JP2000153590A - 食品包装用熱収縮性積層フィルム - Google Patents
食品包装用熱収縮性積層フィルムInfo
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Abstract
充填・包装された包装体がボイル殺菌或いはレトルト殺
菌などの熱処理により収縮し、密着包装状態になったと
きに、包装体の表面に皺、凹凸が入り難く、且つ包装体
表面に光沢のある非塩素系包材を提供すること。 【解決手段】 芳香族系ジアミン重合体または芳香族系
ジアミン共重合体を含むポリアミド系樹脂からなる熱収
縮性フィルムの層とポリプロピレン系樹脂またはポリエ
チレン系樹脂からなる熱収縮性フィルムの層の少なくと
も2層がドライラミネーションで積層されており、全体
の厚さが60μm以下である食品包装用熱収縮性積層フ
ィルム。
Description
重合体と芳香族系ジアミン共重合体の少なくとも1種を
含むポリアミド系樹脂を用いた熱収縮性を有する食品包
装用積層フィルムに関する。より詳しくは、前記ポリア
ミド系樹脂からなるフィルムの層とポリプロピレン系樹
脂またはポリエチレン系樹脂からなるフィルムの層の少
なくとも2層からなるガスバリヤー性に優れ、自動充填
包装に適した食品包装用熱収縮性積層フィルムに関す
る。
ド系フィルム層とを積層した熱収縮性多層フィルムは良
好なヒートシール性、ある程度のガスバリヤー性を有し
ているので食品包装用途に広く利用されている。特にガ
スバリヤー性を要求される包装用途には塩化ビニリデン
樹脂、エチレン・酢酸ビニル部分ケン化物(EVOH)
樹脂などのフィルムの層をガスバリヤー性の層とする多
層フィルムとしている。また、必要に応じて二軸延伸多
層フィルムとし、種々の機能を備えたガスバリヤー性の
熱収縮性フィルムを得ている。例えば、特公平5−76
423号公報には、熱収縮性基材フィルムの両面に熱収
縮性シーラントフィルムを積層してなるヒートシール性
を有する熱収縮性積層包装材料に関する発明が提案され
ている。具体的には2軸延伸したポリアミド系フィルム
を熱収縮性基材フィルムとし、その両面に2軸延伸した
リニヤー低密度ポリエチレンフィルムの熱収縮性シーラ
ントフィルムが積層された熱収縮性積層フィルムが開示
されている。この包装材料は、熱収縮包装に用いると仕
上がり外観がよく、ミートパッケージ、チーズその他各
種の物品の収縮包装に適していることが記載されてい
る。しかしながら、ハム・ソーセージのような充填後、
型に入れないで加熱処理を行う包装においては、まだ皺
が出易いという欠点がある。ハム・ソーセージの包装に
おいては、密封包装後にレトルト殺菌或いはボイル殺菌
などの加熱殺菌をするという工程が加わる。加熱状態か
らそれを冷やせば、被包装体の体積収縮に追従しきれな
い非収縮性フィルムの場合は皺が入り易いわけである。
このため、従来知られている非塩素系非収縮性包材を用
いた自動充填包装においては、皺や凹凸が入り易いと
か、光沢がない等、見栄えの悪いものであった。これに
比べれば、収縮性フィルムを用いている特公平5−76
423号公報に記載の実施例、具体的にはナイロン6や
ナイロン6/ナイロン6−6の重量比が85/15のポリ
アミド共重合物を芯層とする積層体は、皺が少ないので
あるが、塩化ビニリデン系樹脂を芯層とした積層体程に
は、皺が少ないものではない。
包装、とりわけ自動充填包装などにより充填・包装され
た包装体がボイル殺菌或いはレトルト殺菌などの熱処理
により収縮し、密着包装状態になったときに、包装体の
表面に皺、凹凸が入り難く、且つ包装体表面に光沢のあ
る非塩素系包材を提供することにある。
ジアミン重合体と芳香族系ジアミン共重合体の少なくと
も1種を含むポリアミド系樹脂からなる熱収縮性フィル
ムの層とポリプロピレン系樹脂またはポリエチレン系樹
脂からなる熱収縮性フィルムの層がドライラミネーショ
ンで積層された熱収縮性多層フィルムがかかる問題点を
解決しうることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
体と芳香族系ジアミン共重合体の少なくとも1種を含む
ポリアミド系樹脂(以後、「ポリアミド系樹脂」と略称
する)からなる熱収縮性フィルムの層とポリプロピレン
系樹脂またはポリエチレン系樹脂からなる熱収縮性フィ
ルムの層がドライラミネーションで積層された少なくと
も2層の多層フィルムであり、全体の厚さが60μm以
下である食品包装用熱収縮性積層フィルムを提供する。
本発明の他の観点では、前記発明において、ポリアミド
系樹脂からなる熱収縮性フィルムの層の両側にポリプロ
ピレン系樹脂またはポリエチレン系樹脂からなる熱収縮
性フィルムの層が積層されている食品包装用熱収縮性積
層フィルムを提供する。また、前記発明においてポリア
ミド系樹脂がポリメタキシリレンアジパミドである食品
包装用熱収縮性積層フィルムを提供する。さらに、本発
明の他の観点では、前記発明においてポリアミド系樹脂
からなる熱収縮性フィルムの層の両側の少なくとも一つ
の層がポリプロピレン系樹脂からなる熱収縮性フィルム
の層である食品包装用熱収縮性積層フィルムを提供す
る。さらに本発明の他の観点では、前記発明の熱収縮性
積層フィルムの引張弾性率×T3(Tは積層フィルムの
厚さ;単位mm)の値が0.1×10-2〜2×10-2k
g・mmの範囲にある食品包装用熱収縮性積層フィル
ム、全体厚さが50μm以下である前記発明の食品包装
用熱収縮性積層フィルムおよび温度95℃の熱収縮率が
縦、横それぞれ5〜30%である前記発明の食品包装用
熱収縮性積層フィルムを提供する。さらに本発明の他の
観点では自動充填包装用、ハム・ソーセージ充填用、並
びにレトルト殺菌用である前記発明の食品包装用熱収縮
性積層フィルムを提供する。
本発明の食品包装用熱収縮性積層フィルムは、畜産加工
品、例えばハム、ソーセージ、魚肉ソーセージ等の水産
加工品、および加工肉やハム等の固形状の食品、チー
ズ、コンニャク、ういろう等の農産加工品や調理品等の
収縮包装用に用いられる。
ン重合体とは、メタキシリレンジアミン単独、またはメ
タキシリレンジアミン60重量%以上、好ましくは70
重量%以上と、パラキシリレンジアミン40重量%以
下、好ましくは30重量%以下とのジアミン混合物のよ
うな芳香族系ジアミンと、芳香族または脂肪族ジカルボ
ン酸、好ましくは脂肪族ジカルボン酸、さらに好ましく
は炭素数6〜12の脂肪族ジカルボン酸、例えば、アジ
ピン酸、セバシン酸、スベリン酸、ウンデカン二酸、ド
デカン二酸等との重縮合反応により合成されるポリアミ
ド樹脂を云う。
パミド、ポリメタキシリレンセバカミド、ポリメタキシ
リレンスベラミド等の単独重合体、メタキシリレン/パ
ラキシリレンアジパミド共重合体、メタキシリレン/パ
ラキシリレンピメラミド共重合体、メタキシリレン/パ
ラキシリレンアゼラミド共重合体、メタキシリレン/パ
ラキシリレンアジパミド/セバカミド共重合体等が挙げ
られる。これらの中でも、ポリメタキシリレンアジパミ
ド(TRMXD6)が好ましい。これら芳香族系ジアミン
重合体からなるフィルムの層は、本発明の熱収縮性積層
フィルムに酸素ガスバリヤー性を付与するための層であ
る。
ジアミン共重合体としては、前記芳香族系ジアミン重合
体を構成単位とする縮合単位(例えばメタキシリレンア
ジパミド)と、他のポリアミド、好ましくは脂肪族ポリ
アミド、例えばナイロン6、ナイロン11、ナイロン1
2、ナイロン66、ナイロン69、ナイロン610等の
縮合単位の1種以上との共重合体が挙げられ、芳香族系
ジアミン共重合体中の芳香族ジアミン重合体縮合単位含
量は4〜40重量%の範囲であることが好ましい。4重
量%未満では製品積層フィルムの酸素ガスバリヤー性が
低下し、40重量%を超えると得られる積層フィルムの
剛性が大きくなり過ぎ、成形性、熱収縮性、柔軟性が劣
る傾向にある。芳香族系ジアミン共重合体の好ましい例
としては、ナイロン6/12/MXD6、ナイロン61
0/MXD6、ナイロン66/610/MXD6などが
挙げられる。芳香族系ジアミン共重合体は、芳香族系ジ
アミン重合体を主成分とする結晶性ポリアミド系樹脂の
結晶化速度を遅くして加熱延伸操作を容易にすることが
でき、結果としてフィルムに柔軟性を付与するので、本
発明のポリアミド系樹脂は、前記芳香族系ジアミン重合
体を50〜99重量%、さらには60〜95重量%、芳
香族系ジアミン共重合体を1〜50重量%、さらには5
〜40重量%の割合で混合して形成することが好まし
い。
ムの層とは、前記ポリアミド系樹脂単独またはポリアミ
ド系樹脂60重量%以上と他のポリマー、添加物との混
合物(合計100重量%)からなるフィルム単独または
このフィルムに他のポリアミド、例えば脂肪族ポリアミ
ドのフィルムが両側あるいは片側に積層された多層フィ
ルムも含めた意味で用いられる。ここで他のポリマーと
は、ポリアミド系樹脂層の透明性を損なわない限度で混
合し得るポリマーを云う。ポリアミド系樹脂からなる層
が、上記のように多層フィルムであっても層構成として
はポリアミド系樹脂からなる層として扱う。ポリアミド
系樹脂からなる層は95℃における熱収縮率が縦、横、
各々10〜35%、さらには15〜30%であることが
好ましい。
ては、プロピレンホモポリマーのほか、炭素数が2もし
くは4〜8のα−オレフィンとプロピレンとのコポリマ
ー(プロピレン含量が90重量%以上)であってもよ
い。またコポリマーはランダムコポリマー、ブロックコ
ポリマー、またはこれらのポリマーの混合物のいずれで
あってもよい。ポリプロピレン系樹脂の物性としては限
定的ではないが、通常フィルム成形に適したメルトイン
デックス(MFR)が0.5〜20g/10分(JIS
K6758に準拠,230℃,2.16Kg荷重)の
範囲にあるもの、特には0.5〜10g/10分の範囲
にあるものが好ましく、また密度が0.89〜0.92
g/cm3の範囲にあるものが好ましい。これらの樹脂
からなるフィルムは、延伸後積層されヒートシール性、
耐透湿性、耐熱性等優れた性質を具備している。レトル
ト殺菌用には、プロピレンと炭素数が2もしくは4〜8
のα−オレフィンとからなり、プロピレン含量が90重
量%以上のランダムコポリマー単独、またはこれを主と
するポリエチレン、ポリプロピレンのホモポリマーもし
くはコポリマーとの混合物が好適に用いられ、これから
なるフィルムがハム・ソーセージの自動充填包装用に特
に有用である。
は、ポリエチレンホモポリマーのほか、α−オレフィン
とエチレンとのコポリマー(エチレン含量が90重量%
以上)であってもよい。コポリマーはランダム共重合
体、ブロック共重合体またはこれらのポリマーの混合物
のいずれであってもよい。超低密度ポリエチレン(VL
DPE)、線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)な
どのエチレン・α−オレフィン共重合体が挙げられる。
これらの共重合体のうちではメタロセン触媒を用いて得
られる共重合体、特に密度0.86〜0.94g/cm
3、好ましくは0.88〜0.92g/cm3のものが好
ましい。例えば、ダウ社から市販されている商品名「ア
フィニティー」、「エリート」などである。また、高密
度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(M
DPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)などを挙げ
ることもできる。これらの樹脂は、積層フィルムに熱収
縮性、低温シール性、耐酷使性、柔軟性が求められると
きに用いられる。中でもメタロセン触媒を用いて得られ
た、融点が100〜120℃のエチレンと炭素数が3〜
8のα−オレフィンの直鎖状低密度ポリエチレンからな
るフィルムを構成層として用いた熱収縮性積層フィルム
がボイル殺菌用ハム・ソーセージの自動充填包装用に好
適に用いられる。
エチレン系樹脂からなるフィルムは95℃における熱収
縮率が5〜35%、さらには10〜30%であることが
好ましい。熱収縮性積層フィルムの熱収縮率は95℃に
おける熱収縮率が5〜30%、さらには7〜25%であ
ることが好ましい。熱収縮率が5〜30%の範囲にある
ことによりボイル処理などの熱処理を行った後の包装体
表面の皺の発生がなく、経時的にも表面の状態変化が認
められない包装体を与える。
は、ポリアミド系樹脂からなる熱収縮性フィルムの層
(「AL」と略称する)とポリプロピレン系樹脂または
ポリエチレン系樹脂からなる熱収縮性フィルムの層(O
PL)の少なくとも2層からなっている。なお、接着剤
層(「AD」と略称する)は層の数に入れない。2層構
成の例としては(OPL)/(AD)/(AL)、または
3層構成の例としては(OPL)/(AD)/(AL)/
(AD)/(OPL)である。3層構成の場合は、両外
側の層(OPL)の材質は互いに同じであっても、異な
っていてもよい。ここで、各層構成において、少なくと
も一つの外側層(OPL)はヒートシール可能なシーラ
ントとしての機能を持ち、ポリアミド系樹脂からなる熱
収縮性フィルムの層はガスバリヤー性の機能を有するフ
ィルムである。ポリアミド系樹脂からなる熱収縮性フィ
ルムの層の両側の少なくとも一つの層がポリプロピレン
系樹脂からなる熱収縮性フィルムである層構成を有する
積層フィルムも好ましい態様として挙げられる。
ムの層とポリプロピレン系樹脂またはポリエチレン系樹
脂からなる熱収縮性フィルムの層との積層は、ドライラ
ミネーションでなされる。ドライラミネーションに用い
られる接着剤は、ポリエステル系、エポキシ系、ウレタ
ン系などの有機溶剤型接着剤を用いる。本発明で用いる
ポリアミド系樹脂からなる熱収縮性フィルムの層、ポリ
プロピレン系樹脂またはポリエチレン系樹脂からなる熱
収縮性フィルム等の包装材料は市販品を入手できる。例
えばポリメシチレンアジパミドからなるフィルムの層と
しては、層構成がナイロン6/TMMXD6/ナイロン6
(各層厚さ5μm、5μm、5μm、合計厚さ15μ
m)で、95℃の熱収縮率が縦、横、各々18〜20%
の熱収縮性多層フィルム、配向ポリプロピレンフィルム
としては、厚さ10〜20μm、熱収縮率が縦、横、各
々10〜20%(95℃)、配向ポリエチレンフィルム
としては厚さ、10〜20μm、熱収縮率が縦、横、各
々15〜25%(95℃)を挙げることができる。
ミド系樹脂からなる熱収縮性フィルムの層とポリプロピ
レン系樹脂またはポリエチレン系樹脂からなる熱収縮性
フィルムの層の少なくとも2層をドライラミネーション
で積層した積層フィルムである。但し、ポリアミド系樹
脂からなる層が多層フィルムの場合は、その層間は通常
接着剤層を介在させる必要はない。接着剤を要するとき
もドライラミネーションによる方法に限られない。本発
明における熱収縮性積層フィルムのドライラミネーショ
ン法による製造方法は、特に限定されるものではなく公
知の方法を用いることができる。例えば、ラミネーター
を用い、予め延伸した厚さ10μmのMXD6熱収縮性
フィルムを基材フィルムとして、その片面にウレタン系
接着剤を塗布し、乾燥炉を通しながら60〜70℃で溶
剤を蒸発させる。乾燥炉を出たフィルム基材の接着剤塗
布面に圧着ロールにより、予め延伸してある厚さ10μ
mのポリプロピレン熱収縮性フィルムを貼り合わせる。
次いで基材フィルム面にウレタン系接着剤を塗布し、同
様にポリプロピレン熱収縮性フィルムを貼り合わせる。
通常巻き取り速度は、60〜120m/分の程度であ
る。張り合わせが終了したラミネートフィルムは40℃
で72時間程度熟成することにより接着をより強化す
る。
を、例えば自動充填包装機械を用いてソーセージの自動
充填包装に使用する。自動充填包装機械がトラブルなく
操業されるには包装機械に適したフィルムが用いられな
ければならない。フィルムが硬すぎると充填後結紮箇所
からの気密漏れが発生し易い。フィルムの硬さの目安と
して引張弾性率×T3の値を好ましくは0.1×10-2
〜2×10-2kg・mm、さらに好ましくは0.2×1
0-2〜1.5×10-2kg・mmの範囲にとることで自
動充填包装機械で操作し易く、結紮箇所からの気密漏れ
のないフィルムを与えることができる。
さは60μm以下、好ましくは55μm以下、さらに好
ましくは50μm以下である。フィルム厚さを小さくす
ることにより、包装体の外見、形状、触感が向上される
とともにフィルム屑などの廃棄物の量の削減を図ること
ができる。積層フィルムを構成する各層の厚さは以下の
様にするとよい。ポリアミド系樹脂からなる熱収縮性フ
ィルムの層については好ましくは20μm以下、さらに
好ましくは15μm以下である。ポリアミド系樹脂から
なる熱収縮性フィルムが多層の場合は、脂肪族系ポリア
ミドの層を除いたフィルムの厚さは5〜15μmの範囲
が好ましい。ポリプロピレン系樹脂またはポリエチレン
系樹脂からなる熱収縮性フィルムでは、10〜20μ
m、さらには10〜15μmであることが好ましい。接
着剤層の厚さは1〜5μm程度が好ましい。
ミド系樹脂からなる熱収縮性フィルムの層が優れた酸素
ガスバリヤー性を有することから、積層フィルムは薄層
化できる。本発明の熱収縮性積層フィルムの酸素ガス透
過度は30℃、相対湿度80%で50cc/m2・da
y・atm以下である。
・包装された太さ25〜50mmのソーセージのボイル
処理用包装体を例にとると、この後、80〜100℃の
温度で60分〜90分間、ボイル処理され、さらに皺伸
ばしの目的で温度85〜100℃で10秒程度熱浴処理
される。これらの熱処理により熱収縮および熱固定が生
じ充填内容物にフィルムが緊密に密着すると共に、熱収
縮後の経時的収縮を抑制する。フィルムの収縮性が不足
すると皺が生じ包装体の外観を損ねる。積層フィルムの
熱収縮率は縦方向、横方向それぞれ95℃で5〜30%
が好ましい。熱収縮率が5〜30%の範囲にあることに
より包装体の仕上がり状態(包装体表面の状態、例えば
表面の皺の有無)を良好なものとする。積層フィルムの
熱収縮率をこの範囲にするには、ポリアミド系樹脂から
なる熱収縮性フィルムおよびポリプロピレン系樹脂また
はポリエチレン系樹脂からなる熱収縮性フィルムの熱収
縮率がそれぞれ前記の熱収縮率の範囲にある包装材料を
選択することによりなされる。
は自動充填包装において、前記の例のようなボイル処
理、或いはレトルト処理などの用途に用いられたり、シ
ャーリング加工用のフィルムとしても使用できる。
る。熱収縮性積層フィルムの評価は以下のように行っ
た。引張弾性率×T3: フィルムの硬さを評価するために、
厚み(T)を考慮し、引張弾性率(E)をTOYO B
ALDWIN社型、テンシロン RTM−100型を用
い、それぞれフィルムの長さ方向(L)および巾方向
(T)に採取した試料フィルムを巾20mm、長さ10
0mmの試験片とし、10mm/分の引張速度で、1%
引張歪時の応力を算出し、更に、E×T3を算出し、L/
Tの表示でフィルムの硬さを評価した。熱収縮率: フィルムを95℃の熱水中に1分間浸漬した
後、縦方向及び横方向の収縮率を測定した。酸素透過度: ASTM D3985−81に従い、MO
DERN CONTROL社製 MOCON OXTR
AN−2/20型を用い、30℃、80%RHの条件で
測定した。内密着、フィルム剥離力: ソーセージ表面に位置するフ
ィルムを剥離し、外観から肉質の密着度合いを評価す
る。同時に、レオテック社型、FUDOH RHEO
METERを用い、ソーセージの長さ方向に直角に巾3
cmに切り出した試験片の一部にソーセージの長さ方向
に切り込みを入れ、フィルムを予め約2cm剥離し、そ
の部分をチャッキングし、またソーセージの円周の中心
に棒状軸を挿入し、測定時にソーセージが回転しフィル
ム剥離を測定時に引張り剥離方向が常に垂直となるよう
に6cm/minの速度で約3cm長さを剥離する。そ
の時の剥離力の平均値をフィルム剥離力とした。レトルト加熱処理: 日阪製作所社製、フレーバーエー
ス、RCS−60/10TG型を用い、温度120℃、
15分間、圧力2kg/cm2でレトルト加熱処理を行
い、処理後のソーセージ外観から破裂、またはピンホー
ルの有無(○;無し、×;有り)、ソーセージ包装体表
面の皺入りの有無(○;無し、×;有り)を目視で判定
した。ボイル加熱処理: ボイル処理槽を用い温度85℃、60
分のボイル加熱処理を行い、冷水で冷却後、直ちに95
℃、10秒の加熱処理を行った。処理後のソーセージ外
観から破裂、またはピンホールの有無(○;無し、×;
有り)、ソーセージ包装体表面の皺入りの有無(○;無
し、×;有り)を目視で判定した。
エチレン2重量%およびブテン−1が5重量%からなる
共重合体(住友ノーブレン、FL851)を直径40m
mの押出機で環状に溶融押出して、急冷し、パリソンを
得た。次いで、得られたパリソンを遠赤外ヒーターで再
加熱して、インフレーション法により縦/横方向に4.
5/4.5倍に延伸し、巾300mm、厚み15μm、
熱収縮率;縦14%、横15%、(PP−1)(実施例
1に用いた)、厚み12μm、熱収縮率;縦11%、横
16%、(PP−2)(実施例2に用いた)、および厚
み10μm、熱収縮率;縦10%、横11%、(PP−
3)(実施例3に用いた)のポリプロピレンフィルム
(以下「PPフィルム」と略称する)を得た。ポリアミ
ドフィルムとしてMXD6を用い、前記と同じ方法で縦
/横方向に3/4倍に延伸し、厚み10μm、熱収縮
率;縦20%、横22%のMXD6フィルム(以下PA
−1と略称する)を得た。これらのMXD6フィルムお
よびPPフィルムを270mm巾にスリット後、MXD
6フィルムの両側にPPフィルムを配置しポリウレタン
系接着剤(東洋モートン(株)製、「TM590]と
「CAT56])を用い、テストラミネーター(ヒラノ
テクシード社製、マルチコーターTM−MC)でドライ
ラミネートし、厚みがそれぞれ44μm(実施例1)、
38μm(実施例2)、34μm(実施例3)の積層フ
ィルムを得た。これらの積層フィルムを85mm巾にス
リットし、呉羽化学(株)製、自動充填機KAP500
型(以下、「KAP]と略称する)を用い、フィルム折
巾38mmで畜肉ソーセージ(約70g)を充填し、そ
れぞれレトルト加熱処理(120℃、15分、圧力2k
g/cm2)及びボイル加熱処理(85℃、60分後、
皺伸ばし加熱処理95℃、10秒)を行った。積層フィ
ルムの熱水収縮率、引張弾性率×T3、酸素透過度の測
定結果を第1表に、レトルト加熱処理後、ボイル加熱処
理後のソーセージ包装体の破裂、外観皺入りの有無の評
価結果を第2表に示した。これらの積層フィルムは、適
度の熱水収縮性を有し、レトルト加熱処理後、ボイル加
熱処理後のソーセージ包装体の破裂が無く、皺入りの無
い外観良好な包装体が得られた。
ン樹脂(住友ノーブレン、FL851)およびMXD6
樹脂をそれぞれ直径40mmの押出機で溶融押出し、T
ダイ法で製膜し、それぞれ15μm(PP−7)、10
μm(PA−5)の未延伸フィルムを得た。得られたフ
ィルムを実施例1と同様にドライラミネートしてPP/
MXD6/PP構成の厚み44μmの積層フィルムを得
た。このフィルムに実施例1と同様に畜肉ソーセージを
充填し砲弾型ソーセージ包装体を得た。積層フィルムの
熱水収縮率、引張弾性率×T3、酸素透過度の測定結果
を第1表に、レトルト加熱処理後のソーセージ包装体の
破裂、外観皺入りの有無の評価結果を第2表に示した。
この積層フィルムは収縮性がなく,ソーセージ包装体表
面に皺が入り外観不良となった。
μm)フィルム(PP−7)と実施例1のPA−1を実
施例1と同様のウレタン接着剤を用いてドライラミネー
トしてPP/PA−1/PP構成、厚み44μmの積層
フィルムを得た。この積層フィルムにKAPを用い畜肉
ソーセージを充填し、実施例1と同様にボイル加熱処理
を行った。得られたソーセージ包装体は表面に皺入りが
あり外観不良となった。
してMXD6を85重量%とナイロン66/610/M
XD6(エムスケミカル社製、グリロンBM−18SB
H,Tm=173℃)15重量%の混合物から実施例1
と同様な方法で、厚み12μmのフィルム(以下「PA
−2」と略称する)を得た。得られたPA−2と実施例
2に使用した厚み12μmのPP−2フィルムとを実施
例2と同様な方法で積層して、積層フィルムを作製した
(実施例4)。また、PA−2と実施例1に用いたプロ
ピレン樹脂(住友ノーブレン、FL851)90重量%
とSSC系ポリエチレン(ダウケミカル社製、エリート
5100)10重量%の混合樹脂から実施例1と同様な
方法で作製した厚み15μm、熱収縮率;縦25%、横
28%の延伸フィルム(PP−4)を実施例1と同様な
方法で積層して、積層フィルムを作製した(実施例
5)。これらのフィルムを用いてKAPにより畜肉ソー
セージを充填包装し、レトルト加熱処理(120℃、1
5分、圧力2kg/cm2)を行った。得られた包装体
は、適度の熱水収縮性を有し、レトルト加熱処理後のソ
ーセージ包装体は破裂がなく、皺入りのない外観良好な
ものであった。また、実施例4の積層フィルムを使って
KAPにより、フィルムの折巾20.5mmで温度80
℃のプロセスチーズを充填し、93℃の熱水シャワー中
を10秒間で通過後、常温にて冷却、乾燥後、長さ10
5mm、重量12gのスティックチーズ包装体を100
本作製した。得られたスティックチーズはそれぞれ破裂
がなく,皺入りのない外観良好な包装体であった。ま
た、実施例5の積層フィルムを使って、KAPによりフ
ィルム折巾80mmで温度80℃の生ういろうを充填
し、リテーナー中で100℃のスチームで約1時間加熱
処理して長さ21cm、重量370gのういろう包装体
を得た。得られた包装体はそれぞれ破裂がなく、皺入り
が無く外観良好であった。これらの積層フィルムの熱水
収縮率、引張弾性率×T3、酸素透過度の測定結果を第
1表に、それぞれの加熱処理後の包装体の破裂、外観皺
入りの有無の評価結果を第2表に示した。
い、ソーセージ包装体のソーセージ接触面を予めコロナ
処理を行い処理面の表面張力が36dyne/cm2の
フィルムを得た。このフィルムを使用しKAPを用い魚
肉ソーセージを充填し、レトルト加熱処理(120℃、
15分、圧力2kg/cm2)を行い魚肉ソーセージ包
装体を得た。得られた包装体はレトルト加熱処理後の破
裂は無く、常温2週間保存後のソーセージ腐敗も無く、
目減り量は0.15%と低値で、肉密着性も良好(フィ
ルム剥離力;100g/3cm巾、剥離速度;6cm/
分)であった。
法で3台の押出機を用い溶融押出し、ナイロン6/MX
D6/ナイロン(厚み、各5μm/5μm/5μm、以
下「PA−3」と略称する)の厚み15μm、熱収縮
率;縦23%、横25%の3層構成の延伸熱収縮性フィ
ルムを得て、これをポリアミドフィルムとして用いた。
得られたPA−3と実施例1で用いた厚さ15μmのP
Pフィルム(PP−1)(実施例7で用いた)、および
実施例2で用いた厚さ12μmのppフィルム(PP−
2)(実施例8)を組み合わせたPP/PA−3/PP
の構成であり、実施例1と同様のウレタン接着剤を用い
ドライラミネート積層フィルムを得た。積層フィルムの
厚みはそれぞれ48μm(実施例7)、42μm(実施
例8)であった。これらのフィルムを使用しKAPを用
い魚肉ソーセージを充填し、レトルト加熱処理(120
℃、15分、圧力2kg/cm2)を行い魚肉ソーセー
ジ包装体を得た。積層フィルムの熱水収縮率、引張弾性
率×T3、酸素透過度の測定結果を第1表に、レトルト
加熱処理後のソーセージ包装体の破裂、外観皺入りの有
無の評価結果を第2表に示した。これらの積層フィルム
は、適度の熱水収縮性を有し、レトルト加熱処理後のソ
ーセージ包装体の破裂が無く、皺入りの無い外観良好な
包装体であった。
ムとして、ナイロン6/MXD6/ナイロン6の層構成
の熱収縮性多層フイルム(三菱化学興人パックス社販
売、スーパー二ールSPR SH、厚み15μm、熱収
縮率;縦18%、横20%、以下「PA−4」と略称す
る)とPPフィルムとして興人社製、コウジンポリセッ
ト、厚み15μm、熱収縮率;縦10%、横12%、
(PP−5)(実施例9で用いた)、厚み12μm、熱
収縮率;縦8%、横9%、(PP−6)(実施例10で
用いた)を用い、実施例1と同様にドライラミネート法
により、PP/PA−4/PP構成の積層フィルムを得
た。積層フィルムの厚みはそれぞれ48μm(実施例
9)、42μm(実施例10)であった。これらのフィ
ルムを使用しKAPを用い魚肉ソーセージを充填し、レ
トルト加熱処理(120℃、15分、圧力2kg/cm
2)を行い魚肉ソーセージ包装体を得た。積層フィルム
の熱水収縮率、引張弾性率×T3、酸素透過度の測定結
果を第1表に、レトルト加熱処理後のソーセージの破
裂、外観皺入りの有無の評価結果を第2表に示した。こ
れらの積層フィルムは、適度の熱水収縮性を有し、レト
ルト加熱処理後のソーセージ包装体の破裂が無く、皺入
りの無い外観良好な包装体であった。
1と同様な方法で6−66Ny(重量比6Ny/66N
y=85/15(%))とリニヤー低密度ポリエチレン
(以下「LLDPE」と略称する)の2層の延伸熱収縮
性フィルムを作製し、このチューブ状フィルムの両側を
スリット後、6−66NyとLLDPEとを剥離して厚
み15μm、熱収縮率;縦18%、横22%、の熱収縮
性ポリエチレンフィルム(LLDPE−1)を得た。こ
のLLDPE−1と実施例4のPA−2を実施例1と同
様にドライラミネートして、厚み45μmの積層フィル
ムを得た。このフィルムを用いてKAPにより畜肉ソー
セージを充填包装し、ボイル加熱処理(85℃、60分
後、皺伸ばし加熱処理95℃、10秒)を行った。ま
た、この積層フィルムを使ってKAPにより、フィルム
の折巾20.5mmで温度70℃のプロセスチーズを充
填し、93℃の熱水シャワー中を10秒間で通過後、常
温で冷却、乾燥後、長さ105mm、重量12gのステ
ィックチーズ包装体を100本作製した。得られたステ
ィックチーズ包装体はそれぞれ破裂がなく,皺入りのな
い外観良好な包装体であった。さらに、この積層フィル
ムを使って、KAPによりフィルム折巾80mmで温度
80℃の生ういろうを充填し、リテーナー中で100℃
のスチームにて約1時間加熱処理して長さ21cm、重
量370gのういろう包装体を得た。得られた包装体は
それぞれ破裂がなく、皺入りが無く外観良好であった。
積層フィルムの熱水収縮率、引張弾性率×T3、酸素透
過度の測定結果を第1表に、それぞれボイル加熱処理
後、チーズ包装処理後およびういろう包装後の包装体の
破裂、外観皺入りの有無の評価結果を第2表に示した。
この積層フィルムは、適度の熱水収縮性を有し、ボイル
加熱処理後のソーセージ包装体の破裂、スティックチー
ズ包装体の破裂、ういろう包装体の破裂が無く、皺入り
の無い外観良好な包装体であった。
ルムとして、興人社製、コージンポリセットUM、厚み
20μm、熱収縮率;縦17%、横21%、(以下「P
E」と略称する)と実施例4で用いたPA−2を実施例
1と同様にドライラミネートし、厚み55μmの積層フ
ィルムを得た。このフィルムを用いてKAPにより畜肉
ソーセージを充填包装し、ボイル加熱処理(85℃、6
0分後、皺伸ばし加熱処理95℃、10秒)を行った。
積層フィルムの熱水収縮率、引張弾性率×T3、酸素透
過度の測定結果を第1表に、ボイル加熱処理後のソーセ
ージ包装体の破裂、外観皺入りの有無の評価結果を第2
表に示した。この積層フィルムは、適度の熱水収縮性を
有し、ボイル加熱処理後のソーセージ包装体の破裂が無
く、皺入りの無い外観良好な包装体が得られた。
−3とPP−1(15μm)との積層フィルム(厚み3
2μm)(実施例13)、PA−3と実施例12のPE
(20μm)との積層フィルム(厚み38μm)(実施
例14)を実施例1と同様にドライラミネートして得、
縦型ピロー包装機を用い、折巾80mmで畜肉ハム(4
00g)を充填し、ボイル加熱処理(80℃、90分、
雛伸ばし加熱処理90℃、10秒)し、ハム包装体を得
た。積層フィルムの熱水収縮率、引張弾性率×T3、酸
素透過度の測定結果を第1表に、ボイル加熱処理後のハ
ム包装体の破裂、外観皺入りの有無の評価結果を第2表
に示した。これらの積層フィルムは、適度の熱水収縮性
を有し、縦型ピロー包装適性が良好でボイル加熱処理後
のハム包装体の破裂が無く、皺入りの無い外観良好な包
装体が得られた。
Eを剥離した他方の6−66Nyフィルム(厚み12μ
m、熱収縮率;縦25%、横30%)と実施例1で用い
たPP−1を実施例1と同様にドライラミネートしてP
P−1/6−66Ny/PP−1構成の積層フィルムを
得た。得られた積層フィルムを使ってKAPで畜肉ソー
セージを充填し、ボイル加熱処理を行い砲弾型のソーセ
ージ包装体を得た。この積層フイルムの熱水収縮率はL
/T=12/13%、酸素透過度は200cc/m2・d
ay・atmであり、5℃冷蔵庫中に一ヶ月間保存後ソ
ーセージが退色し、腐敗してしまい本用途に適さないこ
とが判った。
樹脂を実施例1と同様な方法で押出し、延伸し厚さ22
μm、熱収縮率;縦16%、横18%、の延伸フィルム
(PP−8)を作製した。このPP−8と実施例7で用
いたPA−3とを実施例1と同様にドライラミネートし
てPP−8/PA−3/PP−8構成の厚み63μmの積
層フィルムを得た。この積層フィルムの熱水収縮率はL
/T=12/13%、酸素透過度22cc/m2・day・
atmを有するが、E×T3がL(長さ方向)/T(幅
方向)=3×10-2/2.75×10-2kg・mmを有
し、フィルムが硬いことからKAPでソーセージ充填時
にクリップ結紮部に噛み込みが生じたり、フィルムにピ
ンホールが生じたり、更にクリップ耐圧強度が低くクリ
ップ飛びが生じ易いなどの問題が生じた。従って、本目
的の包装に適さないことが判った。
縮性積層フィルムは、食品包装、とりわけ自動充填包装
などにより充填・包装された包装体がボイル殺菌或いは
レトルト殺菌などの熱処理により収縮し、密着包装状態
になったときに、包装体の表面に皺、凹凸が入り難いこ
とが判った。特にハム・ソーセージの包装において、上
記の効果が現れ易く、包装体に皺が無いために、包装体
表面に光沢を与える食品包装用熱収縮性積層フィルムで
ある。
Claims (11)
- 【請求項1】芳香族系ジアミン重合体と芳香族系ジアミ
ン共重合体の少なくとも1種を含むポリアミド系樹脂か
らなる熱収縮性フィルムの層とポリプロピレン系樹脂ま
たはポリエチレン系樹脂からなる熱収縮性フィルムの層
がドライラミネーションされた少なくとも2層の多層フ
ィルムであり、全体の厚さが60μm以下であることを
特徴とする食品包装用熱収縮性積層フィルム。 - 【請求項2】ポリアミド系樹脂からなる熱収縮性フィル
ムの層の両側にポリプロピレン系樹脂またはポリエチレ
ン系樹脂からなる熱収縮性フィルムの層が積層されてい
る請求項1に記載の食品包装用熱収縮性積層フィルム。 - 【請求項3】ポリアミド系樹脂がポリメタキシリレンア
ジパミドである請求項1または2に記載の食品包装用熱
収縮性積層フィルム。 - 【請求項4】ポリアミド系樹脂からなる熱収縮性フィル
ムの層の両側の少なくとも一つの層がポリプロピレン系
樹脂からなる熱収縮性フィルムの層である請求項3に記
載の食品包装用熱収縮性積層フィルム。 - 【請求項5】ポリプロピレン系樹脂が、プロピレンと炭
素数が2もしくは4〜8のα−オレフィンとからなり、
プロピレン含量が20重量%以上のランダムコポリマー
単独、またはこれを主とするポリエチレン、ポリプロピ
レンのホモポリマーもしくはコポリマーとの混合物であ
る請求項1〜4のいずれかに記載の食品包装用熱収縮性
積層フィルム。 - 【請求項6】引張弾性率×T3(Tは積層フィルムの厚
さ;単位mm)の値が0.1×10-2〜2×10-2kg
・mmの範囲にある請求項1〜5のいずれかに記載の食
品包装用熱収縮性積層フィルム。 - 【請求項7】全体厚さが50μm以下である請求項6に
記載の食品包装用熱収縮性積層フィルム。 - 【請求項8】温度95℃の熱収縮率が縦、横それぞれ5
〜30%である請求項7に記載の食品包装用熱収縮性積
層フィルム。 - 【請求項9】自動充填包装用である請求項1〜8のいず
れかに記載の食品包装用熱収縮性積層フィルム。 - 【請求項10】ハム・ソーセージ充填用である請求項1
〜9のいずれかに記載の食品包装用熱収縮性積層フィル
ム。 - 【請求項11】レトルト殺菌用である請求項1〜10の
いずれかに記載の食品包装用熱収縮性積層フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10329417A JP2000153590A (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 食品包装用熱収縮性積層フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10329417A JP2000153590A (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 食品包装用熱収縮性積層フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000153590A true JP2000153590A (ja) | 2000-06-06 |
Family
ID=18221176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10329417A Pending JP2000153590A (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 食品包装用熱収縮性積層フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000153590A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006040973A1 (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-20 | Kureha Corporation | 内部に空隙を有する肉塊の包装体およびその製造方法 |
JP2009107701A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Toppan Printing Co Ltd | 包装容器 |
-
1998
- 1998-11-19 JP JP10329417A patent/JP2000153590A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006040973A1 (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-20 | Kureha Corporation | 内部に空隙を有する肉塊の包装体およびその製造方法 |
JP4777255B2 (ja) * | 2004-10-15 | 2011-09-21 | 株式会社クレハ | 内部に空隙を有する肉塊の包装体およびその製造方法 |
JP2009107701A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Toppan Printing Co Ltd | 包装容器 |
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