した
場合はリトライ回数の変数を1インクリメントし(ステ
ップ408)、インクリメントしたリトライ回数が規定
回数に達したかどうかを判断する(ステップ409)。
リトライ回数が規定回数に達していなければ、システム
コントローラ16は、再度ディスクDから同一のECC
ブロックを読み出してエラー訂正を試み(ステップ40
5,406)、エラー訂正の成否の結果に応じた前記い
ずれかの処理を行う。
【0041】システムコントローラ16は、インクリメ
ントしたリトライ回数が規定回数に達したことを判断す
ると(ステップ409)、当該エラー訂正不能のECC
ブロックのアドレスを、ECCエラーブロック保存エリ
ア19内の変数ECC_NG_ADRに代入し(ステッ
プ410)、ホストコンピュータに対してはエラー訂正
不能のエラーを返す(ステップ411)。
【0042】以上の動作を繰り返して、ホストコンピュ
ータからの複数セクタのリード要求に対するディスクD
からのデータの読み出しとホストコンピュータへのデー
タ転送を行う。
【0043】以上の動作において、ECCエラーブロッ
ク保存エリア19の内容は、エラー訂正不能なECCブ
ロックが新たに発生する度に、この新たなECCエラー
ブロックのアドレスECC_NG_ADRで書き替えら
れる。
【0044】このように本実施形態では、ホストコンピ
ュータから複数セクタのリード要求が発生した場合に、
その個々のセクタについて、順次、当該セクタが属する
EDDブロックが過去に検出されたECCエラーブロッ
クであるかどうかを調べ、すべてECCエラーブロック
との不一致が判定されかつ正しくエラー訂正できた場合
のみ、リード要求された複数セクタのデータをホストコ
ンピュータに転送し、いずれかのセクタが過去に検出さ
れたECCエラーブロックと一致するECCブロックに
属するものであることが判定され次第、訂正不能のエラ
ーをホストコンピュータに返す。これにより、無駄なリ
トライが繰り返されることが避けられ、キャッシュされ
ているデータが欠乏してしまうことによる画面の乱れや
フリーズの発生を防止することができ、安定したディス
ク再生を維持することができる。
【0045】以上はディスク再生装置側で、ECCエラ
ーブロックの通し番号を記憶し、ホストコンピュータか
らのリード要求されたセクタがECCエラーブロックに
属するセクタかどうかを判断する実施形態について説明
したが、ホストコンピュータ側での処理で、これと等価
な機能を実現することが可能である。
【0046】以下にこの実施形態について説明する。図
5および図6に本実施形態のディスク再生システムの構
成とその動作手順を示す。
【0047】図5に示すように、ホストコンピュータ2
2のメモリには、ディスク再生装置21から通知され
た、エラー訂正不能であったECCブロック(ECCエ
ラーブロック)のアドレスを一時的に記憶するECCエ
ラーブロック保存エリア23が確保されている。このE
CCエラーブロック保存エリア23には、1個乃至M個
(Mは2以上の所定数)の間において設計上決められた
数の最新のECCエラーブロックのアドレスが記憶され
る。たとえば、主にシーケンシャルなディスクアクセス
が行われるDVDビデオ対応のディスク再生装置では、
記憶するECCエラーブロックのアドレスの数を”1”
とし、DVD−ROM対応のディスク再生装置では、記
憶するECCエラーブロックのアドレスの数を”M”と
する。
【0048】図6に示すように、ECCブロックのアド
レスADRは、これからディスク再生装置21に対して
リード要求しようとしているセクタのアドレス(LB
A)について、ホストコンピュータ22自身のCPU
(図示せず)により逐一計算され(ステップ601,6
02)、メモリ内のECCエラーブロック保存エリア2
3に記憶されているECCエラーブロックのアドレスA
DR(ECC_NG_ADR)と比較される(ステップ
603)。
【0049】この比較で各アドレスが一致するというこ
とは、過去、ディスクから読み出されたエラー訂正不能
のECCブロックに今回ホストコンピュータ22がリー
ド要求しようとしているセクタが含まれることを意味す
る。このような場合は、再度そのECCブロックに対し
てエラー訂正を試みても再びエラー訂正不能の結果が得
られる確率が非常に高い。したがって、この場合、ホス
トコンピュータ22は、そのセクタのリード要求をスキ
ップし(ステップ605)、次にリード要求したいセク
タについて同様の処理を行う。
【0050】また、ホストコンピュータ22は、ディス
ク再生装置21に対してリード要求を発行後(ステップ
604)、ディスク再生装置21より実際にエラー訂正
不能の通知を受けると(ステップ606,607)、そ
のECCエラーブロックのアドレスADR(ECC_N
G_ADR)をECCエラーブロック保存エリア23に
書き込む(ステップ608)。このとき、設計上におい
てECCエラーブロック保存エリア23に唯一最新のE
CCエラーブロックのアドレスADRのみを記憶するよ
うに構成されていた場合は、既存のアドレスADRを最
新のアドレスADRで更新する。また、M個のECCエ
ラーブロックのアドレスADRを記憶するように構成さ
れていた場合は、最古のアドレスADRに代えて最新の
アドレスADRを書き込むようにする。
【0051】このようにすることによって、ディスク再
生装置21において無駄なアクセスリトライが繰り返さ
れることが無くなり、キャッシュされているデータが欠
乏することによっての画面の乱れやフレーズの発生を効
果的に防止することができ、安定したディスク再生を維
持することができる。
【0052】なお、このECCエラーブロック保存エリ
ア23の内容(ECCエラーブロックのアドレス)は、
ホストコンピュータ22のシステムが再起動された時、
あるいは、ディスクDがイジェクトされた時に初期化さ
れる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、過
去のエラー訂正でエラー訂正不能であることが判ってい
るエラー訂正ブロックに属するセクタについては、ホス
ト装置からのリード要求があってもディスクをアクセス
せずに直ちにエラー訂正不能の通知をホスト装置に返送
することによって、ディスク再生装置で無駄なリトライ
動作が繰り返されることがなくなり、キャッシュされて
いる訂正データの欠乏による画面の乱れやフリーズの発
生を効果的に防止して、安定したディスク再生を維持す
ることができる。
【0054】また、本発明によれば、過去のエラー訂正
でエラー訂正不能であることが判っているエラー訂正ブ
ロックに属するセクタのリード要求をホスト装置が発行
することをスキップすることによって、ディスク再生装
置で無駄なリトライ動作が繰り返されることがなくな
り、キャッシュされている訂正データの欠乏による画面
の乱れやフリーズの発生を効果的に防止して、安定した
ディスク再生を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるディスク再生装置の全
体的な構成の概略を示す図である。
【図2】図1の制御装置においてディスクのリードデー
タを処理する系統の構成を示した図である。
【図3】図1のディスク再生装置において、ホストコン
ピュータからの1セクタのリード要求が発生した際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図4】図1のディスク再生装置において、ホストコン
ピュータからの複数セクタのリード要求が発生した際の
処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態であるディスク再生シス
テムの構成を示す図である。
【図6】図5のディスク再生システムにおけるホストコ
ンピュータの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】ECCブロックの構成を示す図である。
【符号の説明】
D ディスク 2 光ピックアップ 3 制御装置 11 データ抽出部 13 エラー訂正部 15 ホストインタフェース部 16 システムコントローラ 19 ECCエラーブロック保存エリア 21 ディスク再生装置 22 ホストコンピュータ 23 ECCエラーブロック保存エリア

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト装置よりリード要求されたセクタ
    が属するエラー訂正ブロックをディスクから読み出す手
    段と、 前記読み出されたエラー訂正ブロックをエラー訂正する
    手段と、 前記エラー訂正不能のエラー訂正ブロックのアドレスを
    記憶する記憶手段と、 前記ホスト装置よりリード要求されたセクタが属するエ
    ラー訂正ブロックのアドレスと前記記憶手段に記憶され
    た前記エラー訂正不能のエラー訂正ブロックのアドレス
    とを比較し、一致する場合、当該リード要求を無視して
    読み出しエラーを前記ホスト装置に通知する手段とを具
    備することを特徴とするディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 ホスト装置よりリード要求されたセクタ
    が属するエラー訂正ブロックをディスクから読み出す手
    段と、 前記読み出されたエラー訂正ブロックをエラー訂正する
    手段と、 前記エラー訂正不能のエラー訂正ブロックの最新のアド
    レスを記憶する記憶手段と、 前記ホスト装置よりリード要求されたセクタが属するエ
    ラー訂正ブロックのアドレスと前記記憶手段に記憶され
    た前記最新のエラー訂正不能のエラー訂正ブロックのア
    ドレスとを比較し、一致する場合、当該リード要求を無
    視して読み出しエラーを前記ホスト装置に通知する手段
    とを具備することを特徴とするディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 ホスト装置からリード要求されたセクタ
    が属するエラー訂正ブロックをディスクから読み出す手
    段と、読み出したエラー訂正ブロックをエラー訂正する
    手段と、前記エラー訂正されたセクタデータまたはエラ
    ー訂正不能のエラー訂正ブロックのアドレスを前記ホス
    ト装置に転送する手段とを有するディスク再生装置と、 前記ディスク再生装置より転送されたエラー訂正不能の
    エラー訂正ブロックのアドレスを記憶する記憶手段と、
    前記ディスク再生装置にリード要求しようとしているセ
    クタが属するエラー訂正ブロックのアドレスと前記記憶
    手段に記憶された前記エラー訂正不能のエラー訂正ブロ
    ックのアドレスとを比較し、一致する場合、当該リード
    要求の発行をスキップする手段とを有するホスト装置と
    を具備することを特徴とするディスク再生システム。
  4. 【請求項4】 ホスト装置からリード要求されたセクタ
    が属するエラー訂正ブロックをディスクから読み出す手
    段と、読み出したエラー訂正ブロックをエラー訂正する
    手段と、前記エラー訂正されたセクタデータまたはエラ
    ー訂正不能のエラー訂正ブロックのアドレスを前記ホス
    ト装置に転送する手段とを有するディスク再生装置と、 前記ディスク再生装置より転送された最新のエラー訂正
    不能のエラー訂正ブロックのアドレスを記憶する記憶手
    段と、前記ディスク再生装置にリード要求しようとして
    いるセクタが属するエラー訂正ブロックのアドレスと前
    記記憶手段に記憶された前記最新のエラー訂正不能のエ
    ラー訂正ブロックのアドレスとを比較し、一致する場
    合、当該リード要求の発行をスキップする手段とを有す
    るホスト装置とを具備することを特徴とするディスク再
    生システム。
  5. 【請求項5】 ホスト装置よりリード要求されたセクタ
    が属するエラー訂正ブロックをディスクから読み出す段
    階と、 前記読み出されたエラー訂正ブロックをエラー訂正する
    段階と、 前記エラー訂正不能のエラー訂正ブロックのアドレスを
    記憶部に記憶する段階と、 前記ホスト装置よりリード要求されたセクタが属するエ
    ラー訂正ブロックのアドレスと前記記憶部に記憶された
    前記エラー訂正不能のエラー訂正ブロックのアドレスと
    を比較し、一致する場合、当該リード要求を無視して読
    み出しエラーを前記ホスト装置に通知する段階とを有す
    ることを特徴とするディスク再生方法。
  6. 【請求項6】 ホスト装置よりリード要求されたセクタ
    が属するエラー訂正ブロックをディスクから読み出す段
    階と、 前記読み出されたエラー訂正ブロックをエラー訂正する
    段階と、 前記エラー訂正不能のエラー訂正ブロックの最新のアド
    レスを記憶部に記憶する段階と、 前記ホスト装置よりリード要求されたセクタが属するエ
    ラー訂正ブロックのアドレスと前記記憶部に記憶された
    前記エラー訂正不能のエラー訂正ブロックのアドレスと
    を比較し、一致する場合、当該リード要求を無視して読
    み出しエラーを前記ホスト装置に通知する段階とを有す
    ることを特徴とするディスク再生方法。
  7. 【請求項7】 ホスト装置よりリード要求されたセクタ
    が属するエラー訂正ブロックをディスク再生装置にてデ
    ィスクから読み出す段階と、 読み出したエラー訂正ブロックをエラー訂正する段階
    と、 前記エラー訂正されたセクタデータまたはエラー訂正不
    能のエラー訂正ブロックのアドレスを前記ディスク再生
    装置から前記ホスト装置に転送する段階と、 前記ディスク再生装置より転送されたエラー訂正不能の
    エラー訂正ブロックのアドレスを前記ホスト装置が記憶
    部に記憶する段階と、 前記ホスト装置から前記ディスク再生装置にリード要求
    しようとしているセクタが属するエラー訂正ブロックの
    アドレスと前記記憶部に記憶された前記エラー訂正不能
    のエラー訂正ブロックのアドレスとを比較し、一致する
    場合、当該リード要求の発行をスキップする段階とを有
    することを特徴とするディスク再生方法。
  8. 【請求項8】 ホスト装置よりリード要求されたセクタ
    が属するエラー訂正ブロックをディスク再生装置にてデ
    ィスクから読み出す段階と、 読み出したエラー訂正ブロックをエラー訂正する段階
    と、 前記エラー訂正されたセクタデータまたはエラー訂正不
    能のエラー訂正ブロックのアドレスを前記ディスク再生
    装置から前記ホスト装置に転送する段階と、 前記ディスク再生装置より転送された最新のエラー訂正
    不能のエラー訂正ブロックのアドレスを前記ホスト装置
    が記憶部に記憶する段階と、 前記ホスト装置から前記ディスク再生装置にリード要求
    しようとしているセクタが属するエラー訂正ブロックの
    アドレスと前記記憶部に記憶された前記最新のエラー訂
    正不能のエラー訂正ブロックのアドレスとを比較し、一
    致する場合、当該リード要求の発行をスキップする段階
    とを有することを特徴とするディスク再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009026443A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Samsung Electronics Co Ltd 多数のデータセクタを含むハードディスクドライブ及びそれを制御するためのハードディスクドライブコントローラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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