JP2000137487A - 楽音信号生成装置、楽音信号生成方法、および楽音信号生成プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

楽音信号生成装置、楽音信号生成方法、および楽音信号生成プログラムを記録した記録媒体

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JP2000137487A
JP2000137487A JP10313271A JP31327198A JP2000137487A JP 2000137487 A JP2000137487 A JP 2000137487A JP 10313271 A JP10313271 A JP 10313271A JP 31327198 A JP31327198 A JP 31327198A JP 2000137487 A JP2000137487 A JP 2000137487A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の音高の楽音を複数の音色によって発音
可能な自然楽器の演奏に対応した、より自然な楽音信号
を生成する。 【解決手段】 1〜6各弦の開放弦に対応した音高を最
低音とした場合に、他の弦に割り当てられる音高が重複
しない音域を有するキーバンクKb1〜Kb6を連続さ
せた音域列を設定し、キーバンクKb1〜Kb6のそれ
ぞれに、ギターの1〜6弦の音色を割り当てる。キーバ
ンクKb1〜Kb6に割り当てられた各弦における発音
範囲よりも高いフレットを使用する演奏に対応した楽音
信号を生成する場合には、音域幅を保ちながらキーバン
クKb1〜Kb6を移動させ、キーバンクKbs1〜K
bs6とする。これにより、移動を行わない場合には同
一の弦に割り当てられた和音()を、異なる弦に割
り当てることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、弦楽器のような
複数の音色を有する自然楽器に対応した楽音を生成する
楽音信号生成装置、楽音信号生成方法、および楽音信号
生成プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、MIDI(Musical Instrume
nt Digital Interface)データなどの音楽情報を表すデ
ジタル信号に基づいて、楽音信号を生成する装置とし
て、例えばカラオケに用いられる音源装置などが知られ
ている。この種の音源装置に入力されるMIDIデータ
中には、発音すべき自然楽器の種類を指定するデータ
(プログラムチェンジメッセージ)および、発音を指示
するデータ(ノートオンメッセージ)が含まれている。
MIDIデータにおいては、音高はノートナンバー(0
〜127)によって指定し、ノートオンメッセージに
は、発音すべき音高を指定するノートナンバーが含まれ
ている。音源装置は、指定されたノートナンバーに対応
した音高および、指定された自然楽器に対応した音色の
楽音信号を生成する。より詳しくは、同じ音高が指定さ
れた場合でも、指定された自然楽器の種類が異なれば発
音すべき音色が異なるため、音源装置は、各種自然楽器
に対応した音色の楽音信号を生成するための波形データ
(音色データ)を予め記憶しており、この音色データと
入力MIDIデータとに基づいて楽音信号を生成する。
【0003】ところで、MIDIデータによって指定さ
れる自然楽器の中には、同一の音高の楽音を複数の音色
によって発音可能なものがある。例えば複数の弦を有す
る弦楽器は、同じ音高を複数の弦のそれぞれにおいて発
音することができる。すなわち、各弦毎の音色はそれぞ
れ異なっており、いずれの弦を用いて発音するかによっ
て、同じ音高であっても発音される音色が異なるように
なっている。従って、入力MIDIデータがこのような
種類の自然楽器を指定した場合には、音源装置は、指定
された音高の楽音信号をいずれの弦に対応した音色で生
成するかについて決定しなければならない。そのため、
発音可能な複数の音色のいずれかが予め割り当てられた
各々所定の音域を有する音高域(キーバンク)を連続さ
せた音高域列を予め設定しておき、指定された音高が属
するキーバンクに対して割り当てられた音色に対応する
音色データを読み出すことによって、指定された音高の
楽音信号をいずれかの弦の音色に対応させて生成する。
【0004】ここで図8は、上述したノートナンバーと
キーバンクおよび、使用する音色データの関係を示す図
である。また、図9は、図8に示した関係を、ギターの
弦にあてはめた場合を示す図である。図8および図9に
示す例では、1〜6各弦の開放弦に対応した音高を最低
音とした場合に、他の弦に割り当てられる音高が重複し
ない音域を有するキーバンクKb1〜Kb6を連続させ
た音域列に設定し、キーバンクKb1〜Kb6のそれぞ
れに、ギターの1〜6弦の音色を割り当てている。な
お、ギターの1〜6弦の各音色に対応した音色データは
音色データWf1〜Wf6である。具体的には、図8に
示すように、6弦に対応するキーバンクKb6にはノー
トナンバー64〜68を、5弦に対応するキーバンクK
b5にはノートナンバー69〜73を、4弦に対応する
キーバンクKb4にはノートナンバー74〜78を、3
弦に対応するキーバンクKb3にはノートナンバー79
〜82を、2弦に対応するキーバンクKb2にはノート
ナンバー83〜87を、そして、1弦に対応するキーバ
ンクKbにはノートナンバー88以上を、それぞれ割り
当てることによって、ノートナンバーに対応する弦の音
色(音色データWf1〜6のいずれか)が一義的に特定
されるようになっている。この場合は、図9に示すよう
に、ギターの2〜6弦における発音可能範囲は、開放か
ら4フレットまでを押下した場合の音高となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
音源装置は、図9に示すように発音可能範囲が固定され
ていたために、以下のような問題があった。まず、発音
可能範囲が開放弦から4フレットを押下した場合に固定
されているので、高いフレットを押下して弦を弾くこと
を想定した演奏を行うことができなかった。このような
問題を図10を参照して説明する。図10は、自然楽器
を演奏する場合のタブ譜(押下するフレットと弾く弦と
を示した譜面)と、入力MIDIデータの内容および、
音源装置において割り当てられる音色データとの関係を
示した図である。図10中は演奏時刻t1において
発音されるべき和音を示し、は演奏時刻t2におい
て発音されるべき和音を示している。タブ譜を参照する
と、では1弦の4フレットを押下し、では2弦の4
フレットを押下することを示すしている。また、では
1弦の4フレットを押下し、では2弦の5フレットを
押下することを示している。このように、自然楽器で和
音を発音する場合には、和音を構成する複数の音を複数
の相異なる弦によって発音する。
【0006】図10に示すように、MIDIデータは、
図10に示したタブ譜に基づく演奏を指示すべく、に
はノートナンバー92を、にはノートナンバー87を
指定している。また、にはノートナンバー92を、
にはノートナンバー88を指定している。音源装置は、
上述の図8および図9に示すように、キーバンクKb1
〜Kb6に対して、それぞれ1〜6弦の音色が割り当て
られているので、の発音を行う際には音色データWf
1(ノートナンバー92はキーバンクKb1に属する)
が、の発音を行う際には音色データWf2(ノートナ
ンバー87はキーバンクKb2に属する)を、それぞれ
読み出して楽音信号を生成する。従って、1弦と2弦と
に対応した楽音信号がそれぞれ生成され、タブ譜通りの
演奏が行われる。しかし、の場合は、については
と同じく1弦の音色が割り当てられるが、に対して
指定されたノートナンバー88はキーバンクKb1の属
するので、についても1弦の音色が割り当てられる。
従って、の場合には、和音であるにもかかわらず同
一の弦(1弦)を用いて発音しているような楽音信号が
生成され、自然楽器ではありえない不自然な音色が発音
されてしまうという問題があった。
【0007】また、このような音源装置を用いたカラオ
ケ装置などでは、使用者が移調を指示することができる
ものがある。移調は、楽曲全体の各音の音高を同一音程
だけ上または下に移すので、上への移調が指示された場
合にも、上述したような不自然さが同様に生じる。例え
ば、図10に示した楽曲を200セント分だけ上に移調
する場合は、全体として、発音すべき音高を指定するノ
ートナンバーを2ずつ大きくしなくてはならない。従っ
て、音源装置は、についてはノートナンバーを93
(’)と、についてはノートナンバーを88
(’)として発音しなくてはならない。この場合は、
図9に示すように、’は1弦の5フレットを押下し、
’は1弦を開放して弾いた場合に対応する楽音が生成
され、和音であるにもかかわらず、同一の弦を使用して
発音したような不自然な楽音になる。このように、同一
の音高の楽音を複数の音色によって発音可能な自然楽器
に対応した楽音信号を生成する場合は、自然楽器におけ
る発音とはかけ離れた不自然な楽音信号が生成されてし
まうという問題があった。
【0008】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、より自然な楽音信号を生成するこ
とができる楽音信号生成装置、楽音信号生成方法、およ
び楽音信号生成プログラムを記録した記録媒体を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、同一の音高の楽音を
複数の音色によって発音可能な自然楽器の発音に対応し
た楽音信号を、入力演奏データによって指定された音高
で生成する楽音信号生成装置であって、前記複数の音色
に対応した各音色データを、1の前記自然楽器に対応し
た複数の音色データとして記憶する音色データ記憶手段
と、各々所定の音域を有する音高域を連続させ、前記音
高域毎に前記複数の音色のいずれかを各々異なるように
対応させた音高域列を設定し、移動指示データに基づい
て前記音高域列を予め定めた基準から一定音高分だけ移
動し、移動後の各音高域に属する各音高に対して当該移
動後の音高域に対応した前記音色を割り当てる割当手段
と、前記割当手段によって前記指定された音高に対して
割り当てられた前記音色に対応する音色データを、音色
データ記憶手段から読み出して前記楽音信号を生成する
楽音信号生成手段とを具備し、前記移動指示データは、
前記楽音信号を同時に生成すべき複数の音高が前記入力
演奏データによって指定される場合には、1の前記移動
後の音高域には前記複数の音高のうちのいずれかひとつ
が属するように、移動すべき前記一定音高を指示するこ
とを特徴とする。また、請求項2に記載の発明は、請求
項1に記載の楽音信号生成装置において、前記音色デー
タ記憶手段は、前記複数の各音色において発音可能な音
高域を分割した各分割音高域に好適な音色に対応した複
数の音高域別音色データとして前記複数の音色に対応し
た各音色データを記憶し、前記楽音信号生成手段は、前
記指定された音高に対して割り当てられた前記音色に対
応する音色データのうち、前記指定された音高に対応し
た前記音高域別音色データを読み出すことを特徴とす
る。また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の
楽音信号生成装置において、前記移動指示データは、前
記演奏データに含まれることを特徴とする。また、請求
項4に記載の発明は、請求項1に記載の楽音信号生成装
置において、前記移動指示データは、前記楽音信号を同
時に生成すべき複数の音高のうちのいずれか一つが、当
該音高が属すべき前記移動後の音高域の中心となるよう
に、移動すべき前記一定音高を指示することを特徴とす
る。また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の
楽音信号生成装置において、前記移動指示データは、移
調指示データによって指示される音程に対応して移動す
べき前記一定音高を指示することを特徴とする。また、
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の楽音信号生
成装置において、前記自然楽器は、各々音色の異なる複
数の弦を備え、当該各弦を押下する位置に応じて音高が
決定される弦楽器であって、前記音高域列の各音高域
は、前記各弦の開放弦に対応した音高を最低音とした場
合に、他の弦の音色に割り当てられる音高が重複しない
音域であり、前記各弦の開放弦に対応した音高を前記予
め定めた基準とすることを特徴とする。また、請求項7
に記載の発明は、同一の音高の楽音を複数の音色によっ
て発音可能な自然楽器の発音に対応した楽音信号を、入
力演奏データによって指定された音高で生成する楽音信
号生成方法であって、各々所定の音域を有する音高域を
連続させ、前記音高域毎に前記複数の音色のいずれかを
各々異なるように対応させた音高域列を設定し、移動指
示データに基づいて前記音高域列を予め定めた基準から
一定音高分だけ移動し、移動後の各音高域に属する各音
高に対して当該移動後の音高域に対応した前記音色を割
り当てる割当段階と、前記指定された音高に対して割り
当てられた前記音色に対応する音色データを、前記複数
の音色に対応した各音色データを前記自然楽器に対応し
た複数の音色データとして記憶した音色データ記憶手段
から読み出す音色データ読出段階と、読み出した前記音
色データに基づいて前記音源に前記楽音信号を生成させ
る楽音信号生成段階とを備え、前記移動指示データは、
前記楽音信号を同時に生成すべき複数の音高を前記入力
演奏データによって指定される場合には、1の前記移動
後の音高域には前記複数の音高のうちのいずれかひとつ
が属するように、移動すべき前記一定音高を指示する。
また、請求項8に記載の発明は、コンピュータを用い
て、同一の音高の楽音を複数の音色によって発音可能な
自然楽器の発音に対応した楽音信号を、入力演奏データ
によって指定された音高で生成する楽音信号生成プログ
ラムを記録した記録媒体であって、各々所定の音域を有
する音高域を連続させ、前記音高域毎に前記複数の音色
のいずれかを各々異なるように対応させた音高域列を設
定し、移動指示データに基づいて前記音高域列を予め定
めた基準から一定音高分だけ移動し、移動後の各音高域
に属する各音高に対して当該移動後の音高域に対応した
前記音色を割り当てる割当段階と、前記指定された音高
に対して割り当てられた前記音色に対応する音色データ
を、前記複数の音色に対応した各音色データを前記自然
楽器に対応した複数の音色データとして記憶した音色デ
ータ記憶手段から読み出す音色データ読出段階と、読み
出した前記音色データに基づいて前記音源に前記楽音信
号を生成させる楽音信号生成段階とを備え、前記移動指
示データは、前記楽音信号を同時に生成すべき複数の音
高を前記入力演奏データによって指定される場合には、
1の前記移動後の音高域には前記複数の音高のうちのい
ずれかひとつが属するように、移動すべき前記一定音高
を指示することを特徴とする。
【0010】本発明によれば、前記複数の音色に対応し
た各音色データを、1の前記自然楽器に対応した複数の
音色データとして予め記憶しておき、各々所定の音域を
有する音高域を連続させ、前記音高域毎に前記複数の音
色のいずれかを各々異なるように対応させた音高域列を
設定し、移動指示データに基づいて前記音高域列を予め
定めた基準から一定音高分だけ移動し、移動後の各音高
域に属する各音高に対して当該移動後の音高域に対応し
た前記音色を割り当てる。このとき、前記移動指示デー
タは、前記楽音信号を同時に生成すべき複数の音高を前
記入力演奏データによって指定される場合には、1の前
記移動後の音高域には前記複数の音高のうちのいずれか
ひとつが属するように、移動すべき前記一定音高を指示
し、前記移動後の各音高域に対応する前記音色はそれぞ
れ異なる音色であるので、前記指定された音高に対して
割り当てられた前記音色に対応する音色データを読み出
すことによって同時に生成される複数の楽音信号は、複
数の音高についてそれぞれ相異なる音色となり、より自
然な発音が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。
【0012】1.第1実施形態 1−1.第1実施形態の構成 まず、図1は、第1実施形態の概略構成を示す機能ブロ
ック図である。第1本実施形態は、本発明を適用した音
源装置100であり、図1に示すように、楽音生成部1
01、音色データ記憶部102、判定部103、および
割当部104を備えて構成されている。
【0013】楽音生成部101は、入力MIDIデータ
および記憶部102に記憶された音色データに基づいて
楽音信号を生成するものである。音色データに基づく楽
音信号を生成は、従来からデジタル音源に用いられてい
る周知の技術で実現できる。音色データ記憶部102に
は、楽音生成部101において楽音信号を生成する際に
用いる複数の音色データが予め記憶されている。判定部
103は、入力MIDIデータの内容を判定するもので
あり、割当部104は、判定部103における判定に基
づいて、各音高に対する音色の割り当てを行うものであ
る。
【0014】本実施形態では、音源装置100は、入力
MIDIデータに含まれるコントロールチェンジメッセ
ージCCに基づいて、上記キーバンクを予め定めた基準
から一定音高分移動することによって、好適な音色デー
タを用いて楽音信号を生成するように構成されている。
具体的には、コントロールチェンジCCが入力されたこ
とが判定部102によって判定されると、判定部102
から割当部104に対して判定の内容を示す制御信号S
cが出力され、割当部104が制御信号Scに基づいて
各音高に対する音色の割り当てが行われ、割り当て結果
を示す制御信号Saを楽音生成部101に出力される
と、楽音生成部101がノートナンバーによって指定さ
れた音高に割り当てられた音色に対応する音色データを
読み出して楽音信号を生成する構成となっている。コン
トロールチェンジCCの内容を判定し、音色の割り当て
を行う具体的な方法については、次に詳しく説明する。
【0015】1−2.第1実施形態の動作 次に、第1実施形態の動作について説明する。本実施形
態では、予め基本となるキーバンクKb1〜Kb6が図
2に示すように設定されている。すなわち、1〜6各弦
の開放弦に対応した音高を最低音とした場合に、他の弦
に割り当てられる音高が重複しない音域を有するキーバ
ンクKb1〜Kb6を連続させた音域列が設定され、キ
ーバンクKb1〜Kb6のそれぞれに、ギターの1〜6
弦の音色を割り当てている。より具体的には、6弦に対
応するキーバンクKb6にはノートナンバー64〜68
が、5弦に対応するキーバンクKb5にはノートナンバ
ー69〜73が、4弦に対応するキーバンクKb4には
ノートナンバー74〜78が、3弦に対応するキーバン
クKb3にはノートナンバー79〜82が、2弦に対応
するキーバンクKb2にはノートナンバー83〜87
が、そして、1弦に対応するキーバンクKbにはノート
ナンバー88以上が属する。そして、キーバンクKb1
〜Kb6に割り当てられた各弦における発音範囲(図9
参照)よりも高いフレットを使用する演奏に対応した楽
音信号を生成する場合には、音域幅を保ちながらキーバ
ンクKb1〜Kb6を移動させ、キーバンクKbs1〜
Kbs6とする。この移動量は、MIDIデータである
コントロールチェンジCCに含まれて入力される。図2
には、基本キーバンクをノートナンバー1分高い(+1
度)方向に移動させたキーバンクKbs1〜Kbs6を
示している。
【0016】本実施形態では、キーバンクKb1〜Kb
6には、それぞれ1〜6弦の音色が予め割り当てられて
いるので、キーバンクKb1〜Kb6を一定音高分移動
させたキーバンクKbs1〜Kbs6にも、それぞれ1
〜6弦の音色が予め割り当てられる。また、音色データ
記憶部102には、1〜6弦の音色の楽音信号を生成す
るための音色データとして、音色データWf1〜Wf6
がそれぞれ記憶されている。ここで、図3は、キーバン
クを+1度移動させた場合の音色の割り当てをギターの
弦との対応関係において示した図である。図3に示すよ
うに、移動後のキーバンクKbs1〜Kbs6は、各弦
の1フレットから5フレットまでの範囲に対応する音高
が発音可能になるので、移動を行わない場合(図9参
照)と比較すると、発音可能範囲が1フレット分だけ高
い方に移動したことがわかる。
【0017】ここで、図4は、演奏すべき内容を示すタ
ブ譜と、MIDIデータおよび読み出される音色データ
との関係を示す図である。図4に示すCC(+1)は、
MIDIデータ中のコントロールチェンジメッセージを
示しており、キーバンクKb1〜Kb6を+1度移動さ
せることを指定している。図4に示した例では、演奏時
刻t1に先だって、コントロールチェンジCC(+1)
が入力されているので、判定部103は、キーバンクを
+1度移動させることを指示する制御信号Scを割当部
104に出力する。割当部104は、キーバンクKb1
〜Kb6を1度移動したキーバンクKbs1〜Kbs6
に基づいて、各音高(ノートナンバー)に対する音色の
割り当てを行い、割当結果を示す制御データSaを楽音
生成部101に出力する。楽音生成部101は、制御信
号Saが示す割当内容に基づいて、入力MIDIデータ
中のノートナンバーに割り当てられた音色データ(Wf
1〜Wf6のいずれか)を音色データ記憶部102から
読み出して楽音信号を生成する。
【0018】次に、図4に示す例を用いてさらに具体的
に説明する。まず、演奏時刻t1に先だって入力された
コントロールチェンジCC(+1)に基づいて、図3に
示すように、各音高に対して音色が割り当てられてい
る。そして、演奏時刻t1においてに示す演奏を指
示するMIDIデータ(ノートオンメッセージ)が入力
される。図4に示した例では、は指定されたノートナ
ンバーが92であり、図2および図3に示すように、ノ
ートナンバー92は移動後のキーバンクKbs1に属す
るので、1弦用の音色データWf1が読み出され、1弦
の4フレットを押下して弦を弾いた場合に対応する楽音
が生成される。また、はノートナンバーが87であ
り、ノートナンバー87は移動後のキーバンクKbs2
に属するので、2弦用の音色データWf2が読み出さ
れ、2弦の4フレットを押下して弦を弾いた場合に対応
する楽音が生成される。従って、図4に示すタブ譜通
り、1弦の4フレットと2弦の4フレットを押下してそ
れぞれの弦を弾いた場合に対応する楽音信号が生成され
る。また、はノートナンバーが92であり、図2およ
び図3に示すように、ノートナンバー92は移動後のキ
ーバンクKbs1に属するので、1弦用の音色データW
f1が読み出され、1弦の4フレットを押下して弦を弾
いた場合に対応する楽音が生成される。はノートナン
バーが88であり、ノートナンバー88は移動後のキー
バンクKbs2に属するので、2弦用の音色データWf
2が読み出され、2弦の5フレットを押下して弦を弾い
た場合に対応する楽音が生成される。従って、図4に示
すタブ譜通り、1弦の4フレットと2弦の5フレットを
押下してそれぞれの弦を弾いた場合に対応する楽音信号
が生成される。なお、仮に、キーバンクKb1〜Kb6
の移動を行わなかった場合には、図9に示すように、
に対して指定されたノートナンバー88はキーバンクK
b1に属するので、1弦用の音色データWf1が読み出
され、1弦を開放して弦を弾いた場合に対応する楽音が
生成される。
【0019】1−3.第1実施形態の効果 このように、第1実施形態においては、キーバンクKb
1〜Kb6の移動を行うことによって各弦における発音
可能範囲を移動させ、発音が指定された音高に対して本
来割り当てられるべき弦の音色が割り当てられるので、
より自然な楽音信号の生成が可能となる。
【0020】2.第2実施形態 次に第2実施形態について説明する。第2実施形態は、
入力MIDIデータに予めキーバンクKb1〜Kb6の
移動量を指示するコントロールチェンジCCが含まれて
いない場合について説明する。
【0021】2−1.第2実施形態の構成 図5は、第2実施形態の概略構成を示す機能ブロック図
である。第2実施形態における音源装置200は、図5
に示すように、楽音生成部201、音色データ記憶部2
02、判定部203、割当部204、移調指示部20
5、移動量認識部206、およびMIDIデータ挿入部
207を備えて構成されている。
【0022】移調指示部205は、MIDIデータによ
って指定される演奏を移調することを指示するものであ
り、例えば使用者が移調する音程を指示する操作を行う
操作子や、指示した音程を表示する表示部などを備えて
いる。移調指示部205は、移調する音程を示す移調指
示信号Stを生成して、楽音生成部201および移動量
認識部206に出力する。移動量認識部206は、後述
するように、入力MIDIデータおよび移調指示信号S
kに基づいて、キーバンクKb1〜Kb6の移動量を認
識し、移動量を示す制御信号SkをMIDIデータ挿入
部207に出力する。MIDIデータ挿入部206は、
移動量を示す制御信号Skに基づいて、第1実施形態に
おいて説明したコントロールチェンジCCを生成して、
入力MIDIデータに挿入する。このように、第2実施
形態においては、予め入力MIDIデータにコントロー
ルチェンジCCが埋め込まれていなくても、音源装置2
00においてコントロールチェエンジCCを生成するこ
とができるように構成されている。楽音生成部201
は、音色データ記憶部202に記憶された音色データお
よびMIDIデータに基づいて楽音を生成のものであ
る。本実施形態では、楽音生成部201は、移調指示信
号Stに基づいて、入力MIDIデータが示す楽曲の移
調を行った演奏に対応する楽音信号を生成できるように
なっている。
【0023】本実施形態では、キーバンクKb1〜Kb
6の移動量に応じて、弦毎に使用する音色データを適宜
選択できるようになっており、音色データ記憶部202
は、図6に示すように、各弦毎に複数の音色データWf
11〜14、……Wf61〜Wf64を記憶している。
すなわち、弦楽器においては、同一の弦であっても押下
する位置によって音色が変化する場合があるので、第2
実施形態では、第1実施形態で説明した各弦の音色に対
応した音色データWf1〜Wf6をさらに細分化してい
る。音色データWf11〜14、……Wf61〜Wf6
4は、1〜6弦において発音可能な音高域を分割して各
分割音高域に好適な音色に対応した複数の音高域別音色
データとして記憶したものである。具体的には、図6に
示したように、各弦について、19フレット分の音高範
囲=20を各弦の発音可能な音高域(1弦=80〜9
9、2弦=77〜96、3弦=73〜92、4弦=69
〜88、5弦=66〜85、6弦=64〜83)とし、
各弦において発音可能な音高域を4分割した各分割音高
域に好適な音色に対応した音色データWf11〜14、
……Wf61〜Wf64を記憶している。判定部203
は、MIDIデータ挿入部206によってコントロール
チェンジCCが埋め込まれたMIDIデータを判別し
て、判別内容を示す制御信号Scを割当部204に出力
し、割当部204は、制御信号Scに基づいて各音高に
対する音色の割り当てを行い、割当内容を示す制御信号
Saを楽音生成部201に出力する。音色の割り当てお
よび割り当てられた音色に対応する音色データの読み出
しにかかる具体的な方法については、次に詳しく説明す
る。
【0024】2−2.第2実施形態の動作 次に、図5〜図7を参照しながら、第2実施形態の動作
について説明する。第2実施形態では、第1実施形態に
おいて説明したキーバンクKb1〜Kb6を、以下に説
明するように移動する。まず、移動量認識部205は、
入力MIDIデータのデータ列のうち、和音を構成する
ノートオンメッセージ(コードフレーズ)を認識する。
そして、和音として同時に発音すべき各音高について割
り当てを行う。このとき、同時に発音すべき各音高のう
ち最大音高を、当該最大音高を発音可能な最小番号の弦
に割り当てられるようにする。なお、本実施形態では、
上述のように各弦毎に発音可能音高が設定されている
(図6参照)。そして、最大音高が割り当てられた弦に
対応するキーバンク(1弦であればKbs1)の中心と
なる音高が、当該最大音高となるように、キーバンクK
b1〜Kb6を移動する。
【0025】図6および図7を参照して説明すると、演
奏時刻t1に示した例()では、和音として同時に
発音すべき音高がノートナンバー94()および89
()であるので、最大音高はノートナンバー94とな
る。ノートナンバー94を発音可能な最小番号の弦は1
弦であるから、最大音高ノートナンバー94は1弦に割
り当てられる。そして、ノートナンバー94がキーバン
クKbs1の中心となるように、キーバンクKb1〜K
b6を移動すると、移動後のキーバンクKbs1は、ノ
ートナンバー92〜96の範囲となる。ここで、キーバ
ンクKb1の範囲はノートナンバー88〜92であるの
で、キーバンクKbs1がノートナンバー92〜96の
範囲となるための移動量は、92−88=+4と算出で
きる。
【0026】また、移動量認識部205は、移調指示部
205から出力される移調指示信号Stに基づいて移調
を行う必要がある場合には、移調後の発音に対応した移
動を行う。図6および図7を参照して説明すると、演奏
時刻t2に示した例()では、4度上げて発音する
ことを指示している。この場合は、入力MIDIデータ
によって指定されるノートナンバーに+4加算したノー
トナンバーに変換して発音を行えばよい。従って、入力
MIDIデータが和音として指定する各音高が、ノート
ナンバー94()および89()であれば、楽音生
成部201において生成すべき楽音信号の音高は、ノー
トナンバー94+4=98(’)および、ノートナン
バー89+4=93(’)となる。
【0027】移動量認識部205は、移調指示信号St
に基づいて、先に認識したコードフレーズを構成する各
音高の移調後のノートナンバーを算出して、上述したよ
うに、キーバンクの移動量を算出する。演奏時刻t2に
示した例()では、移調後の和音として同時に発音
すべき音高が、ノートナンバー98(’)およびノー
トナンバー93(’)であるので、最大音高となるノ
ートナンバー98が最小番号の1弦に対応するキーバン
クKbs1の中心となるようにキーバンクKb1〜Kb
6の移動を行うと、移動後のキーバンクKbs1は、ノ
ートナンバー96〜100の範囲となる。ここで、キー
バンクKb1の範囲はノートナンバー88〜92である
ので、キーバンクKbs1がノートナンバー96〜10
0の範囲となるための移動量は、96−88=+8と算
出できる。移動量認識部205は、このようにして認識
したキーバンクの移動量を示す制御信号Ssを出力し、
MIDIデータ挿入部206は、制御信号Ssによって
示される移動量を指示するコントロールチェンジCCを
生成して、入力MIDIデータに挿入する。図6および
図7に示した例では、演奏時刻t1におけるノートオン
メッセージ()の前にコントロールチェンジCC
(+4)を挿入し、演奏時刻t2におけるノートオンメ
ッセージ()の前にコントロールチェンジCC(+
8)を挿入する。
【0028】このようにして入力MIDIデータに挿入
されたコントロールチェンジCCは、判定部203に出
力される。判定部203は、コントロールチェンジCC
が入力されると、コントロールチェンジCCによって示
される移動量(演奏時刻t1においては+4、演奏時刻
t2においては+8)を判定し、判定結果を示す制御信
号Scを割当部204に出力する。割当部204は、制
御信号Scに基づいて、第1実施形態と同様に、移動後
のキーバンクKbs1〜Kbs6を求め、ノートオンメ
ッセージに含まれるノートナンバーが、いずれの弦に割
り当てられるかを示す制御信号Saを楽音生成部201
に出力する。
【0029】楽音生成部201は、制御信号Saが示す
割当内容に基づいて、入力MIDIデータ中のノートナ
ンバーに割り当てられた弦に対応する複数の音色データ
Wf11〜Wf14、……Wf61〜Wf64の中か
ら、当該ノートナンバーに対応した音色データを音色デ
ータ記憶部202から読み出して楽音信号を生成する。
より具体的には、楽音生成部201は、入力されたノー
トオンメッセージ中の和音として同時に発音すべき各音
高(移調を行う場合は、移調後の音高)が1弦に割り当
てられている場合は、ノートナンバー88〜92であれ
ば音色データWf11を用いて発音し、ノートナンバー
93〜97であれば音色データWf12を用いて発音
し、ノートナンバー98〜102であれば音色データW
f13を用いて発音し、ノートナンバー103〜107
であれば音色データWf14を用いて発音するように、
音色データの読み出しを行う(図6参照)。
【0030】図6及び図7中の演奏時刻t1に示した例
()では、和音として同時に発音すべき音高が、ノ
ートナンバー94()および89()であるので、
ノートナンバー94()については、音色データWf
13(図6:*1参照)を読み出し、ノートナンバー8
9()については、音色データWf22(図6:*2
参照)を読み出す。また、演奏時刻t2に示した例(
)では、移調後の和音として同時に発音すべき音高
が、ノートナンバー98(’)およびノートナンバー
93(’)であるので、ノートナンバー98(’)
については、音色データWf14(図6:*3参照)を
読み出し、ノートナンバー93(’)については、音
色データWf23(図6:*4参照)を読み出す。
【0031】2−3.第2実施形態の効果 このように、第2実施形態においては、MIDIデータ
の和音を認識し、キーバンクの移動量を決定することが
できるので、予めMIDIデータ中に移動量を指示する
データを含めておく必要がない。また、移調に対応した
キーバンクの移動を行えるようにしたので、移調が指示
された場合にも、自然な発音を行うことができるように
なる。さらに、各弦において発音可能な音高域を分割し
て各分割音高域に好適な音色に対応した複数の音高域別
音色データとして記憶しているので、各弦に応じて発音
する音高に応じた音色の楽音子号を生成できるようにな
り、より自然な発音を行うことができるようになる。
【0032】3.変形例 なお、本発明は既述した実施形態に限定されるものでは
なく、以下のような各種の変形が可能である。
【0033】上記実施形態においては、自然楽器の例と
してギターを用いて説明したが、自然楽器はギターに限
定されるものではなく、音色の異なる同一の音高を発音
できる自然楽器であれば、弦楽器に限らずどのような楽
器でも構わない。また、上記実施形態において説明した
キーバンクKb1〜Kb6についても、ギターを例とし
た場合に好適な一例を示したものであり、複数音色のい
ずれかが予め割り当てられた各々所定の音域を有する音
高域を連続させた音高域列は、各自然楽器によって異な
るものである。また、複数の音色に対応した各音色デー
タも、上記実施形態において説明したWf1〜Wf6、
あるいは、Wf11〜Wf14……Wf61〜Wf64
に限らず、指定可能な自然楽器の種類に応じた音色デー
タがそれぞれ複数記憶されていてもよい。
【0034】また、上記実施形態においては、キーバン
クKb1〜Kb6の移動を行う場合は、各キーバンクK
b1〜Kb6の音域を維持したまま移動させるものとし
たが、これに限らず、音域も適宜変更できるようにして
もよい。この場合においては、移動量を指示するデータ
とあわせて音域の変更内容を示すデータが入力されるよ
うにすればよい。
【0035】上記実施形態では、キーバンクの移動量を
指示するMIDIデータを、コントロールチェンジメッ
セージとして説明したが、これに限らず、例えばエクス
クルーシブメッセージのような、自由定義のメッセージ
でも構わない。また、音源装置100あるいは200に
入力される演奏データは、MIDIデータに限らず、音
楽情報をデジタル信号によって扱うことができる規格で
あればどのようなものでもよい。
【0036】また、上記実施形態においては、カラオケ
のキーコントロール部分などに相当する移調指示部20
5を設けているが、移調を指示する手段はこれに限ら
ず、例えばMIDIデータに予め含まれていてもよい。
あるいは、本発明をカラオケに用いる場合は、使用者が
歌唱した音程を判定することによって使用者の音程に適
した移調を自動的に行う移調判定手段を設け、当該移調
判定手段における判定に基づいて移調指示を行うように
してもよい。
【0037】上記実施形態において説明した各機能ブロ
ックは、回路によって構成しても構わないし、プログラ
ムによって構成しても構わない。プログラムによって構
成する場合は、音源装置のROMに予め記憶されたログ
ラムに従って、CPUが動作することによって各機能ブ
ロックが構成される。なお、ROMに限らず、例えば、
記憶不揮発性メモリカード、CD−ROM、フロッピー
ディスク(登録商標)、光磁気ディスク、および磁気デ
ィスク等の可搬型の記録媒体に記録されたデータをハー
ドディスク等の記憶装置に転送できるように構成しても
よい。このようにすれば、制御情報や制御プログラム等
の追加(インストール)や更新(バージョンアップ)の
際に便利である。また、プログラムに限らず、音色デー
タを追加あるいは更新できるようにしてもよい。さら
に、可搬型の記録媒体経由ではなく、通信インターフェ
イス経由で、ハードディスク等の記録装置上の制御情報
や制御プログラム等を通信ネットワーク側からダウンロ
ードするようにしてもよい。また、上記各機能ブロック
を、上記制御情報や制御プログラム等をインストールし
た市販のパーソナルコンピュータ等によって実現しても
よい。例えば、パーソナルコンピュータ自体に音源機能
を有するボードを実装させてることによって実現可能と
なる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同一の音高の楽音を複数の音色によって発音可能な自然
楽器の演奏に対応した、より自然な楽音信号を生成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の概略構成を示す機能ブロック
図である。
【図2】 第1実施形態における、ノートナンバーとキ
ーバンク、および使用する音色データの関係を示す図で
ある。
【図3】 第1実施形態における、ノートナンバーとキ
ーバンク、および使用する音色データの関係を、ギター
の弦にあてはめた場合の図である。
【図4】 第1実施形態における、演奏すべき内容を示
すタブ譜と、MIDIデータと音源装置における発音の
関係を示す図である。
【図5】 第2実施形態の概略構成を示す機能ブロック
図である。
【図6】 第2実施形態における、ノートナンバーとキ
ーバンク、および使用する音色データの関係を示す図で
ある。
【図7】 第2実施形態における、演奏すべき内容を示
すタブ譜と、MIDIデータと音源装置における発音の
関係を示す図である。
【図8】 従来技術における、ノートナンバーとキーバ
ンク、および使用する音色データの関係を示す図であ
る。
【図9】 従来技術における、ノートナンバーとキーバ
ンク、および使用する音色データの関係を、ギターの弦
にあてはめた場合の図である。
【図10】 従来技術における、演奏すべき内容を示す
タブ譜と、MIDIデータと音源装置における発音の関
係を示す図である。
【符号の説明】
100、200……音源装置、 101、201……楽音生成部、 102、202……音色データ記憶部、 103、203……判定部、 104、204……割当部、 205……移調指示部、 206……移動量認識部、 207……MIDIデータ挿入部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の音高の楽音を複数の音色によって
    発音可能な自然楽器の発音に対応した楽音信号を、入力
    演奏データによって指定された音高で生成する楽音信号
    生成装置であって、 前記複数の音色に対応した各音色データを、1の前記自
    然楽器に対応した複数の音色データとして記憶する音色
    データ記憶手段と、 各々所定の音域を有する音高域を連続させ、前記音高域
    毎に前記複数の音色のいずれかを各々異なるように対応
    させた音高域列を設定し、移動指示データに基づいて前
    記音高域列を予め定めた基準から一定音高分だけ移動
    し、移動後の各音高域に属する各音高に対して当該移動
    後の音高域に対応した前記音色を割り当てる割当手段
    と、 前記割当手段によって前記指定された音高に対して割り
    当てられた前記音色に対応する音色データを、音色デー
    タ記憶手段から読み出して前記楽音信号を生成する楽音
    信号生成手段とを具備し、 前記移動指示データは、前記楽音信号を同時に生成すべ
    き複数の音高が前記入力演奏データによって指定される
    場合には、1の前記移動後の音高域には前記複数の音高
    のうちのいずれかひとつが属するように、移動すべき前
    記一定音高を指示することを特徴とする楽音信号生成装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の楽音信号生成装置にお
    いて、 前記音色データ記憶手段は、前記複数の各音色において
    発音可能な音高域を分割した各分割音高域に好適な音色
    に対応した複数の音高域別音色データとして前記複数の
    音色に対応した各音色データを記憶し、 前記楽音信号生成手段は、前記指定された音高に対して
    割り当てられた前記音色に対応する音色データのうち、
    前記指定された音高に対応した前記音高域別音色データ
    を読み出すことを特徴とする楽音信号生成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の楽音信号生成装置にお
    いて、 前記移動指示データは、前記演奏データに含まれること
    を特徴とする楽音信号生成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の楽音信号生成装置にお
    いて、 前記移動指示データは、前記楽音信号を同時に生成すべ
    き複数の音高のうちのいずれか一つが、当該音高が属す
    べき前記移動後の音高域の中心となるように、移動すべ
    き前記一定音高を指示することを特徴とする楽音信号生
    成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の楽音信号生成装置にお
    いて、 前記移動指示データは、移調指示データによって指示さ
    れる音程に対応して移動すべき前記一定音高を指示する
    ことを特徴とする楽音信号生成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の楽音信号生成装置にお
    いて、 前記自然楽器は、各々音色の異なる複数の弦を備え、当
    該各弦を押下する位置に応じて音高が決定される弦楽器
    であって、 前記音高域列の各音高域は、前記各弦の開放弦に対応し
    た音高を最低音とした場合に、他の弦の音色に割り当て
    られる音高が重複しない音域であり、 前記各弦の開放弦に対応した音高を前記予め定めた基準
    とすることを特徴とする楽音信号生成装置。
  7. 【請求項7】 同一の音高の楽音を複数の音色によって
    発音可能な自然楽器の発音に対応した楽音信号を、入力
    演奏データによって指定された音高で生成する楽音信号
    生成方法であって、 各々所定の音域を有する音高域を連続させ、前記音高域
    毎に前記複数の音色のいずれかを各々異なるように対応
    させた音高域列を設定し、移動指示データに基づいて前
    記音高域列を予め定めた基準から一定音高分だけ移動
    し、移動後の各音高域に属する各音高に対して当該移動
    後の音高域に対応した前記音色を割り当てる割当段階
    と、 前記指定された音高に対して割り当てられた前記音色に
    対応する音色データを、前記複数の音色に対応した各音
    色データを前記自然楽器に対応した複数の音色データと
    して記憶した音色データ記憶手段から読み出す音色デー
    タ読出段階と、 読み出した前記音色データに基づいて前記音源に前記楽
    音信号を生成させる楽音信号生成段階とを備え、 前記移動指示データは、前記楽音信号を同時に生成すべ
    き複数の音高を前記入力演奏データによって指定される
    場合には、1の前記移動後の音高域には前記複数の音高
    のうちのいずれかひとつが属するように、移動すべき前
    記一定音高を指示することを特徴とする楽音信号生成方
    法。
  8. 【請求項8】 コンピュータを用いて、同一の音高の楽
    音を複数の音色によって発音可能な自然楽器の発音に対
    応した楽音信号を、入力演奏データによって指定された
    音高で生成する楽音信号生成プログラムを記録した記録
    媒体であって、 各々所定の音域を有する音高域を連続させ、前記音高域
    毎に前記複数の音色のいずれかを各々異なるように対応
    させた音高域列を設定し、移動指示データに基づいて前
    記音高域列を予め定めた基準から一定音高分だけ移動
    し、移動後の各音高域に属する各音高に対して当該移動
    後の音高域に対応した前記音色を割り当てる割当段階
    と、 前記指定された音高に対して割り当てられた前記音色に
    対応する音色データを、前記複数の音色に対応した各音
    色データを前記自然楽器に対応した複数の音色データと
    して記憶した音色データ記憶手段から読み出す音色デー
    タ読出段階と、 読み出した前記音色データに基づいて前記音源に前記楽
    音信号を生成させる楽音信号生成段階とを備え、 前記移動指示データは、前記楽音信号を同時に生成すべ
    き複数の音高を前記入力演奏データによって指定される
    場合には、1の前記移動後の音高域には前記複数の音高
    のうちのいずれかひとつが属するように、移動すべき前
    記一定音高を指示することを特徴とする楽音信号生成プ
    ログラムを記録した記録媒体。
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