JP2000141959A - セキュリティ機能を有するカード - Google Patents

セキュリティ機能を有するカード

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JP2000141959A
JP2000141959A JP31380298A JP31380298A JP2000141959A JP 2000141959 A JP2000141959 A JP 2000141959A JP 31380298 A JP31380298 A JP 31380298A JP 31380298 A JP31380298 A JP 31380298A JP 2000141959 A JP2000141959 A JP 2000141959A
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JP
Japan
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pattern
card
conductive material
transparent conductive
resistance value
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JP31380298A
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English (en)
Inventor
Shuichi Toko
秀一 都甲
Kouji Tsumanuma
孝司 妻沼
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、コストパフォーマンスがよ
く偽造されにくいセキュリティ機能を有する構造体を提
供することにある。 【解決手段】 本発明の構造体は、基材の表面にIT
O、ATO、ZnO等の透明導電材料で固有の形状のパ
ターンを形成し、このパターンの抵抗値と、このパター
ンに通電することにより発生する赤外線とを利用して、
構造体を照合・識別可能とすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IDカード、クレ
ジットカード、キャッシュカード、プリペイドカード等
のセキュリティ機能を必要とするカードに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般的に使用されているIDカー
ドやクレジットカード等においては、偽造や改ざん等に
よる不正使用を防ぐために様々なセキュリティ機能をも
たせている。こうしたセキュリティ機能の要素技術とし
て、透かし、ホログラム、パンチ、文字・図柄等の極細
印刷、磁気記録、ICチップ等へのデータの書き込み等
や材質自体を特殊なものにする方法や、紫外・赤外蛍光
インクを用いて特殊なパターンを形成するなどのセキュ
リティ技術が用いられている。またセキュリティシステ
ムにおいてIDカードやクレジットカード等を照合する
際に利用される情報としては、暗証番号、顔写真、指
紋、掌形、筆跡、印形、音声、耳形、虹彩、網膜、DN
A等や、勘合(ロックとキーのようなもの)などが利用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に、照合のために何
らかの図形や形状を利用するセキュリティシステムにお
いて、セキュリティ機能を施す対象物表面に紫外・赤外
域蛍光インクやITO(酸化インジウム(In24
を、酸化錫(SnO2)でドープした酸化物)、ATO
(酸化錫(SnO2)を、アンチモン(Sb)でドープ
した酸化物)、ZnO(酸化亜鉛)等の透明導電材料で
パターンを形成した場合、可視光でパターンが見えてし
まう場合があり、これを無くそうとすると屈折率を調整
するため多層膜化する必要がある。また、カード内部に
セキュリティ機能を施す場合でもパターンを通常配線の
ような銅、ニッケルクロム、アルミ、錫等で構成する
と、透かしてみる(透過光を当てる)と内部パターンが
透けて見える可能性がありセキュリティ性に劣る。
【0004】というのは、照合のために利用する図形や
形状が可視である場合、その図形や形状からそのコピー
を作れるくらいに技術が進歩してきており、偽造を防止
することが困難であるからである。紫外・赤外蛍光イン
クを使用する方法でも完全に不可視にすることはできず
偽造が可能となる。そこで、不可視状態にするためにコ
ーティング等を施した場合、例えば外部から赤外線を照
射してその反射や吸収を利用する方法だと、赤外線がパ
ターンへ届くまでに吸収されたり反射されたりし、外部
の赤外線カメラ等でパターンを読み取るのが難しくな
る。いずれにせよ、これらのセキュリティを施すには相
当のコストがかかる点も問題となっている。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、コストパフォーマンスがよく製造でき偽造を困難と
するセキュリティ機能をもつカードを提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のセキュリティ機
能を有するカードは、板状または膜状の基材の表面に透
明導電材料を用いて1層もしくは多層に形成されたパタ
ーンを備えるカードであって、前記パターンを固有の配
線形状とするか、前記透明導電材料の成分を変えるかの
一方もしくは両方により、各カードの前記パターンに固
有の抵抗値をもたせたことを特徴とする。
【0007】本発明のセキュリティ機能を有するカード
は、板状または膜状の基材の表面に透明導電材料を用い
て1層もしくは多層に形成されたパターンを備えるカー
ドであって、前記パターンを固有の配線形状とするか、
前記透明導電材料の成分を変えるかの一方もしくは両方
による構成とし、前記パターンへの通電により該パター
ンから発せられる赤外線を利用することを特徴とする。
【0008】本発明のセキュリティ機能を有するカード
は、板状または膜状の基材の表面に透明導電材料を用い
て1層もしくは多層に形成されたパターンを備えるカー
ドであって、前記パターンを固有の配線形状とするか、
前記透明導電材料の成分を変えるかの一方もしくは両方
による構成とし、さらに前記パターンを透明または不透
明の不可視層と前記基材とで挟む構造とすることを特徴
とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態
であるセキュリティ機能を有するカードの一例を示して
いる。
【0010】本実施形態のカード1は、板状または膜状
の基材2(ガラス、プラスティック、紙、その他)と、
この基材2上にITO、ATO、ZnO等を成分とする
透明導電材料を用いて固有の配線形状に形成されるパタ
ーン3とから構成される。パターン3に固有の配線形状
や抵抗値やその他の物性は、パターン3またはパターン
3を含むカード1を識別するために利用できる。本実施
形態では、パターン3の配線形状に依存してパターン3
から放射される赤外線と、パターン3の配線形状および
用いる透明導電材料の成分により定まる抵抗値を各カー
ドの識別に利用している。パターン3から放射される赤
外線による識別と抵抗値による識別は、いずれか一方で
行なってもよいし、同時に行なってもよい。同時に行な
った場合セキュリティの信頼性がさらに向上する。な
お、上記パターン3の形成方法は、スパッタリング、エ
ッチング、印刷、熱転写、塗布等で行なえる。
【0011】図2に、透明導電材料を用いたパターン3
の一例を示す。このパターン例に示すマスターライン4
は、直線状にカードの両端まで形成される。これは、印
刷等によりパターン3を形成した場合のインクのバルク
によるばらつきやカード横幅のばらつきを補正するため
に入れている。マスターライン4の抵抗値を基準とし
て、他のライン(I1−O1間、…、I8−O8間)の
抵抗値を相対的に決定するためのものである。ゲートラ
イン5は、入出力を結ぶラインが必ず通るラインであ
る。また、各入力端子−出力端子間(I1−O1間、
…、I8−O8間)で各々が固有の抵抗値をもつよう
に、格子状の配線形状の中からラインが繋がる連結部分
とラインが繋がらない非連結部分を適宜選択しI1−O
1間、…、I8−O8間のライン(パターン3)を形成
している。図3は、透明導電材料を用いたパターン3の
他の例として、指紋の紋様をパターン3の配線形状とし
て応用したものである。指紋の紋様部分は、透明導電材
料と絶縁材料で形成する。以上のパターンは説明用に簡
略化したものであり、文字や図柄等(例えば指紋形状な
ど)をさらに複雑に形成しても良い。
【0012】次に、このように構成された本実施形態の
セキュリティ機能を有するカードのに含まれるセキュリ
ティ情報取得方法について説明する。
【0013】本実施形態のカード1のパターン3は、そ
の配線形状とその成分により固有の抵抗値をもってお
り、図1に示す入力端子I0〜I8と出力端子O0〜O
8を用いて外部から端子間の抵抗値を測定することがで
きる。したがって、この測定可能な抵抗値によりそのカ
ードが本物かどうか照合・識別可能となる。さらに、入
力端子Inと出力端子On(n=0、1、…8)間に電
圧を加えてパターンを発熱させることにより、外部から
赤外線カメラ等の長波長域に感度を持つセンサでそのパ
ターン3をとらえることができる。外部に別途用意さ
れ、パターン3を識別するための識別装置(図示せず)
は、データベース(図示せず)に登録されている識別情
報とパターン3とを照合することにより、カード1を識
別することが可能となる。なお、データベースに登録さ
れている識別情報とは、各カードを識別するコードと、
各カードに設定されている抵抗値の値と、各カードに設
定されているパターン形状の情報(一例としてパターン
形状の画像データ)を少なくとも含んでいる。
【0014】図4に示す第2の実施形態では、不可視層
としての透明もしくは不透明のコーティング層6(ガラ
ス、プラスティック、紙、その他)でパターン3を基材
2とで挟むように構成している。このように構成するこ
とで、パターン3の配線形状を外部から読み取ることが
難しくなり、偽造等がより困難となる。なお、このコー
ティング層6の形成は、貼り合せ、印刷、塗布等で実施
できる。また、図1と共通する部分には同じ符号を付け
その説明は省略している。
【0015】第3の実施形態として、図5に一例として
パターン3の1層だけでなく、さらにパターン3’を重
ねた2層構造を持たせたカードを示している。このよう
に、パターン3を1層、2層、3層…と重ねた構造をと
ることにより複雑なパターンを構成でき偽造が困難とな
る。また、このときのITO、ATO、ZnO等からな
る透明導電材料の組成を各層毎に変えれば(例えば錫の
含有量を変える等)、各層毎に抵抗値が異なり、パター
ン3、3’に通電した際の赤外線の放射状態も複雑にな
り、これらの特徴量を照合・識別に利用することで、カ
ードの偽造をさらに困難とすることができる。なお、図
1、図4と共通する部分には同じ符号を付けその説明は
省略している。
【0016】なお本発明は、IDカード、クレジットカ
ード、キャッシュカード、プリペイドカード等に応用さ
れ、また、紙幣、有価証券、ブランド表示ラベル等にも
その内部に本発明の構造を包含させることにより利用す
ることが可能である。
【0017】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
の発明によれば、カードに備わるパターンを固有の配線
形状とするか、前記透明導電材料の成分を変えるかの一
方もしくは両方により、前記パターンに固有の抵抗値を
もたせたことにより、この抵抗値を利用してカードを照
合・識別することができる。
【0018】請求項2の発明によれば、カードに備わる
パターンへの通電によりパターンから発せられる赤外線
を利用できるので、カードに組込んだパターンを発熱さ
せることにより生じる赤外線を外部から赤外線カメラ等
の赤外線センサーでとらえてカードを照合・識別するこ
とができる。また、パターンに設定された固有の抵抗値
による照合・識別と、カードに組込んだパターンを発熱
させることにより生じる赤外線を外部から赤外線カメラ
等の赤外線センサーでとらえて行なう照合・識別とを同
時に行なうことで2重のセキュリティが期待できる。
【0019】請求項3の発明によれば、パターンを透明
導電材料で形成し、さらにパターンを、透明または不透
明の不可視層と前記基材とで挟む構造としているので外
部から内部パターンを読み取りにくく、したがって、カ
ードの偽造をより困難とすることができる。さらにパタ
ーンを多層とすることや、透明導電材料の成分を異なる
ようにすることでカードの偽造をさらに困難とすること
ができる。また、簡単な構成で実現できるのでコストパ
フォーマンスが良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態であるカードの基本構成の一例を
示す図である。
【図2】 一実施形態であるカードのパターンの一例を
示す図である。
【図3】 一実施形態であるカードのパターンの他の例
を示す図である。
【図4】 第2の実施形態であるカードの基本構成の一
例を示す図である。
【図5】 第3の実施形態であるカードの基本構成の一
例を示す図である。
【符号の説明】
1…カード、2…基材、3、3’…パターン、4…マス
ターライン、5…ゲートライン、6…コーティング層、
I0〜I8…入力端子、O0〜O8…出力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状または膜状の基材の表面に透明導電
    材料を用いて1層もしくは多層に形成されたパターンを
    備えるカードであって、 前記パターンを固有の配線形状とするか、前記透明導電
    材料の成分を変えるかの一方もしくは両方により、各カ
    ードの前記パターンに固有の抵抗値をもたせたことを特
    徴とするセキュリティ機能を有するカード。
  2. 【請求項2】 板状または膜状の基材の表面に透明導電
    材料を用いて1層もしくは多層に形成されたパターンを
    備えるカードであって、 前記パターンを固有の配線形状とするか、前記透明導電
    材料の成分を変えるかの一方もしくは両方による構成と
    し、前記パターンへの通電により該パターンから発せら
    れる赤外線を利用することを特徴とするセキュリティ機
    能を有するカード。
  3. 【請求項3】 板状または膜状の基材の表面に透明導電
    材料を用いて1層もしくは多層に形成されたパターンを
    備えるカードであって、 前記パターンを固有の配線形状とするか、前記透明導電
    材料の成分を変えるかの一方もしくは両方による構成と
    し、さらに前記パターンを透明または不透明の不可視層
    と前記基材とで挟む構造とすることを特徴とするセキュ
    リティ機能を有するカード。
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