JP2000139895A - マルチスライス型x線ct装置 - Google Patents

マルチスライス型x線ct装置

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JP2000139895A
JP2000139895A JP10336492A JP33649298A JP2000139895A JP 2000139895 A JP2000139895 A JP 2000139895A JP 10336492 A JP10336492 A JP 10336492A JP 33649298 A JP33649298 A JP 33649298A JP 2000139895 A JP2000139895 A JP 2000139895A
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ray detector
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Ichiro Miura
一朗 三浦
Tomotsune Yoshioka
智恒 吉岡
Fumito Watanabe
史人 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線ビームの周期的な変位によるX線量信号
の変動を補正して、画質劣化を防止したマルチスライス
型X線CT装置を提供する。 【解決手段】 X線CT装置のスキャナ上にX線管(1
4)と対向して配置されたマルチスライス型X線検出器
(15)の両端には、X線管(14)からのX線ビーム
(2)のうち被検体(17)を透過しない基準X線量を
計測する基準X線量測定器(1A,1B)が配置されて
いる。スキャン中に、画像データの計測と基準X線量
A,B(3A,3B)の計測をほぼ同時に行い、前者に
ついては測定データ信号(4)として出力し、後者につ
いては基準X線量A,B(3A,3B)を加算器(5)
にて加算後、平均値を基準X線量として出力する。その
後、測定データ信号(4)を除算器(6)にて基準X線
量にて除算して補正し、画像データ信号(7)として出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線CT装置に係
り、特に1回のスキャナの回転で複数スライスの画像デ
ータを収集できるマルチスライス型X線CT装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、X線CT装置においては、装置の
スループットを向上するために、被検体の1断層像を撮
影するのに要する時間の短縮化が望まれている。1断層
像の撮影時間を短縮する方法としては、以下の2つの方
法があげられる。 (1)スキャナ1回転あたりに要する時間の短縮化。 (2)スキャナ1回転あたりに撮影できる断層像数の増
加。 上記のうち、(1)に関しては、X線発生装置であるX
線管の軽量化等により、スキャナに搭載する部材の軽量
化を行い、スキャナの回転速度の向上が図られている。
【0003】他方、(2)に関しては、従来一次元的に
1列に配列されていたX線検出器を、被検体のスライス
方向に2列、もしくはそれ以上に配列することにより達
成される。この技術に関しては、特開平5−18456
3号公報に開示されている。例えば、X線検出器をスラ
イス方向に4列配列した場合には、X線CT装置のスキ
ャナを1回転させることにより同時に4つの断層像が撮
影されることになる。これは、1断層像あたりの撮影時
間を4分の1にしたことと等価になり、装置のスループ
ットを向上させるものである。
【0004】以上においては、上記のように被検体のス
ライス方向に従来型のX線検出器(1列多チャンネル)
を2列以上配列したX線検出器をマルチスライス型X線
検出器と、このマルチスライス型X線検出器を搭載した
X線CT装置をマルチスライス型X線CT装置と呼ぶこ
とにし、従来型のX線検出器を1列だけ配列したX線C
T装置を、比較のためにシングルスライス型X線CT装
置と呼ぶことにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
マルチスライス型X線CT装置は、シングルスライス型
X線CT装置と比べ、以下に述べるような問題がある。
【0006】図5はX線CT装置に使用されるX線管の
陽極のターゲットにおけるX線ビームの発生状況を示
す。図5において、X線CT装置に使用されるX線管で
は、陰極からの電子線21を陽極のターゲット20に衝
突させることにより制動X線が発生されるが、陽極のタ
ーゲット20は高速で回転されている。このターゲット
20の回転により、陰極からの電子線21が衝突する焦
点22の実質的な面積が広がるため、ターゲット20の
焦点22の温度上昇が抑制される。このようにして、X
線管のターゲット20の焦点22には、必要な電子線2
1が入射され、その結果、X線CT装置で必要とする量
のX線ビーム23が焦点22から放射される。
【0007】しかし、X線管のターゲット20の回転
は、焦点22にて発生するX線ビーム23の被検体のス
ライス方向における振れの原因となる。X線管において
は、電子線22を放出する陰極は通常固定されている
が、ターゲット20はその回転のために、回転軸方向や
それに垂直な方向に微小でかつ周期的な変位を生じてい
る。
【0008】また、焦点22から放射されたX線ビーム
23は、X線管装置の放射窓から外部に放射された後、
放射窓の前部に設置されたコリメータにて扇状のX線ビ
ームに絞られ、複数列に配列されたマルチスライス型X
線検出器に入射する。この扇状のX線ビームの幅は、シ
ングルスライス型X線CT装置では通常1mm〜10m
mのスライス幅に絞られている。これに対し、X線検出
器のX線ビームに対する開口長は15mm〜45mmで
ある。従って、大きなスライス幅、例えば10mmのX
線ビームの場合でも、X線検出器の開口長がそのスライ
ス幅より大きく作られているので、X線ビーム幅方向、
すなわちスライス幅方向に関しては、X線検出器は全て
のX線ビームを受光することができる。
【0009】これに対し、マルチスライス型X線CT装
置、例えば1X線源と2列のX線検出器の場合には、1
個のX線管の焦点からのX線ビームをスライス方向に平
行に並べた2列のX線検出器に入射させることになる。
この場合、1本のX線ビームがスライス方向のほぼ中央
部で2つに分割されて、2列のX線検出器のスライス方
向に隣接する2個の検出素子に入射する。このような状
況下で、X線管の回転陽極の振動などによりX線管の焦
点位置が周期的に変化し、その結果としてX線ビームが
スライス方向に周期的な変位を生じた場合には、上記の
検出素子の各々に入射するX線量も周期的に変化するこ
とになる。2個の隣接した検出素子の場合、一方が増加
したときは他方が減少し、一方が減少したときは他方が
減少するという具合に変化し、これが周期的に変化する
ことになる。
【0010】上記の結果、マルチスライス型X線検出器
にて検出されるX線量の信号には、X線管の回転と同期
したノイズが発生することになる。このノイズは、X線
CT装置での再構成画像においてアーチファクトを発生
させることになり、再構成画像の画質を劣化させる原因
となる。
【0011】そこで、本発明では、X線管の回転振動な
どによって生じるX線ビームの周期的な変位によるX線
量信号の変動を補正して、画質劣化を防止したマルチス
ライス型X線CT装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のマルチスライス型X線CT装置は、X線管
と、スライス方向に複数のチャンネルを有するマルチス
ライス型X線検出器とを搭載したマルチスライス型X線
CT装置において、X線管からのX線ビームのうち被検
体を透過しない範囲のX線量(以下、基準X線量とい
う)を計測する基準X線量計測手段と、該基準X線量計
測手段により計測された基準X線量に基づき、前記マル
チスライス型X線検出器により計測された画像データの
経時的変化を補正する画像データ補正手段とを具備する
ものである(請求項1)。
【0013】この構成では、マルチスライス型X線検出
器の各スライス毎に基準X線量計測手段にてX線ビーム
のうちの被検体を透過しない範囲のX線量を計測して、
これを各スライスの基準X線量として、マルチスライス
型X線検出器によって計測された画像データのうちの対
応するスライスの画像データを補正することにより、各
スライスの画像データはX線管の回転振動などによって
生じたX線ビームの変位によるノイズが補正されるの
で、再構成された画像においてリングアーチファクトな
どが発生しにくくなり、画質の向上が図られる。
【0014】本発明のマルチスライス型X線CT装置で
は更に、基準X線量計測手段をマルチスライス型X線検
出器の各スライスに対応する検出素子列の端部に配列し
たものである。この構成では、マルチスライス型X線検
出器の各スライスに対応する検出素子列の端部に入射す
るX線ビームは殆どの場合被検体を透過しないものとな
るので、基準X線量計測手段にて所望の被検体を透過し
ていない基準X線量を計測することができる。
【0015】本発明のマルチスライス型X線CT装置で
は更に、マルチスライス型X線検出器による画像データ
の計測と、それに対応する基準X線量計測手段による基
準X線量の計測とをほぼ同時に行うものである。X線管
から放射されるX線ビームのX線量は、経時的変化を伴
うものであるので、画像データとその基準X線量とをほ
ぼ同時に計測することにより両者の時間差を無くすこと
ができ、X線量の経時的変化による画像データの誤差を
基準X線量によって精度よく補正することができる。
【0016】本発明のマルチスライス型X線CT装置で
は更に、基準X線量計測手段をマルチスライス型X線検
出器の両端部に配列して、両端部で計測した2個の基準
X線量データを平均したものを、画像データの補正に使
用するものである。この構成ではマルチスライス型X線
検出器の両端部の基準X線量データを利用しているの
で、マルチスライス型X線検出器がX線CT装置のスキ
ャナに対して傾いている場合などにも、その傾きの補正
をすることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例である
マルチスライス型X線CT装置の要部構成図、図2は、
本発明に係わるX線CT装置の全体概略構成を示す斜視
図である。
【0018】図2において、X線CT装置10は、ガン
トリ11と、被検体テーブル13と、制御装置(図示せ
ず)などから構成される。ガントリ10にはスキャナ1
2が回転可能に支持されており、スキャナ12の内側に
は被検体17を挿入するための開口部16が設けられて
いる。スキャナ12の開口部16の一方の側にはX線源
となるX線管14が、もう一方の側にはマルチスライス
型X線検出器15がそれぞれ対向して取り付けられてい
る。スキャナ12の開口部16には被検体テーブル13
に載せられた被検体17が挿入される。被検体テーブル
13は、被検体17を開口部16内の異なる位置に位置
決めするためにモータで駆動される。
【0019】X線管14とマルチスライス型X線検出器
15は、スキャナ12の回転に伴い、開口部16に挿入
された被検体17の周りを回転し、複数の異なる角度に
おいて、被検体17を透過したX線量の減衰測定値のデ
ータを収集する。各角度では1スライスあたりおよそ1
000個のデータが収集される。この収集した減衰測定
値のデータに基づいて被検体17の各断面の再構成画像
(断層像)が作成され、画像表示装置(図示せず)上に
表示される。
【0020】図1は、本発明の一実施例のマルチスライ
ス型X線CT装置の要部を示している。図1において、
X線管14から放射されたX線ビーム2は被検体17を
透過した後、被検体17によって減衰されたX線量がマ
ルチスライス型X線検出器15によって計測される。本
実施例の場合、マルチスライス型X線検出器15は被検
体17のスライス方向(紙面に垂直な方向)に複数のチ
ャンネルを有し、複数スライスのX線量を計測できるも
のであるが、図1では1スライス分(1層)のみ示して
ある。
【0021】本発明では、マルチスライス型X線検出器
15の全てのチャンネルの端部に、X線ビーム2の基準
X線量を計測するための基準X線量測定器1が配列され
ている。この基準X線量測定器1は、X線ビーム2のう
ち被検体17によって減衰されていないX線量を測定し
て基準X線量としてのデータを出力するものであるの
で、X線源からのX線を直接受けられるように、被検体
17の存在しない領域であるマルチスライス型X線検出
器15の端部に配置されている。この基準X線量測定器
1としては、X線検出器15と同じX線ビーム2のX線
量を測定するものなので、X線検出器15の検出素子と
同じものが使用される。しかし、この基準X線量測定器
1はこれに限定されず、X線検出器15の検出素子と同
じ機能を持ち、X線ビーム2のX線量を計測できるもの
であれば、他のX線検出素子を使用してもよい。
【0022】この基準X線量測定器1は、マルチスライ
ス型X線検出器15の一端にのみ配置しても所期の目的
を達成するが、通常はマルチスライス型X線検出器15
の両端に少なくとも1個ずつ配列される。これは被検体
17の位置がずれて一方の基準X線量測定器、例えば左
側の基準X線量測定器1Aを覆ってしまった場合にも、
右側の基準X線量測定器1Bの計測データを使用するこ
とができるからである。更に、この基準X線量測定器1
A,1Bがマルチスライス型X線検出器15の両端に配
列されている場合には、マルチスライス型X線検出器1
5のスキャナ12に対する傾きを補正する目的にも使用
できる。また、この基準X線量測定器1A,1Bは基準
X線量を測定できる位置であれば、X線検出器15の端
部に密接して配置されなくてもよく、端部近傍の少し離
れた位置に配列されていてもよい。
【0023】先に述べた如く、X線管14から放射され
たX線ビーム2のX線量は、X線管14の回転により時
々刻々微小変動しているので、マルチスライス型X線検
出器15および基準X線量測定器1A,1Bで計測され
るX線量もスキャナの計測角度ごとに変動している。こ
のため、本発明では、マルチスライス型X線検出器15
を構成する検出素子でスキャナの角度ごとに計測された
X線量データ(被検体17を透過したX線量データ)
を、同じ角度で基準X線量測定器1A,1Bで計測した
基準X線量データ3A,3Bにて補正を行うものであ
る。
【0024】先ず、基準X線量測定器1A,1Bによる
スキャナの計測角度ごとの計測値、基準X線量データA
3Aおよび基準X線量データB3Bは加算器5で加算さ
れる。この加算では基準X線量データA3Aと基準X線
量データB3Bの平均値を求めているもので、位置によ
る差を小さくするためのものである。マルチスライス型
X線検出器15によるスキャナの計測角度ごとの計測値
である測定データ信号4は、除算器6にて基準X線量デ
ータ3A,3Bの加算値により除算して補正される。こ
こで補正された測定データ信号4は画像データ信号7と
して出力され、断層像再構成のために使用される。
【0025】次に、本発明を適用した場合のX線量の補
正の状況について説明する。図3にマルチスライス型X
線検出器(2スライス型)およびシングルスライス型X
線検出器を用いて、単一X線ビームのX線量の経時的変
化を計測した例を示す。単一X線ビームの幅としては、
スライス幅2mmのものを使用した。X線検出器へのX
線ビームの照射は、マルチスライス型X線検出器では2
列に配列された検出素子列のほぼ中央部に照射し、両検
出素子列にほぼ均等に照射されるようにし、シングルス
ライス型X線検出器では各検出素子の中央部に照射され
るようにして行った。検出素子の長さは約15mmであ
る。測定データは、検出素子列の中の任意の2チャンネ
ルで測定したものを示した。
【0026】図3において、横軸は測定経過時間、縦軸
はX線検出器の出力であり、相対値で示してある。グラ
フAはマルチスライス型X線検出器の出力、グラフBは
シングルスライス型X線検出器の出力である。いずれの
出力についても、全出力の時間平均値で規格化してあ
る。初期的な変動を除いて両グラフを比較すると、各々
の出力の時間的変動はシングルスライス型X線検出器の
場合には1%程度以下であるのに対し、マルチスライス
型X線検出器の場合には5〜10%程度となり、大幅に
増加している。また、マルチスライス型X線検出器の出
力はX線管の陽極回転と同期したほぼ正弦波を示す周期
的な変動をしている。
【0027】上記測定では、X線ビームの幅が狭いた
め、シングルスライス型X線検出器ではX線ビームは検
出素子の長さ方向の一部(中央部)で受光されるので、
X線量の時間的変動はX線管電圧やX線管電流の変動な
どに起因するものと考えられ、1%程度以下と小さなも
のである。これに対し、マルチスライス型X線検出器で
は、隣接する2個の検出素子の境界隔壁を中心にしてX
線ビームが照射されるために、この境界隔壁がスライス
方向分離帯となり、X線ビームがX線管の陽極回転など
により変位すると、スライス方向分離帯の両側の検出素
子が受光するX線量は、上記変位に同期して変動するこ
とになる。このX線量の変動としては一方の側の検出素
子が受光する量の増減と、他方の側の検出素子が受光す
る量の増減とは逆となり、このX線量の変動率はX線ビ
ーム幅が狭いときに顕著となる。
【0028】図4に、図3に示した2チャンネルの測定
値を用いて、一方のチャンネルの出力値を他方のチャン
ネルの出力値で除した値の経時的変化を示す。グラフA
1はマルチスライス型X線検出器の場合のもの、グラフ
B1はシングルスライス型X線検出器の場合のものであ
る。両者とも変動率の幅は小さくなっている。マルチス
ライス型X線検出器の場合、この変動率の幅は約9%か
ら約3%に減少しているが、未だ3%程度の変動が生じ
ている。
【0029】X線CT装置では、スキャナのあるスキャ
ン角度において1スライス当たり約1,000チャンネ
ルの測定データを取り込んでいる。しかし、データ転送
の制限上、この約1,000チャンネルの測定データを
同時に取り込むことはなく、各チャンネルの測定データ
を若干の時間差を付けて取り込んで行く。このため、図
4の如く異なるチャンネルの測定データで除算した場合
には、X線量の測定時間に若干のずれを生じるために、
X線ビームの変位によって同一時間におけるX線量と異
なるものとなってしまうため、完全な補正を行うことが
できず、誤差が生ずるものである。
【0030】そこで、測定データについて補正を完全に
行うためには、各チャンネルの測定データ信号と基準X
線量となる補正信号とを同時に計測する必要がある。こ
れを達成するためには、マルチスライス型X線検出器1
5の各チャンネルでの測定データの取得と同時に、図1
に示した基準X線量測定器1A,1BによるX線量の計
測を行い、両者の測定データについて除算回路6を通し
た後に、画像データ信号として画像処理回路に転送すれ
ばよい。このような手順にて、X線量の計測および測定
データの処理を行うことにより、図4に示したグラフA
1のマルチスライス型X線検出器の場合の測定データの
変動は除去が可能であり、グラフB1のレベルまで低減
することが可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、基
準X線量計測手段を設けたことで、この基準X線量計測
手段にてX線ビームのうちの被検体を透過しない範囲の
X線量を計測して、これを各スライスの基準X線量とし
て、マルチスライス型X線検出器によって計測された画
像データのうちの対応するスライスの画像データを補正
することにより、各スライスの画像データはX線管の回
転振動などによって生ずるX線ビームの変位によるノイ
ズが補正されるので、再構成された画像においてリング
アーチファクトが発生しにくくなり、マルチスライス型
X線CT装置の画質向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるマルチスライス型X線
CT装置の要部構成図。
【図2】本発明に係わるX線CT装置の全体概略構成を
示す斜視図。
【図3】マルチスライス型X線検出器およびシングルス
ライス型X線検出器を用いて、単一X線ビームのX線量
の経時的変化を計測した例。
【図4】図3に示した2チャンネルの測定値を用いて、
一方のチャンネルの出力値を他方のチャンネルの出力値
で除した値の経時的変化。
【図5】X線CT装置に使用されるX線管の陽極のター
ゲットにおけるX線ビームの発生状況。
【符号の説明】
1,1A,1B 基準X線量測定器 2,23 X線ビーム 3A,3B 基準X線量 4 測定データ信号 5 加算器 6 除算器 7 画像信号データ 10 X線CT装置 11 ガントリ 12 スキャナ 13 被検体テーブル 14 X線管 15 マルチスライス型X線検出器 16 開口部 17 被検体 20 ターゲット 21 電子線 22 焦点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管と、スライス方向に複数のチャン
    ネルを有するマルチスライス型X線検出器とを搭載した
    マルチスライス型X線CT装置において、X線管からの
    X線ビームのうち被検体を透過しない範囲のX線量(以
    下、基準X線量という)を計測する基準X線量計測手段
    と、該基準X線量計測手段により計測された基準X線量
    に基づき、前記マルチスライス型X線検出器により計測
    された画像データの経時的変化を補正する画像データ補
    正手段とを具備することを特徴とするマルチスライス型
    X線CT装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010188112A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Toshiba Corp 回転中心位置同定方法、リングアーチファクト補正方法、回転中心位置同定装置、x線診断装置、回転中心位置同定処理を実行するためのプログラム、リングアーチファクト補正を実行するためのプログラムが記録された記録媒体

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JP2010188112A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Toshiba Corp 回転中心位置同定方法、リングアーチファクト補正方法、回転中心位置同定装置、x線診断装置、回転中心位置同定処理を実行するためのプログラム、リングアーチファクト補正を実行するためのプログラムが記録された記録媒体
CN103054603A (zh) * 2009-02-19 2013-04-24 株式会社东芝 旋转中心位置同定方法和装置、环状伪像校正方法

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