JP2000163224A - メディアコントローラシステム - Google Patents

メディアコントローラシステム

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JP2000163224A
JP2000163224A JP10341313A JP34131398A JP2000163224A JP 2000163224 A JP2000163224 A JP 2000163224A JP 10341313 A JP10341313 A JP 10341313A JP 34131398 A JP34131398 A JP 34131398A JP 2000163224 A JP2000163224 A JP 2000163224A
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JP10341313A
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Inventor
Koichi Haruna
公一 春名
Muneaki Yamaguchi
宗明 山口
Norihiro Suzuki
教洋 鈴木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、DVD−RAMの抜き差し簡
便性を活かすと共に、格納情報の信頼性を強化し、媒体
を抜いた後においても、抜く前と変わらなく使用できる
メディアコントローラを提供することにある。 【解決手段】ファイル管理機構と信頼性制御機構をセン
タコントローラと呼ぶDVD−RAM制御機構の中に設
け、接続機構と共に階層構造を採る。センタコントロー
ラは、DVD−RAMに適用したRAIDの手法を用
い、接続機構はSCSIあるいはFC−ALの様な一般
に用いられている拡張用インタフェースを持ち、センタ
コントローラ内の処理をソフトウェアにて記述する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大容量可搬型蓄積
媒体の制御方法に関するものであり、さらに詳しくは、
テレビジョンの画像および情報蓄積用、コンピュータの
情報蓄積用の大容量可搬型蓄積媒体を複数取り扱う上で
の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DVD−RAM(Digital Ve
rsatile Disk−RAM)など、磁気ディス
ク、光ディスクの性能向上は目覚しいものがあり、大量
の映像情報もコンパクトなディスク上に記録が可能とな
って来た。特に、DVD−RAMは、単位情報当たりの
コストの低さ及び単位面積当たりの情報量の多さ、簡便
にドライブ装置から取り出し持ち運び可能であることか
ら、これからの情報記録デバイスの本命と目されている
ものである。
【0003】一方、半導体メモリやマイクロプロセッサ
などの電子技術の向上によって、映像情報までを含めた
情報のデジタル化、およびデジタル化した映像情報を利
用したマルチメディア情報を個人のレベルで利用するこ
とが現実となってきた。それに共に、インター/イント
ラネットの発展、テレビ放送のデジタル化などにより、
簡便に取り扱いのできるマルチメディア情報は、増加の
一途をたどるものと思われる。これらの情報の記録に
は、上記DVD−RAMが主力の媒体となり、更に、大
量の情報の保存及び簡便な情報取り出しのために、複数
の媒体を制御し読み出すオートチェンジャ方式、およ
び、このオートチェンジャを複数並列に制御する情報記
録装置に対する期待が高まっている。
【0004】従来、オートチェンジャとしては、CD−
ROMあるいは光磁気記録ディスクによる装置がある
が、これらはオートチェンジャ単体で動作するものであ
り、複数の装置を並列に制御するものは存在しなかっ
た。また、複数の記録装置を並列に制御し利用するもの
として、ディスクアレイ(RAID:Redundan
tArrays of Inexpencive Di
sks)が考えられている(論文:A Case fo
r Redundant Arrays ofInex
pencive Disks (RAID), Dav
id A.Patterson, Garth Gib
son, and Randy H.Katz, Co
mputer Science Division D
epartment of Electrical E
ngineering andComputer Sc
iences, University of Cal
fornia Berkeley)が知られているが、
固定ディスクを用いた装置で故障したディスクの内容を
復帰させることが主な目的であり、装置中の媒体の一つ
を取り出し、単独で利用する事は考慮されていなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このDVD−RAM
は、簡便に持ち運び可能である点から、様々な複数の装
置間の情報移動用媒体として利用されることが予想され
る。オートチェンジャ単体装置の場合は、内蔵する媒体
を簡便に抜き差しすることが可能であり、DVD−RA
Mの適用は容易である。しかしながら、複数の情報記録
装置を並列に制御し利用する方法は、固定ディスクに適
用されるものがあるのみであり、固定ディスクは動作中
に媒体1枚を抜き差しすることは不可能となっている。
【0006】本発明の目的は、DVD−RAMの抜き差
し簡便性を活かすと共に、格納情報の信頼性を強化し、
媒体を抜いた後においても、抜く前と変わらなく使用で
きるメディアコントローラを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、一般的な手法を用い
てコントローラとオートチェンジャの接続をし、特殊な
オートチェンジャ装置を用いることなく、前記目的を実
現することであり、更に、接続するオートチェンジャの
台数によって、実現できる信頼性の程度を段階的に実現
可能とし、オートチェンジャを増設した時に簡便に段階
的な高機能化を可能としたコントローラを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコントローラでは、ファイル管理機構と信
頼性制御機構をセンタコントローラと呼ぶDVD−RA
M制御機構の中に設け、接続機構と共に階層構造を採
る。
【0009】センタコントローラは、DVD−RAMに
適用したRAIDの手法を用いて、媒体を抜いた後にお
いても、抜く前と変わらなく使用できるメディアコント
ローラを提供可能とした。
【0010】センタコントローラは、ネットワークある
いはバスを介してPCあるいはCPUと接続し、PC、
CPUからは通常の記録デバイス用インタフェースとし
て接続可能なインタフェースを持たせる。接続機構はS
CSIあるいはFC−ALの様な一般に用いられている
拡張用インタフェースを持ち、特殊な装置を用いること
なくDVD−RAMオートチェンジャを接続可能とす
る。
【0011】上記各部の接続方法と共に、センタコント
ローラ内の処理をソフトウェアにて記述し、段階的な高
機能化を実現可能とする。更に、性能スケーラビリティ
と信頼性スケーラビリティを実現する手段に対しても、
RAIDの手法をソフトウェアを用いて適用し、ここで
も段階的な高機能化を実現する手段として、追加・削除
可能なモジュール構成を採用した。また、扱うデータの
種別によってモジュールの経路を動的に決定して、処理
することが可能となる構成とした。
【0012】前記のように、本発明のコントローラは、
PC、CPU側およびオートチェンジャ側のインタフェ
ースを一般的に用いられるものを使用し、現在のPCと
記録装置の間に特殊な装置を使用せずに設置することを
可能としている。
【0013】
【発明の実施の形態】DVD−RAM(Digital
Versatile Disk−RAM)など、磁気
ディスク、光ディスクの性能向上は目覚しいものがあ
り、大量の映像情報もコンパクトなディスク上に記録が
可能となって来た。特に、DVD−RAMは、単位情報
当たりのコストの低さ及び単位面積当たりの情報量の多
さ、簡便にドライブ装置から取り出し持ち運び可能であ
ることから、これからの情報記録デバイスの本命と目さ
れているものである。このDVD−RAMに関連する市
場動向および技術動向は、以下のように変遷するものと
考えている。
【0014】(1)市場動向 このDVD−RAMにおける応用システムの市場は以下
の4つにわけられる。
【0015】1.TVとPCの融合技術の要となるファ
イルデバイス 2.SOHO(Small Office, Home
Office)及び個人向けPC用ファイルデバイス 3.企業システムのミッドレンジサーバ用ファイルデバ
イス 4.大規模ファイルデバイス 本発明の実施の形態では、特に上記1、2について説明
する。
【0016】2のSOHO及び個人向けPC用途の世界
市場形成は、以下のごとく進むと考えている。
【0017】(A)SOHO 仮定 1.1996年PC出荷台数 600万台/月。
【0018】2.1996 − 2001年 PC出荷
台数伸び 15%/年 3.1996年内訳 SOHO:個人:オフィス=1:
2:2 2001年内訳 SOHO:個人:オフィス=1:1:
1 4.1997年に出現するMMX(Multi Med
ia eXtension;インテル社製MPU用マル
チメディア命令拡張)対応PC(MMPC)は、200
0年にはすべてそれに置き換わる。
【0019】以上を整理すると、MMPCのSOHO市
場での出荷予測は、2001年にて410万台となる。
これは、DVD用途メディアコントローラ最大出荷台数
と考えてよい。2001年における、SOHO向市場の
DVDコントローラの搭載率を75%、コントローラは
すべてRAM対応、コントローラの単価を5万円と仮定
すると、SOHO市場でのDVD用途メディアコントロ
ーラの市場規模は、1500億円/月となる。
【0020】(B)個人用 上記と同様に、個人用のMMPC(マルチメディア対応
PC)の出荷台数は2001年に410万台となる。こ
のMMPCのCDまたはDVDの搭載率を75%とし、
そのうちのDVD割合を90%、DVDは全てDVD−
RAM対応、とすれば、DVD−RAMの出荷台数は、
273万台/月となり、DVD用途メディアコントロー
ラの単価を2万円と仮定すれば、個人用DVD−RAM
の市場規模は、546億円/月となる。
【0021】しかしながら、個人用市場ではDVD−R
OMが先行し、DVD−RAMは値段が下がってから売
れるようになる、と考える。が、一方、個人用のオート
チェンジャやコントローラはデジタル放送との関係で市
場の立ち上がりが以外に早くなる可能性がある。本格的
な普及は、第二世代DVDの出現を待つことになると思
われる。
【0022】(2)技術動向 (1)の市場動向にも述べたように、本発明の実施の形
態では、PCを用いたシステムを中心に説明する。した
がって、本技術動向においてもPC関連の技術について
説明する。
【0023】(A)PC PCの技術動向をのうち、DVD−RAMに関連するの
は以下の通りである。
【0024】(A−1)Internet/Intra
netの拡大 特に、Push型のInternet Web Sit
eの発達はDVD−RAMの需要の拡大に大きな役割を
果たすと思われる。
【0025】(A−2)Intel MMX Tech
nologyへの移行 1997年に登場するMMPCは、オーサリング対応で
あるが、DVD−RAMは間に合わない。当初、CD−
RWがその役割を担うこととなる。1998年ないし1
999年前半には、多くのクライアントPCがMMPC
となりDVD−RAMの市場が立ち上がり始める。
【0026】(B)ディジタル衛星放送、高速LAN ディジタル衛星放送を多重受信して選択的にDVD−R
AMに記録しておいて後で利用する方式は、利用価値の
高い広帯域低価格ネットワークとして広く利用される可
能性が高い。高速LANの普及も、企業内でのマルチメ
ディア情報の活用を促し、大容量記録装置として、ビッ
トコストの低さが評価され、DVD−RAMの普及を促
すと思われる。
【0027】(C)Fibre−Channel Fibre−Channel Arbitrated
Loop(FC−AL)、IEEE−1394の動きは
視野に入れて進める必要がある。
【0028】FC−ALは、1997年1月現在、米国
業界内で統一規格化が進められている次世代の蓄積系イ
ンタフェースにおけるシステム技術である。ツイスト細
線での容易な接続性、100MB/sの高速性(2本で
200MB/sの能力)、最大120台のディスク接続
が行える拡張性、最長10kmまで延長可能、などの特
徴を有するものである。大規模システム対応のメディア
コントローラシステム、および企業システム向けサーバ
向けのDVD−RAMを考える際には必須の技術であ
る。
【0029】さて、SOHOの場合の接続方法は、慎重
な検討を要する。将来は、FC−ALも候補の一つであ
る、しかしながら、当面はSCSIでいくことになる。
1394は、4.5mという接続可能距離の問題があり
SOHOへの適用は改良中であると言われる新技術を待
つことになる。
【0030】(D)IEEE1394 IEEE1394は、ポータブルおよびデスクトップ・
コンピュータ環境に適した、新たなIEEEバス・イン
ターフェイス規格である。この規格は最新の通信プロト
コルで稼働され、低いシステム・コストと高性能な周辺
装置やバックプレーン・バスで必要となるデータ転送速
度を併せて実現する。現在の規格では、ケーブルを用い
た場合、100, 200, 400Mbpsでのデー
タ転送の規定があり、データをリアル・タイム(転送帯
域を保証)で送信できる能力などを有する。IEEE1
394は、保証された周波数帯域幅をサポートしてい
る。この特長により、オーディオ・アプリケーションや
ビデオ・アプリケーションなど、時間に関する制約の厳
しいデータ転送を必要とするアプリケーションに対し非
常に高い親和性を有し、更には、コンピュータ環境と民
生用機器環境双方のマルチメディア・インターフェイス
に特に適している理由の1つとなる。IEEE1394
シリアル・バスはデータ通信を行う環境にある、次のよ
うなさまざまなアプリケーションに適している。
【0031】*デスク・トップおよびポータブルのコン
ピュータ *セット・トップ・ボックス、VCR、カムコーダ、デ
ィジタルTVといった、民生用機器。
【0032】*ディジタル・カメラ、オーディオ/ビジ
ュアル装置といった、マルチメディア機器。
【0033】*スキャナ、プリンタなどの電子出版関連
機器 *ハード・ディスク、CD−ROM、DVD−ROM/
RAMなどの外部記憶装置 個人用MMPCの利用では、このIEEE1394を利
用し、デジタル衛星放送受信を利用した形態などが、広
く広まっていくものと考える。
【0034】(E)HDD(Hard Disk Dr
ive)の低価格大容量化とRAID HDDの1メガバイトあたりのコスト(cpm:cos
t per megabytes)は1996年で$
0.5であるが、1998年から1999年には$0.
1になると予測されている。一方、DVD−ROMが$
0.001位として当初DVD−RAMは1枚2000
円、cpmにして$0.01でスタートであろうか。
【0035】さて、HDDはRAID化で低コスト化が
進むが、それでも、1997年から2000年で容量に
して10倍、金額にして2倍の伸びでしかない。従っ
て、DVD−RAMの市場としてみた場合、HDDの置
き換えが魅力あるとは考えられない。HDDのバックア
ップとしても、DVD−RAMのcpmを考えるとそん
なに大きな市場になるとは考えられない。ちなみに、米
国におけるRemovable Storageの市場
は、Floppy diskの70M台/年を除けば、
テープバックアップ、ZIP、CD−Rなど、おおむね
2ないし300万台/年である。
【0036】すなわち、本特許の市場予測は、Mult
i Media化により新しい市場が生まれるとの前提
に立っており、Intel MMXやDigital
TV、さらにはPush型Web Server(ダイ
レクトメールの代替)の普及を前提として、更にCos
t IncentivesがDVD−ROMの普及によ
り期待通りに進むことを前提としている。
【0037】(F)CD−Rとオートチェンジャー CD−Rはcpmが$0.01 であり、DVD−RA
Mのスタート時と同じくらいであるが、そのドライブコ
ストがOEMで1996年には$500.00、199
7年には$200.00と予測され、1996年に急速
に伸びて、1997年には280万台が予測されてい
る。
【0038】CD−RのJuke−Boxが、1996
のComdex Fallに展示された。価格は急速に
低下中で参考にならないが(CD−R一枚が、1996
には5000円/枚であったのが、1997には200
0円/枚といわれる)、家庭の電子レンジ位の箱に10
0枚のCD−Rを収容できる。
【0039】このCD−R Juke−Boxの利用分
野は、 *大規模データベースのオンラインマニュアル *組織内標準ドキュメントや企業内の手順書(業務マニ
ュアルなど) *ディジタルイメージ集 *大規模情報検索応用 *静止画、Video、Animation用マルチメ
ディア応用 などである。特に、最後のマルチメディア応用の拡大
が、1996に始まっており、1997には更に大幅な
伸長が期待される。
【0040】特長としては、高信頼大容量、計算機によ
る蓄積検索、サーチソフトの利用、テキスト、イメー
ジ、データが一元管理可能、などである。
【0041】従って、DVD−RAMがCD−Rと同価
格で利用できるようになれば、より大容量のDVD−R
AMに置き換わることは必然である。その時期は、19
99年頃であろうか。
【0042】一方、オーディオの世界のCDプレーヤで
20−30枚のCD−ROMオートチェンジャ機能を持
ったものが10万円以下で売り出されている。デスクト
ップPCではかなり安価(4−5万円)のDVD−RO
Mオートチェンジャが利用できるようになる可能性があ
る。このような機器ではファイルの高信頼化はPC側の
ソフトに担わせるようになり、ハードの低価格化と使い
勝手ソフトの高付加価値化がさらに進むと思われる。
【0043】(G)Video on Demand技
術 MPEG−2動画の巻き戻し表示には、HDDの利用を
前提とすれば、キャッシュは12Mバイトもあれば可能
である。障害対策などを考える必要があり、ソフトの開
発は、相当のエネルギーを要すると思われる。
【0044】(H)WindowsNT4.0とNT
5.0 Windows4.0がでて、オフィスサーバへのWI
NTELの拡大が進む。デスクトップ型PCもNT w
orkstationが採用されると思われる。従っ
て、DVD−RAMコントローラもNT4.0をベース
に作ることになる。しかしである、1998に出るNT
5.0はファイルがオブジェクトオリエントに変わると
言われている。
【0045】(3)コンセプト 以上のような、市場動向及び技術動向に適合したメディ
アコントローラは、以下のようなコンセプトを持つこと
になる。
【0046】*ユーザの選択範囲を広げるために、接続
する装置に特殊な接続方法を要求しない。
【0047】*DVDの一枚単位で取り出し挿入可能な
リムーバブル性、低ビットコストを活かす。
【0048】*信頼性と性能を段階的に適用可能とす
る。
【0049】3つ目の信頼性とは、例えば、ディスクを
取り出し、他の装置で使用中においても、取り出しもと
の装置において、取り出したディスク上のデータの復元
を可能とすることであり、性能とは、複数のドライブ装
置を並列に動作させ、データの取り出し速度を向上する
ことであり、段階的に適用するとは、ユーザのドライブ
装置の使用個数に応じた、信頼性と性能を実現し、さら
に、ドライブ増設時に、簡便に上記2つの機能の向上を
可能とすることである。
【0050】本発明における、信頼性及び性能向上の方
法の一つとして、RAID(RAID:Redunda
nt Arrays of Inexpencive
Disks)を用いる。以下に、RAIDについて説明
する。
【0051】従来、単体で用いられていた記憶装置(ハ
ードディスク装置など)に代えて、複数の記憶装置を並
列に動かして読み出し/書き込みの高速化を図り、冗長
構成によって信頼性を上げた外部記憶装置であるディス
クアレイ装置(RAID)が考えられている(論文:A
Case for Redundant Array
s of Inexpencive Disks (R
AID), David A.Patterson,
Garth Gibson, and Randy
H.Katz, Computer Science
DivisionDepartment of Ele
ctrical Engineering and C
omputer Sciences, Univers
ityof Calfornia Berkele
y)。前記論文の中では、ディスクアレイ装置の構成に
より、そのレベルに1から5までの番号が与えられてい
る。後述するように、RAIDレベル3は、大量のデー
タを転送するシーケンシャルアクセスに対し性能向上が
見込め、RAIDレベル5は、小さなサイズの読み書き
が大量に発生するランダムアクセスに対し性能向上が見
込まれることは周知の通りである。
【0052】ここで、RAID制御について、図1と図
2を用いて説明する。図1に示すように、ディスクアレ
イ装置101は複数の記憶装置(111〜115)を有
する。RAID制御とは、複数の記憶装置にどのように
データを分散させ、また、どの様に冗長データを作成
し、冗長データをどこに格納するかを規定することであ
る(RAID制御手段105による)。
【0053】図1に示したディスクアレイ装置は、5台
の記憶装置で構成され、図2に示すように、D0からD
15までのデータ格納領域がある。このデータ格納領域
は「ストライプ」と呼ばれ、例えば32KBのデータを
格納することができる。
【0054】また、P0−3,P4−7,P8−11,
P12−15で表す冗長データ格納領域がある。P0−
3には、ストライプ0番からストライプ3番までに格納
しているデータの排他的論理和(XOR)を演算した、 (P0−3)=(ストライプ0のデータ) XOR(ストライプ1のデータ) XOR(ストライプ2のデータ) XOR(ストライプ3のデータ) を格納する。一般的にPm−nの場合は、ストライプm
番からストライプn番までに格納しているデータの排他
的論理和(XOR)を演算した結果を格納する。このよ
うな冗長データは、ディスクアレイ装置を構成する記憶
装置のうち、1台の記憶装置が壊れたときに有効にな
る。この「1台の記憶装置が壊れた」状態を「縮退状
態」と呼ぶが、この縮退状態における読み書き処理につ
いては後述する。
【0055】データ格納領域のストライプn番からスト
ライプm番と、冗長データ格納領域Pm−nをまとめ
て、「ストライプグループ」と呼ぶ。ホストコンピュー
タからディスクアレイ装置を見ると、ストライプ0番か
ら15番まで連続した論理的な1台の記憶装置として認
識される。しかし、実際には、複数の記憶装置を使用
し、データを分散して保持している。
【0056】まず、ホストコンピュータ100がディス
クアレイ装置101からデータを読み出す処理について
説明する。例えば、ストライプ4番と5番に格納されて
いるデータの読み出しを行うには、ホストコンピュータ
100がこのデータの読み出し要求をディスクアレイ装
置101に発行する。ディスクアレイ装置101は、記
憶装置111のストライプ4番と、記憶装置112のス
トライプ5番を読み出してホストコンピュータ100に
転送する。
【0057】次にホストコンピュータ100がディスク
アレイ装置101にデータを書き込む処理について説明
する。ディスクアレイ装置101の書き込み処理は、冗
長データがあるために、単体で使用されている記憶装置
とは異なる。データの書き込みを行うと、冗長データも
更新する必要がある。この冗長データの更新の方法には
2つの方法がある。
【0058】例えば、ストライプ6番にデータを書き込
むには、まず、ストライプ6番が属するストライプグル
ープのストライプ4番とストライプ5番とストライプ7
番のデータを読み出し、 (P4−7)=(ストライプ6のデータ) XOR(ストライプ4のデータ) XOR(ストライプ5のデータ) XOR(ストライプ7のデータ) を演算し、冗長データを求め、次に、ストライプ6番に
データを、P4−7に冗長データを書き込む必要があ
る。
【0059】同様に、ストライプ6番にデータを書き込
むには、まず、書き込む前のストライプ6番のデータ
(「旧ストライプ6のデータ」と呼ぶ)と、書き込む前
のP4−7(「旧P4−7」と呼ぶ)を読み出し、書き
込むべきストライプ6番のデータ(「新ストライプ6の
データ)を用いて、 (P4−7)=(ストライプ6のデータ) XOR(旧ストライプ6のデータ) XOR(旧P4−7) を演算し、冗長データを求め、次に、ストライプ6番に
データを、P4−7に冗長データを書き込む必要があ
る。
【0060】ディスクアレイ装置では、データだけでな
く、冗長データを更新し書き込む必要があるため、記憶
装置へのアクセス回数が増加する。
【0061】冗長データにパリティを用いるディスクア
レイ装置において特徴的な、縮退状態でのリード処理に
ついて説明する。例えば、図2において、記憶装置11
1が故障していて読み書きができなくなったとする。こ
の状態で、ストライプ4番とストライプ5番に格納され
たデータを読み出すことを考える。ディスクアレイ装置
は、まず、ストライプ4番からデータの前半を読み出そ
うとするが、故障のため読み出すことができない。この
ような場合、ディスクアレイ装置101は、冗長データ
P4−7とストライプ5番とストライプ6番とストライ
プ7番のデータを読み出し、 (ストライプ4のデータ)=(P4−7) XOR(ストライプ5のデータ) XOR(ストライプ6のデータ) XOR(ストライプ7のデータ) を演算し、壊れた記憶装置111のストライプ4番のデ
ータを復元する。復元したストライプ4番のデータと、
読み出したストライプ5番のデータをホストコンピュー
タに転送する。これにより、記憶装置が1台壊れた縮退
状態においてもデータの読み出しを行うことができる。
【0062】もちろん、ディスクアレイ装置が、あらか
じめ記憶装置111が壊れていることを知っていれば、
ストライプ4番に対する読み出し処理は省略できる。
【0063】縮退状態において正しいデータを復元する
ためには、正しい冗長データ(パリティ)が生成されて
いなければならない。このデータと冗長データの整合性
を合わせる(パリティ合わせ)には、2つの方法があ
る。
【0064】第1の方法は、全てのストライプグループ
に対して、 (Pmn)=(ストライプmのデータ) 〜 XOR(ストライプnのデータ) を演算する方式である。
【0065】第2の方法は、ディスクアレイを構成する
全ての記憶装置に対して、ゼロを書き込む方式である。
第2の方式は、演算が必要な第1の方式に比べて、記憶
装置に決まったデータを書き込むだけであり、処理が簡
略化できる。上記パリティの演算式が満たされれば、書
き込むデータはゼロでなくても良い。
【0066】一般的にRAID0からRAID5まで、
RAIDの定義付けが定着している。RAID6のレベ
ルも多く見られるが、一般的に普及していない。RAI
Dレベルの簡単な説明を以下に行う。RAID2は定義
されているが、現在全く用いられていないので、ここで
は説明を割愛する。
【0067】図2(1)に示した構成で、冗長データ格
納領域をなくし、データ格納領域だけとした構成であ
る。冗長データ格納領域がないので、縮退状態をもてな
いため、その信頼性は低い。しかし、記憶装置の並列効
果を生かし、連続したデータを読み書きするシーケンシ
ャルアクセスに対しても、小さな単位で不連続にデータ
を読み書きするランダムアクセスに対しても、高速に処
理することが可能である。
【0068】*RAID1 一般的にミラー構成と言われている。1つの記憶装置の
完全なコピーを持つことで、障害発生時のデータを保証
する方式である。データ格納領域に対する冗長データ格
納領域の比率が50%と高いのが欠点ではあるが、その
処理は単純である。
【0069】*RAID3 図2(1)に示したデータ格納領域と冗長データ格納領
域の配置をとり、1ストライプの大きさを1バイトとし
た構成である。図2(1)の構成では、4台のデータ格
納領域を持つ記憶装置111から114と、1台の冗長
データ格納領域を持つ記憶装置115からなり、ディス
クアレイ装置101からデータを読み出すリード動作時
には、記憶装置4台分のデータ転送能力を得ることがで
きる。一般的にRAID3は、連続したデータを読み書
きするシーケンシャルアクセスに適しているとされてい
る。
【0070】*RAID4 図2(1)に示したデータ格納領域と冗長データ格納領
域の配置をとり、1ストライプの大きさを、記憶装置の
最小記憶単位(例えば512バイトが一般的)以上にし
た構成である。
【0071】*RAID5 図2(2)に示したデータ格納領域と冗長データ格納領
域の配置をとり、1ストライプの大きさを、記憶装置の
最小記憶単位(例えば512バイトが一般的)以上にし
た構成である。RAID4とRAID5の違いは、RA
ID5では冗長データを循環して配置した点である。R
AID4では、冗長データを更新する際に、記憶装置1
15に読み書きが集中するが、RAID5では、冗長デ
ータに対する読み書きが記憶装置111から115の5
台に負荷分散される。一般的に、RAID5は、小さな
単位で不連続にデータを読み書きするランダムアクセス
に適しているとされている。
【0072】(4)メディアコントローラシステム 上記のコンセプトを実現するメディアコントローラの構
成の基本的なポイントは以下の2点になる。
【0073】A;モジュールボックス単位の増設 B;変更容易なソフト構造 更に、基本的ポイントを実現する手段は以下の通りとな
る。
【0074】*センターコントローラ、接続機構、モジ
ュールボックスからなる *モジュールボックスは、オートチェンジャ、ドライ
ブ、メディアからなる *RAID1、3、5、7 *良い操作性を実現し、かつ変更容易なソフト構造 *マルチメディア処理on RAID 以下に、上記コンセプトを実現するメディアコントロー
ラシステムについて実施例を用いて説明する。
【0075】図3は、本発明によるメディアコントロー
ラシステムの基本となる第1の実施例におけるシステム
構成を示したものである。
【0076】システム構成は大きく分けて4つの部分に
分けることができる。1つ目はPC1。2つ目はセンタ
コントローラ3。3つ目は接続機構4。4つ目はモジュ
ールボックス6である。PC1は、バスあるいはネット
ワーク2を介してセンタコントローラ3と接続してお
り、必要に応じてセンタコントローラ3に対しコマンド
などによって制御を行い、必要なデータを受け取る。セ
ンタコントローラ3は、信号線などを介して接続機構4
と繋がり、SCSI、FC−ALなどの接続線5を通じ
てモジュールボックス6と接続し、コマンドなどによっ
て制御を行い、必要なデータを受け取る。接続機構4
は、接続線5の種別に応じた接続機能を有する機構であ
る。接続機構4には、モジュールボックスの他に、例え
ば、HDDアレイ7等が接続されていても良い。
【0077】センタコントローラ3は、接続インタフェ
ース10、ファイルコントローラ11、RAIDコント
ローラ12で構成する。接続インタフェース10は、セ
ンタコントローラ3とバスあるいはネットワーク2の接
続に用いられるインタフェースである。ファイルコント
ローラ11は、本システムでのファイル情報を制御する
機構であり、PC1からの要求に応じて、必要なデータ
の格納位置を検索し、データをモジュールボックス6よ
り取り出し、PC1に転送する機能を有する。RAID
コントローラ12は、上記RAIDについての説明にあ
ったように、複数の記憶装置にどのようにデータを分散
させ、また、どの様に冗長データを作成し、冗長データ
をどこに格納するかを規定することを主な機能とし、機
能を実現するために接続機構4と接続し、それを通して
複数のモジュールボックス6を制御する。センタコント
ローラ3の機能は、PC1からのコマンドに応じ、デー
タの格納されている場所を判定し、適切なモジュールボ
ックス6の適切なDVD-RAMディスクよりデータを
取り出し、PC1に送信することにある。
【0078】接続機構4は、センタコントローラ3とモ
ジュールボックス6の間に配置し、二つを接続するもの
である。接続線5の種別に応じ、SCSIならSCSI
インタフェース機能を持ち、モジュールボックス6より
送られてくるデータをSCSIに関連した部分から切り
出し、センタコントローラ3に送信する機能を有してい
る。
【0079】モジュールボックス6は、オートチェンジ
ャ13、DVD−RAMドライブ14、複数のメディア
15よりなる。オートチェンジャ13は、複数のメディ
ア15から該当するメディアを選び、DVD-RAMド
ライブ14に格納する機構である。DVD-RAMドラ
イブ14は、DVD−RAMを読み書き可能なドライブ
装置である。メディア15は、モジュールボックス6内
にある複数のDVD−RAMディスクを現している。モ
ジュールボックス6の機能は、センタコントローラ3か
らのコマンドに応じて、適切なメディアを選択し、メデ
ィア上の内容を読み取り、データをセンタコントローラ
3に送信することにある。このモジュールボックスの例
では、モジュールボックス1台辺りのDVD-RAMド
ライブは1台となっているが、複数台あっても良い。
【0080】本システムの動作について説明する。ユー
ザは、PC1上のソフトウェアを利用している。必要な
データが生じた際に、PC1は、バスあるいはネットワ
ーク2を経由して、センタコントローラ3にデータを送
信するようにコマンドを送る。センタコントローラ3内
では、まず、接続インタフェース10が、PC1からの
コマンドを受け取り、ファイルコントローラ11へ引き
渡す。ファイルコントローラ11は、PC1からのコマ
ンドを解釈し、データの格納位置をファイルコントロー
ラ内部データから検索する。ファイルコントローラ11
は、データ格納位置を示す情報をRAIDコントローラ
12に渡し、データの入手を命じる。RAIDコントロ
ーラ12は、ファイルコントローラ11より渡されたデ
ータ格納位置を示す情報を用いて、データが格納されて
いるモジュールボックスおよびメディアを判断し、該当
するモジュールボックスに対して、データを送信するよ
うコマンドを送る。データが格納されているメディアお
よびモジュールは複数に渡る可能性があり、複数のモジ
ュールボックスからそれぞれデータが送信されることも
ありうる。RAIDコントローラによって、データを送
信するように命令されたモジュールボックスは、該当す
るメディアからオートチェンジャを用いてDVD−RA
Mドライブへ装填しデータを読み出す。複数のDVD−
RAMよりデータを読み出す必要のある場合は、上記装
填動作を繰り返し、全てのデータを読み出し、RAID
コントローラへと送信する。RAIDコントローラ12
は、送信されてきたそれぞれのデータを適切な順序に配
置し、ファイルコントローラ11へ引き渡す。ファイル
コントローラ11は、RAIDコントローラより渡され
たデータを適切な形式に替え、PCへ送信する。ユーザ
により、データの書き込みの必要が生じた際にもほぼ同
様の動作を行う。この動作の場合、データがPC1より
センタコントローラ3へとコマンドと共に送られてくる
ので、ファイルコントローラは、データを格納すべき位
置を内部データから判断し、データ格納位置を示す情報
をRAIDコントローラ12に渡し、データの格納を命
じる。RAIDコントローラ12は、ファイルコントロ
ーラ11より渡されたデータ格納位置を示す情報を用い
て、データが格納すべきモジュールボックスおよびメデ
ィアを判断し、該当するモジュールボックスに対して、
データとデータを格納するようコマンドを送る。RAI
Dコントローラによって、データを格納するように命令
されたモジュールボックスは、該当するメディアからオ
ートチェンジャを用いてDVD−RAMドライブへ装填
しデータを書き込む。複数のDVD−RAMへデータを
書き込む必要のある場合は、上記装填動作を繰り返し、
全てのデータを書き出す。データの書き込みの場合にお
いても、読み込みの場合同様に、データが格納するメデ
ィアおよびモジュールは複数に渡る可能性があり、複数
のモジュールボックスへそれぞれデータが送信すること
もありうる。
【0081】なお、上記読み込み動作あるいは書き込み
動作は、各動作部分が平行して実行することも可能であ
る。
【0082】図4は、本実施例におけるモジュールボッ
クス6のブロック図である。モジュールボックスコント
ローラ16はセンタコントローラ3とは接続機構4を通
して、SCSIなどのホストインタフェース17を介し
て接続する。モジュールボックスコントローラ16は、
センタコントローラ3からホストインタフェース17を
介して送られるコマンドを解釈し、DVD−RAMドラ
イブ14やオートチェンジャ13の制御を行う。DVD
−RAMドライブ14は、DVD−RAMおよびDVD
−ROMなど可換媒体型のドライブ装置であり、ドライ
ブインタフェース18を介してモジュールボックスコン
トローラ16と接続される。DVD−RAMドライブ1
4へ媒体を自動的に供給するのがオートチェンジャ13
である。オートチェンジャ13はメディアラック20に
格納されているメディア15をモジュールボックスコン
トローラ16がオートチェンジャインタフェース19を
介してオートチェンジャ13に送出するコマンドに従っ
て、DVD−RAMドライブ14、もしくはDVD−R
AM挿入・取り出し口21にセットする。
【0083】また、モジュールボックスは、動作用電
源、動作状態表示機能を持ち、単独で使用可能であって
も良い。さらに、メディアの指定された場所の情報、例
えば選んだメディア上のファイル名など、を表示する機
能を持つ場合もある。
【0084】図5は、本発明におけるセンタコントロー
ラ3がモジュールボックス6などに読み書きを行う場合
の概念図である。本実施例において、センタコントロー
ラ3は、一時に一つのモジュールボックスにアクセスを
するのみでなく、図5にあるように、複数のコマンド
(コマンド1、コマンド2、コマンド3)を複数のモジ
ュールボックスに送信し、複数のデータ(データ1、デ
ータ2、データ3)を同時に受信することも可能であ
る。
【0085】図6は、本発明におけるデータ読み込みの
一つの方法を示す概念図である。本図を用いて、4つの
モジュールボックスから並列にデータを読み出す例につ
いて説明する。本実施例で、ファイルコントローラ11
が要求されたデータはファイル26であり、モジュール
ボックス1から3に、DATA1(21)、DATA2
(22)、DATA3(23)として保存されているも
のとする。また、DATA1から3のパリティ24がR
AIDの手法に基づいて、モジュールボックス4
(6′′′)に保存されている。
【0086】モジュールボックス1(6)、モジュール
ボックス2(6′)、モジュールボックス3(6′′)
およびモジュールボックス4(6′′′)は、接続機構
を用いてセンタコントローラ内のRAIDコントローラ
12に接続されている。RAIDコントローラ12は同
じセンタコントローラ内にあるファイルコントローラ1
1に接続されている。モジュールボックス1(6)内に
DATA1(21)、モジュールボックス2(6′)内
にDATA2(22)、モジュールボックス3
(6′′)内にDATA3(23)およびモジュールボ
ックス4(6′′′)内にパリティ24が格納されてい
る。図3を用いて説明したように、RAIDコントロー
ラは、ファイルバッファ25を持ち、読み書きするデー
タのRAID処理を行い、ファイルコントローラはファ
イル情報を制御する機能を有する。本例において、DA
TA1から3(21−23)およびパリティ24のデー
タは、RAID3あるいは、RAID4の手法を用いて
それぞれのモジュールボックスに展開された一つのファ
イルを構成するものとする。ファイル26が参照された
場合、ファイルコントローラ11からのコマンドによっ
て、RAIDコントローラ12は、モジュールボックス
1から4はアクセスし、対応するデータであるDATA
1から3(21−23)およびパリティ24をRAID
コントローラ12内のファイルバッファ25に読み込
む。RAIDコントローラ12は、RAIDの手法に基
づいて、読み込んだDATA1から3(21−23)お
よびパリティ24を用いて、ファイルを再構成しファイ
ルコントローラ11に送信する。要求されたファイル2
6は以上の方法によって、ファイルコントローラ11上
に、読み出されることとなる。本方法では、ファイルを
複数のモジュールボックス1ないし4から並列に読み出
すためにモジュールボックスを1台のみ用いて読み出す
場合に比べ、高速に読み出し可能である特徴がある。
【0087】図7は、図6で説明したデータ読み込みの
方法のフローチャートを示す図である。本図を用いて図
6で示したデータ読み込み方法の手順を説明する。
【0088】PCからデータ読み出し要求がネットワー
ク経由でセンタコントローラのファイルコントローラに
到着する。ファイルコントローラは、要求されたデータ
の属性にしたがって、データが記憶されている仮想的な
場所を検索する。仮想的な場所の情報は、RAIDコン
トローラに渡され、RAIDコントローラがその情報を
用いて、データ記憶メディアを検索する。次にRAID
の手法(図1および2を用いて既に説明済み)による冗
長データ(パリティ)記憶メディアを検索する。冗長記
憶メディアはデータ記憶メディアに対し、一意に対応す
る。検索結果にしたがってRAIDコントローラは、デ
ータとそれに対応する冗長データの記憶メディアをドラ
イブにセットするようなコマンドを発行する。そのコマ
ンドをモジュールボックスコントローラが解釈し、オー
トチェンジャがメディアをDVD−RAMドライブにセ
ットする。RAIDコントローラはセットされたメディ
アから必要なデータおよび冗長データを読み出し、前記
RAIDの手法によってデータを統合し、ファイルコン
トローラへ送る。
【0089】以上、データ読み込みの方法の一つを説明
した。この構成による、データ書き込みは、図6および
図7で示した方法を逆に行うことによって実行される。
【0090】図8は、本発明におけるデータ読み込みの
別の方法を示す概念図である。本図を用いて、4つのモ
ジュールボックス内の3個所に別々のファイルとして保
存されているファイルに対して、いわゆる分散ファイル
として扱い、3つのファイルを統合して、データを含む
ビデオストリームとして読み出す方法について説明す
る。本実施例で、ファイルコントローラが要求されたデ
ータはビデオストリーム30であり、Video、Au
dio、Dataの3つのファイルから構成されたもの
である。この3つのファイルは、モジュールボックス1
から4に独立にそれぞれ、DATA1−1からDATA
1−3、DATA2−1からDATA2−3、DATA
3−1からDATA3−3として、保存されているもの
とする。
【0091】モジュールボックス1(6)、モジュール
ボックス2(6′)、モジュールボックス3(6′′)
およびモジュールボックス4(6′′′)は、接続機構
を用いてセンタコントローラ内のRAIDコントローラ
12に接続されている。RAIDコントローラ12は同
じセンタコントローラ内にあるファイルコントローラ1
1に接続されている。モジュールボックス1(6)内に
DATA1−1、DATA2−1、DATA3−1、モ
ジュールボックス2(6′)内にDATA1−2、DA
TA2−2、DATA3−2、モジュールボックス3
(6′′)内にDATA1−3、DATA2−3、DA
TA3−3、およびモジュールボックス4(6′′′)
内にパリティ1から3が格納されている。これらのデー
タは、それぞれ、DATA1−1、1−2、1−3にて
一つのファイルを、DATA2−1、DATA2−2、
DATA2−3にて一つのファイルを、DATA3−
1、3−2、3−3にて一つのファイルを構成してい
る。また、パリティ1は、DATA1−1、1−2、1
−3と、パリティ2は、DATA2−1、2−2、2−
3と、パリティ3はDATA3−1、3−2、3−3と
対応したものである。上記の実施例と同じくRAIDの
手法を用いて、RAIDコントローラ12は、対応する
データであるDATA1−1から1−3およびパリティ
1を用いて、ファイル27を再構成し、同様にDATA
2−1から2−3およびパリティ2を用いて、ファイル
28を、DATA3−1から3−3およびパリティ3を
用いて、ファイル29を再構成する。これらの3つのフ
ァイルは、ファイルコントローラ11によってビデオス
トリーム30として再構成される。
【0092】図9は、図8で説明したデータ読み込みの
方法のフローチャートを示す図である。本図を用いて図
8で示したデータ読み込み方法の手順を説明する。
【0093】PCからデータ読み出し要求がネットワー
ク経由でセンタコントローラのファイルコントローラに
到着する。ファイルコントローラは、要求されたデータ
の属性にしたがって、データが記憶されている複数の仮
想的な場所を検索する。仮想的な場所の情報は、RAI
Dコントローラに渡され、RAIDコントローラがその
情報を用いて、データ記憶メディアを検索する。次にR
AIDの手法(図1および2を用いて既に説明済み)に
よる冗長データ(パリティ)記憶メディアを検索する。
冗長記憶メディアはデータ記憶メディアに対し、一意に
対応する。検索結果にしたがってRAIDコントローラ
は、データとそれに対応する冗長データの記憶メディア
をドライブにセットするようなコマンドを発行する。そ
のコマンドをモジュールボックスコントローラが解釈
し、オートチェンジャがメディアをDVD−RAMドラ
イブにセットする。RAIDコントローラはセットされ
たメディアから必要なデータおよび冗長データを読み出
し、前記RAIDの手法によってデータを統合し、ファ
イルコントローラへ送る。ファイルコントローラは、R
AIDコントローラに対し、要求された複数のデータが
全て揃うまで上記のファイルの読み出しを実行させる。
全てのデータが揃った後、ファイルコントローラによっ
て、読み出されたデータを統合し、データの読み出しを
終了する。
【0094】以上、データ読み込みの別の方法について
説明した。この構成による、データ書き込みは、図8お
よび図9で示した方法を逆に行うことによって実行され
る。
【0095】図10は、本発明のメディア取り出し時の
フローチャートを示す図である。本図を用いてメディア
取り出し方法の手順を説明する。
【0096】PCからメディア取り出し要求がネットワ
ーク経由でセンタコントローラのファイルコントローラ
に到着する。ファイルコントローラは、要求されたメデ
ィアの属性にしたがって、メディアの持つファイルに関
する情報を記録する。メディアの属性は、RAIDコン
トローラにも渡され、RAIDコントローラその情報を
記録し、モジュールボックスに対し、データ記憶メディ
ア排出要求コマンドを送る。モジュールボックスでは、
要求に応じ、データ記憶メディアを取り出し口へ排出す
る。こうして、オートチェンジャより、取り出し口へ排
出されたメディアはユーザが持ち運びできる。持ち出し
先にそのメディアのドライブ装置があれば、その持ち出
したメディアからデータを読み出すことも可能である。
しかしながら、これまで図6から図9を用いて説明を行
ってきた方法によるデータ保存では、持ち出したメディ
アには各ファイルの一部分が存在するのみであるので、
メディアを持ち出すことは意味を成さない。だが、以下
図11から15を用いて説明する実施例で用いられてい
るデータ格納方法を用いると、必要なファイルが1枚の
メディア上に保存され、必要なファイルをメディア1枚
で持ち出すことが可能となる。さらに、この方法を用い
ると持ち出されたファイルの内容を、残ったメディアよ
り参照可能とする特徴を有している。
【0097】図11は、本発明におけるメディア1枚を
持ち出して利用可能とできるデータ格納方法におけるデ
ータ読み込みの実施例を示す概念図である。本図を用い
て、本実施例によるデータ格納方法と、メディアが1枚
持ち出された場合に持ち出されたメディア内のデータの
読み出し方法について説明する。
【0098】本実施例の格納方法の例を4つのモジュー
ルボックスが接続されている場合について説明する。そ
れぞれのモジュールボックスのDVD−RAMドライブ
には、1枚のDVD−RAMメディアがセットされてお
り、このそれぞれのメディア上に、5つのファイル(3
1−35)が保存されているとする。モジュールボック
ス1(6)上のメディアには、S1−1およびS1−2
にて構成されたファイル31とS1−3のみからなるフ
ァイル32が格納されている。モジュールボックス2
(6′)上のメディアには、S2−1のみからなるファ
イル33とS2−2およびS2−3からなるファイル3
4が格納されている。モジュールボックス3(6′′)
上のメディアには、S3−1、S3−2およびS3−3
からなるファイル35が格納されている。モジュールボ
ックス4(6′′′)上のメディアには、S1−1、S
2−1とS3−1に対応したパリティ1、S1−2、S
2−2とS3−2に対応したパリティ2およびS1−
3、S2−3、S3−3に対応したパリティ3が格納さ
れている。5つのファイルは単一のメディア上に保存さ
れている。したがって、メディア1枚を持ち出して利用
可能とできる。例えば、ファイル31を持ち出して利用
するのであれば、モジュールボックス1(6)上のメデ
ィアを持ち出せば良いこととなる。
【0099】次に、メディアを一枚持ち出した場合の、
持ち出されたメディア内のデータの読み出し方法につい
て説明する。詳しくは、図11において、モジュールボ
ックス1内のS1−1、S1−2、S1−3を含むメデ
ィアが持ち出された条件下で、S1−1およびS1−2
からなるファイル31への読み出し要求がファイルコン
トローラに出された場合について説明する。
【0100】当該ファイルは、モジュールボックス1
(6)内のメディアにS1−1およびS1−2として保
存されていたが、現在持ち出されており当該ファイルに
直接アクセスすることは不可能である。しかしながら、
S1−1は、モジュールボックス2(6′)内のS2−
1、モジュールボックス3(6′′)内のS3−1およ
びモジュールボックス4(6′′′)内のパリティ1を
使用してRAIDの手法(この場合は、RAID4に相
当する)を用いて再現可能である。同様に、S1−2
は、モジュールボックス2(6′)内のS2−2、モジ
ュールボックス3(6′′)内のS3−2およびモジュ
ールボックス4(6′′′)内のパリティ2を用いて再
現できる。RAIDコントローラ12は、S2−1、S
3−1,パリティ1を読み込み、所定の演算(前記説明
済みRAIDの手法を用いる)を用いて、S1−1′を
再現する。S1−2′においても同様に、S2−2、S
3−2、パリティ2を読み込み、演算を行い、再現す
る。再現されたS1−1′およびS1−2′によりファ
イル31は完全に構成される。
【0101】図12は、図11で説明したデータ読み込
みの方法のフローチャートを示す図である。本図を用い
て図11で示したデータ読み込み方法の手順を説明す
る。
【0102】PCからデータ読み出し要求がネットワー
ク経由でセンタコントローラのファイルコントローラに
到着する。ファイルコントローラは、要求されたデータ
の属性にしたがって、データが記憶されている仮想的な
場所を検索する。その際、メディア取り出し記録の参照
において、該当メディアが取り外されていることを認識
する。あるいは、ファイルコントローラは、仮想的な保
存場所の情報をRAIDコントローラに引き渡すのみ
で、RAIDコントローラによって、メディア取り出し
記録が参照され、当該メディアが取り外されていること
を認識しても良い。次に、RAIDコントローラは、R
AIDの手法(図1および2を用いて既に説明済み)に
よる同一冗長データグループの記録メディアを検索し、
検索結果にしたがってRAIDコントローラは、データ
とそれに対応する冗長データの記憶メディアをドライブ
にセットするようなコマンドを発行する。そのコマンド
をモジュールボックスコントローラが解釈し、オートチ
ェンジャがメディアをDVD−RAMドライブにセット
する。RAIDコントローラはセットされたメディアか
ら必要なデータおよび冗長データを読み出し、前記RA
IDの手法によってデータを統合し、ファイルコントロ
ーラへ送る。以上でデータの読み出し動作は終了する。
【0103】本発明におけるメディア1枚を持ち出して
利用可能とできるデータ格納方法におけるデータ書き込
みの実施例について以下に説明する。
【0104】メディアを一枚持ち出した場合の、持ち出
されたメディア内のデータの書き込み方法について説明
する。この場合、実際の書き込み動作は、当該ファイル
を含むメディアがモジュールボックス内に戻ってきた時
に行う必要がある。また、持ち出されたメディアは外部
でデータの更新を適用される可能性があり、当該ファイ
ルも書き換えられる可能性がある。以上の条件に対し柔
軟に対応するための一つの方法として、持ち出されたメ
ディアに対する書き込み動作は、データを一時保存する
こととする。例えば、センタコントローラ内あるいは更
に広い範囲でセンタコントローラが利用できる範囲内に
キャッシュとして利用可能な記録媒体が存在する場合、
そこに一時保存する。キャッシュとして利用可能な記録
媒体が存在しない場合は、モジュールボックス内のメデ
ィア上に一時保存を行う。ここで、一時保存のファイル
に関して、センタコントローラは他のファイルと区別し
て管理を行い、冗長グループの作成などは行わない。
【0105】図13は、本実施例のフローチャートを示
す図である。本図を用いて、実際の動作について説明す
る。PCからデータ読み出し要求がネットワーク経由で
センタコントローラのファイルコントローラに到着す
る。ファイルコントローラは、要求されたデータの属性
にしたがって、データが記憶されている仮想的な場所を
検索する。その際、メディア取り出し記録の参照におい
て、該当メディアが取り外されていることを認識する。
あるいは、ファイルコントローラは、仮想的な保存場所
の情報をRAIDコントローラに引き渡すのみで、RA
IDコントローラによって、メディア取り出し記録が参
照され、当該メディアが取り外されていることを認識し
ても良い。RAIDコントローラは当該メディアが取り
外されていることを認識すると、RAIDコントローラ
内に当該ファイルを含む冗長グループが書き換わること
を示すフラグを立てる。その後に、ファイルを一時保存
する。
【0106】次に図14を用いて、本実施例によるデー
タ格納方法と、メディアが再び挿入された場合のデータ
の書き込み方法について説明する。図14は、本発明に
おけるメディア1枚を持ち出して利用可能とできるデー
タ格納方法におけるデータ読み込みの実施例を示す概念
図であり、データ読み出し方法について説明した前記図
11における格納方法と同じ構成となっている。本図を
用いて、本実施例による、メディアが1枚持ち出された
場合に持ち出されたメディア内のデータの書き込み方法
について説明する。詳しくは、図14において、モジュ
ールボックス1内のS1−1、S1−2、S1−3を含
むメディアが持ち出された条件下で、S1−1′′およ
びS1−2′′からなる更新データがファイル31へ書
き込み要求としてファイルコントローラに出され、その
後、当該ファイルを含むメディアが再び挿入された場合
である。図14を用いた説明では、まず外部で当該ファ
イルに書き換えが行われない場合のデータ対応関係を示
す。
【0107】ファイルコントローラ11に送られたファ
イル43は、RAIDコントローラ12内でデータS1
−1′′およびS1−2′′へ分解され、RAIDコン
トローラ内の演算部41および42へそれぞれ送られ
る。同時にモジュールボックス2(6′)内のS2−
1、モジュールボックス3(6′′)内のS3−1が演
算部41へ、モジュールボックス2(6′)内のS2−
2、モジュールボックス3(6′′)内のS3−2が演
算部42へ読み込まれ、演算部41および42内でS1
−1′′、S1−2′′それぞれと所定の演算(前記説
明済みRAIDの手法を用いる)を用いて、更新された
パリティ1′および2′が求められる。その後、S1−
1′′、S1−2′′をモジュールボックス1(6)内
のメディア上にあるファイル31の所定の場所に書き込
み、更新されたパリティ1′および2′をモジュールボ
ックス4(6′′′)に書き込み、書き込み動作が終了
する。
【0108】外部で当該ファイルに書き換えが行われた
場合は、外部で書き換えられたファイルと本システム内
で書き換えられたファイルの双方を残す必要がある。外
部で書き換えられたファイルのデータを、上記S−
1′′、S1−2′′の代りに適用し、パリティ1′、
2′を更新、システム内で書き換えられたファイルは、
新規のファイルとして、新たな書き込み動作(パリティ
生成を含む)を行えば良い。
【0109】図15は、本実施例における書き込み動作
のフローチャートを示す図である。本図を用いて、実際
の動作について説明する。メディアをモジュールボック
スへ挿入したことが確認された後、センタコントローラ
内のRAIDコントローラは、挿入されたメディアに関
する冗長グループのパリティをチェックする。つまり、
冗長グループ内のデータを用いて新たにパリティを求
め、保存されているパリティとの比較を行う。取り出さ
れていたメディア内のファイル単位で、同じであれば、
チェック対象ファイルはの外部での変更無しとして、次
にセンタコントローラ内のRAIDコントローラにフラ
グをチェックする。フラグが立っていれば、RAIDコ
ントローラによる一時保存されていたファイルの更新お
よびパリティ更新を実行し、最後にRAIDコントロー
ラ内のフラグを戻す。前記、パリティの比較時に、パリ
ティの異なるファイルがあれば、外部での変更ありとし
て、RAIDコントローラにより、パリティの変更を行
う。それに引き続き、次にセンタコントローラ内のRA
IDコントローラにフラグをチェックする。フラグが立
っていれば、一時保存されていたファイルを新たなファ
イルとして、メディア内に保存し、関連する冗長グルー
プを更新し、最後にRAIDコントローラ内のフラグを
戻す。全ての変更の終了を確認してメディアの挿入動作
を終了する。
【0110】以上、幾つかの読み書きの方法とそれに対
応するデータ配置法を説明した。ユーザからの指示によ
り、これらの配置法は、例えば図6の方法から図11の
方法へと変化することも可能であり、また、他の方法に
よる配置法を採ることもある。
【0111】図16は、本発明によるメディアコントロ
ーラシステムの別の実施例におけるシステム構成を示し
たものである。
【0112】図3で説明した本発明の基本となるシステ
ム構成と同様に、システム構成は大きく分けて4つの部
分に分けることができる。1つ目はPC1。2つ目はセ
ンタコントローラ3。3つ目は接続機構4。4つ目はモ
ジュールボックス6である。PC1は、バスあるいはネ
ットワーク2を介してセンタコントローラ3と接続して
おり、必要に応じてセンタコントローラ3に対しコマン
ドなどによって制御を行い、必要なデータを受け取る。
センタコントローラ3は、信号線などを介して接続機構
4と繋がり、SCSI、FC−ALなどの接続線5を通
じてモジュールボックス6と接続し、コマンドなどによ
って制御を行い、必要なデータを受け取る。接続機構4
は、接続線5の種別に応じた接続機能を有する機構であ
る。接続機構4には、モジュールボックスの他に、例え
ば、HDDアレイ7等が接続されていても良い。図3で
の本発明の基本となるシステム構成と異なる点は、セン
タコントローラにキャッシュHDD(Hard Dis
k Drive)48が接続されていることである。そ
の他の点は、本発明の基本となるシステム構成と同様の
機能であり、以下、キャッシュHDD48が接続された
センタコントローラ3に関して説明を行う。
【0113】センタコントローラ3は、接続インタフェ
ース10、ファイルコントローラ11、RAIDコント
ローラ12、キャッシュHDD48で構成する。接続イ
ンタフェース10は、センタコントローラ3とバスある
いはネットワーク2の接続に用いられるインタフェース
である。ファイルコントローラ11は、本システムでの
ファイル情報を制御する機構であり、PC1からの要求
に応じて、必要なデータの格納位置を検索し、データを
モジュールボックス6より取り出し、PC1に転送する
機能を有する。RAIDコントローラ12は、上記RA
IDについての説明にあったように、複数の記憶装置に
どのようにデータを分散させ、また、どの様に冗長デー
タを作成し、冗長データをどこに格納するかを規定する
ことを主な機能とし、機能を実現するために接続機構4
と接続し、それを通して複数のモジュールボックス6を
制御する。キャッシュHDD48は、ファイルコントロ
ーラ11およびRAIDコントローラ12から制御可能
な記録媒体であり、かくコントローラが必要に応じて、
情報の記録、例えば、ファイル格納情報、RAIDのス
トライピング情報、各種フラグ、ファイルキャッシュデ
ータ等を格納する。センタコントローラ3の機能は、P
C1からのコマンドに応じ、データの格納されている場
所を判定し、適切なモジュールボックス6の適切なDV
D-RAMディスクよりデータを取り出し、PC1に送
信することにある。
【0114】センタコントローラ3にキャッシュHDD
48が接続されたことにより、以下の機能が追加され
た。一度読み出されたファイルをキャッシュしておくこ
とが可能なため、二度目の読み出しの場合にキャッシュ
HDD48からファイルを取り出す機能である。キャッ
シュは、読み出し速度の遅いデバイス上のデータの一部
を読み出し速度の速いデバイス上に一時的に格納するこ
とにより、高速アクセスを実現する方法である。本発明
において、メディアが持ち出された場合、他のメディア
よりファイルを再構成するので読み出しに時間がかかる
可能性がある。この読み出し時間を隠蔽するために本キ
ャッシュHDD48を利用し、システム全体の性能向上
を可能とする。また、上記理由により、キャッシュを行
うファイルの優先順位付けで、持ち出されたメディア上
のファイルを上位とすることが性能向上に寄与する。
【0115】図17は、本発明によるメディアコントロ
ーラシステムの更に別の実施例におけるシステム構成を
示したものである。
【0116】図3で説明した本発明の基本となるシステ
ム構成と同様に、システム構成は大きく分けて4つの部
分に分けることができる。1つ目はPC1。2つ目はセ
ンタコントローラ3。3つ目は接続機構4。4つ目はモ
ジュールボックス6である。PC1は、バスあるいはネ
ットワーク2を介してセンタコントローラ3と接続して
おり、必要に応じてセンタコントローラ3に対しコマン
ドなどによって制御を行い、必要なデータを受け取る。
センタコントローラ3は、信号線などを介して接続機構
4と繋がり、SCSI、FC−ALなどの接続線5を通
じてモジュールボックス6と接続し、コマンドなどによ
って制御を行い、必要なデータを受け取る。接続機構4
は、接続線5の種別に応じた接続機能を有する機構であ
る。接続機構4には、モジュールボックスの他に、例え
ば、HDDアレイ7等が接続されていても良い。図3で
の本発明の基本となるシステム構成と異なる点は、接続
機構が複数の接続線5、5′、5′′を用いてモジュー
ルボックスおよびHDDアレイなどと接続している点で
ある。その他の点は、本発明の基本となるシステム構成
と同様の機能である。本実施例の接続方法により、接続
線5、5′、5′′に比較的低速な規格を用いた場合に
おいても、システム全体として高速なファイルアクセス
が可能となる利点がある。
【0117】図18は、本発明によるメディアコントロ
ーラシステムの更に別の実施例におけるシステム構成を
示したものである。
【0118】図3で説明した本発明の基本となるシステ
ム構成と同様に、システム構成は大きく分けて4つの部
分に分けることができる。しかしながら、図3の本発明
の基本となるシステム構成では、PCがネットワークを
通してセンタコントローラ3に接続していたのに対し、
本実施例では、センタコントローラ3がPCシステムの
内部に配置されている点が異なる。したがって、4つの
部分は、1つ目はCPU49、2次キャッシュ50、主
記憶51、チップセット52、グラフィクスメモリ5
3、グラフィクスコントローラ54、CRT55からな
るPC部。2つ目はセンタコントローラ3。3つ目は接
続機構4。4つ目はモジュールボックス6である。PC
部は、PCIバス56を介してセンタコントローラ3と
接続しており、必要に応じてセンタコントローラ3に対
しコマンドなどによって制御を行い、必要なデータを受
け取る。センタコントローラ3は、信号線などを介して
接続機構4と繋がり、SCSI、FC−ALなどの接続
線5を通じてモジュールボックス6と接続し、コマンド
などによって制御を行い、必要なデータを受け取る。接
続機構4は、接続線5の種別に応じた接続機能を有する
機構である。接続機構4には、モジュールボックスの他
に、例えば、HDDアレイ7等が接続されていても良
い。
【0119】図19は、本発明によるメディアコントロ
ーラシステムの更に別の実施例におけるシステム構成を
示したものである。
【0120】本実施例は、図18に示す実施例とほぼ同
じ構成であるが、センタコントローラ3にキャッシュH
DD48が接続されている点が、本実施例の特徴であ
る。本実施例により、PCの内部に本発明によるシステ
ムを適用した場合においても、図16を用いて説明した
システムと同様に高い性能を得ることが可能である。
【0121】図20は、本発明によるメディアコントロ
ーラシステムの更に別の実施例におけるシステム構成を
示したものである。本実施例では、図19に示す実施例
ではセンタコントローラに接続されていたキャッシュH
DDに代えて、PC本体が有するHDDをキャッシュと
して用いるものである。センタコントローラ3はPCI
バス56、HDDコントローラ80を介して、HDD5
7と、例えば、ファイル格納情報、RAIDのストライ
ピング情報、各種フラグ、ファイルキャッシュデータ等
をやり取りする。本実施例においても、図19に示す実
施例と同じく、高い性能を得ることが可能である。
【0122】図21は、本発明によるメディアコントロ
ーラシステムの更に別の実施例におけるシステム構成を
示したものである。
【0123】図18で説明した実施例によるシステム構
成と同様に、PC内部にセンタコントローラを配置した
構成である。本実施例の特徴は、センタコントローラ3
が全てソフトウェアで構成され、その機能がPCのCP
U49にで実現されることにある。したがって、システ
ム構成は、CPU49、2次キャッシュ50、主記憶5
1、チップセット52、グラフィクスメモリ53、グラ
フィクスコントローラ54、CRT55とCPU内部で
ソフトウェアの実行により出現するセンタコントローラ
3からなるPC部。接続機構4およびモジュールボック
ス6である。センタコントローラ3の実行により、接続
機構4が制御され、今まで説明してきた機能が実行され
る。接続機構4から先は、図18にて説明した実施例と
同じである。
【0124】図22は、本発明によるメディアコントロ
ーラシステムの更に別の実施例におけるシステム構成を
示したものである。
【0125】本実施例は、コンピュータ1およびコンピ
ュータ1′、ネットワーク2、センタコントローラ3、
接続機構4、接続線5およびモジュールボックス6、
6′、ディスクアレイ7から成るシステムである。本実
施例におけるシステムは、図3で説明した本発明の基本
となるシステム構成とほぼ同じであるが、ネットワーク
に接続したコンピュータが複数となっている点がこれま
での実施例との相違点である。本実施例のシステム構成
においては、コンピュータ1からネットワークを介して
センタコントローラへコマンドを送るのと同様に、コン
ピュータ1′からもコマンドをセンタコントローラへ送
ることが可能であり、したがって、複数のコンピュータ
から、センタコントローラ3を制御することが可能とな
る。
【0126】本発明によるメディアコントローラシステ
ムは、デジタルTVチューナを接続することにより、デ
ジタルTV放送を受信し、保存し、再生することが可能
になる。以下、デジタルTV放送をメディアコントロー
ラシステムで取り扱う実施例について説明する。
【0127】図23は、PC内部にメディアコントロー
ラシステムを配置し、デジタルTVチューナを接続した
システムのブロック図である。CPU49、2次キャッ
シュ50、主記憶51、チップセット52、グラフィク
スメモリ53、グラフィクスコントローラ54、CRT
55、PCIバス56からなるPC部と、PCIバス5
6に接続したセンタコントローラ3、センタコントロー
ラ3に接続した接続機構4、接続機構に接続したモジュ
ールボックス6、デジタルTVチューナ57、TV6
0、およびグラフィクスコントローラ54に接続したT
V58により構成されている。センタコントローラ3内
には、画像の圧縮・伸長およびデータの暗号化・復号を
行う圧縮・暗号化モジュール61がある。接続機構4に
は、モジュールボックス6と接続するための例えばSC
SIなどのインタフェース、デジタルTVチューナやT
Vを接続するためにIEEE1394のインタフェース
62、アナログ出力63を備えている。本実施例のシス
テム構成により、デジタルTVチューナ59で受信した
デジタルTV放送は、グラフィクスコントローラ54に
接続した、CRT55、TV58および接続機構4に接
続したTVへの表示、接続機構4に接続したモジュール
ボックス6への保存、更には、モジュールボックス6に
保存した放送データをグラフィクスコントローラ54に
接続した、CRt55、TV58および接続機構4に接
続したTVへの表示することが可能となる。以下に、表
示などを行う際のデータ伝送について説明する。
【0128】図23には、本実施例上でTV放送データ
などが伝送されるために使用されるデータパスが点線に
より示されている。これを用いて、本実施例におけるデ
ータ伝送を説明する。
【0129】データパス71は、デジタルTVチューナ
59にて受信されたTV放送が、グラフィクスコントロ
ーラ54に接続されたCRT55およびTV58に表示
されるときにデータが伝送されるデータパスである。デ
ジタルTVチューナ59からIEEE1394などの接
続線を通して、接続機構4に放送は送られ、接続機構4
からセンタコントローラ3に伝送される。センタコント
ローラ3内部の圧縮・暗号化モジュール61内で、必要
に応じて、放送データの復号および伸長が行われる。こ
こでは、状況に応じてデータの、再圧縮、再暗号化が行
われることもありうる。圧縮・暗号化モジュール61内
の処理の後、センタコントローラ3を通して、PCIバ
ス56、チップセット52を通して、グラフィクスコン
トローラ54へ伝送され、グラフィクスコントローラ5
4内で、画像として再構成され、CRT55およびTV
58へ表示される。
【0130】データパス72は、デジタルTVチューナ
59にて受信されたTV放送が、モジュールボックス6
内に保存される際のデータパスである。データパス71
の際と同様に、デジタルTVチューナ59からIEEE
1394などの接続線を通して、接続機構4に放送は送
られ、接続機構4からセンタコントローラ3に伝送され
る。センタコントローラ3内部の圧縮・暗号化モジュー
ル61内で、必要に応じて、放送データの復号および伸
長が行われる。ここでは、状況に応じてデータの、再圧
縮、再暗号化が行われることもありうる。圧縮・暗号化
モジュール61内の処理の後、センタコントローラ3を
通して、再び接続機構4へ伝送され、モジュールボック
ス6へと送られ保存される。
【0131】データパス73は、デジタルTVチューナ
59にて受信されたTV放送が、接続機構4に接続した
TV60に表示する際のデータパスを示したものであ
る。データパス71の際と同様に、デジタルTVチュー
ナ59からIEEE1394などの接続線を通して、接
続機構4に放送は送られ、接続機構4からセンタコント
ローラ3に伝送される。センタコントローラ3内部の圧
縮・暗号化モジュール61内で、必要に応じて、放送デ
ータの復号および伸長が行われる。圧縮・暗号化モジュ
ール61内の処理の後、センタコントローラ3を通し
て、再び接続機構4へ伝送され、インタフェース63を
通してTV60へデータが送られ、TV60条で表示さ
れる。
【0132】データパス74は、モジュールボックス6
に保存されていた放送データをグラフィクスコントロー
ラ54に接続されたCRT55およびTV58に表示さ
れるときにデータが伝送されるデータパスである。モジ
ュールボックス6から接続機構4へ伝送され、接続機構
4からセンタコントローラ3に伝送される。センタコン
トローラ3内部の圧縮・暗号化モジュール61内で、必
要に応じて、放送データの復号および伸長が行われる。
ここでは、状況に応じてデータの、再圧縮、再暗号化が
行われることもありうる。圧縮・暗号化モジュール61
内の処理の後、センタコントローラ3を通して、PCI
バス56、チップセット52を通して、グラフィクスコ
ントローラ54へ伝送され、グラフィクスコントローラ
54内で、画像として再構成され、CRT55およびT
V58へ表示される。
【0133】データパス75は、モジュールボックス6
に保存されていた放送データを接続機構4に接続したT
V60に表示する際のデータパスを示したものである。
モジュールボックス6から接続機構4へ伝送され、接続
機構4からセンタコントローラ3に伝送される。センタ
コントローラ3内部の圧縮・暗号化モジュール61内
で、必要に応じて、放送データの復号および伸長が行わ
れる。圧縮・暗号化モジュール61内の処理の後、セン
タコントローラ3を通して、再び接続機構4へ伝送さ
れ、インタフェース63を通してTV60へデータが送
られ、TV60上で表示される。
【0134】次に、本実施例のデータパス71の処理を
図24に示すフローチャートを用いて説明する。デジタ
ルTVチューナ59で受信した放送データは、接続機構
4内のインタフェース62を通して、センタコントロー
ラ3へ送られる。センタコントローラ3内で、送られた
放送データが暗号化状況について解析され、暗号化され
ていない場合、センタコントローラ3内の接続インタフ
ェース10にグラフィクスコントローラ54への伝送の
ために送られる。放送データが暗号化されていた場合、
次に、センタコントローラ3内の圧縮・暗号化モジュー
ル61を用いた復号処理についての判断が行われる。例
えば、グラフィクスコントローラ54が復号処理可能で
あり、グラフィクスコントローラ54へのデータパスに
おいて、暗号が解かれた生のデータが送られる事が望ま
しくない場合、圧縮・暗号化モジュール61内で復号処
理を行わない。しかし、グラフィクスコントローラ54
が復号処理不可能である場合、圧縮・暗号化モジュール
61内で復号処理を行う必要がある。圧縮・暗号化モジ
ュール61内で復号処理を行わない場合、すぐに放送デ
ータをセンタコントローラ3内の接続インタフェース1
0にグラフィクスコントローラ54への伝送のために送
られる。圧縮・暗号化モジュール61内で復号処理を行
う場合は、復号処理を行い、更に、必要に応じて再暗号
化を行い、センタコントローラ3内の接続インタフェー
ス10にグラフィクスコントローラ54への伝送のため
に送られる。再暗号化の必要があるのは、グラフィクス
コントローラ54へのデータパスにおいて、暗号が解か
れた生のデータが送られる事が望ましくない場合であっ
て、この場合は、グラフィクスコントローラ53が復号
処理可能な暗号化を行う。この場合、圧縮・暗号化モジ
ュール61内の認証部66を用いて、グラフィクスコン
トローラ53との間に認証関係を結ぶこともある。
【0135】次に、本実施例のデータパス72の処理を
図25に示すフローチャートを用いて説明する。デジタ
ルTVチューナ59で受信した放送データは、接続機構
4内のインタフェース62を通して、センタコントロー
ラ3へ送られる。センタコントローラ3内で、送られた
放送データが暗号化状況について解析され、暗号化され
ていない場合、センタコントローラ3内のファイルコン
トローラおよびRAIDコントローラで必要な処理の後
に、接続機構4にモジュールボックス6への伝送のため
に送られる。放送データが暗号化されていた場合、次
に、センタコントローラ3内の圧縮・暗号化モジュール
61を用いた復号処理についての判断が行われる。例え
ば、放送が暗号化されている場合、放送局は、契約者に
対してのみ放送を表示することを許しているのであるか
ら、全ての装置で放送データを表示可能とすることには
問題がある。放送データを復号せずに保存すれば、保存
した放送データは、全ての装置で表示が可能な状態では
ない。あるいは、圧縮・暗号化モジュール61にて一度
復号した後に、モジュール内の手法で再暗号化を行うこ
とも一つの方法である。圧縮・暗号化モジュール61内
で復号しない場合、すぐに放送データをセンタコントロ
ーラ3内のファイルコントローラおよびRAIDコント
ローラで必要な処理の後に、接続機構4にモジュールボ
ックス6への伝送のために送られる。圧縮・暗号化モジ
ュール61内で復号処理を行う場合は、復号処理を行
い、更に再暗号化を行い、センタコントローラ3内のフ
ァイルコントローラおよびRAIDコントローラで必要
な処理の後に、接続機構4にモジュールボックス6への
伝送のために送られる。
【0136】次に、本実施例のデータパス73とデータ
パス75の処理を図26に示すフローチャートを用いて
説明する。デジタルTVチューナ59で受信した放送デ
ータは、接続機構4内のインタフェース62を通して、
センタコントローラ3へ送られる。センタコントローラ
3内で、送られた放送データが暗号化状況について解析
され、暗号化されていない場合、センタコントローラ3
内の圧縮・暗号化モジュール61内の画像伸長部で伸長
し、インタフェース63を通してTV60に表示する。
放送データが暗号化されていた場合、圧縮・暗号化モジ
ュール61内で復号処理を行う場合は、復号処理を行
い、更に画像伸長部で伸長し、インタフェース63を通
してTV60に表示する。データパス75の場合は、デ
ータがモジュールボックス6から接続機構4を通して、
センタコントローラ3に送られてくることがことなるが
その後の処理は同じである。
【0137】次に、本実施例のデータパス74の処理お
よび、モジュールボックス間でのコピー処理を含めた処
理を図27に示すフローチャートを用いて説明する。モ
ジュールボックス6から読み出されたデータは、接続機
構4を通して、センタコントローラ3へ送られる。セン
タコントローラ3内で、送られたデータが暗号化状況に
ついて解析され、暗号化されていない場合、出力先がチ
ェックされ、モジュールボックスを利用したコピー動作
の場合は、接続機構4を通して、モジュールボックス
へ、グラフィクスコントローラ54への出力の場合は、
センタコントローラ3内の接続インタフェース10にグ
ラフィクスコントローラ54への伝送のために送られ
る。放送データが暗号化されていた場合、まず、モジュ
ールボックス6を利用したコピー動作は行わない。これ
は、不正コピーを防ぐためである。次に、出力先がグラ
フィクスコントローラの場合は、センタコントローラ3
内の圧縮・暗号化モジュール61を用いた復号処理につ
いての判断が行われる。例えば、グラフィクスコントロ
ーラ54が復号処理可能であり、グラフィクスコントロ
ーラ54へのデータパスにおいて、暗号が解かれた生の
データが送られる事が望ましくない場合、圧縮・暗号化
モジュール61内で復号処理を行わない。しかし、グラ
フィクスコントローラ54が復号処理不可能である場
合、圧縮・暗号化モジュール61内で復号処理を行う必
要がある。圧縮・暗号化モジュール61内で復号処理を
行わない場合、すぐに放送データをセンタコントローラ
3内の接続インタフェース10にグラフィクスコントロ
ーラ54への伝送のために送られる。圧縮・暗号化モジ
ュール61内で復号処理を行う場合は、復号処理を行
い、更に、必要に応じて再暗号化を行い、センタコント
ローラ3内の接続インタフェース10にグラフィクスコ
ントローラ54への伝送のために送られる。再暗号化の
必要があるのは、グラフィクスコントローラ54へのデ
ータパスにおいて、暗号が解かれた生のデータが送られ
る事が望ましくない場合であって、この場合は、グラフ
ィクスコントローラ53が復号処理可能な暗号化を行
う。この場合、圧縮・暗号化モジュール61内の認証部
66を用いて、グラフィクスコントローラ53との間に
認証関係を結ぶこともある。
【0138】以上、本発明によるメディアコントローラ
システムに、デジタルTVチューナを接続する例につい
て説明した。デジタルTVは、著作権保護等により、情
報が暗号化され送られてくることがあるのは、前記の通
りである。その際、本システムにて情報の復号を行うに
場合に、センタコントローラにICカード等を挿入し、
それを用いた認証作業を行うこともある。
【0139】本発明のセンタコントローラは、性能スケ
ーラビリティと信頼性スケーラビリティを実現するため
に、ソフトウェアで実現する必要がある。図28から図
32を用いて、ソフトウェアによる実現方法について説
明する。
【0140】ソフトウエア構成について説明する。本ソ
フトウエアは、センタコントローラ内の制御手段(CP
U等)上で実行する。本ソフトウエアは、ホストコンピ
ュータと接続機構の間に位置付けられる。
【0141】本ソフトウエアは、本発明の特徴である以
下3つの機能を実現する役割を果たす。
【0142】(1)性能スケーラビリティ (2)信頼性スケーラビリティ (3)段階的な高機能化 本実施例では、性能スケーラビリティと信頼性スケーラ
ビリティを実現する手段として、RAIDの手法を採用
した。また、段階的な高機能化を実現する手段として、
追加・削除可能なモジュール構成を採用した。また、扱
うデータの種別によってモジュールの経路を動的に決定
して、処理することが可能となる構成とした。
【0143】図28にソフトウエア構成を示す。ソフト
ウエアの構成は、大きく5つの層にわけて考えることが
できる。1つ目はユーザインタフェース層。2つ目はフ
ァイル制御層。3つ目は圧縮暗号制御層。4つ目は性能
信頼性管理層。5つ目は接続機構制御層。各層におい
て、全てのモジュールは、追加・削除可能であり、ま
た、各層内モジュール、各層間モジュールの組み合わせ
は、扱うデータによりその経路を動的に決定可能であ
る。
【0144】ユーザインタフェース層は、ホストコンピ
ュータとの接続を実現するホストコンピュータ接続モジ
ュール210と、ホストコンピュータからの要求を管理
する意図管理モジュール220と、ソフトウエアの全体
構成を把握しその状態を管理する状態管理モジュール2
30と、ユーザのコンテンツ(ファイルに管理されてい
る様々なデータ)検索を実現するコンテンツデータベー
スモジュール240からなる。コンテンツデータベース
モジュールは、扱うデータの種別により、いくつものモ
ジュールが考えられるが、本実施例では、ビデオコンテ
ンツデータベースモジュール241と、オーディオコン
テンツデータベースモジュール242の2つを用意して
いる。
【0145】ファイル制御層は、各データファイルタイ
プ毎のファイル制御モジュールと、そのファイルを管理
する各ファイルシステムモジュールからなる。
【0146】図28の場合、ファイル制御モジュールと
して、テキスト(文書)ファイルを管理するテキストフ
ァイル制御モジュール312と、静止画ファイルを管理
する静止画ファイル制御モジュール313と、動画像フ
ァイルを管理する動画像ファイル制御モジュール314
と、音声や音楽ファイルを管理するオーディオファイル
制御モジュール315と、その他一般(データタイプが
不明)ファイルを管理するデータファイル制御モジュー
ル311を設けている。
【0147】また、ファイルシステムモジュールとし
て、FATファイルシステムモジュール321、NTF
Sファイルシステムモジュール322、UDFファイル
システムモジュール323を設けている。
【0148】圧縮暗号制御層は、当該層を行き来するデ
ータの圧縮伸張処理や暗号化復号処理を司る。本実施例
では、データを圧縮伸張も暗号化復号も行わずにデータ
を転送するスルーモジュール351と、データを圧縮伸
張する圧縮伸張モジュール352と、データを暗号化し
たり復号する暗号化復号モジュール353と、他の機能
チップと認証作業を行う認証モジュール66を設けてい
る。圧縮や暗号化には様々な方法があるが、いくつもの
圧縮伸張方式や、暗号化復号方式に対応するためには、
必要なモジュールを追加することで対応できる。
【0149】性能信頼性管理層は、ディスクアレイ制御
を行う、RAIDコントロールモジュール410と、バ
ックアップ制御モジュール430と、圧縮暗号化モジュ
ール450からなる。RAIDコントロールモジュール
410は、記憶装置障害時の制御を行う障害制御モジュ
ール420と、記憶装置単体を管理する単体モジュール
411と、RAID1モジュール412と、RAID5
モジュールを設けている。
【0150】接続機構制御層は、入出力実行制御モジュ
ール500からなり、接続機構に使用する各種接続機構
の制御を司る。本実施例では、SCSI制御モジュール
511と、ファイバーチャネル(FC)制御モジュール
512と、1394制御モジュール513を設けた。
【0151】状態管理モジュール230は、支配下のハ
ードウェアと各層のモジュールがどのような状態にある
かを管理する。意図管理モジュール220は、ホストコ
ンピュータ接続モジュール210が受け取ったホストコ
ンピュータからのユーザ要求を解釈し、状態管理モジュ
ール230を参照して、そのユーザ要求を実行するため
の、モジュール経路を決定する。ユーザ要求により、デ
ータのモジュール経路を動的に決定できる点が、本発明
の特徴である。
【0152】図28の構成においてテキストファイルを
読み出す処理を説明する。ホストコンピュータ接続モジ
ュール210がテキストファイルの読み出し要求を受け
ると、意図管理モジュール220は、状態管理モジュー
ル230を参照して、テキストファイルを読み出すため
のモジュール経路を決定する。モジュール経路は、読み
出すデータの種別(この場合は「テキスト」)によっ
て、使用するファイル制御モジュールが、読み出す対象
の記憶装置によって、それ以下のモジュールが決定す
る。
【0153】例えば、SCSIに接続したRAID5の
記憶装置に、暗号化してFATファイルシステムによっ
て記憶したテキストデータを読み出す場合、モジュール
経路は、図29(1)の様になる。
【0154】ホストコンピュータ上では、図30に示す
ようなダイアログを出し、読み出し先の記憶装置(Driv
e)、ファイル名(Filename)を指定してしてもらうこ
とが一般的である。この場合、読み出したいテキストフ
ァイルを特定する方法は、読み出し先の記憶装置とファ
イル名である。
【0155】もし、SCSIに接続したRAID5の記
憶装置に目的のテキストファイルがなかった場合(目的
のファイル名をもつテキストファイルがなかった場
合)、ユーザは記憶装置を変更する。例えば、ファイバ
チャネルに接続したRAID1の記憶装置に、NTFS
ファイルシステムによって記憶したテキストデータを読
み出す場合には、図29(2)様なモジュール経路にな
る。
【0156】本発明のシステム装置は、接続機構を介し
て記憶装置台数を増設可能である。記憶装置が少ないと
きには、ユーザに記憶装置とファイル名を指定してもら
っても良いが、記憶装置台数が多くなると、上記の方法
では目的のデータを探し出すことが困難になる。
【0157】ここでは、テキストコンテンツデータベー
スモジュールをコンテンツデータベースモジュール24
0に追加する。ホストコンピュータ接続モジュール21
0がテキストファイルの読み出し要求を受けると、意図
管理モジュール220は、状態管理モジュール230を
参照して、テキストファイルを読み出すためのモジュー
ル経路を決定する。この場合、テキストコンテンツデー
タベースモジュールが見つかったので、ホストコンピュ
ータ上では、図31に示すようなダイアログを出す。
【0158】ユーザは、目的のテキストファイルに含ま
れるキーワードを入力する。テキストコンテンツデータ
ベースモジュールは、そのキーワードをもとにファイル
を検索し、キーワードの含まれるファイルを一覧する
(図32)。ユーザはその一覧の中から目的のファイル
を指定する。目的のファイルが指定されると、記憶装置
が特定されるので、意図管理モジュール220は、指定
されたファイルの記憶装置と、ファイル名を受け取り、
モジュール経路を決定する。もちろん、「Filename」の
ボタンを押すことで、従来通りの記憶装置とファイル名
を指定する方法での指示も行える。
【0159】テキストコンテンツデータベースには、キ
ーワードに対応したファイル名、記憶装置、媒体番号、
圧縮・非圧縮区別、圧縮方式、暗号化・非暗号区別、暗
号化方式、ファイルシステム種別、複写許可、復号許可
などの情報を保持している。
【0160】媒体番号は、ライブラリ装置(チェンジ
ャ)を使用した場合に、目的のファイルを格納した媒体
(メディア)を特定する。
【0161】復号許可が与えられている場合には、暗号
化・復号モジュール353を経由して、復号したデータ
をホストコンピュータに転送するが、復号許可が与えら
れていない場合には、スルーモジュール351を経由し
て、復号していないデータをホストコンピュータに転送
する。復号許可の与えられていないデータを復号する処
理は、ホストコンピュータにゆだねられている。
【0162】図28の構成において動画像ファイルを書
き込む処理を説明する。ホストコンピュータ接続モジュ
ール210が動画像(ビデオ)ファイルの書き込み要求
を受け取ると、意図管理モジュール220は、状態管理
モジュール230を参照して、動画像ファイルを書き出
すためのモジュール経路を決定する。動画像を記録する
場合、シーケンシャルアクセス性能が求められる。幾つ
かの記憶手段が、接続機構に接続されている場合には、
状態管理モジュールがその適切な経路を決定する。例え
ば、RAID3とRAID5のディスクアレイ装置が接
続機構に接続されている場合、状態管理モジュールは、
RAID3のディスクアレイ装置を優先して、モジュー
ル経路を決定する。また、DVD−RAMにデータを保
持する場合には、UDFファイルシステム323を優先
使用する。
【0163】そして、圧縮しながら保存するのか、暗号
化しながら保存するのか、復号許可を与えるのかなど、
幾つかのファイルの属性と、ファイルを検索する際に使
用する、ビデオコンテンツデータベースモジュール24
1に保持する検索キーを入力する。ここで入力した検索
キーは、次回動画像を読み出す時に使用することができ
る。
【0164】意図管理モジュール220によるモジュー
ル経路はあくまでも1つの選択肢であり絶対ではない。
ユーザは、意図管理モジュール220の経路を部分的に
変更して使用しても良いし、従来通りドライブを指定し
て保存することもできる。
【0165】ホストコンピュータ接続モジュール210
が動画像ファイルの読み出し要求を受けると、意図管理
モジュール220は、状態管理モジュール230を参照
して、動画像ファイルを読み出すためのモジュール経路
を決定する。この場合、ビデオコンテンツデータベース
モジュール241が見つかったので、ホストコンピュー
タ上では、図31に示すようなダイアログを出す。
【0166】ユーザは、目的の動画像を検索するための
検索キーを入力する。この検索キーは先の動画像ファイ
ルの保存時に保持したキーである。ビデオコンテンツデ
ータベースモジュール241は、その検索キーをもとに
ファイルを検索し、検索キーの当てはまる動画像ファイ
ルを一覧する(図32)。ユーザはその一覧の中から目
的のファイルを指定する。このとき、ファイルを選択し
「Preview」ボタンを押すことで、そのファイルの内容
を確認することができる。「OK」ボタンを押すと、意図
管理モジュール220は、指定されたファイルの記憶装
置とファイル名を受け取り、モジュール経路を決定す
る。
【0167】ビデオコンテンツデータベース241に
は、キーワードに対応したファイル名、記憶装置、媒体
番号、圧縮・非圧縮区別、圧縮方式、暗号化・非暗号区
別、暗号化方式、ファイルシステム種別、複写許可、復
号許可などの情報を保持している。さらに、動画像デー
タの内容を特徴づけるダイジェストな動画像データを持
たせることもできる。このダイジェスト動画像は、例え
ば、映像の先頭10秒でも良いし、映画のような画像の
場合は、その映画の予告編のような動画像でも良い。こ
のようなダイジェスト動画像は、ユーザが目的の動画像
ファイルを特定する処理を補助することができる。
【0168】本発明のシステム装置は、接続機構を介し
て記憶装置台数を増設可能である。記憶装置台数が1台
の時には、単体として使用する。記憶装置を1台増設し
て2台になった場合には、幾つかの選択肢がある。
【0169】接続機構を介して記憶装置を接続すると、
状態管理モジュール230は、記憶装置の増加を検出す
ると、意図管理モジュール220を介して、増設した記
憶装置をどのように使用するかを尋ねる。ここでは3つ
の選択肢がある。1つ目は、「信頼性の向上」。2つ目
は「性能の向上」。3つ目は「容量の向上」である。
「信頼性の向上」を選択した場合、状態管理モジュール
230は、2台の記憶装置をRAID1で使用する様に
設定する。RAID1でミラー構成にすることで、信頼
性の向上を図ることができる。「性能の向上」を選択し
た場合、状態管理モジュール230は、2台の記憶装置
をRAID0で使用する様に設定する。RAID0で
は、記憶装置にデータを分散して記録するので性能の向
上が見込まれる。その反面、2台のうちどちらかの記憶
装置が故障すると両データを失うので、単体にくらべ信
頼性が低下する。「容量の向上」を選択した場合、2台
目の記憶装置も単体として設定する。この場合、容量の
みが増加する。
【0170】このように、本発明を使用すると、信頼性
や性能などをスケーラブルに設定することができる。
【0171】本発明では、RAIDレベルを途中で変更
することも可能である。例えば、RAID5で使用して
いたディスクアレイ装置が接続機構を介して接続されて
いた場合、RAID3に変更することもできる。RAI
D3に変更することで、連続した大きなデータを読み書
きするシーケンシャルアクセスには強くなるが、不連続
な小さなデータを読み書きするランダムアクセスには弱
くなる。さらに、新しいRAIDレベル(例えばRAI
D8とか)が有効な場合、RAID8モジュールをRA
IDコントロールモジュール410に追加することで対
応できる。新しいモジュールが追加されると、状態管理
モジュール230は、新しいRAID8の記憶装置の特
性を学習保持する。意図管理テーブル220は、状態管
理テーブル230を参照してモジュール経路を作成する
ので、常に新しい記憶装置の特性を把握した経路決定が
可能である。
【0172】本発明のシステムでは性能信頼性管理層を
用いて、2つの方法によりデータの信頼性を保証してい
る。1つは、先に説明したRAIDによる信頼性の保証
である。RAID0では、冗長データ格納領域を持たな
いため、信頼性は単体で使用する記憶装置にくらべて低
下するが、冗長データ格納領域をもつRAID1,3,
4,5では、記憶装置が1台故障した縮退状態において
もデータの読み書きを続けることができる。
【0173】もう1つは、バックアップによる信頼性の
保証である。バックアップには、幾つかの方法がある。
記憶装置全体をバックアップする方式や、追加されたフ
ァイルだけをバックアップする方式など。本発明では、
目的に合わせたバックアップ制御方式をモジュールとし
て追加し、バックアップによるデータの信頼性を管理す
ることができる。
【0174】以上、本発明の実施例について、DVD−
RAMを用いた例にて説明したが、使用するメディアは
DVD−RAMに限らず、CD−R、CD−RW、DV
D−R、光磁気ディスク等であっても良い。また、これ
らメディアの組み合わせであっても良い。
【0175】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、DVD−RAMの抜き差し簡便性を活かす
と共に、格納情報の信頼性を強化し、媒体を抜いた後に
おいても、抜く前と変わらなく使用することが可能とな
る。また、特殊なオートチェンジャ装置を用いることな
く、本システムを構築可能なため、ユーザの自由度が大
きく確保できる。更に、接続するオートチェンジャの台
数によって、実現できる信頼性の程度を段階的に実現可
能とし、オートチェンジャを増設した時に簡便に信頼性
の程度を変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクアレイの構成図。
【図2】ディスクアレイのデータとパリティの配置。
【図3】メディアコントローラシステムの基本構成図。
【図4】モジュールボックスのブロック図。
【図5】センタコントローラによる読み書き概念図。
【図6】第一のデータ読み込み方法を示す概念図。
【図7】第一のデータ読み込み方法を示すフローチャー
ト。
【図8】第二のデータ読み込み方法を示す概念図。
【図9】第二のデータ読み込み方法を示すフローチャー
ト。
【図10】メディア取り出しのフローチャート。
【図11】メディア取り出し時のデータ読み込み方法を
示す概念図。
【図12】メディア取り出し時のデータ読み込み方法を
示すフローチャート。
【図13】メディア取り出し時のデータ書き込み方法を
示すフローチャート。
【図14】メディアが再挿入された場合の書き込み方法
を示す概念図。
【図15】メディアが再挿入された場合の書き込み方法
を示すフローチャート。
【図16】メディアコントローラシステムの第二の構成
図。
【図17】メディアコントローラシステムの第三の構成
図。
【図18】メディアコントローラシステムの第四の構成
図。
【図19】メディアコントローラシステムの第五の構成
図。
【図20】メディアコントローラシステムの第六の構成
図。
【図21】メディアコントローラシステムの第七の構成
図。
【図22】メディアコントローラシステムの第八の構成
図。
【図23】デジタルTVチューナ接続時の放送データパ
スを示すブロック図。
【図24】第一のデータパス処理時のフローチャート。
【図25】第二のデータパス処理時のフローチャート。
【図26】第三のデータパス処理時のフローチャート。
【図27】第四のデータパス処理時のフローチャート。
【図28】センタコントローラのソフトウェア構成図。
【図29】モジュール経路を示す図。
【図30】データ読み出し時の一般的なダイアログを示
す図。
【図31】意図管理モジュールを利用する場合のダイア
ログを示す図。
【図32】ファイル検索結果を示す図。
【符号の説明】 1…PC、3…センタコントローラ、4…接続機構、6
…モジュールボックス、10…接続インタフェース、1
1…ファイルコントローラ、12…RAIDコントロー
ラ、13…オートチェンジャ、14…DVD−RAMド
ライブ、15…メディア、48…キャッシュHDD、4
9…CPU、50…2次キャッシュ、51…主記憶、5
2…チップセット、53…グラフィクスメモリ、54…
グラフィクスコントローラ、55…CRT、57…HD
D、58…TV、59…ディジタルTVチューナ、60
…TV、61…圧縮・暗号化モジュール、64…復号モ
ジュール、65…暗号化モジュール、66…認証モジュ
ール、67…伸長モジュール、200…ユーザインタフ
ェース層、220…意図管理モジュール、230…状態
管理モジュール、240…コンテンツデータベースモジ
ュール、300…ファイル制御層、311…データファ
イル制御モジュール、312…テキストファイル制御モ
ジュール、313…静止画ファイル制御モジュール、3
14…動画像ファイル制御モジュール、315…オーデ
ィオファイル制御モジュール、321…FATファイル
システム、322…NTFSファイルシステム、323
…UDFファイルシステム、352…圧縮・伸長モジュ
ール、353…暗号化・復号モジュール、400…性能
信頼性管理層、410…RAIDコントロールモジュー
ル、420…障害制御モジュール、500…接続機構制
御層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 教洋 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5B065 BA01 BA04 CA11 CA13 CA30 CE11 CH01 CS04 EA03 EA12 PA04 ZA04 ZA11 ZA13 5C053 FA02 FA20 FA25 GA11 GB05 GB21 HA29 JA03 JA07 JA21 KA21 KA24 KA26 LA03 LA06 LA11 LA14 5C064 BA07 BB10 BC18 BC22 BC25 BD02 BD08 BD13 5D066 BA03 BA05

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークあるいは、バス等を用いてコ
    ンピュータに接続できるモジュールボックス用コントロ
    ーラ部と、一枚以上の書き換え可能な可搬記録媒体を読
    み書きする少なくとも一つのモジュールボックスと、コ
    ントローラ部とモジュールボックスを接続する接続機構
    によって構成されるコントローラシステムであって、前
    記コントローラ部は可搬媒体の情報を読み書き可能な処
    理部と信頼性向上のための処理部を持ち、前記モジュー
    ルボックスは前記記録媒体と前記記録媒体を収納する媒
    体収納庫と前記記録媒体を装填して情報の読み出しや書
    き込みを行うドライブ装置と前記記録媒体を前記モジュ
    ールボックスへ投入もしくは前記モジュールボックスよ
    り排出するための媒体投入・排出口と前記記録媒体を搬
    送するオートチェンジャを備えていることを特徴とする
    メディアコントローラシステム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のメディアコントローラシ
    ステムにおいて、前記記録媒体はDVD−RAMであ
    り、前記ドライブ装置はDVD−RAMドライブ装置で
    あることを特徴とするメディアコントローラシステム。
  3. 【請求項3】請求項1ないし2に記載のメディアコント
    ローラシステムにおいて、前記記録媒体は複数枚の組で
    パリティグループを構成し、前記パリティグループの中
    の記録媒体が障害を起こしても情報を回復できる冗長性
    を持ち、前記コントローラ部は前記冗長性を用いて障害
    を起こした記録媒体の情報を回復する手段を持つことを
    特徴とするメディアコントローラシステム。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3に記載のメディアコント
    ローラシステムにおいて、複数台の前記モジュールボッ
    クスを前記接続機構をとおして前記コントローラ部に接
    続した構成において、読み書きする情報の単位を前記複
    数台のモジュールボックス内の記録媒体に分けて記録
    し、前記コントローラを用いて前記複数のモジュールボ
    ックスを並列に読み書き動作行い、高速に情報の読み書
    きを行うことを特徴とするメディアコントローラシステ
    ム。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4に記載のメディアコント
    ローラシステムにおいて、前記モジュールボックス内に
    ある少なくとも一つの前記記録媒体上の複数領域に個別
    に記録された複数の単位の情報を、前記コンピュータの
    要求により、前記コントローラ部において一連の情報に
    統合し、送信する機能を持つことを特徴とするメディア
    コントローラシステム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のメディアコントローラシ
    ステムにおいて、前記複数単位の情報は、元々前記コン
    ピュータから受信した、一連の情報を前記コントローラ
    部において情報の特性に応じて分割し、前記モジュール
    ボックス内にある少なくとも一つの前記記録媒体上の複
    数領域に個別に記録した情報であることを特徴とするメ
    ディアコントローラシステム。
  7. 【請求項7】請求項1ないし2に記載のメディアコント
    ローラシステムにおいて、前記記録媒体は複数枚の組で
    パリティグループを構成し、前記パリティグループの中
    の記録媒体が障害を起こしても情報を回復できる冗長性
    を持ち、前記コントローラ部は前記冗長性を用いて障害
    を起こした記録媒体の情報を回復する手段を持つメディ
    アコントローラシステムにおいて、記録されている全て
    の情報は、意味のある情報の単位としては、前記モジュ
    ールボックス中の複数の前記記録媒体のどれか一枚の中
    に記録されており、前記モジュールボックスより前記記
    録媒体一枚を取り出して、他のドライブ装置で前記記録
    媒体上の情報を意味ある情報として取り出すことがで
    き、前記記録媒体は取り出されている状態において、少
    なくとも一台の前記モジュールボックス内の複数の記録
    媒体を用いることにより、前記コントローラ部において
    取り出された記録媒体への読み書きを可能とすることを
    特徴とするメディアコントローラシステム。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のメディアコントローラシ
    ステムにおいて、前記モジュールボックスより取り出さ
    れた前記記録媒体への書き込み時には、書き込み情報を
    保持することにより、前記取り出された記録媒体が再び
    前記モジュールボックスに挿入された場合、前記取り出
    された記録媒体上のデータと前記パリティグループの冗
    長データを用いて、前記取り出された記録媒体上のデー
    タの更新の有無を判定し、更新の有無と前記取り出され
    た記録媒体への書き込み情報の有無とを利用して、複数
    の情報更新方法を実行することを特徴とするメディアコ
    ントローラ。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のメディアコントローラシ
    ステムにおいて、前記複数の情報更新方法が3種類であ
    り、前記更新がありかつ前記書き込み情報がない場合に
    は前記取り出された記録媒体を含むパリティグループの
    冗長データのみを書き換え、前記更新がなくかつ前記書
    き込み情報がある場合には、書き込み情報を用いて書き
    換え、前記項新情報がありかつ前記書き込み情報がある
    場合には、前記取り出された記録媒体を含むパリティグ
    ループの冗長データを書き換え、さらに前記書き込み情
    報を新規の情報として書き込むことを特徴とするメディ
    アコントローラ。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9に記載のメディアコン
    トローラシステムにおいて、前記コントローラ部により
    制御可能な補助記録装置を持ち、前記コントローラ部が
    動作中に扱う情報および、取り出されている記録媒体に
    対する読み書きの情報を一時保存することを特徴とする
    メディアコントローラ。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のメディアコントロー
    ラシステムにおいて、前記補助記録装置は、ハードディ
    スクであることを特徴とするメディアコントローラシス
    テム。
  12. 【請求項12】請求項1ないし11に記載のメディアコ
    ントローラシステムにおいて、前記モジュールボックス
    を複数接続する場合において、複数の接続線を持って、
    前記接続機構と接続することを特徴とするメディアコン
    トローラシステム。
  13. 【請求項13】請求項1ないし12に記載のメディアコ
    ントローラシステムにおいて、前記コントローラ部が、
    コンピュータのプロセッサあるいは、前記プロセッサに
    接続されたチップセットと呼ばれる多機能制御LSIに
    接続した前記コンピュータの内部バスに接続いることを
    特徴とするメディアコントローラシステム。
  14. 【請求項14】請求項13に記載のメディアコントロー
    ラシステムにおいて、前記コントローラ部が、前記コン
    ピュータに前記内部バスを通して接続されている補助記
    録装置を直接制御し、前記コントローラ部が動作中に扱
    う情報および、取り出されている記録媒体に対する読み
    書きの情報を一時保存することを特徴とするメディアコ
    ントローラ。
  15. 【請求項15】請求項13ないし14に記載のメディア
    コントローラシステムにおいて、前記コントローラ部
    は、前記コンピュータのプロセッサ上で実行されるソフ
    トウェアであることを特徴とするメディアコントロー
    ラ。
  16. 【請求項16】請求項1ないし12に記載のメディアコ
    ントローラシステムにおいて、前記コントローラ部が、
    前記ネットワークを通して接続している複数のコンピュ
    ータによって制御されることが可能であることを特徴と
    するメディアコントローラ。
  17. 【請求項17】請求項1ないし16に記載のメディアコ
    ントローラシステムにおいて、前記接続機構にデジタル
    テレビジョンを接続し、前記デジタルテレビジョンの放
    送データを前記コントローラ部によって、必要に応じた
    暗号の復号、圧縮画像の伸長を行い、前記コントローラ
    部と接続しているコンピュータに送信可能であり、前記
    コンピュータで表示可能であることを特徴とするメディ
    アコントローラシステム。
  18. 【請求項18】請求項17に記載のメディアコントロー
    ラシステムにおいて、前記コントローラ部から、前記デ
    ジタルテレビジョンの放送データを前記モジュールボッ
    クスに保存可能であることを特徴とするメディアコント
    ローラシステム。
  19. 【請求項19】請求項18に記載のメディアコントロー
    ラシステムにおいて、前記モジュールボックス内に保存
    した、前記デジタルテレビジョンの放送データを、前記
    コントローラ部を通して、前記コンピュータに送信可能
    でありかつ表示可能であることを特徴とするメディアコ
    ントローラシステム。
  20. 【請求項20】請求項17ないし19に記載のメディア
    コントローラシステムにおいて、前記モジュールボック
    ス内の前記デジタルテレビジョンの放送データを不正に
    複写することを不可能としたことを特徴とするメディア
    コントローラシステム。
  21. 【請求項21】請求項1ないし20に記載のメディアコ
    ントローラシステムにおいて、前記コントローラ部がソ
    フトウェアにより構成されていることを特徴とするメデ
    ィアコントローラシステム。
  22. 【請求項22】請求項21に記載のメディアコントロー
    ラシステムにおいて、前記ソフトウェアの構成が、ユー
    ザインタフェース層、ファイル制御層、圧縮暗号制御
    層、性能信頼性管理層、接続機構制御層から成ることを
    特徴とするメディアコントローラシステム。
  23. 【請求項23】請求項22に記載のメディアコントロー
    ラシステムにおいて、前記ソフトウェア構成の各層にお
    いて、機能がモジュール化されており、前記全てのモジ
    ュールが追加および削除可能であり、また、前記各層内
    のモジュール、各層間のモジュールの組み合わせ、およ
    びデータの経路が、扱うデータにより決定可能であるこ
    とを特徴とするメディアコントローラシステム。
  24. 【請求項24】請求項21ないし23に記載のメディア
    コントローラシステムにおいて、前記ソフトウェアで構
    成された前記コントローラ部内に、ユーザの意図を解釈
    するモジュールを持ち、ユーザの補助を行うことを特徴
    とするメディアコントローラシステム。
  25. 【請求項25】請求項24に記載のメディアコントロー
    ラシステムにおいて、前記ユーザの意図を用いて、前記
    ソフトウェア各層内の利用するモジュールおよびデータ
    の経路を決定することを特徴とするメディアコントロー
    ラシステム。
  26. 【請求項26】請求項21ないし25に記載のメディア
    コントローラシステムにおいて、前記接続機構に接続さ
    れた前記モジュールボックスの台数に応じて、前記ソフ
    トウェア構成のモジュールを変えることにより、情報読
    み書きの性能および信頼性の程度を変化できることを特
    徴とするメディアコントローラシステム。
  27. 【請求項27】請求項26に記載のメディアコントロー
    ラシステムにおいて、前記情報読み書きの性能および信
    頼性の程度を変化させる際に、ユーザの選択によって前
    記性能尾萎靡信頼性の程度を選択することを特徴とした
    メディアコントローラシステム。
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