JP2000144250A - 極めて鉄損が低い方向性けい素鋼板の製造方法 - Google Patents
極めて鉄損が低い方向性けい素鋼板の製造方法Info
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Abstract
化を有利に解消し、安定して低鉄損かつ高磁束密度の方
向性けい素鋼板を得る。 【解決手段】 方向性電磁鋼板の製造に際し、インヒビ
ターとして、窒化物と偏析元素を用いると共に、最終仕
上げ焼鈍の際、純化温度に達するまでの昇温過程におけ
る焼鈍雰囲気について、少なくとも二次再結晶開始温度
より 150℃低い温度から二次再結晶開始温度までの間に
90%以上のH2 濃度雰囲気に切り替え、引き続き二次再
結晶が終了するまではその雰囲気を保持する。
Description
等の鉄心としての用途に供して好適な磁気特性に優れた
方向性けい素鋼板の製造方法に関し、特にその鉄損値の
有利な低減を可能ならしめたものである。
る方向性けい素鋼板は、磁気特性として、磁束密度(磁
化力が800 A/m における磁束B8 値で示される)が高
く、かつ鉄損(最大磁束密度:1.7 Tおよび周波数:50
Hzにおける1kg当たりの鉄損W17 /50 値で示される)が
低いことが要求される。
特性、中でも鉄損の低減に関して、鋼板表面に局部的に
歪みを導入したり、溝を形成して、磁区を細分化する技
術が開発され、これによって大幅な鉄損の改善が可能と
なった。特に、この技術は、磁束密度が高い鋼板に適用
して極めて有効であり、鉄損の低減が磁束密度の向上に
併せて達成される。
には、製品の結晶方位を(110)〔001〕方位、い
わゆるゴス方位に高度に集積させる必要があり、かかる
ゴス方位の結晶粒は、最終仕上げ焼鈍工程における二次
再結晶現象によって得ることができる。従って、二次再
結晶では、(110)〔001〕方位以外の結晶粒の成
長を抑制するインヒビターの添加が必須である。かよう
なインヒビターとしては、AlN, Si3N4, BN, NbN,
MnSe, MnS, Cu 2-X Se, Cu2-X S等が用いられ、これら
が鋼中に析出分散相を形成し、二次再結晶の直前まで一
次再結晶粒の成長(正常粒成長)を抑制することによっ
て、磁束密度の向上が図られる。
しば結晶方位が(110)〔001〕方位からずれた粒
が二次再結晶し、磁束密度の劣化した鋼板が製造される
ことが問題になっていた。この間題について、発明者ら
が行った調査によれば、二次再結晶焼鈍(最終仕上げ焼
鈍)時に鋼板表面が窒化されたり酸化されることによっ
て、鋼板表層部のインヒビターの強度が変化するため、
二次再結晶前に鋼板表層部における正常粒成長抑制力を
制御しきれないでいることが判明した。
におけるインヒビター強度を制御するには、最終仕上げ
焼鈍の雰囲気を調整することが有効と考えられる。すな
わち、鋼板表層の雰囲気を調整し、窒化物の生成あるい
は分解・消失をコントロールすることで二次再結晶挙動
を制御することができ、その結果、圧延方向に高度に集
積したゴス方位を発達させることができる。
昭59−33170 号公報には、二次再結晶焼鈍の加熱中 850
〜950 ℃までのいづれかの温度の焼鈍雰囲気のN2 分圧
を20%以下とし、一方二次再結晶が開始してから終了す
るまでの温度域ではN2 分圧を3%以上とすることを特
徴とする含Al一方向性珪素鋼板の製造方法が示されてい
る。この方法は、二次再結晶開始前に表層のAlNの分解
を促進し表層組織の粗大化を促進する一方、その後の二
次再結晶中はN2 分圧を高めることによって、過度のAl
Nの分解を抑制することにより、二次再結晶不良を防止
しようとするものである。しかしながら、この手法は、
Sn, Sb, BiおよびP等を含有していない素材の場合には
有効ではあるけれども、これらの元素を含有する素材の
場合には高い磁束密度を得ることができなかった。ま
た、得られる二次再結晶粒が大きいことから、磁束密度
の割には鉄損値は低くなかった。
再結晶の開始から完了までの途中段階で、焼鈍雰囲気中
のN2 分圧を増加せしめることを特徴とする電磁鋼板の
製造方法を提案している。この手法では、二次再結晶中
に抑制力を高めることによって、{ll0}<001>
方位から分散した二次再結晶粒が成長することを抑制す
ることを主眼としている。しかしながら、二次再結晶中
に抑制力を高めることによって、二次再結晶粒の核発生
が極端に抑えられる結果、二次粒が非常に大きくなり、
やはり鉄損値が磁束密度の割には低くならないという欠
点があった。従って、鉄損値を有利に低減するために
は、仕上げ焼鈍方法とそれに使われる素材の開発が必要
とされていた。
状に鑑み開発されたもので、工業的生産において問題と
なる製品の鉄損の劣化を有利に解消し、安定して低鉄損
かつ高磁束密度の方向性けい素鋼板を得ることができる
新規な製造方法を提案することを目的とする。
の問題を解決すべく鋭意検討を重ねた末に、インヒビタ
ーとして、窒化物と偏析元素とを併用した場合における
最適な仕上げ焼鈍雰囲気条件を新たに見出した。この発
明は、上記の知見に立脚するものである。
りである。 1.含けい素鋼スラブを、熱間圧延したのち、1回また
は中間焼鈍を含む2回の冷間圧延を施して最終板厚と
し、ついで脱炭焼鈍後、MgO を主成分とする焼鈍分離剤
を塗布してから、最終仕上げ焼鈍を施すことによって方
向性電磁鋼板を製造するに当たり、(a) インヒビターと
して、窒化物と偏析元素を用いること、(b) 最終仕上げ
焼鈍の際、純化温度に達するまでの昇温過程における焼
鈍雰囲気について、少なくとも二次再結晶開始温度より
150℃低い温度から二次再結晶開始温度までの間に90%
以上のH2 濃度雰囲気に切り替え、引き続き二次再結晶
が終了するまではその雰囲気を保つことを特徴とする極
めて鉄損が低い方向性けい素鋼板の製造方法。
焼鈍分離剤中に、Ti化合物を MgO:100 重量部に対し
1.0〜40重量部の範囲で含有させると共に、仕上げ焼鈍
の際、1100℃以上の温度域で、かつ次式tで表される時
間以上、N2 含有雰囲気中に保持することを特徴とする
極めて鉄損が低い方向性けい素鋼板の製造方法。 t(h)= 0.85 X2 /Y ここで、X:Ti化合物量(重量部) Y:雰囲気中N2 濃度(%)
てAlN, Si3N4,BN, NbNのうちから選んだ一種または
二種以上を、また偏析元素としてBi,Sb,Sn,Pのうち
から選んだ一種または二種以上を用いることを特徴とす
る方向性けい素鋼板の製造方法。
およびCrのうちから選んだ少なくとも一種を含有する含
けい素鋼スラブを用いることを特徴とする方向性けい素
鋼板の製造方法。
上げ焼鈍中、 800〜900 ℃の間を10時間以上 100時間以
内で昇温することを特徴とする方向性けい素鋼板の製造
方法。
験結果を具体的に説明する。 実験1 この実験における供試鋼としては、A鋼(C:0.065 wt
%,Si:3.40wt%,Mn:0.065 wt%,Al:0.023 wt%,
Se:0.016 wt%,Sn:0.025 wt%,Sb:0.050wt%,N
i:0.15wt%,N:0.0090wt%)およびB鋼(C:0.066
wt%,Si:3.42wt%,Mn:0.064 wt%,Al:0.023 wt
%,Se:0.016 wt%,Ni:0.15wt%,N:0.0090wt%)
の2種類を用意した。
m)を、それぞれ1400℃に加熱後、熱間圧延によって 2.
0mm厚に仕上げ、990 ℃で熱間圧延を終了したのち、500
℃でコイルに巻き取った。ついで、熱延コイルを、昇
温速度:6℃/sで1000℃まで昇温したのち、30秒間保持
する熱延板焼鈍を施し、酸洗後、冷間圧延により 1.4mm
の中間厚としたのち、露点:60℃の(50%N2+50%H2)
雰囲気中で1050℃、70秒間の中間焼鈍を施した。これら
のコイルは酸洗後、200 ℃の温度での冷間圧延を施して
最終厚み:0.22mmに仕上げたのち、露点:60℃の(50%
N2+50%H2)雰囲気中にて 850℃、120 秒間の脱炭焼鈍
を施した。その後、 MgO:100 重量部に対しTiO2:6重
量部を配合したマグネシア系の焼鈍分離剤を鋼板表面に
塗布してから、コイルに巻き取った。
ではN2 雰囲気で20℃/hの速度で昇温し、850 ℃で20時
間の保定処理を行い、ついで10℃/hの速度で1050℃まで
昇温した。その際、保定処理終了後から1050℃に至るま
での間の雰囲気を表1に示すように種々変更した。
25%N2)雰囲気中で昇温し、さらにH2 雰囲気中におい
て1150℃,5時間の均熱処理を行った。降温は、800 ℃
までH2 中で強制冷却し、800 ℃以下はN2 中で冷却す
る熱サイクルと雰囲気を採用した。また、別途、仕上げ
焼鈍の途中で降温し、この素材の二次再結晶温度を確認
した。その結果、A鋼およびB鋼の二次再結晶開始温度
はそれぞれ 950℃,945 ℃、一方二次再結晶終了温度は
それぞれ1025℃, 1020℃であることが確認された。最終
仕上げ焼鈍後は、未反応の焼純分離剤を除去したのち、
50%のコロイダルシリカとリン酸マグネシウムからなる
張力コートを塗布・焼き付けて製品とした。
沿ってエプスタインサイズの試験片を切り出し、800 ℃
で3時間の歪取焼鈍を施したのち、鉄損W17/50 および
磁束密度B8 を測定した。また、製品板を硫酸によりエ
ッチングし、二次再結晶粒径を測定した。これらの結果
を表1に併記する。
と偏析元素を併用する場合は、二次再結晶が開始する温
度以前(本素材は 950℃)から、二次再結晶が終了する
までの間(本素材では1025℃)では、H2 濃度が高いほ
ど二次再結晶粒径が細かくなると共に、磁束密度が向上
しかつ鉄損が低減することが明らかとなった。これに対
し、B鋼では、二次再結晶が終了するまで水素濃度が高
いままに保持した場合には、二次再結晶不良が生じるこ
とが明らかとなった。
れる。すなわち、偏析元素と窒化物をインヒビターとし
て併用した場合、抑制力が窒化物単独の場合に比べると
極めて強く、一次再結晶粒径が過度に小さくなるため、
二次再結晶の駆動力が強くなりすぎる。このため、二次
再結晶の核生成が起こると速やかに二次再結晶が進行す
る。その結果、二次再結晶粒径が大きくなりすぎ、さら
に鉄損値が劣化する。従って、偏析元素と窒化物をイン
ヒビターとして併用する場合には、二次再結晶温度域に
おける抑制力をむしろ弱めることが有利であると考えら
れる。それ故、二次再結晶が開始してからはN2 雰囲気
を高めることが必要との従来の知見に反し、偏析元素を
使用する場合にはむしろ水素濃度を上げた方が好ましい
と考えられる。
及ぼす影響を調査するために、次の実験を行った。 実験2 C:0.070 wt%,Si:3.49wt%,Mn:0.085 wt%,Al:
0.027 wt%,S:0.020 wt%,Sn:0.025 wt%,Sb:0.
040 wt%,Ni:0.25wt%およびN:0.0090wt%の成分組
成になる鋼スラブ(厚み:225 mm)を、1430℃に加熱
後、熱間圧延によって 2.4mm厚に仕上げ、 940℃の温度
で熱間圧延を終了したのち、600 ℃でコイルに巻き取っ
た。ついで、熱延コイルを、昇温速度:6℃/sで1100℃
まで昇温したのち、30秒間保持する熱延板焼鈍を施し、
酸洗後、冷間圧延により 1.7mmの中間厚としたのち、露
点:60℃の(50%N2+50%H2)雰囲気中にて1150℃、90
秒間の中間焼鈍を施した。これらのコイルは酸洗後、18
0 ℃の温度での冷間圧延を施して最終厚みである0.22mm
厚に仕上げたのち、露点:60℃の(50%N2+50%H2)雰
囲気中にて 820℃、140 秒間の脱炭焼鈍を施した。
から、コイル状に巻き取った。焼鈍分離剤としては、Mg
O :100 重量部に対してTi化合物(TiO2)を0〜30重量
部の割合で種々に変化させて配合したものを用いた。そ
の後、最終仕上げ焼鈍として 850℃まではN2 雰囲気で
20℃/hの速度で昇温し、 850℃で20時間の保定処理を行
い、ついで10℃/hの速度で1180℃まで焼鈍した。その
際、保定処理終了後から1180℃に至るまでの間の雰囲気
を表2に示すように種々変更した。
℃で15時間の均熱処理を行った。降温は、800 ℃までH
2 中で強制冷却し、800 ℃以下はN2 中で冷却する熱サ
イクルと雰囲気を採用した。また、別途、仕上げ焼鈍の
途中で降温し、この素材の二次再結晶温度を確認した。
その結果、この素材における二次再結晶現象は、985 ℃
で開始し、1050℃で終了することが確認された。最終仕
上げ焼鈍後は、未反応の焼鈍分離剤を除去したのち、50
%のコロイダルシリカとリン酸マグネシウムからなる張
力コートを塗布・焼き付けて製品とした。
沿ってエプスタインサイズの試験片を切り出し、 840℃
で3時間の歪取焼鈍を施したのち、鉄損W17/50 および
磁束密度B8 を測定した。また、製品板を硫酸によりエ
ッチングし、二次再結晶粒径を測定した。これらの結果
を表2に併記する。
る温度以前(本素材は985 ℃)から、二次再結晶が終了
するまでの間(本素材では1050℃)では、H2 濃度が高
い方が二次再結晶粒径が細かくなると共に、B8 が向上
することが再現された。しかしながら、条件9に示した
ように、1100〜1180℃の温度域を高H2 濃度としたと
き、分離剤中におけるTiO2濃度が高い場合には、B8 が
高くかつ粒径が細かいにもかかわらず、鉄損値は劣化す
ることが明らかとなった。このような場合には、条件10
に示すように、むしろ1100〜1180℃の温度域におけるH
2 濃度を下げる方が、良好な鉄損値が得られている。
め、この実験で得られた脱炭焼鈍板を用いて、更なる実
験を行った。すなわち、脱炭焼鈍板上に塗布する分離剤
中のTiO2濃度と1100℃以上の温度域におけるN2 濃度お
よび含N2 ガスの導入時間を種々変更した実験を行っ
た。その結果、N2 濃度×N2 ガスの導入時間 (t(h))
と分離剤中のTiO2濃度との間には密接な関係があること
が明らかとなった。
の直線はt×Y=0.85X2 で表されるものである。同図
に示した結果から、良好な鉄損を得るためには、次式の
条件を満足させる必要があることが判明した。 t(h)≧ 0.85 X2 /Y ここで、t:1100℃以上でのN2 含有ガス導入時間
(h) X:Ti化合物量(重量部) Y:雰囲気中N2 濃度(%)
に従って被膜欠陥が少なくなることも明らかとなった。
しかしながら、その反面、TiO2等のTi化合物は、1100℃
以上の高温ではH2 により還元され、Tiとして鋼中に侵
入し、鉄損劣化原因となり得るものと考えられる。すな
わち、TiO2は被膜特性を良好にするものの、鋼中へのTi
侵入によって磁気特性の劣化を惹起する。従って、これ
を防止するためには、Ti化合物の量に応じて雰囲気中の
N2 濃度を変化させることが重要であることが明らかと
なった。特に、二次再結晶中に水素濃度を高くするとこ
の現象が起き易くなっているため、二次再結晶が終了し
た後は一時的にN2 濃度を高めることが必要と考えられ
る。
での雰囲気変更について詳細に検討した。 実験3 C:0.065 wt%,Si:3.40wt%,Mn:0.065 wt%,B:
0.023 wt%,Se:0.016 wt%,Sn:0.025 wt%,Bi:0.
030 wt%およびN:0.0090wt%の成分組成になる鋼スラ
ブ(厚み:250 mm)を、1440℃に加熱後、熱間圧延によ
って 2.1mm厚に仕上げ、990 ℃で熱間圧延を終了したの
ち、580 ℃でコイルに巻き取った。ついで、熱延コイル
を、露点:60℃の(50%N2+50%H2)雰囲気中にて昇温
速度:10℃/sで1120℃まで昇温したのち、30秒間保持す
る熱延板焼鈍を施し、酸洗後、180 ℃の温度での冷間圧
延により最終厚み:0.22mmに仕上げたのち、 860℃, 12
0秒間の脱炭焼鈍を露点:60℃の(50%N2+50%H2)雰
囲気中で行った。
のTiO2と5重量部のSr化合物を含有させた焼鈍分離剤
を、鋼板表面に塗布してから、コイル状に巻き取ったの
ち、最終仕上げ焼鈍として 870℃まではN2 雰囲気中で
20℃/hの速度で昇温したのち、870 ℃で40時間の保定処
理を行い、さらに10℃/hの昇温速度で 870〜1050℃の間
は表3で示す雰囲気に切り替えて(条件1,2について
は、特に 840℃で雰囲気を切り換えた)昇温し、その後
1050℃から1150℃までの間は(75%H2+25%N2)雰囲気
中で昇温し、さらに 100%H2 雰囲気中にて1150℃で15
時間の均熱処理を行った。降温は、 800℃までH2 中で
強制冷却を行い、 800℃以下をN2 中で冷却する熱サイ
クルと雰囲気を採用した。最終仕上げ焼鈍後は、未反応
の焼鈍分離剤を除去したのち、50%のコロイダルシリカ
とリン酸マグネシウムからなる張力コートを塗布・焼き
付け、ついでプラズマジェットにより圧延直角方向に10
mmピッチに磁区細分化処理を行って製品とした。
沿って試験片を切り出し、鉄揖W17 /50 および磁束密度
B8 を測定した。また、製品板を硫酸によりエッチング
し、二次再結晶粒径を測定した。これらの結果を表3に
併記する。なお、別途、仕上げ焼鈍の途中で降温し、こ
の素材の二次再結晶温度を確認した結果、この素材にお
ける二次再結晶現象は、1000℃で開始し、1350℃で終了
することが確認された。
次再結晶開始温度より 150℃低い温度から二次再結晶開
始温度までの間にH2 濃度を上げることによって二次再
結晶粒径が微細化し、かつ鉄損W17/50 と磁束密度B8
が向上するという新たな知見が得られた。
査を行った。 実験4 表4に示す成分組成になる鋼スラブ(厚み:240 mm)
を、1400℃に加熱後、熱間圧延によって2.6 mm厚に仕上
げ、940 ℃で熱間圧延を終了したのち、 580℃でコイル
に巻き取った。ついで、熱延コイルを、露点:60℃の
(50%N2+50%H2)雰囲気中にて昇温速度:7℃/sで11
50℃まで昇温したのち、60秒間保持する熱延板焼鈍を施
した。これらのコイルは、酸洗後、冷間圧延によって1.
8 mmの中間厚としたのち、露点:60℃の(50%N2+50%
H2)雰囲気中にて1020℃、60秒間の中間焼鈍を施した。
ついで、酸洗後、230 ℃の温度での冷間圧延により最終
厚み:0.26mmに仕上げた。引き続き、露点:60℃、(50
%N2+50%H2)の雰囲気中で脱炭焼鈍を施したのち、昇
温速度:35℃/sで 850℃の均熱温度まで昇温した。この
温度で 180秒間均熱後、室温まで冷却し、MgO :100 重
量部に対し5重量部のTiO2含有する焼鈍分離剤を鋼板表
面に塗布してから、コイル状に巻き取った。
はN2 雰囲気中にて20℃/hの速度で昇温し、 870℃で20
時間の保定処理を行ったのち、さらに10℃/hの度で昇温
中、870 〜1080℃の温度域において雰囲気を表5のよう
に変更し、ついで1080〜1150℃までは(75%H2+25%
N2)雰囲気中で昇温し、さらにH2 雰囲気中にて1150℃
で15時間の均熱処理を行った。降温は、800 ℃までH2
中で強制冷却し、800 ℃以下はN2 中で冷却する熱サイ
クルと雰囲気を採用した。最終仕上げ焼鈍後は、未反応
の焼鈍分離剤を除去したのち、50%のコロイダルシリカ
とリン酸マグネシウムからなる張力コートを塗布・焼き
付けて製品とした。
沿ってエプスタインサイズの試験片を切り出し、 800℃
で3時間の歪取焼鈍を施したのち、鉄損W17/50 および
磁束密度B8 を測定した。また、製品板を硫酸によりエ
ッチングし、二次再結晶粒径を測定した。これらの結果
を表5に併記する。
窒化物と偏析元素を併用する場合は、二次再結晶開始温
度より 150℃低い温度から二次再結晶開始温度までの間
でH 2 濃度を高め、かつ二次再結晶終了時までその雰囲
気を保つことによって、二次粒の微細化ひいては低鉄損
化が達成できることが明らかとなった。
ターとして、窒化物と偏析元素を併用する場合には、最
終仕上げ焼鈍の際の昇温過程における焼鈍雰囲気につい
て、少なくとも二次再結晶開始温度より 150℃低い温度
から二次再結晶開始温度までの間に90%以上のH2 濃度
雰囲気に切り替え、引き続き二次再結晶が終了するまで
はその雰囲気を保つのが有利であること、(2) 被膜欠陥
を低減すべく、焼鈍分離剤中にTi化合物を含有させた場
合には、仕上げ焼鈍の際、1100℃以上の温度域では、次
式tで表される時間以上、N2 含有雰囲気中に保持する
のが有利であること t(h)= 0.85 X2 /Y ここで、X:Ti化合物量(重量部) Y:雰囲気中N2 濃度(%) が究明されたのである。
ついて説明する。この発明では、インヒビターとして窒
化物と偏析元素を併用する点以外については、成分組成
的に限定されることはなく、従来から公知の成分系をい
ずれも好適に使用することができるが、特に好適な成分
組成範囲を掲げると次のとおりである。 C:0.020 〜0.10wt% Cは、0.020 wt%よりも少ない場合には脱炭焼鈍工程ま
での変化量が少なく、良好な結晶組織が得られずに磁気
特性が劣化し、一方0.10wt%より多い場合には脱炭性が
劣化するので、含有量は 0.020〜0.10wt%程度とするの
が好ましい。 Si:1.0 〜5.0 wt% Siは、鋼の電気抵抗を高め、製品の渦電流損を改善する
有用元素であり、そのためには1.0 wt%以上が必要であ
るが、5.0 wt%を超えると冷間圧延時の脆化が甚だしく
なるので、含有量は 1.0〜5.0 wt%程度とするのが好ま
しい。 Mn:0.04〜2.5 wt% Mnは、0.04wt%以上の含有量が鋼の熱間圧延性を改善す
るために必要であり、一方2.5 wt%を超えると脱炭性を
阻害するので、0.04〜2.5 wt%程度とするこのが好まし
い。
元素を併用することが必須である。ここに、窒化物とし
てはAlN, Si3N4,BNおよびNbN等が、また偏析元素と
してはBi,Sn,SnおよびP等が有利に適合し、これらは
1種ずつの組み合わせの他に2種以上の組み合わせも可
能である。その際、窒化物は、N換算で、鋼中への添加
または純化焼鈍前の工程における窒化あるいは両者の組
み合わせ、いずれの場合についても、0.005 〜0.020 wt
%程度とすることが好ましい。一方、偏析元素について
は、冷間圧延性の劣化を招くので0.005 〜0.20wt%程度
とするのが好適である。その他、インヒビター成分とし
て、Se,Sのうちから選んだ1種または2種以上を含有
させることが可能である。この目的のためには、0.005
wt%以上の含有が必要であるが、0.06wt%を超えると、
析出物の粗大化が生じてインヒビター効果が低下するの
で、 0.005〜0.06wt%程度とすることが好ましい。
分としてCu,NiおよびCrのうちから選んだ少なくとも一
種を含有させることができる。ここに、上記した各成分
の含有量については、0.4 wt%以下とすることが好まし
い。というのは、各成分が上記した上限値を超えて含有
された場合、被膜の生成挙動が大きく変化し、二次再結
晶に悪影響を及ぼして、磁気特性が劣化するからであ
る。
明する。上記した好適成分組成に調整された鋼スラブ
は、従来用いられている製鋼法で得られた鋼を鋳造して
得られ、必要に応じて再圧延を行い、ついで熱間圧延に
よって熱延コイルとする。かかる熱延コイルは、必要に
応じて熱延板焼鈍を施したのち、酸洗し、ついで1回ま
たは中間焼鈍を挟む複数回の冷間圧延によって最終板厚
とする。冷間圧延においては、公知のパス間時効や温間
圧延など有利に適応できる。
製品の磁区を細分化し鉄損を低減するために、鋼板表面
に溝を設ける処理を施すことも可能である。また、冷間
圧延後から2次再結晶前までにかけて、微細結晶粒を生
成するための点状の局所的熱処理や化学的処理を人工的
に行うこともできる。
塗布してから、コイル状に巻いて最終仕上げ焼鈍に供す
る。この時、鋼板表面に被膜を形成するか否かによって
公知の各種焼鈍分離剤を選択することが可能である。す
なわち、鋼板表面にフォルステライト質の被膜を形成す
るためには MgOを主成分とした焼鈍分離剤が用いられる
し、鋼板表面を鏡面化したい場合には、多くの場合 Al2
O3系の焼鈍分離剤が用いられる。また、その他公知の焼
鈍分離剤が適用可能であることはいうまでもない。
要な工程であり、特に焼鈍雰囲気を、素材の二次再結晶
開始温度より150 ℃低い温度から二次再結晶開始温度ま
での間において、90%以上のH2 濃度雰囲気に切り替
え、少なくとも二次再結晶が終了するまではその雰囲気
を保たなければならない。これにより、二次粒が微細化
し低鉄損化が可能となる。またこの時、磁気特性および
被膜特性の改善を目的として、焼鈍分離剤中にTi化合物
を含有させる場合には、かかるTi化合物を MgO:100 重
量部に対し 1.0〜40重量部の範囲で含させ、かつ仕上げ
焼鈍時仕上げ焼鈍時、1100℃以上の温度域に次式で示さ
れる時間(t)以上、N2 含有雰囲気に保つことが肝要
である。 t(h)= 0.85 X2 /Y ここで、X:Ti化合物量(重量部) Y:雰囲気中N2 濃度(%)
仕上げ焼鈍中、 800〜900 ℃の温度域を10時間以上、10
0 時間以内の条件下で昇温することが望ましい。という
のは、 800〜900 ℃の温度域を10時間以上かけて焼鈍す
ることにより、二次再結晶核の選別が進み磁束密度が向
上するからである。とはいえ、この温度域での焼鈍に 1
00時間以上かけると、二次再結晶する二次再結晶核が減
少し、二次再結晶粒が粗大化してしまい、この発明の特
徴である鉄損の低減化が困難となってしまう。
鈍分離剤を除去し、必要に応じてさらに絶縁コーティン
グを塗布・焼き付け、平坦化焼鈍を施して製品とされ
る。この時、絶縁コーティングとして張力コーティング
を用いることが鉄損の向上にはより有利である。ここ
に、最終焼鈍以降の鋼板には、公知の磁区細分化処理、
すなわちプラズマジェットやレーザー照射を線状領域に
施したり、突起ロールによる線状のへこみ領域を設けた
りする処理を施して鉄損の低減を図ることもできる。ま
た、最終仕上げ焼鈍時に被膜を形成させない場合には、
その後鏡面化処理を施したり、NaCl電解などで粒方位選
別処理を施し、さらに以降の工程において、張力コーテ
ィングを施して製品とする方法が製品の鉄損を低減する
上で最も有効である。
分として、表6に示す種々の成分を含有し、残部は実質
的にFeの組成になる鋼スラブ(厚み:240 mm)を、1450
℃に加熱し、熱間圧延によって 1.8mmの厚みに仕上げ、
1000℃の温度で熱間圧延を終了したのち、610 ℃でコイ
ルに巻き取った。これらの熱延コイルは、露点:60℃の
(50%N2+50%H2)雰囲気中にて昇温速度:8℃/sで 9
80℃まで昇温し、この温度に40秒間保持する熱延板焼鈍
を施した。ついで、酸洗後、冷間圧延によって1.7mm の
中間厚としたのち、露点:60℃の(50%N2+50%H2)雰
囲気中において1020℃、60秒間の中間焼鈍を施した。つ
いで、酸洗後、230 ℃の温度での冷間圧延を施して最終
厚み:0.19mmに仕上げた。引き続き、昇温過程の酸化度
P(H2O)/P(H2)を0.42とし、昇温速度:35℃/sで850 ℃
の均熱温度まで昇温し、ついで酸化度:0.45で 100秒間
均熱する脱炭焼鈍を行った。
gO:100 重量部に対し10重量部のTiO2を含有するマグネ
シア系の焼鈍分離剤を鋼板表面に塗布してから、コイル
状に巻き取ったのち、最終仕上げ焼鈍を施した。最終仕
上げ焼鈍としては、860 ℃まではN2 雰囲気で10℃/hの
速度で昇温したのち、860 ℃で20時間の保定処理を行
い、 860〜1200℃の温度域は11℃/hの速度で表7に示す
雰囲気中で昇温し、さらにH2 雰囲気中にて1200℃で10
時間の均熱を行った。降温は、800 ℃までH2 中で強制
冷却を行い、800 ℃以下はN2 中で冷却する熱サイクル
と雰囲気を採用した。
を除去したのち、50%のコロイダルシリカとリン酸マグ
ネシウムからなる張力コートを塗布・焼き付けて製品と
した。かくして得られた各製品板から圧延方向に沿って
エプスタインサイズの試験片を切り出し、 800℃で3時
間の歪取焼鈍を施したのちの鉄損W17/50 および磁束密
度B8 を測定した。得られた結果を表7に併記する。
ンヒビターとして窒化物と偏析元素を併用すると共に、
最終仕上げ焼鈍の際、純化温度に達するまでの焼鈍雰囲
気を、少なくとも二次再結晶開始温度より150 ℃低い温
度から二次再結晶開始温度までの間において、90%以上
のH2 濃度雰囲気に切り替え、二次再結晶が終了するま
ではその雰囲気に保持することにより、鉄損の低減が達
成されている。特に、素材成分中にNi,Cr,Cu等を含有
させた場合には、この効果が一層顕著に表れている。
分として、表8に示す種々の成分を含有し、残部は実質
的にFeの組成になる鋼スラブ(厚み:240 mm)を、1410
℃に加熱後、熱間圧延によって 2.0mmの厚みに仕上げ、
1005℃の温度で熱間圧延を終了したのち、610 ℃でコイ
ルに巻き取った。これらの熱延コイルは、露点:60℃の
(50%N2+50%H2)雰囲気中にて昇温速度:7℃/sで11
00℃まで昇温し、この温度に 100秒間保持する熱延板焼
鈍を施した。ついで、酸洗後、185 ℃の温度での冷間圧
延を施して最終厚み:0.22mmに仕上げた。ついで、脱炭
焼鈍として、酸化度P(H2O)/P(H2)が0.40の雰囲気中で
昇温速度:65℃/sで 850℃の均熱温度まで昇温し、引き
続き、酸化度が0.45の雰囲気中で均熱時間:100 秒間の
焼鈍を行った。この脱炭焼鈍終了後、続けて 890℃まで
昇温し、酸化度P(H2O)/P(H2):0.15の雰囲気下で20秒
間の焼鈍を行った。
MgO:100 重量部に対し表8に示す量のTiO2と、2重量
部のSn(OH)2 および3重量部のSr(OH)2 を配合したマグ
ネシア系の焼鈍分離剤を鋼板表面に塗布してから、コイ
ル状に巻き取ったのち、最終仕上げ焼鈍を施した。最終
仕上げ焼鈍としては、810 ℃まではN2 雰囲気で15℃/h
の速度で昇温したのち、810 ℃で10時間の保定処理を行
い、ついで10℃℃/hの速度で1200℃まで昇温する間に焼
鈍雰囲気を表9に示すような種々の雰囲気に変更し、さ
らに1200℃で15時間の均熱処理をH2 雰囲気中にて行っ
た。降温は、800 ℃までH2 中で強制冷却を行い、800
℃以下はAr中で冷却する熱サイクルと雰囲気を採用し
た。
を除去したのち、50%のコロイダルシリカとリン酸マグ
ネシウムからなる張力コートを塗布・焼き付けたのち、
圧延方向と直角の方向に対し15°の角度で7mmピッチに
レーザーによる磁区細分化処理を施して製品とした。か
くして得られた各製品板から圧延方向に沿ってエプスタ
インサイズの試験片を切り出し、 800℃で3時間の歪取
焼鈍を施したのちの鉄損W17/50 および磁束密度B8 を
測定した。得られた結果を表9に併記する。
合物を配合した場合には、二次再結晶終了後、1100℃以
上のN2 含有雰囲気中に次式で表される時間以上保持す
ることにより、磁気特性の一層の向上を図ることができ
る。 t(h)= 0.85 X2 /Y ここで、X:Ti化合物量(重量部) Y:雰囲気中N2 濃度(%)
ーとして窒化物と偏析元素と併用して方向性けい素鋼板
を製造する場合において、最終仕上げ焼鈍工程における
焼鈍雰囲気を的確に制御することにより、高磁束密度で
低鉄損の製品板を安定して得ることができる。
以上の温度域でのN2 濃度および含N2 ガス導入時間が
鉄損特性に及ぼす影響を示したグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 含けい素鋼スラブを、熱間圧延したの
ち、1回または中間焼鈍を含む2回の冷間圧延を施して
最終板厚とし、ついで脱炭焼鈍後、MgO を主成分とする
焼鈍分離剤を塗布してから、最終仕上げ焼鈍を施すこと
によって方向性電磁鋼板を製造するに当たり、(a) イン
ヒビターとして、窒化物と偏析元素を用いること、(b)
最終仕上げ焼鈍の際、純化温度に達するまでの昇温過程
における焼鈍雰囲気について、少なくとも二次再結晶開
始温度より 150℃低い温度から二次再結晶開始温度まで
の間に90%以上のH2 濃度雰囲気に切り替え、引き続き
二次再結晶が終了するまではその雰囲気を保つことを特
徴とする極めて鉄損が低い方向性けい素鋼板の製造方
法。 - 【請求項2】 請求項1において、MgO を主成分とする
焼鈍分離剤中に、Ti化合物を MgO:100 重量部に対し
1.0〜40重量部の範囲で含有させると共に、仕上げ焼鈍
の際、1100℃以上の温度域で、かつ次式tで表される時
間以上、N2 含有雰囲気中に保持することを特徴とする
極めて鉄損が低い方向性けい素鋼板の製造方法。 t(h)= 0.85 X2 /Y ここで、X:Ti化合物量(重量部) Y:雰囲気中N2 濃度(%) - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、窒化
物としてAlN, Si3N 4,BN, NbNのうちから選んだ一種
または二種以上を、また偏析元素としてBi,Sb,Sn,P
のうちから選んだ一種または二種以上を用いることを特
徴とする極めて鉄損が低い方向性けい素鋼板の製造方
法。 - 【請求項4】 請求項1,2または3において、Cu,Ni
およびCrのうちから選んだ少なくとも一種を含有する含
けい素鋼スラブを用いることを特徴とする極めて鉄損が
低い方向性けい素鋼板の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1,2,3または4において、仕
上げ焼鈍中、 800〜900 ℃の間を10時間以上 100時間以
内で昇温することを特徴とする極めて鉄損が低い方向性
けい素鋼板の製造方法。
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JP32370198A JP3357615B2 (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | 極めて鉄損が低い方向性けい素鋼板の製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7981223B2 (en) | 2001-07-16 | 2011-07-19 | Nippon Steel Corporation | Ultra-high magnetic flux density grain-oriented electrical steel sheet excellent in iron loss at a high magnetic flux density and film properties and method for producing the same |
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---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-11-13 JP JP32370198A patent/JP3357615B2/ja not_active Expired - Fee Related
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