JP2000151785A - 携帯電話試験装置 - Google Patents

携帯電話試験装置

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JP2000151785A
JP2000151785A JP10328004A JP32800498A JP2000151785A JP 2000151785 A JP2000151785 A JP 2000151785A JP 10328004 A JP10328004 A JP 10328004A JP 32800498 A JP32800498 A JP 32800498A JP 2000151785 A JP2000151785 A JP 2000151785A
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mobile phone
rate
trigger
test
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JP10328004A
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Atsushi Yokoyama
篤史 横山
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レベル測定器やレベル測定結果を表示する回
路を内蔵することなく、携帯電話機のマイク端における
音圧レベル及び音声符号化器の入力端における信号レベ
ルの関係等の音声信号利得を測定できる携帯電話試験装
置を提供する。 【解決手段】 携帯電話試験装置10は、試験対象の携
帯電話機1内部に備わっている音声符号化器の音声符号
化レートに対応した試験音声信号を発生するとともに、
該試験音声信号の中の特定位置で第1トリガ信号を出力
する信号発生器11と、試験音声信号を音響結合によっ
て携帯電話機1に送出するスピーカ12と、携帯電話機
1と呼接続ができ、かつ音声符号化レートを識別し、識
別したレートの変化が所定値まで変化した時に第2トリ
ガ信号を出力するCDΜA携帯電話端末試験機15と、
信号発生器11とCDΜA携帯電話端末試験機15から
出力される2つのトリガ信号の時間間隔を測定し表示す
るタイマ17とを備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号分割多元接続
(CDMA:Code Division Multiple Access)通信方
式における携帯電話試験装置に係り、詳細には、可変レ
ート音声符号化・復号器を有する携帯電話試験装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信における周波数利用効率
を向上させるための技術の一つとして、CDMA通信方
式に関する研究及び開発が盛んに行われている。
【0003】CDMA通信方式を用いた携帯電話端末機
としては、例えば、米国TIA/EIA/IS−95A
Mobile Station-Base Station Compatibility Standar
d for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular
System、及び米国TIA/EIA/IS−733 High
Rate Speech Service Option 17 for Wideband Spread
Spectrum Communication Systemsに記載されたものがあ
る。
【0004】上述したように北米では、TIA/EIA
/IS−95規格に準じたCDΜΑ携帯電話機が実用化
されつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記携帯電
話機の出荷時には、マイク端における音圧レベルと、音
声符号化器の入力端における信号レベルの関係を測定し
たり、そのレベルにおける周波数特性などを測定する必
要がある。
【0006】従来、携帯電話機のマイクから音声符号化
器までの信号利得は、実際に回路基盤やマイクを筐体に
実装し、筐体を組み立て終わるまで確定することが難し
く、また組み立て後も、音響的結合量を含めた信号利得
を測定することは難しかった。
【0007】一つの方法としては、携帯電話機内部の音
声符号化器の入力端にレベル測定器を組み込み、携帯電
話機の表示部にその測定結果を表示するものがある。
【0008】しかしながら、上記の方法では、携帯電話
機の出荷後には不要となるレベル測定回路やソフトウェ
アを携帯電話機内部に搭載する必要があり、さらに測定
結果を表示するための表示部や表示ソフトウェアを搭載
する必要があった。
【0009】本発明は、レベル測定器やレベル測定結果
を表示する回路を内蔵することなく、携帯電話機のマイ
ク端における音圧レベル及び、音声符号化器の入力端に
おける信号レベルの関係等の音声信号利得を測定できる
携帯電話試験装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る携帯電話試
験装置は、可変レート音声符号化器を有する携帯電話機
の音声信号利得を試験する携帯電話試験装置であって、
試験対象の携帯電話機内部に備わっている音声符号化器
の音声符号化レートに対応した試験音声信号を発生する
とともに、該試験音声信号の中の特定位置で第1トリガ
信号を出力する信号発生手段と、信号発生手段により発
生した音声信号を、音響結合された携帯電話機のマイク
端に送出する放音手段と、携帯電話機に呼接続され、該
携帯電話機が送出する音声符号化レートあるいは伝送レ
ートを識別し、識別したレートの変化が所定値まで変化
した時に第2トリガ信号を出力する解析手段と、信号発
生手段からの第1トリガ信号と解析手段からの第2トリ
ガ信号の時間間隔を測定し、該測定結果を試験結果とし
て出力する測定手段とを備えている。
【0011】上記信号発生手段は、利得の調整可能なト
ーン信号発生器と、利得の調整可能な雑音発生器と、ト
ーン信号と雑音を混合して試験音声信号を出力する混合
器と、これらを任意の時刻で制御するとともに、第1ト
リガ信号を出力する制御回路とを備えた構成であっても
よい。
【0012】上記試験音声信号は、音声符号化器の内部
状態を一定に収束させる音声信号と、収束後の所定時間
経過後に携帯電話機の外部状態を変化させる音声信号と
からなるものであってもよい。
【0013】上記信号発生手段は、第1トリガ信号とし
て使用可能な音声信号を発生させるものであってもよ
い。
【0014】上記解析手段は、IS−95規格に準拠し
た4種類の音声符号化レートのうち、携帯電話機が何れ
の種類の音声符号化レートを送出しているかを識別する
ものであってもよく、また、上記音声符号化器は、米国
TIA/EIA/IS−733に規定される音声符号化
器であってもよい。
【0015】また、上記信号発生手段は、電子計算機を
備え、電子計算機は、演算により任意の波形信号を発生
して試験音声信号を出力するとともに、任意の時刻に第
1トリガ信号を出力するものであってもよい。
【0016】上記信号発生手段は、電子計算機を備え、
電子計算機は、演算により任意の波形信号を発生して試
験音声信号を出力するとともに、符号化レートの上昇又
は下降変化において、任意の時刻に複数のトリガ信号を
出力し、上記測定手段は、信号発生手段から出力された
複数のトリガ信号の時間間隔を測定するものであっても
よい。
【0017】さらに、上記信号発生手段は、音声を録音
した媒体から音声信号を再生する再生器と、再生器の再
生状態を制御する制御回路とを備え、再生器により再生
された音声信号を、音響結合された携帯電話機に送出す
るものであってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 第1の実施形態 図1は本発明の第1の実施形態に係る携帯電話試験装置
の全体構成を示す図であり、米国TIA/EIA/IS
−95規格に準じたCDΜΑ携帯電話端末機の試験装置
に適用した例である。
【0019】図1において、1は試験対象の携帯電話機
であり、10は携帯電話機1を試験する携帯電話試験装
置である。携帯電話試験装置10は、試験音声信号を発
生する信号発生器11(信号発生手段)と、試験音声信
号を音響結合によって携帯電話機1に送出するためのス
ピーカ12(放音手段)と、試験音声信号と他の目的の
音声信号を切り替えるスイッチ13と、試験対象の携帯
電話機1とスピーカ12を相互に一定の間隔及び角度で
固定する治具14と、携帯電話機1と呼接続ができ、か
つ音声符号化レートを確認するCDΜA携帯電話端末試
験機15(解析手段)と、携帯電話機1のアンテナ2に
接続するアンテナカプラ16と、信号発生器11とCD
ΜA携帯電話端末試験機15から出力される2つのトリ
ガ信号の時間間隔を測定し表示するタイマ17(測定手
段)とから構成される。
【0020】信号発生器11は、試験対象の携帯電話機
1内部に備わっている音声符号化器の内部状態を一定に
収束させる音声信号と、収束後に、同一の試験対象にお
いては常に一定時間後に携帯電話機1の外部状態を変化
させることのできる音声信号とを発生する。なお、信号
発生器11の内部の詳細な構成については、図2により
後述し、また、発生する音声信号については図4の時間
チャートにより後述する。
【0021】信号発生器11は、信号出力端子21及び
トリガ出力端子22を有し、信号出力端子21はスイッ
チ13の端子23に接続され、トリガ出力端子22はタ
イマ17の入力端子26に接続される。
【0022】スイッチ13は、端子23及び端子24へ
の入力を切り替えて端子25に接続するためのスイッチ
であり、端子25はスピーカ12に接続される。また、
端子24には、他の試験を実施するための試験機が接続
される。
【0023】信号発生器11の出力は、スイッチ13の
切替えによってスピーカ12から切り離すことができる
ようになっており、信号利得測定後は、スイッチ13を
端子24に切り替えて引き続き同一の試験系で周波数特
性試験などの他の試験を継続することが可能になってい
る。
【0024】治具14は、信号利得測定時から、引き続
き実施される他の試験が終了するまでの間、スピーカ1
2と試験対象の携帯電話機1の位置関係を固定するため
のものである。
【0025】CDΜA携帯電話端末試験機15は、試験
対象の携帯電話機1と呼接続ができ、かつIS−95規
格に特徴的な4種類の音声符号化レートのうち、試験対
象の携帯電話機1が何れかを送出しているかを確認でき
るものである。
【0026】ここで、CDΜA携帯電話端末試験機15
が送出音声符号化レートの確認機能を有さない装置であ
ってもよく、例えば、送出伝送レートによって代用する
ことができる。この場合、送出伝送レートの下降変化を
トリガとして取り出し可能に構成する必要がある。CD
MA携帯電話端末試験機15は、アンテナカプラ16に
接続される。
【0027】アンテナカプラ16は、CDΜΑ携帯電話
端末試験機15と試験対象の携帯電話機1を電波的ある
いは電気的に結合するためのものである。このアンテナ
カプラ16は、伝送品質が高く伝送誤りが十分に低いも
のである。
【0028】信号発生器11のトリガ出力端子22はタ
イマ17の入力端子26に接続され、CDΜA携帯電話
端末試験機15からのトリガはタイマ17の入力端子2
7に接続される。
【0029】タイマ17は、信号発生器11からのトリ
ガ信号(第1トリガ信号)とCDMA携帯電話端末試験
機15からのトリガ(第2トリガ信号)の時間間隔を測
定し表示する。
【0030】図2は上記信号発生器11の内部構成の一
例を示す図である。
【0031】図2において、信号発生器11は、正弦波
信号を発生するトーン発生器31と、トーン発生器31
の出力利得を調整する可変利得調整器32と、ランダム
雑音を発生する雑音発生器33と、雑音発生器33の出
力利得を調整する可変利得調整器34と、正弦波信号と
ランダム雑音を混合出力する混合器35と、これらを順
序制御するための順序回路36と、信号出力端子37
と、トリガ出力端子38とから構成される。
【0032】トーン発生器31の出力は、可変利得調整
器32に入力され、雑音発生器33の出力は、可変利得
調整器34に入力される。また、可変利得調整器32の
出力と可変利得調整器34の出力は、混合器35にそれ
ぞれ入力され、混合器35の出力は、信号出力端子37
を通して外部に出力される。順序回路36の出力は、ト
ーン発生器31、可変利得調整器32、雑音発生器3
3、可変利得調整器34及びトリガ出力端子38にそれ
ぞれ入力される。
【0033】図3は米国TIA/EIA/IS−733
に規定される13kbps音声符号化器におけるレート
判定器の主要部分の構成を示すブロック図であり、試験
対象機の中の構成を示す。
【0034】図3において、レート判定器40は、離散
時間の離散量で表される入力音声をフレーム(20ミリ
秒)単位に分割するフレーム分割器41と、音声の低周
波数域(およそ2kHz以下)のパワーを演算する低域
パワー演算器42と、音声の高周波数域(およそ2kH
z以上)のパワーを演算する高域パワー演算器43と、
低周波数域における音声成分のパワーを推定する低域音
声レべル推定器44と、低周波数域における音声に重畳
した背景雑音成分のパワーを推定する低域背景雑音レベ
ル推定器45と、低周波数域における音声のSN比を推
定する低域SN比推定器46と、低周波数域のみから判
断される符号化レートを選択する低域レート候補選択器
47と、低周波数域及び高周波数域それぞれの符号化レ
ートの侯補のうち、より高い符号化レートを選択する全
域レート選択器48とから構成される。
【0035】この図において、実際には、高域パワー演
算器43の出力側についても、上記低域音声レべル推定
器44、低域背景雑音レベル推定器45及び低域SN比
推定器46と同様の機能を持つ高域音声レべル推定器、
高域背景雑音レベル推定器及び高域SN比推定器(図示
略)が備えられているが、低周波数域用と同一構成のた
め図示を省略し(破線矢印参照)、高域レート候補選択
器49のみを示している。高域レート候補選択器49
は、高周波数域の符号化レートを選択する高域レート候
補選択器であり、低域レート候補選択器47と同様の機
能を有する。
【0036】フレーム分割器41の出力は、低域パワー
演算器42及び高域パワー演算器43に入力される。低
域パワー演算器42の出力は、低域音声レベル推定器4
4、低域背景雑音レべル推定器45及び低域レート候補
選択器47に入力される。
【0037】低域音声レベル推定器44の出力は、低域
SN比推定器46に入力され、また、低域背景雑音レベ
ル推定器45の出力は、低域SN比推定器46及び低域
レート候補選択器47に入力される。低域レート候補選
択器47の出力は、全域レート選択器48に入力され、
高域レート候補選択器49の出力は、全域レート選択器
48に入力される。
【0038】低域音声レベル推定器44は、低周波数域
の音声成分のパワーの推定値を保持する。この値はフレ
ーム毎に、基本的には入力信号のパワーの最大値によっ
て更新され続ける。しかし、保持している推定値が現フ
レームのパワーよりも高い場合には、低域パワー演算器
42への入力にピッチ性が見られる場合に、保持してい
る推定値を一定の速度で低減させていく。
【0039】低域背景雑音レベル推定器45は、低周波
数域の背景雑音レベルのパワーの推定値を保持する。こ
の値はフレーム毎に、基本的には入力信号のパワーの最
小値によって更新され続ける。しかし、保持している推
定値が現フレームのパワーよりも低い場合には、低域パ
ワー演算器42への入力にピッチ性が見られない等の場
合に、保持している値を一定の速度で増加させていく。
【0040】以下、上述のように構成された携帯電話試
験装置10の動作を説明する。
【0041】図4は、図3に示す音声符号化器を対象と
した信号発生器11の出力信号の時間チャートである。
他の音声符号化器を対象とする場合は、他の時間チャー
トに従って信号を送出する必要がある。
【0042】図4の部分51は、十分に高いレベルを持
つランダム雑音である。これは、図3中の低域背景雑音
レベル推定器45が保持している推定値を、その許され
る最大値まで上昇させ、かつその値で収束させる働きを
持つ。この最大値はIS−733規格により、約−25
dBm0に定められているので、実際の試験装置ではこ
の値よりも十分に大きなレベルとする。
【0043】また、この収束速度も上記規格で規定(お
よそ毎秒6dB)されているので、推定値の許される最
低値から最大値まで推移させるために必要な時間を考慮
し、部分51の時間を十分に長くする。
【0044】図4の部分53は、十分なレベルを持つ1
kHzの正弦波である。これは、図3中の低域音声レベ
ル推定器44が保持している推定値を、低域パワー演算
器42の入力レベルと同一になるまで収束させ、かつ、
低域背景雑音レベル推定器45が保持している推定値に
は殆ど影響を与えない働きを持つ。この部分53のレベ
ルは部分54の期待レート降下点55におけるレベルよ
りも十分に(例えば、10dΒ)高く設定する必要があ
る。この理由については後述する。
【0045】また、低域音声レベル推定器44が保持し
ている推定値の収束速度も規格で規定(およそ毎秒7d
B)されているので、推定値の許される最大値から入力
値まで推移させるために必要な時間を考慮し、部分53
の時間を十分に長くする。
【0046】部分53の後半部で、全域レート選択器4
8の出力が定常的にフルレートであることを確認する。
これは、CDΜA携帯電話端末試験機15で確認でき
る。
【0047】部分53から部分54にかけて、信号発生
器11から出力される音声信号は1kHzの正弦波であ
るため、高域レート候補選択器49の出力は常に1/8
レートとなる。全域レート選択器48は、低域レート候
補選択器47と高域レート候補選択器49の出力レート
のうち高いレートを選択する。高域レート候補選択器4
9の出力は常に1/8レートであるため、この時の全域
レート選択器48の出力は低域レート候補選択器47の
出力のみによって決定されるようになる。
【0048】また、全域レート選択器48の後段には1
/1レートハングオーバー回路(図示略)が設置されて
いるが、全域レート選択器48の出力が定常的にフルレ
ートのときはハングオーバー回路は無効であるため、全
域レート選択器48の出力レートは、CDΜΑ携帯電話
端末試験機15で確認できる携帯電話機1の送出音声符
号化レートと同一と考えて差し支えない。
【0049】図4の部分54は、一定の速度でレベルが
降下する1kHzの正弦波である。これは、低域背景雑
音レベル推定器45が保持している推定値には殆ど影響
を与えず、かつ、低域音声レベル推定器44が保持して
いる推定値が、低域パワー演算器42の入力レベルを追
跡するような効果を持つ。部分54中の何れかの時刻に
おいて、低域レート候補選択器47の選択結果は1/8
レートに降下する。
【0050】なお、全域レート選択器48の後段には1
/1レートハングオーバー回路(図示略)が設置されて
いるが、部分54のレベル降下速度を十分に緩やかにす
ることで、1/2レートから1/8レートへの降下点は
ハングオーバー回路の影響を受けなくなる。IS−73
3規定の音声符号化器では、通常は1/4レートは使用
されないため、1/2レートからは1/8レートに降下
する。
【0051】なお、図4の部分52は、部分51のラン
ダム雑音と、部分53の1kHzの正弦波を滑らかに接
続するための移行期間である。ここで急峻に信号を切り
替えると、広い周波数成分を持つ雑音が発生し、レート
判定器を誤動作させる危険性があり、望ましくない。部
分52に示す移行期間を設けることによって上記不具合
を防止することができる。
【0052】また、図4の部分53の1kHzの正弦波
のレベルを十分に高くしておかないと、期待レート降下
点55の時刻を十分に遅く設定することができなくな
る。
【0053】また、図3の低域レート候補選択器47の
出力は、低域パワー演算器42の出力のみならず、低域
背景雑音レベル推定器45の出力や、低域SN比推定器
46の出力によって影響を受ける。低域背景雑音レベル
推定器45の出力については、図4のランダム雑音部分
51の働きにより、その許される最大値に収束している
ため、その値は試験対象の携帯電話機1の外部から推測
可能である。
【0054】また、低域音声レベル推定器44の出力に
ついては、図4の部分54の働きにより、低域パワー演
算器42の入力レベルを追跡している。この状態では、
低域SN比推定器46の出力は、その許される最低値で
ある20dBに収束しているため、やはり試験対象の携
帯電話機1の外部から推測可能である。このため、1/
8レートへの降下点では、低域レート候補選択器47の
出力は、低域パワー演算器42の出力のみによって決定
されるようになる。すなわち、低域レート候補選択器4
7の出力レートが1/2レートから1/8レートに降下
した時刻における、低域パワー演算器42の入力レベル
が明らかになる。
【0055】図4の部分54は、その初期レベルと降下
速度が予め判明している。さらに、信号発生器11の出
力レベルと、スピーカ12から出力された音声信号の試
験対象の携帯電話機1のマイク位置における音圧の関係
が分かっていれば、低域レート候補選択器47の出力レ
ートが1/2レートから1/8レートに降下した時刻に
おける、携帯電話機1のマイク位置における音圧を求め
ることが可能である。
【0056】実際にレート降下点の時刻を正確に求める
ために、信号発生器11は、図4の部分54の先頭位置
において、トリガ出力端子38からトリガ信号を送出す
る。また、CDΜΑ携帯電話端末試験機15は、試験対
象の携帯電話端末機の送出音声符号化レートが1/8レ
ートに降下した時刻にトリガ信号を送出する。
【0057】タイマ17は、この2つのトリガ信号の時
間間隔を測定する。
【0058】以上の動作から、試験対象の携帯電話機1
のマイク端における音圧と、携帯電話機1内部の音声符
号化器の入力端における信号レベルの関係を求めること
ができる。
【0059】この後、同試験対象の携帯電話機1の、音
声符号化器の入力端における特定信号レべルにおける周
波数特性を測定したい場合は、スイッチ13を切り替
え、スイッチ13の端子32に周波数特性試験機を接続
する。周波数特性試験機の出力レベルは、試験対象の携
帯電話機1のマイク端における音圧と、携帯電話機1内
部の音声符号化器の入力端における信号レベルの関係を
用いて補正する。
【0060】次に、信号発生器11の内部動作を説明す
る。
【0061】順序回路36は、トーン発生器31の周波
数、可変利得調整器32の利得、雑音発生器33の雑音
の性質、可変利得調整器34の利得、トリガ出力端子3
8の入切を自由な時刻に、自由な組み合わせで設定する
ことができる。これにより、図4に示すような時間チャ
ートに従って信号を発生することができる。
【0062】以上説明したように、第1の実施形態に係
る携帯電話試験装置10は、試験対象の携帯電話機1内
部に備わっている音声符号化器の音声符号化レートに対
応した試験音声信号を発生するとともに、該試験音声信
号の中の特定位置で第1トリガ信号を出力する信号発生
器11と、試験音声信号を音響結合によって携帯電話機
1に送出するスピーカ12と、携帯電話機1と呼接続が
でき、かつ音声符号化レートを識別し、識別したレート
の変化が所定値まで変化した時に第2トリガ信号を出力
するCDΜA携帯電話端末試験機15と、信号発生器1
1とCDΜA携帯電話端末試験機15から出力される2
つのトリガ信号の時間間隔を測定し表示するタイマ17
とを備えて構成したので、試験対象の携帯電話機1の内
部に、レベル測定器やレベル測定結果を表示する回路を
内蔵することなく、携帯電話機1のマイク端における音
圧レベルと、音声符号化器の入力端における信号レベル
の関係を測定することができる。
【0063】また、これにより試験対象の携帯電話器1
の内部の音声符号化器の入力端における信号レベルを規
定することができ、規定した信号レベルにおける周波数
特性などを測定することができる。 第2の実施形態 第1の実施形態では、タイマ17を駆動するトリガ信号
を信号発生器11とCDΜΑ携帯電話端末試験機15の
両方から得ていたが、信号発生器11からのトリガ信号
を不要にすることもできる。この例を第2の実施形態で
説明する。
【0064】第2の実施形態に係る携帯電話試験装置
は、前記図1の装置と基本的には同じ構成をとるが、以
下の点で構成が異なる。
【0065】すなわち、図1において、信号発生器11
からのトリガ出力端子22と、タイマ17のトリガ入力
端子26とを不要とし、信号発生器11から出力する信
号の時間チャートを図5に示す時間チャートに変更す
る。
【0066】以下、上述のように構成された携帯電話試
験装置の動作を説明する。
【0067】図5は、前記図3に示すIS−733規定
の音声符号化器を対象とした時間チャートであり、前記
図4に示す時間チャートと同一部分には同一符号を付し
て重複部分の説明を省略する。
【0068】図5の時間チャートでは、部分51の前時
刻に、部分61に示す信号と、無音部分62が追加され
ている。
【0069】この部分61は1kHzの正弦波である。
これは、図3中の低域音声レベル推定器44が保持して
いる推定値を引き上げ、かつ、低域背景雑音レベル推定
器45が保持している推定値にはほとんど影響を与えな
い働きを持つ。さらに、部分62は無音であるため、低
域音声レベル推定器44が保持している推定値にはほと
んど影響を与えず、かつ、低域背景雑音レベル推定器4
5が保持している推定値を引き下げる働きを持つ。
【0070】これら部分61と部分62の働きにより、
低域SN比推定器46の出力は高SN比を示すようにな
る。高SN比では、IS−733音声符号化器は1/8
レート等の低レートの判定を行いやすくなる。これは、
後にこの1/8レート判定区間と、続く1/1レート区
間の境目のトリガを、CDΜΑ携帯電話端末試験機15
において得やすくする目的がある。
【0071】部分62は無音であり、かつ低域SN比推
定器46の出力は高SN比を示しているため、音声符号
化レートは1/8となる。続いて、部分51の信号を送
出する。IS−733規格により、一定以上(およそ−
10dBm0以上)の入力レベルの信号を低域パワー演
算器42に入力すると、低域レート候補選択器47は必
ず1/1レートを出力する。
【0072】CDΜA携帯電話端末試験機15は、試験
対象の携帯電話機1の送出音声符号化レートが1/8レ
ートから1/1レートに変化すると、最初のトリガ信号
をタイマ17に出力する。
【0073】続いて、部分52から部分54の信号を出
力する。第1の実施形態と同様に、部分54中の何れか
の時刻において、送出音声符号化レートは1/1レート
から1/2レートを経て、1/8レートに変化する。C
DMA携帯電話端末試験機15は、試験対象の携帯電話
機1の送出音声符号化レートが1/2レートから1/8
レートに変化すると、2回目のトリガ信号をタイマ17
に出力する。タイマ17は、2回のトリガ信号の間隔を
測定する。この時間間隔は図5の部分51の先頭から、
低域レート候補選択器47の出力レートが1/2レート
から1/8レートに降下した時刻までの時間に相当す
る。この時間から、図5の部分51の先頭から部分53
の終了までの時間を差し引くと、部分54の先頭からレ
ート降下点55までの時間が分かる。
【0074】図5の部分54は、その初期レベルと降下
速度が予め判明している。さらに、信号発生器11の出
力レベルと、スピーカ12から出力された音声信号の、
試験対象の携帯電話機1のマイク位置における音圧の関
係が分かっていれば、低域レート候補選択器47の出力
レートが1/2レートから1/8レートに降下した時刻
における、携帯電話機1のマイク位置における音圧を求
めることが可能である。
【0075】以上の動作から、試験対象の携帯電話機1
のマイク端における音圧と、携帯電話機1内部の音声符
号化器の入力端における信号レベルの関係を求めること
ができる。
【0076】以上説明したように、第2の実施形態に係
る携帯電話試験装置は、送出音声符号化レートが開始さ
れる以前の時刻に、信号61と無音部分62とからなる
高SN比の音声信号を発生させ、この音声信号を第1ト
リガ信号として使用するように構成したので、第1の実
施形態と同様の効果を得ることができることに加え、信
号発生器11における第1トリガ信号の発生や、トリガ
出力端子を不要にすることができ構成を簡素化すること
ができる。 第3の実施形態 第3の実施形態は、第1の実施形態の信号発生器11の
内部構成を変更した例である。
【0077】図6は信号発生器の内部構成の一例を示す
ブロック図である。
【0078】図6において、信号発生器70は、任意の
離散量の信号を出力することのできる電子計算機71、
ディジタル・アナログ変換器72、信号出力端子73及
びトリガ出力端子74から構成される。
【0079】電子計算機71の出力は、ディジタル・ア
ナログ変換器72及びトリガ信号出力端子74に入力さ
れ、ディジタル・アナログ変換器72の出力は、信号出
力端子73に入力される。
【0080】以下、上述のように構成された携帯電話試
験装置の動作を説明する。
【0081】第1の実施形態に対して、信号発生器70
の内部動作だけが異なる。電子計算機71は、任意の波
形信号の変位値を離散値としてディジタル・アナログ変
換器72に出力する。ディジタル・アナログ変換器72
は、その値をアナログ信号に変換して、信号出力端子7
3に出力する。
【0082】電子計算機71は、その内部で波形信号の
利得を、変数の乗算によって変化させることができる。
また、その内部で2つ以上の波形信号の合成を離散値の
加算演算で求めることができる。
【0083】電子計算機71は、任意の時刻にトリガ信
号出力端子の出力値を変化させることができる。
【0084】これにより、前記図4に示すような時間チ
ャートに従って信号を発生することができる。
【0085】以上説明したように、第3の実施形態に係
る携帯電話試験装置は、電子計算機を備え、演算により
任意の波形信号を発生して試験音声信号を出力するとと
もに、任意の時刻にトリガ信号出力端子の出力値を変化
させるように構成したので、信号発生器を用いることな
く、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。 第4の実施形態 第4の実施形態は、第3の実施形態の信号発生器70の
内部構成を変更した例である。
【0086】図7は信号発生器の内部構成の一例を示す
ブロック図であり、前記図6に示す信号発生器の構成と
同一部分には同一符号を付している。
【0087】図7において、信号発生器80は、任意の
離散量の信号を出力することのできる電子計算機81、
ディジタル・アナログ変換器72及び信号出力端子73
から構成される。
【0088】電子計算機81の出力は、ディジタル・ア
ナログ変換器72に入力され、ディジタル・アナログ変
換器72の出力は、信号出力端子73に入力される。
【0089】以下、上述のように構成された携帯電話試
験装置の動作を説明する。
【0090】第2の実施形態に対して、信号発生器80
の内部動作だけが異なる。電子計算機81は、任意の波
形信号の変位値を離散値としてディジタル・アナログ変
換器72に出力する。ディジタル・アナログ変換器72
は、その値をアナログ信号に変換して、信号出力端子7
3に出力する。
【0091】電子計算機81は、その内部で波形信号の
利得を、変数の乗算によって変化させることができる。
また、その内部で2つ以上の波形信号の合成を離散値の
加算演算で求めることができる。
【0092】これにより、前記図5に示すような時間チ
ャートに従って信号を発生することができる。
【0093】以上説明したように、第4の実施形態に係
る携帯電話試験装置は、電子計算機を備え、演算により
前記図5に示すような任意の波形信号を発生して出力す
るようにしたので、信号発生器を用いることなく、第2
の実施形態と同様の効果を得ることができる。 第5の実施形態 第5の実施形態は、第3及び第4の実施形態の信号発生
器の内部構成を変更した例である。
【0094】図8は信号発生器の内部構成の一例を示す
ブロック図である。
【0095】図8において、信号発生器90は、予め音
声を録音した媒体を内蔵する再生器91と、再生器の再
生、再生位置の変更を行う制御回路92と、信号出力端
子93とから構成される。
【0096】制御回路92の出力は、再生器91に入力
され、再生器91の出力は、信号出力端子93に入力さ
れる。
【0097】以下、上述のように構成された携帯電話試
験装置の動作を説明する。
【0098】第2の実施形態に対して、信号発生器90
の内部動作だけが異なる。
【0099】制御回路92は、再生器91に対して、再
生器91が内蔵する媒体に録音された音声の再生を指示
する。この媒体には前記図5に示す時間チャートの音声
信号が予め録音されている。
【0100】制御回路92は、音声信号の再生が終了す
ると、再生器91に対して、再生器91が内蔵する媒体
の再生位置を初期状態に戻すように指示する。
【0101】これにより、前記図5に示すような時間チ
ャートに従って信号を発生することができる。
【0102】以上説明したように、第5の実施形態に係
る携帯電話試験装置は、信号発生器が、音声を録音した
媒体から音声信号を再生する再生器91と、再生器91
の再生状態を制御する制御回路92とを備え、再生器9
1により再生された音声信号を、音響結合された携帯電
話機1に送出するように構成したので、前記各実施形態
と同様の効果を得ることができることに加え、信号発生
器として、一般に使用される音声録音・再生器を利用す
ることが可能である。 第6の実施形態 第6の実施形態は、呼接続の可能なCDΜΑ携帯電話端
末試験機と、試験対象の携帯電話機1用の診断解析機を
用いた構成例である。
【0103】図9は本発明の第6の実施形態に係る携帯
電話試験装置の全体構成を示す図である。本実施形態の
説明にあたり前記図1の構成と同一部分には同一符号を
付して重複部分の説明を省略する。
【0104】図9において、携帯試験装置100は、試
験音声信号を発生する信号発生器11と、試験音声信号
を音響結合によって試験対象の携帯電話機1に送出する
ためのスピーカ12と、試験音声信号と他の目的の音声
信号を切り替えるスイッチ13と、試験対象の携帯電話
機1とスピーカ12を相互に一定の間隔及び角度で固定
する治具14と、CDΜA携帯電話端末試験機101
と、携帯電話機1が送出する送出音声符号化レートある
いは送出伝送レートを確認する診断解析機102(解析
手段)と、アンテナカプラ16と、信号発生器11と診
断解析機102から出力される2つのトリガ信号の時間
間隔を測定し表示するタイマ17とから構成される。
【0105】CDΜΑ携帯電話端末試験機101は、携
帯電話機1が送出する音声符号化レートや伝送レートを
確認することはできないが、呼接続の可能なCDΜΑ携
帯電話端末試験機である。すなわち、第1〜第5の実施
形態で用いたCDΜΑ携帯電話端末試験機15は、携帯
電話機1が送出する音声符号化レートや伝送レートを確
認することができるCDΜΑ携帯電話端末試験機であっ
たが、本実施形態では、このレート確認はできず呼接続
のみが可能である。
【0106】診断解析機102は、携帯電話機1が送出
する音声符号化レートあるいは伝送レートを識別し、か
つレートの変化によってトリガを出力するもので、試験
対象の携帯電話機1の専用端子に接続する。また、診断
解析機102のトリガ出力端子は、CDΜΑ携帯電話端
末試験機101のトリガ出力端子の代わりにタイマ17
の端子27に接続する。
【0107】以下、上述のように構成された携帯電話試
験装置の動作を説明する。
【0108】第1〜第5の実施形態と異なる動作は以下
の通りである。他の動作は、第1〜第5の実施形態と同
様である。
【0109】呼接続はCDΜA携帯電話端末試験機10
1を使用するが、試験対象の携帯電話1の送出音声符号
化レートあるいは送出伝送レートは、診断解析機102
によって確認する。また、レート変化によるトリガは、
診断解析機102から得る。
【0110】このように、第6の実施形態に係る携帯電
話試験装置は、携帯電話機1が送出する音声符号化レー
トあるいは伝送レートを識別し、かつレートの変化によ
ってトリガを出力する診断解析機102を備えているの
で、呼接続は可能であるが音声符号化レートや伝送レー
トを確認することができないCDΜΑ携帯電話端末試験
機を用いた場合であっても、第1の実施形態と同様な試
験を行うことができ、同様な効果を得ることができる。
【0111】したがって、このような優れた特長を有す
る携帯電話試験装置を、CDMA通信方式を利用した、
試験装置に適用すれば、携帯電話機内部にはレベル測定
器やレベル測定結果を表示する回路等を内蔵することな
く、低コストで精度よい信号利得試験を行うことができ
る。
【0112】なお、本実施形態に係る携帯電話試験装置
を、上述したような米国TIA/EIA/IS−733
に規定される音声符号化器に基づいた携帯電話試験装置
に適用することもできるが、勿論これには限定されず、
可変レート音声符号化器を有する携帯電話機の試験装置
であれば全ての装置に適用可能である。
【0113】また、上記各実施形態では、図4及び図5
に示す時間チャートの試験音声信号の変化及び所定レー
トで第1及び第2のトリガ信号を出力するようにしてい
るが、これは一例であり、他の試験音声信号の変化点又
は他のレート変化位置におけるトリガ信号出力でも同様
な効果を得ることができる。この場合、トリガ信号は2
つに限定されず、3あるいはそれ以上であってもよい。
【0114】さらに、上記携帯電話試験装置を構成する
各回路部等の種類、携帯電話機との接続方法などは前述
した各実施形態に限られない。
【0115】
【発明の効果】本発明に係る携帯電話試験装置では、試
験対象の携帯電話機内部に備わっている音声符号化器の
音声符号化レートに対応した試験音声信号を発生すると
ともに、該試験音声信号の中の特定位置で第1トリガ信
号を出力する信号発生手段と、信号発生手段により発生
した音声信号を、音響結合された携帯電話機のマイク端
に送出する放音手段と、携帯電話機に呼接続され、該携
帯電話機が送出する音声符号化レートあるいは伝送レー
トを識別し、識別したレートの変化が所定値まで変化し
た時に第2トリガ信号を出力する解析手段と、信号発生
手段からの第1トリガ信号と解析手段からの第2トリガ
信号の時間間隔を測定し、該測定結果を試験結果として
出力する測定手段とを備えて構成したので、レベル測定
器やレベル測定結果を表示する回路を内蔵することな
く、携帯電話機のマイク端における音圧レベル及び、音
声符号化器の入力端における信号レベルの関係等の音声
信号利得を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態に係る携帯電
話試験装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】上記携帯電話試験装置の信号発生器の内部構成
の一例を示す図である。
【図3】米国TIA/EIA/IS−733に規定され
る13kbps音声符号化器におけるレート判定器の主
要部分の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示す音声符号化器を対象とした時間チャ
ートである。
【図5】本発明を適用した第2の実施形態に係る携帯電
話試験装置のIS−733規定の音声符号化器を対象と
した時間チャートである。
【図6】本発明を適用した第3の実施形態に係る携帯電
話試験装置の信号発生器の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図7】本発明を適用した第4の実施形態に係る携帯電
話試験装置の信号発生器の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図8】本発明を適用した第5の実施形態に係る携帯電
話試験装置の信号発生器の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図9】本発明を適用した第6の実施形態に係る携帯電
話試験装置の全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 試験対象の携帯電話機、10,100 携帯電話試
験装置、11,70,80,90 信号発生器(信号発
生手段)、12 スピーカ(放音手段)、13スイッ
チ、14 治具、15,101 CDΜA携帯電話端末
試験機(解析手段)、16 アンテナカプラ、17 タ
イマ(測定手段)、31 トーン発生器、32 可変利
得調整器、33 雑音発生器、34 可変利得調整器、
35 混合器、36 順序回路、37,73,93 信
号出力端子、38,74 トリガ出力端子、71 電子
計算機、72 ディジタル・アナログ変換器、91 再
生器、92 制御回路、102 診断解析機(解析手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D045 DA20 5K027 AA11 DD11 EE01 LL03 5K042 AA06 BA08 BA11 CA02 CA13 CA23 DA16 FA03 FA08 FA22 HA02 HA11 JA10 LA11 LA15 5K067 AA34 BB04 CC10 GG08 KK01 LL08 LL11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変レート音声符号化器を有する携帯電
    話機の音声信号利得を試験する携帯電話試験装置であっ
    て、 試験対象の携帯電話機内部に備わっている音声符号化器
    の音声符号化レートに対応した試験音声信号を発生する
    とともに、該試験音声信号の中の特定位置で第1トリガ
    信号を出力する信号発生手段と、 前記信号発生手段により発生した音声信号を、音響結合
    された前記携帯電話機のマイク端に送出する放音手段
    と、 前記携帯電話機に呼接続され、該携帯電話機が送出する
    音声符号化レートあるいは伝送レートを識別し、識別し
    たレートの変化が所定値まで変化した時に第2トリガ信
    号を出力する解析手段と、 前記信号発生手段からの第1トリガ信号と前記解析手段
    からの第2トリガ信号の時間間隔を測定し、該測定結果
    を試験結果として出力する測定手段とを備えたことを特
    徴とする携帯電話試験装置。
  2. 【請求項2】 前記信号発生手段は、 利得の調整可能なトーン信号発生器と、 利得の調整可能な雑音発生器と、 前記トーン信号と前記雑音を混合して試験音声信号を出
    力する混合器と、 これらを任意の時刻で制御するとともに、前記第1トリ
    ガ信号を出力する制御回路とを備えたことを特徴とする
    請求項1記載の携帯電話試験装置。
  3. 【請求項3】 前記試験音声信号は、 前記音声符号化器の内部状態を一定に収束させる音声信
    号と、収束後の所定時間経過後に前記携帯電話機の外部
    状態を変化させる音声信号とからなることを特徴とする
    請求項1又は2の何れかに記載の携帯電話試験装置。
  4. 【請求項4】 前記信号発生手段は、前記第1トリガ信
    号として使用可能な音声信号を発生させることを特徴と
    する請求項1又は2の何れかに記載の携帯電話試験装
    置。
  5. 【請求項5】 前記解析手段は、 IS−95規格に準拠した4種類の音声符号化レートの
    うち、前記携帯電話機が何れの種類の音声符号化レート
    を送出しているかを識別することを特徴とする請求項1
    記載の携帯電話試験装置。
  6. 【請求項6】 前記音声符号化器は、 米国TIA/EIA/IS−733に規定される音声符
    号化器であることを特徴とする請求項1記載の携帯電話
    試験装置。
  7. 【請求項7】 前記信号発生手段は、電子計算機を備
    え、 前記電子計算機は、演算により任意の波形信号を発生し
    て試験音声信号を出力するとともに、任意の時刻に第1
    トリガ信号を出力することを特徴とする請求項1又は4
    の何れかに記載の携帯電話試験装置。
  8. 【請求項8】 前記信号発生手段は、電子計算機を備
    え、 前記電子計算機は、演算により任意の波形信号を発生し
    て試験音声信号を出力するとともに、前記符号化レート
    の上昇又は下降変化において、任意の時刻に複数のトリ
    ガ信号を出力し、 前記測定手段は、前記信号発生手段から出力された複数
    のトリガ信号の時間間隔を測定することを特徴とする請
    求項1又は4の何れかに記載の携帯電話試験装置。
  9. 【請求項9】 前記信号発生手段は、音声を録音した媒
    体から音声信号を再生する再生器と、 前記再生器の再生状態を制御する制御回路とを備え、 前記再生器により再生された音声信号を、音響結合され
    た前記携帯電話機に送出することを特徴とする請求項1
    記載の携帯電話試験装置。
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