JP2000162803A - 画像形成装置とそれに用いる電子写真感光体 - Google Patents

画像形成装置とそれに用いる電子写真感光体

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JP2000162803A
JP2000162803A JP34162198A JP34162198A JP2000162803A JP 2000162803 A JP2000162803 A JP 2000162803A JP 34162198 A JP34162198 A JP 34162198A JP 34162198 A JP34162198 A JP 34162198A JP 2000162803 A JP2000162803 A JP 2000162803A
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photoreceptor
image
image forming
forming apparatus
roller
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JP34162198A
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English (en)
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Shigeki Takeuchi
茂樹 竹内
Mieko Kuwabara
美詠子 桑原
Takeo Oshiba
武雄 大柴
Kenichi Yasuda
憲一 安田
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Konica Minolta Inc
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、主としてベルト状の可撓性
を持つ感光体の巻き癖を防止し、小型の画像形成装置に
おいても画像ムラの生じない方策を見いだし、画像形成
装置、特にカラー画像形成装置を小型化すること、及び
その装置に用いる電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 可撓性を有する基体上に感光層を設けた
電子写真感光体を直径25mm以下の駆動ローラーを用
いて駆動する画像形成装置において、該感光体に応力歪
みを0.5%与えた時、クリープ幅が0.01%以内で
あることを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等として用いられる画像形成装置及びそれに用いる電子
写真感光体、特にカラー画像形成装置とそれに用いるた
めの電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真法を用いた複写機、プリ
ンタあるいはファクシミリといった画像形成装置が多数
開発されている。
【0003】電子写真法による画像形成装置は高速・高
画質であるが、それだけに他の画像形成法に比してやや
装置的には大型であり、最近の如く通常のオフィスに設
置する等のニーズに対応する為には、小型化への要求が
強い。特に最近のカラー化の動向の中で、これは極めて
大きな問題となっている。
【0004】カラー画像形成装置においては、通常シア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色毎の画像形成
機構が必要であり、小型化のためにはより障害が大き
い。電子写真方式においてはベルト状の感光体は、ドラ
ム状の感光体に比して引き回す空間を小さくでき、しか
も上記各色毎の画像形成機構の配置にも自由度があると
いう利点がある。しかし、そのためにはベルト状の感光
体を支持し駆動するローラーの径は小さくする必要があ
り、ある位置で長く停止していた場合等では、ベルトの
巻き癖が出来やすくその対策は重要課題である。特に、
カラー重ね合わせ画像を感光体上に作る方式等では、非
接触現像を行う必要があり感光体と現像スリーブの少し
の間隔変動も問題となることから、一層深刻な問題を引
き起こす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、主と
してベルト状の可撓性を持つ感光体の巻き癖を防止し、
小型の画像形成装置においても画像ムラの生じない方策
を見いだし、画像形成装置、特にカラー画像形成装置を
小型化すること、及びその装置に用いる電子写真感光体
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成を採ることにより達成される。
【0007】〔1〕 可撓性を有する基体上に感光層を
設けた電子写真感光体を直径25mm以下の駆動ローラ
ーを用いて駆動する画像形成装置において、該感光体に
応力歪みを0.5%与えた時、クリープ幅が0.01%
以内であることを特徴とする画像形成装置。
【0008】〔2〕 像露光光源としてレーザー光を用
いることを特徴とする〔1〕記載の画像形成装置。
【0009】〔3〕 感光体の帯電、像露光、現像を繰
り返して感光体上へカラー重ね合わせ画像を形成し、記
録材に一括転写して後定着する、感光体駆動ローラーが
直径25mm以下であるカラー画像形成装置において、
可撓性を有する基体上に導電層を設けその上に感光層を
設けた、応力歪みを0.5%与えた時クリープ幅が0.
01%以内である感光体を用いることを特徴とするカラ
ー画像形成装置。
【0010】〔4〕 感光体の基体がポリエチレンナフ
タレートよりなることを特徴とする〔3〕記載のカラー
画像形成装置。
【0011】〔5〕 感光体の帯電、像露光、現像を繰
り返して感光体上へカラー重ね合わせ画像を形成し、記
録材に一括転写して後定着する、感光体駆動ローラーが
直径25mm以下であるカラー画像形成装置用の電子写
真感光体において、可撓性を有する基体上に導電層を設
けその上に少なくとも電荷発生層と電荷輸送層よりなる
感光層を設けた、応力歪みを0.5%与えた時クリープ
幅が0.01%以内であることを特徴とする電子写真感
光体。
【0012】本発明において、基体上に感光層を設けた
電子写真感光体につき説明する。
【0013】現在最も多く用いられているアルミニウム
ドラム基体(支持体ともいう)上に感光層を設けた電子
写真感光体においては、導電層はドラム基体自体が導電
層を兼ねているから、その他に導電層を特に設けなくて
も良い。しかし、本発明の如く可撓性を持つ基体を用い
ベルト状の感光体とする場合、通常は基体が絶縁性であ
り、導電層を別に塗設するのが一般的である。
【0014】導電層の形成法としてはアルミニュウムや
ITO(インジュウム・ティン・オキサイド)等、金属
あるいは金属酸化物の蒸着又はスパッタリングによるも
のや、ITOやアルミナ導電性微粒子と樹脂とを混合し
たものによる導電性樹脂を塗膜形成したものなどが挙げ
られる。
【0015】上記本発明で用いることのできるベルト状
感光体基体用の素材は、一般に知られているエンジニア
リングプラスチックベースを用いることができ、例えば
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルホン、ポリ
カーボネート、ポリアリレートなどがあげられる。これ
らに限定されるものではなく、上記するごとくの特性を
だせるものであればよいが、ポリエチレンナフタレート
はその要件を特に満たしやすいものである。また、ベル
ト状基体の膜厚は剛性と柔軟性の兼ね合い等のため50
〜100μmのものを用いることが多い。
【0016】本発明の可撓性基体上に感光層を有するベ
ルト状電子写真感光体を用いれば、ベルト張架ローラー
の少なくとも一つが該感光層表面に当接する機構の画像
形成装置においても、良い特性を得ることが出来る。い
ずれにしろ本発明によって、感光体を張架駆動するロー
ラーの少なくとも一つの直径が、25mm以下の小径ロ
ーラーを使用する場合に起こる問題を解決することが出
来る。
【0017】特に感光体上へ多色の重ね合わせトナー像
を形成した後に、一括して転写する方式をとる画像形成
装置においては、少なくとも2番目以後の画像は、非接
触方式で現像する必要がある。しかし、非接触方式の現
像においては、感光体と現像剤担持体たる現像スリーブ
の間の空間を、現像トナーが飛翔して行われるから、該
空間の距離が少しでも異なると大きな現像性への影響が
出る。この場合にも本発明の感光体を用いれば、問題は
起こらず良好な画像が得られる。
【0018】更に、レーザー光露光によるモアレが生ぜ
ず、しかも非常に小型の画像形成装置とすることが可能
であるから、レーザー光による感光体上への書き込みに
より形成した静電潜像を現像し、感光体上へ多色の重ね
合わせトナー像を形成した後に、一括して転写する方式
をとる画像形成装置に好ましく適用することが出来る。
【0019】本発明における応力歪み0.5%与えた
時、クリープ幅が0.01%以内であるか否かは、以下
のような測定に基づき決めることができる。
【0020】機器としては、一般に引っ張り試験機とし
て知られているものが用いられる。例えば、長さ200
mm、幅10mmの感光体サンプルを引っ張り試験機に
装着する。このとき実際には測定部分のほかに装着に必
要な部分(装着しろ)が必要になる。この感光体サンプ
ルを例えば1.0mm/sの速度で歪み量0.5%に当
たる1mmの歪み量を与えるまで応力を測定しながら伸
ばす。そして1.0mm/sの速度にて逆に応力を測定
しながら、徐徐に歪み量を元に戻していく、この時のヒ
ステリシス曲線が測定されれば、同一の応力で往復の歪
み量の違いの最大値をクリープ幅とする。このクリープ
幅が0.01%以内であるかどうかをみればよい。応力
歪み0.5%与えた時、クリープ幅測定の概念図を図6
に示す。
【0021】直径25mm以下の感光体駆動ローラーを
用いた画像形成装置では、感光体の応力歪み0.5%与
えた時、クリープ幅が0.01%を超えると、巻き癖が
急にひどくなり、これがかなり長期に亘って除去できな
いという現象が起こる。この状態で画像形成すると、巻
き癖によると思われる画像ムラ、特に感光体の進行方向
に対し直角方向の画像ムラが周期的に出来るようにな
る。
【0022】この現象は、特に高温多湿下に画像形成装
置をしばらく放置し、再使用したときに顕著である。
【0023】以下、本発明を詳しく説明する。
【0024】本発明で用いられる感光層の形成は、電荷
輸送物質(CTM)と電荷発生物質(CGM)を双方含
有する機能分離型、特に各々を別々に重層塗布して形成
するのが好ましい。
【0025】電荷輸送層(CTL)のバインダー樹脂、
電荷輸送物質には上記要件を満たすものであればとくに
制限はなく公知の材料を用いることができる。
【0026】以下にその具体例を挙げるが、バインダー
樹脂、電荷輸送物質とも、ここに示す限りではない。
【0027】例えばバインダー樹脂としてはビスフェノ
ールA型ポリカーボネート、ビスフェノールZ型ポリカ
ーボネート、その他のポリカーボネート、有機金属化合
物、ポリビニルブチラール、ポリスチレン、スチレン−
ブタジエン共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポ
リプロピレン、ポリウレタン、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹
脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリケトン、ポリ
ビニルホルマール、ポリアリレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニ
ル、ポリスルホン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアセ
タール、ポリアクリルアミド、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリアセチレン、高密度ポリエチレン、低密度ポ
リエチレンなどを単独あるいは2種以上の混合物または
2種以上の共重合体の形で用いることができる。
【0028】電荷輸送物質としてはオキサゾール誘導
体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チア
ジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール
誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、
フルオレノン誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチ
リル誘導体、ヒドラゾン化合物、ブタジエン誘導体、ト
リフェニルメタン、ピラゾリン化合物、アミン誘導体、
オキサゾロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンズ
イミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ジフェノキノ
ン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フ
ェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導体、ポリ−N−
ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−
9−ビニルアントラセンなどが挙げられる。
【0029】これらの電荷輸送物質は、単独で用いても
あるいは2種以上の混合物として用いても良い。また、
電荷輸送層のバインダー樹脂に対する電荷輸送物質の重
量比も、上記本発明の要件を満たすように任意に設定す
ることができる。さらに、電荷輸送層の膜厚も本発明の
要件を満たすように任意に決めることができる。
【0030】また、本発明において中間層を設ける場合
は、ナイロン等ポリアミド系の化合物を用いた樹脂系中
間層、あるいは有機金属化合物及び/又はシランカップ
リング剤を用いるいわゆるセラミック系中間層(硬化性
中間層ともいう)が好ましい。
【0031】電荷発生層は、電荷発生物質を必要に応じ
てバインダー樹脂中に分散させて形成される。電荷発生
物質としては、金属または無金属フタロシアニン化合
物、ビスアゾ化合物、トリスアゾ化合物等のアゾ化合
物、スクエアリウム化合物、アズレニウム化合物、ペリ
レン系化合物、インジコ化合物、キナクリドン化合物多
環キノン系化合物、シアニン色素、キサンテン染料、ポ
リ−N−ビニルカルバゾールとトリニトロフルオレノン
などからなる電荷移動錯体等が挙げられるがこれらに限
定されるわけではない。またこれらは必要に応じて二種
以上混合して用いてもよい。
【0032】ただし本発明の目的を最も高いレベルで達
成するためには、ペリレン化合物の一種、イミダゾール
ペリレン化合物や金属フタロシアニン化合物の一種、チ
タニルフタロシアニン(TiOPc)が好ましい。ここ
で、チタニルフタロシアニンを電荷発生物質として使用
する場合はCu−Ka線に対するX線回折スペクトルが
ブラッグ角2θの27.2±0.2°に最大ピークを有
するチタニルフタロシアニンであることが好ましい。さ
らに該チタニルフタロシアニンのその他の顕著なピーク
としては24.1±0.2°、9.5±0.2°がある
ものがよい。
【0033】電荷発生層に使用可能なバインダー樹脂と
しては、例えばポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリメタクリ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ボ
リビニルブチラール樹脂、ポリエポキシ樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリフェノール樹脂、ボリエステル樹脂、ポ
リアルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリシリコ
ーン樹脂、ポリメラミン樹脂、並びにこれら樹脂の繰り
返し単位のうち二つ以上を含む共重合体樹脂、例えば塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、また高分子有機
半導体、例えばポリ−N−ビニルカルバゾール、等が挙
げられるがこれらに限定されるわけではない。
【0034】上記のうち電荷発生物質としてイミダゾー
ルペリレン化合物を用いた場合に好ましいバインダーと
しては、ポリビニルブチラール樹脂が、TiOPcを用
いた場合に好ましいバインダーとしては、ポリシリコー
ン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂、あるいは両方を
混合したものなどが挙げられる。
【0035】また、繰り返し使用した際の疲労劣化を少
なくするために、あるいは耐久性をさらに向上させるた
めに、感光体の各層いずれにでも公知の酸化防止剤(ヒ
ンダートフェノール類、ヒンダートアミン類et
c.)、耐熱剤、紫外線吸収剤、電子受容性物質、表面
改質剤、可塑剤等、環境依存性低減剤などを、必要に応
じて適当量添加して用いることができる。
【0036】さらに耐久性向上のために、必要に応じて
感光層以外に保護層等を設けてもよい。保護層にはさら
に無機微粒子、有機微粒子等を含有させることもでき
る。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の代表的なカラー画像形成
装置の構成及び画像形成プロセスについて図1〜図5を
用いて説明する。
【0038】尚、この装置では色により露光入射角度が
異なるが、いずれもドット露光がなされる。
【0039】最初に、図1及び図4に示すように、この
画像形成装置に着脱可能に設けられる感光体カートリッ
ジ2を説明する。上ローラー3と下ローラー5と横ロー
ラー7とに巻回された無端ベルト状の感光体1は、上ロ
ーラー3と下ローラー5とにより上下方向に張架され、
矢印I方向に駆動される。尚、これらのローラーはいず
れも直径22mmのものを使用している。
【0040】更に、感光体1が下から上へ移動する面に
は、感光体1によって形成された閉空間方向に感光体1
を押圧し、感光体1を閉空間方向に案内するガイド手段
としての押圧ローラー9が設けられている。
【0041】感光体1が下から上へ移動する面の上部に
は、感光体1上の現像剤を除去するクリーニング手段1
1が設けられている。このクリーニング手段11を図2
を用いて説明する。シャフト13に回転可能に設けられ
たブラケット15上には、感光体1の下から上へ移動す
る面に当接可能なブレード17が取り付けられている。
更に、一端部が感光体カートリッジ2の本体側に係止さ
れ、他端部がブラケット15に係止されたスプリング1
9により、ブラケット15はブレード17が感光体1に
押接する方向に付勢されている。
【0042】図1に戻り、クリーニング手段11の下方
には、クリーニング手段11によって除去された現像剤
を補集する補集手段としての回収ボックス21が感光体
1に沿って設けられている。
【0043】次に、感光体1に対して潜像を形成する潜
像形成手段の説明を行う。本実施の形態例の画像形成装
置は、4色画像形成装置であるので、各色に応じて4つ
の潜像形成手段を有している。即ち、感光体1に対して
レーザー光を用いてY(イエロー)用の潜像を形成する
Y光学書き込み部25と、感光体1に対してレーザー光
を用いてM(マゼンタ)用の潜像を形成するM光学書き
込み部27と、感光体1に対してレーザー光を用いてC
(シアン)用の潜像を形成するC光学書き込み部29
と、感光体1に対してレーザー光を用いてK(黒)用の
潜像を形成するK光学書き込み部31である。
【0044】これら4つの光学書き込み部25,27,
29,31の構成は同一なので、図1及び図3を用いて
Y光学書き込み部25について説明を行い、他の光学書
き込み部の説明は省略する。これらの図において、33
はYの画像信号が重畳されたレーザー光を出射するレー
ザー光源である。レーザー光源33からのレーザー光
は、ポリゴンミラー37の回転面の移動により反射し、
走査されて、fθレンズ39,シリンドリカルレンズ4
1を経て、感光体1の感光面を走査露光する。この走査
露光により、感光体1の感光面には、静電潜像が形成さ
れる。
【0045】次に、図1及び図5に示すように、画像形
成装置に着脱可能に設けられる画像形成カートリッジ3
5の説明を行う。画像形成カートリッジ35内には、感
光体1上に形成された各色の静電潜像を現像する4つの
現像手段が設けられている。即ち、Y光学書き込み部2
5で形成された潜像を現像するY現像部42と、M光学
書き込み部27で形成された潜像を現像するM現像部4
3と、C光学書き込み部29で形成された潜像を現像す
るC現像部45と、K光学書き込み部31で形成された
潜像を現像するK現像部47である。
【0046】これら4つの現像部42,43,45,4
7の構成は同一なので、Y現像部42について説明を行
い、他の現像部の説明は省略する。51,52は図示し
ない現像剤貯留部より搬送されたY用の現像剤(本実施
の形態例では、現像剤は、トナーとキャリアとからなる
二成分現像剤である)を攪拌搬送するスクリュー、53
は現像スリーブ55へ現像剤を供給する供給ローラーで
ある。現像スリーブ55は現像剤を担持し、感光体1上
の静電潜像を反転現像し、感光体1上にトナー画像を形
成する。
【0047】更に、画像形成カートリッジ35内には、
各色の現像部42,43,45,47に対応して、感光
体1に電荷を付与する帯電手段の帯電極が設けられてい
る。即ち、Y用の帯電極61と、M用の帯電極63と、
C用の帯電極65と、K用の帯電極67である。
【0048】一方、本実施の形態例の各色の帯電手段
は、感光体1上の帯電電位を制御するグリッド71,7
3,75,77を有しているが、これらのグリッド7
1,73,75,77は図5に示すように感光体カート
リッジ2の側に設けている。
【0049】図1に戻って、81は給紙部で、転写紙P
が収納されたカセット83が設けられている。このカセ
ット83の転写紙Pは、搬送ローラー85により搬出さ
れ、搬送ローラー対87,レジストローラー88により
挟持搬送され、転写部91に給紙される。
【0050】転写部91には、コロナ放電により感光体
1上の現像剤像を転写紙Pに移し換える転写極93と、
交流放電により感光体1から転写紙Pを分離する分離極
95とが設けられている。
【0051】100は熱ローラー対101の挟着によ
り、転写紙Pに熱,圧力を加え、トナーを転写紙Pに融
着させる定着部、110は熱定着を終えた転写紙Pを排
紙トレイ111まで挟持搬送する搬送ローラー対であ
る。
【0052】又、120は装置外に設けられた給紙部か
ら搬送された別サイズの転写紙Pが通る給紙路である。
【0053】次に、上記構成の作動を説明する。感光体
1が矢印I方向に駆動されると、先ず、帯電極61及び
グリッド71からなるY用の帯電手段により、感光体1
上は所定の帯電電位となる。
【0054】次に、Y光学書き込み部25により、感光
体1に静電潜像が形成される。そして、Y現像部42の
現像スリーブ55に担持された現像剤中のトナーがクー
ロン力により感光体1上に移動し、感光体1上にトナー
像が形成される。
【0055】これと同様な動作を残りの色、即ち、M,
C,Kについて行い、感光体1上のY,M,C,Kのト
ナー像を形成する。
【0056】一方、給紙部81からは、転写紙Pが、搬
送ローラー85,搬送ローラー対87によって転写部9
1に向け、搬送される。
【0057】給紙された転写紙Pは、レジストローラー
88により、感光体1上のトナー画像とタイミング調整
した上で、同期して転写部91に給送され、転写部91
の転写極93により帯電され、感光体1上の現像剤像が
転写紙Pに転写される。
【0058】更に、分離極95の除電作用により、転写
紙Pは感光体1から分離される。
【0059】次に、転写紙Pは、定着部100で加熱,
加圧され、トナーが転写紙Pに融着され、搬送ローラー
対110により排紙トレイ111上に排出される。
【0060】又、転写が終了した感光体1上の余剰のト
ナーは、クリーニング手段11のブレード17により除
去され、回収ボックス21内に貯留される。
【0061】上記構成の画像形成装置によれば、感光体
1上の余剰トナーを除去するクリーニング手段11を感
光体1が下から上へ移動する面の上部に設け、更に、ク
リーニング手段11の下方の余剰トナーを回収する回収
ボックス21を設けたことにより、除去したトナーを搬
送手段を用いず、重力でもって落下させることが可能と
なり、機構の簡素化及び装置の小型化が可能となる。
又、これらクリーニング手段11及び回収ボックス21
を感光体1に沿って設けたことにより、定着部100か
らの熱が感光体1に悪影響を及ぼすのを防止することが
できる。
【0062】更に、感光体1を押圧ローラー9を用いて
感光体1によって形成された閉空間方向に撓ませ、この
撓みによって形成された空間に回収ボックス21を設け
たことにより、更に、装置の小型化が図れる。
【0063】又、感光体1の寿命と略同じ寿命のグリッ
ド71,73,75,77を感光体カートリッジ2に設
けたことにより、一回の作業で感光体1とグリッド7
1,73,75,77とを交換でき、部品交換が簡単と
なる。
【0064】更に又、グリッド71,73,75,77
を、感光体カートリッジ2に設け、グリッド71,7
3,75,77と感光体1とを一体化したことにより、
距離精度が厳しいグリッド71,73,75,77と感
光体1との間の間隔を常時一定の精度に保つことができ
る。
【0065】更に、現像部42,43,45,47の寿
命と略同じ寿命の帯電極61,63,65,67を画像
形成カートリッジ35に設けたことにより、一回の作業
で現像部42,43,45,47と帯電極61,63,
65,67とを交換でき、部品交換が簡単となる。
【0066】さらに又、各色の現像部42,43,4
5,47と、各色用の帯電手段のそれぞれの帯電極6
1,63,65,67とが一体となった画像形成カート
リッジ35としたので、多色画像形成装置であっても一
回の作業で現像部42,43,45,47と帯電極6
1,63,65,67とを交換でき、部品交換が簡単と
なる。
【0067】尚、本発明は、上記実施の形態例に限定す
るものではない。上記実施の形態例では、多色画像形成
装置で説明を行ったが、単色画像形成装置にも適用でき
る。
【0068】
【実施例】以下、さらに本発明の実施態様を実施例にて
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0069】実施例1 感光体用基体は、厚さ75μmのポリエチレンナフタレ
ートベースを用いた。感光体は、上記基体上にアルミを
蒸着した上に中間層、電荷発生層をこの順に積層し、更
に電荷輸送層塗工液を乾燥後に20μmになるように塗
工して得た。
【0070】ここで中間層は、ポリアミド(東レ社製、
CM−8000)を3重量部とメタノール80重量部お
よび1−ブタノール20重量部を混合溶解した塗工液を
用い、厚さ1.0μmになるように浸漬塗布した。
【0071】電荷発生層塗工液は、下記「化1」にC−
1で示すY型チタニルフタロシアニン化合物20重量部
とシリコーン樹脂(信越化学社製、KR−5240)1
0重量部、2−ブタノン800重量部を混合し、サンド
ミルにて10時間分散して得た。これを前記中間層上に
浸漬塗布して厚さ0.25μmの電荷発生層を作製し
た。
【0072】電荷輸送層塗工液は1,2−ジクロロエタ
ンに適量溶解したバインダーに、電荷輸送物質として下
記「化1」に示す化合物B−1を、バインダーとして用
いるポリカーボネート樹脂(三菱瓦斯化学社製、ユーピ
ロンZ−300)100重量部に対して75重量部混合
溶解して得た。
【0073】
【化1】
【0074】得られた感光体を感光体No.1とする。
【0075】比較例1 実施例1における感光体基体の代わりに、厚さ80μm
のポリエチレンテレフタレートベースにアルミを蒸着し
たものを用いた以外は実施例1と同様にして、感光体N
o.2を得た。
【0076】作製した各々の感光体は超音波熱融着によ
り感光層が表向きになるようなベルト形状に接着した。
【0077】次に、本発明の感光体No.1と比較例用
感光体No.2を図1に示すプリンタを用いて、特性評
価を行った。
【0078】特性評価 1.巻き癖最大傾き 測定には下記のような方法を用いた。
【0079】ベルト感光体をプリンタ内に装填して張架
状態で1ヶ月間放置する。この放置したベルト感光体を
プリンタ内と同一の張架条件で張架した状態で、巻き癖
がつく部位のところをレーザー変位計を用いて測定す
る。この測定曲線の位置に関する微分係数の最大値を巻
き癖最大傾きとする。なお、巻き癖最大傾き測定の概念
図を図7に示す。
【0080】この値が、40μm/mm以下であれば実
用上使用して問題を起こさない。
【0081】2.画像ムラ 上記プリンターに各感光体を装填し、33℃、80%R
H環境下に7日間放置して後、室温(25℃、60%R
H)環境下に戻し、24時間放置して用いた。イエロ
ー、シアン、マゼンタ共に濃度0.30程度に画だしを
行い、横筋状のむらが出るかどうかを肉眼で観察した。
【0082】肉眼でムラが明らかに見えるものは実用に
適さない。
【0083】3.クリープ幅 前記した方法に基づきミネベア社製引張り試験機TCM
−200にて、試料長さ200mm幅10mmにて測定
した。
【0084】結果を表1に示す。
【0085】
【表1】
【0086】表1から明らかな如く、本発明内の感光体
No.1は巻き癖最大傾き、画像ムラ共に問題ないのに
対し、本発明外の感光体No.2はいずれも問題がある
ことがわかる。
【0087】
【発明の効果】本発明により、主としてベルト状の可撓
性を持つ感光体の巻き癖を防止し、小型の画像形成装置
においても画像ムラの生じない方策を見いだし、画像形
成装置、特にカラー画像形成装置を小型化すること、及
びその装置に用いる電子写真感光体を提供することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例の画像形成装置の構成
図である。
【図2】図1におけるクリーニング手段の拡大構成図で
ある。
【図3】図1における光学書き込み部の平面構成図であ
る。
【図4】図1において、画像形成装置より感光体カート
リッジを離脱させた時の構成図である。
【図5】図1において、画像形成装置より画像形成カー
トリッジを離脱させた時の構成図である。
【図6】応力歪み0.5%与えた時、クリープ幅測定の
概念図。
【図7】巻き癖最大傾き測定の概念図。
【符号の説明】 1 感光体 2 感光体カートリッジ 3 上ローラー 5 下ローラー 7 横ローラー 9 押圧ローラー 11 クリーニング手段 35 画像形成カートリッジ 61,63,65,67 帯電極 71,73,75,77 グリッド
フロントページの続き (72)発明者 安田 憲一 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H035 CA05 CB06 CF03 CG03 2H068 AA33 AA52 AA55 BB24 FB01 FB07 FB13 FC05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する基体上に感光層を設けた
    電子写真感光体を直径25mm以下の駆動ローラーを用
    いて駆動する画像形成装置において、該感光体に応力歪
    みを0.5%与えた時、クリープ幅が0.01%以内で
    あることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像露光光源としてレーザー光を用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 感光体の帯電、像露光、現像を繰り返し
    て感光体上へカラー重ね合わせ画像を形成し、記録材に
    一括転写して後定着する、感光体駆動ローラーが直径2
    5mm以下であるカラー画像形成装置において、可撓性
    を有する基体上に導電層を設けその上に感光層を設け
    た、応力歪みを0.5%与えた時クリープ幅が0.01
    %以内である感光体を用いることを特徴とするカラー画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 感光体の基体がポリエチレンナフタレー
    トよりなることを特徴とする請求項3記載のカラー画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 感光体の帯電、像露光、現像を繰り返し
    て感光体上へカラー重ね合わせ画像を形成し、記録材に
    一括転写して後定着する、感光体駆動ローラーが直径2
    5mm以下であるカラー画像形成装置用の電子写真感光
    体において、可撓性を有する基体上に導電層を設けその
    上に少なくとも電荷発生層と電荷輸送層よりなる感光層
    を設けた、応力歪みを0.5%与えた時クリープ幅が
    0.01%以内であることを特徴とする電子写真感光
    体。
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