JP2000162538A - マイクロミラー装置 - Google Patents

マイクロミラー装置

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JP2000162538A
JP2000162538A JP33997098A JP33997098A JP2000162538A JP 2000162538 A JP2000162538 A JP 2000162538A JP 33997098 A JP33997098 A JP 33997098A JP 33997098 A JP33997098 A JP 33997098A JP 2000162538 A JP2000162538 A JP 2000162538A
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drive
voltage
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Masahiro Tsugai
政広 番
Nobuaki Konno
伸顕 紺野
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミラー部の走査角度を制御可能な状態で大き
くすることが困難であった。 【解決手段】 所定の同一周波数の駆動電圧Va〜Vc
が駆動電極9a〜9cにそれぞれ印加されるとともに、
その駆動電圧Va〜Vcと逆相の駆動電圧Vd〜Vfが
駆動電極9d〜9fに印加される。また、駆動フレーム
7の電位は接地電位に設定される。このように駆動電圧
Va〜Vfを印加すると、各駆動フレーム7がそれぞれ
のねじれ角θa〜θcで駆動し、被駆動フレーム2は、
それらのねじれ角の総和の走査角度θsで駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば光走査式
の形状認識センサ、バーコードリーダ、レーザプリンタ
用のスキャニングミラーなどにおいて光ビームを走査さ
せるときに使用されるマイクロミラー装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図9は例えばLASER DISPLA
Y TECHNOLOGY(J.Kaenertら著、
IEEE Micro Electro Mechan
ical Systems '98、第99頁〜第10
4頁)に記載の従来のマイクロミラー装置の構成例を示
す正面図であり、図10は、図9のマイクロミラー装置
のA−A線における断面図である。
【0003】図において、1は被駆動フレーム2の1面
に形成されたミラー部であり、2は中央を軸として回動
される被駆動フレームであり、3は被駆動フレーム2に
中央延長上に形成されたねじれ梁であり、4はねじれ梁
3を支持し、支持基板6に固定されたアンカー部であ
り、5は被駆動フレーム2からギャップgoの距離に形
成され、被駆動フレーム2を静電力で駆動する際に電圧
を印加される2つの駆動電極であり、6は支持基板であ
る。なお、被駆動フレーム2、ねじれ梁3およびアンカ
ー部4は例えば単結晶シリコン、ポリシリコン、鍍金ニ
ッケルで形成され、支持基板6はシリコンやガラスで形
成される。
【0004】次に動作について説明する。駆動電極5の
うちの一方に電圧を印加すると、被駆動フレーム2と駆
動電極5との間の電位差および静電容量に応じた静電引
力が発生し、被駆動フレーム2が中央部を軸として回動
し、ミラー部1は角度(走査角度)θsだけ傾く。例え
ば、2つの駆動電極5に互いに位相が180度異なる交
流電圧を印加することによりミラー部1を回転振動させ
ることができる。このようにして、印加電圧に基づいて
ミラー部1の角度が制御され、光ビームが走査される。
【0005】このマイクロミラー装置では、理論的には
式(1)に示す最大走査角度θsmaxまで走査角度θ
sを変化させることができる。 sin(θsmax)=go/L ・・・(1) ただし、Lは、図10に示すように被駆動フレーム2の
中央部から端部までの距離である。例えば、Lが1ミリ
メートルであるときに、最大走査角度θsmaxを15
度とするには、ギャップgoを259マイクロメートル
とする。
【0006】しかしながら、被駆動フレーム2の傾き角
度が大きくなって、被駆動フレーム2と駆動電極5との
間の距離が小さくなり、かつ、ねじれ梁3のねじれ角度
が大きくなると、被駆動フレーム2と駆動電極5との間
の静電引力がねじれ梁3の復元力を上回り、被駆動フレ
ーム2が駆動電極5に張り付いてしまう(これをプルイ
ン現象という)。したがって、実際の走査角度θsは、
一般的に最大走査角度θsmaxの約2分の1以下の範
囲で制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロミラー
装置は以上のように構成されているので、プルイン現象
に起因して最大走査角度θsmaxを大きくすることが
困難であるなどの課題があった。なお、ギャップgoを
大きくすることにより、最大走査角度θsmaxを大き
くすることは可能であるが、その場合、印加電圧に高電
圧が必要になり、装置の実現が困難になる。例えばギャ
ップgoが259マイクロメートルである場合には被駆
動フレーム2を1回だけ傾けるために約500ボルトの
高電圧が必要になる。また、被駆動フレーム2のねじれ
振動の共振周波数と同一の周波数の交流電圧を印加する
ことにより駆動電圧を若干低下させることはできるが、
そのようにしてもなお印加電圧に高電圧が必要になる。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ミラー部を有する被駆動フレーム
と分離して外側に駆動フレームを形成し、駆動フレーム
のみを安定な角度範囲内で駆動して、駆動面積(静電引
力の生ずる面積)および駆動ねじれモーメントを大きく
し、低い駆動電圧で、ミラー部の走査角度を制御可能な
状態で大きくすることができるマイクロミラー装置を得
ることを目的とする。
【0009】また、この発明はミラー部を有する被駆動
フレームと分離して外側に駆動フレームを形成し、駆動
フレーム動的吸振効果を利用して、駆動フレーム自体の
ねじれ振動が被駆動フレームの逆相ねじれ振動で抑制さ
れるようにして、駆動フレームと駆動電極との間のギャ
ップを狭くすることにより静電駆動力を大きくすること
ができ、低い駆動電圧で、ミラー部の走査角度を制御可
能な状態で大きくすることができるマイクロミラー装置
を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るマイクロ
ミラー装置は、ねじれ梁の中間部に結合され、被駆動フ
レームの外側に形成された駆動フレームと、駆動フレー
ムを駆動する駆動電圧を印加される駆動電極とを備える
ものである。
【0011】この発明に係るマイクロミラー装置は、少
なくとも2つの駆動フレームが並列にねじれ梁の中間部
に結合されたものである。
【0012】この発明に係るマイクロミラー装置は、動
的吸振効果の生ずる周波数の駆動電圧を駆動電極に印加
するものである。
【0013】この発明に係るマイクロミラー装置は、駆
動フレームと基板との距離が被駆動フレームと基板との
距離より短いものである。
【0014】この発明に係るマイクロミラー装置は、ミ
ラー部が被駆動フレームの基板側の面、または両面に形
成されるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるマ
イクロミラー装置の構成例を示す正面図であり、図2は
図1のマイクロミラー装置のA−A線における断面図で
ある。図において、1は被駆動フレーム2の表面に、例
えば金属膜を鏡面になるように形成されたミラー部であ
り、2は中央を軸として回動される被駆動フレームであ
り、3は被駆動フレーム2に中央延長上に形成されたね
じれ梁であり、4はねじれ梁3を支持し、支持基板6に
固定されたアンカー部であり、6は支持基板である。な
お、被駆動フレーム2、ねじれ梁3およびアンカー部4
は例えば単結晶シリコン、ポリシリコン、鍍金ニッケル
で形成され、支持基板6はシリコンやガラスで形成され
る。
【0016】7はねじれ梁3の中間部に結合され、被駆
動フレーム2の外側にそれぞれ分離して形成された3つ
の駆動フレームであり、8は被駆動フレーム2からギャ
ップgoの距離に形成され、被駆動フレーム2と支持基
板6との間の静電容量から被駆動フレーム2の角度θs
を測定する際に使用される2つの容量検出電極であり、
9a〜9fは、駆動フレーム7からギャップgoの距離
に形成され、駆動フレーム7を静電力で駆動する際に電
圧を印加される駆動電極である。
【0017】次に動作について説明する。図3は、図1
および図2のマイクロミラー装置の駆動電極に印加する
駆動電圧の例を示す図である。
【0018】このマイクロミラー装置では駆動時に例え
ば図3(a)に示す所定のDCバイアス電圧Voおよび
所定の同一周波数の駆動電圧Va〜Vcが駆動電極9a
〜9cにそれぞれ印加されるとともに、同一のDCバイ
アス電圧Voおよび、駆動電圧Va〜Vcと逆相の駆動
電圧Vd〜Vfが駆動電極9d〜9fにそれぞれ印加さ
れる。また、駆動フレーム7の電位は接地電位に設定さ
れる。なお、図3(a)では、駆動電圧Va〜Vcの振
幅は同一であるが、例えば駆動フレーム7、ねじれ梁3
などの機械的特性に応じて所望の回転振動が被駆動フレ
ーム2に得られるように、駆動電圧Va〜Vcの振幅
を、それぞれ異なるようにしてもよい。その場合には、
駆動電圧Vd〜Vfは駆動電圧Va〜Vcのそれぞれ逆
相の電圧に設定するようにする。
【0019】このように駆動電圧Va〜Vfを印加する
と、各駆動フレーム7がそれぞれのねじれ角θa〜θc
で駆動し、被駆動フレーム2は、それらのねじれ角θa
〜θcの総和の走査角度θsで駆動される。
【0020】このときの被駆動フレーム2のミラー部1
の走査角度θsは、被駆動フレーム2と各容量検出電極
8との間の静電容量の変化から検出される。例えばその
静電容量値に基づいて駆動電圧Va〜Vfを調節するこ
とにより、ミラー部1の走査角度θsを制御するように
してもよい。
【0021】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、従来のようにミラー部1の形成された被駆動フレー
ム2を直接駆動する場合に比較して、各駆動フレーム7
のねじれ角θa〜θcがそれぞれ小さくてもそれらのね
じれ角θa〜θcの総和が走査角度θsになるので、大
きな走査角度で安定に駆動することができるという効果
が得られる。
【0022】また、駆動フレーム7が被駆動フレーム2
の外側に形成されるので、静電引力を発生させる面積
(駆動フレーム7の面積)および駆動フレーム7のねじ
れモーメントを簡単に大きくすることができ、低電圧で
所望の走査角度でミラー部1を駆動することができると
いう効果が得られる。
【0023】なお、上記実施の形態1においては、駆動
フレーム7は3つであるが、2つ以上であればいくつで
もよい。また、駆動電圧Va〜Vfは、図3(a)に示
すものに限定されるものではなく、例えば図3(b)に
示すようなものでもよい。
【0024】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2によるマイクロミラー装置の構成例を示す正面図で
あり、図5は図4のマイクロミラー装置のA−A線にお
ける断面図である。図において、7Aはねじれ梁3の中
間部に結合され、被駆動フレーム2の外側に分離して形
成された駆動フレームであり、9g,9hは駆動フレー
ム7Aからギャップg1の距離に形成され、駆動フレー
ム7Aを静電力で駆動する際に電圧を印加される駆動電
極である。
【0025】なお、この実施の形態2によるマイクロミ
ラー装置では、動的吸振効果を利用して駆動フレーム7
Aを駆動するため(後述)、駆動フレーム7Aのねじれ
振動ほど被駆動フレーム2のねじれ振動が大きくならな
い。また、プルイン現象を発生させないためには、駆動
フレーム7Aのねじれ振動θdを小さくすることが好ま
しい。さらに、駆動力としての静電引力は、駆動フレー
ム7Aと駆動電極9g,9hとのギャップg1の2乗に
反比例するので、大きな駆動力を得るにはギャップg1
を狭くすることが好ましい。そこで、駆動フレーム7A
と駆動電極9g,9hとのギャップg1は、被駆動フレ
ーム2と容量検出電極8とのギャップgoより狭く設計
されている(すなわち、駆動フレーム7Aと支持基板6
との間隔は、被駆動フレーム2と支持基板6との間隔よ
り狭く設計されている)。
【0026】図におけるその他の構成要素については、
実施の形態1によるものと同様であるので、その説明を
省略する。
【0027】次に動作について説明する。このマイクロ
ミラー装置においては、被駆動フレーム2、駆動フレー
ム7A、ねじれ梁3およびアンカー部4が2自由度のバ
ネ−マス系を構成している。一般的に2自由度のバネ−
マス系においては、一方の質量(駆動フレーム7A)を
特定の周波数で振動させると、その振動が他方の質量
(被駆動フレーム2)の逆相振動で相殺されるという動
的吸振効果が生ずる。このとき、粘性ダンピングが無視
できる程度に小さいと、一方の質量(駆動フレーム7
A)の振動と同相の他方の質量(被駆動フレーム2)の
強制振動がほぼゼロに抑制され、他方の質量(被駆動フ
レーム2)は、一方の質量(駆動フレーム7A)の振動
と逆相のねじれ振動のみで振動する。
【0028】そこで、このマイクロミラー装置において
は、所定のDCバイアス電圧Voおよび上記特定の周波
数の、互いに逆相関係にある駆動電圧を駆動電極9g,
9hに印加して駆動フレーム7Aをその特定の周波数で
回転振動させ、動的吸振効果により、被駆動フレーム2
の同相振動を抑制して回転振動させる。なお、このとき
駆動フレーム7Aおよび被駆動フレーム2は接地され
る。
【0029】図6は被駆動フレーム2および駆動フレー
ム7Aについてのねじれ角と角速度との関係の一例を示
すボード線図である。図6に示す関係は、粘性ダンピン
グが存在する場合のものである。図6に示す場合では、
動的吸振効果が生ずる周波数においては、駆動フレーム
7Aのねじれ角応答が抑制されるとともに、被駆動フレ
ーム2が駆動フレーム7Aから約90度の角度差で回転
振動する。
【0030】このようにして、駆動フレーム7Aのねじ
れ振動を抑制しつつ、低電圧で、被駆動フレーム2のね
じれ振動(すなわち走査角度)θsを安定して大きくす
ることができる。
【0031】なお、大気圧下でも動的吸振効果で駆動フ
レーム7Aのねじれ振動は抑制されるが、本装置を真空
封止して空気による粘性ダンピングを回避し、より大き
な動的吸振効果でねじれ振動は抑制する方が好ましい。
図7は実施の形態2によるマイクロミラー装置を上部基
板13で封止したものの一例を示す正面図であり、図8
は、図7の装置のC−C線における断面図である。
【0032】図において、10は補助支持部としての外
枠であり、11は駆動電極9g,9hおよび容量検出電
極8にそれぞれ電気的に接続された電極島であり、12
は電極島11の上面に設けられ、電極島11を介して駆
動電極9g,9hおよび容量検出電極8にそれぞれ電気
的に接続された電極パッドであり、13は電極12を外
部から使用可能にするためのホール14および封止後の
内部空間確保のための窪み15などが形成された例えば
ガラス基板などの上部基板である。
【0033】そして、支持基板6、外枠10および上部
基板13を接合することにより、ミラー部1などの内部
構造はハーメチックシールされ、外部からの汚染が防止
される。なお、封止接合のためには、陽極接合法などを
利用し、内部を真空にすることが可能である。
【0034】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、ミラー部1を有する被駆動フレーム2と分離して外
側に駆動フレーム7Aを形成し、駆動フレーム7Aの動
的吸振効果を利用し、駆動フレーム7A自体のねじれ振
動が被駆動フレーム2の逆相ねじれ振動で抑制されるよ
うにしたので、駆動フレーム7Aと駆動電極9g,9h
との間のギャップを狭くして静電駆動力を大きくするこ
とができ、低い駆動電圧で、ミラー部1の走査角度を制
御可能な状態で大きくすることができるという効果が得
られる。
【0035】なお、上記実施の形態1,2においては、
被駆動フレーム2と容量検出電極8との間の静電容量の
変化から走査角度θsが検出されているが、ねじれ梁3
の表面にピエゾ抵抗体を形成し、そのピエゾ抵抗体のね
じれ角に対応した抵抗変化をブリッジ回路などで測定し
て走査角度θsを検出するようにしてもよい。
【0036】また、上記実施の形態1,2においては、
駆動電極9a〜9f(9g,9h)と容量検出電極8は
構造的に分離しているが、駆動電極9a〜9f(9g,
9h)と容量検出電極8とを一体化して形成し、必要に
応じて電気的に両者を分離可能なように構成するように
してもよい。
【0037】さらに、ねじれ梁3の幅は図1に示すよう
に均一にしてもよいし、例えば図4に示すように不均一
にしてもよい。
【0038】なお、上記実施の形態2において装置を封
止する例を示したが、実施の形態1による装置を同様に
封止するようにしてもよい。
【0039】また、上記実施の形態1,2では本発明を
適用した1軸のねじれ構造を有するマイクロミラー装置
を示したが、同様に2軸のねじれ構造を有するマイクロ
ミラー装置に適用することも勿論可能である。
【0040】さらに、上記実施の形態1,2において
は、ミラー部1が被駆動フレーム2の表面(すなわち、
支持基板6に対向する面の反対側の面)に形成されてい
るが、被駆動フレーム2の裏面、または両面に形成され
るようにしてもよい。その場合、裏面のミラー部1に光
ビームが入射可能なように支持基板6および容量検出電
極8などの構造を変更する。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ねじ
れ梁の中間部に結合され、被駆動フレームの外側に形成
された駆動フレームと、駆動フレームを駆動する駆動電
圧を印加される駆動電極とを備えるように構成したの
で、静電引力を発生させる面積(駆動フレームの面積)
および駆動フレームのねじれモーメントを簡単に大きく
することができ、低電圧で所望の走査角度でミラー部を
駆動することができるという効果がある。
【0042】この発明によれば、少なくとも2つの駆動
フレームが並列にねじれ梁の中間部に結合されるように
構成したので、各駆動フレームのねじれ角の総和がミラ
ー部の走査角度になり、大きな走査角度で安定に駆動す
ることができるという効果がある。
【0043】この発明によれば、動的吸振効果の生ずる
周波数の駆動電圧を駆動電極に印加するように構成した
ので、駆動フレームのねじれ振動を抑制することがで
き、被駆動フレームのミラー部の走査角度を制御可能な
状態で大きくすることができるという効果がある。
【0044】この発明によれば、駆動フレームと基板と
の距離が被駆動フレームと基板との距離より短くなるよ
うに構成したので、駆動フレームと駆動電極との間のギ
ャップが狭くなり静電駆動力を大きくすることができ、
低い駆動電圧で、ミラー部の走査角度を制御可能な状態
で大きくすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるマイクロミラ
ー装置の構成例を示す正面図である。
【図2】 図1のマイクロミラー装置のA−A線におけ
る断面図である。
【図3】 図1および図2のマイクロミラー装置の駆動
電極に印加する駆動電圧の例を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるマイクロミラ
ー装置の構成例を示す正面図である。
【図5】 図4のマイクロミラー装置のA−A線におけ
る断面図である。
【図6】 被駆動フレームおよび駆動フレームについて
のねじれ角と角速度との関係の一例を示すボード線図で
ある。
【図7】 実施の形態2によるマイクロミラー装置を上
部基板13で封止したものの一例を示す正面図である。
【図8】 図7の装置のC−C線における断面図であ
る。
【図9】 従来のマイクロミラー装置の構成例を示す正
面図である。
【図10】 図9のマイクロミラー装置のA−A線にお
ける断面図である。
【符号の説明】
1 ミラー部、2 被駆動フレーム、3 ねじれ梁、4
アンカー部、7,7A 駆動フレーム、9a〜9h
駆動電極。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被駆動フレームに形成されたミラー部
    と、前記被駆動フレームの中央延長上に形成されたねじ
    れ梁と、前記ねじれ梁の端部を支持し、基板に固定する
    アンカー部とを備えたマイクロミラー装置において、 前記ねじれ梁の中間部に結合され、前記被駆動フレーム
    の外側に形成された駆動フレームと、 前記駆動フレームを駆動する駆動電圧を印加される駆動
    電極とを備えることを特徴とするマイクロミラー装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも2つの駆動フレームが並列に
    ねじれ梁の中間部に結合されたことを特徴とする請求項
    1記載のマイクロミラー装置。
  3. 【請求項3】 動的吸振効果の生ずる周波数の駆動電圧
    を駆動電極に印加することを特徴とする請求項1記載の
    マイクロミラー装置。
  4. 【請求項4】 駆動フレームと基板との距離が被駆動フ
    レームと基板との距離より短いことを特徴とする請求項
    1から請求項3のうちのいずれか1項記載のマイクロミ
    ラー装置。
  5. 【請求項5】 ミラー部は、被駆動フレームの基板側の
    面、または両面に形成されることを特徴とする請求項1
    から請求項4のうちのいずれか1項記載のマイクロミラ
    ー装置。
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