JP2000138826A - 画像任意倍率処理装置及びその方法 - Google Patents

画像任意倍率処理装置及びその方法

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JP2000138826A
JP2000138826A JP10313402A JP31340298A JP2000138826A JP 2000138826 A JP2000138826 A JP 2000138826A JP 10313402 A JP10313402 A JP 10313402A JP 31340298 A JP31340298 A JP 31340298A JP 2000138826 A JP2000138826 A JP 2000138826A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、任意倍率処理に必要な原画素に
対してのみアップサンプリング処理を行うことにより、
非常に小さいフィルタ回路によって画像の任意倍率処理
を実現する画像処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 原画像を任意倍率m/nで拡大して変換
画像を得る際に、任意倍率のnに設定された画素間隔基
底値をカウンタの基底としてカウントアップ動作して出
力Pを出力するカウンタ11,13,14と、この出力
Pを1/mした商に基づいて原画像の中から画像変換に
必要な原画素を特定する原画素特定回路15,19と、
出力Pを1/mした時の剰余に基づいて係数を決定する
係数決定回路10と、特定された原画素を決定された係
数に基づきフィルタリング処理して変換画像を得る合成
器16,17,18とを有する画像任意倍率処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の任意倍率を
行う画像処理装置及びその方法であって、特にMPEG
2などで行うパンスキャン(画像の切り出し)をした
後、画像の任意倍率変換などの処理を行うための装置及
び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、画像処理装置においては、任意の
指定された倍率画像により、画像情報を自在に拡大縮小
する要求がなされている。これに対して、本発明に係る
従来技術の一つとして特開平10−63826に示され
る「画像拡大縮小処理装置」が挙げられ、この例では、
映像信号に対して拡大縮小を行う処理が示される。
【0003】この従来例では、任意の倍率処理を行う場
合にM倍のアップサンプリングをした後、1/Nサブサ
ンプルが行われている。
【0004】しかし、このためM倍のアップサンプリン
グする時と1/Nサブサンプルする時にフィルタリング
処理が必要となるので、回路規模の増大を招いてしまう
という傾向がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来例にある
ように、M/Nの任意倍率処理を行う際は、M倍のアッ
プサンプリング処理をした後1/Nサブサンプル処理を
するので回路規模の増大を招くという問題がある。また
M倍アップサンプリングする場合には、M個のフィルタ
特性が必要となるのでやはり、回路規模の増大を招くと
いう問題がある。
【0006】本発明は、任意倍率処理に必要な原画素に
対してのみアップサンプリング処理を行うことにより、
非常に小さいフィルタ回路によって画像の任意倍率処理
を実現する画像処理装置を提供することを目的とする。
【0007】また更に本発明では、M倍のアップサンプ
ルを2のべき乗の倍率に近似する方法を行なうことによ
り、一段と簡易な構成で任意倍率処理を実現することが
できる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、与えられた原
画像を任意倍率m/nで拡大して変換画像を得る画像任
意倍率処理装置であって、前記任意倍率m/nに基づき
画素間隔基底値をnと設定する算出手段と、前記算出手
段により設定された前記画素間隔基底値をカウンタの基
底とし、画像切り出し位置を初期値としてカウントアッ
プ動作して、出力Pを出力するカウンタ手段と、前記カ
ウンタ手段の出力Pを受け、これを1/mした商に基づ
いて、前記原画像の中から画像変換に必要な原画素を特
定する原画素特定手段と、前記カウンタ手段の出力Pを
受け、これを1/mした時の剰余に基づいて、前記原画
素特定手段が特定した原画素に施すフィルタリング処理
の係数を決定する係数決定手段と、前記原画素特定手段
により特定された原画素を、前記係数決定手段により決
定された係数に基づいてフィルタリング処理することに
より、前記変換画像を合成する画像合成手段とを有する
ことを特徴とする画像任意倍率処理装置である。
【0009】本発明は、従来のように画像を任意倍率処
理を行う際に、一律に画像データをアップサンプリング
しダウンサンプリングするのではなく、変換後の画素を
想定しこの画素ごとに、画像合成に必要な複数原画素を
与えられた原画像から特定し、これらの原画素をどうい
う比率でフィルタリング処理するかの係数を算出して、
この係数に基づきフィルタリング処理を行うものであ
る。
【0010】従って、この原画素の特定と係数の算出の
ために、与えられた任意倍率に基づいてカウンタ処理を
行い、カウンタ処理の出力Pについて1/mの商と剰余
とを求めるものである。そして、求めた商に基づき原画
素を特定し、剰余に基づき係数を算出するものである。
【0011】このような効率的なフィルタリング処理を
行うことにより、必要なフィルタ回路は非常に少なくて
済むため、回路規模を飛躍的に縮小して同等の画像任意
倍率処理を実現することができる。
【0012】又本発明は、前記任意倍率m/nのmの最
大を2のべき乗とすることで、前記カウンタ手段のカウ
ントアップ処理を行った出力Pを受け、これを1/mし
た商に基づいて、前記原画像の中から画像変換に必要な
原画素を特定する第2原画素特定手段とを更に具備した
ことを特徴とする請求項1に記載の画像任意倍率処理装
置である。
【0013】本発明は、任意倍率のm/nのmを例えば
16と予め設定することで、更に必要なフィルタ構成を
限定することにより、回路規模を縮小することができ
る。
【0014】又本発明は、与えられた原画像を任意倍率
m/nで拡大して変換画像を得る画像任意倍率処理装置
であって、前記任意倍率m/nのmの最大を2のべき乗
として、前記任意倍率m/nに基づき画素間隔基底値を
算出し、算出した前記画素間隔基底値が整数とならない
場合に、前記画素間隔基底値として所定整数を選び、更
に前記所定整数に一定の周期で一定の補正値を加えるこ
とにより、全体として適正な画素間隔基底値を算出する
算出手段と、前記算出手段により算出された画素間隔基
底値をカウンタの基底とし、画像切り出し位置を初期値
としてカウントアップ動作して、出力Pを出力するカウ
ンタ手段と、前記カウンタ手段の出力Pを受け、これを
1/mした商に基づいて、前記原画像の中から画像変換
に必要な原画素を特定する原画素特定手段と、前記カウ
ンタ手段の出力Pを受け、これを1/mした時の剰余に
基づいて、前記原画素特定手段が特定した原画素に施す
フィルタリング処理の係数を決定する係数決定手段と、
前記原画素特定手段により特定された原画素を、前記係
数決定手段により決定された係数に基づいてフィルタリ
ング処理することにより、前記変換画像を合成する画像
合成手段とを有することを特徴とする画像任意倍率処理
装置である。
【0015】本発明は、任意倍率m/nのmを2のべき
乗、例えば16と設定することにより、さらにフィルタ
リング処理のための構成を縮小するとともに、この設定
によりカウンタのための画素間隔基底値が整数とならな
い場合について、適正な値を与えるものである。つま
り、計算により11.4の基底値が求められたとき、一
旦基底値を例えば11にして、次の処理の基底値を11
に補正値を1加えて12とし、これにより例えば、1
1,12,11,12 …… 等の基底値を算出された
適正な周期で与えることにより、画像全体として必要と
されている11.4の基底値を実現するものである。
【0016】こうすることにより、要求された倍率を正
確に実現する一方で、フィルタリングのための構成は、
従来装置より縮小することが可能となるものである。
【0017】又本発明は、与えられた原画像を任意倍率
m/nで拡大して変換画像を得る画像任意倍率処理方法
であって、前記任意倍率m/nに基づき画素間隔基底値
をnと設定する算出工程と、前記算出工程により設定さ
れた前記画素間隔基底値をカウンタの基底とし、画像切
り出し位置を初期値としてカウントアップ動作して、出
力Pを出力するカウンタ工程と、前記カウンタ工程の出
力Pを受け、これを1/mした商に基づいて、前記原画
像の中から画像変換に必要な原画素を特定する原画素特
定工程と、前記カウンタ工程の出力Pを受け、これを1
/mした時の剰余に基づいて、前記原画素特定工程が特
定した原画素に施すフィルタリング処理の係数を決定す
る係数決定工程と、前記原画素特定工程により特定され
た原画素を、前記係数決定工程により決定された係数に
基づいてフィルタリング処理することにより、前記変換
画像を合成する画像合成工程とを有することを特徴とす
る画像任意倍率処理方法である。
【0018】本方法の発明によれば、上記した工程を例
えばマイクロプロセッサを有するマイクロコンピュータ
システムによりプログラムを用いて実行することによ
り、回路構成により実現した画像任意倍率処理装置の処
理動作と同等の作用効果を得ることができる。
【0019】又本発明は、前記任意倍率m/nのmの最
大を2のべき乗とすることで、前記カウンタ工程のカウ
ントアップ処理を行った出力Pを受け、これを1/mし
た商に基づいて、前記原画像の中から画像変換に必要な
原画素を特定する第2原画素特定工程とを更に具備した
ことを特徴とする請求項4に記載の画像任意倍率処理方
法である。
【0020】又本発明は、与えられた原画像を任意倍率
m/nで拡大して変換画像を得る画像任意倍率処理方法
であって、前記任意倍率m/nのmの最大を2のべき乗
として、前記任意倍率m/nに基づき画素間隔基底値を
算出し、算出した前記画素間隔基底値が整数とならない
場合に、前記画素間隔基底値として所定整数を選び、更
に前記所定整数に一定の周期で一定の補正値を加えるこ
とにより、全体として適正な画素間隔基底値を算出する
算出工程と、前記算出工程により算出された画素間隔基
底値をカウンタの基底とし、画像切り出し位置を初期値
としてカウントアップ動作して、出力Pを出力するカウ
ンタ工程と、前記カウンタ工程の出力Pを受け、これを
1/mした商に基づいて、前記原画像の中から画像変換
に必要な原画素を特定する原画素特定工程と、前記カウ
ンタ工程の出力Pを受け、これを1/mした時の剰余に
基づいて、前記原画素特定工程が特定した原画素に施す
フィルタリング処理の係数を決定する係数決定工程と、
前記原画素特定工程により特定された原画素を、前記係
数決定工程により決定された係数に基づいてフィルタリ
ング処理することにより、前記変換画像を合成する画像
合成工程とを有することを特徴とする画像任意倍率処理
方法である。
【0021】本方法の発明によれば、上記した工程を例
えばマイクロプロセッサを有するマイクロコンピュータ
システムによりプログラムを用いて実行することによ
り、回路構成により実現した画像任意倍率処理装置の処
理動作と同等の作用効果を得ることができるものであ
り、更に任意倍率m/nのmを2のべき乗、例えば16
と設定することにより、さらにフィルタリング処理のた
めの構成を縮小することが可能となる。又この工程にお
いては、カウンタのための画素間隔基底値が整数となら
ない場合について、一定周期で一定補正値を加えること
で、全体として必要とされている画素間隔基底値を算出
結果に応じて正確に実現することにより、正確な任意倍
率処理を行うことができる。
【0022】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を図面を用
いて詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明に係るシステムの第1の実
施形態の一例を示すブロック図、図2は、本発明に係る
システムの第1の実施形態の動作を説明するための説明
図である。
【0024】本発明は、原画像の各画素をm/n倍で拡
大・縮小した変換画像を得る場合に、この変換画像を構
成する各画素が、原画像のn番目の画素とn+1番目の
画素とのどのあたりに位置するかについて、P/mの
商→原画像のどの画素か、P/mの余剰→原画像の二
つの画素に対して相対的にどの辺に位置するか、を求め
この値に基づいてフィルタ処理を行うことで、画像任意
倍率処理を行う装置である。従って、必要な原画像の画
素に対してのみアップサンプリング処理を行うので、非
常に小規模な回路で任意倍率処理を実現することができ
る。以下、本発明の二つの値を求め、この値に基づいて
フィルタ処理を行う手順を図面を用いて説明する。な
お、本発明に係る画像任意倍率処理装置は画像の水平処
理と垂直処理とも同等な考え方で実現できるが、以下の
実施形態の説明では水平方向処理について説明する。
【0025】図1において、任意倍率m/nが与えられ
る計算手段11は、加算機12に接続され、この合成出
力はセレクタ13に接続され、セレクタは画像切りだし
開始値を共に受け、この出力がD−フリップフロップ1
4に与えられる。D−フリップフロップ14の出力は、
この出力に1/m倍を行う回路19と、1/mの余剰を
求める回路10に与えられ、これらの出力がそれぞれ画
像メモリ15と、係数処理機17に与えられ、画像メモ
リ15の出力がフィルタタップ16に与えら得る。フィ
ルタタップ16と係数処理機17の出力はそれぞれ乗算
器18に加えられれ、求めるべき任意倍率で処理された
画像出力を供給することとなる。
【0026】このようなシステムにおいて、まず装置外
部より画像の倍率を、例えばm/nの形で与えられた場
合、図1の計算手段11は任意倍率画像を作るため、画
素間隔基底値を計算する。この実施形態では画素間隔基
底値はnとなる。
【0027】この画素間隔基底値は加算器12に供給さ
れ、加算器12出力はセレクタ13に供給される。セレ
クタ13は通常は加算器12の出力をD−フリップフロ
ップ14へ接続するが、例えば一水平ラインの開始時点
で発生する初期パルスが与えられた時はパンスキャンな
どで与えられる画像の切り出し開始値をD−フリップフ
ロップ14へ接続するものである。
【0028】D−フリップフロップ14出力はフィルタ
演算部分に供給されると共に、加算器12に供給され
る。つまり加算器12とD−フリップフロップ14と
で、画像切り出し開始値を初期値として画素間隔基底値
でカウントアップするカウンタが構成される。
【0029】D−フリップフロップ14のカウントアッ
プ出力は図2の動作図中では黒い三角印で示される位置
を表す。ここで、図中の黒い三角印で示されたD−フリ
ップフロップ14出力Pを1/mした値、つまりP/m
の商は、拡大処理後の画像の各画素が、どの原画素(図
2中の丸印であり、通常は二つの原画素を一定の比率で
合成することになる)に対応するかを示している。又、
D−フリップフロップ14出力Pの1/mの剰余、つま
りP/mの剰余は、対応する複数原画素をどういう比率
で合成すればよいかを示す、原画素間のm倍アップサン
プリングした補間画素点を求めるフィルタ係数の値を示
す。
【0030】このためD−フリップフロップ14出力P
を1/mした値は、例えば画素メモリ15に蓄えられて
いる画像を読み出す際の画素アドレスとして供給され、
必要な原画像の原画素が供給される。そして、D−フリ
ップフロップ14出力Pの1/mの剰余は、画素メモリ
から読み出した画素に対してどの程度の比率で補間処理
を行うかを決定する、フィルタ処理を行う際の係数処理
器17に供給される。
【0031】画像メモリ15から読み出された画素はフ
ィルタタップ16に供給され、フィルタタップ16出力
は係数処理器7から出力されるフィルタ係数と畳み込み
乗算を乗算器18で行い画像出力として出力される。な
お係数処理器17へはmが入力され倍率数に応じてアッ
プサンプリングのフィルタ特性が選択される。
【0032】上記の動作について7/5倍(1.4倍)
で画像を任意倍処理する場合、m=7、n=5、画像切
り出し開始値=3を例として、動作図である図2を用い
て説明する。
【0033】水平開始時点で、画像切り出し開始値=3
がD−フリップフロップ14にセットされる。その後セ
レクタ13は加算器2出力側に接続されるので、画素間
隔基底値ごとにカウントアップされる。今、画素間隔基
底値=5であるので、D−フリップフロップ14出力P
で表される図中の黒い三角印は、図2中のような数値で
カウントされる。このカウント値Pを1/mとした値
と、1/mの剰余は、m=7であるのでそれぞれ図2中
のような数値となる。このP/mの値は、返還後の画素
がどの原画素に対応してるかを示しているため、ここで
指定された原画素を基準としてフィルタタップに必要な
原画素をフィルタタップ16に読み込むことが可能であ
る。またP/mの剰余は、図中の黒い三角印の両側の原
画素に対して、どのあたりに位置するかを意味する。こ
れはフィルタをかける際の位相に他ならない。この為こ
の値を係数処理器17に供給すれば画素位相に応じたフ
ィルタ係数を選択することができる。
【0034】つまり、この方法で変換後の画像の各画素
がそれぞれ、どの二つの原画素のどのあたりに位置する
かを求め、必要な原画素の値を剰余に応じて補間処理す
ることで、従来に比べ非常に小さいフィルタにより、任
意倍率処理を行うことができる。従って、上記実施形態
によれば画像の切り出しを行いながら任意倍率処理を行
うことが可能になる。
【0035】次に本発明の第2の実施形態について説明
する。第1の実施形態ではm倍アップサンプリングする
ことによって任意倍率を行っていた。しかしm倍アップ
サンプリングに対応するとフィルタ特性がm個必要とな
る。このため第2の実施形態ではアップサンプリングの
倍数を固定とし、画素間隔基底値を可変することにより
任意倍率を可能にする方法である。この方法であればア
ップサンプリングに必要となるフィルタ特性の数を減ら
すことができる。
【0036】本実施形態ではこの固定するアップサンプ
リングの倍数を16倍として説明する。
【0037】図3は本発明に係るシステムの第2の実施
形態を示すブロック図であり、図4は第2の実施形態の
動作を示す動作図である。以下、これらの図を用いて第
2の実施形態を説明する。
【0038】第1の実施形態と同様にm=7、n=5と
すると倍率数は7/5である。今アップサンプリングの
倍率を16倍としているため分子を16倍にあわせよう
とすると与えられた倍率は7/5=16/11.4とな
る。
【0039】このため画素間隔基底値を11.4とすれ
ば第1の実施形態と同じで良いが、この場合小数の部分
は16倍アップサンプリングの画素上には存在しないの
で実現不可能である。
【0040】このため、画素間隔基底値をある周期ごと
に可変することで全体的なサンプル間隔を等しくする。
例えば上記の例であれば画素間隔基底値を11,12,
11,12,…などのように数値11を基本に考え、あ
る周期ごとに画素間隔基底値を12に補正することで、
実質的に11.4の値を実現することができる。
【0041】従って、装置外部より画像の倍率を、m/
nの形で与えられた場合、計算手段1は分子を16倍に
あわせるべく、基準となる画素間隔基底値を整数として
計算出力する。次に計算手段11、21において前記整
数化された画素間隔基底値を補正するように画素間隔基
底値をどういう周期でどれだけの数を補正すれば良いか
を計算する。これにより求められるのが、基底補正周期
と基底補正値である。
【0042】計算手段11により計算した画素間隔基底
値に、計算手段21で計算した基底補正周期ごとに基底
補正値を加算する。セレクタ22は基底補正周期ごとに
基底補正値を選択するセレクタでセレクタ22出力は加
算器23に供給され画素間隔基底値と加算される。加算
器23出力は基底周期ごとに可変する画素間隔基底値と
なる。
【0043】この加算器23出力を加算器12とD−フ
リップフロップ14で構成されるカウンタへ供給する。
【0044】画像切り出し開始値=7とするとD−フリ
ップフロップ14出力は図4中の図中の黒い三角印を示
す。
【0045】初期値7に対して11,12,11,1
2,11と基底値が加算されている。今画素間隔基底値
は11で基底補正周期は1画素ごとで基底補正値は1で
11に対して基底補正値を加算することで12となって
いる。
【0046】ここで第1の実施形態と同様に、このD−
フリップフロップ14出力の1/mしたものは原画素の
画素位置を示しており、1/mの剰余は補間画素点を求
めるフィルタ係数の位相を示すが、本実施形態ではmを
16倍にあわせて処理しているために1/16と1/1
6の剰余はそれぞれD−フリップフロップ14の5ビッ
ト目より上のビット、下位4ビットで表現されるため第
1の実施形態で必要とした1/m(9)、1/mの剰余
(10)は単なるビットシフトで良い。
【0047】以降、画像メモリ15から読み出した画像
信号に対してフィルタ処理を行う手順については本実施
形態も第1の実施形態と同様に計算することにより画像
出力が得られる。
【0048】上記実施形態によれば少数のアップサンプ
リングフィルタにより任意倍率処理を行うことができ
る。
【0049】なお、第2の実施形態ではアップサンプリ
ングフィルタを16倍で説明したが2のべき乗であれ
ば、32でも64でも同様の利点が得られることは言う
までもない。
【0050】次に本発明の第3の実施形態について説明
する。
【0051】図5は本発明の第3の実施形態を示すフロ
ーチャートである。
【0052】第3の実施形態は第1の実施形態をマイク
ロプロセッサを有するコンピュータシステムにより、ソ
フトウェアを用いて同等の処理を実現する場合の方法で
ある。以下、順を追ってフローチャートを用いてその手
順を説明する。
【0053】初めに、画像の倍率を、例えばm/nの形
で与えられた場合、画素間隔基底値計算ステップで画素
間隔基底値を計算する(S11)。
【0054】次に、画素間隔基底値は加算ステップに供
給され、画素間隔基底値を基底として累積加算を行う
(S12)。そして、最初のカウントについては(S1
3)、画像切り出し開始値を加える(S14)。
【0055】そして、累積加算出力Pは1/mされ、画
像信号を取得するための位置情報(image−add
r)とされ、また累積加算出力の1/mの剰余(mod
−m)はフィルタ係数の位相情報とされる(S15)。
【0056】そして、mod−mからフィルタの係数を
選択する。係数はこの例ではTタップの係数としてい
る。
【0057】最終的に、フィルタ係数coef[k]
(mod−m)と画像信号image[image−a
ddr+k]との乗算処理を行ない、フィルタ処理の畳
み込み演算を行うことにより、変換画像出力が得られる
(S16)。
【0058】本実施形態の動作については第1の実施形
態と同様なので、図2の動作図と同様の処理がプロセッ
サを用いたシステムにより上記した手順のプログラムに
より行われる。
【0059】次に本発明の第4の実施形態について以下
に詳細に説明する。
【0060】図6は本発明の第4の実施形態を示すフロ
ーチャートであり、第4の実施形態は第2の実施形態を
ソフトウェアなどで実現する場合の方法である。
【0061】最初に、画像の倍率がm/nの形で与えら
れた場合、分子を16倍にあわせるように画素間隔基底
値、基底補正値、基底補正周期を各計算ステップで計算
する(S21)。
【0062】変換画像を作る計算サイクルごとに基底補
正周期を観測し(S22)、基底補正周期になったら画
素間隔基底値に基底補正値を加算して画素間隔基底を補
正する(S23)。
【0063】補正された画素間隔基底値は、加算ステッ
プへ入力され加算される(S24)。この加算は計算サ
イクルごとに累積加算される。又、画像の初めには、画
像切り出し開始値が与えられる(S25,S26)。
【0064】この場合、第2の実施形態と同様にアップ
サンプリングの倍率を16倍としているため累積加算値
の上位ビットが画像信号を取得するための位置情報(i
mage−addr)とされる(S27)。また累積加
算出力の下位ビット(mod−m)はフィルタ係数の位
相情報とされる(S27)。
【0065】その後の計算処理は第3の実施形態と同様
にフィルタリング処理することにより変換画像出力が得
られる(S28)。
【0066】本実施形態の動作については第2の実施形
態と同様なので、図4の動作説明図と同様の手順で画像
変換が行われる。
【0067】以上本発明に関して詳細に説明したが、本
発明はこれらの記載に限定されるものではなく、同等の
趣旨の範囲で当業者が想定できる範囲であれば、同様の
作用効果を生じるものであることは言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、任意倍率変換後の画像
の画素ごとに、与えられた任意倍率に基づいて、必要な
原画像の原画素と、その原画像のフィルタリング処理の
際の比率とをそれぞれ求めることで画像の任意倍率変換
を行うことによって、画像の任意倍率変換に必要なフィ
ルタ回路を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシステムの第1の実施形態の一例
を示すブロック図。
【図2】本発明に係るシステムの第1の実施形態の動作
を説明するための説明図。
【図3】本発明に係るシステムの第2の実施形態の一例
を示すブロック図。
【図4】本発明に係るシステムの第2の実施形態の動作
を説明するための説明図。
【図5】本発明に係るシステムの第3の実施形態の動作
を説明するためのフローチャート。
【図6】本発明に係るシステムの第4の実施形態の動作
を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
11…計算手段 12…加算機 13…セレクタ回路 14…D−フリップフロップ回路 15…画像メモリ 16…フィルタタップ 17…係数処理機 18…乗算器
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA08 CA16 CB08 CB16 CD10 CE06 CH09 5C076 AA11 AA21 BB22 BB25 BB40 CB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】与えられた原画像を任意倍率m/nで拡大
    して変換画像を得る画像任意倍率処理装置であって、 前記任意倍率m/nに基づき画素間隔基底値をnと設定
    する算出手段と、 前記算出手段により設定された前記画素間隔基底値をカ
    ウンタの基底とし、画像切り出し位置を初期値としてカ
    ウントアップ動作して、出力Pを出力するカウンタ手段
    と、 前記カウンタ手段の出力Pを受け、これを1/mした商
    に基づいて、前記原画像の中から画像変換に必要な原画
    素を特定する原画素特定手段と、 前記カウンタ手段の出力Pを受け、これを1/mした時
    の剰余に基づいて、前記原画素特定手段が特定した原画
    素に施すフィルタリング処理の係数を決定する係数決定
    手段と、 前記原画素特定手段により特定された原画素を、前記係
    数決定手段により決定された係数に基づいてフィルタリ
    ング処理することにより、前記変換画像を合成する画像
    合成手段と、 を有することを特徴とする画像任意倍率処理装置。
  2. 【請求項2】前記任意倍率m/nのmの最大を2のべき
    乗とすることで、前記カウンタ手段のカウントアップ処
    理を行った出力Pを受け、これを1/mした商に基づい
    て、前記原画像の中から画像変換に必要な原画素を特定
    する第2原画素特定手段と、 を更に具備したことを特徴とする請求項1に記載の画像
    任意倍率処理装置。
  3. 【請求項3】与えられた原画像を任意倍率m/nで拡大
    して変換画像を得る画像任意倍率処理装置であって、 前記任意倍率m/nのmの最大を2のべき乗として、前
    記任意倍率m/nに基づき画素間隔基底値を算出し、算
    出した前記画素間隔基底値が整数とならない場合に、前
    記画素間隔基底値として所定整数を選び、更に前記所定
    整数に一定の周期で一定の補正値を加えることにより、
    全体として適正な画素間隔基底値を算出する算出手段
    と、 前記算出手段により算出された画素間隔基底値をカウン
    タの基底とし、画像切り出し位置を初期値としてカウン
    トアップ動作して、出力Pを出力するカウンタ手段と、 前記カウンタ手段の出力Pを受け、これを1/mした商
    に基づいて、前記原画像の中から画像変換に必要な原画
    素を特定する原画素特定手段と、 前記カウンタ手段の出力Pを受け、これを1/mした時
    の剰余に基づいて、前記原画素特定手段が特定した原画
    素に施すフィルタリング処理の係数を決定する係数決定
    手段と、 前記原画素特定手段により特定された原画素を、前記係
    数決定手段により決定された係数に基づいてフィルタリ
    ング処理することにより、前記変換画像を合成する画像
    合成手段と、 を有することを特徴とする画像任意倍率処理装置。
  4. 【請求項4】与えられた原画像を任意倍率m/nで拡大
    して変換画像を得る画像任意倍率処理方法であって、 前記任意倍率m/nに基づき画素間隔基底値をnと設定
    する算出工程と、 前記算出工程により設定された前記画素間隔基底値をカ
    ウンタの基底とし、画像切り出し位置を初期値としてカ
    ウントアップ動作して、出力Pを出力するカウンタ工程
    と、 前記カウンタ工程の出力Pを受け、これを1/mした商
    に基づいて、前記原画像の中から画像変換に必要な原画
    素を特定する原画素特定工程と、 前記カウンタ工程の出力Pを受け、これを1/mした時
    の剰余に基づいて、前記原画素特定工程が特定した原画
    素に施すフィルタリング処理の係数を決定する係数決定
    工程と、 前記原画素特定工程により特定された原画素を、前記係
    数決定工程により決定された係数に基づいてフィルタリ
    ング処理することにより、前記変換画像を合成する画像
    合成工程と、 を有することを特徴とする画像任意倍率処理方法。
  5. 【請求項5】前記任意倍率m/nのmの最大を2のべき
    乗とすることで、前記カウンタ工程のカウントアップ処
    理を行った出力Pを受け、これを1/mした商に基づい
    て、前記原画像の中から画像変換に必要な原画素を特定
    する第2原画素特定工程と、 を更に具備したことを特徴とする請求項4に記載の画像
    任意倍率処理方法。
  6. 【請求項6】与えられた原画像を任意倍率m/nで拡大
    して変換画像を得る画像任意倍率処理方法であって、 前記任意倍率m/nのmの最大を2のべき乗として、前
    記任意倍率m/nに基づき画素間隔基底値を算出し、算
    出した前記画素間隔基底値が整数とならない場合に、前
    記画素間隔基底値として所定整数を選び、更に前記所定
    整数に一定の周期で一定の補正値を加えることにより、
    全体として適正な画素間隔基底値を算出する算出工程
    と、 前記算出工程により算出された画素間隔基底値をカウン
    タの基底とし、画像切り出し位置を初期値としてカウン
    トアップ動作して、出力Pを出力するカウンタ工程と、 前記カウンタ工程の出力Pを受け、これを1/mした商
    に基づいて、前記原画像の中から画像変換に必要な原画
    素を特定する原画素特定工程と、 前記カウンタ工程の出力Pを受け、これを1/mした時
    の剰余に基づいて、前記原画素特定工程が特定した原画
    素に施すフィルタリング処理の係数を決定する係数決定
    工程と、 前記原画素特定工程により特定された原画素を、前記係
    数決定工程により決定された係数に基づいてフィルタリ
    ング処理することにより、前記変換画像を合成する画像
    合成工程と、 を有することを特徴とする画像任意倍率処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10475158B2 (en) 2012-10-18 2019-11-12 Megachips Corporation Image processing device

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