JP2000139202A - 短期間で苗木を取り木する方法 - Google Patents
短期間で苗木を取り木する方法Info
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- JP2000139202A JP2000139202A JP10361829A JP36182998A JP2000139202A JP 2000139202 A JP2000139202 A JP 2000139202A JP 10361829 A JP10361829 A JP 10361829A JP 36182998 A JP36182998 A JP 36182998A JP 2000139202 A JP2000139202 A JP 2000139202A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の接ぎ木による苗木作りは、台木に穂木
を接ぎ木した後に苗木として商品となるまで１年から２
年の長い年月が必要とされているが、もっと短期間で今
までの苗木と同等以上の苗木が作れ方法を提供する。 【解決手段】 成木の枝元を任意の幅で環状剥皮３し
て、環状剥皮した先端側の切り口から先端方向に任意の
長さで切り込み４を入れ、予め準備していた根２の根元
の縦方向に形成層が露出するよう皮を削ぎ落とし更に先
端を鋭角に削ぎ落とさた根を枝の切り込み４に挿入し、
数日後に技の形成層５と根の形成層６が活着したのを確
認した後に環状剥皮した切り口の先端部分の木質部８を
切断する。
を接ぎ木した後に苗木として商品となるまで１年から２
年の長い年月が必要とされているが、もっと短期間で今
までの苗木と同等以上の苗木が作れ方法を提供する。 【解決手段】 成木の枝元を任意の幅で環状剥皮３し
て、環状剥皮した先端側の切り口から先端方向に任意の
長さで切り込み４を入れ、予め準備していた根２の根元
の縦方向に形成層が露出するよう皮を削ぎ落とし更に先
端を鋭角に削ぎ落とさた根を枝の切り込み４に挿入し、
数日後に技の形成層５と根の形成層６が活着したのを確
認した後に環状剥皮した切り口の先端部分の木質部８を
切断する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】果実の苗木を良質な成木の枝
から短期間で２年生から３年生と同等の苗木を取り木す
る方法に関する。
から短期間で２年生から３年生と同等の苗木を取り木す
る方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の苗木作りは、枝の一部を土に埋て
取り木する方法や挿し木する方法が実施されてきたが、
果物に関しては類似し違った種類の根に接ぎ木したほう
が良質の実を実らせる事が出来るため、接ぎ木方法が一
般的に実施されている。例えばみかんにはからたちの
根、李には桃の原種に近い種類の根が良いされている。
取り木する方法や挿し木する方法が実施されてきたが、
果物に関しては類似し違った種類の根に接ぎ木したほう
が良質の実を実らせる事が出来るため、接ぎ木方法が一
般的に実施されている。例えばみかんにはからたちの
根、李には桃の原種に近い種類の根が良いされている。
【０００３】接ぎ木する方法の苗木が売られているのは
１年生から２年生の物が多く、苗木を育てる期間が長い
だけでなく小さい苗ほど水やり、草取りや消毒など管理
する作業時間とか消毒薬を買う費用が掛かり高価な物に
なっていた。
１年生から２年生の物が多く、苗木を育てる期間が長い
だけでなく小さい苗ほど水やり、草取りや消毒など管理
する作業時間とか消毒薬を買う費用が掛かり高価な物に
なっていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の接ぎ木方法の苗
木作りは、台木９に穂木１０を接ぎ木した後に苗木とし
て商品となるまで１年から２年の長い年月が必要とされ
ているため急な苗木の需要に間に合わないこともあり、
もっと短期間で今までの苗木と同等以上の苗木が作れる
方法が望まれていた。
木作りは、台木９に穂木１０を接ぎ木した後に苗木とし
て商品となるまで１年から２年の長い年月が必要とされ
ているため急な苗木の需要に間に合わないこともあり、
もっと短期間で今までの苗木と同等以上の苗木が作れる
方法が望まれていた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】成木の枝１で苗木の２年
生から３年生に相当する位置を選び、その枝元を任意の
幅で環状剥皮３して、環状剥皮した先端側の切り口から
先端方向に皮７と木質部８間の形成層に任意の長さで数
箇所切り込み４を入れる。予め準備していた根２の根元
の一部の縦方向に形成層が露出するよう皮を削ぎ落とし
更に先端を鋭角に削ぎ落とさた根２を枝の切り込み４に
挿入し、枝の形成層５と根の形成層６が重なる位置で皮
７の外周をテープなどで固定する。
生から３年生に相当する位置を選び、その枝元を任意の
幅で環状剥皮３して、環状剥皮した先端側の切り口から
先端方向に皮７と木質部８間の形成層に任意の長さで数
箇所切り込み４を入れる。予め準備していた根２の根元
の一部の縦方向に形成層が露出するよう皮を削ぎ落とし
更に先端を鋭角に削ぎ落とさた根２を枝の切り込み４に
挿入し、枝の形成層５と根の形成層６が重なる位置で皮
７の外周をテープなどで固定する。
【０００６】その後根全部を粘土質の土で団子状に固め
て濡れ布及びビニール袋などで乾燥防止処置をし、挿入
された根の形成層６と枝の形成層５が活着したのを確認
した後に、環状剥皮３の切り口の先端部分の木質部８を
切断して苗木作りが完了する。
て濡れ布及びビニール袋などで乾燥防止処置をし、挿入
された根の形成層６と枝の形成層５が活着したのを確認
した後に、環状剥皮３の切り口の先端部分の木質部８を
切断して苗木作りが完了する。
【０００７】
【発明の実施形態】従来の接ぎ木で苗木を作る方法で
は、台木９に縦方向の切れ目を入れ、準備していた穂木
１０の下端を斜めに削ぎ落として台木９の切れ目に挿入
され、台木の形成層と穂木の形成層が活着するのを利用
して苗木作りがされていた。
は、台木９に縦方向の切れ目を入れ、準備していた穂木
１０の下端を斜めに削ぎ落として台木９の切れ目に挿入
され、台木の形成層と穂木の形成層が活着するのを利用
して苗木作りがされていた。
【０００８】本発明の方法は、枝元を任意の幅で環状剥
皮３して、環状剥皮した先端側の切り口から先端方向に
皮７と木質部８間の形成層に任意の長さで入れた切り込
み４に、根元の一部の形成層が縦方向に露出するよう皮
を削ぎ落とし更に先端を鋭角に削ぎ落とさた根２を挿入
することにより、枝の形成層５と根の形成層６が活着す
るのを利用したものである。
皮３して、環状剥皮した先端側の切り口から先端方向に
皮７と木質部８間の形成層に任意の長さで入れた切り込
み４に、根元の一部の形成層が縦方向に露出するよう皮
を削ぎ落とし更に先端を鋭角に削ぎ落とさた根２を挿入
することにより、枝の形成層５と根の形成層６が活着す
るのを利用したものである。
【０００９】
【実施例】本発明の方法でみかんの苗木を作るには、良
質の成木で苗木の２年生から３年生に相当する枝を選
び、その枝元を任意の幅で環状剥皮３して、環状剥皮し
た先端側の切り口から先端方向に皮７と木質部８間の形
成層に任意の長さで両横の２箇所に切り込み４を入れ
る。予め準備していたからたちの２本の根の根元の一部
に縦方向に形成層が露出するよう皮を削ぎ落とし更に先
端を鋭角に削ぎ落とさた根を枝の切り込み４の２箇所に
それぞれ挿入し、枝の形成層５と根の形成層６が重なる
位置で皮７の外周をテープなどで固定する。
質の成木で苗木の２年生から３年生に相当する枝を選
び、その枝元を任意の幅で環状剥皮３して、環状剥皮し
た先端側の切り口から先端方向に皮７と木質部８間の形
成層に任意の長さで両横の２箇所に切り込み４を入れ
る。予め準備していたからたちの２本の根の根元の一部
に縦方向に形成層が露出するよう皮を削ぎ落とし更に先
端を鋭角に削ぎ落とさた根を枝の切り込み４の２箇所に
それぞれ挿入し、枝の形成層５と根の形成層６が重なる
位置で皮７の外周をテープなどで固定する。
【００１０】その後、根２全部を赤土で団子状に固めて
濡れ布で被って紐で固定し、更に外周をビニール袋等で
被い乾燥防止処置をしておく。挿入された根が枝と活着
したのを確認した後に、環状剥皮した切り口の先端部分
の木質部８を切断して苗木作りが約４０日で完了する。
環状剥皮した切り口の先端部分を切断するのは、露出さ
れた木質部８の腐食を少なくするためであり、切り口の
断面は根のカルス作用でいずれは被ってくる。
濡れ布で被って紐で固定し、更に外周をビニール袋等で
被い乾燥防止処置をしておく。挿入された根が枝と活着
したのを確認した後に、環状剥皮した切り口の先端部分
の木質部８を切断して苗木作りが約４０日で完了する。
環状剥皮した切り口の先端部分を切断するのは、露出さ
れた木質部８の腐食を少なくするためであり、切り口の
断面は根のカルス作用でいずれは被ってくる。
【００１１】枝から切り取られた苗木はそのままの状態
で持ち運びも出来るし、定植する時はからたちの根を被
っている濡れ布やビニール袋を取り除くだけでそのまま
植え込みが出来るのでからたちの根を傷めなくてすむ。
で持ち運びも出来るし、定植する時はからたちの根を被
っている濡れ布やビニール袋を取り除くだけでそのまま
植え込みが出来るのでからたちの根を傷めなくてすむ。
【００１２】
【発明の効果】接ぎ木による苗木作りは、接ぎ木に使か
われる穂木１０が小さいため、成木になり実をつけるよ
うになるまで長い年月が必要であったが、本発明の方法
ではみかんの場合約４０日で２年生から３年生と同等の
苗木を作ることが出来る。
われる穂木１０が小さいため、成木になり実をつけるよ
うになるまで長い年月が必要であったが、本発明の方法
ではみかんの場合約４０日で２年生から３年生と同等の
苗木を作ることが出来る。
【００１３】また、本発明の取り木をする前の枝は２年
から３年に掛けて成木の枝として剪定などの手入れをし
ているため実を結果できるまでの期間も短くすることが
できるたけでなく、従来技術のように小さい苗の水や
り、草取りや消毒など管理する作業時間とか消毒薬を買
う費用が掛からないので安くなる。
から３年に掛けて成木の枝として剪定などの手入れをし
ているため実を結果できるまでの期間も短くすることが
できるたけでなく、従来技術のように小さい苗の水や
り、草取りや消毒など管理する作業時間とか消毒薬を買
う費用が掛からないので安くなる。
【００１４】このように、本発明の取り木方法による苗
木作りでは、急に需要が有っても短期間で対応が出来る
だけでなく、需要者に対して果物の品質とか枝の確認後
に苗木作りを始めることも出来る。
木作りでは、急に需要が有っても短期間で対応が出来る
だけでなく、需要者に対して果物の品質とか枝の確認後
に苗木作りを始めることも出来る。
【図１】本発明の第一実施例の主要部拡大斜視図であ
る。
る。
【図２】本発明の取り木する枝元を環状剥皮した様子の
図である。
図である。
【図３】本発明の枝の形成層と根の形成層を合わせ外周
を固定した図である。
を固定した図である。
【図４】従来技術の接ぎ木方法の斜視図である。
１・・・成木の枝 ２・・・根 ３・・・環状剥皮 ４・・・切り込み ５・・・枝の形成層 ６・・・根の形成層 ７・・・皮 ８・・・木質部 ９・・・台木 １０・・・穂木 １１・・・赤土の団子状の輪郭
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Claims (1)
- 【請求項１】 成木の枝（１）から苗木を取り木する作
業において、枝元を任意の幅で環状剥皮（３）し、環状
剥皮した先端側の切り口から先端方向に皮と木質部間の
形成層に任意の長さで数箇所先端方向に切り込み（４）
を入れ、予め準備していた根（２）の根元の一部に形成
層が縦方向に露出するよう皮を削ぎ落とし更に先端を鋭
角に削ぎ落とさた根（２）を枝の切り込み（４）に挿入
し、枝の形成層（５）と根の形成層（６）が重なる位置
で皮の外周をテープなどで固定し、根全部を粘土質の土
で団子状に固めて濡れ布及びビニール袋などで乾燥防止
処置をしておき、挿入された根と枝が活着したのを確認
した後に、環状剥皮した切り口の先端部分の木質部
（８）を切断することを特徴とした短期間で苗木を取り
木する方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10361829A JP2000139202A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | 短期間で苗木を取り木する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10361829A JP2000139202A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | 短期間で苗木を取り木する方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000139202A true JP2000139202A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=18475001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10361829A Pending JP2000139202A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | 短期間で苗木を取り木する方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000139202A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101117527B1 (ko) | 2011-07-07 | 2012-03-21 | 김성회 | 접목법을 이용한 수목의 수관부 소생 및 영구적인 수형 복원 방법 |
| CN110786159A (zh) * | 2019-11-26 | 2020-02-14 | 宾川县云福农副产品加工有限责任公司 | 一种柑橘育苗方法 |
| CN112262671A (zh) * | 2020-10-27 | 2021-01-26 | 百色市林业科学研究所 | 一种油茶树嫁接方法 |
| CN115474503A (zh) * | 2022-10-11 | 2022-12-16 | 湖北良品农业科技开发有限公司 | 一种长削面双接结合扦插快速繁殖培育观赏苗木的方法 |
-
1998
- 1998-11-13 JP JP10361829A patent/JP2000139202A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101117527B1 (ko) | 2011-07-07 | 2012-03-21 | 김성회 | 접목법을 이용한 수목의 수관부 소생 및 영구적인 수형 복원 방법 |
| CN110786159A (zh) * | 2019-11-26 | 2020-02-14 | 宾川县云福农副产品加工有限责任公司 | 一种柑橘育苗方法 |
| CN110786159B (zh) * | 2019-11-26 | 2022-02-08 | 宾川县云福农副产品加工有限责任公司 | 一种柑橘育苗方法 |
| CN112262671A (zh) * | 2020-10-27 | 2021-01-26 | 百色市林业科学研究所 | 一种油茶树嫁接方法 |
| CN115474503A (zh) * | 2022-10-11 | 2022-12-16 | 湖北良品农业科技开发有限公司 | 一种长削面双接结合扦插快速繁殖培育观赏苗木的方法 |
| CN115474503B (zh) * | 2022-10-11 | 2023-09-05 | 湖北良品农业科技开发有限公司 | 一种长削面双接结合扦插快速繁殖培育观赏苗木的方法 |
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