JP2000152317A - 移動通信用送受信方式 - Google Patents

移動通信用送受信方式

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JP2000152317A
JP2000152317A JP10324068A JP32406898A JP2000152317A JP 2000152317 A JP2000152317 A JP 2000152317A JP 10324068 A JP10324068 A JP 10324068A JP 32406898 A JP32406898 A JP 32406898A JP 2000152317 A JP2000152317 A JP 2000152317A
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transmission
signal
signals
mobile terminal
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JP10324068A
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Yoshitaka Hara
嘉孝 原
Rumiko Yonezawa
ルミ子 米澤
Isamu Chiba
勇 千葉
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セクタを切り替える際には、通信が瞬断され
る可能性が高くなるほかスイッチング制御に関する負荷
が増大するなどの課題があった。 【解決手段】 基地局アンテナ1aに到来する信号をそ
れぞれ2つのビーム2a,2bによって受信し、最大比
合成器8によって最大比合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2つのビームで
受信した信号をその受信強度の比で合成する手法におい
て、復調する各信号のSI比を全て一定にし、各移動端
末からの送信信号の信号品質を一定にすることができる
移動通信用送受信方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の移動通信用送受信方式にお
いて基地局と移動端末間との送受信方式の概念を示す構
成図、図9は従来の移動通信用送受信方式において基地
局受信回路を示す構成図、図10は従来の移動通信用送
受信方式において各復調信号内の希望信号、干渉信号の
流れを示す説明図、図11は従来の移動通信用送受信方
式において送信電力時の送信電力強度に関するモデルを
示す説明図、図12は従来の移動通信用送受信方式にお
いてセクタ化方式を用いた場合のセル構成を示す構成
図、図13は従来の移動通信用送受信方式においてセク
タ化方式を用いた場合の基地局受信回路の構成図であ
る。
【0003】図8において、1は基地局、3d,3e,
3fはセル内に存在する移動端末である。図9におい
て、5はビーム形成部を表し、10はCDMA拡散符合
の復調部を表す。また11は変調信号に対するマッチド
フィルタであり、12はビームを表す。図10におい
て、13a,13b,13cはそれぞれユーザ#1,#
2,#3の復調信号内のユーザ#1の信号である。ま
た、14a,14b,14cはそれぞれユーザ#1,#
2,#3の復調信号内のユーザ#2の信号である。ま
た、15a,15b,15cはそれぞれユーザ#1,#
2,#3の復調信号内のユーザ#3の信号である。
【0004】図11において、16a,16b,16
c,16d,16e,16fは、それぞれ移動端末の信
号の送信電力強度を表しており、16aは極大の場合、
16bは大の場合、16cはやや大の場合、16dはや
や小の場合、16eは小の場合、16fは極小の場合を
表す。図12において、3a,3b,3cはそれぞれ移
動端末を表しており、4a,4bはセクタを表してい
る。図13において、3,4はビームを表しており、5
はビーム形成部、6,7は拡散符合の復調部、17はビ
ーム切り替え用のスイッチング部、9aはユーザ信号に
関する復調部を表す。
【0005】次に動作について説明する。以下、従来の
移動通信における基地局と移動端末間との送受信方式に
関する説明を行う。移動通信では、図8に示すように、
広範囲に位置する多くの移動端末3d,3e,3fを収
容するため、多くの基地局1を地域的に配置し、基地局
1毎に基地局1周辺のエリアをアンテナを用いてカバー
する。移動端末3d,3e,3fからの通信を希望する
場合には、移動端末3d,3e,3fの位置から最も近
い位置にある基地局1を選定し、選定された基地局1に
対して通信リンクを設定する。1つの基地局1に対応す
るサービスエリアは通常セルと呼ばれ、セル内の移動端
末3d,3e,3fは基地局1と通信を行う。
【0006】また、図12に示すように、1つの基地局
1は複数のアンテナによって構成されている場合もあ
る。この場合、通信を希望する移動端末3d,3e,3
fは移動端末3d,3e,3fの位置に対して最も近い
基地局1を選定し、移動端末3d,3e,3fの方向に
ビーム3,4を放射するアンテナとの間で通信リンクを
設定する。したがって、サービスエリアはセルの中でさ
らに複数に分かれ、この分割された個々のカバーエリア
は通常セクタ4a,4bと呼ばれる。
【0007】このような移動通信環境における基地局と
移動端末間との送受信方式について以下に説明を行う。
ここでは、一例として代表的な文献であるW.C.Y.
Lee著”Overview of Cellular
CDMA”(IEEE Trans.onVehic
ular Tech.,Vol.40,No.2)の場
合に関する方式について説明を行う。本方式ではセル内
には多くの通信希望の移動端末が存在し、各通信希望の
移動端末は同時に1つの基地局と通信を行う。
【0008】複数の移動端末3a,3b,3cがそれぞ
れ基地局1に向けて信号を送信する場合には、基地局1
では個々の移動端末からの信号に対して復調処理を行い
受信する。個々の移動端末からの信号は基地局1内のそ
れぞれの復調回路を通して復調されるが、復調後も通信
希望の移動端末からの信号と同時に他の移動端末からの
信号が一部干渉信号として残存する。従って、信号の受
信に際して個々の移動端末からの信号は相互に干渉信号
として他の信号に影響を及ぼす。
【0009】図10に示すように、この様子を示すユー
ザ#1の復調信号13aはユーザ#2,ユーザ#3の復
調信号14a,15a内にそれぞれ干渉信号13c,1
3bとして付加される。また、ユーザ#2の復調信号1
4aはユーザ#1,#3内にそれぞれ干渉信号14b,
14cとして付加される。このような干渉信号13b,
13c,14b,14cの増大は信号品質の劣化を招
き、復調された信号に誤りを発生させる原因となる。し
たがって、各送信信号はできる限り相互に与える影響を
小さくし、それぞれ平等な信号品質となることが望まれ
る。
【0010】このような目的を達成するため、移動端末
3d,3e,3fから基地局1への信号の送信を行う場
合には、図14に示すように、従来からその送信電力を
制御する手法が用いられている。図14は従来の移動通
信用送受信方式においてセクタ化方式を用いた場合の送
信電力制御時の送信電力強度に関するモデル図である。
図15は従来の移動通信用送受信方式においてセクタ化
方式を用いた場合のセルを示す構成図である。ここで、
黒点は送信電力の大きい移動端末の位置を示しており、
白い点は送信電力の小さい移動端末の位置を示してい
る。
【0011】本送信電力制御のもとでは、移動端末3
d,3e,3fは基地局1における信号の受信電力が所
定の値となるように制御を行う。すなわち、各移動端末
3d,3e,3fでは基地局1までの伝搬減衰量、フェ
ージングなどを考慮して、その変動分を補償できるだけ
の電力で各移動端末3d,3e,3fは信号を送信す
る。各移動端末3d,3e,3fから発せられた信号
は、伝搬経路において伝搬減衰、フェージングなどを受
けた後、基地局1に到達する。したがって、基地局1に
おける各移動端末3d,3e,3fからの信号の受信電
力は同一となる。このような環境において、基地局1に
おいて個々の移動端末3d,3e,3fの信号の復調を
行うと、個々の移動端末3d,3e,3fからの信号に
対する干渉電力レベルを全て同一とすることができる。
このように基地局1における信号の受信電力が所定の値
となるように送信電力制御を行うことによって、各復調
信号における信号品質の平等性を達成することが可能と
なる。
【0012】また、図15に示すように基地局1は複数
のアンテナを備える構成とすることもある。1aは基地
局アンテナ、18a,18bはセクタである。このよう
に基地局において複数の基地局アンテナ1aを用いて個
々のビーム3,4のカバーエリアを小さくすることによ
って、小さなエリアで多くの移動端末3a,3b,3c
を収容することが可能になる。基地局アンテナ1aは指
向性を持つアンテナであるが、指向性アンテナの特徴と
してアンテナから発せられるビーム3,4の信号利得が
方向によって異なるという点が上げられる。すなわち、
指向性アンテナではビーム3,4の中心方向において信
号利得が大きくなる反面、ビーム3,4の中心方向から
離れるにつれて信号利得は小さくなる。
【0013】このような指向性アンテナを備える基地局
のもとで、移動端末3a,3b,3cの送信電力制御を
行う場合について以下で説明する。各移動端末3a,3
b,3cの信号は、基地局において受信されたときに同
一電力となっていることが望まれる。この場合には、上
述の全方向アンテナの場合と同じように、各信号の信号
品質は一定レベルに保たれる。すなわち、各移動端末3
a,3b,3cはビーム3,4の指向性に起因する方向
別の信号利得分を補償する送信電力で信号を送信するこ
とが望まれる。ビーム3,4の中心方向に位置する移動
端末3a,3b,3cは、信号利得が高いので信号利得
分低電力で信号を送信する。また、ビーム中心方向から
離れた場所に位置する移動端末3a,3b,3cは、信
号利得が低いのでその分高電力で信号を送信する。この
ような送信電力制御を行うことにより、複数のアンテナ
を有する基地局のもとでも各移動端末3a,3b,3c
の受信信号品質を同一レベルにすることができる。
【0014】次に、基地局アンテナ1aから移動端末3
a,3b,3cに向けて信号を送信する場合の送受信方
式について説明を行う。図15に基地局から移動端末3
a,3b,3cに向けて信号を送信する場合の送受信の
様子を示す。基地局アンテナ1aでは各移動端末3a,
3b,3cにおいて、信号復調をした際の信号品質が平
等になるように各信号の送信電力を考えて信号を送信す
る。基本的に基地局アンテナ1aから移動端末3a,3
b,3cに向けての送信では、全ての信号が同一の経路
を通って各移動端末3a,3b,3cに到達する。した
がって、各移動端末3a,3b,3cの信号を全て同じ
レベルで送信すると、個々の移動端末3a,3b,3c
においても所望信号とその他の信号の電力比が同一とな
り、平等な信号品質を達成することが可能となる。した
がって、基地局アンテナ1aと移動端末3a,3b,3
cとの間の信号送信に関しては、全ての移動端末3a,
3b,3cに対して同一の電力で送信を行う。
【0015】また、基地局アンテナ1aが複数のアンテ
ナによって構成されている場合にも、基地局アンテナ1
aから移動端末3a,3b,3cへの送信電力制御は、
基地局アンテナ1aが1つのアンテナで構成されている
場合と同じ方式によって各移動端末3a,3b,3cの
信号品質を均一にすることができる。
【0016】1つの基地局アンテナ1aで多くの移動端
末3a,3b,3cを収容しようとする場合には、基地
局に複数の基地局アンテナ1aを設置してセルを複数の
セクタ18a,18bに分割する方式が効果的である。
移動通信の普及に伴って移動端末3a,3b,3cを利
用する加入者の数は年々増大し、このような増大する加
入者を高効率に収容する手段としてもセクタ化は有効で
ある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動通信用送受
信方式は以上のように構成されているので、セルを数多
く分割しすぎると、個々のセクタは基地局を端点として
非常に細長い形状となる。したがって、このようなセク
タ構成のもとでは、移動端末3a,3b,3cがわずか
の移動を行った場合にもセクタ境界を横断し、次のセク
タヘと移動しなければならなかった。このため、このよ
うにセクタを切り替える際には、通信が瞬断される可能
性が高くなるほかスイッチング制御に関する負荷が増大
するなどの課題があった。
【0018】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、2つのビームで受信した信号をそ
の受信強度の比で合成する手法において、復調する各信
号のSI比を全て一定にし、各移動端末からの送信信号
の信号品質を一定にすることができる移動通信用送受信
方式を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動通信
用送受信方式は、移動端末において、定められた電力関
数に応じて信号送信を行い、基地局における各移動端末
の復調後の信号品質を同一にするようにしたものであ
る。
【0020】この発明に係る移動通信用送受信方式は、
移動端末において、セル外からの干渉電力を考慮して定
められた電力関数に応じて信号送信を行うようにしたも
のである。
【0021】この発明に係る移動通信用送受信方式は、
基地局において、移動端末の存在角に応じて送信電力を
決定し、各移動端末向けの信号の送信電力値を制御し、
各移動端末における信号品質を同一にしたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による移
動通信用送受信方式において基地局アンテナで用いるビ
ームのカバーエリアを示した説明図であり、図におい
て、1aは基地局アンテナ、2a〜2dは基地局アンテ
ナ1aのビーム、3a〜3fは基地局アンテナ1aのカ
バーエリア内の移動端末、4a,4bはそれぞれビーム
2a,2b、またはビーム2c,2dのカバーするセク
タである。
【0023】細いビームを用いながらもスイッチング回
数を少なくする手法として2つのビーム2a,2b、ま
たはビーム2c,2dの合成を行う手法が考えられる。
この実施の形態では、2つのビーム2a,2b、または
ビーム2c,2dを用いて信号を受信し、2つのビーム
2a,2b、またはビーム2c,2dで受信した信号を
その受信強度の比で合成する手法が考えられる。
【0024】本方式では、2つのビーム2a,2b、ま
たはビーム2c,2dを用いて重み付け合成するため、
単純なセクタ化方式で見られたセクタ境界におけるスイ
ッチング制御の問題は解消される。また、2つのビーム
2a,2b、またはビーム2c,2dを用いるため単純
なセクタ化方式の場合よりも信号品質は改善される。こ
のような2ビーム合成の方式(マルチビーム合成方式)
に関して、各移動端末3a〜3fの送信信号のSI比を
平等にするための送信電力制御方式について検討を行
う。
【0025】次に動作について説明する。図2はこの発
明の実施の形態1による移動通信用送受信方式において
送信電力制御に関する概念図、図3はこの発明の実施の
形態1による移動通信用送受信方式において基地局受信
回路を示す構成図である。基地局アンテナ1aからの2
つのビーム2a,2bは、異なる中心方向を有し、それ
ぞれ隣接したセクタ4a,4bをカバーしている。ま
た、そのビーム2a,2bの一部は互いに重なり合って
いる。ここでは、この2つのビームパターンを電界表示
を用いてそれぞれg1(θ),g2(θ)と表す。2つ
のビームg1(θ),g2(θ)はお互いに直交条件∫
g1(θ)g2(θ)dθ=0を満たすように設定す
る。
【0026】上述のような2つのビーム2a,2bを有
する基地局アンテナ1aに向けて、セクタ4a,4b内
に存在する各移動端末3a〜3fは信号を伝送する。こ
のとき、基地局アンテナ1aではθ方向からの信号を各
ビームにおいてg1(θ):g2(θ)の比で受信す
る。また、各ビーム出力はその振幅比に応じて重み付け
をされ、最大比合成される。
【0027】ここで、各移動端末3a〜3fは基地局ア
ンテナ1aに電力Q(θ)で信号が到達するように送信
電力制御を行う。すなわち、移動端末3a〜3fと基地
局アンテナ1aの伝搬減衰、フェージング変動分を補償
して電力を設定し、さらに電力がQ(θ)となるような
電力で送信する。このような送信電力制御を行うことに
よって、マルチビーム合成処理を行った後の基地局にお
ける各移動端末3a〜3fの信号品質は等しくなる。こ
こで、Q(θ)は次式で与えられる。
【0028】 Q(θ)=1/〔g1(θ)2 +g2(θ)2 〕 +2β0 〔g1(θ)×g2(θ)/{g1(θ)2 +g2(θ)22 〕 ・・・(1) β0 :ビームパターンg1(θ),g2(θ)によっ
て決まる所定の定数
【0029】以下ではその詳細について説明する。移動
端末3a〜3fの存在方向をθとすると、この移動端末
3a〜3fはファクタQ(θ)倍の電力で基地局アンテ
ナ1aに向けて信号を送信する。すなわち、図2に示す
ように、θ1 方向の移動端末3aはQ(θ1 )の電力で
信号を送信し、θ2 方向の移動端末3bはQ(θ2 )の
電力で信号を送信する。
【0030】また、図3で示されるように、基地局アン
テナ1aに到達した信号は、それぞれ2つのビーム2
a,2bによって受信される。受信された各信号は復調
部6,7によって復調され、最大比合成器8によって最
大比合成される。このようにして出力された各信号は同
一のSI比となる。
【0031】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、基地局アンテナ1aに到達する信号をそれぞれ2つ
のビーム2a,2bによって受信し、最大比合成器8に
よって最大比合成することにより、出力された各信号は
同一のSI比となり、各移動端末3a〜3fからの送信
信号の信号品質を一定にすることができるなどの効果が
得られる。
【0032】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2による移動通信用送受信方式のセルを示す構成図で
あり、図において、実施の形態1と同一の符号について
は同一または相当部分を示すので説明を省略する。実施
の形態1では、セクタ4a,4b内の移動端末3a〜3
fのみを地域に存在する移動端末3a〜3fと考えて送
信電力制御を行った。これに対し、本実施の形態2では
移動端末3a〜3fはセクタ4a,4b内のみならず、
他セクタ、他セルにも多く存在するものとして送信電力
を決定する。すなわち、本実施の形態2においては外部
からの干渉移動端末9a〜9eの影響を考慮して送信電
力制御を行う。
【0033】次に動作について説明する。図4におい
て、基地局アンテナ1aからの2つのビーム2a,2b
は異なる中心方向を有し、それぞれ隣接したエリアをカ
バーしている。また、そのビーム2a,2bの一部は互
いに重なり合っている。ここでは、この2つのビーム2
a,2bのビームパターンを電界表示を用いてそれぞれ
g1(θ),g2(θ)と表す。この2つのビームg1
(θ),g2(θ)は、お互いに下記の直交条件の式
(2)を満たすように設定されている。
【0034】 ∫g1(θ)g2(θ)dθ=0 ・・・(2)
【0035】エリア内に存在する各移動端末3a〜3f
は、上記の式(2)を満たす2ビーム2a,2bを発す
る基地局アンテナ1aに向けて信号を伝送する。このと
き、各移動端末3a〜3fは移動端末3a〜3fと基地
局アンテナ1aとの伝搬減衰、フェージング変動分を補
償して電力を設定し、各移動端末3a〜3fではさらに
ファクタQ(θ)倍の電力で送信を行う。このような送
信電力制御を行うことによって、マルチビーム合成処理
を行った後の基地局における各移動端末3a〜3fから
発せられる信号の品質は等しくなる。ここで、Q(θ)
は式(3)で与えられる。
【0036】 Q(θ)=1/〔g1(θ)2 +g2(θ)2 〕 +2β1 〔g1(θ)×g2(θ)/{g1(θ)2 +g2(θ)22 〕 ・・・(3) β1 :ビームパターンg1(θ),g2(θ)、およ
びセル外からの干渉電力によって決まる所定の定数
【0037】以下ではその詳細について図5を用いて説
明する。図5はこの発明の実施の形態2による移動通信
用送受信方式において送信電力制御を示す概念図であ
る。移動端末3a〜3fの存在方向をθとすると、この
移動端末3a〜3fはファクタQ(θ)倍の電力で基地
局アンテナ1aに向けて信号を送信する。すなわち、θ
1 方向の移動端末3aはQ(θ1 )の電力で信号を送信
し、θ2 方向の移動端末3bはQ(θ2 )の電力で信号
を送信する。また、外からは同時に干渉移動端末9a,
9b,9cから干渉電力が到達する。図3で示されるよ
うに、基地局アンテナ1aに到達した信号は、それぞれ
2つのビーム2a,2bによって受信される。受信され
た各信号は復調部6,7によって復調され、最大比合成
器8によって最大比合成される。
【0038】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、外部からの干渉移動端末9a〜9eの影響を考慮し
て送信電力制御を行うことにより、実施の形態1に比べ
てさらに各移動端末3a〜3fからの送信信号の信号品
質を一定にすることができるなどの効果が得られる。
【0039】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3による移動通信用送受信方式においてのセルを示す
概念図、図7はこの発明の実施の形態3による移動通信
用送受信方式の送信電力制御を示す概念図である。図に
おいて、実施の形態1と同一の符号については同一また
は相当部分を示すので説明を省略する。本実施の形態3
では、2ビームを有する基地局1から移動端末3a〜3
dに向けて信号の送信を行う(下りリンク)。この際、
2つのビームを合成するにあたって、その合成比率は上
りリンクで信号を受信するときに用いた合成比率をその
まま下りリンクに用いる。
【0040】次に動作について説明する。上りリンクに
おいて得られた合成比率は、所望信号を等位相合成し、
同時に干渉信号を減少させることを目的として設定され
た合成比率である。したがって、下りリンクで同一の合
成比率を適用して2つのビームを合成した後、各移動端
末3a〜3dに信号を送信すると、基地局1からの信号
は所望移動端末に対して強い電力で放出され、非所望の
移動端末3a〜3dに対しては低い電力で送信されるこ
とになる。したがって、移動端末3a〜3dの存在方向
をθとして下りリンクでは、ビーム合成比率をg1
(θ):g2(θ)とする。
【0041】このようにマルチビーム合成方式では、所
望の移動端末3a〜3dと非所望の移動端末3a〜3d
の区別を行い、できるだけ所望信号方向に強い強度で信
号を送信するように設定されている。このような環境に
おいて、基地局1は各移動端末3a〜3dに向けて送信
される信号電力をすべて同一に設定する
【0042】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、移動端末3a〜3dの存在角に応じて基地局1側の
送信電力を決定し、基地局1では各移動端末3a〜3d
への送信信号を同時に処理することにより、出力された
各信号は同一のSI比となり、各移動端末3a〜3dか
らの送信信号の信号品質を一定にすることができるなど
の効果が得られる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、移動
端末において、定められた電力関数に応じて信号送信を
行い、基地局における各移動端末の復調後の信号品質を
同一にするように構成したので、復調された各信号のS
I比は全て一定にすることができ、各移動端末からの送
信信号の信号品質を一定にすることができる効果があ
る。
【0044】この発明によれば、移動端末において、セ
ル外からの干渉電力を考慮して定められた電力関数に応
じて信号送信を行うように構成したので、復調された各
信号のSI比は全て一定にすることができ、各移動端末
からの送信信号の信号品質を一定にすることができる効
果がある。
【0045】この発明によれば、基地局において、移動
端末の存在角に応じて送信電力を決定し、各移動端末向
けの信号の送信電力値を制御し、各移動端末における信
号品質を同一にするように構成したので、各移動端末で
受信された信号のSI比を全て等しくすることができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による移動通信用送
受信方式において基地局アンテナで用いるビームのカバ
ーエリアを示した説明図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による移動通信用送
受信方式において送信電力制御に関する概念図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による移動通信用送
受信方式において基地局受信回路を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による移動通信用送
受信方式のセルを示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による移動通信用送
受信方式において送信電力制御を示す概念図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による移動通信用送
受信方式においてのセルを示す概念図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による移動通信用送
受信方式の送信電力制御を示す概念図である。
【図8】 従来の移動通信用送受信方式において基地局
と移動端末間との送受信方式の概念を示す構成図であ
る。
【図9】 従来の移動通信用送受信方式において基地局
受信回路を示す構成図である。
【図10】 従来の移動通信用送受信方式において各復
調信号内の希望信号、干渉信号の流れを示す説明図であ
る。
【図11】 従来の移動通信用送受信方式において送信
電力時の送信電力強度に関するモデルを示す説明図であ
る。
【図12】 従来の移動通信用送受信方式においてセク
タ化方式を用いた場合のセル構成を示す構成図である。
【図13】 従来の移動通信用送受信方式においてセク
タ化方式を用いた場合の基地局受信回路の構成図であ
る。
【図14】 従来の移動通信用送受信方式においてセク
タ化方式を用いた場合の送信電力制御時の送信電力強度
に関するモデル図である。
【図15】 従来の移動通信用送受信方式においてセク
タ化方式を用いた場合のセルを示す構成図である。
【符号の説明】
1 基地局、2a〜2d ビーム、3a〜3f 移動端
末、4a,4b セクタ。
フロントページの続き (72)発明者 千葉 勇 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K067 AA23 CC24 EE02 EE10 GG08 KK02 KK03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの基地局が複数のビームを送信し、
    上記複数のビームを用いてセクタ内の移動端末からの信
    号を受信する移動通信用送受信方式において、 上記移動端末は、定められた電力関数に応じて信号送信
    を行い、上記基地局における上記各移動端末の復調後の
    信号品質を同一にすることを特徴とする移動通信用送受
    信方式。
  2. 【請求項2】 移動端末は、セル外からの干渉電力を考
    慮して定められた電力関数に応じて信号送信を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の移動通信用送受信方式。
  3. 【請求項3】 1つの基地局が複数のビームを送信し、
    上記複数のビームを用いてセクタ内の移動端末からの信
    号を受信する移動通信用送受信方式において、 上記基地局は、上記移動端末の存在角に応じて送信電力
    を決定し、上記各移動端末向けの信号の送信電力値を制
    御し、上記各移動端末における信号品質を同一にするこ
    とを特徴とする移動通信用送受信方式。
JP10324068A 1998-11-13 1998-11-13 移動通信用送受信方式 Pending JP2000152317A (ja)

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