JP2000157956A - 廃棄物の発酵方法および発酵装置 - Google Patents
廃棄物の発酵方法および発酵装置Info
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- Y02W30/78—Recycling of wood or furniture waste
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- Treatment Of Sludge (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 発酵の速度が非常に速く、しかも、悪臭が発
生しなく、また、ミネラル分の多い商品価値の高い堆肥
等が得られる廃棄物の発酵方法、およびその実施に適し
た生産性の高い発酵装置を提供する。 【解決手段】 木質廃棄物を粉砕した材料により厚い層
の発酵床を仕込み、生ゴミ等の生活廃棄物を破砕した材
料をその発酵床の上に薄く積層し、断熱保温条件下で、
水分と空気の量を調整するとともに、時々撹拌すること
によって発酵を促進させ、発酵で減量した生活廃棄物の
層の上に、新たに同様にして追加材料を投下し、同様に
して発酵を促進させ、これを多数回繰り返すことによっ
て、木質廃棄物と生活廃棄物の発酵を完了する。
生しなく、また、ミネラル分の多い商品価値の高い堆肥
等が得られる廃棄物の発酵方法、およびその実施に適し
た生産性の高い発酵装置を提供する。 【解決手段】 木質廃棄物を粉砕した材料により厚い層
の発酵床を仕込み、生ゴミ等の生活廃棄物を破砕した材
料をその発酵床の上に薄く積層し、断熱保温条件下で、
水分と空気の量を調整するとともに、時々撹拌すること
によって発酵を促進させ、発酵で減量した生活廃棄物の
層の上に、新たに同様にして追加材料を投下し、同様に
して発酵を促進させ、これを多数回繰り返すことによっ
て、木質廃棄物と生活廃棄物の発酵を完了する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、バーク等の木質
廃棄物と、生ゴミや家畜の糞尿等の生活廃棄物とを同時
に処理する廃棄物の発酵方法および発酵装置に関する。
廃棄物と、生ゴミや家畜の糞尿等の生活廃棄物とを同時
に処理する廃棄物の発酵方法および発酵装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】現在、廃棄物の処分については、埋立地
の確保が困難なことや、焼却により大気が汚染されるこ
と等から、社会的に非常に問題となっている一方、土壌
改良に有効であるばかりか無害な有機質肥料として使用
できることから、堆肥化促進の試みが数多くなされてい
る。
の確保が困難なことや、焼却により大気が汚染されるこ
と等から、社会的に非常に問題となっている一方、土壌
改良に有効であるばかりか無害な有機質肥料として使用
できることから、堆肥化促進の試みが数多くなされてい
る。
【０００３】有機質肥料の原料となる廃棄物としては、
木材の製品化の過程で生じるバーク（樹皮）、樹木の剪
定に伴って生じるチップ等が挙げられるが、これらは、
安定したリグニン等を主成分とするために、堆肥化が非
常に困難であって、そのため多くが焼却処分されてい
る。しかし、木質材には、窒素、リン、カリの肥料三要
素の他に、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、マンガン
等の肥料微量要素（ミネラル分）が比較的多量に含まれ
ており、これが植物の成育に重要な作用を及ぼすことだ
けでなく、それを吸収した野菜や穀類を食することによ
って、健康の維持・促進が図られることに注目しなけれ
ばならない。また、現在の食生活において、これらミネ
ラル分の不足が指摘されている。
木材の製品化の過程で生じるバーク（樹皮）、樹木の剪
定に伴って生じるチップ等が挙げられるが、これらは、
安定したリグニン等を主成分とするために、堆肥化が非
常に困難であって、そのため多くが焼却処分されてい
る。しかし、木質材には、窒素、リン、カリの肥料三要
素の他に、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、マンガン
等の肥料微量要素（ミネラル分）が比較的多量に含まれ
ており、これが植物の成育に重要な作用を及ぼすことだ
けでなく、それを吸収した野菜や穀類を食することによ
って、健康の維持・促進が図られることに注目しなけれ
ばならない。また、現在の食生活において、これらミネ
ラル分の不足が指摘されている。
【０００４】一方、家庭の台所等から出る生ゴミの処分
については、地方自治体に大きな負担となっているため
に、各家庭における戸別堆肥化が進められている。例え
ば、底抜けの円筒容器が庭に置いて用いられ、これによ
れば、土壌微生物が発酵に作用するが、発酵がそれ程速
くはなく、また、雑菌も同時に作用するために、工場生
産的な堆肥の量産に応用することはできない。
については、地方自治体に大きな負担となっているため
に、各家庭における戸別堆肥化が進められている。例え
ば、底抜けの円筒容器が庭に置いて用いられ、これによ
れば、土壌微生物が発酵に作用するが、発酵がそれ程速
くはなく、また、雑菌も同時に作用するために、工場生
産的な堆肥の量産に応用することはできない。
【０００５】工場的量産については、円形の発酵槽に、
撹拌装置や、水、空気の供給装置を備えた発酵装置が用
いられるが、これによっても、雑菌の繁殖による悪臭の
発生は避けられなく、また、材量の仕込みと取出しに多
大の労力を要し作業性も悪く、しかも、撹拌に過度に動
力を要するために、企業的な採算ベースに至っていない
のが現状である。同様に家畜の糞尿処理についても、悪
臭や異臭の問題がほとんど解決されていないのが現状で
ある。
撹拌装置や、水、空気の供給装置を備えた発酵装置が用
いられるが、これによっても、雑菌の繁殖による悪臭の
発生は避けられなく、また、材量の仕込みと取出しに多
大の労力を要し作業性も悪く、しかも、撹拌に過度に動
力を要するために、企業的な採算ベースに至っていない
のが現状である。同様に家畜の糞尿処理についても、悪
臭や異臭の問題がほとんど解決されていないのが現状で
ある。
【０００６】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
発酵の速度が非常に速く、しかも、悪臭が発生しなく、
また、ミネラル分の多い商品価値の高い堆肥等が得られ
る廃棄物の発酵方法、およびその実施に適した生産性の
高い発酵装置を提供することを目的とした。
発酵の速度が非常に速く、しかも、悪臭が発生しなく、
また、ミネラル分の多い商品価値の高い堆肥等が得られ
る廃棄物の発酵方法、およびその実施に適した生産性の
高い発酵装置を提供することを目的とした。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記の目的を達成する
ために、この発明は、木質廃棄物を粉砕した材料により
厚い層の発酵床を仕込み、生ゴミ等の生活廃棄物を破砕
した材料をその発酵床の上に薄く積層し、断熱保温条件
下で、水分と空気の量を調整するとともに、時々撹拌す
ることによって発酵を促進させ、発酵で減量した生活廃
棄物の層の上に、新たに同様にして追加材料を投下し、
同様にして発酵を促進させ、これを多数回繰り返すこと
によって、木質廃棄物と生活廃棄物の発酵を完了する廃
棄物の発酵方法を提供する。
ために、この発明は、木質廃棄物を粉砕した材料により
厚い層の発酵床を仕込み、生ゴミ等の生活廃棄物を破砕
した材料をその発酵床の上に薄く積層し、断熱保温条件
下で、水分と空気の量を調整するとともに、時々撹拌す
ることによって発酵を促進させ、発酵で減量した生活廃
棄物の層の上に、新たに同様にして追加材料を投下し、
同様にして発酵を促進させ、これを多数回繰り返すこと
によって、木質廃棄物と生活廃棄物の発酵を完了する廃
棄物の発酵方法を提供する。
【０００８】上記の発酵方法によれば、木質廃棄物に含
まれる発酵菌と、生活廃棄物に含まれる発酵菌が共に作
用すること、断熱性に優れた発酵床に発酵熱が蓄積する
こと等によって、生活廃棄物の発酵が格段に速くなり、
また、これに伴って、発酵温度が６０℃〜８０℃にも達
する。この高温では、雑菌が死滅し、有用な発酵菌のみ
が働き、いずれ、発酵床の木質材が炭化し、孔隙率の大
きい活性炭に変質し異臭粒子を吸着するために悪臭も発
生しない。
まれる発酵菌と、生活廃棄物に含まれる発酵菌が共に作
用すること、断熱性に優れた発酵床に発酵熱が蓄積する
こと等によって、生活廃棄物の発酵が格段に速くなり、
また、これに伴って、発酵温度が６０℃〜８０℃にも達
する。この高温では、雑菌が死滅し、有用な発酵菌のみ
が働き、いずれ、発酵床の木質材が炭化し、孔隙率の大
きい活性炭に変質し異臭粒子を吸着するために悪臭も発
生しない。
【０００９】また、生活廃棄物も発酵により微細化し、
しかも、発酵床に吸収されるため、新規追加に好都合に
嵩が薄く減少する。これも木質廃棄物の活性炭化作用に
よるものと思われる。
しかも、発酵床に吸収されるため、新規追加に好都合に
嵩が薄く減少する。これも木質廃棄物の活性炭化作用に
よるものと思われる。
【００１０】雑菌の多い生活廃棄物とは違って、木質廃
棄物には山地等の自然界に存する有効な発酵菌が既に棲
みついており、これが生活廃棄物に波及し、生活廃棄物
の積層が薄いことと相まって、有効菌の侵入効果も大き
いために、これによっても悪臭の発生が抑制される。
棄物には山地等の自然界に存する有効な発酵菌が既に棲
みついており、これが生活廃棄物に波及し、生活廃棄物
の積層が薄いことと相まって、有効菌の侵入効果も大き
いために、これによっても悪臭の発生が抑制される。
【００１１】撹拌は生ゴミや家畜糞尿等の生活廃棄物の
添加がされるごとに適宜なされ、そして、多数回の生活
廃棄物の層の発酵処理がなされると、安定材質の発酵床
の発酵も終了時点となり、これを混合採取することによ
って、ミネラル分と良質発酵菌を含む製品が得られる。
この混合採取には、次の発酵装置が適している。
添加がされるごとに適宜なされ、そして、多数回の生活
廃棄物の層の発酵処理がなされると、安定材質の発酵床
の発酵も終了時点となり、これを混合採取することによ
って、ミネラル分と良質発酵菌を含む製品が得られる。
この混合採取には、次の発酵装置が適している。
【００１２】つまり、次の発明は、木質廃棄物を粉砕し
た材料により厚い発酵床を形成する発酵槽と、それに被
せる断熱蓋とからなり、さらに、発酵床並びにその上に
繰り返し積層する生ゴミ等の生活廃棄物の撹拌装置、発
酵促進に要する空気供給装置および水供給装置等を備え
た発酵装置において、発酵材料の搬入およびその発酵物
の搬出をなす車両が走行し得るように、発酵槽を長いラ
イン状に形成したから、搬出するときには、両車の走行
手段によって、ラインの端から切り崩すようにして取り
出せば、木質廃棄物の発酵分と生活廃棄物の発酵分との
比率が同一比率の良質の製品を得ることができる。
た材料により厚い発酵床を形成する発酵槽と、それに被
せる断熱蓋とからなり、さらに、発酵床並びにその上に
繰り返し積層する生ゴミ等の生活廃棄物の撹拌装置、発
酵促進に要する空気供給装置および水供給装置等を備え
た発酵装置において、発酵材料の搬入およびその発酵物
の搬出をなす車両が走行し得るように、発酵槽を長いラ
イン状に形成したから、搬出するときには、両車の走行
手段によって、ラインの端から切り崩すようにして取り
出せば、木質廃棄物の発酵分と生活廃棄物の発酵分との
比率が同一比率の良質の製品を得ることができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】この発明方法において、発酵槽
は、実施例の如くライン状であることは要しなく、円筒
形等のタンク状であつても良い（例えば、特願平１０−
２０５０２１号参照）。しかし、前記した如く、ライン
状であると作業性が良好となる。
は、実施例の如くライン状であることは要しなく、円筒
形等のタンク状であつても良い（例えば、特願平１０−
２０５０２１号参照）。しかし、前記した如く、ライン
状であると作業性が良好となる。
【００１４】使用材料のうち、木質廃棄物としては、樹
木のチップ、葉や樹皮（バーク）、ヤシの実の殻、おが
屑、茸廃材、モミガラ等の木質性繊維材の全てを挙げる
ことができる。
木のチップ、葉や樹皮（バーク）、ヤシの実の殻、おが
屑、茸廃材、モミガラ等の木質性繊維材の全てを挙げる
ことができる。
【００１５】また、生活廃棄物としては、食品残渣、動
物糞尿、上水道汚泥等を挙げることができ、これらは雑
菌により悪臭の発生する有機物であるが、前記したよう
に、発酵により悪臭が発生しない物に処理される。
物糞尿、上水道汚泥等を挙げることができ、これらは雑
菌により悪臭の発生する有機物であるが、前記したよう
に、発酵により悪臭が発生しない物に処理される。
【００１６】また、発酵済み製品の用途については、ミ
ネラル分の多い有機質肥料として最高であるが、発酵に
より乾燥状態に水分含有率を減少させた場合には、良質
発酵菌が棲みつく健全で且つ保温性の高い家畜の床材
や、健康育成に適する家畜の餌として使用できる。
ネラル分の多い有機質肥料として最高であるが、発酵に
より乾燥状態に水分含有率を減少させた場合には、良質
発酵菌が棲みつく健全で且つ保温性の高い家畜の床材
や、健康育成に適する家畜の餌として使用できる。
【００１７】発酵槽１は、断熱性の良好な素材、例えば
木質材、発泡材等によって構築することが望ましく、コ
ンクリート構造では、別途断熱材を使用することが好ま
しい。
木質材、発泡材等によって構築することが望ましく、コ
ンクリート構造では、別途断熱材を使用することが好ま
しい。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、この発明方法によ
れば、発酵の速度が非常に速いために、廃棄物の堆肥化
や飼料化等の製品化の量産に適し、しかも、雑菌の多い
生活廃棄物を材料に使用するにもかかわらず、悪臭や異
臭の発生がほとんど無いため製造環境が良く、且つ生活
廃棄物の所定量を遂次添加していくにも拘らずほとんど
嵩ばっていかない特長がある。さらに、ミネラル分や良
質発酵菌の多い価値の高い商品化が可能である等の優れ
た効果がある。
れば、発酵の速度が非常に速いために、廃棄物の堆肥化
や飼料化等の製品化の量産に適し、しかも、雑菌の多い
生活廃棄物を材料に使用するにもかかわらず、悪臭や異
臭の発生がほとんど無いため製造環境が良く、且つ生活
廃棄物の所定量を遂次添加していくにも拘らずほとんど
嵩ばっていかない特長がある。さらに、ミネラル分や良
質発酵菌の多い価値の高い商品化が可能である等の優れ
た効果がある。
【００１９】また、この発明装置によれば、材料の搬入
から商品化に至るまでの作業性が良くなるために、さら
に量産に適し、企業的採算ベースにのせやすいという優
れた効果がある。
から商品化に至るまでの作業性が良くなるために、さら
に量産に適し、企業的採算ベースにのせやすいという優
れた効果がある。
【００２０】
【実施例】次に、この発明を実施例の図面に基づいて具
体的に説明する。
体的に説明する。
【００２１】図１は、この発明による廃棄物の発酵装置
の一例を示したもので、断面チャンネル形の発酵槽１が
地面に埋設して構築され、それに屋根としての断熱蓋２
を被せて本体が構成され、これに走行車３が往復可能に
納められる。そして、断熱蓋２を被せたままにおける材
料供給装置４、撹拌装置５、空気供給装置６、水供給装
置７、排気装置８等が装備される。
の一例を示したもので、断面チャンネル形の発酵槽１が
地面に埋設して構築され、それに屋根としての断熱蓋２
を被せて本体が構成され、これに走行車３が往復可能に
納められる。そして、断熱蓋２を被せたままにおける材
料供給装置４、撹拌装置５、空気供給装置６、水供給装
置７、排気装置８等が装備される。
【００２２】発酵槽１は、巾２．４ｍ、有効高さ０．８
ｍのチャンネル形断面の構造であって、周囲が断熱材９
で囲まれている。そして、長さが４０ｍの長いライン構
造であって、走行車３がそのラインに沿って自走するよ
うに、両側上端にレール１１，１１が配列される。ま
た、底壁には凹溝を列設し、そこに空気供給装置６の配
管がなされ、上方には水を散水する水供給装置７の配管
がなされている。また、断熱蓋２はアーチ形断面形状で
あって、頂部において排気装置８が配列されている。
ｍのチャンネル形断面の構造であって、周囲が断熱材９
で囲まれている。そして、長さが４０ｍの長いライン構
造であって、走行車３がそのラインに沿って自走するよ
うに、両側上端にレール１１，１１が配列される。ま
た、底壁には凹溝を列設し、そこに空気供給装置６の配
管がなされ、上方には水を散水する水供給装置７の配管
がなされている。また、断熱蓋２はアーチ形断面形状で
あって、頂部において排気装置８が配列されている。
【００２３】発酵槽１に発酵床Ａを仕込む場合には、端
から運搬車両が浸入し、木質廃棄物ａを下ろして均等な
厚みに平均化する。
から運搬車両が浸入し、木質廃棄物ａを下ろして均等な
厚みに平均化する。
【００２４】走行車３は、その発酵床Ａの上に生活廃棄
物ｂをくまなく投下する材料供給装置４と、その層Ｂと
発酵床Ａとを撹拌する高さに調整可能な撹拌装置５とを
共に搭載したもので、コンピュータによってロボット的
に自動制御される。
物ｂをくまなく投下する材料供給装置４と、その層Ｂと
発酵床Ａとを撹拌する高さに調整可能な撹拌装置５とを
共に搭載したもので、コンピュータによってロボット的
に自動制御される。
【００２５】次に、本発明方法の使用例を説明する。
【００２６】先ず、バークを粉砕機に掛けてから、それ
に発酵促進材として、米糠を５重量％添加し、ミキサー
にかけて混合し、これを専用トラックに積荷して、発酵
槽１に０．４ｍの高さに敷き詰めることにより発酵床Ａ
を仕込む。
に発酵促進材として、米糠を５重量％添加し、ミキサー
にかけて混合し、これを専用トラックに積荷して、発酵
槽１に０．４ｍの高さに敷き詰めることにより発酵床Ａ
を仕込む。
【００２７】次に、生活廃棄物としての野菜屑と家畜糞
の混合物を細かく破砕し、これにも米糠５重量％混合
し、走行車３に積んで、発酵床Ａの上に１０ｃｍの高さ
に撒く（図２）。そして、水分、空気の調整をしながら
放置するとともに、一日、２〜３回、走行車３を往復さ
せることによって、撹拌し発酵の促進を図る。
の混合物を細かく破砕し、これにも米糠５重量％混合
し、走行車３に積んで、発酵床Ａの上に１０ｃｍの高さ
に撒く（図２）。そして、水分、空気の調整をしながら
放置するとともに、一日、２〜３回、走行車３を往復さ
せることによって、撹拌し発酵の促進を図る。
【００２８】また、２日おきに走行車３を運行させるこ
とによって、一回目の撹拌発酵層の上に生活廃棄物ｂを
同様に１０ｃｍの高さに撒き、同様に全体を撹拌し発酵
の促進を図る。これを８０回繰り返して１６０日間で１
サイクルとした。その間に、元の発酵床の完熟と、追加
された生活廃棄物の完熟とによって、全体的に嵩が大巾
に減少し、生活廃棄物の添加時の嵩に対してその嵩張り
は約５％に減少していた。
とによって、一回目の撹拌発酵層の上に生活廃棄物ｂを
同様に１０ｃｍの高さに撒き、同様に全体を撹拌し発酵
の促進を図る。これを８０回繰り返して１６０日間で１
サイクルとした。その間に、元の発酵床の完熟と、追加
された生活廃棄物の完熟とによって、全体的に嵩が大巾
に減少し、生活廃棄物の添加時の嵩に対してその嵩張り
は約５％に減少していた。
【００２９】最終発酵完了物は、端から浸入させた専用
トラックにタイヤショベルカーで荷積みして搬出し、発
酵済み製品とした。これで１ライン当たり５トンの生ゴ
ミ及び家畜糞の処理ができた。
トラックにタイヤショベルカーで荷積みして搬出し、発
酵済み製品とした。これで１ライン当たり５トンの生ゴ
ミ及び家畜糞の処理ができた。
【図１】この発明による廃棄物の発酵装置の一例の概略
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図２】発酵槽に材料を仕込んだ最初の状態を示す断面
説明図である。
説明図である。
１ 発酵槽 ２ 断熱蓋 ５ 撹拌装置 ６ 空気調整装置 ７ 水供給装置 Ａ 発酵床 Ｂ 生活廃棄物の層 ａ 木質廃棄物 ｂ 生活廃棄物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ０５Ｆ 17/02 Ｂ０９Ｂ 5/00 Ｐ Ｆターム(参考） 4D004 AA03 AA12 AC05 BA04 CA15 CA19 CB42 CB45 CC02 CC03 CC08 CC15 4D059 AA01 AA03 AA07 BA03 BA44 BA48 BK01 CB01 CB11 CC01 CC02 CC04 DB32 4H061 AA02 AA03 CC35 CC41 CC42 CC51 CC55 EE66 GG12 GG43 GG48 GG69 HH42
Claims (2)
- 【請求項１】 木質廃棄物を粉砕した材料により厚い層
の発酵床を仕込み、生ゴミ等の生活廃棄物を破砕した材
料をその発酵床の上に薄く積層し、断熱保温条件下で、
水分と空気の量を調整するとともに、時々撹拌すること
によって発酵を促進させ、発酵で減量した生活廃棄物の
層の上に、新たに同様にして追加材料を投下し、同様に
して発酵を促進させ、これを多数回繰り返すことによっ
て、木質廃棄物と生活廃棄物の発酵を完了することを特
徴とする廃棄物の発酵方法。 - 【請求項２】 木質廃棄物を粉砕した材料により厚い発
酵床を形成する発酵槽と、それに被せる断熱蓋とからな
り、さらに、発酵床並びにその上に繰り返し積層する生
ゴミ等の生活廃棄物の撹拌装置、発酵促進に要する空気
供給装置および水供給装置等を備えた発酵装置におい
て、発酵材料の搬入およびその発酵物の搬出をなす車両
が走行し得るように、発酵槽を長いライン状に形成した
ことを特徴とする廃棄物の発酵装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33962598A JP2000157956A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 廃棄物の発酵方法および発酵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33962598A JP2000157956A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 廃棄物の発酵方法および発酵装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000157956A true JP2000157956A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18329278
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33962598A Pending JP2000157956A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 廃棄物の発酵方法および発酵装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000157956A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103058718A (zh) * | 2012-12-13 | 2013-04-24 | 郑兴耘 | 一组常压通气发酵设备及其发酵方法 |
-
1998
- 1998-11-30 JP JP33962598A patent/JP2000157956A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103058718A (zh) * | 2012-12-13 | 2013-04-24 | 郑兴耘 | 一组常压通气发酵设备及其发酵方法 |
| CN103058718B (zh) * | 2012-12-13 | 2014-10-22 | 郑兴耘 | 一组常压通气发酵设备及其发酵方法 |
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