JP2000154982A - ヒートパイプ装置及びそれを用いた半導体素子冷却装置 - Google Patents

ヒートパイプ装置及びそれを用いた半導体素子冷却装置

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JP2000154982A
JP2000154982A JP10329918A JP32991898A JP2000154982A JP 2000154982 A JP2000154982 A JP 2000154982A JP 10329918 A JP10329918 A JP 10329918A JP 32991898 A JP32991898 A JP 32991898A JP 2000154982 A JP2000154982 A JP 2000154982A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トップヒートモードでも、被冷却体を冷却す
ることができるヒートパイプを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 ヒートパイプ3が、上部に被冷却体(半
導体素子)1側に接続される吸熱領域3aを、下部に冷
却構造側に接続される放熱領域3bを備えて、その間を
複数の流路3cで連結しているトップヒートモードのヒ
ートパイプ装置において、放熱領域3bに近い位置で、
流路3cの中から選択されたいくつかの流路に、ヒータ
4を設け、ヒータ4の加熱によって、内部動作液の還流
を生成するように構成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として半導体素
子を冷却するトップヒートモードのヒートパイプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器を高性能のものとするた
めに、電子機器内の半導体素子を高集積化し、その動作
を高速化していた。半導体素子を高集積化すると、半導
体素子から発生する熱は増加する。たとえば、CPUな
どの半導体素子には、1チップで数十Wの発熱を生じる
ものがある。ところが、半導体素子を安定して動作させ
るには、半導体素子を冷却して温度を下げる必要があ
る。このため、ヒートシンクなどの冷却構造体を半導体
素子に装着し、半導体素子で発生する熱をヒートシンク
へ伝熱して冷却していた。
【0003】しかし、電子機器を高速で動作させるため
には、半導体素子を高集積化するだけでなく、半導体素
子間の距離を縮めて、半導体素子間を伝送する信号の伝
送時間を短縮化するという手法がとられている。このた
め、半導体素子にその放熱を満たすに足る大きさのヒー
トシンクを設ける空間的余裕はない。
【0004】そこで,従来、半導体素子の冷却には、ヒ
ートシンクを半導体素子から離れたところに設け、被冷
却体とヒートシンクとをヒートパイプを介して接続する
構造が採用されている。そして、半導体素子を駆動する
ことによって生じた熱をヒートパイプを介してヒートシ
ンク側に送ってそこで充分に放熱することにより効果的
な冷却を実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電子機器の内
部構造によっては、ヒートシンクを半導体素子(被冷却
体)の下方に位置しなければならない場合がある。これ
には、ヒートパイプをトップヒートモードで使用する必
要があるが、ヒートパイプの原理から理解されるよう
に、半導体素子の熱によって気化した動作液がヒートパ
イプの上方に貯まり、動作液の還流が具合良くできな
い。そのために、ヒートシンクに熱が伝わらず、半導体
素子を充分に冷却することができない。
【0006】ここで、トップヒートモードを利用した半
導体素子冷却装置について図3を用いて説明する。半導
体素子冷却装置は、半導体素子1の下方にヒートシンク
2を備え、これらをヒートパイプ3の吸熱領域及び放熱
領域に接続している。したがって、半導体素子1が発熱
すると、気化した動作液の蒸気は、ヒートパイプ3内の
上方に貯まり、ヒートパイプ3中で動作液が還流されず
ヒートシンク2側に移動しない。そのため、半導体素子
1を冷却することができない。
【0007】一方、ヒートパイプ3をトップヒートモー
ドで使用した場合に、ヒートパイプ3のウイックに金網
やスポンジなどを組み込むことにより、動作液を毛細管
現象で還流させ、ヒートシンク2側に熱を伝える工夫も
されている。しかし、このような場合には、ヒートパイ
プ3内を流れる動作液の流量を確保するために、流路断
面を大きくする必要があり、ヒートパイプ3全体が大型
化してしまう。
【0008】そこで、本発明は上記の課題を解決するた
めに、トップヒートモードで被冷却体を冷却することが
できるヒートパイプ装置及びそれを用いた半導体素子冷
却装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、ヒートパイプが、被冷却体側に上部の吸
熱領域を、加熱側に下部の放熱領域を備えて、その間を
複数の流路で連結しているトップヒートモードのヒート
パイプ装置において、前記放熱領域に近い位置で、前記
流路の中から選択されたいくつかの流路に、ヒータを設
け、該ヒータの加熱によって、内部動作液の還流を生成
するように構成したことを特徴としている。
【0010】また、本発明の半導体素子冷却装置は、上
記のヒートパイプ装置を用いた半導体素子冷却装置であ
って、被冷却体として、前記吸熱領域に半導体素子を配
置し、また、前記放熱領域にヒートシンクを配置してい
ることを特徴としている。
【0011】すなわち、ヒートパイプ内の動作液をあら
かじめ温め、気化することにより、少なくとも被冷却体
からの負荷を受ける前に動作液をヒートパイプ内で還流
させ、ヒートシンクで放熱させるのである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。ここでは、本発明にかかる
ヒートパイプ装置を、半導体素子を被冷却体とする半導
体冷却装置にて起用した例として、図1を用いて説明す
る。図1は本実施形態の半導体素子冷却装置を模式的に
示したものであり、被冷却体としての半導体素子1を冷
却するヒートシンク2と、半導体素子1からヒートシン
ク2に熱を伝えるための伝熱部材であるヒートパイプ3
とを備えている。
【0013】ヒートパイプ3は、半導体素子1側に上部
の吸熱領域3aを、ヒートシンク2側に下部の放熱領域
3bを備え、その間を複数の流路3cで連結している還
流型のトップヒートモードの構造であり、その複数ある
流路3cの中から選択されたいくつか流路、例えば、図
1に示すように5本の流路のうち2本の流路のヒートシ
ンク2寄りに位置してヒータ4を設けている。
【0014】なお、本実施形態では、ヒートパイプ3の
コーナーや溝をウイックとして利用し、ヒートパイプ3
の厚さは5mm以下の薄型とし、さらに、ヒートパイプ3
は複数の流路を備える平板状のものを用いる。
【0015】つぎに、本実施形態の半導体素子冷却装置
の動作について図2を用いて説明する。図2は図1に示
した半導体素子冷却装置の動作を説明する図である。以
下に説明する動作は、動作液を還流させるものである。
【0016】まず、半導体素子1を駆動する前にヒータ
4を駆動する。すると、図中の矢印Aに示すように、ヒ
ータ4が備えられた流路にある動作液は温められ、その
動作液は対流現象でヒートパイプ3の上方の吸熱領域3
a、すなわち、半導体素子1側へ移動する。そして、温
められた動作液は、さらに、図中の矢印Bに示すよう
に、ヒータ4が備えられていない流路を通って、ヒート
パイプ3の下方の放熱領域3b、すなわち、ヒートシン
ク2側へ移動し、その後、ふたたびヒータ4近傍のある
箇所へと還流する。
【0017】つづいて、このようにヒータ4の働きで動
作液を還流させた状態で半導体素子1を駆動すると、半
導体素子1に発生した熱がヒートパイプ3の吸熱領域3
aを介して、そこを流れる動作液によってヒートパイプ
3の下方の放列領域3bへと伝達する。そして、ヒート
シンク2によって放熱される。なお、半導体素子1を駆
動し始めてからのヒータ4は、動作液の還流を促す程度
に附勢されていればよく、たとえば、ヒートパイプ3
が、半導体素子1を駆動したときに動作液の還流が維持
されるような特性のものであれば、その後、ヒータ4の
附勢は不要となる。
【0018】上記のように本実施形態では、ヒータ4を
あらかじめ駆動することによって動作液に還流を生起さ
せてから半導体素子1を駆動するため、半導体素子1に
生じた熱は動作液によってヒートパイプ3の下方へ伝達
され、ヒートシンク2によって放熱される。したがっ
て、ヒートパイプ3をトップヒートモードで使用する条
件において、動作液に還流が生じないために半導体素子
1を冷却することができないという事態を回避すること
ができる。
【0019】なお、本実施形態のヒートパイプ装置は、
被冷却体として半導体素子1を冷却するものを例として
説明したが、被冷却体は半導体素子1に限定されず、他
の電子機器の素子などでもよい。また、ヒートパイプの
形態は、平板式のものに限定されず、他の形態であって
もよい。
【0020】
【発明の効果】本発明のヒートパイプ装置によれば、ヒ
ートパイプの放熱領域に近い位置で、いくつかの流路に
ヒータを設け、そのヒータの加熱によって、動作液に還
流を生じさせるようにしたため、トップヒートモードで
ヒートパイプ装置を用いても、ヒートパイプ内の動作液
が蒸気となり吸熱領域に貯まり、動作液が還流しないと
いう事態がなくなる。したがって、トップヒートモード
でヒートパイプを使用する条件にあっても被冷却体を確
実に冷却することができる。
【0021】また、本発明の半導体素子冷却装置によれ
ば、上記のヒートパイプ装置のヒートパイプの吸熱領域
に半導体素子を設け、放熱領域にヒートシンクを設ける
ことによって、半導体素子の小型化を妨げることなく、
充分に放熱して冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の半導体素子冷却装置を示す図であ
る。
【図2】図1の半導体素子冷却装置の動作を示す図であ
る。
【図3】従来の半導体素子冷却装置の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体素子 2 ヒートシンク 3 ヒートパイプ 4 ヒータ A 蒸気の流れる方向 B 動作液の流れる方向
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月24日(1999.12.
24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【発明の効果】本発明のヒートパイプ装置は、複数の流
路の中から選択されたいくつかの流路にヒータを設けて
いるだけの簡単な構成のため、ヒートパイプ装置を大型
化することなく、トップヒートモードでヒートパイプを
使用する条件にあっても被冷却体を確実に冷却すること
ができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートパイプが、上部に被冷却体側に接
    続される吸熱領域を、下部に冷却構造体側に接続される
    放熱領域を備え、その間を複数の流路で連結しているト
    ップヒートモードのヒートパイプ装置において、 前記放熱領域に近い位置で、前記流路の中から選択され
    たいくつかの流路に、ヒータを設け、該ヒータの加熱に
    よって、内部動作液の還流を生成するように構成したこ
    とを特徴とするヒートパイプ装置。
  2. 【請求項2】 前記被冷却体の放熱時期を、少なくと
    も、前記ヒータによる、前記ヒートパイプ内での動作液
    に還流が生起した後に、設置していることを特徴とする
    請求項1に記載のヒートパイプ装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒートパイプは、一対の平板を成形
    して所要の流路を形成した平板式ヒートパイプの構成で
    ある請求項1又は2に記載のヒートパイプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のヒー
    トパイプ装置を用いた半導体素子冷却装置であって、被
    冷却体として、前記吸熱領域に半導体素子を配置し、ま
    た、前記放熱領域にヒートシンクを配置していることを
    特徴とする半導体素子冷却装置。
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