JP2000152999A - 抜去用シース及びリード抜去システム - Google Patents

抜去用シース及びリード抜去システム

Info

Publication number
JP2000152999A
JP2000152999A JP10328466A JP32846698A JP2000152999A JP 2000152999 A JP2000152999 A JP 2000152999A JP 10328466 A JP10328466 A JP 10328466A JP 32846698 A JP32846698 A JP 32846698A JP 2000152999 A JP2000152999 A JP 2000152999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
tubular body
lead
sheath
ultrasonic transducer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10328466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000152999A5 (ja
Inventor
Kunimasa Katayama
國正 片山
Fuminori Tsuboi
文則 坪井
Katsuhiro Shirakawa
勝啓 白川
Hiroyuki Yagami
弘之 矢上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CARDIO PACING RES LAB KK
Cardio Pacing Research Labs KK
Original Assignee
CARDIO PACING RES LAB KK
Cardio Pacing Research Labs KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CARDIO PACING RES LAB KK, Cardio Pacing Research Labs KK filed Critical CARDIO PACING RES LAB KK
Priority to JP10328466A priority Critical patent/JP2000152999A/ja
Publication of JP2000152999A publication Critical patent/JP2000152999A/ja
Publication of JP2000152999A5 publication Critical patent/JP2000152999A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrotherapy Devices (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体に対して低侵襲、かつ大がかりな装置を
用いずとも、生体内植え込み用リードの抜去を容易とす
る抜去用シース及びリード抜去システムを提供する。 【解決手段】 遠位端近傍に超音波振動子20を備え、
かつ前記超音波振動子に電気的に接続された電気導体が
長軸に沿って近位端まで延びている管状体10からなる
抜去用シース、及び抜去用シースの前記管状体10の近
位端に電気的に接続して前記超音波振動子を発振させる
ための発振器30を有するリード抜去システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長期間生体内、特
に血管内に留置して使用されるカテーテル、例えば心臓
ペースメーカや植え込み型除細動器と共に使用するため
の植え込み可能な電極リードなどを、生体内から低侵襲
的かつ比較的容易に抜き取るための抜去システムに関
し、更に詳細には、長期間生体内に植え込まれたカテー
テルと生体組織との癒着を剥離するための手段を具備す
る抜去用シースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、心臓ペースメーカや植え込み
型除細動器と共に使用するための多くの植え込み可能な
電極リードが知られている。
【0003】代表的な例として、心臓ペースメーカ電極
リードは、心臓に電気的刺激を与え、もしくは心臓の電
気的興奮を感知するための少なくとも1つの電極と、心
臓ペースメーカに電気的接続を成すための電気コネク
タ、電極と電気コネクタの間に設けられ、電極と心臓ペ
ースメーカの間で電気信号を伝えるための電気導体、及
び生体適合性の絶縁被覆からなるリードボディから構成
されている。又、経静脈電極リードにおいては、電極と
一部のリードボディが心臓及び静脈内に挿入され、静脈
外のリードボディ及び電気コネクタは、心臓ペースメー
カ又は植え込み型除細動器の接続用ハウジングに達し、
機械的、電気的に着脱自在になるよう接続される。
【0004】生体内電極の近傍には、生体内電極を心内
膜に固定するための心内膜固定手段が設けられている。
更に、リードボディを静脈挿入部近傍にて生体組織と固
定する際に、リードボディを保護するためのスリーブ
が、リードボディに沿って可動となるようリードボディ
の外周に取り付けられている。リードボディと生体組織
との固定は、スリーブの外周をリードボディとともに縫
合することにより達成される。又、長期的には、生体内
に植え込まれたリードは、リードボディや心内膜固定手
段の周囲が線維性皮膜によって強固に覆われ、この状態
で生体内に固着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感染症
やリード不全が生じた場合には、前述のような線維化に
よる癒着が逆に障害となって、不用なリードの経静脈的
抜去が困難となる。特に、リード植え込み期間が5年以
上経過したような場合は、線維化による癒着が激しいた
め、経静脈的なリード抜去は極めて困難である。従っ
て、リード不全などの場合には、不用となったリードを
そのまま生体内に残し、新たに別のリードを追加するこ
とが多いが、重篤な感染症などの理由によって、どうし
てもリード抜去が必要となった際は、侵襲の大きい開胸
術に頼らざるを得ない。
【0006】以上の従来技術の問題点に対する解決方法
として、静脈内や三尖弁におけるリードと生体組織の癒
着を剥離するための手段としては、(1)抜去用シース
の先端が鋭利な刃状となっており、機械的に組織を剥離
するタイプと、(2)抜去用シースの先端からレーザを
照射するタイプと、が実用化されている。
【0007】しかし、上記のような技術では、血管穿孔
の危険性や、装置が高価で大がかりであるといった課題
を残している。
【0008】又、心内膜固定手段の剥離については、本
発明と同一出願人によって出願された平成9年特許願3
9208号において、心内膜固定手段を脱着可能にした
生体内植込み用リードが提案されている。この発明によ
れば、生体内でリードから心内膜固定手段を離脱するこ
とにより、リード抜去が比較的容易となる。さらに、本
発明と同一出願人によって出願された平成9年特許願2
14995号では、離脱可能な心内膜固定手段が生分解
性材料から構成されることにより、心内膜固定手段を離
脱後に心腔内に残存することによる、心内膜固定手段に
よる合併症を防止することが提案されている。
【0009】従って、本発明による抜去システムの目的
とするところは、長期間生体内に植え込まれた生体内植
え込み用リードが、感染症などの理由により抜去が必要
であるにも関わらず、生体組織と強固に癒着し抜去が非
常に困難である場合において、生体に対して低侵襲、か
つ大がかりな装置を用いずとも、生体内植え込み用リー
ドの抜去を容易とする抜去用シース及びリード抜去シス
テムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するために、本発明の抜去用シースは、遠位端近傍に超
音波振動子を備え、かつ前記超音波振動子に電気的に接
続された電気導体が長軸に沿って近位端まで延びている
管状体からなることを特徴とする。
【0011】又、本発明の抜去用シースは、近位端に超
音波振動子を備え、かつ前記超音波振動子に接続された
超音波伝達体が長軸に沿って遠位端まで延びている管状
体からなることを特徴とする。
【0012】又、本発明の抜去用シースは、長軸上に超
音波伝達体を内包する管状体と、前記管状体の近位端に
前記超音波伝達体と機械的接触をなすように接続可能な
超音波振動子とを内蔵する円筒状コネクタとからなるこ
とを特徴とする。
【0013】ここで、前記超音波伝達体が超弾性合金で
あることが好ましい。前記超音波振動子が前記管状体に
着脱可能であることが好ましい。前記超音波振動子が円
筒状であることが好ましい。前記超音波振動子が短冊状
をなし、前記管状体の周囲にアレイ状に複数配置される
ことが好ましい。前記超音波振動子の近傍に温度センサ
を備えることが好ましい。前記管状体の遠位端が鋭利な
刃状に形状付けされていることが好ましい。
【0014】又、本発明のリード抜去システムは、遠位
端近傍に超音波振動子を備え、かつ前記超音波振動子に
電気的に接続された電気導体が長軸に沿って近位端まで
延びている管状体と、前記管状体の近位端に電気的に接
続して前記超音波振動子を発振させるための発振器とを
有することを特徴とする。
【0015】又、本発明のリード抜去システムは、近位
端に超音波振動子を備え、かつ前記超音波振動子に接続
された超音波伝達体が長軸に沿って遠位端まで延びてい
る管状体と、前記管状体の近位端に電気的に接続して前
記超音波振動子を発振させるための発振器とを有するこ
とを特徴とする。
【0016】又、本発明のリード抜去システムは、長軸
上に超音波伝達体を内包する管状体と、前記管状体の近
位端に前記超音波伝達体と機械的接触をなすように接続
可能な超音波振動子とを内蔵する円筒状コネクタと、前
記超音波振動子に電気的に接続され前記円筒状コネクタ
から延びている柔軟な導体が接続可能な前記超音波振動
子を発振させるための発信器とを有することを特徴とす
る。
【0017】ここで、前記超音波伝達体が超弾性合金で
あることが好ましい。前記超音波振動子が前記管状体に
着脱可能であることが好ましい。前記超音波振動子が円
筒状であることが好ましい。前記超音波振動子が短冊状
をなし、前記管状体の周囲にアレイ状に複数配置される
ことが好ましい。前記超音波振動子の近傍に温度センサ
を備え、かつ前記発振器が前記温度センサからの信号に
よって出力制御可能なことが好ましい。前記管状体の遠
位端が鋭利な刃状に形状付けされていることが好まし
い。
【0018】かかる構成によれば、比較的簡単な装置を
用い、低侵襲で長期間生体内に植え込まれたリードを抜
去することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。
【0020】<本実施の形態のリード抜去システムの構
成例>本実施の形態によるリード抜去システムは、図1
に示すように、抜去用シース(10)、超音波振動子
(20)、発振器(30)、ロッキングスタイレット
(不図示)より構成される。
【0021】本実施の形態によるリード抜去システムの
使用方法は、先ずリード(40)のコネクタ部を切断
し、リード(40)のスタイレットルーメンにロッキン
グスタイレットを挿入する。ロッキングスタイレットの
先端が生体内植込み用リードの遠位端に達したら、生体
内植込み用リードとロッキングスタイレットの固定操作
を行う。
【0022】更に、図1に示すように、抜去用シース
(10)の内腔にリード(40)の近位側を挿通し、超
音波振動子(20)を発振しながら抜去用シース(1
0)を押し進めることにより、リード(40)の外周を
覆う線維性組織(50)や血栓を剥離することができ、
リード(40)の抜去を容易とすることが可能となる。
【0023】ロッキングスタイレットは、リードのスタ
イレットルーメン内に挿通し、リード(40)遠位端で
リード(40)のスタイレットルーメン内を選択的に把
持することが可能な構造を有する。従って、リード(4
0)を近位側から引き抜く際に、リード(40)の導体
コイルが引き伸ばされるのを防ぐことができる。このよ
うなロッキングスタイレットの構造は、例えば、Coo
k社の米国特許第5,207,683号に開示されてい
る。
【0024】発振器(30)は、超音波振動子(20)
に供給する電圧が5Vから150Vの範囲で、特に10
0Vを用いることが好ましい。又、周波数は10kHz
から2MHzの範囲で、特に20kHzから200kH
zであることが好ましい。
【0025】<本実施の形態の抜去用シースの構成例>
続いて、抜去用シース(10)について、さらに詳細に
説明する。
【0026】(例1)図2に示すように、本例における
抜去用シース(100)は、シース本体(110)の遠
位端に、超音波振動子(120)を備える。
【0027】シース本体(110)は、オレフィン系、
ナイロン、ポリウレタン、ポリイミド、フッ素系より選
択される樹脂材料から構成される。
【0028】超音波振動子(120)は、PZT等の圧
電セラミックスから構成される。又、超音波振動子(1
20)は円筒形状を成しており、内面及び外面、もしく
は近位端及び遠位端に電極が形成されている。超音波振
動子(120)の肉厚は0.1mm以上で、軸方向の長
さは0.5mmから10mmの範囲で、特に3mmから
7mmの範囲にあることが好ましい。更に、超音波振動
子(120)の外側面は、生体適合材料によりコーティ
ングされていることが好ましい。
【0029】又、生体組織の癒着を剥離することをより
一層容易とするために、抜去用シース(100)の遠位
端もしくは超音波振動子(120)の遠位端に刃状部
(170)を形成することが好ましい。
【0030】又、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、
コバルト合金等から構成され、遠位端に刃状部(17
2)を形成した金属リング(170)を超音波振動子
(120)の遠位端に接合することによっても同様な効
果が期待できる。
【0031】超音波振動子(120)を直径方向に振動
させる場合、図3に示すように、導線(112)が超音
波振動子(120)の内面に形成された電極へ、又、導
線(114)が超音波振動子(120)の外面に形成さ
れた電極へ、それぞれ電気的に接合される。
【0032】又、超音波振動子(120)を長軸方向に
振動させる場合は、図4に示すように、導線(112)
が超音波振動子(120)の近位端面に形成された電極
に、又、導線(114)が超音波振動子(120)の遠
位端面に形成された電極に、それぞれ電気的に接合すれ
ば良い。
【0033】導線(112)及び(114)は、シース
本体(110)の内腔面に沿ってヘリカル状に近位部ま
で延び、更には発振器(30)に接合される。又、シー
ス本体(110)に導線(112)及び(114)の専
用ルーメンを設け、内部に導線(112)及び(11
4)を挿通することや、シース本体(110)と導線
(112)及び(114)を一体成形しても良い。又更
に、シース本体(110)の表面に蒸着により電極を形
成し、その後、パターニングをすることにより、導線
(112)及び(114)を形成しても良い。
【0034】(例2)図5に示すように、本例における
抜去用シース(200)は、シース本体(210)の遠
位端に、超音波振動子(220)を備える。
【0035】シース本体(210)は、オレフィン系、
ナイロン、ポリウレタン、ポリイミド、フッ素系より選
択される樹脂材料から構成される。
【0036】超音波振動子(220)は、PZT等の圧
電セラミックスから構成される。又、超音波振動子(2
20)は、シース本体(210)の遠位端に、図6に示
すように、短冊状に整列した形態を成しており、個々の
超音波振動子(220aから220f)の内面及び外
面、もしくは近位端及び遠位端に電極が形成されてい
る。超音波振動子(220aから220f)の肉厚は
0.1mm以上で、軸方向の長さは0.5mmから10
mmの範囲で、特に3mmから7mmの範囲にあること
が好ましい。更に、超音波振動子(220aから220
f)の外側面は、生体適合材料によりコーティングされ
ていることが好ましい。
【0037】又、生体組織の癒着を剥離することをより
一層容易とするために、抜去用シース(200)の遠位
端もしくは超音波振動子(220)の遠位端が刃状を形
成することが好ましい。
【0038】又、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、
コバルト合金等から構成され、遠位端に刃状部(27
2)を形成した金属リング(270)を、超音波振動子
(220)の遠位端に接合することによっても同様な効
果が期待できる。
【0039】更に、導線(212)及び(214)は、
シース本体(200)の内腔面に沿ってヘリカル状に近
位部まで延び、更には発振器(30)に接合される。
又、シース本体(200)に導線(212)及び(21
4)の専用ルーメンを設け、内部に導線(212)及び
(214)を挿通することや、シース本体(210)と
導線(212)及び(214)を一体成形しても良い。
又更に、シース本体(210)の表面に蒸着により電極
を形成し、その後、パターニングすることにより、導線
(212)及び(214)を形成しても良い。
【0040】超音波振動子(220)を直径方向に振動
させる場合、図7に示すように、導線(212)が超音
波振動子(220aから220f)の内面に形成された
電極に、又導線(214)が超音波振動子(220aか
ら220f)の外面に形成された電極に、それぞれ電気
的に接合される。
【0041】又、超音波振動子(220)を長軸方向に
振動させる場合には、図8に示すように、導線(21
2)が超音波振動子(220aから220f)の近位端
面に形成された電極に、又導線(214)が超音波振動
子(220aから220f)の遠位端面に形成された電
極に、それぞれ電気的に接合すればよい。
【0042】(例3)図9に示すように、本例における
抜去用シース(300)は、シース本体(310)の近
位端に、超音波振動子(320)を備える。
【0043】超音波振動子(320)は、例1及び例2
において説明したどちらの形態を選択することも可能で
あるが、例1及び例2と比較して寸法の制約が軽減する
ため、その他の多くの形態を選択することが可能であ
る。
【0044】更に、超音波振動子(320)には、導線
(312)及び(314)が接合され、発振器(30)
に脱着可能となるよう接続される。
【0045】シース本体(310)は、超音波振動を伝
達し易いニッケルチタン等の材料から構成される。従っ
て、超音波振動子(320)にて発生した振動をシース
本体(310)の遠位端まで伝達することが可能であ
る。
【0046】又、超音波振動子(320)の外側面は、
生体適合材料によりコーティングされていることが好ま
しい。又、生体組織の癒着を剥離することをより一層容
易とするために、抜去用シース(300)の遠位端が刃
状部(372)を形成することが好ましい。
【0047】又、図10に示すように、シース本体(3
10)に柔軟性を付与するために、円筒の一部又は全長
に渡ってスリット(313)を設けても良い。
【0048】(例4)図11に示すように、本例におけ
る抜去用シース(400)は、シース本体(410)の
近位端に、超音波振動子(420)を備える。
【0049】超音波振動子(420)は、例1及び例2
において説明したどちらの形態を選択することも可能で
あるが、例1及び例2と比較して寸法の制約が軽減する
ため、その他の多くの形態を選択することが可能であ
る。
【0050】更に、超音波振動子(420)には、導線
(412)及び(414)が接合され、発振器(30)
に脱着可能となるよう接続される。
【0051】シース本体(410)は、オレフィン系、
ナイロン、ポリウレタン、ポリイミド、フッ素系より選
択される樹脂材料から構成される。
【0052】図12A,図12Bに示すように、超音波
振動子(420)の遠位端には、超音波振動を伝達し易
いニッケルチタン等の材料から構成される、単線(48
2)、撚り線(484)、編組(486)から選択され
る超音波伝達体(480)の近位端が接合されている。
そして、超音波伝達体(480)は、シース本体(41
0)に沿って、シース本体(410)の遠位端へ延びて
いる。
【0053】又、シース本体(410)の遠位端には、
ステンレス鋼、チタン、チタン合金、コバルト合金等か
ら成る金属リング(470)が接合されている。更に、
超音波伝達体(480)の遠位端が金属リング(47
0)に接合されていることにより、超音波振動子(48
0)で発生した振動を金属リング(470)に伝達する
ことができる。
【0054】又、生体組織の癒着を剥離することをより
一層容易とするため、金属リング(470)の遠位端に
刃状部(472)を形成することが好ましい。
【0055】本実施の形態の上記例1から例4におい
て、図13に示すように、抜去用シース(10)に温度
センサ(60)を付設し、発熱が大きくなると温度セン
サ(60)からの信号によって、出力を制御することが
可能な機能を備えることが好ましい。例えば、温度セン
サ(60)からの入力が、所定の上限温度を越えると、
超音波振動子(20)への電力供給を停止するなどの制
御である。
【0056】又、本実施の形態において、抜去用シース
はディスポーザブルであることが好ましい。従って、例
3、例4のような形態では、図14に示すように、超音
波振動子を抜去シース(10)に付設せずに、超音波振
動子を内臓する円筒状コネクタ(21)が抜去用シース
(10)に脱着可能となるように接続しても良く、これ
より超音波振動子を発振器(30)とともに繰り返し使
用することができる。
【0057】尚、本発明には、明細書中に説明したもの
と実質的に同じ効果を得るために選択可能な全ての構成
が含まれることは言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、超音波
を利用して抜去用シースの遠位端を発振させて、リード
と血管(あるいは組織)との癒着を無理な力をかけずに
剥離することを可能としたことにより、比較的安価で簡
単な装置を用いて、低侵襲で長期間生体内に植え込まれ
たリードの抜去を容易にできるようになった。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】リード抜去システムの全体構成、使用方法を説
明する概念図である。
【図2】実施の形態例1による抜去シースの外観を示す
斜視図である。
【図3】実施の形態例1による抜去シースの遠位端を示
す部分断面図である。
【図4】実施の形態例1による抜去シースの別の形態に
よる遠位端を示す部分断面図である。
【図5】実施の形態例2による抜去シースの外観を示す
斜視図である。
【図6】図5におけるA−A線矢視断面図である。
【図7】実施の形態例2による抜去シースの遠位端を示
す部分断面図である。
【図8】実施の形態例2による抜去シースの別の形態に
よる遠位端を示す部分断面図である。
【図9】実施の形態例3による抜去シースの外観を示す
斜視図である。
【図10】実施の形態例3による抜去シースの別の形態
による外観を示す斜視図である。
【図11】実施の形態例4による抜去シースの外観を示
す斜視図である。
【図12A】実施の形態例4によるシース本体の部分断
面を示す斜視図である。
【図12B】実施の形態例4によるシース本体の別の形
態による部分断面を示す斜視図である。
【図13】温度センサを備えたリード抜去システムの構
成を示す概念図である。
【図14】超音波振動子が脱着可能なリード抜去システ
ムの構成を示す概念図である。
【符号の説明】
10,100,200,300,400 抜去用シース 110,210,310,410 シース本体 112,114,212,214,312,314,4
12,414 導線 316 スリット 20,120,220,220a〜220f,320,
420 超音波振動子 21 円筒状コネクタ 30 発振器 40 リード 50 線維性組織 60 温度センサ 170,270,470 金属リング 172,272,372,472 刃状部 480 超音波振動体 482 単線 484 撚り線 486 編組
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪井 文則 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 株式会社カージオペーシングリサーチ・ラ ボラトリー内 (72)発明者 白川 勝啓 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 株式会社カージオペーシングリサーチ・ラ ボラトリー内 (72)発明者 矢上 弘之 静岡県富士宮市舞々木町150番地 テルモ 株式会社内 Fターム(参考) 4C053 CC02 4C060 JJ11 JJ13 JJ23

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠位端近傍に超音波振動子を備え、かつ
    前記超音波振動子に電気的に接続された電気導体が長軸
    に沿って近位端まで延びている管状体からなることを特
    徴とする抜去用シース。
  2. 【請求項2】 近位端に超音波振動子を備え、かつ前記
    超音波振動子に接続された超音波伝達体が長軸に沿って
    遠位端まで延びている管状体からなることを特徴とする
    抜去用シース。
  3. 【請求項3】 長軸上に超音波伝達体を内包する管状体
    と、 前記管状体の近位端に前記超音波伝達体と機械的接触を
    なすように接続可能な超音波振動子とを内蔵する円筒状
    コネクタとからなることを特徴とする抜去用シース。
  4. 【請求項4】 前記超音波伝達体が超弾性合金であるこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の抜去用シース。
  5. 【請求項5】 前記超音波振動子が前記管状体に着脱可
    能であることを特徴とする請求項2又は3記載のリード
    抜去システム。
  6. 【請求項6】 前記超音波振動子が円筒状であることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の抜去
    用シース。
  7. 【請求項7】 前記超音波振動子が短冊状をなし、前記
    管状体の周囲にアレイ状に複数配置されることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1つに記載の抜去用シー
    ス。
  8. 【請求項8】 前記超音波振動子の近傍に温度センサを
    備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つ
    に記載の抜去用シース。
  9. 【請求項9】 前記管状体の遠位端が鋭利な刃状に形状
    付けされていることを特徴とする請求項1乃至8のいず
    れか1つに記載の抜去用シース。
  10. 【請求項10】 遠位端近傍に超音波振動子を備え、か
    つ前記超音波振動子に電気的に接続された電気導体が長
    軸に沿って近位端まで延びている管状体と、 前記管状体の近位端に電気的に接続して前記超音波振動
    子を発振させるための発振器とを有することを特徴とす
    るリード抜去システム。
  11. 【請求項11】 近位端に超音波振動子を備え、かつ前
    記超音波振動子に接続された超音波伝達体が長軸に沿っ
    て遠位端まで延びている管状体と、 前記管状体の近位端に電気的に接続して前記超音波振動
    子を発振させるための発振器とを有することを特徴とす
    るリード抜去システム。
  12. 【請求項12】 長軸上に超音波伝達体を内包する管状
    体と、 前記管状体の近位端に前記超音波伝達体と機械的接触を
    なすように接続可能な超音波振動子とを内蔵する円筒状
    コネクタと、 前記超音波振動子に電気的に接続され前記円筒状コネク
    タから延びている柔軟な導体が接続可能な前記超音波振
    動子を発振させるための発信器とを有することを特徴と
    するリード抜去システム。
  13. 【請求項13】 前記超音波伝達体が超弾性合金である
    ことを特徴とする請求項11又は12記載のリード抜去
    システム。
  14. 【請求項14】 前記超音波振動子が前記管状体に着脱
    可能であることを特徴とする請求項11又は12記載の
    リード抜去システム。
  15. 【請求項15】 前記超音波振動子が円筒状であること
    を特徴とする請求項10乃至12のいずれか1つに記載
    のリード抜去システム。
  16. 【請求項16】 前記超音波振動子が短冊状をなし、前
    記管状体の周囲にアレイ状に複数配置されることを特徴
    とする請求項10乃至12のいずれか1つに記載のリー
    ド抜去システム。
  17. 【請求項17】 前記超音波振動子の近傍に温度センサ
    を備え、かつ前記発振器が前記温度センサからの信号に
    よって出力制御可能なことを特徴とする請求項10乃至
    12のいずれか1つに記載のリード抜去システム。
  18. 【請求項18】 前記管状体の遠位端が鋭利な刃状に形
    状付けされていることを特徴とする請求項10乃至17
    のいずれか1つに記載のリード抜去システム。
JP10328466A 1998-11-18 1998-11-18 抜去用シース及びリード抜去システム Pending JP2000152999A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10328466A JP2000152999A (ja) 1998-11-18 1998-11-18 抜去用シース及びリード抜去システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10328466A JP2000152999A (ja) 1998-11-18 1998-11-18 抜去用シース及びリード抜去システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000152999A true JP2000152999A (ja) 2000-06-06
JP2000152999A5 JP2000152999A5 (ja) 2004-08-19

Family

ID=18210594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10328466A Pending JP2000152999A (ja) 1998-11-18 1998-11-18 抜去用シース及びリード抜去システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000152999A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010504782A (ja) * 2006-09-27 2010-02-18 コルネアル イノヴァシヨン 超音波発射システムおよびこのシステムを組み込んだ超音波処理器
WO2013021763A1 (ja) * 2011-08-05 2013-02-14 オリンパス株式会社 超音波振動装置
WO2016035218A1 (ja) * 2014-09-02 2016-03-10 嗣允 藤原 ペースメーカーリード癒着剥離用シース
WO2023212653A1 (en) * 2022-04-27 2023-11-02 Medtronic, Inc. Lead extender for extending leads for extraction

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010504782A (ja) * 2006-09-27 2010-02-18 コルネアル イノヴァシヨン 超音波発射システムおよびこのシステムを組み込んだ超音波処理器
WO2013021763A1 (ja) * 2011-08-05 2013-02-14 オリンパス株式会社 超音波振動装置
WO2016035218A1 (ja) * 2014-09-02 2016-03-10 嗣允 藤原 ペースメーカーリード癒着剥離用シース
WO2023212653A1 (en) * 2022-04-27 2023-11-02 Medtronic, Inc. Lead extender for extending leads for extraction

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6241692B1 (en) Ultrasonic ablation device and methods for lead extraction
US6370434B1 (en) Cardiac lead and method for lead implantation
US5779715A (en) Lead extraction system and methods thereof
US6246914B1 (en) High torque catheter and methods thereof
US5411535A (en) Cardiac pacemaker using wireless transmission
US4930521A (en) Variable stiffness esophageal catheter
US6611720B2 (en) High torque catheter possessing multi-directional deflectability and methods thereof
US6493590B1 (en) Flexible band electrodes for medical leads
EP0428812B1 (en) Intracardiac catheter, magneto-cardiographically localizable, for mapping and pacing provided with means for ablation of arrythmogenic tissue
AU646423B2 (en) Steroid eluting intramuscular lead
US9289593B1 (en) Endovascular electrode system for tissue stimulation
CN103157185A (zh) 医用植入体和医用设备
US20080039916A1 (en) Distally distributed multi-electrode lead
EP0646388B1 (en) Electrode device
US20030144717A1 (en) Ceramic cardiac electrodes
JP2006509547A (ja) 血液動態パラメータをモニタリングおよび治療する方法およびシステム
EP1070515B1 (en) Implantable electrode lead
WO2001003767A1 (en) Ring electrode with porous member
JPH06506839A (ja) 取替え可能なセンサを備えたペーサーの導線
US10952785B2 (en) Device for medical lead extraction
US20230062838A1 (en) Systems and methods for implanting a medical device using an active guidewire
US10022534B2 (en) Insertion system for inserting implantable electrode carrier
JP2014500776A (ja) 生分解性らせん状チップを備えた植え込み型能動的固定リード
US20070156215A1 (en) Dilating lead tip
JP2000152999A (ja) 抜去用シース及びリード抜去システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060403