JP2000158000A - 廃棄物処理装置 - Google Patents
廃棄物処理装置Info
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- JP2000158000A JP2000158000A JP10339431A JP33943198A JP2000158000A JP 2000158000 A JP2000158000 A JP 2000158000A JP 10339431 A JP10339431 A JP 10339431A JP 33943198 A JP33943198 A JP 33943198A JP 2000158000 A JP2000158000 A JP 2000158000A
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- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Abstract
溶剤とに分離して安定に処理することができる廃棄物処
理装置を提供する。 【解決手段】 調整槽1により液体状又はスラリー状の
廃棄物を所定の固形分濃度に調整し、分離装置2内にお
いて、真空状態で、固形分濃度が調整された廃棄物を中
空シャフト22、23及び中空スクリュー羽根24、2
5の内部並びにケーシング21の中空部に供給される加
熱媒体の熱により加熱すると共に、中空スクリュー羽根
24、25の回転により混練することにより、固形物と
溶剤とに分離し、コンデンサ3により分離された溶剤を
液化して溶剤回収槽4に回収し、固形物回収槽5に分離
された固形物を回収する。
Description
ー状の廃棄物を固形物と溶剤とに分離して処理する廃棄
物処理装置に関し、特に、塗料製造設備から排出される
液体状又はスラリー状の廃棄物を固形物と溶剤とに分離
して処理する廃棄物処理装置に関するものである。
程に使用され、この有機溶剤を含む廃棄物の処理が重要
な問題となっている。このため、例えば、薄膜蒸留機を
用いた廃棄物処理装置が提案されている。以下、この従
来の廃棄物処理装置の処理動作について説明する。
ンプにより減圧状態に保たれた円筒状のケーシング内部
へ供給される。ここで、ケーシングの外部には、中空の
ジャケットが設けられ、加圧蒸気によりケーシング内部
が加熱され、また、ケーシング内部には、複数のスクレ
ーパを取り付けたシャフトが回転している。従って、シ
ャフトの遠心力により、廃棄物は、加熱されたケーシン
グ内壁に薄膜状態で塗布され、ケーシング内部の減圧及
び加熱により、廃棄物から溶剤が蒸発する。最後に、乾
燥した固形物が回転するスクレーパにより剥離され、ケ
ーシング下部から排出される。
従来の廃棄物処理装置では、廃棄物の固形分濃度が高い
場合、例えば、固形分濃度が30〜50%の場合、廃棄
物の粘着性が高くなり、スクレーパ部分に付着物が発生
し、シャフトが回転できなくなる等の不具合が発生し、
装置を正常に運転できなくなるという問題があった。
でも十分に固形物と溶剤とに分離して安定に処理するこ
とができる廃棄物処理装置を提供することである。
は、液体状又はスラリー状の廃棄物を所定の固形分濃度
に調整する調整槽と、前記調整槽により固形分濃度が調
整された廃棄物を固形物と溶剤とに分離する分離装置
と、分離された溶剤を液化するコンデンサと、分離され
た固形物を回収する回収槽とを備え、前記分離装置は、
その内部が所定の減圧状態に保持されたケーシングと、
前記ケーシング内部に回転可能に且つ平行に水平設置さ
れ、互いに反対方向に回転する一対のシャフトと、互い
に噛み合うように前記シャフトの周面に配設された一対
のスクリュー羽根とを備え、前記分離装置は、減圧状態
で、前記シャフト及び前記ケーシングの少なくとも一方
に供給される加熱媒体の熱により廃棄物を加熱すると共
に、前記スクリュー羽根の回転により廃棄物を混練する
ことにより、廃棄物から溶剤を揮発させて、廃棄物を固
形物と溶剤とに分離する。
物を一対のスクリュー羽根により十分に混練しながら最
終的に乾燥した固形物にすることができると共に、減圧
且つ高温の状態で効率よく溶剤を揮発化させることがで
きるので、固形分濃度が高い廃棄物でも十分に固形物と
溶剤とに分離して安定に処理することができる。
置と前記回収槽との間で前記分離装置側に設けられた第
一の弁装置と、前記分離装置と前記回収槽との間で前記
回収槽側に設けられた第二の弁装置とをさらに備え、前
記第一の弁装置を開き且つ前記第二の弁装置を閉じた状
態で前記分離装置から固形物を排出させ、その後、前記
第一の弁装置を閉じ且つ前記第二の弁装置を開いた状態
で前記回収槽へ固形物を収容することが好ましい。この
場合、分離装置内を減圧状態に保ったまま固形物を回収
することができる。
真空状態であることが好ましく、前記シャフトは、中空
シャフトであることが好ましく、前記スクリュー羽根
は、中空スクリュー羽根であり、その内部が前記中空シ
ャフトの内部と連通することが好ましい。
棄物処理装置について図面を参照しながら説明する。図
1は、本発明の一実施の形態の廃棄物処理装置の構成を
示すブロック図である。なお、以下の説明では、塗料生
産設備から排出される液体状又はスラリー状の廃棄物で
ある廃塗料、廃溶剤、濃縮廃溶剤、廃ワニス等を処理す
る場合について説明する。
整槽1、駆動モータMを備える分離装置2、コンデンサ
3、溶剤回収槽4、固形物回収槽5、原料供給ポンプP
1、真空ポンプP2、溶剤回収ポンプP3、バルブV
1、V2を備える。調整槽1は、原料供給ポンプP1を
介して分離装置2に接続される。分離装置2は、コンデ
ンサ3に接続され、また、バルブV1を介してバルブV
2に接続され、固形物回収槽5は、バルブV2の下方に
配置される。コンデンサ3は、真空ポンプP2に接続さ
れ、また、溶剤回収ポンプP3を介して溶剤回収槽4に
接続される。なお、図中の実線の矢印は、所定の配管を
示している。
装置の処理動作について説明する。調整槽1は、液体状
又はスラリー状の廃棄物を所定の固形分濃度、例えば、
固形分濃度30〜50%に調整する。原料供給ポンプP
1は、所定の固形分濃度に調整された廃棄物を調整槽1
から分離装置2へ送る。真空ポンプP2は、コンデンサ
3を介して分離装置2の内部を高真空状態、例えば50
〜100torrに保持する。分離装置2は、供給口T
1から調整槽1で固形分濃度が調整された廃棄物を供給
され、真空状態で加熱及び混練しながら、廃棄物から溶
剤を揮発化させるとともに、供給口T1から排出口T2
まで廃棄物を搬送し、固形物と溶剤とに分離する。コン
デンサ3は、通気口T3を介して分離装置2内で揮発化
した溶剤を供給され、揮発化した溶剤を液化させる。溶
剤回収ポンプP3は、液化された溶剤を溶剤回収槽4へ
送り、溶剤が回収される。
より分離装置2の排出口T2から下方に落下する。ここ
で、分離装置2と固形物回収槽5との間で分離装置2側
に設けられたバルブV1は、開いた状態にあり、分離装
置2と固形物回収槽5との間で固形物回収槽5側に設け
られたバルブV2は、閉じた状態にある。従って、固形
物は、バルブV1を通過し、バルブV2の上部に滞留す
る。次に、バルブV1を閉じた後にバルブV2を開く
と、バルブV1とバルブV2との間に滞留した固形物が
固形物回収槽5へ落下し、回収される。上記の操作によ
り、分離装置2内部の高真空状態を保持したまま固形物
を固形物回収槽5に回収することができる。
固形物を落下させることにより固形物回収槽に送ってい
るが、適当な搬送装置を用いて水平方向に固形物を搬送
して固形物回収槽に送ってもよく、この場合も、分離装
置側及び固体回収槽側に各々バルブを設け、上記と同様
の操作により、分離装置内を高真空状態を保持したま
ま、固形物を固形物回収槽に回収することができる。
は、固形分濃度が中濃度、例えば30〜50%の廃棄物
を連続的に乾燥固化し、溶剤を回収することができる。
このとき、廃棄物を高効率で乾燥させて、埋め立て可能
な固形物、例えば廃プラスチック等にすることができ、
その排出量を減量することができる。また、乾燥に伴っ
て回収された溶剤は、設備洗浄溶剤、塗料シンナー、燃
料等として再利用することが可能である。従って、本廃
棄物処理装置は、産業廃棄物の排出量を削減すると共
に、従来燃焼していた廃棄物を埋め立て可能にすること
ができるので、燃焼により生じる有害物や二酸化炭素等
の排出を抑制して地球環境の保護に寄与し、さらに、溶
剤を再利用するための回収方法としても好適である。な
お、廃棄物の固形物濃度が低い場合は、従来の安価な単
缶蒸留釜を用いて予め濃縮することにより本装置への供
給量を減量することができ、本装置自体の大きさを小規
模に押さえることができる。
詳細に説明する。図2は、図1に示す分離装置の構成を
示す概略図である。
造を有するケーシング21、一対の中空シャフト22、
23、一対の中空スクリュー羽根24、25を備える。
中空シャフト22、23は、ケーシング21内部に回転
可能に且つ平行に水平設置され、互いに反対方向に回転
する。中空スクリュー羽根24、25は、互いに噛み合
うように対応する中空シャフト22、23に配設され、
その内部が中空シャフト22、23の内部と連通してい
る。
真空状態に保持され、中空シャフト22、23及び中空
スクリュー羽根24、25の内部並びにケーシング21
の中空部には、加熱媒体、例えば、150〜200℃の
熱媒オイルが熱媒装置(図示省略)から供給される。分
離装置2内に供給された廃棄物は、中空スクリュー羽根
24、25の回転により、上流側から下流側へ、すなわ
ちその位相進行方向(図中左側から右側の方向)へ送ら
れながら混練される。このとき、廃棄物は、高真空の状
態で、中空シャフト22、23及び中空スクリュー羽根
24、25の内部並びにケーシング21の中空部を流れ
る加熱媒体により加熱され、廃棄物から溶剤が揮発す
る。この結果、高真空且つ高温で効率よく溶剤を揮発化
させることができると共に、溶剤が揮発化して固形分濃
度が高くなっても一対の中空スクリュー羽根24、25
により十分に混練しながら最終的に乾燥した固形物にす
ることができ、固形分濃度が高い廃棄物でも十分に固形
物と溶剤とに分離して処理することができる。
周縁の所定角度毎に接線方向の弦月状の切欠き部を設け
てもよい。この場合、中空スクリュー羽根24、25の
上部の廃棄物は、一方の中空スクリュー羽根の切欠き部
が他方の中空スクリュー羽根の谷部と対向するとき、こ
の切欠き部から中空スクリュー羽根24、25の下部に
流れ込み、廃棄物の搬送が一時的に停止される。停止さ
れた廃棄物は、搬送されることなく、一方の中空スクリ
ュー羽根が一回転した後、切欠き部のない部分により後
方から搬送される廃棄物により押し出され、さらに前方
に搬送される。この結果、廃棄物の分離装置内の滞留時
間を十分に取ることができ、廃棄物を十分に固形物と溶
剤とに分離することができる。
空スクリュー羽根24、25の外周面上にスクレーパ用
の突起を設けてもよい。この場合、ケーシング1の内周
面に押しつけられる廃棄物は、この突起により掻き取ら
れ、中空スクリュー羽根24、25の外周面に対する廃
棄物の摩擦は、突起のない場合に比較して低減され、装
置の信頼性及び寿命を向上することができる。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
栗本鐵工所製のセルフクリーニングプロセッサ(二軸混
練機)SCP−100を用いた。この分離装置の伝熱面
積は1m2、中空シャフトの長さは900mm、中空ス
クリュー羽根の直径は100mmである。廃棄物として
は、各種の溶剤、樹脂、顔料等の混合物である塗料製造
設備洗浄溶剤濃縮液を用い、該濃縮液は、溶剤成分とし
て、トルエン、キシレン等を主体に含み(沸点範囲約8
0〜230℃)、樹脂成分として、オルトフタル酸アル
キド、メラミン、エポキシ等を含み、顔料成分として、
各種の無機顔料、有機顔料等を含む。
せたときの評価結果を下表に示す。
分濃度99%の固形物及び沸点約80〜230℃の各種
溶剤を回収することができた。従って、濃縮液の固形分
濃度10〜60%の範囲でいずれも良好な結果を得るこ
とができ、本装置により固形分濃度が高い場合でも十分
に処理できることがわかった。
度)と処理量(単位時間当たりの供給量)とを変化させ
たときの評価結果を下表に示す。なお、この場合の濃縮
液の固形分濃度は、40%である。
バルブが閉塞し、安定な排出を行うことができなかった
が、条件1〜4及び9〜11では、乾燥された固形物が
安定して排出された。従って、加熱温度が180℃の場
合は、供給量を15kg/h以下にする必要があり、加
熱温度が200℃の場合は、供給量を20kg/h以下
にする必要がある。この結果、加熱温度をさらに高くす
れば、分離装置への供給量すなわち廃棄物処理装置の処
理量を増加させることができることがわかった。
形分濃度が高い場合でも、廃棄物を十分に混練しながら
最終的に乾燥した固形物にすることができると共に、効
率よく溶剤を揮発化させることができるので、固形分濃
度が高い廃棄物でも十分に固形物と溶剤とに分離して処
理することができる。
を示すブロック図である。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 液体状又はスラリー状の廃棄物を所定の
固形分濃度に調整する調整槽と、前記調整槽により固形
分濃度が調整された廃棄物を固形物と溶剤とに分離する
分離装置と、分離された溶剤を液化するコンデンサと、
分離された固形物を回収する回収槽とを備え、 前記分離装置は、 その内部が所定の減圧状態に保持されたケーシングと、 前記ケーシング内部に回転可能に且つ平行に水平設置さ
れ、互いに反対方向に回転する一対のシャフトと、 互いに噛み合うように前記シャフトの周面に配設された
一対のスクリュー羽根とを備え、 前記分離装置は、減圧状態で、前記シャフト及び前記ケ
ーシングの少なくとも一方に供給される加熱媒体の熱に
より廃棄物を加熱すると共に、前記スクリュー羽根の回
転により廃棄物を混練することにより、廃棄物から溶剤
を揮発させて、廃棄物を固形物と溶剤とに分離する廃棄
物処理装置。 - 【請求項2】 前記分離装置と前記回収槽との間で前記
分離装置側に設けられた第一の弁装置と、 前記分離装置と前記回収槽との間で前記回収槽側に設け
られた第二の弁装置とをさらに備え、 前記第一の弁装置を開き且つ前記第二の弁装置を閉じた
状態で前記分離装置から固形物を排出させ、その後、前
記第一の弁装置を閉じ且つ前記第二の弁装置を開いた状
態で前記回収槽へ固形物を収容する請求項1記載の廃棄
物処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33943198A JP3619931B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 廃棄物処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33943198A JP3619931B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 廃棄物処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000158000A true JP2000158000A (ja) | 2000-06-13 |
JP3619931B2 JP3619931B2 (ja) | 2005-02-16 |
Family
ID=18327411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33943198A Expired - Fee Related JP3619931B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 廃棄物処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3619931B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006035013A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Kansai Paint Co Ltd | 廃棄物処理システム |
WO2011161818A1 (ja) * | 2010-06-25 | 2011-12-29 | Ookawa Koujiro | 溶剤回収装置および溶剤回収方法 |
JP2013239480A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Kimura Chem Plants Co Ltd | レジスト剥離液の回収方法および回収装置 |
-
1998
- 1998-11-30 JP JP33943198A patent/JP3619931B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006035013A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Kansai Paint Co Ltd | 廃棄物処理システム |
WO2011161818A1 (ja) * | 2010-06-25 | 2011-12-29 | Ookawa Koujiro | 溶剤回収装置および溶剤回収方法 |
JP2013239480A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Kimura Chem Plants Co Ltd | レジスト剥離液の回収方法および回収装置 |
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---|---|
JP3619931B2 (ja) | 2005-02-16 |
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