JP2000147666A - レンチキュラーレンズシートおよびその製造方法 - Google Patents

レンチキュラーレンズシートおよびその製造方法

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JP2000147666A
JP2000147666A JP10317993A JP31799398A JP2000147666A JP 2000147666 A JP2000147666 A JP 2000147666A JP 10317993 A JP10317993 A JP 10317993A JP 31799398 A JP31799398 A JP 31799398A JP 2000147666 A JP2000147666 A JP 2000147666A
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light
layer
emitting side
region
lens sheet
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JP10317993A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Yamashita
下 禎 之 山
Kunpei Oda
田 訓 平 織
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストの低下を招くことなく、フィル
ム基材の出光側に正確なブラックストライプを容易に形
成することができるレンチキュラーレンズシートおよび
その製造方法を提供する。 【解決手段】 レンチキュラーレンズシート20は、フ
ィルム基材21と、フィルム基材21の入光側に設けら
れた複数の入光レンズ22と、フィルム基材21の出光
側の表面のうち各入光レンズ21の集光領域以外の領域
に設けられたブラックストライプ23とを備えている。
ブラックストライプ23は、ネガ型レジスト層をフィル
ム基材21の入光側から露光および現像し、各入光レン
ズ22の集光領域にてネガ型レジスト材料をネガ型レジ
スト層24Aとして残すとともに、ネガ型レジスト材料
が除去された集光領域以外の領域にて黒色インキ等の着
色インキを充填させることにより形成することができ
る。フィルム基材21の出光側の表面のうち各入光レン
ズ22の集光領域に残されたネガ型レジスト層24Aお
よびブラックストライプ23上には透光性のクリア層2
5が覆われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は背面投射型プロジェ
クションテレビ等で用いられる透過型スクリーンを構成
するレンチキュラーレンズシートに係り、とりわけ出光
側の表面にストライプ状の遮光パターン(ブラックスト
ライプ)が設けられたレンチキュラーレンズシートおよ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、赤、緑および青の3本のCR
T(Cathode Ray Tube)からなる光源と、この光源から
の画像を投影するための透過型スクリーンとを備えた背
面投射型プロジェクションテレビが知られており、この
うち透過型スクリーンとしては一般に、フレネルレンズ
シートとレンチキュラーレンズシートとを組み合わせた
ものが用いられている。ここで、このようなレンチキュ
ラーレンズシートとしては、入光側に複数の入光レンズ
が設けられたフィルム状の基材(以下「フィルム基材」
ともいう)の出光側の表面のうち各入光レンズの集光領
域以外の領域にブラックストライプが設けられたものが
一般的に用いられており、このブラックストライプによ
り光を広範囲に拡散させるとともに外光の影響を低減さ
せてコントラストを向上させることができるようになっ
ている。
【0003】ところで、このようなプロジェクションテ
レビにおいては、CRTの代わりにLCD(Liquid Cry
stal Display)やDMD(Digital Micro-mirror Devic
e)等の光源を用いたものも開発されており、データプ
ロジェクタやコンピュータ用モニタ、デジタルテレビ放
送等の分野で広く用いられるようになってきている。し
かしながら、光源としてLCDやDMD等を用いたプロ
ジェクションテレビにおいては、LCDやDMD等のセ
ル構造に起因する格子パターンが透過型スクリーン上に
投影されるので、周期的な構造を有するレンチキュラー
レンズシート上に画像を投影して観察すると、レンチキ
ュラーレンズシートのサンプリング効果によりモアレが
発生する可能性がある。
【0004】このため、光源としてLCDやDMD等を
用いたプロジェクションテレビにおいては、モアレの発
生を効果的に低減するため、従来において一般的に用い
られていた0.6〜1.0mmのレンズピッチのレンチ
キュラーレンズシートに代わって、0.2mm以下の小
さなレンズピッチのレンチキュラーレンズシートが必要
とされるようになってきている。なお、上述したような
レンチキュラーレンズシートにおいては、レンズピッチ
が小さくなるにつれてフィルム基材の出光側の表面に設
けられるブラックストライプのピッチも小さくなる。
【0005】ところで、このようなレンズピッチの小さ
いレンチキュラーレンズシートにおいては、上述したよ
うなピッチの小さいブラックストライプを形成する方法
として、レンチキュラーレンズシートの出光側の表面に
直接ブラックストライプのパターンを印刷する方法に加
えて、フォトリソグラフィ法を用いて、フィルム基材の
入光側に設けられた各入光レンズを介してフィルム基材
の出光側の表面に形成されたレジスト材料(レジスト
層)を露光および現像することによりブラックストライ
プの高精細なパターンを形成する方法が広く用いられる
ようになってきている。
【0006】また、このようなレンチキュラーレンズシ
ートにおいては、シンチレーションと呼ばれる映像のち
らつきを防止するためにレンチキュラーレンズシートに
対して何らかの拡散特性を付与する必要があるが、この
ための方法としては例えば、レンチキュラーレンズシー
トのフィルム基材全体に拡散剤を混入させる方法の他、
レンチキュラーレンズシートの一部として所定厚の光拡
散層を設ける方法が提案されている。なお、ゲインの低
下や解像度の低下等を防止するという観点から、現状で
は後者の方法がより広く用いられるようになってきてい
る。
【0007】このような状況において、所定厚の光拡散
層を備えたレンチキュラーレンズシートにおいて、その
出光側の表面に設けられたレジスト層をフィルム基材の
入光側から露光および現像してブラックストライプのパ
ターンを形成するための各種の方法が提案されている
(特開平2−135431号公報、特開平9−2695
46号公報、特開平9−120101号公報および特開
平10−83029号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法のうち、上記特開平2−135431号公
報および上記特開平9−269546号公報に記載され
た方法では、レンチキュラーレンズシートにおいてレジ
スト層の内側に光拡散層が存在するので、露光工程にて
フィルム基材の入光側から平行光を照射してレジスト層
を露光すると、レジスト層の内側に設けられた光拡散層
にて平行光が拡散してしまい、ブラックストライプのパ
ターンが均一とならず、このためファインピッチ化され
た各入光レンズとレジストレーションの合った正確なブ
ラックストライプを形成することができないという問題
がある。
【0009】一方、上記特開平9−120101号公報
および上記特開平10−83029号公報に記載された
方法では、レンチキュラーレンズシートにおいてレジス
ト層の外側に光拡散層が形成されているので、上記特開
平2−135431号公報および上記特開平9−269
546号公報に記載された方法のような問題は生じない
が、光拡散層に混入された拡散剤により光拡散層の表面
(粘着層面性)が突起した状態となるので、このような
光拡散層(粘着層)をフィルム基材の出光側の面および
ブラックストライプ上に直接ラミネート加工すると、そ
の突起部位での微細なエアーがみ等が生じやすく、この
ため層間での屈折率差が生じ、コントラストが低下する
という問題がある。
【0010】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、コントラストの低下を招くことなく、ファ
インピッチ化された各入光レンズとレジストレーション
の合った正確な光吸収層を基材の出光側に容易に形成す
ることができるレンチキュラーレンズシートおよびその
製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
フィルム状の基材と、前記基材の入光側に設けられた複
数の入光レンズと、前記基材の出光側の表面のうち前記
各入光レンズの集光領域以外の領域に設けられた光吸収
層と、前記基材の出光側の表面のうち前記集光領域およ
び前記光吸収層を覆うよう設けられた透光性のクリア層
と、前記クリア層の出光側に設けられ前記各入光レンズ
により集光された光を拡散させる光拡散層とを備えたこ
とを特徴とするレンチキュラーレンズシートである。
【0012】本発明の第2の特徴は、入光側に複数の入
光レンズが設けられたフィルム状の基材の出光側の表面
にネガ型レジスト層を形成する工程と、前記各入光レン
ズを介して前記基材の入光側から前記ネガ型レジスト層
を露光する工程と、前記ネガ型レジスト層を現像するこ
とにより前記ネガ型レジスト層のうち未露光領域のネガ
型レジスト材料を除去する工程と、ネガ型レジスト材料
が除去された前記未露光領域に対して着色インキを塗布
することにより前記基材の出光側の表面のうち前記各入
光レンズの集光領域以外の領域に光吸収層を形成する工
程と、前記基材の出光側の表面に形成された前記ネガ型
レジスト層および前記光吸収層上にクリア層をラミネー
ト加工またはコーティング加工により形成する工程とを
含むことを特徴とするレンチキュラーレンズシートの製
造方法である。なお、本発明の第2の特徴においては、
前記各入光レンズの集光領域に残されたネガ型レジスト
層を除去して前記基材の出光側の表面を露出させる工程
をさらに含み、前記基材の出光側の表面の露出部分およ
び前記光吸収層上にクリア層をラミネート加工またはコ
ーティング加工により形成することが好ましい。
【0013】本発明の第3の特徴は、入光側に複数の入
光レンズが設けられたフィルム状の基材の出光側の表面
に遮光性のポジ型レジスト層を形成する工程と、前記各
入光レンズを介して前記基材の入光側から前記ポジ型レ
ジスト層を露光する工程と、前記ポジ型レジスト層を現
像することにより前記ポジ型レジスト層のうち露光領域
のポジ型レジスト材料を除去して前記基材の出光側の表
面を露出させるとともに未露光領域のポジ型レジスト材
料を残し、前記基材の出光側の表面のうち前記各入光レ
ンズの集光領域以外の領域に光吸収層を形成する工程
と、前記基材の出光側の表面の露出部分および前記光吸
収層上にクリア層をラミネート加工またはコーティング
加工により形成する工程とを含むことを特徴とするレン
チキュラーレンズシートの製造方法である。
【0014】本発明の第4の特徴は、入光側に複数の入
光レンズが設けられたフィルム状の基材の出光側の表面
に透光性のポジ型レジスト層を形成する工程と、前記各
入光レンズを介して前記基材の入光側から前記ポジ型レ
ジスト層を露光する工程と、前記ポジ型レジスト層を現
像することにより前記ポジ型レジスト層のうち露光領域
のポジ型レジスト材料を除去して前記基材の出光側の表
面を露出させるとともに未露光領域のポジ型レジスト材
料を突出部として残す工程と、前記突出部上に着色イン
キを塗布することにより前記基材の出光側の表面のうち
前記各入光レンズの集光領域以外の領域に光吸収層を形
成する工程と、前記基材の出光側の表面の露出部分およ
び前記光吸収層上にクリア層をラミネート加工またはコ
ーティング加工により形成する工程とを含むことを特徴
とするレンチキュラーレンズシートの製造方法である。
【0015】本発明の第1乃至第4の特徴によれば、フ
ィルム状の基材の出光側の表面に光吸収層を形成した
後、この光吸収層が形成された基材の出光側の表面に対
してクリア層を介して光拡散層を設けるようにしたの
で、レジスト層の露光および現像を光拡散層を介在させ
ることなく行うことができ、また基材の出光側の表面で
の拡散剤等によるエアーがみ等の発生を防止することが
できる。このため、コントラストの低下を招くことな
く、ファインピッチ化された各入光レンズとレジストレ
ーションの合った正確な光吸収層を基材の出光側に容易
に形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。第1の実施の形態 図1乃至図7は本発明によるレンチキュラーレンズシー
トおよびその製造方法の第1の実施の形態を説明するた
めの図である。
【0017】まず、図1により、本発明の第1の実施の
形態に係るレンチキュラーレンズシートについて説明す
る。
【0018】図1に示すように、レンチキュラーレンズ
シート20は、フィルム状の基材(以下「フィルム基
材」という)21と、フィルム基材21の入光側に設け
られた複数の入光レンズ22と、フィルム基材21の出
光側の表面のうち各入光レンズ21の集光領域以外の領
域に設けられたブラックストライプ(光吸収層)23と
を備えている。このうちブラックストライプ23は、フ
ィルム基材21の出光側の表面に形成されたネガ型レジ
スト材料からなるネガ型レジスト層を、各入光レンズ2
2を介してフィルム基材21の入光側から露光および現
像することにより形成することができる。すなわち、ブ
ラックストライプ23は、ネガ型レジスト層を露光およ
び現像し、各入光レンズ22の集光領域にてネガ型レジ
スト材料をネガ型レジスト層24Aとして残すととも
に、ネガ型レジスト材料が除去された集光領域以外の領
域にて黒色インキ等の着色インキを充填させることによ
り形成することができる。
【0019】また、フィルム基材21の出光側の表面の
うち各入光レンズ22の集光領域に残されたネガ型レジ
スト層24Aおよびブラックストライプ23上にはネガ
型レジスト層24Aよりも透過率が高い透光性のクリア
層25が覆われている。なお、クリア層25はネガ型レ
ジスト層24Aおよびブラックストライプ23上にラミ
ネート加工またはコーティング加工により形成すること
ができる。
【0020】さらに、クリア層23の出光側には各入光
レンズ22により集光された光を拡散させる光拡散層2
6が設けられている。なお、光拡散層26は透明な補強
層27とともに剛性のある板基材30の一部をなし、こ
の板基材30は光拡散層26とクリア層25とを向き合
わせた状態でクリア層25の出光側の表面上にラミネー
ト加工される。
【0021】なお、板基材30の出光側の表面(観察側
表面)には反射防止層、低反射層、傷つき防止層(ハー
ドコート層)、帯電防止層、防眩層(アンチグレアー
層)、汚染防止層、偏光フィルタ層、電磁波シールド
層、およびタッチセンサ機能層等の表面処理層31を設
けるようにするとよい。
【0022】図2乃至図4は図1に示すレンチキュラー
レンズシートの変形例を示す図である。
【0023】図2に示すように、図1に示すレンチキュ
ラーレンズシート20において、各入光レンズ22の集
光領域に残されたネガ型レジスト層24Aをブラックス
トライプ23が形成された後に除去し、フィルム基材2
1の出光側の表面の露出部分およびブラックストライプ
23上にクリア層25をラミネート加工またはコーティ
ング加工により形成するようにしてもよく、これにより
各入光レンズ22により集光された光の透過率を向上さ
せることができる。また、図3および図4に示すよう
に、図1および図2に示すレンチキュラーレンズシート
20において、クリア層25の出光側の表面上に粘着層
としての光拡散層28をラミネート加工またはコーティ
ング加工により形成し、この光拡散層28上に透明また
は拡散特性を有する板基材30をラミネート加工するよ
うにしてもよい。
【0024】次に、図5乃至図7により、このような構
成からなる本発明の第1の実施の形態に係るレンチキュ
ラーレンズシートの製造方法について説明する。
【0025】図5に示すように、まず、工程(A)にお
いて、塗工ユニット4により成型ロール3のロール面上
に放射線硬化性樹脂を塗布し、この放射線硬化性樹脂が
塗布された成型ロール3に対してニップロール5を用い
て、給紙ロール2から供給されたフィルム基材21をニ
ップする。その後、フィルム基材21の表面(放射線硬
化性樹脂が塗布された面)が成型ロール3に当接してい
る間に、放射線ランプ6により、フィルム基材21の裏
面側から放射線を照射して放射線硬化性樹脂を硬化さ
せ、フィルム基材21の入光側の表面に複数の入光レン
ズ22を成形する。なお、このようにして入光レンズ2
2が成形されたフィルム基材21は、離型ロール7によ
り成型ロール3から離型され、搬送ロール8により次工
程へ搬送される。
【0026】次に、工程(B)において、入光レンズ2
2が成形されたフィルム基材21の出光側の表面に対し
て、給紙ロール10により供給されたネガ型レジスト用
ドライフィルム24′を押圧ロール11によりラミネー
ト加工し、フィルム基材21の出光側の表面にネガ型レ
ジスト層を形成する。なお、ネガ型レジスト用ドライフ
ィルム24′の裏面に貼り合わされたピールPET2
4″は剥離ロール12により剥離された後、排紙ロール
13により排出される。
【0027】そして、この工程(B)において、露光装
置14から出射された露光光線(平行光)をフィルム基
材21に対して照射し、フィルム基材21の入光側に設
けられた各入光レンズ22を介してフィルム基材21の
出光側の表面に形成されたネガ型レジスト層を露光す
る。
【0028】その後、工程(C)において、現像・水洗
ユニット15により、フィルム基材21の出光側の表面
に設けられた露光済みのネガ型レジスト層を現像し、次
いで、現像済みのネガ型レジスト層のうち未露光領域
(未硬化領域)のネガ型レジスト材料を洗浄して除去し
た後、乾燥ユニット16により乾燥させる。
【0029】そして、工程(D)において、着色インキ
塗工ユニット17により、フィルム基材21の出光側の
表面に黒色インキ等の着色インキを塗布してワイピング
加工を施した後、乾燥ユニット18により乾燥させるこ
とにより、フィルム基材21の出光側の表面に残された
ネガ型レジスト層24Aの間の領域に黒色インキを充填
させ、フィルム基材21の出光側の表面のうち各入光レ
ンズ22の集光領域以外の領域にブラックストライプ2
3を形成する。
【0030】その後、工程(E)において、剥離・水洗
ユニット40により、フィルム基材21の出光側の表面
のうち露光領域に残されたネガ型レジスト層24Aを剥
離(除去)してフィルム基材21の出光側の表面のうち
ブラックストライプ23以外の部分を露出させる。な
お、この工程(E)は、図2に示すレンチキュラーレン
ズシート20を製造する場合にのみ必要とされるもので
ある。
【0031】そして、図6および図7に示す工程(F)
において、フィルム基材21の出光側の表面に形成され
たネガ型レジスト層24A(上記工程(E)が行われた
場合にはフィルム基材21の出光側の表面)およびブラ
ックストライプ23上にクリア層25をラミネート加工
またはコーティング加工により形成するとともに、この
クリア層25の出光側の表面に光拡散層26および補強
層27からなる板基材30をラミネート加工する。
【0032】図6はフィルム基材21の出光側の表面に
クリア層25をラミネート加工により形成する場合を示
す図である。図6に示すように、別工程(図示せず)に
おいて、二層押出し成形により光拡散層26と補強層2
7とを同時に押出し成形して板基材30を形成するとと
もに、この板基材30の光拡散層26の表面に対して、
給紙ロール50により供給された透明な粘着フィルム2
5′を押圧ロール51によりラミネート加工してクリア
層25を形成する。なお、粘着フィルム25′の裏面に
貼り合わされたセパレータ25″は剥離ロール52によ
り剥離された後、排紙ロール53により排出される。そ
して、このようにして板基材30の光拡散層26の表面
に形成されたクリア層25の表面(粘着面)に対して、
給紙ロール54から供給された入光レンズ22およびブ
ラックストライプ23付きのフィルム基材21(図5で
最終的に製造されたもの)の出光側の表面を押圧ロール
55によりラミネート加工する。
【0033】図7はフィルム基材21の出光側の表面に
クリア層25をコーティング加工により形成する場合に
ついて説明する。図7に示すように、給紙ロール54か
ら供給された入光レンズ22およびブラックストライプ
23付きのフィルム基材21(図5で最終的に製造され
たもの)の出光側の表面に対して、コーティングユニッ
ト55および押圧ロール56により、透明な樹脂をコー
ティング加工してクリア層25を形成する。そして、別
工程(図示せず)において、二層押出し成形により光拡
散層26と補強層27とを同時に押出し成形して板基材
30を形成し、この板基材30の光拡散層26の表面に
対して、フィルム基材21の出光側の表面に形成された
クリア層25をラミネート加工する。
【0034】なお、図3または図4に示すレンチキュラ
ーレンズシート20を製造する場合には、図6および図
7に示す方法と同様な方法により、クリア層25の出光
側の表面上に粘着層としての光拡散層28をラミネート
加工またはコーティング加工により形成し、この光拡散
層28上に透明または拡散特性を有する板基材30をラ
ミネート加工する。
【0035】そして最後に、必要に応じて、板基材30
の出光側の表面(観察側表面)に上述したような機能を
有する表面処理層31をラミネート加工等により形成し
た後、排紙ロール42により巻き取る。
【0036】このように本発明の第1の実施の形態によ
れば、フィルム基材21の出光側の表面に形成されたレ
ジスト層の露光および現像によりブラックストライプ2
3を形成した後、このブラックストライプ23が形成さ
れたフィルム基材21の出光側の表面に対してクリア層
25を介して光拡散層26,28を設けるようにしたの
で、レジスト層の露光および現像を光拡散層を介在させ
ることなく行うことができ、またフィルム基材21の出
光側の表面での拡散剤等によるエアーがみ等の発生を防
止することができる。このため、コントラストの低下を
招くことなく、ファインピッチ化された各入光レンズ2
2とレジストレーションの合った正確なブラックストラ
イプ23をフィルム基材21の出光側に容易に形成する
ことができる。
【0037】なお、上述した第1の実施の形態において
は、ネガ型レジスト材料をドライフィルムの形態で供給
し、フィルム基材21の出光側の表面にラミネート加工
するようにしているが、これに限らず、ウェット状のネ
ガ型レジスト樹脂をフィルム基材21の出光側の表面に
コーティング加工するようにしてもよい。
【0038】第2の実施の形態 次に、図8乃至図10により、本発明によるレンチキュ
ラーレンズシートおよびその製造方法の第2の実施の形
態について説明する。本発明の第2の実施の形態は、遮
光性のポジ型レジスト材料を用いてフィルム基材の出光
側の表面に光吸収層を形成するようにした点を除いて、
他は図1乃至図7に示す第1の実施の形態と略同一であ
る。本発明の第2の実施の形態において、図1乃至図7
に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0039】図8および図9は本発明の第2の実施の形
態に係るレンチキュラーレンズシートを示す図であり、
このうち図8はクリア層25の出光側の表面に光拡散層
26を含む板基材30をラミネート加工した場合を示
し、図9はクリア層25の出光側の表面上に形成された
光拡散層28上に透明な板基材30をラミネート加工し
た場合を示している。
【0040】図8および図9に示すように、本発明の第
2の実施の形態に係るレンチキュラーレンズシート20
において、フィルム基材21の出光側の表面に設けられ
たブラックストライプ(光吸収層)23は、フィルム基
材21の出光側の表面に形成された遮光性のポジ型レジ
スト材料からなるポジ型レジスト層を、各入光レンズ2
2を介してフィルム基材21の入光側から露光および現
像することにより形成することができる。すなわち、ブ
ラックストライプ23は、ポジ型レジスト層を露光およ
び現像し、各入光レンズ22の集光領域にてフィルム基
材21の出光側の表面を露出させるとともに、各入光レ
ンズ22の集光領域以外の領域にてポジ型レジスト材料
を遮光性の突出部24Bとして残すことにより形成する
ことができる。
【0041】次に、図10により、このような構成から
なる本発明の第2の実施の形態に係るレンチキュラーレ
ンズシートの製造方法について説明する。
【0042】図10に示すように、まず、工程(A)に
おいて、上述した第1の実施の形態と同様の方法によ
り、フィルム基材21の入光側の表面に複数の入光レン
ズ22を成形する。
【0043】次に、工程(B)において、入光レンズ2
2が成形されたフィルム基材21の出光側の表面に対し
て、給紙ロール10により供給された遮光性のポジ型レ
ジスト用ドライフィルム24′を押圧ロール11により
ラミネート加工し、フィルム基材21の出光側の表面に
ポジ型レジスト層を形成する。なお、ポジ型レジスト用
ドライフィルム24′の裏面に貼り合わされたピールP
ET24″は剥離ロール12により剥離された後、排紙
ロール13により排出される。
【0044】そして、この工程(B)において、露光装
置14から出射された露光光線(平行光)をフィルム基
材21に対して照射し、フィルム基材21の入光側に設
けられた各入光レンズ22を介してフィルム基材21の
出光側の表面に形成されたポジ型レジスト層を露光す
る。
【0045】その後、工程(C)において、現像・水洗
ユニット15により、フィルム基材21の出光側の表面
に設けられた露光済みのポジ型レジスト層を現像し、次
いで、現像済みのポジ型レジスト層のうち露光領域(未
硬化領域)のポジ型レジスト材料を洗浄して除去した
後、乾燥ユニット16により乾燥させる。これにより、
未露光領域(硬化領域)のポジ型レジスト材料のみが突
出部24Bとして残され、フィルム基材21の出光側の
表面のうち各入光レンズ22の集光領域以外の領域にブ
ラックストライプ23が形成される。
【0046】なお、上述した製造方法において、図5に
示す工程(D)および(E)の処理は省略することがで
き、また図6または図7に示す工程(F)を同様にして
適用することができる。
【0047】このように本発明の第2の実施の形態によ
れば、上述した第1の実施の形態における着色インキの
塗布工程(工程(D))およびレジスト層の剥離工程
(工程(E))を省略することができ、このため上述し
た第1の実施の形態に比べてより簡易な方法によって同
様の作用効果を奏することができる。
【0048】第3の実施の形態 次に、図11乃至図13により、本発明によるレンチキ
ュラーレンズシートおよびその製造方法の第3の実施の
形態について説明する。本発明の第3の実施の形態は、
透光性のポジ型レジスト材料を用いてフィルム基材の出
光側の表面に光吸収層を形成するようにした点を除い
て、他は図1乃至図7に示す第1の実施の形態と略同一
である。本発明の第3の実施の形態において、図1乃至
図7に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を
付して詳細な説明は省略する。
【0049】図11および図12は本発明の第3の実施
の形態に係るレンチキュラーレンズシートを示す図であ
り、このうち図11はクリア層25の出光側の表面に光
拡散層26を含む板基材30をラミネート加工した場合
を示し、図12はクリア層25の出光側の表面上に形成
された光拡散層28上に透明な板基材30をラミネート
加工した場合を示している。
【0050】図11および図12に示すように、本発明
の第3の実施の形態に係るレンチキュラーレンズシート
20において、フィルム基材21の出光側の表面に設け
られたブラックストライプ(光吸収層)23は、フィル
ム基材21の出光側の表面に形成された透光性のポジ型
レジスト材料からなるポジ型レジスト層を、各入光レン
ズ22を介してフィルム基材21の入光側から露光およ
び現像することにより形成することができる。すなわ
ち、ブラックストライプ23は、ポジ型レジスト層を露
光および現像し、各入光レンズ22の集光領域にてフィ
ルム基材21の出光側の表面を露出させるとともに、各
入光レンズ22の集光領域以外の領域にてポジ型レジス
ト材料を透光性の突出部24Cとして残し、この残され
た突出部24C上に黒色インキ等の着色インキを塗布す
ることにより形成することができる。
【0051】次に、図13により、このような構成から
なる本発明の第3の実施の形態に係るレンチキュラーレ
ンズシートの製造方法について説明する。
【0052】図13に示すように、まず、工程(A)に
おいて、上述した第1の実施の形態と同様の方法によ
り、フィルム基材21の入光側の表面に複数の入光レン
ズ22を成形する。
【0053】次に、工程(B)において、入光レンズ2
2が成形されたフィルム基材21の出光側の表面に対し
て、コーティングユニット61により、フィルム基材2
1の出光側の表面にポジ型レジスト層を形成する。
【0054】そして、この工程(B)において、露光装
置14から出射された露光光線(平行光)をフィルム基
材21に対して照射し、フィルム基材21の入光側に設
けられた各入光レンズ22を介してフィルム基材21の
出光側の表面に形成されたポジ型レジスト層を露光す
る。
【0055】その後、工程(C)において、現像・水洗
ユニット15により、フィルム基材21の出光側の表面
に設けられた露光済みのポジ型レジスト層を現像し、次
いで、現像済みのポジ型レジスト層のうち露光領域(未
硬化領域)のポジ型レジスト材料を洗浄して除去した
後、乾燥ユニット16により乾燥させる。これにより、
未露光領域(硬化領域)のポジ型レジスト材料のみが透
光性の突出部24Cとして残される。
【0056】そして、工程(D)において、着色インキ
塗工ユニット62により、フィルム基材21の出光側の
表面のうち突出部24C上に黒色インキ等の着色インキ
を塗布した後、乾燥ユニット18により乾燥させること
により、フィルム基材21の出光側の表面のうち各入光
レンズ22の集光領域以外の領域にブラックストライプ
23を形成する。
【0057】なお、上述した製造方法においては、図5
に示す工程(E)の処理は省略することができ、また図
6または図7に示す工程(F)を同様にして適用するこ
とができる。
【0058】このように本発明の第3の実施の形態によ
れば、上述した第1の実施の形態におけるレジスト層の
剥離工程(工程(E))を省略することができ、このた
め上述した第1の実施の形態に比べてより簡易な方法に
よって同様の作用効果を奏することができる。
【0059】なお、上述した第3の実施の形態において
は、ウェット状のポジ型レジスト樹脂をフィルム基材2
1の出光側の表面にコーティング加工するようにしてい
るが、これに限らず、ポジ型レジスト材料をドライフィ
ルムの形態で供給し、フィルム基材21の出光側の表面
にラミネート加工するようにしてもよい。
【0060】
【実施例】次に、上述した第1乃至第3の実施の形態の
具体的実施例について述べる。実施例1 実施例1は、上述した第1の実施の形態のうち、ドライ
フィルムの形態で供給されたネガ型レジスト材料および
着色インキを用いてブラックストライプを形成する場合
であって、フィルム基材の出光側の表面のうち各入光レ
ンズの集光領域に残されたネガ型レジスト層およびブラ
ックストライプ上にクリア層をラミネート加工する場合
に対応している。
【0061】まず、塗工ユニットからのノズル塗工によ
り成型ロールのロール面上に放射線硬化性樹脂(インク
テック社製:HRF2535)を塗布し、この放射線硬
化性樹脂が塗布された成型ロールに対してニップロール
を用いて、給紙ロールから成形ロールに沿うように供給
されたフィルム基材(東洋紡社製:A−4100、厚さ
188μm)をニップした。その後、フィルム基材の表
面(放射線硬化性樹脂が塗布された面)が成型ロールに
当接している間に、放射線ランプにより、フィルム基材
の裏面側から放射線を照射して放射線硬化性樹脂を硬化
させ、入光側の表面に複数の入光レンズが成形されたフ
ィルム基材を形成した。
【0062】次に、このようにして得られた入光レンズ
付きのフィルム基材の出光側の表面に対して、給紙ロー
ルにより供給されたネガ型レジスト用ドライフィルム
(日合モートン社製:NCP−315、厚さ15μm、
解像度10μm)を押圧ロール(上下ロール)によりラ
ミネート加工し、フィルム基材の出光側の表面にネガ型
レジスト層を形成した。なお、このときのラミネート条
件は、ラミネート速度が1m/分、ラミネート圧が2k
g、ラミネート温度が上下ロールにて90℃とした。
【0063】そして、このようにして得られたネガ型レ
ジスト層付きのフィルム基材に対して、露光装置から出
射された露光光線(平行光)により、フィルム基材の入
光側に設けられた各入光レンズを介して露光を行った。
なお、露光条件は積算光量にて75mJとした。なお、
このような露光により、ネガ型レジスト層は、入光レン
ズの集光領域(露光領域)で硬化状態のままとなり、非
集光領域(未露光領域)で未硬化状態となった。
【0064】その後、このようにして得られた露光済み
のネガ型レジスト層付きフィルム基材を現像した。現像
条件は、1%炭酸ソーダにて1分間のシャワリング現像
とした。次いで、純水にて1分間の洗浄を行い、洗浄後
に1分間の乾燥を行った。なお、このような現像および
洗浄により、現像済みのネガ型レジスト層のうちブラッ
クストライプが形成されるべき未露光領域(未硬化領
域)のネガ型レジスト材料が除去され、露光領域(硬化
領域)のネガ型レジスト材料が突出部として残されるの
で、入光レンズとレジストレーションの合ったブラック
ストライプ形状を凹形状として得ることができた。
【0065】そして、このようにしてフィルム基材の出
光側の表面に黒色インキを塗布し、ワイピング加工を施
して乾燥させることにより、フィルム基材の出光側の表
面に残された突出部(ネガ型レジスト層)の間の領域
(ブラックストライプ形状に対応する領域)に黒色イン
キを充填させ、フィルム基材の出光側の表面のうち各入
光レンズの集光領域以外の領域にブラックストライプを
形成した。
【0066】その後、このようにして得られたフィルム
基材の出光側の表面のネガ型レジスト層およびブラック
ストライプ上に透明な粘着層(3M社製:9483、厚
さ100μm)をクリア層としてラミネート加工した。
なお、このときのラミネート条件は、ラミネート速度が
2m/分、ラミネート圧が5kg、ラミネート温度が上
下ロールにて80℃とした。
【0067】そして、このようにしてラミネート加工さ
れた粘着層の表面に、二層押出し成形により製造した光
拡散層およびクリア層の二層からなる厚さ1.0〜5.
0mmの板基材を、板基材の光拡散層を上記粘着層と向
き合わせた状態でラミネート加工した。なお、板基材の
表面(観察側表面)には低反射処理、帯電防止処理およ
びハードコート処理を施した。
【0068】実施例2 実施例2は、上述した第1の実施の形態のうち、ドライ
フィルムの形態で供給されたネガ型レジスト材料および
着色インキを用いてブラックストライプを形成する場合
であって、フィルム基材の出光側の表面のうちネガ型レ
ジスト層の剥離によって露出された露出部分およびブラ
ックストライプ上にクリア層をラミネート加工する場合
に対応している。
【0069】実施例2においては、上述した実施例1に
おいて、フィルム基材の出光側の表面にブラックストラ
イプを形成した後、このブラックストライプが形成され
たフィルム基材の出光側の表面に対して、3%アルカリ
水溶液にて約1〜2分間のレジスト剥離処理を施した
後、純水にて1分間の洗浄を行ってフィルム基材の出光
側の表面に残されたネガ型レジスト材料(突出部)を剥
離し、フィルム基材の出光側の表面のうちブラックスト
ライプ以外の部分を露出させた。そして、このようにし
て得られたフィルム基材の出光側の表面のうちネガ型レ
ジスト層の剥離によって露出された露出部分およびブラ
ックストライプ上に透明な粘着層(3M社製:948
3、厚さ100μm)をクリア層としてラミネート加工
した。
【0070】なお、それ以外の工程については上述した
実施例1と同様の方法により行った。
【0071】実施例3 実施例3は、上述した第1の実施の形態のうち、ドライ
フィルムの形態で供給されたネガ型レジスト材料および
着色インキを用いてブラックストライプを形成する場合
であって、フィルム基材の出光側の表面のうちネガ型レ
ジスト層およびブラックストライプ上にクリア層をコー
ティング加工する場合に対応している。
【0072】実施例3においては、上述した実施例1に
おいて、フィルム基材の出光側の表面のネガ型レジスト
層およびブラックストライプ上にクリア層をラミネート
加工する代わりに、フィルム基材の出光側の表面のネガ
型レジスト層およびブラックストライプ上に透明な樹脂
(インクテック社製:ケミカルマットニス用メジウム)
をクリア層としてコーティング加工した。なお、このと
きのコーティング条件は、成形速度が5m/分、コーテ
ィングの厚さが10μm(ドライ状態)、乾燥温度が9
0℃とした。
【0073】そして、このようにしてコーティング加工
されたクリア層のコーティング面上に粘着層としての光
拡散層をラミネート加工により形成した後、この光拡散
層上に厚さ0.05〜5mmの透明な板基材をラミネー
ト加工した。
【0074】なお、それ以外の工程については上述した
実施例1と同様の方法により行った。
【0075】実施例4 実施例4は、上述した第1の実施の形態のうち、ドライ
フィルムの形態で供給されたネガ型レジスト材料および
着色インキを用いてブラックストライプを形成する場合
であって、フィルム基材の出光側の表面のうちネガ型レ
ジスト層の剥離によって露出された部分およびブラック
ストライプ上にクリア層をコーティング加工する場合に
対応している。
【0076】実施例4においては、上述した実施例2に
おいて、フィルム基材の出光側の表面の露出部分および
ブラックストライプ上にクリア層をラミネート加工する
代わりに、フィルム基材の出光側の表面の露出部分およ
びブラックストライプ上に透明な樹脂(インクテック社
製:ケミカルマットニス用メジウム)をクリア層として
コーティング加工した。なお、このときのコーティング
条件は、成形速度が5m/分、コーティングの厚さが1
0μm(ドライ状態)、乾燥温度が90℃とした。
【0077】そして、このようにしてコーティング加工
されたクリア層のコーティング面上に粘着層としての光
拡散層をラミネート加工により形成した後、この光拡散
層上に厚さ0.05〜5mmの透明な板基材をラミネー
ト加工した。
【0078】なお、それ以外の工程については上述した
実施例2と同様の方法により行った。
【0079】実施例5 実施例5は、上述した第2の実施の形態のうち、ドライ
フィルムの形態で供給された遮光性のポジ型レジスト材
料を用いてブラックストライプを形成する場合であっ
て、フィルム基材の出光側の表面のうちブラックストラ
イプ上にクリア層をラミネート加工する場合に対応して
いる。
【0080】まず、上述した実施例1と同様の方法によ
り、入光側の表面に複数の入光レンズが成形されたフィ
ルム基材を形成した。
【0081】次に、このようにして得られた入光レンズ
付きのフィルム基材の出光側の表面に対して、黒色のポ
ジ型レジスト用ドライフィルム(東京応化社製:P−R
Z30、厚さ15μm)を押圧ロール(上下ロール)に
よりラミネート加工し、フィルム基材の出光側の表面に
遮光性のポジ型レジスト層を形成した。なお、このとき
のラミネート条件は、ラミネート速度が1m/分、ラミ
ネート圧が2kg、ラミネート温度が上下ロールにて9
0℃とした。
【0082】そして、このようにして得られたポジ型レ
ジスト層付きのフィルム基材に対して、露光装置から出
射された露光光線により、フィルム基材の入光側に設け
られた各入光レンズを介して露光を行った。なお、露光
条件は積算光量にて75mJとした。なお、このような
露光により、ポジ型レジスト層は、入光レンズの集光領
域(露光領域)で未硬化状態となり、非集光領域(未露
光領域)で硬化状態のままとなった。
【0083】その後、このようにして得られた露光済み
のポジ型レジスト層付きフィルム基材を現像した。現像
条件は、1%炭酸ソーダにて1分間のシャワリング現像
とした。次いで、純水にて1分間の洗浄を行い、洗浄後
に1分間の乾燥を行った。なお、このような現像および
洗浄により、現像済みのポジ型レジスト層のうち露光領
域(未硬化領域)のポジ型レジスト材料が除去され、ブ
ラックストライプが形成されるべき未露光領域のレジス
ト材料のみが黒色の突出部として残されるので、入光レ
ンズとレジストレーションの合ったブラックストライプ
を得ることができた。
【0084】その後、このようにして得られたフィルム
基材の出光側の表面の露出部分およびブラックストライ
プ上に透明な粘着層(3M社製:9483、厚さ100
μm)をクリア層としてラミネート加工した。
【0085】そして、このようにしてラミネート加工さ
れた粘着層の表面に、二層押出し成形により製造した光
拡散層およびクリア層の二層からなる厚さ1.0〜5.
0mmの板基材を、板基材の光拡散層を上記粘着層と向
き合わせた状態でラミネート加工した。なお、板基材の
表面(観察側表面)には低反射処理、帯電防止処理およ
びハードコート処理を施した。
【0086】実施例6 実施例6は、上述した第2の実施の形態のうち、ドライ
フィルムの形態で供給された遮光性のポジ型レジスト材
料を用いてブラックストライプを形成する場合であっ
て、フィルム基材の出光側の表面のうちブラックストラ
イプ上にクリア層をコーティング加工する場合に対応し
ている。
【0087】実施例6においては、上述した実施例5に
おいて、フィルム基材の出光側の表面の露出部分および
ブラックストライプ上にクリア層をラミネート加工する
代わりに、フィルム基材の出光側の表面の露出部分およ
びブラックストライプ上に透明な樹脂(インクテック社
製:ケミカルマットニス用メジウム)をクリア層として
コーティング加工した。なお、このときのコーティング
条件は、成形速度が5m/分、コーティングの厚さが1
0μm(ドライ状態)、乾燥温度が90℃とした。
【0088】そして、このようにしてコーティング加工
されたクリア層のコーティング面上に粘着層としての光
拡散層をラミネート加工により形成した後、この光拡散
層上に厚さ0.05〜5mmの透明な板基材をラミネー
ト加工した。
【0089】なお、それ以外の工程については上述した
実施例5と同様の方法により行った。
【0090】実施例7 実施例7は、上述した第2の実施の形態のうち、ウェッ
ト状の遮光性のポジ型レジスト材料を用いてブラックス
トライプを形成する場合であって、フィルム基材の出光
側の表面のうちブラックストライプ上にクリア層をラミ
ネート加工する場合に対応している。
【0091】まず、上述した実施例1と同様の方法によ
り、入光側の表面に複数の入光レンズが成形されたフィ
ルム基材を形成した。
【0092】次に、このようにして得られた入光レンズ
付きのフィルム基材の出光側の表面に対して、黒色のポ
ジ型レジスト樹脂(フジレックス社製:DANREX)
をコーティング加工し、フィルム基材の出光側の表面に
黒色のポジ型レジスト層を形成した。なお、このときの
コーティング条件は、成形速度が5m/分、コーティン
グの厚さが2μm(ドライ状態)、乾燥温度が100℃
とした。
【0093】そして、このようにして得られたポジ型レ
ジスト層付きのフィルム基材に対して、露光装置から出
射された露光光線により、フィルム基材の入光側に設け
られた各入光レンズを介して露光を行った。なお、露光
条件は積算光量にて180mJとした。なお、このよう
な露光により、ポジ型レジスト層は、入光レンズの集光
領域(露光領域)で未硬化状態となり、非集光領域(未
露光領域)で硬化状態のままとなった。
【0094】その後、このようにして得られた露光済み
のポジ型レジスト層付きフィルム基材を現像した。ここ
では、30℃に制御されたフジレックス社指定の現像液
に約30秒間浸漬させ、次いで、現像液中でスポンジに
よりワイピング現像を約30秒間行った後、現像液から
取り出して水洗した。なお、このような現像および洗浄
により、現像済みのポジ型レジスト層のうち露光領域
(未硬化領域)のポジ型レジスト材料が除去され、ブラ
ックストライプが形成されるべき未露光領域のレジスト
材料のみが黒色の突出部として残されるので、入光レン
ズとレジストレーションの合ったブラックストライプを
得ることができた。
【0095】その後、このようにして得られたフィルム
基材の出光側の表面の露出部分およびブラックストライ
プ上に透明な粘着層(3M社製:9483、厚さ100
μm)をクリア層としてラミネート加工した。なお、こ
のときのラミネート条件は、ラミネート速度が2m/
分、ラミネート圧が5kg、ラミネート温度が上下ロー
ルにて80℃とした。
【0096】そして、このようにしてラミネート加工さ
れた粘着層の表面に、二層押出し成形により製造した光
拡散層およびクリア層の二層からなる厚さ1.0〜5.
0mmの板基材を、板基材の光拡散層を上記粘着層と向
き合わせた状態でラミネート加工した。なお、板基材の
表面(観察側表面)には低反射処理、帯電防止処理およ
びハードコート処理を施した。
【0097】実施例8 実施例8は、上述した第2の実施の形態のうち、ウェッ
ト状の遮光性のポジ型レジスト材料を用いてブラックス
トライプを形成する場合であって、フィルム基材の出光
側の表面のうちブラックストライプ上にクリア層をコー
ティング加工する場合に対応している。
【0098】実施例8においては、上述した実施例7に
おいて、フィルム基材の出光側の表面の露出部分および
ブラックストライプ上にクリア層をラミネート加工する
代わりに、フィルム基材の出光側の表面の露出部分およ
びブラックストライプ上に透明な樹脂(インクテック社
製:ケミカルマットニス用メジウム)をクリア層として
コーティング加工した。なお、このときのコーティング
条件は、成形速度が5m/分、コーティングの厚さが1
0μm(ドライ状態)、乾燥温度が90℃とした。
【0099】そして、このようにしてコーティング加工
されたクリア層のコーティング面上に粘着層としての光
拡散層をラミネート加工により形成した後、この光拡散
層上に厚さ0.05〜5mmの透明な板基材をラミネー
ト加工した。
【0100】なお、それ以外の工程については上述した
実施例7と同様の方法により行った。
【0101】実施例9 実施例9は、上述した第3の実施の形態のうち、ウェッ
ト状の透光性のポジ型レジスト材料および着色インキを
用いてブラックストライプを形成する場合であって、フ
ィルム基材の出光側の表面のうちブラックストライプ上
にクリア層をラミネート加工する場合に対応している。
【0102】まず、上述した実施例1と同様の方法によ
り、入光側の表面に複数の入光レンズが成形されたフィ
ルム基材を形成した。
【0103】次に、このようにして得られた入光レンズ
付きのフィルム基材の出光側の表面に対して、透明なポ
ジ型レジスト樹脂をコーティング加工し、フィルム基材
の出光側の表面に透明なポジ型レジスト層を形成した。
なお、このときのコーティング条件は、成形速度が5m
/分、コーティングの厚さが5μm(ドライ状態)、乾
燥温度が100℃とした。
【0104】そして、このようにして得られたポジ型レ
ジスト層付きのフィルム基材に対して、露光装置から出
射された露光光線により、フィルム基材の入光側に設け
られた各入光レンズを介して露光を行った。なお、露光
条件は積算光量にて180mJとした。なお、このよう
な露光により、ポジ型レジスト層は、入光レンズの集光
領域(露光領域)で未硬化状態となり、非集光領域(未
露光領域)で硬化状態のままとなった。
【0105】その後、このようにして得られた露光済み
のポジ型レジスト層付きフィルム基材を現像した。な
お、このような現像および洗浄により、現像済みのポジ
型レジスト層のうち露光領域(未硬化領域)のポジ型レ
ジスト材料が除去され、ブラックストライプが形成され
るべき未露光領域(硬化領域)のレジスト材料のみが突
出部として残されるので、入光レンズとレジストレーシ
ョンの合ったブラックストライプ形状を得ることができ
た。
【0106】そして、このようにしてフィルム基材の出
光側の表面に残された突出部上に黒色インキを塗布して
乾燥させ、フィルム基材の出光側の表面のうち各入光レ
ンズの集光領域以外の領域にブラックストライプを形成
した。また、このようにしてブラックストライプが形成
されたフィルム基材の出光側の表面に拡散剤が混入され
た樹脂を塗布し、ワイピング加工を施して乾燥させるこ
とにより、ブラックストライプレジストが形成された突
出部の間の領域に光拡散層を形成した。
【0107】その後、このようにして得られたフィルム
基材の出光側の表面の露出部分およびブラックストライ
プ上に透明な粘着層(3M社製:9483、厚さ100
μm)をクリア層としてラミネート加工した。なお、こ
のときのラミネート条件は、ラミネート速度が2m/
分、ラミネート圧が5kg、ラミネート温度が上下ロー
ルにて80℃とした。
【0108】そして、このようにしてラミネート加工さ
れた粘着層の表面に、押出し成形により製造した板基材
をラミネート加工した。なお、板基材の表面(観察側表
面)には低反射処理、帯電防止処理およびハードコート
処理を施した。
【0109】実施例10 実施例10は、上述した第3の実施の形態のうち、ウェ
ット状の透光性のポジ型レジスト材料および着色インキ
を用いてブラックストライプを形成する場合であって、
フィルム基材の出光側の表面のうちブラックストライプ
上にクリア層をコーティング加工する場合に対応してい
る。
【0110】実施例10においては、上述した実施例9
において、フィルム基材の出光側の表面の露出部分およ
びブラックストライプ上にクリア層をラミネート加工す
る代わりに、フィルム基材の出光側の表面の露出部分お
よびブラックストライプ上に透明な樹脂(インクテック
社製:ケミカルマットニス用メジウム)をクリア層とし
てコーティング加工した。なお、このときのコーティン
グ条件は、成形速度が5m/分、コーティングの厚さが
10μm(ドライ状態)、乾燥温度が90℃とした。
【0111】そして、このようにしてコーティング加工
されたクリア層のコーティング面上に粘着層としての光
拡散層をラミネート加工により形成した後、この光拡散
層上に厚さ0.05〜5mmの透明な板基材をラミネー
ト加工した。
【0112】なお、それ以外の工程については上述した
実施例9と同様の方法により行った。
【0113】評価結果 上述した実施例1〜10の製造方法に従ってレンチキュ
ラーレンズシートを製造した結果、このようにして製造
されたいずれのレンチキュラーレンズシートにおいて
も、ファインピッチ化された各入光レンズとレジストレ
ーションの合った正確なブラックストライプをフィルム
基材の出光側に形成することができた。また、フィルム
基材の出光側の表面のうちブラックストライプとクリア
層との間にはエアーがみ等の発生が生じることがなく、
コントラストが良好なレンチキュラーレンズシートを得
ることができた。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ントラストの低下を招くことなく、ファインピッチ化さ
れた各入光レンズとレジストレーションの合った正確な
光吸収層を基材の出光側に容易に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るレンチキュラ
ーレンズシートを示す図。
【図2】図1に示すレンチキュラーレンズシートの一変
形例を示す図。
【図3】図1に示すレンチキュラーレンズシートの別の
変形例を示す図。
【図4】図1に示すレンチキュラーレンズシートのさら
に別の変形例を示す図。
【図5】本発明によるレンチキュラーレンズシートの製
造方法の第1の実施の形態を説明するための図。
【図6】フィルム基材の出光側の表面にクリア層および
板基材(光拡散層)を形成する工程の一例を説明するた
めの図である。
【図7】フィルム基材の出光側の表面にクリア層および
板基材(光拡散層)を形成する工程の別の例を説明する
ための図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るレンチキュラ
ーレンズシートを示す図。
【図9】図8に示すレンチキュラーレンズシートの一変
形例を示す図。
【図10】本発明によるレンチキュラーレンズシートの
製造方法の第2の実施の形態を説明するための図。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係るレンチキュ
ラーレンズシートを示す図。
【図12】図11に示すレンチキュラーレンズシートの
一変形例を示す図。
【図13】本発明によるレンチキュラーレンズシートの
製造方法の第3の実施の形態を説明するための図。
【符号の説明】
2 給紙ロール(フィルム基材用) 3 成型ロール 4 塗工ユニット 5 ニップロール 6 放射線ランプ 7 離型ロール 8 搬送ロール 10 給紙ロール(レジスト用ドライフィルム用) 11 押圧ロール 12 剥離ロール 13 排紙ロール 14 露光装置 15 現像・水洗ユニット 16,18 乾燥ユニット 17 着色インキ塗工ユニット 40 剥離・水洗ユニット 41 乾燥ユニット 42 排紙ロール 50 給紙ロール(粘着フィルム用) 51,55 押圧ロール 52 剥離ロール 53 排紙ロール 54 給紙ロール(レンチキュラーレンズシート用) 55 コーティングユニット(クリア層用) 56,57 押圧ロール 61 コーティングユニット(レジスト樹脂用) 62 コーティングユニット(着色インキ用) 21 フィルム基材 22 入光レンズ 23 ブラックストライプ(光吸収層) 24A ネガ型レジスト層 24B 遮光性のポジ型レジスト層 24C 透光性のポジ型レジスト層 25 クリア層 26,28 光拡散層 27 補強層 30 板基材 31 表面処理層

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム状の基材と、 前記基材の入光側に設けられた複数の入光レンズと、 前記基材の出光側の表面のうち前記各入光レンズの集光
    領域以外の領域に設けられた光吸収層と、 前記基材の出光側の表面のうち前記集光領域および前記
    光吸収層を覆うよう設けられた透光性のクリア層と、 前記クリア層の出光側に設けられ前記各入光レンズによ
    り集光された光を拡散させる光拡散層とを備えたことを
    特徴とするレンチキュラーレンズシート。
  2. 【請求項2】前記光吸収層は前記基材の出光側の表面に
    形成されたレジスト層を前記各入光レンズを介して前記
    基材の入光側から露光および現像することにより形成さ
    れることを特徴とする請求項1記載のレンチキュラーレ
    ンズシート。
  3. 【請求項3】前記レジスト層はネガ型レジスト材料から
    なり、 前記各入光レンズの集光領域にて前記ネガ型レジスト材
    料がネガ型レジスト層として残されるとともに、前記ネ
    ガ型レジスト材料が除去された、前記集光領域以外の領
    域にて前記光吸収層が形成されていることを特徴とする
    請求項2記載のレンチキュラーレンズシート。
  4. 【請求項4】前記クリア層はその透過率が前記ネガ型レ
    ジスト層よりも高いことを特徴とする請求項3記載のレ
    ンチキュラーレンズシート。
  5. 【請求項5】前記各入光レンズの集光領域に残された前
    記ネガ型レジスト層は前記光吸収層が形成された後に除
    去されていることを特徴とする請求項3記載のレンチキ
    ュラーレンズシート。
  6. 【請求項6】前記レジスト層は遮光性のポジ型レジスト
    材料からなり、 前記各入光レンズの集光領域にて前記基材の出光側の表
    面が露出されるとともに、前記各入光レンズの集光領域
    以外の領域にて前記ポジ型レジスト材料が前記光吸収層
    として残されていることを特徴とする請求項2記載のレ
    ンチキュラーレンズシート。
  7. 【請求項7】前記レジスト層は透光性のポジ型レジスト
    材料からなり、 前記各入光レンズの集光領域にて前記基材の出光側の表
    面が露出されるとともに、前記各入光レンズの集光領域
    以外の領域にて前記ポジ型レジスト材料が突出部として
    残され、この残された前記突出部上に前記光吸収層が形
    成されていることを特徴とする請求項2記載のレンチキ
    ュラーレンズシート。
  8. 【請求項8】前記クリア層は前記基材の出光側の表面に
    形成された前記ネガ型レジスト層および前記光吸収層上
    にラミネート加工またはコーティング加工により形成さ
    れることを特徴とする請求項3記載のレンチキュラーレ
    ンズシート。
  9. 【請求項9】前記クリア層は前記基材の出光側の表面の
    露出部分および前記光吸収層上にラミネート加工または
    コーティング加工により形成されることを特徴とする請
    求項5乃至7のいずれか記載のレンチキュラーレンズシ
    ート。
  10. 【請求項10】前記光拡散層は前記クリア層の出光側の
    表面上にラミネート加工される板基材の一部として形成
    されていることを特徴とする請求項1記載のレンチキュ
    ラーレンズシート。
  11. 【請求項11】前記光拡散層は前記クリア層の出光側の
    表面上にラミネート加工またはコーティング加工により
    形成されることを特徴とする請求項1記載のレンチキュ
    ラーレンズシート。
  12. 【請求項12】入光側に複数の入光レンズが設けられた
    フィルム状の基材の出光側の表面にネガ型レジスト層を
    形成する工程と、 前記各入光レンズを介して前記基材の入光側から前記ネ
    ガ型レジスト層を露光する工程と、 前記ネガ型レジスト層を現像することにより前記ネガ型
    レジスト層のうち未露光領域のネガ型レジスト材料を除
    去する工程と、 ネガ型レジスト材料が除去された前記未露光領域に対し
    て着色インキを塗布することにより前記基材の出光側の
    表面のうち前記各入光レンズの集光領域以外の領域に光
    吸収層を形成する工程と、 前記基材の出光側の表面に形成された前記ネガ型レジス
    ト層および前記光吸収層上にクリア層をラミネート加工
    またはコーティング加工により形成する工程とを含むこ
    とを特徴とするレンチキュラーレンズシートの製造方
    法。
  13. 【請求項13】前記各入光レンズの集光領域に残された
    ネガ型レジスト層を除去して前記基材の出光側の表面を
    露出させる工程をさらに含み、 前記基材の出光側の表面の露出部分および前記光吸収層
    上にクリア層をラミネート加工またはコーティング加工
    により形成することを特徴とする請求項12記載のレン
    チキュラーレンズシートの製造方法。
  14. 【請求項14】入光側に複数の入光レンズが設けられた
    フィルム状の基材の出光側の表面に遮光性のポジ型レジ
    スト層を形成する工程と、 前記各入光レンズを介して前記基材の入光側から前記ポ
    ジ型レジスト層を露光する工程と、 前記ポジ型レジスト層を現像することにより前記ポジ型
    レジスト層のうち露光領域のポジ型レジスト材料を除去
    して前記基材の出光側の表面を露出させるとともに未露
    光領域のポジ型レジスト材料を残し、前記基材の出光側
    の表面のうち前記各入光レンズの集光領域以外の領域に
    光吸収層を形成する工程と、 前記基材の出光側の表面の露出部分および前記光吸収層
    上にクリア層をラミネート加工またはコーティング加工
    により形成する工程とを含むことを特徴とするレンチキ
    ュラーレンズシートの製造方法。
  15. 【請求項15】入光側に複数の入光レンズが設けられた
    フィルム状の基材の出光側の表面に透光性のポジ型レジ
    スト層を形成する工程と、 前記各入光レンズを介して前記基材の入光側から前記ポ
    ジ型レジスト層を露光する工程と、 前記ポジ型レジスト層を現像することにより前記ポジ型
    レジスト層のうち露光領域のポジ型レジスト材料を除去
    して前記基材の出光側の表面を露出させるとともに未露
    光領域のポジ型レジスト材料を突出部として残す工程
    と、 前記突出部上に着色インキを塗布することにより前記基
    材の出光側の表面のうち前記各入光レンズの集光領域以
    外の領域に光吸収層を形成する工程と、 前記基材の出光側の表面の露出部分および前記光吸収層
    上にクリア層をラミネート加工またはコーティング加工
    により形成する工程とを含むことを特徴とするレンチキ
    ュラーレンズシートの製造方法。
  16. 【請求項16】二層押出し成形により光拡散層と補強層
    とを同時に押出し成形して板基材を形成する工程と、 前記クリア層の出光側の表面と前記板基材の前記光拡散
    層とをラミネート加工する工程とをさらにを含むことを
    特徴とする請求項12乃至15のいずれか記載のレンチ
    キュラーレンズシートの製造方法。
  17. 【請求項17】前記クリア層の出光側の表面上に光拡散
    層をラミネート加工またはコーティング加工により形成
    する工程をさらに含むことを特徴とする請求項12乃至
    15のいずれか記載のレンチキュラーレンズシートの製
    造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007086375A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Dainippon Printing Co Ltd 光拡散部材及びこれを用いた透過型スクリーン
JP2014506667A (ja) * 2011-01-28 2014-03-17 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 新規太陽光集光装置

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JP2014506667A (ja) * 2011-01-28 2014-03-17 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 新規太陽光集光装置

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