JP2000151988A - 重なっているサブ画像のためのスクリ―ニング方法 - Google Patents

重なっているサブ画像のためのスクリ―ニング方法

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JP2000151988A
JP2000151988A JP11309166A JP30916699A JP2000151988A JP 2000151988 A JP2000151988 A JP 2000151988A JP 11309166 A JP11309166 A JP 11309166A JP 30916699 A JP30916699 A JP 30916699A JP 2000151988 A JP2000151988 A JP 2000151988A
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sub
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microdots
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JP11309166A
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Dirk Broddin
デイルク・ブロツデイン
Mario Verbruggen
マリオ・ベルブルツゲン
Serge Tavernier
セルジユ・タベルニエ
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Agfa Gevaert NV
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Agfa Gevaert NV
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/19Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using multi-element arrays
    • H04N1/191Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using multi-element arrays the array comprising a one-dimensional array, or a combination of one-dimensional arrays, or a substantially one-dimensional array, e.g. an array of staggered elements
    • H04N1/1911Simultaneously or substantially simultaneously scanning picture elements on more than one main scanning line, e.g. scanning in swaths
    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きい寸法の原画像を再現するのに2つのサ
ブ画像に分けて、サブ画像の接合部の目に見えるアーテ
イフアクトをなくする。 【解決手段】 各々原画像(33)の一部を表す部分的
に重なった第1サブ画像(21)と第2サブ画像(2
2)を発生させ、重なり領域(28)を、両サブ画像
(21、22)が画像担体(27)の積算光学濃度への
寄与を与える領域として規定し、各サブ画像(21、2
2)について重なり領域(28)における周縁(29、
30)を確立し、そして第1サブ画像の周縁(29)か
ら第2サブ画像の周縁(30)まで第1サブ画像(2
1)による寄与を増加させる、ステップを含んで成る、
画像担体(27)上に原画像(33)を再現する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタのような画
像発生装置において2つ以上の画像バンド(image
bands)のような隣接画像を接合する(join
ing)ことによる画像再現方法(image rep
roduction method)に関する。
【0002】
【従来の技術】今日では、写真植字機(phototy
pesetters)、イメージセッター、電子(カラ
ー)画像を印刷するための平版印刷機及び電子印刷機を
包含する多くのタイプの画像発生装置が存在する。発生
された画像は例えば潜像、可視又は平版的であることが
でき、そして適当な画像担体上に発生される。画像担体
は、紙、透明なPET(ポリエチレンテレフタレート)
材料、写真材料、電子写真ドラム又は平版印刷版等であ
ることができる。非可視像は通常それから可視画像を発
生するためのプロセスを受ける。すなわち、潜像は現像
することができ、インキ受容性ゾーン及びインキ反発性
ゾーンを含んで成る平版像はインクを与えられることが
でき、インクは紙画像担体に転写されて可視画像とする
ことができる。
【0003】或るプリンタは感熱プロセスを使用して画
像を形成する。これらは、直接感熱システム、感熱(ワ
ックス)転写システム、又は染料昇華を使用して受け取
り材料又は像担体上に画像を形成する感熱システムであ
ることができる。感熱プロセスは、感熱ヘッド又は赤外
(IR)光源を使用することにより活性化することがで
きる。レーザ感熱プリンタにおいて普通に使用される赤
外光源は半導体レーザである。他のポピュラーな印刷シ
ステムはインキジェット印刷技術を使用する。流体イン
キの小滴を受け取り層又は画像担体に噴出させて可視画
像を形成する。
【0004】オフィス環境における極めて普通のタイプ
のプリンタはエレクトログラフィックプロセスを使用す
るプリンタである。特定のエレクトログラフィックプロ
セスである電子写真プロセスによれば、静電潜像(la
tent electrostatic image)
は静電気的に帯電した光電導性ドラム(photoco
nductive drum)を選択的に照射し又は露
光させ、そして潜像をトナーにより現像し、それにより
可視トナー像を生成させることにより形成される。しか
る後、トナーは、例えば紙から作られた画像担体(im
age carrier)又は基材(substrat
e)に転写されることができる。
【0005】他のエレクトログラフィックプロセスは、
直接エレクトログラフィック印刷(DEP)と呼ばれ、
そして例えばヨーロッパ特許公開公報第0675417
号(EP−A−0675417)に記載されている。こ
の方法に従えば、トナークラウドはプリントヘッド構造
物の付近に持って来られる。その構造物は静電気の作用
により“開いたり閉じたりする”ことができる開口を有
する。これらの開口を画像様に(image−wis
e)開くことにより、トナー粒子はプリントヘッド構造
物の開口を通って画像様に移動しそして中間画像ドラム
のような画像支持体(image substrat
e)又は紙もしくは透明性材料のような最終画像支持体
に衝突する。上記したプリンタの大部分はプリントヘッ
ドを使用する。プリントヘッドは画像形成要素又は画像
発生要素を担持するユニットであり、そして例えば画像
様方式で熱を与え、光を放射し又はインキ又はトナー粒
子を噴出するユニットである。
【0006】プリントヘッドは、一般に、画像担体上に
完全な画像を一度に発生させることはできない。画像を
発生させるためには、画像担体の区域はマイクロドット
と呼ばれる小さなアドレス可能な単位に伝統的に(知能
的に)分配される。これらのマイクロドットは分離して
おり(disjunctive)、即ち、お互いに重な
らず、そしてすべてのマイクロドットは一緒になって担
体上の完全な画像区域を満たす。このようなものとし
て、それらは画像担体の真の分配を形成する。マイクロ
ドットは、第1方位を有する第1の組の平行な等距離の
線と、第1の方位とは異なる第2方位を有する第2の組
の等距離平行線により規定された格子により得ることが
できる。2組の2本の平行線部分により取り囲まれた小
さな平行四辺形区域はマイクロドットと呼ばれる。第2
方位が第1方位に対して直交するならば、マイクロドッ
トは長方形形状を有する。第1の組の2本の引き続く
(consecutive)線間の距離が第2の組のこ
のような距離に等しければ、マイクロドットは菱形形状
を有する。最も多くの場合に、方位は直交しておりそし
て距離は同じであり、その結果正方形マイクロドットと
なる。正方形マイクロドットの辺の寸法の逆数は画像化
装置(imaging device)の空間解像力
(spatial resolution)と呼ばれ
る。電子写真装置におけるマイクロドット寸法は42ミ
クロン(μm)であることができる。この装置の空間解
像力は1000/42マイクロドット/mm、即ち、2
4ドット/mm又は600ドット/インチ(600dp
i)である。“アドレス可能な”マイクロドットの概念
は、画像化装置がマイクロドットを個々にアドレスする
ことができることを指す。二値エレクトログラフイック
装置(binary electrographic
device)は各個々のマイクロドット上に最大量の
トナー又は最小量のトナーを付着させることができる。
マイクロドットは分離しているけれども、第1マイクロ
ドットについて指定された或るトナー粒子は隣接マイク
ロドット、即ち、第1マイクロドットと共通の辺又はコ
ーナを有するマイクロドットにも部分的に及ぶことが可
能である。このような二値装置の例は、ベルギー、モル
トセルのAgfa−Gevaert N.Vにより開発
され、市販されそして400dpiの解像力を有するA
gfa P400、P3400及びP3400PS装置
である。マルチレベル・エレクトログラフイック装置
は、マイクログラム/平方ミリ(μg/mm2)で表さ
れた特定の可変量のトナーを各個々のマイクロドット上
に付着させることができる。このような特定量の数は、
モルトセルのAgfa−Gevaert N.Vにより
開発及び市販されたクロマプレス・システム(Chro
mapress system)におけるように、例え
ば16であることができる。トナーの最も低い量は電子
写真システムにディジタル値0を与えることにより発生
させることができ、これに対してトナーの最も高い量は
電子写真システムにディジタル値15を与えることによ
り発生させることができる。0と15との間のすべての
値は各々最小量と最大量との間のトナーの特定の量を個
々のアドレスされたマイクロドット上に発生させること
ができる。0〜15の値は4ビットにより表すことがで
きるので、このシステムは4ビットマルチレベルシステ
ムと呼ばれる。このようなシステム上に再現された画像
の連続トーンの印刷を達成するために、ヨーロッパ特許
公開公報第0680195号、ヨーロッパ特許公開公報
第0634862号及びヨーロッパ特許公開公報第06
82438号に記載のような或る形態のハーフトーン化
(halftoning)を導入することが必要であり
うる。
【0007】A4サイズの画像担体(297mm×21
0mm)は600dpi(約24マイクロドット/m
m)システムにおいて約3500万個のマイクロドット
を含んで成ることになる。印刷可能な画像を発生するた
めのイメージセッタは2400dpi(約96マイクロ
ドット/mm)の空間解像力を有することができる。フ
イルム又は印刷版が14″×17″(14インチ×17
インチ、即ち356mm×432mm)の寸法を有する
ならば、画像上のマイクロドットの数は13億7100
万になる。その多数のマイクロドットを一時に且つその
解像力でアドレスすることができる画像化装置はあまり
にもコストが高い。故に、画像担体は、むしろ、例えば
LED配列(LED array)を使用することによ
って一線一線(line by line)又は掃引レ
ーザビーム(sweeping laser bea
m)を使用することによって一画素ずつ、即ち、一マイ
クロドットずつ(microdot by micro
dot)露光される。掃引レーザビームはレーザ源と、
回転式ポリゴンミラー又は回転式ペンタプリズムのよう
な光偏向システム(light deflection
system)を含んで成る画像化装置により発生さ
せることができる。より複雑なシステムでは、複数の線
上に配列されたすべてのマイクロドットは一時に、即ち
同じ瞬間にアドレスされることができる。これは、電子
写真システムにおいて複数の平行なLED配列により及
びDEP装置において複数の平行な線の印刷開口を有す
るプリントヘッド構造物により達成できる。複数の掃引
レーザビームは一時に複数のマイクロドットにアドレス
できる能力を画像化装置に与えることができる。上記し
たシステムによれば、1つの画像化装置、即ち1つのL
ED配列、1つのプリントヘッド構造物、又はレーザ源
と偏向手段を含んで成る1つのレーザビームシステム
は、1つの線のマイクロドットを同時に又は少なくとも
短い期間内にアドレスすることができる。その短い時間
とは、1つの線のすべてのマイクロドットを、その期間
内に同じ画像化装置により他の線をアドレスすることな
く、アドレスする時間を意味する。
【0008】いくらかの複雑な装置のコストのため、記
録材料の幅に等しい長さ又は記録材料の幅より大きい長
さを有するプリントヘッドを提供することはあまりにも
費用がかかることがある。或る技術については、大きい
寸法の良好な品質のプリントヘッドを製作することが不
可能なことすらある。そのような訳で、より短いプリン
トヘッドは画像担体の一側から反対の側まで延びている
1つの線上に配列されたすべてのマイクロドットを直ち
に(instantly)アドレスすることはできな
い。
【0009】特に、大きい寸法の画像、例えばポスター
を印刷する場合には、プリントヘッドは画像の一部のみ
を印刷することができる。ポスターは1.5m幅及び
2.5m長さを有することがある。75dpiシステム
では、当業界の現状のシステムは30cmの幅を有する
プリントヘッドを有する。150cmのポスターの幅に
対処するには、プリントヘッドは少なくとも5段階を作
らなければならない。故に、画像は、互いに並べて順次
に印刷されるサブ画像(sub−images)と呼ば
れるいくつかの平行なバンドにおいて印刷される。
【0010】印刷されるべき紙の長辺に平行な長手方向
に配列されたノズルの列を有するインキジェットプリン
タにおいては、紙は長手方向にプリントヘッドに対して
段階的に供給される。プリントヘッドは、複数のノズル
の同時作動により画像バンドを印刷するために紙に対す
る横断方向シャットル運動(transversals
huttle movement)を有する。バンド
は、1つのバンドが他のバンドの後に印刷される。第1
の画像バンド又はサブ画像は第1の横断方向シャットル
運動の期間中に印刷される。しかる後、紙を第1長手方
向運動において段階的に移動させる。次いで第2サブ画
像を第2横断方向シャットル運動期間中に印刷し、続い
て第2長手方向の段階的移動が行われる等。感熱レーザ
転写プリンタにおいては、画像化材料(imaging
material)はドラム上に取り付けることがで
きる。ドラムが回転している間に、プリントヘッドは、
回転軸に沿って段階的に移動させられて、画像バンドを
お互いに並んでいる状態で順次に印刷する。1つのこの
ようなプリンタはWO93/04552に記載されてお
り、WO93/04552においては、ファィバーにカ
ップリングされたダイオードレーザを担持する感熱プリ
ントヘッドが回転可能なドラムの横で変位させられる。
バンド又はサブ画像において画像を順次に印刷すると、
下記の問題が起こることがある。
【0011】1.画像バンドが互いに正確に接合しない
場合には、印刷されたバンドの間に明白な白い線が画像
欠陥として明らかに見えるようになることが起こり得
る。他方、画像バンドが重なる場合には、明らかに目に
見える暗色の線が画像を乱す。
【0012】2.印刷バンドが長さに沿って完全に接合
する場合ですら、この長さに沿ったバンドの位置の僅か
な不一致は目に見えるアーティファクト(artifa
cts)を生じさせることがある。
【0013】図2に見られるとおり、第2サブ画像22
に対する第1サブ画像の1マイクロドットだけの寸法に
従う変位による食い違い(mismatch)はスクリ
ーニングされた(二値)画像を印刷するとき目に見える
欠陥を生じさせることがある。これはスクリーニングさ
れたデータの位相欠陥(phase defect)と
呼ばれる。
【0014】2つのサブ画像が接合する画像ゾーン26
に生じるアーティファクトは、第1の印刷されたサブ画
像に対する第2のサブ画像を印刷するためのプリントヘ
ッドの不完全な配置に起因することがある。これは、プ
リントヘッドの取り付け及び移動システムの遊び(pl
ay)によることがある。
【0015】上記の問題を解決するのに必要な非常に正
確な位置決めシステムを、消費者マーケットに予定され
たプリンタに設置することはあまりも費用がかかり過ぎ
る。
【0016】上記の問題は他の研究者により既に認識さ
れており、そしていくつかの解決策が提唱されている。
【0017】ヨーロッパ特許公開公報第0522980
号及びヨーロッパ特許公開公報第0619188号にお
いて、2つの適合する確率的ラスタ(fitting
stochastic rasters)が隣接バンド
に向けて徐々に退色している感熱昇華プリンタにおいて
2つの印刷されたバンドの重なりゾーンを作ることが提
唱されている。
【0018】ヨーロッパ特許公開公報第0529535
号及びWO93/4552に記載のレーザ感熱転写プル
ーファー(proofers)においては、各バンドの
最外部の線はいわゆる“ダミー”線である。これらの線
において記録された情報は、不正確な配置による白色側
線(white side lines)が生じるのを
回避する目的を有する。ドイツ特許公開公報第4110
776号においては、シャットリングプリントヘッドを
使用するインクジェットプリンタにおけるバンドの接合
は直線に沿ってなされるのではなくて、曲がった(ラン
ダムな)経路に沿ってなされる。
【0019】これまで提唱されたすべての対策にもかか
わらず、依然として、印刷されたバンドの良好な品質の
接合を得る必要がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、1つ
の画像化装置により順次に印刷されるか又は2つの異な
る画像化装置により印刷される2つのサブ画像の高い品
質の接合を含む原画像の再現の方法を提供することであ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的は特許請求の
範囲の請求項1に記載の特定の特徴を有する方法により
実現される。本発明の好ましい態様の特定の特徴は従属
請求項に記載されている。
【0022】原画像は、例えば写真カメラ又はデジタル
カメラにより撮られた実際のシーンの画像であることが
できる。原画像は黒色及び白色又はカラープリント材料
上の画像であることもできる。このような画像は、アグ
ファ・セレクトスキャン・ディジタル・スキャナ(Ag
fa SelectScanTM digital sc
anner)のようなイメージスキャナにより電子画像
に転換することができる。このような電子画像は原画像
として指定することもできる。原画像は、原画像又は合
成画像の創造又は修正のための、ホトショップ(Pho
toShop)(Adobe Inc.の商標名)のよ
うなソフトウエア・アプリケーションから生じさせるこ
とができる。原電子画像は黒色及び白色又はカラー画像
を表すことができる。電子画像は画像画素の1つ以上の
長方形マトリックスとして伝統的に表され、その際各画
素はディジタル値により表される。ディジタル値は典型
的には0〜255の範囲にあり、ここで、0は暗色を表
すことができそして255は明るいを表すことができ、
又はその逆も言える。カラー画像は通常3つのマトリッ
クスにより表され、各マトリックスは赤、緑、青;又は
シアン、マゼンタ、イエロー又は色相(hue)、強
度、飽和等のようなカラー成分、を表す。この発明が原
画像について言及する場合には、一般に、下記のもの、
即ち、連続トーン画像の1つのカラー成分の黒色及び白
色連続トーン画像の電子表示のことを指すことがある。
【0023】画像担体は、その上の再現を見えるように
する例えば紙、透明な又は不透明なフイルム材料、例え
ばPET等である。画像が目に見えるようになる前に、
例えば潜像を現像すること、インキを平版媒体(lit
hographic medium)に塗布すること及
び紙上に印刷すること等のようないくつかの中間操作が
必要である。
【0024】サブ画像は原画像の一部又はその誘導体で
ある画像である。電子画像が512の線上に512画素
を含んで成るならば、第1サブ画像は512の線上に3
00画素を、例えば原画像の各線について画素1〜30
0を含んで成ることができ、そして第2サブ画像は51
2の線上に300画素、例えば原画像の各線について画
素213〜512を含んで成ることもできる。
【0025】本発明に従えば、第1サブ画像及び第2サ
ブ画像は部分的に重なっている(conjoine
d)、即ち、それらは共通の領域を有する。上記例に従
えば、第1サブ画像及び第2サブ画像は、共通に各線に
ついて画素213〜300、即ち88画素、即ち、88
*512=45,056画素を有する。第1サブ画像及
び第2サブ画像は原画像の一部を表していなければなら
ない。即ち、第1サブ画像及び第2サブ画像により画像
担体上に原画像の少なくとも一部を再現することが可能
である。
【0026】重なり領域は、最終担体上の領域、即ち原
画像の再現が見られる領域として定義される。重なり領
域においては、第1サブ画像及び第2サブ画像の両方
が、画像担体の積算光学濃度(integral op
tical density)への寄与を与える。画像
担体とは、トーニング剤(toning agen
t)、例えばトナー、インク、黒色銀(感熱反応により
黒色銀に転換される例えばベヘン酸銀のような白色銀塩
とは反対に)等を伴った担体の基材(例えば紙、PE
T、、、)を意味する。基材へのトーニング剤の塗布は
トーニング剤が塗布される位置における画像担体の光学
濃度を変える。光学濃度は濃度計により測定することが
できる。スポットの直径に従って、2つのタイプの濃度
計、即ち、典型的には3mm、例外的に2又は1mmの
スポット直径を有する伝統的な濃度計及び10μm乃至
400μmの直径を有するスポットの光学濃度を測定す
ることができるマイクロ濃度計は区別することができ
る。光学的透過濃度は、透過性材料、例えば画像を担持
する画像担体を照射し、そして透過した光Tを測定する
ことにより測定される。入射光Iと透過光Tの比の10
を底とする対数は光学濃度、即ちlog10(I/T)、
として定義される。光学的反射濃度の定義については、
透過光Tの代わりに反射光Rを使用する。即ち、D=l
og10(I/R)。多様な種類の画像化システムについ
て、マイクロ濃度計は1つの個々のマイクロドットの濃
度を測定することができる。この濃度は微視的濃度(m
icroscopic density)と呼ばれる。
マイクロ濃度計が1つのマイクロドットの微視的濃度を
測定することができないならば、例えば20×20の同
一マイクロドットのマトリックスを印刷することがで
き、そしてこのマトリックスにより形成されたパッチの
微視的濃度を測定することができる。伝統的な濃度計は
個々のマイクロドットを識別することはできない。3m
mの直径を有するスポット内のすべてのマイクロドット
が同じ微視的濃度を有するならば、濃度計はその濃度を
読み取るであろう。そのスポットのマイクロドットが異
なる微視的濃度を有するならば、濃度計はこれらの微視
的濃度のその平均値を読み取るであろう。このプロセス
は光学的積算(optical integratio
n)と呼ばれ、そして測定された光学濃度は積算光学濃
度(integral opticaldensit
y)と呼ばれる。このプロセスは、人の目が画像担体上
の画像を捕らえるとき、人の目で起こっていることに相
当する。それ故、画像の視覚的判定(visual i
nterpretation)は必ずしも微視的濃度に
相当せず、むしろ積算光学濃度に相当する。原画像の再
現のために、微視的濃度よりはむしろ再現の積算光学濃
度が原画像に相当することがより重要である。人観察者
には、スクリーニングされた再現の微視的濃度は観察さ
れたとおりの積算光学濃度に合わないけれども、スクリ
ーニングされた再現は完全な連続トーン再現と同じく美
しく見え得る。一定のグレーカラーから成る画像の積算
光学濃度は、スクリーンセルのすべてのマイクロドット
に対して採用された(taken over)平均微視
的濃度により規定することもできる。コントーン装置の
ためのスクリーンセルは1マイクロドットに相当する。
スクリーニングされた画像については、スクリーンセル
はスクリーニング方法のタイル寸法に相当する(タイル
の定義については例えばヨーロッパ特許公開公報第06
82438号参照)。
【0027】積算光学濃度への寄与は下記のようにして
測定される。第1サブ画像が、第1サブ画像の上に第2
サブ画像を印刷することなく、単独に印刷されると仮定
する。画像担体上に印刷された第1サブ画像を有する画
像担体の積算光学濃度、即ち、再現が見られる最終画像
担体の積算光学濃度D1が測定される。この光学濃度D1
は第1サブ画像の寄与である。第2サブ画像のみを印刷
することによって、画像担体上の積算光学濃度D2を測
定することができる。これは、第2サブ画像による寄与
である。両方のサブ画像がお互いの上に画像化される重
なり領域の最終光学濃度Dは、一般には、但し例外はあ
りうるけれども、下記の不等式、 D1、D2≦D≦D1+D2 に従うであろう。
【0028】カラー画像では、これらの寄与は好ましく
はカラー濃度計により成分ごとに測定される。カラー濃
度計は、特定のカラーフィルタ、例えば赤、緑又は青カ
ラーフィルタを含む濃度計である。画像がシアン、マゼ
ンタ及びイエロー成分として印刷されるならば、イエロ
ー成分についての第1サブ画像による寄与は、第1サブ
画像のいかなる他の成分もなしで、また第2サブ画像の
いかなる成分もなしで、第1サブ画像のイエロー成分の
みを印刷することにより測定される。イエロー成分の積
算光学濃度は好ましくは青フィルタを使用するカラー濃
度計により測定される。
【0029】サブ画像の周縁(peripheral
edge)はサブ画像の周囲の縁の1つである。サブ画
像が長方形であるならば、サブ画像は4つの周縁を有す
る。重なり領域の周縁は重なり領域の境界をなすサブ画
像の縁である。厳密な意味では、第1サブ画像は、重な
り領域にも含まれる通常重なり領域に位置した第1サブ
画像の周縁のマイクロドットへの寄与を与えない。
【0030】サブ画像による寄与を増加させることは、
好ましくは電子画像処理により実現される。これは主と
して図5に関連して下記に説明する。重なり領域におい
て第1サブ画像による寄与が増加するならば、通常第2
サブ画像による寄与は減少する。増加と減少は再現が原
画像に似るようなものである。これを達成する方法を以
下に説明する。
【0031】
【実施例】図1は第1サブ画像21と第2サブ画像22
を示す。第1サブ画像又は画像バンド21は、例えば単
列開口(sigle row apertures)を
有するDEP装置又は1列のノズルを有するインキジェ
ット装置により、線状露光(linewise exp
osure)により、即ち、ライン方向24に平行に発
生させることができる。第1ラインを印刷した後、画像
化装置は印刷方向23に従って進み又は画像が印刷され
るべき画像担体は反対の方向に進む。印刷及び進行を反
復することによって、サブ画像21は完全に印刷され
る。しかる後、画像化装置を第2サブ画像22に向けて
進行させるか又は画像担体を画像化装置が今度は第2サ
ブ画像22の第1ラインを印刷することができるように
画像化装置に対して変位させる。図1でこの例によって
2つの平行なバンドにより形体を与えられた(mate
rialized)2つのサブ画像21及び22を、例
えば、画像化装置の印刷能力より大きいポスターの製造
のために、より大きい画像を得るために接合させなけれ
ばならない。第2サブ画像が印刷されなければならない
画像担体上の位置に向けての印刷装置の相対的変位は、
ライン方向24に従う第1変位dx及び印刷方向23に
従う第2変位dyをもたらすことができる。dx及びd
yを最小にすることができる精度は、第1サブ画像21
と第2サブ画像22との接合部の近くの担体上に再現さ
れた画像の品質について決定的である。変位dx及びd
yの効果は簡単な原画像を参照して検討されるであろ
う。
【0032】サブ画像21及び22が高い濃度領域、例
えば黒色であり、そして変位dxが1マイクロドットの
寸法に等しければ、dxの幅を有する低濃度ラインが2
つの高濃度サブ画像21と22との間に現れることがで
きる。このようなラインは600dpiシステム上で拡
大鏡により明らかに見ることができ、そして40cmと
50cmの間の観察距離で肉眼ですら認められる。
【0033】図2は、第1サブ画像21が42μmの距
離dyにわたって印刷方向に第2サブ画像22に対して
変位している600dpiシステム上の位置を示す。4
2μmの寸法の各正方形区域25はマイクロドットを表
す。両サブ画像21及び22内のマイクロドットはチェ
ス板パターンに従う高い微視的濃度と低い微視的濃度を
交互に有する。両サブ画像は50%のドット百分率を有
するハーフトーンパターンを表す。肉眼で実際のスケー
ルで見ると、ハーフトーンパターンは一様なグレー領域
(solid grey region)として見える
であろう。1マイクロドットの寸法に相当する42μm
の仮定された変位(supposeddislocat
ion)により、乱れパターン(disturbing
pattern)が接合部26の付近に明らかに見ら
れる。このようなパターンは、実際のスケールで見ると
グレー乱れ(grey disturbance)とし
て認められるであろう。このタイプの位置の狂いは位相
エラー(phase error)と呼ばれる。この用
語はハーフトーンスクリーンの周期性に関係する。ハー
フトーンスクリーン21及び22はスクリーン角度及び
スクリーン線数(screen ruling)により
特徴付けられた特定の周期性を有する。両パラメーター
はサブ画像21及び22について同じである、即ち、ス
クリーン角度は45°でありそしてスクリーン線数は6
00/√2dpiである。しかしながら、ハーフトーン
スクリーンは低い濃度を有するマイクロドットの中心に
位置することができる“出発点”も有する。周期性によ
り、出発点は、スクリーン角度に従って方位を定められ
た(oriented)ラインの回りに(about)
そしてピッチが1/線数(1/ruling)に等しい
スクリーンのピッチの整数倍(integer mul
tiple)に等しい距離にわたって自由に移動するこ
とができる。図2のサブ画像21又は22内で、一方は
他方の低い濃度のマイクロドットの中心に常に到達する
ことは明らかである。しかしながら、接合部26が交差
すると、出発点は合致しない。図2の例では、位相シフ
トは最大であり、そして効果もまた明らかに見られるで
あろう。
【0034】振幅変調(AM)スクリーンと呼ばれるス
クリーンのような周期性スクリーンも、小さな変位dx
又はdyが第1サブ画像21と第2サブ画像22との間
に存在するならば位相エラーに悩まされる。振幅変調ス
クリーンはハーフトーンドットが周期性格子上に配列さ
れているスクリーンである。周期性格子は2組の平行な
且つ等距離の線により得ることができ、各組は通常お互
いに対して直交する特定の方位を有する。低い積算光学
濃度を有する区域では、ハーフトーンドットは低濃度バ
ックグラウンド上の連続した高濃度領域である。高い積
算光学濃度を有する区域では、ハーフトーンドットは高
濃度バックグラウンド上の連続した低濃度領域である。
低濃度領域では、(高濃度)ハーフトーンドットの区域
は濃度が増加するにつれて増大する。高濃度領域では、
(低濃度)ハーフトーンドットは濃度が更に増加するに
つれて減少する。中間濃度領域では、ハーフトーンドッ
トはお互いに接触し始めることができる。このようなも
のとして、振幅変調スクリーンでは、ハーフトーンドッ
トの数は一定であり、これに対してハーフトーンドット
の寸法又は面積はハーフトーンドットの配列により再現
されるべき原画像のトーンバリューとともに変わる。こ
のスクリーニング技術はヨーロッパ特許公開公報第07
48109号に更に広範に述べられている。
【0035】周波数変調(FM)ハーフトーンスクリー
ニングと呼ばれる他のハーフトーン化技術に従えば、ハ
ーフトーンドットは一定の寸法を有し、そして単位面積
当たりのハーフトーンドットの数はハーフトーン画像に
より再現されるべき原画像のトーンバリューと共に変わ
る。FMハーフトーンドットは1つのマイクロドットの
寸法を有することができる。2つの隣接するマイクロド
ット、即ち、互いに1つの側で接触するマイクロドット
は1つのマイクロドットを構成することができる。或る
システムでは、周波数変調ハーフトーン画像におけるハ
ーフトーンドットは、2×2マトリックスとして配列さ
れた4つのマイクロドットのクラスターにより形成され
る。他の配列も使用される。低濃度領域において、高濃
度ハーフトーンドットは画像担体上にまばらに分布して
いるであろう。この分布はランダムパターンに従うこと
ができる。それ故、このスクリーニング技術は確率的ス
クリーニング(stochastic screeni
ng)とも呼ばれる。領域の濃度が増加するにつれて、
ハーフトーンドットの面積よりはむしろ画像担体上の単
位面積当たりのハーフトーンドットの数が増加する。再
現されるべき画像の或る濃度で、ハーフトーンドットは
それらのコーナーの点で互いに接触し始めるか又は並ん
で接続し始める。一旦濃度が十分に高くなると、低濃度
バックグラウンド上の高濃度ハーフトーンドットはもは
や見えなくなるが、高濃度バックグラウンド上の低濃度
ハーフトーンドットは見えるようになるであろう。非常
に高い濃度では、低濃度マイクロドットは高濃度パター
ン上にまばらに分布するであろう。このハーフトーン化
技術は例えばヨーロッパ特許公開公報第0642258
号及び第0682438号に記載されている。
【0036】上記したハーフトーン化技術、例えば振幅
変調及び周波数変調は、二値印刷システム、即ち、マイ
クロドット上にインクを付着できるか又はできないいシ
ステム、又はトナーを付着できるか又はできないシステ
ム等について知られている。上記したクロマプレス・シ
ステムのような印刷システムが各1つのマイクロドット
上に制限された数(例えば16)の中間量のトナー又は
インクを付着させる能力を有するならば、ハーフトーン
化技術はハーフトーンドットの面積又は単位面積当たり
のハーフトーンドットの数が修正されるのみならず、ハ
ーフトーンドットを構成する又はバックグラウンドを構
成するマイクロドットの微視的濃度も変えることができ
るできるという点で更に精密化する(refine)こ
とができる。この特徴は連続的トーン画像の再現を高め
る適当な方法で使用することができる余分の自由度を与
える。適当な技術はヨーロッパ特許公開公報第0634
862号及び第0682438号に記載されている。
【0037】周波数変調(FM)ハーフトーン化に使用
されたハーフトーンドットは振幅変調(AM)ハーフト
ーン化において使用された最も小さいハーフトーンドッ
トに等しい寸法を通常有する。それ故、再現されるべき
大抵のトーンレベルについて、AMにおけるハーフトー
ンドットはFMにおけるハーフトーンドットより大き
い。600dpi二値システムでは、FMハーフトーン
ドットは好ましくは42.3μm×42.3μmの寸法
を有し、AMハーフトーンドットは128のトーンレベ
ルを再現することができるためには53 lpi(ライ
ン/インチ)の線数(line ruling)を必要
とする。このようなAMハーフトーンドットの寸法は3
38μm×338μmの大きさであることができる。そ
れ故、図1に示された変位はより小さなハーフトーンド
ットを有するFM再現におけるよりはAM再現において
より多く見ることができる。その理由で、少なくとも2
つのサブ画像21、22の間の接合部26の付近では、
忠実な再現を達成するのにハーフトーン化が必要なら
ば、AMハーフトーン化よりむしろFMハーフトーン化
を使用するのが好ましいことが見いだされた。
【0038】図1に示された変位dxはサブ画像21、
22をお互いに向けて又はお互いから離れるように移動
させることができる。その問題に対処するために、適当
な解決方法は図3に示されたとおり接合部26のまわり
に重なり領域28を規定することであることを見いだし
た。その重なり領域内では、第1サブ画像21は徐々に
溶暗され(fade out)、そして第2サブ画像2
2はサブ画像22に徐々に取って代わる(take o
ver)。図3は画像担体上の再現された画像27を示
す。再現された画像は第1サブ画像21と第2サブ画像
22を含んで成る。両サブ画像は重なり領域28に延び
ている。第1サブ画像21は重なり領域において周縁2
9まで延び、第2サブ画像22は重なり領域において周
縁30まで延びる。図3に従えば、第1サブ画像は画像
担体上の他の周縁31を有し、第2サブ画像22も他の
周縁32を有する。本発明に従えば、縁32と29との
間では、第2画像のみが画像担体の積算光学濃度に寄与
し、縁29と30の間では、即ち重なり領域内では、第
1サブ画像及び第2サブ画像の両方が画像担体の積算光
学濃度に可変程度(variable degree)
に寄与する。縁30と31の間では、第1サブ画像21
のみが画像担体の積算光学濃度に寄与する。原画像を再
現するために、上記寄与は再現されるべき原画像の画像
含有率(image contents)に従っていな
ければならない。変位の効果を最小にするために、第1
サブ画像21と第2サブ画像22の両方は重なり領域に
対して可変的な寄与(variable contri
bution)を与える。それ故、第1サブ画像21及
び第2サブ画像22の両方は重なり領域28において再
現されるべき原画像に関する情報を有していなければな
らない。このようなものとして、原画像から発生した第
1サブ画像21は縁29と31との間の再現されるべき
原画像の部分を表すであろう。原画像から発生した第2
サブ画像22は縁30と32との間で再現されるべき原
画像の部分を表すであろう。それ故、第1サブ画像21
と第2サブ画像22は両方とも重なり領域28に関する
画像情報を含んで成るであろう。かくして、第1サブ画
像21と第2サブ画像22は部分的に重ねられる(co
njoinded)、即ち共通の目的で、即ち、重なり
領域28内の原画像の部分を再現する(render
or reproduce)ために、互いに接合される
であろう。画像化中、第1サブ画像と第2サブ画像はが
領域28において重なるように合わせられる(brou
ght together)。重なり領域に対する第1
サブ画像21の積算光学濃度に対する寄与は図4に略記
される。縁32から縁29までは、画像担体に対して第
1サブ画像による寄与はないか又は0%寄与が与えられ
る。このようなものとして、第1サブ画像21を画像化
するための画像化装置は、縁32と29との間の領域に
おけるマイクロドットをアドレスすることができる必要
はない。縁30と31の間では、第1サブ画像21によ
る画像担体の濃度に対する寄与は100%であろう。即
ち、その領域は第1サブ画像21のみに含まれたデータ
によって画像化されるであろう。縁30と31との間に
他の重なり領域が配置されないかぎりこの主張は真実で
ある。重なり領域28内では、即ち第1サブ画像21の
周縁29と第2サブ画像22の周縁30との間では、第
1サブ画像の濃度への寄与は縁29から縁30までずっ
と増加し、第1サブ画像21及び重なり領域28の両方
に属する縁29では、第1サブ画像の寄与は0%であ
る。第2サブ画像22及び重なり領域28の両方に属し
そして第1サブ画像21の内側に属している第2サブ画
像22の縁30では、第1サブ画像の濃度は100%で
ある。これらの2つの縁29と30との間では、第1サ
ブ画像21の寄与は範囲[0%、100%]にあり、そ
して好ましくは縁30に近づくにつれて減少しない、即
ち、第1サブ画像21の寄与が縁30が近づくにつれて
一定である領域が重なり領域28内にありうることが好
ましい。更に好ましくは、その寄与は縁30に近づくに
つれて増加する。その寄与の増加は図4に示されたとお
り線状であるが、非線状であることもできる。縁29
(又は第2サブ画像の寄与については縁30)からの距
離dの関数としての百分率寄与を表す関数は、凸又は凹
形状又は変曲点等を有する両者の組み合わせを有するこ
とができる。第1サブ画像21の寄与が増加するにつれ
て第2サブ画像の寄与は増加しない、例えば第2画像2
2の寄与は縁30に近づくにつれて重なり領域28内で
減少させることができることは明らかである。好ましい
態様では、再現された画像は、画像化装置が担体の全体
幅をに及ぶことができる場合に印刷により得ることがで
きたであろう再現と、本発明の方法に従って且つ変位が
存在しないとの仮定で、2つのサブ画像を印刷すること
により得られる再現、との間に非常に近い視覚的類似が
あるようでなければならない。いかにしてこの視覚的類
似が達成され得るかは以下に更に詳細に述べる。
【0039】画像化システム、即ち、二値、マルチレベ
ル又はフル連続トーン(コントーン)の能力及び好まし
い選択に依存して寄与の増加は、 a)ハーフトーンスクリーンのドット百分率を変えるこ
と又は b)マイクロドットの微視的濃度を変えること又は c)上記技術の組み合わせにより実現することができ
る。
【0040】二値ハーフトーン画像における領域のドッ
ト百分率は、その領域におけるマイクロドットの総数で
割った高い微視的濃度を有するその領域におけるマイク
ロドットの数として定義される。マルチレベルハーフト
ーン画像においては、最も低い微視的濃度を有するマイ
クロドットには値0.0を採用し、最も高い微視的濃度
を有するマイクロドットには値1.0を採用し、そして
中間の微視的濃度を有するマイクロドットには微視的濃
度に比例した0と1との間の値を採用することにより範
囲[0.0,1.0]の値を領域の各マイクロドットに
割り当てることによりドット百分率を計算することがで
きる。次いで、ドット百分率は領域のすべてのマイクロ
ドットについて割り当てられた値を合計し、その合計を
その領域のマイクロドットの総数で割ることにより得ら
れる。上記方法により、ドット百分率は範囲[0.1]
の分数として得られる。係数100との乗算により、ド
ット百分率は[0%、100%]の範囲の百分率値とし
て表される。
【0041】二値画像化プロセスの場合には、マイクロ
ドットの微視的濃度を自動的に変えることにより寄与を
増加させることの選択は、より低い濃度値を有するマイ
クロドットの少なくとも1つがより高い濃度バリューを
得る、即ち二値システムのドット百分率を増加させる結
果を生じる。変位dy(図1)による位相エラーはFM
スクリーンの場合よりもAMスクリーンにおいてより顕
著であるので、より小さいハーフトーンドットの確率的
分布を有するFMスクリーニング技術を使用することが
好ましい。FMハーフトーンドットの確率的分布は画像
の上のdyによる位相エラーをわからなくする(sme
ar)であろう。好ましい態様では、各FMハーフトー
ンドットは2×2のマイクロドットのマトリックスを含
んで成る。600dpiシステムにおいて、これは30
0dpiのハーフトーンドット解像力を与える。
【0042】コントーン装置とも呼ばれる連続トーンシ
ステムは、多重濃度レベルをそれらに感知できる量子化
を伴わずに発生する能力を有する。濃度レベルの数は典
型的には256以上である。AgfaのDrystar
2000は典型的に10ビットコントーン装置であり、
これは感熱ヘッドにアプライされた(applied)
1024レベルによりアドレス可能であり、300dp
iの空間解像力で各個々のマイクロドットをアドレスす
る。このシステムはベルギー、モルトセルのAgfa−
Gevaert N.V.により製造されそして市販さ
れている。マイクロドットの必要な濃度は電子信号の時
間変調又は振幅変調により得ることができる。Agfa
のLR5200TMは16ビットコントーン装置であり、
このコントーン装置においては、強度変調レーザビーム
が600dpiの解像力でタイプScopixTM LT
2BTMのの黒白写真レーザビームレコーディングフイル
ムを露光する。このようなコントーンシステムでは、画
像化装置により発生された熱又は光の量の変調により、
第1サブ画像及び第2サブ画像の寄与は、連続方式で減
少又は増加させることができる。一定のトーンレベルを
有する原画像は、構造のない画像(structure
−less image)によるこのようなシステムに
より再現される。即ち、再現におけるマイクロドットは
すべて同じ微視的濃度レベルを有する。スクリーニン
グ、ラスタ化(rasterizing)又はディザリ
ングは見ることができず、たとえ拡大レンズによっても
見ることはできない。コントーンシステムにおけるサブ
画像の寄与を増加させることは、好ましくは準連続的方
法で、即ち、画像化装置を駆動するためのバリユーの修
正(modification)によりなされうる。こ
のようなシステムでは、画像化装置は連続トーンモード
で100%について操作される。即ち、原画像の画像レ
ベルの駆動信号への翻訳は、画像化装置に固有な空間補
正を考慮しないかぎり、非重なり領域における画像担体
上の位置に依存しない。第1サブ画像の寄与は重なり領
域における位置の関数として減少するにつれて、典型的
には、第2サブ画像の寄与はその位置の関数として増加
する。重なり領域内では、第1画像化装置は画像担体の
濃度への寄与を与えそして第2画像化装置(又は後の印
刷段階における第1装置)は同じ位置でこのような寄与
を与える。各画像化装置による重なり領域における寄与
は原画像からの画像信号及びその重なり領域内の位置に
依存する。下記するように、寄与処理されたトーンバリ
ュー(contribution processed
tone value)T′は、T′=T*f(d)
又はT′=F(T,d)に従って原画像のトーンバリュ
ーTから計算することができる。原トーンバリューT
(original tone value)を画像化
する代わりに、第1画像化装置は重なりゾーンにおいて
トーンバリューT′を画像化し、そして第2画像化装置
はそこで、例えばT′′=T*f(W−d)又はT′′
=F(T,W−d)に従って計算されたトーンバリュー
T′′を画像化するであろう。
【0043】二値及びマルチレベル画像化システムは、
連続トーン原画像の忠実な再現のための或る形態のハー
フトーン化、タスタ化又はディザリングを必要とする。
二値ハーフトーン化は、重なり領域内で第2サブ画像を
溶明させ(fade in)ながら、第1サブ画像を溶
暗させる(fade out)ために修正されたスクリ
ーニング技術を必要とすることがありうる。マルチレベ
ルハーフトーン化は、個々のマイクロドットの微視的濃
度もまた目でみえる濃度ステップにより変えることがで
きるという点で、二値ハーフトーン化に対して他の自由
度を有する。溶明/溶暗を正しく試験するための最も臨
界的な画像は1つの単一一定トーンレベルを有する原画
像、例えばグレー画像である。FM技術によるスクリー
ニングはAM技術によるスクリーニングより重なり領域
における良好な結果をもたらす。
【0044】理論的シミュレーション及び実際の実験
は、50%のドット百分率を有する第2サブ画像22の
ための確率的スクリーン上に重ねられた50%のドット
百分率を有する第1サブ画像21のための確率的(F
M)スクリーンは100%ドット百分率をもたらさない
ことを示した。第2ハーフトーン画像の高濃度ハーフト
ーンドットがヨーロッパ特許公開公報第0619188
号に開示されているような、第1ハーフトーン画像の低
濃度ハーフトーンドットに正確に適合し(fitin)
そして逆もまた成り立つ場合に、この規則に対する例外
がある。この解決(arrangement)に従え
ば、第1サブ画像のスクリーニング方法は第2サブ画像
のためのスクリーニング方法に完全に相関している。し
かしながら、1つのハーフトーンドットの寸法を有する
変位が生じると、相関は完全に失われる。かくして、F
Mスクリーニングでは、第1サブ画像のためのスクリー
ニング方法を少なくとも重なり領域内では第2サブ画像
のためのスクリーニング方法とは非相関であることが好
ましい。2つの非相関スクリーニング方法の組の定義は
下記のとおりである。
【0045】第1のスクリーニングされた画像は第1の
一定トーンレベルT1に従って第1スクリーニング方法
により発生させられる。
【0046】第2のスクリーニングされた画像は、第2
の一定トーンレベルT2に従って第2スクリーニング方
法により発生させられる。
【0047】第2のスクリーニングされた画像は第1の
スクリーニングされた画像の上に初回印刷され、そして
結果の第1積算光学濃度D1が測定される。
【0048】第2回目に、第1及び第2のスクリーニン
グされた画像が発生させられる。
【0049】第2回目では、第2のスクリーニングされ
た画像は第1のスクリーニングされた画像の上に印刷さ
れるが、今回は1マイクロドットの相対的変位を伴って
いる。第2の積算光学濃度D2が測定される。上記手順
はすべての可能な相対的変位について繰り返されそして
平均濃度Dmが計算される。
【0050】もしすべての測定された濃度Djが[0.
8Dm,1.2Dm]の範囲内に入るならば、2つのスク
リーニング方法は今は相関していない。上記の実験は、
コンピュータシミュレーションにより容易にシミュレー
ションされることができ、それについては、D2上にD1
を重ね刷りすると(overprinting)濃度D
=D1+D2となると仮定する。
【0051】お互いの上への50%の非相関ドットスク
リーンの重ね刷りは、約75%のドット百分率をもたら
す。これは画像担体上で、第1サブ画像のための高濃度
マイクロドットが第2サブ画像のための高又は低濃度マ
イクロドットと合致する(coincide)ことがで
きるということによる。同じことが第1サブ画像のため
の低濃度マイクロドットに当てはまる。かくして、2つ
のサブ画像を“加える”と“濃度不足”(densit
y deficiency)が起こる。上記の理由で、
好ましい態様では、重なり領域における少なくとも1つ
のマイクロドットは、マイクロドットについて達成でき
る最も低い微視的濃度と最も高い微視的濃度との中間の
微視的濃度を得なければならない。最も低い達成可能な
微視的濃度は、画像担体がインキ、トナーを担持しない
か又は最小の着色(minimal pigmenta
tion)を担持する場合の画像担体の積算濃度(in
tegral density)である。最も高い達成
できる微視的濃度は、画像担体が最大の達成可能な量の
インキ、トナーを担持するか又は最大着色(maxim
al pigmentation)を有する場合の画像
担体の積算濃度である。中間微視的濃度は、好ましくは
画像担体の最小及び最大積算光学濃度とは実質的に異な
る値を有し、又はマイクロドットの最小及び最大の達成
可能な微視的濃度とは異なる値を有する。実質的に異な
るとは、差が画像担体又はマイクロドットの最大濃度と
最小濃度との差の少なくとも10%であることを意味す
る。これは、最小濃度がDMINでありそして最大濃度が
MAXであるならば、重なり領域のマイクロドットの少
なくとも1つの中間微視的濃度は、 [0.9DMIN+0.1DMAX ,0.1DMIN+0.9
MAX] の間隔内になければならないことを意味する。
【0052】より多くの中間濃度が画像化装置により達
成可能であればある程、第1サブ画像と第2サブ画像の
円滑な適合(smooth fit)はより良好に画像
担体上に実現することができる。画像化装置がマルチレ
ベルハーフトーン化技術により動作されるならば、好ま
しくは画像化装置のコントーン能力が最大に利用され
る。これは、1つの一定のカラー(例えば特定のグレー
のみ)を有する原画像を再現するために画像担体上のマ
イクロドットは狭い濃度間隔、例えば、DMAX−DMIN
20%、好ましくは10%内の微視的濃度を有すること
を意味する。重なり領域において第1サブ画像21から
第2サブ画像22への徐々の移行は、図5に略記された
画像化システム55のプロセスによりコントーン、マル
チレベル及び二値装置について実現することができる、
特定の態様に従えば、原画像33は8ビット連続トーン
画像である。各グレーレベル及びトーンバリューは0〜
255の範囲のバリューにより表される。アドレスジェ
ネレータ34は、画像化装置38により画像担体の位置
(x,y)に画像化されるべきマイクロドットについて
原トーンバリューTを検索するための位置座標(x,
y)を発生する。検索された8ビットトーンバリューT
は寄与処理モジュール35に伝送される。そのモジュー
ルは、トーンバリューTの外に、アドレスジェネレータ
34から位置(x,y)及び重なり領域28の範囲を定
める2つの縁29、30の位置も得る。位置(x,y)
が2つの縁29、30により範囲を定められたゾーン内
にないかぎり、8ビットトーンバリューTに関して変換
はなされず、即ち、トーンバリューTは、それが先のモ
ジュール33から受け取られたままで、T′=Tとして
次のモジュール37に送られる。他方、位置(x,y)
が2つの縁29、30により範囲を定められたゾーン内
にあるならば、原画像33からのトーンバリューは変換
を受ける。以下において、トーンバリューT=0は画像
担体上の最も低い光学濃度をもたらし、これに対してト
ーンバリューT=255は画像担体上の最も高い光学濃
度をもたらすと仮定する。第1サブ画像が画像化されそ
してアドレス発生モジュール34が第2サブ画像の縁3
0に位置したロケーションのためのアドレス(x,y)
を発生するならば、寄与処理モジュールは原画像33の
トーンバリューTが画像担体の濃度に十分(full
y)に寄与することを許容するであろう。これはそのト
ーンバリューTが修正されることなくT′として、即ち
T′=Tとして次のモジュール37に伝送されることに
より達成される。もし(x,y)が第1サブ画像の縁2
9上に位置しているならば、第1サブ画像は画像担体の
濃度に対する寄与を与えてはいけない。上記約束に従っ
て、これは、次のモジュール37への伝送のために、原
画像33からのどのトーンバリューTもT′=0のトー
ンバリューに変えることにより達成される。(x,y)
が縁29と30との間に位置しているならば、原画像3
3からのトーンバリューTは寄与処理されたトーンバリ
ューT′に変換されるであろう。上記約束によって、ト
ーンバリューT′は0とTの間の値を有するであろう。
線状モデルに従えば、第1サブ画像21のための寄与処
理後のトーンバリューT′は下記式(図3参照)により
原トーンバリューTから計算することができる。 T′
=d/W*T Wは例えばμmで表した重なり領域の幅であり、dは、
Wと同じメートル法、例えばμmで表した縁29と点
(x,y)との間の距離であり、*は掛け算を意味す
る。
【0053】上記式に従えば、縁29における(x,
y)については T′=0であり、そして縁30におけ
る(x,y)については T′=Tである。
【0054】このような線形モデルに従えば、第2サブ
画像22の寄与処理されたトーンバリューT′′は下記
式により原トーンバリューTから計算することができ
る。
【0055】T′′=(W−d)/W*T 2つのサブ画像の組み合わせは濃度不足をもたらしうる
ことを先に述べた。それ故、好ましい態様では、寄与処
理後のトーンバリューは距離dの非線形関数f()であ
る。即ち、T′=F(d)*T 好ましくは、f(d)は非降下関数であり、即ち、dが
0からWに増加するにつれて、f(d)は増加するか又
は一定である。更に好ましくは、f(d)は上昇関数で
あり、例えば、関数f(d)の一次導関数(first
derivative)第1誘導体f′(d)はイン
ターバル[0,W)にわたって正である。好ましくは、
第1サブ画像についてf(0)=0であり、そしてf
(W)=1である。第2サブ画像については、関数f
(d′)を使用することができ、ここにd′はW−dで
ある。
【0056】他の態様に従えば、濃度の百分率減衰は縁
29からの(x,y)の距離の関数であるのみならず、
原トーンバリューの関数でもある。即ち、T′=F
(T,d)。
【0057】式 T′=f(d)*Tは式 T′=F
(T,d)の特別の場合である。
【0058】好ましくは、すべてのトーンバリューTに
ついて、F(T,0)=0及びF(T,W)=Tであ
る。
【0059】関数f(d)及びF(T,d)のデザイン
は以下に説明する。寄与処理されたトーンバリューT′
はビットマップ発生モジュール37に送られる。そのモ
ジュールはトーンバリューT′を画像化装置38を駆動
するための適当なエンジンバリュー(engine v
alue)Eに通常の方法で変換する。画像化装置38
が10ビットエンジンバリューEによりアドレスされる
Agfa Drystar 2000 10ビットカラ
ープリンタのようなコントーン装置であるならば、ビッ
トマップ発生モジュール37は各トーンバリューT′を
担体上の位置(x,y)とは独立にエンジンバリューE
に変換する。この例に従えば、8ビットトーンバリュー
T′はかくして10ビットエンジンバリューEに変換さ
れる。この変換は、256エントリー及び0〜1023
の範囲の出力値を有するルックアップテーブル(LU
T)により実現させることができる。画像化装置38が
例えばクロマプレスシステム(Chromapress
system)のようなマルチレベル能力を有するか
又はグラフイカル・イメージセッタ又は平版印刷版のた
めのプレートセッタ(platesetter)のよう
な二値画像化装置であるならば、ビットマップ発生モジ
ュール37は8ビットトーンバリューT′を、トーンバ
リューT′が属している位置(x,y)に従って特定の
エンジンバリューEに変換するであろう。(マルチレベ
ル)ハーフトーン化と呼ばれるこのような変換E=H
(T′,x,y)はヨーロッパ特許公開公報第0634
862号及び第0748109号に詳細に記載されてい
る。
【0060】別の態様に従えば、モジュール35及び3
7は二値又はマルチレベル画像化装置38のための(マ
ルチレベル)ハーフトーン画像を発生するためにインテ
グレートされる(integrated)ことができ
る。重なり領域の外側の領域では、(マルチレベルハー
フトーン化は伝統的なスレショルドマトリックス又は変
換タイル(transformation tile
s)を使用することによって行われる。重なり領域内に
位置した領域については、特定のスレショルドマトリッ
クス又は変換タイルを、画像担体の濃度へのサブ画像の
寄与を制御するようにデザインすることができる。ビッ
トマップ発生装置37により発生されたエンジンバリュ
ーEは次いでサブ画像を画像化するための画像化装置3
8に伝送される。完全な第1サブ画像を画像化した後、
第2サブ画像を同じ画像化装置により画像化することが
できる。別法として、図5に従う2つのシステムを画像
化システムに存在させる。両システムは並列で動作する
ことができる画像化装置を有する。第1画像化装置は第
1サブ画像を画像化し、第2画像化装置は第2サブ画像
を画像化するであろう。
【0061】画像化装置が前記したようなコントーン装
置であるならば、重なり領域における2つのサブ画像の
円滑な適合(smooth fit)が可能である。画
像化装置が、平版印刷版用のプレートセッタ、P340
0PS二値電子写真プリンタ、二値サーモグラフイック
プリンタ等のような二値装置(binary devi
ce)であるならば、位相エラーの危険により、ビット
マップジェネレータ37が画像化装置38のための確率
的スクリーニング技術(FMスクリーニング)に従う二
値ハーフトーン画像を発生することが好ましい。
【0062】適当な寄与関数f(d)又はF(T,d)
を決定するために、クロマプレスシステムを使用するこ
とにより種々のモノクロム実験が提起された(set
up)。この600dpiのLEDをベースとする電子
写真システムはウエブ材料に二色画像(duplex
colour images)を印刷することができ
る。各側で、ウエブ材料は5つの感光性ドラムと順次に
接触する。各ドラムはトナー画像を担持し、トナーはト
ナー送給手段又はトナーステーションから供給される。
普通の動作では、トナーステーションはカラートナー:
シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックで満たすこと
ができる。各ドラムは図1に示されたdx及びdyを調
節するための手段を含んで成る。実験では、ブラックの
ためのトナーステーション及びマゼンタトナーのための
トナーステーションは両方ともブラックトナーで満たさ
れた。ブラックトナーのためのドラムは第1サブ画像2
1を画像化するために使用され、マゼンタトナーのため
のドラムは、ブラックトナーを提供した実験では、第2
サブ画像22を画像化するための使用された。調節手段
はシミュレーション実験のために変位dx及びdyを目
的にかなうように導入するように調節解除された(de
regulated)。重なり領域28が8〜16mm
の寸法Wを有するならば、本発明に従う方法により画像
化される場合には、−200μm乃至+200μmの変
位が吸収されうることが見いだされた。2mm乃至8m
mの重なりゾーンも適当な結果を与える。バンドにおい
て印刷する600dpiインキジェットシステムでは、
本発明に従って画像化されそして4〜5mの幅を有する
重なり領域は極めて満足な結果を与える。600dpi
クロマプレス・システムでは、−30μm乃至+30μ
m又は−40μm乃至+40μmの変位は本発明に従う
補償なしですら見えなくすることができることを実験は
示した。40μmの幅を有する明るい線又は暗い線によ
り引き起こされた乱れは短い観察距離(20〜50c
m)から肉眼で見ることができる。100μm(0.1
mm)の幅を有するこのような線はより大きい観察距離
(1mより大きい)からのみ容認できる。
【0063】クロマプレス・システムにおいてサブ画像
を重ね刷りすることの効果を評価するため、従って適当
な寄与関数f(d)又はF(T,d)を案出するため
に、下記の実験を行った。アグファ・クリスタルラスタ
(Agfa CristalRaster)(Agfa
Gevaert N.Vの商標名)と呼ばれる300
dpi確率的スクリーンが、第1画像化装置と呼ばれる
第1サブ画像を画像化するための画像化装置のためのビ
ットマップ発生モジュール37においてプログラムされ
た。スクリーニングはヨーロッパ特許公開公報第068
2438号に記載の意味内で、128×128のタイル
に従ってなされた。クリスタルラスタ・スクリーンは、
第2画像化装置とも呼ばれる第2サブ画像を画像化する
ための画像化装置のためにもプログラムされた。クロマ
プレスは600dpiシステムである。各FMハーフト
ーンドットは2×2マイクロドットのマトリックスによ
り形成された。図6aに略図で示された第1の実験で
は、100%ハーフトーンドットが第1サブ画像21及
び第2サブ画像22の両方について印刷された。100
%ハーフトーンドットとは、担体上の各ハーフトーンド
ットが特定された微視的濃度を得ることを意味する。か
くして、100%ハーフトーンドットではハーフトーン
構造は存在しない。何故ならば、1つのパッチ内のすべ
てのマイクロドットは同じ微視的濃度を得るからであ
る。第1サブ画像21は0〜15の番号のついた16パ
ッチに分けられる。実験に従って、第1サブ画像の各パ
ッチはパッチにおいて表示されたエンジンバリューによ
り画像化される。それ故、図6aの下部右手コーナに0
のラベルのついたパッチは完全に白色である。何故な
ら、エンジンバリューE=0は、ブラックトナーを付着
させないことにより得られた最小光学濃度と対応するか
らである。図6aの上右手コーナに15とラベルされた
パッチは完全に黒色であった。これは、そのパッチ内の
各マイクロドットが、画像化装置により付着させること
ができる最も高い量のトナーに対応するエンジンバリュ
ー15を得たことによるものである。1〜14のラベル
を付けられた第1サブ画像の各個々のパッチもまたトナ
ー粒子の均一な分布を有していた。1のラベルを付けら
れたパッチは各マイクロドット上に少量のトナー粒子を
有し、14のラベルを付けられたパッチは多量の、しか
し15のラベルを付けられたパッチにおけるトナー量よ
りは少ない量のトナー粒子を有していた。第2画像化装
置を使用して図6aの第2サブ画像22を画像化した。
0ラベルを付けられたパッチはトナーを得ておらず、1
5のラベルを付けられたパッ内の各マイクロドットは最
大量の黒色トナーを得ていた。1〜14のラベルを付け
られたパッチは、パッチのすべてのマイクロドット上に
等しく分布した中間の量のトナーを得た。その量はラベ
ルバリュー1〜14に釣り合っていた。第1画像化装置
及び第2画像化装置の両方を使用して重なり領域28を
画像化した。やはり16のパッチを異なって画像化し
た。0/15のラベルを付けられた図6aのパッチは第
2画像化装置からトナーを得ずそして第1画像化装置か
ら最大量のトナーを得た。15/0のラベルを付けられ
たパッチにおいて状況は逆転した。3/12のラベルを
付けられたパッチにおいては、第1サブ画像21はエン
ジンバリューE1=12で重なり領域28に寄与しそし
て第2サブ画像22はエンジンバリューE2=3で重な
り領域28に寄与した。かくして実際には、第1画像化
装置は重なり領域28及び第1サブ画像21にわたっ
て、16の異なる長方形の均一なパッチを印刷し、第2
画像化装置は重なり領域28及び第2サブ画像22にわ
たって16の異なる長方形の均一なパッチを印刷した。
重なり領域28の16のパッチ0/15〜15/0はす
べて高い光学濃度を有していた。この濃度は濃度計によ
り測定された。測定された値は図7に示されたようにプ
ロットすることができる。水平軸上には、第1サブ画像
のためのエンジンバリューE1がプロットされる。図6
aから、重なり領域28内の第1画像化装置によりプロ
ットされたパッチの上に第2画像化装置によりプロット
されたパッチのエンジンバリューE2は、式 E2=15
−E1 を満足することは明らかである。図7の鉛直軸
には、重なり領域28のパッチの光学的積算反射率(o
ptical integral reflectan
ce)Rがプロットされる。図6aの重なり領域28に
ついて測定された値はすべて20%より低い反射率値R
を有しており、従って図7においてプロットされなかっ
た。
【0064】上記した実験を図6bに示された如く繰り
返した。しかしながら、重要な差がある。即ち、第1サ
ブ画像又は第2サブ画像のハーフトーンドットの87.
5%のみがそれぞれ、エンジンバリューE1又はE2=1
5−E1をとる。第1サブ画像21及び第2サブ画像2
2のハーフトーンドットの他の12.5%はエンジンバ
リューE=0をとる。即ち、トナーはブランクハーフト
ーンドットと呼ばれるこれらのハーフトーンドットには
付着されない。ブランクハーフトーンドットはクリスタ
ルラスタ FMスクリーニング技術に従ってパッチに確
率的に分布している。図6bの下部左手コーナのパッチ
はエンジンバリューE2=15により第2画像化装置に
より画像化された。即ち、各非ブランクハーフトーンド
ット(non−blank halftone do
t)は最大量のトナーを得、これに対して各ブランクハ
ーフトーンドット、即ち、そのパッチ内のハーフトーン
ドットの12.5%はトナーを得ない。0で示された下
部右手コーナのパッチはE1=0に対応し、即ち、いか
なるマイクロドットにもトナーは付着されない。図6b
の重なり領域28の15/0の注釈を付けられたパッチ
は0%のドット百分率を有する第1サブ画像21の上に
87.5%のドット百分率を有する第2サブ画像22を
重ね刷りすることから生じる。その15/0パッチが第
2サブ画像22における15パッチと同じ構造を有す
る。逆の動作が図6bで0/15のラベルを付けられた
パッチに適用される。図6bで4/11のラベルを付け
られたパッチは第1サブ画像21のパッチ11上に第2
サブ画像22のパッチ4を重ね刷りした結果である。こ
の4/11パッチには4つのタイプのマイクロドットが
存在する。
【0065】1.E1=0及びE2=0:第1画像化装置
も第2画像化装置もマイクロドット上になんらのトナー
も付着しない。マイクロドットは最小の微視的濃度を有
する。
【0066】2.E1=0及びE2=4: 第1画像化装
置はトナーを付着しない。第2画像化装置は中間量、例
えば最大量の約4/15のトナーを付着する。重なり領
域28のパッチ4/11のマイクロドットは低い光学濃
度を有する。
【0067】3.E1=11及びE2=0: 第2画像化
装置はトナーを付着せず、第1画像化装置は中間量のト
ナー、例えば最大量の約11/15を付着する。4/1
1パッチにおけるマイクロドットは相対的に高い微視的
濃度を有する。
【0068】4.E1=11及びE2=4: 第1画像化
装置は相対的に高い中間量のトナー、例えば最大量の約
11/15を付着し、第2画像化装置は相対的に低い中
間量のトナー、例えば最大量の4/15を付着する。マ
イクロドットは多量のトナーの上への少量のトナーの付
着により、高い微視的濃度を有する。
【0069】第1サブ画像及び第2サブ画像のハーフト
ーンドットの12.5%のみがブランクハーフトーンド
ットであり、第1サブ画像のためのFMスクリーンは第
2サブ画像のためのFMスクリーンに相関しないので、
ポイント1の下の状況は例外であり、ハーフトーンドッ
トが第1サブ画像によるブランクであるチャンスは1
2.5%又は1/8であり、このドットが第2サブ画像
によるブランクであるチャンスは12.5%又は1/8
である。従って、ハーフトーンが重なりゾーンにおいて
ブランクであるチャンスは、即ち、ケース1は、0.1
25*0.125=0.016又は1/64である。ケ
ース2及び3は両方とも7/64のチャンスを有する。
ケース4は49/64のチャンスを有する。更に、図6
bの重なりゾーン28のパッチ0/15〜15/0の積
算光学濃度を測定した。結果を40により示された正方
形マークにより図7にプロットした。これらの測定され
たデータに近似する滑らかな線39がこれらの点40に
沿って適合し、従って図7に表す。
【0070】同じ実験を図6cに従って行った。図6c
ではハーフトーンドットの75%が非ブランクであり、
即ち、パッチにおいてラベルされたとおりのエンジンバ
リューEを得る。そのようなものとして、ランダムに分
布したハーフトーンドットの25%はE=0をそれらに
割り当てることにより、トナーを得ない。更に、重なり
ゾーンの積算濃度を測定しそして対応する光学的反射率
を図7に記号41によりプロットした。
【0071】図6dに従う実験は62.5%非ブランク
ハーフトーンドットに関する。反射率を図7において記
号42によりプロットした。図7において記号43によ
り示された反射率は図6eにおける50%非ブランクハ
ーフトーンドットに対応する。記号44は図6fにおけ
る37.5%に対応する。記号45及び46はそれぞれ
図6g及び6hにおいて25%及び12.5%非ブラン
クハーフトーンドットに対応する。図7のすべての測定
された点については、1つの特定の百分率について測定
された点を近似させるために、曲線39により表された
ような連続関数R=f(E1)が確立された。87.5
%クリスタルラスタについてのこの関数に従う曲線39
は図7に示される。別の態様では、パラメータとして百
分率で、エンジンバリューの関数として光学的反射率R
が表示されないで、Rの代わりにCIE(Commis
ion International de l′Ec
lairage)に従う明度(lightness)L
が表示される。近似関数L=f(E1)は僅かに異なる
近似を与えるであろう。何故ならば、明度Lは反射率R
の線状関数ではなく、濃度Dの線形関数でもないからで
ある。
【0072】サブ画像を重ね刷りすることにより或る光
学的反射率、例えばR=42%を達成するために、図7
の鉛直軸に必要な反射率値R=42%を選びそして水平
線52を引くことができる。鉛直線は水平軸上のエンジ
ンバリュー1〜15から引くことができる。水平線52
と鉛直線の各1つとの交点がマーク40〜46の1つに
近づく場合には、本例のマーク41及び42に従って、
非ブランクハーフトーンドットの対応する百分率ととも
にエンジンバリューE1及びE2のその組み合わせを必要
な光学的反射率を達成するように選ぶことができる。別
法として、エンジンバリューE1は重なり領域28内の
位置d(図3)に従って選ばれることができる。エンジ
ンバリューが0〜15の整数値を有するならば、E1
下記式:E1=[16.0*d/W] に従って選ぶこ
とができる。
【0073】動作y=[x]、式中xは実数であり、y
は整数である、は、yがxより低いか又はxに等しい整
数値であることを意味する。E1が16に等しければ、
1は15にセットされる。
【0074】図7のグラフを利用するために、E2=1
5−E1である。E1=6と仮定する。E1=6でスター
トする鉛直線53を引くことができる。水平線52と鉛
直線53との交点54は75%に対応するマーク41と
62.5%に対応するマーク42との間に位置してい
る。今や62.5%と75%との間の百分率は点54と
それぞれのマークとの間の距離に基づいて計算すること
ができ、又はより正確には、平滑化曲線(smooth
ing curves)に基づいて計算することができ
る。計算された百分率が69%であるならば、R=42
%を達成しなければならない位置における第1サブ画像
及び第2サブ画像の両方のために69%非ブランクFM
クリーンを使用することができる。すべてのこれらの動
作は、39のような曲線の数値表示のみを利用すること
によりコンピュータシステムにより又はハードウエアに
おいて自動化されうる。
【0075】図8に示された等強度曲線(iso−in
tensity−curves)、即ち、画像担体の強
度(intensity)、積算光学濃度又は明度が一
定である幾何学的位置を与える二次元(E1、E2)空間
における曲線を規定するために、クロマプレスシステム
で第2の試験を行った。これらの曲線を得るために、図
9に示されたように配列された169パッチを創りだし
た。各パッチは2つのサブ画像の重ね刷りであり、ここ
では、パッチ内の各マイクロドットはE1に釣り合った
量のトナーを第1画像化装置から受け取り、そしてパッ
チ内の各マイクロドットはE2に釣り合った量のトナー
を第2画像化装置から受け取った。第1サブ画像に従う
レベルは水平軸E1上に示され、第2サブ画像について
のレベルは鉛直軸E2上に示される。例えば、パッチ4
7における各マイクロドットは第1画像化装置からレベ
ルE1=2により指令される量のトナーを得、第2画像
化装置からレベルE2=5により指令された量ののトナ
ーを得た。上記約束に従って、E=0はトナーなしに対
応する。このようなものとして、パッチ48は最も低い
光学濃度を有する。何故ならば、それはトナーを全然受
け取らない、即ち、両画像化装置のどれからもトナーを
受け取らないからである。パッチ49は最も高い光学濃
度を有する。何故ならばそれは第1及び第2画像化装置
から最大量のトナーを受け取ったからである。最初に、
2=0、即ち、第2サブ画像がトナーを付着しておら
ずそしてE1が0〜12の範囲にあるパッチについて濃
度D1を測定した。これらの濃度を線形スケールD1で図
8に示した。これは図8において非線形スケールE1
与えた。例えば、E2=0でE1=6は約0.54の濃度
をもたらした。第2画像化エンジンのためのエンジンバ
リューを変えそして第1画像化エンジンはトナーを付着
しない場合について同じ手順を適用した。これは図8に
おいて鉛直線形スケールD2及び非線形スケールE2を与
えた。しかる後、すべての144の残りのパッチの濃度
を測定し、そして0.8と1.2の間の濃度を有するこ
れらのパッチを図8において星印50により表した。測
定された濃度は各星印50と関連している。それ故、三
次元空間(E1、E2、D)における表面が規定され、D
はパッチ(E1、E2)における測定された濃度である。
この表面の分析形態は、適合する表面により測定された
バリューDiを近似することにより得られる。D=0.
8について水平面によりこの表面を切断しそして
(D 1、D2)面に交差曲線(curve of int
ersection)を投影すると、等濃度曲線51が
得られる。濃度0.2、0.4、...1.4を表す図
8における他の曲線が同様に得られた。
【0076】重なり領域において特定の濃度、例えばD
=0.82を得るために、D=0.82について上記に
略記された等濃度曲線を確立することができる。この曲
線は水平軸D1から鉛直軸D2まで移動する。この曲線は
等しい曲線セグメントに分けることができ、セグメント
の数は図3の縁29から縁30までのより短い線におけ
るマイクロドットの数に等しい。その線上の各マイクロ
ドットは曲線セグメントに連続的に割り当てられる(a
ssigned consecutively)。
【0077】1.縁29上に位置したマイクロドット
は、D2=0.82における鉛直D2軸上でスタートする
セグメントに割り当てられる。このようなものとして、
縁29上に位置したマイクロドットについては、濃度へ
の寄与はE2、即ち、第2画像化装置のみからくるであ
ろう。
【0078】2.縁30上に位置したマイクロドット
は、D1=0.82における水平D1軸上でスタートする
セグメントに割り当てられる。このようなものとして、
縁30上に位置したマイクロドットについては、濃度へ
の寄与はE1、即ち、第1画像化装置のみからくるであ
ろう。
【0079】マイクロドットが縁29により近くに位置
すればする程、対応するセグメントはD2軸の近くに位
置する。位置d(図3)に位置した特定のマイクロドッ
トにおけるD2=0.82の所望の濃度を得るのに必要
なエンジンバリューE1、E2は次いで下記のとおり図8
に見いだされる。
【0080】E1、特定のマイクロドットに対応する線
セグメントから水平E1軸まで鉛直線を引き、そこでE1
バリューを読み取ることによる。
【0081】E2、特定のマイクロドットに対応する線
セグメントから鉛直E2軸まで水平直線を引き、そこで
2バリューを読み取ることによる。
【0082】E1及びE2を見いだすことは、原画像の同
じ画像画素について行われる2つの別々の独立した動作
である。理想的にはE1及びE2は同じマイクロドット上
に画像化されるが、変位dx、dyにより、それらは異
なるマイクロドット上に画像化されることがある。上記
の方法により得られたE1及びE2は非整数値であること
ができる。しかしながら、エンジンは整数値によっての
み駆動されうる。非整数値を整数値に変換するために、
丸めを使用することができる。即ち、0.5より低い分
数は省かれ、他の分数は次のより大きい整数値になる。
別法として、非整数値に最も近い2つの整数値の1つを
ランダムに選ぶことができる。好ましい態様では、一定
の又は均一な分布を有するランダムな数rをインターバ
ル[0,1](0を含むが、1は含まれない)において
発生させる。数rを非整数Eバリューに加える。その和
から分数を捨てて、整数Eバリューを得る。この動作に
よって、整数値に近い非整数Eバリューはより近い整数
値に変換されるべきチャンスがより多くなる。この動作
もまたE1及びE2について好ましくは独立になされる。
何故ならば変位に関する不確定性により、エンジンバリ
ューE2がエンジンバリューE1の上に印刷されるという
ことが保証されないからである。上記した方法はすべて
の濃度バリューD又はそれらの原トーンバリューTにつ
いて及び重なり領域28内のすべての位置dについて繰
り返すことができる。このようなものとして、第1画像
化装置及び第2画像化装置のための関数E=E(T,
d)が得られる。この関数は図5に示されたように寄与
処理モジュール35に組み込んで、ビットマップ発生モ
ジュール37が必要なエンジンバリューEを送り出すよ
うにバリューT′を送り出すことができる。別法とし
て、コントーンバリューT′をマルチレベルバリユーE
にハーフトーン化するためのそしてビットマップ発生モ
ジュール37に記憶されたタイルは重なり領域及び非重
なり領域について異なることができる。このような場合
に、モジュール36は、ビットマップ発生モジュール3
7に、このモジュールが通常のタイル又は重なり領域の
ためのタイルのいずれかを使用することを決定すること
ができるように、信号を与える。
【0083】コントーン装置では、重なりサブ画像によ
る寄与を増加させることは、原画像の一定のトーンバリ
ューに関してマイクロドットの微視的濃度を増加させる
ことによりなされ、これらのマイクロドットはそのサブ
画像の周縁からより多くの距離を得る。コントーン画像
では、微視的濃度は小さな濃度ステップにより増加させ
るさせることができる。これらの濃度ステップΔDは、
マイクロドット上で達成可能な最大DMAX微視的濃度と
最小DMIN微視的濃度との間の濃度差の半分より小さ
い。即ち、ΔD<(DMAX−DMIN)/2。
【0084】二値装置では、重なっているサブ画像によ
る寄与を増加させることは、好ましくはドット百分率を
増加させることによりなされる。好ましくは、使用され
たスクリーニング法は周波数変調ハーフトーンスクリー
ニングであり、そして重なり領域においては、第1サブ
画像のためのスクリーニング法は第2サブ画像のための
スクリーニング法に対して非相関であることが好まし
い。
【0085】マルチレベル装置では、コントーン装置及
び二値装置のための上記の2つの方法の混合した方法を
使用することができる。
【0086】かくして、本発明に従えば、各々原画像3
3の一部を表す部分的に重なった(conjoine
d)第1サブ画像21と第2サブ画像22を発生させ;
重なり領域28を、両サブ画像21、22が画像担体2
7の積算光学濃度への寄与を与える領域として規定し;
各サブ画像21、22について重なり領域28における
周縁29、30を確立し;そして第1サブ画像の周縁2
9から第2サブ画像の周縁30まで第1サブ画像21に
よる寄与を増加させることにより、画像担体27上に原
画像33を再現する方法が記載される。好ましい態様で
は、この方法は、マイクロドットの分配(partit
ion of microdots)において重なり領
域28を分割し;マイクロドットの最小及び最大微視的
濃度とは実質的に異なる中間微視的濃度を少なくとも1
つのマイクロドットに割り当てるステップを含む。更に
好ましい態様では、寄与を増加させるステップは、最大
微視的差(maximum microscopic
difference)と最小微視的差(minimu
m microscopic difference)
との差の半分より小さい濃度ステップによりマイクロド
ットの微視的濃度を増加させることを含んで成る。
【0087】他の態様では、この方法は、第1周波数変
調ハーフトーン化法により第1サブ画像21をハーフト
ーン化し;第1周波数変調ハーフトーン化法に実質的に
非相関の第2周波数変調ハーフトーン化法により第2サ
ブ画像22をハーフトーン化するステップを含んで成
る。更に好ましくは、この方法は、第1サブ画像21に
より重なり領域のゾーンのために第1百分率のブランク
マイクロドット発生させ;第2サブ画像22により該ゾ
ーンのために第1百分率に等しい第2百分率のブランク
マイクロドットを発生させることを含む。
【0088】本発明は、各々原画像33の一部を表す部
分的に重なった第1サブ画像21と第2サブ画像22を
発生させるための手段34と、;重なり領域28を、両
サブ画像21、22が画像担体27の積算光学濃度への
寄与を与える領域として規定するための手段36と、各
サブ画像21、22について重なり領域28における周
縁29、30を確立するための手段36と、第1サブ画
像の周縁29から第2サブ画像の周縁30まで第1サブ
画像21による寄与を増加させるための手段35を含ん
で成る、画像担体上に画像化装置38により原画像33
を再現するための画像化システム55にも関する。
【0089】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0090】1.各々原画像(33)の一部を表す部分
的に重なった第1サブ画像(21)と第2サブ画像(2
2)を発生させ、重なり領域(28)を、両サブ画像
(21、22)が画像担体(27)の積算光学濃度への
寄与を与える領域として規定し、各サブ画像(21、2
2)について重なり領域(28)における周縁(29、
30)を確立し、そして第1サブ画像の周縁(29)か
ら第2サブ画像の周縁(30)まで第1サブ画像(2
1)による寄与を増加させる、ステップを含んで成る、
画像担体(27)上に原画像(33)を再現する方法。
【0091】2.各々原画像(33)の一部を表す部分
的に重なった第1サブ画像(21)と第2サブ画像(2
2)を発生させるための手段(34)と、重なり領域
(28)を、両サブ画像(21、22)が画像担体(2
7)の積算光学濃度への寄与を与える領域として規定す
るための手段(36)と、各サブ画像(21、22)に
ついて重なり領域(28)における周縁(29、30)
を確立するための手段(36)と、第1サブ画像の周縁
(29)から第2サブ画像の周縁(30)まで第1サブ
画像(21)による寄与を増加させるための手段(3
5)を含んで成る、画像担体上に画像化装置(38)に
より原画像(33)を再現するための画像化システム
(55)。
【図面の簡単な説明】
【図1】dx及びdyだけ変位している2つの平行な画
像バンドを示す。
【図2】2つのスクリーニングされた画像バンドの周縁
での位相エラーが生じていることを示す。
【図3】重なり領域とともに第1サブ画像及び第2サブ
画像を示す。
【図4】重なり領域への第1サブ画像の寄与を示す。
【図5】寄与処理を含むブロックダイアグラムを示す。
【図6】種々の百分率のハーフトーンドットについて重
なり領域とともに第1サブ画像及び第2サブ画像により
発生された試験パッチのための配列を示す。6a図は1
00%非ブランクハーフトーンドットのための配列を示
す。6b図は87.5%非ブランクハーフトーンドット
のための配列を示す。6c図は75%非ブランクハーフ
トーンドットのための配列を示す。6d図は62.5%
非ブランクハーフトーンドットのための配列を示す。6
e図は50%非ブランクハーフトーンドットのための配
列を示す。6f図は37.5%非ブランクハーフトーン
ドットのための配列を示す。6g図は25%非ブランク
ハーフトーンドットのための配列を示す。6h図は1
2.5%非ブランクハーフトーンドットのための配列を
示す。
【図7】第1サブ画像及び第2サブ画像のための特定の
エンジンバリューEにより画像化されそして特定の百分
率の非ブランクハーフトーンドットを有する図6に従う
重なり領域におけるパッチの測定された光学的反射率を
示す。
【図8】エンジンバリューE1及びE2のすべての可能な
組み合わせにより発生させたパッチを示す。
【図9】一定濃度を与える(E1、E2)対を結ぶ一定濃
度バリューに対応する曲線を示す。
【符号の説明】
dx 印刷方向に直交した変位 dy 印刷方向に平行な変位 T 原画像33の画素のトーンバリュー T′ 寄与処理後の画素のトーンバリュー 21 第1サブ画像 22 第2サブ画像 23 印刷方向 24 ライン方向 25 マイクロドット 26 接合部 27 再現された画像 28 重なり領域 29 重なり領域における第1サブ画像の周縁 30 重なり領域における第2サブ画像の周縁 31 重なり領域の外側の第1サブ画像の周縁 32 重なり領域の外側の第2サブ画像の周縁 33 原画像 34 アドレスジェネレータ 35 寄与処理 36 重なり領域における第1縁29及び第2縁30の
位置 37 ビットマップ発生(例えばマルチレベルハーフト
ーン化) 38 画像化装置 40 図6bに従う重なり領域におけるパッチの測定さ
れた反射率(87.5%FMラスタ) 41 図6cに従う重なり領域におけるパッチの測定さ
れた反射率(75%FMラスタ) 42 図6dに従う重なり領域におけるパッチの測定さ
れた反射率(62.5%FMラスタ) 43 図6eに従う重なり領域におけるパッチの測定さ
れた反射率(50%FMラスタ) 44 図6fに従う重なり領域におけるパッチの測定さ
れた反射率(37.5%FMラスタ) 45 図6gに従う重なり領域におけるパッチの測定さ
れた反射率(25%FMラスタ) 46 図6hdに従う重なり領域におけるパッチの測定
された反射率(12.5%FMラスタ) 47 E1=2及びE2=5を有するパッチ 48 E1=0及びE2=0を有するパッチ 49 E1=12及びE2=12を有するパッチ 50 パッチE1、E2を表す星印 51 D=0.8についての等濃度曲線 52 R=42%における水平線 53 E1=6における鉛直線 54 水平線52及び鉛直線53の交点 55 画像化システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マリオ・ベルブルツゲン ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 セルジユ・タベルニエ ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々原画像の一部を表す部分的に重なっ
    た第1サブ画像と第2サブ画像を発生させ、 重なり領域を、両サブ画像が画像担体の積算光学濃度へ
    の寄与を与える領域として規定し、 各サブ画像について重なり領域における周縁を確立し、
    そして第1サブ画像の周縁から第2サブ画像の周縁まで
    第1サブ画像による寄与を増加させる、ステップを含ん
    で成る、画像担体上に原画像を再現する方法。
  2. 【請求項2】 各々原画像の一部を表す部分的に重なっ
    た第1サブ画像と第2サブ画像を発生させるための手段
    と、 重なり領域を、両サブ画像が画像担体の積算光学濃度へ
    の寄与を与える領域として規定するための手段と、 各サブ画像について重なり領域における周縁を確立する
    ための手段と、 第1サブ画像の周縁から第2サブ画像の周縁まで第1サ
    ブ画像による寄与を増加させるための手段を含んで成
    る、画像担体上に画像化装置により原画像を再現するた
    めの画像化システム。
JP11309166A 1998-11-03 1999-10-29 重なっているサブ画像のためのスクリ―ニング方法 Pending JP2000151988A (ja)

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