JP2000143217A - フッ化スルフリルの製造法 - Google Patents
フッ化スルフリルの製造法Info
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B9/00—General methods of preparing halides
- C01B9/08—Fluorides
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B17/00—Sulfur; Compounds thereof
- C01B17/45—Compounds containing sulfur and halogen, with or without oxygen
- C01B17/4561—Compounds containing sulfur, halogen and oxygen only
- C01B17/4576—Sulfuryl fluoride (SO2F2)
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フッ化スルフリルを高い収率および高い純度
で製造されることができる方法。 【解決手段】 二酸化硫黄および元素状フッ素を、アル
カリ金属フッ化物および液体フッ化水素の存在でフッ化
スルフリルの形成下に反応させる。
で製造されることができる方法。 【解決手段】 二酸化硫黄および元素状フッ素を、アル
カリ金属フッ化物および液体フッ化水素の存在でフッ化
スルフリルの形成下に反応させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ化スルフリル
の製造法に関する。
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ化スルフリルは、例えば、昆虫制御
のためのくん蒸剤として使用されている。すでに、フッ
化スルフリルは、二酸化硫黄およびフッ素から気相中で
製造されることができることは公知である、H. Moissan
und P. Lebeau in Ann. Chim.Phys. [7] 26 (1902),
第145〜178頁、殊に159〜169頁参照。しかしながら、こ
の種類の製造は、極めて危険である、それというのも爆
発しうるからである。
のためのくん蒸剤として使用されている。すでに、フッ
化スルフリルは、二酸化硫黄およびフッ素から気相中で
製造されることができることは公知である、H. Moissan
und P. Lebeau in Ann. Chim.Phys. [7] 26 (1902),
第145〜178頁、殊に159〜169頁参照。しかしながら、こ
の種類の製造は、極めて危険である、それというのも爆
発しうるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、フッ
化スルフリルを高い収率および高い純度で製造されるこ
とができる方法を示すことであった。
化スルフリルを高い収率および高い純度で製造されるこ
とができる方法を示すことであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
る方法により解決される。
る方法により解決される。
【0005】本発明による方法は、二酸化硫黄および元
素状フッ素をアルカリ金属フッ化物およびフッ化水素の
存在で相互に反応させることを意図している。その際、
フッ化水素は、液相中に存在する。好ましくは、アルカ
リ金属フッ化物は水溶液の形でフッ化水素中に存在す
る。例えば、アルカリ金属フッ化物は、HF中に溶解し
て使用されることができる。しかしながら、アルカリ金
属フッ化物を固体として、例えば前駆体として(例えば
炭酸塩として)、HFに添加されることもできる。つい
でアルカリ金属フッ化物は、このアルカリ金属フッ化物
がHF中に溶解している状態になるまで、反応中に溶解
する。
素状フッ素をアルカリ金属フッ化物およびフッ化水素の
存在で相互に反応させることを意図している。その際、
フッ化水素は、液相中に存在する。好ましくは、アルカ
リ金属フッ化物は水溶液の形でフッ化水素中に存在す
る。例えば、アルカリ金属フッ化物は、HF中に溶解し
て使用されることができる。しかしながら、アルカリ金
属フッ化物を固体として、例えば前駆体として(例えば
炭酸塩として)、HFに添加されることもできる。つい
でアルカリ金属フッ化物は、このアルカリ金属フッ化物
がHF中に溶解している状態になるまで、反応中に溶解
する。
【0006】アルカリ金属フッ化物は、LiF、Na
F、KF、CsFおよびRbF、好ましくはKFであ
る。公知には、アルカリ金属フッ化物も、HF付加物と
して使用されることができる。
F、KF、CsFおよびRbF、好ましくはKFであ
る。公知には、アルカリ金属フッ化物も、HF付加物と
して使用されることができる。
【0007】フッ素は、純粋な形で、または不活性ガス
(例えばN2、Ar等)との混合物として使用されるこ
とができる。
(例えばN2、Ar等)との混合物として使用されるこ
とができる。
【0008】有利に、−60〜+50℃、好ましくは−
10〜+20℃の温度範囲で操作される。圧力は、好ま
しくは周囲圧力(約1バール(絶対))〜10バール
(絶対)の範囲にある。
10〜+20℃の温度範囲で操作される。圧力は、好ま
しくは周囲圧力(約1バール(絶対))〜10バール
(絶対)の範囲にある。
【0009】SO2およびF2の間のモル比は、有利に、
0.9:1〜1.1:1の範囲にある。アルカリ金属フ
ッ化物は、好ましくは1〜20質量%の量で反応混合物
中に溶解して存在する。フッ化水素は、化学量論的に過
剰量で使用されてよく、フッ化水素は、アルカリ金属フ
ッ化物の溶剤として作用する。
0.9:1〜1.1:1の範囲にある。アルカリ金属フ
ッ化物は、好ましくは1〜20質量%の量で反応混合物
中に溶解して存在する。フッ化水素は、化学量論的に過
剰量で使用されてよく、フッ化水素は、アルカリ金属フ
ッ化物の溶剤として作用する。
【0010】後処理のためには、過剰のHFは、ガス状
で導出される反応混合物から凝縮されることができる。
凝縮されない反応混合物は、ついで、例えば、過酸化水
素を含有する水で洗浄される。残留する、純粋なSO2
F2は、ついで乾燥され、圧縮され、鋼製容器中に充填
される。
で導出される反応混合物から凝縮されることができる。
凝縮されない反応混合物は、ついで、例えば、過酸化水
素を含有する水で洗浄される。残留する、純粋なSO2
F2は、ついで乾燥され、圧縮され、鋼製容器中に充填
される。
【0011】本発明による方法は、例えば、バッチ反応
として実施されることができる。選択的に、連続的に操
作されてもよく、例えば、反応混合物の一部は循環され
てよく、形成されたフッ化スルフリルはそれから単離さ
れる(例えば後処理のもとに記載されている)。凝縮さ
れたフッ化水素は戻される。
として実施されることができる。選択的に、連続的に操
作されてもよく、例えば、反応混合物の一部は循環され
てよく、形成されたフッ化スルフリルはそれから単離さ
れる(例えば後処理のもとに記載されている)。凝縮さ
れたフッ化水素は戻される。
【0012】本発明による方法は、極めて選択的であ
り、副反応が殆どなく進行するという利点を有する。
り、副反応が殆どなく進行するという利点を有する。
【0013】反応は、迅速かつ完全に、しかも低温で進
行する。
行する。
【0014】次の実施例は、本発明の範囲を制限するこ
となく、本発明を更に説明する。
となく、本発明を更に説明する。
【0015】
【実施例】例1:フッ化スルフリルの製造/2段階のフ
ッ素添加 SO2 + F2 → SO2F2 バッチ: HF 64g KF 10g(0.17モル) SO2 11g(0.17モル) F2 3.8 l(0.17モル) 実施:KFを300mlオートクレーブ中に装入し、氷
冷下にHFを計量供給した。その際、強い発熱が観察さ
れ、オートクレーブ中の温度は、2℃から24℃に上昇
した。
ッ素添加 SO2 + F2 → SO2F2 バッチ: HF 64g KF 10g(0.17モル) SO2 11g(0.17モル) F2 3.8 l(0.17モル) 実施:KFを300mlオートクレーブ中に装入し、氷
冷下にHFを計量供給した。その際、強い発熱が観察さ
れ、オートクレーブ中の温度は、2℃から24℃に上昇
した。
【0016】0℃に冷却後に、SO2の添加を行った。
発熱は確認されなかった。引続き、6バールの圧力まで
F2(化学量論的量の1/2に相当する)を計量供給し
た。引続き、反応混合物を21℃にした(圧力6バー
ル)。
発熱は確認されなかった。引続き、6バールの圧力まで
F2(化学量論的量の1/2に相当する)を計量供給し
た。引続き、反応混合物を21℃にした(圧力6バー
ル)。
【0017】油浴中で、反応混合物を、40℃に温め
た。圧力上昇を確認することができなかった。ついで、
反応混合物をドライアイスで冷却し(−59℃で、圧力
は約2バールであった)、新鮮なF2を7バールの圧力
まで供給した。冷浴を取り除き、23℃でオートクレー
ブ中の圧力は7バールであった。新たに、オートクレー
ブの内容物を40℃に温めた(圧力の上昇なし)。引続
き、−76℃に冷却した。そのとき圧力は1バールであ
った。
た。圧力上昇を確認することができなかった。ついで、
反応混合物をドライアイスで冷却し(−59℃で、圧力
は約2バールであった)、新鮮なF2を7バールの圧力
まで供給した。冷浴を取り除き、23℃でオートクレー
ブ中の圧力は7バールであった。新たに、オートクレー
ブの内容物を40℃に温めた(圧力の上昇なし)。引続
き、−76℃に冷却した。そのとき圧力は1バールであ
った。
【0018】オートクレーブ中の圧力を10回、N
2で、5バールにし、それぞれ放圧させた。
2で、5バールにし、それぞれ放圧させた。
【0019】22℃で、圧力は5バールであった。反応
ガスを、KI溶液に導通させた。変色が観察されなかっ
たので、F2は反応ガス中に含有されていなかった。
ガスを、KI溶液に導通させた。変色が観察されなかっ
たので、F2は反応ガス中に含有されていなかった。
【0020】反応混合物を、ガスクロマトグラフィーに
より分析した(GC/MS)。
より分析した(GC/MS)。
【0021】 結果: 全面積 1294930 保持時間 面積 面積% 名称 3.19 561350 43.383 空気 3.31 15766 1.219 SF6 3.42 48575 3.754 CO2 3.51 644997 49.848 SO2F2 3.75 8716 0.674 SOF2 3.91 2265 0.175 −− 4.05 91 0.007 −− 4.76 9267 0.716 SO2 10.74 1837 0.142 CFC−113 13.58 1066 0.082 −− 例2:フッ化スルフリルの製造/1段階のフッ素添加 バッチ: HF 50g KF 5g(0.08モル) SO2 6g(0.09モル) F2 1.9 l(0.09モル) 実施:HF、KFおよびSO2を装入した。6バールの
F2の計量供給後、弱い発熱が観察され、反応混合物の
温度は、2℃から7℃に上昇した。
F2の計量供給後、弱い発熱が観察され、反応混合物の
温度は、2℃から7℃に上昇した。
【0022】1時間後、圧力を2.5バールに低下させ
た(20℃で2.8バール)。乾燥したKIに通した気
体試料は、着色を示さなかった;このことは、F2が気
体試料中に含有されていなかったことを証明した。
た(20℃で2.8バール)。乾燥したKIに通した気
体試料は、着色を示さなかった;このことは、F2が気
体試料中に含有されていなかったことを証明した。
【0023】引続き、ガスを、KF水溶液を有する洗瓶
により、ガスマウス(Gasmaus)中へ導通させ、GC/M
Sにより評価した。
により、ガスマウス(Gasmaus)中へ導通させ、GC/M
Sにより評価した。
【0024】結果: 全面積 1119065 保持時間 面積 面積% 名前 3.17 653122 58.363 空気 3.29 2603 0.233 SF6 3.41 3577 0.320 CO2 3.49 453955 40.566 SO2F2 3.74 5770 0.516 −− 3.91 38 0.003 −− 例3:LiFを用いたフッ化スルフリルの製造 バッチ: HF 55g LiF 2.6g(0.1モル) SO2 10g(0.1モル) F2 1.9 l(0.1モル) 実施:LiFをオートクレーブ中に装入し、氷冷下にH
F、SO2およびフッ素(7バール)を添加した。反応
混合物を一晩に亘り放置し、40℃で1時間維持した。
反応混合物を10回、5バールずつ窒素を充填し、放圧
させた。残留する反応混合物を、GCにより分析した。
F、SO2およびフッ素(7バール)を添加した。反応
混合物を一晩に亘り放置し、40℃で1時間維持した。
反応混合物を10回、5バールずつ窒素を充填し、放圧
させた。残留する反応混合物を、GCにより分析した。
【0025】 結果:全面積 1446847 保持時間 面積 面積% 名前 3.17 603814 41.733 空気 3.29 1330 0.092 SF6 3.41 9602 0.664 CO2 3.48 809773 55.968 SO2F2 3.73 3404 0.235 SOF2 3.88 11 0.011 −− 3.92 7 0.001 −− 4.04 412 0.029 −− 4.59 16895 1.168 H2O 4.75 1599 0.111 SO2 比較例:アルカリ金属フッ化物なしのフッ化スルフリル
の製造 反応: SO2 + F2 → SO2F2 バッチ: HF 58g SO2 8g(0.09モル) F2 3g(0.08モル) 実施:オートクレーブ中に、HFおよびSO2を氷冷下
に装入し、フッ素を添加した(7バール)。反応混合物
を一晩に亘り放置し、次いでKF水に導通させた後にG
Cにより分析した。GCは、SOF2の含有量が高いこ
とを証明した。結果: 全面積 1058218 保持時間 面積 面積% 名前 3.17 631714 59.696 空気 3.29 1165 0.110 SF6 3.41 3243 0.307 CO2 3.50 391816 37.026 SO2F2 3.74 29889 2.824 SOF2 4.75 92 0.009 SO2 6.88 299 0.028 −−
の製造 反応: SO2 + F2 → SO2F2 バッチ: HF 58g SO2 8g(0.09モル) F2 3g(0.08モル) 実施:オートクレーブ中に、HFおよびSO2を氷冷下
に装入し、フッ素を添加した(7バール)。反応混合物
を一晩に亘り放置し、次いでKF水に導通させた後にG
Cにより分析した。GCは、SOF2の含有量が高いこ
とを証明した。結果: 全面積 1058218 保持時間 面積 面積% 名前 3.17 631714 59.696 空気 3.29 1165 0.110 SF6 3.41 3243 0.307 CO2 3.50 391816 37.026 SO2F2 3.74 29889 2.824 SOF2 4.75 92 0.009 SO2 6.88 299 0.028 −−
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 592165314 Hans−Bockler−Allee 20,D−30173Hannover,BRD (72)発明者 マティアス リーラント ドイツ連邦共和国 ハノヴァー イン デ ア ベビエ 70 (72)発明者 エックハルト ハウスマン ドイツ連邦共和国 ハノヴァー レンツベ ルクヴェーク 64 ベー
Claims (6)
- 【請求項1】 フッ化スルフリルを製造する方法におい
て、二酸化硫黄および元素状フッ素を、アルカリ金属フ
ッ化物および液体フッ化水素の存在でフッ化スルフリル
の形成下に反応させることを特徴とする、フッ化スルフ
リルの製造法。 - 【請求項2】 アルカリ金属フッ化物をフッ化水素中に
溶解させて使用する、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 −60〜+50℃の範囲の温度で操作す
る、請求項1または2記載の方法。 - 【請求項4】 アルカリ金属フッ化物およびフッ化水素
ならびに二酸化硫黄を装入し、混合物中に元素状フッ素
を供給する、請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 アルカリ金属フッ化物としてフッ化カリ
ウムを使用する、請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 連続的に反応混合物の一部を循環させな
がら実施する、請求項1記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19851999.0 | 1998-11-11 | ||
DE19851999A DE19851999C1 (de) | 1998-11-11 | 1998-11-11 | Herstellung von Sulfurylfluorid |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000143217A true JP2000143217A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=7887425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11317034A Pending JP2000143217A (ja) | 1998-11-11 | 1999-11-08 | フッ化スルフリルの製造法 |
Country Status (10)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6238642B1 (ja) |
EP (1) | EP1000901B1 (ja) |
JP (1) | JP2000143217A (ja) |
KR (1) | KR20000034950A (ja) |
CN (1) | CN1259515A (ja) |
AT (1) | ATE221857T1 (ja) |
AU (1) | AU755833B2 (ja) |
DE (2) | DE19851999C1 (ja) |
ES (1) | ES2178333T3 (ja) |
TW (1) | TW464636B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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