JP2000136732A - ガスタービン制御装置 - Google Patents

ガスタービン制御装置

Info

Publication number
JP2000136732A
JP2000136732A JP10312073A JP31207398A JP2000136732A JP 2000136732 A JP2000136732 A JP 2000136732A JP 10312073 A JP10312073 A JP 10312073A JP 31207398 A JP31207398 A JP 31207398A JP 2000136732 A JP2000136732 A JP 2000136732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
control valve
gas turbine
flow control
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10312073A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3792915B2 (ja
Inventor
Satoshi Ichikawa
智 市川
Takashi Mizuno
隆 水野
Mitsuhiro Yatabe
充広 谷田部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba System Technology Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP31207398A priority Critical patent/JP3792915B2/ja
Publication of JP2000136732A publication Critical patent/JP2000136732A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3792915B2 publication Critical patent/JP3792915B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】着火操作中の燃料流量過大を回避し、好適なガ
スタービン制御を行うことができるガスタービン制御装
置を得る。 【解決手段】空気圧縮機2と共に同軸上に結合されるガ
スタービン8と、2からの吐出空気と燃料配管を経て送
給される燃料とを混合燃焼して8に燃焼ガスを送給する
燃焼器4と、4の入口側燃料配管に配置される燃料流量
制御弁6および燃料ノズル7と、6の1次側燃料配管に
配置された燃料圧力制御弁5と、5の1次側燃料圧力を
検出する第1圧力検出器18とを備え、燃料圧力制御弁
5により燃料流量制御弁6の1次側燃料圧力を制御する
と共に、6により4に送給される燃料流量を制御するガ
スタービン制御装置において、6の開度に基づいて5の
開度制限値を与え、4の着火操作中に燃料圧力制御弁5
の開度が開度制限値を越えたことによりガスタービント
リップとするようにしたガスタービン制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンプラ
ントのガスタービン制御装置に係り、特にガスタービン
プラント高温部品の過温度からの保護を図りつつ、好適
なガスタービン制御を行えるようにしたガスタービン制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図21は、従来のガスタービンプラント
の一例を示す概略構成図である。図21において、入口
空気案内翼1を介して取り入れられた空気は、空気圧縮
機2にて高圧空気に圧縮される。その圧縮された吐出空
気は空気流路3を通り燃焼器4に入り、燃料の燃焼用空
気として使用される。燃焼器4は、ガスタービン軸9を
中心として環状に複数台設けられているが、ここでは便
宜上、そのうち1台だけを図示している。
【0003】一方、燃料圧力制御弁5により圧力制御さ
れた燃料は、その燃料配管の下流の燃料流量制御弁6を
介して、その燃料配管の先の燃料ノズル7から燃焼器4
に送給され、燃焼器4の器内で燃焼して高温高圧ガスと
なる。
【0004】燃料圧力制御弁5と燃料流量制御弁6の間
の燃料配管には燃料流量制御弁6の1次側燃料圧力を検
出する第1圧力検出器18が設けられている。燃焼器4
の器内の高温高圧の燃焼ガスは、ガスタービン8に送給
されてガスタービン軸9を回転させ、同軸に結合されて
いる発電機10より発電機出力を得る。
【0005】ガスタービン8から排出された排ガスは、
煙突にぬけていくか、あるいは、コンバインドサイクル
発電プラントの場合は、排熱回収ボイラの熱源としで利
用された後煙突に抜けていく。
【0006】ガスタービン制御装置11は、軸端歯車1
2に近接して取り付けられた速度検出器13から得たガ
スタービン速度N、空気圧縮機2の吐出空気流路に設け
られた吐出空気圧力検出器15から得る吐出空気圧力P
CD、燃焼器4の器内の火炎を検出する火炎検知器14
から得る火炎検知信号FLM、燃料圧力制御弁5の弁開
度検出器16から得る燃料圧力制御弁開度LP、燃料流
量制御弁6の弁開度検出器17から得る燃料流量制御弁
開度LF、第1圧力検出器18から得る燃料圧力PF、
ガスタービン排ガス温度検出器19から得る排ガス温度
TX、発電機出力検出器20から得る発電機出力等の諸
信号を入力している。
【0007】それら諸信号に基づいて、ガスタービン制
御装置11は、燃料圧力制御信号PREFおよび燃料流
量制御信号FREFを、燃料圧力制御弁5および撚料流
量制御弁6に与えて燃料流量を調節する。
【0008】また、ガスタービン制御装置11は、点火
器21に着火指令FLXを与えて燃料ノズル7から噴射
された燃料を着火させて燃焼器4の器内に高温高圧の燃
焼ガスを発生させる。さらに、ガスタービン制御装置1
1は、入口空気案内翼制御信号IREFを入口空気案内
翼1に与えて、空気圧縮機2の入口空気流量を調節して
いる。
【0009】図22はガスタービン制御装置11の構成
を示すブロック図である。ガスタービン制御装置11は
ガスタービン速度Nに基づいて決められた燃料圧力設定
値に、燃料圧力制御弁5の2次側燃料圧力PF、すなわ
ち燃料流量制御弁6の1次側燃料圧力PFを制御する燃
料圧力制御部47と、燃料圧力制御部47の与える燃料
圧力制御弁開度指令PRFに燃料圧力制御弁開度LPを
制御するために燃料圧力制御弁5に制御信号PREFを
与える制御部を備えている。
【0010】また、ガスタービン8の起動時に起動制御
信号SRFを与えて燃料流量を調節し、ガスタービン速
度Nを定格速度まで昇速する起動制御部22を備えてい
る。さらに、ガスタービン速度Nと発電機出力MWを制
御するための速度負荷制御部23を備えている。また、
ガスタービン排ガス温度TXを所定上限値に制御するた
めの排ガス温度制御部24を備えている。
【0011】また、起動制御部22が与える起動制御信
号SRFと、速度負荷制御部23が与える速度負荷制御
信号NRFと、排ガス温度制御部24が与える排ガス温
度制御信号TRFとのうち小さい方を選択し、燃料流量
制御弁開度指令FRFとして出力する燃料流量制御信号
選択回路25を備えている。
【0012】さらに、燃料流量制御弁開度指令FRFに
燃料流量制御弁開度LFを制御するために燃料流量制御
弁6に制御信号FREFを与える制御部を備えている。
ガスタービン8の起動では、図21にて図示を省略して
いる起動モータおよびトルクコンバータによりガスター
ビン軸9に起動トルクが与えられてガスタービン8が回
転する。ガスタービン8を所定パージ時間の間、パージ
速度で回転させることにより、燃焼器4より下流の燃焼
ガス流路の残留燃料をパージした後、所定ガスタービン
速度まで速度降下させる。
【0013】所定ガスタービン速度にて着火操作に入る
時点から燃料供給が開始される。その時点までは燃料圧
力制御弁5と燃料流量制御弁6は全閉している。ガスタ
ービン速度Nが起動モータおよびトルクコンバータによ
り着火速度に達すると、まず燃料圧力制御部47では、
ガスタービン速度Nの関数として関数発生器26により
得られた燃料圧力設定PRに燃料圧力PFを制御しよう
とする。
【0014】関数発生器26の特性は図23に示す。ガ
スタービン速度Nの上昇に従い燃料圧力設定PRが上昇
する特性にしてある。燃料圧力制御偏差PEか減算器2
7で演算され、制御偏差PEを入力として比例積分制御
器28は燃料圧力制御弁開度指令PRFを与える。開度
指令PRFと燃料圧力制御弁開度LPの開度制御偏差L
PEが減算器29により演算され、開度制御偏差LPE
に応じた制御信号PREFが燃料圧力制御弁5を動作さ
せる。このようにして燃料圧力制御弁5が開き、燃料圧
力PFは燃料圧力設定PRに制御される。
【0015】この制御動作の開始は、着火速度到達のタ
イミングで発せられる着火指令により行われるが、起動
制御部22では同じ着火指令によりスイッチ30が閉路
し、信号発生器31の着火開度設定値がスイッチ30を
介して変化率制限器32に送られる。
【0016】このとき(スイッチ30が閉路した時)
は、着火開度設定がそのまま変化率制限器32を通過し
起動制御信号SRFとなる。この時点では速度負荷制御
信号NRFおよび排ガス温度制御信号TRFよりも起動
制御信号SRFの方が小さいので、燃料流量制御信号選
択回路25で選択され、その結果、燃料流量制御弁開度
指令FRFが着火開度設定となる。
【0017】減算器33により開度指令FRFと燃料流
量制御弁開度LFの開度制御偏差LFEが演算され、開
度制御偏差LFEに応じた制御信号FREFが燃料流量
制御弁6を動作させる。このようにして、燃料流量制御
弁6の開度LFが着火開度設定に制御される。
【0018】また同時に、同じ着火指令により、図21
で図示した点火器21に火花を発生させると燃焼器4内
で燃焼が開始する。そして火炎検知器14により火炎が
検知されると、燃焼の安定化を図るため数秒の時間経過
後に起動制御部22のスイッチ34がガスタービン暖機
指令により閉路すると共にスイッチ30が開路し、信号
発生器35の暖機開度設定値がスイッチ34を介して変
化率制限器32に送られる。この時も暖機開度設定がそ
のまま変化率制限器32を通過し起動制御信号SRFと
なる。このようにして、起動制御信号SRFは、火炎検
知とともに、大きな着火開度設定値から小さな暖機開度
設定値に切り換わる。
【0019】そして、着火時と同様にして燃料流量制御
弁開度指令FRFが暖機開度設定値となり、燃料流量制
御弁開度LFを暖機開度に制御する。所定時間の間、燃
料流量制御弁開度LFを暖機開度設定値に保存してガス
タービン8を暖機する。暖機が完了すると、起動制御部
22のスイッチ36が閉路すると共にスイッチ34が開
路し、信号発生器37の起動上限設定値がスイッチ36
を介して変化率制限器32に送られる。
【0020】この時は、変化率制限器32は所定変化率
で起動制御信号SRFを起動上限設定値まで増加させて
いき、ガスタービン8を定格速度に向けて速度上昇させ
る。
【0021】この間の起動制御信号SRFの変化を図2
4に示す。時刻t1で着火指令により着火開度設定値と
なる。時刻t2で火炎が検知されると、燃焼安定化のた
め数秒経過後、暖機開度設定値まで燃料流量が絞られ
る。時刻t3でガスタービン暖機が完了すると所定変化
率で起動制御信号SRFは起動上限設定値まで増加して
いく。
【0022】この間の燃料流量制御弁の1次側燃料圧力
PFは、図23で示すように、ガスタービン速度Nの上
昇と共に燃料圧力が上昇するように制御されている。
【0023】また一方、燃焼器4に空気圧縮機2より送
給される燃焼用空気の流量調節は入口空気案内翼1によ
り行われている。図示しない入口空気案内翼制御回路
は、ガスタービン速度の上昇に応じて入口空気案内翼角
度指令IREFを増加させることにより、燃焼用空気流
量を増加させていく。
【0024】このようにして、燃料と空気流量が増加す
るに従い、空気圧縮機吐出空気圧力PCDおよび燃焼器
器内圧力も上昇してゆき、ガスタービン速度Nが上昇
し、やがてガスタービン定格速度近くに達する。
【0025】図22における速度負荷設定器38には、
ガスタービン昇速中はガスタービン定格速度制御のため
の初期値が設定されている。ガスタービン速度Nが上昇
するに従い、減算器39で得られる、速度負荷設定NR
とガスタービン速度Nの制御偏差NEが小さくなってい
く。この制御偏差NEを比例制御器40に通して得られ
る信号が速度負荷制御信号NRFとなる。
【0026】この速度負荷制御信号NRFは、ガスター
ビン定格速度近くに起動制御信号SRFよリ小さくなる
ので、燃料流量制御信号選択回路25の選択する燃料流
量制御信号FRFは、起動制御信号SRFから速度負荷
制御信号NRFに切り換わる。こうして、ガスタービン
速度Nは速度負荷制御信号NRFにより定格速度に制御
される。すみやかに発電機10は電力系統に併入され、
以降ガスタービン速度Nは系統周波数に同期するように
なる。
【0027】次に、負荷指令設定器41の負荷(発電機
出力)指令MWDが外部の装置の増加操作により増加し
ていくと、減算器42の与える、負荷指令MWDと負荷
(発電機出力)MWの偏差MWEが正の極性となり、上
下限制限器43を介して速度負荷設定器38に、この正
の偏差信号が与えられる。速度負荷設定器38は積分器
として動作するので、この正の入力信号に応じて速度負
荷設定NRが上昇する。
【0028】ガスタービン速度Nは系統周波数に等しい
ので、速度負荷設定NRの上昇に従い、速度負荷制御信
号NRFおよび燃料流量制御信号FRFが増加し、燃焼
器4に送給される燃料流量が増加する。燃料流量が増加
すると、ガスタービン排ガス温度TXが上昇する。
【0029】排ガス温度TXが上昇すると、図示しない
入口空気案内翼制御回路により入口空気案内翼角度指令
IREFは入口空気案内翼を更に開いていく方向に制御
して、空気流量を増加させる。
【0030】このようにして、燃料流量、空気流量が増
加すると、空気圧縮機吐出空気圧力PCD、燃焼器器内
圧力、燃焼器器内燃焼ガス温度、負荷MWが増加する。
【0031】ところで、排ガス温度制御部24は、空気
圧縮機吐出空気圧力PCDの関数として、関数発生器4
4により与えられる排ガス温度上限値TRに排ガス温度
TXを制御するものである。発電機出力MWをいっぱい
まで高くしていくと、入口空気案内翼角度は上限とな
り、やがて排ガス温度TXは排ガス温度上限値TRに達
するので、減算器45で演算された制御偏差TEが負と
なり、比例積分制御器46の値、すなわち排ガス温度制
御信号TRFが減少し、燃料流量制御弁開度指令FRF
が速度負荷制御信号NRFから排ガス温度制御信号TR
Fに切換る。
【0032】関数発生器44の特性を図25に示す。図
25において、併記してあるカーブTAは排ガス温度高
警報設定値、カーブTTは排ガス温度高トリップ設定値
であり、この両者はガスタービンを過温度から保護しよ
うとするものである。
【0033】図25における排ガス温度上限値TRが、
空気圧縮機吐出空気圧力PCDの上昇と共に右下がりに
なっているのは、ガスタービン効率が高くなっていくか
らで、燃焼器器内燃焼ガス温度およびガスタービン入口
ガス温度を高温部品材料および高温部品冷却性能から決
まる所定の計容温度で運転するためには、ガスタービン
排ガス温度TXを図示のように制御しなければならない
ことを示している。
【0034】次に本発明に関する従来技術の特徴的な内
容を補足説明する。着火時には、燃空比が着火条件を満
足するように、比較的多い燃料流量が燃焼器4に供給さ
れる。そして着火すると排ガス温度TXは相当高温まで
上昇する。火炎検知後は燃焼の安定化を図るため、数秒
の時間経過後に燃料流量制御弁開度LFを着火開度から
暖機開度まで絞る。
【0035】排ガス温度検出器19は、周囲の金属ダク
ト等の温度の影響を大きく受けると、共に熱電対そのも
のの検出遅れがある。そのため実際の排ガス流そのもの
の温度に比べて着火時の排ガス温度TXは低めになり、
且つ時間遅れをもって現れる。
【0036】ガスタービン保護のための過温度の検出
は、図25に示すように排ガス温度TXにより行ってい
るが究極の目的は燃焼器4及びガスタービン8の入口の
高温部品を過温度の燃焼ガスから保護しようとするもの
であるから、保護動作は速やかに且つ正確に行うことが
不可欠である。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のガス
タービン制御装置では、着火操作時に過大の燃料流量が
供給された場合には、ガスタービン排ガス温度の検出遅
れがあるので、十分なガスタービンプラン卜保護が困難
であるという不適合があった。
【0038】また、高負荷運転域では、ガスタービン排
ガスの温度制御が行われているものの、排ガス温度制御
の上限設定値と排ガス温度高警報設定値および排ガス温
度高トリップ設定値の間に余裕が少ないため、燃料圧力
制御弁の上流側で燃料圧力変動が発生した場合に相当量
の燃料流量が供給されると、ガスタービン排ガス温度の
検出遅れがあるので、すみやかに燃料流量を絞ってガス
タービントリップを回避することおよび十分なガスター
ビンプラント保護が困難であるという不適合があった。
【0039】本発明の目的は、ガスタービンプラントに
おける高温部品の過温度からの保護を図りつつ、好適な
ガスタービン制御を行えるガスタービン制御装置を提供
することにある。
【0040】
【課題を解決するための手段】前記目的を実現するた
め、請求項1に対応する発明は、空気圧縮機と共に同軸
上に結合されるガスタービンと、前記空気圧縮機からの
吐出空気と燃料配管を経て送給される燃料とを混合燃焼
して前記ガスタービンに燃焼ガスを送給する燃焼器と、
この燃焼器の入口側燃料配管に配置される燃料流量制御
弁および燃料ノズルと、前記燃料流量制御弁の1次側燃
料配管に配置された燃料圧力制御弁と、前記燃料流量制
御弁の1次側燃料圧力を検出する第1圧力検出器とを備
え、前記燃料圧力制御弁により前記燃料流量制御弁の1
次側燃料圧力を制御すると共に、前記燃料流量制御弁に
より前記燃焼器に送給される燃料流量を制御するガスタ
ービン制御装置において、前記燃料流量制御弁の開度に
基づいて前記燃料圧力制御弁の開度制限値を与え、前記
燃焼器の着火操作中に前記燃料圧力制御弁の開度が前記
開度制限値を越えたことによりガスタービントリップと
するようにしたガスタービン制御装置である。
【0041】請求項1に対応する発明によれば、着火操
作中の燃料流量制御弁開度が何らかの異常により着火開
度設定値を大きく越えた場合には、ガスタービン排ガス
温度検出によらずとも、燃料流量過大とみなし燃焼前に
すみやかにガスタービントリップとし、ガスタービンプ
ラントを過温度による損傷から保護することができる。
逆に、着火操作中の燃料流量制御弁開度が着火開度設定
値を越える程度が小さい場合には、ガスタービントリッ
プを回避し、着火操作を続行することができる。
【0042】前記目的を実現するため、請求項2に対応
する発明は、燃焼器の着火操作中には、1次側燃料圧力
設定値を、燃料流量制御弁の開度に基づいて与えられた
圧力制限値により修正するようにしたガスタービン制御
装置である。
【0043】請求項2に対応する発明によれば、着火操
作中の燃料流量制御弁開度が何らかの異常により着火開
度設定値を大きく越えた場合には、燃料流量制御弁の1
次側燃料圧力の圧力設定値を大きく下げ、逆に、着火開
度設定値を越える程度が小さい場合には、圧力設定値を
わずかに下げるように修正し、適正な着火時燃料流量を
燃焼器に送給することができる。それゆえ、ガスタービ
ンプラントの過温度による損傷を回避しつつ、好適なガ
スタービン制御を続行することができる。
【0044】前記目的を実現するため、請求項3に対応
する発明は、燃焼器の着火操作中には、燃料圧力制御弁
の開度指令値を、燃料流量制御弁の開度に基づいて与え
られた開度制限値により修正するようにしたガスタービ
ン制御装置である。
【0045】請求項3に対応する発明によれば、着火操
作中の燃料流量制御弁開度が何らかの異常により着火開
度設定を大きく越えた場合には、燃料圧力制御弁の開度
指令値を大きく下げ、逆に、着火開度設定値を越える程
度が小さい場合には、開度指令をわずかに下げるように
修正し、適正な着火時燃料流量を燃焼器に送給すること
ができる。それゆえ、ガスタービンプラントの過温度に
よるる損傷を回避しつつ、好適なガスタ一ビン制御を続
行することができる。
【0046】前記目的を実現するため、請求項4に対応
する発明は、燃料流量制御弁の着火開度設定値を、燃料
流量制御弁の1次側燃料圧力あるいは1次側燃料圧力制
御偏差に基づいて与えるようにしたガスタービン制御装
置である。
【0047】請求項4に対応する発明によれば、燃料流
量制御弁の1次側燃料圧力の圧力設定値と実圧力の差に
応じて、燃料流量制御弁の着火開度設定値を修正するの
で、適正な着火時燃料流量を燃焼器に送給することがで
きる。それゆえ、ガスタービンプラントの過温度による
損傷を回避しつつ、好適なガスタービン制御を続行する
ことができる。
【0048】前記目的を実現するため、請求項5に対応
する発明は、燃焼器の着火操作開始時には、初めに燃料
流量制御弁を着火開度設定値まで開き、燃料流量制御弁
と燃料圧力制御弁の間の燃料配管残留燃料を燃料流量制
御弁の下流に放出した後に、燃料圧力制御弁による燃料
圧力制御を開始するようにしたガスタービン制御装置で
ある。
【0049】請求項5に対応する発明によれば、ガスタ
ービントリップ後の停止過程におけるガスタービン途中
起動のように、燃料圧力制御弁と燃料流量制御弁の間の
燃料配管に高圧の燃料が残留している場合においても、
残留燃料を燃料流量制御弁の下流に放出した後に燃料流
量制御弁の1次側燃料圧力の圧力制御を開始するので、
過大な燃料流量を燃焼器に送給することなく好適な着火
操作とガスタービン制御を行うことができる。
【0050】前記目的を実現するため、請求項6に対応
する発明は、燃焼器の着火操作開始時には、燃料流量制
御弁の1次側燃料圧力が所定値以下であることを条件
に、燃料圧力制御弁による燃料圧力制御を開始するよう
にしたガスタービン制御装置である。
【0051】請求項6に対応する発明によれば、ガスタ
ービントリップ後の停止過程におけるガスタービン途中
起動のように、燃料圧力制御弁と燃料流量制御弁の間の
燃料配管に高圧の燃料が残留している場合においても、
残留燃料を燃料流量制御弁の下流に放出した後に燃料流
量制御弁の1次側燃料圧力の圧力制御を開始するので、
過大な燃料流量を燃焼器に送給することなく、好適な着
火操作とガスタービン制御を行うことができる。
【0052】前記目的を実現するため、請求項7に対応
する発明は、ガスタービンの排ガス温度を制御する排ガ
ス温度制御信号により燃料流量制御弁を制御中に燃料流
量制御弁の1次側燃料圧力あるいは燃料圧力制御偏差に
基づいて排ガス温度制御信号を修正するようにしたガス
タービン制御装置である。
【0053】請求項7に対応する発明によれば、高負荷
域におけるガスタービン排ガス温度制御中に、燃料圧力
制御弁1次側の燃料圧力が何らかの上流側の異常により
燃料圧力高方向に大きく変動することがあっても、検出
遅れのあろ排ガス温度に変化が現れる前に、燃焼器に送
給される燃料流量をすみやかに減少させることができる
ので、ガスタービンプラントの過温度による損傷を回避
しつつ、好適なガスタービン制御を続行することができ
る。
【0054】前記目的を実現するため、請求項8に対応
する発明は、ガスタービンの排ガス温度を制御する排ガ
ス温度制御信号により燃料流量制御弁を制御中に、排ガ
ス温度高方向の排ガス温度変化率に基づいて得られた予
測排ガス温度と前記ガスタービンの排ガス温度高警報設
定値あるいは排ガス温度高トリップ設定値との差、ある
いは比較に基づき、排ガス温度制御信号を減少方向に修
正するようにしたガスタービン制御装置である。
【0055】請求項8に対応する発明によれば、高負荷
域におけるガスタービン排ガス温度制御中に、排ガス温
度が高方向の高い温度変化率を示して排ガス温度高警報
設定値あるいは排ガス温度高トリップ設定値を越えると
予測できる場合には、事前に燃料流量を減少させること
ができるので、ガスタービンプラントの過温度による損
傷を回避しつつ、好適なガスタービン制御を続行するこ
とができる。
【0056】前記目的を実現するため、請求項9に対応
する発明は、燃料流量制御弁と燃料ノズルの間の燃料配
管の燃料圧力を検出する第2圧力検出器を設け、燃焼器
の着火操作中の燃料流量過大を第2圧力検出器の燃料圧
力が所定値を越えたことにより判定しガスタービントリ
ップとするようにしたガスタ一ビン制御装置である。
【0057】請求項9に対応する発明によれば、燃料圧
力制御弁開度の機械的変位が小さくて精度よく着火時の
開度制限値を設定することが困難な場合においても、燃
料流量制御弁の2次側の燃料圧力により燃料流量過大を
検出することができるので、ガスタービンプラントを過
温度による損傷から保護することができると共に、不必
要なガスタービントリップを回避することができる。
【0058】前記目的を実現するため、請求項10に対
応する発明は、燃料流量制御弁と燃料ノズルの間の燃料
配管の燃料圧力を検出する第2圧力検出器を設け、燃焼
器の着火操作中の燃料流量過大を第2圧力検出器の燃料
圧力および空気圧縮機の吐出空気圧力に基づいて判定し
ガスタービントリップとするようにしたガスタービン制
御装置である。
【0059】請求項10に対応する発明によれば、燃料
圧力制御弁開度の機械的変位が小さくて精度よく着火時
の開度制限値を設定することが困難な場合においても、
また、ガスタービン着火タイミングが変更される場合に
おいても、燃料流量制御弁の2次側の燃料圧力と空気圧
縮機吐出空気圧力に基づいて燃料流量過大を検出するこ
とができるので、ガスタービンプラントを過温度による
損傷から保護することができると共に、不必要なガスタ
ービントリップを回避することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細を説明する。
【0061】<第1の実施の形態(請求項1に対応)>
図1は本発明によるガスタービン制御装置の第1の実施
の形態の要部のみを示すブロック図であり、これは概
略、図21に示すガスタービンプラントのガスタービン
制御装置11を次のように構成したものである。
【0062】ガスタービンプラントの構成は、前述した
ように空気圧縮機2と共に同軸上に結合されるガスター
ビン8と、空気圧縮機2からの吐出空気と燃料配管を経
て送給される燃料とを混合燃焼してガスタービン8に燃
焼ガスを送給する燃焼器4と、燃焼器4の入口側燃料配
管に配置される燃料流量制御弁6および燃料ノズル7
と、燃料流量制御弁6の1次側燃料配管に配置された燃
料圧力制御弁5と、燃料流量制御弁6の1次側燃料圧力
を検出する第1圧力検出器18とを備え、燃料圧力制御
弁5により燃料流量制御弁6の1次側燃料圧力を制御す
ると共に、燃料流量制御弁6により燃焼器4に送給され
る燃料流量を制御するガスタービン制御装置11を備え
ている。
【0063】このような構成のものにおいて、本実施形
態は、燃料流量制御弁6の開度に基づいて燃料圧力制御
弁5の開度制限値を与え、燃焼器4の着火操作中に燃料
圧力制御弁5の開度が開度制限値を越えたことによりガ
スタービントリップとするようにしたガスタービン制御
装置である。
【0064】これについて、図1〜図3を参照して説明
する。図1において、関数発生器48は燃料流量制御弁
開度LFに対応した燃料圧力制御弁開度制限値を与える
もので、その特性を図2に示す。図2におけるLF1は
燃料流量制御弁6の着火開度設定値である。LF2は燃
料流量制御弁全開値である。
【0065】図1の燃料圧力制御弁開度制限値と燃料圧
力制御弁開度LPが比較器49により比較され、燃料圧
力制御弁開度LPが開度制限値を越えると比較器49が
ON信号(“1”)を出力する。火炎検知信号FLMが
OFF信号(未着火:“0”)の時、その否定器50の
ON信号と比較器49のON信号のAND(論理積回
路)51によりガスタービントリップ指令を送出するこ
とにより、燃料送給を遮断する。
【0066】図3は図2の関数発生器48の特性を説明
する図である。図3において、燃料流量制御弁開度LF
が計画通りの着火開度設定に保持された場合は、燃料圧
力制御弁開度LPは燃料圧力制御によりA点で示される
開度となる。
【0067】ところが、何らかの異常により、燃料流量
制御弁開度LFが全開値となった場合、燃料流量制御弁
の1次側燃料圧力は低下するので、燃料圧力制御は燃料
圧力設定値に燃料圧力を制御しようとして燃料圧力制御
弁開度を増加させB点で示される開度に制御されるの
で、過大な燃料流量が燃焼器4に送給されることにな
る。
【0068】このようなケースにおいて、燃料流量を適
正に維持するためには燃料流量は燃料圧力と燃料流量制
御弁開度の積に比例することから、図3の破線で示した
ように燃料圧力制御弁開度LPをC点まで絞り燃料圧力
を下げる必要がある。
【0069】このような観点から、着火操作中の燃料圧
力制御弁開度制限値をD点とE点で結ぶ一点鎖線で与え
る。図2における傾斜線部(LF1とLF2の間)は図
3における一点鎖線に相当する。
【0070】このようにしたので、着火操作中の燃料流
量制御弁開度が何らかの異常により着火開度設定値を大
きく越えた場合には、燃料圧力制御弁開度制限値が低く
なるので、燃料流量過大としてすみやかに燃焼前にガス
タービントリップ指令を出力させることができるので、
ガスタービンプラントを過温度による損傷から保護する
ことができる。
【0071】逆に、着火操作中の燃料流量制御弁開度が
着火開度設定値を越える程度が小さい場合には、燃料圧
力制御弁開度制限値は比較的に高くなるので、不必要な
ガスタービントリップを回避し、着火操作を続行するこ
とができる。
【0072】<第2の実施の形態(請求項2に対応)>
図4は本実施の形態によるガスタービン制御装置の第2
の実施の形態の要部のみを示すブロック図である。図2
1および図22と同一部分および相当する部分には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0073】図4において、関数発生器52は燃料流量
制御弁開度LFに対応した圧力制限値PRLを与えるも
ので、その特性を図5に示す。図5におけるLF1は燃
料流量制御弁の着火開度設定値である。LF2は燃料流
量制御弁全開値である。圧力制限値PRLと図21の関
数発生器26の出力である燃料圧力設定値PRのうち小
さい方の信号が低値選択回路53で選択され、新たな燃
料圧力設定値PR1として出力する。なお、圧力設定器
を構成している関数発生器26の燃料圧力設定値PR
は、図23に示すようにガスタービン速度Nの上昇に従
い燃料圧力設定値PRが上昇する特性となっている。
【0074】スイッチ54は着火操作中は図示のように
燃料圧力設定値PR1を選択し、火炎検知後、ガスター
ビン暖機操作に移ると、燃料圧力設定値PR側を選択
し、別の新たな燃料圧力設定値PR2が得られるように
している。
【0075】関数発生器52を図5のような形状の特性
にしている理由は、第1の実施の形態において図3を使
って説明した理由に同等である。着火操作中の燃料流量
制御弁開度が着火開度設定値を越えるに応じ、燃料圧力
PFを減少させるようにして適止な燃料流量を燃焼器に
送給するようにしている。
【0076】このようにしたので、着火操作中の燃料流
量制御弁開度が何らかの異常により着火開度設定値を大
きく越えることがあっても、燃料圧力を絞ることにより
適正な燃料流量を燃焼器に送給することができる。それ
ゆえ、ガスタービンプラントを過温度による損傷から保
護しながら、ガスタービン制御を続行することができ
る。
【0077】<第3の実施の形態(請求項3に対応)>
図6はガスタービン制御装置の第3の実施の形態の要部
のみを示すブロック図である。図21および図22と同
一部分および相当する部分には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0078】図6において、関数発生器55は図21の
燃料流量制御弁開度LFに対応した燃料圧力制御弁間度
制限値PRFLを与えるもので、その特性を図7に示
す。図7におけるLF1は燃料流量制御弁の着火開度設
定値である。LF2は燃料流量制御弁全開値である。
【0079】燃料圧力制御弁開度制限値PRFLと燃料
圧力制御弁開度指令PRFのうち小さい方の信号が低値
選択回路56で選択され、新たな燃料圧力制御弁開度指
令PRF1として出力する。
【0080】スイッチ57は着火操作中は図示のように
開度指令PRF1を選択し、火炎検知後、ガスタービン
暖機操作に移ると、開度指令PRF側を選択し、別の新
たな開度指令PRF2が得られるようにしている。
【0081】関数発生器55を図7のような形状の特性
にしている理由は、第1の実施の形態において、図3を
使って説明した理由と同等である。着火操作中の燃料流
量制御弁開度が着火開度設定値を越えるに応じ、燃料圧
力制御弁開度指令を減少させるようにして適正な燃料流
量を燃焼器に送給するようにしている。
【0082】このようにしたので、着火操作中の燃料流
量制御弁開度が何らかの異常により着火開度設定値を大
きく越えることがあっても、燃料圧力制御弁開度を絞る
ことにより適正な燃料流量を燃焼器に送給することがで
きる。それゆえ、ガスタービンプラントを過温度による
損傷から保護しながら、ガスタービン制御を続行するこ
とができる。
【0083】<第4の実施の形態(請求項4に対応)>
図8は本発明によるガスタービン制御装置の第4の実施
の形態を示すブロック図である。図21および図22と
同一部分および相当する部分には同一符号を付してその
説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0084】図8における関数発生器58は図22にお
ける信号発生器31に代えて新たに設けたもので、関数
発生器58の入力は燃料圧力制御偏差PEと接続され
る。図8において関数発生器58は燃料圧力制御偏差P
Eに対応した着火開度設定値LFXを与えるもので、そ
の特性を図9に示す。
【0085】着火指令によりスイッチ30が閉路する
と、着火開度設定値LFXが燃料流量制御弁開度指令F
RFとなって、燃料流量制御弁開度LFを制御する。燃
料圧力制御が不調で燃料圧力PFが圧力設定値を大きく
オーバーシュートした場合、圧力制御偏差PEは負極性
となり、図9の関数発生器58により燃料流量制御弁着
火開度設定値は圧力制御偏差PEの大きさに応じて減少
するようにしている。
【0086】このようにしたので、着火操作中の燃料圧
力制御が不調となつて燃料流量制御弁6の1次側燃料圧
力が圧力設定値を大きく越えることがあっても、燃料流
量制御弁着火開度を修正することにより、適正な燃料流
量を燃焼器4に送給することができる。それゆえ、ガス
タービンプラントを過温度による損傷から保護しなが
ら、ガスタービン制御を続行することができる。
【0087】<第5の実施の形態(請求項5に対応)>
図10は本発明にガスタービン制御装置の第5の実施の
形態を示すブロック図である。図21および図22と同
一部分および相当する部分には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0088】ガスタービンパージ速度にて所定時間の
間、燃焼器4より下流の燃焼ガス流路の残留燃料をパー
ジするとパージ完了となリ、トルクコンバータによりガ
スタービン着火速度までガスタービン速度を降下させ
る。この時点では、燃料圧力制御弁5、燃料流量制御弁
6ともに全閉している。
【0089】ガスタービン8が着火速度に到達し、図1
0におけるAND(論理積回路)59の論理積が成立す
ると、まず、着火指令として図22におけるスイッチ3
0が閉路し、燃料流量制御弁開度指令FRFが着火開度
設定値となり、燃料流量制御弁開度LFは着火開度に制
御される。そして、ガスタービントリップ後の停止過程
における途中起動のケースのように、燃料圧力制御弁5
と燃料流量制御弁6の間に高圧の燃料が残留している場
合は、その残留燃料は着火開度の燃料流量制御弁6の下
流に放出される。
【0090】そして、残留燃料が放出されたとみなし得
る所定時間がタイマ−60により経過した時点から燃料
圧力制御弁5による燃料圧力制御を開始すると共に図2
1における信号FLXをオンし、点火器21に火花を発
生させて燃焼を開始させる。
【0091】前述のように、残留燃料を放出した後に燃
料圧力制御を開始するのは次の理由による。
【0092】図22における燃料圧力制御部47の制御
器は比例槓分制御器28であり、一般には、燃料圧力制
御を開始するまでは図示しない回路により比例積分制御
器28の出力信号は強制的に零としており、燃料圧力制
御弁5も全閉している。
【0093】また、比例積分制御器28の入力側も、常
時、ガスタービン速度Nおよび燃料圧力PFを入力し
て、燃料圧力制御開始時点の前後の制御の連続性を図る
ようにしている。
【0094】ところが、燃料圧力制御開始時点における
ガスタービン速度Nから決まる燃料圧力設定値PRに比
べ残留燃料の燃料圧力が大きい場合には、圧力制御偏差
PEが負極性となるので、燃料圧力制御開始前は比例積
分制御器28の比例要素は負極性の値となる。
【0095】一方、比例積分制御器28の積分要素は、
燃料圧力制御開始前は、比例要素と積分要素の和が零に
なるように動作しているので、積分要素は正極性の値と
なる。
【0096】従って、特に残留燃料の燃料圧力が高い場
合には、燃料圧力制御開始時点の積分要素は大きな正極
性の値となる。この状態から、従来のように、同時に燃
料圧力制御弁5と燃料流量制御弁6の制御を開始する
と、両弁5,6の間の燃料配管の燃料圧力PFは、まず
残留燃料が放出されて燃料圧力PFが急速に降下する現
象が現れるので、燃料圧力PFが急速に降下する現象が
現れるので、燃料圧力PFの圧力降下分だけ圧力制御偏
差PEが増加し、比例要索の値を急増させる。
【0097】その結果、比例要素と積分要素の和である
燃料圧力制御弁開度指令PRFは相当に大きな値となっ
て燃料圧力制御弁5は大きく急開し、燃料流量制御弁6
の1次側燃料圧力を急上昇させて、燃焼器4に過大な燃
料流量を送給することになる。前述のように残留燃料を
燃料圧力制御開始前に放出しておけば、この現象を回避
することができる。
【0098】以上述べた第5の実施形態によれば、過大
な燃料流量を燃焼器4に送給することなく、好適な着火
操作とガスタービン制御を行うことができる。
【0099】<第6の実施の形態(請求項6に対応)>
図11は本発明によるガスタービン制御装置の第6の実
施の形態の一部を示すブロック図である。ここでは、図
21、図22および図10と同一部分および相当する部
分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0100】図11において、燃料圧力PFは信号発生
器61の与える無圧に相当する設定値と比較器62で比
較され、燃料圧力PFがこの設定値以下になると比較器
62は残留燃料放出完了とみなしてON信号を出力す
る。AND59の出力および比較器62の出力がともに
成立するとAND(論理積回路)63により燃料圧力制
御を開始すると共に点火器21にスパーク指令を出して
燃焼を開始する。
【0101】第5の実施の形態では、残留燃料放出完了
に必要な放出時間を図10のタイマ−60で設定してい
たのに対し、この第6の実施の形態では、直接燃料圧力
を見ることにより残留燃料放出完了を判定するようにし
ている。その作用、効果は前述した第5の実施の形態と
同等であるが、本実施形態はタイマー60による遅延を
使用しないので、残留燃料がない場合にはガスタービン
着火速度に到達後、直ちに燃焼に移行することができ
る。
【0102】以上述べた第6の実施形態によれば、過大
な燃料流量を燃焼器に送給することなく、好適な着火操
作とガスタービン制御を行うことができる。
【0103】<第7の実施の形態(請求項7に対応)>
図12は本発明によるガスタービン制御装置の第7の実
施の形態を示すブロック図である。図21および図22
と同一部分および相当する部分には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0104】図12において、関数発生器64の入力側
は、図22の圧力制御偏差PEに接続される。関数発生
器64は燃料圧力制御部47の圧力制御偏差PEに対応
した積分入力加算信号PEAを与えるもので、その特性
を図13に示す。
【0105】この積分入力加算信号PEAは比例積分制
御器46の積分要累46aの入力として温度制御偏差T
Eと共に加算器46bにて加算される。温度制御偏差T
Eを比例要素46cに通して得られた信号と積分要素4
6aの出力信号が加算器46dにて加算されて、比例積
分制御器46の出力信号としてガスタービン排ガス温度
制御信号TRFが得られる。
【0106】排ガス温度制御信号TRFが低値として燃
料流量制御信号選択回路25にて選択されているときに
は、燃料流量制御弁6は排ガス温度TXを、排ガス温度
上限値TRを目標として制御中である。
【0107】このような高負荷運転域で運転中に燃料圧
力制御弁5の1次側の燃料圧力が何らかの上流側の異常
により燃料圧力高方向に大きく変動した場合、燃料流量
制御弁6の1次側の燃料圧力も高い方向に変動する。
【0108】そして、燃料圧力制御弁5は圧力制御偏差
PEが負極性方向に大きくなるに応じて燃料流量を絞る
ように動作するが十分に絞りきれないので、図13に示
すように圧力制御偏差PEが負極性方向にデッドバンド
を越えて大きくなった場合には積分入力加算信号PEA
に所定の負極性の値を与えて図12に示すように比例積
分制御器46の積分要素46aの値を減少させる。
【0109】それにより、検出遅れのある排ガス温度T
Xが上昇する前に燃料流量制御弁開度を絞るように制御
して燃料流量を減少させることができるので、ガスター
ビンプラントの過温度による損傷を回避しつつ、好適な
ガスタービン制御を続行することができる。
【0110】<第8の実施の形態(請求項8に対応)>
図14は本発明によるガスタービン制御装置の第8の実
施の形態を示すブロック図である。図21、図22およ
び図12と同一部分および相当する部分には同一符号を
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。
【0111】図14において、変化率演算器65は排ガ
ス温度TXを入力として排ガス温度変化率d(TX)/
dtを出力する。
【0112】そして関数発生器66は図15に示すよう
に、入力の排ガス温度変化率が正極性のときのみ、その
まま出力として通過させ、負極性のときには零を出力す
る。関数発生器66で得られた排ガス温度高方向の排ガ
ス温度変化率d(TX)/dtは、信号発生器67の与
える係数と乗算器68にて乗算され、そのあと現在の排
ガス温度TXと加算器69にて加算し、予測排ガス温度
TXPを得る。
【0113】この予測排ガス温度TXPは、空気圧縮機
吐出空気圧力PCDを入力として関数発生器70により
与えられる図25の排ガス温度高警報設定値TAあるい
は排ガス温度高トリップ設定値TTと比較器71にて比
較される。
【0114】ここで、関数発生器70の出力信号は、排
ガス温度高警報設定値TAあるいは排ガス温度高トリッ
プ設定値TTのいずれかであってもよく、いずれか一方
の設定値が適用される。比較器71での比較の結果、予
測排ガス温度TXPが設定値より大きいときには、比較
器71は図14において点線で示すようにスイッチ72
を閉路し、信号発生器73の与える負極性の所定の積分
入力加算信号TXAを比例積分制御器46の積分要素4
6aの入力信号として、温度制御偏差TEとともに加算
し、排ガス温度制御信号TRFを減少させて燃料流量を
減少させる。
【0115】このように第8の実施の形態によれば、高
負荷域におけるガスタービン排ガス温度制御中に、排ガ
ス温度が高方向の高い温度変化率を示して、排ガス温度
高警報設定値あるいは排ガス温度高トリップ設定値を越
えると予測できる場合には、事前に燃料流量を減少させ
ることができるので、ガスタービンプラントの過温度に
よる損傷を回避しつつ、好適なガスタービン制御を続行
することができる。
【0116】<第9の実施の形態(請求項8に対応)>
図16は本発明のガスタービン制御装置の第9の実施の
形態を示すブロック図である。図21、図22および図
14と同一部分および相当する部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0117】図16において、関数発生器70が与える
排ガス温度高警報設定値TA、あるいは排ガス温度高ト
リップ設定値TTと、予測排ガス温度TXPとの温度差
が減算器74にて演算される。
【0118】そして、図17で図示された関数発生器7
5により正極性の信号が、上記温度差に対応して得ら
れ、その信号を比例積分制御器46の積分要素46aの
入力信号として加算される。従つて、予測排ガス温度が
排ガス温度高警報設定値TAあるいは排ガス温度高トリ
ップ設定値TTを越えると、該越えた温度分の大きさに
応じて排ガス温度制御信号TRFを減少させることがで
きるので、より温度上昇抑制効果が大きい。
【0119】以上述べた第9の実施の形態によれば、高
負荷域におけるガスタービン排ガス温度制御中に、排ガ
ス温度が高方向の高い温度変化率を示して、排ガス温度
高警報設定値あるいは排ガス温度高トリップ設定値を越
えると予測できる場合には、事前に燃料流量を減少させ
ることができるので、ガスタービンプラントの過温度に
よる損傷を回避しつつ、好適なガスタービン制御を続行
することができる。
【0120】<第10の実施の形態(請求項9に対応)
>図18および図19は本発明によるガスタービン制御
装置の第10の実施の形態の概略構成を示す図である。
図21と同一部分および相当する部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0121】図18と図21の相違点は、燃料流量制御
弁6と燃料ノズル7の間の燃料配管に第2圧力検出器7
6を設け燃料圧力PFBを得るようにした点である。
【0122】図19において、燃料流量制御弁の2次側
燃料の燃料圧力PFBが、信号発生器77の所定設定値
を越えると比較器78がON信号を出力する。そして、
火炎検知信号FLMの否定器79がONすなわち未着火
のときAND(論理積回路)80が成立し、タービント
リップ指令を出力して燃料送給を遮断するようにしてい
る。
【0123】一般に燃料ノズルを通過する燃料流量Qは Q=C×A×(P一PCD×K)1/2 で与えられる。
【0124】ここで、Cは流量係数、Aは燃料ノズル開
口部面積、Pは燃料ノズル入口側燃料圧力、PCDは空
気圧縮機吐出空気圧力、Kは係数であり、PCD×Kは
燃料ノズル出口側燃料圧力である。
【0125】従って、着火操作時の空気圧縮機吐出空気
圧力PCDが一定とみなすことができれば、燃料流量Q
の制限流量が与えられると、燃料圧力Pの制限値が決ま
る。
【0126】図19では、その燃料圧力制限値を信号発
生器73が圧力設定値として与え、燃料圧力PFBが圧
力設定値を越えると燃料流量過大としてガスタービント
リップとするようにしている。
【0127】尚、図19では火炎検知されると直ちに燃
料圧力PFBの監視を停止するようにしているが、少な
くとも着火操作中は監視を必要とし、火炎検知後も、通
常運転中における燃料圧力PFBが圧力設定値を越えな
い負荷域までなら監視を続行してもよい。
【0128】以上述べた第10の実施の形態によれば、
燃料圧力制御弁開度の機械的変位が小さくて精度よく着
火時の開度制限値を設定することが困難な場合において
も、燃料流量制御弁の2次側の燃料圧力により燃料流量
過大を検出することができるので、ガスタービンプラン
トを過温度による損傷から保護することができると共
に、不必要なガスタービントリップを回避することがで
きる。
【0129】<第11の実施の形態(請求項10に対
応)>図18は本発明によるガスタービン制御装置の第
11の実施の形態の概略構成を示す図であり、図20は
本発明によるガスタービン制御装置の第11の実施の形
態を示すブロック図である。
【0130】図21および図19と同一部分および相当
する部分には同一符号を付し,てその説明を劣略し、こ
こでは異なる部分についてのみ述べる。図20におい
て、空気圧縮機吐出空気圧力PCDと信号発生器81の
係数Kが乗算器82にて乗算され、その結果PCD×K
を得る。減算器83にて燃料圧力PFBとPCD×Kの
圧力差を得る。この圧力差と信号発生器84の所定設定
値DPが比較器85にて比較され、未着火の条件のもと
で、圧力差が設定値DPを越えると燃料流量過大として
ガスタービントリップ指令を出力し燃料送給を遮断す
る。前述の燃料流量Qの関係式は次のように変形でき
る。
【0131】P−PCD×K=[Q/(C×A)]2 着火操作時の着火タイミンダが一定せず空気圧縮機吐出
空気圧力PCDを変数として燃料流量過大の監視をする
必要のあるケースにおいては、図20の実施の形態を適
用できる。設定値DPは前述の式の[Q/(C×A)]
2 に相当する。
【0132】従って、燃料圧力制御弁開度の機械的変位
が小さくて精度よく着火時の開度制限値を設定すること
が困難な場合においても、また、ガスタービン着火タイ
ミングが変更される場合においでも、燃料流量制御弁の
2次側の燃料圧力と空気圧縮機吐出空気圧力に基づいて
燃料流量過大を検出することができるので、ガスタービ
ンプラントを過温度による損傷から保護することができ
ると共に、不必要なガスタービントリップを回避するこ
とができる。
【0133】
【発明の効果】以上述べた本発明のガスタービン制御装
置によれば、次のような効果が得られる。
【0134】(1)着火操作中の燃料流量過大を回避
し、好適なガスタービン制御を行うことができる。
【0135】(2)燃料流量過大が検出されると、燃焼
前にすみやかにガスタービントリップとしてガスタービ
ンプラントを過温度による損傷を防止することができ
る。
【0136】(3)本発明によれば、高負荷域で運転中
に燃料圧力が急変するような場合および排ガス温度が急
変するような場合においても、すみやかに燃料流量を減
少させてガスタービンプラントの過温度による損傷を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスタービン制御装置の第1の実施の
形態の要部のみを示すブロック図。
【図2】図1の実施の形態における燃料流量制御弁開度
と燃料圧力制御弁開度制限値の特性を示す関係図。
【図3】図1の実施の形態における関数発生器の特性を
示す関係図。
【図4】本発明のガスタービン制御装置の第2の実施の
形態の要部のみを示すブロック図。
【図5】本発明のガスタービン制御装置の第2の実施の
形態に関する圧力制限値と燃料流量制御弁開度の特性を
示す関係図。
【図6】本発明のガスタービン制御装置の第3の実施の
形態の要部のみを示すブロック図。
【図7】本発明のガスタービン制御装置の第3の実施の
形態に関する燃料圧力制御弁開度制限値と燃料流量制御
弁開度の特性を示す関係図。
【図8】本発明のガスタービン制御装置の第4の実施の
形態の要部のみを示すブロック図。
【図9】本発明のガスタービン制御装置の第4の実施の
形態に関する燃料圧力制御偏差と着火開度設定値の特性
を示す関係図。
【図10】本発明のガスタービン制御装置の第5の実施
の形態の要部のみを示すブロック図。
【図11】本発明のガスタービン制御装置の第6の実施
の形態の要部のみを示すブロック図。
【図12】本発明のガスタービン制御装置の第7の実施
の形態の要部のみを示すブロック図。
【図13】本発明のガスタービン制御装置の第7の実施
の形態に関する圧力制御偏差と積分入力加算信号の特性
を示す関係図。
【図14】本発明のガスタービン制御装置の第8の実施
の形態の要部のみを示すブロック図。
【図15】本発明のガスタービン制御装置の第8の実施
の形態に関する関数発生器の特性を示す関係図。
【図16】本発明のガスタービン制御装置の第9の実施
の形態の要部のみを示すブロック図。
【図17】本発明のガスタービン制御装置の第9の実施
の形態に関する関数発生器の特性を示す関係図。
【図18】本発明のガスタービン制御装置の第10の実
施の形態の要部のみを示すブロック図。
【図19】本発明のガスタービン制御装置の第11の実
施の形態の要部のみを示すブロック図。
【図20】本発明のガスタービン制御装置の第11の実
施の形態の要部のみを示すブロック図。
【図21】従来のガスタービンプラントの第1の例を示
す概略構成図。
【図22】図21のガスタービン制御装置の第1の例を
示すブロック図。
【図23】図21のガスタービン制御装置に関する関数
発生器の特性を示す関係図。
【図24】図21のガスタービン制御装置に関する起動
制御信号の変化を示す関係図。
【図25】図21のガスタービン制御装置に関する関数
発生器の特性を示す関係図。
【符号の説明】
1…入口空気案内翼 2…空気圧縮機 3…空気流路 4…燃焼器 5…燃料圧力制御弁 6…燃料流路 7…燃料ノズル 8…ガスタービン 9…ガスタービン軸 10…発電機 11…ガスタービン制御装置 12…軸端歯車 13…速度検出器 14…火炎検知器 15…吐出空気圧力検出器 16…弁開度検出器 17…弁開度検出器 18…第1圧力検出器 19…ガスタービン排ガス温度検出器 20…発電機出力検出器 21…点火器 22…起動制御部 23…速度負荷制御部 24…排ガス温度制御部 25…燃料流量制御信号選択回路 26…関数発生器 27…減算器 28…比例積分制御器 29…減算器 30…スイッチ 31…信号発生器 32…変化率制限器 33…減算器 34…スイッチ 35…信号発生器 36…スイッチ 37…信号発生器 38…速度負荷設定器 39…減算器 40…比例制御器 41…負荷指令設定器 42…減算器 43…上下制限器 44…関数発生器 45…減算器 46…比例積分制御器 47…燃料圧力制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 隆 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 谷田部 充広 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気圧縮機と共に同軸上に結合されるガ
    スタービンと、 前記空気圧縮機からの吐出空気と燃料配管を経て送給さ
    れる燃料とを混合燃焼して前記ガスタービンに燃焼ガス
    を送給する燃焼器と、 この燃焼器の入口側燃料配管に配置される燃料流量制御
    弁および燃料ノズルと、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料配管に配置された燃料
    圧力制御弁と、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料圧力を検出する第1圧
    力検出器とを備え、 前記燃料圧力制御弁により前記燃料流量制御弁の1次側
    燃料圧力を制御すると共に、前記燃料流量制御弁により
    前記燃焼器に送給される燃料流量を制御するガスタービ
    ン制御装置において、 前記燃料流量制御弁の開度に基づいて前記燃料圧力制御
    弁の開度制限値を与え、前記燃焼器の着火操作中に前記
    燃料圧力制御弁の開度が前記開度制限値を越えたことに
    よりガスタービントリップとするようにしたことを特徴
    とするガスタービン制御装置。
  2. 【請求項2】 空気圧縮機と共に同軸上に結合されるガ
    スタービンと、 前記空気圧縮機からの吐出空気と燃料配管を経て送給さ
    れる燃料とを混合燃焼して前記ガスタービンに燃焼ガス
    を送給する燃焼器と、 この燃焼器の入口側燃料配管に配置される燃料流量制御
    弁および燃料ノズルと、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料配管に配置された燃料
    圧力制御弁と、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料圧力を検出する第1圧
    力検出器と、 前記ガスタービン速度に基づき前記燃料流量制御弁の1
    次側燃料圧力設定値を設定可能な圧力設定器とを備え、 前記燃料圧力制御弁により前記燃料流量制御弁の1次側
    燃料圧力を制御すると共に、前記燃料流量制御弁により
    前記燃焼器に送給される燃料流量を制御するガスタービ
    ン制御装置において、 前記燃焼器の着火操作中には、前記1次側燃料圧力設定
    値を、前記燃料流量制御弁の開度に基づいて与えられた
    圧力制限値により修正するようにしたことを特徴とする
    ガスタービン制御装置。
  3. 【請求項3】 空気圧縮機と共に同軸上に結合されるガ
    スタービンと、 前記空気圧縮機からの吐出空気と燃料配管を経て送給さ
    れる燃料とを混合燃焼して前記ガスタービンに燃焼ガス
    を送給する燃焼器と、 この燃焼器の入口側燃料配管に配置される燃料流量制御
    弁および燃料ノズルと、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料配管に配置された燃料
    圧力制御弁と、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料圧力を検出する第1圧
    力検出器とを備え、 前記燃料圧力制御弁により前記燃料流量制御弁の1次側
    燃料圧力を制御すると共に、前記燃料流量制御弁により
    前記燃焼器に送給される燃料流量を制御するガスタービ
    ン制御装置において、 前記燃焼器の着火操作中には、前記燃料圧力制御弁の開
    度指令値を、前記燃料流量制御弁の開度に基づいて与え
    られた開度制限値により修正するようにしたことを特徴
    とするガスタービン制御装置。
  4. 【請求項4】 空気圧縮機と共に同軸上に結合されるガ
    スタービンと、 前記空気圧縮機からの吐出空気と燃科配管を経て送給さ
    れる燃料とを混合燃焼して前記カスタービンに燃焼ガス
    を供給する燃焼器と、 この燃焼器の入口側燃料配管に配置される燃料流量制御
    弁および燃料ノズルと、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料配管に配置された燃料
    圧力制御弁と、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料圧力を検出する第1圧
    力検出器とを備え、 前記燃料圧力制御弁により前記燃料流量制御弁の1次側
    燃料圧力を制御すると共に、前記燃料流量制御弁により
    前記燃焼器に送給される燃料流量を制御するガスタービ
    ン制御装置において、 前記燃料流量制御弁の着火開度設定値を、前記燃料流量
    制御弁の1次側燃料圧力あるいは1次側燃料圧力制御偏
    差に基づいて与えるようにしたことを特徴とするガスタ
    ービン制御装置。
  5. 【請求項5】 空気圧縮機と共に同軸上に結合されるガ
    スタービンと、 前記空気圧縮機からの吐出空気と燃料配管を経て送給さ
    れる燃料とを混合燃焼して前記ガスタービンに燃焼ガス
    を送給する燃焼器と、 この燃焼器の入口側燃料配管に配置される燃料流量制御
    弁および燃料ノズルと、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料配管に配置された燃料
    圧力制御弁と、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料圧力を検出する第1圧
    力検出器とを備え、 前記燃料圧力制御弁により前記燃料流量制御弁の1次側
    燃料圧力を制御すると共に、前記燃料流量制御弁により
    前記燃焼器に送給される燃料流量を制御するガスタービ
    ン制御装置において、 前記燃焼器の着火操作開始時には、初めに前記燃料流量
    制御弁を着火開度設定値まで開き、前記燃料流量制御弁
    と前記燃料圧力制御弁の間の燃料配管残留燃料を前記燃
    料流量制御弁の下流に放出した後に、前記燃料圧力制御
    弁による燃料圧力制御を開始するようにしたことを特徴
    とするガスタービン制御装置。
  6. 【請求項6】 空気圧縮機と共に同軸上に結合されるガ
    スタービンと、 前記空気圧縮機からの吐出空気と燃料配管を経て送給さ
    れる燃料とを混合燃焼して前記ガスタービンに燃焼ガス
    を送給する燃焼器と、 この燃焼器の入口側燃料配管に配置される燃料流量制御
    弁および燃料ノズルと、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料配管に配置された燃料
    圧力制御弁と、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料圧力を検出する第1圧
    力検出器とを備え、 前記燃料圧力制御弁により前記燃料流量制御弁の1次側
    燃料圧力を制御すると共に、前記燃料流量制御弁により
    前記燃焼器に送給される燃料流量を制御するガスタービ
    ン制御装置において、 前記燃焼器の着火操作開始時には、前記燃料流量制御弁
    の1次側燃料圧力が所定値以下であることを条件に、前
    記燃料圧力制御弁による燃料圧力制御を開始するように
    したことを特徴とするガスタービン制御装置。
  7. 【請求項7】 空気圧縮機と共に同軸上に結合されるガ
    スタービンと、 前記空気圧縮機からの吐出空気と燃料配管を経て送給さ
    れる燃料とを混合燃焼して前記ガスタービンに燃焼ガス
    を送給する燃焼器と、 この燃焼器の入口側燃料配管に配置される燃料流量制御
    弁および燃料ノズルと、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料配管に配置された燃料
    圧力制御弁と、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料圧力を検出する第1圧
    力検出器とを備え、 前記燃料圧力制御弁により前記燃料流量制御弁の1次側
    燃料圧力を制御すると共に、前記燃料流量制御弁により
    前記燃焼器に送給される燃料流量を制御するガスタービ
    ン制御装置において、 前記ガスタービンの排ガス温度を制御する排ガス温度制
    御信号により前記燃料流量制御弁を制御中に前記燃料流
    量制御弁の1次側燃料圧力あるいは燃料圧力制御偏差に
    基づいて前記排ガス温度制御信号を修正するようにした
    ことを特徴とするガスタービン制御装置。
  8. 【請求項8】 空気圧縮機と共に同軸上に結今されるガ
    スタービンと、 前記空気圧縮機からの吐出空気と燃料配管を経て送給さ
    れる燃料とを混合燃焼して前記ガスタービンに燃焼ガス
    を送給する燃焼器と、 この燃焼器の入口側燃料配管に配置される燃料流量制御
    弁および燃料ノズルと、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料配管に配置された燃料
    圧力制御弁と、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料圧力を検出する第1圧
    力検出器とを備え、 前記燃料圧力制御弁により前記燃料流量制御弁の1次測
    燃料圧力を制御すると共に、前記燃料流量制御弁により
    前記燃焼器に送給される燃料流量を制御するガスタービ
    ン制御装置において、 前記ガスタービンの排ガス温度を制御する排ガス温度制
    御信号により前記燃料流量制御弁を制御中に、排ガス温
    度高方向の排ガス温度変化率に基づいて得られた予測排
    ガス温度と前記ガスタービンの排ガス温度高警報設定値
    あるいは排ガス温度高トリップ設定値との差、あるいは
    比較に基づき、前記排ガス温度制御信号を減少方向に修
    正するようにしたことを特徴とするガスタービン制御装
    置。
  9. 【請求項9】 空気圧縮機と共に同軸上に結合されるガ
    スタービンと、 前記空気圧縮機からの吐出空気と燃料配管を経て送給さ
    れる燃料とを混合燃焼して前記ガスタービンに燃焼ガス
    を送給する燃焼器と、 この燃焼器の入口側燃料配管に配置される燃料流量制御
    弁および燃料ノズルと、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料配管に配置された燃料
    圧力制御弁と、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料圧力を検出する第1圧
    力検出器とを備え、 前記燃料圧力制御弁により前記燃料流量制御弁の1次側
    燃料圧力を制御すると共に、前記燃料流量制御弁により
    前記燃焼器に送給される燃料流量を制御するガスタービ
    ン制御装置において、 前記燃料流量制御弁と前記燃料ノズルの間の燃料配管の
    燃料圧力を検出する第2圧力検出器を設け、前記燃焼器
    の着火操作中の燃料流量過大を前記第2圧力検出器の燃
    料圧力が所定値を越えたことにより判定しガスタービン
    トリップとするようにしたことを特徴とするガスタ一ビ
    ン制御装置。
  10. 【請求項10】 空気圧縮機と共に同軸上に結合される
    ガスタービンと、 前記空気圧縮機からの吐出空気と燃料配管を経て送給さ
    れる燃料とを混合燃焼して前記ガスタービンに燃焼ガス
    を送給する燃焼器と、 この燃焼器の入口側燃料配管に配置される燃料流量制御
    弁および燃料ノズルと、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料配管に配置された燃料
    圧力制御弁と、 前記燃料流量制御弁の1次側燃料圧力を検出する第1圧
    力検出器とを備え、 前記燃料圧力制御弁により前記燃料流量制御弁の1次側
    燃料圧力を制御すると共に、前記燃料流量制御弁により
    前記燃焼器に送給される燃料流量を制御するガスタービ
    ン制御装置において、 前記燃料流量制御弁と前記燃料ノズルの間の燃料配管の
    燃料圧力を検出する第2圧力検出器を設け、前記燃焼器
    の着火操作中の燃料流量過大を前記第2圧力検出器の燃
    料圧力および前記空気圧縮機の吐出空気圧力に基づいて
    判定しガスタービントリップとするようにしたことを特
    徴とするガスタービン制御装置。
JP31207398A 1998-11-02 1998-11-02 ガスタ−ビン制御装置 Expired - Fee Related JP3792915B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31207398A JP3792915B2 (ja) 1998-11-02 1998-11-02 ガスタ−ビン制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31207398A JP3792915B2 (ja) 1998-11-02 1998-11-02 ガスタ−ビン制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000136732A true JP2000136732A (ja) 2000-05-16
JP3792915B2 JP3792915B2 (ja) 2006-07-05

Family

ID=18024915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31207398A Expired - Fee Related JP3792915B2 (ja) 1998-11-02 1998-11-02 ガスタ−ビン制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3792915B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011043136A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Honda Motor Co Ltd ガスタービン・エンジンの始動時燃料制御装置
CN112272809A (zh) * 2018-06-26 2021-01-26 株式会社富士金 流量控制方法以及流量控制装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011043136A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Honda Motor Co Ltd ガスタービン・エンジンの始動時燃料制御装置
CN112272809A (zh) * 2018-06-26 2021-01-26 株式会社富士金 流量控制方法以及流量控制装置
JPWO2020004183A1 (ja) * 2018-06-26 2021-07-08 株式会社フジキン 流量制御方法および流量制御装置
JP7369456B2 (ja) 2018-06-26 2023-10-26 株式会社フジキン 流量制御方法および流量制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3792915B2 (ja) 2006-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7861534B2 (en) Method of starting turbine engine from low engine speed
US10907834B2 (en) Slinger combustor having main combustion chamber and sub-combustion chamber, and gas turbine engine system having the same
US5896736A (en) Load rejection rapid acting fuel-air controller for gas turbine
JP3830508B2 (ja) マルチステージ燃焼器の操作方法と燃料制御装置
US7840333B2 (en) Event-driven starter controller
EP0259758B1 (en) Method for controlling a catalytic combustor of a gas turbine
US6880324B2 (en) 1-axis type combined cycle plant
JP4339519B2 (ja) ガスタービンの運転方法及びガスタービン
JP5356340B2 (ja) ガスタービン燃焼器の制御装置及びガスタービン燃焼器の制御方法
US20220026066A1 (en) Combustion apparatus
JP3078822B2 (ja) ガスタービンエンジン用加速制御装置
JP3226957B2 (ja) ガスタービンエンジン及びその操作方法
JP3792915B2 (ja) ガスタ−ビン制御装置
EP4141238A1 (en) System and method for controlling fuel flow to an aircraft engine during start
US7434403B2 (en) Method of operating a thermal power plant
JP4025206B2 (ja) バイオマスガスタービンの制御装置
WO2023204096A1 (ja) ガスタービン制御装置、ガスタービン制御方法、及び、ガスタービン制御プログラム
JP3703615B2 (ja) ガスタービン装置
EP4075065A1 (en) Method for operation of a gas turbine
JP3021515B2 (ja) ガスタービン機関の燃料供給方法および装置
JP2826394B2 (ja) 複合発電プラントの圧力制御装置
JP2798533B2 (ja) ガスタービンの始動制御装置
JP2022175083A (ja) ガスタービン
JP3110558B2 (ja) 燃焼器の燃焼方法
EP4232699A1 (en) Method of controlling a combustor

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130414

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees